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2006.12.17

ノロウイルスによる感染性胃腸炎は、毎年一年中起きている。まとめてみました。

◆記事(の見出しとコメント):ノロウィルスに関する記事

ノロウィルスによって大量の胃腸炎の患者が発生していて、新聞で報じられている。


(これは、すでにご存知の方も多かろうが、Yahoo!ニュース - ノロウイルスを見るのが手っ取り早い。)

例えば、昨日(日本時間 12月16日)の夕方から、今朝にかけての記事の見出しだけ重複を厭わず拾っても、
ノロウイルス流行ピーク 26都府県、警報水準超す(産経新聞) (17日8時0分)

- 大阪で配達の弁当から食中毒、22人からノロウイルス(読売新聞) (17日3時16分)

- <ノロウイルス>施設などで計141人発症、2人死亡 北陸(毎日新聞) (17日1時16分)

- 小中学生340人が吐き気、下痢=ノロウイルス検出-秋田(時事通信) (17日1時1分)

- 弁当食べた136人食中毒=調理員らからノロウイルス-大阪(時事通信) (17日0時0分)

- 特養で72人感染か=ノロウイルス検出、1人死亡-金沢(時事通信) (16日22時1分)

- 全国中学駅伝参加7チーム、ノロウイルス?で欠場(読売新聞) (16日21時54分)

- 北海道のホテルで177人食中毒、ノロウイルスを検出(読売新聞) (16日21時29分)

- <ノロウイルス>中学駅伝の選手ら88人感染 7チーム欠場(毎日新聞) (16日20時56分)

- <ノロウイルス>職員50人が食中毒の秋田県庁など消毒(毎日新聞) (16日19時46分)

- <ノロウイルス>団体客ら167人感染 北海道の観光ホテル(毎日新聞) (16日19時46分)

- 尼崎のホテルで27人食中毒 2人にノロウイルス - 神戸新聞 (16日18時6分)

- 食中毒:ノロウイルスか 小松と加賀で65人が発症 /石川(毎日新聞) (16日18時1分)

- 感染性胃腸炎:施設で患者多発 御所、奈良で計73人 /奈良(毎日新聞) (16日18時0分)

- 佐賀中が出場断念 5人が嘔吐症状 全国中学駅伝 - 高知新聞 (16日17時46分)


ご覧の通り、これでもか、と「真実の報道」が為されている。


◆コメント:どうして、厚労省のノロウイルスQ&Aを転載しない(させない)のか。

マスコミ各社は、やたらと事実だけを載せるばかりで、これでは、徒に読者の不安を煽るばかりだ。対処法が発表されているのに、どうして転載しないのか。

対処法とは、Yahoo!ニュース - ノロウイルスにリンクが掲載されている

厚労省 ノロウイルスQ&Aである。同じページに、

国立感染症研究所 感染症情報センターへのリンクも貼ってあるが、こちらはやや学術的・専門的である。

国民が知りたいのは、

要するに、我々はどうすりゃいいんだ?

ということだ。特に、受験生やその家族は気がかりだろう。

新聞にもよるが、概観するとあまりにも事実の羅列に終始しており、この「対処法」を厚労省が発表しているのに、転載していない。

役所の発表文書でこの手のものにも、作成した段階で著作権は自然に発生するが、よく読むと分るのだが、どの役所も原則として引用・転載を認めている。

厚労省ならば、厚生労働省:リンク・著作権等についてというページがあり、
1 リンクについて

(1)厚生労働省ホームページは、原則リンクフリーです。

(トップページだけでなく、個別情報(案件)へのリンクについても、同様の取り扱いです。)ただし、各情報においてリンクの制限等の注記がある場合はこの限りではありません。

(2)リンクを行う場合の許可や連絡は必要ありません。

(3)リンクの設定をされる際は、「厚生労働省ホームページ」へのリンクである旨を明示ください。

(4)上記は、「厚生労働省ホームページ」(http://www.mhlw.go.jp/)に関するものであり、当ホームページにリンクされている他のサイトについては適用されません。



