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2007.03.17

「堀江被告人に実刑」というが、検察にとって、本当はホリエモンなんか「雑魚(ザコ)」なんですね。「悪い奴ほどよく眠る。」

◆堀江君にも当然法的責任はあるのですが・・・。

ホリエモンの罪状は、法的には証取法違反、「風説の流布」「有価証券報告書の虚偽記載(粉飾決算)」である。

証取法によれば5年以下の懲役に相当する罪なのだから、懲役2年6か月の実刑は当然だ。

前例を見ると、同じような粉飾決算、有価証券報告書虚偽表示の判決には、執行猶予がついているので、ホリエモンは当然自分も・・・と思っていたらいきなり、

「懲役2年6月」

と言われたので、ムキになって即時控訴したが、無駄ですよ。

堀江は元部下の宮内某などが、様々な違法行為を勝手に行ったと言いたいらしいが、

宮内元ライブドア取締役などの自供は固まっているから、どうしようもない。


◆判決とは関係がないが、ライブドア株の売りが殺到して東証のシステムダウンを引き起こしたのでした。

東京地検特捜部が証券取引法違反の疑いで、ライブドア本社の捜索に着手したのが昨年(2006年)1月16日である。

これを受けて、投資家のライブドア株の売りが殺到した結果、東証のシステム処理能力を超え、

18日、午後2時40分、東証は全銘柄の取引を停止し、東証は金融庁やら、政治家やら、いろんなところから叩かれた。

急遽システムの処理能力を増強したら、売買高が急減した、という皮肉な結果になったのを覚えている。

しかしこれは、付随的なエピソードに過ぎない。


◆投資事業組合に関わっていたエイチ・エス証券副社長野口氏の沖縄での怪死が問題だったのですよ。

詳しく説明するとややこしくなるので、かいつまんで書く。

堀江乃至ライブドアは怪しげな資金転がしで利益を得ていたのである。

それは、企業買収に関わることだ。他の企業を買収するときに、資金を支払うのではなくて、

「株式交換」といって、買収する会社の株と自社(LD=ライブドア、以下同)の新株を交換する方法を用いていた。

ここで、投資事業組合が入り、インチキが始まる。

本来LDが発行した新株は、当然買収する企業にわたるはずなのだが、LDは巧みに話を持ちかけ、

実際の取引を「M&Aチャレンジャー1号投資事業組合」など(こういう「投資事業組合」がいくつあったか分からないほどなのだ)という、

訳の分からない、しかし、実はLDが出資して作ったファンドに任せるというのである。

そして、LDは発行した新株を、実質子会社同然の「何とか投資事業組合」に渡すのである。

繰り返すが、「何とか投資事業組合」は実質、ホリエモンの支配下にある。

このようにして、自分で発行した新株を「なんとか投資事業組合」を通して売却する。

当然、売却代金が投資事業組合に入る。これを、こっそり、ライブドアの売り上げに計上していたのである。

ライブドアの本業はインターネット関連事業だったのに、儲からないので、こういう資金転がしを始めたのだ。

そのスキームを考えたのが野口氏だったという。

そして、その野口氏は出張先の沖縄で変死する。


◆ここから先は立花隆氏が詳しい。

立花隆氏は先日は安倍首相重病説なんて、簡単に書いて良いのか?で私が書いたように、

テーマが「理科系」になると、ちょっと首をかしげたくなることがあるが、

かつては、立花氏が「文藝春秋」に載せた一本のレポートで田中角栄首相が退陣せざるを得なくるほど取材力がある人だ。

知識もこういう事については大変豊富な人だ。

だから、私が受け売りするよりも、小泉政権揺さぶるBLT問題 防衛庁・ライブドア・天皇制の、

ライブドアの部分だけでも、お読みになることを薦めたい。

要するに、ホリエモンは闇の世界と縁があり、投資事業組合を通じた資金転がしで得た利益も相当、コワい人たちの手に渡っていたこと。

そして、最終的には(立花氏はそこまではっきりかいていないが)、政界の大物の手にわたっていたのであろう、と言外に臭わせている。

今、思い出したが、かの有名な「きっこの日記」(ブログ)も、野口氏の奥さんの訴え(自殺な筈はない、という趣旨)について、何度も書いていた。


◆検察の最終目標は「そこ」だったのだろう。

東京地検特捜部がライブドアを証取法違反の疑いで捜索したとき、いきなり100人もの検事が総動員された。

これを見て、立花氏は、ホリエモンは問題のホンの入り口、ザコに過ぎず、

検察は本気で日本の闇の世界で甘い汁を吸う巨悪を明るみに出そうとしている事を感じたらしい。


ところが、野口副社長の遺体を沖縄県警はさっさと火葬してしまったので、他殺を立証できなくなってしまった。

他にも証拠となる重要なメールを消されてしまうなど、不運なのかドジなのかわからないが、

残念なことに、闇の世界への糸口は切れてしまった。

悪い奴は、今日も良く眠っているのだろう。

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