大きなお世話ですが、フジコ・ヘミングはヘタクソです。
◆フジコ・ヘミングが上手い、と思う方。他のピアニストの演奏も聴いてみましょう。
このピアニストを最初に取り上げたのは、てっきりフジテレビのバカかいずれにせよ、民放だとおもっていたのだが、そうではなくて、NHKだと知って唖然とした。
結論から述べるが、この人物はプロの演奏家として、十分な音楽性も、テクニックも持っていない。特異な経歴と風変わりの容貌は、テレビ屋にとっては、格好の数字を稼げるキャラクターであろうが、何が「魂のピアニスト」だ。
日本人は浪花節が好きだから、「心で歌う」というと珍重され、「テクニック」というと「冷たさ」を連想するようだ。
芸術は、確かに精神活動だが、表現するに必要なテクニック、しかも、素人とは次元の違うテクニックを持っているようでなければ、プロフェッショナルとはいえない。
ジュリアード音楽院で数々の名ヴァイオリニストを育てた鬼教師、イワン・ガラミアン教授の"Cry now. Play later."(今泣いて、後で弾け)とは、そういう意味である。
◆あんなトロいのは、「ラ・カンパネラ」ではない。
他人がどんな音楽のどんな演奏を好もうが、私がとやかく言うべきでないことぐらいは、私とて承知しているが、このオバサンばかりは我慢がならん。
リストのピアノ曲などというものは、テクニックを「見せる」ためにある。音楽的な価値という点では、ショパンや、シューマンや、ましてやモーツァルトやバッハと比べるのも失礼な作曲家なのだ。
ラ・カンパネラはもともと、ヴァイオリンの奇才、パガニーニのヴァイオリンコンチェルトの主題をそのまま使って書いたピアノ曲だ。それに、リストがさまざまな修飾を施して、ピアノ独奏用の曲にした。
とにかく難しいテクニックのてんこ盛りである。それを如何に、スピード感を維持して弾ききるか、というのがピアニストのうでの見せ所なのだ。
ところが、フジコ・ヘミングのテンポ設定は遅すぎる。早く弾けるのに独自の解釈で遅く弾いているのではない。本来のテンポでは弾けないから、遅く弾いているのだ。彼女がチェコのオーケストラ(天下のチェコ・フィルではない、2流どころ)とチャイコフスキーのコンチェルトを合わせるのを聴いて、良く分かった。
絶対的なテクニックが不足しているのである。
プロのピアニストたるもの、「カンパネラ」に限らず、楽譜に指定された、本来のテンポで弾けないのなら、その曲を客の前で弾いて、或いは録音をして、カネを取るべきではない。
そういう人物が、マスコミに乗せられて、自分が上手くなったつもりでいる。他のピアニストで「カンパネラ」を聴いたことがない人はそれでだませるだろう。
しかし、他の音楽家や長く音楽を聴いている聴衆はあきれている。私は、演奏家をこれほど酷評するのは初めてだ。それほど、許せないほど、ヘタクソなのである。
◆【追加】本物のラ・カンパネラを聴いてご覧なさい。ときどき、テレビで思い出したように「フジコ・ヘミング」を放送すると、このエントリーへのアクセスが増える。
今日(2007年07月01日(日))も何かやったらしいですね。
折角だから、本物の「ラ・カンパネラ」をお聴かせしましょう。
これが、本来のテンポと、ダイナミックス(音の強さ)なのです。
お分かりになったでしょうか。
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コメント
通りすがりAさん、こんばんは。コメントをありがとうございます。
ご意見を拝読しましたが、重大な勘違いをなさっています。
>JIROさんが憤るのは、「クラシック演奏とはかくあるべき」という“要求水準”を持っているためではないでしょうか。
おっしゃるとおりです。
>しかしその水準を世の一般大衆に求めるのは、非現実的です。
ここが勘違いです。私は一般大衆に何も「求めて」いません。
演奏水準の低さに腹をたてているのは、フジ子・ヘミング女史に対してです。
プロの演奏水準に達していないのに、他のピアニストを聴いたことが無い人々からカネを取って
人前で演奏を聴かせるべきではない、と主張してます。
あなたの用語法を真似るならば、私の非難の「ベクトル」はただ1人、ヘタクソなフジ子・ヘミング女史に向けられています。
フジ子ヘミングを聴いてはいけないとか、聴いて感動するべきではない、という記述が記事本文中に一箇所でもあるでしょうか?
>現実、ヘミングの演奏を聴いて感動する人間がいる、それでいいじゃありませんか。
はい、それでいいとおもいます。
私がいつ、「それではいけない」と書いたんですか?
私は、フジ子・ヘミングはヘタクソである
という客観的事実を指摘しているに過ぎません。
この記事に対するコメントは非常に多いので、全部読むのは大変だと思いますが読んで下さい。
今年の7月5日、匿名のコメントがありました。それは、
>マリアカラスもプロから見たらオペラ歌手としてはヘタクソだったらしいです。
>ただ、彼女の歌を聴くとなぜか心が揺さぶられるんです。
>
>Jesse Normanの歌を聴いても心が揺さぶられたことは一度もありません。
>
>フジコヘミングはヘタかもしれませんが、とにかく、マリアカラスの音楽のように心が揺さぶられるんです。
>
>テクニックがどーのとか、ウンチクじゃないんです。
>
>人の心に響くものを彼女が内面に持っているから、それが音を通して人の心を揺さぶるんだと思います。
>
>テクニックがどーのとか、そんなのどうでもいいですよ。
>心を感動さえさせてくれれば。
私のレスは以下の通りです。
>>フジコヘミングはヘタかもしれませんが、とにかく、
>>マリアカラスの音楽のように心が揺さぶられるんです。
>
>私も、フジ子・ヘミング女史の演奏のあまりの下手さに大きく心を揺さぶられましたよ(マイナス方向に)。
>
>>テクニックがどーのとか、そんなのどうでもいいですよ。
>>心を感動さえさせてくれれば。
>
>それじゃ、他人が何を言おうが、そう思っていればいいじゃないですか。
>
>一生、フジ子・ヘミングさんの演奏で、「心を感動」させていらっしゃれば良いと思います。
>
>あなたの自由です。但し、あなたがいくら感動しようと、
>
>私の「フジ子・ヘミングはヘタクソである」という考えは変わりません。
くどくなるけれど、あなたにも同じ事を申し上げたい。
だれが、フジ子ヘミングを感動しようと自由です。彼女を崇拝し、「世界一のピアニスト」
と、信じる自由は100%存在します。
私は誰にもフジ子・ヘミングを聴くべきではないと書いたことはないのです。
これからも書きません。
但し同時に、私がフジ子・ヘミングの演奏を下手だと思い、それをブログに綴り、
表示し続ける自由も完璧に存在します。
投稿: JIRO | 2009.12.06 00:15
はじめまして。「フジコヘミング 下手」でヒットしました。
JIROさんのおっしゃるとおり、ヘミングの演奏は、芸術性・技術性ともにアマチュア未満レベルであることに同意いたします。しかしコンサートチケットは1万2万・・・、これも事実。多くの日本人は、クラシック音楽をよく知りません。かつ流されやすい民族です。そこへメディアが煽動したのですから、ヘミングブームは必然だったと思います。
JIROさんが憤るのは、「クラシック演奏とはかくあるべき」という“要求水準”を持っているためではないでしょうか。しかしその水準を世の一般大衆に求めるのは、非現実的です。(クラシック暦30年の耳を持った人など、なかなかおりませんから。)一般大衆はヘミングを、玉ちゃんやハンカチ王子と同列に見ていたに過ぎないでしょう。それに対し文句を言うのは、まるで「小栗旬はイケメンと言われてるけど、ぜんぜん不細工じゃん」と憤るアンチに近い心理だと思います。しかし大衆は、「テレビで紹介されたもの=良いもの」と信じ込みます。みのも○たの声は、神の声です。そこへ真正面から取っ組むのは、なんだか滑稽ではありませんか。
以上、要求水準の“深さ”に関して述べました。
いっぽう、要求ベクトルの“方向”が、JIROさんと一般大衆とで別々の方向を向いている可能性があります。ひとつの演奏に対して、まったく別々の観点から価値付けを行っているということです。
例を挙げますと、アニメちびまる子ちゃんをご存知でしょうか。その原作漫画のイラストは、小学生レベルのヘタクソさです。少女漫画としては、お笑いものです。けれども、そういうマイナス要素を抜きにしても、それを有り余る「笑い、哀愁、感動」が伝わってきます。これが人気の秘密です。結果、アニメになりました。ヘミングの演奏も、これに似たものを持っていると思います。ただちょっと、形が整っていないだけです。見てくれの悪い料理みたいなものです。でも、それをおいしいと感じる人間もいるのですよ。
そもそも、芸術の価値なんてものは、各個人が“何を感じるか”がすべてです。JIROさんのおっしゃる「プロの定義」とて、「多くのクラシックファンが共有する主観の集合」以上のものたりえません。現実、ヘミングの演奏を聴いて感動する人間がいる、それでいいじゃありませんか。
投稿: 通りすがりA | 2009.12.04 23:59
papermanさん、ようこそおいでくださいました。レスが遅くなりまして、申し訳ありません。
>ただ、今の時代、音楽で食おうと思ったら、商業主義に乗らざるを得ません。
>その点においてのみ、フジコは成功している、日本のトップアーチスト(芸術家ではありません、アーチストwです)だと言えますね。
なによりも、レコード屋が上手くアピールしましたね。
声が悪かろうが、音程もへったくれもない「アイドル歌手」も売れてしまえば「勝ち」です。
日本では「ブーム」を作れば成功ですね。
>また、のだめ~と同じく、クラシックリスナーの裾野を広げるのに貢献した、のは少なくとも悪いことではないと思います。
これはですね。統計的証明(?)はできませんけど、「のだめ」や「フジ子」を聴いている人は
どうもなかなか、そこから発展しないそうで、例えば、「のだめ」で、
ベートーヴェンの7番が有名になったそうですが、「のだめ」ファンは「のだめオーケストラ」が
最高の演奏と思っているようで、他の人、例えば、カルロスクライバーの7番を聴かせても、
「のだめと違う」と。また、フジ子さんの「ラ・カンパネラ」から入った人は、リヒテルとか聴かないのです。
クラシックの裾野を拡げたという点においては、大昔、1970年から約10年、日曜日の午前中に、
山本直純さんが「オーケストラがやってきた」という30分のクラシック番組を、続けて下さいました。
私の今持っているクラシック(とくにオーケストラ)に関する知識のかなりは、この番組で覚えたものです。
もう古いので、知らない人の方が多いのが残念ですが、ああいうのが、クラシック愛好家の裾野を本当に
拡げる活動だったと思います。
>「たまにはクラシックもいいかと思って調べたら、フジコヘミングのリサイタルなんてあるんだね。
>チケットはほかに比べて結構高めみたいだけど、やっぱりすごいの?」なんて古い友人からメールをもらったので、
>「フジコヘミングはクラシックじゃなくて演歌だよ」と返信しておきました。チケット買うのを思いとどまってくれるだろうか。
どうでしょうね。そういう方には他のホントのピアニストのリサイタルなど教えて差し上げると、きっと
喜ばれると思います。最初にヘタクソ聴いて感心しちゃった人は、矯正するのが大変です(笑)
>でもこのブログエントリはすごいね。ブログ主は大上段からヘタクソを連呼するし、
>演歌どころか「ギャグ」というコメントもついてるし。ニヤニヤしながら読んじゃいました。
>お気に入り登録して、ほかの記事もこれからじっくり読みたいと思います。
丁寧にご覧頂きありがとうございます。
コメントはご覧になったとおり、一番下が一番古くて、上になるほどあたらしいのです。
弊ブログは本来、時事問題を論ずるのが主眼なのですが、このエントリーは何年もの間、
365日、必ずアクセスがあり、多分、今までに書いた、約2,500本の記事で最もアクセスが多いんです。
これ以外にも直接メールで、たまに、
>テメエ(注:私のことですね)、アホ、バカ、死ね!
みたいなのが来るのですが、意外に少ないです。
ヘタクソと思っている方は、多いのですが、ファンが五月蠅そうなので、あまりブログ記事に
なさっている方はいないようで、おっしゃるように大上段から「ヘタクソです」と書いたのは、
どうやら、私ぐらいのようです(笑)。
お気が向いたら、また駄文にお付き合い頂ければ、幸甚です。
今後ともよろしく御願い致します。
投稿: JIRO | 2009.11.15 02:20
こんにちは。
フジコ ヘミング 下手 で検索してたどり着きました。
フジコヘミングが下手なことに間違いはありません。
ただ、今の時代、音楽で食おうと思ったら、商業主義に乗らざるを得ません。
その点においてのみ、フジコは成功している、日本のトップアーチスト(芸術家ではありません、アーチストwです)だと言えますね。
また、のだめ~と同じく、クラシックリスナーの裾野を広げるのに貢献した、のは少なくとも悪いことではないと思います。正統派の音楽ファンに関係ないって?そんなことないですよ。のだめ~やフジコがなければクラシックなんて聞くわけもないような可愛いオネエチャンとクラシックの話で盛り上がる!なんて可能性が高まるわけですから。いいこともあります。
「たまにはクラシックもいいかと思って調べたら、フジコヘミングのリサイタルなんてあるんだね。チケットはほかに比べて結構高めみたいだけど、やっぱりすごいの?」なんて古い友人からメールをもらったので、「フジコヘミングはクラシックじゃなくて演歌だよ」と返信しておきました。チケット買うのを思いとどまってくれるだろうか。
でもこのブログエントリはすごいね。ブログ主は大上段からヘタクソを連呼するし、演歌どころか「ギャグ」というコメントもついてるし。ニヤニヤしながら読んじゃいました。お気に入り登録して、ほかの記事もこれからじっくり読みたいと思います。
投稿: paperman | 2009.11.11 20:47
ソフトさん、コメントをありがとうございます。
>いろんなラカンパネラがあっていいじゃないか
>型にはまらないといかんのか
私は、ヘタクソだ。と言っている。ヘタクソな演奏を好む自由・権利は存在する。
>パソコンで作ったようなラカンパネラ
>あなたの正しいというラカンパネラ
>いかにも「練習曲を指使いに気をつけて弾いています」といった感じ
因みに色々な人が「ラ・カンパネラ」を弾いたのを聞き比べることができます。
【音楽】ラ・カンパネラ大特集。7人による演奏。
http://jiro-dokudan.cocolog-nifty.com/jiro/2009/07/7-f8fb.html
この中で例えば、ルービンシュタインの演奏が、本当に
>いかにも「練習曲を指使いに気をつけて弾いています」といった感じ
に聞こえるのですか?ならば最早申し上げる言葉はない。
>僕はフジコのラカンパネラのほうが、好き
くどいようだが、その自由は否定しませんが、私が、フジ子・ヘミングさんの「ラ・カンパネラ」を
「上手い」と認めることは、永遠に無いでしょう。
それだけです。
投稿: JIRO | 2009.10.27 21:46
いろんなラカンパネラがあっていいじゃないか
型にはまらないといかんのか
パソコンで作ったようなラカンパネラ
あなたの正しいというラカンパネラ
いかにも「練習曲を指使いに気をつけて弾いています」といった感じ
それはそれでいい
僕はフジコのラカンパネラのほうが、好き
投稿: ソフト | 2009.10.27 21:28
タンタンさん、はじめまして。JIROです。ようこそおいで下さいました。
大変ご丁寧かつ詳細なコメントを、有難うございます。
レスが遅くなりまして、申し訳ありません。
タンタンさんは、ご自分を「素人」とご謙遜なさっていますが、
>その前にと、CDをレンタルしてカンパネラを聴いてみたら、ぶっちゃけ音がキタナイ・・・?
