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2005年7月

2005.07.31

「世界ウルルン滞在記」において認められる、「性善説」

◆「世界ウルルン滞在記」では、「普通の人々の善意」を見ることが出来る。だから、好きだ。

 この番組は、人間の「善意」を確認出来る、という意味で少なくとも私には貴重である。

  今週の「世界ウルルン滞在記」ではMEGUMIが、韓国済州島で海女さんの修行をしていた。

  最後は、ホームステイ(?)先の一家や、近所の海女のおばさん達がみんな集まって涙を流して別れを惜しんで泣いていた。


◆先々週の中国の人々も親切だった。

 

 先々週は中国・洛陽(北京の北西約400kmの街)に伝わる、「水席」(前菜以外は全てスープのフルコースという珍しい料理)の修行に、日本人の若いタレントの娘が挑戦した。

 別れ際は、今日と同じように、涙、涙であった。

 韓国の済州島も、中国の洛陽も、大都市から遠く離れているために、政治的な影響が弱いということは確かにあるだろう。

 また、番組を製作するに当たって、タレントがホームステイする先には、それなりの謝礼を渡していることも間違いない。

 だが、それだけでは、あの純粋な、好意に満ちた感情の発露を見ることは出来ないと思うのである。



 要するに、何を言いたいかというと、一部のマスコミがしばしば大げさに、「全ての中国人、韓国人は、日本人と見れば、憎悪をむき出しにする」(実際はそこまで書かないが、あたかもそうであるかのような印象を受ける)ように報道するのは、ミスリーディング(誤解を生じる)ではないか、ということである。

 実際に、生身の人間と人間とが顔を合わせ、たとえ言葉が通じなくとも、親切な心情が伝われば、国家間の過去の対立的歴史がどうであっても、関係ない、と私は考えている。


◆中国共産党が、人民に反日教育をしなければならないのは、放っておいたら、「反日」にならないからだ。

 

 中国は反日教育を行っているという。

 これをけしからんと考えるのは尤もだが、別の見方をすることも出来る。

 中国人が、もしも、放っておいても自然に日本人を憎悪する遺伝子を持っているなら、反日「教育」を施す必要は無いはずだ。

 中国人の自然な本性には、日本人への憎悪、偏見がないからこそ、強制的に日本人を憎むようにし向けて、中国共産党への不満を逸らすように画策しているのだ。

 中国の紀元前4世紀頃(戦国時代)思想家、孟子が唱えたように、やはり、人間の本性は善であると信じたい。

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<日航機トラブル>逆噴射不作動で着陸 子会社の整備ミス←日本人の仕事の質の低下

◆記事:<日航機トラブル>逆噴射不作動で着陸 子会社の整備ミス

 

 日本航空の羽田発新千歳行き1001便(乗員・乗客284人、ボーイング777ー300型機)が24日、左右エンジン(各1基)の逆噴射装置が作動しないまま着陸していたことが分かった。けが人や混乱はなかった。直前に子会社に委託した整備作業の終了時、同装置を不作動にする安全ピンを抜き忘れたのが原因で、同社は26日、今井孝雄・日航インターナショナル常務整備本部長を報酬1カ月10%カットの社内処分を発表。国土交通省は再発防止策を講じる文書で厳重注意した。

 日航によると、同機は始発便で24日午前7時57分ごろ、北海道・新千歳空港に着陸する際、機長が速度を落とすために使う逆噴射レバーが引けないことに気付いた。同機はそのまま着陸し、空気抵抗を増すための補助翼操作と、車輪のブレーキで速度を落として止まった。滑走路(長さ3000メートル)の路面が乾いていたこともあり、正常距離で止まったという。

 日航によると、今月19~23日に子会社「JAL航空機整備東京」に機体の塗装作業を委託。作業員が左右エンジン内の逆噴射装置に安全ロックピンを付けて不作動の措置を取った。

 この際、抜き忘れを防ぐために作業ドアの外に垂らす吹き流し(幅5センチ、長さ40センチ)が塗装の邪魔になったことから、内部にしまって塗装した。

 終了後に別の作業員がチェックしたが、同ピンが抜かれていると思い込み、内部を確認していなかった。

 作業は約40人が2交代で担当したという。日航も引き渡し時や、出発前点検でチェックをしていなかった


◆コメント:航空会社はたるんでいるし、監督官庁は監督能力がない。→飛行機、落ちるよ。

 

 私は、今年の五月に、日本のエアライン(航空会社)のトラブルが異常に多いことを指摘した。

 国交省も流石に放ってはおけず、上のリンク先の記事を読んでいただくとわかるのだが、JALにも、ANAにも立ち入り検査に入っているのだ。

 しかし、その後も問題が解決しない。
 6月、JALやANAが経費節減のために、航空機の点検整備を中国の工場に依頼していたことを知り、愕然となった。

 飛行中の旅客機から部品が脱落するなどという、初歩的なミスが頻発していたのは、この所為だったのか、と思いこんでいた。


◆中国人の整備士をバカに出来る筋合いではなくなった。

 

 ところがどうだ。冒頭に引用した記事が示すのは、

 「日本人の航空整備士の不注意が原因で、事故が起きる可能性があった」という事実である。

 今回、逆噴射が出来なくとも、滑走路をオーバーランすることがなかった、というのは、言うまでもなく「結果論」である。

 逆噴射という操作が本質的に無用なものなら、それに必要な装置も取り外しているはずである。

 実際は、どの飛行機も着陸後に猛烈な逆噴射をかける。必要でないわけがない。


◆国交省の検査官は一体、何を検査しているのだ?

 

 先ほども触れたが、国交省は5月から各航空会社に検査に入っている。

 国交省の検査官は、本当に、航空機の整備・点検の手順を知っているのだろうか?

 航空会社の整備の過程を観察して、手順・点検項目などが適切でないときに、それを指摘できなければ、検査ではない。

 5月から3ヶ月近く検査に入っていて、一体何を見ているのか。

 これほど、航空機事故が多発する責任の根本は、勿論、航空会社にあるが、国土交通省は、監督官庁として、十分な検査能力、監督能力を有していない。


◆全体として、日本人がいい加減な仕事をするようになってきているように思える。

 

 航空機事故とは、全く関係ないが、カネボウの粉飾決算に関しては、まるで悪夢を見ているかのようだ。

 そもそも、これほどの大企業、しかも「カネボウ」というブランドが定着した会社が経営不振に陥り、東証一部上場廃止、産業再生機構の管理下に置かれるというだけでも、日本経済にとっては、十分過ぎるほどの衝撃だった。

 その上に旧会長、社長ら、企業経営者が積極的に粉飾決算を指示していたとは、もはや日本人の仕事への几帳面さは消滅したのか?と疑いたくなる。


◆日本全体が、たるんでいる。

 

 このままいったら、日本はどうなるのだ?

 22日、厚生労働省は04年の日本人の平均寿命について、男性は78.64歳、女性は85.59歳となり、男女とも5年連続で過去最高を記録したと発表した。

 冗談じゃないよ。少子化が進んでいるのに、長生きする人間が増えたら、要するに老人ばかりの国になってしまうではないか。
 若い奴はNEETとかいって、働けるのに働きたくないから働かないという。甘えるな。

 これを国が何とか対策を講じなければというが、首に縄を付けてでも働かせりゃいいんだよ。

 技術が落ちて、年寄りが増えて、働ける若い奴が働かない、というような国が今の日本である。

 一方、どんどん人口が増え、産業が振興し、やがて世界一の経済大国になるだろうという中国が隣にいる。

 このままでは、日本は滅びてしまう、という結論を出さざるを得ない。

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2005.07.30

タバコ以外の発ガン物質については、何故誰も騒がないのか?

◆タバコであれほど騒いだ人々は、受動喫煙がガンを発生させるメカニズムを説明できるのだろうか?

 

 近年、受動喫煙による健康への害を理由に社会的に喫煙を禁止しようとする動きが起きている。

 タバコに関する論争は、多分に感情的である。 要するに、煙かったり、くさかったりするのが嫌なのだろう。

 ありていにいえば、タバコの煙のにおいが嫌いなだけなのに、「科学」を持ち出すところが狡い。

 そもそも、タバコの煙がガン細胞を発生させるメカニズムは、いつ、誰が、発見したのだろうか?(ヒントをさしあげるが、そもそも解明されたの?)

 「科学」を論拠にする人々は当然答えられなければならない。いつ、誰が証明し、その論文は何という学術雑誌の何年何月号に掲載されているのか?

 「科学的に証明されている」という人は、これに答えられなければならない。 しかし、それが出来る人は、嫌煙論者の1000人に1人もいないだろう。



 彼ら、彼女らは、自分で本当に理解している訳ではなく、雑誌や本でちらっと読んだ知識を、さも自分が証明した科学的事実であるかのように用いているに過ぎないからだ。

 「いろんな、週刊誌などで、タバコの発ガン性とかいう見出しを見かけるから、きっとそうなのだろう」と言うレベルだろう。いい加減なものである。


◆嫌煙論者の身勝手を主張するために、非喫煙者になった。

 

 私はタバコを止めた。喫煙しながら喫煙を擁護しても、説得力に欠けると思ったからだ。

 今や私は非喫煙者であるが、やはり、嫌煙論者の主張は「科学」の大義名分を借りた感情論であり、喫煙者の人格にまで言及するのは明らかに言い過ぎだと考える。

 純粋に、「科学的に」発ガン性物質が人体に与える影響を問題にするのであれば、何故世の中の他の発ガン性物質に対する抗議運動が、社会的にもりあがらないのだろうか?


◆あっという間に有名になったアスベストは序の口。

 

 地球上には800万種類もの化学物質があるが、その中で、今までの所、発ガン性が認められたのは40種類しかない。

 アスベストはその中の一つに過ぎない。



 受動喫煙の害にあれほど口角泡を飛ばした人々は、 何故「タバコ以外」の発ガン性物質に関しては、それを製造している企業を攻撃せず、それを禁止しない政府に、抗議しないのだ?

 新聞を読んでいれば、分かるとおり、アスベストの発ガン率はもの凄いが、タバコに関して「伝家の宝刀、『科学』」を持ち出して、ムキになって書いていたBloggerで、「アスベスト、けしからん」という稿を見たことがない。医学生ですら、だ。いい加減じゃないか。

 不徹底だ。「受動喫煙による害」、などと云いながら、所詮、大多数の人間は、赤の他人の健康など、どうでも良いのだ。

 自分が、タバコのにおいが嫌いだったというだけの話じゃないのか?



 ああそうだ。書き忘れた。

 「科学的に」論ずるならば、タバコと並ぶ嗜好品アルコールに関しては、それこそ、害が明らかになっているではないか。

  例えば、飲まない人より、飲む人の発ガン率が高いことを述べないのは何故だ?

 自分は酒は好きだから?

 それが、「科学的」態度? 

 自分の嗜好と科学的真理を峻別できないのか?

 アルコールが原因で肝機能が低下し、引いては肝硬変になったら、食道静脈瘤が出来て、血を吹き上げて死にますよ、と何故書かぬ?

 毎年、アルコール依存症で入院する人間がどれぐらい多いか。一旦依存になったら一生治らないことを何故、書かぬ?


◆ディーゼルエンジン車を製造禁止にしろ、という「嫌煙家」はいない。

 

 繰り返し嫌味を書くが、受動喫煙による被害などと、一般公衆衛生を懸念するようなことを言っていた非喫煙者達は、猛烈な毒性のある排気ガスを巻き散らかして日本中を走り回っているディーゼルエンジン車の排気ガスについて、何故、問題にしないのだ?

 車の排気ガスは喫煙者が吐き出す煙どころじゃない。桁違いの量だ。

 環境省はディーゼル排気ガスにより、日本全体で1000人に3人が発ガンする可能性があるという試算を行っている。


◆環境ホルモン

 

 環境ホルモンの恐怖はタバコの比ではないと思うが、科学者の皆さんは、何故、これについて、国民に知らせないのだ?

 ゴミを燃やすことによって発生するダイオキシンの毒性は1977年、オランダで明らかになり、それ以来、ダイオキシンの毒性があまりにも強烈なので、欧州では、ゴミ焼却を大幅に減らしてきた。

 日本の(当時の名称でいうと)厚生省の役人はそのような海外の動向を知っていたに違いないが、後の薬害エイズや薬害肝炎と同じことで、責任を誰かが取らなければならなくなるかも知れないのを恐れたのだろう。

ダイオキシン対策は何もしていない。



 ダイオキシンを含む有機塩素化合物(医薬品の原料、ドライクリーニングの洗浄剤、今は使われていないが、スプレーに使われていたフロンガスなど、挙げればキリがない)は、環境ホルモンと呼ばれ、ごく微量でも、人間の生殖機能や免疫機能をかく乱し、子供にまで深刻な影響を与えることがはっきりしている。

 国が、ダイオキシン対策を何ら施さなかったから、日本はゴミの焼却率、焼却施設の数ともに世界一で、大気中のダイオキシン濃度を欧米平均の10倍以上なのである。

 このような事実は、調べればすぐに分かる。それなのに、着目するのがタバコだけというのは、殆ど滑稽である。

 今一度、繰り返す。タバコに害が無いとは言わない。しかし、タバコの害だけを強調するのは、もしも、本気で公衆衛生や、環境を考えるのであれば不徹底である。

 タバコの煙以外には、大気中に発ガン性物質が無いと思っている一般国民、また、国民に正しい情報を与えない日本政府の姿勢が問題だというのだ。

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2005.07.29

北朝鮮拉致工作員が日本の国会で証言したというのに、妙に皆さん無関心だね。

◆記事:<北朝鮮元工作員>拉致は15人 安明進氏が拉致委で初陳述

 

 北朝鮮の元工作員、安明進(アンミョンジン)氏(36)が28日、衆院拉致問題特別委員会で参考人として意見陳述した。自らの目撃などで拉致確実とする被害者は、横田めぐみさん(行方不明時13歳)や市川修一さん(同23歳)ら15人に上るとしたうえで、「日本が経済制裁を発動しないのは、被害者を救出せず放置することを意味する」と述べた。安氏の国会での陳述は初めて。 

 安氏は、在籍した工作員養成学校の金正日政治軍事大学について「日本人拉致は(教官らの)自慢の種になっていた」と話し、被害者の役割を「海外工作員の日本語教官として勤務していた」と述べた。さらに、周囲の話から、拉致された日本人は30人以上に上るとの見解を示した。

 安氏が拉致確実とした被害者は、横田さんや市川さんのほか、増元るみ子さん(同24歳)、田口八重子さん(同22歳)、4月に16人目の拉致被害者として認定された田中実さん(同28歳)、特定失踪(しっそう)者問題調査会が「拉致濃厚」とする加藤久美子さん(同22歳)、古川了(のり)子さん(同18歳)ら。

 安氏は87年、工作員に選抜され同軍事大(当時は別名)に入学。93年に卒業し工作機関の朝鮮労働党作戦部に配属されたが同年9月、作戦の途中で韓国へ亡命した。(毎日新聞) - 7月28日18時18分更新


◆コメント:日本人を拉致した本人が、日本の国会で証言したんだぜ?

 

 これほど、劇的なことはない。動かぬ証拠である。

 安明進氏のことはこの日記でも、何度も取り上げた。2004年4月24日「独裁者にとって最も恐ろしい兵器とは、何者かが住民たちに正確な情報を提供してしまうことだ」04年11月24日「北朝鮮元工作員 安明進氏『横田めぐみさんは生きている』」 

 この他、04年12月15日今年の6月24日「炎天下5時間…拉致被害者家族らの座り込み1日目終了←小泉、お前はそれでも人間か?」で、安明進氏に触れた。

 本当のことを言っているか分からないではないか、と言う人は、安明進氏が書いた、北朝鮮拉致工作員をいう本をとにかく読んで見ると良い。

 1997年、彼が証言したことにより、横田めぐみさんらが北朝鮮に拉致され、北朝鮮の工作員に主に日本語や日本の風俗習慣を教える役目に就かされていることが明らかになったのだ。


◆ここまで、はっきりとした証言が行われて、本気で被害者を救出しようとしないのなら、内閣総辞職しろ。

 

 今日の証言と、上で紹介した本の内容とはピタリと符合しており、特に本は、あまりにも細部に亘って書かれており、到底ウソとは思えない。



 それにしても、横田めぐみさんのご両親は、何と心の優しい方々なのだろうか。

 初めて、安明進氏と横田夫妻が対面したのは、ずっと前のことだ。

 安明進氏は、何しろ、自分が日本人を拉致していた張本人(横田めぐみさんを拉致したのは安氏の教官だが)なのであるから、横田夫妻にどれだけ罵声を浴びせられても仕方がないと覚悟していた。 

 ところが、めぐみさんの母上、横田早紀江さんの口から、安明進氏に発せられた最初の言葉は、「貴方も、ご家族を(北朝鮮)に残して来られて、さぞやお辛いでしょう?」という慰めの言葉だった。

 余りの温情に安氏は感極まり、その場で号泣したという。

 安明進氏は先日、炎天下での座り込みにも参加し、今日は、国会で証言し、自らの生命を危険に晒しているのだが、そこまで、彼を動かしたのは横田さんご夫妻のお人柄と必死さだろう。



 父君の横田滋さんは、あまりにも好人物で、見ていて気の毒でたまらない。

 以前、在日朝鮮人・韓国人(3世で拉致とは勿論関係が無い)と話しているときに、横田滋さんは、「拉致問題を理由に、罪もない在日朝鮮人の方々が言われ無き差別を受けるようなことは、決して、あってはならないことだと思います」と仰っていた。理屈はそうなのだが、なかなか言えることではない。ところが、横田さんは本心からそう思っておられるのが分かり、私は、どうして、このようなご夫妻が、かくも残酷な運命に翻弄されなければならないのか、と考え、落涙を禁じ得なかった。



 人の世は住みにくく、このような「いい人」が損をする。

 私は日本政府が動かない、一つの大きな理由は、横田めぐみさんのご両親があまりにも優しく、つまり、脅威に感じないからではないかと言う気がして仕方がない。

 そうだとしたら、政治家や、役人どもや、拉致問題を見て見ぬふりをする全ての奴は、人間の屑だ。

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2005.07.28

「ディスカバリー上昇時に外部燃料タンクから破片脱落か」 コロンビアが空中分解した原因と同じじゃないか。

◆記事:「ディスカバリー上昇時に外部燃料タンクから破片脱落か」

 [ケープカナベラル(米フロリダ州) 26日 ロイター] 米航空宇宙局(NASA)は26日、スペースシャトル「ディスカバリー」の打ち上げに成功したが、ビデオ検証で、上昇時に外部燃料タンクの断熱材から破片がはがれ落ちていた可能性があることが分かった。2003年には外部燃料タンクの断熱材崩落が、「コロンビア」が空中分解する原因になった。

 落下物は上昇時のシャトルにはぶつかっていないもようだが、飛行担当責任者によると、技術者らは31日までに、シャトルが破損したかどうかや、乗組員による修理が必要かどうかについて把握したい考えを示した。 (ロイター) - 7月27日19時45分更新


◆コメント:いい加減な仕事をするな。

 

 冗談じゃないよ。

 2003年にコロンビアが空中分解したときの状況と同じだ。

 あの前後の様子は、偶々だが、良く覚えている。

 2003年2月1日は、テレビ放送開始50周年だというので、NHKが一日ぶっ通しの大特別編成で放送を行ったのだった。

 南極の昭和基地からの初めての衛星中継をやるというのが、一大イベントで、南極の位置の関係上、衛星放送に電波を届かせるためには、南極に設置した、送信用のアンテナの角度を非常に高い精度でセッティングしなければならない、とNHKは盛んに技術を誇っていた。

 南極生中継は兎にも角にも成功して、実にクリアな画像を見ることが出来た。

 NHKのスタジオには、南極には直接関係ないのだが、放送開始50周年にふさわしいゲストが大勢呼ばれていて、その中に毛利衛さんがいたのである。

 その南極中継ではニコニコ笑っていた毛利さんが、翌朝、真っ赤に泣きはらした目で再びテレビに映ろうとは想像だにしなかった。



 日本時間の2月1日の晩、着陸まであと少しだったスペースシャトル「コロンビア」は大気圏再突入後、断熱材が破損していたために、熱に耐えきれなくて空中分解したのだった。

 あと、僅か、16分で着陸だった。16分機体が持ちこたえれば、全員生還できたのだった。

 あまりにも、酷い最期であった。

 コロンビアに日本人は乗ってはいなかったものの、乗っていた宇宙飛行士は、全員毛利衛さんのNASAの同僚で、家族ぐるみのつきあいをしている人たちばかりだったのだ。

 毛利さんは葬儀に参列するため、あわただしく、アメリカへ発った。

 私はその時のことを毛利衛さんの悲しみという文章に書いた。


◆コメント2:「コロンビア」事故調査報告書が生かされていない。

 

 今回の「ディスカバリー」は、当初、日本時間7月14日午前4時50分に打ち上げられる予定だったが、打ち上げ直前、液体水素燃料の残量を検知するためのセンサーに異常が見つかり、打ち上げ中止となった。

 燃料センサーそのものは、ごく大雑把にいうなら、自動車のガソリンメーターのようなもので、これが異常だからといって、機体が空中分解したり、爆発する直接的な原因になるものではない。

 それにしても、燃料センサーの異常の原因が不明のまま打ち上げるという、その「不徹底な仕事」が気になった。

 2003年のコロンビアの事故調査委員会は、「安全よりもスケジュールを優先する安易な姿勢」が大惨事に結びついたという点を厳しく指弾した。

 それから、僅かに二年半しかたっていないのに、また、同じことを繰り返している。

 そうしたら、何とも嫌な話で、断熱タイルが打ち上げ時に脱落したかも知れないという。 一体、世界に冠たるNASAの仕事はどうなってしまったのか。


◆コメント3:何故、急いで打ち上げなければならなかったか?

