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2007.08.08

「テロ特措法延長に反対=民主・小沢氏が米大使に言明」←小沢代表の発言は、正しい。

◆記事:テロ特措法延長に反対=民主・小沢氏が米大使に言明 (8月8日21時2分配信 時事通信)

民主党の小沢一郎代表は8日午後、党本部で米国のシーファー駐日大使と初めて会談した。

席上、シーファー大使は、11月1日に期限が切れるテロ対策特別措置法の延長を認めるよう要請。これに対し、小沢氏は

「(米軍などの活動は)国連で直接的にオーソライズした(認めた)ものではない」

と述べ、同法延長に反対する考えを示した。

テロ特措法は、アフガニスタンでのテロとの戦いを支援するため、

インド洋で海上自衛隊が米英軍艦艇などへ給油支援を行う根拠法。

会談の中でシーファー大使は、

「日本の役割は重要だ。引き続き参加して貢献してほしい。(小沢氏の)決断に必要な情報があれば、

機密情報を含め、どんなものでも提供する準備がある」と述べた。

小沢氏は憲法9条で自衛隊派遣に制約があることを説明した上で、

「ブッシュ大統領は国際社会の合意を待たずに米国独自で戦争を始めた。米軍を中心とした作戦には参加できない」

などと強調した。


◆コメント:これがまっとうな論理だ。よくぞ、云ってくれた。

小沢代表は

「米国がアフガニスタンで始めた戦争は国連で承認されたものではない」

ことを、米国に対して明言した初めての日本の政治家である。これが当然の論理なのだが、よく言ってくれた。

テロ特措法は、記事の中でも説明があるとおり、911テロの後、米国を攻撃したテロリストを捕まえるのだ、

といって、アメリカが勝手に始めた戦争を日本が支援しようとする法律である。

しかしアメリカは、小沢代表が言うように、国連がauthorizeしていないのに、勝手にアフガニスタンに侵攻したのである。

つまり、小沢代表は「アフガンなどでの米国の武力行使は、違法行為であり、日本は違法行為を支持できない」

という見解を表明したのであって、これは正しい。


◆イラク戦争の違法性と完全に同一である。

米国はアフガン侵攻後、2003年3月にイラク戦争を始めた。

イラク戦争は、国連の承認を得ていない点、自衛権の発動ではない、と言う点で、

アフガニスタンへの武力行使と全く同一の違法性を有する。

私は、イラク戦争は、国際法(国連憲章)に鑑み、違法である。ということを何十回も書いてきた。

初めて書いたのは、イラク戦争開戦前日2003年3月19日付のエンピツである

(ココログは2004年11月からなので、該当記事は無い)。

要するに、ここで書いたことが全てであるが、そのあと、何度も書いた。

キリがないが、いくつか挙げると、これもまだエンピツのみに書いていた頃、
「戦闘終結宣言から1年、米大統領が統治難航認め弁明」 そもそも、米国がイラクを統治する権利は存在しない。や、

最近では「防衛相発言、米が真意ただす=イラク戦争批判で」←馬鹿野郎。真意もへったくれもねえだろう。(ココログ版はこちらです)、

「<イラク特措法>2年間延長を月内に閣議決定へ 政府」←延長するべきではないのです。(ココログ版はここにあります)

などである。

出来ればお読み頂きたい。


◆今まで、国会では、「イラク戦争の大義」とか「大量破壊兵器」という言葉しか聞かれなかった。

テロ特措法を制定したときの国会議論は良く覚えていないが、イラク戦争に関して、野党が与党を追及するときに、

「イラク戦争の大義」は、とか、「大量破壊兵器の有無」という言葉ばかりが聞かれた。

「大義」などという言葉はあいまいで、質疑の際には、「イラク戦争の国際法上の正当性の根拠を示せ」というべきだった。

また、アメリカは(結局ウソだったが)

「イラクが大量破壊兵器を保有しており、それがテロリストの手に渡れば、明日にでもアメリカ本土が攻撃されるかも知れない、」

ことを、イラク戦争開始の正当性の根拠としていたが、国連憲章を読めば明らかなとおり、

仮に、本当にイラクが大量破壊兵器を保有していたとしても、それが、自動的にアメリカの武力行使を正当化することは無いのである。

結論的に繰り返すが、小沢代表が、駐日アメリカ大使に向かって、アメリカの行為の違法性を指摘し、違法行為は支援出来ない、

と言明したことは、本当はそれが当たり前なのだが、論理的・合理的に正しく、憲法の規定に適っている。

今までの日本の態度、即ち

「アメリカの機嫌を損ねると大変だから、国際法上の違法行為であるが、これを支持しよう」

という打算的な政府の姿勢が間違っていたのである。

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コメント

あつし様、こんばんは。今日も暑かったですね。

私も、読売社説は何をアホなことを云っているのだ、とおもいましたので、これからそのことについて、書きます。

これまでにもありましたが、あつし様とほとんど全く同意見なので、いただいたコメントと重複するところが出てくるかとおもいますが、

ご容赦のほど(笑)。

投稿: JIRO | 2007.08.10 00:39

selaさん、こんばんは。私も、アメリカにざまあみやがれ、と思いました。ただ、アメリカは邪魔者を潰すためには何でもしますからね。そこがちょっと心配です。
しかし、海千山千の小沢さんですから、当然心得ていると思います。本当にこれが対等な国家と国家の対話ですね。今までのような、情けない奴隷国家、アメリカの顔色ばかり伺う国から変身したいものです。

投稿: JIRO | 2007.08.10 00:35

こんにちは、暑いですね~。読売の社説を読んだら余計にかっかして暑くなってしまいました。(笑)

YOMIURI ONLINE 8月9日付社説で海上自衛隊の給油活動は安保理決議1368号に基づいたもので、アメリカに協力することが当然である
かのような論調ですが、この安保理決議1368の主語は安全保障理事会で、安全保障理事会があらゆる手段を用いることが出来るので
あって、アメリカなどの国連加盟国にあらゆる手段を取る権限は認めていないと思います。その点からも読売の論調には無理があり
ますし、主権国家である日本が日本の国内法に照らしてアメリカに意見を言うのは当然で、「アメリカが言うからその通りに給油活動
を続けるべきだ」とする読売の理屈では、日本は自分の意見を持つ主権国家ではなくなってしまうと思うのです。
読売の社説を読んで、チェイニー副大統領が薄ら笑いを浮かべるのを想像してしまいました。ふ~ また暑くなってきました。

投稿: あつし | 2007.08.09 15:51

私も快哉を叫んでおりました。
よくぞ言った!

てかどうしてこれまでこんな当たり前のことを言わんのだ日本の政治屋は。
踊ってる場合じゃないぞ、とか(暴言失礼)

思っておりました。
あとはですね、民主がなんだか変な風に割れないといいなと...

投稿: sela | 2007.08.09 00:42

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