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2006.05.07

「<米国防長官>講演中にイラク戦争めぐり集中砲火受ける」←今頃になって怒り始めるとは・・・。

◆記事1:<米国防長官>講演中にイラク戦争めぐり集中砲火受ける

【ワシントン及川正也】「なぜウソをついて我々を戦争に巻き込んだのか」「ウソなどついていない」
ラムズフェルド米国防長官が4日、米ジョージア州アトランタで講演した際、質問に立った元中央情報局(CIA)分析官とイラク開戦をめぐり激しく意見を交わす場面があった。

聴衆からヤジも飛び、同長官の厳しい立場を印象付けた。



質問したのはCIAに27年間勤めたというレイ・マクガバン氏。イラク戦争の大義とされた大量破壊兵器が発見されず、

「なぜウソをついて、これだけの犠牲を出し、必要がなかった戦争を始めたのか」と同長官に詰め寄った。

長官は「まず最初にウソはついていない」と反論し、会場から拍手が起きた。マクガバン氏が「あなたは大量破壊兵器のありかを知っていると言った」と追及すると、

長官は「言っていない。疑わしい場所を知っていると言った」とかわした。

長官はイラク戦争での戦術などをめぐって米軍退役将官から相次いで辞任を求められるなど集中砲火を浴びている。

この日も聴衆から「戦争犯罪で投獄されるべきだ」などヤジが飛んだ。(毎日新聞) - 5月6日18時9分更新


◆記事2:米国防長官、イラク戦争に関し厳しい質問を受ける

[ワシントン 4日 ロイター] ラムズフェルド米国防長官は4日、アトランタで講演したが、イラク戦争について中央情報局(CIA)の元アナリストら聴衆からの厳しい質問ややじにさらされた。

CIAのアナリストとして27年間勤務したというレイ・マクゴバン氏は同長官に対し「なぜ、うそをついて必要もない戦争にわれわれを引きずり込み、これほどの被害を出したのか」と詰問。

これに対し同長官は「まず第一に、私はうそはついていない」と答え、ブッシュ政権は戦前、イラクの大量破壊兵器について「正直な意見」を述べたまでだと反論した。

国防省の4日の発表によると、イラク戦争ではこれまでに2411人の米兵が死亡し、1万7874人が負傷した。(ロイター) - 5月5日17時39分更新


◆記事3:決定的証拠ないまま開戦 イラク戦争、米国防長官が証言 (共同通信)[2003年7月10日11時40分更新]

【ワシントン9日共同】ラムズフェルド米国防長官は9日、米上院軍事委員会で、イラクの大量破壊兵器について「決定的な新証拠が見つかったから行動(開戦)したのではない」と証言、

米中枢同時テロの発生で、ブッシュ政権が先制攻撃の必要性を判断したとの見解を示した。

米軍はイラク戦争終息から2カ月以上が経過した現在も大量破壊兵器を発見できていない。

イラク戦争の「大義」が揺らぐ中、ラムズフェルド長官の“居直り”とも取れる発言で、イラクの差し迫った脅威を裏付ける証拠がないまま開戦に踏み切ったとの批判が強まる可能性もある。

またブッシュ大統領は1月、施政方針を表明する一般教書演説でイラクによるニジェールからのウラン購入情報に言及したが、米政府高官は9日、国務省が当初から情報に懐疑的だったことを指摘。

イラク戦争をめぐる、強硬論を展開する国防総省と慎重派の国務省の対立があらためて浮き彫りになった。(共同通信)>
◆コメント:何度書いたか分からないが・・・。

記事1と記事2はご覧の通り、同内容だ。にもかかわらずあえて引用したのは、「ラムズフェルド国防長官が吊し上げられた」という事実を確認するためのクロスチェックである。

ラムズフェルド国防長官は、元CIA分析官が「「あなたは大量破壊兵器のありかを知っていると言った」と詰め寄ったら、

「『まず最初にウソはついていない』と反論し」たそうだ。


しかし、記事3にあるとおり、3年前、2003年7月、つまりイラク戦争が始まってから約4か月を経た時点で、ラムズフェルド国防長官自身は、

「決定的な新証拠が見つかったから行動(開戦)したのではない」

と述べている。

だから、記事1と記事2でラムズフェルド国防長官が「私は嘘をついていない」というのは、2重の嘘である。



因みに私はその当時、「決定的証拠ないまま開戦 イラク戦争、米国防長官が証言」ふざけんじゃねえぞ、この野郎。という一文を書いているのでご参照下さい。


◆アメリカ人は何故今頃になって気がつき始めたのか?