 

 NASAがスペースシャトルの打ち上げを焦るのは、ブッシュのお達しがあるからなのだ。

 コロンビアが空中分解するまでは、スペースシャトルの1回の打ち上げに要する費用は500億円だった。

 ところが、コロンビアの事故以来、安全対策を徹底したため、1回の打ち上げ費用が約800億円になった。

 ブッシュはサイエンスなんか良く分からないくせに、「次は火星、そして、(アポロに続いてもう一度)月探査だ」という宇宙開発政策をぶち上げている。

 勿論ブレーンの誰かに聴いたことをそのまま言っているだけだ。 ブッシュ自身はもしかすると、太陽系の惑星を全部言えないのではないか、と思われる。



 いずれにせよ、そういう背景がある。

 火星、月に宇宙戦略を方向転換するために、NASAは大統領から「カネのかかるスペースシャトルは2010年までに終わりにしろ」とせっつかれているのだ。

 そういわれても、スペースシャトルは国際宇宙ステーションの建設に関わっているのだ。そして宇宙ステーション計画は大幅に遅れている。

 勢い、NASAは、2010年のタイムリミットまでに出来るだけ何回もシャトルを打ち上げる必要がある。

 それが、今回のようなずさんな打ち上げの一因である。

 しかしながら、月や火星に一刻も早くという主張には、科学的必然性はない。まずは、乗員の安全を最優先課題に据えるべきなのは、言うまでもない。



 ジョージ・ブッシュは、政治家としてのステータスを上げるために、宇宙開発を利用しようとしているだけである。

 くどいようだが、あの、アホのブッシュが「宇宙の神秘」に思いをはせているということは、天地がひっくり返っても、あり得ない。

 政治家の野心のために、宇宙飛行士の生命がより大きい危険に晒されているのである。

 このような世の中は間違っている。

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2005.07.27

日本、チームで銀=ロシアが4連覇-世界水泳・シンクロ←どうしても金を取れない原因に関する一考察

◆記事:日本、チームで銀=ロシアが4連覇-世界水泳・シンクロ

 

 【モントリオール(カナダ)23日時事】水泳の第11回世界選手権第7日は23日、当地のジャン・ドラポー公園内各会場で行われ、シンクロナイズドスイミング・チーム決勝のフリールーティン(FR)で日本がテクニカルルーティン(TR)との合計97.834点で2位となった。日本はこの種目で4大会連続の銀メダル獲得。

 合計99.334点のロシアが4連覇を達成。3位はスペインだった。シンクロはこれで全日程を終了し、日本は銀2、銅1のメダルを獲得した。 (時事通信) - 7月24日10時1分更新


◆コメント:JIROの独断的日記では殆ど初めてのスポーツネタ。世界水泳シンクロで日本が金を取れない要因に関する一考察。
 

 初めてではなかった。以前、プロ野球の審判について書いたことがあった。 もともとスポーツは、するのもみるのも大嫌いであるが、たまたまテレビでみてしまうことがある。

 競泳に関しては、全く技術的なこともレースの駆け引きも分からないからコメントしない。



 シンクロに関しては、綺麗なお姉ちゃんが泳いでいるから、野郎の泳いでいるのよりは見る気がする。

 あれは、ものすごくしんどい種目であろうとおもう。運動量がハンパではない、という意味である(他は楽だといっているのではない)

 もう、過去の人だが、かつて、小谷実可子選手が、毎日水の中にいる時間の方が長くいほど練習し、肺活量が6000cc台(一般人は3000cc台だろう)もあるのに、何分も演技を続けていると、息が苦しくて、文字通り目の前に星がちらついて見える、といっていた。

 それほどの苦しい練習を毎日、10時間も、何年も続けて、それでも日本はどうしてもロシアに勝てない。

 審査員が白人だから、白人が有利なのだという見方も出来る。それは、確かにあるだろう。

だが、それだけではないと思う。


◆音楽がダサすぎるのである。

 

 シンクロの泳法に関する技術的な知識は皆無であるから、そのことに関しては触れない。
 但し、私の、比較的得意な領域である、「音楽」の見地から観察すると、言いたいことがある。あれは、一体誰が選曲しているのだろうか?

 日本のシンクロの演技で用いられている音楽は、はっきり書くが、あまりにも、野暮ったい。ダサい。

 シンクロナイズドスイミングとか、フィギュアスケートは半ばスポーツで、半ばパフォーマンス(演技)であるから、芸術性が求められる。

 日本のスポーツ関係者で芸術性を兼ね備えている人は、失礼ながら、日本水泳連盟には皆無なのだろう。

 早く、バレエと、音楽の専門家に相談した方が良い。

 とにかく、今のを聞いていると、あまりにも薄っぺらい曲が、ひどい録音と、再生装置で用いられていて、こちらが赤面してしまう。


◆東洋とか日本情緒とか、考えない方が良い。

 

ガイジンと同じように、例えばチャイコフスキーのバレー音楽を使ったら損だ、という計算から、「日本らしさ」「東洋の神秘」を演出使用としているのかも知れない。

 ところが、実際には、水戸黄門のクライマックス。

 「ひかえおろう」直前の助さんと格さんが悪党を懲らしめるシーンで使われているような「効果音楽」と大差無い。

 中途半端なのだ。ああいう音は、全て、音楽自体五線譜で書かれ、西洋音楽の平均率の音階が用いられている。西洋音楽なのだ。

 しかし、日本らしさを出さなければならない、と考えるからであろう、三味線なんかがペンペケペンペンと混ざっている。もう、目も当てられない。



 それでは、本格的に、日本の音楽、たとえば、東儀秀樹氏の吹くひちりき(短い笛みたいなの)や笙(しょう)で演奏した「雅楽」がシンクロナイズドスイミングに使えるかというと、それは原理的に不可能である。

 純粋な日本の音楽には拍子が無い。西洋音楽は「1,2,3,4,」とカウント出来る。だから、踊りのタイミングを合わせることが出来る。

 踊り自体も西洋のバレエは、狩猟民族の踊りだから、跳ねる。ジャンプするわけです。いわば垂直の踊り、縦の踊りなのだ。

 これにたいして、歌舞伎とか能とか日本舞踊とか思い出してご覧なさい。ジャンプなんてしないでしょう。すり足で、床をズズーっと滑っていく。日本の踊りは水平の踊り、横の踊りなのだ。

 どちらが良いといっているのではない。本質的に両者は違う、といっているのだ。


 ◆シンクロは西洋の縦の動きなのだから、西洋音楽で、日本人に会うものを懸命に捜すしかない。

 

 シンクロナイズドスイミングで金メダルを取りたかったら、ロシアチームなどを見れば分かるとおり、シンクロは、西洋の踊り(その究極的に洗練されたものがバレエだ)、縦の踊りを基調としている(勿論、横に流れるような動きもあるが、本質はあくまで垂直である)のであり、その土俵で戦うしかない。

 日本風を厳密に追及したら横のリズム・拍子が無い音楽を使わなければならない。それでは、シンクロナイズドスイミングはできない。

 要するにはじめからハンディを負っているのだが、いくら何でも、もう少しましな西洋音楽の選び方があるはずだ。

 とにかく、中途半端に「フジヤマ・ゲイシャ・サムライ」を西洋の大衆に連想させるような、三味線入りの水戸黄門風の「ペンペケペン」を使ったいたら、永久に金は取れないと思う。

 あの、やたら、びしびし怒鳴りつける関西弁のコーチのおばちゃんが全てを決めているのだとしたら、早く芸術監督を見つけることを日本水泳連盟は考えた方が良いと思います。

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2005.07.25

死者88人に-エジプト保養地テロ ←テロはロンドンだけではない。

◆記事:死者88人に=アルカイダ系組織が犯行声明-エジプト保養地テロ(エジプト、23日)

 

 【カイロ23日時事】エジプトの紅海沿岸の保養地シャルムエルシェイクとナアマベイで23日未明(日本時間同日午前)に発生した同時多発爆弾テロによる死者は23日夕(同24日未明)までに88人、負傷者は200人に達した。ロイター通信などが報じた。

 エジプトで起きたテロとしては、1997年11月に南部のルクソールでイスラム過激派が日本人10人を含む観光客58人を殺害した事件以来の惨事となった。

 警察筋はAFP通信に対し、英国人2人を含む外国人9人が死亡したと述べた。在カイロ日本大使館によれば、これまで日本人が被害に遭ったという情報はない。(時事通信) - 7月24日1時4分更新


◆記事2:車爆弾で40人死亡 警察署に突っ込む バグダッド(イラク24日)

 

 【シャルムエルシェイク=加納洋人】ロイター通信は二十四日、イラク駐留米軍の話として、バグダッド東部で爆弾を積んだトラックが警察署に突っ込んで爆発し、警察官ら少なくとも四十人が死亡、二十五人が負傷したと伝えた。自爆テロとみられる。

 駐留米軍などによると、死者のほとんどは市民で、荷台の二百二十キロ爆弾は警察署の正門に突っ込んだ際に爆発。警察車両二台を含む車二十台以上が炎上し、付近の商店なども破壊された。地元テレビが放映した爆発現場の映像では、地面に大きな穴が開いており、爆発のすさまじさを物語っている。
 バグダッド周辺では過去十日間に二十件以上の自爆テロが発生し、二百人以上が死亡している。

 大半がイラク移行政府管轄下にある警察や治安部隊の施設が標的となっており、来月中旬に迫る新憲法起草期限に向け、米主導による政治プロセスの妨害を狙う武装勢力の反発が激化している。(産経新聞) - 7月25日2時58分更新


◆記事3:<パレスチナ>武装勢力がイスラエル夫婦を射殺 ガザ地区(パレスチナ、24日)

 

 パレスチナ・ガザ地区中部で24日未明、イスラエル人の車が銃撃され、乗っていた中年夫婦が死亡した。

 現場付近のイスラエル軍が応戦し、武装したパレスチナ人2人を射殺した。

 パレスチナ解放機構(PLO)主流派ファタハ系の武装集団アルアクサ殉教者団とイスラム原理主義組織イスラム聖戦などが襲撃を認めた。(毎日新聞) - 7月24日23時8分更新


◆記事4:<イラク>自動車の自爆テロ2件 14人死亡、30人負傷(イラク25日)

 

 【カイロ高橋宗男】バグダッド中心部で25日朝、自動車爆弾による2件の自爆テロがあり、警察によると、少なくとも14人が死亡、約30人が負傷した。AP通信が伝えた。

  警察当局などによると最初の爆発は同日早朝に、サディールホテル近くの検問所で発生し、警備員ら12人が死亡。

 さらにこの約3時間後には、元大統領宮殿にある警察関係施設でも自爆テロがあり、警官2人が死んだ。(毎日新聞) - 7月25日22時7分更新


◆コメント:ニュースで「日本人の死者はいない模様」とすぐに付け加えるのは、あまり感心しない。

 

 7月7日のロンドン同時多発テロでは52人の死者が出た。場所がロンドンだから、犠牲者は主に西洋人である。

 日本人は西洋人、ことに白人が死ぬと大騒ぎする。

 勿論、それだけが理由ではなく、ロンドンには、全盛期ほどではないにしても、日本人駐在員が大勢住んでいるし、観光客も多い、ということも理由だろう。

 しかし、エジプトで23日に起きた自爆テロでは、88人の死者が出ており、7月7日のロンドンの犠牲者(52人)よりもずっと多いのに、誰も話題にしない。

 エジプトは、アラブ諸国の中では、最も、穏健派で、西よりだが、中立的な国だ。 過去、何度他国が間を取り持って、アラブ、イスラエル紛争を終わらせるため、両者を交渉のテーブルにつかせた。

 結果的には、アラブ=イスラエル紛争(=パレスチナ問題)はいまだに解決していないが、こういうときに、エジプトが何度も、会見の場所として選ばれた。

 謂わば、西側自由主義国ととイスラム世界の架け橋のような役割を果たしていて、その意味では、大変重要な国家なのだ。

 皮肉なことに、その「立派さ」がイスラム過激派には気に入らないのだろう。「なまじ、アメリカにも媚びを売りやがって」、ということだ。

 しかし、何も自動車の自爆テロで抗議することは無かろう。死んだのは殆ど、イスラム過激派の同胞であるアラブ人なのだ。アラブ人同士で殺し合いが始まったら無茶苦茶なことになる(イラクでは既に、それが、始まっているが)。



 日本のテレビ、新聞は、この事件を「一応」報道した。
 だが、テレビニュースを聴いていて気になったのは、いつものことなのだが、「大勢の死傷者が出たが、日本人はいない模様」という一言が必ず加えられる習慣である。

 「日本人が死んでいないなら、まあいいや」、という日本人全体の意識を反映しているように思われる。

 白人が死ぬのは気の毒だが、アラブ人ならどうでもいいのか?

 記事2と記事4は、イラクで2日連続して生じたテロである。記事2を見よ。

 「バクダッド周辺では過去10日間に20件以上のテロが発生し、200人以上が死んでいる」という。 そんなことは、日本では報道されず、専らロンドン・テロの52人の死者にばかり、関心が向く。これは、良くない習慣である。

 記事3は、アラブ=イスラエル紛争である。これは、もう、本当に絶望的で、イスラエル人とパレスチナ人は人類が滅びるまで殺し合う呪われた運命にあるのではないか、と、ひどいことをつい、考えてしまう。

 ガザ地区やイスラエルで、殆ど毎日のように、この類の殺し合いが行われていることを意識する日本人は殆どいない。

 私もうっかりすると忘れる。

 だから、忘れないように、日記に書いている。

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ロンドンで射殺の男性、テロと無関係←ロンドン市民「やむを得ない」

◆記事:ロンドンで射殺の男性、テロと無関係

 

 【ロンドン=長谷川由紀】英ロンドン警視庁は23日、声明を発表し、22日にロンドン南部の地下鉄ストックウェル駅で警官が射殺した男性は21日の同時爆破テロとは無関係だったことを明らかにした。

 なぜ射殺する事態になったかを調査しているという。

 男性は22日、同駅近くで警察の監視下にあった民家から、地下鉄に向かったところを警官に追跡され、地下鉄の車両に入ったところで、取り押さえられ、射殺された。

 一方、英捜査当局は22日深夜、ロンドンで21日に起きたテロに関連し、新たに男1人を逮捕した。

 男は、ストックウェル駅近くの家宅捜索で拘束された。同事件を巡っては、22日、同駅近くで別の男1人が逮捕されている。(2005年7月24日1時57分 読売新聞)


◆コメント1:ロンドン警視庁「申し訳ないが、やむを得ない」



 

 ロンドンでテロとは無関係のブラジル人の電気技師が殺された。

 私は、世界の主だった国の警察・公安担当者に同情する。さぞや、毎日頭が痛いだろう。

 7月7日のロンドンテロ以降、警備を厳重にせざるを得ない。

 しかし、警備を厳重にするということは、極端に言えば「人を見たらテロリストと思え」という事だろう。

 一番厳格にこれを実行したら、あらゆる繁華街で、検問、手荷物検査を行い、少しでも怪しい者は検挙する、ということになる。

 まるで、治安維持法の世界である。

 だが、そこまでは、とても出来ない、と判断して、「適当に」警備していて、また、自爆テロを実行され、死者が出たら、世論は「警察は過去の教訓を生かせないのか?」と勝手なことを云って責めるのである。

 こういう勝手なことを云う傾向は、残念ながら、日本において著しい。しかし、英国では、だいぶ様子が違う。



 BBCの見出しはこうなっている。

 "Police chif sorry over death"(警視総監、誤射事件に遺憾の意を表明)

 驚くほどあっさりしている。

 警視総監のサー・イアン・ブレア氏は、

 「ロンドン警視庁は今回の件につき、全面的に責任を認める。ご遺族に対しては、ただただ、深い遺憾の念を表する。」

 とテレビのインタビューに答えているが、その後、続けてこのように述べているのである。

 "Shoot to kill" policy for dealing with suspected suicide bombers would remain in force.(自爆テロの容疑者は射殺するという方針は、今後も変えるつもりはない)。

 もしも、テロリストだったら、また、何十人も死んでいた。間違える事もあるが、やむを得ない。と、やや乱暴に要約すると、ロンドン警視庁のスタンスはそういうことなのである。


◆コメント2:視聴者投稿欄「今回の警察の行動を100%支持する」

 

 これにも驚いた。

 BBCの投稿欄を読むと、勿論、「ロンドン警視庁はいくら何でも、いきなり射殺する前に、本人が爆発物を持っているか、など、確認するべき事があったはずだ」という趣旨の、つまり、治安当局批判の意見もある。

 しかし、日本人の感覚から見るとかなり驚くべき事に、

 

「警察がやったことは正しい。走って地下鉄に飛び乗った被害者は、(テロリストと間違われるような)紛らわしい行動を取ったのがいけないのだ」

 「怪しい者は射殺するべきだ。もしも、本当のテロリストを逃がして、テロが実行されたら一人の死では済まないからだ」

 という、警察を擁護する一般市民の発言が驚くほど多いのである。

 こういう考え方が普通になっている理由の一つは、ロンドン市民は、長く、IRA(北アイルランド独立を目指すテロ集団)の脅威にさらされてきた、という背景にあると思われる。

 テロに対抗するには犠牲もやむを得ないと割り切っているのだろう。

 但し、私が一つ気になるのは、今回、間違って殺されたのがブラジルからの移民だということである。

 もしも、これが、生粋のイギリス人だったら、果たして、英国国民は、同じ意見を述べただろうか?


◆コメント3:ほぼ間違いなく言えるのは、これが日本だったら、警察は必死になって隠蔽しようとしただろうということだ。

 

 今回のことは、「間違えました」ですまされるべき事ではないのだが、それにしても、事実は事実として公表したロンドン警視庁の姿勢は正しい。

 今朝、「昨日、射殺した人物はテロとは全く関係が無かった」というロンドン警視庁の記事を読んで非常に驚いた。

 これが日本で起きたことなら、ただごとではすまされないから、警視庁は口が裂けても「テロと無関係の人を間違って射殺した」ことを認めようとしないだろう。

 ひた隠しにして、何ヶ月か或いは何年か経ってから、結局、真相が明るみに出て大騒ぎになるだろう。

 正直に事実を認めれば、どのようなミスを犯しても構わない、というわけではない。

 しかし、少なくとも、隠すよりは遙かに健全である。

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2005.07.23

非常に残念なことが起きた…「飲酒問題」で日枝会長 ←「起きた」のではない。「起こした」のだろう。

◆記事:非常に残念なことが起きた…“飲酒問題"で日枝会長

 

 ジャニーズ事務所の人気グループ「NEWS」のメンバー(18)とフジテレビ社員が同席して飲酒した問題で、民放連の日枝久会長(フジテレビ会長)は21日の定例会見で「メディアとして注目されるので身を正すのは当然。そういう意味では、非常に残念なことが起きた」と述べた。

 さらに「テレビは視聴者や国民に対する影響力も高い。(番組での)発言や出演者は責任感を持たなければいけない」と注意を促した。

 この問題で、フジテレビは飲酒した社員ら計10人を減給処分にしている。(ZAKZAK 2005/07/22)


◆コメント;他人事みたいに言うな。

 

 これは、民放連会長の定例記者会見であるから、日枝氏は民放全体を代表して意見を述べたのである。

 それは、分かっている。

 他の業界--生命保険協会、証券業協会、全銀協など、挙げればきりがないほどだ--も同様の定例記者会見を行う。

 その場では、各業界の会長は、個別の企業に関するコメントは避けるのが普通である。

 特に自分の会社(大抵の業界は1年交替の持ち回りである)に関して、積極的にコメントは述べないのは勿論、記者から自社に対しての質問を受けても、業界全体についての一般論という形で答えるのが慣例である。あくまでも業界団体の代表として記者会見を行っているからである。

 その意味では日枝フジテレビ会長の発言の仕方は、完全に間違っているとは言い切れないのだが、それは、原則論である。

 何事も原則に対して例外がある。

 今回の菊間アナ事件は、自分の会社の不祥事であり、それが業界のイメージを損ねている。その「異常事態」が発生した後での記者会見であるから、例外である。



 本件の問題は、フジテレビのアナウンサーが未成年の芸能人を未成年と認識しつつ、共に飲酒することを目的に深夜に呼び出した、ということである。

 呼ばれて、出かけた未成年のタレントに責任が無いとは言わないが、年頃の男の子が「女子アナ」から呼び出されたら、悪い気はしない。遊びたい盛りの年頃でもあるし、当然出向くだろう。

 その後、この未成年のタレントは事件(ケンカ)を起こし補導され、所属事務所から無期限謹慎、或いは解雇される可能性も高いという。

 若いからやり直しが利くだろうけれども、菊間アナウンサーの行動により、これから、ますます売りだそうという、前途ある少年タレントの人生に重大な影響を与えてしまったことは否定できない。

 私は、この事務所の芸能人を知らなかったし、一般的には、「芸能ニュース」には、関心が薄い。

 だが、たまたま、仕事の関係で、この有名な芸能事務所の事務担当者とは面識がある(今は私は、異なる部署にいる)。

 そして、この会社が表面の華やかさとは裏腹に、如何に、「堅い」企業であるか、承知している。

 何しろ、この会社の事務担当者の几帳面なこと、真面目なこと、見た目が業務内容からは想像が付かないほど地味であることは、ほとんど驚異的、という表現が当てはまるほどである。

 このような、堅実な事務方がいることが、同社の長年にわたる繁栄の基礎になっているものと思われる。

 そういう次第である。だから、不祥事を起こした、タレントに対する処分が厳しいのは、十分に頷けるのである。それだけに、アナウンサーに呼び出された少年は運が悪かったという気がする。

 この事件は、フジテレビアナウンサーの菊間という歴とした大人が、一人の少年の人生を棒に振らせたかも知れないと言う点において深刻である。

 さらに、本件により、世間のかなりの人々は、

 「やはり、テレビ局などというものはは規律が乱れており、カタギではない。「女子アナ」とちやほやされている連中は、他局も含めて、年中こういうことをしているに違いない」という偏見を持つであろう。

 つまり、民放連会長局たるフジテレビの一社員の行動が、民間放送他社にも大なり小なり「迷惑」をかけた形になっている。

 これは、大変みっともないことなのである。

 従って、冒頭に引用した、日枝会長の「非常に残念なことが起きた」とのコメントは、反省が足りず、不適切であり、非常識である。

 「残念なこと」は「起きた」のではなく、自分の部下が「引き起こした」のだから、謝罪すべきなのだ。

 「これは、民放連会長としてではなく、フジテレビ会長として申し上げる。このたびは、当社社員の不見識な行動により、前途ある青年の経歴に疵をつけたことは、誠に申し訳なくお詫び申し上げる。また、民放連加盟他社の皆様方に、ご迷惑をおかけしたことを、深くお詫びする」という趣旨のことを述べるのが、経営者としては常識である。

 やはり、フジテレビは常識がない。トップが常識が無いのだから、社員が常識が無いわけである。

 社長など、関係ないと思われるかも知れないが、そうではない。

 企業は各々、独自の雰囲気(社風などと表現されることがあるが、私が述べたいのはもっと生々しい、その職場の空気、ムードというものである)を持っている。

 それはやはり、経営者の姿勢が大なり小なり反映している。

 これは、商社、証券会社、メーカー、生保、損保、銀行、石油、など、色々な会社を訪ねた自分の経験から、ほぼ、断言出来る。

 結論的に繰り返すが、本件は、一応、名の通った会社の社員が未成年の人生を狂わせた、という意味において、単なる芸能ニュースとして軽くとらえるべきではなく、言語道断な事件である。

