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2007年1月

2007.01.31

柳沢発言は確かに不注意だが、直後、「機械といってごめんなさいね」とある。文脈を読むことだ。

◆資料:柳沢発言を伝える各紙の第一報(抜粋)

【日経】女性は「産む機械」、すぐ言い直し謝罪・柳沢厚労相が講演で

柳沢伯夫厚生労働相は27日、島根県松江市での講演で少子化の解消策として

「産む機械、装置の数は決まっちゃった。あとは1人頭で(たくさん産むように)頑張ってもらうしかない」

と述べ、女性を“子供を産む機械”とみているかのような発言をした。

厚労相はその場ですぐに「機械と言ってごめんなさい」などと謝罪。

「産む役目の人」と言い直した。(1月28日 01:01)


【産経新聞】女性は「産む機械」柳沢厚労相

柳沢伯夫厚生労働相は27日、松江市で開かれた自民県議の決起集会で、

「産む機械、装置の数は決まっているから、あとは一人頭で頑張ってもらうしかない」

と女性を機械に例えて少子化問題を解説した。

柳沢氏は「これからの年金・福祉・医療の展望について」と題し約30分間講演。

出生率の低下に言及し「機械って言っちゃ申し訳ないけど」「機械って言ってごめんなさいね」との言葉を挟みながら、

「15-50歳の女性の数は決まっている。産む機械、装置の数は決まっているから、あとは一人頭で頑張ってもらうしかない」と述べた。

厚労省は昨年12月、人口推計を下方修正。

この時、柳沢氏は「子供を持ちたいという若い人たちは多い。その希望に応えられるよう、できる限りの努力をしていきたい」と話していた。

(2007/01/28 03:40)

【毎日新聞】柳沢厚労相:講演で「女性は産む機械」

柳沢伯夫厚生労働相=写真=は27日、松江市で開かれた自民党県議の集会で講演した。

講演は年金・福祉・医療問題に関するもので、出席者によると、柳沢厚労相は少子化対策に言及する中で

「15から50歳の女性の数は決まっている。産む機械、装置の数は決まっているから、機械と言うのは何だけど、あとは一人頭で頑張ってもらうしかないと思う」

などと述べたという。

少子化対策にかかわる閣僚による、女性を「出産する機械」とも例える発言だけに、

今後、批判を強く受けそうだ。[2007.01.28 東京朝刊]


◆コメント:人の発言は原発言をよく確かめ、文脈を見てから評価せよ。

昨日から今日にかけて、柳沢厚労相の発言を巡る報道だけを読んだり聴いたりした人は、柳沢氏は

「女性は産む機械」

というフレーズ(節)をそのとおりに言ったと信じ込んでしまうに違いない。

記事を読めば分かるとおり、そういう言い方はしていない。

騒ぎすぎ。オーバー・リアクションである。



こう言うときは、

どのようなコンテクスト(文脈)の中で、正確には何と云ったのか、

できる限り、一言一句正確に知ろうと努力するべきである。


毎日新聞の記事など、伝聞ではないか。
「などと述べたという」

って、そんなことで記事にしていいのか。

この手の報道は、元の発言を変形して用いていることが多い。

本当のことはその場にいないと分からないが、できるだけ多くのメディアの記事を集め、

比較し、照らし合わせる(クロスチェックする)ことにより、いわば、「近似値」に近づく。


◆元々の発言を前掲の記事で読むと、ニュアンスが違う。

柳沢大臣の発言には、新聞・テレビの報道から想像するような女性蔑視の意図は認められない。
「女性は子どもを産む機械」

とはマスコミが「断片を再構成して創った」センテンスで、柳沢大臣はそんなことはいっていないではないか。

確かに「機械」はまずい。こういうのをミス・リーディング(誤解を受けやすい)な発言という。

しかし、マスコミの報道やちょっと、恣意的(恣意とは「悪意」という意味だ)に過ぎると思う。

「資料」に掲載した記事を読めば分かるとおり、柳沢大臣は
「15歳-50歳の女性の数は決まっている。」

の後で、
「機械の数は決まっているから・・・」

といったが、すぐに、
「機械と言ってごめんなさい」

と謝罪しているではないか。マスコミは、そこまできちんと報道しなければダメだ。



私の所見は次の通り。

「柳沢厚労相の発言は不注意だが、前後の文脈から総合的に考えて、女性を蔑視する意図は無かったと考える方が自然である。」


◆この人は竹中平蔵の前に金融・経済財政担当相を務めていた。

柳沢氏は竹中平蔵の前の金融担当大臣だった人だ。

財務大臣や日銀総裁、金融担当大臣、金融庁長官は、毎日のように、日銀、財務省、厚労省、総務省、内閣府などから発表される経済統計を見ている。



私の想像では、柳沢大臣は少子化問題を論じているのにも関わらず、

金融相時代の「設備稼働率」が頭に浮かんでしまったのだと思われる。

それは、女性蔑視ではなく、「かつて慣れ親しんだ世界の言葉をうっかり使ってしまった」と解釈した方が自然である。


◆柳沢氏は何と云えばよかったか。

柳沢氏の発言に「15歳-50歳の女性の数」という表現がある。

これは、少し間違えているのだが、国連経済社会局人口部では、

子どもを産むのが可能な女性の年齢を15歳から49歳に設定している

これを「出産可能年齢」という。

私が思うに、柳沢氏は、

「15歳から49歳、即ち出産可能年齢の人口が、突然大きく変動するとは考えにくい。従って、ひとりひとりの女性の出生率が上がらないと、少子化は止まらない」

と言えば良かったのである。



柳沢氏に悪意はなかったとしても、厚労相としては、不勉強のそしりは免れない。

初歩的な人口統計用語ぐらいは、勉強しておくべきだった。それは、確かにそうだ。

だが、辞めろというほどのことでは無いと思う。


◆私も似たような(或いはもっと意図的に悪質な)引用をされたことがある。

以前、2006年10月01日(日) 「さくらちゃんを救う会」難病女児の募金に批判 という記事を書いた。

この記事の一部を引用し、Yahoo!掲示板で批判している奴がいた。引用されたのは、

(前略)カネが足りない為に幼子が命を落とすことがあったら、あまりにも不憫である。と私は考えたのである。

話が飛躍するかも知れないが、田中角栄の秘書を23年務め、先年亡くなった早坂茂三氏が、ある本の中で、

「余程の悪党で無い限り、人間、他人様(ひとさま)に『カネを貸してくれ』と頼むほど、惨めで、切ないことは無い」

と書いている。その通りだと思う。

ましてや、今回は、上田さん夫妻は「カネを恵んでくれ」と世間に顔を名を晒して頼んでいるのだ。

ブログの中で、「これは、乞食じゃないか」とひどいことを書いている人がいる。

その通りだから、ひどいのである。それを書いてはいけない。

これは人の親にならないと分からない。

親なら、乞食をしてでも我が子を救いたいと思う。それは、恥ずかしいことでも悪いことでもない、自然な気持ちだと思うのである。

という段落の中で、

「余程の悪党で無い限り、人間、他人様(ひとさま)に『カネを貸してくれ』と頼むほど、惨めで、切ないことは無い」

という部分だけを載せ、

「アホか。これは借金じゃないぞ、募金だぞ」

と私の記事を批判(?)しているつもりなのだが、これにはあきれた。

私はその直ぐ後に、次のように書いている。

「ましてや、今回は、上田さん夫妻は他人様に『カネを恵んでくれ』と世間に顔を名を晒して頼んでいるのである。

しかし、恣意的な引用(抜粋)をされると、あたかも、私が「借金」と「募金」の区別ができない、という印象をYahoo!掲示板の読者に与える。

このような経験があるので、人が恣意的に他人の発言の一部だけを切り取ったり、更にそれを変形すれば、

いくらでも、原発言者(執筆者)を「悪者」に仕立て上げることができることが良く分かるのだ。

柳沢大臣と私は何の関係もないが(面識はなく、身内でもない)

報道の仕方がフェアでなく、世間も原発言を確かめずに過剰に反応しているのが気になったので、取り上げた。

◆追記:この文章も全部を読んでいただきたい。

トラックバックを下さった方があるが、そこを読むと、やはり自分に都合の良い引用をなさっている。

私は、柳沢発言は女性蔑視を意図したものではないと思われる。
と書いたが、「批判に値しない」とは書いておらず、現に私自身批判していることに気づいていただきたい。

こちらも同様。

「『文脈を読め』という」でこの文章全体をまとめてしまうのが、

「文脈を読んでいない」ことなのである。ミスリーディングである。

私は、柳沢大臣の「不注意」も同時に指摘している事をお忘れなく。


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2007.01.30

「防衛相発言、米が真意ただす=イラク戦争批判で」←馬鹿野郎。真意もへったくれもねえだろう。

◆記事:防衛相発言、米が真意ただす=イラク戦争批判で

ブッシュ米大統領のイラク戦争開戦の決断を批判した久間章生防衛相の発言に関し、

米政府が外交ルートを通じて真意を説明するよう求めていたことが28日、分かった。政府関係者が明らかにした。

外務省幹部は「抗議ではない」としているが、政府内には一連の防衛相発言が日米同盟に影響を与えかねないとの懸念の声も出ている。

久間氏は24日の講演で、イラク戦争開戦に関して「判断は間違っていた」などと発言した。

これに対し米側は「発言の真意は何か」と日本政府に照会。日本側は「久間氏の入閣前の認識を述べたものだ」などと回答したという。

(1月28日13時0分配信 時事通信)


◆記事2:イラク戦争 久間防衛相「米大統領の判断は間違い」(1月25日8時1分配信 産経新聞)

久間章生防衛相は24日、日本記者クラブで記者会見し、

米国がイラクの大量破壊兵器開発を理由としてイラク戦争に踏み切ったことについて

「核兵器がさもあるかのような状況でブッシュ米大統領は踏み切ったのだろうと思うが、その判断が間違っていた」とし、開戦の判断を批判した。

イラク戦後の統治についても「後をどうやってうまく処理するかの処方箋(せん)が(米国には)ないままだった」と述べた。

安倍晋三内閣は米国のイラク戦争を支持しており、久間氏の発言はこれに反する。

だが、安倍首相は24日夕、首相官邸で記者団に対し、

「(閣内不一致には)当たらない。(久間氏は)感想を述べたのだろう。イラク戦争の評価、復興支援は内閣として一致した考え方を持っている」と述べ、

今回の久間氏の発言は個人的な見解だと受け止める姿勢を示した。

塩崎恭久官房長官も同日午後の記者会見で「政治家として久間防衛相が話した」と述べ、問題視しない考えを示した。

久間氏は会見の中で、自衛隊のイラク派遣の根拠法となっているイラク復興支援特別措置法が7月末に期限切れとなることについては、

「米国が増派を決定したから(自衛隊派遣を)引き続きやるという短絡ではなく、

復興のため何ができるのか、自衛隊でないとできないのかを総合的に判断して結論を出す。

必要なら(派遣期間を)延長すればいいし、民間に任せるのならそれでもいい」と述べた。


◆コメント:イラク戦争は違法であり、これを支持した小泉、安倍が間違っている。

私は、「イラク戦争は違法である」という趣旨の文章を何度書いたか分からないが、

毎日、初めて拙文を読んで下さる方がおられるから、何度でも書く。



与党から「イラク戦争は間違い」という発言が出たのはこれが初めてだが、むしろその方が異常である。

久間(きゅうま)防衛大臣の発言は、その意味において、意義があると言っても良い。

しかし、久間氏の見解は、結論において正しいが、理由において間違っている。


◆大量破壊兵器があろうが、無かろうが、米国がイラクに対して武力を行使したこと自体国連憲章に違反している。

米国も日本も、世界中の国連加盟国は、国際連合憲章を遵守しなければならない。

あまり意識されていないが、国連憲章と日本国憲法はよく似ている。

国連憲章も、武力の行使を原則として禁止しているのである。それは、第1章 目的及び原則を読むとわかる。

第1条〔目的〕。

1 国際の平和及び安全を維持すること。そのために、平和に対する脅威の防止及び除去と侵略行為その他の平和の破壊の鎮圧とのため有効な集団的措置をとること並びに平和を破壊するに至る虞のある国際的の紛争又は事態の調整又は解決を平和的手段によって且つ正義及び国際法の原則に従って実現すること。

国際紛争を「平和的手段によって解決すること」が国際連合の目的である。

そして、念を押すかのように第2条〔原則〕の第3項、第4項は次のように定めている。

3 すべての加盟国は、その国際紛争を平和的手段によって国際の平和及び安全並びに正義を危うくしないように解決しなければならない。

4 すべての加盟国は、その国際関係において、武力よる威嚇又は武力の行使を、いかなる国の領土保全又は政治的独立に対するものも、また、国際連合の目的と両立しない他のいかなる方法によるものも慎まなければならない。

一目瞭然である。国連憲章に従えば、武力の行使は原則として許されないのである。

但し、例外となる場合が二つある。


◆例外的に武力行使が許されるのは、安保理が多国籍軍を派遣するとき、自衛権を行使するとき、の二つのケースしかない。

国連憲章において、武力行使が例外的に認められている状況は、二つしか、存在しない。

一つ目。安保理が多国籍軍を派遣するとき。

第7章 平和に対する脅威、平和の破壊及び侵略行為に関する行動にあるとおり、

国際社会で平和に対する脅威が生じたとき、当該国に対してまず、非軍事的措置をとり、それでもダメなときに初めて、多国籍軍を派遣する。

それが42条である。

第42条〔軍事的措置〕

安全保障理事会は、第41条に定める措置では不十分であろうと認め、又は不十分なことが判明したと認めるときは、国際の平和及び安全の維持又は回復に必要な空軍、海軍又は陸軍の行動をとることができる。この行動は、国際連合加盟国の空軍、海軍又は陸軍による示威、封鎖その他の行動を含むことができる。

二つ目。自衛権を行使するとき。
第51条〔自衛権〕

この憲章のいかなる規定も、国際連合加盟国に対して武力攻撃が発生した場合には、安全保障理事会が国際の平和及び安全の維持に必要な措置をとるまでの間、個別的又は集団的自衛の固有の権利を害するものではない。この自衛権の行使に当って加盟国がとった措置は、直ちに安全保障理事会に報告しなければならない。また、この措置は、安全保障理事会が国際の平和及び安全の維持又は回復のために必要と認める行動をいつでもとるこの憲章に基く権能及び責任に対しては、いかなる影響も及ぼすものではない。


◆2003年3月20日(イラク戦争をアメリカが勝手に始めた日)時点では、いずれの場合にも該当していなかった。

ブッシュ大統領はイラク戦争を始めるに当たって、その正当性の根拠として

「イラクが大量破壊兵器を保有しており、それがテロリストの手に渡れば、米国が明日にも攻撃を受けるかも知れない」

と主張したが、そもそもこれが、理由にならないのだ。



周知のとおり、大量破壊兵器は存在しなかったが、それは、問題ではない。

仮定上の話として、もし、当時イラクが本当に大量破壊兵器を保有していたとしても、

アメリカが、単独で先制攻撃を加えて良いという理由にはならない。

何故か。

1.国連安全保障理事会はイラクに対する軍事的措置を実行する決議採択どころか、議題にもなっていなかった。つまり多国籍軍を派遣する決定はなされていなかった。

2.アメリカはイラクから武力攻撃を受けていなかった。

から、である。


◆「イラク戦争の大義」など存在しない。

当時、日本の国会では、野党がイラク戦争の「大義」は何か?という言葉で与党を追及したつもりでいたが、

そういう曖昧な言葉を使うから、イラク戦争の違法性がはっきりと日本国民に認識されないのである。

「イラク戦争の国際法における正当性の根拠を示せ」

と与党に詰め寄れば、与党は答弁に窮したであろう。

前述のとおり、たとえ(本当は無かったが)大量破壊兵器がイラクに存在したとしても、なお、アメリカの武力攻撃は違法行為なのだから。

弁明の余地は全く無い。

イラク戦争が「違法行為」であることは、「客観的」事実なのだ。

賛成とか反対とか、議論することすら馬鹿げている。



全く正当性のない、アメリカの武力侵攻で、何万人という無辜のイラク人が殺され、3000人を超えるアメリカの兵士が死んでいる。

その「違法行為」を世界で最初に「支持する」と公式に声明を発表したのが、小泉である。

日本にとって非常に恥ずかしい歴史的事実である。

にも関わらず、安倍首相も引き続き、「イラク戦争を支持したことは正しかった」という。

バカに相違ない。

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2007.01.29

「『施政方針演説』安倍首相「教育再生は内閣の最重要課題」うそつけ。最重要課題は憲法改正だろう。

◆記事:[施政方針演説]安倍首相「教育再生は内閣の最重要課題」

安倍晋三首相は26日午後、衆参両院の本会議で初の施政方針演説を行った。

首相は「教育再生は内閣の最重要課題」と明言したうえで、「国への愛着愛情をおろそかにしてきた」と問題提起。

道徳教育の充実など改正教育基本法を踏まえた公教育の再生に取り組むことを強調した。

また憲法改正の議論を促し、改憲手続きを定めた国民投票法案の今国会成立に強い期待感を示す。

保守色の強い「安倍カラー」を意識したもので、「戦後レジーム(体制)」からの脱却も改めて宣言した。

首相は「21世紀の国際社会で新たな模範となる国にしたい」と切り出し、

「憲法を頂点とした教育、外交・安全保障などの基本的枠組みの多くが時代の大きな変化についていけなくなった」と指摘。

「今こそ大胆に見直し、新たな船出をすべき時が来た」と述べた。

教育再生では、いじめや子どもの自殺、子どものモラルの低下などの原因について

「公共の精神、地域や国への愛着愛情、道徳心などの価値観をおろそかにしてきたのではないか」と指摘。

「教育新時代」をうたい、今国会に教育関連法案を提出し、

(1)ゆとり教育の見直し(2)学習指導要領の改訂(3)教員免許更新制の導入(4)教育委員会改革――

を行う考えを示した。(以下略)【2007/01/26 (毎日新聞)】


◆具体性が無い。結局「何を」「どういう順番で」「どうしたい」のですか?

こういう演説は、聴いていて実にイライラする。

「戦後レジーム(体制)」からの脱却ってのは何だよ。

憲法改正したいのだろう。はっきり言わなくてはわからん。

憲法改正は9条を改正することで、「戦争放棄」を「放棄」して、アメリカにくっついて、

世界のあちこちへ行って、鉄砲をぶっ放せる国にしたいのだろう。



私には、

戦後レジーム(戦後体制といえばいいだろう)が時代の大きな変化について行けなくなった

とは何がどのようについて行けないのか分からない。

戦後レジームが間違っていたのなら、

何故、日本は戦後、奇跡的に速い復興と驚異的な発展を達成できたのだろうか。



今の世の中がおかしいのは、体制が原因ではなく、体制を運用する政治家と役人の所為だ。

あんたら政治家が憲法の規定にある「全体の奉仕者であり、一部の奉仕者ではない」ことをすっかり忘れ、

一部の奉仕者どころか、自分のことばかり考えているからだ。

「公」より「私」を優先する人間が国の仕組みを作るから、変なことになるのだ。



役人も同じだ。この国の中央官庁の役人の最大関心事は、「天下り先を確保すること」なのだ。


◆教育再生したいなら、率先垂範しろ。

教育再生が最重要課題とは聞いてあきれる。

政治資金を報告していなかったり、実在しない事務所経費を計上して、税金を着服するというような、

「汚い」ことを国権の最高機関の成員が全然罪悪感もなく実行していながら、

子どもに「立派な人になりましょう」と言えた義理か。


◆憲法改正して戦争する国に変えようといいながら、少子化対策とはどういうことか。

少子化対策に注力するといったって、こんな先行き不透明な状態で、子どもをつくれというのは無責任だ。



安倍晋三は憲法9条を改正して、集団的自衛権の行使を可能にし、日本を「戦争に加われる国」にしようとしているのは、誰でも知っている。

子供をつくったら、将来兵隊にとられるかも知れない。

そんな危ない世の中でじゃ、子どもが増えないのは当たり前だ。



それとも、安倍首相は将来、兵隊が不足しそうだから、

兵役に就かせる人間がほしいので、少子化対策をしているのか。



公務員には憲法を護る義務がある。

その公務員の頂点に位置する内閣総理大臣自らが、改憲するぞ、と平気で言うこと自体、既に違憲である。

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2007.01.28

「マーラー交響曲第5番第四楽章 アダージェット」今まで紹介した中で、一番長い曲を聴いていただきます。

◆音楽家への憧れ。

これから書くことは、つい最近、拙ブログを読んで下さっている、プロの弦楽器プレーヤーの方とメールでやりとりしたことです。

その方は、「あっ」と思われると思います。誤解しないでいただきたいのですが、他意は全くありません。

いずれにせよ、いつか書こうと思っていたのです。

ご理解いただければ、幸いです

私にとって、プロのオーケストラプレーヤーは、子どもの頃から「神様」に等しい存在です。

永遠の憧憬なのです。

勿論、プロになられるまでに、私などが想像できないほどの厳しい訓練を重ねられたこと。

音楽家といえども、皆が皆、人格者というわけではなく、随分変った人、意地悪な人すらいることも承知しています。



それでも、子どもの頃、自宅近くの杉並公会堂でファミリーコンサートがあり、終演後、帰途につくオーケストラの方々に

サインをお願いしたときの気持ちがわすれられません。

ただの一度も嫌な顔をされたことがありませんでした。

皆さん、私が差し出す小さいスケッチブックに、喜んでサインを下さいました。

天にも昇る心地でした。

今や、その当時、想像だにしなかった環境が整いました。

インターネットができたおかげで、何処のどなたかは分からないけれど、

正真正銘、私にとっての「神様」と時折、メールなどやりとりさせていただけるのです。

夢。そう。まさに、夢のようです。



今まで生きていて良かったと思います。


◆弦楽器の表現力の大きさは測り知れません。

オーケストラを日本語で管弦楽といいます。勿論管楽器も打楽器も大変に重要な存在ですし、

それぞれの楽器でプロになる、ということは、今までに何度も書いたとおり、大変なことです。

それは、私もヘタクソですが、ラッパを吹きますからよーくわかります。



ですが、オーケストラの心臓部はやはり弦楽器です。弦楽器の表現力の大きさ、広さ、深さは圧倒的です。

かつて、作曲家の故・芥川也寸志さんがテレビで、「自分が作曲科の学生だった頃、オーケストレーション(管弦楽法)の

バイブルは、リムスキー・コルサコフの『管弦楽法』という本だった」とおっしゃっていました。

そこで、私は銀座のヤマハの楽譜・音楽書売り場にノコノコ出かけて、素人の分際で、その本の中身を眺めてみました。

正確に一字一句覚えてはいませんが、概ね次のような記述を発見しました。それは、

作曲家を志す学生には、金管楽器に夢中になる時期、打楽器をやたらと多用したくなる時期、ハープを使いたくて仕方がなる時期などがある。

しかし、管弦楽法の第一歩は、弦楽器の表現力の大きさを正しく認識することから始まるのだ。

という趣旨の文章でした。

私の愚問に、辛抱強くお付き合い下さる、前出のプロの弦楽器奏者も、非常に「我が意を得たり」というご様子でした。

作曲家のみならず、指揮者の多くは、弦楽器を充分に鳴らすことをきちんと考えていないのだそうです。

私が素人の浅知恵で今まで聴いた演奏を振り返ると、弦楽器群の外側(最高音部のファースト・バイオリンと最低音部のコントラバス乃至はチェロ)

は、だれでも気が付くのですが、内側(内声部といいます。主に、第二バイオリンとビオラです)に注意が足りないようです。

普通に弾いたら、聴衆は、内声部が何をやっているか分かりません。

いつも分かる必要は無い、というか、常に内声部だけが目立ったらおかしな響きになりますが、

要所要所で内声部を引き出すことがなかなかできないようです。


◆弦楽器の表現力の極致。マーラーの5番の「アダージェット」

マーラーという人は、ウィーン国立歌劇場音楽監督(当時は「宮廷歌劇場」の指揮者が本職でした。

つまり、小沢征爾さんの大先輩ですが、仕事に傍ら作曲を続け、交響曲だけでも九曲も書いています。

交響曲第五番は(この曲に限らずマーラーのシンフォニーは皆、そうなのですが)、トランペット・ソロで始まり、

トランペットが大活躍するので、その意味でも私は聴いていて興味が尽きないのですが、今日はその話はいたしません。



第四楽章のアダージェットは、ヴィスコンティ監督の映画、「ベニスに死す」で使われてから大変有名になりました。

この楽章は弦楽合奏とハープのみで演奏されます。ぞっとするほど美しい音楽です。

生意気なことを敢えて書きますが、これを聴いて美しいと感じたら、その方はとても繊細な感受性をお持ちです。

とても、静かで、音の動きの速さということで言えばそれはアダージェットですから、速く無いけれども、

指揮者とオーケストラの実力がはっきりと出ます。弾く方は緊張すると思います。



今まで、色々な音楽をここに載せましたが、今日のが一番長い(と言っても、10分強です)です。

最初、退屈に感じられるかも知れませんが、ホンの10分ですから最後まで聴いてみて下さい。

きっと、気に入る方がいらっしゃる筈です。ボリュームは絞って聴いて下さい。



如何でしたか?

