« 2007年5月 | トップページ | 2007年7月 »

2007年6月

2007.06.30

【号外】「<チャイコフスキー国際>バイオリンで神尾真由子さん優勝」←ヴァイオリン製作部門に続き/【追加】チャイコ第3楽章

◆記事:<チャイコフスキー国際>バイオリンで神尾真由子さん優勝

【モスクワ大木俊治】若手音楽家の登竜門として世界的に知られ、

13日からモスクワで開かれていた第13回チャイコフスキー国際コンクールの審査結果が29日夜(日本時間30日未明)発表され、

バイオリン部門で神尾真由子(かみおまゆこ)さん(21)=大阪府豊中市出身=が優勝した。

同部門での日本人の優勝は第9回(90年)の諏訪内晶子さん以来。

前回(02年)は同部門で川久保賜紀(たまき)さんが1位なしの2位に選ばれており、事実上、日本人が2大会連続で最高位に輝いた。

同コンクールの演奏・声楽部門で日本人の優勝者は4人目。

前回ピアノ部門で上原彩子さん、前々回(98年)は女性声楽部門で佐藤美枝子さんが優勝しており、3大会連続で日本から優勝者を出す快挙となった。

神尾さんは29日の最終選考で、チャイコフスキーのバイオリン協奏曲、

シベリウスのバイオリン協奏曲を演奏。終了後、会場からわき起こった大きな拍手はしばらく鳴りやまなかった。

会場で優勝が発表されると、それまで緊張した面持ちだった神尾さんはガッツポーズを取り、

祝福に駆けつけた人たちと抱き合って満面に笑みを浮かべた。

「本当にうれしい。モスクワに来てからずっと落ち込んでいた。逃げ出さず最後まで弾いてよかった」と喜びを語った。

神尾さんは4歳からバイオリンを始め、小学4年生だった96年に

第50回全日本学生音楽コンクール(毎日新聞社主催)全国大会の小学校の部で1位になった。

97年から本格的な演奏活動を始め、98年のメニューイン国際バイオリンコンクールのジュニア部門では最年少の11歳で入賞。

その後、米国、英国、フランス、ロシアなど世界各地で公演を重ね、

ロシア国立管弦楽団、BBCフィルハーモニー管弦楽団、プラハ・フィルハーモニー管弦楽団などと共演。

国際的にも高い評価を受けている。現在はスイスのチューリヒ在住。

今年のコンクールではこのほか、チェロ部門で日本生まれ(現在はカナダ国籍)の山上薫(やまがみかおり)さん(25)が、

入賞に次ぐ「特別賞(ディプロマ)」を受賞した。

バイオリン以外の今年の各部門の優勝者は次の通り。

▽ピアノ=該当者なし

▽チェロ=セルゲイ・アントノフ(ロシア)

▽声楽(女性)=アリビナ・シャギムラトワ(ロシア)

▽同(男性)=アレクサンドル・ツィムバリュク(ウクライナ)

◇チャイコフスキー国際コンクール ロシアの国民的作曲家、チャイコフスキーを記念して1958年に創設され、

4年に1度モスクワで開催。演奏・声楽部門はピアノ、バイオリン、声楽、チェロの4部門で行われる。

ベルギーのエリーザベト・コンクール、ポーランドのショパン・コンクールと並ぶクラシック界の登竜門。ほかに弦楽器製作部門がある


◆コメント:ヴァイオリン製作部門の菊池さん、高橋さん(1位、2位)に続き、ヴァイオリン演奏部門でも日本人優勝とは!

チャイコフスキーコンクールは、記事にあるとおり、4年に一度しか開催されません(因みにショパンコンクールはピアノだけですが、5年に一度です。)

チャイコフスキーコンクールでは演奏部門に先立って、楽器製作部門があり、

日本人の菊田浩さんが1位、高橋明さんが2位に入賞したことは、エンピツではここ。

ココログではこちらに書きました。

思いもよらなかったことですが、その後、ココログに、2位の高橋さんからコメントを頂戴し、大変恐縮しましたが、

更に優勝なさった菊田さんからもメッセージを頂き、大感激の私でした。


◆コンクールで音楽家の全てが分かるわけではないけれど、並大抵のことじゃないのですよ。

私事で恐縮ですが、先週の金曜日に引っ越しまして、一週間バタバタしていました。

昨日パソコンデスクが届いて大分片付きました。

ようやく少し落ちついてニュースを読もうと思いながらも、どうせ昨夜の参議院の強行採決の記事ばかりだろうと思っていたら、

<チャイコフスキー国際>バイオリンで神尾真由子さん優勝

の文字が目に飛び込んできました。

楽器製作部門に関する記事にも書きましたが、こういう文化関係の報道は毎日新聞が群を抜いています。

流石は76年前(戦前ですよ!)に「毎コン」を企画した会社だけのことはある。



コンクールで優勝したからといって、その音楽家の未来が保証されているわけではありません。

演歌歌手は紅白歌合戦に出ると、ギャラが上がるそうですが、そういうものではない。

音楽家の価値を決めるのはコンクールが全てではない。ここからがスタートだ、というのが厳しいところです。

その後の演奏活動で聴衆や協演したオーケストラ、指揮者その他音楽家が判断するのです。

演奏部門のコンクールというのは、

「その日、その時、その会場で弾いた参加者で誰が一番上手かったか」

(上手いだけではなく音楽性も重要だ、とか、この際省きます。分かってます)

ということです。ですから、私はコンクール結果は「瞬間最大風速」のようなものだ、と言っています。

そして、当然ながら、順位を決めるのは、同じ人間である審査員です。

合議と投票で(コンクール毎にシステムは違うでしょうが、基本的な原理は同じです)決まる。

当然、各審査員の好み、つまり、主観的判断が混ざりますし、本当はすごい天才なんだけど、個性が強すぎて、

「コンクール受け(審査員受け)」しない弾き方をする人は、なかなかコンクールで上位入賞できません

(誤解のないように書いておきますが、私は「コンクールで優勝した人は個性がない」と言っているのではありません。)


◆そうはいっても、やはり素晴らしい。コンクールにケチを付ける人、「それじゃ、貴方、何かのコンクールを受ける度胸がありますか?」ってことですよ。

日本で最も権威のある音楽コンクールは「日本音楽コンクール」、通称毎コンです。

毎コンは、どうも専門家の話を聞いても、「別格」で、リンク先にも書きましたが、毎コンに出るというだけで、覚悟がいる。

まして、世界が注目しているチャイコフスキーコンクールやショパンコンクールを受ける覚悟はいかばかりか。

もの凄い重圧の中で、実力を発揮し、本選に残るだけでも、気の遠くなるような研鑽が必要です。

貴方が仮にヴァイオリンを弾けるとして、そんなもの受けたいですか?わたしゃ、ご免被ります。

だから、出る、というだけですごいなあ、と尊敬します。

ましてや優勝。もう、他人のことなのに、気が遠くなりそうです。

神尾さん、おめでとうございます。今後のますますのご活躍をお祈り申し上げます。



【追加】折角だから、他の人ですけど、「チャイコフスキー・ヴァイオリン協奏曲より第3楽章をどうぞ。

チャイコフスキー・コンクールで優勝したからには、近いうちに本選のライブCDが発売されると思いますが、

今日は他の人の(といっても一流ですよ)ソロによる、チャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲を聴いていただきましょう。

全曲通すと、30分は確実に超えるので、華やかなフィナーレ(第3楽章)を聴いていただきましょう。







難しそうですね。

ヴァイオリン・ソロは無論難しいけど、伴奏の指揮者とオーケストラがヴァイオリンの音を消さない程度の音量を心がけているのが分かります。

伴奏も難しいのですね。



【読者の皆様にお願い】

この記事を読んで、お気に召した場合、エンピツの投票ボタンを押していただけると幸甚です。

画面右下にボタンがあります

| | コメント (5) | トラックバック (0)

2007.06.29

「年金関連2法案、与党賛成多数で可決」←今国会での強行採決既に16回。「美しい」民主主義ですなあ。

◆記事:年金関連2法案、与党賛成多数で可決

社会保険庁を解体し民営化する社会保険庁改革法案と、年金の支給漏れを救済するための年金時効撤廃法案が参議院の厚生労働委員会で与党の賛成多数で可決されました。

午後7時前。「議論は尽くされた」として自民党の鶴保委員長は野党議員が抗議する中、社会保険庁改革法案と年金時効撤廃法案の採決に踏み切りました。

「審議を十分に尽くした上において民主主義のルールによって採決をされるということになると思います」(安倍首相)

「国民のみなさんの不安、不信を払拭すべくのこの法案。与党の責任を果たしたかなと」(自民党 矢野哲朗・参院国対委員長)

与党側は2つの法案を29日の参議院本会議で成立させる方針です。

「国民の切なる思いを踏みにじる暴挙」(民主党 鳩山由紀夫・幹事長)

「いったい何回、強行採決をやったら気が済むのかと。衆参あわせたら20回を超えるんじゃないですかね」(共産党 市田忠義・書記局長)

「全部フタをしてしまって、年金機構に移動するというのは、本当に踏みにじる、将来、大変なことになると考えています」(社民党 福島みずほ党首)

これに対し、野党側はこの国会ですでに衆院で14回、参議院で2回いわゆる「強行採決」が行なわれたと反発を強めています。

(TBS:28日20:15)


◆コメント:そりゃ、議会制民主主義で、最終的には多数決原理によって決めるんだけどさ・・。

上の記事で、一番驚いたのは、最後の行である。

強行採決が今国会(1月20日に始まった通常国会)で、既に衆議院14回。参議院で2回。

私は、特に「憲法の付属法」とまで言われている教育基本法と、憲法改正手続きを定める(と言っても付帯決議が18項目もある)

国民投票法案(ココログでは、こちらです)の強行採決が強く印象に残っていたので、全体の強行採決件数を把握していなかったが、16件とは・・・。

今日(29日)は年金改革法案と、公務員制度改革法案を採決するが(そのために、安倍君は、会期を延長したのだ)、後者に関しては、

参議院内閣委員会で審議が行われていたのだが、この委員会での採決を省略して、いきなり本会議で採決するのだそうだ。


◆話が終わっていないと野党が主張しているにも関わらず強行採決するのは、非民主的だ。

強行採決とは、野党がまだ「訊くことがある」「反論がある」と主張しているにも関わらず、

「うるさいっ!」

とばかりに、議席数での優越を背景に、連立与党が審議を打ち切って決を採ることだ。

28日採決された、「社会保険庁改革法案」とは、社会保険庁を解体して民営化する(日本年金機構というのだそうだ)ことを目的としているが、

「消えた年金」の全体像すらはっきりしていないのに、いきなり社会保険庁を解体してしまおうというのは如何にも乱暴である。

そもそも、「宙に浮いた」年金が5千万件だか、1億件だか知らんけれども、預かった年金掛け金総額。今残っているおカネの総額がいくらなのか、

厚労相は野党の質問に答えていない。まずいことを隠したまま、民間に丸投げされたのでは、たまったものではない。

無責任だ。

29日に本会議で強行採決使用としている「公務員制度改革法案」は安倍首相は「天下り防止」が目的だという。、

「官民人材交流センター」を作って国家公務員再就職斡旋を一元化するのだそうだ。

要するに、新しい役所を一つ作って、「天下りを制度化」するのが目的である。


◆国民に説明が足りない。

ここで、少しだけ法案を説明したが、国民の大多数は、社会保険庁改革法案や、年金制度改革法案や、公務員制度改革法案の

内容を知らないだろう。ネットで調べても、分かるまでにはかなり時間がかかる筈だ。

こういう状態で採決するのは、日本人の忘れっぽさを利用して、法案の「国民にバレては都合が悪いこと」を隠蔽しようと

しているのではないか、と思われても仕方がない。

安倍首相は、沢山法案を可決すれば「何か仕事をしている」と認められると勘違いしているのではないか。

今のままでは、胡散臭さが増すばかりだ。これで参院選で自民党過半数割れしないようなら、日本も終わりですな。



【読者の皆様にお願い】

この記事を読んで、お気に召した場合、エンピツの投票ボタンを押していただけると幸甚です。

画面右下にボタンがあります

| | コメント (1) | トラックバック (0)

2007.06.28

「米下院外交委「慰安婦」決議を採択…日本政府に謝罪要求」←「2回の原爆投下に謝罪要求」と言わないとダメです。

◆記事1:米下院外交委「慰安婦」決議を採択…日本政府に謝罪要求

【ワシントン=五十嵐文】米下院外交委員会は26日午後(日本時間27日未明)、

旧日本軍のいわゆる従軍慰安婦問題で日本に公式な謝罪を求める決議案の修正案を賛成39、反対2の賛成多数で採択した。

ナンシー・ペロシ下院議長(民主党)は決議案採択後、「本会議で採択し、強いメッセージを発したい」とする声明を発表した。

決議案が7月中にも本会議で採択されるのは確実な情勢となった。

決議案の修正案は民主党のトム・ラントス外交委員長と、共和党のイリアナ・ロスレーティネン筆頭理事が提出した。

安倍首相が4月の訪米時に元慰安婦へのおわびを表明したことなどを踏まえ、

原案が要求した「日本国首相の公式の声明としての謝罪」を、「首相が公式な声明として謝罪すれば、

これまでの声明の誠意に関し繰り返される疑問を晴らすのに役立つだろう」とやや表現を弱め、

日米同盟の重要性を指摘する文章も新たに追加した。 (6月27日11時13分配信 読売新聞)


◆記事2:平沼元経産相ら、米慰安婦決議を声明で批判=加藤元幹事長は悪影響を懸念

米下院外交委員会で従軍慰安婦問題に関する対日謝罪要求決議案が可決されたことを受け、

平沼赳夫元経済産業相(無所属)は27日、衆院議員会館で記者会見し、

「事実に基づかない決議は、日米両国に重大な亀裂を生じさせる。憂慮をもって受け止める」とする声明文を発表した。

会見には自民党の島村宜伸元農水相、民主党の松原仁衆院議員らも同席した。

平沼、島村両氏らは、従軍慰安婦の強制性を否定する米ワシントン・ポスト紙への全面広告の賛同者として名前を連ねていた。

一方、自民党の加藤紘一元幹事長は取材に対し「心配だ。意見広告を出したから、米国は激しい反応を示した」と指摘するとともに、

「安倍政権の歴史認識だと反米になってしまう。日米関係に深刻な影響を及ぼすかもしれないことに気付いていない」

と述べ、今後の日米関係に懸念を示した。(6月27日19時1分配信 時事通信)


◆コメント:当のアメリカ人政治家も如何に「大きなお世話」か分かっているのです。

そもそも、普通の、個人の感覚では、怒る以前に「?」という感覚になりますね。

どうして「従軍慰安婦問題」に関して「アメリカ」の下院外交委員会がしゃしゃり出るのか?

関係ないだろ?大きなお世話だ、と。そのとおりなのです。

アメリカ人の政治家も分かっているのです。如何に勝手なことを言っているかは。

(分かっていないバカもいるでしょうけど。バカはどこの国にもいますから。)

しかし、それでも、とにかくパワー全開で自分の都合の良いことだけ主張するのが、欧米人の社会なのです。

本当はアメリカの白人は「従軍慰安婦問題」なんて何の関心もないはずで、この決議はアメリカの日系以外のアジア系市民の

ご機嫌取り。票稼ぎです。洋の東西を問わず、政治家は「票」を取るためには何でもするのです。


◆ガイジンを相手にするときには、黙ったら先方の主張を無条件で受け入れたことになってしまうのです。

記事2で、自民党の加藤紘一氏が、

「心配だ。意見広告を出したから、米国は激しい反応を示した」

と言ってます。

この人、きっと、気が弱いのですな。

だから、かつて自民党内でクーデターに失敗して泣きべそをかいたりしたのでしょう。

心配だ、なんて云っていたらダメ。

こういう時には、平沼元経産相のように、堂々と反論しないとダメです。それが反発を招いたらもっと反論する。

しないから、白人のアメ公にナメられるのですよ。なめられっぱなしじゃないですか。


◆広島の非戦闘員11万人を一瞬で蒸発させた非人道的行為に誠実な謝罪を求める、と言えばいいのです。

アメリカの政治家が、本当は「大きなお世話」とわかっているだろうといっても、国家として見た場合は身勝手すぎる。

ずーっと人殺しを続けている国が他国に謝罪を求めるとは。

広島・長崎を持ち出したのは、アメリカが戦時中の問題に謝罪を求めるからです。

同じ戦争の末期に、アメリカは日本に二回も原爆を投下しました。従来、日本がポツダム宣言を受諾しなかったからだ、

というのが歴史の定説でした。

ところが、実は、トルーマン大統領は、日本がポツダム宣言を受諾しようが、しまいが、原爆投下を決めていたことが分かりました。

それは、暗闘―スターリン、トルーマンと日本降伏という本に詳しく書かれています。

私は、この本について昨年8月に、『暗闘 スターリン、トルーマンと日本降伏』(中央公論新社刊)←ポツダム宣言対日「通告」前に原爆投下は決定されていた

という記事を書いたのでお読み下さい(ココログでは、こちらです)。

「従軍慰安婦」で米国が日本に謝罪を求めるならば、日本はアメリカの非人道的な行為に対する謝罪を要求する、

と公式に告げたら、すごい騒ぎになるでしょうが、米国は激怒(するふりを)しながらも、ギョッとするでしょう。


◆イラクでの「大量破壊兵器でっちあげ」に謝罪を要求する、と言ってもいいでしょう。

「非人道性」に着目するならば、アメリカほど第二次大戦後も世界中で人殺しをしている国はないのですから、

材料はいくらでもありますが、近いところではイラク戦争です。

過去に何度書いたか分からないので、ここでは省きますが、仮に本当にイラクが大量破壊兵器を持っていたとしても、

国際法上、アメリカが国連決議もないのに、イラクに対して武力攻撃を行ったことは違法であるうえに、

全然罪のない、無辜のイラク人を3万人以上も殺したことは、戦争と言うよりもテロです。

これに関して世界中に迷惑をかけた(各国が軍隊を派遣して死者が出ている)のですから、

当然謝罪するべきで、これは言いがかりではなく、筋が通っています。

それぐらい言わないと、同盟関係なんてそんなもの、もともとアメリカは日本が思うほど重視していないのですから

(日本の国連安全保障理事会常任理事国入りを、アメリカは中国と結託して妨害したのですよ?)、

なめられるばかりです。

この国の首相はそんなアメリカのために、日本の集団的自衛権の行使を可能にするとか、憲法を改正するとか言っています。

アホです。



【読者の皆様にお願い】

この記事を読んで、お気に召した場合、エンピツの投票ボタンを押していただけると幸甚です。

画面右下にボタンがあります

| | コメント (4) | トラックバック (0)

