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2007.05.15

連立与党は「郵政民営化」選挙で衆議院の多数党となったのだから、国民投票法案に関して衆議院を解散して民意を問うべきだ。

◆2005年9月11日投開票の衆議院選挙は「郵政民営化の是非だけを問う」選挙だったのです。

今日(2007年5月14日)、「日本国憲法の改正手続に関する法律案」が参議院で可決、成立した。

内閣提出法案・議員提出法案いずれも、それが法律として成立するためには、まず衆議院で審議、採決の後、

参議院に法案を送り、参議院で審議の後採決して過半数の賛成が得られれば成立する。

参議院のこの決定に関しては、いずれにせよもうすぐ参院選があるので、

そこで嫌でも今日の決定を含めて「民意を問う」ことになる。

だが、衆議院をこのままにする(解散しない)のはおかしい。

繰り返すが、前回の衆院選は当時の総理、小泉純一郎のバカが、

「これは、郵政民営化の是非『だけ』を(有権者に)問う選挙なのです」

を繰り返した。

本来、国政選挙の論点を郵政一点に限って良いわけがない。

「国政」とは、郵政ばかりではないからだ。経済、教育、外交、安全保障、治安、などに関して、

各党が包括的に公約を提示し、有権者は総合的な見地から、投票する政党乃至候補者を決定するのが

「国政選挙」であるが、有権者の多くは小泉の「ワンフレーズ・スピーチ」が分かりやすいので、

まんまと欺されて、連立与党に地滑り的大勝利をもたらした。


◆「郵政民営化だけ」の選挙だったのだから、憲法改正に関しては、国民はなんら、意思表示をしていない。

本来あってはならない、「ワンポイント」選挙を逆手に取らせて貰う。

有権者が2005月9月11日の投票で支持したのは(私は反対だったが)郵政民営化についてだけであり、

憲法を改正する手続きを定める法律を作ることに関しては、良い、とも、悪い、とも言っていない。

小泉も憲法改正と言っていたが、奴は何も分かっていない

(今日は省くが、小泉が「集団的自衛権」の定義を述べよ、と、当時社民党の辻清美代議士に詰められ、

答えられなかったことが明らかになった国会議事録を、いつか紹介しよう)。

その後、かねて最も強硬な改憲論者の安倍晋三が総理になったのは、自民党の内部の話である。

国民にとっては、関係ない。

だから、安倍になってから始めた政策に関しては、改めて国民の審判を仰ぐべきだ。


◆安倍政権のインチキ政治その一、郵政民営造反組復党劇

安倍は、内閣総理大臣就任後の初めての演説(所信表明演説。通常国会初日に「今年の方針」をのべるのは「施政方針演説」)で、

新書本のタイトル通り、「美しい日本」を強調した。

だが、実際に彼が使う政略は「汚い」ことばかりだ。

郵政民営化に反対し、自民党から除名されて12名を復党させるにあたり、

「誓約書に『郵政民営化に賛成です』と書け」

と中川幹事長が「命令」した。

情けないことに11名が誓約書を提出した。

彼らに投票した有権者は見事に裏切られた。安倍晋三は平然としていた。


◆安倍政権のインチキ政治その二、教基法改正前のタウンミーティングでのやらせ。教基法の強行採決

安倍のインチキ政治の中で、さらに罪が重いのは、憲法の付属法と言われていた教育基本法の改正にまつわることだ。

国会での審議にあたり、「市井の一般人の意見を参考にする」というお題目のもと、各地でタウンミーティングが行われた。

安倍政権は(安倍が知っていたか否か、は問題ではない。国政の最高責任者なのだ。「知らなかった」という言い訳は出来ない)、

各地でのミーティングで教基法改正、大賛成の意見をのべる「サクラ」を忍び込ませていた。

本当は、こんなとんでもない話がバレた時点で、内閣は総辞職するべきだったが、安倍は知らぬふりを決め込んだ。


◆結論:衆議院を解散しなければならない理由。

結論的に繰り返すと、今の衆議院における連立与党の議席数は「郵政民営化」に対する国民の判断の表れである。

しかし、与党は、前回選挙ではおくびにも出さなかった、憲法改正のための手続きを定める法律を、

議論が尽きていないのに、強行採決した。


時間が前後するが、教基法改正も前回選挙の争点ではなかった。

安倍はタウンミーティングの不正の全貌が明らかになる前に、国会で教基法改正案を強行採決した。

要するに郵政造反組を復党させたとき、教基法改正案を成立させたとき、