気に入って頂けたら嬉しいです。

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2007.01.26

27日はモーツァルトの誕生日/「金総書記身辺に異変説-北朝鮮」マスコミが静かなところが怪しい。/新大久保留学生死亡事故から6年。

◆記事1:金総書記身辺に異変説=「抗争」「軟禁」情報も-北朝鮮

【ソウル25日時事】北朝鮮の情報に詳しい韓国の消息筋は25日、北朝鮮の金正日労働党総書記の身辺に最近、

何らかの異常事態が発生したとの情報があることを明らかにした。

金総書記は現在、平壌には不在で、総書記の側近グループ内で激しい抗争が繰り広げられているという。

米韓などの情報当局も確認作業を進めているもようだ。



同筋は、金総書記の健康状態に何らかの問題が起きた可能性を示唆。

このほか、軍部の軟禁下にあるとの情報も出ているという。

金総書記は日本海に面した北朝鮮東部の元山に滞在しているとの見方もある。

元山には金総書記の高級別荘があるとされる。



情報の真偽は今のところ不明だが、事実であれば、金総書記を絶対的なトップとした北朝鮮指導部に「権力の空白」が生まれ、

指導部の体制に大きな影響を及ぼすことは確実。

ただ、韓国政府当局者は「特異な兆候は把握していない」として、情報の信ぴょう性に疑問を呈している。[1月26日3時0分配信 時事通信]


◆コメント:充分あり得る。金正日の健康は以前からすぐれない。

日頃(と言ってもさほど頻繁ではないが)日本のテレビに映る金正日の姿は健康そうだが、そんなのは当たり前で、

仮に病気であっても、それと分かるような映像を北朝鮮が世界に見せるわけがない。

首領様が健康だった(今が病気だという「確証」はないが)頃、映像を大量に撮り溜めしておき、

もしも、キムちゃんがぶったおれても、当分ごまかせるようにしてあるだろう。それぐらいのことは、諜報の素人でも簡単に察しがつく。



2年7か月前、北朝鮮、心臓専門病院を準備=韓国にノウハウ打診というニュースを取り上げた。

このときも、もしかすると北朝鮮の崩壊に結びつく、という意味で非常に重大なニュースだったのだが、

日本のマスコミは殆ど取り上げなかった。多分国家権力から「黙ってろ」と言われるのだろう。



それはともかく、要するに、金正日総書記は何百万人もの国民が餓死している中で、

自分は美味いものを食い過ぎてメタボリック・シンドロームになっているすごい人間なのである(それで平気だということが)。

動脈硬化か、高血圧か何かしらないが、循環器系の疾患を抱えているらしい。

充分あり得る話だ。そうでなければ、わざわざ、韓国に心臓病専門病院をつくるノウハウを訊くだろうか。

フェイントということもあるけどね。


◆今朝の「金総書記身辺に異変説」を報じたのは、時事とロイターだけ。

もし、金正日の健康状態に異変が起きて、本当に側近たちの権力抗争が始まっているとしたら、

間違いなく世界のトップニュースである。

ところが、このニュースを報じたのは日本のメディアでは時事通信だけ。

全国紙とNHKのサイトを見たが、載っていない。

ニュースメタサーチCEEK.JP NEWSで検索しても、引っかかるのは韓国の新聞、中央日報と朝鮮日報の日本語版ばかり。

しかも、中央日報によると、韓国の政府高官は、「金総書記の身辺に異変」の情報を否定している。そこがまた、怪しいのだけどね。



日本政府はどうか。

「塩崎官房長官が、今朝(26日)の記者会見で『そうした情報は聞いていない』と言った」

という話しか分からない。



このように、妙に沈黙が続いているときは、実は重大なことが進行している可能性がある。



たまたま今日は、第166回通常国会が開会し、国会に陛下をお呼びしてお言葉を賜り、

安倍首相の初めての施政方針演説が行われた。

重大ニュースを誤魔化すにはちょうど良い。

何とも言えないけれども、体制の崩壊というのは、ある日突然、あっという間に起きる。

ウォッチしておいた方がいいですね。



他人事じゃないのです。



北朝鮮が本当に崩壊したら、大量の難民が韓国、中国、日本にやってくるだろう、といわれている。

実際、各国政府外交担当者があつまり、その時の対応について会議を開いているのです。


◆記事2:両陛下、目頭押さえ鑑賞 救助で死亡の留学生映画 (共同通信)

東京のJR新大久保駅で2001年、ホームから転落した人を助けようとして電車にはねられ死亡した

韓国人留学生李秀賢さん=当時(26)=を題材にした日韓合作映画「あなたを忘れない」の試写会が26日、都内で開かれ、

天皇、皇后両陛下が李さんの両親らとともに鑑賞された。



映画は韓国人留学生の主人公が、東京で出会った日本人の少女と愛をはぐくむ青春の日々に、

日本に対する韓国人の複雑な感情なども織り込んで描いている。

主人公が死亡するラストシーンでは、両陛下も目頭を押さえていた。

李さんの両親は事故後の01年11月、警察官らの殉職者慰霊祭に参列するため来日。

その際、皇居を見学すると、皇后さまが偶然通り掛かり「残念なことになってしまいましたね」と2人の手を握ってなぐさめたという。

(2007年01月26日 19:30)


◆コメント:両陛下は映画までご覧になったのですね。

私は、大半のニュースの日付は忘れてしまうが、この新大久保の痛ましい事件の日付は、忘れていないのですよ。

阪神・淡路大震災、地下鉄サリン事件、イラク戦争開戦、福知山線脱線事故、日航123便墜落事故、スマトラ島沖大地震、新潟中越地震などと同様、

覚えようとしたわけではないけど、覚えています。ショックでした。



日韓政府のゴタゴタなど、この事件には関係が無いです。

亡くなった留学生李秀賢さんは、国籍の違いなど関係なく自らの命を捨てて、日本人を助けようとしてくれたわけですね。

立派という以外に言葉を知りません。

この映画を見るのは辛いだろうけど、「見るべき」映画ではないかと思います。

陛下もご覧になったのですからね。



「国籍」などというものは、人間が勝手に創った個人の属性であって、一種の「幻想」です。

「部長」が「課長」より何故偉いか、誰も説明できません。これも人間が勝手に創ったレッテル。幻想です。

人間はそのような「幻想」に支配されている、と言う話は、心理学者の岸田秀さんの「ものぐさ精神分析」を読んで下さい。

そうすると、「国籍」によって他人を差別することが、如何に下らないか、が分かると思います。

分からない人は、悪いけど、馬鹿です。


◆【音楽】モーツァルト・オーボエ協奏曲をトランペットで。/2台のピアノの為の協奏曲K.365

去年、モーツァルト生誕250年といってレコード会社の戦略にまんまと引っかかって騒いでいた人たちは、

今年も引き続きモーツァルトをきいているのでしょうか。



本当はこのような完璧な音楽は作曲者の生誕何周年だろうが関係ないのです。

過去から未来に至るまで、いつ聞いても素晴らしい。

ただ、モーツァルトの音楽をアップする一つの区切りとして、書いておきます。明日で生誕251年です。

今日も、面白いですよ。

モーツァルトのオーボエ協奏曲ハ長調というのがありますが、

これを、毎度おなじみトランペットで吹いてしまった。モーリスアンドレです。

全曲では長いので第3楽章。あの難しい装飾音(トリルなんだよね)をよくもまあ・・・・。

カデンツァの目が回るような名人芸を聴いてください。



すごいですね。アナログレコードの時代からあるんですよ。これ。



もうひとつ。モーツァルトの作品群でピアノ協奏曲は名曲揃いですが、2台のピアノのための協奏曲、3台のピアノのための協奏曲も書いています。

(「のだめ」のCDにあるのは「2台のピアノのためのソナタ」ね。混同しないように)。

2台のピアノの為の協奏曲、変ホ長調、K.365の第三楽章を聴いて下さい。



上手いですね。第2ピアノを弾いているのは、長くシカゴ交響楽団の指揮者を務めた。「サー・なんとかかんとか」という人。既に故人です。かなりお歳を召してから弾いたのですが、上手いです。

第1ピアノもやたら上手いけど当たり前で、亡くなったチェロのデュプレのダンナだった人です。

(ここでピアノを弾いているダンナは今も健在です)。

【追記】Kenさんの奥様に捧げます。

JIROの独断的日記ココログ版に音楽について書くと、いつも丁寧なコメントを

くださる、Kenさんの奥様の訃報に接したのが、ちょうど一ヶ月前、12月26日でした(お亡くなりになったのはその前日だと思います)。

(訂正いたします。亡くなられたのは、12月26日とのことです。大変失礼致しました。)

天国の奥様が退屈なさっているのではないかと思い、モーツァルトの作品の中でも楽しい曲(無数にありますが)を選びました。

奥様にも聴いていただけることを念じつつ。

それでは。

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2007.01.25

「募金の3割はオンラインで」←「Yahoo!ボランティア - インターネット募金」をご存知ですか?/音楽

◆記事:募金の3割はオンラインで(1月15日14時31分配信 japan.internet.com)

インターネットの普及で、さまざまなものがオンラインでも行われるようになった。募金もそのひとつだ。

ところで、募金全体に占める オンライン募金 の比率は、現在どのくらいなのだろうか。

インターネットコム株式会社 と JR東海エクスプレスリサーチ が行った募金サイトに関する調査によると、

募金経験者の3割が「オンライン」募金を体験、そのうちの半数以上が募金報告を読んでいることがわかった。

調査対象は、官公庁、地方自治体、民間企業に勤務する男女331人。

男女比は男性77.0%、女性23.0%。

年齢別では、

20代16.3%、

30代45.9%、

40代32.6%、

50代4.8%、

60代0.3%。



地域別では、

北海道0.3%、

東北0.9%、

関東38.4%、

甲信越0.6%、

東海33.5%、

北陸0.9%、

近畿20.8%、

中国2.1%、

四国0.6%、

九州沖縄1.8%。



全体331人のうち、これまで募金をしたことのあるユーザーは73.4%(243人)だが、募金方法は、

「街頭」141人、

「勤務先」85人、

「オンライン」73人、

「町内会」50人

で、募金経験者の30%が「オンライン」募金を体験していることになる。

「オンライン」募金の送金方法は、「バナーをクリック」(47人)が一般的なようだ。

その他「ネット銀行からの送金」「クレジットカード決済」など。

また、オンライン募金したサイトの、その後の募金報告を読んだことのあるユーザーは、

「すべて読んでいる」「読んだものもある」を合計すると42人。

「オンライン」募金経験者73人のうちの57.5%が募金報告を読んでいることになる。

オンライン募金ユーザーの目は、予想以上に厳しいのかもしれない。

(調査協力: JR東海エクスプレスリサーチ )


◆コメント:【為参考】Yahoo!インターネット募金は大変簡単だ。

誰でも知っている、ポータル・サイト、Yahoo! JAPANの画面「暮らす」に「ボランティア」というリンクがある。

そこを開くと、Yahoo!ボランティアの画面になる。

画面右上に「インターネット募金」という一角がある。

クリックすると、Yahoo!ボランティア - インターネット募金が現れる。

盲導犬協会、骨髄バンクを始め、国内外の任意の対象宛にカードで募金ができる。

そのためには、Yahoo!ウォレットというアカウントに予めカードを登録しておく必要があるが、これはさほど面倒な作業ではない。

ネットショップなどを使ったことがある人なら一層容易に手続きを済ませられるであろう。

個々での募金は、「壁紙を買う」という形式だが、500円から可能である。



勿論、全ての募金に常に募金することはできないだろう。

しかし、仮に(仮に、ですからね?)日本人の100人に1人、120万人が、一回、500円を寄付すると、6億円にもなる。

寄付を募っている組織は多いが、例えば、災害や事故、自殺で親を失った学生の進学を助ける(他の活動もしている)

あしながさん奨学金は、年間20億円を集めるのに東奔西走している。


◆赤坂議員宿舎の建設事業費は334億円だった。

国会議員は、自分たちの宿舎を東京の溜池山王という超一等地に建てた。



民主党の河村たかし議員が一人、反対して気焔を上げていて、その意見は非常に尤もなので、予算委員会の議事録を載せた。

民主党の河村たかし議員は、新宿舎について問い質した、唯一の国会議員だ。をご覧頂きたい。



そこにあるように、建設事業費は334億円。超豪華マンションの「宿舎」に国会議員は家賃9万円で入居できる。

現在の青山宿舎に空室があるのに、である。

「全体の奉仕者」である、国会議員が、自分たち用のマンションに334億円を使っている。



一方で、自分の所為ではないのに、進学するに当たってお金が無くて困っている子どもがいる。

前述の通り、あしなが育英会によれば、彼ら全体に必要な奨学金は年間20億円である。

本来、税金は困っている人、気の毒な人に対して優先的に使うべきだ、と、少なくとも私は思うが、

驚くべき事に国会議員にそういうことをいう人は河村たかし議員以外にあまりいない。



だから、募金に頼ることになる。



国民の100人に1人が一回500円の寄付を1年に4回行えば、あしなが育英会が必要とする資金はまかなえる。

私の感覚では、さほど大きな負担ではないと思う。



断っておくが、例として「あしなが育英会」を取り上げた。

当たり前だが、他の団体、組織、困っている人々、はどうでも良いと云うことではない。

さらに、云うまでもないことだが、どうするかは完全に個人の由意思に基づいて決定されるべきである。

如何なる強制もするべきではない。


◆音楽:ウェーバー「アブ・ハッサン序曲」をオーケストラ、ピアノ連弾・金管アンサンブルで聴いてみます。

以前、「魔弾の射手」や「舞踏への勧誘」で知られるドイツの作曲家カール・マリア・フォン・ウェーバー(普通、単にウェーバーといいます)

の誕生日、11月18日に彼のオペラの序曲を2曲載せました。

そのうちの一曲、「アブ・ハッサン」序曲は、あまりコンサートでもプログラムに入れませんから、

ご存知の方が少ない(有名なのは「魔弾の射手」序曲、「オベロン」序曲などです)と思います。

ところが、私は以前から「アブ・ハッサン序曲」が好きなのです。理由はありません。好きに理由はないですね。



最近、音楽を載せたいのですが、載せるヒマがなかったので、久々にやります。

「同じ音楽を異なる演奏形態で」シリーズです。

オペラの序曲ですから(因みに、ウェーバーの序曲の中では演奏時間が一番短いと思います)、当然オリジナルはオーケストラです。



演奏時間は短いのですが、スピード感がある上、ティンパニ以外の打楽器をも用いていて、賑やかですね。

(「魔弾の射手」や「オベロン」では、打楽器はティンパニだけ・・だったはず・・です。スコアが無いので、あやふやですみません)。



次はこれをピアノに編曲したもの。

ピアノを二人の演奏者が弾く曲で「四手のための」と書いてあったら、「連弾」つまり、一台のピアノを二人で演奏します。

二人のピアニストがそれぞれ、別の楽器を弾くときは「二台のピアノのための・・・」と書きます。

これは、「四手編曲版」ということなので、「連弾」です。



これ、失礼だけど、有名なピアニストじゃないのですが、大変に上手いですね。

非常にタッチが明瞭です。細かい音の動きも全部はっきりと聞こえます。

フォルテのところは、かなり強い音を出していますが、それでも汚い音にならず、音のキレがいい。リズムが心地よいです。

そして連弾の命、二人が合っているか(音を出すタイミングがずれていないか)ですが、大変よく合っています。


最後は珍しいですよ。金管アンサンブルです。弦楽器は弦楽四重奏という、確立された演奏形態があります。

これは、四重奏ではないけど、あれの金管版だと思ってください。要するに小編成の合奏です。



上手いですねえ。尤も、それもそのはず。

1番トランペットは、コンラーディン・グロートという人で、

ベルリンフィルで首席トランペット奏者を務めあげた名人なのさ。

その他のトランペット奏者も、ほかの楽器を吹いているのも、全員ドイツの一流オーケストラの首席、副首席クラスの人ばかり。

勿論、どのようにお聴きになるのも自由ですが、ちょっと意識的に、「ラッパばかりなのに、うるさくない」ということに気が付いていただけるでしょうか。

金管楽器は、大きい音を出せと云われれば、いくらでも大きな音が出せますが

一方では、この演奏のように、繊細な表現も可能だ、ということです。

なお、この金管アンサンブルで使っているのは全てヤマハが制作した楽器だそうです。

勿論、いろいろ細かい注文はあったでしょうけど、嬉しいことです。

それでは。失礼します。

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2007.01.24

「ホワイトカラー・エグゼンプション 国民の理解得られていない」「共謀罪成立指示」→「トーンダウン」安倍首相大丈夫?

◆記事1:ホワイトカラー・エグゼンプション:安倍首相、法案提出断念(毎日新聞 1.17)

安倍晋三首相は16日、残業の概念をなくす「日本版ホワイトカラー・エグゼンプション」制度を導入する労働基準法改正案について

「働く人たち、国民の理解が不可欠だ。今の段階では理解を得られていない」と述べ、

25日召集の通常国会への提出を断念することを明らかにした。首相官邸で記者団に語った。

首相は11日には記者団に「私の内閣では、仕事と生活のバランスを見直していこうと考えていく」

と話し、提出を目指す考えを示していた。

しかし、同法案をめぐっては「残業代がなくなる」など、労働側から批判が噴出し、

民主党は導入に徹底抗戦する構えを見せている。与党内でも慎重論が強まり、提出見送りで最終調整していた。


◆記事2:首相、共謀罪成立を指示(産経新聞 1月20日8時1分)

安倍晋三首相は19日、長勢甚遠法相と外務省の谷内正太郎事務次官と会談し、

テロ対策のための「共謀罪」の創設を柱とする組織犯罪処罰法改正案について、

「日本が組織犯罪に対応する役割を果たす上で大事だ。早期に(国際組織犯罪防止条約を)批准する必要がある」として、

与野党と相談の上で、25日召集の通常国会で成立を図るよう指示した。

改正案は人権侵害を誘発するおそれがあるなどという野党の反発で法案提出を3回繰り返したが成立していないことや、

参院選への影響を懸念して、与党が通常国会での取り扱いを慎重に見極めている段階。

このため、首相が成立を指示したという情報は与党側で波紋を呼び、

慌てた公明党幹部が首相の真意を問い合わせ、成立に向けた動きを弱めようと図る動きもあった。

また、この法案をめぐっては昨年の通常国会の会期末には、与党側が民主党案を「丸のみ」することで成立を模索したが、

民主党が一転して採決を拒否したこともある。

参院選を前に、対決姿勢を強める野党と修正協議などで合意できるかどうかは不透明なままだ。


◆記事3:共謀罪法案、首相トーンダウン=通常国会成立にこだわらず(1月22日21時1分配信 時事通信)

安倍晋三首相は22日夜、共謀罪を創設する組織犯罪処罰法改正案について、

最優先課題と位置付ける教育改革関連法案などの審議状況によっては、通常国会での成立に必ずしもこだわらない考えを示した。

夏の参院選への影響を懸念する与党内の慎重論を踏まえ、先に指示した通常国会成立方針をトーンダウンさせた。


◆コメント:この人は一体何なんだ?

