2008.05.12

「<硫化水素自殺>ホテル客が浴室で 従業員も病院搬送 東京」←手段だけが騒がれ、自殺の動機を誰も問題視しない。

◆記事:<硫化水素自殺>ホテル客が浴室で 従業員も病院搬送 東京(5月11日20時12分配信 毎日新聞)

11日午後2時15分ごろ、東京都中央区八丁堀1のビジネスホテルから「客室で異臭がする」と110番があった。

警視庁中央署員が駆けつけたところ、客室内の浴室で男性が倒れており、病院に運んだが間もなく死亡した。

同署と東京消防庁は、男性が硫化水素を発生させて自殺したとみている。客と従業員計約50人が一時避難し、

男性従業員2人が気分が悪くなり病院に運ばれた。

男性は40代とみられる。浴室入り口に「硫化水素危険」と書かれた紙が張り付けられ、洗剤などの容器が見つかった。

現場は、東京メトロ日比谷線八丁堀駅近くのオフィスビルが建ち並ぶ一角。


◆コメント:新しい自殺方法を知ったからと言って、それまで、死にたくなかった人が急に自殺するだろうか。

余りにも毎日、硫化水素自殺が続くので、Yahoo!ニュースに、硫化水素自殺問題というトピックが新たに設置された。

このページの見出しだけでも分かるが、特に今月に入ってからは、毎日必ず誰かがこの方法によって自殺している。

役人の対応は形式的である。今頃になって、硫化水素を発生させる方法が載っているサイトを削除しているそうだ。

◆記事:硫化水素発生方法 ネットで56件削除(5月9日8時2分配信 産経新聞)

自殺の巻き添えの傷害致死事件などを誘発するとして「有害情報」に指定された硫化水素の発生方法に関するネットへの書き込みについて、

全国の警察とインターネット・ホットラインセンターが2日現在、サイト管理者などに延べ76件の削除を要請、

計56件が削除されていたことが8日、警察庁のまとめで分かった。

削除後の新たな書き込みも見られるが、検索エンジンに関連キーワードを入力しても発生方法のサイトがヒットしづらくなっており、

書き込みは減少傾向という。

まあねえ・・・。警察の立場としては、サイトを放置出来ないというのも分かるけど・・・。全然削除しきれていない。

私もちょっと検索してみたら、いくらでも載っている。

あまり詳しく調べていないが、私が確認した限り、某巨大掲示板にはっきりとその方法が記載された一番古いのが、

2007年12月。そのウェブキャッシュは今だに保存されている。そこには、硫化水素は発生させるための商品名と方法が具体的に書かれている。

とりあえず、全国の警察がいくら削除しても、既にこの自殺手段を知ることは極めて容易になっている。


◆とりあえず、応急処置的対応。圧搾空気みたいなのを爆発的に噴射して、現場付近の硫化水素を拡散させて二次被害を防げないか。

私が本日語りたい問題の本質はこういうことではないのだが、硫化水素自殺では、今更書くまでもなく、「巻き添えになる人が多いこと」が、

大きな問題となっている。確かに、自殺者本人はさておき、死にたくない人まで死ぬのは問題だ。硫化水素の毒性は高いので、少量吸引しただけでも致命的らしい。

硫化水素は風にのって人間が走って逃げるよりも速く移動するからこういう悲惨な事故が絶えない。

硫化水素を、少しでも早く、拡散させることを考えた方が有効ではないだろうか。

私は、パソコンの手入れをするとき、ホコリを吹き飛ばすブロアーってあるでしょう?こういう商品

これを見て、考えたのである。

これのもう少し大きい、強力なものって、この世に存在しないのだろうか?