いずれも衆議院を解散して、主権者たる国民の審判を仰ぐ好機だったのに、

安倍内閣はふてぶてしく開き直り、権力の座に居座っていた。

今度こそ、衆議院を解散し(昔、衆参同時選挙となったこともあるのだ)、参院と併せ民意を問うべきである。



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コメント

TACさま、こんばんは。コメントをありがとうございます。

>反対意見や慎重意見を無視しての暴挙を重ねてますから、議会制民主主義をその行動によって抹殺しようとしているのは明白です。

賛成です。小泉がぶっ壊したのは、旧田中派、その後継(というか田中から見れば竹下は裏切り者だったわけですが)の元経世会であることは、よく言われます。

郵政民営化も半ばアメリカの圧力ですが、特定郵便局長会が田中派の支持基盤であったことは大きいのでしょう。

信じがたいほどの執念深さです。30年前の出来事、福田赳夫が田中角栄に総裁戦で負けたと。しかし、その後、福田赳夫も総理になったからいいじゃないか、と思うのですが・・・、政治家という人種も、カタギとは発想がちがうようです。

しかし、小泉に始まった独裁制は本当に良くない、というか、もはや近代国家の要件を満たしていない。

こんなことなら、自民党の中にいろんな意見があって、派閥争いをしていた時代の方が、健全だったな、とすら思ってしまいます。

投稿: JIRO | 2007.05.16 21:51

あつしさま、こんばんは。コメントをありがとうございます。

以前のあつしさまのコメントを大変良く覚えておりました。この記事は殆ど同内容と言っても良いぐらいですが、

(お分かり頂けると思いますが)あつしさまのコメントを拝借したというより、

特に、本件に関しては、私はあつしさまと、全く同じ意見なので、同じ内容の文章にならざるを得ない(笑)、という次第です。

立花隆氏が書いていましたね。

「米国では行政権は大統領に属するけれども、ある法案に関して、自党全党員に一定の思想を押しつけることなどできない、と。」

日本はそれが出来てしまうのですから、自民党は中国共産党に近いし、2005年郵政民営化選挙時の小泉は、独裁者に他ならず、金正日に近い。

日本国民は、中国人や朝鮮半島の国民を「民度が低い」と嘲笑しますが、

このようなファシズムをファシズムと気が付かず、日々の享楽に耽っているのも、同じことでは無いかと思います。

閑話休題。

ケンペ指揮のドレスデンを買っておられたとは・・・これは大変な名演です。

クセがあって、私は余り好きではない音楽評論家の宇野功芳氏が、ずっと前にこのCDを講談社現代新書で激賞し、好事家の間ではブームだったようですね。

この点に関しては、私も宇野氏に感謝しております(笑)。

投稿: JIRO | 2007.05.16 21:36

同感です。ばれてしまうほどに露骨なヤラセtown meetingやパフォーマンス公聴会で、反対意見や慎重意見を無視しての暴挙を重ねてますから、議会制民主主義をその行動によって抹殺しようとしているのは明白です。

自由民主党を名乗るのであれば、当然、衆議院を解散して信を問うべきですね。今のやり方ならば、党名を反自由非民主党に変えるべきだと思います。

投稿: TAC | 2007.05.16 08:08

JIROさま こんにちは
JIROさまの意見に私も全くの同感です。以前にもこの日記の中でコメントさせてもらったのですが、与党の今の議席は
郵政民営化に対する議席であって、他の政策に対しての国民の意思を反映したものではないのです。
それなのに他の重要法案までも次々と強行採決する現政権や与党には、民主主義を云々する資格はないと思います。
またマスコミや野党までもが、これらの点に対して黙っているのが不思議でなりません。

話がそれてすみません。以前紹介されていたシュターツカペレ・ドレスデンですが、「ウィンナ・ワルツ・コン
サート ルドルフ・ケンペ指揮」というCDを持っています。レハールの「金と銀」も収録されております。
ウィンナ・ワルツなのでウィーンフィルかな?と思ったのですが、他のオーケストラでも良いのがあるかも、
ということでドレスデンを買った次第です。でも買って良かったです。(笑)

投稿: あつし | 2007.05.15 14:03

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