手短に書きます。納豆に3回も費やしてしまった・・・。



記事1で安倍晋三内閣総理大臣は「ホワイトカラー・エグゼンプション」法案提出を断念するとあります。

ホワイトカラー・エグゼンプションそのものの是非を書くと長くなるので省きますが、断念する理由として、安倍首相は、

「国民の理解が得られていない」

ことを挙げています。

今更何をいっているのだ、と云いたくなります。国民の理解?

教育基本法を強行採決したときも、防衛庁を省へ格上げしたときも、

郵政民営化造反組の復党を許可する際に誓約書・反省文を書かせたことに関しても

「国民の理解」など、得られていません。

「何故、今、教基法を改正しなければいけなかったのか」

「何故、国家機密情報を不注意でネットにばらまいたり、北朝鮮に自衛官が無断渡航していた防衛庁を格上げするのか」

「郵政民営化に反対し、自民党から除名された議員の復党を許可する際に、郵政民営化に賛成だと云わせたのは、『思想・良心の自由』を侵害していないのか」

どの質問にも、多分、安倍首相からは論理的・合理的な答えは得られないでしょう。



ホワイトカラー・エグゼンプションに関して「国民の理解」などと言い出した理由は明らかで、

あまりにも支持率が下がってゆくなか、国会開会を前に、さらに参院選を前に、

ホワイトカラー・エグゼンプションを言い出したら、どうなるか目に見えているからです。


◆ところが共謀罪の成立を突如指示した謎。

これは、マスコミもまだ分からないみたいです。

1月始め、自民党はやはり選挙を睨んで、過去7回も廃案になった(ただし継続審議)共謀罪の今国会提出は難しいと、いっていたのです。



それなのに、先週19日(金)、安倍首相が記事3、「共謀罪成立を指示」といい出したのは、

自民党幹部にとっても、「寝耳に水」だったらしくて大いに狼狽したと、色々な新聞が書いています。



大体これは、論理的にはもう無理なことが目に見えています。

どういうことかというと、昨年九月日弁連が、現行法のままで、

つまり共謀罪を新設しなくても「国連越境組織犯罪防止条約」(=国際組織犯罪防止条約)の批准は可能であることを、

完璧に論破してしまっているのです。自民党もどうしようもない。

それに、そもそも条約締結の時に、法務省が国際会議の場で、

「日本の法制度に鑑み、共謀罪は無理だ」

と主張して自民党も同じ意見だったことまでばれてしまっているのですから。


◆19日に成立を指示して、そのまんま知事が当選したら、トーンダウンですか。

そういうことでしょう。

自民党が(民主党もだけど)推していた候補に、たけし軍団が勝ってしまった。

既成政党への不信感ということでしょうけど、安倍政権への風当たりの強さを端的に表しています。



そうしたら、「共謀罪はやっぱり、いいや」となって、それ自体は結構なことですが、

それならば最初から言い出さなければいいのですよ。安倍さん。

コロコロ云うことが変るのは政治家、特に首相のあるべき姿ではない。というか、もっとも信頼されない行動様式です(一般人も同じですけど)。

何だか、安倍さん、あまり首相の座に固執していないようですね(固執しすぎた前総理も困った人ですが)。

親父さん(安倍晋太郎)が就けなかった宰相の座に就いた、ということ自体で、既に達成感があるのではないでしょうか。

だったら、憲法改正とか余計なことを言わないでいただきたいですね。

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2007.01.23

納豆と減量に関して、ご専門の方に教えていただきました。

◆納豆1パックのカロリーはごはん一膳分に相当するそうです。

昨夜のウチに書くつもりでしたが、くたびれて寝てしまいました。

時間がないので、なるべく要点のみを書きます。

昨日、拙文をご覧になった読者の方で、ある自治体で保健師をしておられる方から、メールを頂戴しました。

その方には、まだ、お礼の返信をしていないので、大変失礼なのですが、後ほど必ずお返事いたしますので、悪しからず。

その方は、生活習慣病の方々の意識・行動の変容を促すお仕事をなさっているのですが、

「あるある」の出鱈目を頭から信じ切っている人が非常に多くて困っている、とのことです。

その方に教えていただいた事を書きます。

納豆1パックは50グラムくらいあるが、そのカロリーは軽くご飯一杯分に相当する。

従って、朝晩1パックずつ食べれば、一日にご飯を2杯余計に食べるのと同じだけ、余分なカロリーを摂ることになる。

これで運動しなければ、痩せるどころか、太るのは目に見えている。

ナットウキナーゼも、分子量が大きいので分解して吸収されるので、納豆を食べれば血液がさらさらになるわけではない。

とのことです。

ナットウキナーゼに関しては、こちらに栄養学乃至医学的な知識が無いので、分かりませんけれども、

カロリーに関しては大変分かりやすいお話です。

直接、存じ上げないにもかかわらず、ご専門の方から教えていただけるとは、ネットならでは、のことです。

ありがとうございました。


◆万能の減量食品というのは、無いでしょうが、

これを摂れば痩せる、という「食品」も薬も無いのでしょうが、少なくとも、納豆よりは良いものはないかな、と思い、

以前、ウーロン茶で痩せる、痩せないという話を耳にしたことがあったので、調べました。

これも、いくつも研究があるのでしょうから、あくまでもご参考までということで、一つだけ。

サントリー(株)健康科学研究所が昨年、日本栄養・食糧学会大会で発表した研究結果の概要が載っています。

これは、ウーロン茶重合ポリフェノールの抗肥満作用についてというものです。

但し、この研究でも、ウーロン茶を飲めば痩せるとは一言も述べていないことに留意するべきです。

ウーロン茶重合ポリフェノールが脂肪吸収抑制効果が高い、ということです。

ただ、これは、「あるある」とは異なり、専門家が研究成果を専門家に対して発表した内容ですから、

信頼性が高いのではないか、と思いました。
繰り返しますが、ご参考まで。ウーロン茶をいきなり大量に飲んで具合が悪くなる人もいますから、

何でも、いきなり、劇的に、というのは、止めた方がいいと思います。

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2007.01.22

「物を食べているのに痩せるということがあったら異常で身体に毒だ」(「ナットウキナーゼ」の発見者須見洋行教授)

◆記事:疑問感じていた--血栓を溶かす作用のある納豆の成分「ナットウキナーゼ」を発見した須見洋行・倉敷芸術科学大教授(食品機能学)の話

納豆は1000年以上も日常的に食べられてきたが、やせるという作用は聞いたことがなかったので、本当かなと思っていた。

物を食べているのにやせるというのは異常なことで、そんなことがあれば体に毒だ。[毎日新聞 2007年1月21日 東京朝刊]


◆今まで食べていなかった、カロリーのある食品を摂って痩せる訳がありません。

今日(21日)のニュースを読むと、「あるある大辞典」を見て、
「納豆さえ食っていればやせる」

と短絡した人が多いようです。

関西テレビには20日だけで、1530件も、抗議の電話が殺到したそうですが、

悪いけれど、それも少し滑稽です。

今まで食べていた物に「加えて」納豆(に限らず、少しでもカロリーがある食品)を多量に(1日に納豆2パック)食べれば、

当然、余分なカロリーを摂取することになるのですから、痩せるわけがないのは自明の理です。

(なお、「カロリーが少しでもある食品」という書き方をしたのは、「こんにゃく」のように、

「カロリーが殆ど無い食品」があるからです)
須見教授がおっしゃるとおりです。

「結果論でものを云うな」

とお叱りを受けたくないので、結果論ではない証拠に、

以前私が、2年で16キロ減量した話をご参照下さい。

そこに書いたとおり、私は、「昼飯を殆ど食べない」という、少々荒っぽい方法で痩せたのです。

但し私のダイエットは完全に我流です。医学的に安全性は保障できません。

私と同じ事をして体調を崩しても、私は責任を取りません。自己責任でどうぞ。



それを踏まえて読んでいただきたいのですが、食べながら痩せようというのは、甘いと思います。

食べて痩せたとしたら、下剤でも混入してある食品ではないかと思います。

大体、昔の日本人の食生活は、質素というか、もともとカロリーが低かったのです。

東京では、多くの家で毎朝納豆、ご飯、味噌汁と、あと少しのおかず、というぐらいのものでしょう。

納豆に体重を減らす効果が本当にあったら、昔の関東の多くの家庭では、

皆どんどんやせ細って、骨と皮だけになっていたのではないでしょうか?

テレビは、昨日書いたとおり、

「視聴率の為ならば、何でもする」のですから、情報を鵜呑みにしない方が無難です。


◆納豆の効果として知られるのは、血栓を溶かす作用です。

納豆を食べても痩せないなら、食べる意味がないかというと、そんなことはありません。

標題に掲げた須見教授は、納豆のネバネバに含まれるナットウキナーゼという成分を発見した方です。

ナットウキナーゼは、納豆のねばねばに含まれる成分で、

心筋梗塞や脳血栓を引き起こす血液中の血栓を溶かす効能があるとされています。


◆納豆→減量という仮説ができた理由。

納豆のデータその他は捏造だったとしても、素人がそんなことを考えつく筈がない。

いくつかの情報から、「納豆で痩せる」と「企画」を組み立てたのでしょう。次に書くのはその「可能性の一つ」です。

よく読んで調べたのですが、私も素人ですから、これから述べる論理が正しいかどうか、検証できません。

ご専門の方に、補足していただければ有難いです。



「あるある」の論理では、納豆中の成分が、血液中のDHEA(ディー・ハイドロ・エピ・アンドロステロン)という物質を増やします。

DHEAはステロイドホルモンの材料(前駆体)です。

ステロイドホルモンには、新陳代謝を活性化する強力な作用、また、細胞分裂促進作用があります。

このため、ステロイドは、ボディビルダーや運動選手が濫用して問題になったことがあります(摂りすぎると副作用もあるからです)。



あえて、「美容」に結びつけるなら、DHEAはステロイドになり、また、DHEA自身にもステロイドとしての性質があるので、

肌が若返ったり、肉体が元気になる場合がある。

さらに、脳に対しては、老化を遅らせて、アルツハイマー性認知症を防いだり進行を遅らせる作用がある。



以上が私が書くことができる限界です。

結局、DHEAそのもの、またステロイドにより減量が可能だ、という話は見つかりません。

ただ、DHEAに関してはまだ分からないことが多いのだそうです。

仮説として「ダイエットに効果がある」と主張している人がいたのかも知れません。

中途半端ですが、悪しからず。

それでは。

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2007.01.21

「『納豆ダイエット』は捏造」←私は「民放はやらせだ」と何度も書いています。この会社、2年前に全く同じ事をしている。

◆記事:「<あるある大事典>『納豆ダイエット』」はねつ造 関西テレビ(1月20日19時17分配信 毎日新聞)

関西テレビ(大阪市北区)は20日、今月7日にフジテレビ系で全国放送したテレビ番組「発掘!あるある大事典2」で、

事実とは異なる内容が含まれていたと発表した。「納豆を食べるとダイエットができる」との内容だったが、

研究者のコメントや被験者の検査データをねつ造していた。同テレビは社内に調査委員会を設け、

原因の究明を行うとともに過去の放送分についても検証を行い、番組を継続するかどうかを含めて検討する。

また、21日午後9時から放送予定だった同番組は、テーマは納豆ではないが放送を休止し、

後ろの番組の「スタメン」を1時間前倒しし、冒頭で一連の経緯を説明する。


◆コメント:過去に何度も指摘しているが、もう一度。

「ヤラセ」に関しては、これまで何度も書いた。

民放は大抵「ヤラセ」である。

日テレ視聴率操作

<NHK>番組制作費詐欺で元チーフプロデューサーを再逮捕 民放各局は何かしていなかったかな?

「架空の顧客で売買映像 日テレニュースでやらせ」←何度でもやるところを見ると、「業界の常識」なのでしょうね。

をご参照頂けると有難い。



因みに、今回、問題の捏造番組を作ったのは「日本テレワーク」という番組制作会社だが、

「架空の顧客で売買映像 日テレニュースでやらせ」←何度でもやるところを見ると、「業界の常識」なのでしょうね。

をご覧になるとわかるが、この会社は、ちょうど2年前、2005年1月にも、テレビ東京で同じ事をしている。


何故、こういうことになるのか。


関西テレビは社内に調査委員会を設置して、「やらせ」が起きた原因を調査するそうだが、これは我々しろうと(一般国民)向けのポーズである。

そんなことをしなくても、原因はただ一つ。「どんなことをしてでも、視聴率を取れる番組を作れ」とテレビ局が下請け会社に強要するからである。

何故、私がそんなことを知っているかというと、放送業界の人から聞いたためである。こんなのは常識らしい。



我々、「素人衆」が想像する以上に、民放でテレビ番組の制作に携わる人たちにとって、「視聴率」は至上課題らしい。

最早、内容がどんなに下らなくても良い。嘘でも良い。視聴率をとることが、テレビ局の「目的」なのだ。

「高視聴率」を記録した番組を担当するプロデューサーは出世し、そうでない者は脱落する。

そして、どういう経緯でのことか知らないが、TBSとかフジテレビ等々の番組で、そのテレビ局の社員だけでつくる番組は極めて少なく、

報道でも、ドラマでも、殆ど全ての番組制作を下請け会社、すなわち「番組制作会社」に発注するのである。


◆高視聴率をとり、出世したいテレビ局のプロデューサーは、命ずるだけ。つくるのは制作会社なのだ。

例えばフジテレビを見ると、「制作 共同テレビ」という文字が映る。

「共同テレビジョン」はフジテレビの子会社であり、フジテレビ系列のドラマ、その他殆どの番組を作る。

フジだけではない。全ての民放局はこの形態である。

番組制作会社はこの他、政府のPR番組の制作なども受注するが、主たる顧客はテレビ局であり、

実際に番組を作るのは制作会社なのだが、会社の規模としては、せいぜい数十人の中小企業だから、

「お客様」であるテレビ局の番組製作責任者たるプロデューサーから、「数字(視聴率)を取れる番組」を作れ、

と云われれば、一も二も無く「かしこまりました」と最敬礼し、データを捏造しても何でも良いから数字を稼ごうとするのである。

番組制作の過程において、素人でも知っているとおり、アシスタント・ディレクター(AD)は、実質何でも屋の小間使いで、スタッフや

出演者の弁当の手配までやらされる、もっとも「いじめ抜かれる」立場にある。

過去にヤラセがバレたのは、大抵、ADなどの内部告発が発端である。

何しろ、プロデューサーはテレビ局の椅子に座っているだけで何もしないのに、

数字が良いと手柄を横取りし、数字が悪いと、制作会社に責任をなすりつけ、「何、やってんだよ!」

という態度にでる。制作会社の社員は、最初は我慢しているが、

彼らが徹夜で番組をつくっても、例えばフジ系列ならば、「共同テレビジョン」の社員の給料は、

漢字が読めないフジテレビの女子アナウンサーの半分にもならない。

これは、誇張でも何でもなく、フジの女子アナに漢字の多い台本(バラエティでも台本がある)を渡すと怒られるのだそうだ。

仕方がないから、制作会社の社員や、そこから更に下請けする放送作家が、「ふりがな」を振ってやるのだという。

これでは内部告発したくなるのも、当然だ。


◆ニュースでインタビューを受けているのは、「エキストラ事務所に登録している人」

これは、エキストラ事務所の人に聞いてびっくりしたのだが、

ニュース番組でしばしば、「街の人々の意見」を聞くために「通りがかりの人」にインタビューしている、

一見、普通のサラリーマンや主婦、学生に見えるが、あれは、皆、エキストラ事務所に登録している人たちだそうだ。

云われてみれば、思い当たるフシがある。

テレビに映るということは、強烈な照明を当てられ、カメラが向けられる訳で、慣れていない普通の素人ならば、

それだけで一種のパニックになる。だから、インタビューに答える人が、皆、物慣れた話し方をするのが少し不思議だった。

エキストラに登録するような人ならば、プロのアナウンサーやタレントと同じとまではいかないが、ド素人より慣れている。


◆結論:テレビの公器としての役割よりも、テレビ局員の私欲が優先するからヤラセが起きるのだ。

本件の如き「ヤラセ」が横行するのは、要するにプロデューサーが「数字を稼いで自分が出世すること」を、第一に考えるからだ。

テレビが大衆に与える影響の大きさを考えれば、本来、何を伝えるべきで、何を伝えないべきか、吟味を重ねるべきだが、

「なんでもいいから、数字を取れ」という人間が番組制作の責任者になり、殆どがそういう人間なので、
民放から、ヤラセは今後も無くならないだろうし、

ヤラセではないが、交通事故で10歳の愛娘を亡くした風見しんご氏に、葬儀の後、

「加害者に対するお気持ちは?」などと馬鹿なことを訊く非常識、不見識な「報道」もなくならないだろう。

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2007.01.20

20日からセンター試験。「気の弱い」或いは「マイナス思考」の受験生へ。大丈夫ですよ。

◆もう少し早く書きたかったのですが、誰か読んで下さることを願って。

もっと早くアップしたかったのですが、少々多忙で遅くなりました。



センター試験の起源は、1980年の共通1次試験ですが、私は、現役で合格すれば受けずに済んだのですが、

一浪しため、「共通1次試験元年」に当たってしまいました。

何しろそれまで無かった制度ですから、過去問を解いて勉強することが、原理的に不可能だったわけです。

大変不安でしたが、とにかくそれでも、1浪の後にある大学に合格したのです。

その時、又、ずっと後に分かったことを書きます。



と言っても、試験問題そのものについては、もう忘れてしまっているし、皆さん専門家のアドヴァイスを受けておられるでしょうから、

私は、あまり先生が言わないであろうことを書きます。


◆今から、「落ちるのではないか」と考えてしまう人。大丈夫ですよ。

こういうことを書くのは、世間でしばしば云われる、

「プラス思考の人間は、現実がプラスイメージどおりになって成功する。マイナス思考の人間は失敗した場合のことばかり考え、それが現実化してしまう」

という妄説があり、それにおびえている学生さんがいるのではないか、と思うからです。

私がそうだったのです。それでも(現役じゃなかったけど)受かりました。何とかなります。


◆オリンピック柔道で3回連続金メダルを獲得した野村選手の例。

いくら、私が「大丈夫ですよ」と書いても、読んでいる方は、

「何処の誰だか分からない奴がそんなことをいっても仕方がない」、と思うでしょう。ごもっとも。



そこで、受験ではないけど、「ここ一番」で能力を発揮しなければならない、という点において似た立場にある、

スポーツ選手の興味深い言葉が活字になっているので紹介します。



私はスポーツ、及び、スポーツ選手には、原則的に興味がないのですが、柔道家の野村忠宏氏には驚きました。

男子柔道60kg以下級で、1996年アトランタ、2000年シドニー、2004年アテネ3回連続金メダルを取っている人ですね。

オリンピックの柔道では史上初の快挙だそうです。

ところが彼が金メダルをとっても、翌日のスポーツ新聞のトップに載ったことはない。

いつも同じ日に女子48キロ級の谷(旧姓 田村)亮子選手が出るからです。

谷選手も見事だけれど、2連覇なのですね。シドニー、アテネ。アトランタは銀。

本当は、野村選手の偉業がもっと讃えられるべきですよね。まあ、それはしかし、余談です。

私は何に驚いたか。


◆「五輪の身体」という本があります。

2004年、アテネオリンピックの前に、いろいろな種目の選手と、「声に出して読みたい日本語」の齋藤孝氏との対談集、

五輪の身体(日本経済新聞社)と言う本が出ました。

私は偶然書店で目についたのでちょっとのぞいて見たのです。

そうしたら、意外にも面白かったので買いました。

繰り返しになりますが、私がスポーツに関連する本を買うのは、ものすごく稀なことなんです。

買おうと思ったのは、野村選手言葉に興味を持ったからです。


◆野村選手は、試合の前の晩はいつも負けることを想像して怖くて眠れないのだそうです。

書店でスポーツ関係の本が並べてあるコーナーには、大抵、

「勝つためのメンタル・トレーニング」

という類の本がいくつもありますが、内容は大同小異です。要するに、「メンタル・タフネス」と称して、
「勝つためには普段から、プラス思考の訓練をしろ。自分が勝つところをイメージしろ」

と、極端に言えばそれだけです。

ところが、「五輪の身体」に載っている野村選手の言葉には、驚きました。要約すると、
「試合の前の晩は、負けたらどうしようと思って、怖くてなかなか眠れない。7:3で負けることを考えてしまう」

「(自分は)豪快な性格ではない。人前では強がって見せているが、独りのときはものすごく考え込む。常に最悪のケースを考えて行動する」

のだそうです。イメージトレーニングの提唱者が聞いたら、腰を抜かすのではないでしょうか。

野村選手は、自分の性格を変えようとは全然考えていないのです。「考え込むから自分の弱さが分かる。」とも云っています。

私は柔道に関しては分かりませんけれども強調したいのは、

「思い切りマイナス思考の人間が金メダルを3回連続獲った」という歴史的事実です。

スポーツに限らず、「○○の成功の法則」という類の本には殆ど必ず、プラス思考のクセを付けろ、

という意味のことが書かれていますが、プラス思考じゃなくても良い結果は出るのです。



・・・ということを知ったら少しは気が楽になりませんか?