>曲の解釈としては、その人オリジナルの解釈としてまあ良いとして(自分は好みじゃありませんが)、
>音が綺麗じゃないのは聴いててツライ・・・
と、直ぐにお感じになったのは、僭越で恐縮ですが、大変繊細な「耳」(演奏を聞き分ける能力、という意味です)
をお持ちになっていらっしゃることが、明らかです。
>お礼を申し上げたいのです。もう少しで、(自分のサイフにしては)高価なチケットを買ってガッカリしてしまうところでした。
ご丁寧に恐れ入ります。しかし、ホントに生を聴くと、他の名ピアニストの演奏を聴いた方や、
演奏の巧拙が分かる方は「カネカエセ」という気分になります。
また、おっしゃるように、ファンが閉じた世界でフジ子・ヘミングファンが、
ヘミング女史を賛美するのは自由ですが、ヘミング女史もプロのピアニストなのですから、
演奏評で批判されることがあるのは当然で、批判すること自体、ケシカランというのは、
(本人が言っているわけではなく、ヘミング女史の信奉者が怒っているのですが)、
甘いと思います。
>半分くらい(?)は、私のような素人が他の演奏家を知らずこういうものだ
>素晴らしいんだと疑いもせず聞いているのも多いのではないでしょうか?
この人を最初に取りあげたのはNHKですが、音楽番組制作の部署ではなく、
「ドキュメンタリー番組」の制作者によるものでした。彼らは音楽が分からず、
ただ、ヘミング女史の数奇な生涯が絶好の「ネタ」になると思ったのでしょうが、
これによって、最初にヘミング女史を聴き、他の優れたピアニストを知らないで、
ヘミング女史を上手いと思っている方が大変多い。最初に優れた演奏に触れないと、
こういうことになるわけですね。せめて、後からでも良いから他のピアニストを聴いてみるべきです。
7月に、
【音楽】ラ・カンパネラ大特集。7人による演奏。最後が、フジ子・ヘミングさんです。
http://jiro-dokudan.cocolog-nifty.com/jiro/2009/07/7-f8fb.html
という記事を書きました。他のピアニストの「ラ・カンパネラ」と比べてみると、ヘミング女史は
どうでしょう? という、意地の悪い(?)企画なのですが、色々な演奏に接することは大切です。
宜しければ、ご覧になって下さい。
ありがとうございました。
投稿: JIRO | 2009.10.17 20:19
はじめまして。
私は音楽(クラシック)は中学高校の授業で習った程度の知識しかないド素人ですが、
ピアノを趣味でやり始めたのをきっかけに、最近興味を持ち始めた人間です。
そんなある日、初めて聴きに行ったとある演奏会で「世界で活躍するピアニストの音ってこういうものなのか!」と感動し興味を持った時に、
たまたまテレビでフジコさんの番組をやっていて耳をとめたのですが、「?」と思ったのです。
正直本当に知識が無く、フジコさんの名前はCD店に行くとたくさんCDが置いてあるので覚えていたというだけ・・・で、「奇跡のカンパネラ」ていうタイトルを覚えてて、テレビで「超絶技巧と言われるリストのラ・カンパネラ」というナレーションが流れてきたので、「超絶技巧と言われる曲を弾けるんだからすごい腕なんだ・・・奇跡的なテクニックを持つピアニストなんだ!?」って勝手に勘違いしちゃったんです(笑)
で、上に書いた、「?」と思ったというのは、カンパネラでなくてベートーベンだったのですが、凄いピアニストが弾く音ってどんな?!と耳を澄ませて聴いたら「あれっ?」となっちゃったわけです。
素人なので、「きっとTVだから音が分かんないんだ、生演奏で聴かないと」と思い、
リサイタルのチケットを買うことを考えたのですが(早く買わないとソールドアウトしそうなのも、購買意識に拍車をかけた)、
その前にと、CDをレンタルしてカンパネラを聴いてみたら、ぶっちゃけ音がキタナイ・・・?曲の解釈としては、その人オリジナルの解釈としてまあ良いとして(自分は好みじゃありませんが)、音が綺麗じゃないのは聴いててツライ・・・
有名なフジコヘミングの良さが分からない・・・?私は音感が無い・・・?と悩み、
指南のHPは無いかと、
「フジコヘミング 良さが分からない」のキーワードで検索したらこちらにたどり着きました(笑)
前置きが長くなってしまいましたが、お礼を申し上げたいのです。もう少しで、(自分のサイフにしては)高価なチケットを買ってガッカリしてしまうところでした。
また、いくら有名でも、自分が「良くない、好きじゃない」と思ったらそれで良い、ということが分かりました。こういうことは、私のような素人には教えられないと分からないものだということを書きたかったのです。
私が良いなぁ思った若手ピアニストが、批評家から「若い、深みが足りない」みたいに言われると、
「そのとおりかもしれないけど、その若さが彼(彼女)の今の持ち味じゃん?そのまま聴いて楽しめばいいのに何を足りないもの探ししてるの?」と思う時があるので、
フジコファンの人が、批判されて面白くない気持ちも少しは分かります。
ファンが「フジコピアノ」として楽しんだり、アバタもエクボ的に好きなら良いとは思います。
ピアニスト(クラシック)として批判するなと言われたらちょっとアレですけど・・・
半分くらい(?)は、私のような素人が他の演奏家を知らずこういうものだ素晴らしいんだと疑いもせず聞いているのも多いのではないでしょうか?
実際、「フジコヘミングのラ・カンパネラ、好きな曲だ」みたいに作曲も兼ねてるかのように勘違いしてる人います。Popやロックだと演奏兼作曲があたりまえですからねー
クラシックを気軽に楽しみたいと思って手に取るCDが有名どころのこの人のCDなんでしょうね。
投稿: タンタン | 2009.10.12 08:57
ぼんたさん、こんにちは。
>これYundi Liかな?
残念でした違います。この記事に対して書かれたコメントと、私のレスは
相当な数になるので、読むのは大変でしょうが、
正解は、このページの中にはっきりと書いてありますので、探してみてね?
投稿: JIRO | 2009.10.10 18:32
これYundi Liかな?
聞いた感じそんな気がしたよ。
違うかな。
投稿: ぽんた | 2009.10.07 12:08
Balloon0429さん、はじめまして。JIROです。
>何気なく読ませていただいたのですが、これがまた非常に痛快、愉快
>私が以前から思っていたことをズバズバと書かれている
ありがとうございます。
当ブログは本来、時事問題を扱うブログで、たまに(といってもかなり頻繁ですが)
クラシックについても、書く、というスタンスなのです。
今まで、このブログを開く前、2002年4月、世の中にブログが存在しない頃からウェブ日記エンピツに
書き始め、2004年11月、ココログにもアカウントを開き、「エンピツ」と同じ文章を載せています。
ココログに載せ始めたから現在までの記事数は約1,600本ですが、毎日必ず、
この記事にアクセスがあります。
皆さん、ヘタクソだと思っていらっしゃるので、ご自分でもお書きになれば良いのに、と
思うのですが、そういう方は殆どおられず、
私のこの記事が、どうやら、唯一、大上段から、「フジ子・ヘミングはヘタクソ」だと言いきっているらしいのです。
他の記事ももう少し読んでいただけたら良いのですが、致し方ございません。
>そこで分かったのですが、辻井さんのように殆どの聴衆が知っている曲ばかり弾いたピアニストは居ません
>あの選曲をした横山先生がよほど自信を持って送り出したのかが分かるような気がします
ショパンコンクール3位の横山幸雄氏が辻井氏の先生として相性が良いようですね。
上野学園のサイトで、レッスンの様子を観ることができますが(読者の方から教えていただきました)
大変興味深い。横山氏は天才肌でありながら、論理的で、
プレーヤーとしては勿論、指導者としても優れた方だと思います。
http://www.uenogakuen.ac.jp/12etudes/lesson10.html
>辻井さんがクライバーン・コンクールで演奏した曲の中で一番感銘を受けたのが「ハンガリア狂詩曲」です
>ppの表現が実に素晴らしい。
そうですね。彼の音質にはムラが無い。最弱音から最強音まで、非常に身体に柔軟性があり、
無駄な力が一切入っておりません。ハンガリー狂詩曲第2番や、ラ・カンパネラのffでも音が濁りませんし、
不必要に強い力で鍵盤を「ぶっ叩く」動作が皆無ですし、ppの音が良く通るのも、要するにタッチは才能ですけど、
力が抜けていること、身体が緩んでいること、無駄な動きをしないことと無縁ではない、と思います。
投稿: JIRO | 2009.07.13 00:32
oceansky9さん、度々のコメント、ありがとうございます。
レスが遅くなりまして、申し訳ありません。
>しかも、おすすめピアニストをお教え頂き感謝です!
とんでもありません。それぞれに個性はありますが、極端な癖は無い。
前回も書きましたが、歴史に名を残した、或いは残すことが確実なピアニストばかりです。
偉そうなことを書いてしまいますが、こういう人たちの演奏を最初に聴くと、
演奏の巧拙を聞き分けられる「耳」が出来上がると思います。
>室井さんについてのブログを拝見させて頂き、私もこの方の演奏が聴きたくなってきました。
>こういう風に年を重ねたいなぁ…。なんて、思ったりして。
>それでは、おじゃまいたしました。
室井さんの演奏はNHKニュースで流れたのをほんの少しだけ拝聴したので、
それで感想を書くのは本当は失礼なのですが、驚くほどしっかりしたタッチで
ベートーヴェンを弾いておられましたし、テクニックの衰えなど、全く感じません。
バッハでは、また全く異なる音色で弾かれていて、まさしくプロのピアニストです。
私も次回のリサイタルは是非聴かせていただきたいと思いました。
投稿: JIRO | 2009.07.12 01:27
追
ホロヴィッツの演奏が辻井さんに似ていると書きましたが、演奏の解釈も表現も全く違います
全く違うのに同じと言いたかったのは、弱音部の表現の綺麗さと粒立ちの見事さ
あんなにも違うのになぜか一番近く感じてしまいました
http://www.youtube.com/watch?v=xVgzBc8ngQo
ホロヴィッツのテクニックは神の領域かと
投稿: Balloon0429 | 2009.07.10 03:48
はじめまして
YouTubeの「この動画にリンクしているサイト」をたどって来ました
何気なく読ませていただいたのですが、これがまた非常に痛快、愉快
私が以前から思っていたことをズバズバと書かれている
クラシック音楽が好きで、どんなジャンルでも浅く浅く聴いてきましたが、実は「ラ・カンパネラ」は多分中学生の頃に友人から借りてきた「母と子のピアノ」?というような名曲オムニバスで聴いたのが最初かと思います
演奏者も定かではありません
そのときは綺麗な曲だなという程度で聴いていました
それから30年以上
多分まともに最後まで聴いたのがフジコ・ヘミングのラ・カンパネラでした
30年以上前に聞いたのですが、そのときの演奏が頭にすり込まれていたのでしょう
自然に比較していました
遅い、ミスタッチが多い、ヘタ
正直な感想です
フジコ・ヘミングのラ・カンパネラが好きだ、という人に彼女はヘタだよなんて言うつもりはサラサラありません
当然私の好きな演奏家を嫌いな人も居るはずですから
でも、私があまり好きでない演奏家でもプロなりの演奏はします
その上での好きか嫌いかなんです
でも、彼女は違います
次元の問題かと
遅くても http://www.youtube.com/watch?v=hEnfZjqMSy0
このくらいが限度かと
こんな事書けるのはここのブログくらい(失礼)なので思い切って書かせていただきました
話は変わりますが、クライバーン・コンクールのHP上で全ての出場者の演奏を聴きました
全曲ではありませんが
そこで分かったのですが、辻井さんのように殆どの聴衆が知っている曲ばかり弾いたピアニストは居ません
あの選曲をした横山先生がよほど自信を持って送り出したのかが分かるような気がします
東京の音大卒業生代表が集まって演奏する「新人演奏会」を聴いたことがありますが、テクニック披露会みたいで退屈した覚えがあります
聴いたことのない曲ばかりで
ピアノを専攻している人たちにとっては知られた曲なのでしょうが、素人の私には全然響いてきませんでした
都会のコンサートと田舎のコンサートでは選曲が違いますよね
田舎では殆どが名曲アルバム的な演目が多い
素人受けする曲でないと会場が埋まらないからでしょうか
その素人受けする曲を世界的コンクールの演目に入れた辻井さんは実に偉いと思う
聴衆が審査員になることはすごく怖いことです
その上で最高の拍手とカーテンコールを受けてしまいました
天晴れです
辻井さんがクライバーン・コンクールで演奏した曲の中で一番感銘を受けたのが「ハンガリア狂詩曲」です
ppの表現が実に素晴らしい
長調の部分が強く、短調の部分が弱く(一般的には逆が多いですね)演奏されるこの曲
最初のppの部分を聴いたときに鳥肌が立ちました
その対比のの見事さと表現力
こんな弱い部分でこんなに粒のはっきりしたタッチができるなんて
YouTube上でいろんな演奏家のハンガリア狂詩曲聴き比べてみました
皆さん結構癖のある演奏をしていらっしゃる
その中で、表現は違いますが、一番辻井さんの演奏に似ていると思ったのがホロヴィッツです
弱い部分の表現が実に素晴らしい
さすが巨匠と言わせるような演奏です
辻井さんもいつの日か巨匠と呼ばれるように研鑽していただきたいものです
そして、ここがフジコ・ヘミングとの一番の違いかとも思います
ゆっくり弾くのならそれなりの表現をして欲しいのですが、彼女のは実に大雑把な感じがします
YouTubeではラ・カンパネラよりもハンガリア狂詩曲をもっと聴いて欲しかったのに
これもフジコ・ヘミングの影響でしょうか
ダラダラと長文失礼しました
投稿: Balloon0429 | 2009.07.10 02:23
ご返信ありがとうございます!
しかも、おすすめピアニストをお教え頂き感謝です!
