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2007.05.18

「南極海:深海に多数の新種生物 国際チーム発見」←生物と言っても色々でして・・・。

◆記事1:南極海:深海に多数の新種生物 国際チーム発見

南極大陸から南米側に突き出した南極半島の東側、ウェッデル海の深海で、

500種類以上の甲殻類をはじめとする新種の生物多数を発見したと、ドイツなどの国際研究チームが17日付英科学誌ネイチャーに発表した。

南極海では温暖化で崩壊した棚氷に覆われていた海域でも新種とみられる生物が多数見つかるなど、

従来考えられていたより豊かな生態系があることが分かってきている。

研究チームは2002~05年、3回にわたって調査船を派遣し、水深774~6348メートルから海洋生物を採取した。

分類の結果、甲殻類の一種ワラジムシの仲間、585種類が新種と判明。

ほかにも、貝のような形をした貝虫類約70種、釣りのエサに使われるゴカイに似た多毛類81種、海綿17種類などが新種とみられるという。

研究チームは「南極海の深海部では一部の生物が特有の進化を遂げているようだ」と指摘している。(ワシントン共同)

(毎日新聞 2007年5月17日 3時00分)

元記事キャッシュ(新種生物の写真が載っている):

http://megalodon.jp/?url=http://www.mainichi-msn.co.jp/science/kagaku/news/20070517k0000m040179000c.html&date=20070518021337


◆記事2:南極内陸部の積雪「解けていた」 NASAが初観測

米航空宇宙局(NASA)は15日、これまで解けることがないとされてきた南極大陸内陸部の積雪が、

米カリフォルニア州(約41万平方キロメートル)の広さに匹敵する大規模な範囲で解けていたとの観測結果を発表した。

NASAの研究チームによる衛星写真の分析から判明し、雪解けの発生は2005年1月。

海岸から約900キロの内陸部や、標高2000メートルの高地でも観測された。

雪解けが起きた一帯の一部は、気温が5度以上に達した地域もあったという。

研究チームは「南極で観測された初の地球温暖化の兆候だ」と指摘。

また、解けた後に再び凍った表層部分が滑りやすい状態のまま残り、

今後、海水面の急激な上昇につながる大規模な氷の層の移動が起きる可能性もあるとしている。

(ロサンゼルス 松尾理也) (5月17日8時1分配信 産経新聞)

(写真が載っているテクノバーンの記事URL:http://www.technobahn.com/cgi-bin/news/read2?f=200705161833&page=2)

(↑いつまで記事が残っているか分からないのでお早めに。キャッシュをウェブ魚拓で保存しようとしたら、出来ない、とのメッセージ)


◆コメント1:新種生物、といっても甲殻類だけではなく、我々の知らない、何十万年も南極・北極の氷に閉じこめられていた病原菌・ウィルスがあったのです

記事1の毎日新聞が報じている「新種生物」とは元記事をご覧になると分かるが、カブトガニのようなものだ。

この手の生物が生態系に如何なる影響を及ぼすのか、私の理解を超えているが、直接、人間に危険が及ぶことは無かろう。


しかし、手許にあるのが2003年の資料で、若干古いのだが、それによると、

グリーンランドで掘り出された氷から14万年前のウィルスが発見され、

そのウィルスはその時点で、まだ、植物に感染する能力を持っていたという



ウィルスは自ら細胞を持っておらず、生物と呼んで良いのかどうか分からない、不思議な存在らしいが、ともかく、

何かに寄生しないと生きられない。宿主として人間が選ばれると、何しろ全然知らないウィルスだから、ワクチンはおろか、

インフルエンザウィルスに対するタミフルのような治療薬も無いのだから、下手をすると小松左京のSF小説「復活の日」

(あれは、アメリカの生物兵器が、間違って、大気中にばらまかれて、殆どの人類が死んでしまう、というものだが)か、

フリーマントルのシャングリラ病原体で描かれた恐怖が、現実化する怖れがある。

新種生物の発見?よかったね、という次元の話ではない。


◆コメント2:カリフォルニア州の広さ=日本の広さ

記事2は何が問題であるかというと、あまりにも話のスケールが大きすぎて、我々一般人には想像しづらい。

比較的知られているのは、これだけものすごい体積の氷が溶けると、海面の水位が上昇し、海抜の低いツバルが真っ先に水没するのではないか、と言う問題である。

ところが、人間は薄情なもので、ツバルが沈もうが、日本が沈むことはないだろう、と考えると、関心を示さない。

しかしながら、日本とて無関係ではない、という説もある。

南極は、北極と異なり、氷が浮いているのではなく、南極大陸という「地面」の上に、分厚い氷の層が乗っている状態が今までの姿である。

南極の氷はすでに、東京ドーム数十万個分溶け出しているそうだ。ゆっくりととけてゆくならまだしも、高さ4,500メートルもある氷山が、

大陸から海に滑り落ちた場合、超巨大津波が生じて、最低でも10mの高さを保ったまま、時速300kmで、日本にまで達する。

津波の高さが20mに及ぶ可能性も十分にある。

この場合は、最悪、太平洋沿岸に住む日本人は全滅する、と、やや恫喝的だが、そういう見方もある。

だから、遠い南極の話だとタカを括らない方が良い。

今週発売された週刊現代かポストに、マグネシウムを用いた発電について専門家の話がのっていて、

要するに、これならば、資源はいくらでもあるし、温室効果ガスも発生しない、ということが書いてあったが、

私には、その話の信頼性に判断が付きかねる。ご専門の方、所見を教えていただけないだろうか?



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コメント

ひろりんさん、こんにちは。

過分なお褒めにあずかり、恐縮です。「氷山が崩れて高さ20mの津波」は少し、誇張されているような気がしますけれども、ウィルスは実際に発見されたというのですからねえ。

私が温暖化に関心を持ち始めたのは、本文に書いたフリーマントルの「シャングリラ病原体」なのです。

無論フィクションですが、スパイ小説のフリーマントルが温暖化を題材にしたのは、やはり、本当に心配になったのではないかと思います。

南極、北極の氷が溶けつつある話は、しばしば報ぜられますね。

日本人にとって淡水の源は川や湖や地下水でしょうが、地球の淡水資源の70%はチベットなどの氷河で、これもまた、どんどん溶けているそうで、ユーラシア大陸の住人が困るばかりか、作物が穫れなくなるわけで(極論ですが)、問題です。

地球温暖化のウソと書くプロの物書きは、今でもいまして(文科系の人です)、私も根本に溯って理解しているとは言いがたいのですが、ここ数年の日本の異常な気候を見ているだけでも、明らかに、「何かおかしい」、と思います。

投稿: JIRO | 2007.05.20 11:36

うーん、お見事な分析。Jiroさんのブログはよく読ませていただいているのですが、本当にこれはすごい分析力だと思わせられる記事があります。この記事はまさにそれで、普通の人間が新聞を読んだりした時に、絶対に考えられないようなことを解き明かしておられます。土曜の朝一番に読ませていただきましたが、目がぱっちり覚めました。

投稿: ひろりん | 2007.05.19 08:20

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受信: 2007.05.20 11:06

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