◆「縁起」は気にしなくて良い。

これは、野村選手の逸話に比べるとだいぶ話の次元が落ちますが、

「縁起」というのを気にする人が実際にいるので、私が経験したことを書きます。

まあ、笑い話と思ってください。



昔から受験前に「滑ったり」「転んだり」何かが「落ちたり」すると縁起が悪いと言いますが、

あれは完全に無意味です。関係ありません。

私は2度目の受験、つまり一浪したあとの受験で、某大学某学部の受験番号が

26464(二浪しろよ)

でした。感動的な縁起の悪さです。殆ど芸術的といっても過言ではない。

まだあります。

よりによって試験当日、雪のため、試験会場手前で滑って転びました。

私はあの年、あの日、あの瞬間、日本一縁起の悪いことを抱えた受験生だったかも知れません。

しかし、結果は合格でした(尤も、ここは第一希望ではなかったので、入学しませんでしたが)。

だから、気にしなくていいです(多少強引ですが)。


◆結論:クヨクヨ、ドキドキする人は、そのままでいいのです。

あまり参考になら無かったかも知れませんが、悪しからず。

分かっていただけると思うけど、決して、受験や受験生を茶化しているのではありません。

私がクヨクヨする人間だから、不安な受験生の気持ちが良く分かるのです。

少しでも気が楽になれば、と思いました。


◆まあ、音楽でも聴いて下さい。

これは、イギリスのスタンリーという人が書いた、トランペット・テューンという曲です。

スタンリーはオルガン奏者で、これも原曲はオルガン独奏曲ですが、

ここではトランペットとオルガンで演奏しています。



とても爽やかな、真っ直ぐな音楽。そして見事な演奏ですね。それでは。

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2007.01.19

金正日、小沢征爾に平壌交響楽団の指揮を依頼していた」←金正日の行動に関する一考察。

◆記事:金正日、小沢征爾に平壌交響楽団の指揮を依頼していた(17日付中央日報)

北朝鮮の金正日(キム・ジョンイル)国防委員長が昨年、日本の世界的な指揮者小沢征爾(ウィーン国立歌劇場音楽監督)を

平壌(ピョンヤン)国立交響楽団の指揮者に招こうとしたが霧散していた事実が明らかになった。

日本のある消息筋によると金委員長は昨年5月ごろ持病で日本東京で療養中だった小澤氏に朝鮮総連関係者を送って

「あなたの指揮に胸を打たれた。是非平壌国立交響楽団の指揮者に来ていただきたい」というメッセージを伝えた。

これに小澤氏は「2009年までオーストリアウィーン国立歌劇場音楽監督として契約している」と丁寧に断ったが、

その後も金委員長は朝鮮総連幹部を通じて「両方で働いてもらっても構わない」と重ねて招へいしたい意を伝えていたというものだ。

大部分の音楽監督は特定楽団に専属されずに複数の仕事を引き受けることができる。

これに小澤氏が昨年8月ごろ朝鮮総連幹部に

「考えてみたが北朝鮮の政治的環境は音楽に集中することができる環境とはいえないようだ」

と拒絶の意を表して北朝鮮の『小澤氏招へい』は霧散したという。

小澤氏は生存している全世界指揮者のうち10本の指に入るマエストロ(巨匠)指揮者として評価を受けている。

昨年末にはタイムズ紙が「過去60年間のアジアの英雄」の1人に選んだ。 (以下略)


◆解説・コメント:ウィーン国立歌劇場音楽監督という地位。

ウィーンは古来、音楽の都と称されるけれども、全くその通りです。

モーツァルトも、ハイドンも、ベートーベンも、シューベルトも、ブラームスも、シューマンも、ブルックナーも、

マーラーも、そして、ニューイヤーコンサートでまとめて演奏されるシュトラウス一家も、

皆、この地で音楽を勉強したり、演奏を披露して名を広めたり、何か関係しています。

「音楽の都・ウィーン」の象徴的存在がヴィーナー シュターツオーパー。ウィーンのオペラハウスです。

これを日本語で「ウィーン国立歌劇場」といいます。

ヨーロッパで最高峰のオペラハウス、ということは、世界一の由緒と伝統を誇るオペラハウス(歌劇場)と言って良いです。

何しろ、モーツァルトの歌劇「ドン・ジョバンニ」でこけら落としをした歌劇場です。

この歌劇場のオーケストラ、ウィーン国立歌劇場管弦楽団の有志で結成されているのが、おなじみの

「ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団」です。彼らの本職はオペラの伴奏なのです。

しかし、オペラばかりだと常に、オーケストラピットにいて、スポットライトを浴びるのは専ら歌手です。

たまには、歌抜きで、シンフォニーなど、オーケストラだけの音楽を弾きたいということで、できたのです。



さて、それはさておき、ウィーン国立歌劇の音楽監督になる、ということは、正真正銘、世界の超一流ということです。

今は、日本人の小澤征爾さんが音楽監督です。目が眩むほどの名誉です。


◆音楽監督は指揮だけしていればよいというものではないのです

歌劇場の音楽監督になると言うことは、オーケストラの指揮をするのみならず、歌劇場の運営にも責任があります。

演目をきめること、オペラですから、キャスティング、つまり歌手を誰にするか決めること、

演出、大道具、照明、ありとあらゆる事に関わります。勿論独りで全部やるわけではないけれど、

「あらゆる事に口をだす権限がある」、ということです。ですから、とにかく、忙しい。



したがって、ウィーン国立歌劇場音楽監督に「うちのオーケストラの指揮者になってくれ」と頼むのは、非常識なのです。

小澤さんは、相手が金正日だろうが、誰だろうが、断ったと思います。

但し客演、つまり、ゲスト指揮者として、よそのオーケストラを指揮することはあります

(ウィーン国立歌劇場の全てのオペラを小澤さんが振るわけではないので。)

他のオケの常任指揮者とウィーン国立歌劇場音楽監督掛け持ちというのは、無理な相談です。


◆金正日が芸術好きだとしてもさほど不思議はありません。

金正日は「寅さん」シリーズが好きだと云うことはかなり有名な話です。

最近の若い人はあまり「寅さん」を見たことが無いようですが、見ることを薦めます。

コメディの要素もありますが、それは、あの映画の本質ではない。

一連の「寅さん」は、山田洋次という、東大法学部を出て松竹に入った監督が、

自分で全部脚本を書いているのです(勿論、アシスタントはいますが)。



東大法学部を出るほどのインテリが、よくぞ「寅さん」という現実には到底あり得ない、

しかし映画で見ると決して不自然ではないキャラクターを考えたと思います。



「寅さん」シリーズ40数作で描かれていることは何でしょうか。

非常に単純化するならば、「人間の善意を信じる」という山田洋次監督の理想だと思います。


◆フロイトがいうところの、自我の防衛機制の一種、反動形成ではないかと思います。

金正日が芸術を好むとしたら、意外と狂っていない証拠ではないか、と思います。

寅さんと音楽は、一見、関係無いようですが、

いずれも人間の精神の美しい面が表出している、という点において共通しています。



ちょっと考えると、悪の権化で、他国国民を拉致したり、覚醒剤を密輸して外貨を得たり、

国内ですこしでも自分に逆らいそうな奴を強制収容所に入れてしまったり、悪魔のようなことをする金正日が、

人間の善意を描いた映画や、美しい音楽を愛好するのは矛盾しています。

ところがそうではないのです。



金正日までひどくなくても、我々の周囲でも日常、学校や職場では意地悪だったり、部下を散々いじめている人が、

プライベートでは毎週教会で祈りを捧げたり、ボランティアをしている、という例はそれほど珍しくありません。


◆防衛機制

精神分析ということを始めたのはフロイトですが、フロイトの説によると、

人間には自分が持っている、意識したくない邪悪な面を「無意識」という領域に「抑圧」する傾向があります。

抑圧の過程自体も無意識的に行われます。こういう作用を自我の「防衛機制」といいます。



抑圧されても、邪悪な心は消えることはなく、無意識から意識に戻ろうとします。

これを何とか誤魔化さなければなりません。防衛機制とはこの「誤魔化し方」の様々な形態です。

「抑圧」が防御規制の基本ですが、他にも色々あります。



自分が意識したくない自分の感情や衝動が意識に戻ってきそうなとき、

それを他人のものであるかのように感じるのを「投影」といいます。

例えば、自分が「浮気をしたい」という衝動を持っている人が、

これは自分で容認しがたいので、配偶者に押しつけて、相手に「浮気しているだろう」などというわけです。


◆結論

全部の防衛機制を説明していると、きりがないので、ここで、結論に持っていきます。

他の「防衛機制」の一つに「反動形成」があります。

例えばAさんがBさんにやたらと親切なのは、実は、AさんがBさんが嫌いで、

Bさんに対する攻撃心を持っており、これを何とか誤魔化すため、という場合です。



金正日が意外と正気だろうと書いたのは、こういうことです。

彼は自分がしていることが、極悪非道であることを知っていますが、認めたくないので無意識下に抑圧しています。

それでも、自分に対するマイナスの評価は無意識の領域で常にくすぶっています。



そこで、金正日は全くの逆の傾向を持つもの、即ち「善意の象徴」寅さんを見てアハハ、と笑ったり、

「美しい音楽」を聴いて感動する自分を見いだし、「自分は実は、『いい人』で、美しいものに感動する心を持った人間なのだ」

と感ずることによって、自我を保っているのではないかと思われます。



私は、精神科医でも心理学者でもない素人ですから、全然見当違いかも知れませんが、

以上が私の金正日の「矛盾的行動」に関して立てた「仮説」です。

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2007.01.18

「参院選『正攻法で必ず勝つ』-自民党大会で安倍首相」←郵政造反組復党、教基法強行採決の後で「正攻法」ですか。

◆記事:参院選「正攻法で必ず勝つ」=成長戦略の継続を強調-自民党大会で安倍首相

自民党は17日午前、都内のホテルで定期党大会を開いた。

安倍晋三首相(総裁)は演説で、夏の参院選や4月の参院補選、統一地方選について

「正攻法で臨み堂々と目指すべき方向を論じ実績を国民に分かりやすく示せば必ず勝ち抜くことができる」

と、総力で取り組む決意を表明。

25日召集の通常国会では、憲法改正手続きを定める国民投票法案や教育再生に関する関連法案など重要法案の成立を期す方針を改めて示した。

首相はまた、「景気回復の成果、改革の果実を全国に行き渡らせたい」と述べ、

安倍政権が掲げる成長戦略の継続に全力を挙げる考えを強調した。[1月17日13時2分配信 時事通信]


◆コメント:これだけ汚いことをしておいて「正攻法」もへったくれもねえだろ?

安倍首相は知能が低いのではないか?自分が言っている言葉の意味が分かっているのだろうか?

「正攻法」は既に頓挫している。小泉のときから、頓挫したままだ。

2005年の衆議院選挙で郵政民営化に反対した議員を除名したのは小泉だが、とんでもないことなのだ。


◆自民党は全体主義政党だ。

同じ政党とはいえ、異なる意見があって当然だ。

それをはっきり認識している点において、公平に見て、アメリカのほうが健全だ。


先週、ブッシュ大統領が新しい対イラク政策として、2万人の増派を発表した。

この案に対してブッシュの属する政党である共和党の内部からも公然と批判の声が上がっている。

共和党議員の3分の1はブッシュを見捨てたと云われているが、

ブッシュが「俺の提案に反対なら、共和党員を辞めろ」とは絶対に云えない。



アメリカでは、ひとつひとつの法案に対して、各議員が賛成するか・反対するかは完全に自由であり、

大統領といえども、議員の政治思想をひとつに縛ることは認められない。

「アメリカでは」、と書いたが、民主主義における思想の自由とはそういうことである。



日本に話を戻すと、小泉はそれが分かっていなかった。

郵政民営化に反対した議員を除名するとは、ファシズム(全体主義)である。それを支持した有権者も悪い。

また、昨年末に「郵政造反組」を参院選にそなえて復党させるにあたり、

中川幹事長は、「郵政民営化に賛成だといえ」といい、反対したことの反省文を出せといった。



これは、完全に「思想・良心の自由」の侵害である。

つまり、安倍内閣は「基本的人権」を無視している、「違憲内閣」である。


◆教基法改正案の強行採決

さらに、安倍政権は「憲法の付属法」と云われる教育基本法の改正を、なんと全然審議しないまま、強行採決した。

このことがどれほど非民主的な行為であるか、については、

12月に改正教育基本法成立はギャグですか?で詳しく書いたのでご参照頂きたい。


◆結論:すでに安倍政権は誤った道を突き進んでいる。

「参院選を『正攻法』で戦う」という安倍首相だが、笑ってしまう。

既に民主主義国家における邪道の限りをつくしている。今から何をどういおうが、正攻法になりようがない。

「へそが茶を沸かす」とは、このことだ。

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2007.01.17

ご協力御礼/阪神・淡路大震災から12年。黙祷。

◆ココログメンテナンス中、ご協力御礼。

下に書きましたが、ココログメンテナンス中、更新ができなかったので、普段、JIROの独断的日記ココログ版をご覧の方に、

エンピツへアクセスしていただきました。

ご協力、誠に有難うございました。

ココログのメンテナンスが終了したとのことですので、エンピツと同じ文章ですが、こちらでも更新いたします。


◆所感:BBCが大事件として、真剣に誠実に報道していました。

阪神・淡路大震災が発生した当時、私はロンドンに駐在していました。

冬時間だと、英国は日本より9時間遅れていますから、大地震が起きたのは、英国時間では16日の20時46分でした。

直ぐに、臨時ニュースに切り替えられ、英国の各メディアの特派員が、とりあえず、日本のメディアの映像を借りて、

できる限りの情報を、正確に伝えていました。センセーショナリズムに走らなかったことに、感心しました。



時間の経過と共に、様々な映像が届きました。瞬時に倒壊した、古い家に住んでいた、お年寄りが圧死したり、

挟まれて、自分は逃げられないが、火事が迫ってくると言って、奥さんや旦那さんは逃げてといって亡くなった方がいらっしゃたこと。



ご両親は助かったけれど、お子さんは、家の下敷きになり既に亡くなっている。

火事が迫ってくる。何とか、ご遺体をを瓦礫から、引き出したいが無理だ。

泣く泣く、お子さんの髪を切って、形見にした親御さんのことを知って、胸が潰れそうでした。


◆それでも、秩序を維持し、驚くべき速さで復興を実現した日本人

私は、海外にいたので、欧米人がこの日本の悲劇をどのように捉えるか。

特にマスコミがどのように取り上げるかを見ていました。

イギリス人は「地震」という天災を知らないので、最初はあまりの被害のものすごさに、絶句していました。

やがて、多くの人が被災して、避難所暮らしを余儀なくされたのに、皆我慢して、暴徒化しなかったことを取り上げ、

「さすがは、あの戦後の焼け野原から、世界第2位の経済大国になった国民だけのことはある」

という、社説が出ました。驚嘆していたのです。

さらに、全国からボランティアが駆けつけたことも、大きく取り上げられました。

今、調べたら、現地で被災者支援のボランティアに参加した人は、一日平均2万人。3か月で延べ117万人に達しました。

壊滅した、電気・ガス・水道などのインフラの復興には、他府県の電力会社やガス会社などの社員が駆けつけました。

この様子も、詳細に書かれていました。


◆よりによって、時の首相が、村山総理(社会党)だった不運。

当時の首相は、決断の遅い村山首相でした。

自衛隊員は、さぞ、一刻も早く現地入りしたかったでしょう。

災害派遣は、首相でなくても、防衛庁長官や、自衛隊の方面総監や師団長、駐屯地指令(二佐=中佐)ですら命ずることができるのですが、

阪神・淡路大震災は1万数千人、中国・四国・中部地方をガラ空きにするほどの多数の自衛官を出動させるためには、やはり内閣総理大臣の

出動命令が必要でしたが、グズグズして発令が遅れました。

一方、道路は、阪神高速神戸線(高架)が倒壊していたので、下の道が大渋滞が発生し、自衛隊が到着するまでに3日もかかりました。

現地に到着してからの自衛隊の活動はめざましいものがありました。

出動が遅れたのは自衛隊の所為ではありません。これは勘違いしないようにしなければいけません。

後に国会で村山首相は、「何故、命令が遅れたのか」と問われて、

「なにぶん、はじめてのことでございますので」

と答弁して、大顰蹙をかったのです。

この年の日本は本当にツイていなかった。

震災から、2か月後、3月20日。地下鉄サリン事件が起きたのです。まだ首相は村山さんでした。

サリン事件の報告を受けた村山首相の言葉は、
「この前は、西(関西)で、こんどは東か・・・」

でした。

私は遠い異国にいましたが、怒りに気が遠くなりかけたのを覚えています。

それはさておき、阪神・淡路大震災ではボランティアの活躍がめざましかったのは先に述べたとおりですが、海外で高く評価されていました。

現地に行かなくても、義援金や物資を提供したり、負傷者の治療用の血液を確保するために献血に協力した人を含めれば、

ものすごい数の人々が、被災者に手をさしのべたのです。

だから、1月17日は「ボランティアの日」なのです。

云うまでもなく、震災は無かった方が良いに決まっています。6,436人もの方が犠牲になったのですから。


◆マスコミは「日本人の優秀さ」を想い出させろ。

しかし、これほどの悲劇にもめげず、復興の過程において、また、今も尚色々と問題は残っているでしょうが、

あの、横倒しになった阪神高速神戸線や、陥没した地下鉄の駅を、世界の他の国の感覚では、

「あっという間に」元通りにしてしまう日本人の勤勉さと優秀さは、世界中見回しても群を抜いていると思います。

結局、この国を支えているのは、無名の一般国民なのです。マスコミは、そういうことをもっと伝えて欲しいとおもいます。

バラバラ殺人の兄妹の話は、もういいです。一回聞けば分かります。

事の軽重を考えていただきたい。

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2007.01.16

16日15時から24時間、ココログメンテナンスで更新できません。エンピツをご覧下さい。

◆予め、お知らせとお願い

ココログが16日15時から24時間メンテナンスを行うそうで、その間、ココログは一切更新できません。

火曜日の夜の更新分はエンピツからご覧のうえ、

よろしければ、投票ボタンをクリックしていただければ、幸いです。

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「利上げなら、日銀法改正も検討…自民幹事長」←何のために日銀があるのですか?

◆記事:利上げなら、日銀法改正も検討…自民幹事長 (1月14日20時13分配信 読売新聞)

自民党の中川幹事長は14日、愛知県豊川市で講演し、日銀による追加利上げの検討に関して

「政府には(日銀金融政策決定会合の議決を延期するように求める)議決延期請求権を行使する義務がある」と述べ、日銀をけん制した。

仮に請求が否決された場合は「重大な法制度の欠陥ととらえざるを得ない」として、日銀法改正も検討する考えを示唆した。

また、「政府と(日銀が)政策目標を共有させることすら日銀の独立性を侵すものだという間違った解釈は、

戦前戦中の軍部の(政府から独立しているという)主張を想起させる」と語った。


◆コメント:日銀法は日銀の独立性を保障している。

自民党のダブル中川(幹事長、政調会長)の日銀に対する昨日からの発言は、最早「脅迫」である。



今週の水曜日と木曜日に日銀は毎月定例の金融政策決定会合を開催し、

木曜日の(通常どおりなら)、12時半頃に、利上げを発表すると見られている。

利上げといっても、現在0.25%の無担コールレートの誘導目標を0.5%にする、0.25%の小幅な利上げで、

株式市場や債券市場は既に、これを織り込んでいる。この程度で、経済がどうなるものでもない。

ダブル中川の日銀への干渉は異常である。
日銀法(日本銀行法)第3条第1項は次の通り、日銀の独立性を定めている。

第三条 日本銀行の通貨及び金融の調節における自主性は、尊重されなければならない。

記事に載っている中川幹事長の発言、また、「利上げは許せない」という15日の中川政調会長の発言は

日銀の独立性を保障した日銀法に抵触するもので、それこそ「許せない」。


◆何故、日本銀行があるのか。

日銀は、一切の利害から離れて、金融政策を中立的に決定するために存在する。

通貨を発行するのは日本銀行である。他国もそうだ。中央銀行が通貨を発行する。



これは、古今を通じて、政府が通貨発行権を握ると、必ず乱発してインフレを招いた歴史上の教訓から、

政府から独立した、中立的な中央銀行が必要であることを学んだ結果である。



「ダブル中川」のバカは、こんな基本的なことも分からない。

「政府が利上げするなと云っているのに利上げしたら、日銀法を改正して(改悪して)、政府の思い通りの金融政策しか取れないようにしてやる」

といっているのだ。それなら、日銀は必要ない。政府(内閣)が金融政策を決めればよい。

できるなら、やってみるがいい。



日銀の金融政策決定会合のメンバーは、金融政策の専門家である。目分量で金利を決めるのではない。

物価指数をはじめとする、数十項目に及ぶ経済指標を読みこなし、金融政策を通じて、日本経済を安定的に活性化する重責を担う。



ダブル中川両君。できるの?

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2007.01.15

「不二家:腹痛やおう吐を訴える苦情数件 問題発覚後」←恥ずかしい人がいるものだ。/対照的に良心的な三重県のカキ

◆記事:不二家:腹痛やおう吐を訴える苦情数件 問題発覚後

不二家の洋菓子を昨年11月に関東地方で購入し食べたという消費者から、

腹痛やおう吐などの健康被害を訴える苦情が同社に数件寄せられていることが13日、分かった。

15日に開く記者会見で公表する予定。苦情があったのは、いずれも、不二家が問題を公表した今月11日以降。

「健康被害」の時期から時間が経過しているため同社は、「因果関係を証明できない」と話している。

(毎日新聞 2007年1月14日 3時00分)


◆コメント:こういう奴が出るだろうと思いました。北海道西友の牛肉返金騒ぎ、覚えていますか?

原則的に、ニュースの論評で「結果論」は狡い。

つまり、ある事象が起きた後で、「実はこうなると思っていた」という書き方である。これは、誰でも言える。

前もって予想し、それを文章にして発表していたなら云ってもいいが。

だから、このコメントも本当は「狡い」のだが、敢えて書く。


◆私が、「こういう奴が出るだろう」と思っていた根拠。

同じような事件があったからである。

2002年9月、北海道西友・元町店が外国産の輸入肉を国産と偽装表示して販売していたことが発覚した。

西友元町店は、9月27日から、対象商品について、「レシートがなくても返金する」と宣言したところ、

実際には、問題の牛肉を買っていないのに、買ったと嘘をつき、西友からカネを騙し取った奴らが大勢いた。

覚えていませんか?