お手間を取らせてかえってすみません。。。
正直迷ってしまってたんです。
どの人を聞けばいいのかと…。
JIROさんのおっしゃる通り、良くも悪くも、最初に聞いたものって印象付けられてしまいますから。
ありがとうございます。
室井さんについてのブログを拝見させて頂き、私もこの方の演奏が聴きたくなってきました。こういう風に年を重ねたいなぁ…。なんて、思ったりして。
それでは、おじゃまいたしました。
投稿: oceansky9 | 2009.07.08 21:59
oceansky9さん、はじめまして。ようこそおいでくださいました。JIROです。
最近、クラシックを聴き始めた、とのことですが、色々(ピアノに限らず)お聴きになって、
この素晴らしい世界に魅了されるといいですね。
>アップして頂いた曲と聴き比べてみたら、わかりますね。
>まだ、私には「違い」がわかるだけで、(フジコヘミングさんの方がもったりしてる感じ)
>それを「へた」と言い表すものなのかどうか、というところまではわかりません。
ごもっともですが、クラシックを聴き始めたばかりでいらっしゃるのに、この2種類の演奏が「違う」ことを
認識出来るだけで、oceansky9さんは、音楽を聴く「耳」をお持ちだということが明らかです。
それだけで、素晴らしいと思います。
上手いか、下手か、ということは、ピアノに関して書くならば、色々なピアニストの演奏を聴いているうちに自然に分かるようになります。
今は、分からなくて当然だとおもいます。
一つの曲を様々なアーティストが、自分なりに解釈して(作曲者の意図を逸脱しない範囲で、ですが)演奏するのを聞きくらべるのは、
クラシックの大きな楽しみの一つです。
そして、どのような演奏を好むかも、人それぞれです。それがoceansky9さんの「個性」です。
最初に上手い人の演奏を聴くと、正しい判断が出来るようになります。好みもありますが、
最大公約数的に、兎に角歴史に名を刻んだ、ピアニストの名前(このコメントの一番下の方に書いたのですが)を
挙げておきます。
ウィルヘルム・バックハウス
スヴャアトスラフ・リヒテル
ウラディミール・ホロビッツ
アルトゥール・ルービンシュタイン
ウラディミール・アシュケナージ
マウリツィオ・ポリーニ
マルタ・アルゲリッチ
これらの人々に対しても、勿論好みは分かれますが、いずれも、上手いことに変わりはありません。
お節介で恐縮ですが、こういう名演奏家のCDをなるべく、はじめにお聴きになることをお薦めします。
>いろいろな方のご意見があるようですが、私にとってはこのブログを偶々見つけられて、
>偶々読んでみて、偶々試聴できて、ラッキーだったと思います。
>逆に音楽の興味が深まりましたので、ありがたく思いました。
そうおっしゃって頂けると、書き手冥利に尽きます。
こちらこそ、御礼を申し上げます。
このブログは、本来、時事問題を論ずるものなのですが、しばしば、クラシック音楽も取りあげていますので、
また、宜しければお立ち寄り下さい。
クラシック音楽が、oceansky9さんの一生の友となることを、心から祈っております。
ありがとうございました。
投稿: JIRO | 2009.07.07 19:05
初めまして。
一昨日、フジコへミングさんのCDをTSUTAYAで借り、たった今聴き終えたところのクラシック初心者です。
借りた理由は有名なのと、選曲が分かりやすそうな曲だったからです。
クラシックは母が聞いていたくらいで、素養は全くないのですが、最近のPOPSに疲れ始めてきまして、偶々クラシックを部屋にかけてみたらなんだか落ち着いたので、聞き始めてみようと思ったクラシック初心者です。
アップして頂いた曲と聴き比べてみたら、わかりますね。
まだ、私には「違い」がわかるだけで、(フジコヘミングさんの方がもったりしてる感じ)それを「へた」と言い表すものなのかどうか、というところまではわかりません。
今聞き終えたばっかりなので、「好き嫌い」すら、自分の中でまだでておらず、結局、選ぶ基準は1Kの狭い我が城に流れていて「居心地がいいか悪いか」なので、どんでんがえしで聞き続けている可能性も…?
ただ、他の方の演奏も聴いてみよう、と確実に思いました。
いろいろな方のご意見があるようですが、私にとってはこのブログを偶々見つけられて、偶々読んでみて、偶々試聴できて、ラッキーだったと思います。
逆に音楽の興味が深まりましたので、ありがたく思いました。
読まなかったら、「こういうものなんじゃない?」ってあっさり思っていたと思います。
自分はもっともっと素敵な演奏を聞く事ができるんだなぁ、贅沢だなぁ、と思うと、わくわくしてきました。
とはいっても、初心者なもので、何のあてもないので、音楽選びの参考にさせて頂きたいと思います。
貴重なお話ありがとうございました。m(_ _)m
投稿: oceansky9 | 2009.07.06 23:55
他人のブログに初めてコメントを書き込むのに、挨拶もなければ、HNさえ書かない。
無礼でしょう。フジ子・ヘミング以前の問題です。
>マリアカラスもプロから見たらオペラ歌手としてはヘタクソだったらしいです。
誰が下手だって言ってるの?歌手は声が良ければ、子供の頃から音楽の正規教育を受けていなくても、
プロになり、大成功を収めた人が沢山います。マリオ・デル・モナコ(知ってます?)も最後まで「アマチュア・コンプレックス」を
抱いていたと言います。
しかし、いくら何でも、マリア・カラスとフジコ・ヘミングを並列するのは失礼です(念のため書きますが、マリア・カラスに対して、です)。
>フジコヘミングはヘタかもしれませんが、とにかく、
>マリアカラスの音楽のように心が揺さぶられるんです。
私も、フジ子・ヘミング女史の演奏のあまりの下手さに大きく心を揺さぶられましたよ(マイナス方向に)。
>テクニックがどーのとか、そんなのどうでもいいですよ。
>心を感動さえさせてくれれば。
それじゃ、他人が何を言おうが、そう思っていればいいじゃないですか。
一生、フジ子・ヘミングさんの演奏で、「心を感動」させていらっしゃれば良いと思います。
あなたの自由です。但し、あなたがいくら感動しようと、
私の「フジ子・ヘミングはヘタクソである」という考えは変わりません。
投稿: JIRO | 2009.07.05 18:33
マリアカラスもプロから見たらオペラ歌手としてはヘタクソだったらしいです。
ただ、彼女の歌を聴くとなぜか心が揺さぶられるんです。
Jesse Normanの歌を聴いても心が揺さぶられたことは一度もありません。
フジコヘミングはヘタかもしれませんが、とにかく、マリアカラスの音楽のように心が揺さぶられるんです。
テクニックがどーのとか、ウンチクじゃないんです。
人の心に響くものを彼女が内面に持っているから、それが音を通して人の心を揺さぶるんだと思います。
テクニックがどーのとか、そんなのどうでもいいですよ。
心を感動さえさせてくれれば。
投稿: | 2009.07.05 14:52
kokkoさん、はじめまして。
>フジコ・ヘミングは、まともなクラシックファンからすればギャグの対象でしょう。
>それを敢えて真正面から正攻法で斬ったJIROさんに拍手を送ります。
ありがとうございます。
そうですねえ。フジコ・ヘミング女史をヘタクソだ、と思っている人は多いようですが、
このコメント欄を読んで下さるとお分かりになると思いますが、これほど、はっきり
「ヘタクソです」と書いた「ブログ」は、どうやら他には無いようでして(確かめた訳ではないのですが)、
4年前に書いて以来、365日必ずアクセスがあります。
>私はたまたま最初にフジコ・ヘミングを取り上げたNHKの番組を見ていたのですが、
>「こんな素晴らしい演奏家が埋もれていた!」という姿勢の番組ではなかったように記憶しています。
>「こういう激動の人生を歩んだ老齢のハーフの女性がいて、
>今は日本でひっそりと趣味でピアノを楽しんでいる」という風だったような。
>音楽番組として見なければ、なかなか面白い番組でしたよ。
そうですね。あの番組はNHKの音楽番組の専門家が制作したのではなくて、
「ドキュメンタリー番組」のチームが制作したものですね。
しかし、kokkoさんのように、
>「こういう激動の人生を歩んだ老齢のハーフの女性がいて、
>今は日本でひっそりと趣味でピアノを楽しんでいる」という風だったような。
という受け止め方をした人はむしろ少ないようです。
>彼女を支持している人たちは、その裏の「日のあたらなかった人生」を見て、
>そこに感動を求めているんだと思います。
うーん。ところがそうとばかりも言いきれなくて、本当に彼女が「上手い」
ピアニストだと信じて疑わない人が大勢います。
同じ事を繰り返し書いて恐縮ですが、この記事のコメント欄の一番下から読んで頂くと、
そういう方が何人かいらっしゃいますし、私の所にも「抗議メール」が随分来ました(笑)。
>(でも番組のドラマとしての仕立て方がうまかっただけで、私には単にほら吹きなお婆ちゃんにしか思えませんが。)
>音楽家は私生活じゃなくて、音楽そのもので勝負できなきゃ!
勿論、おっしゃるとおりですね。パールマンのことを「小児麻痺で足が不自由なのに、上手いヴァイオリニスト」
と評するバカはいませんね。
>辻井伸行さんは、別に全盲だからヴァン・クライバーンで優勝したわけではないでしょう。
>彼はハンディがあることを前面に押し出さなくても勝負できる音楽家になりうる人だと思いますが、
>今の日本での売れ方は「全盲なのにすごい!」というフジコ・ヘミングと同レベルのような気が
>して歯がゆいです。
同感です。クライバーンで優勝した時、日本の各メディアは「全盲のピアニスト、クライバーンで優勝!」
と書き続け、それは今でも続いていますが、それは辻井さんに失礼だと思います。
全盲だろうがなんだろうが、「上手いから」優勝したのだ、ということが分かっていません。
オルガン・チェンバロのヘルムート・ヴァルヒャも全盲でしたが、「全盲の名オルガニスト」と評する人は
いません。辻井さんも早く音楽性「だけ」を注目するように(尤も、普通のマスコミの連中は、ピアニストの
上手・下手が分からないと思いますが)なってほしいものです。
>結局日本には純粋なクラシックファンってやはりそんなに多くなくて、
>音楽プラスアルファがないと売れないのかなあとも思います。
そうですね。多少下手でも「見た目が可愛い」とか、男性でもトークが上手くて
マスコミウケするとか言うことでないと。
安永徹さんは25年間もベルリン・フィルの第一コンサートマスターでしたが、
樫本さんの話があって、記事に「安永徹さんに続いて・・・・」(まだ就任が決まったわけではありませんが)
と書いてあるので、退団してから3ヶ月も経って、私のブログに毎日、「安永徹」で検索してアクセスして
くる方が大勢います。結局その程度の認識なんですよ。
マンガの「のだめカンタービレ」はドラマ化されて大変評判になりましたが、
そこから、本格的にクラシック・ファンになる人は少ないそうです。
私はあのマンガ・ドラマは殆ど知らないのですが、何でも、ベートーヴェンの7番がドラマで使われたそうで、
のだめオーケストラまで、寄せ集めで編成されてCDが出たそうですけれども、
では、他の指揮者・オーケストラで7番を聴いてみよう、ということにはならないそうです。
カルロス・クライバー=バイエルンの「7番」を聴かせても、「『のだめ』と違う」で終わりになるそうです(笑)。
私はロンドンに住んでいたことがあるので分かりますが、西洋音楽の本場、「西洋」ですら、
やはり、大衆に人気があるのは、クラシック以外の音楽で、クラシック・ファンで詳しい人はそれは、
半端じゃない耳を持っていますが、そういう人はごく限られます。
嫌味な表現であることを承知で敢えて書きますが、いつの時代、何処の国でも「芸術」は大衆に
受け入れられないようです。
投稿: JIRO | 2009.06.23 22:23
はじめまして。
私は、JIROさんほどではないかもしれませんが、子供のころから音楽が大好きな一クラシックファンです。
学生オケでバイオリンを弾いていたこともあります。
こちらのブログには樫本大進さんの記事から入りました。
フジコ・ヘミングは、まともなクラシックファンからすればギャグの対象でしょう。
それを敢えて真正面から正攻法で斬ったJIROさんに拍手を送ります。
私はたまたま最初にフジコ・ヘミングを取り上げたNHKの番組を見ていたのですが、
「こんな素晴らしい演奏家が埋もれていた!」という姿勢の番組ではなかったように記憶しています。
「こういう激動の人生を歩んだ老齢のハーフの女性がいて、
今は日本でひっそりと趣味でピアノを楽しんでいる」という風だったような。
音楽番組として見なければ、なかなか面白い番組でしたよ。
彼女を支持している人たちは、その裏の「日のあたらなかった人生」を見て、
そこに感動を求めているんだと思います。
(でも番組のドラマとしての仕立て方がうまかっただけで、私には単にほら吹きなお婆ちゃんにしか思えませんが。)
音楽家は私生活じゃなくて、音楽そのもので勝負できなきゃ!
