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2006.02.19

<H2Aロケット>種子島から打ち上げ成功←上手くいったときには、褒めなければダメだよ。

◆記事:<H2Aロケット>種子島から打ち上げ成功 衛星も分離

 

 宇宙航空研究開発機構(JAXA)は18日午後3時27分、

 運輸多目的衛星「MTSAT2」を搭載したH2Aロケット9号機を鹿児島県南種子町の種子島宇宙センターから打ち上げた。

 約28分後、計画通りに衛星を分離し、打ち上げは成功した。先月24日の8号機に続いて1カ月以内にH2Aの連続打ち上げに初めて成功した。

 昨年2月の7号機からは3機連続の成功となり、国産ロケットの信頼性の確立に大きな弾みとなった。

 9号機は東の方向に上昇し、高度約297キロで衛星を分離した。衛星は順調に飛行しており、

 24日午前1時半ごろに高度約3万6000キロの静止軌道に入る予定。愛称は静止後に正式決定されるが「ひまわり7号」が検討されている。



 JAXAは21日に赤外線天文衛星「アストロF」を搭載したM5ロケット8号機を内之浦宇宙空間観測所(鹿児島県肝付町)から打ち上げる予定で、

 1カ月間に大型ロケット3機の連続打ち上げは国内初となる。 H2A9号機の打ち上げ費用は約104億円で、衛星は約140億円。(毎日新聞) - 2月18日22時43分更新


◆コメント:失敗したときだけ騒ぐ「減点法」の社会。

 

 本日H2Aロケット9号機の打ち上げの模様は、宇宙航空研究開発機構|JAXAがインターネットで生中継していた。

 ロケットは謂わばトラックであり、荷物の運搬手段である。

 荷物とは、今日の場合、記事に書いてあるとおり、運輸多目的衛星「MTSAT2」で、気象観測や航空管制に使われる。

 打ち上げの瞬間だけ上手くいっても、ロケットから、衛星を切り離し、その衛星が軌道にのり、

 地球を周回することを確認して初めて成功といえる。

 今回は見事に成功した。しかも3回連続で。おめでとうございます。


◆その前のNASDAとJAXAは地獄だった。

 

 H2Aロケットの前身、H2ロケットは1998年、1999年と2回連続して失敗し、暫くロケットの打ち上げは取りやめとなった。

 4年間改良を重ねた、次世代のロケットがH2Aである。

 満を持しての計画だったが、2003年11月にはH2A6号機の打ち上げに失敗した。



 どの職業も成功して当たり前で失敗したときだけ怒られるのは、日本社会の大きな特徴である。

 普段は、国民もマスコミもロケットのことなど全く考えたこともないのだが、一旦失敗すると、恰好の「叩くネタ」が出来たとばかり攻撃する。

 例えば朝日新聞のH2連続失敗から4年、日本の宇宙開発また窮地という記事をご参照いただきたい。特集まで組んでいる。

 ここまで、叩かれると科学者は恐怖に身がすくんで、また失敗の連鎖が起きるのではないか、と思われた。



 失敗しても良い、とは言わない。

 しかしながら、新しい科学技術の開発に失敗はつきものだということは、科学を専門としない私でも、容易に理解出来る「常識」だ。


◆昨年2月の7号機、今年1月の8号機に続いて、今日は3回連続の成功だ。

 

 2003年11月に失敗した後、初めての打ち上げだった、昨年2月の7号機打ち上げの時の技術者たちの心中を思うと、ぞっとする。

 今度失敗したら・・・・。



 ところがそれでも成功したのはさすが優秀な日本人、それもとりわけ優秀な人々の集まりだけのことはある。

 そして、先月の8号機、今日の9号機と連続3回成功したのだ。



 失敗したときには、あれほど科学者・技術者をたたきのめしたマスコミは、今回は称讃の特集を組むべきだ。

 前述のとおり、誰かが何かを失敗したときだけ、大喜びで叩き、

 成功したときにはおざなりの称讃しか与えないのは、ロケット打ち上げに限らず、日本人の悪い癖だと思う。


◆わずか3日後にはASTRO-Fの打ち上げが予定されている。

 

 今日、H2A9号機を打ち上げたばかりだが、3日後、2月21日早朝にはASTRO-Fという赤外線宇宙観測衛星が打ち上げられる。

 早くもASTRO-F/M-V-8 カウントダウンページがJAXAのサイトに設置されており、既にカウントダウンが始まっている。



 ASTRO-Fというのは、宇宙空間で、天体や銀河が出す赤外線を観測する宇宙望遠鏡である。

 これを打ち上げる目的は、大雑把に言えば、宇宙の起源を探求することと、

 太陽系のような星の集団が宇宙の他の場所にあって、我々のような生命が存在するか否かを調べること、

 という2つのテーマを研究することである。



 なんだ、全然一文の得にもならないじゃないか、と考えるのは、下品である。

 すぐに役に立つ、立たないとは無関係に、「真理」を探求するのが人間のインテリジェンスである。

 こういうことを「無駄」だといって切り捨てるのは無教養な国家のすることだ。

 ASTRO-F/M-V-8 カウントダウンページでの中継は早朝だが、出来るだけ見ることをお薦めしたい。

 オリンピックより、余程感動的である。

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コメント

 褒めて伸ばす教育方法という物がありますが、今回の場合関係者に対して惜しみない賞賛を送るべきだというJIROさんの主張は全くその通りだと思います。なんで失敗ばかり大きく取り上げるんでしょうね。

投稿: アッテンボロー | 2006.02.19 07:42

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