中には暴力団もいて、恐喝で逮捕された。

恐喝までいかなくても、あの時は、あまりにも多くの「付近の住民」が西友に殺到し、その映像が全国に流れ、

どう見てもこれほど多くの人間が問題牛肉を買ったとは思われず、日本中の顰蹙を買ったのだ。



また、一昨年4月25日の福知山線脱線転覆事故のあと、JR西日本の見舞金だか、賠償金だったか、名目は忘れたが、

遺族に対して数百万円が支払われるということになったら、

遺族でも何でもない奴が「遺族になりすまして」カネをJRからだまし取り、警察に捕まった。



私は、これらの事件を記憶していたので、今回も同じような奴が現れるだろう、と思っていたのである。

冒頭の記事もかなりのものだ。

不二家の食品管理体制の不備はほぼ明らかだが、ニュースを知ってから

「そういえば、去年の11月に不二家の洋菓子を食べて下痢を・・・」とは・・・。

こういうのを日本語では、「意地汚い」というのだ。


◆対照的に非常に良心的な三重県の「みえのカキ安心情報HP」

ノロウイルスは、少し下火になったのか、或いはあまりに多いので、いちいちニュースで伝えなくなったのか分らないが、

カキが元凶という誤解があり、カキの産地は困っている。



専門家によると、カキにノロウイルスが付着していることはあるが、

それは今年に限ったことではなく、カキは今年の大流行の「犯人」ではない、という。



しかし、出荷量全国6位の三重県はみえのカキ安心情報HPというサイトを作った。

ここでは、ただ、「カキは安全です」を繰り返すのではなく、「真実」を公表しているところが偉い。

県内4カ所で養殖している浄化前のカキを定期的に抜き取り調査し、ノロウイルスの遺伝子の有無をホームページで公表しているのである。



また、カキ養殖の工程を動画まで用意して、丁寧に説明している。

これによると、カキは紫外線殺菌装置により滅菌された殺菌海水を満たした浄化槽に18時間以上ひたして浄化することになっている。

この間、浄化槽の海水は換水され、ひとつの浄化槽に入れるカキの個数が多くなりすぎないように管理されている。

流石は日本人の仕事だ、と感嘆する。



さらに感心するのはこの工程説明(動画・ナレーション付き)の最後に、

「それでも、生牡蠣は100%安全とは言えないので、出来れば加熱して食べて欲しい」

と締めくくっていることである。ここまでされると、「みえのカキ」への信用は、自ずと高まるだろう。



但し、毎度のことながら、「日本人の褒め下手」で、マスコミは問題を起こした業者ばかりを報道し、

三重県のように良心的な体制に関しては殆ど伝えない。

これは良くないと思い、本稿で取り上げた次第である。

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2007.01.14

テレマンのトランペット協奏曲

◆ゲオルグ・フィリップ・テレマンというドイツの作曲家がいたのです。

冒頭からどうでも良い話で恐縮ですが、「ゲオルグ」てのは、英語読みすればジョージですから珍しくないのです。

さて、極力簡単に説明すると、この人の生涯を今、調べたら、1681年~1767年。バッハが1685~1750ですから、同時代の人です。

当時としては、86歳というのは、ものすごい長命ですね。それだけ生命力があったと言うことでしょう。膨大な数の作品を遺していて、

生きている頃はバッハより遙かに人気があったらしいです。

リコーダーソナタ、リコーダー協奏曲も沢山書いています。

学生の頃、アルトリコーダーを吹くのが好きだった方、結構いらっしゃるのではないでしょうか。

今からでもきちんと練習して(できればレッスンを受けて)これらの作品が演奏できるようになったら、

決して、他の楽器、オーケストラの楽器に比べて遜色ないと思います。

バッハだって、ブランデンブルク協奏曲の2番と4番でリコーダーをソロ楽器として使っています。


◆テレマンのトランペット協奏曲

何度か過去に紹介しましたが、フランスのトランペット奏者でモーリス・アンドレという天才がいます。

最近の若い人はあまり評価していないようですが、何と云ってもモーリス・アンドレがいなかったら、

「独奏楽器としてのトランペット」という認識は確立しなかったと思います。



本当はトランペットは独奏楽器に向いています。

バイオリン協奏曲は数え切れないほどあり、不朽の名作も多いですが、

バイオリン協奏曲の伴奏をする指揮者とオーケストラは、常に、ソロ・バイオリンが引き立つように、

音量を抑えて弾いています。

バイオリンの音は近くで聴くと、びっくりするほど大きいのですが、

オーケストラが本気でフォルティッシモで弾いたら、聞えなくなってしまう。

専門家に訊くと、コンチェルトの伴奏を上手くできる指揮者というのは、かなりの名人だそうです。

勿論、オーケストラもです。

いくらソロを引き立たせるといっても、ずっと弱い音で弾いていては、音楽が盛り上がりません。

この辺のさじ加減ですね。

ところがトランペット協奏曲なら、オーケストラがどんなに大きい音を出しても埋没することはありません。

独奏楽器に向いている、とは、そういう意味です。

ところが、今のようにバルブ・システムで音程を変化させるトランペットが出来たのは、かなり後になってからなので、

残念ながら、所謂大作曲家のトランペット協奏曲は、無きに等しい。ハイドンとフンメルという人が書いた2曲だけ、

と言っても良いぐらいです。



それだけでは、如何にも少ないので、モーリスアンドレはバロック時代の作品を探して吹いています。

本来はバイオリン協奏曲として書かれた曲をトランペットで吹いたりしています。

今日、ご紹介するテレマンは、数少ないオリジナルのトランペット協奏曲だと思われます。


◆高音域の音色の見事さ。

ここで使われているトランペットは普通のトランペットよりもずっと管の長さが短い、従って音域が高い楽器です。

これぐらいの音域で吹き続けるのは、本当にきついのです。体力が要ります。

そして、普通の人が吹くと、音がキーキーと堅くなりがちです。

モーリスアンドレは、この高音域で、美しい音色を保っています。大変見事です。

30年ほど前、今の「N響アワー」に相当する番組は、曜日はわすれましたが、

「NHKシンフォニーホール」という夜10時ごろから始まり、

大木正興さん(故人)という、ニコリともしない真面目な音楽評論家が一人で曲目、指揮者、独奏者、などを紹介する

今の感覚で言えば味も素っ気もない番組でした。

大木さんは大抵、非常に冷静で、演奏を絶賛することは滅多になかったのです。



ところが、この大木さんが、初めてモーリスアンドレが来日し、コンサートを放送した際、

珍しく、大絶賛したのを、よく覚えています。滅多に冗談も言わない大木さんが、

「この人(モーリスアンドレ)、ラッパをくわえて産まれてきたのではないかと思われるほどであります。

文句の付けようがありません。アンコールで演奏した短い曲の終わりの、高い音。あの音だけでも、見事だと思います」

といったので、見ていた私はとても嬉しくなりました。

それほど、大木さんの手放しの大絶賛は珍しいことだったのです。

トランペットのソリストなど、それまで日本に来たことが無かったのに、大木さんが適切な評価を下せたのは、

長年、「音楽」を聴いてきた賜だとおもいます。

楽器が何であろうと、音楽の核心に当たる部分は同じなのでしょう。


◆テレマン:トランペット協奏曲から、第一楽章と第四楽章。

古典派(モーツァルトの頃から始まる)以降の協奏曲は大抵3つの楽章で、始めが、普通のテンポ。

第2楽章はアンダンテとかアダージョとか、遅いテンポ。

最後の第3楽章は速くて、ソリストの腕の見せ所、という組み立てになっていますが(これを、「急-緩-急」といいます)、

テレマンの頃は、「緩-急-緩-急」という構成が多いです。

今日はゆったりとしたテンポの、しかし、メロディーの美しい1楽章





そして、輝かしい高音で締めくくる第4楽章を聴いて下さい。



気に入って頂けたでしょうか?

これはね。伴奏はなんと、カラヤン指揮のベルリン・フィルハーモニー管弦楽団なのですよ。

CDがこの世に登場する前の録音なので少し音質が悪いかも知れませんが、悪しからず。

これ、「我が青春のレコード」なんです。この他にも何曲か含まれているのですが、

何百回聴いたか、分らないほどです。それでは。

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2007.01.13

「イラク増派計画、6割が反対=米」←ブッシュがアホなのは世界の常識だが、ライス国務長官も意外にアホだね。

◆記事1:イラク増派計画、6割が反対=米 (1月12日16時0分配信 時事通信)

【ワシントン12日時事】12日付の米紙ワシントン・ポストによると、同紙とABCテレビが共同で実施した世論調査の結果、

約6割がイラクへの米軍増派計画に反対していることが分かった。

調査は、10日にブッシュ大統領がイラク新戦略を発表した直後に実施された。

それによると、イラクへの2万人以上の部隊増派に反対するとの回答は61%に上り、賛成は36%にとどまった。

また、53%が議会多数派の民主党は増派を阻止すべきだと答えた。阻止すべきでないとの回答は44%だった。


◆記事2:<米国>イラク新政策でライス長官に集中砲火…上院外交委 (1月12日11時15分配信 毎日新聞)

【ワシントン及川正也】ブッシュ米政権のイラク新政策発表を受け、連邦議会は11日、関係委員会で公聴会を開いた。

米軍増派に反対する民主党や共和党の一部から不満が噴出し、上院外交委員会で証言したライス国務長官が集中砲火を浴びるなど、

新政策は「政権対議会」の対立を一段と際立たせる格好となった。



11日の上院外交委。ブッシュ政権のイラク政策に批判的な共和党のヘーゲル議員が「米軍増強についてだが」と口火を切ると、

ライス長官が「増強とは思わない。数の問題ではない」と反論したことで緊迫感はピークに達した。

ヘーゲル議員は「ベトナム戦争以来、最も危険な外交政策の誤りだ」と決め付けた。

新委員長に就任した民主党のバイデン議員は「大統領の新戦略は悲劇的な誤りだ」と酷評した。

ライス長官は増派部隊の駐留期間などをただす矢継ぎ早の質問に「明確なことは示せない」などとかわしたが、

長官と議員の応酬は徐々に過熱。女性のボクサー議員(民主党)が独身で子供のいない長官に

「増派で犠牲になるのは米兵だ。あなたには家族の中に犠牲になるような人はいない」

と指摘したことを発端に米兵死者数の見通しなどを巡り舌戦となった。

上院共和党の大勢は新政策に理解を示しており、増派を認めない決議案を採決する姿勢を見せている民主党に対して、

採決を阻止するために審議打ち切りを認めない議事妨害で応じる構えだ。


◆コメント:ブッシュのバカがライスに感染って(うつって)しまったのだろうか。

10日にブッシュが新しい対イラク政策を発表する、というニュースが流れたときに、全く期待はしていなかったが、

まさかここまで完璧にアホな政策を打ち出すとは思わなかった。

ブッシュは何も分らないアホだが、ライス国務長官はもう少し知恵が働くかと思ったのである。

因みに、ライス国務長官とはあのおっかない顔のオバサンであるが、知能は高い

(IQ=知能指数が200だと言われているが、それは「伝説」に尾ひれがついたのではないかと思われる。アインシュタインが170ぐらいなのだ)。

あまりにも頭がよいので15歳にして飛び級で大学に入り、26歳の時に史上最年少で名門スタンフォード大学の教授になった人物である。

また、ピアノがプロ級だという噂で、これも「伝説」だろうと思っていたら、

チェロのヨーヨーマと、何か合わせて(合奏して)いるのを聴いたら、本当に上手いので驚いた。



話がそれたけれども、要するに、頭が良いのに、何故、増派などというのか(ライスが言い出したに決まっている)不可解だ。

イラク戦争が長引き、戦死者が増えて支持率が下がっているというのに、さらに2万以上の兵隊を送る、などと言ったらどうなるか。

太平洋を挟んで遙か彼方にいる外国人の我々ですら予想がつくことが、分らなくなってしまったのだ。



記事2に載っているライスの

「(米軍)増強とは思わない。数の問題ではない」

という発言を読むと、本気で心配になってくる。

増強ですよ。数の問題ですよ。

先日、イラク戦争開戦以降のアメリカ兵死者数が3000人を超えたことがニュースで流れましたよ。

日本人でも知ってますよ。これ以上殺す気ですか?ライスさん。


◆世界中をアメリカにしようとする思想が、根本的に間違っているのです。

アメリカ中枢部を牛耳っていたチェイニーとかこの前止めたラムズフェルドらを「ネオ・コンサーバティブ(新・保守主義者)、ネオコン」というが、彼らの思想は、

「中東に争いが絶えないのは、民主主義が根付いていないからで、民主主義を教えてやれば、平和になるのだ」

と言うものである。この場合の「民主主義」とは「アメリカ式民主主義」を指す。この考え方を変えて貰わないと困る。

私が学生の時に国際法の教授が、
「如何なる国の体制も、歴史的、民族的な背景・必然性があって、現在に至っている。これを他国が力ずくで変えようとしても、結局無理なのだ」

という意味のことを仰った。

内部から革命でも起きて体制が変化することはあるが、強引に外から押しつけても、どこかで無理な力が働くので失敗する、ということである。

講義を聴いてから20年以上経って、教授の言わんとしたことが良く分った。

アメリカはまさにその「無理」な事をして失敗しているのだ。

それなのに、決してそれを認めようとしないので、「イラクのベトナム化」が起きつつある。


◆石油が欲しかっただけでしょ?

しばしば、アメリカの要人が「反米イスラムテロを掃討するまで」というたぐいの発言をする。

「反米テロ」は「米」がいるから、出てくるのだ。

「米」軍が皆引き揚げれば、論理的に考えて、少なくとも中東で「反米」テロを起こしようが無い。

アメリカがイラク戦争を起こしたのは、要するに世界一の埋蔵量を誇るイラクの石油が欲しかった為であるのに、

「中東に民主主義を植え付けたい」などと見え透いたことをいうから、世界の顰蹙を買っているのである。


◆「ブッシュ妄言録」という本を知っていますか?

何年か前に一度書いたが、ブッシュの無知、英語の出鱈目な程度はすさまじく、だからアホだと言われるのだが、

そういう発言ばかりを集めたサイトがあり、それが本になって何冊か出ている。

下手なお笑い芸人より余程笑わせてくれる。電車の中では読まない方がいい。

曰く、

「日本とアメリカは過去150年間、良好な関係を保っている」(・・・・)

「メキシコとカナダに国境紛争が生じたことはない」(確かに・・・・)

(テレビ討論で)「良いかね?本当に信念を持っていれば、どんな質問にも答えられるんだ。君の質問には答えられない」(・・・・ということは・・・・。)

極めつきは、語法の誤りで、あのひとは、

misunderstand(ミス・アンダースタンド。誤解する)という単語と、

underestimate(アンダーエスティメイト。過小評価する。低く見積もる)

という単語がどうしてもごっちゃになってしまうのである。

「君は私を誤解している」、と言いたいときには、

I think you are misunderstanding me.

というが、ブッシュは、

You are misunderestimating me.

"misunderestimate"という、新しい単語を作ってしまった(お分かりと思うが、misunderstand と underestimateが、ドッキングしたのだ)。

ところが、あるとき、片方の単語を、単語自体は正しい(造語ではない、ということ)が、意味を間違って使ってしまった。

要するに、「私はバカじゃない。君たちは誤解している」といいたかったのに、

I think anybody who doesn't think I'm smart enough to handle the job is underestimating.

(私が、大統領を務めるには、頭が悪いと思っている人たちは、その事実をまだまだ甘く見ている)

「俺のバカさ加減はこんなものじゃないぞ」ということだ。なるほどね。

「へい。甘く見ておりやした。恐れ入りやして、ごぜえやす」。

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2007.01.12

「心臓移植:渡米のさくらちゃん、手術成功 術後も順調 /東京」(毎日新聞)←よかったですね。

◆記事1:心臓移植:渡米のさくらちゃん、手術成功 術後も順調 /東京(1月11日11時0分配信 毎日新聞)

難病の拘束型心筋症で心臓移植のため渡米していた三鷹市の団体職員、上田昌弘さん(54)の長女さくらちゃん(4)が、現地で移植手術に成功した。

支援者らでつくる「さくらちゃんを救う会」はホームページを通じて「ここまで来られたのはご支援くださったみなさまのおかげ」と感謝している。

同会によると、さくらちゃんは昨年12月11日に渡米。今月5日未明(現地時間)、ドナーが見付かりカリフォルニア州内の病院で移植手術を受けた。

術後は順調で、歩行訓練も始めているという。

同会と両親は昨年9月から手術費用などのため都内各地で募金を呼び掛け、総額約1億5662万9695円が寄せられた。


◆記事2:難病女児の募金に批判 ネット掲示板 (産経新聞) - 9月28日8時0分更新

重い心臓病におかされた女児の救済募金が、インターネット上の巨大掲示板「2ちゃんねる」などで激しい批判の対象になっている。

女児の両親と有志が手術に必要な1億3600万円を目標に募金活動を始めたが、

ネット上では父親がNHKに勤務していることなどを理由に募金が必要なのかなど疑問を投げかける声が続出している。

募金の事務局は「募金は親としての最大限の努力をした上、足らなければ助けてもらう大前提で行っている。

ポスターやホームページは説明が足らなかった。両親が集めた負担額を計算し、近日中にサイトを書き換える。

募金収支などの情報公開は全部ガラス張りにしたい」と話している。

救済募金は東京都三鷹市の上田さくらちゃん(4)のための募金。難病の「特発性拘束型心筋症」で、米国での心臓移植しかない状況といい、

21日には「さくらちゃんを救う会」が都庁で会見し、手術費や渡航費などをまかなう募金への協力を訴えた。


◆コメント:「ネット上で批判」を伝えた産経新聞は見て見ぬフリをする気ですか?

まずは、手術成功おめでとうございます。とご両親に申し上げたい。


さて。

上田さくらちゃんのご両親が手術費用の寄付を募ったとき、「さくらちゃんを救う会」のサイトには連日猛烈な嫌がらせメールが届いた。

産経新聞は、さくらちゃんの病状や手術適応かどうかに関しては全く触れず、2ちゃんねるを中心に「批判が起きている」事だけを伝えた。

私は、これはミスリーディング(誤解を招きやすい)だと思い、記事を書いた。



エンピツではここに、

ココログではここに載せた。

私が述べたことの要点は


  1. 医療の専門家でも無いのに、『本当は移植は必要なさそうだ』と書いたブロガーが大勢いるが、根拠も無いのに、無責任にそういうことを書くべきではない。

  2. 募金したくなければしなければよいのであり、募金活動を邪魔するべきではない。

  3. これらの「嫌がらせ」の事実のみを伝えた産経新聞(産経だけではないが)の報道は騒ぎを徒にエスカレートさせたようなもので、正しくない。

ということであった。


◆あのときに、散々騒いだ人々はどうするつもりか?

1番目に関しては、もう答は出ている。

移植を本当に必要としている人はアメリカにも沢山いるのだから、さくらちゃんへの移植手術が不要だったなら、実行するわけがない。

やはり移植は必要だったのだ。

無責任にもネット上で「手術は不要なのではないか」と書いた者は、潔く謝罪するべきだ。



次に、

「手術が必要だとしても、一億円以上も必要な筈はない。寄付を募るほどのことではないだろう」

という意見をムキになって主張していた人たちは、今でも疑っているのだろうか?

そういう方にはご覧頂きたいサイトがある。

あの時の騒動というか興奮状態のときに、これ以上嫌がらせが増えては大変だから、

日記とブログで紹介しなかったが、「さくらちゃん騒動」よりもずっと前に、

さくらちゃんとは全く縁もゆかりもない医師が作ったサイト、かかりつけ医通信ホームページである。

読めば分るが、この中で、熱中症について 心臓移植にかかる費用という一文がある。

これは、2002年(さくらちゃんが産まれた年)に書かれた文章だが、このときすでに、
最近の海外渡航の心臓移植の費用(募金目標額概算)は数千万から1億円以上かかるようです。

また、自己資金で移植を受ける人はあまりいないようで、ほとんどが募金によっています。

とはっきり述べている。

さらに、一般論として、「アメリカの医療費」について説明している。

あの「さくらちゃん移植募金騒動」において、「1億円もかかるはずがない」と決めつけた人は何か根拠があったのだろうか?

非常に疑わしい。



今回、この資料を読んでも、まだ、「さくらちゃんの心臓移植に必要とされる費用が一億円以上とは認められない、

と主張する方は反証(アメリカにおける医療費は、もっと安いという証拠)を示していただきたい。

そして、最後に新聞
徒に「ネット上に批判」だけを報道した、産経新聞はプロなのだから、自らの不明を恥じ、

何かコメントを発するべきではないか、と私は考えている。


◆【追記】死ぬ死ぬ詐欺とはなんですか。

はてなブックマークにこの記事を登録するのは勿論自由だが、タグを見ると「死ぬ死ぬ詐欺」となっている。

何故、そういうひどい言葉を使うのか。

この稿は、


  • 「さくらちゃん」の手術は医学的に必要であったこと、

  • 費用が1億円以上の高額になることは、医師のサイトを見る限り、決して法外とは言えないこと。


を示しているのだが、この期に及んで、まだ、「さくらちゃんを救う会」を「詐欺」呼ばわりするとは、一体どういう神経なのか。

そこまで他人を信じられないのか。

理解に苦しむ

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2007.01.11

大阪市消防音楽隊署名ご協力感謝。

◆大阪市消防音楽隊廃止反対署名(メール)ご協力ありがとうございます。

先日、大阪市消防音楽隊の廃止反対署名について書きました。エンピツはこちら

ココログはこちらですが、

署名代筆のメールを送って下さった読者の方がいらっしゃいます。

心より、御礼申し上げます。ありがとうございました。

私は、大阪市消防音楽隊のメンバーでも、身内がそこに所属しているわけでもありませんので、
「何でお前が礼を言うのだ?」と思われる方もいらっしゃるでしょう。

隊員さんもブログ・アカウントを持っている方はいらっしゃるのですが、上層部が「監視し」ているのだそうです。

そのため、本当はもっと、署名のお願いや、お礼を書きたくても、あまり大々的に書けない。

それで、私がこのように書いている次第です。

何卒、ご理解のほど、お願い申し上げます。

私にも、メールやコメントを頂いています。まだ返事を書いておりませが、必ず書きますので、もう少々ご猶予を。

また、JIROの独断的日記ココログ版では、

音楽隊よりも前の記事にコメントを書いて下さった方、レスの順番が前後しております。

大変失礼して申し訳ありません。決して、読んでいないわけではありません。こちらの方々にもレスを書きますので、

こちらも、もう暫くお待ちいただければ幸いです。


◆読者の方が指摘して下さった、「政務調査費」の出鱈目さ加減

ココログ版にあつしさんが書いて下さったこと。

私が書き漏らしたことを、補足して下さっています。

そもそも、毎月一定額の政務調査費が予め支給されるというのが、おかしい、ということです。

全くその通りで、我々民間なら、調査費を立て替えておいて、後から市に対して領収書を添えて、支払を請求する、というのが常識。

特に大阪市の場合、金額が異常です。年間720万円、一ヶ月60万もの「政務調査費」を各議員に支払う訳です。

「政務調査」とは具体的に何をどれだけ使うのか分りませんが、全ての議員が毎月、ちょうど60万円も必要な訳がない。

まず、思いつくのが、「調査」ですから、資料です。資料というものに、どれぐらい要るのか。
図書館で大抵ことは足りますし、仮に勉強するための本を購入するとしても(全額本題と言うことはないでしょうが)、

一日2万円もの本を毎日買うでしょうか?