そして彼女よりハンディがあって、彼女よりずっと優れた音楽家もこれまたたくさんいます。
辻井伸行さんは、別に全盲だからヴァン・クライバーンで優勝したわけではないでしょう。
彼はハンディがあることを前面に押し出さなくても勝負できる音楽家になりうる人だと思いますが、
今の日本での売れ方は「全盲なのにすごい!」というフジコ・ヘミングと同レベルのような気が
して歯がゆいです。
結局日本には純粋なクラシックファンってやはりそんなに多くなくて、
音楽プラスアルファがないと売れないのかなあとも思います。
例えば、日本人バイオリニストの数は多いけど、
彼らが日本国内のレーベルで出すCDの曲って、アンコールで弾くような小品ばかりです。
クライスラーとか愛の挨拶とかチゴイネルワイゼンとか。
でもヨーロッパのバイオリニストだと、1-2枚しかCDを出していない人でも
モーツアルト(それもコンチェルトとかソナタとか室内楽)や
バッハやシューベルトといった正統派なんですよね。
投稿: kokko | 2009.06.23 12:30
Dunkelさん、はじめまして。ようこそおいで下さいました。JIROです。
ご丁寧なコメント、恐縮です。
>フジ子の事をここまでズバリと書いているブログも珍しいので、
>過去のコメントも読まさせて頂きました。
恐れ入ります。
どうも、そのようですね(笑)。わざわざ読みに行ったことはありませんが、
某巨大掲示板などでは、多分、フジ子・ヘミング女史のことを罵倒している人も多いのでしょうが、
ブログで、大上段から「ヘタクソです」と書いた方は、他に余りいないようです(笑)。
>プロとして演奏を披露するにあたっては最低限の技術が必要であると考えます。
>フジ子女史がその「最低限」のレベルをクリアしているか否か?と問われれば、
>もちろんクリアしてる筈もない訳で、JIROさんのご意見にはほぼ全面的に賛同する
>ところであります。
ご賛同、ありがとうございます。
>ただ、モスクワ・フィルを2流とはっきり仰られるとちょっと残念。
>あのフジ子のヘンテコ演奏の伴奏をするシモノフの指揮はまさに
>職人芸と、個人的には評価しております(独奏に合わせないと演奏が
>崩壊してしまうので、渋々合わせているものと思われます)。
これは、確かに失言だったかも知れません。坊主憎さに袈裟まで憎いで、
フジ子氏の伴奏を引き受けている、というだけで2流と断定したのは早計でした。
おっしゃるように、フジ子氏の、良く言えば「自由奔放な」、悪く言えばオケを聴かないで、
演りたい放題のチャイコフスキーに、ピタリと合わせるのは、高度な職人芸が必要ですね。
話をフジ子氏にもどしますが、モスクワ・フィルとのリハーサルをテレビで見て驚いたのは、
コンチェルトのオケ合わせは、ご承知かと思いますが、普通(しかもこのような超有名曲の場合)、
一回通して終わりになるものですが、フジ子氏は、リハーサルの段階で自分のパートで弾き切れて
いない箇所が多く、このため不安だったのか、通しを少なくとも2回要求し、
付き合わされた、オケのメンバーが苦笑している様が実にありありと映像に映っていたのが、
鮮明に記憶に残っています。
>そういえば、今年フジ子の協奏曲の伴奏を担当した指揮者、マンデアルも
>好きな指揮者なので、彼女の添え物扱いされるのが残念でなりません。
分かります。自分の好きな音楽家が冒涜されるような気がしますよね。
驚くべき事に、フジコ・ヘミング氏は昨年に引き続き、今年(しかも昨日!6月20日)、
ベルリンフィルのメンバーから成る、アンサンブル・ベルリンと「協演」しております。
http://www.fujiko-hemming.com/world.html
ベルリン・フィルのアンサンブルのメンバーから成る室内楽アンサンブルは沢山あり、
ヴァイオリンだけのアンサンブル、「ベルリンフィル・ヴァイオリンアンサンブル」は、
昨年、やはり驚くべき事に、高嶋ちさ子と協演しています。
http://www.barks.jp/tickets/?id=32656
こういうのは、良く言えばクラシックの「音楽事務所」、悪い表現を用いれば、
「呼び屋」が、こうすれば、儲かりまっせ、といって、相手を説得するか誤魔化して、
本番にしてしまうのでしょうが、はっきり言って、彼らがヘミング氏や高嶋氏と弾いて、
それは「商売」だから演ったでしょうが、どう思ったか?と想像すると非常に恥ずかしい。
演って良いことと悪いことがあると思います。
日本のオケ、少なくとも在京オケは、「音楽性」には一切目をつぶって、フジコ・ヘミング氏を
ソリストに呼べば、チケットが飛ぶように売れることは目に見えていますが、どこもやりません。
それが、まともな音楽家の矜持ではないか、と思います。
>長々と失礼しました。これから他のエントリも読まさせて頂きますね。
このブログは、本来、時事問題を取りあげることが多いのですが、昨今の内外の政治経済の
情勢を見ていると、毎日天下国家を論じていると気が滅入ります。それで、元来(というか本当は、
こちらの方が好きな)音楽記事を載せるようになったのです。
従って、相対的には音楽記事の数はすくないのですが、駄文を気が向いたときに眺めていただければ
幸甚です。
よろしく御願い申し上げます。
投稿: JIRO | 2009.06.21 21:10
ガンツさん、はじめまして。ようこそおいでくださいました。JIROです。
>色々な演奏を聴いて、自分が「好き」と思ったらよく聴き、「嫌い」だったらもう聴かないってだけの聴き方をしています。
私も同じです。やはり、趣味・嗜好の愛称が、演奏と聴き手との間には存在するお思います。その意味では、
ガンツさんの演奏の選択は極めて自然なものだと思います。
>カンパネラ(というかリスト)の演奏はアンドレ・ワッツさんのが気に入ってたまに聴いていました。
アンドレ・ワッツさん。歴史に名を残す名人ですよね。リスト(だけではないですが)の演奏など、確かに素晴らしいです。
>最近、今話題の辻井伸行さんがクライバーンの予選でカンパネラを弾いているのを聴いて、
辻井さん、本当に素晴らしいですね。マスコミが「盲目の~」という形容詞を必ず付けますが、
そんなこととは関係なく、紛れもなく天賦の才と、ものすごい努力の賜だと、感動しました。
>他のカンパネラも色々と聴きたくなってしまい、ヘミングのカンパネラも(カンパネラ以外も)聴いたのですが、
>「遅いし平坦だし、何より音が汚い」と思ってしまったのです。
そうですね。ヘミング女史の音色を独特の暖かみがある、などと褒める人が、このコメント欄をご覧になっても分かるように
いるのですが、殆ど間違いなく、他の歴史的名手の演奏を聴いたことがない、つまり比較する対象が無いまま、マスコミが
神格化するのをそのまま「よくわからないけど」受け入れてしまっているように思います。
>でもこれで有名だったはずだよな?、という事で色々調べたところ、こちらを発見した次第ですw
見つけて下さって、ありがとうございます。
>>フジ子さんはタッチ「も」悪いと、私は思います。
>そうです。自分もそれが気になったのです。全体的に抑揚が無く、カソカソとした感じ。
>自分はプロと素人の違いはこれ(タッチ・音色)が重要なんじゃないかと思っています。
おっしゃるとおりで、ソリストになるような人は、ピアノ教師に言わせると、子供の頃から、
既に「タッチ」が違うようです。フジコ・ヘミングさんのタッチは輪郭がもやもやしていて、
音色が平坦で、聴いていて少しも良くない。まして、「ラ・カンパネラ」のあのスリリングな曲想を
表現出来ていません。
>フジ子・ヘミング女史はプロですよ?
>「昔は速かった・綺麗だった」で通用するんでしょうか?(大体それで通用するほど昔は有名だったんですか?)
ご賛同ありがとうございます。一応ウィキペディア調べたのですが、
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%95%E3%82%B8%E5%AD%90%E3%83%BB%E3%83%98%E3%83%9F%E3%83%B3%E3%82%B0#.E5.AD.A6.E7.94.9F.E6.99.82.E4.BB.A3
日本名は大月フジ子といい、1953年(56年前です)第22回毎コン(現在の日本音楽コンクール)のピアノ部門で、
「入選」(入賞ではありません)しています。
入賞者一覧 - 日本音楽コンクール
http://oncon.mainichi-classic.jp/prize3.shtml
の第22回(1953年)ピアノ部門を見ると、大月フジ子の名前があります。
ウィキペディアによると、フジ子・ヘミングさんは、1932年生まれですから、入選したのは21歳のときで、
もしかすると、その当時としては「上手かったのかもしれません(但し、その当時のピアノ界全体のレベルが
どの程度だったか、わかりませんが)。その後日フィルと共演したこともあるそうです。しかし、特別に脚光を浴びていたかどうか、
は、定かではありません。
しかし、いずれにせよ、半世紀以上昔の話。
>プロに対しては「その日、その時、その場所で聴いたのが全て」というJIROさんの意見に私は賛成です。
これもご賛同、ありがとうございます。凡そ、音楽の厳しい世界で、
「今は下手だけど昔は上手かった」
という「言い訳」が通用する、と言う話は、見たことも聴いたこともありません。
>でも『現在のヘミング女史に「譜面通りのテンポでミスタッチ無く弾く」「独自のタッチで美しい音色を奏でる」というプロのテクニックが備わっているか?」と聞かれたら、
>「どちらも備わっていないヘタクソだと思う」と私は答えます。
徹頭徹尾、賛成です。本当は引退して然るべきだと思います。
本人が気が付かないのは悲劇ですし、忠告する人間が周囲にいない(のでしょうね)ことが、フジ子・ヘミング氏に
とって、悲劇です。
>テンポだけ見て「下手」と思っているわけではない私みたいなド素人も居ます、って事も知っておいて欲しいです。
同じように感じておられる方は、多分大勢おられると思いますが、
わざわざ、お時間を割いてコメントをお書き頂いたことに感謝します。
また、気が向いたら、弊ブログを眺めて頂ければ、幸甚です。
ありがとうございました。
投稿: JIRO | 2009.06.21 18:15
はじめまして、お邪魔します。
フジ子の事をここまでズバリと書いているブログも珍しいので、
過去のコメントも読まさせて頂きました。フジ子ファンからの
反論にはなかなかスゴイものがありますね・・・それに丁寧に
返答されているJIROさんには頭が下がります。
自分はクラシック歴は20年程なのであまり偉そうな事も言えないの
ですが、プロとして演奏を披露するにあたっては最低限の技術が必
要であると考えます。フジ子女史がその「最低限」のレベルをクリ
アしているか否か?と問われれば、もちろんクリアしてる筈もない
訳で、JIROさんのご意見にはほぼ全面的に賛同するところでありま
す。
ただ、モスクワ・フィルを2流とはっきり仰られるとちょっと残念。
あのフジ子のヘンテコ演奏の伴奏をするシモノフの指揮はまさに
職人芸と、個人的には評価しております(独奏に合わせないと演奏が
崩壊してしまうので、渋々合わせているものと思われます)。
もちろん超一流のオケではありませんが。芸格からすれば
フジ子よりシモノフ&モスクワ・フィルの方がかなり上かと。シモノフがフジ子
をどう評価しているのか一度聞いてみたいところです。
フジ子が出演するコンサートでは、彼女の出番が終わったら残りの
プログラムを聴かずに帰ってしまうフジ子ファンが多くいるそうです
ね。
そういえば、今年フジ子の協奏曲の伴奏を担当した指揮者、マンデアルも
好きな指揮者なので、彼女の添え物扱いされるのが残念でなりません。
長々と失礼しました。これから他のエントリも読まさせて頂きますね。
投稿: Dunkel | 2009.06.21 04:15
JIROさん初めまして。
ピアノやピアニストに関して詳しくないですが、ピアノ曲が好きなおっさんです。
色々な演奏を聴いて、自分が「好き」と思ったらよく聴き、「嫌い」だったらもう聴かないってだけの聴き方をしています。
カンパネラ(というかリスト)の演奏はアンドレ・ワッツさんのが気に入ってたまに聴いていました。
フジ子・ヘミングに関してですが、随分前に嫁がCDを買ってきた事があります。
その時に一回聴いて「自分には全く合わない」と途中で聴くのをやめてしまいました。
当時は自分も嫁も「有名」って以外フジ子・ヘミングの事をよく知らなかったし、
嫁もその後ぜんぜん聴かなかったようで、その時はそれで終了だったのですが、
最近、今話題の辻井伸行さんがクライバーンの予選でカンパネラを弾いているのを聴いて、
他のカンパネラも色々と聴きたくなってしまい、ヘミングのカンパネラも(カンパネラ以外も)聴いたのですが、
「遅いし平坦だし、何より音が汚い」と思ってしまったのです。
でもこれで有名だったはずだよな〜、という事で色々調べたところ、こちらを発見した次第ですw
>フジ子さんはタッチ「も」悪いと、私は思います。
そうです。自分もそれが気になったのです。全体的に抑揚が無く、カソカソとした感じ。
自分はプロと素人の違いはこれ(タッチ・音色)が重要なんじゃないかと思っています。
速さだけで語るならスポーツと同じですからね。
>れいさん
フジ子・ヘミング女史はプロですよ?
「昔は速かった・綺麗だった」で通用するんでしょうか?(大体それで通用するほど昔は有名だったんですか?)
プロに対しては「その日、その時、その場所で聴いたのが全て」というJIROさんの意見に私は賛成です。
>音色のでの評価は人それぞれだと思うし
ごもっとも。どんな音でも好き嫌いがあるのは当然の事です。
私も前出のように普段は「好き・嫌い」のみで評価します。誰が弾いたとかテクニックがどうとかは実のところあまり意識しません。
でも『現在のヘミング女史に「譜面通りのテンポでミスタッチ無く弾く」「独自のタッチで美しい音色を奏でる」というプロのテクニックが備わっているか?」と聞かれたら、
「どちらも備わっていないヘタクソだと思う」と私は答えます。
テンポだけ見て「下手」と思っているわけではない私みたいなド素人も居ます、って事も知っておいて欲しいです。
では、長文駄文失礼しました。
投稿: ガンツ | 2009.06.20 13:13
お、久しぶりにきたね。フジ子・ヘミングファン。
れいさんもう、見に来ない、というけど、多分(絶対)見に来ると思うので、書いておきます。
あなたは、失礼だけど学生さん?中学生ぐらい?(の印象を受けたんですけどね。違ってたらごめんね)
>速さだけのコメントをする人にも見てもらおうと思って・・・残していきます。
「速さ」ときたね。普通、音楽ではテンポっていうんだけど。まあいいや、テンポにしか触れていないのは、他に問題がないわけではなく、
テンポだけで、問題外だからです。
折角だから、他の問題も書きませうか?
ピアノの「タッチ」って分かります? 非常に単純に言うと、ピアノのキーを叩いて、音を発する瞬間。その後に減衰して行く音色。
キーを叩くときの加速度で音の立ち上がり、発音の明瞭さが決まりますし、音色が替わります。
フジ子さんはタッチ「も」悪いと、私は思います。
ここに載せた小山実稚恵さんや、他のピアニスト演奏と聞きくらべて、
もし、そのことが、貴方が分からないのなら、音楽を聴く「耳」がないと思います。
冷徹な宣告ですねー。でも本当です。
>調べてみてはどうでしょう~
>早いラ・カンパネラを知ってて評価してるならそれはそれでいいです。
>ただ批判するなら徹底的に調べてして欲しいって思った。
甘い。プロの演奏家は、その時の演奏。そのCDに録音された演奏から全てを評価されて然るべきです。
客に「調べる義務」はない。
今の演奏は下手だけど、もう一度聴いて、この演奏家のいい所を見つけよう、とする義務は、聴衆にはありません。
ましてや、昔の演奏が上手かったかどうかなど、現在の演奏の評価に何の関係もない。
おカネを払って聴きに行ったのです。カネ返せと言いたくなるような演奏を聴かされて二度も三度も行くバカはいません。
>ちなみに私が言う早いラ・カンパネラは1973年録音なんですけどね。昔過ぎますか?^^
36年前のこと言ってんの?(-.-)(-.-)(-.-)(-.-)(-.-)(-.-)(-.-)。
あのね。同じ事を何度も書くけどね。
お客にとっては、演奏というのは、その日、その時、その場所で聴いたのが全てなのね。
同じ「ラ・カンパネラ」を同じピアニストが弾いても、今、テンポが遅すぎて、私が「ダメだ」と思ったら、
私にとって、フジ子・ヘミングは、それで「お仕舞い」なの。
仮に、「36年前は速く弾けたんです。」って、ステージの横に立て札立てて、今、遅く弾いても関係ないの。
「笑点」じゃないんだから。
もう一度書きますね。今、遅すぎたら、遅すぎるのです。
>フジコさんのラ・カンパネラ結構綺麗ですよw
>速さの中に柔らかさがあって又違うラ・カンパネラですよー。遅いのとはね
>あなたもここにきた知らない人も一度調べて聞いてみたら?
>音色のでの評価は人それぞれだと思うし上手いや下手についてはどうこう言いませんが遅いからテクニックが無いとか調べずよく言うよ。
だからさー。あたしゃ、聴いて下手だったから怒ってるんだよ。
この人がチャイコフスキーの1番のコンチェルト弾いたの聴いたことある?私はあるよ。
悪いこと言わないから、世界で一番上手いアルゲリッチって人の演奏をつい最近載せたからさー。
比べてみてくれる?
【音楽・映像】アルゲリッチの誕生日。別府アルゲリッチ音楽祭での伝説的名演(チャイコフスキー)。
http://jiro-dokudan.cocolog-nifty.com/jiro/2009/06/post-d2ef.html
それでも、フジ子・ヘミングさんが、すごいテクニックの持ち主だと、本気で思うのなら、思うのは自由ですから。
勝手に思い続けて下さいませ。
投稿: JIRO | 2009.06.18 01:40
こんばんわ
何か見つけちゃったのでコメント残していきますね。
フジコさんの遅いラ・カンパネラもありますし早いラ・カンパネラも発売されてますよ。早いラ・カンパネラで4分40秒くらいですね。
調べてみてはどうでしょう~
早いラ・カンパネラを知ってて評価してるならそれはそれでいいです。
まぁ下手かどうかは私には分かりませんがラ・カンパネラの速さだけで下手とか勘違いされてるようなコメントをしてる人がいたのであなたにもそして何も調べず速さだけのコメントをする人にも見てもらおうと思って・・・残していきます。
じゃぁ別の人も聞いてみなさい。と言われても少し今回の内容とは話が違いますし。別にあなたがどういおうが勝手ですけどね下手や上手いや別を紹介するのはね。ただ批判するなら徹底的に調べてして欲しいって思った。
ちなみに私が言う早いラ・カンパネラは1973年録音なんですけどね。昔過ぎますか?^^
いやぁ不思議に思ってね。あなたにもそしてコメントを残す人にもフジコさんの興味がおありですからキーワードで引っかかったりしてここにつくわけでしょ?それなのになんでそういう早いラ・カンパネラのことを知らないのかと。昔でも出てたよ~とかいうコメントや記事の中に1文でもあればそっかぁ~で私は読み通したのですけどねー。誰もコメントしないし文にも無い、知ってて載せてないだけか知らないだけか?まぁコメントする人は知らないからコメントしてないんだろうけど調べずに無茶苦茶よく言ってるなぁという気持ちです。
フジコさんのラ・カンパネラ結構綺麗ですよw
速さの中に柔らかさがあって又違うラ・カンパネラですよー。遅いのとはね
あなたもここにきた知らない人も一度調べて聞いてみたら?
