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2007年9月

2007.09.30

「救急車要請2件、同一と思い2件目は不出動…東京消防庁」←救急車に乗った事がありますか?

◆記事:救急車要請2件、同一と思い2件目は不出動…東京消防庁(9月29日21時47分配信 読売新聞)

東京都品川区で28日深夜、近接する2か所から相次いで入った救急車要請の通報を、

東京消防庁の担当者が同一現場からの通報と思い込み、2件目の現場に救急車を出動させなかったことがわかった。

この現場には、マンション14階から飛び降り自殺を図ったとみられる男性(60)が倒れており、

通報から54分後に救急隊員が駆けつけた時には心肺停止状態で間もなく死亡した。

同庁は29日午後、緊急記者会見を開き、「不適切な対応で誠に申し訳ない」と謝罪した。

同庁の説明によると、28日午後11時48分、品川区八潮の路上で「泥酔した人が倒れている」

という119番通報が同庁総合指令室に入った後、同56分には、約300メートル離れた路上でも

「男性が倒れている」と警視庁から通報があった。


◆コメント:人のミスだけを誇大に強調し、「良い仕事」を取りあげないマスコミ

マスコミというのは、自らは何もしないで、人の仕事の粗探しに精を出し、頼みもしないのに紙に刷ったり、

電波にのせたりして、日本中に言い触らす。それで良いことをしたつもりになっている。

上の記事で報じられた内容は、ミスかもしれないが、救急体制・救急隊員は、その殆どのケースにおいて、

真摯に任務を遂行している。


◆我が救急車体験:亡父が倒れた時のこと(話が長いですが、具体的に書かないと、分かっていただけないと思います)。

私の父は、1992年12月26日に脳梗塞を起こし、一旦回復したが、1993年8月30日に脳出血(であることは、当然、後で判ったことだが)を起こし、

寝たきりとなった。

1996年1月30日に他界した。当時ロンドンに駐在していた私は親の死に目に遭えなかった。


それは、いい。要するに脳血管障害で死んだオヤジだが、その可能性も兆候も何年も前からあった。


可能性とは、長年高血圧だったことが、一つ。

兆候とは軽い脳梗塞を起こしたのではないか、と思われるような症状が認められたこと。

ろれつが回らなくなる。すぐ前の事を忘れる。言葉が出なくなる。などである。

脳血管障害との関係を医師は否定するが、私は関係があったに違いない、と信じていることがある。



父はもの凄い量の鼻出血(鼻血)のエピソードが何度もあるのだ。

洗面所でぶっ倒れられたら(当時の我が家の洗面所は寒かった)大変だから、リビングにビニールシートを敷いて、

テーブルの上に洗面器を置き、父は顔を下に向け、何時間も苦しそうにしていた。

初めの頃はそれでもなんとか、自然に止まったが、何度も繰り返す。鼻腔内の血管の同じ位置から出血したらしい。



こういう話をすると医療従事者は、

「いやあ、鼻血ってのはね。すごい量に見えるかもしれないけど、唾液なんかが混ざっていますからね、大した出血じゃないんです」

というが、洗面器一杯に溜まるドロドロの血液を、この目で至近距離から見ていた私には、そう思えなかった。ただ事ではない、と思った。

後述するが、父はこの後病院に運ばれるハメになった。

とはいっても私は仕事がある。毎晩自宅に帰るとリビングで血のにおいがして、何日も消えなかった。

はっきり書くが、女性は生理があるので、血にはある程度慣れているが、男は周期的に大量の血を見ることがない。

鮮血の視覚的ショックにも、血液の臭いにも敏感なのだ(医療従事者はこの限りではないことは言うまでもない)。



話が逸れた。

悪い予感は当たった。

何回目かの鼻腔内大出血のとき、父がふと用を足したくなりトイレへ行った。

私はあまりの緊張と不安から、リビングに隣接している台所でタバコを吸っていたが、「ん?」と思った。

オヤジがなかなかトイレから出てこないのだ。

母も同様の不安を感じたらしく、トイレに向かった。



母がドアを開けた途端、悲鳴が聞こえた。

父は、小用を足して、ズボンのチャックを閉めたところで、卒倒したのだ。

まさに、母がドアを開けると同時に、父は、直立の状態から、真後ろに倒れたのである。母だけでは支えきれない。

私も飛んでいって、何とか頭を床に強打させないで、床に仰向けに寝させた。

また出血して、血(の塊)が気道を塞がないように、顔を横に向けた。



父の意識は残っていたが、朦朧としていた。発する言葉の意味が不明である。やばい。

倒れたところはトイレで、後ろ向きに倒れたので、下半身はトイレの床、上半身は廊下にある。いずれも寒い。

毛布をかき集めた。寒さで血管が収縮すると本当に脳溢血(梗塞か出血)を起こすかもしれない。



母は無論、父を心配していたが、医者の娘(母方の祖父は昭和大学の皮膚科・泌尿器科を創立した医者である)なので、パニックに陥らない。

(母は、「医者の娘」であって、「医者」ではないが、医者の子供は「門前の小僧」で病気や怪我を病的に怖がらないのである)

私は深呼吸をして生まれて初めて119番に架電した。

「鼻血」だけでは、来て貰えないかもしれないから、トイレで倒れた所を強調した。119番の受付の方が

「分かりました。救急車、5分で行きますからねっ!」

と、おっしゃった。

我が事のように心配して下さっているように思えた。

それだけで気持がずっと落ちついた。


◆救急車に同乗した。

私は救急車が迷わないように、大きな懐中電灯を手に、家の外に出た。本当に、あっと言う間にサイレンが聞こえた。

音のする方向の路地に走った。正面から救急車がやってくる。救急車がこれほど頼もしく見えたのは初めてだった。

懐中電灯で、曲がる方向を合図した。救急隊員の方が、「分かりました」という仕草をした。

家の真っ正面に救急車が止まった。

「鼻血」といっていたのに、救急隊員の方々は真剣そのものだった。無駄な動きが全くない。



父を目にしても、落ちついている。さりとて冷たい訳ではない。

父の名前を私から訊き、呼びかけて意識レベルを見る。もう一人の隊員さんはバイタルを診ている。

狭い廊下だったが、重い父の身体に衝撃を与えないよう気遣い、あっと言う間に救急車に搬入した。私と母が同乗した。



我が家は昔も今も荻窪である。

青梅街道を走れば約10分で着く、東京医科大学病院へ運ばれることになった。



救急車の中でも父の鼻出血は続いた。

救急隊員の一人が、膿盆にガーゼを敷いたものを父の口元に近づけ、

「はい、そのまま、吐いて大丈夫ですよ。出していいですよ」

と優しく声をかけ、励まして下さった。

私の視界は涙で曇った。心底「ありがたい」と思った。



この人達は、それが職業とはいえ、365日24時間(無論交替で、だが)、

全く知らない赤の他人の生命を救うために、任務を遂行しているのだ。

文字にしてしまうと「当たり前」と思われるかも知れぬが、私はその行為の尊さを身体で感じたのである。

既に社会人だったから、「このような人々の給料になるのなら、喜んで税金を納めたい」と思った。



しばらくして落ちついてから、その時の救急隊の方々に御礼がしたいと思い、

菓子折を持って、母と消防署を訪ねた(何処の消防署に所属しているのか、母がいつの間にか訊いていたのだ)。

幸い、お世話になった救急隊員さんたちがおられた。文字通り心から御礼を申し上げた。

大変喜んで下さったけれども、菓子折は「これが仕事なんですから」と遂に受け取っていただけなかった。



救急隊員さんが悪いのではない。どうせ役所の上が五月蠅いのだろう。

こんなの、贈賄も収賄もへったくれもあるか。人として当然じゃないか。

父が死んだのはこれよりずっと後で、更に父の他界から11年が経った。



今でも私は、あの日の救急隊員の皆さんへの感謝の気持ちを抱き続けている。

忘れることなど出来ないのだ。多分、一生ね。


◆マスコミもバカだが、救急車をタクシー代わりに使うバカがいる。懲役にしろ。

冒頭の記事は、日頃の救急隊員の活躍の有り難さなど知らないのだろう。知らなくても想像力を働かせればどれ程大変な仕事か分かるだろう。

それなのに、ブンヤ(新聞屋=マスコミ)ただ一件のミスを取りあげ、鬼の首を取ったように報じる。

許せん。貴様らに何が分かる。



もっと許せないのは、救急車をタクシー代わり、又はそれに類似した理由で呼ぶバカどもだ。これをご覧なさい↓。

東京消防庁<安心・安全><救急アドバイス><救急車の適正利用にご協力を!>

救急車を呼んだ理由。


  • 「夜間・休日で診察時間外だった」(東京には、各市、区に休日診療当番医がいる。夜間の急患を受け入れている病院も沢山ある。)

  • 「救急車で病院に行ったほうが優先的に診てくれると思った」(そういう人は、一番後回しにします)

  • 「どこの病院に行けばよいかわからなかった」(お前、いい加減、張り倒すぞ)


マスコミは、冒頭の記事を書くならば、同時にこのようなひどい現実も報道しなくては不公平だ。

恣意的なんだよ。必ず誰か「だけ」を「悪者」にしようとする。こういうのを一面的な思考というのだ。

何が真実の報道だ。役立たず。ブンヤのバカども。



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2007.09.29

バッハ:管弦楽組曲第2番 「ブーレ」から「バディネリ」まで。フルートとトランペットで。/トランペット追加しました。

バッハ:管弦楽組曲第2番 「ブーレ」から「バディネリ」まで。フルートとトランペットで。/トランペット追加しました。





◆9月28日(金)、昨年11月に書いた「雅子妃殿下とトランペット」にアクセスが集中しました。

私は、Web日記「エンピツ」にも、ココログにも有料アクセス解析を付けていますので、

ある日(当日に限らず)、どのページへのアクセスが何件あったか、一目で分かります。

大抵は最新記事へのアクセスが最も多いものですが、28日(金)は、珍現象がおきました。

昨年11月に書いた、雅子妃殿下とトランペットへのアクセスが突出しておりました。不思議です。

単なる好奇心ですが、こういうのは、大抵テレビ、新聞、週刊誌などで、関連記事が載っている場合が多い。

どなたか、何か理由、又は理由と思しきものを御存知でしたら教えていただけますか?