ネットなら、多少は分ります。

私は素人ですから、比較するのは大阪市議のセンセーがたに失礼かも知れませんが、

この程度の記事を書くのに、

世界大百科事典(ネットで百科)、

イミダス・オンライン。

新聞の過去記事検索サービス。

Wall Street Journal Asia

Financial Times on line

JapanKnowledge

標準音楽辞典(音楽の記事を書く時、調べることがあります)

などですけれども(この他にもありますが)、全部で一万円にならないのです。

後は、交通費が思い浮かびますが、「大阪」市議が政務に必要なことを「調査」するためならば、

市内の移動、大きく見ても府内の移動、どんなに大きく見ても、国内の移動で事足りるはずで、

公共交通機関を用いれば、いくらもかからないし、自分の車で移動するとしても、

一ヶ月60万円分もガソリンを使うとは考えられません。



このように考えると、一ヶ月に60万円を毎月支給し、領収書提出義務が昨年4月まで無かったことの出鱈目さが、

分ります。

年間720万円から音楽隊の維持費を差し引いたとすると、518万円になる、と書きましたが、

大阪市消防音楽隊の隊員の給料はその半分以下だというのです。

やはり、納得出来ません。

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2007.01.10

安倍政権の方向性、「分からない」7割…有識者アンケート (読売新聞)」←あれほどはっきり言っているのに「分らない」?

◆記事1:安倍政権の方向性、「分からない」7割…有識者アンケート (読売新聞)[ 2007年1月9日20時17分 ]

国の政策評価などを議論する「言論NPO」(工藤泰志代表)は9日、

安倍政権発足から100日間の評価に関する有識者らの緊急アンケート調査結果を発表した。

「安倍政権がどんなことを目指す政権か」という質問に対し、

69・4%が「分からない」と回答し、「分かった」は25・4%にとどまった。



アンケートは昨年12月下旬、電子メールで実施し、

<1>新聞や放送局の記者、編集幹部

<2>大学生

<3>企業経営者、学者など有識者――各100人と官僚50人の計350人から回答を得た。

安倍政権の支持率は24・0%。

支持率が最も高かったのは官僚の44・0%で、有識者26・0%、大学生25・0%と続いた。記者は11・0%で最も低かった。


◆コメント:あれほどはっきり書いたり発言しているではないか?

「安倍政権の方向性」が分らない?

アンケートの設問がよほど、下手だったのではないか。不可解である。



何がわからないのだろう?「美しい国へ」を読んでも明らか。所信表明を聴いても明らか。

憲法9条を改正し、自衛隊を軍隊にし、今まで禁止されていた集団的自衛権の行使を可能にして、

自衛隊の海外派遣も普通の任務とし、やがては、日本を「戦争ができる国」にすること。

それ以外に何がある?

既にその動きが始まってしまいましたね。


◆記事2:集団的自衛権行使の研究進める 首相が訓示、防衛省スタート (共同通信)

防衛省が9日スタートし、初代防衛相に久間章生氏が正式に就任。

同日午前、54年7月誕生の防衛庁が半世紀を経て省に昇格した記念式典が、

安倍晋三首相、中曽根康弘元首相らが出席して防衛省で開催された。

首相は訓示で

「国民の安全を第一義とし、いかなる場合が憲法で禁止されている集団的自衛権の行使に該当するのか個別具体的な事例に即して研究を進める」

との考えをあらためて示した。[ 2007年1月9日11時44分 ]


◆コメント2:「改憲賛成=40%」「集団的自衛権の意味を知っている=8%」の滑稽。

昨年、10月にNHK電話アンケート「改憲賛成40%」「集団的自衛権の意味を知っている8%」←知らないで賛成するな。

という記事を書いたが、元になるNHKの記事を読んだときには、本当に驚いた。



改憲に賛成と答えた人が40パーセント。

現状、改憲と言ったら、「戦争放棄」を謳った第9条を変更することを意味するのである。

今のところ、政府の公式見解は(「公式見解」である。個々の閣僚は色々言っているが、それはその政治家の個人的な見解であり政府の公式見解は変更されていない)、

「集団的自衛権の行使は違憲である」

ということだ。

その一番大事な概念、「集団的自衛権」を正しく理解している人は8パーセント。

なんですか?これは?「集団的自衛権」を理解していないのに、「改憲に賛成」とは無責任だ。

こういうときは、「分らない」と答えればいいのだ。


◆「個別的自衛権」と「集団的自衛権」

正確に数えていないのだが、私の中では、この「JIROの独断的日記」において、

既に「何百回も」説明している、という感覚なのだが、今一度。



この日記・ブログで「集団的自衛権」を認めてはならない、と書くと、

最近ようやく来なくなったが、かつては必ずといって良いぐらい、

「国を守って何が悪い?」

という反論・抗議・嫌がらせメールが届いたり、ココログのコメント欄に書き込みがあった。

これは、イロハのイが分っていない証拠である。



どうして、調べないのか、と思う。これほど調べやすい概念も珍しい。それでも理解していないのは、

「自分がある概念(集団的自衛権)を理解していない」ことを自覚していないからである。



日本が他国の攻撃・侵略を受けたときに、国民の生命を守るために反撃することは、

「個別的自衛権」の行使であり、集団的自衛権(後述)は不要である。


◆個別的自衛権

日本国憲法9条第1項は、

「日本国民は、正義と秩序を基調とする国際平和を誠実に希求し、国権の発動たる戦争と、武力による威嚇又は武力の行使は、国際紛争を解決する手段としては、永久にこれを放棄する」

と規定している。これを、

「この文言(もんごん)にしたがうと、外国に攻められたときに何も出来ない」と解釈して、

「だから改憲が必要なのだ。」と言う人がいるがそれは違う。



なぜならば、日本国憲法前文には、
「われらは、全世界の国民が、ひとしく恐怖と欠乏から免かれ、平和のうちに生存する権利を有することを確認する。」

と書かれている。全世界の国民だから当然日本国民も含まれ、日本国民は「平和のうちに生存する権利を有する」のである。

これを「平和的生存権」という。



わが国に対して他国による侵略・攻撃があった場合、憲法が国民に保証した「平和的生存権」が脅かされる。

武力による攻撃には、最低限の武力(政府見解では「最低限の実力」という)を保有することはやむを得ない。この実体が、「自衛隊」である。

主権国家とはそういうことである。

主権(独立)が脅かされ、国民の「平和的生存権」が危うくなったときに、これに反撃するのは当然であり、それが「個別的自衛権」である。

「個別的自衛権」は個人になぞらえれば、「正当防衛」である。


◆集団的自衛権

集団的自衛権とは、

「自国が直接武力攻撃・侵攻を受けていなくても、自国と密接な関係にある国(要するにアメリカだ)が第3国による攻撃・侵略を受けたら、

それを自国への攻撃と同一と見なし、武力を用いて反撃する(アメリカを助けるために戦争に加わる)権利」

である。



今までに、私に送られてきた「反論メール」を読むと、「集団的自衛権」の意味を調べずに、

自分の頭の中で適当に解釈しているのが分る。それは、

「日本が攻撃を受けたとき、日米安全保障条約に基づき、在日米軍は日本を守るのを手伝ってくれる。日本はアメリカと協力して『集団で』日本を守る」

だから、「集団的自衛権」だ、と勝手に出鱈目な定義をして、それに疑いを抱かないようだ。



専門用語は字面で判断してはダメだ。調べなければ。

上の例では、日本は自国に対する攻撃に反撃するのであるから、「個別的自衛権」を行使しているのである。

「集団的自衛権」を行使しているのはアメリカである。



「アメリカが集団的自衛権を行使してまで日本を守ってくれるのに、日本はアメリカが攻撃されてもたすけないのか」

ということを、安倍首相を初めとする改憲論者はしばしば口にする。

そうだ。助けなくて良いのだ。

何故なら、安保条約を締結する遙か以前から、武力行使を禁止した日本国憲法は存在していた。

米国はそれを承知で安保条約を締結したのである。

そして、そもそも憲法草案を書いたのはアメリカ自身なのだ。

押しつけ憲法だとかいうけれども、それを逆手(さかて)にとればいいのだ。
「あんたの国(米国)が作ってくれた憲法が、武力行使禁止と言ってるからそのとおりにするよ」

と。外交にはそれぐらいの狡猾さが必要だ。



なぜか知らないけど、

「アメリカの言う通りにすれば、きっと有事の際、アメリカは日本を守ってくれる」

と確信している人がいるが、アメリカの狡さをよく見るべきだ。



大量破壊兵器の証拠をでっち上げてイラク戦争を始めておいて、日本には50億ドルの資金と自衛隊派遣を強要したのは、アメリカ。

そのアメリカは、日本が「国連の常任理事国になりたい」との意思を示したら、中国と結託して、これを妨害したのですぞ。

安倍首相はそれでも「イラク戦争を支持したのは正しい」と言っていた。

日本はどこまで、お人好しなのであろうか。

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2007.01.08

大阪市消防音楽隊が経費削減の為、廃止されかけている。議員の政務調査費を減らしたらどうですか?/【変更】署名受付延長

◆記事1:大阪市消防音楽隊:来年度末で廃止へ 経費削減、38年の歴史に幕(毎日新聞 2006.02.03 大阪夕刊 )

大阪市消防局は、06年度末をめどに市消防音楽隊の廃止を決めた。

出初め式など各種イベントで市民に親しまれてきたが、経費削減のあおりを受け、発足以来38年で幕を下ろすことになった。

音楽隊は69年に発足し、現在は隊員32人で年間200回程度公演をこなしている。

当初は消防職員が本業の傍ら活動していたが、両立が困難になったため93年からは外郭団体「市消防振興協会」に運営を委託。

現在の隊員は協会の嘱託職員で演奏活動に専従している。

しかし、年間1億8000万円程度の経費が必要なため、市の危機的な財政状況を踏まえ廃止を決めた。

06年度中は公演の予定が入っているうえ、隊員の進路も未定のため活動を続ける。

また、カラーガード隊「ファイア・フェニックス」(隊員10人)も廃止する。

市消防局は「音楽を通じた啓発効果はあったと思うが、今後は費用対効果を考慮した新たな啓発事業を検討したい」としている。


◆記事2:大阪市消防音楽隊:惜しまれ最後の公演 存続へ300人が署名協力/大阪(2006.12.18 地方版/大阪)

大阪市の財政難から来年3月で廃止される市消防音楽隊が17日、同市住之江区のワールドトレードセンターで最後の自主公演を開いた。

会場では、同隊の存続を求める市民が署名を呼び掛け、300人を超える観客が協力した。



同隊は69年に発足。消防局のイベントなどで演奏を通じて防火を啓発してきたが、

市が今年2月、「どれだけ防火に役立っているかが分からない」と廃止を決めた。

隊内には「40年近く防火・防災を訴え続け、その答えが『費用対効果が低い』という評価なのか」と落胆が広がっている。

隊員23人はいずれも演奏専属の嘱託職員で、来春以降の生活のめども立たないという。
この日は約300席が開演とともに満席となり、吹き抜けの2、3階バルコニーにも大勢の立ち見客が出た。

クラシックやポップス、ディズニー音楽など11曲を披露。

熱心に聴き入っていた同市住吉区の主婦(50)は

「これだけ多くの人の心を動かし、若い人もお年寄りも一つになれる音楽こそ、今の大阪市に必要なのでは」

と惜しむ。署名運動の問い合わせは橋本博さん(06・6701・9780)。

(注:大文字は引用者による)


◆コメント:市民(納税者)が廃止するなと云っているのに、市が勝手に廃止するべきではない。

大阪市は、大阪府の府庁所在地であり、昼間人口は東京23区に次いで全国第2位。夜間人口は横浜に次いで全国第3位の大都市である。



何処の国でも「先進国」で「文化を理解」する大都市には、警察・消防が音楽隊を持ち、

頻繁に至るところで演奏活動をして、市民生活に心の潤いを与えている。



私は東京のほぼど真ん中に勤めている。

この辺りのサラリーマンやOLは日頃仕事が忙しく、道を行き交う人々は皆一様に表情が険しく、ギスギスした印象を受ける。

そんな街だが、日比谷公園という大きな公園の野外音楽堂では、春と秋のシーズンには、

警視庁音楽隊が毎週「水曜コンサート」を昼休みの時間帯に行う。

すると、あの仏頂面のサラリーマンやOLが喜んで聴いている。楽しみにしているのだ。

「警察」という国家権力から想起する「怖いイメージ」を音楽隊が払拭している。

都民は誰も、

「音楽を演奏しても犯罪が減るわけではない。警視庁音楽隊は経費の無駄だから解散させろ」

などと野暮なことは、云わない。



このような、即物的には「無駄」だが、漱石が「草枕」の冒頭に書いているとおり、
「とかくに棲みにくい人の世を少しでも棲みやすくする」

のが、絵であり、音楽であり、文学である。

この「無駄」の大切さが分らないのは無教養な野蛮人である。

大阪市消防音楽隊は38年の歴史を誇る、立派な演奏団体であり、

そこで演奏するのは音楽を専攻した、れっきとした「音楽家」なのである。

大阪市はこのような団体を持つことを誇りに思うべきである。

市消防局の役人は「費用対効果」などとアホなことをいう。

音楽を聴いて火事がなくなるなら、とっくの昔に日本から「火災」という事故は消滅しているはずだ。

「消防隊」や「警察」という一件堅い組織が、音楽隊を持つことにより、市民に潤いを与えている、その事実だけで充分貴重である。

記事2を読めば明らかなとおり、納税者たる市民が「消防隊を存続させろ」と云っているではないか。

「議員」という人々には、「芸術を解さない、無教養な野蛮人」が多いのであろうか。


◆「経費削減」なら、市議の政務調査費(年間一人720万円)を減らしてはどうでしょうか。

何年も前から、地方議会議員による「政務調査費」の流用が明らかとなり、問題になっている。

例えば東京では、目黒区議会議員が、私的流用を行っていた事が問題となった。

実際には目黒区だけではなく、全国至る所で「政務調査費の私的流用」が暴かれて問題になっている。



それは、市民オンブズマン 事務局日誌 : 政務調査費 疑惑は目黒区だけではない!を読むと明らかである。

全国至る所で、政務調査費が「スナックでの会合」の飲食費や、「市議のマイカーローン返済」に流用されていた、という類の事例が並んでいる。



何処の市も、議員に対して、ひとりあたり年間600万円とか700万円とか、

サラリーマンの年収に匹敵するカネを、「政務調査費」という訳の分らない名目で給料以外に与えている。

この「政務調査費」の財源は勿論、それぞれの地方自治体の住民が納める住民税である。

大阪市議の「政務調査費」は、なんと、年間720万円(一ヶ月60万円)である。ところが、

「しかしながら、都道府県・政令市レベルで見ると、領収書を添付するよう義務づけている都道府県・政令市は以下の10府県・7政令市にしか過ぎず、

公開されていないほうが大多数」(上記市民オンブズマンのサイトから抜粋)

である。


◆大阪市が領収書の添付を義務づけたのは、昨年4月。大阪市の情報公開度ランキングは全国ワースト2位

大阪市は、政務調査費の使用報告に領収書の添付を義務づけている7政令市の一つだが、

義務づけたのは、つい最近、昨年4月のことであり、しかも、領収書の提出が義務づけられているのは、「一件5万円以上の支出」に限られている。

これをやってしまうと、大きな金額でも細かく割いて支出したことにすれば、報告義務を免れる。如何にも見え透いている。

そして、昨年4月以前は、領収書の添付が義務づけられていなかったのだから

(こういう感覚、民間からすると信じられない。仕事で出張や接待をして、領収書を提出しなくて良いという会社があったら、知りたい。

もしも、そういう会社があったら極めていい加減な会社であるから、信用出来ない)、驚く。

市民オンブズマン 事務局日誌 : 政務調査費 疑惑は目黒区だけではない!の「政務調査費流用疑惑リスト」に大阪市議の話は載っていないけれども、

こういう記事がある。
◆情報公開度ランキング:大阪市、最下位逃れる 滋賀は大幅ダウン、22位→39位(毎日新聞 2006.03.25 大阪朝刊)

全国市民オンブズマン連絡会議(事務局・名古屋市)は24日、今年で10回目の都道府県・政令指定市の情報公開度ランキングを発表した。

政令指定都市で2年連続ワースト1だった大阪市は、ワースト2になった。

都道府県知事と部・局長交際費

▽都道府県議会の政務調査費

▽都道府県警の捜査報償費

▽都道府県公安委員会の議事録・配布資料--

などの8項目が審査対象で、交際費など2項目ではホームページでの情報公開度も初めて加味した。

公開度に応じて各項目にポイントを配分、100点満点で換算して比較した

「大阪市、最下位免れる」という。その前は2年連続、情報公開度全国最下位だったのである。

また、ちょうど一年前の読売新聞関西版には、議会の定数半減を 大平氏、市民と「外圧」:大阪市改革どこへYOMIURI ONLINE(読売新聞)という記事がある。

大平光代弁護士が市の法律顧問を引き受けようとしたが、議会の強い反発で辞退したことが明らかとなって、問題化したのである。

この記事を読むと、

大阪市は財政改革を行おうとしているが、議会だけは「唯一の聖域」とされていること。

大阪市議の「政務調査費」は1人あたり720万円で全国最高額であること。

そのことを是正しようとした大平弁護士が総スカンを食らったこと、

などが分る。



以下は、証拠・根拠の無い私個人の見解だが、この調子では、まだ明らかになっていないだけで、

全国殆ど全ての都道府県議会、市長村議会で、議員全員とは云わないが、

誰かが「政務調査費の私的流用」を行っているのではないか、と疑いたくなる。

そう思われても仕方がない。真面目にやっている議員は迷惑だろう。


◆こういう状況下で「経費削減」の大義名分で、38年もの歴史がある「演奏団体」を廃止するべきではない。

「芸術」の大切さをいくら云っても、分らない人には分らないから、そろばん勘定で書く。



今まで書いてきたが、大阪市議が「政務調査費を流用している」という記述は何処にもない。

しかしながら、大阪市議の定数は89人であり、ひとりひとりが年間720万円の政務調査費を支給されている。

ということは、全体で、

89×720万円=6億4080万円

となる。記事1によれば、

(大阪市消防団音楽隊は)年間1億8000万円程度の経費が必要なため、市の危機的な財政状況を踏まえ廃止を決めた。

という。そこで、やや乱暴だが、その費用を「政務調査費」から削るとどうなるか?

消防団音楽隊の年間コスト、1億8千万を大阪市の議員定足数、89で割ると、202万2471円。

一人当たり年間政務調査費、720万円から差し引いても、まだ、一人当たり年間518万円の政務調査費を受け取ることができる。

念のため記すが、各議員はこの他に、給料を貰っているのである。

一方、大阪市消防音楽隊を廃止すると、所属する音楽家は失業し、当然ながら、収入がなくなる。

38年にわたり市民を楽しませてきた、れっきとした専門訓練を受けた演奏家たちをこういう目に遭わせて良いのか。


◆署名をメールで受け付けている。

私のブログ、JIROの独断的日記ココログ版にしばしばコメントを書いてくださるNべさんは、

大阪市消防音楽隊の非常勤のクラリネット奏者で、つい最近、ラプソディー・イン・ブルーのソロを演奏なさった。

完全にプロとなるべく専門的な訓練を受けた、音楽家である。

Nべさんを通じて私は、大阪市消防団音楽隊廃止の話を知ったのだが、Nべさんから何か依頼を受けたのではない。

本稿は、私が自らの意思に基づき、勝手に書いていることをお断りしておく。



当然ながら、ここから先は、完全に個人の自由である。

以下の情報を信用するかしないか、署名するかしないかは、個人の自由意思で決定されるべきであることを強調する。

ここに、大阪市消防音楽隊の存続を求める署名活動と署名用紙配布のサイトがある。

このサイトの管理者はNべさんではない。

他の消防音楽隊の隊員でもない。

消防音楽隊の存続のために立ち上がった一般市民である。



本来署名用紙をプリントアウトして管理人の方に郵送するべきなのだが、時間がない。

1月10日必着なのである。ところが、サイトを見ると分るが、署名は代筆可能だというので、

メールで管理人さん宛に氏名・住所をおくれば、署名に加わったことになる。

くどいようだが、これは、完全に個人の自由な選択に委ねられる。

私はメールを送る。家内も連名である。

しかし、住所氏名は個人情報だから、私は、他人様に対して、署名を強要する権利など、持っていないことは云うまでもない。

確認の為書くが、これは、「募金」ではないので勘違いしないでいただきたい。「署名」を募集しているのである。

この話は、全国的には殆ど知られていないだろうと思い、また、署名受付締切までには、まだ二日時間があるので、記事にした。


【追加・訂正】早くもお一人、代筆依頼メール。/1月10日過ぎても署名(或いは代筆依頼メール)受付


ブログ、JIROの独断的日記ココログ版のこの記事へのコメント欄をご覧になると分るが、

以前から駄文にお付き合い下さっている、アッテンボローさんが、代筆依頼メールを早速送って下さった由。

大阪市消防音楽隊の方々になりかわり、御礼申し上げます。


【署名受付延長】

なお、本文中で紹介させていただいた、音楽隊のクラリネット奏者、Nべさんによると、

署名又は、署名代筆依頼メールは1月10日を過ぎても受け付けるとのことです。

ですから、慌てなくて大丈夫ですし、この記事を1月10日以降に読んだ方で趣旨にご賛同の方は、

(本文中で繰り返し書いたとおり完全に個人の自由な選択ですが)、大阪市消防音楽隊の存続を求める署名活動と署名用紙配布のサイトに、

メールを送って下さい。

私は、やはり、どう考えても、「市の危機的な財政状況を踏まえ」といいながら、市議会議員の政務調査費6億円超は全く削らず、

年間経費1億8千万のプロの演奏団体(しかも、38年の歴史を持つ由緒ある音楽隊)を、市民の反対があるのに、廃止するということは、

間違っていると思います。

政務調査費に手を付けないで「危機的な財政」とは何ですか。

このニュースは全国紙でも関西版にしか、載らなかったので、全国の殆どの人は知らないのです。

日本の吹奏楽人口は600万人です。彼らが知ったら、反対と言うに違いないと思います。

そう思ったので、記事を引き続き掲載します。

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2007.01.07

赤坂議員宿舎建設費に334億円使い、自衛隊の派遣も延長を閣議決定し、生活保護予算を400億円削減することを決めた政府。

◆資料:赤坂議員宿舎建設事業費(衆議院会議録より)