もしかしたら年齢を重ねて速度が遅くしか弾けなくなったのかそれともここで書かれてるようにもう遅くしか弾けなくなったかはわかりませんが実際早く弾いているわけですから。早く弾けるけど遅く弾いてるかもしれませんねw
音色のでの評価は人それぞれだと思うし上手いや下手についてはどうこう言いませんが遅いからテクニックが無いとか調べずよく言うよ。
それでは失礼します~
このコメントへの返事は結構です。もう見に来ませんからw
投稿: れい | 2009.06.17 22:23
ゆきのさん、度々、コメントをありがとうございます。
>勢いで書いてしまいましたが私の怒りをJIROさんに
>ぶつけるのは筋違いでしたね。すみません。
いえいえ。お怒りはごもっともです。
ニュージーランドのお住まいですか。羨ましいです。
私が住んだのはロンドンでしたが、無性にあちらの雰囲気が懐かしく思えます。
>昨年日本に帰った時につい「フジコへミングってヘタだよね」と
>言ってしまったら相手から「あんたはそこまで素晴らしい耳を
>持っているのか。彼女には余人に代え難い音色があるから
>いいんだ」と痛罵されました。こんなファンの姿勢が彼女を
>勘違いさせてしまったのでしょうか・・・・・・・。
そういう抗議メールは、私の所にも来たことがありますが、その手の人には、
「貴方は、リヒテル、ルービンシュタイン、ホロヴィッツ、ポリーニ、アシュケナージ、アルゲリッチ、という
ピアニストを聴いたことがあるか?悪いことはいわないから、これらのピアニストの演奏を聴いてご覧なさい」
と返事をします。そのまま、レスが帰ってこないことの方が多いですが、稀に素直な人がいて、
「こんなに上手なピアニストがいるのですね」とか「ピアノって、こういう音がするものなのですね」という
感想を頂戴することがあります。この記事で、「ラ・カンパネラ」の「模範演奏」として載せているのは、
小山実稚恵さんですが、この素晴らしい演奏は誰だ?CDを教えてくれ、という書き込みを、
このページを下の方までスクロールするとご覧になることが出来ます。
「フジ子・ヘミングには余人には代え難い音色がある」などとい言う人も、実は他のピアニストを知らないまま、
そのように発言している場合があります。
John Chenさんは知りませんでした。是非、聴いてみます。
ありがとうございました。
投稿: JIRO | 2009.06.14 15:09
JIROさん、こんにちは。お返事ありがとうございます。
勢いで書いてしまいましたが私の怒りをJIROさんに
ぶつけるのは筋違いでしたね。すみません。
申し遅れましたが、私はニュージーランドに在住している
日本人です。JIROさんもご存知のように、階級社会のある
国では庶民は簡単に高額なコンサートに行くことは出来ません。
日々お金を節約してやっと一流の舞台のチケットを買って見に行くことが
出来ます。だからこそ素晴らしいものを見れば拍手喝采し、
つまらないものには凄まじいブーイングを起こします。
厳しいですが、そこには両者の緊張感があります。
昨年日本に帰った時につい「フジコへミングってヘタだよね」と
言ってしまったら相手から「あんたはそこまで素晴らしい耳を
持っているのか。彼女には余人に代え難い音色があるから
いいんだ」と痛罵されました。こんなファンの姿勢が彼女を
勘違いさせてしまったのでしょうか・・・・・・・。
まぁいつまでも怒ってばかりいてもしょうがないので
最後にニュージーランドの中国人ピアニストJohn Chenを
紹介させて頂きます。
テクニックと自分の世界観を持っていてなかなかいいですよ。
http://www.youtube.com/watch?v=yM9zYESCfHY
投稿: ゆきの | 2009.06.14 14:43
ゆきの様、ようこそおいで下さいました。JIROです。
おっしゃること、全面的に、徹頭徹尾賛成です。
この人の「ラ・カンパネラ」のCDには「奇跡のラ・カンパネラ」と書いてあるので、
最初はてっきり冗談かとおもいましたが、どうやら本気なんですね。
「奇跡的にヘタクソなラ・カンパネラ」なら分かるのですが、兎に角問題外です。
>そして本人もテクニックが無いことに対し「こんなカンパネラも
>あっていい」と開き直る。
そのとおりでして、プロの音楽家がヘタクソである自覚がない、という時点で
既に、「失格」です。
>「こんなカンパネラもあっていい」と開き直る。
どうやら、世間にもてはやされているウチに本当にそう思うようになってしまったようで、
最早、手を付けられません。
日本のプロオケは、フジコ・ヘミング氏をソリストに呼べば、興行的には
儲かることは確実ですが、絶対に呼ばないですね。そこにプロとしての矜持があり、
せめてもの救いです。
ベルリンフィルの室内アンサンブルと去年「共演」し、今年もするそうですが、
これは、音楽事務所(通称呼び屋)が興行的に儲かるから仕組んだのであり、
もちろん、正規のベルリン・フィルのソリストとして認められるはずもありません。
呼び屋さんもいくら儲かるとはいえ、やって良いことと悪いことの区別はつけて
欲しい。最低限の「モラル」を保って欲しいものです。
とにかく、ゆきのさんのお怒りは正しい。全く同感です。
投稿: JIRO | 2009.06.13 17:49
初めまして。私もフジコへミングの演奏がヘタクソだと
常々思っており、検索してきました。クラッシックには
明るくない私でも、リヒテルやキーシンの演奏には一聴き
惚れしてしまったのですが、まったく彼女はダメですね。
お話のラ・カンパネラは遅いだけでなくガチャガチャして
音色が汚く聴いてて辛かったです。これでListzの申し子?
(私はLISTZが好きです。BACHが一番ですが)
こんな演奏に「魂が揺さぶられる」とか「他の演奏家が
機械に聴こえる」と言ってる人達は正気なんでしょうか・・・。
そして本人もテクニックが無いことに対し「こんなカンパネラも
あっていい」と開き直る。
これが一番許せないことです。芸術に対する冒涜です。
プロならば自分の表現力が未熟であることを恥じるべきでは
ないでしょうか。通常は技術を身につけ、その後演奏者の独自の
解釈で表現の幅を広げていくものですが、彼女はその域まで達しておらず、
ただ単にヘタなだけだと思います。
投稿: ゆきの | 2009.06.13 02:12
さざ波さま、こんばんは。いつもありがとうございます。
>フジコさんと小山実雅恵さんのLa Campanellaは、違う曲かと思うほど、テンポが違います。
正に、おっしゃるとおりなのです。
>フジコさんの所要時間は、5分37秒、小山さんは、4分40秒です。
>勿論、色々な録音が有りますが、平均して、約60秒違います。
演奏時間までご丁寧にお書き頂き、恐縮です。
ご指摘のとおりでした、演奏時間5~6分の曲で、ヘミング女史の演奏が一分も長い。
どれほど遅く弾いているか分かります。 速く弾けるけれども遅く弾いているのではなく、
自分の技量に曲のテンポを合わせているわけで、本来やってはいけないことです。
>なのに、再生回数は、フジコさんが、小山さんより桁違いで多いのです。
>売り込みが上手だったのでしょうね。何しろNHKが特集したお墨付きです。
日本人は「ブーム」に弱いですね。逆にモノやサービスを売る側としては、
「ブーム」を起こして(作って)しまえば、最早、目的の半分以上は達せられた、ということになります。
NHKが火付け役だったのは悪夢のようですが、NHKの中でも音楽番組専門の人々、例えばN響アワーの
ディレクターやカメラマンは、オーケストラ・スコアが読めなければ仕事になりませんが、
ヘミング女史を取りあげたのが「ドキュメンタリー番組」の専門家達で、彼らの中に音楽を聞き分ける耳をもった
人がいなかったのが悲劇でした(ヘミング女史にとってはラッキーでした)。
NHKが取りあげていなかったら、こんなヘタクソ、どこのホールからもリサイタルの依頼は無かったでしょうし、
CDが制作されることもなく、ヘミング女史は哀れな老後を過ごすことになったでしょう。
>小泉首相が叫んだ郵政改革と同じです。民衆は宣伝の上手さで靡くようです。
同感です。戦前の「鬼畜米英」と同じです。「大和魂」があれば、B29を竹槍で撃墜することすら可能だ、
と、正気とは思われないことを平気で考えてしまう国民です。なかなか動かない癖に、「ブーム」で方向性が
決まると、合理的な推理で明らかに不可能と思われることも「やってみなければ分からないと考える性癖が、この民族だ」
と倫理学者の和辻先生が書いたとおりです。
ヒトラーが日本に現れないことを祈ります。
ヘミング女史から話が逸れましたが、さざ波様が懸念なさる意味は大変によく分かります。
投稿: JIRO | 2009.05.25 21:19
JIROさま お邪魔します。
バイエルを半分弾いたことがある丈の音盲・さざ波mooです。
でも、JIROさんのクラシックを楽しむ講座を、ここ数年、受講?しています。
音盲の出る幕じゃないのですが、フジコさんと小山実雅恵さんのLa Campanellaは、
違う曲かと思うほど、テンポが違います。You Tubeで聴き較べてみても違います。
フジコさんも澱みなく弾いてはいますが、何かお引きずりしてるような重さが有り、
お昼寝のようなだるさがあります。
しかし、小山さんのは、音の歯切れが素晴らしく軽く宙を舞っています。
体重の重さで、音が舞わないのでしょうか。その辺は、判りません。
しかし、テンポの重さは、時間で計れるのが判りました。
フジコさんの所要時間は、5分37秒、小山さんは、4分40秒です。
勿論、色々な録音が有りますが、平均して、約60秒違います。
フルマラソンでも60秒違うと優勝を逃しますが、La Campanellaで
60秒近く違うのは、音盲でも判る致命的な事態なのでしょう。
《La Campanella (小山 稚恵)》
http://www.youtube.com/watch?v=u31l-YjyVmY&feature=related
《Ingrid Fujiko Hemming - La Campanella》
http://www.youtube.com/watch?v=xNzzF0M5hB0&eurl=http%3A%2F%2Fvideo%2Egoogle%2Ecom%2Fvideosearch%3Fclient%3Dsafari%26rls%3Dja%2Djp%26q%3D%25E3%2583%2595%25E3%2582%25B8%25E5%25AD%2590%25E3&feature=player_embedded
なのに、再生回数は、フジコさんが、小山さんより桁違いで多いのです。
売り込みが上手だったのでしょうね。何しろNHKが特集したお墨付きです。
小泉首相が叫んだ郵政改革と同じです。民衆は宣伝の上手さで靡くようです。
この調子で行くと、日本が戦場になる日が来るんじゃないかと心配です。
投稿: さざ波moo | 2009.05.25 12:14
まさみさん、はじめまして。JIROです。ようこそおいでくださいました。
>これほど音楽に精通していらっしゃるJIROさんのブログで・・・
いえ、とんでもないです。私は単なる「知ったかぶり」ですので、どうぞご遠慮なく。
>演奏を聞いてる最中も、終わった後も、それほど感動しなかった・・・というのが正直な気持ちでした。期待はずれというか。
>どこがどうおかしいとか、細かいことはわかりません。
>それだけの耳が私にないことも重々承知です。
いえ、そうではなくて、まさみさんが「それほど感動しなかった」のは、
あなたが、「優れた演奏」と「そうでは無い演奏」を聞き分ける耳をお持ちだからです。
それが分かるからこそ、がっかりなさったのです。
この「大きなお世話ですが、フジコ・ヘミングはヘタクソです。」は私のブログの中でも恒常的に、
最もアクセス数が多い記事の一つなのです。ご覧になったかと思いますが、賛否両論です。
このほか、ここには表示されませんけれども、読者の方からメールを頂くことがあり、
記事を載せた直後は、直接的な反論や、「貴方(JIRO)はとても、可哀想な人だと思います」などと、
憐れんで下さる方もいらっしゃいましたが(笑)、だんだん、フジコ・ヘミング氏が「裸の王様」で有ることに
気付かれた方が増えてきました(コメントでも、メールでも)。
フジコ・ヘミング氏の数奇な経歴と奇怪な容貌はマスコミのセンセーショナリズムにぴったりの「ネタ」
だったのでしょうが、最初にドキュメンタリー番組を作ったNHKは報道関連の部署であり、音楽の専門家は
いませんでした。それで、この人がヘタクソであることが分からないまま、ドラマチックな演出で、フジコ氏を
「名人」にしてしまったのですね。
>だから、この広いネットの世界で、私のこの消化不良を解決してくれるものがあるのかどうか、
>探してしまった次第です・・・
このブログ(記事)を見つけて下さってありがとうございます。
お薦めCDは小山実稚恵さんのものですが、URL短縮が上手くリンクしていないようなので、改めて、
書きますが、
「小山実稚恵:ベスト・アルバム 」です。
http://qrl.jp/?300840
で、跳ぶと思うのですが、もしだめだったら、Googleで「小山実稚恵:ベスト・アルバム 」を検索すると、
直ぐに見つかります。が一番始めに表示されるのは、最近流行の高音質ですね。
2番目に出てくるのが、私のお薦めしているもので、1,680円(1番目の「小山実稚恵:ベスト・アルバム [Limited Edition] は2,850円)です。
どちらでも勿論、ご自由ですけれど、音は1,680 円の方で十分堪能できます。
他の曲の演奏も素晴らしいので、是非「本物のピアニスト」の演奏をお楽しみ下さい。
ありがとうございました。
投稿: JIRO | 2009.05.24 19:11
はじめまして。
これほど音楽に精通していらっしゃるJIROさんのブログで、安易なことしか書けそうにありませんが、お許しください。
私はというと、中学生までピアノを習っていた程度のレベルです。
そして、メディアに踊らされていた1人なのだと、このエントリーを拝見して感じています。
フジコ・へミングさん、ずっとピアノソロを聴きたいと思い続けて、やっと念願がかなって行ってきました。
行くまでは楽しみで楽しみで、気持ちも高まっていたのですが、
演奏を聞いてる最中も、終わった後も、それほど感動しなかった・・・というのが正直な気持ちでした。期待はずれというか。
どこがどうおかしいとか、細かいことはわかりません。
それだけの耳が私にないことも重々承知です。
だから、この広いネットの世界で、私のこの消化不良を解決してくれるものがあるのかどうか、
探してしまった次第です・・・
最後の本物の「ラ・カンパネラ」聞かせていただきました。
なんだかすっきりしました!