◆折角だから、「雅子妃殿下とトランペット」で取りあげた、バッハ「管弦楽組曲第2番」をフルートとトランペットで聴いて下さい。

バッハの管弦楽組曲は7曲で構成されていますが、一番最初の序曲は演奏に10分ぐらいかかります。

最初から全曲を聴くと退屈かもしれないので、私はいつもこの曲を載せるときには、4曲目の「ブーレ」から最後の「バディネリ」までを紹介します。

それでは、早速フルートによる原曲を。
ブーレの一番まともなというか、変にこねくり回さない演奏です。少しボリュームを絞って下さい。






ヴィンシャーマンという一流のオーボエ奏者(宮本文昭さんの師匠です)が、自分で作ったドイツ・バッハ・ゾリステンを指揮したものです。

このブーレ、人によって色々な演奏になります。次は、ベルリン・フィルの首席フルート奏者、エマニュエル・パユの「ブーレ」です。







曲の中間に切ない、美しい旋律が聴かれますが、ヴィンシャーマンと違って、テンポをぐっと遅くしているのがお分かり頂けるでしょう。

次は、やはり、ドイツの指揮者、ヘルムート・リリングという、バッハ専門家による演奏ですが、中間でフルートが譜面には書かれていない、

即興的な演奏をしているところが面白いのです。







バロック音楽は演奏者の裁量により、かなり自由に演ることが許容されています。



以下、3曲は全てヴィンシャーマン=ドイツ・バッハ・ゾリステンです。

「ポロネーズ」です。







「メヌエット」です。







速い「バディネリ」です。


◆【差替】トランペット版、載せました。

お待たせしました。天才トランペット奏者、モーリス・アンドレが管弦楽組曲第2番のソロ・フルートパートを吹いた録音です。

CDは絶版になってしまったようです。

ブーレです。







ポロネーズです。







メヌエットです。







バディネリです。




◆おまけ:ジャーマン・ブラス版です。

毎度お馴染みのジャーマン・ブラスでございます。

バディネリですが、この演奏は、まず編曲が面白いです。

本来、トランペット・ソロのマティアス・ヘフス氏がずっとソロ・パートを吹いて、他は伴奏にまわってもよいのですが、

それでは、月並みで面白くない、と考えたのでしょうか、色々なパートが主旋律をあたかもリレーでバトンを渡すように、

入れ替わり立ち替わり吹いています。アレンジにユーモアがあります。





実は、今、ジャーマン・ブラス来日中なのです。昨日(28日)は東京のオペラシティでコンサートがありました。

しかし、中間期末でした。我々は行けないですよ。行きたかったなあ・・・・。



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2007.09.28

「<法人企業統計>売上高、経常利益ともに過去最高額更新」「<民間給与>9年連続減少…国税庁統計」←これは、いかんよ。

◆記事1:<法人企業統計>売上高、経常利益ともに過去最高額更新 (9月27日19時30分配信 毎日新聞)

財務省が27日発表した06年度の法人企業統計調査によると、売上高が前年度比3.9%増の1566兆4329億円で4年連続の増加。

経常利益も同5.2%増の54兆3786億円と5年連続の増加になった。いずれも、61年度の調査開始以来、過去最高額を更新した。

設備投資額は同14.3%増の44兆1365億円で、ソフトウエアを含んだ投資額としては01年度以来、過去最高額になった。

産業別でみると、携帯電話など情報通信機械や鉄鋼業が好調だったため、製造業全体で同9.6%増になった。

非製造業は前年度は不振だったサービス業や運輸業が大幅に増加したため、同17.1%増と2年ぶりに増加に転じた。


◆記事2:<民間給与>06年は435万円、9年連続減少…国税庁統計(9月27日19時30分配信 毎日新聞)

民間企業に勤める人が06年の1年間に得た平均給与は434万9000円で、

前年を1万9000円(0.4%)下回り、9年連続で減少したことが国税庁の「民間給与実態統計調査」で分かった。

経済財政白書では02年から景気回復は続いているとされるが、いまだに給与に反映されていない実態が浮き彫りとなった。

 一年を通じて同じ会社に勤めた給与所得者は、前年より9万人(0.2%)減少し、4485万人で、

給与総額は前年比1兆2626億円(0.6%)減の195兆153億円だった。

 給与所得が200万円以下だった人は全体の22.8%を占める1022万8000人で、

4年前より169万8000人も増加した。

一方、1000万円を超える人も4年前より7万2000人増の224万2000人となっており、

給与の格差が拡大していることが分かる。

平均給与が減少し続けている理由は、企業が正社員より給与が低いパートタイムなどの非正社員を増やしていることが一因とみられる。

業種別の平均給与は、金融保険・不動産業の563万円が10年ぶりに最も高く、

続いて化学工業が562万7000円だった。最も低かったのは12年連続で農林水産・鉱業の296万6000円だった。

源泉徴収された所得税額は、定率減税の縮減などによって8957億円(9.9%)増の9兆9321億円で3年連続で増加した。


◆コメント:会社は過去最高の利益を得ているのに、給与に反映されていない、ということです。

記事1と記事2を読むのが面倒くさい、という方もおられるだろうから、一言でまとめると、そういうことです。

これを民間のシンクタンク(経済動向などを観測して予想をするのを仕事としている会社)のエコノミスト(元来「経済学者」と

いう意味ですが、「予想屋」と呼んだほうが適当だとおもいます。)は、次のように説明しています。

「企業はコストを削減するために、パートなど非正規の雇用(安い労働力)を増やしている。だから、全体として民間給与は上がらないのだ」

ということです。口をそろえていいます。

しかし、記事1を見て下さい。個々の会社を見れば優劣があるでしょうけれども、全体として企業利益は5年連続で増えて、過去最高だといいます。

非正規雇用者を増やして、何とか赤字決算にならずに済んでいる訳ではない。余裕があるわけです。

ならば、(パートの方には失礼ですが、考え方の問題です)少なくとも正社員の給与は、企業利益の増加に少し遅れて、増加していなければおかしい。

国税庁のサイトで実際の資料民間給与実態統計調査結果(速報)の掲載について(平成19年9月27日)を見ても、

業種別とか、企業規模別の統計はあっても、正規雇用者と非正規雇用者それぞれの給与所得推移は分かりません。


◆家計に対しては、定率減税を廃止し、実質増税になりましたが、法人税減税はそのままなのです。

我々庶民は、1月に所得税が減りましたが、6月から住民税がドカンと引き上げられました。

そして、小渕内閣のときに始まった、所得税の定率減税が廃止されました。ですから、増税でみんな苦しい訳です。

ところが、定率減税と同時に始まった法人税(会社の儲けに対して課せられる税金)減税は、いまだにそのままです。

これはおかしい。利益が増えている者(会社)への減税は続け、

給料が増えなくて、または減っている国民に増税しているのですから。

企業の利益が如何に順調に増えているかを、念のため、確かめます。

面倒臭かったら、無理にご覧にならなくて結構ですが、法人企業統計調査 調査の結果に載っている、

平成18年度 (PDF:393KB)を見て下さい。財務総合政策研究所とは、URLをみれば、".mof.go.jp"となって

いることからもわかるとおり、財務省の一部といって良いでしょう。平成18年度の3ページ目に経常利益の推移という表があります。

一番上の行が、「全産業」ですが、平成14年から平成18年まで、確かにずっと増え続けている。

「増加率」がずっとプラスでしょう?マイナスなら、△が数字の前に付きます。△は、一つもありません(最上段=全産業に限って見ています)


◆法人税を増税し、中小企業の税負担は軽くする。定率減税復活。インド洋給油なんかで余計な税金を使うな。

馬鹿馬鹿しいではありませんか?

企業が増収・増益といいます。法的には企業は「法人」(普通の人間を「自然人」)といい、「法人格」を持っていると言います。

ですが、企業の実体は人間(取締役と従業員)のあつまりで、法人とは観念上の存在です。観念上の存在たる、法人の利益を優先させて、

法人の事実上の構成要員たる従業員の収入が増えない。喜劇です。

政府が法人税減税を廃止しないのは、多額の政治献金を貰っているからです。

これは、間違っていますね。法人税減税を廃止。ただし、中小・零細企業は優遇。

所得税定率減税復活。それぐらいしないとまずいと思いますよ。


◆企業ばかりにいい顔してると、衆議院選挙でも歴史的大敗を喫するかも知れません。

小泉=竹中の経済政策は無茶でした。それについては、小泉政権経済政策検証第1弾小泉政権経済政策検証(第2弾)

「小泉政権経済政策検証」(第3弾)小泉経済政策検証総括

(ココログでは、第1弾(第2弾)(第3弾)総括

に詳しく書いたのでよろしければお読み下さい。

さらに、安倍政権は経済政策に関しては殆ど無策。

今年の6月に経済財政改革の基本方針 2007 美しい国へのシナリオを経済諮問会議が公表しました。

もう、表題を見ただけでダメとわかります。経済政策にどうして「美しい国」が出てくるのですか。

経済政策とは数字だけではないとしても、数値目標を掲げるのであって、「美しい」などという主観的な概念をみだりに用いるべきではない。

安倍前首相はもういいですけど、とにかく経済音痴の総理が二代つづいたのです。

いうまでもなく、一所懸命に働いても経済的に報われない状態が長く続けばモチベーションを失いますし、現政権の所為だと考えます。

庶民に増税して集めたカネで、他国にタダで燃料なんかくれてやる必要はない。自国の軍艦の燃料は、各国がそれぞれ工面するべきです。

遅かれ早かれ衆議院解散総選挙でしょう。

国民が「生活が少しも良くならない」と感じているときに総選挙をやって、議席を増やした与党は、あまり記憶にありません。


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2007.09.27

「福田内閣支持率57・5%、発足直後で4位…読売世論調査」←安倍内閣発足時の支持率は何パーセントだったでしょう?