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英特殊部隊、地下鉄車内でテロ容疑者を射殺←普段は、警官が拳銃を携行しない英国では、極めて異例だ。

◆記事:英特殊部隊、地下鉄車内でテロ容疑者を射殺 (読売新聞)

 

 【ロンドン=土生修一】英捜査当局は22日、ロンドンの地下鉄ストックウェル駅の地下鉄車両内で同日午前10時すぎ、男1人を射殺したと発表した。

 射殺された男について、英BBC放送は21日にロンドンの4か所で起きた同時爆発事件の容疑者と報じ、英スカイテレビは自爆テロを企てていたと伝えた。

 ロンドン警視庁は2000人以上の警官を駅やバス停に配備すると同時に、武装警官も大量動員しており、2度のテロに対し前例のない大規模態勢で犯人グループ摘発に乗り出している。

 BBCによると、同駅に停車した地下鉄ノーザン線の車両に、南アジア系とみられる男が走って飛び乗ってきた。

 この男を追って私服警官らしい3人の男が車内に入り、1人が取り押さえた男に向け5発発射した。

 射殺された男は、野球帽をかぶり、冬に着るような綿入りのコートを着ていたという。英国のパトロール警官は通常、銃器を所持しておらず、射殺したのはロンドン警視庁の特殊部隊とみられる。
 容疑者が現場で警官に射殺されるのは異例で、テロ事件に対する捜査当局の前例のない強い姿勢が反映されているといえる。BBCは「警察は男が明らかに自爆テロの捜査対象であると確信を持っていたようだ」と指摘した。 - 7月22日23時27分更新


◆コメント:英国の出来事としてはもの凄く異例です。

 

 今日の、英国政府は、非常に大胆な行動に出た。

 日本時間の昨夜、けが人は出なかったものの、爆発がロンドンの4カ所で起きた。

 その後のニュースで、英国政府は、これをテロと断定した。

 今日の英国政府のすごいところは

  「テロ容疑者とみられる男を射殺」

 というフレーズに集約される。

 射殺された男は、テロの容疑者である、という確証もなかったのである。

 BBCの記事を読むと、アジア人風の男が地下鉄に駆け込んだところを、私服の男達がこれを捕まえて、床に押さえつけて、動けないようにした。

 そして、何も尋問もしないまま、地下鉄の中でですよ。この男に5発の弾丸を撃ち込んだというから、すさまじい。

 「容疑者とみられる男」を射殺する前の駅で、乗客を地下鉄の車両から非難させたと言うぐらいだから、何か情報を掴んでいて、この男を殺さないと、自爆テロをやるに違いない、ということだったのだろう。

 推測の域を出ないが、そのように考えざるを得ない。

 いざとなると、容疑者の人権もへったくれもない。それぐらいでないと、テロは防げないということなのだ。

 7日のテロと昨日の爆発(テロ)で英国治安当局は、怒り心頭に発したのだろう。

 動けない容疑者に5発も撃ち込むというのは、念を入れたと言うよりも、英国政府の憎悪を感じる。

 人間を殺すには、頭に2発も撃ち込めば十分な筈だからである。



 英国治安当局には「これ以上テロで英国の一般市民の犠牲を出したら、英国政府の沽券に関わる」という意識が、非常に強く、あったのだろう。

 何しろ、情報に関しては、ジェームズ・ボンド、ダブルオー・セブン(007)が属していたことになっている、世界に冠たる諜報組織、MI5という部署があり、特殊部隊としては、陸軍の特殊空挺部隊SASがいる。


 テロリストの思うままにさせてなるものか、と言うわけだろう。

 こういうとき、欧米人というのは、容赦ない。 普段は英国もフランスも優雅そうなことをいっているが、特殊部隊のすさまじさは、日本人の想像を超えている。


◆テロに屈しないと小泉首相はいうけれど、日本でここまで出来るのか。

 

 英国は米国の味方をしたから、イスラム世界の恨みを買ってしまったのである。

 日本は、武力行使が禁じられているので、イラク人をただの一人も殺していないが、アラブ諸国の人々は、小泉首相がアメリカの武力行使を支持していることを、ちゃんと知っている。

 それどころか、それ以前から、イラクを空爆する戦闘機が日本の米軍基地から発進していることを、アラブ世界の人たちは、我々が想像するよりも、良く分かっている。

 話が逸れるが、これは、日米安全保障条約に違反している。

 

日米安全保障条約 第六条より抜粋

 日本国の安全に寄与し、並びに極東における国際の平和及び安全の維持に寄与するため、アメリ力合衆国は、その陸軍、空軍及び海軍が日本国において施設及び区域を使用することを許される。

 つまり、在日米軍の使命は日本とその周辺地域の平和を維持することで、その限りにおいて、日本国内の施設(米軍基地など)を使用することが許されるのだ。日本の基地からイラクへ飛んで爆弾を落とすことは、この範囲を明らかに逸脱しているのである。



 さて、それは本論ではないのでこれ以上触れない。

 問題は、日本もテロの標的になりうること。

 小泉首相は何かある度にバカの一つ覚えのように「テロには屈しない」といっているが、アラブ人にとっては、「テロ」とはイスラエルのパレスチナ攻撃や、イラクを攻撃する、米軍を意味するのである

 だから、小泉首相が「テロ」というたびにイスラム武装勢力はムカッとしているはずである。小泉首相は不必要にアラブ人の神経を逆なでしているのである。

 それに目をつぶるとしても、日本にテロリストが潜伏し、自爆テロを地下鉄で敢行しようとしていることが判明した場合、今日のイギリス政府のような、半ば「超法規的」な措置を取る覚悟と準備は出来ているのだろうか?

 2003年3月20日に、米国がイラクに対する武力行使、つまり、イラク戦争を始めたときに、世界で最初にこれを支持する、と声明を発し、大量破壊兵器が無かったことが明らかになっても、まだ、「イラク戦争は正しかったと思っている」と、馬鹿なことを言って、イスラム武装勢力に睨まれる原因を作ったのは、小泉純一郎内閣総理大臣に他ならないのであるから、ちゃんと責任を取ってくださいよ。

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2005.07.22

地下鉄・バスで連続爆発=同時テロの可能性も-ロンドン 23:54現在、死傷者はいない模様。(軽傷1名)

◆記事:地下鉄・バスで連続爆発=1人負傷、同時テロの可能性も-ロンドン

 

 【ロンドン21日時事】ロンドン警視庁によると、市内の地下鉄駅などで21日午後、連続4件の爆発または爆破未遂事件があり、地下鉄駅から乗客らが避難した。

地下鉄車両で爆発があったとの情報や走行中のバスが爆発したの情報もあり、一部報道機関は化学防護服を着用した捜査員が駅構内に入ったと伝えた。

 英警察当局は一部地下鉄路線を閉鎖するとともに、同時テロ事件の可能性もあるとみて状況把握を急いでいる。

 乗客が避難したのはウォーレンストリート(ビクトリア、ノーザン線)、オーバル(ノーザン線)、シェパーズブッシュ(ハマースミス線)の3駅。

 スカイテレビは、ウォーレンストリート駅で乗客の持っていたリュックサックが小さな爆発を起こしたとの目撃証言を伝えた。くぎ入り爆弾が破裂したとの情報もある。警察当局は現時点で1人の負傷者が出ていることを確認した。 (時事通信) - 7月21日23時0分更新


◆コメント:2週間前のような大爆発ではありません。身内がロンドンにいらっしゃる方へ情報

 

 私は報道機関で無いので責任なことをするべきではないが、少なくとも、この原稿を書く直前に、BBCテレビのインターネット放送でスコットランド・ヤード(ロンドン警視庁)のしかるべき人物がインタビューに応じているのを聞いて、BBCのサイトを読んで確認しました。

 私が、聴き取れたのは以下の通り。

 

 爆発(Minor explosion=小規模な爆発)があった場所は、東から順に、ハックニーロード。ウォーレン・ストリート。シェファード・ブッシュ。これら3カ所はテムズ川の北側。一カ所だけ、テムズ側の南側でオーバルである。重傷者はおらず、死者もいない。

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 ウォーレンストリートで軽傷が1名出た。建物など構造物の被害は報告されていない。

 本日の爆発事件の全貌はまだ明らかではないが、いずれにせよ、2週間前に比べて遙かに被害は限られている。ロンドンの何処の病院も今日の爆発による負傷者が運び込まれたという事実はない。

 4カ所の爆発現場には非常線が張られて、完全に封鎖されている。公共交通機関は速やかに運行をストップした。

 爆発があった駅の他にも、グレート・ポートランドストリート、ウェストミンスター、セント・ポール、オックスフォードサーカス、ウォータールーなどの主だったBritish Rail(英国のJRと思えばいいでしょう)と地下鉄の駅は、直ちに閉鎖した。

 オーバル(駅)での簡易テストによると、化学兵器の類が使用され、或いは存在している兆候は、無い。

 ロンドン警視庁は、ロンドン市民に今いる場所からなるべく動かないように、呼びかけている。

 急いで電車や地下鉄に乗って、帰宅しようとしないこと。今は主だった鉄道、地下鉄は運行をストップしている。

 本日の爆発は2週間前よりもずっと規模が小さく、死傷者はほとんど出ていないので落ち着いて欲しい。

 ◆コメント:東京でも飲みかけのペットボトルを座席においたまま下車する奴がいるが、ああいうこと、止めろよ。

  

 地下鉄サリン事件に使われたサリンは無色透明の液体で、犯人達はそれをビニール袋に入れ、電車が駅にとまる時に、傘の先でそのビニールに穴をあけ、自分はさっさと逃げたのだ。

 だから、私は電車の中に得体の知れない液体があるのを見ると、嫌な感じがするのだ。

 地下鉄や電車の中で缶コーヒーとか、ペットボトル入りのお茶を飲み、電車から降りるときにそれを持っていかないで、座席の下のスペースに放置して下車する奴がいるが、行儀が悪すぎるぞ。

 先日、私が電車に乗ったら、空いている時間だったが、座席の上に、飲みかけのペットボトルのお茶があった。

 ちなみにこの駅は終点で、折り返し発車するまでに、少し時間がある。

 私が電車に乗ったときには、既に何人かが乗車して席に座っていたが、誰一人、このペットボトルを捨てようとしない。見て見ぬふり。

 勿論、そんなものを電車の中に故意に捨ててゆく奴が一番悪い。しかし、他の乗客も、なにも、酔っぱらいの反吐を始末しろというわけではないのだから、もう少し動いたら如何でしょう?

 ただの、ペットボトルである。どうして、放っておくのか?

 私は、さっさとそのペットボトルを持って、ホームのゴミ箱に捨てた。

 可能性は非常に低いと私も思うけれど、もっとも、厳密を期すならば、そのペットボトルの中はサリンかなにか知らないが、危険なものかも知れないのだ。

 電車が発車するまでには数分の時間の余裕があり、ホームに出れば、目の前にくずかごがある。

 くずかごがなければ、駅員に「こんなものが置いてありました」といって渡せば、然るべく処分するだろう。

 ところが、日本人はこう言うときに驚異的と言って良いほど、なにもしない。腰が重い。

 関わり合いになりたくない(自分が危ないかも知れないのに?)

 公衆の面前で目立ちたくない?そんな大げさなことではないでしょう。

 大したことではないのだから、それぐらいは出来なくてはいけないのではないでしょうか?

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2005.07.21

公務員の数、若しくは給料を減らすべきだ

◆教師からセールスマンになった奥さんがいる。 

 

 近所に、珍しい転職をした奥さんがいる。

 都立高校で古典の教師を20年ぐらいつとめたが、どうしても「教師」社会のぬるま湯的、保守的なムードに不満で、銀行の営業レディになったという。

 普通、教師とか医者は「他人に頭を下げられる一方」の商売。

 他方、銀行だろうが、証券会社だろうが保険屋だろうが、車のディーラーだろうが、営業、つまりセールスの仕事は、「ひたすら、他人に頭を下げる」仕事である。

 だから、公務員から、民間に転職してもそれが出来なくて挫折する他人が多い。

 ところが、この元・高校教師の奥さんは、「今の方が遙かに楽しい」というのである。



 最初の頃はbeginner's luckで、結構預金が取れたりして、楽しいということがあるから、それかと思ったが、そうではないようだ。

 もう何年も続いているのだ。きちんと仕事の勉強をしている。

 人間の適性を見分けるのが如何に難しいかということだ。このご婦人には、今の仕事の方が向いていたのだろう。 が、しかし、それは、本稿の主題ではない。

 公務員と民間企業の社員両方を経験したその奥さんの言葉が興味深いのである。


◆「教師の忙しいのなんて銀行員の20分の1ぐらいですよ。」

 

 と、そのご婦人は仰るのである。もう、普通の教師はこんな厳しい世界があることなど想像もつかないはずだ、と。

 そうだろうな、と思う。

 教師は、何十年も一言一句変らない授業をしている人間が大勢いるのだそうだ(そういう教師ばかりだ、と言っているのではない)。

 セールスマンは、金融商品にしても、車にしても次々に新しい商品が出るのだから、嫌でもそれらについて勉強せざるを得ない。

 地方公務員の多くは17時で帰るのだそうですね?
 19時まで働いたら、「残業」というそうですね? 
 民間で19時は宵の口。「残業」なんて言ったら、気が狂ったかと思われてしまう。


 ◆役所って、民間なら5人で済ませる所に、20人ぐらい配置しているね

 

 今日、私は月一度の通院日だった。国立大学病院である。病院の医療従事者や窓口は今回はおいておく。

 今日の標的は薬局である。最近は院外処方だから、処方薬局に薬を取りに行くが、私が行っている薬局は、大学病院のすぐそばにあり、実質的にはこの病院の下部組織のようなものだ。

 つまり、薬剤師は皆国家公務員だ。

 薬局は、さほど大きいわけではないが、ここに20人以上の薬剤師と、薬剤師ではない、事務の職員がいる。

 薬剤師は言うまでもなく医療従事者であり、医師の処方どおりに薬物を患者に手渡さなければならない。

 薬の種類は何千とある。似たような名前だが、全然目的の違う薬もある。

 薬の種類を間違えて出したり、種類は正しくても、量を間違えたら大変なことになる。

 だから、人数が少なすぎて、それが原因で、十分な注意が払えず、ミスが起きるのは、勿論困る。



 しかしながら、同じことをしている処方薬局でも、民間の薬局は同じ規模の店舗でも10人もいないのが普通である。それでも、間違われたことはない。

 銀行や証券会社だったら、この規模の店舗なら、どんなに多くても10人。 大抵、5人しか人をもらえないだろう。

 どう見ても多すぎる。

 民間と比較する以外に多すぎると断ずる根拠は、大勢患者が待っているのに、何もせず、私語を交わして笑っている奴がいることである。

 繁忙時ですら、遊んでいる職員がいるということは、明らかに人員過多である。

 この調子では、さほど患者がいないときはもっとたるんでいるのだろう。

 そんな奴らの給料は、文字通り、血の滲むような思いで働いている国民が納める税金から支払われている。

 これほど頑張って税金を納めているサラリーマンに対して増税する、と自民党はいっている。

 今の日本は正直者がバカを見る世の中である。 

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2005.07.19

<飲酒問題>「菊間アナの処分甘い」村田国家公安委員長←国家公安委員長が出てくるの?かなり睨まれてるよ。CXさん。

◆記事:<飲酒問題>「菊間アナの処分甘い」村田国家公安委員長
 

 人気グループ「NEWS」メンバーの少年(18)が酒を飲んで宮城県警に保護された問題で、一緒に飲酒していたフジテレビの菊間千乃アナウンサーが1週間の「謹慎処分」を受けたことについて、村田吉隆国家公安委員長は19日の閣議後の会見で「処分が甘いのではないか」と同社の姿勢を批判した。
 村田委員長は「未成年者の飲酒に対するマスコミの規範意識がかなり薄いのではないか。もう少し厳しい対応があってもいい」と述べた。
 同社によると、少年は15日未明、仙台市内の公園で酒に酔い大声を上げていたところを保護された。少年は14日夜、女子バレーボール国際大会「2005ワールドグランプリ」の番組にゲスト出演。終了後、同社スポーツ局のスタッフ数人と同市内の飲食店で夕食をとりながら飲酒。さらに15日午前1時ごろから、番組担当の菊間アナウンサーら社員数人と別の店で酒を飲んだという。
 同社は菊間アナウンサーを「ワールドグランプリ」から降ろし、レギュラー番組も18日から1週間出演させないことを決め、正式処分を検討中という。 (毎日新聞) - 7月19日13時21分更新

◆コメント:菊間の処分が甘いのは賛成だが、今の段階で国家公安委員長が意見を公式表明する不気味。
 

 私は、一昨日の日記で書いたとおり、菊間は解雇すべきだと考えていたので、村田国家公安委員長の意見そのものに、特段の異議はないのです。
 ないのですが、ちょっと驚きました。
 国家国案委員会というのは、首相直轄の行政機関、「内閣府」に属する(正しく書くと、内閣府の「外局」)のです。
CabinetOffice  内閣府というのは、各省庁よりも上位の行政機関なのです。
 警察機構の最高権力者は警察庁長官だと思いがちですが、そうではなくて、警察を監督するのが国家公安委員会なのです。
 ですから、国家公安委員長こそが、警察の最高権力者なのです。

 今回、事件を起こしたのは、菊間という「女子アナ」ですよね。何の肩書きも無い「ヒラ社員」ですね。
 放送局の社会的影響は確かに大きいのですが、こんな雑魚(ざこ)の「不祥事」、しかもとりあえず一週間の謹慎ということで最終的な処分は決まっていないわけです。
 決まってから発言するのなら、まだ、理解できますが、最終的な処分をフジテレビが決めていない時点で、日本警察機構の最高権力者が「一週間の謹慎では甘い」と発言したわけですね。
 ということは、「厳しい処分をしろよ」とフジテレビをギロっと睨み付けた格好です。
 結構怖いだろうと思いますよ。フジテレビの経営陣。
 どうせ、今回のようなことは、他のフジテレビ社員も年中やっているわけです。
 国家公安委員長はそれを百も承知で、「今回の処分は甘い」と言っているのです。
 ということは、「お前ら、いい加減チャラチャラしてないで真面目にやらないと、今度は本当に捕まえるぞ」と宣告したに等しいわけです。
 国家公安委員長に睨まれたら怖いよね?フジテレビさん。
 他の民放局も気をつけることですな。

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緊迫郵政:解散風? 与野党、にわかに選挙準備に走る←当然解散するべきでしょう。

◆記事:<緊迫郵政:解散風? 与野党、にわかに選挙準備に走る>

 

 小泉純一郎首相が、郵政民営化関連法案が否決されれば衆院解散・総選挙に踏み切る考えを示し、公明党もそれを追認したことで、与野党がにわかに選挙準備に走り出した。参院で同法案が可決されるかは、なお微妙な情勢。選挙準備に走れば解散風をあおるが、走らなければ「万一」に対応できない、という議員心理が政界に「微風ながら解散風」(自民中堅)を吹かせ始めた。

 「『すぐに選挙がある』と言って(選挙区を)回らないとダメだ。1人で踊っていても周りは盛り上がらん」。党の選挙対策を担う二階俊博総務局長は15日夕、落選中の前衆院議員に電話し、語気を強め激励した。

 衆院採決で反対した亀井派の若手はこの3連休中、地元に張り付き、8月20日までに選挙区の全市町村で国政報告会をこなす構えだ。自民党の野中広務元幹事長は15日のTBSの番組で「だんだん(解散の)声が大きくなると、不安で(選挙)準備をしかける。そうすると『もういいかげんにやってくれよ』というような気持ちになりかねない」と解説した。選挙準備を始めれば、ポスター作りなどに資金が必要。資金が続かなくなれば、逆に解散を求め始める--という論理だ。

 郵政法案で賛成、反対両派に分かれた自民党衆院議員は、自らの投票が選挙に与える影響を測りかねている。

 賛成した若手は「郵便局を頼る高齢者からどういうしっぺ返しがあるか」と不安げだが、中堅議員は「より票が堅い公明票の方が重要」。一方の反対派は「無所属でもやる」(中堅)との主戦論が大勢だが、賛成派は「どこの都道府県でも国政を狙う都道府県議が3人はいる」と、対立候補擁立で反対派が苦境に立つとみる。

毎日新聞 2005年7月18日 21時45分 (最終更新時間 7月18日 22時57分)


◆コメント:議員のセンセー達。衆議院の解散は、政治家の党利党略の手段ではなく、主権者である国民の意見を聞くための手続きであることをお忘れ無く。

 

 数日前から亀井静香とか加藤紘一とかが、やや大げさに云えば真っ青になっていますね。

 加藤紘一などは、「今、衆議院を解散したら、すごいことが起こる。まず間違いなく自民党は与党の座から引きずり下ろされるだろう」と。言っていましたが、その通り。

 郵政民営化に関して、概して国民は、本当に民営化して郵便局が減ったり、郵便料金が上がることはないのか、不安を抱いている。

 本当に自由競争を通じて、郵便事業はよりよいサービスを提供してくれるのか?