本当にありがとうございます。
JIROさんがお薦めとして書いてくださっているCD、ぜひ聞いてみたいと思います。
投稿: まさみ | 2009.05.24 03:11
六代目さん、ようこそおいで下さいました。
大変、冷静な「大人の」(嫌味でも何でもありません。本当にそう思います)ご意見だな、
と感服いたしました。
「下手であるが故に聴いていて疲れない」。なるほど、と思いました
(だからといって、ヘミング女史を礼賛するつもりは、依然として毛頭ありませんが(笑))。
ロン・ティボーコンクールの名前の由来の1人、マーガレット・ロン女史の逸話を思い出しました。
宇野功芳か誰かの本からの受け売りですが、現役の終わりに近いマーガレット・ロン女史は、
多分、今の基準で聴けば、やはりヘタクソだったようで、モーツァルトのコンチェルトの何番かを
本番で弾いて、何度やっても同じ所で「止まってしまった」そうで、しかし、なんと聴衆が、
彼女に声援を送って励まし、20回目ぐらいでやっと通して弾けた、というものです。
20数回となると眉唾のような気もしますが、フジコさんとは違ったでしょうけれど、
テクニックというか「メカニック」に相当する部分では今の音高生の方が上手いでしょう。
しかし、上手いだけでも、歴史に名を残す大家になれると言うわけではない。
音楽とは面白いものです。
>「道具としてたまたまピアノを使う一種のパフォーマーというか、一般のクラシックピアニストとはおそらくまったく別ジャンルなのだろうと理解しました。
そうですね。
たまたま、使う「道具」がピアノという大変大きい楽器なので、「リサイタル」になってしまいますが、
私も、彼女は本来「大道芸人」に近いのではないか、と思います。ヨーロッパでは毎夏、「大道芸人フェスティバル」
のような行事があり、中には、まともな演奏家並に楽器を巧みに操る人もいますが、どちらかといえば、
正規の音楽教育を受けていないおばあちゃんが、アコーディオンを間違いだらけで弾きながらニコニコして歌うのです。
それは、コンサートにおける音楽家の演奏の基準から見たら、全然問題外ですが、それなりに人を和ませている。
フジコ・ヘミングさんは、正規の音楽教育を受けて、毎コンに入賞までしている人物で、
高いお金を取って、コンサートホールでリサイタルを開き、
よりによって、「ラ・カンパネラ」など弾くので、こちらの鼻につくのですが、
六代目さんのような考え方をするのが正しいのかも知れません。
投稿: JIRO | 2009.05.01 22:35
彼女の経歴などの前情報なしで兵庫県で行われたコンサートに行きました。ブームのきっかけになったテレビ番組は見たことがなく、奇跡のカムバックをしたらしい?という程度しか知らず…。で、帰ってきて、何で人気なのかやっぱり分からず、ネットを検索してたどり着きました。
そうですよね、ピアノを少しでも知っている人なら、「?!」と思ってしまう超下手ですよね。日本のちゃんと勉強している音大生や受験生は、たいてい、彼女よりもはるかに「上手」ではないでしょうか。印象に残る演奏ができるかどうかは別として。
私は5歳からピアノを習い、演奏曲目はほとんど弾いた曲でした(ラ・カンパネラ含む)。ですから、あの曲を指示テンポで軽やかに弾きこなす難しさは、よく分かっているつもりです。才のない一般人には困難なそれをこなせるのこそ、プロだと思っていました。ピアノのアウトサイダー・アートなのでしょうかね?…(でも、プロフによるとベルリンなどで正規の音楽教育を受けてはるのですね…悩ましい)
ただ一つ、思ったのは、確かに「下手」なのですが、彼女の演奏はあまりにスキだらけなので、ゆえに聞いてて全然疲れないのです。「どう、うまいでしょ?」という完璧な演奏が多い中で、箸休めというか…。うまい演奏家には慣れっこになっていて、こういう「プロ演奏家」がいるというのはある種衝撃でした。
アマチュアとして細々練習や演奏を続けている身には、フジコヘミング、変に励まされてしまう面も。ああいう超自己流プロピアノもあるのね、と。妙な感想ですが。普通のコンサートではついつい「弾く身」としてチェックやお勉強をしながら聞いてしまい、純粋に楽しめないことが多かったのです。ああいう色付き演奏を行う怪演奏者も、一人ぐらいいてもいいのかも…。彼女のCDを買うかと言われたら、それは買わないですけどね(笑)。道具としてたまたまピアノを使う一種のパフォーマーというか、一般のクラシックピアニストとはおそらくまったく別ジャンルなのだろうと理解しました。
投稿: 六代目 | 2009.05.01 03:35
しかさん、こんにちは。コメントをありがとうございます。
しかさんと同じ事を思っていらっしゃる方、多いですよ。
しかし、このように記事にすると、狂信的フジコ・ヘミングファンから、頓珍漢な反論が来ることが目に見えていて、
面倒くさいので、どなたも滅多に文章になさいません。
手前味噌ですが、これほどはっきり「フジコ・ヘミングはヘタクソです」とタイトルを付けたブログ記事は他に
殆ど無いらしく、毎日のようにアクセスがあります。
>私は下手ながらも4歳からピアノを習って、今回のコンサート曲目は殆ど、弾いた事があり、余計にミスタッチが気になって、耳障りでした。
フジコ・ヘミングさんにとって、しかさんのような方が「一番怖いお客さん」ですね。しかし、あの人は実は下手だと分かっているのか、
マスコミや大衆にチヤホヤされているウチに、自分が上手いと思いこんでしまったのか、わかりませんが、
いずれの場合であっても、お金を取って、下手な演奏をお客さんに聴かせる、ということは、
>プロのピアニスト、というよりはパフォーマーかと。
おっしゃるとおりでして、実はパフォーマーとしても、許されない。「芸術家」以前に「芸人」として許されることではない
と考えます。
それを訴えたいがために、いくら反論が来ても、私はこの記事を載せ続けていきます。
投稿: JIRO | 2009.04.09 19:25
NHKでフジコヘミングが人気が出て、そんなに演奏が素晴らしいのか、一度行ってみたいと思っていて、ようやっと4月6日にソロコンサートへ行きました。そして、がっかりしました。おっしゃるとおり、ミスタッチの多さと、曲の抑揚のなさ、テンポが異様にく、感動できませんでした。私は下手ながらも4歳からピアノを習って、今回のコンサート曲目は殆ど、弾いた事があり、余計にミスタッチが気になって、耳障りでした。正直、これでお金もらっているのかと憤りも感じたほどです。プロのピアニスト、というよりはパフォーマーかと。。TVの影響は凄いと思いました。二度と行かないです。
投稿: しか | 2009.04.07 22:36
antoinedoinelさん、こんばんは。
>尊敬するJIROさんに「笑いのツボが似ている」なんて仰っていただいて、光栄です。
何云ってるんですか(笑)。
>その女の子がひっくり返っている現場に居合わせなかったことが残念でなりません。
あれはねー。苦しいですよ。爆笑したいのをこらえていると、呼吸困難になります。もうちょっとで心肺停止でした。
>その中で深沢さんが毎コンで入賞(当時は順位なし)された時、
>入選だった大月フジ子さんという方が、のちのフジ子・へミングだったのですね。
ひえー、毎コンで残ったことがあるんですか。深沢さんは勿論良く存じ上げていますが、フジコさんがねえ・・・・。
>そしてここ数年のフジ子女史の一発屋的大逆転(?)、人生というのは最後までわからないものだと思います。
いやー、まだ分かんないですよ。日本人って飽きっぽいでしょ?暫くすると、ものの見事に人気が無くなっている可能性は
あります。芸能人に近いから、その可能性は、まともな音楽家よりも遙かに高いです(その意味では、antoinedoinelさんが
おっしゃるように、人生最後まで分からんですよね)。
>なんだか、日本でたまーに急浮上してくる「クラシック音楽家」は、専門家や愛好家の間では「?」が付く人ばかりですね。
大体テレビで「半芸能人」みたいに出てくるのは怪しいですよね。要するにまともにやっても、才能が無いのは自分が一番分かるでしょうから、
(分かっていない人もフジコさんみたいなのがいるけど)、ならば、ソリストなんか諦めて、インチキ中途半端クラシックで儲けるしかない、
という所でしょうかね。
>法事の引出物(とは言わず、粗供養?)にCDが使われてバカ売れしたというテノール歌手や、
そうなの?「千の風」の人?
>元アイドルのソプラノ歌手や、その他にもやたらとテレビ(バラエティー番組)に出てくる「クラシック音楽家」たち。
洗足とか昭和音大とか尚美とかでしょ?芸大、東京音大、桐朋は少ないのでは(あ、H,太郎は芸大だし、T.ちさ子は桐朋だった。)
大衆には、「クラシックのどっぷりつかる気はさらさらないけど、ちょっと知ったかぶりしたい」という気持がどこかにあって、その辺に
民放が目を付けるんでしょうね。でも民放の連中なんて、クラシック聴いたことないから、音大出てりゃ、皆クラシックの「まともな」
音楽家だとおもってるんでしょう。で、ヘタクソでも見た目の可愛い子なんか売れちゃうんですよね。
>でも、クラシックではありませんがマライア・キャリーが「7オクターブの歌姫」などと宣伝してまかり通っているところを見ると、
>聴く耳も知識(常識?)もなくマスコミの持ち上げを鵜呑みにするのは日本だけじゃないのかもしれませんね。
ハハハハハ。7オクターブかあ。すごいなあ。ピアノの音域がほぼ7オクターブなんですよね(笑)
でも、おっしゃるとおりかもしれません。私イギリスに駐在していたことがありますが、大衆はクラシックなんて、全然知らないです。
特にイギリスなんて、階級社会ですから。ミドル・クラス以上のしかも、特に音楽を愛好する人の中には、ものすごく耳の肥えているひとが
それは、やはり西洋音楽で、西洋人だから、いることはいますけど、全体から見た割合では、日本と大差無いと思います。
やはり、芸術はそういう運命にあるようですね。
また、気が向いたらいつでもコメント下さい。
大変楽しく、有難いです。
投稿: JIRO | 2009.03.05 22:39
尊敬するJIROさんに「笑いのツボが似ている」なんて仰っていただいて、光栄です。「わーたーしを、こーろーして、ちょーだいー」を引用してくださったお陰で、昨夜もまた夜中に大笑いさせていただきましたが、この「ー」と「、」の配分も絶妙だと(また書きながら笑っていますが)感じ入ってます。まったく、その女の子がひっくり返っている現場に居合わせなかったことが残念でなりません。
あれから思い出したのですが、ピアニストの深沢亮子さんのお母様が書かれた「ピアノの日記」、ご本人が書かれた「続ピアノの日記」「ウィーン日記」という本があり、高校生の時に読んで以来今までずっと大切に持っていますが、その中で深沢さんが毎コンで入賞(当時は順位なし)された時、入選だった大月フジ子さんという方が、のちのフジ子・へミングだったのですね。若い頃のコンクールですれ違ったお二人のその後の人生の光と陰、そしてここ数年のフジ子女史の一発屋的大逆転(?)、人生というのは最後までわからないものだと思います。
なんだか、日本でたまーに急浮上してくる「クラシック音楽家」は、専門家や愛好家の間では「?」が付く人ばかりですね。法事の引出物(とは言わず、粗供養?)にCDが使われてバカ売れしたというテノール歌手や、元アイドルのソプラノ歌手や、その他にもやたらとテレビ(バラエティー番組)に出てくる「クラシック音楽家」たち。
でも、クラシックではありませんがマライア・キャリーが「7オクターブの歌姫」などと宣伝してまかり通っているところを見ると、聴く耳も知識(常識?)もなくマスコミの持ち上げを鵜呑みにするのは日本だけじゃないのかもしれませんね。
投稿: antoinedoinel | 2009.03.04 23:33
antoinedoinelさん、こんにちは。いつもありがとうございます。
>コメントは前から何か言いたくてウズウズしていたこちらの方に。
ありがとうございます。この記事はですね。弊ブログ有数の人気(?)記事でして、毎日誰かが、
「フジコ・ヘミング」で検索して、アクセスして下さいます(笑)。
>JIROさんのボロクソっぷりが可笑しくて、大ウケしています(笑)。ごめんなさい、
>茶化している訳ではないのですが、ここまでケチョンケチョンに言って下さる方がいると嬉しいです。
はいはい。よく分かっております(笑)。
ウケて頂けて嬉しいです。変な意味じゃなくて、前から思ってたんですが、antoinedoinelさんと私は、
感覚的に近い(もっとくだけて言うと、笑いのツボが似ている)ような気がします。
話が逸れますが、女の子の「わーたーしを、こーろーして、ちょーだいー」で大笑いなさった、というコメントを頂いたとき、そう思いました。
「話を聞かない男、地図を読めない女 」という本がありました。「男女差」を目の当たりにして笑いをこらえるのに苦しんだ体験。
http://jiro-dokudan.cocolog-nifty.com/jiro/2008/05/post_b1e7.html
ですね。
フジコ・ヘミング女史のことをケチョンケチョンに言っている人、世の中に沢山いるはずですが、ここまで「ブログに」書いた人って、
あんまりいないみたいですね(笑)。(2ちゃんねるあたりではいるでしょうけど、あれは匿名掲示板ですから)
>フジ子・ヘミングは所詮キワモノだというのが、私や音高・音大時代の友人達の意見です。
>私達とてもちろん全然大したものではありませんが、フジ子・ヘミングがヘタクソで、
>流行が作られたものであることを察知するぐらいの(つまり人並みの)耳はありますから。
それこそ、「まともな耳」を持った方々のご意見です。流石。いや、流石と申し上げるのは失礼ですね。もう4小節ぐらい聴けばわかりますからね。
ところで、「流行」を作ったの、私はてっきりフジテレビあたり、いずれにせよ民放なのだろうと思っていたのですが、
最初に取りあげたのは、何と、NHKなんですってね。NHKには、勿論クラシック番組のプロもいますけど、
ヘミングさんを取りあげたのは「ドキュメンタリー番組」で、ドキュメンタリーを制作する人たちは、
全然、音楽が分からなかったみたいですね。
万死に値しますね。
>日本で彼女が受けるのは、あの超個性的な容姿とド演歌にも通じるドラマ性のせいではないでしょうか。
もう、完全にその通りですよ。奇怪な容貌と数奇な人生。聴力に障害を持ちながら克服したとか、
「浪花節」以外の何物でもない。日本人、そういうの大好きですからね。「苦労した甲斐があって花開いた」と。
「音楽」なんて聴いてないし、分かってない人たちが、矢鱈感激しただけですよ。
おっしゃるとおり、演歌の世界ですな。
しかしながら、いくら苦労しようがなんだろうが、(自称)プロのピアノ弾きなんですからねえ。
ヘタクソを「浪花節だよ、人生は」と誤魔化して、おカネをとって、ラ・カンパネラ、弾けないのに弾いちゃダメですよね。
>また、日頃あまりクラシックを聴かないある知人は、フジ子・ヘミングを絶賛しています。
そうですね。フジコさん崇拝者は大抵、それまでまともなピアノの演奏を聴いたことがないです。9割方、そうじゃないかな。