2007.06.27

住民税が上がったと騒いでいるが、自民党は2005年衆院選で「2007年に増税する」と公約に掲げていたのです。

◆「郵政民営化選挙」のときに、私は「自民党が政権を取ったらどうなるか」、を書きました。

私の結論を最初に書くならば、

だから、言わんこっちゃない。

の一語に尽きるのです。

後付けで、「実はあのときこうなると思っていた」というのは卑怯ですが、私はそうではありません。

2005年9月7日、つまり「郵政民営化」選挙と呼ばれた衆議院選挙の投票日4日前の日記、

【衆院選】自民党が勝利すると、こういうことが起きる。をお読み下さい。

読めばわかりますが、念のため説明します。

あの時、当時の小泉首相が全国を飛び回って、

「この選挙は郵政民営化の是非だけを問う選挙だ」

と、百万回も(日本語を知らない若者のために。「100万回も繰り返せる訳がない」などと馬鹿なことを言わないように。

これは、「数え切れないほど繰り返して」という意味の誇張表現です。)叫んでいました。

そんな単純な選挙があるわけ無いじゃないか、と私は注意を喚起しました。

しかし、多くの有権者が、小泉の「ワンフレーズ・アピール」に、すっかり欺されました。

実際は、自民党はウェブサイトに---今でも残っている---自民党 政権公約2005を載せていたのです。

その中に、
「19年度を目途に、社会保障給付全般に要する費用の見通し等を踏まえつつ、あらゆる世代が広く公平に負担を分かち合う観点から、消費税を含む税体系の抜本的改革を実現する。」

と、明記してあります。

だから、私は、2005年9月7日、「自民党が政権を取ったら、2007年から増税になる」と書きました。


◆よく読めば「増税する」と書いてあるのに、その政党に投票してしまったのだから、「甘受すべき不利益」です。

ここまでの説明でお分かり頂けたと思いますが、

私が2005年9月7日に書いたことは「予想」でもなんでもない。

自民党が「公約として掲げていたこと」なのです。

にも関わらず、多くの有権者は、ちゃんと公約を読まず、小泉のヘラヘラ調に欺されて安易に自民党に投票してしまったのです。

実際には消費税ではなく、地方への税源移譲、即ち、所得税を今年1月に減らし、今月から住民税を増やし、定率減税を廃止する、

という形の増税ですが、「税制の抜本的見直し」を、自民党は確かに実行した。それだけのことなのです。

今更文句を言っても仕方がない。あの時自民党に投票した時点で、今年の増税を政府に許したものと見なされるのです。

一昨日の日記に、よく考えずに選挙で投票をすることにより、不利益がもたらされる典型例が

郵政民営化だ、と書きました。

増税も同様です。


◆参院選で自民党が勝ったら、3年後に憲法改正の発議が可能となります。中学生・高校生の諸君。今から憲法を勉強して下さい。

衆議院と参議院で自民党または連立与党が安定多数議席を確保したら、3年後、憲法改正の発議をするでしょう。

要するに日本を戦争が出来る国にするかどうか、国民が投票するのです。

国民投票法案では18歳から投票できることにする(確定ではない)ようですから、

今現在、中学3年生の諸君が、国民投票権の最年少者となります。

大人で、「集団的自衛権」の意味がわからないのに、「9条を改正すべきだ」と無責任なことを言う人が大勢います。

諸君はそうなっては、いけません。私のブログでもそれぐらいのことは書いてありますが、こんなものではなく、

憲法とは国家権力に制約を加えるのが、その本質だ、というようなこと。つまり基礎を、

本を読んで、きちんと勉強をして下さい。

場合によっては、貴方達が戦場に行かなければならなくなるかもしれないのですよ。

国政選挙も国民投票も、情緒的な選択であってはなりません。勉強が必要なのです。



【読者の皆様にお願い】

この記事を読んで、お気に召した場合、エンピツの投票ボタンを押していただけると幸甚です。

画面右下にボタンがあります

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2007.06.25

「年金記録漏れ、社保庁全職員に賞与返納要求へ 」←社保庁職員は「一生賞与無し、退職金、年金無し」が相応。

◆記事:年金記録漏れ、社保庁全職員に賞与返納要求へ

政府は25日、年金記録漏れ問題の責任を取るため、安倍首相と塩崎官房長官、

柳沢厚生労働相が6月のボーナス(期末・勤勉手当)の一部を返納することを発表した。

また、厚生労働省、社会保険庁も副大臣、政務官、村瀬清司・社会保険庁長官らの幹部がボーナスを返納し、

約1万7000人の同庁全職員に自主返納を求めることを決めた。

厚労省によると全体の返納額は10億円規模になる見込みという。首相の返納について、

塩崎官房長官は25日の記者会見で、ボーナス総額約536万円のうち、

約234万円を返納すると発表した。首相のボーナスのうち議員歳費分(約302万円)は

公職選挙法の寄付行為の禁止に触れるため返納できないことから、

法律上の上限に当たる首相としての特別職分234万円全額を返納することとした。

234万円のうち約161万円は行政改革の一環として昨冬の賞与から自主返納しているもので、

今回、新たに追加して返納するのは約73万円になる。



塩崎長官は総額約396万円のうち議員歳費分(同)をのぞく約94万円を返納し、

今回の追加分は約54万円、柳沢厚労相は約51万円を追加して約90万円を返納する。

また、厚労省では、副大臣2人、政務官2人が議員歳費分を除く全額、次官が全額のほか、

幹部職員や社保庁勤務経験者からの返納を決めた。社会保険庁も村瀬長官が全額を返納し、

約1万7000人の同庁全職員にも、20分の1から2分の1の自主返納を呼びかける。

また、歴代の厚労次官、社保庁長官らにも退職金の一部返納を求めるとしている。

安倍首相は25日夕、首相官邸で記者団に対し、自主返納を決めた理由について

「国民の皆さんが社会保険庁の対応に怒りを感じている。私も率先垂範という意味でけじめをつけなければいけないと判断した」

と述べた。(読売新聞 06/25)


◆コメント:首相、社保庁長官、職員。今年だけ「賞与一部返上」で「けじめ」が付くと思っているらしい。

こういう記事を読むと、政治家も役人も、どれだけひどいことをしたか、全然分かっていないことが明らかになる。

他人が30年も年金掛け金を納めたのに、社保庁という役所の不手際でその記録を無くしておきながら、

「記録がないから払えない」

と平然と言い、45分ダラダラ仕事をするフリをしたら、必ず15分休憩し、

一日にパソコンのキーボードを5000回以上叩いてはならない、という労働協約を持ち、

毎日、5時に帰る木っ端役人どもには、開いた口がふさがらない。

年金掛け金を、自分たちの住居の建設やら、テニスクラブの会費やら、枚挙に暇がないほど流用し、

その金額は分かっているだけでも5兆6千億に上る。あきれ果ててものがいえない。

ボーナスなど受け取る権利はない。

現場の役人はいうまでもないが、更に、歴代社保庁長官、歴代厚生大臣、歴代内閣総理大臣、

全員賞与全額返納するのが当然である。

本当はこれは犯罪である。横領か詐欺か知らんが刑事責任を問われ、懲役に服してもおかしくない話なのだ。

ボーナスを今年の夏だけ、しかも、一部(木っ端役人は20分の1から2分の1だそうだ)返納すればけじめが付く、

というような、簡単な話ではない。

首相、社保庁長官、社保庁全職員は、今後、退職するまで賞与ゼロ。退職金も無し。

年金も無し。公職選挙法の寄付行為禁止条項に該当するならば、例外を作ればいいだろう。

それでも、国民が暴動を起こさないだけ有難いと思うべきだ。

くどくなるが、繰り返す。

国民に何十年も年金掛け金を納めさせておきながら、その記録を自分たちの不手際で紛失、または、

故意に廃棄した連中である。

挙げ句に、記録がないことを理由に年金は払えないという。こいつら、仕事を全くしていないに等しい。

任務を遂行しなかった公務員に、税金から給料、賞与を払う必要は無い。

退職金も年金も受け取る権利はない(そういう役人は社保庁以外にも大勢いるようだが・・・)。

当然ではないだろうか。



【読者の皆様にお願い】

この記事を読んで、お気に召した場合、エンピツの投票ボタンを押していただけると幸甚です。

画面右下にボタンがあります

| | コメント (5) | トラックバック (1)

「野党各党、政府責任を一斉に追及 年金記録紛失」←NHK「日曜討論」視聴後所感。

◆記事1:野党各党、政府責任を一斉に追及 年金記録紛失

各党党首が出演した24日のNHK報道番組で、野党側は年金記録紛失問題をめぐり政府の責任を一斉に追及した。

民主党の小沢一郎代表は、安倍晋三首相が記録訂正について第三者委員会と国民が「記録を一緒に捜す」と述べたことに対し、

「国民に半分責任を負わせている」と批判。「政府が全面的に責任を持ち支払わなければ解決にならない」と強調した。

与党が参院選の公約に掲げる「年金カード」導入に対しても「カードでは本人に直接見えない」と指摘し、民主党が主張する「年金通帳」の有効性を訴えた。

また、与党側が29日の成立を目指す社会保険庁改革関連法案については

「看板の掛け替えで実質的には何も変わらない」と述べ、

同法案の採決に合わせて内閣不信任決議案を提出する考えを示した。

共産党の志位和夫委員長は、すべての加入者と受給者への記録送付を優先するよう要求。

社民党の福島瑞穂党首は、社保庁のオンラインシステム上のデータと紙台帳などとの照合作業を急ぐべきだと指摘。

国民新党の綿貫民輔代表は、年金制度改革のさらなる論議を求め、新党日本の田中康夫代表は年金通帳の必要性を訴えた。

(6月24日22時22分配信 産経新聞)


◆記事2:厚生年金記録、83万件を廃棄=法令違反認める-社保庁

社会保険庁は22日、1950年代までの「旧台帳」と呼ばれる厚生年金記録のうち83万件を、

マイクロフィルムなどに保存しないまま廃棄していたことを明らかにした。

全国の社会保険事務所に別途、被保険者名簿を保管しているため、

記録漏れがないかどうかを調べる照合作業に支障はないとしているが、

厚生年金保険法に違反していることは認めた。ずさんな記録管理に、国民の批判がさらに高まるのは必至だ。

 同庁によると、83万件の記録は、59年から77年にかけて社保庁が裁定(支給決定)手続きをした後に、順次廃棄された。

当時は加入者が提出した裁定申請書にはさみ込むなどしていたために、

申請書の保管期限である5年が過ぎた段階で一緒に捨てられてしまった可能性が高いという

6月22日21時32分配信 時事通信


◆コメント:行政権は内閣に属し、内閣の過半数は国会議員で構成される。国会議員を選ぶのは有権者である。

この記事で書かれている「NHKの報道番組」とは、日本時間6月24日午前9時からNHK総合で放送された「日曜討論」である。

各党首にNHKの影山日出夫解説委員が質問する。影山解説委員は経歴を調べたら1976年入局でずっと政治部にいた大ベテランだけあって、

質問する口調は淡々としているが、内容は核心に迫っている。核心に迫るとは、それぞれの党首が一番訊かれて困るような質問を見事にぶつける、

という意味である。

上に転載した産経新聞の記事は、概ね正しいが、やはりこういう番組は見ないと分からない。答えるときの政治家の表情などから、

文字では分からない、ニュアンスが分かる。

安倍総理は相変わらずだ。

年金記録を紛失した受給者は、第三者委員会と本人が一緒になって、記録を探し、話に整合性があれば支払うという。

記事2をご覧頂きたい。

「記録を探す」というが、記録は捨てたのでしょ?

捨てたものをどうやって照合するのか。相談して「本当らしい」とか「こいつはウソを付いている」とか、

そんなことが、有識者に分かるのか?刑事や検事じゃあるまいし。それに、たった10人の有識者会議で、5000万件とも1億件とも2億件とも言われている

「宙に浮いた年金」を裁ききれるわけがないでしょう。


◆一番、共感した発言。

各党の政策をいちいち論評すると長くなりすぎるので、一つだけ挙げると、民主党小沢代表が

「このような杜撰な事を平気で続けてきた社会保険庁職員の、モラル・使命感・責任感のなさが信じられない」

という趣旨の発言をしたが、これが私も今回の一連の事態の発覚で、衝撃を受けた事である。

少なくとも民間の日本人の勤勉さ、仕事の正確さは世界に冠たるものである。

だからこそ、製造業を例に取れば、あらゆる分野で、日本の製品は信頼できるという評価を世界中で得て、よく売れるのだ。

社会保険庁の役人は、信じがたいことだが、いまだに事の重大さを良く分かっていない。

新聞か週刊誌かソースは忘れたが、年金記録紛失問題が大問題になってからも、平気な顔で夕方5時に帰るのだそうだ。

同じ日本人でありながら、これほど怠惰で無責任な集団が存在し放置されていたということが、私にはものすごいショックだ。



◆究極的には、歴代有権者にも責任はある。

行政府たる内閣の過半数は国会議員から選ばれる。与党の国会議員が行政府となり、行政府がきちんと仕事をしているかを

監視するのは、国権の最高機関たる国会である。

国会議員を選出するのは、主権者である国民である。

勿論、直接的には年金記録をこともあろうに廃棄した社会保険庁がまず、一番悪いのだが、

行政の怠慢を監視できないような政党を与党にしてしまった国民にも責任がまったくないとは言えない。


◆よく考えずに選挙で投票をすることにより、不利益がもたらされる典型例「郵政民営化」

今、衆議院では連立与党が圧倒的多数議席を確保しているが、これは2005年9月11日の「郵政民営化選挙」の結果である。

私は、衆議院が解散されるよりもずっと前、2005年6月に小泉内閣の郵政民営化プランには、緊急性、必然性が認められない。

という稿を上げ、同年8月8日に衆議院が解散されてから、投票日の9月11日まで、

繰り返し、郵政民営化の問題点を指摘したが、残念ながら与党が大勝した。

その結果、こういうことになっている。
◆記事:郵政、民営化で手数料改定 値上げでも「民業圧迫」

日本郵政公社は22日、10月の民営化で郵便貯金を引き継ぐ「ゆうちょ銀行」が発足するのに伴い、

口座振り込みなどの送金・決済サービスの手数料を改定する、と発表した。

民営化に伴い一連のサービスに民間金融機関と同様の印紙税が新たに課税されるため、税負担分を転嫁する。

大半の手数料が値上げとなるが、民間の平均的な水準よりは安く抑えており、規模を背景にした民業圧迫の批判を招きそうだ。

窓口での現金による口座振り込み手数料は、現行は振り込み金額に応じて

100円(1万円以下)、150円(10万円以下)、250円(100万円以下)の3段階に分かれているが、

120円(3万円未満)と330円(3万円以上)の2段階に改定。20円~180円の値上げとなる。

ATM(現金自動預払機)での振り込み手数料も同様に2段階にし、最大180円の値上げとなる。

それでも、民間に比べると、窓口で200円~300円、ATMで100円~200円安いという。

 一方、利用者が少ない小額送金である「定額小為替」は、一律10円から10倍の100円に値上げ。

住宅積立貯金や国際ボランティア貯金などの一部商品については、

利用者の極端な減少や類似サービスとの統合を前提に9月末限りで新規契約を廃止する。

また、メガバンクなどに対抗するため、ゆうちょ銀の口座間でのATM振替手数料を10月から1年間無料にするキャンペーンも実施する。

民営化後の持ち株会社となる日本郵政の高橋亨執行役員は22日の会見で、

「送金サービスは年間900億円の赤字だが、10月以降は自助努力などで年63億円の収支改善を見込んでいる」と述べた。

(6月23日8時32分配信 フジサンケイ ビジネスアイ)


郵政民営化とは、要するに郵便局が「商売人」になることだから、採算の取れない過疎地の局はなくなるし、

儲からないサービスは止めることになるのは、火を見るよりも明らかだったのだが、これは、国民の選択したことだから、

民営化によるデメリットは、「甘受すべき不利益」なのである。

要するに、有権者が行政や国会を「監視する」意識がないままに、感情の赴くままに投票すると、

このような結果を招く、ということは、はっきりと認識するべきである。



【読者の皆様にお願い】

この記事を読んで、お気に召した場合、エンピツの投票ボタンを押していただけると幸甚です。

画面右下にボタンがあります

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2007.06.22

ワレ、接続ニ成功セリ。/【音楽】ホラ・スタッカート by ハイフェッツ、ドクシツェル

◆ご激励のメール・コメント、有難うございました。

皆様、こんばんは。「JIROの独断的日記」のJIROでございます。

16時間のご無沙汰でした。

お陰様で無事に引っ越し、故郷に帰って参りました。

無論、雑事は色々とありますが、私にとっての最大の懸案であったネット接続に成功して、ホッとしております。

大勢の方から、お励まし、お祝いいただき、誠に他人様の情けを有難く存じます。


◆実は、始めはネットにアクセス出来ず、ギョッとしたのです。

今までは、フレッツ・ADSL8Mでネットに直接接続していたのですが、

新しい住まいは、マンション各室に始めからネット回線がつながっている、というか、

(こういう話、若い人みたいに上手く書けないんですよ)

マンション全体がマンション専門のプロバイダーにつながっていて、各世帯はLAN接続するだけで良いのです(分かります?)


ですから、LANケーブルをつなぐだけで、インターネットに常時接続出来るのです。

ところが、びっくり。

パソコン本体は正常に起動するのに、LANを認識しないのです。真っ青。

そこで、素人ながら、何となく、「今までの8M用のLANケーブルだと、ダメなのではないか?」と思い、

今使っているパソコンを買った店の店員に質問したら、

「ケーブルが原因と断定は出来ないが、可能性はある」

というので、それじゃ、適当と思われるのをくれと頼みました。


◆LANケーブルを替えたら、つながりました。

いろいろあるんですな。ブロードバンド用のケーブルと言っても。

店員さんが選んでくれた、「カテゴリー5、エンハンスト、ストレート結線」(←何のことか、分からん)に替えました。

再度パソコンを起動しました。瞬間的につながりました。

自分で書くのも何ですが、私は、理屈は分からなくても、

「何となく勘で」、この辺りが原因ではないか、と考えることが意外に当たります。

勿論、偶然ですから何の自慢にもなりません。

とにかく、「一回つながらなかったものが、つながった」ので、喜びもひとしおです。


◆お礼の意味も込めて、YouTubeで見つけたクラシック「ハイフェッツが弾く、ホラ・スタッカート」他。

YouTubeで、大変貴重な動画を見ました。

20世紀最高のバイオリニストの一人、100年に一人出るか出ないかと言われた、ヤシャ・ハイフェッツという天才がいます。

勿論、協奏曲など大曲の名演も多いですが、小品も随分、録音してます。
で、私にとって、ハイフェッツの小品と言ったら、「ホラ・スタッカート」という、演奏時間が3分にも満たない曲なのです。

この曲の演奏は見ないとつまらないのです。

曲の始め、トリルの後、移動ドで、

「ドドシシララソソファファミミレレドドシソレソシソレソシソレソシソレソ」

という音型があります。

これを一弓で(上げたり下げたりしないで)、弓をわずかにバウンドさせながら弾くのです。

「スタンディング・スタッカート」というそうです(英語とイタリア語が混ざって何か、変ですけどそれはいいのです)。

まあ、見て下さい。ハイフェッツの弾く「ホラ・スタッカート」です。

ハイフェッツという人はあまりに上手いので、全然難しそうに見えませんが、これはものすごい弓使い(ボウイング)です。

初めなんか、アップでスタンディング・スタッカート。2回目はダウンで、スタンディング・スタッカート。しかも、一弓全部使っていない。

(Kenさん、これどれぐらい凄い技か、ヴァイオリン弾きのお立場から教えていただけませんか?)