2 著作権について

(1)「厚生労働省ホームページ」に掲載されている個々の情報(文字、写真、イラスト等)は著作権の対象となっています。

また、「厚生労働省ホームページ」全体も編集著作物として著作権の対象となっています。著作権は日本国著作権法及び国際条約により保護されています。

(2)当ホームページの内容の全部又は一部については、私的使用又は引用等著作権法上認められた行為として、

適宜の方法により出所を明示することにより、引用、転載、複製を行うことができます。ただし、「無断転載を禁じます」等の注記があるものについては、それに従ってください。

(3)当ホームページの内容の全部又は一部について、厚生労働省に無断で改変を行うことはできません。

(太文字は引用者による)となっているのだから、転載しても構わないはずである。

そして、これこそ、目的論的に解釈するべきなのだ。

つまり、著作権と国民の健康(極端なケースでは生命)に関わる情報を広く、一般に知らしめることとどちらが大事なのか、ということだ。



言うまでもない。念のため、説明すると、

著作権は、誰でも文章なり、絵、音楽、コンピューターのソフトウェア等々を作れば、その上に自動的に発生するので、

いちいち「著作権があります」と明記する必要もない(私のエンピツのサイトには以前から書いてあるが、今から消すのもズルいので載せておく)。

しかし、厚労省は「適宜の方法により出所を明示すれば、内容の引用・転載は可」とはっきり書いている。

厚生労働省のホームページは、

http://www.mhlw.go.jp/index.html

であり、「ノロウイルスに関するQ&Aについて 」は
http://www.mhlw.go.jp/houdou/2006/12/h1208-1.html

にあり、「ノロウイルスに関するQ&A」そのもの(PDF)のアドレスは、

http://www.mhlw.go.jp/topics/syokuchu/kanren/yobou/dl/040204-1.pdf
である。

こういうときは、テレビよりも新聞である。

テレビで「ノロウイルスに関するQ&A」のURLをアナウンサーが読み上げたり、字幕で流しても、

メモをとる人はいないだろう。

新聞(特に新聞のWebサイト)は常時、それを表示できるのだから、最低限「情報源の在処を表示」すべきだ。

本当は、Q&Aの内容を全国紙は毎日転載し続けるべきだ。それが一番徹底しやすい。

これを「しない」マスコミも、「させない(禁止しているといういみではないが、

しばしば、「政府広報」というステートメントが、新聞に載るじゃないか。何故あれを使わないんだ?」国も怠慢である。


◆コメント:私的覚書:「ノロウイルスに関するQ&A」の要点。の前書き

はじめに書くが、私は医療従事者ではないから、以下の情報は単に私が今調べたことを書き写すだけだ。

だから、何らかの行動を喚起するものではない(できない)し、責任は取れない。

ここに記す情報を参考にするか否かは「自己責任」でお願いします。

本当は、簡単に調べられるのだから、各自調べればよいのだが、結構このQ&Aは長いので、ろくに読まない可能性がある。

そこで、私が厚労省のノロウィルス対策ページを参照して、要約した。

ただし、次のことを念頭に置いていただきたい。

厚労省の情報が正しいか否か、は私には検証不可能である。

こと。また、
「要約」とは、私が主観的判断により「要点」と思われる箇所を抽出することだが、その選択が適切である保証は無い。

こと、である(医療従事者が読み、不適切なところがあったら、御指摘いただきたい)。

繰り返すが、以下の情報を読者諸氏が「参考にするか否か」は各人の自己責任でご判断いただきたい。

「それなら、書くな」と言われそうだが、誰もやらないじゃないか。

だから、多少とも参考になればいいな、という心境なのである。

さて、前書きはこの辺にしよう。


◆「ノロウイルスに関するQ&A」の非常に大雑把な要点と、その他情報源、から情報


  • ノロウイルスによる感染性胃腸炎の患者は、「毎年」、「一年中」どこかで発生している。珍しいウイルスではない。たまたま今年、非常に患者が多いのだ