それと防毒マスク(が硫化水素に有効なのか知らないが)。

要するに、ガスを吸わなければよいのでしょう?それから、硫化水素は爆発しないでしょう?空気をぶつけても。

逃げるよりも、爆発的な勢いで圧搾空気をぶつけて、自殺現場付近の硫化水素を拡散させるのが手っ取り早いと思うのだが。

(決して冗談で書いているのではない)。


◆そんなことよりも、何故、これほど自殺したい人が多いのか、が社会にとって本質的な問題である。

私は、マスコミが毎日、硫化水素による自殺が何県、何市でありました、と報道するのは辞めた方が良いと思う。

それらの報道が、潜在的に希死念慮(自殺願望)を持っている人を、自殺行為の実行に導くトリガー(引き金)になっていることは、明らかである。

いじめを苦にした自殺の時にも同じ事を書いた。

2006年11月15日(水) 「小中学生の自殺連鎖止まらず」←お前ら(マスコミ)がいちいち報道するのも一因だぞ。

2006年12月25日(月) 「いじめ自殺報道」が「自殺連鎖」を誘発した可能性あり。専門家の指摘←私は、先月同じ事を書きました。

今回も同様であると思う。



そして、「硫化水素自殺問題」で騒がれているのは、新しい自殺方法が「流行」している、という、如何にもマスコミの好む、

センセーションである。しかし、人間、それまで毎日楽しく充実した日々を送っていたら、新しい自殺方法を知ったとして、急に死にたくなるだろうか?

