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2007.07.14

「同一楽曲を色々な楽器で」シリーズ。バッハ「シチリアーノ」

◆疲れたときはバッハ。

私は、素人の分際で音楽のことを、知ったかぶりで良く書きます。

いつも読んで下さる皆さんは、分かって下さると思いますが、

音楽のことを私が書くのは、自分の乏しい知識をひけらかしたいのではなく、

クラシックは敷居が高いと思っておられる方にも、

「まあ、あまり毛嫌いせずに、試しに聴いてみて下さい、理屈は要らないのです。綺麗な音楽が沢山あるのですよ」

という気持ちで書いています。

先日、たまたま、拙ブログを見つけた方が、
「以前はバッハに夢中だったこともあるが、日々の暮らしに追われ、忘れていた。久しぶりにその美しさを思い出した」

という趣旨のコメントを書いて下さいました。

手前味噌になりますが、実は今までに何度か、同じようなコメントやメールを頂戴したことがあります。

このように云っていただけると本当に嬉しいのです。

上のコメントを書いて下さった方は大変繊細な感受性をお持ちで、
「バッハの音楽が、自分の代わりに泣いてくれているようだ」

とも書いて下さいました。これは、美しい表現ですね。つくづく感心しました。

ありがとうございます。

バッハは、元気なときに聴いても勿論いいけれど、

「とかくに人の世は棲みにくい」わけで、世俗の雑事で嫌になってしまったとき、

本当は、音楽を聴くのも面倒、というほど疲れていることもありますが、

最後の力を振り絞って、何とかバッハを聴くと救われることが多いです。


◆バッハの作品番号、BWV1031、フルートソナタから、「シチリアーノ」集めましたよ。色々。

シチリアーノはシシリア島の舞曲のリズムで本来は普通名詞です。


ただ、「バッハのシチリアーノ」と云えば、BWV(ベーヴェーファウ)1031、フルートソナタの第2楽章と


相場が決まっています。


原曲はフルートの為の曲ですが、あまりにも美しいので、ピアノ独奏用に編曲されたり、色々な楽器で演奏されます。


今日は目一杯集めましたので、最初のフルートのあとは、お気の向くまま、順番じゃ無くて結構ですので、聴いて下さい。



原曲です。





ダウンロード BWV1031Siciliano.mp3 (2359.1K)





美しいです。ただ、フルートの音は時折寒々しく感ずることがあります。次はリコーダーです。





ダウンロード BWV1031byRecorder.mp3 (1909.7K)





とても柔らかい音になります。次は哀愁を帯びた音色のオーボエです。





ダウンロード BWV1031byOboe.mp3 (2066.7K)





これは、古楽器(バロック・オーボエ)で吹いているため、敢えてビブラートをかけていませんね。


次は、ハープによる演奏です。





ダウンロード BWV1031byHarp.mp3 (1774.3K)





夢見心地、というか、幻想的というか・・・如何にもハープらしさが出ています。


次は極めて珍しい、ハーモニカとハープによる演奏です。



ダウンロード BWV1031byHarmonica.mp3 (1930.3K)





クラシック・ハーモニカのプロがいるのです。使う楽器も当然それなりに出来ています。学校のハーモニカのように、


息を吐いても吸っても音が出るのではなく、常に吐くのです。半音階用のボタンが横についています。


今度は、木琴の一種、マリンバによる、シチリアーノです。





ダウンロード BWV1031byMarimba.mp3 (2089.9K)





マリンバは勿論打楽器ですが、驚くほど柔らかい音がします。そして演奏がとても音楽的だと思います。

鉄琴が入っているように聞こえるかも知れませんが、違います。あくまで、ソロ・マリンバです。


最後はピアノです。





ダウンロード BWV1031Piano.mp3 (2583.0K)





これは、ケンプという巨匠なんですが、実に淡々と弾いているところが、面白いです。


色々と並べましたが、如何でしたか?それでは、また。


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コメント

なかなかに感銘を受け、何度も聞き入ってしまいましたが、「通行人」さんとの純なコメントのやり取りに、ちょっと入りこんではいけない気がして、今日、別に記事を綴りました。

http://ken-hongou.cocolog-nifty.com/blog/2007/07/post_556a.html

BWV1031の古楽系の演奏を、参考に載っけときました。

新潟が大変な時に・・・まあ、なんと、愚かしい!

