« トロンボーンで「熊ん蜂の飛行」を吹く男。 | トップページ | 「日銀、ゼロ金利を解除…年0・25%に」←ゼロ金利が異常だったのです。 »

2006.07.14

北朝鮮ミサイル問題、現状解説その3

◆国連「制裁決議」は、まず無理

7月5日に北朝鮮がミサイルを発射したけれど、9日経ったらもう緊張感が薄れてしまいました。

日本はアメリカが絶対後押ししてくれて、早い段階で国連安全保障理事会で「北朝鮮制裁決議」の採決に持ち込みたかったのです。



ところが、アメリカが、「まあ、待て。中国が6カ国協議のホスト国だから、北朝鮮を説得させよう」と言い出したのです。

日本はアメリカに逆らえないので、云うことを聞くしかありませんが、中国がわざと引き延ばしているのと、

北朝鮮はアメリカとの二国間交渉を望んでいたのに無視されて、結構カリカリしているので、ここでおいそれと云うことを聞くことはないようですね。



もともと、常任理事国のうち中国とロシアは北朝鮮に対する強硬策に否定的だから、

日本が提唱する対北朝鮮制裁決議案を国連安全保障理事会で採決しようとしても、中国かロシアが拒否権を発動したでしょう。

しかし、「制裁決議案」の決を採るところまで持ち込んだら、少しはサマになったけれど、今や「非難決議にしよう」ということで、

仮にこれが可決されても、別に北朝鮮は堪えない。


◆ノドンを本気で日本に撃ってきたら、迎撃不能だそうです。

絶対不可能というわけではないのです。可能かも知れない。

ミサイルを打ち落とすとなったら、イージス艦しかないようです。

アメリカにはアラスカとカリフォルニアに、地上配備迎撃ミサイル(GB1)を備えていますが、これは米国本土を守るためのもので、

日本を守るために配備してくれません。

しかもGB1とてまだ「ベータ版」みたいなもので、弾道ミサイルを100%打ち落とせるとは限らない。



他には、アメリカのイージス艦です。イージス艦でもスタンダードミサイル3(SM3)を装備している艦でなければ、迎撃不能だそうです。

日本もイージス艦を持っているけど、装備しているのは、スタンダードミサイル2(SM2)で、これでは、ノドンを打ち落とすことは無理。

しかもアメリカは、SM3を装備したイージス艦「シャイロ」を太平洋に展開していて、日本の防衛用に使ってくれない。つまり、日本近海に配備しない。

やはりアメリカは本気で日本を守る気は無いのでしょうね。



じゃあ、日本が独自にSM3を持てば良いではないかということですが、その予定はあるのです。

日本のイージス艦四隻にSM3を搭載する予定が。但し、「来年度」。

これが二隻あれば日本全土をカバーできるそうです。

ところが現実には、一隻はインド洋へ派遣し、一隻はアメリカでの訓練に出ていて、一隻は年次定期点検、という具合で、日本には一隻しかない。

また、ノドンが発射されたら着弾まで10分もかからないから、発射と同時にそれを探知出来なければいけないのですが、

アメリカの偵察衛星が探知した情報をアテにしているので、間に合わない。

もし核弾頭を積んだノドンが東京に落ちたら、お仕舞い。他人事じゃないんですよ。私は。東京都心にいるんだから。

しかしながら。私はその可能性は低い、と思います。

もし、北朝鮮が本当に東京に核弾頭若しくは生物・化学兵器の弾頭を落っことしたら、アメリカは、北朝鮮を攻撃する格好の口実が出来るし、

北朝鮮もそれぐらい分かっているからです。

何しろ、平壌には、横田めぐみさん達がいるのですから、そうならない事を祈ります。


◆「日本が攻撃されたら、金正日をピンポイント攻撃する」

元NHKのワシントン支局長で現在はワシントンのシンク・タンク、ハドソン研究所の上級研究員になっている日高義樹という人がいますが、日高さんによると、

「ミサイルが米軍基地や日本など米国の同盟国へ向かうような場合、米国は“金正日邸を撃つ”と北朝鮮に伝えてある」

とのこと。もう少し、情報筋の話を引用すると、
「米政府中枢の情報に詳しい日高氏は金総書記邸攻撃について『中国を通じて昨年末か年頭に伝えてある』と明らかにした。米国は北朝鮮の様子を常に監視しており、発射台の向いている方向、ミサイルの燃料などの情報を把握している。」

そうです。1991年の湾岸戦争のとき、ピンポイント攻撃の映像が何回もテレビで放送されました。

あの時の映像を思い出すと、あながちハッタリではないように思われるのです。


◆やはり黙っていた方が北朝鮮は不気味に感じたのではないかな。

私は、北朝鮮が7発のミサイルを撃った日に、「煙突男」と同じで、放っておけばよいのですよと書いたのですが、

やはりそうかな、と思うのです。今や、国際社会はあの憎たらしい男に振り回されているでしょう?

あのとき、世界が全く取り上げないで、静寂を保っていたら、却って金ちゃん、怖かったのではないか、と。無論推測でしかありませんが。

現在は、そういう状況です。

|

« トロンボーンで「熊ん蜂の飛行」を吹く男。 | トップページ | 「日銀、ゼロ金利を解除…年0・25%に」←ゼロ金利が異常だったのです。 »

ニュース」カテゴリの記事

北朝鮮」カテゴリの記事

経済・政治・国際」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/62198/10928869

この記事へのトラックバック一覧です: 北朝鮮ミサイル問題、現状解説その3:

« トロンボーンで「熊ん蜂の飛行」を吹く男。 | トップページ | 「日銀、ゼロ金利を解除…年0・25%に」←ゼロ金利が異常だったのです。 »