昨年6月に警察庁が発表した資料によると、日本では、2006年まで9年連続して自殺者数が3万人を超えている。

先進国でこんな国は無い。

経済的な問題とか、病気を苦にしてとか、ありきたりの「想像」をするのは簡単だが、そんな事は誰でも言える。

日本政府は本気で、原因を究明するべきだ。


かく云う私は、有機リン系農薬は、脳内神経伝達物質セロトニンの生成を阻害することが動物実験で確かめられており、

セロトニンが不足すると、人間は抑うつ状態になることがしられているから、何らかの因果関係があるのではないか、

と主張する学者の記事を書いたことがある。

2006年06月03日(土) 「自殺 8年連続3万人超 40代以下増加顕著」秋田県が10年連続「自殺率全国一」である原因に関する仮説

だが、この後、国がこの問題を重点的に調査・研究しているという話を聞いたことも、記事を読んだこともない。

硫化水素の自殺は社会的問題だが、「硫化水素」は問題の本質ではない。

何故、この国では、10年もの間、毎年3万人もの国民が自ら命を絶たねばならないのか、が、問題の本質なのだ。

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2008.05.11

ヴィオラによる音楽特集

◆これは、なかなかやる人いないですよ。自分で云うのもなんですが。

ヴィオラとは何か、という説明は、例によって、ウィキペディアの説明をお読み下さい。

最も基本的なことは分かります。調弦は、ヴァイオリンより完全五度低く、チェロよりも1オクターブ高い。正に中音域。

オーケストラでは、ヴァイオリン(特に第一ヴァイオリン)が旋律を弾いていつも目立って、花形です。

チェロとコントラバスに旋律が来ることはヴァイオリンよりずっと少ないけれど、ズシンと迫力のある低音は聴衆の耳に届きます。

ヴィオラはその中間、内声部(とは何か説明すると長くなるから調べて下さい)を担当するから、普段目立ちません。

しかし、内声部が充実していないと弦楽器群の響き、即ちオーケストラ全体の響きに厚みが出ません。大切なパートです。


◆今日は、普段、あまり目立たないヴィオラを主役にしました。

ヴァイオリンの協奏曲は数え切れないほどありますが、ヴィオラ協奏曲は殆どありません。

20世紀になってから、急に注目を浴びて、ヒンデミット、バルトークが協奏曲を書いていますが、

これをいきなりお聴かせしても、つまんないと思います。


今日はバロックから現代までカバーしようと思ったのですが、どうしても現代曲は私が聴いてつまらないので、

お薦めいたしかねる。バロックから古典に集中してしまいましたが、悪しからず。

ゴタクを並べるのは終わりにして、音楽へいきましょう。

ところで、今日はちょっと緊張しています。

何故ならJIROの独断的日記ココログ版でリンクを貼らせて頂いている

ふっこ様は、プロのバリバリの現役ヴィオラ奏者でいらっしゃるのです。

いつも、プロのオーケストラ・プレイヤーで無ければ、決して分からない話をさりげなく日記でお書きになったり、

私のごとき、ズブの素人の愚問に、丁寧にお返事を下さる方なのです。

ヴィオラ特集を組むなんて、きんちょーするなと言われても無理よ。


◆音楽です。テレマンのソロ、ドッペル(二重)ヴィオラコンチェルト。

まず、数ヶ月前に一度載せましたが、もう一回。

バッハと同時代の作曲家、テレマンのヴィオラ協奏曲から第四楽章です。





音域が高すぎず低すぎず、とても耳に優しい音がしますね。

次は、同じテレマンなんですが、ヴィオラのドッペル・コンチェルト(2つのヴィオラの為の協奏曲)があることを

知りました。普通、クラシックで「ドッペル」というと、バッハの「2つのヴァイオリンの為の協奏曲」のことなんですが、

ヴィオラのドッペルは知りませんでした。第四楽章です。





ヴィオラ・コンチェルトを書きにくい理由を素人なりに想像しますと、ちょうど、音域的に目立たせ難い。

オーケストラの音に埋もれてしまいかねない。ヴァイオリンなら、全然時代が違うけど、例えばメンデルスゾーンの最初のところだけ、





音が高いと目立ちやすいでしょ?オーケストラもソロを消さないように弾いているわけですけど。

このあたりが、ヴィオラ協奏曲を書くのが難しい一つの理由なのではないか、と思いました。素人の思いつきですが。


◆バッハ:ヴィオラ・ダ・ガンバソナタを編曲したもの。なんとヴィオラとアコーディオンで。

ヴィオラ・ダ・ガンバってのは、今のヴィオラとは全然違うんです。今はもうオーケストラなどでは使われません。

これが、ヴィオラ・ダ・ガンバです→ダウンロード Gamba.jpg (35.4K)

古楽器といいますね。こういうの。バッハの頃はまだ現役で活躍していた楽器で、バッハもヴィオラ・ダ・ガンバソナタを3曲書いています。

その中の第一番。BWV1027の第四楽章。まず、オリジナルのヴィオラ・ダ・ガンバとチェンバロでお聴き下さい。





チェロに似ていると云えば似てますが、弾き方が全然違いますね。ビブラートをかけないし、音の真ん中がファーと膨らむような弾き方。

これはこれで、のどかで好きですが、これを現代のヴィオラ(今井信子さん)と、クラシック・アコーディオンの名手、御喜美江さんが演奏しています。





見事に合ってますね。音が。とても意外な組み合わせです。


ちょっと休憩。

このアコーディオンの御喜美江さんはやたら上手いんです。

今年サントリーホールが出来て20年だそうですが、出来たとき、こけら落としに呼ばれたほどの人ですね。

今日の本題から逸れますが、御喜美江さんのアコーディオンで、バッハのチェンバロ曲、フランス組曲第6番から、クーラントをどうぞ。





唖然とするほど上手いですね。


◆ベートーヴェンが「ヴィオラとチェロの為のソナタ」という曲を書いています。

色々なソナタがあるものです。例えば、ロッシーニは、チェロとコントラバスの為の曲を書いたりしていますが、それは余談。

ここでは、唯一、バロックから古典に参ります。

ベートーヴェン作曲、ヴィオラとチェロの為のソナタから第二楽章メヌエット。





二本の弦楽器だけが音を出しているのに、深い響きです。如何にもベートーヴェンって音がします。


◆最後はやはり、これ。ブランデンブルク協奏曲第6番。ヴァイオリンが使われていない。ヴィオラだけです。

正確に書くと、ヴィオラとチェロと通奏低音だけ、ということですが、ヴァイオリンが全然使われていない曲というのは、

バロックから古典、ロマン派通じて、ヒジョーに珍しい。バッハは何を考えてこうしたのでしょう。

とにかく聴いて下さい。6番の第3楽章。明るい音楽です。





いいでしょ?ヴィオラの音域というのは、本当に耳に心地よいですね。実に良い音だと思います。

あまり色々書くとボロが出るのでこの辺にしておきます。

お楽しみ頂けたでしょうか?それでは、失礼を致します。

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«胡錦濤さんってまだ、日本にいるのですな。