◆記事1:福田内閣支持率57・5%、発足直後で4位…読売世論調査 (9月26日23時14分配信 読売新聞)

福田内閣の発足を受け、読売新聞社は25日夜から26日にかけて、緊急全国世論調査(電話方式)を実施した。

新内閣の支持率は57・5%で、不支持率は27・3%だった。支持理由では「安定感」を挙げる人が最も多かった。

新内閣が当面する最大の課題となるインド洋での海上自衛隊の給油活動継続については、

「賛成」が47%で、「反対」の40%を上回った。

調査で浮かび上がった民意は、民主党が参院第1党となった「ねじれ国会」での与野党攻防に影響を与えそうだ。

福田内閣の支持率は、発足直後の調査(1978年発足の大平内閣以降)では、

小泉内閣の87・1%(電話方式)、細川内閣の71・9%(面接方式)、

安倍内閣の70・3%(電話方式)に次いで4番目の高さとなった。


◆記事2:毎日新聞世論調査:安倍新内閣の支持率、歴代3位の67% 自民支持率、4割台に (2006.09.28 毎日新聞←1年前の記事)

毎日新聞は26、27両日、緊急の全国世論調査(電話)を実施した。

誕生したばかりの安倍晋三内閣について67%が「支持する」と答え、

発足時としては同様の調査を開始した1949年以来、歴代3位の支持率となった。

支持理由は「首相に若くて清新なイメージがあるから」がトップの54%に上り、

政策や指導力などより戦後最年少で就任した首相の若さが期待されていることが分かった。

自民党支持率は前回調査(今年8月)比10ポイント増の42%で、14年ぶりに40%台を回復した。


◆コメント:発足直後の内閣に支持も不支持もへったくれも無いだろう。

新しく内閣総理大臣が指名され、組閣が済むと、全国紙やテレビが世論調査をして、

「支持率、○○パーセント」と報じるのは、何十年も前から行われていることで、

珍しくも何ともないのだが、誰もおかしいと思わないのだろうか?

福田康夫内閣総理大臣は、昨日国会で指名され、今日、皇居で天皇陛下による首相の任命式と、

閣僚の認証式を済ませた段階で、初めて正式に福田内閣が発足したのである。

本題から逸れるが、安倍内閣は昨日(25日)総辞職したが、福田内閣の任命式、認証式が終わる瞬間までは、

非常事態が起きたときなどに対応に当たる「職務執行内閣」として存在していた。従って安倍前首相の在任期間は、

366日である。

話を戻す。

新内閣発足直後の支持率世論調査は、殆ど慣例となっているが、原理的にも、経験的にも無意味である。

原理的というのは、ある内閣を支持するかしないかを判断すること、つまり「評価」は、

その内閣の職務執行能力、実績を暫時観察し、初めて可能になる。平たくいえば、

今日発足した内閣は、何もしていないのだから、良いも悪いもないだろう。ということだ。

支持すると答えた人も支持しないと答えた人も、その判断材料は「何となく・・・」以外にあり得ない。

私はこの日記とブログで、

「政治家、または、政治行動に対する評価は、情緒的選択であってはならない」

と何度も書いてきたが、内閣発足直後支持率など、「情緒のかたまり」といっていい。

ちょうど昨年の今日(9月26日)、安倍内閣が発足した。

当時の支持率。記事1は読売、記事2は毎日だが、いずれもほぼ同じ、約70パーセントだった。

それから10ヶ月と約10日後、毎日新聞が8月4日~5日に実施した世論調査によると、支持率は22パーセントにまで

落ち、首相就任当初は溌剌としていた(かの如く見えた)安倍首相と、一昨日の辞任会見で見せた姿は、

あまりにも対照的だった。

内閣発足直後の支持率は、かくも意味を為さないものである。

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2007.09.26

「内閣総理大臣指名の過程」←何処よりも早い衆議院議事録。民主主義は手続きが肝要である。

◆衆議院本会議(2007年9月25日)のインターネット中継より抜粋。


河野洋平君(国会の会議録では全員「君」づけです)

これより、会議を開きます。ご報告いたします。本日、安倍内閣総理大臣から、内閣は総辞職することに決定した旨の通知書を受領いたしました。

これより、内閣総理大臣の指名を行います。この手続きは、衆議院規則及び先例によることといたします。

衆議院規則第十八条第一項によりますと、記名投票で指名される者を定めることとなっております。お手元に配布の投票用紙に、

指名される者の氏名を記載し、かつ、投票者の氏名を記載の上、木札(きふだ)の名刺を添えて持参されることを望みます。

これより、点呼を命じます。(引用者注:この後、事務方が、全議員の名前を呼び、呼ばれたものから登壇して投票します。

それを全部文字にすることに、特段の意義を認めないので、省略します)

実際の音声1




◆一回目の休憩後

河野洋平君:
休憩前に引き続き、会議を開きます。

本日参議院から、小沢一郎君を内閣総理大臣に指名した旨の通知を受領すると共に、内閣総理大臣の指名について、

両院の議決が一致しなかったので、両院協議会を開くことを求められました。(発言する者多数)

よって、これより、両院協議会、協議員の選挙を行います。

御法川信英(ミノリカワノブヒデ)君:(今臨時国会の議事進行係。参議院にはいない)

ぎちょーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーっ!(注:「議長」)

河野洋平君:

御法川信英君。

御法川信英君:

両院協議会、協議員の選挙はその手続きを省略して、議長において直ちに指名されることを、

望みまーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーす!

(注:「よっ」とか何とか発言する者あり)

河野洋平君:

御法川信英君の動議に御異議ありませんか?(「異議無しっ!」の声多数)御異議無しと認めます。

よって協議員は議長において指名することに決まりました。

直ちに指名いたします。

内閣総理大臣の指名両院協議会協議員、

笹川堯(ささがわたかし)君、

小此木(おこのぎ)八郎君、

大島理森(タダモリ)君、

細田博之君。

小坂憲次君。

林幹雄(モトオ) 君。

根本匠(タクミ) 君。

吉田六左エ門(ロクザエモン)君。

漆原良夫君。

石田祝稔(ノリトシ)君。

ただいま指名いたしました協議員の諸君は、直ちに議長応接室にご参集の上、

協議委員、議長、副議長、各一名を互選されることを望みます。

この際、暫時休憩いたします。

実際の音声2

◆二回目の休憩後

河野洋平君:

休憩前に引き続き、会議を開きます。

この際、一言(いちごん)申し上げます。本会議の審議にあたっては、

我々国会議員に課せられた、重大な使命を真摯に受け止め、最善を尽くし、その任務を遂行し、

国民の信託に応えられんことを、望みます。

内閣総理大臣の指名両院協議会、協議委員議長から、報告書が提出されました。

よってこの際協議委員議長の報告を求めます。笹川堯(たかし)君。

笹川堯君:

内閣総理大臣の指名両院協議会の経過ならびに結果をご報告いたします。

両院協議会協議委員は、先ほど議長より指名されましたのち、

直ちに協議委員の議長・副議長の互選を行いました。その結果、議長には笹川堯、

副議長には、小此木八郎君が当選を致しました。

引き続き、両院協議室に両院の協議委員が参集いたしました。くじにより衆議院側において

議長を務めることになりました。

協議会においてはまず最初に参議院から、小沢一郎君に指名の議決を行った趣旨について、

説明を聴取し、続いて衆議院側から、福田康夫君に指名の議決を行った趣旨について、

説明を聴取いたしました。

続いて、両院の協議委員の間で協議が行われました。のち、採決に入り、

その結果、参議院、及び衆議院、いずれの指名の議決も出席協議委員の三分の二以上の賛成を得られず、

両院協議会として、成案を得るに至りませんでした。

以上、ご報告を申し上げます。

河野洋平君:

ただいま、両院協議会協議委員議長から、報告されましたとおり、両院の意見が一致いたしませんので、

憲法第67条第2項により、本院の指名の議決が国会の議決となりました。

よって、国会法第65条第2項により、直ちに奏上することといたします。

本日はこれにて、散会いたします。

実際の音声3


◆コメント:民主主義は面倒でも手続きを軽視してはいけないのである。

今日のは、何しろ内閣総理大臣の指名であるから、最も厳密に行われるのは当然だ。

法律に定められたとおりに、内閣総理大臣指名の決議を行うとは、どういうことか。

を文字にしてご紹介したい、と思った。

衆議院や参議院のサイトに会議録はあるが、掲載されるのが遅い。下手をすると数週間もあとのことになる。

そのころには、こちらの興味も失せている。情報は早いほど価値が高いのである。

単なるテープ起こしといわれればそうだが、

国権の最高機関たる国会が法律で定められた手続きどおりに首相を指名しているか、

実際に自分で確かめるのは大切なことだ。

2005年、8月8日、小泉純一郎は郵政民営化法案が参議院で否決されたら、

議題は今日とは全く違うけれども、手続きとしては、両院協議会を開き、それでも

だめなら、もう一度衆議院で採決し、成立させる(できるかどうかわからないが)べきだったのである。

法律で両院の意見が違ったらそうしろ、とかいてあるのに、小泉純一郎は衆議院を解散した。

そういう手続きは日本の法律に反している。解散権の濫用であった。

議会制民主主義は面倒くさくてもその手続きを守らなくてはいけない。

私は、福田が総理になっても嬉しくも何ともないが、今日の内閣総理大臣指名は、

当たり前なのだが、正式な手順を踏んでいると見て良いだろう。

今日のような議事録は結構貴重ですよ。衆議院と参議院でちがう内閣総理大臣指名決議をしたのは、

今までに四回しかないのだそうだ(今日を含めてである)。

ご参考になれば幸いです。

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2007.09.24

自民幹事長・伊吹氏、政調会長に谷垣氏、←何でも良いから早く仕事しろ。国会運営費1,024億円/【追加】安倍氏辞任会見(音声)