Kenさんはアマチュア・オーケストラのコンマスで、プロ級の腕前の持ち主なのです。


◆これをトランペットで吹いた人がいます。

既に故人ですが、ロシア、というか旧ソ連の時代のロシア人であったため、長い間日本では知られていなかった、チモフェイ・ドクシツェルという、

モーリス・アンドレとは演奏スタイルが違う(楽器の調性が違うんです)けれども、ものすごく上手いトランペット奏者がいました。

この人の「レコード」が日本で初めて売られたときには、ラッパを吹く人々は皆ひっくり返りました。

とにかく、お聴き下さい。







すごいでしょ?

それでは、今日はこの辺で。

今後ともよろしく御願いいたします。


【読者の皆様にお願い】

この記事を読んで、お気に召した場合、エンピツの投票ボタンを押していただけると幸甚です。

画面右下にボタンがあります


| | コメント (10) | トラックバック (0)

「最後の更新」にならないよう、皆さん祈って下さいませ。

◆引っ越す前の、という意味です。

悪い冗談ですね。スイマセン。今、金曜日の朝5時49分です。


先日書きましたが、今日引っ越します。

メールを頂いて、返事を差し上げていない方もうしわけありません。

今しばらく、ご猶予を。

引っ越しの当日だけ休みを取りました。過去の経験から見て、土曜に引っ越し、日曜に片付け月曜出勤はキツイ。

海外赴任とか、海外からの帰国とか、又は国内であっても会社の異動により引っ越しを余儀なくされる場合は、

2、3日特別な休みをくれるのですが(住民登録とか、国際免許の取得とかいろいろありますから)、

今回、私は「自己都合よる転居」ですから、普通の年次休暇を潰すしか手がない。

だから、当日の朝までバタバタしてます。8時に運送業者が来ます。

新しいマンションは、マンション専門のプロバイダーと契約していて、LANケーブルを差し込み、若干セッティングすれば、

ネットにつながるはずですが、何が起きるか分からないのが引っ越しというものでして、

下手をすると、しばらく更新できなくなるかも知れない。

輸送中に業者が間違ってパソコンを落っことして壊すかも知れない(保険かけてますけどね)。

という意味で、もしかすると当分更新できなくなるかも知れないのですが、上手く行けば、数時間後には新しいマンションから

更新出来ることでしょう(尤も、今日はバタバタしているから、天下国家を論ずるのは難しいです)。

なお、私のメールアドレス(おなじみの方はプロバイダーのアドレスを御存知ですね)は、変わりません。

フリーメールのアドレスが変わらないことは、言うまでもありません。

それでは、しばし、さようなら。



【読者の皆様にお願い】

この記事を読んで、お気に召した場合、エンピツの投票ボタンを押していただけると幸甚です。

画面右下にボタンがあります

| | コメント (6) | トラックバック (0)

2007.06.21

チャイコフスキーコンクール・楽器製作部門優勝の菊田さんからもコメントを頂きました/安永さんによるヴァイオリンの美音

◆再び、身に余る光栄です。

先日、「チャイコフスキー国際コン:弦楽器製作で日本人が1、2位」を書きましたが、

翌日、2位に入賞なさった高橋明さんから、ブログにコメントを頂き、腰が抜けるほど驚くと共に感激しました。

その後、読者の皆様が、お二人へのお祝いのメッセージを書いて下さり、とても嬉しく有難く思っておりました。

すると、恐縮なことに、高橋さんから再びコメントを頂戴し、チャイコフスキーコンクール・楽器製作部門2位の高橋さんから、再びコメントを。で皆様にご報告しました。

この中で高橋さんが、拙ブログのことを優勝なさった菊田さんにも伝えて下さったというお話があり、大変有難く思っておりました。


◆何と、優勝者・菊田浩さんからもメッセージを賜りました。

昨日、「高橋さんから、再びコメントを。で皆様にご報告しました」の記事のコメント欄に、

何と、優勝なさった菊田さんが、丁寧なメッセージをお寄せいただきまして、仰天するやら感激するやら、とにかく有難いばかりです。

ヴァイオリン製作の何たるか、全く分かっていないズブの素人である私如きのブログに、

天下のチャイコフスキーコンクール・楽器製作部門で、優勝・準優勝なさったお二人からコメントを頂くなど、恐縮至極。勿体ない話です。


ブログを(駄文ばかりですが)、書き続けていて良かったと思いました。

お二人に、重ねてお祝いと御礼を申し上げると共に、読んで下さっている読者の方々にも、

感謝の気持ちで一杯です。今まで生きてきて、良かったです。


◆ベルリン・フィル、コンサートマスター、安永徹さんに聴くヴァイオリンの本当の美音

弦楽器の音は本当に不思議です。

単に「美しい」では表現しきれない、人の心を惑わす(悪い意味では、勿論ありません)妖しい、官能的な・神秘的な要素があります。

このブログで何度書いたか分かりませんが、世界一のオーケストラで、日本人の安永徹さんは25年もコンサートマスターを務めておられます。

安永さんの楽器は昔のクレモナの楽器、モンタニアーナです。

モンタニアーナは、どちらかというとチェロに銘品が多いそうですが、ヴァイオリンも素晴らしいです。

ただ、私の目的は、モンタニアーナの紹介ではなく、安永さんの演奏で「本当に美しい、ヴァイオリンの音」です。

名器を名人が弾くと、どういう音がするものか、ということです。

本当は、生でリサイタルなどを聴かないと分かりませんけれども、この録音はかなり良い方だと思います。

はじめの1小節か2小節で、「これは、ただ事ではない・・・」と分かります。

コレルリという、バロック時代の作曲家によるバイオリン・ソナタから、第一楽章をどうぞ。






これほど美しいものが、この世にどれほどあるでしょうか?

生で聴きたいですね。さぞや素晴らしい音でしょう。楽器が鳴りきっている。

菊田さん、高橋さんの作品がやがて世界に知れ渡るようになることを信じて疑いません。

ありがとうございました。


【読者の皆様にお願い】

この記事を読んで、お気に召した場合、エンピツの投票ボタンを押していただけると幸甚です。

画面右下にボタンがあります

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2007.06.20

「<年金>口座持つ国民年金加入者に無料の証明書 三井住友銀行」←いいね。

◆記事1:<年金>口座持つ国民年金加入者に無料の証明書 三井住友銀行

年金の記録漏れ問題に対応するため、三井住友銀行が国民年金に加入している口座保有者に対し、

保険料の引き落とし記録の証明書を今月から無料で発行し始めた。

社会保険庁などで納付記録が見つからない場合、銀行通帳で代用している。

しかし、昔の通帳をなくしている人も多いため、同行は「口座から国民年金保険料を引き落としていることが確認できれば

領収書代わりになる」として、顧客保護の観点から無料発行に踏み切った。

三井住友銀は、口座開設者の過去10年分の引き落とし記録を保存しており、要請があれば証明書を発行している。

通常の証明書発行には1カ月分につき525円の手数料がかかるが、無料化するよう約400の国内営業拠点に通知した。

三井住友銀は現在、全国銀行協会の会長行を務めており、同行の取り組みは他の金融機関にも影響を与えるのは確実で、

みずほ銀行も追随することを決めた。三菱東京UFJ銀行など他の主力行も無料発行を検討している。

(6月19日14時15分配信 毎日新聞)


◆記事2:邦銀長期格付け、9年ぶりAプラス(2007年6月19日 読売新聞)

米格付け会社スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)は18日、

国内大手10金融機関の長期格付けを1段階引き上げた。

3メガバンク傘下の6銀行と住友信託銀行が全20段階のうち上から5段階目の「Aプラス」、

中央三井信託銀行は6段階目の「A」、新生銀行とあおぞら銀行は7段階目の「Aマイナス」となった。

邦銀が「Aプラス」に復帰するのは1998年3月以来約9年ぶりだ。


◆記事3:梶谷前日弁連会長ら10人=年金第三者委委員に内定-政府 (6月19日13時1分配信 時事通信)

政府は19日、社会保険庁による年金記録漏れ問題で、領収書などがない場合の年金支給の可否を事実上最終決定する

「年金記録確認第三者委員会」を総務省に設置する政令を閣議決定した。

併せて、その中央委員会委員に梶谷剛前日本弁護士連合会(日弁連)会長ら10人を内定した。

中央委は25日に初会合を開き、委員の互選で梶谷氏が委員長に就く見通し。

同日の閣僚懇談会で、安倍晋三首相はこの問題について内閣が一丸となって取り組むよう指示。

柳沢伯夫厚生労働相は「委員会で示される公正な判断を尊重して年金記録の訂正に当たる」と述べ、

資料の提供など委員会に積極的に協力していく考えを示した。


◆記事4:年金照合で政府・与党に民間委託案、複数企業が名乗り(6月19日3時9分配信 読売新聞)

政府・与党は18日、約5000万件の該当者不明の年金納付記録を手書き記録と照合する「全件調査」について、

民間企業に委託する対策の検討に入った。

社会保険庁は同調査について「約10年かかる」としているが、

企業の中には「1年あれば調査可能」との見通しを示す社もあるという。

与党関係者によると、情報処理などが専門の複数の民間企業が、調査受注に向け、すでに名乗りを上げているという。

調査は、1997年に基礎年金番号が導入された際、約3億件以上あった年金記録の一部を保存した「手書き記録」や「マイクロフィルム」と、

社保庁のコンピューター上の該当者不明の5000万件の記録を手作業で照合する作業だ。


◆コメント1:民間企業の助けを借りないと年金納付記録を照合できない政府

三井住友銀行は今年の全銀協会長行(全銀協の会長は各銀行の頭取が交代で就任する。会長が頭取をしている銀行を「会長行」という)だから、

当然、という言い方も出来るが、得べかりし手数料を捨てても顧客の為にサービスしようという姿勢は、

もちろん、国に貸しを作れる、という計算もあるだろうが、

モタモタして、いつまでも電話がつながらない社会保険庁などよりも遙かに迅速かつ適切な対応で、

この特例措置は、評価されるべきである。

そもそも、全て国の責任なのだ。

年金納付記録を社会保険庁のバカ役人が捨てちゃったから、民間企業の世話になるのであり、

本当なら、安倍首相は三井住友の奥頭取のところに出向いて礼を述べるのが、「筋」である。

安倍さん。あんたがしっかりしてないから、民間の世話になるのだよ。

銀行は商売だから、客の口座の現在残高を全て正確に把握しているのはもちろんのこと、

全ての口座の入出金記録を保存しているわけである。

三井住友は十年というが、他行も大体同じようなものだろう。


◆コメント2:大手格付け機関が相次いでメガバンクなどを引き上げたのは、大変良いことだ。

話が逸れるが、記事2は重要である。国際的に権威がある格付け機関、

(自分はなにもしないで、他人の会社の格付けを商売とする、いいご身分の会社)

スタンダード・アンド・プアーズがメガバンクを「Aプラス」にしたとのこと。

全盛期に比べればまだ低いが、

既に5月にはもう一つの格付け機関の雄、ムーディーズという会社が、

メガバンクの格付けを上から3番目の「Aa2」に引き上げている。

ムーディーズとスタンダード・アンド・プアーズ両方が格付けを引き上げたことは、国際金融市場における

邦銀の信用が着実に回復していることを端的に示している。

格付けが非常に悪くなると、極端な場合、マーケットで資金を調達出来なくなる。そうしたら、資金繰りに窮して、

銀行が潰れ、金融恐慌が起きる。

だから、格上げされたのは、日本経済にとって、良いことなのである。


◆コメント3:年金第三者委委員って、10人でいいの?

安倍首相は、宙に浮いている年金納付記録は、どんなに少なく見積もっても5000万件あるが、

1年以内に照合を済ませると言っていた。

今日、第三者会議のメンバーが内定したが、これがすごい。たったの十人である。

ははあ、第三者会議のメンバー、一人あたり一年間に500万件を処理するわけですな。

何故、このように、どう考えても不可能なことを平気で発表できるのか。

言うまでもなく、参議院選挙を控えて「年金支給漏れ問題に真剣に取り組んでいます」と

安倍のバカはいうのだろうが、体裁だけ整えても仕方がない。


◆コメント4:照合は絶対民間の方がいい。早くまかせろ。

記事4で、民間企業は社会保険庁が「10年かかる」という照合作業を1年で済ませる、と言っているという。

多分、そうだろうね。社会保険庁なんてだらしのない役所に比べたら、民間の方が遙かに優秀だ、いや、

比べることすら無意味だ。

社保庁はなにせ、45分作業したら15分休まなければならず、一日に、パソコンのキーボードを

5000ストローク以上打っては「いけない」という組合規則がある。

民間でそんなことを言ったら、「お前、気は確かか?」と本気で心配されるだろう。

何十年もぬるま湯のような職場でやってきた連中は、恐らくいまだに何が悪いのか、理解できていないのだろう。

安倍首相は、「国民の立場になって考える」と党首討論で明言したのだから、一刻も早く全ての照合を

済ませるべきで、そのためには役所のメンツなんか知ったことではない。早く手配しろよ。

怠け者の木っ端役人など、信用出来ない。



【読者の皆様にお願い】

この記事を読んで、お気に召した場合、エンピツの投票ボタンを押していただけると幸甚です。

画面右下にボタンがあります

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2007.06.19

チャイコフスキーコンクール・楽器製作部門2位の高橋さんから、再びコメントを。/昨日の記事に「故郷」の演奏追加

◆前回のエントリーで皆様からもコメントをいただきました。

何の話かというと、お分かりの方も多いかと思いますが、「チャイコフスキー国際コン:弦楽器製作で日本人が1、2位」を受賞した話を、

エンピツと、ココログに載せたところ、

なんと、2位受賞者、高橋明さんご本人からコメントをいただきました

私は大変光栄ですので、御礼を申し上げるとともに、読者の皆様からもメッセージがあれば、

ココログ版のコメント欄をお使い下さいと書きました。

そうしたところ、何人もの方々が、優勝の菊田さん、2位の高橋さんご両人宛に、お祝いのメッセージを書いてくださいました。

皆さんが関心を持ち、かつ、お二人の受賞を喜んでくださったことは、私にも大変嬉しいことでした。

有難うございました。


◆昨夜、高橋さんから、コメントへのお返事を頂きました。


昨夜、再び光栄なことに高橋さんよりメッセージを頂戴しました。

皆様からのお祝いに対するお礼のコメントですが、当ブログのことを優勝の菊田さんにも話してくださり、菊田さんもきっと喜ばれることでしょう、とのお話。

天下のチャイコフスキーコンクールの楽器製作部門(ヴァイオリン部門)優勝者、2位受賞者のお二人に読んでいただけるとは、

記事を書いたときには、思いもよりませんでした。

改めて、菊田さん、高橋さんにお祝いを申し上げると共に、わざわざ時間を割いて二回もコメントを下さった高橋さんに、

厚く御礼を申し上げます。

また、コメントを書いてくださった読者の方々、記事を読んで下さった読者の皆様にも、

御礼を申し上げます。

有難うございました。

◆【お知らせ】昨日の記事に「故郷」の演奏を追加しました。

今日の主題とは関係がないのですが、最新記事でお伝えしないと、読者の目に触れないので、ここに書きます。

昨日書いた今週、ようやく「故郷」(といっても隣の区)に帰れます。に、

「故郷」の演奏を追加で載せました。

よかったら、聴いて下さい。


【読者の皆様にお願い】

この記事を読んで、お気に召した場合、エンピツの投票ボタンを押していただけると幸甚です。

画面右下にボタンがあります

| | コメント (7) | トラックバック (0)