これは、12月11日に掲載した、民主党の河村たかし議員の質疑応答の一部。

○ 河村(た)委員あとは、議員宿舎の話をちょっとしたいと思います。

これは、何でかと言いますと、一番最後に聞きますけれども、杉浦法務大臣にちょっとお伺

いしますが、憲法十五条に、いわゆる公務員は全体の奉仕者であるという規定がありまして、

普通は、全体の方はいわゆる論議になりますけれども、その後にも、一部の奉仕者ではない、

いずれも奉仕者という言葉を使っております。



これは、英語ではサーバンツというのが書いてありますけれどもね。そういう精神からいっ

て、後で出てまいりますが、どう思われるかという話でございます。



順番にいきましょうか。まず、新赤坂宿舎ですね。これは建築費総額幾らで、それから入居

者は何人おるのか。それと、すぐ隣地にこういうのがあるんですけれども、これはすぐ隣地

のマンションです。本当の隣地です。ここで大体八十平米、一億です。



八十平米、国会議員の宿舎、一億、民間の場合ですね。駐車場は別です。きょう電話かけて

聞いたんです。駐車料金は月に大体五万ぐらいかかると。衆議院の場合は多分ゼロになると

思いますけれども、そこら辺のところ、いかがですか、ちょっと衆議院事務局に。早うやっ

てちょうだい、時間がない。総額と入居者数。



○山本参事 お答えします。

PFI手法による赤坂議員宿舎整備事業における事業費は総額で三百三十四億円であり、そ

のうち、建設費は百三十八億円となっております。また、総戸数は三百戸でございます。



○河村(た)委員 そういうことで、億ションということでございます。土地がただになって

おりますので、お上の場合は、議員の場合は。これは真横のマンションですから。国会議員

が億ションに住むことになったんですか。これはえらいことですよ。

(後略)


◆資料2:自衛隊をイラクに派遣するのに今まで使った費用。陸自740億円。海自504億円

◆記事:自衛隊イラク派遣:初の「戦地」サマワ、陸自経費計740億円 砂漠用装備、割高に(2006.12.16 毎日新聞東京夕刊)

イラク南部のサマワに2年半にわたって延べ5500人が駐留した陸上自衛隊の派遣経費は、

総額約740億円に上る見込みであることが15日、防衛庁の調べで分かった。

内訳は公表していないが、初の「戦地」派遣だったのに加え、砂漠という風土だったこともあり、装備品の購入・修理費の割合が高いという。

陸自のサマワ派遣期間は04年1月~06年7月。経費は、

(1)隊員600人の生活費や手当

(2)装備品の購入、修理費

(3)道路整備など復旧活動に要した金額――

などに大別され、05年度までに624億円が使われた。06年度の支出は確定していないが、116億円が見込まれている。



広大な宿営施設を建設したほか、無人偵察機を飛ばしたり、装輪装甲車を初めて国外に持って行くなど、

今後も予想される海外派遣に向けた「実験」の意味合いもあった。



単純に比較は出来ないが、テロ特別措置法に基づき01年12月からインド洋に派遣されている海上自衛隊は、

今年9月までに延べ1万300人を送り出し、経費は陸自より少ない504億円となっている。


◆資料3:社会保険庁による年金掛け金の流用額=5兆6千億円

これは、2004年4月、民主党のながつま昭議員がすっぱ抜き、

厚生労働大臣が5兆6千億とはっきり答弁している。リンク先をご参照いただきたい。


◆コメント:これだけ無駄遣いしておきながら、400億円を削るのに、生活保護を標的にするとは、筋が通らん。

資料1で民主党の河村たかし議員が熱弁を振るっているとおり

財政の健全化と云っている最中によりによって、国会議員自身が、国会議員だけが、

都内の超一等地に300億円以上もするマンションを建設して、一ヶ月9万円の家賃で利用出来るようにしているのは、どう言い訳しようが、ずるい。



また、資料2では、自衛隊海外派遣の費用を示した。

これは、陸自は2年半、海自は5年間の費用だから、単純に比較は出来ない。



しかし、政府は、2003年、強行採決で成立させ、違憲の疑いのある「イラク復興支援特別措置法」が、今年の7月に期限がくるので、

テロ特措法に続き延長しようとしている。

空自は米軍など、戦闘中の国の物資・兵員輸送を手伝っている。

これは、後方支援であり、集団的自衛権の行使と見なされ、違憲である。

このことについては、私は過去何十回書いたか分らない。

エンピツの目次ページから検索して頂きたい。

まして、アメリカが始めたイラク戦争はアメリカがその正当性の根拠とした(本当は国際法上、正当化事由にならないのだが)、

イラクの大量破壊兵器は実は初めから無かったことが明らかになった。

日本の自衛隊が、他国の違法な武力行使が招いた泥沼に「おつきあいさせて頂く」必要はない。それが同盟国であっても、である。

空自と海自が引き揚げれば400億円ぐらい、直ちに浮くはずである。



日本政府は、また、社会保険庁には5兆6千億無駄遣いさせていた。何も云うことはない。

腹立たしいのは、一方で日本政府は生活保護の母子加算を止めることを決めたことだ。

◆記事:生活保護の母子加算を廃止へ(NHK)[2006年12月10日(日)]

生活保護を受けている世帯のうち親が1人で子育てをしている世帯に支給される「母子加算」について、

厚生労働省は、来年度から段階的に額を減らし3年間で廃止する方針を決めました。

生活保護の制度では、15歳以下の子どもを親が1人で育てている世帯には負担を軽くするため、

子どもが1人の場合で、月に2万円あまりの「母子加算」が支給され、9万を超える世帯が給付を受けています。

厚生労働省によりますと、母子加算をあわせた保護費は1世帯あたり月に14万円近くになり、

働きながら1人で子育てをしている世帯の毎月の平均支出、およそ12万円を上回っているということです。

このため厚生労働省は、不公平感を解消する必要があるとして、

母子加算を来年度から段階的に減らし、3年間で廃止する方針を決めました。

ということだそうだ。


◆不公平感を解消するためなら、働いている母子家庭に2万円追加するのが正しい。

そもそも、財政の健全化のためとはいえ、

社会保障費、特に弱者のためにある生活保護費をみだりに変更してはいけない。

こういうのを「義務的支出」というのである。

財務官僚に云わせれば、防衛費と社会保障費では、勘定科目が全くことなり関係ない、というのだろうが、

税金や社会保険料を納めている国民にとっては知ったことではない。

「全体として」国の予算が赤字だ、というのだから、他に削れるところから削れ、というのは、極めて自然である。


◆自衛隊の派遣延長を優先して、生活保護を減らすのは、違憲である。

憲法第3章「国民の権利・義務」は第10条から始まるが、13条は、次の通り。

日本国憲法第十三条 

すべて国民は、個人として尊重される。生命、自由及び幸福追求に対する国民の権利については、公共の福祉に反しない限り、立法その他の国政の上で、最大の尊重を必要とする。

いいですか?

国民の幸福を追求する権利は最大の尊重を必要とする、と憲法が定めている。

国民の幸福が最優先課題なのである。

それを無視して、社会保障の一環である生活保護予算を削り、

違法な戦争を始めたアメリカの「お手伝い」に使う金を保つ、という政治は明らかに違憲である。



勿論、インチキをして生活保護を受給している世帯があることぐらいは私とて、承知している。

そういう家庭への支給は個別に検討して打ち切ればいいのであり、一律に減らすのは絶対に間違っている。

一件ずつ見て回るのは無理だとかヌカすのであろうが、出来ますよ。

市役所へ行ってご覧なさい。

何もしないで9時から5時まで新聞を読んでいる奴がいる。あれほど暇そうな職場は、民間には(ダメな会社は別だが)無い。



繰り返すが、超豪華マンションを議員宿舎として建設したり、自衛隊の海外派遣にはカネを使い、

主権者たる国民の生活権を脅かすような、義務的支出(生活保護予算)を減らすことは、内閣の裁量で許されるものではない。

それは、憲法に違反しているのである。

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2007.01.06

「短大生遺体切断事件」セロトニンと攻撃性(差替)/バッハ無伴奏チェロ組曲を異なる楽器で。

Yahoo!の「検索ワードランキング」を見たら、渋谷の短大生の事件の被害者と被疑者である被害者の弟の名前が1位と2位を占めているが、

被害者も加害者もこの事件が明るみに出るまでは「ただの人」だったのだから、検索しても、既に報道されていることが検索結果に出てくるだけで、

あまり意味がないのではないかと思う。が、それは、余談である。

新聞記事を読んで驚いたのは(全てが驚きだが)、妹を殺したと認めている浪人中の兄は妹と3年間話をしていなかったという。

3年ぶりに会話をしたら、妹が自分をさげすんでいるように思えて、カッとなって殺して、死体を切断したということになり、

あまりにも衝動的である。被疑者の兄は自供の瞬間号泣したという。

その事実からすると、被疑者は罪の重さと、一時的な衝動的な行為により、

一生を棒に振ったことを理解する知能と精神状態を有していることが推察される。



私はこのような事件の記事を保存していないので、正確なことは言えないが、

比較的最近だったと思うが、親に勉強しろと云われ、やはり、カッとなって

親を刺し殺した子ども(年齢は忘れた)など、とても殺意を生ずるに足ると思われない程度の動機で、

人を、しかも、自分の親兄弟を殺すという事件が連続的に起きていることが気になる。


◆衝動性を抑制する脳内神経伝達物質セロトニンの生成が農薬に含まれる有機リン化合物で阻害されることが知られている。

これは、昨年6月に書いたので、

ご参照いただきたいのだが、ざっとくりかえすと、



セロトニンという物質があり、その殆どは消化管にあり、消化管運動を亢進させる作用があるが、

一方微量ながら、脳内にも存在して脳内神経伝達物質として、不安感情、衝動、性行動、食欲、体温などを調節していると考えられている。



セロトニンが不足すると、抑うつ状態、ひいてはうつ病を引き起こすことは以前から知られているが、有機リン農薬を大量に使う秋田県は、

十年連続して自殺率が日本で一番高い。他国でも農業が盛んで、有機リン農薬を使う地域で自殺率が高いことに目を付けた学者がいる。

そういう話を昨年6月に書いた



そして、2か月前に、「セロトニンと攻撃性」について言及した。

実は、ここから先が私は良く分らないのだが、脳内神経伝達物質としてのセロトニンが不足するとうつ病になる一方で、

セロトニンは衝動、攻撃性を抑えるはたらきがあるため、人によっては、セロトニンの不足が攻撃性となって出現するということを、

専門家がはっきりとかいているのだ。

その辺りを、脳科学、医学、栄養学などの専門家が連携して、解明できないだろうか。

栄養学と書いたのは、セロトニンの原料となるのはアミノ酸の一種であるトリプトファンで、これを含む食品はいろいろあるが、

最も身近なところでは、米、である。

素人がうっかり短絡的なことを云うべきではないが、素人であるが故に専門家より無責任に発言しやすい立場を利用して書かせていただくなら、

食生活の変化、また、有機リン農薬を用いて作られた食品を摂取することが、脳内神経伝達物質のアンバランスを惹起し、

ひいては衝動性・攻撃性の原因となっていないか。

こういうことの因果関係を立証するのは難しいだろうが、

優秀な日本の研究者の知能を結集すれば、可能ではないかと思う。衝動性の原因が解明されれば、

何らかの対策を立てることが出来るかも知れない。


◆音楽:今度はバッハの無伴奏チェロ組曲3番のブーレを3種類の楽器で。

バッハの曲は、バッハ自身がオーボエ協奏曲をチェンバロ協奏曲にしたり(逆でしたっけ?)色々やっています。

つまり、後世の作曲家の器楽曲ほど「音色」という要素が問題にならない、ということでしょうか。

バッハは、チェンバロ(今はピアノでもひきます)、バイオリン、チェロの独奏曲集を書いています。

ピアノが無伴奏はあたりまえですが、バイオリン、チェロも無伴奏を書いていて、これらの楽器をやる人は避けて通れません。

今日は無伴奏チェロ組曲第3番の中のブーレというのを、聴いていただきます。

オリジナルのチェロです。



あまり知られていませんが、チェロよりちょうどオクターブ高い調弦(即ち音域)のビオラによる演奏です。珍しいです。ボリューム絞ってください。



弦楽器ばかりではつまらないので、アルトリコーダーで吹いている(かなり大変です)演奏です。


如何でしたか?それぞれの趣きがありますね。

いずれの演奏も名演です。非常な名人ですね。こうなるまでには、雨の日も風の日も(?)厳しい修行を積まねばなりませぬ。

それでは。

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2007.01.05

「今年の世界平均気温、史上最高に!?…英気象庁が予測」それだけではないのです。

◆記事1:今年の世界平均気温、史上最高に!?…英気象庁が予測 [1月4日22時48分配信 読売新聞]

英国気象庁は3日、今年の世界の平均気温が地球温暖化とエルニーニョ現象の影響で、

過去最高だった1998年を上回り、史上最高になる恐れがあるとの予測を発表した。

同庁と英イーストアングリア大が、毎年1月に共同で発表する世界の気象予測で明らかにした。

それによると、61~90年の世界の平均気温が約14・0度だったのに対し、今年は、これを0・54度上回ると予測。

平均気温を0・52度上回り、過去最高を記録した98年と同程度か、それより暖かくなる確率は約60%と試算した。

その理由として同庁は、史上6番目の高温となった昨年に発生した太平洋熱帯地域のエルニーニョ現象が、今後数か月持続すると指摘。


◆記事2:地球温暖化で新しい海路が形成か - カナダ

【モントリオール/カナダ 2日 AFP】国連(UN)とカナダ政府の専門家の報告書によれば、地球温暖化の影響により北極の氷が急速に溶けており、

大西洋と太平洋の間に新たな海路が形成されつつあるという。またこれにより、米国とカナダの間における領土問題の発生が懸念されている。

1950年代に開始された「国際極観測年(International Polar Year)」の一環として、今年は世界60か国の研究者たちがモントリオールに集まり、

北極・南極および気候変動による影響について理解を深める予定となっている。


◆記事3:温暖化議論かく乱に資金=米エクソンが提供-科学者団体 [1月4日11時0分配信 時事通信]

【ワシントン3日時事】環境問題などで活動する米国の「意識ある科学者連盟」は3日、

米石油大手エクソンモービルが、地球温暖化の議論をかく乱するため、1600万ドル(約19億円)の資金を拠出していたとの調査結果を発表した。

同連盟によると、エクソンモービルは、規制を逃れようとして喫煙の被害を非科学的と断じたたばこ産業の戦術を採用。

地球温暖化の原因をあいまいにするため、科学的根拠に疑問を投げ掛けるだけでなく、

「温暖化は深刻でない」という団体の育成に資金を提供した。

同連盟の調査では、1998年から2005年までに43団体に計1600万ドルをつぎ込んだという。


◆コメント:「地球温暖化?暖かくなるからいいんじゃない?」という人が多いのです。

昨日に続けてこの問題を扱うのは、世間の認識が甘いからです。

勿論、関心を抱いている人もいるけれど、大多数はまだ、
「自分の生きている間だけ、人間が生きられる環境が保てばいい。そして、多分大丈夫だろう」

と考えているけれども、昨日の記事で紹介した地球環境概況2000の主要な環境の動向によれば、
もし、現在の消費傾向が続くならば、2025年には地球上の3人に2人が水問題に直面することになる。

とのことですから、「自分の生きている間」に影響が出るかも知れない。

こういうことは、怖いので考えたくないのは、正直に云うと私も同じですが、考えないとまずいのではないかと思います。

現実に問題が存在するのに、そのことを見ようとしないのは、かつて書きましたが、
「無思考をプラス思考と称する欺瞞」ではないかとおもいます。その文章は、エンピツでは、こちらに

ココログではこちらにそれぞれ載っています。

記事1は、事実の確認で、やはり地球温暖化は進行しているのではないか、という仮説を補強するものです。

正確にいうと、温暖化が進行していることはほぼ間違いがないけれど、

それが、CO2などの「温室効果ガス」の影響なのかどうか本当に証明されていないから「仮説」と書いたのです。

仮説であるからこそ、記事3のような奴が出てくるわけです。

但し、仮説ではあっても、CO2濃度と気温の推移を並べてみると

やなり真実に近いのではないかと思われます。


◆ブッシュとエクソン

記事3ですが、エクソンとはアメリカのメジャーと呼ばれる世界石油資本、大石油会社です。

温室効果ガスの代表格CO2は、石油や石炭など、化石燃料を燃やすことにより発生します。

つまり火力発電所を抱えるエクソンとしては、

「地球温暖化の原因は石油を燃やして発電したときに発生したCO2だ。」

と云われると困るので、このニュースが始めてではなく遙か以前から、この説に反対するグループにエクソンが資金提供し、

地球温暖化防止策を妨害しようと躍起になっているので有名です。

ブッシュはエクソン本社があるテキサス州の知事でしたから、その頃にエクソンと癒着構造が出来たという事でしょう。

全世界が排出するCO2の20%はアメリカから出ているのに、京都議定書を批准しないのは、

ブッシュにエクソンが圧力を加えたためと言われています。


◆温暖化による国際紛争の可能性があります。

記事2は写真を載せられないので分りにくいのですが、Googleで「地球温暖化 新しい海路」で検索すれば、

簡単に元の記事にたどり着けるので、やってみてください。

これは、温暖化で米国とカナダとの間の地形が変化して領土問題になるかもしれない、という話ですが、

地球環境概況2000に書かれているような、水不足やひいては食糧不足が起きると、

国家間での奪い合いで戦争がおきるのではないか、という予想をする人もいるのです。

だから、他人事(ひとごと)では、無いのですよ。

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2007.01.04

北極の氷、2040年には無くなる可能性」←シロクマより深刻な問題。/マルチェルロ・オーボエ協奏曲を色々な楽器で。

◆記事1:北極の氷、2040年には無くなる可能性=米研究者(12月12日20時1分配信 ロイター)

[サンフランシスコ 11日 ロイター] 地球温暖化により、北極の氷が早ければ2040年の夏にも溶けて無くなる可能性があるという研究結果が明らかになった。

米国の研究チームが12日付の学術誌「Geophysical Research Letters」で発表する。

米コロラド大学にある国立雪氷データセンター(NSIDC)のマーク・セレズ氏は、

地球温暖化の影響が深刻になりつつあると指摘。また国立大気研究所(NCAR)のマリカ・ホランド氏は、

温暖化によって北極の氷が遅いペースながら着実に減っていき、向こう20年以内に劇的な「転換点」を迎えるとの予想を示した。

研究によると、北極海の氷が縮小する速度がこの20年のうちにこれまでの4倍にまで速まるおそれが確認されたとしている。また、スーパーコンピューターを使った試算では、最短で2040年夏には北極点の氷さえ溶けてしまう可能性が示された。


◆記事2:<ホッキョクグマ>絶滅の可能性懸念の種に指定へ 米内務省

(12月28日12時8分配信 毎日新聞)

【ワシントン和田浩明】米内務省は27日、アラスカ州北部に生息するホッキョクグマを、絶滅の可能性が懸念される種に指定する意向を明らかにした。

正式決定は1年後になる。地球温暖化で北極海の氷が解け、生息域が急速に減少している事態を受けた措置。

指定が確定すれば、すべての連邦政府機関に保護策の実施が求められる。

環境保護団体からは「ブッシュ政権が消極的だった温暖化対策の強化につながる」との期待の声も上がっている。

米内務省の提案は絶滅危惧(ぐ)種法に基づく指定で、伝統的狩猟などを除き、捕獲や販売、輸入、運搬などが禁じられる。

同省は「気候変動は深刻に捕らえているし、温室効果ガスの役割も認識している」(ケンプソーン長官)と対策の必要性は認識していることを強調した。

ホッキョクグマの絶滅懸念種としての指定は米環境団体などが要請しており、昨年には対応が遅いとして米政府を相手に訴訟を起こしていた。

今年5月、国際自然保護連合(IUCN)が06年版「レッドリスト」でホッキョクグマを絶滅危惧種に指定している。


◆コメント:地球温暖化で政府やマスコミが決して触れない資料。

地球温暖化に関しては過去何度も取り上げましたが、毎日初めてこの日記・ブログをご覧の方もおられるから、

まず初めに、基礎的な、しかし衝撃的な予想を知っていただきます。



国連環境計画(UNEP=United Nations Environment Programme)という組織があります。ホームページはここ

UNEPが1999年、世界30カ国、800人の科学者が関わってまとめたレポートがあります。。

日本語にも訳されている。地球環境概況2000の概要 です。

全部読むのは大変だから、概況と提言の「概況」の最後の文を読んで下さい。

温室効果ガスの排出量増加により、地球温暖化を防止するのはおそらく手遅れであり、更に、京都議定書において合意された多くの目標は達成されないかもしれない。

「それがどうした」という方は、主要な環境の動向というページの右側、オレンジ色の部分を読んで下さい。

そこには、次のとおりの記述があります。
もし、現在の消費傾向が続くならば、2025年には地球上の3人に2人が水問題に直面することになる。

水が不足すると言うことは、作物も育たなくなるわけです。

人間、水と食い物が無くなったらどうなるでしょう。

滅亡するのです。

但し、これはUNEPの「予測」ですから、絶対当たるとは限りません。

しかし、世界の人の大部分が現実に目を背けると、本当にヤバいのではないかと思います。


◆北極の氷が溶けることによる最大の問題はシロクマではない。

これは、一から説明すると長くなるので、

以前私が説明した地球温暖化→氷河がとける→海洋水大循環が狂う→欧州の寒冷化という記事をご覧下さい。



地球の海水は超巨大なベルトコンベアになっていて、2000年で一周するのですが、

その原動力となっているのは、大西洋北東部で、表層の海水が冷やされて、比重が大きくなり、深海に沈降してゆく、その力なのです。



しかし、北極の氷や北欧の氷河が溶けて海に流れ込むと、氷河は淡水なので海水が薄まってしまい、比重が大きくならない。

するとベルトコンベアが止まってしまうかも知れない。これを「熱塩循環の停止」といいます。

イギリスや、ヨーロッパの多くはは北海道よりも緯度が高いのに、さほど寒くないのは、温かいメキシコ湾流が南から上ってくるのおかげです。

「熱塩循環の停止」が起きたら大変です。地球温暖化が原因で、ヨーロッパの気候が寒冷化するという皮肉な結果となります。



それこそ問題です。

シロクマがどうでも良いとはいわないけれど、各国政府や各国のマスコミは地球温暖化に関して、一番深刻なことを発表せず、

こういう(シロクマとかね)話で誤魔化そうとしますから、ここで紹介したサイトなどをよくお読みになることを薦めます。

私だって、こんな話は面倒くさいですよ。理科系無茶苦茶苦手なんですよ。でも何とか読めました。


◆マルチェルロ オーボエ協奏曲 オーボエ、リコーダー、ギターそれぞれの演奏

モーツァルトも有名なオーボエ協奏曲・ハ長調を書いていますが、オーボエの音色はバロック音楽が似合います。

ここで取り上げるのは、「ベニスの愛」というオーボエ奏者が主人公の映画に使われたので有名になった、

ヴェニスのマルチェルロという作曲家の作品です。3楽章から成り、全ていいのですが、

もっとも憂いに満ちた第2楽章をお聴きいただきたいと思います。

オーボエの音色が実にしっくりとくるのですが、あまりにも美しいので、他の楽器でも演奏されます。

小学校で習った「ソプラノリコーダー」はバロック時代はれっきとした独奏楽器で、オーボエ協奏曲をそのまま吹けます。

もう一つ、ギター版があります。これは、独奏曲に編曲してある。つまり、オーケストラの伴奏パートと、独奏パートを一人で弾いているのです。

これも不思議にこの曲に合います。聴き比べてみてください。

オーボエ(原曲ですね)