ラムズフェルド国防長官を吊し上げた元CIA分析官の言葉も、聴衆の「(国防長官は)戦争犯罪で投獄されるべきだ」という主張は正しいのだが、私はため息をついてしまった。。

私が、いい加減イヤになるのは、3年前、国防長官が大量破壊兵器は嘘だといったのに、何故、そのとき怒らず、怒らないどころかブッシュ大統領を再選させたのか?という事。

それから、この日記で、何度書いたか分からないが、仮に、イラクが大量破壊兵器が有ったとしても、イラク戦争は国際法上、違法なのである。

そのことをアメリカ人はまだ認識していないのではないかという思い、である。



イラク戦争の違法性に関しては、私がイラク戦争開戦前日に書いた、アメリカの行動は明らかに国際法違反である。その法的根拠。

という文章だけで、充分ご理解いただける筈である。


◆さて、小泉純一郎内閣総理大臣。これでも「イラク戦争は正しい」というのですか。

ブッシュ大統領の支持率は就任以来最低のレベルに落ち込んでいる。

彼は、2001年1月20日第43代大統領となり、その2年2か月後の2003年3月20日にイラク戦争を始めた。

そして、繰り返すが、開戦4か月後にはラムズフェルド国防長官が、「開戦時、アメリカ政府は、大量破壊兵器に関して証拠を持っていなかった」ととんでもない発言をしたのだ。

にも、関わらず、アメリカ人はその翌年、2004年11月20日の大統領選挙で、再びブッシュを大統領に選んだので、私は開いた口が塞がらなかった。

今日のニュースを読むと、アメリカ人は、再選から1年半も経った今頃になって、「何故、嘘をついた」と怒り始めた訳であるから、悪いが、滑稽の感を免れない。

それでも、永久に自らの選択の誤りに気が付かないよりは遙かに良い。



ブッシュ政権ばかりではなく、アメリカと共にイラク戦争の首謀者であるぶイギリス。

数日前、イギリスで総選挙があり、ブレア首相の率いる労働党は200議席を失う、という歴史的大敗を喫した(尤もこれはイラク戦争だけでなく、閣僚の不祥事が相次いで発覚したことが大きく影響している)。



さて、我らが小泉首相は、大量破壊兵器が発見されないことがはっきりした後もなお、「今でも、ブッシュ大統領の(イラク戦争を開始した)決断は正しかったと思っている」と言い放ち、

殆ど、感動的なまでの「忠犬ハチ公ぶり」を発揮していた。

まだ、お考えは変りませんか?総理?

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» 高遠菜穂子さんの講演会(7日昼微修正) [月よお前が悪いから]
偶然、イラクで人質になり、不条理に世間から叩かれた後もめげずにイラクの民間支援に活躍されている((しかし、イラクへの入国が難しくなったのか、高遠さん自体はアンマンを活動のベースにしている))高遠菜穂子さん( http://iraqhope.exblog.jp/ )の講演会があると聞いたので、行ってきました。 自分の活動についての話かな。と思っていたのですが、そうではなく、非常にシビアなイラクと関係諸国の情勢に関するブリーフィングと言った方が適切な内容で、非常に貴重な話を聞けました。 「録音及び... [続きを読む]

受信: 2006.05.07 21:10

» イラク戦争は間違い [りゅうちゃんミストラル]
こんな記事がある。極右政党が大躍進、英統一地方選(ニュースの現場で考えること)イギリスの統一地方選挙結果について書かれたものだ。この選挙では与党である労働党が大敗した。上記の記事ではこの選挙について以下のように記述している。>実は、というか、「実は」と...... [続きを読む]

受信: 2006.05.09 15:20

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