2007.06.18

今週、ようやく「故郷」(といっても隣の区)に帰れます。

◆故郷 作詞 高野 辰之 作曲 岡野 貞一

兎追いし かの山

小鮒釣りし かの川

夢は今も めぐりて

忘れがたき 故郷



如何に在ます 父母

恙なしや 友がき

雨に風に つけても

思い出ずる 故郷



志を はたして

いつの日にか 帰らん

山は青き 故郷

水は清き 故郷

歌です。





日本の声楽家で小学唱歌をちゃんと歌ってくれる人、あまりいないんです。

これは、その数少ないCDなのです。

音楽的に言うと、これ、今の声楽家の先生かそのまた先生ぐらいの年代の方の歌い方にしばしばあるのですが、

ビブラートの幅が広すぎて、元の音程が何だか分からなくなるのですね。

ですから、申し訳ないけど、私としては100点満点は付けられないのです。

しかし、それでも、ロンドンにいる頃、寂しくなるとこの歌など、小学唱歌を良く聴きました。

聴くと、余計泣けてくるのは分かっているのですが、「郷愁」という感情を揺さぶられました。

◆大袈裟なんですが、東京生まれの東京育ちでも「故郷」はあるんです。

稀なことですが、私事を書きます。今、引っ越しの準備で結構バタバタしてます。

私は1960年に東京都杉並区荻窪というところに生まれ、結婚するまで30年間、ここで育ち、暮らしました。

わたしが卒業した公立小学校は、大正生まれの親父(死にました)、も兄貴も出た、歴史のある学校です。

昔、与謝野晶子が荻窪に住んでいたので、我が母校の校歌作詞者は、与謝野先生です。如何にもやっつけ仕事(笑)。


◆結婚して何度引っ越したことか。

結婚した直後は、練馬の上石神井(かみしゃくじい。石神井=しゃくじいと読みます)の古い賃貸マンションに住みました。

ここに住んでいるときに倅が生まれました。

約二年後、大家さんの都合により、出てくれというので、今は西東京市(田無市と保谷市が合併)となりましたが、保谷市に住みました。

駅でいうと、西武新宿線の西武柳沢という、地味な場所でした。

やっと落ちついたと思ったら、1年後、ロンドン駐在の内示が出ました。内示が出た10日後、親父が脳出血で寝たきりとなりました。

内示を断ろうかと思いましたが、親父が是非行け、と倒れたくせに相変わらず怖い顔でいうので、これはその方が親孝行になるかも知れないとおもい、

さらに、七歳年上の兄貴がいるので、母と兄に、親父を頼むと任せて、33歳にして、生まれて初めて出国しました。1993年10月です。

私が先にロンドンへ行き、住居などを見つけてから女房子供を呼び寄せるのです。

飛行機が離陸するとき、親父にはもう会えないかも知れないと思ったら、恥ずかしいけれど泣きそうになりました。しかし、泣きませんでした。

ロンドンへ赴任し、苦労もありましたが、元気な写真を見せて親父を安心させようと、度々写真いりエアメールを送りました。

当時(1990年代前半)、インターネットなど無きに等しかった。紙に手で文字を書き、フィルムで写真を撮り、送りました。

親父は寝たきりでしたが、それを見て、大層喜んだそうで、病室のいたるところに、私が送った写真を貼り付けていたようです。


◆親父の死に目には遭えませんでした。

ロンドンへ赴任して2年後、1995年11月、寝たきりで安静にしていたのに、親父がまた脳出血を起こしました。

危ないかも知れないというので、急遽、日本に帰りました。

親父は目は開いているものの、こちらのことを認識できているかどうか分からない。

無論、言葉など話せません。元気な頃の親父を思うと、悲しかった。

一週間、病院で簡易ベッドを借りて、ICUの親父の横に寝泊まりしました。

病状に変化がないので、いつまでも日本にいるわけに行かず、勤務地であるロンドンに戻りました。

その2か月後、1996年1月、親父は死にました。危篤との連絡を受け、親父が入院している病院に直接電話したら、

「先ほど、死亡退院なさいました」

と言われました。

覚悟していましたが、いきなりそういわれ、ショックでした。

東京で葬式と、挨拶回りを兄と済ませ、再びロンドンに戻りました。


◆1997年、帰国しました。

会社は、海外駐在員が帰国するときには、優先的に社宅を貸してくれます。

その時に割り当てられた社宅に、今まで住んでいたのです。23区西端に接する市です。


帰国後、それまで11年間専門的な仕事をしていましたが、まるきり違う業務をすることになりました。

死にかけた親を後に残して、初めて海外勤務をし、自己主張の強い欧米人と、

そういうことに理解がない東京本部の板挟みになり、親の死に目にも遭えず頑張ったのに、この扱いか、と思いました。

それに加えて、あたらしい仕事そのものから来る極度のストレスで、毎朝、パニック発作を起こすようになりました。段々気分が滅入ってきます。

精神科に行ったらうつ病だ、といわれました。

精神科に対する理解は世間一般冷たいですが、女房も実の母も本当には分からないようで、この二人の間が険悪になりました。

私の頭は完全に混乱し、1999年8月、自殺を試み失敗しました。

兄が心配して、日本有数のうつ病の先生に引き合わせてくれて、診ていただけるようになりました。

抑うつ状態が激しく、希死念慮があったので、大学病院の精神科に3ヶ月入院しました。

会社には報告せざるを得ません。そして、私の勤め先では、一度でも精神科の世話になったことがわかると、ハイ、そこまで。

一生、昇給も昇格もありません。

それでも、女房子供は養う責任があります。時短勤務から始め、まだ辛かったけれど、部署を馴染みの業務に戻してもらい、

働き続けました。

当然収入は激減しましたが、それまでの蓄えをとりくずしたり、色々と工夫して暮らしてきました。

息子は帰国後、公立小学校へ入りましたが、公立はあまりにも教育水準が低く、このままではダメだと思い、

経済的には苦しかったけれど、何とか中高一貫の男子校に合格しました。涙がでました。


◆今週の金曜、実家の土地に建てたマンションの一室に引っ越すのです。

色々ありましたが、この度、荻窪の実家の土地とお隣の土地に等価交換で建てた、

自分で云うのも何ですが、かなり綺麗な3階建てマンション

の一室に引っ越します。このマンションは分譲ですが、間取りなど世帯ごとに好きなように間取りやデザインを

設計士と相談して作る、という、ユニークなものです。いずれ、住宅雑誌に載ります(既に写真を撮りに来ました)。

今まで10年間社宅に住んでいて、住めば都、ということもありますが、

いつ追い出されるか、分からないので落ち着かなかった。

一体、自分の将来はどうなるのだ。と不安でした。

今週末、ようやく自分の家を持ち、それに何よりも「故郷」に帰れます。

かつて、両親、祖母、兄、そして小学校4年から大学卒業間際まで14年間生きた柴犬と暮らしていた場所です。

「兎追いし かの山」も「小鮒釣りし かの川」もありませんが、わたしにとっては、

「忘れ難き 故郷」

なのです。

10年間辛かったけれど、そろそろ、人生の谷間の底を打った

(相場用語です。「底を打つ」とは、「これ以上、下がりようのないところまで、落ちて、反転上昇する」という意味です)のかも知れません。

また悪いこともあるでしょうが、大抵は、耐えられると思います。


◆【音楽】いつ、何があるか分からないから、どうしても聴いて頂きたい曲を載せます。バッハ「シャコンヌ」

バッハ作曲、無伴奏バイオリンの為のパルティータ第2番の「シャコンヌ」といえば、わが国を代表する音楽評論家、

吉田秀和氏が、LP300選 の中で、

「西洋2000年の歴史における最大の傑作一つ」

と書いているぐらいです。

ヴァイオリン弾きを目指し、この曲を避けて通ることは許されません。

今まで、随分いろいろな音楽をここでお聴かせしましたが、今回は演奏時間が最も長く、約17分もある。

好きになるならないは、全く人によるでしょうが、クラシックを紹介するからには、一度、お聴かせしたかった。

人生、一寸先は闇ですね。

明日、私はクルマにはねられてしぬかもしれません。(あの、死ぬといっているのではありませんので、

誤解なさらないでください)だから、今のうちにお聴かせしたい。

それでは、どうぞ。





カンタータや他の宗教音楽のように、歌詞(聖書から引用したもの)が付随しているわけではないのに、

この曲を聴くと、「人間を超越した形而上学的な存在」、を想定したくなるのです。


【読者の皆様にお願い】

この記事を読んで、お気に召した場合、エンピツの投票ボタンを押していただけると幸甚です。

画面右下にボタンがあります

| | コメント (10) | トラックバック (0)

2007.06.16

「チャイコフスキー国際コン:弦楽器製作で日本人が1、2位」←「良いこと」は大ニュースにならないのかい?/【感激】高橋さんご本人からコメントを頂きました。

◆記事:チャイコフスキー国際コン:弦楽器製作で日本人が1、2位

【モスクワ杉尾直哉】「第13回チャイコフスキー国際コンクール」が13日、モスクワ音楽院大ホールで開幕した。

30日までの日程で行われ、ピアノ、バイオリン、チェロ、声楽(男女)の4部門で34カ国の約200人が競う。

音楽部門に先立って12日まで開かれた弦楽器製作コンクールのバイオリン部門で、

イタリアでバイオリン工房を開く菊田浩さん(45)=名古屋市出身=と高橋明さん(36)=大阪府枚方市出身=が

それぞれ優勝、準優勝を果たした。

94年にチェロ製作部門で橋本剛俊さんが優勝したのに次ぐ快挙。

両氏をかつて指導した岩井孝夫さん(53)=大阪府高槻市=のバイオリンも「最高の音色を出した」として特別表彰を受けた。

(毎日新聞 6月14日 0時09分)


◆コメント:良いニュースは好まれないのかね?

こういう、良いニュースはどうして取り上げないのかね。

今年、2月に、ローザンヌバレエコンクールで日本人の河野舞衣さんが2位に入賞した。

どこのマスコミも大きく取り上げなかった。

今回と同じく、文化的な事に最も理解がある毎日新聞(何せ、天下の「毎コン」を主催する新聞だからね)が取り上げただけだった。

そのとき、私は「バレエ:ローザンヌ国際コンクール 若手の登竜門、河野舞衣さん2位」←こういう事を大きく報じないから世の中暗くなる。(ココログ版では、ここにあります

という記事を書いた。

その記事もあまり読まれなかった。約3か月後、ローザンヌ・国際バレエコンクールの模様がNHKで放送されてから、

つまり、少し皮肉を交えるならば、河野舞衣さんの容姿が可愛いとわかった瞬間から、「河野舞衣」や「河野舞衣 ローザンヌ」で検索し、

アクセスする人が爆発的に増えた。ところが、流石は日本人で、約一ヶ月後には、殆どいなくなった。

が、それは、余談である。

私が繰り返し主張したいのは、テレビは暗いニュースを先に流す。

悲惨な事故、凄惨な、或いは猟奇的な犯罪、政治家、公務員の汚職・不祥事。枚挙に暇がない。

しかし、テレビで放送され、新聞で報じられることは、世の中で起きていることのほんの一部であり、

それが「全て」ではないこと、を認識するべきである。

実際には、良いこと、目出度いことは起きている。


◆日本人が作った「西洋音楽の楽器」が西洋人の作品に優る、と認められたわけである。

ローザンヌの河野さんに続き(本当はこの間にもいろいろなコンクールで日本人が受賞しているのだが、略す)、

今度は、日本人の弦楽器製作者が世界で最も権威のあるコンクールの一つ、

チャイコフスキー・コンクールの製作部門コンクールで1位と2位を取った。

菊田さんが45歳、高橋さんは36歳。楽器職人として脂がのってくる頃だが、何が凄いって、

「西洋音楽を演奏するための楽器を」
「日本人が作り」
「西洋人が作った楽器よりも優れていると認められた」

という事実である。

また、日本人を1位と2位にした西洋の人々のフェアな態度に敬意を表する。

但し、日本人が作った西洋音楽の楽器が西洋人に評価されたのはこれが初めてではない。

リヒテルという20世紀最高のピアニストはヤマハが彼のために作ったピアノを愛用した。

その話は1914年3月20日、100年に一人の天才ピアニストが生まれた。名をスヴャトスラフ・リヒテルといった。

「プロジェクト X」は、やはり、良い。(ココログ版はこちらです)に書いた。

管楽器も、ウィーンフィルのオーボエやホルンが日本製であることを御存知であろうか?

それについては、ウィーンフィルのオーボエ 日本人技術者の執念(この頃、ココログは始めていませんので、悪しからず)をお読み頂きたい。


◆随想:楽器製作ってロマンティックですね。自分が逝った後も自分の楽器が何百年も世界中の人々を喜ばすのですよ。

「それをいうなら、まず作曲家だろう」と、いわれると、確かにそうなのですけどね。

作曲をしても、演奏してくれる人がいなければ、作曲家は評価されませんね。

演奏者は楽器がなければ演奏出来ません(声楽は別として)。そして演奏とは時間の経過と共に消えてゆきます。

録音は遺せますが、実際の演奏とは違います。

楽器というのは、当たり前ですが、「形があって見えるもの」ですね。非常に直接的に分かります。

楽器は、まさにその楽器が音を出すのですから。音楽の最終的な現実化の手段なわけです。

弦楽器は本当に神秘的です。

御存知の方も多いでしょうが、イタリアのクレモナというところで17世紀から18世紀にかけて、

ストラディバリ、ガルネリ、ガダニーニといった弦楽器製作の天才が続出したのですが、

300年前に木で作った楽器と弓が今でも弾ける、ということがまず奇跡的に思えます。

そして今の楽器よりも300年前の楽器の方がいい音がする。

但し、これに関しては、これは今の楽器が300年経てばいい音がするものが出るかも知れないので、

今の製作者の技術が300年前の名人に及ばない、とは言いきれません。

いずれにせよ・・・。

自分の作った楽器を名人が弾いて、それを聴いた人々が

「何という美しい音色だ!」

と、心を揺さぶられるのです。

たとえ製作者の名前を知らなくても、製作者に思いを馳せることがなくても、製作者は幸せだろうと思います。

そういうことを夢見て、楽器を作る人々。ロマンティックですねえ。

人間が使う道具で「器」の文字がつくものが少なくとも二つあります。

人を殺す道具を「武器」といい、人を喜ばせ感動させる音楽を奏でる道具を「楽器」と言います。

人を殺す道具は作るのも使うのも、難しくない。高校生がネットで調べて爆弾を作る。鉄砲を撃つための訓練は大人になってから始めれば充分です。

人を感動させる道具をは作るのも、使うのも、大変です。作る人は親方に散々怒られながら修業を積む。

使う人(演奏する人)は子供のころから毎日何時間も練習して、やっと人を喜ばせる音楽を奏でることが出来るようになる。

この国の指導者は、人を殺す道具を使う集団の事ばかり考えているようですが、そんなものを海外に派遣しても誰も尊敬しない。

もしも、私が日本の首相ならば、人を喜ばせる道具を作る人と使う人、そして、それを目指す若者を応援する国にしたい。

世界一教養のある、文化的で平和的な国をめざすでしょう。

そういう国が、尊敬されない訳がない、と思います。


◆【追加】受賞者のお一人、高橋さんご本人からコメントを頂きました。

エンピツをご覧の方はお分かりにならないので、追記させて頂きますが、この記事のココログ版に、

今回の受賞者におひとりである、高橋明さんご本人からコメントを頂きました。ので、

ご報告します。こういう事は滅多にあることではありません(ソプラノの森麻季さん以来です!)
無上の光栄であり、素人ながら物書き冥利に尽きます。

高橋さん、菊田さんに、心よりお祝い申し上げると共に、

高橋さんには、わざわざコメントを頂き、厚く御礼を申し上げますとともに、

お二方の益々のご活躍をお祈り申し上げます。

【読者の皆様へ】

折角、高橋さんご本人からコメントを頂いたことですので、

もし、よろしければ、菊田さん、高橋さんへのお祝いのメッセージなどを、

ご自由にこのエントリーのコメント欄にお書き下さい。

私(JIRO)宛(私経由)でなくて結構ですから、ご本人方に宛てて、お書き下さい。

喜んで下さると思いますよ。


【読者の皆様にお願い】

この記事を読んで、お気に召した場合、エンピツの投票ボタンを押していただけると幸甚です。

画面右下にボタンがあります

| | コメント (17) | トラックバック (0)

2007.06.15

「金総書記が動脈手術=既に健康回復-ブルームバーグ」←色々な情報を総合すると本当に悪そうですよ。

◆記事1:金総書記が動脈手術=既に健康回復-ブルームバーグ(6月14日12時1分配信 時事通信)

米通信社ブルームバーグは14日、北朝鮮の金正日労働党総書記が

5月にドイツの医師団による動脈閉塞(へいそく)の切開手術を受けたとの情報を東京発で報じた。

金正日体制につながりのある人物の話として伝えた。

手術はベルリン心臓センターの医師団が平壌で実施。金総書記には糖尿病と高血圧の持病があり、

1カ所の動脈閉塞が見つかったが、手術により健康を回復したという。

情報提供者によると、金総書記以外の北朝鮮高官は外国で治療を受けており、

北朝鮮に医師団を招くのは金総書記に限られている。 


◆記事2:金総書記、休まずに歩ける距離は27メートル?…英紙報道

【ロンドン=本間圭一】10日付の英紙サンデー・テレグラフは、西側政府筋の話として、

北朝鮮の金正日総書記(65)が体調を崩し、休まずに歩くことが出来る距離は30ヤード(約27メートル)になっていると伝えた。

金総書記は、側近が休息用のいすを持ち運びするまで悪化しているとされる。

同紙によると、健康不安説の発端は、ドイツの医師団6人が5月に平壌を訪れ、8日間滞在したこと。

金総書記は糖尿病を患っているとされ、診察を受けた患者の1人とみられるが、医師団は否定した。

(2007年6月12日11時51分 読売新聞)


◆記事3:【為参考】週刊現代6月23日号のある記事の見出し:「金総書記、心筋梗塞で緊急入院」

見出しを確認するだけなら、週刊現代Onlineから可能。


◆記事4:(2004年5月25日付 時事通信)北朝鮮、心臓専門病院を準備=韓国にノウハウ打診-情報当局が関心

【ソウル24日時事】北朝鮮が、不整脈などの心臓疾患や突然の発作に対応する治療体制を備えた

初の専門病院の開設を準備していることが24日、明らかになった。

同国事情に詳しい消息筋によると、平壌に10階建て前後の施設を建設し、検査や先端治療用の機器を整備する計画。

食料や電力の不足で厳しい経済苦境に直面する北朝鮮が、あえて高度な治療のできる病院を造ろうとすることに、

米韓両国の情報当局は関心を示している。

同筋によると北朝鮮は、医師や看護師の専門技術の習得や病院運営に関するノウハウの提供を、韓国の医療関係者に打診している。

ソウルの心臓疾患専門医が今年3月、北朝鮮に足を運んだことが確認されているが、

この専門病院に関する協力が訪朝理由の1つとされる。 (時事通信)[5月25日7時0分更新]


◆コメント:複数の記事を載せるのはクロスチェックするためです。

こういう話(北朝鮮のように情報が伝わりにくいテーマのことです)は、

いろいろな情報源を調べて、同じような事を書いているか、あるいはそれぞれ違うことを書いているかを見るのです。

記事1は、時事通信が別のブルームバーグ(Bloomberg)という情報提供会社の記事を要約したものです。

ブルームバーグをしばしば間違えて「ブルーグ・バーグ」と書いたり、発音している人がいます。

違います。

ブルームバーグの創設者は今のニューヨーク市長です。

ブルームバーグ市長って聞いたことあるでしょう?この人が80年代に設立した。

元来、債券のディーラーなど、金融市場の専門家向けに市況の情報などを提供(勿論有料で)する会社です。

もともとプロ向けの情報を提供する会社だから、情報の精度は高い。ロイターと競ってます。

今では、このように、市況のみならず、一般的なニュースも扱っています。世界各地に特派員がいます。

そのブルームバーグの本当の玄人向け情報は料金を支払って買わねばならないのですが、ネットで無料で読める記事もかなりあります。

幸い金正日の手術の詳報は、北朝鮮金総書記が5月に動脈閉塞で手術、ドイツ人医師執刀-関係者に載っています。

これが無くなったときのために、ウェブキャッシュのアドレスも載せておきます。いつもの「ウェブ魚拓」ですが、↓です。

http://megalodon.jp/?url=http://www.bloomberg.com/apps/news%3fpid%3dinfoseek_jp%26sid%3daM9pVNWYe0Yc&date=20070614222651