 それなのに、小泉首相がはっきり説明しないから、誰も良く分からない。

 一度民営化してみて、ダメだったら再び国有化するのは難しいのですから、その前に国民はどう思っているか。選挙を通じて意見を聞くべきです。


◆増税案は、昨年の選挙の公約に入っていなかったのだから、当然、これも国民の真意を問うべきです。

 

 つい先日、7月13日に書きましたが、連立与党である自民党と公明党は、昨年7月の参議院選挙のときには、全く増税のことなど公約に入れていなかったのです。



 にもかかわらず、その後、定率減税の廃止、サラリーマン優遇税制の廃止、障害者への国庫負担を減らす。特定疾患患者の公費負担も減らす。厚生年金では、被扶養者(つまり、サラリーマンの奥さんや子供)からも保険料を徴収するなど、国民に負担を強いることばかりを、どんどん推進しようとしている。

 これは、詐欺です。

 もし、小泉首相が、それらを「おかしいことではない」、と思っているのなら(彼の場合、恐ろしいことに、全く問題がないと考えているようです)、解散総選挙をしても、何ら怖くないはずだ。

 これだけ、前回の国政選挙で言及されていなかった、しかも、国民に新たな負担を強いる政策を持ち出しているのですから、解散して民意を問うのが、最善の選択肢です。


◆民主党は指導者交替しろ。

 

 自民党が負ければ、民主党が与党となるわけで、民主党のサイトには以前から「ネクスト・キャビネット」(次の内閣)というのが載っていますが、実際に政権を担当することになったら、仮免からいきなり路上教習で東京の都心部を走るようなもんで、おっかなびっくりで今のままでは、上手くいきそうにない。

 それは、管直人氏も岡田克也氏も決して無能ではないけれども、今、内閣総理大臣が務まるかというとちょっと危ない。

 私は、民主党で、というか現在の全ての国会議員の中で、最も優秀な人は、岩國哲人議員だろうと思います。

 この日記でも1月30日3月4日6月11日、に岩國さんのことを書いたので、是非、お読み下さい。


◆衆議院会議録を読んでみて下さい。分かるから。

 

 衆議院-会議録にあります。

 ここで、予算委員会をクリックして、1月28日の会議録を読んでみます。

 

 岩國議員:私は、イラクへの自衛隊派遣については、はっきり言って民主党の多くの同僚議員同様に反対であります。

 こうした戦闘地域、非戦闘地域、非常にあいまいで判断の難しいところに自衛隊を派遣するということについては反対であります。

 何よりも、大義名分とされた大量破壊兵器を発見するといって勇んで出かけていったアメリカが、イラクで発見したのは何だったのか。

 結局、アメリカそのものが大量破壊兵器だったというお粗末。

 このお粗末に総理はつき合ってこられたんです。そして、アメリカが壊し、日本の自衛隊が直し、壊し屋と直し屋が仲よく活動している。

 的確で、分かりやすい。他にも、2月7日の予算委員会では郵政民営化について、金融担当大臣、総務大臣、日銀総裁に対して、簡にして要を得た質問を行い、伊藤金融相など、立ち往生している。

 2月28日の予算委員会では中小企業政策について中川経済相に鋭い質問を浴びせている。

 4月19日は本会議で演説を行い、コクドの有価証券報告書の虚偽記載をめぐり、証券市場の監督が不十分であることを指摘して、米国のSEC(Securities and Exchange Commission=証券取引委員会)の日本版を作ることを提唱しています。


◆何しろ、世界最大の投資銀行、メリルリンチの上級副社長を務めた人なのですから。

 

 岩國さんは、元々日興證券でした。

 ロンドン駐在時に帰国命令が出たのですが、お子さんの教育を考え、モルガン・スタンレーという外資に転職し、そこで実績を上げ、世界最大の投資銀行であるメリルリンチに移籍し、数々の業績を上げて、ついには、上級副社長になった人です。

 メリル・リンチの本社の上級副社長なんて、世界の金融界のトップですよ。ほとんど。滅多なことでは、なれない。当然米国人の全面的な信頼を得ていたわけです。だから、アングロ・サクソンの思考パターン、彼らとの交渉の仕方を完全に手中に収めている。

 くどいようですが、アメリカの激越な競争社会の中で、生き延びるだけでも大変なのに、メリルの副社長なんて雲の上のような存在です。

 当然、給料もものすごいわけで、年収は日本円に換算すれば、「億」単位だったはず。専属の運転士(chauffeur=ショーファーといいます)がついて、リムジンでマンハッタンの超高級マンションとオフィスを送迎する。そういう金融界の超VIPだったのです。



 それなのに、故郷の出雲市の立て直しのため、市長になってくれと頼まれたら、あっさりそれまでの超贅沢な生活を捨てて、帰国し、年収1千万の出雲市長となり、100の公約を掲げて、2年だったか、3年だったかで、全ての公約を実行した、という実績。

 小泉首相なんか、経済のことは、全然分からない。分からないから、竹中大臣に丸投げする。その竹中氏が、所詮大学の先生、評論家で、教室で講義をしていればいいひとで、実務的にはなんら実績が上がらない。

 岩國さんはそれに比べたら、比べるのが失礼なぐらい、金融とか財政とか、全て分かっている。

 金融機関の行動、市場を監督するためにはどうすればよいか。財政状態を改善するためにはどうすればよいか、いくつもアイディアがあるはずなのです。

 民主党の内部も何だかプチ自民党みたいに派閥、勢力争いがあるようだけれども、そんなことをしている場合ではない。岩國さんに実務の指揮を執らせて(つまり総理大臣にするということですよ)、岡田、菅は永田町がらみの面倒くさいことを引き受ける、と、いう体制がもしも実現したら、日本にも漸く希望の光が差し込んでくるのではないかと思います。

 とにかく、衆議院は解散。総選挙をしなければ、ダメです。

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2005.07.18

フジテレビも産経新聞も、消えるべきだ。

◆記事:NEWS:メンバー呼んだのは菊間アナ

 

人気グループ「NEWS」のメンバー(18)が仙台市内で酒に酔って騒ぎ、宮城県警仙台中央署に補導された騒動で、飲食店にフジテレビ社員数人が同席して飲酒を容認していたことが16日、分かった。

少年を酒の席に呼び出したのは、菊間千乃アナウンサー(33)だった。

「女子バレーボールワールドグランプリ」の中継先で起きた不祥事にフジテレビは、菊間アナを含む社員らの処分を検討。NEWSが所属するジャニーズ事務所は、少年を無期謹慎とした。

 高視聴率が続く女子バレー中継の裏で、番組スタッフらがとんだ不祥事を起こしていた。

 NEWSは中継番組などのスペシャルサポーターを務めている。仙台で試合があった14日、メンバー8人全員が現地にいた。試合後、スケジュールの都合で6人は帰京、補導された少年ら2人は残った。“仙台班”の2人は、午後9時ごろからフジのスポーツ局社員らと食事会へ。この席でまず飲酒を容認していた。

 さらに少年は15日午前1時ごろから市内の別の飲食店でも数人と飲酒。“1次会”が終わり、いったんホテルに戻った少年を、再び大人の酒席に引き込んだのは菊間アナ。フジも「そのように聞いています」(広報部)と認めている。携帯電話かメールで直接少年を呼び出したとの情報もある。NEWSのもう1人のメンバーは同席しなかった。

 少年が補導されたのは“2次会”から単独で戻る途中。市内中心部の公園で「少年が暴れている」と通報があり、1人で大声を出していたところを仙台中央署員が任意同行を求めた。かなり酔っていたため一時署内で事情を聴き、注意した上で宿泊先のホテルに帰した。

 同局は「弊社社員が未成年の飲酒を容認し、こうした事態を招いた原因になったのは事実。監督をする立場の社員が的確な判断が出来なかった事は誠に遺憾」(広報部)と謝罪のコメントを発表した。


◆コメント1:フジ・サンケイグループは、解散せよ。

 

 芸能記事を引用したのは、初めてだ。

 NEWSや菊間とかいう女がバカなことは分かり切っており、論ずるのも馬鹿馬鹿しい。

 ジャニーズ事務所は酒を飲んだガキを、フジテレビはバカ女アナウンサーをさっさと解雇せよ。

 本稿の目的は、フジ・サンケイグループの程度の低さを糾弾することにある。

 結論を最初に書く。

 フジテレビや産経新聞は、存在価値がない。

 まず、フジテレビは、報道機関として完全に失格である。
 この日記を読んで下さる私の読者の中には、いわゆる「業界」の方がおられる。

 詳しくは言えないが、その方はフジテレビ社員ではないが、フジの番組製作に関与したことがあるという。

 そして、この方によれば、フジテレビのアナウンサーは漢字が読めないのだそうだ。

 勿論、小学生レベルの漢字なら読めるが、少し難しい(というか、普通のレベル)の漢字になるとたちまち読めない。

 だから、漢字が多い台本を作ると、バカのくせに生意気な小娘の女子アナに「叱られる」ので、一生懸命ルビを振るのだという。

 以前、フジテレビのクイズ番組を見たら、同局の男女アナウンサーが出ていた。驚いたのは、日本語のプロであるはずのアナウンサーのくせに、こちらが目眩がするほど日本語に無知であることだった。

 何しろ、「『食べる』の謙譲語は何か?」に答えられないのだ。「召し上がる」と言ったバカが大勢いた。

 もっとすごいのは「『謙譲語』って何ですか?」と真剣に訊いた若い男の「アナウンサー」がいたことである。 こんなバカどもの年収が1,500万円だそうだ。

 フジテレビは、「恥」という概念を知らないのである。

 ほとんど、白痴同然の社員を大量に公共の電波に乗せて恥ずかしいと思わない会社が、報道など行ってはならない。


◆コメント2:産経新聞は人類史上稀に見る低脳新聞だ。

 

 昨年、イラクの大量破壊兵器は見つからないだろう、と当時のパウエル国務長官がコメントを発した翌日の産経新聞のコラムを引用する。

 あまりのバカさ加減に驚き、保存しておいたのだ。

 

またぞろ「戦争の大義はどこに?」と“鬼の首”でもとったように言い立てている新聞がある。パウエル米国務長官が上院公聴会で「イラクで大量破壊兵器の備蓄が見つからず、今後も発見の見通しは少ない」と述べたことに、小躍りしているらしい。

 ▼小欄はこれまで再三、戦争に大義や正義を主張することのおかしさや、うさん臭さを書いてきた。「歴史を振りかえれば、客観的な大義に立って行われた戦争はない」とは作家・塩野七生さんの卓見だが、その見解を借りるまでもない。戦争の大義はすべて相対的なのだ。

 ▼大東亜戦争も同じこと、一方には「白人のアジア侵略に対する聖戦」だったが、一方には「日本の野望をくじき民主主義を守る義戦」だった。かりに米英のイラク戦争が大義なしなら、ではサダム・フセインのクルド人虐殺などの側に正義ありなのか。

 ▼誤解を恐れず率直に書けば、イラク戦争の大義を問うても始まらない。戦争は正邪善悪の尺度でなく、どう対応するのが究極の国益にプラスか、それを冷徹なリアリズムで量るしかない。イラク戦争はそれを肯定するのがつまるところ国益であり、選択の余地がなかったのだ。

 ▼そんな時、アナン国連事務総長が英BBC放送のインタビューで「イラク攻撃は違法」と語ったらしく、また喜ぶ新聞がある。アナン氏はこの二月、日本の国会で「日本はイラクでの困難に向かい合い、称賛されるべき連帯を示した」と自衛隊派遣をほめそやした。

 ▼国連総長といえば国連の顔であり、同氏はノーベル平和賞を受けたほどの人。その人があっちではそういい、こっちではこういい、“風見鶏”さながら言行がやや一貫していない。こういう始末だから国連に幻滅を感じるのである。



 もう、どうしようもない。手の施しようの無い、バカ。

 「 『歴史を振りかえれば、客観的な大義に立って行われた戦争はない』とは作家・塩野七生さんの卓見だ」だと?

 バカ。要するに、「正しい戦争はない」ということだろう。戦争に正義などあり得ないということだ。

 「戦争は常に正しくない」ということだ。

 「正しくないことを支持してはいけない」という単純にして明白な倫理学的命題をサンケイは理解することが出来ないのである。

 「戦争は正邪善悪の尺度でなく、どう対応するのが究極の国益にプラスか、それを冷徹なリアリズムで量るしかない。イラク戦争はそれを肯定するのがつまるところ国益であり、選択の余地がなかったのだ。」だと?

 自分が何を言っているか、わかっているのか?

 日本は、イラク人が殺されることなど気にせず、自分たちだけ毎日、楽しく安全に暮らせるように、米国におべんちゃらを使うのが最善の道だというのか?

 こいつは、本当に新聞の論説委員か?

 現在の国際法では、武力の行使は原則として「違法行為」であることも知らないのか?それでも、ジャーナリストの端くれだろう?

 日本の「国益」のためには、アメリカの違法行為を支持するのが当然で、無辜のイラク人が殺されることなど、見て見ぬふりをすればよいというのか?

 産経新聞の、このコラムはそのように解釈されても弁解の余地がない。

 国際法の基礎もろくに知らず、アメリカのイラク人殺害を支持する人間がコラムを書くような新聞は、存在価値が無い。

 バカがジャーナリズムに関与してはならない。 

 また、テレビ局は電力を、新聞は森林資源を消費する。フジテレビと産経新聞がなくなることは、地球温暖化を遅らせることに役立つ。

 フジテレビも産経新聞も、消えるべきだ。

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2005.07.17

おすすめCD「序曲・前奏曲・間奏曲集」カラヤン・ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団←今日がカラヤンの命日です。

◆カラヤンが亡くなって、16年です。

 

 ヘルベルト・フォン・カラヤンという人はザルツブルグの生まれなのですが、元々はギリシャ系なんですね。

ギリシャへ行くと、確かに欧米人の中でも、特に彫りの深い、ああいう顔の人が大勢います。



 カラヤンは、生前色々と新しいことを始めました。

 昔の「巨匠」はレコード録音を好まない人が多かったのですが、カラヤンは非常に精力的に、自分のレパートリーを片っ端からレコードに録れて、 これが世界中で売れました。

 クラシック以外の大衆音楽の世界ではミリオンセラーとかありますから、それで金持ちになる奴は大勢いますが、人気の無いクラシック音楽のレコードの印税で大金持ちになった指揮者というのは、人類史上、カラヤンが初めてです。



 いつの世の中でも、新しいことを始めると、必ず批判されます。ましてや成功し、大金持ちになった人は嫉まれます。

 でも、そういうことは音楽には関係が無いことです。

 クラシック音楽がポップスなどと違うところは、数百年も前に作曲された曲を、色々な指揮者が、それぞれのオーケストラで、それぞれの解釈で演奏する、ということです。

 ですから、同じ曲を聴いても、演奏者によって、また、同じ演奏者が同じ曲を弾いたり、指揮者ならば、指揮しても、毎回、違った演奏になるわけです。

 当然、それぞれの演奏が比較されます。好みの違いというのは勿論あるけど、カラヤンの演奏が世界中で聴かれるのは、やはり、彼が非常に卓越した音楽性と、指揮者としての能力を持っていたからです。

 名マエストロだと思います。


◆カラヤンの功績:大衆に迎合せずに、本当の芸術を世界に広めた。

 

 カラヤンはレコードに、ベートーベン、ブラームス、ブルックナー、ワーグナー、リヒャルト・シュトラウス(ヨハン・シュトラウスじゃないですよ。全然別の人。「交響詩」っていうのを沢山書きましたね。映画「2001年宇宙の旅」に使われて有名になった、交響詩「ツァラトゥストラはかく語りき」とか「英雄の生涯」とか・・)と言ったクラシックの「王道」、大曲も録れました。

 他方、彼は、クラシックに余りなじみが無い人でも楽しめる「軽騎兵序曲」とか「ウィリアム・テル序曲」とか、「フィンランディア」、「カルメン組曲」のような、いわゆるクラシックの「ポピュラー名曲」を沢山ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団という世界一のオーケストラで録音してくれました。



 私は、結果的には、プロになる才能も根性も無かったけれども、トランペットを習おう、と決心したのは、カラヤン=ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団の「軽騎兵序曲」や「ウィリアム・テル序曲」をレコードがすり切れるほど夢中になって聴いたからです。

 子供心に、トランペットの音の輝き、フル・オーケストラの分厚い響きに深く心を動かされました。

 恥ずかしいけれども、私は小学校を卒業するときの文集に、「将来、自分はオーケストラのトランペット奏者になる」、とはっきり書いています。


◆私にとって音楽とは、崇高なものです。

 

 その夢は叶わなかったけれども、私にとって、「音楽」とはipodなんかで気軽に聴くものでは無いんです(かといって別に、自宅で正座して聴く訳ではありません。また、他人様がipodで音楽を聴くのは全く自由であることは言うまでもありません)。

 私の中で、音楽とは、「永遠なる美」そのものであり、崇高な「芸術」です。

 そう考えるようになったのは、子供の頃に聴いた、カラヤン、ベルリン・フィルの演奏から受けた感動が大きく影響していると思います。

 ですから、カラヤンにはとても感謝しています。 

 後に、私は、ウィーン・フィルの指揮者、カールベームの「人間の存在を少しでも明るく照らし出すのが芸術家の使命だと信じています」という言葉を読んで、大変感銘を受けました。

 まさしくその通りです。

 私にとってそれ以来、その基準を満たさない音楽や音楽家は、芸術や、芸術家と言えないのです。

 そしてカラヤンは、その尺度から見て、やはり、本当に優れた芸術家のひとりだと考えます。


◆「序曲・前奏曲集」

 

 だからといって、カラヤンの演奏や録音が、あらゆる作品において、常に世界一だ、と考えるほどの狂信者ではありません。

 演奏家と作品若しくはその作曲家との間には、「相性」があります。カラヤンも例外ではありません。

 本日、お奨めするCDに収録された曲は、いずれもカラヤンの十八番です。安心してお奨めできます。

 「序曲」や「前奏曲」は単独で存在する作品もありますが、原則としてオペラにおいて、歌手が登場する前に、オーケストラだけで演奏されるものです。

 これらは、その後に続くオペラ全体を数分間に凝縮して提示する、と言う性格を持っています。ですから、非常に完成度が高い作品が多いのです。

 序曲・前奏曲・間奏曲集というCDには、次のような曲が録れてあります。


  1. 歌劇「魔笛」序曲(モーツァルト)

  2. 序曲「コリオラン」op.62(ベートーヴェン)

  3. 「エグモント」op.84序曲(ベートーヴェン)

  4. 歌劇「魔弾の射手」序曲(ウェーバー)

  5. 歌劇「オイリアンテ」序曲(ウェーバー)

  6. 歌劇「オベロン」序曲(ウェーバー)

  7. 序曲「フィンガルの洞窟」op.26(メンデルスゾーン)

  8. 舞台神聖祭典劇「パルジファル」第1幕への前奏曲(ワーグナー)

  9. 歌劇「ウィリアム・テル」序曲(ロッシーニ)

  10. 歌劇「どろぼうかささぎ」序曲(ロッシーニ)


これで、半分なんですが、全部、名曲ですねえ。いいなあ、これは。

頭から順に聴く必要はありません。

3曲目のベートーベン「エグモント序曲」を聴いてください。こたえられません。曲の主な部分は3拍子ですが、最後、終結部(「コーダ」といいます)になると4拍子に変わり、がらりとムードが切り替わります。

ピアニッシモで始まり、それがどんどんクレッシェンドして、ややテンポが上がり、爆発します。

私の好きなトランペットの音が一直線に空気を貫きます。きっと好きになる方がいらっしゃると思います。

その他。「魔弾の射手」は始めにホルンの四重奏がありますが、皆さんどこかで聴いたことがあるメロディーです。

ウィリアム・テル。チェロ5重奏で始まるオペラの序曲というのは、極めて珍しい。というか、この曲しかありません。

最後、トランペット・ファンファーレで始まる「スイス軍の行進」は勿論有名ですが、チェロの後、「嵐」の部分のトロンボーンを聴いてあげてください。むずかしいのです。

「どろぼうかささぎ」序曲。これは、スネア・ドラム(小太鼓)のソロで始まる。小太鼓が二人いまして、ステージ上、左と右に分かれて配置されます。

一方が他方の「こだま」(エコーという意味です)のような効果を出しています。ロッシーニも天才ですね。

それでは、今日はこの辺で。

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2005.07.16

「台湾海峡紛争に介入なら核使用も=中国軍当局者、米国に警告-英紙」英字紙の引用は正確に行うべし。

◆記事1(時事通信社):台湾海峡紛争に介入なら核使用も=中国軍当局者、米国に警告-英紙

 

 15日付の英紙フィナンシャル・タイムズ(アジア版)によると、中国人民解放軍国防大学の朱成虎教授(少将)は外国人記者との会見で、台湾海峡での武力紛争に米国が介入し、中国を攻撃するなら、中国は対米核攻撃に踏み切る用意があると警告した。

 同教授は「もし米軍が中国領土の標的に対してミサイルや精密誘導弾を発射すれば、われわれは核兵器で対抗しなければならないだろう」と語った。この「領土」には中国の艦船や航空機も含まれるという。 (時事通信) - 7月15日11時1分更新


◆記事2:FT原文から私が訳したもの。

 

 中国、軍高官が米国に対する攻撃の可能性を警告。

 中国人民解放軍の高官は、中国は、中国と台湾の間に武力紛争が生じたときに、もしも、米国が中国(中華人民共和国)領域内の目標を狙って攻撃することがあれば、中国は米国に対して核兵器を使用する用意がある、と14日、述べた。

 これは、中国国立防衛大学教授、朱成虎(Gen Zhu)氏の、4人の外国人ジャーナリストとの会合--それは、いくらか中国政府により意図的にセッティングされた席だったが--における発言であった。

 同教授はまた、中国政府の認識では、「中国の領域」には、軍艦や、航空機も含まれる、と述べた。

 朱成虎教授は自ら「タカ派」を以て任じており、以前から、中国の軍事力をもってすれば、長距離ミサイルで米国本土を攻撃することすら可能である、などと、威嚇的発言が目立つ人物である。

 しかしながら、米国の中国問題専門家は、朱氏の思想・発言は、中国人民解放軍の主流派のそれを代表するものではない、と、注意を促している。

 朱成虎教授の発言は、米国防総省が来週月曜日に発表する予定の「中国の軍事力に関するアニュアル・レポート」を意識して牽制をかけたものと思われる。

 米国の今年のレポートの内容は昨年よりも強硬路線に傾いているものと予想される。ペンタゴン(国防総省)もまた、議会に反中国感情を植え付けたいのである。

 また、ここ数ヶ月、米政府首脳の一部(ラムズフェルド国防長官を含む)は、確かに中国が軍事的に台頭しようとする気配に懸念を抱いている。

 それでも、木曜日の「核攻撃」発言は、「仮定上の話だ。」と本気にしていない。



 米国中枢部に近い、中国軍事問題に関する専門家、リック・フィッシャーは、「1964年以来、中国共産党の基本綱領では、『核先制攻撃は避ける』ことが大前提とされてきた。朱成虎氏は台湾有事における中国の核先制攻撃の可能性を示唆した初めての要人であることは確かだ」と言っている。

 朱成虎氏は、最後に、彼の意見は中国政府の公式見解ではなく、彼自身、中国と米国との武力衝突が起きる可能性は低いと考えている、と断った。


◆コメント:センセーショナリズムに走らないこと。一部分だけ訳さないこと。

 

 この中国要人発言を取り上げた日本のメディアは、私がざっと見たところ、記事1で引用した時事通信の他、ロイター・ジャパン。朝日新聞などであるが、いずれも今日付のFinancial Timesアジア版の記事を訳しているだけである。

 訳すのは良いのだが、こういう引用の仕方は良くない。物議を醸すような部分だけを載せているからだ。



 一般人がネットのBBSで揉め事になったりする場合も、大抵これである。

 つまり、相手の発言の全部を読み、相手の「本当に言わんとするところ」を理解しようとせず、故意に無視して、自分が相手を「攻撃」するのに都合がよいような部分だけを強調、或いは誇大化して引用する。

 相手がちょっと言い過ぎた(会話になぞらえれば、「舌が滑った」という所でしょうか)り、普段冷静な人がちょっと感情的に刺激的なことをかいたりすると、鬼の首を取ったように得意になって揚げ足を取って喜んでいる。というケースを何回も目にした。

