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2006.08.07

イスラエルの蛮行(1)3時間で160回の空爆(2)人道支援物資輸送ルートを破壊(3)燃料補給を妨害

◆記事1:イスラエル 空爆36時間で160回 ヒズボラ、ロケット弾260発応戦(産経新聞) - 8月6日8時2分更新

【カイロ支局】イスラエル軍は5日、レバノン各地での空爆を強め、同軍スポークスマンは前日からの36時間で空爆回数が160回以上にのぼったことを明らかにした。AP通信などによると、同軍はレバノン第3の都市サイダにも近く空爆を加える方針で、住民に避難を呼びかけている。一方、イスラム教シーア派組織ヒズボラも4日から5日にかけて、イスラエル北部一帯にロケット弾約260発を撃ち込むなど激しく応戦、停戦に向けた国際社会の交渉を尻目に戦火は拡大の一途をたどっている。


◆記事2:レバノン:イスラエル軍、首都への高速道寸断 四つの橋破壊、人道支援困難に(毎日新聞 2006年8月5日)

【エルサレム樋口直樹、カイロ高橋宗男】レバノン攻撃を続けるイスラエル軍は4日、レバノン全土で攻撃を強化、北東部のシリア国境付近への空爆で少なくとも33人が死亡した。イスラエル軍はベイルート北郊外の橋や南郊外の港に空爆や砲撃を加えるなど攻撃対象を拡大している。

ロイター通信によると、ベカー平原北部のカア近郊の農場で、果物を積んだ複数のトラックが爆撃され、シリア人を含む農民ら33人が死亡した。イスラエル軍はまたベイルート北方約20キロのキリスト教徒居住区ジュニエなどで海岸沿いの高速道路に架かる四つの橋を破壊。ベイルートに通じる高速道路は南、東、北の3方面で寸断された。イスラエル放送は4日、攻撃の目的を「シリアからヒズボラへの武器密輸の阻止」と伝えた。
しかし、この四つの橋は、国連が人道支援物資の補給路として使っていた。ロイター通信によると、国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)は、橋の爆撃により約40万の避難民への人道支援物資の輸送を延期せざるをえなくなったという。UNHCRの担当者は「大きな痛手だ」と語り、「人道支援の回廊(輸送路)」を保障したはずのイスラエルを非難した。

一方、イスラエル側には3日、ヒズボラのロケット弾攻撃やレバノン南部での戦闘で民間人8人を含む計12人の死者が出ており、戦闘開始以降、1日当たりでは最悪の死者数となった。

レバノン南部の国境付近では4日、イスラエル軍とヒズボラの激戦が続き、中東の衛星テレビ「アルアラビーヤ」によるとイスラエル兵5人が死亡した。軍当局は5人のうち2人の死亡を確認した。同地では3日にもイスラエル兵4人が死亡したばかりだ。同軍は国境の北側に最大幅約6キロの「安全保障地帯」を確保したと発表したが、完全な支配には至っていない。

ロイター通信によるとヒズボラのロケット弾攻撃で4日、イスラエルの民間人3人が死亡。戦闘開始以降の死者はイスラエル側71人、レバノン側は約700人になった。


◆記事3:レバノン:イスラエルの攻撃続く 電力不足、病院が危機 自家発電の燃料乏しく(毎日新聞 2006年8月6日)

【ベイルート澤田克己】イスラエル軍の攻撃が続くレバノンで、負傷者の治療にあたる医療施設が閉鎖の危機に陥っている。電力供給が不安定になっているうえ、外国との輸送路封鎖によって自家発電用燃料の確保が難しくなっているためだ。医療関係者は「電気がなくては手術もできない」と危機感を募らせている。

イスラエル軍は発電所も攻撃対象にしているため、電力供給はレバノン全土で不安定になっている。首都ベイルートでも地区によっては1日数時間しか電気が供給されていない模様だ。

赤十字国際委員会(ICRC)などによると、激しい空爆の続くレバノン南部ティールなどの状況は特に深刻だ。自家発電用の燃料は底をつきかけ、数日分の燃料しか残っていない病院も多い。