◆ブルームバーグの記事も触れているとおり、最新号の「週刊現代」が、かなり詳しいのです。

今週の週刊現代を持っている方は、気が付いたでしょうか。

見出しだけなら、週刊現代Onlineに「金総書記、心筋梗塞で緊急入院」が載っています。

いつ、変わったのか分からないのですが、週刊現代と週刊ポストの記事は、少なくとも昨年のある時期までは、記事ごとに、買えたのです。

電子書店のe-book Japanで。ところがいつの間にか、それが出来なくなっていました。

オンラインで週刊現代を読むためには、その月の途中からでも、月額1000円を支払わなければなりません。これは各自のご判断で。

それはさておき、とりあえず、私は読めるのですが、さすがに転載は憚られますが、ざっと要点を書くならば、

金正日は、ずっと前からメタボリック・シンドロームなのですね。人民は餓死しているのに、一人で美味いもの食い過ぎて。

その結果、金正日は、糖尿病を患っているのですが、糖尿病により動脈硬化が進行し、これが心筋梗塞の原因になった模様です。

糖尿病が心筋梗塞などの合併症を引き起こすことは、ネットで「家庭の医学」のたぐいを読めば調べられます。

つまり、「週刊現代」の書いていることが、医学的に全然出鱈目でないことが分かります。


◆英国のテレグラフ紙が10日付で、同じ事を書いています。

記事2は読売新聞の記事ですが、テレグラフに、確かにこれに該当する内容の記事があります。

Is Kim Jong so ill he needs surgery?です。

「金総書記、手術を要するほど病状が悪化か?」という意味です。

始めのパラグラフだけ訳すと、次のようになります。

北朝鮮の独裁的指導者、金正日総書記は、体調が悪化し、休まずに歩けるのは30ヤード(約27メートル)が限界だ、

との情報が自由主義諸国の政府に流れている。

平壌で金正日を見たある(西側の)外交官は、この65歳の独裁者は、手術を要するほどの重病だとの確信を得たという。

金正日は、側近が常に椅子をもって、傍に付き、彼が息苦しくなったらすぐに座って休めるようにしなければならない状態であることを

目撃した、という。

かなり描写がリアルなので、実際に目撃した人からテレグラフ紙が得た情報と思われます。


◆3年前から兆候はあったのです。

記事4は私が、ちょうど三年前に、

「北朝鮮、心臓専門病院を準備=韓国にノウハウ打診-情報当局が関心」

で取り上げた記事です。この時、私は、金正日はすぐにでもぶっ倒れるのではないかと思いましたが、

「憎まれっ子~」、が古今東西の常で生命力があるようです。しかし、そろそろ、奴の命運が尽きる頃でしょう。

その場合どうなるか、という予想論文を米国のアーミテージ前・国務副長官が書いている、と、時事が13日に報じました。

これも、妙にタイミングが合っています。それはさておき、その内容は、次の通り。

◆記事:「北朝鮮軍が実権掌握へ」=金総書記重病なら-アーミテージ氏(6月13日15時1分配信 時事通信)

【ワシントン13日時事】ブッシュ米政権1期目に国務副長官を務めたリチャード・アーミテージ氏は12日、

北朝鮮の金正日労働党総書記が重病に陥り、職務執行ができなくなった場合、

究極的には北朝鮮軍が実権を掌握する可能性が高いとの見通しを明らかにした。

アーミテージ氏は時事通信とのインタビューで、

「金総書記が職務を続けられないほど健康状態が悪ければ、息子のうち1人に(権限を)譲ろうと試みる可能性があり、

権限委譲はあり得る」と語った。

しかし、「結局は北朝鮮をコントロールするのは軍だろう」と述べ、

息子への権限委譲が行われたとしても、実権は軍が握るとの見方を示した。

その上で、北朝鮮軍は情勢の安定維持に腐心するとして、

軍による実権掌握は必ずしも情勢の不安定化にはつながらないとの認識を明らかにした。 

と言うことだそうです。


◆日本政府は、首領様がぶっ倒れたときのシミュレーションをしてるのでしょうか?

アーミテージ氏が、何を以て「情勢の不安定化」というのか分かりません。

内戦が起きないということだとおもいますが、飢えている人民が大量に逃げ出すかも知れませんから、当然

日本も、そのときどうするのか。

なによりも、拉致被害者を連れ出すチャンスが生ずるのか、誰が、何を、何時、何処で、どのように、行うのか、

年金問題は勿論ものすごく大事ですが、それ「だけ」が国の仕事じゃないですから、安全保障に関わることは、

よくウォッチしておいて頂きたいものです。



【読者の皆様にお願い】

この記事を読んで、お気に召した場合、エンピツの投票ボタンを押していただけると幸甚です。

画面右下にボタンがあります

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2007.06.14

「<NOVA>一部業務停止、6カ月間 経産省が命令」←NOVAは悪い。ただ、英語を話せるようになるのに、大金は要りません。

◆記事:<NOVA>一部業務停止、6カ月間 経産省が命令

英会話学校の最大手「NOVA」(統括本部・大阪市)が中途解約時に高い精算金を要求していた問題で経済産業省は13日、

特定商取引法に基づき1年を超えるコースおよび授業時間が70時間を超えるコースの新規契約を6カ月間禁止する業務停止命令を出した。

解約手続きなどに関する違反は18件に上り、本社がマニュアルを作り指導した組織的なものだった。

経産省の許可を得ているとうそを言ってだましたり、中途解約を申し出た際、返金はなく数万円を請求される悪質な例もあった。

また、東京都も同日、都条例に基づき改善勧告をした。

同省によると、有効期間3年間の600ポイント(1ポイントで1コマ40分間のレッスンを受講)を購入した女性の場合、

全額(約92万円)の一部を現金で、残りをクレジットで払う契約をした。週3回ほど通おうとしたが、

2、3日前でも予約がとれず週1回しか受講できない状況が続いた。中途解約を申し出て返金を求めたところ逆に

「今、辞めると7万円ほど請求させていただくことになる。続けたほうがいい」と言われたという。

また、契約日を実際より前倒ししていた例では「もうクーリングオフできません。この考え方で経産省の許可を得ている」

などとうそを重ねていた。

入学金についても、年間を通じて免除していたにもかかわらず、キャンペーン期間中に入学すれば全額免除すると広告で表示し、

その時点で入学すれば有利であるかのように装っていた。

同省と都は今年2月、NOVAに対して同法に基づく立ち入り検査を実施。

4月には最高裁が「精算規定は受講者の解約権行使を制約するもので、特商法に反して無効」と初判断。

NOVAの敗訴が確定していた。

▽NOVA統括本部の話 経済産業省による一部業務停止と東京都による勧告を受け、

このような事態を招いたことを深く反省し心よりおわび申し上げます。

指示のあった点はおおむね改善が済んでおりますが、関係者の皆様のご不安をいち早く取り除けるよう努めて参ります。

(6月14日1時10分配信 毎日新聞)


◆コメント:「国弘流英語の話しかた」 を読むことを薦める。

これは、勘違いして頂きたくないので、冒頭に書く。

私は「NOVAを擁護し、欺された受講者が悪い、と主張」しようとしているのではない。

ただ、世の風潮として、「高い金を出して何年も英会話学校へ通えば英語が話せるようになる」という勘違いがあるように思う。

自らの中に英語の蓄えが無い状態で、いきなりネイティブと話しても、あまり効果は無いと思われる。

英語に限らず語学を学ぶためには、まず、主体的に、可能な限り多くの英語の文章(構文)、語彙を身体に叩き込むことが必須である。

そのための方法が、かつて「同時通訳の神様」と呼ばれ、故・エドウィン・O・ライシャワー、ハーバード大学教授の名著、

「The Japanese」の邦訳にあたり、ライシャワー教授から、翻訳者として指名されたほどの英語の達人、國弘正雄先生の、

国弘流英語の話しかたに書かれている。

そのまま実践すればよい。

それは、「意味の分かった英文(易しいもので良い)を、ネイティブの発音を聞きながら(真似ながら)500回、音読すること」である。

これは、語学の達人が皆、言うことで、トロイの遺跡を発掘した、シュリーマンは15カ国語を話したが、

彼も、自伝である「古代への情熱」で、「あらゆる語学の習得を容易にする方法」として「非常に多く音読すること」を挙げている。

500回というのは、國弘先生は戦後まもなく、中学の教科書を1000回音読したのが自分の英語の基礎となっている、と言う経験と、

1000回はすこし多すぎるかな、と思われたらしく、ちょっと甘くしたものである。

500回に科学的根拠は無い。暗記するだけならば、100回か200回で暗記出来るかも知れない。

しかし、それからさらに音読を重ねると、会話練習をしていないのに、英文が身体の中で「動き出す」のである。

そういうことをしてから、ちょこっと腕試しに英会話学校へ行ってみる、というのが、効率的だと思われる。

私は、学生時代から、NHK「ラジオ英語会話」のある年のテキストを何年もかけて500回音読した。英会話学校に通ったことはない。

33歳でロンドン駐在を命ぜられ、何とそれが「初めての海外」だったが、着いたその日から、英語には困らなかった。

私の自慢話ではなく、自らの体験を顧みて、音読をお薦めしているのである。

とにかく、「国弘流英語の話しかた」を、読まれたい。


【読者の皆様にお願い】

この記事を読んで、お気に召した場合、エンピツの投票ボタンを押していただけると幸甚です。

画面右下にボタンがあります

| | コメント (4) | トラックバック (0)

2007.06.13

指揮者・岩城宏之さんは、昨年の6月13日に亡くなりました。デビューで振った「悲愴」第3楽章

◆記事:(昨年6月16日付、毎日新聞「余録」)余録:竹のお菜箸をヤスリで削った指揮棒は…

竹のお菜箸(さいばし)をヤスリで削った指揮棒は、いつまでも煮魚のにおいがとれなかった。

そのうち大学の後輩ながら同い年の山本直純さんから教わった。

「ビール瓶の破片で菜箸を削ってみな。指揮棒を削るにはこれが最高。ヤスリなんてトーシローがやることよ」

▲先日73歳で亡くなった指揮者の岩城宏之さんが、お菜箸の棒を手にNHK交響楽団を初指揮したのは50年前のことだ。

そのチャイコフスキーの「悲愴(ひそう)」は、まさに指揮者の大暴れ、汗が飛び散るのが客席からはっきり見える伝説的大熱演だった

▲「東洋の火山」というドイツでのデビューの際の評言は、どこにもついて回った。暴れ続けた若いころは、自分の命は39歳と決めていたという。

来年はその年という秋、三島由紀夫の自死にあっけにとられているうちにいつしか40歳を越えてしまった(「指揮のおけいこ」文春文庫)

▲現代音楽は体によくないと語ったのは87年に頸椎(けいつい)の難病にかかったからだ。拍子が複雑で指揮する首に負担がかかるという。

難病は生涯で2000もの現代音楽の初演を行い、多くの新作を世に送り出した「初演魔」だったがための名誉の負傷だった

▲近年はがんとの闘いで手術と入退院を繰り返しながら、指揮台に立ち続けた。

なかでも04年と05年には大みそかにベートーベンの交響曲全曲を指揮してみせて聴衆を驚かせた。

しかも周囲に語っている――「今度はワーグナーの楽劇全曲をやろう」

▲「指揮者は死ぬまで病気になってはならない。元気男を続け、そしてある時パッと消えるのがいい」。

そう書いていた岩城さんは病魔と闘い、最期まで元気男を続けた。天国にも指揮棒はあるのだろうか。

もしなければ天上では先輩の山本直純さんに作り方を教わってほしい。


◆コメント:このコラムを読んでいたら泣けてきた。

もう一年が経つのか。3日前の「題名のない音楽会」では、羽田健太郎氏の追悼番組をやっていたが、

今日、6月13日は指揮者の岩城宏之さんの命日だ(ちなみに岩城さんの親友だった山本直純さんの命日は5日後の18日である)。

子どもの頃、音楽が好きになってから、色々なコンサートやテレビ番組で見たり聞いたりした音楽家がどんどんいなくなってしまい、寂しい。

仕方がないけどね。こればかりは。


◆昨年、色々とエピソードを書いたので、良かったら読んで下さい。

昨年、岩城さんが亡くなった後、大変ショックで、しばらく岩城さんのことを書き続けた(毎日ではないが)。

岩城宏之さんもいなくなってしまった・・・。には、岩城さんが初めて人前で楽器を演奏したときのことが書いてある。

翌日の日記の後半、「岩城宏之さんのこと(2)」には、岩城さんが高校生になって初めて正式な音楽のレッスンを受けたこと。

2006年06月15日(木) 岩城宏之さんの話がまだまだつづく(3) では、岩城さんが芸大を受けると言ったとき、御母堂が反対したのだが、

その「驚くべき根拠」や、受験当日になって小太鼓(岩城さんは打楽器科を受けた)の実技があることを知ったという、抱腹絶倒のエピソード。

等々。

岩城宏之さんは現役の音楽家としては、例外的に大量の文章を書いていたので、中には同じ話が載っていて、いろいろ読んでいるうちに殆ど覚えてしまった。

岩城さんの文章は気取らず、さりとて大衆に迎合的でもなく面白いので、何か出る度に読んでいたのである。

余談だが、マニアックな話。

岩城さんが書いた「小説」が、「オール読物」に載ったことがあるのを知っている人は少ないのではないか。

題名はズバリ「ボレロ」。

パーカッションの女性が主人公。その彼氏がトロンボーン。

二人は同じオケに属し、一緒幸せに暮らしていた。

ある時、プログラムに、トロンボーン奏者にとっての永遠の課題、ラベルの「ボレロ」があった・・・。

男性の様子が違うことに、ヒロインは気が付く。そこには、ただならぬ事情が・・・。

悪いが、探してもまず見つからないだろう。が、万が一ということもあるので、これ以上のネタバレは止そう。

◆岩城さんがN響デビューで振った、「悲愴」より第三楽章

冒頭で引用した「余録」に書いてあるとおり、岩城さんのN響デビューはチャイコフスキーの交響曲第六番「悲愴」だった。

このシンフォニーの第三楽章はマーチで大変に盛り上がる。

岩城さんは後々まで大振りだったけれど、このときは、何しろ若いから、大振りなんてもんじゃない「大暴れ」で、

途中で肩が脱臼したのを、自分ではめて、また、外れて、はめて、という信じられないことをしたそうだ。

その頃、岩城さんは斉藤秀雄さんに指揮を習っていて、斉藤メソッドではそのような大暴れは許されないのである。

翌日、斉藤先生に怒鳴られるのを覚悟して訪ねたら、斉藤先生は意外にも、

「昨夜、見たよ。あれは、他の弟子には絶対に許さないが、君にだけは許す。君がああ演りたいのは、分かる」

と言ったそうだ。その理由は分からない。仮に聞いても、私の如き凡人には到底分からないだろう。



というわけで、岩城さんが大暴れした、「悲愴」第三楽章をどうぞ。






景気の良い音楽を聴いていても、寂しくなることがあるものです。

それでは。



【読者の皆様にお願い】

この記事を読んで、お気に召した場合、エンピツの投票ボタンを押していただけると幸甚です。

画面右下にボタンがあります

| | コメント (5) | トラックバック (0)

2007.06.12

「週刊現代」を読みましたか?読んでいない人の為に要点を

◆週刊現代6月23日号「三鷹の倉庫にあった!社保庁がひた隠す年金台帳一億件」より。

本当は著作権侵害だが、本件の如き公共の福祉に大きく関係する事柄に関しては、著作権よりも、

参考となる情報をより多くの日本人が知ることの方が大事だと思うのである。


◆要点1:今問題となっている5000万件以外に放置された年金記録が「腐るほど」ある。

情報源は社保庁OBとのこと(つまり、内部告発)。

現在、問題とされている5000万件の年金記録は、社会保険庁のコンピュータに入力されているが、誰のものか分からない記録である。

しかし、そもそも、コンピューターに入力されず、(三鷹)倉庫に放置され、年金の支給に結びついていない納付記録が腐るほどある。

特に、国民年金の「特例納付記録」。

「特例納付」とは、掛け金の納付を忘れるなどの理由により、2年の納付期限が過ぎてしまい、その後気が付いて掛け金を納めたくても納められなくなった人のために、

特別に追加納付を認めた措置で、過去3回、1970年7月、1974年1月、1978年7月からそれぞれ2年間、という条件で実施されているもの。

特例納付は一切、コンピューターに入力されなかった。理由は、

「特例納付をする人は本人の意識が高く、年金の受給手続きを取る際、過去の納付状況について、正確に申告するはず」

だから、役所(社保庁)が、コンピュータの入力対象にしなくても、将来トラブルにならないだろう、という理屈だった(社保庁職員)。

ところが実際は、社保庁の記録管理が杜撰で、特例納付の記録が多数紛失している。

このため、年金を受給したい人が正確に申告しても、照合出来ず、年金を支払えない、と断られるケースが続出している。

社保庁OBによると、特例納付記録をコンピュータに入力しなかった本当の理由は、
「面倒くさかったから」

とのこと。


◆要点2:社保庁は、なんと「手書き台帳を捨てて良い」という通達を何度も出している

手書き台帳を、職員のミスで捨ててしまった場合ですら、言語道断だが、驚くべき事に、社会保険庁の上から、

「記録を捨てて良い」という通達が何度も出ているのだそうだ。



厚生年金は1985年9月に当時のトップ正木馨長官が出している。

国民年金は、その12年前、1973年1月、社会保険庁・業務課長名で出ている。

「国民年金被保険者台帳(旧台帳)の廃棄について」(73年1月19日付)には、

「台帳についてはその活用頻度、保管場所等を勘案して、昭和48年1月以降、廃棄して差し支えない」

と書いてあるそうだ。


◆要点3:その他、コンピュータに入力されていない膨大な件数の納付記録

それが、三鷹の倉庫に保存してある(倉庫の場所を地図で示すと、ここになる)というのが、

本当であるとすれば、週刊現代のスクープなのである。

この放置されている対象者は、

1957年10月1日以前から厚生年金に加入していたが、1957年10月1日時点では、会社を辞めるなどの理由で厚生年金の被保険者では無かった人

である。当時は今よりも一層官僚的形式主義がはびこっていたから、

基準日に厚生年金被保険者ではない人間は、それ以前にいくら掛け金を納付していようが、コンピュータに入力する必要無し、と判断された。

社保庁のコンピュータ入力作業は、この1957年10月からの数年間(第1期)と、1979年から1990年まで(第2期)に分けられる。

先日から、騒がれている「宙に浮いた5000万件」は後者(第2期)に関する話である。

上述の1957年10月1日時点で被保険者で無かったために、入力対象から外れた人々は、第2期では忘れ去られ、入力されなかった。



というわけで、週刊現代の記事が事実とすれば、社保庁のいい加減なデータ管理は、何と半世紀前から始まっていたのである。

その間、国民は、将来は年金があるから大丈夫だ、と信じ切って、年金掛け金を納め続けていた。

ところが、何の記録も残っていなかった、といって国は年金を払わない。

実は、探しようが無いほど膨大な紙の資料が三鷹倉庫に眠っている、ということらしいね。

安倍晋三内閣総理大臣。何が「美しい国」だよ。国家が国民のカネを横領しているのではないか。

どうしてこんな国に「誇りを持つ」ことができるのですか?