 ネットのBBSはどうと言うこともないけれども、日中関係が悪化し、両国民が互いに他に対するマイナスの感情を募らせているときに、FTの記事の一部だけを取り上げて、「核戦争といったぞ!」と大衆を扇情するべきではない。

 私が訳したのを読んで下さいよ。最後に朱成虎教授自身、ま、そういうことには、まずならないと思いますがね、と言う調子の発言をしている

 それならば、FTにも、こんな記事を載せる価値があったのか?と問いただしたくなる。


 ◆米国国防総省のアニュアル・レポート(アニュアル=年刊)が発表されるので、その前にちょっと国際社会の関心を惹きつけよう、という程度のことだ。

  

 だから、この手の記事はマスコミなどは無視して欲しい。FTの記事だからといって何でも有り難がって載せるべきではない。

 こういう記事を載せるから、また世論は、「中国は、日本を『軍国主義的だ』と非難する資格があるのか!」などと、騒ぎ出す。

 大人なんだから、感情だけで行動してはいけないですね。

 日本にとって中国は、貿易の相手国として大事なのだから、絶交するわけにはいかないのです。

 日本は貿易をしないで、鎖国しては生きていけないのですからね。

 そしてそれは、中国も同じだ。

 日本と中国が国交断絶したら、、どちらも、最大のお客を失うことになる。

 中国共産党幹部は命の危険に晒されますよ。中国人は「金儲けのチャンスを失った」ときの怒り方がすごいからね。

 両国の政府首脳とマスコミと、国民はもう少し大人の行動を取って下さい。

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2005.07.15

難病患者や障害者への負担を増やし続ける←「弱者に薄く」が小泉内閣の基本です

◆小泉内閣の医療制度「改革」はこんなことをしている。

 一昨年、2003年4月から健康保険の本人負担が三割に引き揚げられた。

これは記憶に新しい。おかげで、私は苦労させて貰っているよ。小泉さん。


◆一定金額以下の治療費は全額を自己負担にするつもりらしい。

 

 さらに、まだ決まってはいないが、一定額以下の治療費については、全額を自己負担にする「免責制度」の導入も小泉内閣考えている。

 例えば、2千円を免責金額として、保険対象外とした場合、怪我、病気で1万円の医療がかかったときには、現行制度では1万円の3割の3千円が自己負担となる。

 「免責制度」を導入すると、2千円に加えて、残りの8000円の3割がまた自己負担分となるので、8000×30%=2400円が上乗せされる。

 つまり、2000+2400=4400円が本人負担額となるのである。

 これは、滅多なことでは医者に行かない健康そのものの頑健な肉体と精神をお持ちの立派な方はいいだろうが、定期的に何年にも亘って医師の診察・治療を受けなければならない病気は多く、そういうのは、大抵、一回当たりの金額は2000円もしないのであるから、全部自己負担になるんだろう。

 金額が低い患者ほど再診患者が多い、という現実を知っていて、こういう政策を打ち出すのであろう。

 しかし、良くないね。例えば、血圧などは、降圧剤を飲んでいる患者が、医療制度が変わり、来月から医療費が家計に重すぎるのでもう、来ませんということになったら、とんでもないことである。

 全部ではないが、降圧剤を急に止めたら、血圧がリバウンドして、運が悪ければ脳内出血や心臓に来て、死ぬ患者も出るだろう。いや、本当に降圧剤を急に止めたら危ないですよ。
 実際、そう言う人が、増えそうな気がする。


◆障害者への負担を重くすることが決まりました。、身体・知的・精神の「三大障害」全てについて。

 

 これは、今日、実際に決まってしまいました。

◆記事:障害者支援法案 衆院厚労委で可決 原則1割負担に変更

障害者施策を見直す障害者自立支援法案が13日、衆院厚生労働委員会で政府案を一部修正の上、与党の賛成多数で可決された。

身体、知的、精神の障害別の福祉サービスを一元化し、障害者が自立した生活をできるように支援する。財源を安定化するため、利用したサービス費用の原則1割の定率(応益)負担を障害者に求めるが、野党は「障害者の所得保障が先」などと反対している。低所得者への減免措置の内容などは未確定で、法案成立までさらに論議が続きそうだ。

  ◇解説 重度障害者ほど重い負担

 障害者にサービス費用の原則1割の自己負担を求める障害者自立支援法案が13日、衆院厚生労働委員会で可決された。サービス利用量が多い重度の障害者ほど、負担額が重くなる定率負担となることに、福祉の在り方として各方面から疑問の声は強い。

政省令に委ねられた減免措置の具体的内容も明らかにされておらず、議論すべき課題はなお多い。

 障害者は月6万~8万円の障害基礎年金などが頼りで、市民団体の全国調査では、9割強の人が月額10万円未満しか収入がない。可決された与党の修正案では、障害者の所得保障に関する検討規定が追加され、所得保障の在り方を速やかに検討し、3年以内にその結論を出すことも付帯決議された。方向性をより具体化することが求められる。

 また、現行の支援費制度が作った「施設から地域社会へ」の流れを断ち切らないためにも、低所得者への減免措置が必要だ。法案は負担上限を収入に応じて月4万200円▽2万4600円▽1万5000円の3段階に設定。これに加えて、重度障害者やグループホーム入所者らを対象に具体的な減免措置を今後、政省令で定めていく。ただ、その内容は不透明で、衆院では十分に議論が尽くされなかった。(毎日新聞) - 7月14日10時12分更新


 なんでそう言う大事なことを「議論をつくさないで」決めるのかな。


◆弱者に冷たい小泉純一郎内閣総理大臣。

 

 その他にも、所構わず、患者の負担を重くしようとしている。


  • 食費や居住費を自己負担へ 長期入院の医療型療養病床(共同通信) (4日2時4分)

  • <厚労省>被扶養者からも新たに保険料徴収へ←今はお父さんがサラリーマンならば、お父さんが会社の健康保険組合を通じて保険料を納めればよいのだが、いずれ、奥さんや子供からも保険料を徴収するのだそうです。

  • 特定疾患の見直し。


「特定疾患」とは昔は「難病」とか「奇病」とか呼ばれていたものですが、呼び方が変わったのは、次のような考え方が出てきたためです。

「治療法が確立していない難病のうち、特定疾患については、治療が極めて困難であり、その医療費も高額なので、「特定疾患治療研究事業」を推進することにより、特定疾患の治療法の確立・普及を図るという名目により、結果的に、患者の経済的負担を軽減する」と。



 ところが小泉政権になってから、2001年、「難病対策委員会」という厚生労働省の審議会を作らせて、要するに、今、現在研究対象となっている特定疾患は121疾患で、そのうち、45疾患が治療費公費負担の対象になっているのですけれども、この数を減らそうとしてます。

 数とは特定疾患として認める病気の数を減らし、ここの患者も少し程度症状が軽くなったら、もう公費は出さないよ、といえるように変えようとしている。

 テレビで、特定疾患を患っているお子さんをお持ちのお母さんが、「自分たちが生きている間だけでも、何とかこの子を支えようとしているのに、これで、特定疾患から外されて、急に治療費が出なくなったら、それは、この子に死ねと言っているものだと解釈します」といっていた。

 小泉さんという人は、私はもう怒る気力がないけれど、本当に血も涙もないひとだね。
 以前、自殺遺児が小泉さんを訪れたときの話を書いたので、そちらもご覧下さい。

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2005.07.14

「財政再建へ所得控除縮廃 所得課税改革で税調報告」 郵政どころじゃないですよ。

◆記事:財政再建へ所得控除縮廃 所得課税改革で税調報告

 

 政府税制調査会(石弘光会長)は21日、所得課税改革に関する報告書を発表した。税収拡大による赤字財政立て直しに向け、サラリーマンの必要経費に当たる給与所得控除の縮小や、配偶者控除廃止などの方向を打ち出した。

 財務省は、2007年度以降の税制改正で消費税増税の行方をにらみながら、5年程度かけて所得課税改革の実現を目指す。家計の負担増が避けられず、大きな政治課題となりそうだ。

 報告書は、06年度の税制改正について

(1)05年度改正で半減された定率減税の廃止

(2)国から地方への税源移譲に伴い所得税の税率区分を4段階から5段階に見直す--ことを求めた。

 所得課税改革は少子高齢化や雇用形態の多様化を踏まえたものだが、記者会見した石会長は「国民の負担増なくして少子高齢化は乗り切れない」と強調。基幹税である所得税と消費税の税収増を目指す考えを表明した。(共同通信) - 6月21日21時3分更新


◆コメント:衆議院を解散するべきだと思います。

 

 去年の7月。ちょうど1年前に参議院選挙が行われて、自民党は大幅に議席を減らし、民主党が議席を増やしたのでした。

 この参議院選挙が最も最近行われた国政選挙ですが、この時、自公連立与党は、「増税」ということを公約に入れていないのです。

 こういう大事なことを公約にいれなかったのに、与党は、秋の臨時国会から、定率減税の見直し、と言うことを言い始めました。

 つまり、サラリーマンというのは、税制上の優遇措置がほとんどないのですが、数少ないものに、

 


  • 給与所得控除(必要経費です。個人で商売をやっている他人はその商売に必要なコストを、収入から差し引くことが認められている。これをサラリーマンにも認めたものです)。

  •  配偶者控除(給与所得者の配偶者(多くはサラリーマンの妻)の年収が103万円以下ならば、配偶者は所得税を納める必要が無く、給与所得者の所得から38万円の配偶者控除を差し引かれる税制上の制度のことです)

 があったのですが、これらの減税幅をなくしてゆこうと言い始めました。

 そして、上の「記事」で引用したとおり、政府の税制調査会は、正にその通り。配偶者控除の廃止ですよ。この他に、退職金への課税強化という項目もあるのであります。


◆最後の選挙で公約に増税が入っていなかったのだから、民意を問うべきです。

 

 最後の国政選挙、昨年7月の参議院選挙で小泉さん率いる自民党と公明党の連立与党が「増税するぞ」といっていたのに、なお、国民から支持を得たと言うのであれば、国民は、この決定を甘受するしかないのであります。

 しかし、増税を「やらない」といっておいて、衆参両議院で連立与党が過半数をとったら、いきなり増税の話が出てくるというのは、ほとんど「詐欺」と言っても構わないのではないでしょうか。


◆郵政民営化だって、あれほど、僅差で、重大な決定をしてよいのでしょうか。

 

 参議院で今日から郵政民営化法案の審議が始まり、小泉首相は、どういう根回しをしたのか、どうやって造反者を脅迫したのか知りませんが、「法案はこのまま通るから、週銀を解散する必要がない」といっています。

 郵便貯金に関しては、あまりにも、規模が大きくなりすぎたことが問題だというのです。

 規模が大きすぎて、民間市場に参入したら他の既存の金融機関がつぶれてしまうかも知れない。だから、適正な規模まで縮小させてから民営化するべきだと言われていたのに、、政府の誰も、その「適正な規模」が分からないのです。

 このような、あやふやな状態で、危ないと言われるものを、民営化してよいのでしょうか?

 今は、まだ、国が郵政公はを通して管理しているからいくらでも口が出せるのです。

 一度民営化してしまったら、我が国は自由経済を採用しているのですから、政治家も役人も経営に指示を出すことは出来ない。それが出来たら社会主義です。日本では出来ない。



 また、郵便制度に関しては、過去に外国で民営化した例がいくつかあるのですが、成功例がない。

 ドイツでは、1989年に民営化していますが、その時に郵便局の数が29,000だったのに、13年後、2002年には、12,683まで減ってしまった。そこでユニバーサル令という規則を作ってこれ以上減らしてはいけないと言うことにしたけれども、不便になったことに変わりはない。

 ニュージーランドも、民営化しましたが、ここでは、郵便貯金事業が外国のファンドに買われてしまった。仕方がないからもう一度国営で作り直した、ということになっています。


◆意見が割れる問題と国民の生活に重大な決定を、民意を問わずに敢行するべきではない。

 

 衆議院を今解散すると、非常に時期としては、まずいけれども、いい加減に国会議員だけで決められては困る話だと思います。

 増税は、特に扶養者のいるサラリーマンにとっては、地獄です。 郵便局は、これは必ず、僻地で不便になると思います。

 こういうことは、衆議院を解散して、民意を問うべきだと思います。

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2005.07.13

「<国語世論調査>慣用句は20代以下の方が正しく使う!?」←日本語の運用能力について。

◆記事:<国語世論調査>慣用句は20代以下の方が正しく使う!?

 

 慣用句の「青田買い」や「汚名返上」を使う際、本来の言い方ではない「青田刈り」「汚名挽回(ばんかい)」を選ぶ人の方が多く、全体の4割近くに上っていることが、文化庁が12日に発表した「国語に関する世論調査」(04年度)で分かった。「やばい」「微妙」という言葉が会話の中で、若者を中心に新たな意味で使われている実態も数字で裏付けられた。

 調査は今年1~2月、全国の16歳以上の男女3000人を対象に無作為に実施し、72.6%に当たる2179人から回答を得た。

 慣用句の言い方では、会社が学生を早めに採用する際の言い方について、本来の「青田買い」を5.1ポイント上回る34.2%が「青田刈り」を選んだ。失敗を巻き返す「汚名返上」も「汚名挽回」を選んだ人が44.1%。いずれも20代以下の方が本来の言い方を選んだ割合が高く、年代が上がるほど逆の結果に。「青田刈り」は50代~60歳以上で11~15ポイント高く、「汚名挽回」では40代~60歳以上で10~16ポイント高かった。

 言葉の意味を問う設問でも「他山の石」「枯れ木も山のにぎわい」で、本来の意味を選ぶ人は3割程度にとどまった。

 初めて調査した表記に関する意識では(1)ハガキや手紙のあて名(2)年賀状のあて名(3)ハガキや手紙の本文(4)報告書やリポートの文章――のケースで手書きの有無を尋ねたところ、四つの場合とも「手書き派」が上回り、中でも、(1)と(3)では約4分の3以上の人が手書きをすると答えた。(毎日新聞) - 7月12日21時48分更新


◆資料:「ザ・ジャパニーズ」(エドウィン・O・ライシャワー著、國弘正雄訳、1979年 文藝春秋刊)第37章「言語」より引用

 

 ひどく日本語化した漢文と、漢字がたっぷりと仕込まれた日本文とがないまぜになり、今日の表記法が生まれた。名詞のほとんどと、語尾変化をしない単語は、その起源のいかんにかかわらず漢字で表記され、大多数の動詞の語幹と形容詞も同じ扱いを受けるが、語尾変化など、漢字では書けない部分はかなで表記される。 

 世界中の表記法のうち、日常的に使われているもので、これほど複雑で厄介なものは、恐らく他には存在しまい。英語の綴字も、あれはあれで言語道断といってよいほど不規則をきわめ、第一級の世界語としては悲劇的なくらいだが、それでも日本語の表記法の厄介さには、遠く及ばない。

 かなを学ぶことは大して難しくない。(中略)他方、1850の当用漢字に、学校の課程だけで習熟することは難しく、特殊な分野の漢字を習得するためには、明らかに時間不足である。

 漢字はそれぞれが中国語の原音(二つの場合もある)に由来するひとつの読み方があるばかりでなく、同じ意味を持つ日本語の単語一つないしは二つと対応するのが常である。

 例えば、これは極端な例だが、「生」という漢字の場合には、七つの全く異なる日本語の単語をこれ一つで表すことができる。ある漢字をどう読むかを決めるものは、前後関係、つまり、文脈だけである。

 このような恐るべき表記法を持ちながらも、日本人があのように高い教育水準を達成し得たことは、彼らの教育にかける情熱の高さを示すものとして賞賛されて良い。識字能力への、この巨大な障害をのりこえる必要があったからこそ、日本人は勤勉と規律を身につけたのかも知れないのである。(後略)


◆コメント:正しい日本語を身につける努力が日本人の能力の高さの根底にあるのだろう

 

 気がつかれた方もあろうが、最初に引用した記事と2番目の文章では、焦点が異なる。

 記事で紹介されている今回の調査は、主に「慣用句の意味を正しく理解しているか」という点に絞られている。

 2番目に資料として引用したのは、駐日アメリカ大使を務めたこともあり、日本史専攻のハーバード大学教授、故・ライシャワー氏の名著"The Japanese"を、「同時通訳の神様」と呼ばれ、ライシャワー博士が来日したときは必ず通訳に指名された(ライシャワー氏は日本生まれで、流ちょうな日本語をはなすことができるバイリンガルなのだが、公式の場では、英語で発言した)、國弘正雄氏が翻訳したものである(時間が経つのは恐ろしいほど早く、翻訳の初版が出てからでさえ、すでに26年を経ている)。

 ここで引用した部分では日本語の「表記法」について書かれている。それでも、敢えて引用したのは、とにかく日本語を身につけた我々の努力をこれほど評価してくださった、海外の碩学(せきがく)がおられたことを、紹介したかったからである。

 ライシャワー博士は、日本語を知らない英語国民に、日本語というのは読み書きだけでも、多分世界でこれ以上複雑なものはないのに、日本人はそれを皆、身につけている。これだけで大変な偉業なのだ、と説明してくださっているのである。

 我々は程度の差こそあれ、この漢字とかなが混在し、それぞれの漢字の読み方は前後関係で決まる言葉を身につけているが、どうやら、これは、博士のような教養人が世界的な視点から見ると、大変なことらしい。

 だから、私たちは、子供も大人も「日本語の運用能力の向上」を軽視してはいけないのだ。

 子供は学校の授業で国語の時間は増やしこそすれ、減らしてはいけないし、朝読書を取り入れる学校が増えていると云うが、読書は絶対に必要だから、これは良いことだ。本を読んでいる奴が皆頭が良いわけではないが、本を全く読まないと言う人間で知的な人間を、少なくとも私は知らない。

 大人になってからでも、国語力を高めるのに決して遅すぎることはないのである。

 そして、日本語の能力を向上させるためには、名文を写したり、朗読するのが、ときに退屈かも知れないが、最も手っ取り早い方法であろうと思う。

  先日も書いたが、「鉄道員(ぽっぽや)」「蒼穹の昴」などで知られる浅田次郎氏は(私は最近の作家はそう言うことはしないだろうと思っていたのだが)、志賀直哉の小説をひたすら書き写していた時期があったという。

 「書き写す」というと、すぐに若い人は「『写経』ですか」と皮肉混じりに云う。この、コピー、スキャナー、OCRの時代に「文章を書き写す」なんて、と思うのだろう。

 基礎訓練は、どんな分野でも、退屈なものなのだ。

  楽器が上手くなるためには、ピアノならハノン、ヴァイオリンなら、カールフレッシュの音階教本、金管楽器ならロングトーンとアーバン金管教本など、単調な練習が、基礎力を身につけるために、どうしても必要である。

 絵描きを目指す者は、デッサンはもちろんだが、模写が非常に有効な勉強方法として定着している。

 言語は楽器の演奏や絵を描くような「特殊能力」ではなく、誰でも「一応は」使える能力だから意識しにくいが、運用能力を高めるためには基礎が必要である点では、同様である。

 そして、基礎となる正しい文法や語彙、漢字を習得するためには、それらが含まれている文章を真似る、ことだ。学ぶと言う言葉は「真似ぶ(まねぶ)」が変化したものだという説があるぐらいだから。

 正しい文章、名文が何か分からない、というひとは、国立国語研究所が一般向けに公開している、「新・『ことば』シリーズ」に書かれている日本語が、流石に国語学者達だけあって、実に、見事に正しく、美しいので、一度ご覧になることをお奨めしたい。

 例えば、「言葉の『正しさ』とは何か」という文章は、「正しい」言葉は変化しうるということを書いているのだが、その文章自体、どう読んでも「正しさの見本」のような文章なのである。ほれぼれしてしまう。見事だ。ここで、「正しい日本の美しさ」を感じ取ることができたら、しめたものだ、と思う。

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2005.07.11

「人の噂も七十五日」・・・福知山線脱線事故から何日経ったと思いますか?

◆記事:レールを鑑定へ JR脱線で県警交通安全研に (神戸新聞 2005/07/07 )

 

 尼崎市のJR福知山線の脱線事故で、尼崎東署捜査本部は七日までに、脱線の原因を本格的に解明するため、独立行政法人「交通安全環境研究所」(東京)に、現場から押収したレールなど捜査で収集した資料の鑑定を嘱託する方針を固めた。

 同研究所は車両やブレーキ、軌道などの専門研究員を動員して詳細な鑑定に当たり、事故の全体状況を明らかにする。

 捜査本部は既に国土交通省航空・鉄道事故調査委員会や機器類のメーカーに鑑定を依頼しているが、脱線メカニズムの科学的解明には、鉄道の安全確保や事故に関する専門的な研究を重ねている同研究所の協力が不可欠と判断した。

 具体的な鑑定資料は今後、同研究所と調整するが、レールのほか脱線直前の速度を百八キロと記録したモニター制御装置や線路の敷設状況を三次元計測したデータなど、捜査で得た資料を同研究所の要望に応じ提供する。


◆コメント:きょう(7月11日)で、七十七日目です。いまだに事故の真相は調査中なのだ。

 

 ことわざの通り、「人の噂も七十五日」で(実際にはずっと以前に)、当事者は別として、世間はすっかりこの事故のことを忘れてしまった。

 事故の当日に他の職員がゴルフやら、ボーリング大会やら、宴会を催していた、といって、JR西日本を吊し上げていたマスコミは、自分たちがそのようなことをした事実さえ忘れかけているのではないか?