>(もしかしたら、フジ子・ヘミングがあの曲を作曲したと思っているかもしれません)。
グワッ。そこまで激しい勘違いのひとも・・・・いるかも知れませんねえ。
>日本で彼女が受けるのは、あの超個性的な容姿とド演歌にも通じるドラマ性のせいではないでしょうか。
またまた、そのとおり。日本社会では何かを売り込もうというとき、売り手側は「ブーム」を作ってしまえば、もう思うツボなんですね。
「のだめ・カンタービレ」も好きな子(大人も・・・)多いですが、あそこから発展しないらしいですよ。ベートーベンの7番、
クライバーを紹介しても「のだめオーケストラと違う・・・・」って、言うそうです。 こっちがくも膜下出血を起こしそうです。
でもね。これより前のコメントで、ここに載せた演奏(これは小山実稚恵さんですが)を聴いて、「これが、本当のラ・カンパネラなんですね」
と、稀ですけど、分かってくれる人もいます。
また、ある時、この記事に「抗議」のメールを送ってきた人に、
「悪いことを言わないから、マウリツィオ・ポリーニ、マルタ・アルゲリッチ、スヴィヤトスラフ・リヒテル、
ウラディーミル・アシュケナージっていうピアニストのCD、何でも良いから、聴いてご覧なさい」
と薦めたら、暫くして、返事がありまして、
「フジコ・ヘミングさんより上手な人がいるんですね」とありました。
一瞬、鈍器で後頭部を強打されたような衝撃を受けましたけど、この人には幸い「耳」があったわけですね。
だから、この記事、無駄じゃなっかったかな、と、自惚れています。
>フジ子さんに関しては、身体を悪くして貧乏暮らしをしていた独居女性が、人生の後半になって幸運をつかんでよかったですね、
>と思いますよ(音楽家としてでなく、色物タレントだと思えば広い心も持てます)。
寛容ですなー。でもそう考えるとそうですよね。あのトシでヘタクソさが正確に日本社会で認識されてたら、
下手したら、行き倒れになるところでしたらね。
しかし、人間恐ろしいもので、周りにおだてられたため、本気であの人は自分が「上手い」と思っているフシがある。
いや、間違いなく思っていますよね。
私はこれが、たまらなく嫌なんですね。ヘタクソでも好きな人がいておカネ払って聴いてくれるのは、
何ら違法行為を行っている訳じゃないから、閉ざされた世界で演ってくれるならいいですけど、
自分がヘタクソなんだ、ということが分からなくなってしまっています。
恐らく、あの人は勘違いしたままで、生涯を閉じるでしょうが、その方が幸せですね。運の良い方ですね。
投稿: JIRO | 2009.03.03 20:47
今日はJIROさんのお陰でたくさんベルリンフィルを聴かせていただきましたが、コメントは前から何か言いたくてウズウズしていたこちらの方に。
JIROさんのボロクソっぷりが可笑しくて、大ウケしています(笑)。ごめんなさい、茶化している訳ではないのですが、ここまでケチョンケチョンに言って下さる方がいると嬉しいです。
フジ子・ヘミングは所詮キワモノだというのが、私や音高・音大時代の友人達の意見です。私達とてもちろん全然大したものではありませんが、フジ子・ヘミングがヘタクソで、流行が作られたものであることを察知するぐらいの(つまり人並みの)耳はありますから。
また、日頃あまりクラシックを聴かないある知人は、フジ子・ヘミングを絶賛しています。おそらく彼女は「ラ・カンパネラ」をフジ子女史の演奏で初めて聴いたのでしょうが、「ラ・カンパネラは美しい曲だ」というのと「フジ子・ヘミングは素晴らしい」というのがごっちゃになっているのだと思います(もしかしたら、フジ子・ヘミングがあの曲を作曲したと思っているかもしれません)。
日本で彼女が受けるのは、あの超個性的な容姿とド演歌にも通じるドラマ性のせいではないでしょうか。大衆は音楽よりも面白いストーリーを求めているのであって、そこに美しい(?)音楽が付いているのはBGMのようなものです。のだめカンタービレもブームですが、ただ音楽に向き合うのではなく、キャラクターとストーリーあってのクラシックブームでしょう。
日本という国は「クラシック」というだけで拒絶反応を示す人の方が「カラオケが嫌い」という人よりも断然多いでしょうし、まあもともと私達の血の中にはなかった異文化ですしね。フジ子さんに関しては、身体を悪くして貧乏暮らしをしていた独居女性が、人生の後半になって幸運をつかんでよかったですね、と思いますよ(音楽家としてでなく、色物タレントだと思えば広い心も持てます)。
投稿: antoinedoinel | 2009.03.03 01:43
xiroさんはじめまして。ようこそおいで下さいました。JIROです。
このエントリー、「大きなお世話ですが、フジコ・ヘミングはヘタクソです。 」は私のブログの中でも、
最もアクセス数が多いものの一つでして(笑)、人々の関心の高さが伺われます。
さて、
>今日、フジコ・ヘミングさんを初めて聴きました。
>『こころの軌跡』なる、アルバムでしたが、
>最初、聴いたとき、正直、これがなぜ評価される
>のかがわからず、ここにたどり着きました。
結論から申し上げると、貴方の耳(評価)が正しいです。その一言に尽きます。
>音はのっぺりしてて平坦。
>表現がない。
>やみくもにキーを叩き、ペダルを踏むような。
>キータッチも、変。
>こんなに、重いラ・カンパネラは初めてです。
仰るとおりだとおもいます。
ピアニストに限らず音楽家は個性があり、一流と言われるピアニストも、ある人は好きで、ある人は嫌いということは、
ごくありふれたことです。それは、好み(嗜好)の問題だから、どちらが良いとは言えません。
フジコ・ヘミング女史の場合、個性的なのではなく、まず、個性云々を論ずる以前に、xiroさんがご指摘になったように、
基本的な技術が、プロのピアニストとして当然要求される水準に達していません。
いちいち確かめたわけではありませんが、他のピアニストは多分、フジコ・ヘミング女史を「単なるヘタクソで、問題外」と
見なしていると思います。ただ、大衆に人気があるので、同業者がヘミングさんを酷評したら、「ヒガミ」と受け取られ、嫌がらせを
受けるでしょうから、見て見ぬフリをしているのでしょう。相手にしていない、ということです。
或るピアニストが、プロの音楽家からどのように評価されているかを知るためには、その人がどのレベルのオーケストラに(協奏曲の)
ソリストとして呼ばれた(招待された)ことがあるか、という実績を見れば一目瞭然です。
チケットぴあ クラシックで既に終わった公演も含めると、昨年11月からですが、
モスクワ・フィルハーモニー交響楽団 2流以下です。
北東ドイツフィルハーモニー管弦楽団 存在すら知りません。どうやら、ここが専らフジコ・ヘミング女史の相手をしてくれるようです。
今後は、2009/4/14(火) リトアニア室内管弦楽団 聞いたことがないオーケストラです。
しつこく調べれば分かるのですが、この人は日本のオケ(少なくとも在京オケ。N響、東フィル、日本フィル、等々)のソリストに呼ばれたことがありません。
フジコ・ヘミング女史は、あまり音楽を知らない人にも人気がありますから、興業上は、本当はヘミングさんをソリストとして招聘すれば、
チケットは、多分、飛ぶように売れるでしょう。当然オーケストラは儲かります。しかし、それをしないのは、何故か。
ヘタクソだからです。
ヘタクソをソリストに招いてまで金儲けをすることは、日本のプロ・オーケストラの人々の、芸術家としての矜持が許さないのでしょう。
>苦労したピアニストとしては、
>リリー・クラウスのほうが、好きです。
大変正しいと思いますが、本当はリリー・クラウスと比較すること自体、リリー・クラウス女史に対する侮辱、
になるほど(言い方が悪くてごめんなさい、ですが)、月とスッポン×100ぐらいの差があります。
投稿: JIRO | 2009.02.22 22:53
今日、フジコ・ヘミングさんを初めて聴きました。
『こころの軌跡』なる、アルバムでしたが、
最初、聴いたとき、正直、これがなぜ評価される
のかがわからず、ここにたどり着きました。
音源が悪いのではないかとか、ステレオのチューニング
かななど、考えたのですが、どう聴いても変で。
音はのっぺりしてて平坦。
表現がない。
やみくもにキーを叩き、ペダルを踏むような。
キータッチも、変。
こんなに、重いラ・カンパネラは初めてです。
他の曲も、褒める部分を探すのが大変。
彼女のお気に入りで、もらったCDですが。。。
悩ましいです。
一応、好意的な目では見ているつもりなのですが。
苦労したピアニストとしては、
リリー・クラウスのほうが、好きです。
投稿: xiro | 2009.02.22 22:18
gorian21さん、こんにちは。コメントをありがとうございます。
>ルビンシュタインとポリーニのレコードを買って毎日聴いておりました
年代は違いますが、今更述べるまでもなく、二人とも不世出の名人。お目が高い、と思います。
>でも、私は彼女が評価される一面も確かにあると感じています。自己陶酔と思えるような演奏も、
>聴きようによっては「情感あふれる」演奏とも取れます。そしてそれはそれでいいのでは、とも思っております。
そうですね。有り体に言えば、要するに好みの問題なのです。ただ、私は相手はおカネを取ってピアノを聴かせる「プロ」ですから、
酷評する人間がいても良いと思って、敢えてこの文章を書きました。新聞の演奏会評では、新人に対してもっと痛烈なコメントを載せる
評論家も存在するぐらいですから。
>彼女の演奏を聴いてピアノ音楽に興味を持ち続ければ、やがて音楽のさらなる高みに気づくことは必然のなりゆきだと思います。
実は、そこが、不思議なところでして、フジコ・ヘミングさんの演奏を気に入った人は彼女の演奏会や、CDばかりを聴く傾向がありまして、
gorian21がおっしゃるように、「音楽のさらなる高みに気づく」までに至らないようです。
先日、ここに載せた、「ラ・カンパネラ」を聴いてびっくりした。何というピアニストか教えて欲しい、という方がいらっしゃいましたが、
そういう方は殆どいないのです(因みに、本文最後に載せた演奏は、日本人でただ1人、ショパン、チャイコフスキー両コンクールで入賞した、
小山実雅恵さんです)。
或る演奏家が或る曲を弾いたのを聴いて、興味が生じたら、今度は別の音楽家の演奏を聴いてみる、というのが、
クラシックを聴く面白さの一つですが、多くのフジ子・ヘミングファンの方に、それを知って頂きたいと願っております。
投稿: JIRO | 2008.12.31 12:54
私は音楽に素養のある人間ではありませんが、30年ほど前にルビンシュタインとポリーニのレコードを買って毎日聴いておりました。演奏家に対する知識は全くなく、ただ音楽を聴いていれば心が癒されるということで、特にレベルの高い演奏を求めているといったものではありませんでした。
しかし私のような凡庸な人間でも、同じレコードを何十年も聴き続けていればルビンシュタインやポリーニがいかに傑出した演奏家であるかということはいやが上でもわかります。あなたがフジコヘミングさんについて述べていることはすべてその通りだと思います。
NHKのドキュメンタリー番組で彼女の演奏を聴いたときの印象は、なんと「ねばっこい」演奏だな、と感じました。それに間違いが多い。(ひょっとしたら単にテンポが悪いだけかも‥‥私は自分でピアノを弾いたことがないので断言はできない。) 自ら自分の演奏に酔いながら演奏しているのかな、というのが第一印象でした。
でも、私は彼女が評価される一面も確かにあると感じています。自己陶酔と思えるような演奏も、聴きようによっては「情感あふれる」演奏とも取れます。そしてそれはそれでいいのでは、とも思っております。彼女の演奏を聴いてピアノ音楽に興味を持ち続ければ、やがて音楽のさらなる高みに気づくことは必然のなりゆきだと思います。
投稿: gorian21 | 2008.12.31 11:36
ゆかさん、はじめまして。ようこそおいで下さいました。
「本物の」ラ・カンパネラを分かって頂けて大変嬉しいです。
これは、小山実雅恵さんというピアニストの演奏です。
小山さんは、留学経験も無いのに、1982年にチャイコフスキー・コンクールピアノ部門3位、
1985年には、ショパン・コンクール4位に入賞されました。
チャイコフスキー・コンクールとショパン・コンクールは、世界の2大コンクールですが、
この両方に入賞した、ただ一人の日本人ピアニストで大変な実力の持ち主です。
話すとおっとりしておられますが、ピアノを弾くとき、必要とあらば、すごいパワーを出します。
故・羽田健太郎さんが、確か「題名のない音楽会」で小山さんと共演され、そのあまりのパワーに
「小山さんは、一体何を食べているのだ!」と驚嘆なさったそうです。
勿論、小山さんはパワーのみならず、繊細な音もロマンティックな音も大変美しい。
テクニックはお聴きのとおり素晴らしいものがあります。
この演奏は、小山さんのベスト・アルバム↓に収録されています。
http://mooo.jp/wvja
是非、お薦めします。
投稿: JIRO | 2008.12.02 01:04
はじめまして。
たまたまクラシックの検索をしていたら
ここにたどり着きました。
JIROさんが記事に載せたラ・カンパネラを聴いて感動しました。
本物の演奏はほんとうにすごいですね。
専門的な詳しいことはよくわからないのですが、
緻密な音と速さと力強さとに圧倒されました。
それを演奏された方のCDを買いたいと思ったので、是非その人の名前を教えてください!
投稿: ゆか | 2008.12.01 23:19
みみさん、こちらこそ、ご丁寧なコメントに感謝致します。
>内田光子さんの好き嫌いは抜きにしまして、演奏は素晴らしいと思います。
>本当に実力のある人は日本人でこの方だけではないかと思います。
ははあ。やはりそうですか。フィリップスでモーツァルトのソナタ全曲をレコーディング(他、ドビュッシーなど録れていましたね)したり、すごいな、と思っていました。
>日本人、日本人と書くのもちょっと変ですが、同じ国の出身として誇りですね。
同感です。それから、私はこの日記で何度も書いているのですが、ベルリン・フィルで定年までヴィオラ奏者を務めた土屋さん、
四半世紀もコンサートマスターを務めておられる、安永徹さんなど、一流オケで活躍する日本人も誇らしく思います。
>>そうですね。奇怪な容貌と、数奇な遍歴、はテレビ屋にとって(音楽など分からないので)格好のネタだったのでしょう。
>>しかし、日本のクラシックのプロで彼女を一流を思っている人はいないと思います。例えば、N響は、決してあの人をソリストにしません。
>
>そうなのですね。。。すこしホッとしました。
はい。まず、絶対にあり得ないと思います。
>でもどんな意見があろうとどれにも惑わされることは無く、本物は残っていくと思います。
おっしゃるとおり、「ヨーロッパの」音楽ですから、そちらには、プロ顔負けの聴衆がいます。
本物しか生き残れないでしょう。
日本のクラシック音楽の聴衆は、絶対数は少ないけれど、耳は肥えてきている、と信じたいです。
>かつて、リチャード・クレイダーマンというピアニストが日本で貴公子とかピアノの精とかの名前で大流行でしたが、(年代が知れますね!)