投稿: ken | 2007.07.18 23:36

通行人さん、こんばんは。またお寄り頂いて、大変嬉しいです。

先日の通行人さんのコメントを本文で取り上げさせて頂きましたが、

これは、大袈裟でもお世辞でも(お世辞を書く理由がありません)なく、非常に自然に音楽を聴いておられるのだな、と感銘を受けたからです。

恥ずかしがることも、照れる必要も全くありませんよ(^_^)


>こちらで音楽を聴きながら管理人様の記事を読むのはとっても楽しく、また勉強になります。

そうですか?実に嬉しいお言葉です。

>授業は科目によっては辛いものもありましたが、授業の合い間の先生のこぼれ話は楽し
>く、「もっと話して欲しい」と思うことがしばしばありました。それに似ているかもし
>れません。

私の駄文がそれに相当するかは別として、授業よりも先生のよもやま話のほうが印象に残っているということ、確かにありますよね。

>クラシックは好きだけど難しいことは解らない。こんな私でも「バッハが好き」クラシックも好き」と言える場所を与えてくださった事に心から感謝申し上げます。

プロの音楽家になる、つまり、クラシック音楽の系統にある音楽の作曲家や、指揮者、演奏家、また、音楽学者になるためには、難しい理屈も勉強しなければならないでしょうが、それは彼らは商売ですから、当然です。

音楽を聴くときに難しい理屈を知っている必要はない、と思います。

ベートーベンは、楽曲分析をすると、緻密な構成の上に成り立っていますが、彼自身は

「私の音楽は皆(民衆)のものだ。皆に聴いてもらいたい」といいました。理屈など分からなくても良いと考えていた証拠です。

指揮者の故・カラヤンは「音楽とは音の流れの美しさ以外の何物でもない」と言っていました。

私と同年配のピアニストで清水和音という人がいます。若い頃は生意気ばかり言っていましたが、かれはリサイタルを開くとき、お客さんに配るパンフレットにその日演奏する曲目の解説を載せないそうです(大抵のパンフレットには載っています)。

それは、変に理屈っぽい解説を読んで、先入観を持ってから演奏を聴いて欲しくないから、だそうです。音楽は聴いて、各自が自由に感じればよいのであり、聴くのに理屈は要らない、というわけです。

勿論、興味が出てきて、音楽関係の本を読むのは、それはそれで一向に構わないけれど、まずは、理屈は一切不要だということで、気楽にお聴きいただければ、と思います。

また、是非、お越し下さい。

投稿: JIRO | 2007.07.14 22:08

>このように云っていただけると本当に嬉しいのです。

私こそ管理人様にこのように仰っていただいて本当に嬉しいです。正直なところ、私にとって場違いなブログへのコメントは書いた後も不安が付きまとっていましたのでホッと致しております。

>「まあ、あまり毛嫌いせずに、試しに聴いてみて下さい、理屈は要らないのです。綺麗な音楽が沢山あるのですよ」

こちらで音楽を聴きながら管理人様の記事を読むのはとっても楽しく、また勉強になります。授業は科目によっては辛いものもありましたが、授業の合い間の先生のこぼれ話は楽しく、「もっと話して欲しい」と思うことがしばしばありました。それに似ているかもしれません。

クラシックや音楽についての難しいことは解りませんが、管理人様の音楽に纏わるお話、一つの曲でもいろいろな楽器で演奏した時の感じの違いなど、いつも曲の魅力以外の楽しみになっております。

クラシックは好きだけど難しいことは解らない。こんな私でも「バッハが好き」「クラシックも好き」と言える場所を与えてくださった事に心から感謝申し上げます。

投稿: 通行人 | 2007.07.14 18:17

こんにちは。いつも素敵な音楽のご紹介をありがとうございます。

『私のコメント』にも触れていただいてるようですが…

とっても嬉しかったのですが…


…思いがけなくって …恥ずかしくって  …照れちゃって  


どうしていいか もじもじ してます。

投稿: 通行人 | 2007.07.14 16:08

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