 犠牲者の知人だと言って、JR西日本の職員に暴力を振るった人は、おそらく、何もなかったような顔をしているのだろう。



 国交省の事故調査委員会は直後から調査を始め、事故現場で実車を走らせる「走行実験」すら行うほどの念の入れようで、そろそろ結果が出るのかと思ったが、もう少し時間がかかり、報告書は8月中旬頃に発表となるらしい。

 そして、引用した記事を読んで少し驚いたのだが、事故の捜査を担当している尼崎東署は、改めて「独立行政法人 交通安全環境研究所」に資料の鑑定を依頼するのだという。

 この意味が今ひとつ分からない。

 素人考えで想像すると、国交省の事故調査委員会は警察とは無関係の組織だから、尼崎東署が「早くしろ」と尻を叩く訳にはいかず、かといって、何もしないで調査委員会の報告を待っていられない。

 しかし物的証拠が無ければ、JR西日本の関係者を何らかの刑事責任の容疑で検挙するわけにはいかない。

 そこで、独自のルート、つまり「交通安全環境研究所に鑑定依頼」することを思いついたのだろうか。

 何だか少し遅過ぎるような気もするが、きちんとした科学的調査にもとづく証拠も無いままに刑事責任を「ねつ造」するよりは余程良いことは云うまでもない。


◆やはり、あの時のマスコミの姿勢は誤っていた。

 

 事故直後から、マスコミ各社は、JR西日本が、職員に過酷な定時運行を強要したことが原因だとか、過密ダイヤが問題だとか、事件の原因を勝手に推測し、そして、それは推測に過ぎないのに、あたかも「確定的な情報」であるかのような錯覚を国民に与える報道をしていたが、改めてあれは、間違った姿勢だったと思う。

 私は、事故の後一ヶ月ぐらい、何度も「現時点では『事件の原因は不明である』ことだけが、今分かっている唯一の真実だ」と書いた。

 その状況は今でも変わっていないことを確認しておきたい。

 いまだに、事故の真相は分からないのである。

 真理を明らかにするのは困難なことなのだ。マスコミの当時の騒ぎ方が如何に、軽率だったか良く分かる。



 念のため、書き添えるが、新聞はJRと脱線事故による負傷者十数人との間に「示談」が成立したことを報じているけれども、示談とは民事上の概念であり、例えば入院費用をJRがどれぐらいいくら負担するか、というようなことを、紛争の当事者同士が、裁判に依らず話し合いで解決した、ということである。
 示談が成立するかどうか、と、JR西日本に刑事責任があるか否か、とは全く別の話である。

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「無辜の人々の命を奪う邪悪なテロリスト」(ブッシュ大統領 ラジオスピーチより)←何回でも云うがあんたはそれを云えた義理か?

◆記事:7月9日(土)ブッシュラジオ演説より抜粋

 

 今回の野蛮なテロは、世界の指導者がスコットランドで行われたG8に集まっている最中に起きました。

 テロリスト達がロンドンの無辜の人々を殺していた、まさにその時、G8の指導者達は、自由主義諸国は、如何にして世界を貧困から救えるか、エイズを撲滅することができるか、地球環境を清浄できるか、そして、世界中の人々がより幸せに暮らせるようにできるか、について話し合っていたのです。

 人間の自由と尊厳を守ろうとする最も尊い心と、無辜の人々の命を奪うことを企み、実際に命を奪って喜ぶ邪悪なる輩の心。

人間の心の正と邪の差がこれ以上鮮明になることは、あり得ません。

(原文は、NewsWires: President Bush's Weekly Radio Address - 7/9/05

http://www.michnews.com/artman/publish/article_8671.shtml です。)


◆コメント:ブッシュ大統領。あんたも10万人の無辜のイラク人を殺している。

 

 いつも同じことを書くが、歴史的事実は変わりようが無いし、ブッシュが自らの行いの邪悪さを認識しない、という現実も変わらないのだから、同じ批判を繰り返さざるを得ないのは当たり前である。

 ロンドン市民を無差別に殺戮した行為が許されることはない。

 だが、世界は、この事件をそれほど騒ぐのであれば、アメリカが国際法を無視し、なおかつ、(これもイラクへの武力攻撃を正当化する根拠にはならないのだが)、「大量破壊兵器」を口実としてイラク戦争を開始しておきながら、実は、開戦時にアメリカはイラクが大量破壊兵器を保有している証拠をもっていなかったことは、どうしてもっと非難しないのだろうか?

 ブッシュは、今回ロンドン市民を殺害したテロリストと全く同じアナのムジナである。


◆イスラエルがパレスチナ空爆に用いている爆薬はロンドンの100倍。イスラエルを支援しているアメリカ

 

 周知の通りアラブ・イスラエル紛争はいつまで経っても、決着が付かない。

 イスラエルとはユダヤ人がパレスチナに戦後無理矢理創った(ユダヤ人に云わせれば、千数百年前、自分たちがローマ帝国に追い出されたところに、戻っただけ、ということになる)国である。

 そこに住んでいた、アラブ人(イスラム教徒)は難民になってヨルダンやら、シリアに逃げ込んでいる。

 ヨルダン川西岸、ガザ地区にパレスチナ人(アラブ人)の国を創りたいが、そういうそぶりを示すとイスラエル人は、圧倒的な武力で攻撃してくる。

 イスラエルがどうして最新鋭の武器や弾薬を無尽蔵に使えるのかといえば、アメリカがイスラエルを支持しているからである。

 アメリカでは、ユダヤ人が政府に浸透して、或いは圧力をかけるので、政府はイスラエルの味方をせざるを得ない。これは、世界の常識である。

 今回、ロンドンのテロで使われた「強力爆弾」は4.5kg爆弾だそうだが、イスラエルの戦闘機ががパレスチナ人居住区を攻撃するときは500kg爆弾とか1トン爆弾を使っている。

 これは悲惨なもので、街ごと吹っ飛んでしまう。

 そればかりではない。次に記す悲惨な事件も、パレスチナ紛争では日常茶飯事なのだ。

 

◆記事:「少女に20発銃弾と告発 イスラエル軍司令官に疑惑」(共同通信)(2004年10月14日)

【エルサレム14日共同】ガザ地区南部のパレスチナ自治区ラファで今月上旬、通学途中の少女(13)がイスラエル軍の銃撃で死亡した事件があった。

 内部告発により「司令官が至近距離から20発もの銃弾を少女に浴びせた」との疑惑が浮上、軍は14日までに司令官を停職にするなど、対応に追われている。

 ガザ地区では先に、イスラエル軍によるとみられる学校への銃撃で女児2人が死亡したことが判明しており、相次ぐ児童の犠牲に国際的な非難が高まる恐れもある。

 事件は5日早朝に起こった。イスラエル各紙によると、監視所にいた兵士が立ち入り禁止となっている約70メートル前方に人影を発見、軍の規則により銃撃を開始した。[ 2004年10月14日21時24分 ]



◆日本人が死ななければ良いと言うものではないだろう。

 

 ロンドンのテロが日本でも騒がれているのは、何といっても、「自分が行ったことがある」人が多く、なじみ深いこと、

 自分の身内が現地に駐在している人も多いこと。つまり、日本人も巻き込まれたかも知れないと言うことが大きな理由だろう。

 首相官邸ホームページを見ると、小泉首相がテロは絶対に許さん、と息巻いている。
 しかし、日本人が死ななければ、あとはどうでも良いのか?

 イラクでは無辜の市民が2003年3月20以来、10万人以上が殺された。

 アラブ・イスラエル紛争の死者数の累計なんて、とても数え切れない。

 そこでは、上に引用したように、子供まで、無惨に殺されたり、パレスチナ人の高校生の女の子が、自爆テロとなって、ユダヤ人の集まるところで爆死したという、やりきれない出来事も一度や二度ではない。

 テロが悲惨な結果をもたらす卑劣な犯罪であることは論を待たないが、同時に、もっと悲惨な殺戮が、毎日のように、何年も、何十年も続いている場所があるのに、日本人は全く関心を示さないでいた、ということを知るべきだろう。

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2005.07.10

「ワタシの見たニッポン ~外国人による日本語弁論大会~」 偉いなあ・・・。

◆ETV特集:番組紹介ページ

 

 第46回「外国人による日本語弁論大会」が6月18日、鳥取県米子市で開催された。2005年の今年は、世界各地から、100人を越える応募者の中で予選を勝ち抜いた12人が本大会に出場した。それぞれ、日本語のうまさだけでなく、日常の中で見つけたニッポンの不思議や価値観の違いなど、国際交流・相互理解へのメッセージを競った。


◆コメント:ずっと昔からやっているのです。この大会。

 

 私が高校生の頃だから、30年ぐらい前から毎年やっている。好きなのですよ。いつの世でも、若者のひたむきな姿は、人の心を動かす。

 本選に残ってテレビに映る人は、予選を通過してきた人たちだから、上手くて不思議はない。

 しかし、そう言ってしまうと、実も蓋もない。

 この12人の若者のスピーチを聴いて、語学が上達するか否かを決めるのは、「世の人々に何かを訴えたい!」という「思いの強さ」であることが良く分かった。

 無論、完全に日本人と同じイントネーションや発音、ということはないが、そういう、些末なことは問題ではない。

 いずれの国の人であれ、ここまで日本語に習熟するのがどれほど大変だっただろうか、と考えたら、思わず目頭が熱くなってしまった。

 彼らのスピーチを私に英語でやれと言われても出来ない。よく頑張ったねえ。尊敬する。


◆桑原武夫先生の言葉

 

 私は大学受験浪人で代々木ゼミナールという予備校に通ったが、そのときに外部の先生を招いた特別講義が何度かあった。

 これが、代ゼミには失礼ながら、何とも贅沢なメンバーで、平山郁夫画伯が最初で、次が京大の人文科学研究所の桑原武夫京大名誉教授だった。

 桑原武夫先生と言えば、フランス革命の研究や、「社会契約論」の翻訳で知られる、当時、日本を代表する知性のひとりだった、大先生である。

 その特別講義で、桑原先生が引用した、西洋の学者(名前を残念ながら忘れた)の言葉で、強烈な印象をもって、私の脳裏に刻まれた一節がある。

 

「ある外国語を本気で学んだ者は、最早、その国を心の底から憎むことが出来なくなる」



 私は、ついに、そこまで一生懸命外国語を学ばなかったから、偉そうなことは言えないが、この桑原先生の言葉は、25年を経ても、しばしば思いだす。

 今日日本語でスピーチをしてくれた(実際には録画だから、今日ではないが)12人の外国人の若者達は、文字通り、心血を注いで、我々の言葉を習得しようとしてくれた人たちだ。

 彼らは、果たして、日本を愛してくれただろうか。

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2005.07.08

<ロンドン同時テロ>小泉首相 「テロとの戦い続ける」 ←イラク人から見れば、米英こそテロリストなのだろう。

◆記事:<ロンドン同時テロ>小泉首相 「テロとの戦い続ける」

 

 主要国首脳会議(サミット)に出席している小泉首相は7日夜(日本時間8日朝)、ロンドンで発生した同時爆破テロについて「サミットにあわせたものだ」との認識を示したうえで、「(G8首脳で)結束して、テロに屈することなく、テロとの戦いを続けていかなければならないという共通認識を持った」と語った。 (毎日新聞) - 7月8日14時6分更新


◆コメント:バカの一つ覚えみたいにテロに屈しないと云っていないで、捕まえてみろよ。

 

 何かと云えば、米・英・日首脳は「テロには屈しない」という言葉を繰り返す。

 911から4年も経とうと言うのに、全然捕まえることが出来ない。そして、自分は護衛されて安全を確保しておいて、「テロには屈しない」とは、無責任だ。


◆ロンドンが狙われるのは、当たり前でしょう。

 

 ロンドンでテロを決行したのは、イスラム過激派と見てほぼ間違いがないようである。

 そうだとすれば、何故、英国の首都がテロリストに狙われたかと云えば、英国が、米国と共に、大量破壊兵器が存在しなかったイラクを攻撃し続けて、多数の無辜の民を殺したことが、アラブの恨みを買ったからであることは、あまりにも明白である。

 そういうと、「殺されたイギリス人に罪は無かったじゃないか」、と、世間は言うが、それを云うなら、

 「殺された10万人以上の一般イラク国民にも罪は無かった」のである。

 世界は不公平で、米国・英国といった「先進国」の人が無差別に殺されたときは、一致団結して、イスラムテロ組織を許さん、というが、米国と英国がイラク人を殺すことはテロとは云わない。

 これは、間違っている。非戦闘員を殺害するのは歴としたテロリズムである。

 今回のテロ実行犯がイラク人かどうかは分からないが、少なくともイラク人の立場では、「米国人や英国人がよく言うよ」、という感覚だろう。


◆アメリカがファルージャで、一般市民を虐殺したのはテロではないのか?

 

 昨年、11月8日、米軍は反米勢力の中心的存在である、ザルカウィ一派の潜伏拠点と言われていた、イラク北東部の街、ファルージャを総攻撃した。

 しかしながら、この日にファルージャを攻撃することは、ずっと前から、遠く離れた日本でも報じられていたぐらいだから、ザルカウィが、おめおめ捕まるわけがない。

 案の定、アメリカ軍がファールージャで殺したのは、単なる一般市民だった。

 ザルカウィなど居るわけがなく、女子供が中に居ることを知りながら、これを焼き払ったり、ロケット砲を撃ち込むというような蛮行を繰り返した。

 その結果、幼子がこのように殺された(注:アルジャジーラのサイトから取った、子供の遺体の写真です)のだ。

 今回のテロを批判するならば、当時のアメリカ・イギリス軍の蛮行をも、批判するべきだ。

 そうでなければ筋が通らぬ。


◆日本の内閣総理大臣は、ファルージャ総攻撃を「成功させなくちゃ」と云って支持した。

 

 我が国の総理大臣は、子供がこのように惨殺された(注:同上)、後も、「ファルージャ攻撃は成功させなくちゃ」と、例のノーテンキな顔で、平然と云ったことが、11月10日の各紙にはっきりと記録されている。

 イスラム勢力のテロが、「文明国」の人間を殺すことは許さないが、テロリストが潜んでいた街の、一般イラク国民を殺すのは構わないのだそうだ。

 そんなバカなことを云っていると、次は日本が狙われるかもね。

 タバコの箱ぐらいの大きさのプラスチック爆弾を爆発させれば、ジャンボジェット機も空中爆発させることが出来るらしい。

 時速300kmで疾走する新幹線の荷物置き場にタバコサイズの時限爆弾を置かれたら、ひとたまりもない。

 安易に、米国の不法な戦争を支持するから、そんなことを心配しなければならなくなるのだ。

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温暖化、途上国含む対話を=「京都議定書後」視野に 米英首脳 ←ブッシュ大統領には何も云う資格が無い。

◆記事1:温暖化、途上国含む対話を=「京都議定書後」視野に-米英首脳

 

 【グレンイーグルズ7日時事】ブッシュ米大統領とブレア英首相は7日朝(日本時間同日午後)、英グレンイーグルズで開幕した主要国首脳会議(サミット)の会場のホテルで会談した。両首脳は会談後の共同記者会見で、温室効果ガスの排出削減目標を先進国に課した京都議定書(2008~12年)以降を視野に、地球温暖化問題で途上国を含めた多国間対話を行う必要性を強調した。

 ブッシュ大統領はこの中で、米国が離脱した京都議定書について、米経済に悪影響を与える上、途上国が含まれていないとして重ねて批判。「今や、京都議定書の時代を超え、途上国も含めた戦略を練るべき時だ」と強調した。  (時事通信) - 7月7日19時2分更新


◆記事2:米国実験施設 50年前のウイルスを誤送 致死インフルエンザ(4月13日)

 

 【ワシントン13日共同】1957年から58年にかけて大流行し、世界で最大400万人が死亡したとされるインフルエンザウイルスのサンプルが、保存していた米国の実験施設から誤って全米と世界17カ国の計6500カ所以上の研究施設などに送られていたことが分かった。

 13日付の米紙ワシントン・ポストなどが報じた。

 世界保健機関(WHO)は、研究員らの感染の報告はなく、一般の人が感染する危険性は低いとしている。

 日本の厚生労働省によると、サンプルは日本の9カ所の研究施設にも送られており、同省は13日朝、各施設に廃棄を要請。「サンプルは厳重に管理されており、健康被害のリスクは低い」と説明している。

 このウイルスは「H2N2」型で「アジア風邪」の原因となった。68年以降は人での流行がなく、同年より後に生まれた人には抗体がないため、再流行した場合、多数の死者が出る恐れがある。(共同通信) - 4月13日18時37分更新


◆記事3:米マスターカードで4千万件以上の個人情報流出、日本ユーザへの影響も(6月20日)

 米MasterCard Internationalは6月17日(現地時間)、4千万件以上のクレジットカード情報が盗難されたと発表した。

 同社では、盗難は米アリゾナ州の支払データ処理業者である「CardSystems Solutions」で発生したもので、ネットワークのセキュリティ上の脆弱性を悪用して犯人が内部に侵入、カード保有者の情報を盗み出したとしている。

 この情報には、マスターカードの情報が1,400万件弱、VISAカードの情報が2,200万件前後の顧客情報が含まれており、6万8,000件に不正使用の恐れがあるという。また、日本国内の提携カード情報も流出した可能性があり、各社が調査を進めている。(Scan) - 6月20日20時3分更新


◆コメント:アメリカは色々偉そうに云うけど、世界に迷惑をかけすぎだ。

 

ブッシュのバカは、アメリカが世界の40%、飛び抜けて多く、CO2を排出していることを知っているのだろうか?

 奴が京都議定書を蹴ったのは、米国経済に悪影響を及ぼすから、といっているが、経済どころではない。

 このままいけば、2025年には地球上の人間の三分の二が水不足に苦しむ。
 それに、ブッシュの本音は、ブッシュ一族を昔から支援している会社が大量の火力発電所をもっている会社だったから、それに不利益になることは出来なかった、ということなのだ。

 その後、この会社の会計処理の不正が明らかになったら、ブッシュは、急に寝返って、原発を支持すると言っている。

 「京都議定書の後を視野に」とは?

 アメリカが批准しなければ、京都議定書の目標なんか達成できないのだ。アメリカが死ぬ気でCO2を減らさないとね。


◆ずっと、世界に迷惑をかけているアメリカ。

 

 イラク戦争が勃発してから、各国軍が治安維持などのために、イラクへ赴き、随分と殺された。

 勿論、イラク人が最も直接的な被害者で、10万人を超える、女性や子供が殺されている。

 それだけでも、ブッシュは万死に値する。


◆今日のロンドンのテロも英国が米国を支持していた所為でしょうね。

 

 オリンピック開催が決まった翌日のロンドンでは、IRA(Irish Republican Army=アイルランド共和国軍。北アイルランドの独立を目指す、実質テロ組織)のテロの恐怖から、解放されたと思っていたら、久しぶりに思い切り派手なテロが起きた。

 これは、当然、英国はイラク戦争で米国を支持していたから、イスラム過激派に恨まれたのであろう。

 サマワにいる我らが日本の自衛隊にも何度か攻撃があり、その後、Webサイト上で、イスラム武装勢力がはっきり、「自衛隊を狙っている」と犯行声明を出した。

 今のところ、本当の犯人の声明かどうか不明だが、かなり危険な状態になりつつあるだろう。

 前にも書いたが、宿営地を片付けて、トラックに荷物を積んで陸路クウェートまで、引き揚げるしかないのだ。

 しかし、これは、突き詰めれば、自衛隊派遣を打ち出していた小泉政権を日本国民が支持したのがそもそもの発端だから、自衛官に、もしものことがあったら、その責任は小泉政権を支持した有権者にも、あるのだ。


◆記事2のことなど、知らなかった人も多いだろうが、「人類の危機」だったと思われる。

 

 さらに、みなさん、既にお忘れかもしれないので、リマインダーとして、記事2を掲げた。

 細菌やウィルスなどを研究している米国の研究施設が、50年前の、つまり、現在生きている人の多くは抗体を持たないウィルスを、「誤って」世界17カ国、6500カ所以上の研究室へ送ってしまった。

 幸い何も起きなかったが、どこかで処理を間違えれば、小松左京のSF小説、「復活の日」のように、世界中の人間が未知の、予防も治療も不可能なインフルエンザで死ぬところだった。


◆そして、とどめはクレジットカード。

 

 記事3は、今更云うまでも無く、マスターカードの顧客情報管理に不備があったというとんでもない超大失態である。

 日本のみならず、アメリカ国外のカード保有者の中にも、カードを悪用された被害者が出ている。

 不正利用された場合でも補償するので、心配は要らないというが、だからといって、4千万件の個人情報が流出するなどという事態は、当然のことながら、人類史上初めてのことである。

 にも関わらず、ブッシュの脳天気な顔には、このような、不名誉な「だらしなさ」「ずさんな管理」をしていたことの反省の色が、全く、ない(金融機関の失態は監督官庁である財務省やFRBの責任でもあり、行政の最高責任者である合衆国大統領の責に帰する)。

 こんなバカの顔色ばかりうかがって、イラクに自衛隊を派遣したり、北朝鮮に拉致された同胞をほったらかして、郵便局のことしか頭にない総理大臣を指導者に持つ、ということは、日本にとって、好ましいのかどうか。馬鹿馬鹿しくてこれ以上書けない。毎日暑いので、疲れる。眠い。

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2005.07.07

英、シラク発言に反発 各紙が1面で報道「あんなまずい料理を作る国民は信頼できない」←わっはっはっはっは。

◆記事:英、シラク発言に反発 各紙が1面で報道「あんなまずい料理を作る国民は信頼できない」

 

 【ロンドン5日共同】「あんなまずい料理を作る国民は信頼できない」と英国をからかったフランスのシラク大統領の発言が英国で大きな反発を引き起こしている。5日付の多くの英各紙は1面でこの問題を取り上げた。

 デーリー・テレグラフ紙は社説で「ほかの人がシラク大統領と同じ土俵に立ち、大統領をにんにく臭い気取り屋で過去の人だと言ったらどう思うか」と批判。タイムズ紙も「フランス大統領が英国をこきおろす」との見出しで1面で報じ「英国に対する本当の気持ち」と分析した。(共同通信) - 7月5日22時43分更新


◆コメント:「イギリスはおいしい」という本を読んだことがありますか?

 

 林望(はやしのぞむ)という大学の先生(専攻は日本文学と、書誌学。書誌学とは何かは調べて下さい)が「イギリスはおいしい」という逆説的な本を書いて、日本エッセイストクラブ賞を受賞したのは、もう、14年も前、1991年のことである。

 この本は 面白いですよ。食い物のことだけではなくて、イギリス文化一般に亘る知的なエッセイです。

 読めば分かるけれども、リンボウ先生(はやしのぞむ先生の愛称)は、イギリスの「料理」が全部美味いといっているわけでは決して、無い。

 中にはうまい料理もあるということと、「食材」には比較的恵まれている(だからロンドンには、日本人がやっている美味い寿司屋が沢山あります)。ということ。

 ちょっと、いい加減な要約ですが、そういうこと。



 私がイギリスに転勤したのは、その2年後だったので、この本は大変参考になった。

 例えば、リンゴなんて、私は日本では好きではないのだが、イギリスなら、何処でも売っている「コックス」、正式には、Cox Orange Pippin(コックス・オレンジ・ピピン)という奇妙な名前の、小ぶりのリンゴなどは、甘くて美味いので随分食った。積極的にリンゴを食いたいと思うようになったのはこのときだけだ。

 日本に帰ってからはまた、食べなくなった。

 今、検索して、思ったのだが、日本人はいまだに、西洋のものは、「舶来品」なのね。

 コックスなんて、ほんとタダみたいな安い、ごくごくありふれた、日本で云ったらミカンみたいな、どんな貧乏人でも食えるものなのに、ネットショップでは「コックス・オレンジ・ピピン・ジュース3本セット」が5,000円だって!そんなもの、500円でいいよ。


◆但し、料理はまずいですよ。というか、選択肢が無い。

 

 日本人ほど、家庭でも外でもいろいろな種類の食品、料理を食べる国は無いと思う。

 それから日本では、季節の食べ物があるでしょう?

