« トランペット協奏曲CDの金字塔 「トランペット協奏曲集」モーリスアンドレ、カラヤン指揮、ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団 | トップページ | 「核臨時停止で重油100万t」北朝鮮が勝手な解釈←共同文書白紙に戻す。安保理でもう一度制裁決議案を動議したら? »

2007.02.13

「全核施設『無力化』に同意=北、100万トン重油支援条件に」←日本政府は、「拉致問題に進展が無ければ支援なし」でしたよね?

◆記事1:全核施設「無力化」に同意=北、100万トン重油支援条件に-6カ国協議



【北京13日時事】北朝鮮の核問題をめぐる6カ国協議は13日夕、北京の釣魚台迎賓館で全体会合などを行い、協議の成

果をまとめた「共同声明」を採択して閉幕した。

共同声明は、北朝鮮が最大で年間100万トンの重油に相当する経済・エネルギー・人道援助などを受ける見返りとして、

すべての核計画を完全申告するとともに、あらゆる既存の核施設を「無力化」することに同意。

核放棄に向けた具体的な道筋を示すことで、朝鮮半島非核化に向けた実質的な第1歩が踏み出された。

共同声明によると、北朝鮮は初期段階措置として寧辺の核施設を停止・封印し、

国際原子力機関(IAEA)の監視・査察を受け入れる見返りに、各国は60日以内に5万トンの重油に相当するエネルギー援助を実施。

この期間中に米朝、日朝とも、国交正常化に向け、直接対話を開始するほか、

米国は北朝鮮のテロ支援国家指定解除に着手することも確約した。

(2月13日20時1分配信 時事通信)


◆記事2:<日朝協議>安倍首相「拉致問題で具体的進展ない」

安倍晋三首相は13日の衆院予算委員会で、12日に行われた日朝協議について

「拉致問題の解決に向けて強く北朝鮮に求めたが、具体的な進展はなかった」と述べた。


一方、6カ国協議については「一定の前進があった」と評価。

同協議の主要議題になっている北朝鮮へのエネルギー支援問題では

「日本としては拉致の問題があるので、そういう援助を行うことはできない」と指摘したうえで、

「そういう(北朝鮮の核廃棄に向けた)枠組みを作っていく中において、

北朝鮮を各国が促すことについては協力していこうということだ」とも語った。

これに関連し、塩崎恭久官房長官は13日午前の記者会見で、

「各国が合意できた場合に行う支援を促進するための協力はあり得ると考えている」と述べ、

拉致問題とは切り離す形で間接的な支援には応じる用意があることを明らかにした。

 (2月13日11時20分配信 毎日新聞 )


◆コメント:こういうのを「詭弁を弄する」というのですよ。

はじめに、説明します。

「6カ国協議」の当事者(参加国)は、日本、アメリカ、中国、ロシア、韓国、北朝鮮です。

この会議の目的は何か?というと、日本以外の国にとっては、

「北朝鮮に核を放棄させること。少なくともこれ以上核兵器を作らせない。そして当然ながら使わせないようにすること」

なのです。

つまり、日本以外の国にとって、拉致問題ははっきり言ってどうでも良いのです。

だから、拉致問題に進展は無かった、と安倍首相は平気で言っていますが(この人もどういう神経なんだ?)、

日本がもっと騒がなければ進展が無いのは当たり前なのです。

今回も、すごすごと、引き揚げてくるようです。結局北朝鮮は、

「核を捨てても良いけど、油をくれなければイヤだ。」

と駄々をこね、

日本以外の国は、あっさりと、とは言いませんが、比較的簡単にその条件を認めてしまった。

日本は、他の国が北朝鮮の言う通りになるのを見ていて、北朝鮮から「拉致」の「ら」の字も引き出せません。

これは、政治家も外交官も、まず自分の保身を考えてしまうからでしょう。

「日本が拉致にこだわりすぎるから、6カ国協議が決裂し、北朝鮮は核を廃棄しないのだ」と他の参加国から非難され、

役所も政界も責任のなすりつけ合いの世界ですから、

「同盟国、米国や他国との関係を悪化させ、北朝鮮の態度を硬化させ、核の脅威を増大させた。」

と言われるのが怖い。これが、根本にあるのでしょう。

特に、安倍政権は支持率が急降下中で、参院選前ですから、失点は避けたいということでしょうね。


しかし、そういうことをやっているから、いつまで経っても進展しないのであって、

米、中、露、韓からいくら文句を言われようとも、
「北(朝鮮)が拉致問題の解決に向けた誠意を示さない限り、日本は絶対に合意書にサインしない」

と、肚をくくらないとダメなのではないでしょうか。

但し、そういうことを政治家や外交官に要求するからには、国民もまた肚をくくらないとダメですね。

簡単にいえば、
「ミサイル撃てるものなら撃ってみやがれ!」

という覚悟を決める、というか、そういう迫力が世論に出てこないといけないのではないでしょうか?

「横田めぐみさんたちは、気の毒だ。一刻も早く日本に返すように政治家と外交官はしっかりやれ。但し、俺たちが危ない目に遭うのはイヤだ」

ということじゃ、ダメなんですよ。多分。



【読者の皆様にお願い】

この記事を読んで、お気に召した場合、エンピツの投票ボタンを押していただけると幸甚です。

画面右下にボタンがあります

|

« トランペット協奏曲CDの金字塔 「トランペット協奏曲集」モーリスアンドレ、カラヤン指揮、ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団 | トップページ | 「核臨時停止で重油100万t」北朝鮮が勝手な解釈←共同文書白紙に戻す。安保理でもう一度制裁決議案を動議したら? »

ニュース」カテゴリの記事

北朝鮮」カテゴリの記事

安倍政権批判」カテゴリの記事

経済・政治・国際」カテゴリの記事

コメント

JIROさま おはようございます。

今回の6か国協議で一番利を得たのは北朝鮮でしょうね。俗に言う「ゴネ得」ってやつですね。
たとえていうなら、元々持ってはいけないピストルを持った者が、ピストルを処分する代わりに金をよこせとゴネて、まんまとお金をせしめたようなものです。
またこのお国柄から、本当にピストルを処分するかどうか疑わしいですしね。

逆に一番不利益を被ったのは、日本だと思います。なにせ、拉致問題はまったく進展していないのに、支援だけはしなければならない立場に立たされましたからね。
今回第一段階の重油5万トン分の支援には加わらないと発表しましたが、第二段階の95万トンの支援の時にも、日本の立場を主張して拒否できるかは疑問です。
何せアメリカに一喝されると何でもする政府ですから。

わたくしの個人的な意見ですが、今回の6か国協議、物別れの方が良いと思いました。
拉致問題は進展せず支援だけが残るという日本が不利な立場になるのは、報道等から分かりましたし、物別れで一番困るのはかの国でしょうから。
こんな事を書くと、「おまえ日本のことしか考えていないのか!」とおしかりを受けそうですがね。

日本外交のふがいなさに頭に血が上ってコメントらしからぬ長文となってしまい、失礼しました。

投稿: あつし | 2007.02.14 10:41

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/62198/13898163

この記事へのトラックバック一覧です: 「全核施設『無力化』に同意=北、100万トン重油支援条件に」←日本政府は、「拉致問題に進展が無ければ支援なし」でしたよね? :

« トランペット協奏曲CDの金字塔 「トランペット協奏曲集」モーリスアンドレ、カラヤン指揮、ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団 | トップページ | 「核臨時停止で重油100万t」北朝鮮が勝手な解釈←共同文書白紙に戻す。安保理でもう一度制裁決議案を動議したら? »