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2006.12.18

11月は外来オーケストラは凄い顔ぶれだった、という話から連想したこと。

◆11月に来日したオーケストラは、気が遠くなるような顔ぶれだったのです。

毎年、日本には、何十、何百(多分)という外国人音楽家がやって来るが、先月は特にもの凄かった。

ウィーン・フィル、ウィーン交響楽団、ウィーン・コンツェントゥス・ムジクス、シュターツカペレ・ドレスデン、

ロイヤル・コンセルトヘボウ、ニューヨーク・フィル、サンクトぺテルブルク・フィル、と、気が遠くなりそうだ。

あまり関心のない方もいらっしゃるだろうが、まあ、ウィーン・フィル、シュターツカペレ・ドレスデン、ロイヤル・コンセルトヘボウだけでもすごいですよ。

指揮者も勿論超一流。ウィーン・フィルがアーノンクール、シュターツカペレ・ドレスデンが、チョン・ミョンフン。

コンセルトヘボウが今年ウィーンフィルのニューイヤーコンサートを振った、マリス・ヤンソンス。ニューヨーク・フィルがマゼール。



それぞれのオーケストラの都合があったのだろうが、

所謂「呼び屋」(外国の演奏家を招聘するのを商売にしている会社。、かっこよく言うと音楽マネジメント会社。要するに興業屋ですよ)は、

いくら何でも、もう少し考えて欲しい。自分が儲かればよい、というものじゃないだろう。

横(同業他社)と連絡を取って、日程を調整して欲しかった。

上に挙げたオーケストラが一ヶ月に一つずつ来日するぐらいでちょうど良い。

2万円も3万円もするチケットをサラリーマンが、一ヶ月に何枚も買えるわけがない。買えるのは独身の若造だけだろう。

11月中に書かなかったのは、私が悔しかった所為もあるが、都会の人間はまだよくて、

地方のクラシックファンは、例え、カネがあっても、自分の街に来ないから、聴けない。

外来のオーケストラが公演を行うのは、ごく一般的には、東京、名古屋、大阪、倉敷、仙台ぐらいだろう。
そういう人が沢山いるのに、

「こんなにすごいのが、来てますよ」と言われてもあまり嬉しくないだろう、と思ったのである。



かく云う私も、聴きに行きたかったが、一つも行けなかった。

尤も、外来であろうが、無かろうが、ウィークデーのコンサートは行けない。

正確に書くと、チケットを買っても、コンサート当日、仕事が忙しくなり行けなくなる可能性がかなり高い。


過去に何度かそういうハメに陥ったことがある。その時の悔しさを、もう味わいたくないのである。


◆日本人は有能だが、無駄な時間が多いのは確かだ。

13年前にロンドンに赴任した。

最初の日、夕方の5時ぴったりに、英国人の(つまり現地雇用の)社員が一斉に、オフィスから出て行くので驚いた。

引き継ぎ中の前任者に、「何か、行事があるのですか?」と訊いてみたら、そうではなく、契約上勤務時間は5時までだから、

緊急の仕事が無い限り、皆、契約通り5時に帰るのだ、という話で、びっくりした。

が、本来、びっくりする方がおかしいのだろう。イギリスはそれでも、国が滅びないのだから、日本だって可能なのではないか。



その考え方は、帰国後、更に強まった。

帰国してから、私はうつ病になり、3か月休職することになってしまったのだが、

復職後、数ヶ月は、フルタイム勤務は無理だから、勤務時間を半日かそれより少し長い程度にしておけ、と主治医に言われ、

有難いことに、会社も問題なくその条件を認めてくれた。

私は半日で帰るのだから、密度の高い仕事をしようと思い、会社では昼飯も食わずに、なるべく段取りを考えて仕事をした。

その時の経験で、ほぼ断言できるのだが、日本のサラリーマンはやろうと思えば、もっとずっと早く退社できる。

早く退社したら、残業手当が減って困る、というだろうが、その程度減っても、何とかなる。

いうまでもなく、本当にその日のうちに片付けなければならない仕事があるとき、緊急事態が発生したときは、この限りではない。

平穏な日常的な状況で、残っている人々を見ると、意外と無駄話をしたり、無駄な時間を過ごしているのである。

そんなことをするよりも、早く帰った方がいい。



松下電器産業の創始者、故・松下幸之助氏は、「経営の神様」と呼ばれたが、確かにそうかも知れない。

松下の業績が低迷した時期に、さっぱり、売れそうな新製品のアイディアが社員から上がってこない。

普通の社長(経営者)なら、「もっと、一所懸命に考えろ!」とハッパをかけるところだが、松下氏は違った。

「これは、社員が働きすぎて疲れているため、良いアイディアが浮かばないのだ」といって、何と、業績が悪いときに、

「週休二日制」を導入したのである。

その効果はすぐに現れ、社員の士気が蘇り、新製品の開発が相次ぎ、松下電器は業績を回復した。

このあたりの松下氏の発想は、少し大げさかも知れないが「天才的」といっていい。


◆話がどんどん横にそれていったが、結論的にまとめると、

先月は、外来オケが沢山来ていたのに、コンサートに行けなかった。

仕事が終わらなかったのが原因だった。

イギリス人は皆早く帰るが国は滅びない。

元々有能な日本人に同じ事ができないはずはない。

ただひたすら働いて疲れているより、休息をとったり好きなことをする時間を持ったほうが、

仕事も上手く行くことがあるのは、松下電器の例が端的に示している。

という話でした。それでは、また。

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コメント

むむむむ。。。
大いに賛成!
他に何も付け加えることなし!です。

JIROさんの表現は、面白いのがあって、それもタメになりますね。

>イギリス人は皆早く帰るが国は滅びない。

そうだ、そのとおり!といえてしまう。

が、
>元々有能な日本人に同じ事ができないはずはない。
は、ウチの家内に言わせると
「絶望的なんじゃないの?」
だそうで・・・これには私は返せる言葉がありません。。。(T_T)


投稿: ken | 2006.12.18 13:20

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