◆記事:自民幹事長・伊吹氏、政調会長に谷垣氏、総務会長は二階氏(9月24日11時31分配信 読売新聞)


自民党の福田康夫総裁は24日午前、党執行部の主要人事を決めた。

党三役には、幹事長に伊吹派会長の伊吹文明文部科学相(69)、政調会長に谷垣派会長の谷垣禎一・元財務相(62)が起用され、

総務会長に二階派会長の二階俊博総務会長(68)が留任した。選挙対策総局長には、古賀派会長の古賀誠・元幹事長(67)を充てた。

福田氏は24日午前9時半過ぎに党本部入りし、伊吹氏らを呼んで就任を要請した。

参院選で惨敗した党の立て直しのため、9派閥のうち4派閥の領袖を主要ポストに起用する重厚な布陣を敷いた。

伊吹氏ら4人は、いずれも総裁選で福田氏を支持した。

役員人事では、町村派の細田博之幹事長代理(63)、高村派の大島理森国会対策委員長(61)は留任した。


◆コメント:一政党内のゴタゴタの為に、国会が休会状態になっている。毎日3億円の税金がドブに捨てられる。

昨日は、自民党総裁選だといって、マスコミは大騒ぎしていたが、福田優位は初めから云われていたことだ。

「誰が首相になるか」は、どうでも良いとは云わないが今回のように予め明らかなときに騒ぐのは茶番である。



それよりも、問題は、時の内閣総理大臣が、脱税スキャンダルを週刊誌にスッパ抜かれた為に、臨時国会を開会後、

所信表明演説まで終えた後に突如、「辞める」と言ったために、国会が休会状態になっていることだ。

国会の仕事は法律を作ることだが、その仕事を臨時国会開会後全然行っていない。

だからといって、国会議員の歳費(給料)が、日割りで差し引かれるわけではない。



どこかのテレビが「国会運営には一日3億円が投じられている」というのも、ウソではない。
財務相のサイトから、平成18年度予算を見る。

「一般会計予算」の中から、衆議院を見る。

真ん中の列が平成17年度予算、既に確定した数字なので、これを見る。更に参議院の同じ所を見る。

表の単位は千円である。本当は、この他に衆参両議院とも、施設費と予備費があるが、今回は省く。

その表を分かりやすくすると、平成17年度国会が使った税金の額は、

衆議院= 639億5786万円

参議院= 384億7168万円。

合計= 1024億2954万円

である。これを単純に365で割ると、2億8062万円になる。先ほど述べた、施設費、予備費などを含めると、
「国会は一日あたり、約3億円の税金を使っている」

という表現は間違っていないと云って良いだろう。


◆こうなったのはひとえに、安倍晋三氏、及び彼を首班指名した自民党員の責任である。

臨時国会が開会したのは、9月10日であるから、既に2週間も経っているのに、前述の通り国会は本来の仕事を何もしていない。

カネだけの問題ではないが、我々の納めた税金が、3億円×14=42億円、ドブに捨てられたも同然である。

「総裁選」というと、何かエラそうに聞こえるが、自由民主党という一政党、政治団体内部の人事のゴタゴタである。

勿論、安倍首相がいきなり辞めたのが原因だが、その安倍晋三氏を昨年、首班指名したのは自民党員である。

国民に何か云うことは無いのかね?

安倍は辞めるときに国民に謝らなかった。

内閣総理大臣が新しく選ばれたときは「所信表明演説」をおこなう。

(臨時国会での演説も「所信表明演説」、毎年1月に始まる通常国会での演説を「施政方針演説」という)。

福田氏は今は何を言っても、正式に認証を終えていないのだから、内閣総理大臣ではない。自民党総裁になっただけである。

皇居に参内して認証式を終えて始めて内閣総理大臣と国務大臣が決まる。

福田康夫内閣総理大臣が所信表明演説で、国民に謝罪するかどうか。

いくら何でも、それぐらいは心得ているハズだが、元々政治家になりたくてなった人ではなく、

しかし元総理(福田赳夫)の息子、というプライドは非常に高く、総裁選を前にして、

「福田さんが他人に頭を下げるのを初めて見た」

と云われるぐらいの人だ。

あまり、何かやりたい政策も無いようだし、「ツナギ」だろうが、

最初はこの不祥事に関して、謝って貰いたいですね。


◆【追加】9月24日安倍首相の記者会見における発言(質疑応答を除く)

周知のとおり、24日(月)安倍首相が慶応病院で記者会見を行った。

記録として載せる。記者との質疑応答は記者の発言が聴き取れないほどなので省いた。







ここに載せたのは音声だけだが、映像を見るとかなり憔悴しているのが分かる。今から彼を叩いても、最早どうしようもないので、コメントは控える。

政府インターネットテレビ安倍内閣総理大臣記者会見 で、

映像も見ることが出来る。


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2007.09.23

「同じ曲を色々な楽器、演奏形態で聴いてみましょう」シリーズ。バッハが編曲・作曲した3曲で。

◆はじめに:お気軽にどうぞ。必ずしも順番でなくても、何でもいいです。

最初に一言。

以前にもこれと似たようなことをしましたが、バッハはイタリアの音楽形式を勉強するために、

ヴィヴァルディ、マルチェルロ、その他多くのイタリアの作曲家の作品をチェンバロ独奏用に編曲しています。

チェンバロは以前やったので、今日はオルガンとピアノで弾いたら、原曲と比べてどのように曲の雰囲気が変わるか、

ということを、やってみたのです。 私の自己満足ですから、もし興味がおありでしたら、お聴き下さい。

そして、これは「お勉強」ではありませんから、面倒くさかったら、順番にお聴き頂く必要はありません。

好きなものからご自由にお聴き下さい。


◆その1:バッハがヴィヴァルディのヴァイオリン協奏曲(RV.522)を編曲したもの。

ヴィヴァルディの有名な協奏曲集に、「調和の霊感」というのがあります。全部で12曲あります。バッハは、その中の6曲を編曲しています。

(ちなみに、「四季」は「和声と創意への試み」という、やはり12曲から成る協奏曲集に含まれています。1番から4番までが「四季」なんです)。



今日の1曲目は「調和の霊感」の中の一曲。すいません。何番か分からなくなりました。

ヴィヴァルディの作品番号は「RV」なので、これが分かれば特定できます。

とにかく、1曲目、RV.522、ヴィヴァルディの原曲、ヴァイオリン協奏曲の第一楽章をお聴き下さい。







何か凛々しくて、いいですね。しかし、如何にもヴィヴァルディですね。

これを、バッハが、オルガン独奏曲に編曲しました。

オルガンですからね。非常に響きが厚い。全然違う印象を受けます。



お聴き下さい。バッハの作品番号は「BWV(ベー・ヴェー・ファウ)」ですが、これはBWV.593になります。






バイオリンみたいにキビキビしないのは(それが悪いってわけじゃないのですが)、最初の二つの音だけ聴いても明らかです。

バイオリンは、音を区切ってます。オルガンは目一杯音を伸ばします(このオルガン奏者の解釈ですが)。それだけでも随分違う響きになります。

次は、同じ鍵盤楽器とはいえ、オルガンとは全然発音構造が違う、現代のピアノで弾いたらどうなるでしょう。

お聴き下さい。







非常に音の粒が明瞭です。最初の二つの音、原曲に近いです。その後もスタッカート、若しくはスタッカート気味に弾いて、

殆どペダルを使わないようにしています。



楽器が違えば音色が異なるのは当然ですが、演奏者の解釈によっても随分といろいろな弾き方があるものです。


◆さてと、私の大好きなジャーマン・ブラスが出てきます。やはりヴィヴァルディ作曲、バッハ編曲、BWV972

一曲目と同じパターンです。ヴィヴァルディのバイオリン協奏曲、RV230を、バッハがチェンバロ独奏曲にしています。

まずは、ヴィヴァルディの原曲。第一楽章です。







バッハが編曲したのは、BWV972です。これをまず、オルガンでどうぞ。







全然、違いますね。響きは厚くなるけど、切れ味が今ひとつ。

続いて、ピアノで聴いて下さい






バッハの時代には現代のピアノは存在しなかったのですが、そのピアノで聴いても違和感がない。不思議ですね。

最後にジャーマン・ブラスどうぞ。






私はこの演奏を一日に一度、聴かずにいられないのです。全く別の曲みたいですね。この輝かしい響き・・・。



くどくなるので説明を省きますが、この曲の第三楽章を同じ順番で載せます。

ヴァイオリン(原曲)







バッハ編曲のオルガン版







バッハ編曲のピアノ版







ジャーマン・ブラスによる演奏。




◆トッカータとフーガニ短調をオルガン原曲とジャーマン・ブラスで。

曲の冒頭が、非常に唐突で印象的な曲です。

バッハのオルガン曲で一番世間一般に(冒頭部の二小節ぐらいですが)知られている作品でしょう。

私は以前、この曲の冒頭が、バッハにしては「ハッタリ」っぽくて違和感があり、嫌いでしたが、

最近、久しぶりに聴いたら、段々気に入って来ました。

オルガン原曲です。かなり上手いです。このオルガン奏者。







そんなに退屈じゃないでしょ?

