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2006.06.03

「何が起きてもおかしくない=サドル派警戒、活動地域限定-サマワ路上爆弾で統幕長」イラクへの自衛隊派遣に賛成した人は知らん顔ですか。

◆記事1:イラク・サマワで陸自の車列狙い、爆弾爆発

【カイロ=柳沢亨之】陸上自衛隊が駐留するイラク南部サマワで31日午前9時45分(日本時間同日午後2時45分)ごろ、

陸自とオーストラリア軍の車両が列をなして走行中、道路わきに仕掛けられた爆弾1発が爆発した。

現地治安筋によると、陸自、豪軍のけが人はいないが、豪軍車両1台が損傷、地元住民1人が負傷した。

陸自と豪軍を狙った武装勢力の爆弾テロとみられる。サマワの陸自が宿営地外で攻撃されるのは異例で、2005年6月以来。

治安筋によると、車列は陸自6台と、陸自の警護を担当する豪軍3台の計9台編成で、爆発は先頭車両が通過した直後に発生。

現場から25メートル離れた小道で有線式の起爆装置が見つかった。(読売新聞) - 6月1日0時28分更新


◆記事2:何が起きてもおかしくない=サドル派警戒、活動地域限定-サマワ路上爆弾で統幕長

防衛庁の先崎一統合幕僚長は1日の記者会見で、イラク南部サマワで陸上自衛隊の車列近くで起きた路上爆弾の爆発について、

「何が起きてもおかしくない状況は続いており、情報収集を綿密に実施するよう派遣部隊の群長に指導している」と述べた。

宿営地外での活動は継続するが、多国籍軍に反発するイスラム教シーア派の反米指導者サドル師派の動向を警戒。

現地の第10次イラク復興支援群長の山中敏弘一等陸佐からは「安全な地域に限定し、活動する」との報告を受けたという。

(時事通信) - 6月1日17時1分更新


◆コメント:イラクに自衛隊を派遣するとき賛成した人、その後サマワの状況を知ろうとしているのだろうか?