 イギリス人なんて、1年中同じ物を食っている。大きなお世話だが、気の毒になってしまう。

 勿論、フレンチやスパニッシュや、イタリアンやチャイニーズやジャパニーズ・レストランはあるよ。しかし、彼らはそんなに外食なんてしない。

 普段食うものが、年中同じなんですよ。

 ソーセージ(イギリスはおいしいを読むと分かるが、なんとソーセージにパン粉が混ざっている、ひどくまずいもの)か、ポテト。

 ベークドポテトといって、馬鹿でかいジャガイモを焼いて真っ二つに切って、中を少しくりぬいて、ベークドビーンズという、うすいトマトスープで煮た大豆の缶詰や、チーズや、バターをのっけて食う。或いは、ソーセージとマッシュポテトとかね。

 イギリスの夏は、涼しいと思われているが、最近は地球温暖化の所為かなんか知らないけど、かなり暑い。

 日本人は暑いときは素麺とか、さっぱりした物があるが、イギリス人は暑い中でも、あのモコモコする喉につっかえそうなポテトを食う。それしか知らない、というか、食べる物の選択肢が極端に狭いのだ。知らなければそれでいいけど、可哀想だなとおもった。


◆子供の弁当は「ニンジンとチョコレートバー。」

 

 息子は日本人の幼稚園など近所になかったので、現地の幼稚園に入れた。親切にしてくれたが、イギリス人が子供に与える「弁当」を見て驚いた。

 生のニンジン(小さい、細いのがあるのです)一本と、ソーセージが一本ごろり、と弁当箱(っていうのかな?あれ)に入っている。それが、「昼飯」。

 ニンジンとチョコレートバー(スニッカーズみたいなの)という子供もいた。

 ポテトチップス(イギリスでは、ポテト・クリスプスといいます。チップスというと、日本で云う「フライドポテト」になる)一袋が昼飯、という子供もいる。

 断っておくが、彼らは虐待されているのではない。 それが、普通なのだ。

 私の隣に住んでいた、ヘンリーという英国人中年独身男性は、ロイヤルバレーのバレーピアニスト(バレエの稽古はピアノでやるから、大勢のピアニストが必要で、表舞台には出ないが、大切な存在なのだ)をしていた(熊川哲也のこととか、当然よく知っているわけですよ!)が、1年中、朝食と夕食は、「コーンフレークス」だけ。

 すごいでしょ?


◆シラク大統領は日本びいきですからね。

 

 フランスも思ったほど美味くないけど、まあ、イギリスよりはいいですね。

 私見では一番ヨーロッパで日本人の口に合うのはスペインではないかと思う。

 パエリアなんかじゃなくて、タパスって奴ね。おつまみというか、小品がいくつも出てくる形式。小皿料理というのか。大抵びっくりするほど美味かったです。

 それは、ともかく、シラク大統領は非常な日本通で日本びいきで、プライベートだけでも、数十回は来日していることで、有名だ。日本食も口に合うらしい。

 だから、イギリス人に、「この世には(君たちイギリス人が知らない)美味いものが沢山あるのだよ」と云いたいのだろう。


◆イギリス人、フランス人、ドイツ人は互いに他をバカにしているのですよ。

 

フランス人から見れば、イギリス人は、食い物もまずいし、ファッションセンスもダサいし、陰気くさい。ドイツ人はジョークが通じない。

 イギリス人から見れば、フランス人は、食い物とか、ファッションとか世俗的な欲望ばかりにとらわれて、女の尻ばかり追いかけて(勿論、フランス人男性のことです)、要するに、「本能のまま」じゃないか。というわけ。節度を知らない。理性的じゃない。分別がない。大人じゃない。というわけです。ドイツ人は、融通が利かないという。


◆ここは一つ、イギリス人らしく、対応して欲しかったね。

 

シラクが「英国のように、料理がまずい国は信頼できない」というのは、半分本音であることが、イギリス人にも分かったのでしょうね。

 しかし、そこで、ムキになったら、相手の云うことを認めているも同然。図星を指されたから怒っている訳ですよね。

 だけど、イギリスはユーモアの国。シラクの言葉にまともに反論するなんて、イギリス人らしくないよ。

 よほど、頭に来たのかな。

 普通、イギリス人なら、こう切り返す。

 「毎朝ネクタイを選ぶのに、一時間もかけているような奴らは使い物にならん」或いは、

 「食い物のことしか頭にない奴は、大抵、頭が悪い」とかね。

 2番目はあまり出来が良くないけど、とにかくそういう風に反応してこそ、イギリス人ですよ。

 ムキになるとは、ちょっと、残念。

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2005.07.06

「郵政民営化法案、衆院通過」← 郵政民営化は「国民が政府に望むこと」17項目中、14番目なんですけど。

◆記事1:郵政法案可決、大量造反で5票差…自民の亀裂深まる

 小泉内閣が最重要課題とする郵政民営化関連法案は5日の衆院本会議で、自民、公明両党の賛成多数で可決、参院に送付された。民主、共産、社民の3党は反対した。採決では、自民党の37人が反対するなど大量の造反者が出たため、賛成は233で、反対の228を5票上回る小差となった。(読売新聞) - 7月5日22時13分更新


◆記事2:郵政法案に反対、副大臣と政務官4人を罷免

 

 政府は5日夕の臨時閣議で、同日の衆院本会議での郵政民営化関連法案の採決で反対票を投じた滝実(たき・まこと)法務副大臣ら副大臣2人、政務官2人の免職を決めた。

 4人は採決前に担当省の閣僚に辞表を提出していたが、各閣僚はこれを受理せず、罷免する異例の形をとった。辞表を受理した上での副大臣、政務官の免職は例があるが、辞表を受理しない免職は2001年の副大臣制度導入後、初めてという。

 免職となったのは、滝氏のほか、衛藤晟一厚生労働副大臣、森岡正宏厚労政務官、能勢和子環境政務官。

 小泉首相は5日夕、首相官邸で記者団に、4人の更迭について「政府の法案に反対するんだから、やむを得ない」と強調した。


◆コメント:郵政民営化推進派も反対派も、結局利権争いではないか。国民のことなど考えていない。

 

 小泉首相の地元は横須賀ですが、元来、小泉首相の祖父は浜口雄幸内閣の逓信大臣(郵政大臣)を務めた小泉又次郎氏です。小泉又次郎氏は、三浦半島地区の「特定郵便局」を整備した人なのです(特定郵便局については後述)。

 ところで、小泉首相という人は、昭和40年代にロンドン留学中に、親父さんの小泉純也氏が急逝したため帰国して、44年の総選挙に立候補したのです。

 本来、特定郵便局は全力で彼をバックアップしてくれる筈でした。

 ところが、特定郵便局長達は、寝返って、後に新自由クラブ代表となる田川誠一氏を応援したので、小泉純一郎氏は憐れ、落選という屈辱を味わいます。

 このときの怨恨がいまだにあるといわれています。

 ちなみに、小泉首相は、昭和47(1972)年、漸く初当選しました。

 その後の小泉純一郎氏の政策、主張を見ると、「郵貯非課税の廃止」とか、「老人マル優限度額引き上げ反対」、とか、郵政に噛みつくようなことばかりを言っています。

 今の小泉純一郎氏を見て、お分かりのように、彼は論理的・合理的思考能力に極めて乏しい人です。

 「自衛隊のいくところが『非戦闘地域だ』などという、内閣総理大臣にあるまじき、詭弁を弄するのを見ても分かります。

 ですから、彼が国会議員になってから、郵政事業を敵視してきたのも、何らかの長期的なビジョンに基づく政策的構想に基づいていたとは到底信じがたく、初当選で裏切られた、郵便局、特に特定郵便局への恨みが、少なくとも無意識下に抑圧されている、と考えられます。

 国民は、とにかく、まず最初に景気対策に取り組んで欲しいと望んでいることは5月中旬に読売新聞が行った世論調査でも明らかのに、完全にそれを無視して、17項目中14番目にやっと出てくる「郵政事業民営化」が至上課題なのだ、と言い切るのは、国民をバカにした行為ではないでしょうか?


◆コメント:特定郵便局は昔の村の名士の世襲なのです。 

 

 日本における郵便事業の普及のスピードはもの凄かったのです。

 明治政府は維新後、僅か4年で、全国に郵便局ネットワークを構築したのです。何故、このようなことが出来たのか?

 郵便事業といえば、日本史で出てきますね。前島密。

 彼は、全国の村々の名主(庄屋)に中で、きちんとした人を選んで、郵便取扱所というものをやらせました。

 これが、今も「特定郵便局」として残っているわけです。彼らは、先祖代々、国から任命された国家公務員である、という自負心を強く持っているようです。

 全国には、郵便局が二万三千局もありますが、その四分の三は特定郵便局です(郵便局にはその他に、少し大きい「本局」といわれるのがありますが、あれは、「普通郵便局」、そして、民間に日本郵政公社が業務を委託している「簡易郵便局」というのがあります。田舎の「よろず屋」さんに郵便局の看板が出ているところがあるでしょう?あれです)。

 特定郵便局長は、身分は国家公務員です。他の国家公務員は採用されるためには試験に合格する必要があるけど、特定郵便局長は、いいのです。代々世襲で、公募なんかしないのです。


◆コメント:全国特定郵便局長会が自民党郵政族の集票マシーンなのです。

 

 今日、郵政民営化法案に反対した、綿貫さんとか、ああいう人たちは、この特定郵便局長会という組織の支援なしにはやっていけない。某宗教団体じゃないけれど、非常に選挙の時には有難い集団なのです。

 民営化されてしまうと、特定郵便局長の地位がどうなるか分からん。特定郵便局長会は、だから、民営化に大反対。

 当然、彼らに指示されている国会議員も反対、ということです。

 要するに、国会における郵政民営化を巡る攻防は、国民の利益なんか考えていない。政治家の利権争いです。


◆コメント:本当はそういう問題じゃないでしょう?

 

 小泉首相は、郵政事業を民営化すれば、サービスが向上し、国民の為になるとか、言っているけれども、私は、今の様なひどい財務状態のまま民営化するのは、無責任だと思います。

 郵便は、ちょっとおいておきます。

 郵貯と簡保も民営化されるわけですが、国民が郵貯・簡保に預けたお金は、財政投融資といって、道路公団に貸し付けているのす。他には住宅公団などにも貸し付けている。

 ところが、道路公団はご存じのとおり、大赤字なんですね。郵貯・簡保のお金を道路公団に貸して、焦げ付いているのです。「不良債権」です。その不良債権が40兆円もあるのです。

 国民から、郵便局を通じて預けて貰った金を道路公団などに貸し付け、もの凄い不良債権をつくりながら、国はそれを処理しないで、民営化するということは、つまり、民間の人、あとを頼むね?と云っているのです。無責任です。


◆コメント:郵貯・簡保が民間金融機関になったら・・・。

 

 それから、郵貯、簡保が民営化されたら、民間金融機関になります。銀行です。

 当然、金融庁の検査を受けて貰わねばならない。

 銀行は、国際業務を営むためには自己資本比率が8パーセント以上、国内業務だけを営むのなら、4パーセント以上無ければならないのです。

 りそな銀行は4パーセントを僅かに下回り、一昨年、公的資金を注入されて国有化されました。

 いいですか、4%を僅かでも下回ったら、ダメなのです。

 今の郵貯・簡保の自己資本比率は0.3%ぐらいです。

 これを民営化したらどうなるでしょう?

 金融庁検査が入ったら、たちまち、自己資本比率が問題外ですから、公的資金を注入されて、「国有化」されてしまうのではないでしょうか?

 なんですか?これは。ギャグでしょうか?

 これほど自己資本が過少なのに、民営化して、自分で稼いで、自己資本を積み上げろ、というのです。小泉首相は。

 そんなこといったら、無茶苦茶なりふり構わず傍若無人に稼ぎまくらないと、いや、それでも無理でしょう。

 それに、そんなことをされたら、不良債権にカタがついて、これから、収益力を付けていこうとしている日本の既存の民間銀行の経営がおかしくなる。

 折角収束した金融危機が又訪れます。 小泉首相も竹中大臣も、まともに物事を考えていると思えません。

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2005.07.04

今日は、アメリカの独立記念日だが、アメリカ建国の歴史的事実に関して記す。

◆「アメリカ独立宣言」を読んでみる。

 

 本日は、アメリカが1776年、英国に対して、「アメリカ独立宣言」を採択した日である。

 故に、「独立記念日」と呼ばれる。

 これが全文の日本語訳である。

 読んでいくうちに腹が立つ。虫酸が走る。白人社会、キリスト教文明の偽善性が見事に凝縮されている。


◆白人は如何にして、アメリカ・インディアンの土地を奪ったか。

 

 アメリカ人は自分達の国を「自由と民主主義」の象徴だと思っているようだが、歴史的事実は正確に知るべきだ。

 1620年、メイフラワー号に乗ってヨーロッパからアメリカ大陸にやってきた白人たちは、ピルグリム・ファーザーズと呼ばれ、アメリカ建国の祖として尊敬されているが、この者たちは、悪魔のように残酷な連中だった。

 周知のとおり、白人がアメリカ大陸にやってくるまでは先住民族の、所謂、アメリカ・インディアンが平和に暮らしていた。

 ピルグリム・ファーザー達は何の罪もないこれら先住民族を虐殺したことを忘れてはならない。

 白人たちは、自分達が勝手に他人の土地におしかけたくせに、アメリカインディアンのことを「悪魔の代理人」と呼んだ。

 1622年、ピルグリム・ファーザーズの1人が、インディアンの一部族、マサチューセッツ族の酋長ら4人を自分の執務室に食事に招待した。

 インディアンは名誉を重んじ、客を丁重にもてなすのが掟であるから、この招待を受けても危険は無いと思ってやってきた。

 ところが、なんということであろう。マサチューセッツ族の4人が執務室に入るなり、アメリカ人は執務室のドアに鍵をかけて、逃げられないようにした。

 そして、この白人は自らナイフを振りかざして、インディアンの一人をズタズタに切り裂いた。

 部下たちは酋長ともう一人のインディアンを剣でめった切りにした。

 18歳の少年は、その場では殺されず、あとで、皆の前に引きずり出して絞首刑に処せられた。

 ピルグリム・ファーザー達はインディアンの酋長の首をもってプリマス砦に引き返し、人々は歓喜して彼を迎えた。

 酋長たち4人の首は棒にさされて30年もプリマスの砦に掲げられ、名物とされた。これが、アメリカの「自由と民主主義」の起源だそうだ。

 アメリカ人は、今でも、対戦者攻撃用ヘリコプターに「アパッチ」などと、アメリカインディアンの名前を平気で使う。

 インディアン達を殺したことを「誇りに思っているから」だそうだ。

 青山繁治氏の世界政府アメリカの「嘘」と「正義」を読まれると良い。


◆独立宣言で「すべての人間は平等につくられている」といいながら、その後100年も奴隷貿易を続けていた国。

 

 「アメリカ独立宣言」というと聞こえが良い。そして、最も有名な部分は、次の一節である。

  

我らは以下の諸事実を自明なものと見なす.すべての人間は平等につくられている.創造主によって,生存,自由そして幸福の追求を含むある侵すべからざる権利を与えられている.これらの権利を確実なものとするために,人は政府という機関をもつ.

 誠に、ご立派。ごもっとも。しかし、良くもいけしゃあしゃあと、こういうことを言えたね?アメさんよ。

 まったく、開いた口がふさがらない、とはこのことだ。

 どうしてかといえば、アメリカ人はこの後もずっと奴隷貿易を続けたのである。「全ての人間は平等」と言いながら。

 つまり、「黒人は人間ではない」から、構わないという理屈である。

 それは、おかしい、と至極(しごく)尤もな主張を掲げたリンカーンが大統領になったのは、100年近く後、1860年である。

 しかも、すぐに黒人が解放されたわけではない。正式の奴隷解放宣言が発せられたのは1863年1月である。

 更に、実質的に総ての奴隷が解放されたのは、南北戦争が、南部の敗北と共に終わった、1965年である。



 リンカーンは、立派だと思う。

 ゲディスバーグの演説(人民の、人民による、って奴ですよ)は、偽善的な独立宣言とは訳が違う。

 南北に分かれて戦ってしまったが、互いに憎んではならん、と、説いたわけであるが、立派な思想はいつの世でも理解されづらい。

 リンカーンは1865年4月14日、観劇中、南部(サウス・カロライナをはじめミシシッピ,フロリダ,アラバマ,ジョージア,ルイジアナ,テキサスは、リンカーンが大統領になったら反発し、連邦を脱退したのだ。これらを南部連合という)出身の男に、暗殺された。


◆たかだか三百数十年の歴史しかないのだから、アメリカ人は祖先の蛮行をよく知りなさい。

 

 日本では、例えば大学受験で日本史を選んだら、二千数百年にわたる事柄を学ばなければならない。

 一方、アメリカなんか楽じゃないか。アメリカ大陸に白人が押しかけてきてからはせいぜい300年とちょっとだろう。

 大した分量じゃないのだから、自分たちの祖先が如何にひどいことをしてきたか。ちゃんと勉強していただきたい。

 そして、恥を知れ、といいたい。

 昔も今も、人殺しが好きな奴らだ。

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2005.07.03

関東大震災後:警察署長の朝鮮人保護を記した回顧録発見←偉い人がいたのですね。

◆記事:関東大震災後:警察署長の朝鮮人保護を記した回顧録発見

 

 関東大震災(1923年9月1日)の直後、デマをきっかけに各地で多数の在日朝鮮人が虐殺される中、横浜市鶴見区の鶴見署に300人の朝鮮人を保護した大川常吉署長(当時46歳)と、神奈川県外への放逐を迫る町議員団との緊迫したやり取りを詳細に記した回顧録が、見つかった。

 同署長が朝鮮人を保護した逸話は地元では知られているが、当事者の記録が明らかになるのは初めてという。専門家も「歴史的に貴重な資料」と評価している。

 回顧録は、鶴見町(当時)の町議で医師だった渡辺歌郎氏(当時55歳)が第2次世界大戦前に書いた「感要漫録」全6巻。やりとりは、うち1冊に16ページにわたって登場する。渡辺氏の孫(74)が、横浜市の自宅を整理中に発見した。

 「朝鮮人団が略奪を繰り返し、少しでも抵抗すれば虐殺される」との話が飛び交う様子や、右の下腿(かたい)を骨折した朝鮮人に大勢の若者が暴行を加える現場の目撃談などを記した上で、渡辺氏ら町議団と大川署長の交渉が始まる。

 「率先して朝鮮人を取り締まり、不安を一掃すべき警察が、300人以上を保護するのは爆弾を懐に入れるようなものだ。朝鮮人が決起したら30人の署員で鎮圧できるのか」などと詰め寄る議員団。大川署長は「その話は根も葉もないデマ」と断言。「保護した朝鮮人の所持品検査をしたが、小刀一つなかった。収容後も従順で、握り飯に感謝し涙を流している。一度警察の手を離れたら、たちまち全部虐殺されてしまう。収容人員が増えても方針は変わらない」と譲らなかった。

 さらに「百聞は一見にしかず」と来署、確認を勧めた。これに応じた渡辺氏はデマと確信した。「誰が発したか分からない流言が何の関係もない朝鮮人の命を危険に追い込み、こちらも一時的に恐怖に陥ったことは、実におろかだと恥じるべきだ」と結んでいる。

 大川署長の死後の53年、在日朝鮮人の団体が鶴見区内にある署長の墓のそばに顕彰碑を建て感謝した。

 震災当時の朝鮮人虐殺に詳しい横浜市立大の今井清一名誉教授(近代政治史)は「身体検査の様子や議員との交渉過程が非常に具体的で信ぴょう性がある」と評価している。毎日新聞 2005年7月3日 3時00分


◆コメント:この記事は韓国の人々に知って貰いたいですね。

 

 この記事を読んだ人の多くは、ユダヤ人を救った杉原千畝(すぎはらちうね)やシンドラーを思い出すだろう。

 多くを語る必要は無い。

 関東大震災直後の朝鮮人に関するデマはひどいもので、冷静に考えれば、分かりそうなのだが、なにせ、大地震の直後で気が立っている多くの日本人は朝鮮人を殺したわけで、こればかりは否定しようがない、恥ずかしい歴史的事実である。

 このように、大衆心理が異常に興奮しているときに「正義」を完遂する、ということは、文字で読むと「なるほど」で終わってしまうが、想像力をフル動員すると、大変に勇気が要る行動であっただろう、と、容易に想像がつく。

 大川署長は立派だ。

 立派だ。と、日本の中だけで感心していないで、「命がけで、朝鮮人を守った日本人がいた。」という事実は、何しろ事実なのだから、韓国に対してもアピールするべきだ。

 勿論、それだけで反日感情が消え失せる、というほど世の中甘くはないが、韓国人の中には「おや?」と思う人が出るはずだ。



  我々も一種の「思いこみ」に陥っている。認知の歪み。「過剰な一般化」という奴だ。

 「韓国では、『反日教育』が行われている」、という扇情的なニュースを聞くと、総ての韓国人は日本人を憎んでいるかの如き錯覚に陥る。

 しかし、落ち着いて考えれば、何処の国でも、冷静・合理的な考え方をする人が必ず、いる。いない訳がない。

 韓国人のインテリで、「総ての日本人が残酷であるわけがない」と考えている人がいないわけがない。

 だが、彼らは興奮した大衆に向かって、そういうことは、言いにくいだろう。 だから、こちらから、アピールするべきだ、というのだ。


◆毎日新聞は、折角いい取材をしたのに、何故、3面記事にするのだ。

 

 この記事は、今日付の毎日新聞社会面に載っている。しかし、1面に持ってきても良かったと思う。

 一つの歴史的事実が発見されただけ、といってしまってはそれまでで、今は日韓関係が最悪で、ネット上でも、日本人は感情がほとばしるだけのような意見が多いけれども、そうなればなるほど、中国や北朝鮮は喜ぶ、という国際情勢を視野に入れるべきで、日韓関係はやはり修復するべきなのだ。