血圧に悪いので(冗談ではない。本当の話なのだ)、これにて擱筆する。

それでは。


【読者の皆様にお願い】

この記事を読んで、お気に召した場合、エンピツの投票ボタンを押していただけると幸甚です。

画面右下にボタンがあります

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2007.06.11

「社保庁システムにトラブル、納付記録確認が一時不能に」←「バックアップ取ってなくて、コンピューターデータも消えた」と言いそうだ。

◆記事:社保庁システムにトラブル、納付記録確認が一時不能に

年金記録漏れ問題を受けて、社会保険庁が10日朝から、

全国の社会保険事務所や相談窓口で実施していた臨時の年金相談で、

神奈川、福岡、静岡、秋田など全国23県にある130の事務所などで、

年金オンラインシステムの端末にトラブルが発生し、被保険者の納付記録が一時確認できない状態になった。

同庁によると、トラブルが発生したのは、相談受け付けが始まった午前9時半から。

午前10時55分ごろに復旧するまで、約1時間半にわたって被保険者の情報を集約している、

東京都杉並区の社会保険業務センターとのオンラインがつながらず、通常の年金相談を行えない状態となった。

同庁で原因を調べている。(2007年6月10日12時49分 読売新聞)


◆コメント:社保庁によれば、手書きの台帳は残っていないのです。

年金台帳はもともと紙の帳簿に手書きで記録していたものを、コンピューターに入力したのである。

正確な開始時期が特定出来ないのだが、

私が読んだ読売新聞の特集記事によれば、

1970年代から本格化したという。そのときに、この記事にあるとおり、入力作業をアルバイト任せにして、更に、そのアルバイトが

いい加減な仕事をしていたことは、6月8日(エンピツ)付で書いたとおりである。

さらに大きな問題は、(中)照合も不可能「記録消失」で報道されていることが本当ならば、

手書き台帳を廃棄してしまったことである。

繰り返すが、これが本当ならば、もう、どうしようもない。

安倍首相が党首討論で述べたような「1年で5000万件の照合」は口から出任せである。


◆これでコンピューターの記録が消失したら、完全にお手上げですね。

今までの社保庁の(他の役所も大同小異だろうが)仕事ぶりをみると、コンピューター年金台帳の全てについて、

データのバックアップを保存しているとは、到底思えない。

つまり、システム障害で突如ダウンしたときに、データは全て消えてしまった、と言うことになりかねない。


◆本当にデータは無いのだろうか?

当初、該当者不明の年金保険料納付記録は5000万件と言われていた。

ところが、6月6日、新たに不明分があることが発覚した。

◆記事:不明の年金記録、5000万件以外にも大量に存在(2007年6月6日23時9分 読売新聞)

柳沢厚生労働相は6日の衆院厚生労働委員会で、該当者不明の年金保険料納付記録が、

これまで社会保険庁が公表していた約5000万件のほかにも大量に存在していることを明らかにした。

コンピューター入力されなかった厚生年金加入経験者の記録が、1987年時点で約1430万件あり、

今も該当者不明のまま残っているデータが数百万件にのぼる可能性がある。

これまで明るみに出ていなかった“第2の記録漏れ”が明らかになったことで、政府・与党の今後の対策にも影響が出そうだ。

民主党の長妻昭氏の質問に答えた。

新たに発覚したのは、1954年3月までに勤めを辞めた人が厚生年金に加入した記録。

おおむね現在70歳より上の人の記録と見られる。

こうした記録は「旧台帳」と呼ばれる手書きの台帳に記録され、マイクロフィルム化されて倉庫に保管されている。

公的年金の加入記録は原則として社保庁のコンピューターに入力されるが、

社保庁は旧台帳については、手書きの年金記録をオンライン化する過程で、

入力の作業量が膨大になることなどを理由に入力していなかった。

柳沢厚労相は答弁で、旧台帳の記録約1430万件の中に「基礎年金番号に統合されていない記録もある」と述べた。

こうした記録は、年金を受給し始める時点などに基礎年金番号と結びつけられる場合もあり、

該当者不明の件数は、現在ではかなり少なくなっていると見られるが、その数字については、

「持ち合わせていない」という。すでに明らかになった記録漏れ約5000万件は、

社保庁がコンピューター内の記録を調べて明らかにした件数で、手書きの旧台帳記録は、これとは別に存在している。

つまり、面倒くさいから、手書き台帳からコンピューターに入力していないデータが膨大にあるということだ。

社保庁の木っ端役人どもは、余程、仕事をしたく無い連中のようだ。

どこかのテレビ局が放送していたが、社保庁の労働組合と役所との合意により、ここの職員は、

パソコンのキーボードを一日、5000ストローク(か、1万ストロークだったか忘れたが)以上、打っては「いけない」のだそうだ。

その類の「あきれてものが言えなくなるような話」は枚挙にいとまがないので、ここでは、置いておく。


◆すごい金額の使い込みをしているのだ。

私がこの段落で強調したいのは、「本当にデータは消えたのか?」紙の台帳は廃棄したのか、ということである。


三年前に、民主党のながつま昭議員が社会保険庁は、年金掛け金を5兆6千億円流用していたことを明らかにした。


以下は、そのホンの一部である。



  • 社会保険庁職員用マンション建設・整備費 18億6503万4000円(平成15年度~16年度予算)


  • 社会保険庁職員の健康診断費 2億5532万5000円(平成15年度~16年度予算)


  • 社会保険庁の公用車(乗用車のみ)の購入費 2億8637万1000円・247台(平成10年度~14年度決算)


  • 社会保険庁長官の交際費 125万円(平成10年度~14年度決算)


  • 社会保険庁の外国旅費 8581万5000円(平成10年度~14年度決算)




はっきり書くと、私が疑っているのは、年金保険料納付記録の元帳を廃棄してしまったと、社保庁、厚労相、首相が言っているのは、実はウソで、

預かった金を使い込んで、年金を支払う原資が無いので、データ消失で誤魔化そうとしているのではないかということだ。


◆今日(2007年06月11日(月))発売の週刊現代によると、三鷹の書庫に1億件のデータが保存してあるそうだ。

参考までに。社保庁の三鷹の書庫とは、ここのことだ

地図では、ここになる。井の頭公園のすぐ南だ。

この記事が本当かどうかわからないが、今まで「週刊現代」のスクープを国会の質疑で取り上げると、

安倍首相は大抵、異常にムキになって否定する。

あれを見ていると、記事の全てが真実か否かは別に、かなり痛いところを突かれていることが推察される。

この記事も野党が取り上げるだろうから、その時の安倍首相の反応をよく観察することといたしたい。


◆ブログだけで怒っていても仕方がない。首相官邸に抗議メールを出すことだ。

社保庁の役人も政治家も、日本人の忘れっぽさを計算に入れている。しばらく、何とかその場しのぎで誤魔化せば、

一ヶ月もすれば静かになると思っている。いつもそうだ。だから、ナメられる。

年金問題をブログだけで取り上げて怒っていても、国は怖くも何ともない。

しかし、首相官邸ホームページのご意見募集に何千万という国民から

抗議が殺到すれば、少しは顔色が変わるだろう。

注意すべきは、社保庁へメールなど送ってもダメだ。全て握りつぶすに決まっている。

抗議するならば、行政府の首長たる内閣総理大臣宛である。

首相官邸への「ご意見」とて、本人がいきなり読むわけはない。内閣官房の職員が読むのだろう。

そしてあまり過激な意見は握りつぶすだろう。ただし、

「年金問題にかんして、今までにないほど、国民から抗議メールが届いている」

ことは、多分、首相の耳に入るだろう。怖がっていないで、皆が実行しないとダメだ。



【読者の皆様にお願い】

この記事を読んで、お気に召した場合、エンピツの投票ボタンを押していただけると幸甚です。

画面右下にボタンがあります

| | コメント (0) | トラックバック (1)

2007.06.10

静かな音楽に慰められたい。と思いました。

◆ここ二週間ほど、怒ってばかりいるので・・・

先週の月曜頃から、腹の立つことばかりである。

松岡農水相の自死を巡る世間の薄情さへの怒り、が始まりで、その後、

党首討論での安倍首相の無責任発言(5000万件の「宙に浮いた年金を1年で照合する」)。

世界で一番二酸化炭素をまき散らしているアメリカが、温室効果ガス削減目標設定でリーダーシップを取ろうとしていること。

人殺しの片棒を担いだテレビ局の社長が、不真面目な記者会見を行ったこと

など、枚挙にいとまが無い。


◆皆さんお忘れでしょうから、リマインダー(思い出させるもの(こと))として書いておきます。

昨日は6月8日でした。

その6年前、大阪教育大学附属池田小学校に37歳の男が侵入し、8人の児童を殺害しました。

合掌。

◆6月9日は皇太子殿下と雅子様の結婚記念日です。

殺人事件と同じ段落で書くのは、いかにも不敬なので、行を改めました。

皇太子殿下は徳仁親王(なるひと しんのう)が正式なお名前で皇室典範によれば、公式の称号は「殿下」です。

徳仁親王殿下は1993年6月9日、小和田雅子さんと結婚の儀を挙げられました。

私は忘れていましたが、この日の為に法律が制定され、当日は休日となった、と記されています。


◆あまりにも腹立たしいことが多くて、うんざりです。静かな音楽を載せます。

私はこの日記及びブログで、

「音楽を聴くのに必要なのは、『音楽によって慰められたい』という魂の底からの願いである」

という趣旨の言葉を何度か書きました。

普段読むと、如何にも素人臭く、青臭く、人によっては鼻持ちならないほどキザな言葉かも知れません。

しかし、今の私は、正にそういう精神状態です。

音楽に限らず、好み=嗜好は人それぞれですから、以下に掲げる音楽が皆さんの共感を呼ぶか否かは

分かりませんが、中には、これらの音楽が聴き手にもたらす(信仰の有無は関係ありません)、敬虔な気持ちに

共感して下さる方もおられるのではないか、と思いました。

いずれも、大変有名な曲です。何十年もクラシックを聴いて、ときにはこういう「泰西名曲」扱いされる音楽を、

敬遠したことがあります。

しかし、音楽を聴いたときに生ずる感情は読書に似ていて、聴き手の年齢と共に変わります。

まずは、ヘンデルのオペラ「セルセ」から「オンブラ・マイ・フ」です。



次は、同じくヘンデルの歌劇「リナルド」からアリア「私を泣かせて」です。







美しいです。

私が「日本音楽史上、頂点に位置する声楽家」と絶賛を惜しまない森麻季さんは、初めてのCD

あなたがそばにいたらにこの曲を録れています。

四曲目の 「リナルド」~涙の流れるままに(ヘンデル) です。

このページに載せた歌手(ハンガリーの人です)には失礼ですが、森さんは次元が違います。

バロック音楽はある程度、演奏者の裁量に任せてる要素があり、必ずしも楽譜通りでなくても良いのです。

基本となる旋律を大きく逸脱しては困りますが、装飾音を加えたり、変奏曲風にしてみたり、自由なのです。

森さんは、その自由度を十分に利用して、元のアリアを更に美しい音楽にしています。もとより、声を美しさ、清らかさは

信じがたいほどで、聞いていると、気が遠くなりかけます。それぐらい美しい。

私は森さんの「ファン」だとは、言いません。

ファンであると言った瞬間、評価に客観性が無くなります。

もともと、主観性が強いのが音楽評論ですが、可能な限り客観性を持った主観で聞かなければ、信頼性がない。

それを心がけて書いています。

森麻季さんに関しては、「上手いから、褒めている」それだけです。

その上で、上で紹介した森さんのCDを聞くことを薦めます。



最後はバッハです。カンタータ147番より、「主よ、人の望みの喜びよ」。

元々の演奏形態、つまりオーケストラとコーラスで。







【読者の皆様にお願い】

この記事を読んで、お気に召した場合、エンピツの投票ボタンを押していただけると幸甚です。

画面右下にボタンがあります

| | コメント (4) | トラックバック (0)

2007.06.09

「年金記録漏れ、社保庁長官ら街頭でおわびチラシ」←バカ。そんなヒマがあったら調べろ。

◆記事1:年金記録漏れ、社保庁長官ら街頭でおわびチラシ

年金記録漏れ問題が大きな混乱を巻き起こす中、社会保険庁は8日朝、

村瀬清司長官はじめ幹部を総動員し、全国各地の主な駅前で、謝罪の言葉と年金相談の連絡先を書いたチラシを配った。

参加したのは、本庁、社会保険事務局、社会保険事務所の職員の2割に当たる約3700人の幹部らで、チラシは約22万枚を用意した。

午前8時から30分間、JR東京駅の丸の内北口前に立った村瀬長官も「社会保険庁です」と頭を下げ、

職員一丸となって信頼回復に努める姿勢をアピール。

出勤前の会社員らに「皆様の大切な年金に関してご不安を与え、心よりおわび申し上げます」

と書かれたチラシを手渡した。中には、村瀬長官の姿に驚いた様子で見入っている人もいた。

(2007年6月8日12時59分 読売新聞)


◆記事2:社保庁労組、残業へ 年金相談、休日も返上

年金記録のずさん管理の問題で、社会保険庁の職員でつくる「全国社会保険職員労働組合」

(約1万1000人、旧自治労国費評議会)は、

相談業務に対応するための残業や休日出勤を積極的に受け入れる方針を明らかにした。

労組が長時間労働を容認するのは異例だが、労働条件の改善を優先したことが、

「宙に浮いた年金」につながったとの批判を受け止め、信頼回復を優先する。

(朝日新聞 2007年06月08日08時01分)



◆コメント1:チラシ配っているヒマがあったら、消えた年金を何とかしろ。バカ。

ちょうど1週間前に、「年金記録問題 首相『1年で5千万件照合』」←365日、1日13万7千件照合するのですね?

を書いた。

ビラを配っているヒマがあったら、社保庁長官自ら「宙に浮いた年金」を調べろ。

第一、そんなビラをまともに読む奴がいると思っているのか。

22万枚も刷りやがって、また、カネを無駄に捨てた。馬鹿者め。

事態はマスコミ報道により、まともな日本人の大人なら誰でも知っている。

ビラに書いてあるのは、反省もしていないのに反省したフリをした文章だろう。


◆コメント2:この一週間、私が愕然とした、新たに判明した事実

◆その1「社会保険庁では45分PCに向かって仕事を作業をしたら、15分休む」取り決めが役所と役人の労組の間で為されていた。

夕刊フジが詳しい。記事が消えては困るので、ウェブキャッシュ保存サービス「ウェブ魚拓」に保管した。

http://megalodon.jp/?url=http://www.zakzak.co.jp/top/2007_06/t2007060418.html&date=20070609021543

45分作業したら15分休み?

小学生か?小学生だって、45分授業で休憩時間は10分だぞ。チンタラ仕事しているからダラケるんだよ。木っ端役人ども。



◆その2「コンピューターへの年金記録の入力作業は、主婦など素人のアルバイトに任せていた」

これは、読売の連載記事だが、良くすっぱ抜いた。これも、記事のキャッシュを保存しておく。

http://megalodon.jp/?url=http://www.yomiuri.co.jp/iryou/feature/20070605ik0c.htm&date=20070609023059

年金データの大量の記録漏れは人的要因だった。

手書きの年金台帳で管理していたデータをコンピューターに移行する際に、大量の入力漏れ、入力ミスがあった。

単なるミスだけではない。作業のいい加減さがすさまじい。

例えば苗字が「古谷(フルヤ)」という人物を入力する際、漢字だけ見ると、「フルヤ」か「フルタニ」か分からぬ。

当然、本人に確認するべきところ、時間がかかって面倒なので、

パートのオバサンたちは、適当に「フルタニ」とインプットしてしまうことがザラなのだそうだ。

これでは、フルヤさんが、役所に来て照会しても、コンピューターには「フルタニ」で登録されているので、

窓口の社保庁の木っ端役人は、「記録がありませんねえ」となるわけだ。

日本に、これほどいい加減な仕事(とは言えない)で平然としている組織が存在するのだ。


◆コメント3:残業して休日返上なんて当たり前なんだよ。ボケ。

記事2を読んで下さい。社保庁の役人どもは、残業することに不満があるような口ぶりだ。

ただねえ。こういう役所は17時を過ぎたら、残業って言うんだよな?

あのね。民間ではね。19時、20時なんていうのは、「残業」とは言わないの。

高度成長期を支えてきた先人達、その後の我々も日付が変わるまで、メシも食わずに働いたんだ。

真面目に働いて、年金掛け金(サラリーマンは厚生年金だが)を納めたのだ。

国民年金対象者だって同じようなものだろうよ。その尊い労働で稼いで納めた金を、

ずさんな管理で行方不明にしてしまったのだよ。社会保険庁職員たちよ。


◆コメント4:処分。「社保庁職員、退職金、年金なし。歴代厚労相、社保庁長官、総理大臣は退職金、年金を返せ。

当たり前でしょう?

他人様に年金掛け金を納めさせておいて、行方不明にした奴らに、退職金や年金を受け取る権利など、無い。

老後はホームレスにでもなって下さい。

まてよ。その前に、そろそろボーナスの季節だな。

まさか!