次は、これをジャーマン・ブラスが編曲して吹いていますので、とにかくお聴き下さい。

ボリュームが小さすぎるかもしれないので、恐れ入りますが、皆様のPCでボリュームを大きめに調整して下さい。







これは、一人一人がもの凄く上手い上に、合奏の上手さですね。

再生開始後、1分14秒辺りから、上のパートが旋律を吹いて下のパートが拍のウラを吹いています。

「ツトツトツトツト」って感じですが、「ツ」を吹くのはまだいいんですよ。「ト」は大変ですよ。

他にも、一人が吹いているようで、実は二人が交互に吹いているところなどが随所にあります。

最後に、この合奏の響きを厚くするのに非常に貢献しているのが、ものすごい低音をバリバリ鳴らしている、テューバ奏者です。

低い音でフォルティッシモってのは、難しいです。

こういう事を書き出すとキリがないので、この辺に致します。

それでは。また。



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2007.09.22

毎日新聞「リタリン報道」の恣意性。リタリン乱用入院者、15例(06年)アルコール依存症は、入院外来合計1万7千人(02年)

◆記事:<リタリン>製造元、うつ病を適応症除外へ 乱用に歯止め(毎日新聞 - 09月21日 03:12)

依存性の高い向精神薬「リタリン」の乱用が広がっている問題で、製造・販売元の「ノバルティスファーマ」(東京都港区)が、

適応症から難治性・遷延性うつ病を削除する方向で検討していることが分かった。

リタリンは覚せい剤と似た効果があり乱用による依存者の急増が明らかになっている。

ノバルティス社は関係学会や厚生労働省の了解が得られ次第、同省薬事・食品衛生審議会に自主的に削除を申請する方針。

うつ病への処方の全面禁止は乱用への大きな歯止めとなりそうだ。

リタリンは中枢神経興奮剤「塩酸メチルフェニデート」の商品名。

1958年の販売開始以来、軽いうつ病に使われていたが、爽快(そうかい)感や多幸感が得られたり、

食欲抑制効果があるため、若者を中心に乱用が社会問題化。旧厚生省は98年、

通常の抗うつ薬では効果が不十分な難治性・遷延性うつ病に適応症を限定した。

しかし、インターネットの普及などで十分な診察もせずにリタリンを処方する医療機関の情報が簡単に手に入るようになったことを背景に、

その後も乱用者が急増。適応症のない患者が掛け持ち受診して大量に入手したり、違法に売買するケースが後を絶たなかった。

また、国立精神・神経センター(東京都小平市)の調査で、

リタリンを乱用して依存症などの副作用で入・通院したケースが06年度、精神科病床を持つ全国の医療施設で15例に上り、

2年前の約2倍になったことが明らかになっていた。

関係者によると、ノバルティス社は乱用に歯止めがかからない現状を重視。

検討した結果(1)現在の科学水準に照らし、うつ病に効果があるとの十分な根拠が得られていない

(2)他に効き目がある抗うつ薬が多数販売されている--として、

適応症からうつ病を除外しても問題はないと判断した。すでに厚労省や精神疾患関連の学会と協議に入っている。

うつ病が削除されれば、リタリンの適応症は「ナルコレプシー」(睡眠障害)だけとなる。

この病気の患者は国内で約20万人程度と推計され、診断も脳波などの厳格な検査が必要なため、

医療関係者は「うつ病を適応症から外せばリタリンの乱用は激減する」と期待している。【精神医療取材班】


◆コメント:リタリン使用者=薬物依存者のような記事はよろしくない。

毎日新聞は全国紙の中で唯一、何年も前からこの精神賦活剤、塩酸メチルフェニデート、商品名「リタリン」を

目の敵にしている。

読む度に感じるのだが、毎日の記事を読むと、リタリンを一度飲んだら最後、永遠に止められない依存に陥り、

廃人同様になってしまうかの如き恐怖感を与える(この記事だけでは分からないかもしれないが、過去からの毎日の

記事を読むと、とにかく「恐怖の薬」を強調するばかりである。)

精神科に今まで縁がなく、タダでさえ偏見を持っている読者は恐らく、

リタリンを処方されている患者は全て乱用者への道を辿る、人生の敗残者、恐ろしい狂人であるかの如き印象を受けるだろう。


◆リタリン(だけではないが)の処方を受け、無事にうつ病から回復した例をお見せしましょう。私です。

リタリンは確かに依存性が危ないとされているが、この薬を処方した医師が全ていい加減で、

飲んでいる患者は、薬物依存者だ、という印象を与える、ミス・リーディングな報道は正しくない。

それが、如何に誤った認識であるか。証拠をお見せしよう。私である。

私はリタリンを処方されている。一番多いときには一日3錠だったが、今は一日1錠である。もう七年にもなる。

私が、この日記で、「宇宙人からの電波を受信した」とか、「神の啓示を受けた」とか、

典型的「キチガイ」の文章を書いたことがあるかどうか。

エンピツ(2002年4月15日)から今まで、約1800本の記事の中からご指摘いただきたい。


◆何故、リタリンが必要なのか。

うつ病の薬物治療に関する基礎知識を少し。

普通のうつ病の治療薬、抗うつ薬は、主作用が現れるまでに、おおよそ2週間を要する。

正確に書くならば、「主作用が現れるか否かがわかるまでに」2週間、である。

薬と患者には相性がある。

Aという薬が、ある人には効果があっても、別の人にはまるで効かないというのは、珍しいことでも何でもない。

今、日本で使用が認められている抗うつ薬は何種類あるのだろう。

私のころ、16種類だったが、新しい薬が認可されているから、更に増えているはずだ。

如何にベテランの精神科医といえども、初めて診る患者に、どの薬が合うかは分からない。

トライ・アンド・エラー(試行錯誤)の連続である。


長くなるが、それが、リタリン処方の直接理由になることはない。

自分に合う抗うつ薬が見つかったとしても、うつ病の回復は薄皮を剥がすような、緩慢な過程である。

うつ病は、身体のエネルギーが極度に低下した状態であるから、

本当は、まず、休職をして服薬するのが、最も正しい治療法である。

ところが、あいにく、サラリーマンは簡単に休職などできない。

私の場合は、公立小中学校があまりに荒れているので、愚息を私立中学に入れようとした(幸い合格した)。

そのためには、進学塾に通わせなければならない。会社を休むわけにはいかぬ。

うつ病の典型的な症状の現れ方として「日内変動(にちないへんどう)」がある。とにかく朝が異常に辛い。

健康なときですら、朝は辛いが、うつ病患者にとって朝の辛さは、地獄のようである。

これは、三環系抗うつ薬、SSRI、SNRI(調べて下さい)では、絶対に解消出来ぬ。

この辛さを何とかしていただけないか、と主治医に尋ねたら、

「滅多に出す薬ではないのだが、貴方(JIRO)の辛さは様子を拝見していても良く分かる。それに貴方は服薬を自己管理できるから。」


と仰って、リタリンが処方された。七年間というのは本当は超例外である。

だが、ドクターの決断のおかげで最も辛い時期を乗り越えることができた。

また、私は薬への耐性が出来ないように、

「週末は飲まない」、「飲まなくても大丈夫そうなときは飲まない」、

ことを徹底した。それが主治医から信頼されたことも幸いした。

最もひどい抑うつ状態がおさまったとき、先生は、向精神薬は一編に減らすと断薬症状が出るから、徐々に減らしましょう、

といい、一日3錠→2錠→1錠と漸減させたのち、現在の処方を維持している。

私は、この薬のおかげで、何とか働き続けている。非常に親切な名医に診ていただけたことを感謝している。

自慢話をした訳ではない。今も、私と同じような患者が大勢いるはずだ、と云いたいのである。
そういう人は、「真面目に」リタリンを服用し、依存にも陥らない。

真面目なリタリン使用者が、この薬の乱用者がいたから、という理由で処方を打ち切られるのは理不尽だ。


◆ある薬の乱用者がいるからといって、真面目に服用している患者に処方されなくなるのはおかしい。

毎日があまりにもリタリンを「恐怖の薬」「悪魔の薬」のように書くから、

製薬会社(ノバルティスファーマ)が、リタリンの適応から、難治性・遷延性うつ病を外すことを決めたようだ。

厚労省は、製薬会社の申請があれば認めるのだろう。

しかしながら、この論理はおかしい。

ある薬を乱用する者がいるから、真面目にその薬を飲んでいた患者にも処方しない、

という理屈を普遍的に適用するならば、

酒を飲んでアルコール依存症になる人間がいるから、日本では、一切酒を作って売ってはならない。

という決定がなされるべきだ。

冒頭の記事によると、リタリンに関連して入院したのは2006年で15例だという。

日本にアル中がどれぐらいいるか、知っていますか?

データが2002年で少しふるいが、アルコール薬物問題全国市民協会(ASK)のサイトにある、

成人の飲酒実態と関連問題の予防に関する研究を読んで下さい。

一番下の項目は、次の通り。

一方、ICD-10の診断基準に基づくアルコール依存症の有病率は、

男性の1.9%、女性の0.1%、全体で0.9%と推定されました。

この割合から、「診断基準に基づくわが国のアルコール依存症者数」は、80万人とされました。

厚労省の患者調査によると、依存症患者は入院・外来合計で17,100人(02年10月現在)ですから、

治療を受けているのは47分の1人ということになります。

リタは昨年15例の入院患者が出た。乱用が深刻な社会問題だ、という。

じゃ、1年間で入院・外来合計だが、17,500人が治療を受ける原因となった

アルコール(アルコールは歴とした薬物である)は深刻じゃないの?

