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2007.07.10

「赤城農相の事務所費問題とは何か」を説明します。

◆記事:赤城農相の政治団体、実家を事務所と経費計上(7月7日15時44分配信 読売新聞)

赤城徳彦農相(衆院茨城1区)の政治団体「赤城徳彦後援会」が茨城県内の両親の住む実家を、

事務所としての実態がないのに「主たる事務所」として、県選管に届けていたことが7日、分かった。

同後援会はこうした届け出を少なくとも2003年から続けているが、実家に住む母親は、

「家賃や光熱費などは受け取っていなかった。私設秘書や事務員は選挙前には来るが、常駐はしていない」と話している。

また、同後援会は03年から3年間に計約1227万円の経常経費を計上していた。

後援会の政治資金収支報告書によると、主たる事務所の住所は茨城県筑西市赤浜となっており、

実家の2階建て住宅がある。後援会の連絡先として水戸市内の住所の記載もあるが、

赤城農相が代表を務める自民党茨城県第1選挙区支部と同じになっている。

収支報告書によると、後援会の経常経費のうち、家賃などを含む事務所費は3年間で計約526万円に上る。


◆解説:政治資金規制法は「事務所費」の明細報告を義務づけていないのです。

この記事は、実際には政治家の事務所ではない、赤城農相の実家を「事務所」として届け、経費を計上していた、ということだけ書いています。

取材して、ウラを取って「真実」を書いているのでしょうが、肝心のことが書いてないのです。


一言付け加えないと不親切です(そういう記事が殆どですが)。

政治資金規正法では、政治団体に毎年、「政治資金収支報告書」の提出を義務づけています。

この中で「政治活動費」に費用を計上すると、5万円を超える支出に関しては、日付や目的、領収書の添付といった、

詳しい明細を報告しなければならないのです。

ところが、「事務所費」に計上すると、明細の報告をしなくても良いのです。

ですから、「事務所費」を隠れ蓑にして、裏金を作るのが政治家の常套手段になっている、と云われています。

だったら、「事務所費」も明細報告を義務づければ良いではないか?と思われるでしょう。

そのとおりなのです。

ところが、法律を作ったり、改正するのは、当の国会議員ですから、都合の悪いように政治資金規正法を変えないのですね。

いつまでたっても改正しないところを見ると、皆やっているのだろう、と勘ぐりたくなりますね。そう思われても仕方がない。


◆所感:安倍首相の「政治的センスのなさ」は確かに殆ど奇跡的だ。

赤城農相は、松岡農相が自ら命を絶った後に任命された訳です。

大臣てのは、認証官です。つまり陛下に拝謁して任命されて初めてなれるのです。

日本国憲法 第七条  天皇は、内閣の助言と承認により、国民のために、左の国事に関する行為を行ふ。

(引用者注:一から四まで略)

五  国務大臣及び法律の定めるその他の官吏の任免並びに全権委任状及び大使及び公使の信任状を認証すること。

新しい大臣をその職に就かせるってことは、内閣総理大臣が陛下に対して

「この人なら信頼できます」

って云って任命していただくことなのですよ。だから、安倍ちゃんもさあ・・・。

松岡農相も事務所経費で追及されていたわけでしょう(その全てが明らかになる前に自ら逝ってしまわれましたが)。

その後任に、どうしてよりによって、同じ問題を抱えた人を指名するかねえ・・・。よく調べろよ。ホコリが出てこない奴かどうかを。

それで、また同じ事をしている。まだ、懲りてない。

小沢代表は9日、記者会見で「ちゃんと(事務所費の詳細を)全部公表して、説明さえすれば疑惑はなくなる」と云ってますが、

これは正論ですよ。

ところが、安倍ちゃん。農相を庇っている。十分説明したから、領収書など見せる必要はない、だって。

防衛相で先週やったばかりじゃないですか。

最初、「辞める必要なし」と云いながら、舌の根の乾かぬうちに

「(辞任は)やむを得ない。非常に残念だ」

って。

今回、「明細を見せる必要がない」と云ったら、怪しいと思われるに決まっているでしょう。

私は「センスが政治家の本質じゃない。本質は思想だ」と先週書きました。その考えは変わらないけど、

ここまで、センスが無いと、恐ろしいね。

小沢代表は参院選で与党が過半数割れしなかったら、代表も辞めるし政治家も辞める、と云っています。

裏を返せば、自民党敗北はあまりに明らか、と考えているのでしょうが、何があるのか分からないのが選挙です。

投票日の二、三日前に急に風向きが変わることがありますから。

私も今度、与党が過半数割れしないようなら、こんなもの書くのはいい加減馬鹿馬鹿しいから、

止めてしまおうかな、などと考えてしまいました。それでは。



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コメント

あつし様、こんばんは。いつもコメントをありがとうございます。

今度も気が合いますね(笑)。

>また安倍首相ほど学習能力のない人も珍しいですね。自分が総理になったときの論功行賞や自分に
>近い気心の知れたものを基準で組閣しているのでしょうが、任命に当たり、その人の金や異性関係のスキャンダルの調査、
>俗に言う身体検査を全くしていないので次々と不祥事が出てくるのでしょう。

全くおっしゃるとおりだと、私も思います。

我々民間人は、新入社員の頃、「失敗するなとは云わないが、同じ失敗を繰り返すな」と誰もが言われたと思います。

安倍晋三内閣総理大臣は、「同じ失敗を何度でも繰り返す」こと自体、既に宰相として、政治家として、社会人として失格ではないかと思います。

正に現代の奇跡です。

恥ずかしながら、日経の7月10日(火)付の「春秋」を読んで初めて知りましたが、赤城農相の祖父上は、赤城宗徳氏といって、農相を6回も務めた政治家だったそうですね。

しかし、お孫さんとは大分違います。明治人の気骨があります。

60年安保の時には防衛庁長官で、岸信介(やはり何の因果か、今の総理の祖父ですねえ・・)がデモ鎮圧の為、自衛隊の治安出動を求めたけれど、

赤城宗徳防衛庁長官は、「そんなことをしたら、同胞相克の内乱となる」と主張し、首相の要請を拒絶したそうです。

首相も農相も、昔は肝の据わり方が違います。感心しました。10日付春秋はこちらです↓。

http://www.nikkei.co.jp/news/shasetsu/20070709AS1K0900309072007.html

投稿: JIRO | 2007.07.11 22:06

おはようございます。

>安倍首相の「政治的センスのなさ」は確かに殆ど奇跡的だ。

はい、全く同感です。また安倍首相ほど学習能力のない人も珍しいですね。自分が総理になったときの論功行賞や自分に
近い気心の知れたものを基準で組閣しているのでしょうが、任命に当たり、その人の金や異性関係のスキャンダルの調査、
俗に言う身体検査を全くしていないので次々と不祥事が出てくるのでしょう。
しかも佐田前行革担当相や松岡前農相の問題で、この手のスキャンダルは致命傷になることがハッキリしたのに、また身体
検査をせずに目先の判断で任命して同じようなスキャンダルが発覚しているのですから、安倍首相の「政治的センスのなさ」
は学習能力のなさも含めて確かに殆ど奇跡的ですよね。

投稿: あつし | 2007.07.10 11:04

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