 しかしながら、日韓関係を「教科書」、とか、「靖国神社」からアプローチすると、議論は堂々巡りになることは、ここ数ヶ月を見ただけも明らかだ。

 つまり、「謝れ」「謝らない」「靖国へ行くな」「行く」という類の言葉の応酬を続けても、互いに段々ハラが立つ一方であり、関係が良くなるわけがないのである。



 だから、それはやめて、引用した記事の通り、新しい資料により、新たな歴史的事実が明らかになりました。という事実だけを伝える。

 但し恩着せがましいコメントを加えたりしてはいけない。事実のみを発表することが肝心だ。

 方法はいくらでもある。

 官房長官が記者会見で取り上げるとか、外務省のサイトにハングルで掲載するとか、

 NHKが全世界に向けて各国語で放送している「ラジオ・ニッポン」の韓国向け放送で、伝えるとか。

 個人でも、韓国語が出来る人は、知り合いの韓国人にこの話を教えてあげるとか、ルートは沢山ある。

 日本人は、こういうときに遠慮してしまうけれども、悪いことをしたんじゃないんだから。

 過去の日本人の良心的な行動が明らかになった、という事実なのだから、アピールするべきなのだ。

 黙っていると、どんどん、悪者にされる。

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音楽配信サービスにおけるクラシック音楽。お奨め:モーツァルト交響曲第39番第3楽章

◆音楽配信全盛になってきましたが、

 

 当然のことながら、市場規模としては、クラシックは、最も小さい。

 つまり、商売としては、儲けになりにくい。すなわち軽視されやすい。

 これは大衆社会の宿命であることぐらいは承知しています。

 しかしながら、主だった音楽配信サービスのサイトの中を探ると、「おや?」というほどの「名盤」(レコード時代からの表現ですね)があるのです。

 問題は、ホームページを見ただけでは、それが全く分からないことです。

 各社とも、全体の楽曲数におけるクラシックの比率がいくら低いとはいえ、曲がりなりにも商品として提供している以上、もう少しサイトの作り方を工夫するべきです。


◆マイクロソフトの場合。

 

 マイクロソフトはMSNミュージックというサイトから音楽ファイルをDLするわけです。

 これは、ブラウザ経由だけでなくて、Windows Media Playerからもアクセスできます(少なくともWMP10ではそうなっている)。

 ところが、この画面、というか、ページの作り方が、ひどいと思います。使えません。

 普通の、CD屋を想像してご覧なさい。どんな店だって、少なくとも「ジャンル分け」ぐらいしてあるものです。

 ところが、このサイト、画面左端の「各種一覧」には、50音検索しか、無い。

 これは、不親切です。クラシックの場合、50音あるいは、アルファベット順と言っても、作曲者名から探す場合と演奏者名で探す場合がある。

 そのどちらが使えるのか、ということも、ここを見ただけでは、分からない。

 もしも、入手したい商品が決まっている場合には、この方式でもよいのかもしれませんが、どなたも経験があるでしょう。

 ショッピングというのは、特別なあてもなく店に入り、いろいろ商品を見ているうちに、欲しくなって何となく買ってみるということも多いわけで、それがあまり激しいと衝動買いとか言われるわけですね。

 当たり前のことなのですが、この点がインターネットショッピングの致命的な面ですね。

 商品を手に取ることが出来ない。というのは、頼りないものです。

 本だって、題名や著者ばかりではない。実際に手にとって、本の装丁が気に入って買うことさえ、あるのですから。



 それはさておき、どうしようかと思ったのですが、クラシックでバッハの作品がない、ということはほとんど考えられないので、検索欄に”Bach "と入力したら、“Bach ”のキーワード検索結果:5件みつかりました と出てくる。
 ここに出てくる、アルゲリッチという人は、世界で何本指かに入る天才ピアニストなのです(ちなみにこの人は、大分の別府が気に入ってしまって、毎年別府では「アルゲリッチ音楽祭」という催しが開かれている。こればかりは、大分県のひとが誠に羨ましい)。

 では、アルゲリッチの演奏は何を配信しているのかな、と思い、アルゲリッチで検索し直してみます。

 すると、アルゲリッチ(マルタ)の演奏で、ダウンロード購入出来る楽曲ファイルリストが現れます。

 しかし、これは、ひどい。

 一番左が、「楽曲」なのだが、これじゃ分からないでしょう。

「収録アルバム」という項目を見ることにより、ようやく、「プロコフィエフとバルトークという2人の作曲家のピアノ協奏曲」であることが分かる。

 しかし、もう一度一番左の「楽曲一覧」を見てください。


  • Piano Concerto No.1 In D Flat Op.10 Allegro Brioso

  • Piano Concerto No.1 In D Flat Op.10 Allegro Assai

  • Piano Concerto No.1 In D Flat Op.10 Allegro Scherzando





  • Piano Concerto No.3 Sz.119 Allegretto

  • Piano Concerto No.3 Sz.119 Allegro Religioso

  • Piano Concerto No.3 Sz.119 Allegro Vivace





  • Piano Concerto No.3 In C, OP.26 Andante-Allegro

  • Piano Concerto No.3 In C, OP.26 Tema(Andante) and Variations

  • Piano Concerto No.3 In C, OP.26 Allegro Ma Non Troppo



なんですか?これは。あまりにも不親切だ。

まず、日本語にしていないことが、よろしくない。

百歩譲って、原語のままでリストにするとしてもこれじゃ、「誰の作品かが分からない」

。バルトークか、プロコフィエフのどちらかだということしかわからないのです。

要するに、最初の3トラックを日本語にすると、


  • ピアノ協奏曲第1番 ニ調(短調か、長調かも分からぬ。MinorかMajorをつけなければ)、作品10 アレグロ・ブリオーソ(快活に、生き生きと)

  • ピアノ協奏曲第1番 ニ調、作品10、アレグロ・アッサイ(非常に早く)

  • ピアノ協奏曲第1番 ニ調、作品10、アレグロ・スケルツァンド(生き生きと楽しく)


ということです。いい加減です。不親切です。

 クラシックは、まず、「誰の作品か」を最初に明示するのが「イロハのイ」です。

 何故なら、「交響曲」だって、「協奏曲」だって、無名なのまで含めれば、何百人、何千人という人が書いているからです。

 このアルバムはですね。

 1トラック目から3トラック目までが、「プロコフィエフ作曲、ピアノ協奏曲第1番」、

 4トラック目から6トラック目が「バルトーク作曲、ピアノ協奏曲第3番」

 そして、7トラック目から9トラック目が、「プロコフィエフ作曲、ピアノ協奏曲第3番」

 なのです。それぐらいのことを、日本語で表示する手間を惜しんではいけません。

 特に、2曲目と3曲目。このサイトでは「Piano Concerto No.3」でしょう。

 紛らわしい。その前に、BartokとProkoviefと入れるだけで良いのに。

 日本語で言えば、両方とも、「ピアノ協奏曲第3番」としか書いてないわけですよ。

 うんと詳しい人は、バルトークの作品番号はセーレーシ(Szollosy)という人が付けたもので、Sz.と略されるから、4トラック目から6トラック目は「バルトーク作曲、ピアノ協奏曲第3番」で、したがって、最後の3トラックは、プロコフィエフの協奏曲だろう、と見当を付けることが出来ます。

しかしねえ。

 客にそんなパズルを解くようなマネをさせてはいけませんよ。

 客はカネを払うのですからね。出来る限り、分かりやすくしないと。

 以前も書いたけれど、ネット経由の客商売って、従来の接客業などと違い、お客と直接接することがないので、客商売の怖さが分かっていない。

 たるんでいるんですよ。本当の接客業をやったことがある人間から見ると。

 直接、お客さんと対峙する接客業は真剣勝負です。

 ちょっと口の利き方を間違えても、大変なトラブルになることがある。

 客が怒鳴り出すこともある。下手をすればぶん殴られる。

 そういう覚悟が、IT商売ができるまでは、接客業には常に必要だったのです。

 ネット商売って、クレームだってメールで来る。怖くないでしょう?緊張感が無いんですよ。


◆1楽章ずつ買える、というメリットも(多分、偶然ですが)あります。

 

 文句ばかり言っていても仕方がない。

 折角、名曲が沢山あるので、一つ御紹介しましょう。

 前述したとおり、まだ売り方に不満は歩けれども、ざっと見たところ、インターネット音楽配信において、意外でしたが、クラシックのカタログはかなり良いものがあります。

 MSNだけではなくて、SONYのMoraなども同じことが言えます。 だからこそ、もっとインデックスをしっかり作って欲しいのです。

 気がついたけど、インターネットでの配信で、これまでは決して出来ないことが出来るようになりました。

 以前なら、CD1枚単位でしか買えなかったけれど、ファイルダウンロードだと、何と、1楽章単位で買える。

 これは、ポップスというか、クラシック以外の音楽は、ほとんど総て、1トラック=1曲だからでしょう。それをそのままクラシックにも適用したのですね。

 皮肉な書き方をしますが、音楽配信産業に、クラシックに詳しい人が少ない(だろうとおもいます)ことが逆に幸いした。

 詳しい人がいたら、交響曲は必ず、全部の楽章を1セットにして売ろうとしたでしょう。

 今は、1楽章ずつ買える。240円で。これなら、こちらも気楽にお奨めできます。

 一つ、昔の大家(「たいか」ですよ。「おおや」じゃありませんよ)の非常に立派な演奏を紹介、推薦します。


◆モーツァルト交響曲第39番第3楽章(オットー・クレンペラー指揮、フィルハーモニア管弦楽団)

 

 MSNミュージックからダウンロードできます。

 ここクレンペラー(オットー) のアルバムが並んでいます。

 その中で、The Klemperer Legacy: Symphonies Nos.39 & 41/Eine Kleine Nachtmusikという1枚がある。

 その中から(欲しければ全部ダウンロードしていただいて構いませんが)、Sym No.39 in E flat, K543: III. Menuetto (Allegretto) & Trioをクリックすると、試聴が始まると思います。

 その時点では、勿論課金されないですから、ご安心下さい。

 しかしねえ。240円ですからね。ドトールコーヒーのMサイズより10円高く、ビッグマックより10円安い、という程度なのですから、買っちゃってもいいのではないかな。

 モーツァルトは35年の生涯で41曲の交響曲を書いていますが、最後の3曲が特に天才の最後にふさわしい大傑作なのです。

 そのうち、41番「ジュピター」のフィナーレ(第4楽章)とか聴いていただきたいのですが、今日のは、誰にでも親しみやすいのを。

 39番の第3楽章。当時のシンフォニーの書き方の定石通り、メヌエットです。3拍子です。最初はとても堂々としています。

 この最初のところ、中心は勿論ヴァイオリンなのですが、管楽器が「1,2,3.」と規則正しいリズムを刻み続けて伴奏を付けています。

 その響きを良く聴いてください。トランペットの音が分かるでしょうか?トランペット奏者が、吹いているんです。ここ。

 トランペットは、いつも、でかい音を出して目立てばよいと言うものではありません。

 こういうところでは、木管楽器にとけ込んで、しかし、響きに厚みを加えなければなりません。


◆何とも美しいクラリネットの旋律
 

 3楽章の中間、トリオと呼ばれる部分、とても美しく、可愛いメロディーをクラリネット奏者が演奏します。

 1番奏者がメロディーを吹いて。2番奏者はしたで、分散和音を吹いて伴奏を付けます。

MozartSymNo393rdmov


 これ以上少なくできないぐらい単純な音の組み合わせで、これだけ美しいものを創りあげてしまうのがモーツァルトの天才です。

 まあ、好みですけれども、私はそう思う。
 私は、初めてこの曲を聴いたのが、クレンペラーだったのです。こういうのを「天上の調べ」というのだろう、と、子供心に思いました。

 その考えは、今も変わりません。

 モーツァルトは、クラリネットという楽器をこよなく愛しました。

 死ぬ年に、「クラリネット五重奏曲」と「クラリネット協奏曲」という超大傑作を2曲も書いている。

 それについては、いずれ、また。

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2005.07.02

「大企業製造業の景況感、3期ぶり改善・日銀短観」←デフレが止まらなければ、何にもならない。

◆記事1:大企業製造業の景況感、3期ぶり改善・日銀短観(日経)

 

日銀が1日発表した6月の企業短期経済観測調査(短観)で、企業の景況感を表す業況判断指数(DI)は大企業製造業がプラス18と前回の3月調査に比べて4ポイント上昇した。3四半期ぶりの改善となり、市場予想を上回った。生産拡大のカギを握るIT(情報技術)関連の在庫調整が終結しつつあり、景気の「踊り場」脱却への動きがうかがわれた。ただ、9月までの先行きはプラス17と1ポイントの小幅悪化を見込んでいる。 業況判断指数は景況感が「良い」と答えた企業の割合から「悪い」と答えた割合を引いた値。


◆コメント:短観てやたら大騒ぎするのですが、民間企業の「予想」であって、実態を反映するものではないのです。

 

日本経済新聞は、その名の通り、日本で唯一の経済専門紙(新聞)で、ほとんどのサラリーマンは毎朝これを読む訳です。

 しかし、必ずしも記事の質が高いわけではない。

 特に、経済指標が発表されると、本質的なところをわざと避けて、まるで、大本営発表みたいに、政府の機嫌をとるような記事の書き方をする。



 日銀短観の説明は上の記事の中にあるとおり、企業が、これから景気は良くなると見ている人と、悪くなる、或いは変わらない、と見ている人のどちらが多いか、という「アンケート」結果に過ぎないのです。短観が示す予想通りに景気が変化する保証は何処にもない。

 しかし、3ヶ月に一度、「短観」が発表されると、マスコミは非常に騒ぎます。

 いろいろな会社に日銀がアンケートを取るのですが、その中でも、大企業製造業の意見が特に重視されるのは、、少々IT産業が台頭してきた今日でも、やはり、圧倒的に、経済活動に影響するのは、製造業だからです。

 製造業がずっと日本経済を牽引してきたし、今もそうであることは、間違いがない。

 モノを作って、国内でどんどん売る。或いは輸出して儲かる、ということが日本の経済成長の基本です。

 中でも自動車製造業の生産が増えて、商品が売れるようになれば、下請け企業が儲かる。下請けの下請けも儲かる。

 しかし、所詮、「アンケート」です。それに、ある企業が「景気が良くなると思う」とみているといっても、確たる理論的根拠を説明するわけではない。なんとなく、そう思う、というだけです。

 だから、「短観」を強調するのは、あまり意味が無いと、私は考えています。

 それよりも、景気の実態を直接的に表す数字が、今日、発表されました。


◆記事2:<消費者物価>5年9カ月連続のマイナス 総務省

 

 総務省が1日発表した東京都区部の6月の消費者物価指数によると、価格変動の激しい生鮮食品を除く総合指数(中旬速報値)は前年同月比0.4%下落の97.0で、5年9カ月連続のマイナスだった。前月比では0.1%の下落。電気代や固定電話通信料などの下落が物価水準を押し下げ、デフレが続いていることを示した。 (毎日新聞) - 7月1日10時40分更新


◆コメント2:デフレ不況なのに、一向に克服されていない。マスコミもこの点を深く追及しない。

 

 今日は、他にも、失業率とか、サラリーマンの消費支出など、いくつかの「経済指標」と呼ばれる数字が政府から発表されましたが、なんといっても、「消費者物価指数」に一番注目するべきなのです。

 日本は何と、10年以上もモノやサービスの価格が下がり続ける、デフレーションに苦しんでいます。

 モノの値段があがらないということは、モノを作っている会社の売り上げが増えない。当然儲けが増えない。

 そのため、従業員の給料を減らす。そうすると、家計は消費を控えて、モノを買わなくなる。すると、より一層、モノの値段が下がる。という悪循環に陥る。

 デフレ・スパイラルから、いまだに、日本は脱出できないのです。


◆コメント3:経済政策の失敗を、何故、マスコミや野党は追及しないのか。
 

 竹中平蔵という大学の先生が、3年前、金融・経済・財政担当大臣になりました。

 彼は、如何にも頭が良さそうな人を集めて、「金融改革プロジェクトチーム」なるものを組織して、デフレを克服するためには、どうすれば良いかを考えました(自分だけでは自信がなかったのです)。

 その結果、「デフレの原因は銀行の不良債権」だ、と2002年2月12日の記者会見(大臣は、皆、毎週火曜と金曜、閣議の後に記者会見をするのです)ではっきりと述べています。

 銀行の不良債権は当時の半分以下になりました。先日、現在の金融庁長官の五味さんというひとは、「不良債権問題は、カタがついた」と記者会見の席上で、はっきりと宣言しました。

 細田官房長官も同じことを言いました。

 しかし、現実には、記事2で明らかなとおり、デフレは止まりません。

 竹中金融相(当時)の経済政策は、間違っていたことは、明らかです。
 何故間違えたのか。それは、不良債権は、不況の「結果」なのに、「原因だ」と考えたからです。

 どうして、国の経済運営を任された人が、政策ミスを犯したのに、批判されないのか不思議でなりません。

 竹中氏のプロジェクトチームにいた、木村という元日銀の兄ちゃんは、今は日本振興銀行という、何だか良く分からない「民間銀行」に移ってしまいました。当時の政策を立案した人たちは、みんな、逃げ回って責任を取りません。

 マスコミもこういう大事なことはきちんと追及するべきです。景気対策も中途半端なまま、多額の負債を抱えた、郵政事業を民間金融機関にしてしまって良いのでしょうか?郵政云々よりも、小泉内閣の至上課題は、デフレを止めることです。


 
 小泉さんという人は、ものを考えない人で、多分、今も不況が続いていることなど、どうでも良いのです。

 それよりも、郵政事業を民営化した、という「功績」を元に、歴史に自分の名を残すことしか、関心がないのです。

 小泉さんも、竹中氏を金融相にしたときは、毎日のように「不良債権」のことを口に出していたのですが、すっかり忘れているのです。

 あの人は何でも、自分に都合が悪いことは気がつかないフリをするのが上手いのです。だから、無理にでも彼に考えさせなければいけない。

 彼が「郵政民営化」について話すと、マスコミはそればかり追いかけてます。

 そんなことより、不良債権を減らしても克服出来なかったデフレ不況対して、次はいかなる方策を考えているのかを聞き出すのがマスコミの役目だと思います。

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2005.07.01

思いがけず世界が広がるとき。昨日の続き

◆知らなかった世界に触れる喜び。

 

 昨日、「 オーディオブックというもの。アイ文庫ってご存じですか? 」という文章を、いつものようにWeb日記のENPITUの他、ココログエキサイトブロッグの3つのサイトにアップした。


◆アイ文庫さんからはメールを、また、「表現読み」を実践なさる渡辺知明さんからコメントを頂戴した。

 

 昨日リンクを貼らせていただいた、アイ文庫さんからはご丁寧なお返事を頂戴し、恐縮している。

 昨日、私は、海外では「何故か」文章の朗読を聴く習慣が根付いていると書いたが、アイ文庫さんから、ヨーロッパでは、昔から、音楽の演奏会と同じように、朗読会という「公演」が日常的に行われていること。長時間、移動することが多く、その間、朗読のテープを聴くことが多いこと、などの事情が、オーディオブック普及の背景になっているらしいこと、を教えていただき、興味深かった。

 また、ココログか、エキサイトブロッグをお読みの方はご覧になれるが、「朗読」をさらに発展させた(と解釈させていただきました)「表現読み」という、音声による言語表現手段を提唱・実践なさっている渡辺知明さんが、ご自身のBlog 表現よみ作品集というサイトを、教えてくださったので、早速拝聴した。


◆様々な音声表現。

 なるほど。

 昨日の日記で、私は、朗読と、音楽の演奏はかなり近い要素がある、という意味のことを述べたが、アイ文庫さんからのお返事には、「その通りだ」というお話があって、大いに我が意を得た気分になった。

 そしてさらに、渡辺知明さんの「表現読み」を拝聴したところ、作品は異なるけれども、読み方(音声化)のアプローチが、大変に個性的であることがすぐ分かった。しかし、奇を衒っているのではなく、自然に耳に馴染む。

 これは、「どちらが優れているか」という判断ではない。「違う」のである。

 これこそ、個性であり、私が長く親しんでいる、音楽の演奏芸術の領域と同じだな、とつくづく思った。

 言うまでもないことだが、念のため申し添えるけれども、これは、ピアノを習い始めて一ヶ月しか経っていない生徒と、リヒテルや、ポリーニの演奏を比べ、「どちらが優れているか」といったら、それはバカで、全く異なる次元の話であることは、言うまでも無い。


◆そこから派生して色々と、今日初めて知ったこと。 

 

 恥ずかしながら、「音声のブロッグ」が存在することは知らなかった。

 ケロログ | VOICE BLOG PORTAL - Podcasting対応/声によるウェブログ -がその代表格のようですね。

 他にもあるのだろうけれども。

 音声によるブロッグである。音楽ではない。

 また、音声も文学作品の朗読ばかりではなく、若い女の子がラジオのDJ風に早口でまくし立てているのもあるし、まあ、色々ですが、私は知らなかった。

 そこで、早速、はてなブックマークに登録しようとして、驚いた。
 既に、42人も登録しておる。みんな、よく知っているね。


◆音声認識ソフトの使い方で、目から鱗がおちた。

 

 渡辺さんが管理なさっている別のブロッグ、Blog ことば・言葉・コトバを読ませていただいたら、リンクに「音声認識」という項目があり、ソフト好きの私は、思わずごくりとつばを飲み込んだ。

 音声認識 音声入力 ソフト ドラゴンスピーチ7である。

 うずうずしてくる。しかし、これを「キーボード入力の手間を省くため」、という発想で導入すると、きっと後悔するだろう。

 手書き、若しくはキーボードから入力した文章と同じぐらい、文法的に破綻が無く(或いは少なく)、読みやすい文章を口述できる人は、ほとんどいないだろう。

 それができるのは、相当頭が良くて、訓練を積んだ人だろう。

 一般人が話した言葉をテープに取り、文字に起こしてみると、とてもそのままでは、原稿には使えないことが、良く分かる。

 途中で、えーと、とか、あのーとか、不要な言葉が入る。同じフレーズを不必要に繰り返したり、センテンスの途中から、主語が変わることも日常茶飯事だ。

 渡辺さんの発想は違うのだ。

 音声認識ソフトを原稿作成用に使うのではなくて、音声言語表現の訓練の為のツールとして使っておられるのだ。

 1番目は、発音の訓練用に使う。

 つまり、音声認識ソフトがきちんと認識できるようにするためには、かなり明瞭な発音が必要だということだ。

 音声認識ソフトを使う2番目のメリットとしては、文章の構造を考えるようになることだという。

 言葉の意味のまとまり(音楽で言えば、フレージング、ですね)を理解して朗読すると、認識率が高まる。意味が分からずに読むと、とたんに認識率が下がるという。

 音声認識ソフトは、大抵の人は、キーボードが面倒くさい、という発想だが、なるほど、渡辺さんのような使い方もあるのか、と思って感心した。


◆混乱しているが、まとめ。

朗読とは違う、「表現読み」というメソッドを探求している方がおられること。

音声を主としたブログサイトが存在すること。

音声認識ソフトの使い方。

など、新しい発見が立て続きにあった。色々なものに一度に遭遇して、私の脳は、若干興奮気味、かつ、やや混乱している。

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