治療を受けていない人も含めると全国に80万人の依存症患者がいる、アルコール。

どうして、放置しておくのだろうか。

あの、人の人格(精神医学における「人格」ではない。)を短時間に劇的に変える、

強烈な向精神薬、アルコール。厚労省のお役人さんは、酔っぱらいを見たことがないの?

酒を飲んで暴れて人を殴ったり、刃物で刺して殺したり、酔っぱらい運転で子供をはねた奴は

いうまでもなく、大勢いる。

リタリンを飲んでそういう重大犯罪を起こした者がどれ程いるのか、教えていただきたい。

私は、「リタリンをどんどん処方するべきだ」と云っているのではない。

出来れば、飲まないに越したことはないけれども、自分の経験から、

どうしてもああいう薬が必要な状況に置かれている人がいる、ということが分かるのである。

何でもかんでも規制すればいいというものではない。極端から極端に走るな、といっているのだ。

東京の町医者が、リタリンの処方箋を乱発していた、という話からわずか数日。

要するに、ノバルティスファーマと厚労省の免責(責任を予め免れること)だろう。

前段で書いたように、向精神薬の投与を中止するときは、いきなりゼロにするのではなくて、

漸減するのが常識であるが、この調子だと、「お上のお触れ」がでた途端に、全国の医師が

リタリンを処方しなくなる。私を含む、「真面目に」この薬を使っていた患者は離脱症状に苦しむ可能性がある。

厚労省には医師国家試験に合格した、つまり医師免許を持つ役人、医系技官がいるのだから、

そんなことは分かっているはず。今回、非常にめずらしいことに、適応症を減らしますと言い出したのは、

製薬会社の側だけれども、急に、処方を外された真面目な患者がどうなるか、お役人さんも

よく考えることですね。


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2007.09.21

日本の「謝意」要請、混乱要因に=「国連外」活動評価に疑問の声も-安保理←自民党、あまりにも姑息、というか、分かっていない。

◆記事:日本の要請、混乱要因に=「国連外」活動評価に疑問の声も-安保理(9月20日15時0分配信 時事通信)

【ニューヨーク20日時事】国連安全保障理事会で19日に行われた

アフガニスタンに展開する国際治安支援部隊(ISAF)の任期延長決議の採決では、

ロシアが「一部加盟国の内政上の動機を優先させた」(チュルキン国連大使)と米欧を非難し、棄権を選択した。

海上自衛隊の給油活動継続に向け、同活動への謝意を盛り込むよう米欧に働き掛けた日本は、

結果的に安保理の議論を混乱させる大きな原因をつくってしまった。

チュルキン大使は安保理会合などで、

「国連の枠外」で実施されている海上阻止行動への謝意を決議中に明記する理由が不透明であるにもかかわらず、

決議は十分な説明がないまま性急に採決に付され、「安保理の団結が犠牲になった」と批判した。


◆コメント:ロシアには(というよりも何処の国からも)日本政府の意図は見透かされている。

参議院選挙で自民党が大敗を喫し、野党が過半数の議席を占める結果になったこと。

野党第一党、民主党が、11月1日に期限が到来する時限立法、「テロ特措法」の延長に反対していること。

このままでは、同法の延長が不可能となるので、政府与党=自民党が焦りまくっていること、など、全て

先進主要国の主だった新聞は詳しく報じているので、国連安全保障理事会に出席する各国代表が、

これを知らないわけがない。

日本政府が各国に、

「安保理で『日本の活動に感謝する』内容の決議を採択してくれ。そうすれば、小沢もダメといえなくなる」

と、根回し、若しくは「懇願」したのだろう。決議は採択されたがロシア人は、棄権した。安保理満場一致での決議ではない。

というか、このような決議は決議といっても一般的なステートメント(声明)に近く、何らかの行動を喚起するものではない。

そもそも、日本が給油活動を続けるかどうかは日本の意思で決定するべきで、国連安保理は関係ない。

他の国の人になったつもりで想像してみるといい。

日本はアメリカに睨まれたくないので、テロ特措法延長を何とか、可決しようとしている。

そして、野党の反対を潰す為に、安保理にやってきて「給油してくれて有難う」と言ってくれ、という。

非常に姑息で、滑稽だ、と他国代表に思われたことだろう。

そんなことは、日本国内の問題であって、安保理にはかる話では無い。


◆テロ特措法は国連云々以前に憲法に違反しているから、延長するべきではないのである。

民主党の小沢代表が言わんとすることは、簡単に書くならば、

「アフガニスタン戦争は米国が国連の決議を経ずに勝手に始めたものである。これを、日本が支援するいわれはない」

という趣旨である。

これに対して、2001年9月11日テロの翌日に採択された安保理決議1368があるだろう。という人がいる。

何度も説明したが、決議1368がアメリカによる武力行使を正当化する訳ではない。

その理由は、8月9日の記事(ココログはこちらです)に詳しく書いたので、お読み頂きたい。

自民党とマスコミは、小沢代表の言う「国連のお墨付き」が日本に対する「お墨付き」を指しているような書き方をする。
「日本の給油活動が国連決議で正当化されたものではないから、民主党は反対しているのだ」

という論調だが、これは問題の核心を外している。

もう一度書くが、国連のお墨付きを得ていないのは、

一番最初、アメリカのアフガニスタンに対する武力行使のことなのだ。

それなのに、国連安保理に「謝意を表すといってくれ」と頓珍漢な事を頼んでいる。

第一、日本が謝意を表されても、日本が支援しているアメリカの武力行使が

国連憲章を無視した違法行為なのだ。違法行為を支援すべきではない。

しかし、何よりもまず日本が自衛隊を海外に送るべきではないのは、憲法に抵触するからである。

アメリカはアフガニスタン戦争を、はっきり「戦争だ」と公言している。

アメリカと日本は同盟関係にある。同盟国であるアメリカがアフガニスタン戦争を始め、

日本がアメリカを「後方支援」(給油活動)することは、集団的自衛権の行使に当たる。

「集団的自衛権の行使は違憲である」という政府の公式見解に基づいて考えれば、給油活動は明らかに違憲である。

だから、テロ特措法を延長すべきではない、というのが、当然の論理的帰結となる。

国連安保理が今までの給油活動に謝意を表するといったところで、今述べた構造に何ら変化はない。

よって、繰り返すが、テロ特措法は11月1日の期限を以て廃案とすべきである。

以上。



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2007.09.20

「行き過ぎた経済合理性は見直しも=福田元官房長官」←福田氏の政権構想の基本は、民主党と同じなんですけど・・・。

◆記事:行き過ぎた経済合理性は見直しも=福田元官房長官(9月19日19時25分配信 ロイター)

自民党総裁選に立候補した福田康夫元官房長官(71)と麻生太郎幹事長(66)は19日午後、

日本外国特派員協会で会見。福田氏はこれからの改革は「国民生活に直結する改革が求められている」とし、

国際的な経済合理主義の行き過ぎを見直す必要性を強調した。

自らが掲げる政策ビジョンを展開した両候補は、内政面で構造改革の重要性を指摘。

麻生氏も小泉構造改革によって規制改革が進み経済情勢が改善した成果を評価しながらも、

格差問題では一部修正の必要性を指摘。「地域活性化の手立てを考えなければならない」と語った。

内政について福田氏は「改革をさらに進めなければならない」としながらも、

人口減少・高齢化が進む社会構造の変化を受けて日本は大きな転換期にあると指摘。

「小泉改革もひとつの方向性を示したが、これからの改革は国民生活に直結する改革が求められている」と述べ、

具体策として環境問題などへの取り組みを挙げた。

そのうえで、政権構想の基本とする「自立と共生」の理念について

「これは日本のために必要というだけでなく、国際社会に通じる問題だ」とし、

資源・環境問題では、共生の考え方がなければ過当競争、資源の偏在・富の偏在につながると指摘した。

(以下、略。ウェブキャッシュ保存サービス「ウェブ魚拓」に全文保存してあります。↓)

http://megalodon.jp/?url=http://headlines.yahoo.co.jp/hl%3fa%3d20070919-00000613-reu-bus_all&date=20070920011012


◆資料:民主党ウェブサイトから、「政権政策の基本方針--政策マグナカルタ」より抜粋

はじめに


私たちは、「共生」を新しい国づくりの理念として、あらゆる面で筋の通った「公正な国・日本」をつくる。

そのために、国民一人一人が自立し、国家としても自立することを目指す。

わが国社会の活力を高め、成熟した経済・社会を維持していくために、自由で透明な開かれた経済・社会の実現を推進する。

政府は、市場に直接介入して統制することを最小限にとどめ、公正なルールの策定と運営に当たる。

同時に、自由な競争は、社会の安定を保障するセーフティネットの確立が大前提であると考え、

その整備を進めて格差をなくし、様々な人たちがともに生き、

すべての国民が安全・安心の生活を送ることのできる社会をつくることを、民主党政治の最重要課題とする。

(以下、略。続きはここで読めます


◆コメント:実は私も今日、初めて知ったのです。

党首や、党幹部クラスの政治家の記者会見は、大抵翌日の新聞に載るが、速記録ではなく、「要旨」となる。

何を要旨に含めるべきかを判断するのは、要約する人間(記者)の主観だから、発言者が強調したいことが、

切り捨てられる場合がある。だから私はテレビのニュースか、ネット上で見られる記者会見の映像と音声で、

発言者の真意を確かめることがある。先ほど、偶々、18日に行われた民主党・小沢代表の記者会見を見ていて、

思わず吹き出した。

「福田さんがいってること、どこかできいたことあるな、と思ったら、私が20年前から言っていることですね(笑)」

これは、皮肉りたくなるだろう。


◆福田さん、大丈夫?ボケてない?