ICRCは2日、ティール周辺の病院や給水設備用に燃料計9000リットルの支援物資を届けた。

レバノンで最も設備の整った病院とされるベイルート中心部のベイルート・アメリカン大病院も、ここ数日は1日12~14時間の停電に見舞われている。

停電中は自家発電でしのいでいるが、残っている燃料は1週間分程度だ。燃料節約のため、400床ある入院設備のうち100床を閉鎖し、緊急性の低い手術は中止しているという。

イブラヒム・フーリ同大広報部長は「薬や食品を保存する冷蔵庫を動かすにも電気がいる。現代の病院は電気なしでは何もできない。1週間以内に、救急室を除いた病院閉鎖に追い込まれる可能性が高い」と話す。

同部長は、レバノンへの緊急輸送用の石油を積んでキプロスで待機しているタンカー2隻がベイルートへ入港できれば事態は好転すると期待しているが、イスラエル軍が海上封鎖を解く兆しはまったくない。

同部長は「これまでの戦争や内戦の時にも病院閉鎖に追い込まれたことはない。閉鎖になれば、100年になる病院の歴史で初めての出来事だ」と訴えた。


◆コメント:要するにイスラエルはレバノンを散々叩いて、兵糧攻めにしているのです。

先月、2006年07月12日(水)「イスラエルが4日連続で空爆、レバノン北東部も攻撃」パレスチナ問題の基礎知識で、説明したとおり、ユダヤ人は過去2,500年、世界中に離散し、虐められ、ヒトラーに殺され、つまりさんざん「辛酸を嘗め」てきた。それは認めるが、だからといって、今のアラブ人を殺して良いわけがない。イスラエル王国が紀元前586年、新バビロニアによって滅ぼされたからといって、それは、現代のレバノンの無辜の民を殺す行為を正当化しない。当たり前だ。

ところが、イスラエルの行為は、普通に暮らしていたレバノン人に、2,500年前の恨みをぶつけているようで、正気の沙汰とは思われない。

記事1にあるように、イスラエルの空爆はすさまじく、36時間だろうが何時間だろうが、一般市民に向けて160回の空爆を実行したことは如何なる理由があっても違法である。

イスラエルのいやらしさは、さらに、記事2と記事3で明らかになる。



イスラエルは国連の人道支援物資をレバノンに輸送するルートを破壊したのである。

更に、レバノンが備蓄している燃料が無くなり、発電できず、医療行為にすら支障を来している。レバノンの沖合にはタンカーが燃料を積んで停止している。

それが届けば問題が解決する。イスラエルはそれを承知しながら、海上封鎖つまり、タンカーが着岸出来ないようにじゃまをしている。


◆異常に攻撃的で、かつ執拗なやり口。

ヒズボラも応戦して、イスラエル人を殺していることは事実だが、私はどうしてもイスラエルの汚いやり方に嫌悪感を禁じ得ない。

散々、空爆して、人々の住まいを破壊したうえ、避難所に食料を届けようとする国連の行為を邪魔する。飢えて死ねということだ。

発電所を爆撃し、さらに海上封鎖で火力発電の燃料の補給路を断つ。電気が無ければ手術も出来ない。レバノンのけが人や病人はなぶり殺しにされているようなものだ。


◆安保理緊急理事会開催中

日本時間7日(月)午前零時から国連安全保障理事会を開きイスラエルとヒズボラに「敵対的行為の全面停止」を求める決議案を採択するが、

ヒズボラがちょっとでも、攻撃を再開したらイスラエルは自衛の為に、武力行使を再開しても構わない、と言う内容で、いかにもおざなりだ。

アメリカもいい気になっていると、また911みたいなことで、ドカンと復讐されるぞ。

アラブのイスラム武装勢力は無数にあり、どれも、アメリカとイスラエルが結託した暴挙に対して、怒り心頭に発していることは、あまりにも明らかだ。

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