>ヨーロッパ音楽会では<魂を悪魔に売った男>と言われていました。フジコヘミングの流行を聞いてそれを思いだした次第です。
それは、初めて知りました。昔は、パガニーニが同じことを言われましたが意味が全然違いますね(笑)。
どうもありがとうございました。又よろしければ、駄文にお付き合い下さい。
投稿: JIRO | 2008.05.30 02:48
こんにちは。お忙しい中、早速のお返事をありがとうございました。
内田光子さんの好き嫌いは抜きにしまして、演奏は素晴らしいと思います。
本当に実力のある人は日本人でこの方だけではないかと思います。
日本人、日本人と書くのもちょっと変ですが、同じ国の出身として誇りですね。
>そうですね。奇怪な容貌と、数奇な遍歴、はテレビ屋にとって(音楽など分からないので)格好のネタだったのでしょう。
しかし、日本のクラシックのプロで彼女を一流を思っている人はいないと思います。例えば、N響は、決してあの人をソリストにしません。
そうなのですね。。。すこしホッとしました。
>他のピアニストは苦々しく思っているか、呆れているのでしょうが、ヘミング女史をけなすと、「ヒガミ」と言われそうなので、面倒だから黙っているのでしょう。
そうでしょうね。そう言われそうです。
>過分なお言葉、恐れ入ります。日本でも長い間クラシックを聴いている人は、全然ヘミングさんは問題外だと思っています。
とんでもないです、その通りと思いますから言ったまでです。
趣味とプロは違いますものね。
>ただ、「ヘタクソだ」と言ったり、書いたりすると、この記事に対する以前のコメントをお読みになると分かるとおり、
いろいろ、フジコ・ヘミングファンが憤然と抗議してきてウルサイので、皆黙っているんです。
私も、この記事を書くときは、「勇気」が必要でした(笑)。
そうですね、好き嫌いとまた違う次元の話ですものね。
それにいろんな意見が飛び交うのもインターネットの良さですよね。
でもどんな意見があろうとどれにも惑わされることは無く、本物は残っていくと思います。
かつて、リチャード・クレイダーマンというピアニストが日本で貴公子とかピアノの精とかの名前で大流行でしたが、(年代が知れますね!)ヨーロッパ音楽会では<魂を悪魔に売った男>と言われていました。
フジコヘミングの流行を聞いてそれを思いだした次第です。
お薦めの演奏家やCD等も興味深いですので、また拝見致します。
こちらこそ、ありがとうございました。
投稿: みみ | 2008.05.28 20:00
みみさん、はじめまして。JIROです。ようこそおいでくださいました。
ヨーロッパご在住とは、羨ましい。
>仰るとおりにフジコヘミングは全く本場では通じませんし、全てに置いて2?3流かと思いますよ。
そうでしょうねえ。この人のプロフィールを読んでもそちらの一流オケに呼ばれたことがない。
本当に上手ければ、一流のオーケストラから、日本人であってもお呼びがかかりますよね。
2006年(一昨年)のベルリン・フィル、大晦日のコンサート(ジルベスター)には、内田光子さん(みみさんがお好きかどうか分かりませんが)
が、ソリストに呼ばれまして、モーツァルトの20番(ニ短調 K.466)を弾きました。それはそれは美しい演奏で、
コンサートマスターのDaniel Stabarawaさん(この方です http://www.berliner-philharmoniker.de/en/musiker/19/?no_cache=1 )が、
満面の笑みで、ヴァイオリンと弓を膝に置いて、盛大に拍手していました。他のメンバーも然り。
ベルリン・フィルがこれほど手放しで誉め称えるソリストは滅多にいませんよね。
ヨーロッパに住んでおられるみみさんには、釈迦に説法で、失礼いたしましたが、大勢の読者の目に触れるので、あえて書きました。
>悪いのはフジコヘミングではなく、二流を一流の如く祭り上げそれを素晴らしいと錯覚させる
>コマーシャリズムとマスコミ、まあ少しはご本人もそう思われているかもしれませんが、
>本当のアーティストとアーティスト風を間違える日本のクラシック界にあるのでしょうね。
そうですね。奇怪な容貌と、数奇な遍歴、はテレビ屋にとって(音楽など分からないので)格好のネタだったのでしょう。
しかし、日本のクラシックのプロで彼女を一流を思っている人はいないと思います。例えば、N響は、決してあの人をソリストにしません。
他のピアニストは苦々しく思っているか、呆れているのでしょうが、ヘミング女史をけなすと、「ヒガミ」と言われそうなので、
面倒だから黙っているのでしょう。
>テレビで放映されたら良いと思って聞き、これが一流と思ってしまうのは仕方ないかもしれません。
そういうことでしょうね。ですから、私は、他の人、ごくごく当たり前に一流のピアニストを聴いてご覧なさい、と薦めるのですが、
フジコ・ヘミングさんを「神格化」している人たちの耳には、そういうアドヴァイスは入らないようです。
>日本にもきちんとした耳を持った人がいることに感謝申し上げます。
過分なお言葉、恐れ入ります。日本でも長い間クラシックを聴いている人は、全然ヘミングさんは問題外だと思っています。
ただ、「ヘタクソだ」と言ったり、書いたりすると、この記事に対する以前のコメントをお読みになると分かるとおり、
いろいろ、フジコ・ヘミングファンが憤然と抗議してきてウルサイので、皆黙っているんです。
私も、この記事を書くときは、「勇気」が必要でした(笑)。
また、よろしければ、駄文ばかりですが、当ブログをご覧下さい。
ありがとうございました。
投稿: JIRO | 2008.05.27 20:43
貴方の意見に同感です。
ヨーロッパ在住のクラシック好きで、初めて書き込みしますのでどうぞ宜しくお願いします。
仰るとおりにフジコヘミングは全く本場では通じませんし、全てに置いて2−3流かと思いますよ。ヨーロッパで通じていれば今頃日本にはいないでしょうし。耳が聞こえなかろうが本物を持っていたらヨーロッパ音楽会はほっておかないでしょう。
ヨーロッパ音楽会・・・と偉そうに言っていますが、レベルというものには歴然とした差があるのは否めません。
他の一流アーティストの演奏を聴いたことがないひとはこれで良いと思うのでしょうし、それに甘んじてこの演奏が好き、良いと思うのは個人の嗜好ですからそれについては何も言いません。
ただ、彼女は一流のアーティストではないというのは確かですね。
テレビ局のすることは(NHKも)本質を知らない人々がやっているので仕方ありませんね。
あんな内容はヨーロッパには放映出来ないでしょう・・・恥ずかしくて。
悪いのはフジコヘミングではなく、二流を一流の如く祭り上げそれを素晴らしいと錯覚させるコマーシャリズムとマスコミ、まあ少しはご本人もそう思われているかもしれませんが、本当のアーティストとアーティスト風を間違える日本のクラシック界にあるのでしょうね。
でも、いつも素晴らしい演奏家のコンサートを聴けるわけもなく、一部の人々を除いて聞いたこともない人にとってはテレビで放映されたら良いと思って聞き、これが一流と思ってしまうのは仕方ないかもしれません。
日本にもきちんとした耳を持った人がいることに感謝申し上げます。
投稿: みみ | 2008.05.27 19:28
リカさん、こんにちは。私のコメントを冷静に読んで下さり、有難うございました。
お薦めしたピアニスト、是非聴いてみてください。なお、その中のひとり、リヒテルという人は、ヤマハのピアノを愛用していました。無論特注の楽器です。
それが、NHKの「プロジェクトX」で取り上げられ、本にもなっています。そのことを書いたエントリー、もし、お気が向いたらお読み下さい。↓です。
http://jiro-dokudan.cocolog-nifty.com/jiro/2005/12/_x_8e32.html
京都でのお仕事、頑張って下さい。それでは失礼致します。
投稿: JIRO | 2007.04.07 12:08
お疲れのところ、御返事有難うございました。 貴方の事が好きになってしまいました。 ここまで真剣に音楽の事を考え意見をはっきりと伝え、無責任に投げださない。 おすすめのアーティストは数名、中学部時代から30年間聞いていないので聞いてみます。それからひとつひとつ感想を書かせていただきたいです。くだらない中傷とかではなくです。 本当にいいものを追求しひろめるのが私の仕事です。クラッシックも大好きです。 今日は京都でステージがありますのでこれで失礼します。 有難うございました。
投稿: リカ | 2007.04.07 10:18
リカさん、こんばんは。ご経歴概略、了解いたしました。
東洋英和は歴史のある学校ですね。
こんなことに、ご関心はおありにならないでしょうが、因みに私の母も東洋英和です。(但し、戦前です・・)
前置きはこれぐらいに致しましょう。
私のブログで音楽のエントリーは非常に多いので、一度に全部は読めないでしょうし、お読みになる気にもならないかも知れませんが、
私も、音楽を愛することにおいては人後に落ちない、と思っています。
様々なクラシックを紹介しているのも、美しい音楽を少しでも多くのかたに聴いていただきたいからです。
音楽を聴くときに必要なのは、音楽によって慰められたいという心の底からの願いであるとおもいます。
ですから、しばしば若い人がいろいろなコンサートに行って、あそこのオーケストラは下手だった、ここも弦が甘い、などと云って得意になるのは、非常に愚かしいことだと考えます。
私の音楽紹介を読んでいただけば分かるのですが、殆どにおいて、演奏者を賞めています。
しばしば絶賛しています。演奏者の良いところに自然と耳を傾けるからです。
私にとって音楽は崇高なものです。
だからこそ、
それを中途半端な技術で演奏してプロだ、という人は我慢が出来ない。
これほど我慢できないことは、かつて無かったのです。それは、過去ログを全部読んでいただくしかありません。
考えてみてください。フジ子・ヘミング女史の人気が非常に高いことを私が知らないと思いますか?
これを大上段から「下手くそです」と書くのにはそれなりの決断が必要です。
当然、嫌がらせ、誹謗・中傷があると覚悟して、書いたのです。
それでも、書かなければ気が済まなかったのです。
反論があるのは仕方がない。そのとおり。だから、これだけの時間をかけてレスしているのです。
御存知かどうかしりませんが、ココログではコメント制限(受け付けない)とか、アクセス制限も可能です。
つまり、例えばですが、リカさんのIPは分かっていますから、貴女がこのサイトに書き込めないようにすることは、簡単にできます。
しかし、私はそれをしていないでしょう?
私のフジ子ヘミング批判は、そういう点において、掲示板の口汚い罵詈雑言とは次元が違うのです。
私がフジ子女史の演奏を否定するのは、感情論ではない。(全く感情が入っていないとはいいませんけどね)。
ラ・カンパネラのところをもう一度読んで下さい。
これに対して反論するのは良いけれど、こちらが丁寧に応対しているのですから、
乱暴な書き込みがあっても仕方がない、という貴女の意見には、賛成出来ません。
反論をするのであっても、マナーは守るべきですし、私の揚げ足を取るのではなく、論理を展開していただきたい。
それから、ある演奏家を否定的に評価すると多くの人が傷つく、と仰いますが、それはいささかひ弱過ぎるのではないかと思います。
カラヤンが素晴らしいという人がいる一方で、あんなのは金の亡者だという人もいました。例を挙げればキリがない。
私の好きなトランペット奏者、モーリスアンドレを、最近の若い人はどういう耳をしているのか知りませんが、下手だといいます。
しかし、私は自分の耳とモーリスアンドレに対する評価に自信があるので、悪く云う人がいても、「云いたい奴には云わせておけ」と、無視しています。
自分がある音楽家を評価し、信じるならば、他の聴き手が何を書こうと関係ない、と、私は思います。
そろそろ、こちらの趣旨を分かっていただきたいと思います。
一週間働きましてね。金曜の夜はクタクタなんですよ。
投稿: JIRO | 2007.04.07 02:48
自己紹介がなかった事申し訳ありませんでした。 私は東京出身で小中学は東洋英和で学び、16歳からハワイに留学し27歳で帰国いたしまし、現在音楽関係の仕事をしております。 それから、私は逆上してません。 ただ音楽を愛する人間として、一人のアーティストの事を否定的に取り上げるのは、多くの人を傷つけてしまう事もあると思います。 音楽だけではなく人には色々な感じかた、考え方があると思いますので、否定的な意見を出した以上それにたいし批判的な意見が乱暴に入ってきても仕方ない事と思います。
投稿: リカ | 2007.04.07 01:29
あのね。リカさん。
ここは、私がココログに対価を支払って占有しているネット上の空間です。
このブログはいわば、私の部屋です。無料掲示板ではありません。
最初に書き込むときには、貴女は誰なのか(個人情報を明かせというのではない。学生か社会人か、前からこのブログを読んでいるのか、たまたま「ヘミングはヘタクソ」の稿を読んで逆上したのか、など)自己紹介して、挨拶ぐらいしましょうね。
私にとって音楽とは何か。
私はこのブログを書く前、2002年4月からweb日記「エンピツ」に文章を書いています。
途中からブログも立ち上げましたが、同じ文章が載っています。
過去、約1500本の記事で、何回となく「音楽とはなにか」について言及しているので、
このブログなら左下の検索ウィンドウ、エンピツなら、
http://www.enpitu.ne.jp/usr8/89954/
から検索できるので、それらを試してから訊いて下さい。
一般論で書きます。
フジ子・ヘミングはお金を取って演奏しているプロですから、ヘタならば、批判があるのは当然なのです。
演歌歌手じゃあるまいし「下手だけど、心がある」などという言い訳は許されません。
私はロンドンでイギリス人の先生にバイオリンを教わりましたが、師匠はこういいました。
”First of all,we must become carpenters,Jiro."
(我々(音楽家)はまず、「職人」にならなければいけないんだ)
つまり、あらゆる音楽表現を可能にする技術を習得しているのがプロの最低条件なのです。
プロのピアニストが、「ラ・カンパネラ」を指定のテンポで弾けないのならば、それを客の前で披露するべきではない(本文に書きましたが)
芸術とはそういう世界です。
それから、云っておきたいことがある。
貴女がフジ子ヘミングが好きだということは、分かりました。それは、貴女の嗜好ですね?
私は違う嗜好をもっています。
私は貴女のためにこの世に存在している訳ではありませんので、
いくら貴女がフジ子・ヘミングが好きだからといっても、貴女の嗜好に私が合わせる理由は
ありません。あるとするなら、あなたの主観が私のそれよりも高い価値を持つことを認めなければならない。
私にはその必然性が認められません。以上。
投稿: JIRO | 2007.04.07 00:22
貴方のおすすめの、 アーティスト?を聞いてみます。 音楽とは何なのでしょう?是非ともご意見いただけますでしょうか? 少し話がそれますが、小泉文夫さん(誤字でしたらごめんなさい)という方を御存じでいらっしゃいますか? 貴方にとって、バーテン パウエルもジャコ パストリアスもローリングストーンズもジャニス ジョプリンもイエベスも アイズレーブラザースも音楽では無いのでしょう。いかがですか? 私はいわゆるジャンルにこだわる人間ではないのでクラッシックばかり聞いて音楽を語るのは、どうかと思ってます。
投稿: リカ | 2007.04.06 23:53
貴方のおすすめの、 アーティスト?を聞いてみます。 音楽とは何なのでしょう?是非ともご意見いただけますでしょうか? 少し話がそれますが、小泉文夫さん(誤字でしたらごめんなさい)という方を御存じでいらっしゃいますか? 貴方にとって、バーテン パウエルもジャコ パストリアスもローリングストーンズもジャニス ジョプリンもイエベスも アイズレーブラザースも音楽では無いのでしょう。いかがですか? 私はいわゆるジャンルにこだわる人間ではないのでクラッシックばかり聞いて音楽を語るのは、どうかと思ってます。
投稿: リカ | 2007.04.06 23:53
フジ子・ヘミングが良いと思うのは、他の本当に上手い人の音楽を聴いたことがないからです。
ヘミングは、音楽になっていません。カネを取って人に聴かせる演奏ではない。
次のピアニストの演奏を全部聴いてから、もう一度フジ子・ヘミングを聴いて下さい。
ウィルヘルム・バックハウス
スヴィアトスラフ・リヒテル
ウラディミール・ホロビッツ
アルトゥール・ルービンシュタイン
ウラディミール・アシュケナージ
マウリツィオ・ポリーニ
マルタ・アルゲリッチ
それでも、彼女が上手いとおもうのなら、貴女には音楽を聴く耳がありません。
投稿: JIRO | 2007.04.06 07:31
そうですか? 彼女はクラッシックを演奏しているのでは無く、 音楽をやっているのだと私は感じました。 そこが彼女の演奏の魅力であらゆるジャンルの方々に支持される理由ではないのでしょうか?
投稿: リカ | 2007.04.06 00:06