自民党総裁選で、ほぼ、勝ちが決まったようにいわれている、福田康夫氏。

福田氏の政権構想の基本は「自立と共生」という理念だそうだ。

ところが、民主党の政策マグナカルタ」を読めば分かるとおり、これは

そっくりそのまま民主党の政策の基本方針の最初に出てくる言葉である。

福田氏はそれを知っていて、政治家ならではの鉄面皮で「いや、あれを最初に考えたのは私なんだ」

とでも言うつもりなのか。まさかね。

小沢氏が20年来言っている言葉なので、言葉自体は覚えているが、誰の言葉か忘れたのか。

或いは、もともとこれが小沢氏の言葉であることを知らないのか。

いずれにせよ、結構恥ずかしいのですが・・・。

麻生さん、また口を滑らせて

「福田さん、アルツハイマーじゃないの?」

などと言わないように気をつけた方がいいですね。

どうにも頼りない。困ったことだ。

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2007.09.19

「舛添厚労相、TBSに抗議 民主議員発言だけ放送は不公平」←すべきこと(社保庁の管理)をしなかった政権政党が偉そうに言うな。

◆記事:<舛添厚労相>TBSに抗議 民主議員発言だけ放送は不公平 (9月18日14時31分配信 毎日新聞)

舛添要一厚生労働相は18日、民主党の長妻昭衆院議員が出演し年金問題について発言したTBSの情報番組について

「政治的公平、公正を欠く」として、TBSに抗議する意向を明らかにした。

番組は17日に放送された「ピンポン」。

舛添厚労相は、長妻議員が年金問題をめぐり舛添厚労相を批判したことを取り上げ

「(自民、民主の)両方の意見を聞くべきであり看過できない。放送法に違反し、政治的公平を欠き、著しい不利益を被った」と述べた。

TBSからは舛添厚労相に番組への出演依頼があったが断ったという。

舛添氏は厚労相就任後、テレビの討論番組などには出演しているが

「議論は国会でやるべきだ。掛け合いがあるような番組はすべて断っている」と話している。

TBS広報部は「番組進行のご指摘については、真摯(しんし)に受け止め対応したいと考えております」

とのコメントを出した。


◆コメント:自分で番組出演を断っておいて「民主議員だけ発言は不公平」だって。舛添さん。大丈夫?

舛添厚労相は、何を言っているのであろうか。

TBSは舛添氏にも出演依頼をしたが、自分で断ったのでしょ?

民主党議員(長妻議員)だけが発言するのが不公平って、それなら自分も番組に出演すれば済むことだ。

議論は国会でするべきといっておきながら、他の討論番組には出ているではないか。

今回のTBSの番組は、議論の相手が社保庁・年金問題のエキスパート、民主党の長妻議員だった。

国会の質疑答弁では(あれは、インチキだと思うのだが)予め質問が分かっているから、答弁の準備が可能である。

テレビ番組では、年金問題に関して、全ての国会議員の中で最も通暁している長妻議員に、何を訊かれるか分からぬ。

舛添氏は、テレビ番組で質問に答えられずに立ち往生することを恐れて、番組出演を断ったのだ。

それで、何が「政治的公平を欠く」だ。馬鹿者。

「(自民、民主の)両方の意見を聞くべきであり看過できない。放送法に違反し、政治的公平を欠き、著しい不利益を被った」

だと?何を言っているのだ。

一番不利益を被っているのは、国に年金掛け金をだまし取られた国民だ。



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2007.09.17

「美しい」音

◆かつて、毎コンの講評でホルンの千葉馨(かおる)氏が仰っていたこと。

今年の毎コンは、作曲、声楽、ピアノ、バイオリン、(←これは毎年あるのです)の他は、フルート、オーボエ、の各部門で競われます。ホルンはありません。

もう、随分前、10年以上も前になるでしょう。ホルン部門があった年、本選終了後、審査員の一人でN響の首席奏者を何十年もつとめあげた、

千葉馨さんという、私と同年配でN響を聴いた人なら知らない人はいないホルンの名手が、インタビューで、

「これからホルン奏者を目指す若い人たちにアドバイスはありますか」

と訊かれ、うーん、と一瞬考えた後、こう、おっしゃいました。
「そうですねえ・・・。まあ・・、寝ても覚めても、自分の出したい音が何なのか、美しい音は何なのかを探して、それに近づける努力をすることでしょうね」

当たり前のようでいて、あの千葉さんにして、きっといまだに、「寝ても覚めても」自分の求める音を探しているのだろうな、と思い大変感動しました。

(ご承知の通り、私は、こと音楽に関しては、感動の許容度が極めて低くなります・・・・・すぐに感動してしまうということです。念のため)。


◆音が綺麗でなくて良い楽器(歌)など、ありません。

音楽ですから、「音」が美しくなくてはいけません。

無論、特殊効果を狙って部分的にわざと「汚い」音をだすことはある。それは例外です。

最近私は、ジャーマン・ブラスで、ディキシーランドやラテンや、ラグタイムなどを載せていますが、あれをもう一度聴いて下さい。

スウィングしていても、汚い音は決して出していない。

ラテンでどんちゃん騒ぎをしているときでも、楽器からは常に美しい音が発せられています。

私は、クラシックしか音楽ではない、というほど狭量ではないけれど、

ギターの音をアンプで目一杯増幅して、鼓膜が裂けんばかりの音を出し、汚い声で歌う、と言うより怒鳴っている連中のパフォーマンス。

ああいうのは、音楽とは認めません。絶対に認めません。音が汚いからです。



お前のブログは時事問題を扱うものだろう。音がきれいとか、汚いとか言っている場合ではなかろう、と言われるかも知れませんが、

私にとって(青臭いことを言うようですが)音楽とは崇高なものなのです。おろそかに出来る問題ではないのです。


◆美しい音とは、こういうものです。

「美しい音」を言葉で説明する表現能力が私には無いので、私が「美しい」と感ずる音を聴いて下さい。

色々な楽器を集めてもいいのですが、とりあえずトランペットと、金管アンサンブルに絞りました。

チェコフィルの首席、ミロスラフ・ケイマルが吹く、「オン・ブラ・マイ・フ」です。





高音域でも音に緊張感がありません。鋭角的にならない。丸い、柔らかい音色のままです。



同じくケイマルが吹く、コレルリの原曲はバイオリンソナタですが、ソナタ第8番より「プレリュード」です。







トランペットの神様、モーリス・アンドレによる、テレマン、トランペット協奏曲より第一楽章です。







第四楽章です。







ずっと前に他界なさいましたが、音楽評論家の大木正興(まさおき)さんと言う方が、昔は一人で、NHKのクラシック番組の解説をしていました。

面白くもおかしくもない、真面目な先生なんですが、アンドレのことは珍しく絶賛していました。

「全く、このモーリス・アンドレという人。ラッパをくわえて産まれてきたのではないか、と思うほどであります。あの最後の高い音。あれだけでも大変なものだと思います。」

流石に長年、様々な音楽、演奏を聴いてきた方だけのことはあります。トランペットのソリストなんて、それまで日本に来たことがなかったのに、

大木さんは、アンドレの「美しい音」の素晴らしさを一編で見抜いたのですね。



最後に最近、私がハマりっぱなしのジャーマン・ブラスによる「G線上のアリア」をお聴き下さい。







ケイマルやアンドレと違って、最初の長い音に全くビブラートはかかっていませんが、これが管楽器の基本です。

長くて美しい音を出す訓練を全ての音域に亘って繰り返す。ロングトーンと言います。

どんな管楽器でもこれをやらないとダメなんです。メロディーなんか最初は吹かせて貰えません。

退屈ですよ。しかし、それに耐えられたものだけが上手くなる。

常に、美しい音を出すためには、大変な努力が必要です。


◆お薦めCD

ここで挙げたのは、過去に取りあげたものばかりなのですが、うっかり聴きのがした、とか、忘れた、という方もおられるでしょうから、

もう一度紹介します。

ミロスラフ・ケイマルのトランペットは、GLORIA-トランペット名曲集

モーリス・アンドレは、このバックは何とカラヤン=ベルリンフィルなんです。

Amazonにはなくて、タワーレコードだとトランペット協奏曲集、輸入盤で良ければ、HMVにもあります



ジャーマン・ブラスは、CDならば、バッハ・イン・ブラス、DVDならば、ジャーマン・ブラス・ゴーズ・バッハとなります。

CDはスタジオ、DVDはライブですが、両方とも聴いた私は、その違いの無さに驚きました。

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福田でも麻生でも良いから、自民党総裁=首相になったら、最初の仕事は衆議院の解散だ。

◆福田か麻生かという以前の問題だろう。

安倍晋三が週刊現代で相続税脱税をすっぱ抜かれたことが、突然の首相辞任の真相だったとは。なんともみっともない。

みっともないでは済まされない。

7月29日の参議院選挙の結果は、国民が自民党を信用していないことを極めて端的に示した。

そして、とどめを刺すように、今まで政治資金不正処理で閣僚をクビにしてきた内閣総理大臣本人が、

実は(法的には時効とはいえ)もっとも大きな不正(三億円の脱税)をしていたことが明らかになった。

自民党への不信感は、参議院選挙当時よりも、さらに低下していくことは、明らかではありませんか?