リコーダー版です。



ギター版です。



実に美しいですね。切ないですね。素晴らしいとおもいます。

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2007.01.03

「アパート火災、2歳男児死亡=母がスノーボードで外出中-埼玉」←この子はどれ程寂しく、怖く、苦しかっただろう・・。(追加あり)

◆記事:アパート火災、2歳男児死亡=母がスノーボードで外出中-埼玉(12月31日15時0分配信 時事通信)

30日午後10時20分ごろ、埼玉県和光市白子のアパート2階のアルバイト藤原このみさん(24)方から出火、

藤原さんの部屋約30平方メートルを全焼した。焼け跡から男児の焼死体が見つかり、31日朝、藤原さんの長男猛成ちゃん(2つ)と確認された。

県警朝霞署が出火原因を調べている。

調べによると、藤原さんは猛成ちゃんと2人暮らし。30日午前5時ごろ、友人と群馬県内にスノーボードに出掛け、午後11時半ごろに帰宅した。

部屋には猛成ちゃんが1人で残されており、4畳半の居間に倒れていた。藤原さんは部屋にパンやおにぎりを置いていったという。


◆コメント:・・・・・・・・。

大晦日のニュースだが、正月早々取り上げるにはあまりにもやりきれない話で、今まで書けなかった。

開いた口が塞がらない。あきれてものが言えない。こういう人間が日本にいること自体忌まわしい。



子どもは、大人が想像するよりも早く、自分の置かれた状況を認識している。

児童心理学云々(うんぬん)ではない。子どもを持てばわかる。



私の息子が生後1年も経たない頃、家内が九州の特に親しい従兄弟の結婚式に出席したいというので、

週末だったし、一日なら私が面倒を見る事が出来るので、特に問題とも思わず行かせたことがある。

子どもはまだ、話すことはおろか、立つことも出来ないような「乳児」だから、一日母親がいなくても、分らないだろう、と思ったのだ。



ところが、違った。

翌日家内が帰宅して、真っ先に息子のところへやってきて、「ただいま」というのだが、

なんと!息子は家内を見ようとしない。明らかに拗ねている。

「一日、自分をほったらかしたな?」

という訳である。

あの時は本当に驚いた。繰り返すが、生後数ヶ月の乳児ですら、そういう認識があるのだ。



まして、この亡くなった坊やは2歳でしょう?

この母親は、2歳の子どもに、コンビニ(とは書いてないがどうせそういう雑な人間だろう)で買ったおにぎりやパンを与え、

「独りにして」出かけたのである。しかも、自分が遊ぶ為に、である。



この子はさぞや、寂しかったであろう。

火事になったときは鍵がかかっていて逃げられない。どんなに怖かっただろう。

焼け死んだんだぞ。

どんなに苦しく熱く、痛かったか。

きっとママ!だか、お母ちゃん!だか分らないが叫びながら死んでいったのであろう、と思うとあまりに可哀想だ。


◆この女は、死んだ方がいい。

世の中皮肉なもので、バカにはすぐに子どもが出来るが

(子どもが出来る人間がバカだと言っているのではないですからね?早とちりの馬鹿なメールよこさないで下さいね?)、

こういう人間はいくら反省してもダメなのだ。刑罰を加えても無駄だ。

どうせ、出所したら、同じようにだらしのない生活を送るだろう。



この女がしたことは、永遠に取り返しがつかないことだ。いっそ、自分で死ね、と言いたい。


【追加】一通、「抗議メール」を頂戴しました。

名前:無名塾 ( xxxxx@ezweb.ne.jp )
件名:抗議します!

確かに最低な母親ですが、ブログにその母親の『実名』を書き、さらには「この女がしたことは、永遠に取り返しがつかないことだ。

いっそ、自分で死ね、と言いたい。」などと、言うのはいくら何でもいいすぎではないでしょうか?

あなたは、そんなにえらい人なんですか??猛省を願います。

批判は結構ですが、実名は出す必要なし!あなたにそんな権限は無い!!!

もし本当に彼女が自殺したら、あなたはどう責任をとるのでしょうか?「死ね」と言った以上、

責任がないとは言えません。きちんとブログで言い過ぎたことを詫びて欲しい。


◆私のコメント

無名塾さん、拙文へのメールをありがとうございます。

まず、母親の実名について。

引用した記事や、他の全国紙を検索していただけば分りますが、マスコミが既に明らかにしております。

仮に、マスコミが実名を伏せているのに、私が何らかの手段で、この母親の実名を調べて公表したのであれば問題です。

本件は、それに該当いたしませんので、謝罪する必要を認めません。

また、母親の行為が児童虐待防止法第1条第三号で定義する「虐待」に該当すると見なされれば、身柄を警察に拘束され、刑事訴訟法によって、48時間以内に身柄を検察に送致されることになると思料されます。

検察では、自由にインターネットを見ることは出来ず、私のブログを母親が読むことが出来る可能性は、まず、ありません。

従って、これも仮定上の話ですが、この母親が自殺したとしても、私の記述と相当因果関係があるとは言えず、私が責任を問われる筋ではありません。

百歩譲って、彼女がこの記事を読んだ後に自殺したとしても、自殺が独自の意思によるものか、私の文章によるものか、因果関係が立証されなければ、

自殺教唆罪とはなりません。そうなるときには、司法捜査員(警官)が私の自宅にやってくるでしょう。


貴方は私が偉そうだとおっしゃるが、司法当局でもないのに、「責任を取れ」という貴方こそ、何の権限があって、そう仰るのか、根拠を示してください。



いずれにせよ、まだ、被疑者が自殺していないのに、「もしも自殺したら」という仮定上の結果に対して、私に謝罪を求める貴方の要求に、

私は同意致しかねます。「死ね」という表現がひどい、というのは、あなたの主観であり、私の主観では「ひどくない」のです。

どうしても変えろというのなら、言い換えましょう。

「この母親の行為は万死に値する」。

以上です。


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2007.01.02

「もち窒息死:74歳男性 台所で雑煮食べていて 新潟」←事実だけでなく応急措置を書け。/「管弦楽のためのラプソディ」

◆記事:もち窒息死:74歳男性 台所で雑煮食べていて 新潟

1日午前11時半ごろ、新潟県小千谷市城内3の無職、川瀬正則さん(74)が居間でぐったりしているのを家族が気付き、119番通報した。

病院に搬送したが、餅をのどに詰まらせて窒息死していた。

新潟県警小千谷署の調べによると、川瀬さんは妻、娘夫婦と孫2人の6人暮らし。

川瀬さんは同10時半ごろ、居間に隣接した台所で1人で雑煮を食べていたという。[毎日新聞 2007年1月1日 17時39分]


◆コメント:マスコミは怠慢だ。

毎年、正月に、特に高齢者の「もち窒息死」が報ぜられる。

いつも思うのだが、新聞やテレビは、「家族は、救急車が来るまでに、如何なる応急措置をとればよいか」、をどうして書かないのか?

勿論、マスコミ自身は知らんだろうから、救命医療の専門家に訊いて、まとめて記事にするとか、

或いは応急措置が載っているウェブサイトは無数にあるのだから、それを紹介するべきではないか。

ただ事実だけ、

「今年も餅がのどに詰まって亡くなった方がいます」

と報じるだけでは如何にも無能である。気が利かない。


◆応急措置を調べました。

いちいち書くのも姑息だが、念のため記す。

私はネットで「餅を喉に詰まらせた人に、素人が施すことが出来る措置」が載っているサイトを調べたが、

私は専門家ではないので、その情報が医学的妥当性を有するか否か、評価できない。

いざというときに、ここで紹介するサイトに記載されている措置を講ずるかどうかはご自分でご判断いただくしかない。

自己責任でお願いします、ということだ。


◆消防庁のサイト

東京消防庁のサイトに、窒息事故に気をつけて!というページがあり、

「気道異物除去法」をイラストを添えて説明している(多分、各都道府県の消防本部のサイトにもあるだろうが、そこまで調べていない)。

要するに、「俯かせて、両肩甲骨の間を、手の付け根で強く、迅速に叩く」という方法だ。


◆病院のサイト(全くアトランダムに選んだ)で見つけた、「掃除機で吸い出す」方法。

故・伊丹十三監督の二作目、食べ物(メインはラーメン)を題材にした「タンポポ」という非常にユニークな映画がある。

あの中で、大滝秀治扮する金持ちの老人が、雑煮だか汁粉だか、力うどんだかを急いで食って、餅を喉に詰まらせ、

同じ店にたまたま居合わせた山崎努や渡辺謙が、大滝秀治の口に掃除機の吸い取り口を突っ込んで、餅を吸い出す場面があった。



映画としては、コミカルな場面なのだが、伊丹十三氏はこう言うときにいい加減に、つまりウケ狙いだけで出鱈目を撮るようなひとではないので、

専門家に取材したであろう事が推察された。しかし、専門家に訊く機会がなくてずっと気になっていた。



いま、ネットで調べたところ、東京都あきるの市の公立阿伎留医療センターが、

応急手当シリーズ4「もちによる窒息に対する応急手当」を載せているのを発見した。

ご覧になると分るが、掃除機を用いる方法も詳述されている。

この病院は、病院の機能を評価する、「財団法人日本医療機能評価機構」の「認定病院」であるから、信用して良いだろう、と私は判断した。

ご参考になれば、幸いである。

こういうことは、頭の中でシミュレーションするだけでも、全くしていないより、いざというときパニックに陥らずに行動出来るのである。

詳しいことを書くと長くなるので省くが、私は実際にそういう経験をしている。


◆お正月なので、それらしい音楽を。

「正月」という言葉の響きが持つ懐かしさは日本人にしか分らぬ。

外山雄三さんという、作曲家でもあるが、指揮も本格的に行う音楽家がいる。

1960年、NHK交響楽団が初めて海外公演をするとき、外山さんと岩城さんが指揮をしたが、

外山さんはこのとき、アンコール用に、日本の民謡やわらべ歌を素材にして、見事なオーケストレーションを施し、大変楽しい管弦楽曲を作った。

「管弦楽のためのラプソディー」という。

今でもN響の海外公演におけるアンコールの「名物」となっている。

楽しい、しかし、見事な曲をお聴き下さい。



楽しいでしょ?

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2007.01.01

新年ご挨拶/N響の「第九」所感、というか、知ったかぶりのよもやま話。

明けまして、おめでとうございます。

旧年中は、拙日記・ブログを御愛読いただき、ありがとうございました。

本年もよろしく御願い申し上げます

余談ながら、今回が(エンピツの最初の記事から数えて)、1527回目の記事になります。

先月はじめに、「1500回目」に到達していたわけですが、気が付きませんでした。

本来は、キリがいい、その時にご挨拶すべきでしたが、迂闊でした。


◆日本のオーケストラは「第九」で食っているといっても過言ではない。

ベートーベンの交響曲第九番を毎年年末に、全国のオーケストラが何日も演奏するのは日本だけで、ドイツでこの話をするとびっくりするらしい。

昨日、NHKにゲストで来ていたオーボエの宮本さんが言っていた。

ヨーロッパでは、ホールのこけら落としとか、何かめでたいことがあったときに演奏することが多いのだそうだ。

日本では、他のクラシックのコンサートへは行かないが、「第九」だけは聴くという人が多い。

それはそれで結構だ。オーケストラの財政面に寄与している。

日本のプロのオーケストラの中では、N響と読売日本交響楽団はバックに会社がついているから、「相対的に」給与が高い。

経営面での心配はさほど要らない。それでも、多くの企業の寄付で成り立っている。



私がプロから聴いたところでは、他のオーケストラは、今はどうなのか知らないが、定期公演は全て赤字。

つまり、日本のオーケストラは第九で一年分を何とか稼いで成り立っている。

だから、今年は終わったけど、来年以降もどんどん「第九だけ」でも良いから行ってあげてください。


◆昨夜(31日)NHK教育で放送していた第九は初日なのですが。

やはり、プロは大したものである。

昨日NHK教育テレビで放送したのは、初日、12月23日にNHKホール(紅白歌合戦を演っていた、あのステージである)で収録されたものだが、

オーケストラのリハーサルはわずか2日前の21日から行われた。毎年演っているので、プロはこれで充分なのだ。

但し、今年は、さすがのN響も面食らったようだ。理由は後述。


◆指揮者の上岡敏之氏は本場のオペラハウスの指揮者なのだ。

指揮者の上岡敏之は私は全く知らなかった。ドイツの歌劇場で振っているひとなのだ。私と同い年だ。

ネットで調べたら、芸大指揮科(滅多なことでは、入れない)の後、ハンブルグ国立音大で勉強したそうだ。

そこで同級生だったという日本人ピアニスト(その他)が上岡氏のことを書いていた。



上岡氏の音楽的・基礎的能力は圧倒的らしい。

留学時代どう見ても指揮科の教授よりも上岡氏の方が実力があったそうだ。

圧倒的な初見力、スコア・リーディング力。ピアノの上手さ。



あるピアニストのリサイタルが当日キャンセルになったら、代役でベートーベンの後期のピアノソナタ3曲(滅茶苦茶難しい)を

ブッツケ(練習無し)で暗譜で弾いたというから、ただごとではない。普通なら、ピアニストでも断る。

また、日本人としては珍しく、歌劇場のコレペティからの叩き上げなのである。


◆コレペティトゥーア

欧米のオペラハウスには、専属のコレペティ(コレペティトゥーアの略)と呼ばれる人がいる。

オペラの全体稽古の前に、各歌手が、自分のパートをきちんと歌えるまで、一から稽古を付ける。

日本の歌手はソルフェージュとか、聴音とか、基礎訓練が出来ているが、欧米のオペラ歌手は

(私がロンドンでバイオリンを習った、もとロイヤルフィルのコンマスの先生が言っていた)あまり楽譜が読めないらしい。



コレペティは、オーケストラのパートをピアノで弾きながら、歌手にフレージングその他音楽的な指導をしながら、

全ての音符を正しく歌えるようにするのが仕事である。稽古を付ける歌手の相手役のパートを歌ってやる。そこまでやる。

どんな作品でもすぐにやらねばならないから、オーケストラのスコアを見てすぐに弾けるぐらいの初見力

(初めて見る楽譜を練習しないでその場でいきなり弾く能力)がなければならない。



前述のとおり、欧米の昔の大指揮者は皆、コレペティを経験した。

日本ではそういう叩き上げは不可能だ。そもそもオペラより、コンサートの方が多いのだから

(私のことはどうでもよいのだが、書かせていただくならば、私はそれで、一向に構わない。オペラは余り好きではない。

私の愛するオーケストラをピットという「穴蔵」に押し込めてしまうからだ)。



繰り返すが、上岡氏はこの「コレペティ」からのたたき上げなのである。音楽的な能力・才能は並ではない。


◆一般論だが、音楽的・基礎的能力があれば、自動的に良い指揮者になれるわけではない。

ここが難しいところだが、指揮者はピアノを弾くのがいくら上手くても、指揮するときには、自分で音を出すのではない。

「他人に演奏してもらう」商売である。そして、相手はプロでそれぞれの「音楽観」を持っている。皆個性の強い人ばかりだ。



本当の大指揮者になると、そういう連中すら感嘆してしまうわけである。

フルトヴェングラーとか、トスカニーニという往年の大指揮者がそれだ。いくら威張ってもダメだ。

「音楽的に」プレーヤーを上回るものを持っていないと。

そうではない指揮者がいたずらに、オーケストラをドライブ(後述)しようとすると、オーケストラは拒絶反応を示す。


◆第九などはオケに任せた方がいい。

第九のように、オーケストラの各メンバーが弾き慣れている曲では、変ったことをするよりも、オーケストラに任せた方が上手く行くようだ。

上岡氏はリハーサルで、ものすごいテンポで突っ走ったらしい。私が愛読している二人のN響のバイオリニスト、

しかも、何十年も弾いているベテランの日記がある。二人ともリハーサルから明らかに違和感を感じている。

「これだけ速いと合わせるだけでも大変」、「弾く前の予備動作をしているヒマがない」など。

それを上岡氏が感じたのか、録画・録音された本番ではかなり普通になっていたが、それでもかなり速い。3楽章なんか特に。

話が逸れるが、ホルン、上手くなったね。3楽章の4番ホルンのソロ、昔はよくひっくり返ったものだ。

私が一番「???」と思ったのは、第4楽章。有名なVor Gott!。コーラスがフェルマータで、普通思い切り伸ばすところ。

上岡氏は、殆どフェルマータが無いのではないかと言うぐらい早く切ってしまった。あれはどうかなー・・・。



初日(録画された日)、弦楽器の首席奏者は全員非常に疲れていたそうだ。

それでも、プレイヤーに音楽的充実感があれば、日記にあれほど書かれないと思うのである。


◆「ドライブ」するのではなく「キャリーするのだ」(カラヤン)

岩城宏之さんがカラヤンのレッスンを受けたときに、

「君はものすごく表現しているが、君が指揮をしているとき、ときどきオーケストラから汚い音がでる。力を抜きなさい」

と言われたそうだ。

オーケストラをドライブ(支配)するのではなくキャリー(弾かせたいように弾かせておいて、こちらの思うように弾かせる)するのが指揮の極意だということである。

そう言われて、直ぐに出来るものではないと思うが。理想はそういうことだ、という意味である。



カラヤンは自家用ジェット機を操縦したが、初めて操縦訓練を受けたときに教官がいったのは、

「あなたにとって一番大切なのは、飛行機が飛ぼうとするのを邪魔しないことだ」

という言葉だそうで、カラヤンは指揮も全く同じだ、と言っていたという。

まあ、この位にしておきましょう。

その辺の感覚はプロの音楽家でなければ分らない。ここまででも、すでに知ったかぶりの極致である。恐縮。


◆N響のティンパニ、どんどんウィーン風にしていますね。ティンパニの重要性。

第九では第二楽章で活躍するティンパニ。

一見、ただの太鼓で、さほど難しそうに思えないが、とんでもない話で、大変重要かつ難しい楽器である。

リズム楽器であると同時に低音を支える「バス」としての役割も果たす。

「セットドラムのように足まで使う訳じゃないから簡単だろう」と思うだろうが、これまた、とんでもない話だ。



「のだめ」で若い人が好んだという、ベートーベンの交響曲第7番の冒頭は全オーケストラが和音をフォルテで鳴らす。

「ズシン!」と肚に響く(コンサートで聴くと)。ティンパニの音が芯になる。なにが難しいか?

生前岩城さんが話していたが、本当に上手いドイツ・オーストリア系のティンパニは、あの最初の音を「ズシン」!」と文字で表したとすると、

「ズ」に合わせるのではなく、ズシンの「シ」に決めるのだそうだ。

但しこれは、素人向けに分りやすく説明してくださったのであり、本当はもっと微妙な差であろう。0.00...秒の違いだろう。


◆ティンパニのセッティング。み、右を低音にしている・・・。

これは、分りやすい。

今まで日本のティンパニはアメリカ・フランス式に右側に高い音、左側に低い音を置いていた。感覚的にその方がピアノや木琴と同じで分りやすい。



ところがドイツ・オーストリアでは、左が高い音。右に低い音というセッティングをする。

驚くべき事に、N響はそれをやっている。日本で他にこれをやるオケは無いのではないか。



さらに驚いたのは、ティンパニのヘッド(タイコの皮、叩くところ)を合成樹脂が世界の大勢を占めるのに、わざわざ本来のもの=牛の革に張り替えたことだ。

あれは、湿度が高くなると水分を吸って伸びてしまい、音程が下がるので、常に気を遣わなければならないのだ



昔、新日本フィルのティンパニの山口さんが言っていたが、第九のときは、ティンパニはコーラスのすぐ前にいるので、

4楽章でコーラスが歌い始めると、全員の呼気(歌うときには、息を吐きますよね?)による水分で、音程がどんどん下がってしまうのだそうだ。

ティンパニの内部には乾かすためのヒーターが装着してある。

そんなことをやっている。



N響は昨年、創立80年だった。

書こう書こうとおもいつつ、間に合わなかった。

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