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2006.09.27

「安倍首相、自らの給与30%カット・閣僚は10%」減額分全額「あしなが育英会」などに寄付しては如何でしょう?(音楽付き)

◆記事:安倍首相、自らの給与30%カット・閣僚は10%

安倍首相は26日夜、首相官邸で就任後初の記者会見を行い、歳出削減策について、「『隗より始めよ』という考えの下、私の給与を30%カットする。

閣僚の給与も10%カットする」と表明した。



教育改革では、「この臨時国会で教育基本法改正を実現し、英知を集めて、内閣に『教育再生会議』を設置したい」と述べた。

皇室典範改正問題については、「安定的な皇位継承は極めて重要な問題だ。国民に納得されるものでなければいけない。慎重な議論を進める」とした。

また、憲法改正について「しっかりと政治スケジュールに載せるべく、(自民党)総裁としてリーダーシップを発揮したい」と強調した。

途絶えている中国・韓国との首脳会談については、「日本側は拒否している訳ではない。私も努力したい。両国にも一歩前に出てきて欲しい」

と中韓両国の歩み寄りを求めた。(読売新聞) - 9月26日23時14分更新


◆コメント:中途半端です。

小泉首相はそういうことなにもしませんでしたから。まだまし、といえないこともない。

小泉純一郎君、独身なのにボーナス500万円以上貰って、一部返上したことがあったっけ?



いずれにせよ、こういう中途半端なのは、アナウンスメント効果が薄い。

発表するにしても、首相は給与を30%カットして、手取りはいくらなのか?閣僚はいくらなのか?

と言うところまではっきりさせて貰わないと。何とも評価のしようがない。


◆伊藤忠商事の伝説。「社長、給与全額返上。電車通勤」

過去に4回書いたが、伊藤忠商事が経営難に陥った1999年、社長に就任した丹羽宇一郎(にわ・ういちろう)社長は、

社員全員を前に(社内放送=テレビ)で「実は、この会社には4000億円もの焦げ付きがあることが分かった。それを、一括処理する」と発表した。

社員、特に管理職以上でその数字の意味が分かる人は皆顔面蒼白となった。

不動産投資などの焦げ付きが相当な額になっていることは、だれもがうすうす知っていたが、4000億円というと、当時の伊藤忠商事の経常利益の10年分である。

年収の10年分の借金を全部償却する。償却するとは、会社が4000億円の資金を捻出して穴埋めする、ということで、4000億円をドブに捨てるのも同然だった。

これを一括償却とはものすごい英断だが、ハッタリではなく、実行した。

どのように行ったかは、専門的になるので、省略する。



このように、民間企業で、大きな損失となる決定や、リストラを行うときに、社長や役員が給与の何割かをカットした例は過去にもあったが、

丹羽社長のすごいところは、自らの給与を「全額返上」つまり、全くタダではたらくと宣言し、本当に実行に移したことである。

それは、何故かというと、「何割カット」といっても、もともと社長や役員の給与は高いのだから、困らないだろう。ポーズだけだと思われてしまう。

社長に「無給で働く」と言われたら、他の役職員は(丹羽社長は、他の役員には同じ事をしなくて良いといった。横並びになると結局、責任の所在が分散してしまうからだ)、

これは余程大変なことなのだろう、と、真剣にならざるを得ない。

更に、丹羽社長は、社長専用車による送迎を廃止して、自ら普通のサラリーマンと同様に、定期乗車券を買って電車通勤した。

ますます、社員は文句を言えない。丹羽社長は、結局1年半、無給で働いた。電車通勤は、その後も続けた。

一民間企業の経営者と総理大臣と、立場は同一ではないが、指導者として、安倍晋三氏は丹羽・元社長を見習っていただきたい。

どうせやるなら、もっと世間をアッと言わせるぐらいの発表をして欲しかった。


◆「再チャレンジ可能な社会」って、響きは良いが、よく考えると、非常に難しい。

「再チャレンジ可能な社会」は耳当たりが良いが、あまりにも漠然としている。

どういう人々を対象にするのか。

リストラされた人が、かならず、再就職先を見つけることが出来るようにするのか(何処の会社も人を減らしたいのですが・・・)。

不良債権処理の過程で潰れた中小企業が再度起業できるようにカネを貸すのか(また、不良債権が増えるんじゃないの?)

一家の主が自殺してしまった家庭はどう再チャレンジするのか?

司法試験浪人が、30歳ぐらいまで勉強し「もう、あきらめた」と言う場合、今の通例では、もはや優良企業への就職の道は無い。

一流企業にそういう、中年の、しかし、全然実務経験のないオッサンを雇えと強制するのか?

性犯罪者も罪を償ったら、社会が「温かく受け入れる」のか?


◆再チャレンジどころか、「最初のチャレンジ」ができない子どもを何とかしろ。

つまり、再チャレンジできる条件と対象を明確にしないと、却って不公平になる。



私は、それよりもまず、片親、或いは両親が、事故や、病気や、自殺でいなくなったがために、経済的に困窮し、

進学したくても出来ない若者、つまり、再チャレンジどころか、最初のチャレンジの可能性を、

自分の責任ではない理由によって閉ざされた子どもたちに、チャンスを与えることが優先されるべきだ、と考える。

困っている人々を救うこと。

数学者・藤原正彦氏が「国家の品格」で用いた言葉を借りるなら、「惻隠の情」が無くて、何が「美しい国へ」だと言いたい。

とりあえず、国会議員の歳費、地方公務員給与(?)全員半額にして(何しろ地方なんか、税金が余って燃やしちゃったぐらいですからね)、

全額、あしなが育英会に寄付したら如何であろうか?


【号外的情報】

誠に光栄にも、先日の森麻季さんの事を書いた記事にご本人からコメントを頂戴しました。

コメント欄にご本人のお名前で。誠にかたじけないことです。


◆最後に、本日の名曲。

今日は、バッハです。

バッハのチェンバロ協奏曲というのとオーボエ協奏曲と両方同じのが、あるんです。

バッハの作品番号はBWV=べーヴェーファウといいます。これはBWV1056です。

バッハの作品を探すときに、BWVが分かれば、確実に特定できます。

オーボエのために最初に書いて、後でチェンバロ(ピアノの前身のようなもの、今もありますけど。発音構造が違う。

ピアノは、敢えて言えば「打弦楽器」ですが、チェンバロは弦をはじく「撥弦楽器(はつげんがっき)」です。)協奏曲に書き換えたのだったか、

その逆だったか、忘れました。悪しからず。

とにかく、チェンバロ協奏曲兼オーボエ協奏曲、BWV1056ってのがありまして、

その第二楽章は、通称「バッハのアリオーソ」とかなんとか言われている、美しい、心休まる音楽です。

今回はチェンバロ版は現代のピアノで弾いています。

楽器が変ると勿論、音色が変りますが、ピアノと管楽器の最大の違いは、音を伸ばせるかどうか。

鍵盤楽器はキーを叩いたあと、音は減衰する一方ですが、管楽器は伸ばせます。

だから、随分違った演奏になるのですが、どちらもいいんです。両方とも美しい。聞き比べてみてください。

先日と同じ要領で。音、大きくないです。静かな音楽です。


←これがチェンバロ(実際はピアノ)版、

←これがオーボエ版です。
気に入っていただけたら、嬉しいです。

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