まさか。社保庁長官、職員、厚労相、内閣総理大臣、ボーナス受け取るつもりじゃないだろうな。

全部、返上するのですよね?当然ですね。あまり国民をナメるなよ。



【読者の皆様にお願い】

この記事を読んで、お気に召した場合、エンピツの投票ボタンを押していただけると幸甚です。

画面右下にボタンがあります

| | コメント (4) | トラックバック (0)

2007.06.08

「盗聴問題TBS社長『ばっかじゃないか』」←安倍首相と同類だね。バカは社長だ。

◆記事:盗聴問題TBS社長「ばっかじゃないか」

TBSの情報番組が、ゴルフの関東アマチュア選手権に出場した石川遼選手(15)のプレー中の声を無断で拾うため、

同じ組の選手にマイク装着を依頼した問題で、番組のスタッフが別の2選手にも依頼を試みていたことが、6日分かった。

同局によると、2選手も石川選手と同じ組。

1人は所属先に問い合わせたが本人には接触できず、1人は所属先にも連絡がつかなかった。

一方、依頼を受けた選手は

「いったん断ったが『協力してくれれば、それなりに費用は用意させてもらう』と懇願された」と証言しており、

この点についてTBSは「調査中」としている。

TBSの井上弘社長は同日の定例会見で「ばっかじゃないか。非常に腹立たしいし不愉快。(石川選手には)申し訳ない」

と話した。 (日刊スポーツ - 06月07日 02:41)


◆コメント:最高責任者である、ということ。しかもTBSであるということ(後述)。

最初にお断りしておくが、私はゴルフには全く関心が無い。

組織の責任者の意識、の問題を書こうとしている。

このTBS井上社長はかなり激しいバカだ。他の記事によれば、本当は全然謝罪の気持など無い様子である。

「日刊スポーツ」がどこまで真実を報道しているか分からんが、reliability(信頼性)があると仮定するなら、井上社長の言葉は、

詳しく引用すると、

午後3時からの定例社長会見では、井上社長はこの問題についての感想を

「まあ、一言で言えば、ばっかじゃないのかです。まあ大沢親分風でいえば、喝どころじゃない。

喝、喝、喝、喝。それ以前のことですな。非常に腹立たしく、不愉快です」。

石川に対しては「そりゃもう、ご迷惑を掛けたの一言です」と笑いながら話した。

ということになる。

何故笑えるのか、神秘的な鈍さである。


この社長の精神構造は、安倍晋三内閣総理大臣のそれに酷似している。

安倍首相は、年金問題の責任を厚労省(昔の厚生省)に追わせようとしているが、

厚労省ないし、厚労相の責任は自分の責任だということが、本当にわかっていないのが、

今の日本国の内閣総理大臣である。


TBSの井上社長は、TBSの企業行動の最高責任者であるが、

番組製作現場の行動を「ばっかじゃなかろか」と他人事のように述べている。

そのような番組を作った全責任は自分自身にあることを十分に理解していない。

精神構造が安倍首相に酷似している、とはそういう意味だ。


その上、TBSである。私の年代の人間にとっては常識だが、若い人は知らないかも知れないので、書いておく。


◆TBSは、かつて、人殺しの片棒を担いだテレビ局である。

1989年、11月4日、当時オウム真理教問題を担当していた、横浜法律事務所所属、坂本弁護士(当時33歳)一家が

オウム真理教に殺された(実行犯全員には、死刑判決が下った)。坂本弁護士の奥さん、1歳の長男までが殺されたのである。

TBSはオウム真理教問題をワイドショーで取り上げるにあたり、坂本弁護士にインタビューし、

当然、その模様をビデオ録画・保存していたのだが、この動きをかぎつけたオウム真理教の幹部がTBSの押しかけて、

放送中止を要求したため、坂本弁護士へのインタビューは放送されなかった。

しかし、TBSは抗議しにやってきたオウム真理教幹部には、坂本弁護士へのインタビュービデオを見せていたのである。

これがきっかけとなり、麻原彰晃が坂本弁護士一家殺害を命じた。

詳しくは、坂本堤弁護士一家殺害事件 - Wikipediaや、

オウム真理教だけではないけれども、とりわけこの問題については、大新聞よりも遙かに有能だったジャーナリスト、江川紹子氏の著作、

全真相 坂本弁護士一家拉致・殺害事件を読まれたい。

但し、非常に悲惨な事件で、読了後、気分は大きく落ち込むので覚悟されたい。

ウィキペディアでは、TBSの行動は、まず、一般論として、「ジャーナリズムの原則である情報源の守秘義務」を逸脱した点において批判されるべきだが、

事態発覚直後は、他のマスコミにより、「人殺しの片棒を担いだTBS」という趣旨の扇情的・感情的な報道が為されたことを批判している。

しかしながら、私は今でも、TBSはあの時解散するべきだった、と考えている。

もっとはっきり書くならば、当時、事態の全貌が分かったとき、私はTBSの経営者、すなわち取締役は死んで謝罪するべきだと、思った。

坂本弁護士一家実行犯の刑事裁判で、論告求刑だったか、判決文だったかわすれたが、坂本弁護士一家殺害時の様子が描写され、

坂本弁護士の奥さんが、自ら絞殺されつつあるのに、「せめて子供だけは助けて・・・」と懇願したという箇所がある。

初めてそれを読んだか、聞いたときに、あまりの悲惨さに耐えきれず、私は、自分が発狂するのではないか、と思った。

勿論、一番悪いのは殺人を実行したオウムの信者と麻原彰晃だが、きっかけを作ったTBSは永遠に取り返しの付かないことをした。

それは、間違いない。

私が、「TBSは、あのとき解散するべきだったと思っている」と書いた背景には、そういう感情の変遷がある。

オウム真理教事件から18年が経過し、今回のゴルフの盗聴「事件」とは何も相互関係はなく、また、問題の大きさは比較にならないが、

TBS井上社長の不真面目な記者会見の様子を知り、

「お前のテレビ局がかつて何をしたか、忘れた訳じゃあるまいな?」

と問い質したい気分となった。

それが本稿執筆の動機である。



【読者の皆様にお願い】

この記事を読んで、お気に召した場合、エンピツの投票ボタンを押していただけると幸甚です。

画面右下にボタンがあります

| | コメント (0) | トラックバック (1)

2007.06.07

「温暖化ガス『50年までに半減以上』=起点は示さず-日・EUが共同声明」←これを決めた人、2050年には死んでるよね?

◆記事:温暖化ガス「50年までに半減以上」=起点は示さず-日・EUが共同声明

【ベルリン5日時事】安倍晋三首相と欧州連合(EU)議長国ドイツのメルケル首相らによる

日・EU定期首脳協議が5日夕(日本時間6日未明)、ベルリンの首相府で開かれ、

地球温暖化対策での連携強化などを盛り込んだ共同プレス声明を発表した。

声明は、温室効果ガスの排出量を

「2050年までに半減またはそれ以上削減するための長期的目標策定が必要との考えで一致した」

と強調。双方の連携を確認したが、削減時期の起点は明示しなかった。(6月6日9時1分配信 時事通信)


◆コメント:目標を設定するだけで安心する心理的傾向を、人間は持っている。

数年前までのサミットの議題と言えば、まず、経済・経済政策が最初に来た。

最近はそれに加えて「テロリズム対策」などが含まれるようになった。

これは言うまでもなく、2001年9月11日の同時多発テロの後、米国が「対テロ戦争」と称して、

アフガニスタンとイラクで戦争を始めたため、西側諸国が、イスラム武装勢力に恨まれ、余計にテロが増えた所為である。

それは、今日はこれ以上触れない。

要するに、2,3年前までは、サミットの議題の筆頭が「地球温暖化」になることなど、考えられなかった。

その意味では(主要国の指導者の意識が地球温暖化に向いたという意味では)、進歩したと言っても良いかも知れぬ。

但し、上の「記事」で発表された目標、すなわち、

「温室効果ガスの排出量を2050年までに半減またはそれ以上削減するための長期的目標策定が必要との考えで一致した」

というのは、無責任だと思う。

安倍首相と、今回のサミット議長国ドイツのメルケル首相は、偶然だが2人とも1954年生まれである。


2050年には、多分、この世にいないではないか。

つまり、2050年にどうなっていようが、安倍首相もメルケル首相も「知ったことではない」のだ。

そういう目標を掲げるのは無責任だ。

誰も自分の寿命など分からないことはいうまでもないが、地球環境概況2000の環境の現状には、
現在の消費傾向が続くならば、2025年には地球上の3人に2人が水問題に直面することになる。

とはっきり書かれている。2025年ならば、18年後だから、二人とも生きているだろう。

最近のIPCC(気候変動に関する政府間パネル)の報告書には書いてないが、こう言うときは、マイナス思考にならなければダメだ。

即ち、悲観的な予想と楽観的な予想が併存するなら、悲観的な方を政策立案の基準にするべきである。

地球温暖化対策は危機管理(リスク・コントロール)の一種である。

リスク・コントロールの責任者は悲観的でなければダメだ。

「そのうち何とかなるだろう」

というような、「スーダラ節(先日亡くなったクレージーキャッツの植木等の歌)的発想」では、話にならぬ。

【読者の皆様にお願い】

この記事を読んで、お気に召した場合、エンピツの投票ボタンを押していただけると幸甚です。

画面右下にボタンがあります

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2007.06.06

「歴代厚相の責任、検証委で議論=年金記録漏れ-塩崎官房長官」←行政府の首長は誰ですか?

◆記事:歴代厚相の責任、検証委で議論=年金記録漏れ-塩崎官房長官

塩崎恭久官房長官は5日午前の記者会見で、年金記録漏れ問題での歴代の厚生相、厚生労働相の責任について、

「どう責任の所在を明らかにしていくのかということは検証委員会の議論の中から出てくると思う」と述べ、

有識者による検証委員会で議論の対象になるとの認識を示した。

安倍晋三首相は「こういうシステムを作った1996年当時の厚相は菅直人民主党代表代行だ」などと述べている。

歴代社会保険庁長官に加えて、厚相らの責任も議論する構えを示すことで、

記録漏れ問題で政府批判を強める民主党をけん制する狙いもあるとみられる。 

(6月5日13時1分配信 時事通信)


◆コメント:バカ言ってんじゃねえよ。

官房長官が年金システム改変から歴代の「厚生大臣」の責任を問う、と言い出したのは、先日説明したが、

公的年金では従来、転職や結婚のたびに別の年金番号を付与していたため、1人で複数の番号を保有していた。

これを統合するため1997年に加入者1人に1つの基礎年金番号制度をスタートさせた。

安倍晋三は「こういうシステムを作った1996年当時の厚相は菅直人民主党代表代行だ」

と責任をなすりつけようという。

とにかく見て下さい。WEBにまで載せた自民党の「管直人糾弾ビラ」のみっともなさ。

しかし、6月1日に書いたとおり、

それまで手書きだった年金の台帳をコンピューター化したのは1984年。

その時に手書きの台帳を廃棄した不始末の責任はどうするのか?


◆歴代の責任を問うなら、総理大臣だろ?

日本国憲法を読め。

第六十五条  行政権は、内閣に属する。

第六十六条  第一項 内閣は、法律の定めるところにより、その首長たる内閣総理大臣及びその他の国務大臣でこれを組織する。

第六十八条  第一項 内閣総理大臣は、国務大臣を任命する。但し、その過半数は、国会議員の中から選ばれなければならない。

行政府の首長は内閣総理大臣であり、内閣総理大臣が大臣を任命する。

従って、社保庁の不始末の最終責任は全て内閣総理大臣にある。厚生大臣の責任は総理の責任である。

1996年1月11日から1998年7月30日まで、内閣総理大臣は自由民主党の故・橋本龍太郎氏だった。

ウィキペディアに内閣総理大臣の一覧が載っている。

安倍さんねえ(今はドイツでサミットに出席中だが)。責任をなすりつけることより、

国民を救済することに全力を傾注していただけませんか?



【読者の皆様にお願い】

この記事を読んで、お気に召した場合、エンピツの投票ボタンを押していただけると幸甚です。

画面右下にボタンがあります

| | コメント (3) | トラックバック (0)

2007.06.04

「訃報 羽田健太郎さん58歳=ピアニスト」←毎コンで三位に入賞するということはものすごいことなのです。

◆記事:訃報 羽田健太郎さん58歳=ピアニスト

テレビ番組「題名のない音楽会21」の司会などで知られるピアニストで、

作編曲家の羽田健太郎(はねだ・けんたろう)さんが2日、肝細胞がんのため死去した。58歳。

葬儀は7日午前10時、東京都港区元麻布1の6の21の麻布山善福寺。自宅は非公表。喪主は妻幸子(さちこ)さん。

東京都出身。桐朋学園大でピアノを学び、

70年、毎日新聞社などが主催する第39回音楽コンクール(現・日本音楽コンクール)のピアノ部門で第3位に入賞した。

卒業後、スタジオミュージシャンとして、多くのレコーディングに参加。

作曲家としてはドラマ「渡る世間は鬼ばかり」(TBS)などの音楽も手がけた。

00年から始めた「題名のない音楽会21」(テレビ朝日)の司会では、ユーモアあふれる軽妙なトークが人気を集めた。

今年の4月以降、体調を崩し、入退院を繰り返していたという。

(6月4日17時3分配信 毎日新聞)

◆コメント:故人の名誉の為に書きます。羽田氏は本当に、本気で音楽を勉強した人だと思います。

羽田健太郎氏が一時期、病を得て、テレビに出ていない時期があった。

しばらくして、かなり痩せて復活した。これで、循環器系は少し安心かと思っていたが、

記事に書かれているとおり、ガンだった・・・。

正直に書くならば、私は羽田健太郎氏の演奏を生で聴いたことが無いし、羽田氏のピアノ独奏を収録したCDも聴いたことがない。

NHKなどのテレビ番組での演奏を見て聴いただけである。

だから、厳密なことを云うと、氏のピアニストとしての評価を下すことは出来ない。

ただ、羽田氏の訃報を伝える各マスコミが、「分かっていない」と思ったので、これでは氏が浮かばれまい、と思い、筆を執った。

◆羽田健太郎氏は日本で最も権威のある「毎コン」ピアノ部門3位入賞者である。

私は、強調したい。

羽田氏は、毎コン(日本本学コンクール)、3位入賞者である。

毎コンの歴代入賞者は全部公式サイトに載っている。

入賞者一覧 - 日本音楽コンクールの第39回(1970年)、ピアノ部門とい部分を見て下さい。

これだけで、羽田健太郎氏は、本当はプロのクラシックコンサートピアニスト、即ち、

オーケストラと協奏曲を演奏するソリストを本気で目指し、

心血を注いでピアノの勉強をした人だ、ということがわかる。

それを強調しないと気の毒だ。

毎コンについては、私は過去において、これだけ書いているが、

「毎コンを受ける」ということを最も必死に説明しようと試みた、音コン本選たけなわ

をお読み頂きたい。とにかく、色々コンクールはあるが、毎コンは別格である。

◆羽田氏はクラシック・コンサートプロになりたかったのだ。

羽田健太郎氏に話を戻す。

昨年の毎コンが終わった後、NHKが本選を放送する番組で、出場者の演奏の合間に、

過去の受賞者で、今はそれぞれの(音楽)分野で活躍している人々に、

コンクールを受けた当時の思い出をインタビューするコーナーがあった。

その一人に「ハネケン(羽田健太郎氏の業界での愛称)」がいた。ハネケン氏は、

「あの時、3位になったことで、吹っ切れた」

という表現を用いていた。

私はそれを聞いて「あっ」と思った。

「吹っ切れた」とはクラシックのソリストを諦めた、という意味である。

羽田健太郎氏の本当の夢は、クラシック、コンサート・ピアニストになることだったのだ。

1位ならソリストになれて、2位以下がなれない、ということは無い。

だが、多分、羽田氏にとっては一位でなければ、意味がなかったのだろう。

これ以上出来ないほど、朝から晩まで半年以上もの間、毎日々々、

寝ているときとメシを食っているとき以外は練習、というぐらいの意気込みで受けるのが「毎コン」である。

羽田氏も当然それぐらい練習したのだろう。しかし、3位だった。ご本人は不本意だったのだというのが、

インタビューに答える口ぶりで良く分かった。

だから、それ以降は、スタジオ・ミュージシャンもやる。ポップスのアレンジもやる。「渡鬼」のテーマも作曲する。

と割り切った。そのおかげで経済的には潤った。しかし、それは、氏の本当にやりたいことではなかった。


◆「ハネケンの独り言」に書いてある。サントリーホールでのコンサート。

羽田健太郎氏のウェブサイト(http://www.haneken.com/)に、「ハネケンの独り言」というコーナーがある。

2006年3月8日が、最後の更新となっている。

その前の日記は2006年1月11日付だ。引用させて頂く

2006年1月11日

「ある程度成功した音楽家に将来の夢は?」

と聞くと、2人に1人は必ずオリジナルのオペラかミュージカルを作曲してみたい!!と答える様だが、

長いこと私が胸に抱いていた夢は一晩のコンサートでオーケストラとのピアノ協奏曲と交響曲を弾き振りする事だった。

半分は叶わぬ夢と諦め、いつかチャンスに巡り会えれば…程度に考えていた。

ある時所属事務所より今から1年半後の2005はプロのピアニスト・デビューから数えて35周年になるが

節目の記念コンサートをやってみないか?という話があり、それならば!!と、かねてからの自分の夢が首を持ち上げて来た。

そこで事務所の担当者と演奏会の曲目選び(ピアノ協奏曲と交響曲を弾き振り)に入ったが、

この時点で2005年の何月何日にどのオーケストラで何処のホールでやるか!?等、未定事項の方が多かったのを記憶している。

その時はただもうステージでオーケストラとピアノを前にして、指揮しては弾き、

弾いては振る自分の姿を想像して、あの曲この曲と演目探しに胸ときめかせていたのである。

それから数ヵ月が経過し演奏会は05/10.10 サントリーホール 共演は神奈川フィルと段々具体的な事も決まり、

チラシを作る為に曲目を決定しなくては…

と詳細事項等の段階に入り、何種類もの候補曲の中から自分が今1番やりたい20世紀の名曲に絞り

①弦楽の為のアダージォ(バーバー)

②ピアノ協奏曲ヘ調(ガーシュウィン)

③交響曲第5番(ショスタコーヴィチ)

と決まり、秋の本番の為に夏休み充電も済ませ、地方でのソロコンサートなどでも演奏しまくり、

10/10の音楽家生活35周年記念サントリー・ホール・コンサート迄2週間という時に、

私に大変な事が起こったのです! この続きは次回の独り言で…

このとおり、やはり、羽田氏の音楽の根底にはクラシックがあった。それはそうだろう。

子どもの頃から、ずっとピアノの修業をしてきた人だ。

どうもこの頃から肝臓が悪かったようだ。羽田氏は念願のコンサートの二週間前に高熱を発して倒れるのだ。

再び、長くなるが引用する。

2006年3月7日(引用者注:コンサートの翌年、書いた日記)

10月10日にサントリーホールで行う[音楽家生活35周年コンサート]迄あと12日と迫った、

9月29日の朝、39,3゜と突然の高熱を出し、直ぐ係り付けの新宿区にある大学病院で診察の結果、

即入院!となり訳も解らない(高熱と慌ただしさと直前まで迫ったコンサートの事、等)まま病床生活に突入となった。

この突然の高熱の原因は、予てから弱い肝臓系統が悲鳴を上げた為で点滴と安静以外には特効薬はない。

別に差し迫った予定が無ければ、静かな個室で治療を受け回復を待っていれば良いが、私の場合2週間後に大切な本番を控えている。

それも一生に何度も出来ない記念の演奏会だ。

例え本番当日迄病状が改善されなくても今更公演キャンセルなど絶対不可能!