  • 例年、11月末から患者が増え、1月にピークが来る(厚労省 ノロウイルスQ&Aにグラフがある)。

  • このグラフで、注意すべきは1月の第1週が、このグラフの47週に該当することである。

  • 何故、今年、特に患者が多いのかは、分らない。

  • 感染経路は、食品そのもの(つまり、食中毒)の場合と、感染者、感染者の汚物、感染者を看護したものからの飛沫感染である。

  • 食品は2枚貝(生牡蠣など)が多い。食べてから24時間~48時間で発症する。

  • 飛沫感染とは、患者がトイレに行く、排便後、トイレットペーパーを使っても、ウイルスは手に付着している。

  • だから、患者は排便後、或は嘔吐で口を手で拭った後、しつこいほど手を洗わなければならない。

  • 患者以外の者が、ウイルスが付着した蛇口を触って、その後手を洗っても、水を止めるときにもう一度触れるから、又、手についてしまう。

  • その手で、パンをちぎって食べたり、考え事をしているときに、唇に手を持っていく癖の人は意外と多いが、あれをやると、感染するわけである。

  • インフルエンザとは異なり、ワクチンは存在しない。予防は、危なそうなものを食べない。調理器具を消毒する。多くの人が触りそうなところを消毒する。丁寧に手を洗う(石けんと流水を使って30秒以上。特に素人は、親指と、指の股、爪と指のわずかな空間を洗わないので、注意)ことしか、方法がない。

  • 患者のいる部屋、嘔吐した部屋などは換気すること。ノロウイルスは乾燥すると空中に漂い、空気感染することもある。

  • 発症すると、2~3日下痢か嘔吐、又はその両方が続きかなりしんどいが、致命的ではない。

  • (引用者によるコメント:養護施設のお年寄りが亡くなっているが、高齢者や子どもは体力がなくて、下痢による脱水症状で生命に関わる場合があるが、それはノロウイルスに限らない)

  • 発症しても、治療法はなく、対症療法のみである。安静にして、回復を待つ。数日して下痢とともに、ウィルスが体外に排出されれば、治る。したがって、重篤な脱水症状の兆候を呈している場合などを除き、下痢止め薬は飲まない方が良い。それは、ノロウイルスが排出されるのを止めてしまうからである。


◆消毒は「次亜塩素酸ナトリウムで」と書いてあるが要するに「キッチンハイター」「キッチンキレイキレイ」などである。

厚労省のQ&Aによると、
ノロウイルスの失活化には、エタノールや逆性石鹸はあまり効果がありません。ノロウイルスを完全に失活化する方法には、次亜塩素酸ナトリウム、加熱があります。

とのこと。役所だから、特定商品名を書くわけにはいかないのは分るが、素人に「次亜塩素酸ナトリウム」といっても分らない。

検索したら、市販されている製品では、「家庭用の塩素系漂白剤:ハイター、キッチンキレイキレイ など」だそうだ。

「混ぜるな!危険」と言う奴ですね。

漂白剤に使われる次亜塩素酸ナトリウムはアルカリ性だが、トイレ用洗剤などは塩酸なので、混ぜると有毒な塩素ガスを発生するのだ。

素人向けに消毒薬の作り方を易しく解説したサイトが熊本市感染症情報センターのサイトにある。


問題は手洗いで、「エタノールや逆性セッケンはあまり効果がない」、という。

漂白剤を人体につかうわけにはいかない。

有効な手指消毒液はないのだろうか?

市販の消毒薬では、病院によくスプレーがおいてある「ウエルパス」と、全く同じ成分の「ラビネット」がある。

要するにエタノール(アルコール)に微量の塩化ベンザルコニウム(逆性石鹸)を混ぜたもの。大抵の細菌やウイルスに有効なのですがね。



試しに、Googleで「ラビネット OR ウェルパス」で検索してください。いくらでもネットで買える。

携帯用の小さいスプレーもあって、詰め替え液も売っている。そこらの薬屋には余りないのですよ。

手洗いに石けんが無いところとか、病院に行った後とか、便利なんですけどね。

ノロウイルスはこれらは全く無駄だと言うことではないようなのだが、どうなのだろうか?

これをお読みの医療従事者の方、教えていただけませんか?

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