自衛隊をイラクへ派遣することを内閣が閣議決定したのが、2003年12月9日である。

最初にイラクへ向ったのは、航空自衛隊の先遣隊(本隊の前に現地の様子を見る為に派遣されるグループ)である。

彼らは閣議決定の17日後、2003年12月26日、クウェートに出発した。

年が明けて、2004年1月19日には、陸上自衛隊先遣隊がサマワに到着した。

1週間後、2004年1月26日、ついに、陸上自衛隊本隊の派遣が閣議決定された。

通常国会は1月20日前後に召集されるから、この件に関して国会では、全然議論されなかった。

日本が自衛隊をイラクへ派遣する意志を世界に発表したときには、イスラム武装勢力らしき者から、脅迫された。

「自衛隊が一歩でもイラク領内に入れば、東京はイスラム武装勢力のテロ攻撃の標的になるだろう」

という趣旨だった。



今まで、テロは起きていないが、それは、結果論である。東京の地下鉄では、今でも毎日、車内放送で「テロ警戒中です」という言葉が入る。



あの時、国民の多くは、イラク戦争の違法性も考えず、同盟国であるアメリカを助けるのは当然だ、とか、

「テロリストに脅かされたからといって、自衛隊の派遣を取りやめたら、世界の笑いものになる」

などと無責任なことを言い、自衛隊派遣に賛成していた。


◆イラクに自衛隊を行かせたのは、詰まるところ有権者なのだから、彼らの安全に関心を持つべきである。

私は殆ど確信するが、当時自衛隊のイラク派遣に賛成した人で、その後、現地の自衛隊が安全か否か、本気で心配し続けている人は皆無に等しいと思われる。

そういうのを、「無責任」というのだ。



誤解の無いように書いておく。過去に何度書いたか分からないが今一度繰り返す。

私自身はイラク戦争を支持することにも、自衛隊をイラクへ派遣することにも反対である。違憲だからである。

しかし、現実にイラクに派遣された自衛官は、命令に従ったまでである

彼らは国政そのもに関して責任は無いし、国政に参加してはいけない。

誰の命令かといえば、文民を代表して自衛隊に対して最高の指揮監督権を有する小泉純一郎内閣総理大臣の命令である。

内閣総理大臣が自衛隊の最高司令官であることは、自衛隊法第7条に明記されている。
第七条  内閣総理大臣は、内閣を代表して自衛隊の最高の指揮監督権を有する。

それが、文民統制(civilian supremacy=シビリアン・スプリーマシィ。文民の優越。これが正しい英語。シビリアン・コントロールは和製英語)の原則だ。

さらに突き詰めて考えると、小泉純一郎氏を選挙を通じて指導者に選んだのは国民(有権者)だから、

今もイラクに自衛隊がいるのは、国民の選択、国民の責任なのだ。

従って、万が一、自衛隊が(何もないことを祈るが)何かの被害を受けたら、

究極的な責任は国民(「自分」ということですよ)に帰することを覚悟しなければいけない。


◆「サマワからこんにちは」を聴いたことありますか?

毎週、サマワから自衛官による近況報告をネットラジオで聴くことができるが、聴いたことありますか?

今は、札幌のローカルFM局、ラジオカロスサッポロが「担当」している。

週一回、サマワに駐屯する陸自の自衛官に電話でインタビューしている番組で、「サマワからこんにちは」という。

上のリンク先にアクセスすればすぐ分かる。

オン・デマンドで聴くこともMP3をダウンロードして聴くことも出来る。

現在、サマワにいるのは第10次復興支援群だ。

丁度、今日(2006年6月2日)が更新日だった。日本時間午後2時頃録音したインタビューを聴くことが出来る。

放送では、当たり障りのないことを言うようになっていて、決して治安が不安だとは言わないが、

インタビュアーが番組の最後で述べているとおり、もう、陸上自衛隊の仕事は、ないのだ。

新しいビルをイラク人が自分で建てたり、事業を興したりしているそうだ。

「もう、出来ることは全てやった」という感覚は第8次派遣隊の頃から明らかだという。


◆よーく冒頭の記事を読んで下さい。「サマワで陸自の車列狙い、爆弾爆発」ですよ。

自衛隊をサマワに送り込んだ、究極の責任者は有権者なのであるから、彼らの安全に配慮するべきだ。

自分たちが送り込んだ、サマワの陸自に対する危険が確実に増しているというのに、世の中は無責任なものだ。

どうして無責任でいられるかと言えば、

自分は、サマワに行くことは絶対にないから、

である。



撤退する場合、サマワの宿営地をそのままにして引き上げるわけにはいかない。
何せ東京ドーム12個分の広さがある。これを片付けるのに三ヶ月を要すると言われる。その間に攻撃があるかも知れない。

その後、陸路クウェートまで、民間業者を使って荷物を運んで、そこから、飛行機で帰国するのだ。

最後の隊が一番危険だ。宿営地を片付けている最中のみならず、陸路、クウェートに向っている最中に攻撃される危険が高い。

何故攻撃するのか?そんなことは、知らない。

現実に、「陸自を標的とした武力攻撃が行われた」のだ。

政治家もまた、実に無責任だとおもいますね。
最初に自衛隊派遣というときはあれだけ騒いでいたくせに、行くことが既成事実化したら、小泉首相は完全に関心を失った。

イラクに軍隊(又は自衛隊)を送った国で、政治の最高責任者が現地に行っていないのは、日本だけです。

ブッシュも、ブレアも、オーストラリアも、オランダも、イタリアも、皆、大統領なり首相なりが現地の兵士を激励している。

「サマワからこんにちは」によると、連日最高気温を更新し、直射日光下の気温は57℃だそうだ。

10センチぐらいの距離から顔にドライヤーの熱風を吹き付けられている感触だという。

小泉首相は自衛隊がイラクにいることを覚えているのだろうか?ご自分はクールビズで涼しくて良いですね。

とにかく、早く撤収させるべきだ。一刻も早く。手ぬるい。

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