クラシックの殿堂サントリー・ホールを借りて尚、100人近い編成の神奈川フィルハーモニー管弦楽団を押さえてある上、

チケットの売れ行きも好調と聞いている。

そこで主治医の先生に実情を話し何とか数日後に迫った本番を無事終了できる様にお願いします!と頼んだ処、

「出来る限りの努力はしましょう!」と仰って力付けてくれました。

それからは病室で練習を再開するのですが、指揮はCDを聴きながらオーケストラ総譜を見て棒の練習が出来るのだが、

ピアノの練習は絶対不可能×…だって入院中なんだから…半ば諦めていた私に、

ある日「お父さん、今日からこれでピアノの練習出来るよ♪」と長女が家電量販店で買ったという電子ピアノを私の病室に運び込み、

セッティングをしてくれたのだった。その時の驚きと喜びは文章には出来ない。

かくてヘッドフォンを付けて弾くガーシュウィンのピアノ協奏曲ヘ調は病室から見える新宿の高層ビル風景を、

マンハッタンの夜景にすら転調してくれたのだった。

「ようし、この分なら何とか行けそうだ!」

絶望に閉ざされていた心の中に一筋の光が灯ったのはこの一瞬だったと思う。

そしていよいよ10月10日を迎えた。病院からは万が一に備え医師が一人同行、

楽屋で点滴の準備をして待機してくれ、精神的にも大いに支えられた。

コンサートは皆さんご存じの通り大成功!前夜のムーティ=ウィーン・フィルよりも、長く鳴り止まぬ拍手だったそうだ。

そして私はアンコール曲ベルリオーズのローマの謝肉祭序曲を振る為に指揮台に駆け上がった。

その日、朝病院での起床時38,5゜も熱があった事も忘れて…‥

確認のため記すと、日記は2006年に書かれているが、

羽田健太郎氏が、高熱をおして、サントリーホールでコンチェルトを弾き、

オーケストラを指揮したのは、2005年10月10日である。

今日亡くなるまで1年8か月も経過している。

サントリーホールでのコンサートが死期を早めたとは言えないだろう。

だから、それは問題ではない。



私が読者諸氏にお伝えしたかったのは、羽田氏が2005年10月10日のコンサートへ注いだ情熱である。

羽田健太郎氏は、生涯クラシック・ソロ・ピアニストを夢見ていたことが良く分かる。寿命が縮んでも良いから、

弾いて、振りたかった(振る=指揮する)のだろう。

享年58歳はあまりにも若いが、サントリーホールでのコンサートが成功してさぞや嬉しかったであろう。

それが、せめてもの救いである。

ご冥福を祈る。

【読者の皆様にお願い】

この記事を読んで、お気に召した場合、エンピツの投票ボタンを押していただけると幸甚です。

画面右下にボタンがあります

| | コメント (10) | トラックバック (0)

2007.06.03

「米大統領、『温暖化対策で地球規模での長期的削減目標を』」←京都議定書を離脱しておいて、偉そうですなあ。

◆記事:米大統領、温暖化対策で「地球規模での長期的削減目標を」

【ワシントン=貞広貴志】ブッシュ米大統領は31日、ワシントン市内で演説し、

地球温暖化の原因となっている温室効果ガスの排出削減について、

主要8か国(G8)に中国やインドなどを加えた大排出国計15か国を集めた会議を今秋、米国で開催し、

「来年末までに地球規模での長期的削減目標を定める」と表明した。 

産業界も巻き込んで環境技術を開発、普及する重要性も強調した。温暖化対策に消極的と批判されてきたブッシュ政権が、

温暖化を焦点とする主要国首脳会議(独ハイリゲンダム・サミット)を前に、

一定の国際的リーダーシップを発揮する形となった。

大統領は「米国は、2012年に京都議定書が期限切れになった後の枠組みづくりで他国と協力する」と表明、

これまで反対してきた長期削減目標を容認する方針を明示した。(6月1日1時38分配信 読売新聞)

◆コメント:京都議定書とは何か。

京都議定書の内容が決議されたのは10年前、1997年です。米国の歴史ではクリントン政権のときです。

締結国は、二酸化炭素を始めとする六種類の温室効果ガスの排出量を、1990年を基準として、

2008年から2012年までの期間に、それぞれの国に割り当てられた目標分だけ、削減することが決められました。

EUは8パーセント、アメリカは(締結したら)7パーセント、

日本・カナダ・ハンガリー・ポーランドは6パーセントです。

だから、日本では「チームマイナス6パーセント」などと云っているのです。

◆京都議定書の発効(条約として法的効力が発生すること)条件。

但し、決議されただけです。これには84カ国が「署名」しました。

アメリカも署名はしているけれど、「締結」していない。

京都議定書が「発効」する条件が京都の会議では決められていました。

1.55カ国以上が締結すること。

2.議定書を批准した先進国(付属書1国、といいます)の1990年の二酸化炭素排出量が、先進国全体の55%以上に到達すること。

でした。

条約を締結するときには、署名の後、国家としての意思を正式に表明する手続きが必要で、これが「批准」です。

日本では条約(議定書も条約の一種です)の批准は内閣が行うけれども、国会の承認を必要とします)。

二国間条約なら、批准書を取り交わす、ということになりますが、京都議定書は国連に文書を提出します。

批准をして、初めて京都議定書の「締結国」になります。

締結国数はさほど問題ないけれど、問題は2でした。

世界最大の温室効果ガス排出国アメリカと排出量3番目のロシアが批准しない(従って締結しない)のです。

◆世界最大の温室効果ガス排出国はアメリカだが、京都議定書を離脱したのです。

上で述べたとおり、世界で最も多くの温室効果ガスを排出しているのはアメリカであり、

何と、1国で世界全体の20パーセントをしめています。こちらの資料↓を見て下さい。

これはCO2に限っていますが、世界の二酸化炭素排出量-国別排出割合-(2004年)

一目見れば明らかなとおり、アメリカと中国とロシアに「何とかしろよ」と云うのが世界の本音です。

日本は減らさなくて良いとは云えないけれど、世界第二位の経済大国なのに、CO2排出量が世界の5パーセントに過ぎないのは、

大したものだと思います。温暖化が懸念されるよりも前から「省エネ」という概念が普及していためだと思われます。

ところが、京都議定書が議決された四年後、アメリカ合衆国大統領になったブッシュは、

アメリカは京都議定書から離脱する、といいました。

理由は、「温室効果ガスと地球温暖化との因果関係に関する科学的根拠が希薄だ」というものでした。

しかし、ブッシュ政権は大統領も副大統領も石油会社を経験したことがある、「石油・石炭利権政権」でした。

大統領就任後、ブッシュはよりによって石油石炭の火力発電所を増やすエネルギー政策を打ち出しました。

◆世界最大のCO2排出国が「地球規模での長期的削減目標を」って。てめえが減らせってんだよ。

京都議定書が発効したのは2005年2月です。

それまで渋っていたロシアが議定書に批准したため、京都議定書発行条件2を満たしたからです。

それはいいのですけれども、最も真剣にCO2を減らして欲しいのは、アメリカ、そして中国です。

ブッシュ政権はCO2と温暖化の因果関係に科学的根拠がないという大義名分の元に、京都議定書を批准しなかったのです。

その後、2001年1月に発表された、IPCC(気候変動に関する政府間パネル)の報告書

が、明確に(少なくとも素人には反論できないぐらい理路整然と)因果関係を認めたので、国際世論が変わり始めました。

アメリカは温暖化に関して(他の問題はここでは保留します)国際社会から白眼視されていることをわかっているので、

自分が主導して、「地球規模での温室効果ガス削減目標を決めよう」と呼びかけて誤魔化そうと言うわけです。

他国は外交的配慮から、表向きは米国の提案を「歓迎する」などと言っていますが、内心はどうでしょうね。

「てめえ、京都議定書無視しといて、よくも、いけしゃあしゃあと偉そうなことが言えるな」

と思っているのではないでしょうか。少なくとも私はそう思っています。

◆【クラシック音楽】バッハ無伴奏ヴァイオリンの為のパルティータ2番よりジーグ

特に理由はありませんが、時々非常に聴きたくなります。





美しいと思います。



【読者の皆様にお願い】

この記事を読んで、お気に召した場合、エンピツの投票ボタンを押していただけると幸甚です。

画面右下にボタンがあります

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2007.06.02

「年金記録問題 首相『1年で5000万件照合』」←365日休み無しで一日13万7千件照合するのですね?/【音楽】スーザ「海を越える握手」

◆記事:年金記録問題 首相「1年で5000万件照合」

安倍晋三首相と民主党の小沢一郎代表による今国会2回目の党首討論が30日行われた。首相は社会保険庁の年金記録紛失問題に関し、

「まじめに払ってきた年金が給付されないのは理不尽だ。国民に不安を与えないよう改革の徹底を約束する」と強調し、

受給者が本来の支給額を満額受け取ることができるよう対策を急ぐ考えを表明した。

首相は、該当者不明となっている約5000万件の再調査について「1年以内にすべての記録と突合(照合)する」との方針を表明。

また、年金紛失問題の責任については、

「平成8年のシステム設計から今までの社会保険庁長官などすべての関係者に責任がある。

政府のトップは私で、その責任は私がすべて負っている」と述べ、今後、政府に第三者機関を設置して責任の所在を検証することを明らかにした。

これに対し、小沢氏は「国民の申し立てを基本的に採用する前提に立つべきだ」と述べ、

受給者をできるだけ広く救済する方向で政府が対策を取るよう求めた。社会保険庁改革関連法案については、

「議論を尽くすべきだ」と委員会に差し戻して再審議するよう迫ったが、首相は「採決に関しては各委員会で結論を出す」とかわした。

党首討論は5月16日以来。ほとんどが国民に関心の高い年金記録紛失問題に費やされ、両者が7月の参院選を強く意識した展開となった。

(5月31日8時1分配信 産経新聞 )


◆コメント:年金問題の整理

年金記録紛失問題とは、カネはあるが、誰が今までにどれだけ、保険金掛け金を支払ったか。誰がいくら支給されるべきなのか、

分からなくなってしまった、と言う問題である。

何故、この問題が起きたかというと、

1.昭和59(1984)年前後、年金システムをコンピューター化したときに、

それまで手書き台帳で管理していたものをコンピューターに入力した訳だが、登録漏れがあった可能性が高い。

驚くべきは、この時、それまで使っていた手書き台帳を廃棄してしまったこと。

因みに民間では重要資料の保管期間が決まっており、仮に年金を民間がやっていたら、

元の台帳は「永久保存」にしたものと思われる(殆ど常識)。

2.更に、この不完全なコンピューター台帳に変更を加えた。

公的年金では従来、転職や結婚のたびに別の年金番号を付与していたため、1人で複数の番号を保有。

これを統合するため1997年に加入者1人に1つの基礎年金番号制度をスタートさせたが、

統合が完了せず今でも約5000万件の記録が宙に浮いた形になっている。



要するに何が何だか分からない。分からない程度にもいくつか段階がある。

これは、社会保険庁問題(だけではないが)をずっと追及している民主党の長妻昭衆議院議員のサイトの、

「ながつま昭」の資料館というコーナーに、「消えた年金」についての詳細な数字がある(6月1日付で更新されている)。

ざっと見るだけでもすさまじさが分かる。


◆社会保険庁の職員数(本庁、地方事務所合計)常勤・非常勤合計28,800人

一体、この出鱈目な仕事をしている、いや、仕事をしていなかった「社会保険庁」にはどれぐらい職員がいるのかと思い調べた。

厚労省が昨年作った、社会保険庁についてという資料がある。

PDFファイルだが、職員数で検索して見て下さい。PDFのページではなく、資料そのもののページでいうと5ページに、

「常勤職員と非常勤職員について」に書いてある。

常勤・非常勤合わせた総職員数は、28,800人。

比較の為、従業員の多そうな「3大メガバンク」の従業員数を調べた(いずれも2006年3月末)。

みずほとみずほコーポレート合わせて22,970人。

三菱東京UFJが 33,641人(ここは旧三菱と東京、さらにUFJつまり旧三和と東海がひとつになったから、多い)

三井住友銀行が、21,110人。

今回の年金記録問題は、銀行になぞらえれば、顧客から預かった預金の総額は分かるが、誰の口座があるのか、分からなくなってしまい、

口座があると分かる人でも、口座の残高がいくらなのか、分からないと云うことである。

本当に民間銀行でそのようなことが起きたら、確実に業務停止命令がでるし、第一そのまえに、潰れる。

社会保険庁の職員は平気で税金から支払われる給料を受け取っている。

要するに、社会保険庁という役所は銀行ほど様々な仕事をしているわけでもなく、駅毎に支店があるわけでもないのに、メガバンク並の人間を雇い、

すなわち、それだけの人件費を国民の血税から支払っておきながら、台帳の管理も出来ないダメな役所なのである。


◆5,000万件を1年で照合できるのですね?

そもそも、元の台帳が消えてしまっているのに、照合というのが、矛盾している。何と何を「照らし合わせる」のか。

また、第三者機関として弁護士や会計士によるチェックを頼むといったって、
「貴方は本当に年金掛け金を30年、支払ったのですか」

「支払いました」

「証拠を見せて下さい」

となったら、結局今の保険庁の受付と代わりがない。はっきり云ってどうしようもない。

しかも、である安倍首相は党首討論で「消えた口座」について調査するのは当然と発言したが、その前の週までは、

「元の台帳が無くなってしまったのだから、調査はしない」

と公言していた。松岡農水相の自死であまりにも支持率が下がるので、急遽手のひらを返したのか。

いずれにせよ、一年間で、五千万件の該当者不明分を調査するということは、

これから一年間、一日も休まず作業しても、一日で13万7千件の調査を完了しなくてはならない。

社保庁の総職員数の半分ぐらいは非常勤だが、問答無用で、総動員しても一人が一日平均4.75件を処理しなくてはいけない。

単純作業ではない。判じ物を解くようなものだ。

安倍さん。後先考えずに、一年で五千万件を照合するといったでしょう?

そういうのが、無責任なんだよ。



◆【追加】音楽:スーザ作曲「海を越える握手」(Hands across the Sea)

本文とは何も関係ありません。久しぶりにマーチを聴きたくなって、スーザの数ある作品の中でも好きな、

「海を越える握手」(Hands across the Sea)を聴いて、とても懐かしかったのです。





現実世界の国と国との関係もこの音楽のように、爽やかなものであったならば、どんなに素晴らしいか。

と考えたのは、私の勝手な空想であり、マーチを聴くのに面倒くさい理屈は要りません。

良ければお聴き下さい。

【読者の皆様にお願い】

この記事を読んで、お気に召した場合、エンピツの投票ボタンを押していただけると幸甚です。

画面右下にボタンがあります

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2007.06.01

5月30日はベニーグッドマン(ジャズ・クラリネット奏者)(1909~1986)の誕生日でした。

◆ベニーグッドマンで好きな曲があります。(書き直しました)

松岡農相の弔事の最中にジャズの話を書く気がしませんでした。

ベニーグッドマンについては、約3か月前に、

「スウィングガールズ」をテレビでやってましたね。実は結構好きなんです。あれ。で取り上げました。

映画の「スウィングガールズ」はビッグバンドを作るストーリーですから、Sing,Sing,Singとか、グレンミラーーのスタンダードナンバーが演奏されましたが、

ジャズの発祥の地は、御存知のとおりニューオルリンズと言われています。

ここは19世紀にアメリカが買い取るまではフランスとスペインが統治していました。

ここに連れてこられた黒人奴隷は、いきなりアフリカからきたのではなく、

スペイン領だったキューバ、フランス領だったハイチにまず連れてこられたのです。

それは、アメリカがニューオルリンズを買う100年も前です。


◆ジャズの起源

だから、よく、「ジャズはアフリカの民族音楽と西洋音楽(クラシック)が混合して出来た」と言われているのはちょっと違うのであって、

むしろ、ラテン・アメリカの音楽と西洋音楽とが出会ってジャズが生まれたと言う方が、多分、正しい。

最初のジャズを「ディキシー」と言います。ビッグバンドじゃなくて、ずっと少人数です。

そして、南北戦争で白人が置いていった楽器を黒人が拾って、いつのまにか吹けるようになったと言うのも違っている。

フランスが統治していた頃のニューオルリンズには、「クレオール」(creole)という白人と黒人の混血人種が存在していたのです。

白人の主人と黒人の奴隷の女性との間に出来た子供です。

彼らは(ここが不思議なほど寛容なのですが)、主人の死と共に母子ともに解放され、白人と同等の身分を獲得できたのです。

クレオールは商売で成功する者が多く、子供にはフランスへ留学させ高度な教育を与えました。中でも、音楽教育には熱心だったのです。

南北戦争後、クレオールは、それまでの特権的地位を失いますが、黒人達が南北戦争で白人が置いていった楽器を手にとって、

出鱈目を吹いていても上手くなるわけが無く、上手くなったのは、西洋音楽(クラシック)の素養を身につけたクレオールが大勢いて、

彼らが必死に指導したからなのです。決して自然に楽器が吹ける天才黒人ばかりが、ニューオルリンズにいたわけではありません。

◆ベニーグッドマンは1980年に来日しました。

ベニーグッドマンは1980年に東芝が主催した、「オーレックス・ジャズ・フェスティバル」に招かれて来日したことがあります。

71歳でしたが、まだ現役でした。

何しろ、「スウィングの神様」みたいな人なので、日本人が大喜びしたのは言うまでもなく、

コンサートの模様は、NHKが特集番組で放送するほどでした。

ジャズであっても音楽の基本に違いのあるはずは無く、楽しいけれども実に折り目正しい演奏でした。

ベニーグッドマンは大変な紳士で、偉ぶるわけでも、堅苦しいわけでもなく、良い姿勢でクラリネットを吹いていたのを覚えています。

何曲も演奏したのですが、そのとき、私の印象に残ったのは、"That's a plenty"と言う曲です。

ニューオルリンズで発祥したジャズの起源、「ディキシーランド」の音です。

本当にディキシーランドなのか、ディキシーランド風に後から作った曲なのか、は、恥ずかしながら、知りません。

とにかく、聴いて下さい。



オリジナルは、ジャズの常ですが、後半アドリブが続いて、やや飽きるかも知れないので、

始めはクラシックの金管奏者とドラムスでスッキリまとめたこちらの方が聴きやすいかも知れません。






良いでしょ?楽しいのにもの悲しい。不思議な音楽です。

次はオリジナルというか、グッドマンご本人達の演奏です。






悲しさ、切なさと、陽気さが、はじけて、消えてゆきます。

時間がないので、済みません、ここまで。それでは。



【読者の皆様にお願い】

この記事を読んで、お気に召した場合、エンピツの投票ボタンを押していただけると幸甚です。

画面右下にボタンがあります

| | コメント (0) | トラックバック (0)

« 2007年5月 | トップページ | 2007年7月 »