◆国民がNOといっている政党で次の総裁が誰になろうが、意味がない。

自公連立与党は衆議院では、3分の2の議席を占めていて、これは郵政民営化選挙の結果だが、

今の自民党が、2005年9月当時と同様の支持を有権者から得ているとは思われない。

だから、本当は、まず、衆議院を解散し、総選挙の結果、新与党=政権政党(それは、また自民(公明連立)に

なるかもしれないし、民主党(又は野党連合)になるかわからない)から総裁を選ぶべきなのだが、

現実は相変わらず、国民の最大級の顰蹙を買っている自民党の中から総裁を選ぼうとしている。

多分、古狸の福田が勝つだろう。が福田で気になるのは、北朝鮮拉致被害者家族に全然関心がないことだ。

皆、年金で頭が一杯かも知れないが、小泉の電撃訪朝から明日(17日)で五年になる。

官房副長官時代の安倍晋三は、拉致に関して能動的で拉致被害者家族の信認が厚かったが、首相になったら、

拉致問題どころではない、という有り様だった。


◆北朝鮮拉致被害者家族に冷たい福田

福田は5年前、小泉が訪朝し、帰国したときに、

横田めぐみさんのご両親に「めぐみさんは亡くなったそうだ。」と平然と言ってのけ、

後に帰国が実現した(つまり、生存が確認された)拉致被害者の家族が見るに見かねて、福田に対し、

「いくらなんでも、冷たすぎるじゃないですか」

と詰め寄ったところ、
「あんたらの身内は、生きていたんだからいいでしょ?早く帰って、帰って」

とひどいことを云った冷血漢である。

私たちは、すぐにわすれてしまうが、横田さんご夫妻はいまでもずっとめぐみさんを思っているであろうことは、

深く考えるまでもない。

私は、日本政府は拉致問題に関して、横田めぐみさんのご両親など、ご高齢の方々が、亡くなるのを待っているのではないか、

と思われて仕方がない。


◆結論

話が逸れたが、要するに、自民党は政党として国民から信頼されていない(信頼する奴はバカだ)。

また、優勢が伝えられる次期総裁、福田康夫は冷血漢の古狸だ、ということだ。

新総裁が最初にするべきことは、衆議院を解散して、国民の信を問うことだろう。



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2007.09.16

バッハ「イタリア協奏曲」をピアノ、アコーディオン、そしてジャーマン・ブラスで。他、楽しい曲

◆バッハに「イタリア協奏曲」という鍵盤楽器用独奏曲があります。

私は、この曲に長年親しんでいるのですが、今日改めて考えたら、変な曲名です。

協奏曲ってのは、御存知の通り伴奏のオーケストラと、ピアノ・バイオリン等々の独奏者が協演する形式です。

バッハが書いた「イタリア協奏曲」ってのは、チェンバロ独奏曲なのです。

それから、「○○協奏曲」という場合、普通は楽器の名前が入る。「ピアノ協奏曲」「バイオリン協奏曲」「クラリネット協奏曲」。

「イタリア協奏曲」ってのは、「イタリア」って楽器があるんかい!と言いたくなりますが、これは実は他にもいくらでもあります。

ギター協奏曲なのに「アランフェス協奏曲」、独奏楽器はいろいろなのに、「ブランデンブルグ協奏曲」。ラロという作曲家の、

「スペイン交響曲」という作品がありますが、これなど、知らない人は絶対想像できない。実際はバイオリン協奏曲なのです。

はい、以上が「今日の知ったかぶり」でした。


◆バッハの鍵盤楽器の為の作品の中でも、とりわけ爽やかで明るいのです。

バッハは当時の鍵盤楽器、チェンバロの為に沢山の曲を書いています。

「平均律クラヴィーア曲集」ってのは、今でもピアニストのバイブルとか言われています。

他の例を挙げ始めるとキリがないので止めておきます。


イタリア協奏曲は、平均律とかオルガン曲などに比べると突出して明るい曲想を持っています。

(イタリアっていうぐらいだから、暗くちゃおかしいよね?)。

ありゃ、知ったかぶりの続きを書いてしまいました。すいません。


◆聴いていただきます。

本当は、「イタリア協奏曲」はチェンバロの為に書かれた曲ですから、チェンバロから聴いて頂くところですが、

少しテンポが遅くて(この曲の第一楽章、テンポ指定が無いんです。曲想から見てアレグロだと思いますが)退屈なさるかも知れないのです。

最初に、かつて、ショパンコンクールで優勝したブーニンの演奏でお聴き下さい。






彼のバッハはなかなか良いです。見直しました。

お薦めCDはバッハ・ピアノ・リサイタルです。



次はこれを、アコーディオンで弾いたものです。以前、アコーディオンとバッハ(ココログではここにあります))で、紹介した

プロ・クラシック・アコーディオン奏者の御喜美江(みき・みえ)さんの演奏です。

ちょっと話が脱線しますが、リンク先に載っているフランス組曲のクーラントを、もう一度ここに載せましょう。如何に上手い人か。







すごいでしょ?アコーディオンというと、何となくバカにしがちですが、先入観に囚われてはいけません。

さて、御喜美江さんが弾いた「イタリア協奏曲」をどうぞ。






私は御喜美江さんがバッハを弾くときの、やや速めのテンポ設定が好きです。これは、但し人それぞれの好みです。


◆ジャーマン・ブラスによる、「イタリア協奏曲」

先日書きましたけれど、最近、私はジャーマン・ブラスという極めて優れた金管アンサンブルにすっかりハマっております。

彼らの卓越したテクニック、教養を感じさせる音楽性、緻密なアンサンブル(合奏ということ。合わせる能力ということです)

そして輝かしい音色。

「これぞ、金管楽器なり」

と、聴く度に思います。

彼らの演奏を聴いている間は、毎日の煩わしい雑事や、嫌なことを忘れることが出来るのです。

ジャーマン・ブラスによる「イタリア協奏曲」をお聴き下さい。






【アンコール】ジャーマン・ブラスによる、ラテン・ミュージック

自分で曲を載せておいてアンコールというのも変ですが、皆さんにも聴いて頂きたいので、バッハとは全然違うラテンミュージックをどうぞ。





いつも、同じ事を書きますが、バッハを演奏したのと同じ人たちが、これを吹いている。あらゆる音楽に適応出来る。素晴らしい。

この曲はベスト・オブ・ジャーマンブラス「エッセンシャル」で聴けます。

前半は完全に荘厳なクラシック。後半は、ラテン、ディキシーランド、ラグタイムなど楽しい曲。

どの曲でも、唖然とするほど上手い。お薦めです。


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2007.09.15

「年金保険料6兆7878億円、保養施設の建設などに流用」←3年半前から民主党の長妻議員が指摘している。

◆記事:年金保険料6兆7878億円、保養施設の建設などに流用(9月14日21時51分配信 読売新聞)

保養施設グリーンピアの建設・運営など、社会保険庁が年金給付以外に流用した厚生年金や国民年金の保険料総額が、

1952年度から2007年度までの56年間で、計6兆7878億円に上ることが14日、

社保庁が民主党に提出した資料で明らかになった。

内訳は、厚生年金が5兆4281億円、国民年金が1兆3597億円。

項目別で最も多かったのは、厚生年金会館や年金相談センターの整備などに使われた「福祉施設費」が3兆5445億円だった。

グリーンピアの建設や住宅融資の原資などで旧年金福祉事業団に出資した「出資金」が1兆953億円。

年金記録の管理システムの維持管理費などの「年金事務費」は8519億円だった。



◆コメント:今頃、何を寝ぼけた記事を書いているんだ。3年前に国会で質疑答弁が為されている。

先の参議院選挙で、野党が過半数を獲得できたのは、民主党の長妻昭議員の功績と言っても過言ではない。

読売新聞が書いていることなど、長妻議員が3年半前に国会で明らかにしたことである。

それを私が記事にしたのは、2004年4月26日付のエンピツ。である。


◆衆議院の議事録で、坂口厚生労働相が「五・六兆円」(←流用した保険掛け金)発言を確認できる。

それは、平成16年4月9日 厚生労働委員会会議録で、公式に記録されている。

長妻議員と坂口大臣の質疑答弁を引用する。

長妻委員 民主党の長妻昭でございます。

イラクで非道な事件が起こりました。政府には、一刻も早い解決に向けて全力で取り組んでいただくことを、お願いを強く申し上げます。

さて、お疲れのところ、総理と坂口大臣に年金問題について質問を申し上げます。

私は以前は、国民年金や厚生年金の掛金というのは、てっきり、年金の支払いだけに使われる、

こういうふうにずっと信じてきた者の一人でありましたが、実際には、私も、実は恥ずかしながら

国会議員になって初めて、掛金が支払い以外にどんどん使われているというのを知って、ある意味愕然としたわけです。

年金不信の問題、いろいろ原因があると思うんですが、一つは、例えて言いますと、

バケツの中に皆様の貴重な預かり金である厚生年金の掛金や国民年金の掛金が入っている、

しかし、そのバケツに無数の穴があいていて、だあっと水が漏れている、

払っても払っても水が漏れて、本来のところにもそれは行っていますけれども、なかなかそういう水漏れがとまらない、

今回もとまっていない、政府の法案でもとまっていない。これが一つ私は大きな問題だと思うわけです。

先ほど何か、小さな話だというようなやじが飛びましたけれども、小さな話じゃないんです。

金額でいうと、これは坂口大臣に一言で御答弁いただきますけれども、

この年金の掛金が支給以外に、支払い以外に回ったお金というのは総計で大体幾らでございますか。

○坂口国務大臣 これは、もう予算委員会でも御答弁を申し上げたとおりでございますが、五・六兆円、トータルでございますけれども、そういうことです。

○長妻委員 これは小さい話じゃなくて、五兆六千億円というすごい金が、年金の掛金が支払い以外に使われているんですよ。すごい話なんです。

それで、グリーンピアの話、私、国会図書館を通じて先進国を調べてもらいました。

自国民の大切な年金の掛金でリゾート施設をつくった国というのは日本以外ほかにありますかと。

国会図書館、調べて私に資料を持ってきました。

いや、こういうことをしたのは日本しかありませんでしたと。

これは、何で日本は……(発言する者あり)今、すばらしいというやじが自民党から飛びましたけれども、

ちょっとこれはふざけるのもほどがあると思うよ、本当に。まじめに聞いてください。

それで、どういう法律でこのグリーンピアが支出されたか。これは、私は「なんでも福祉法」という言葉をつけているんですが、

厚生年金法と国民年金法の中に、被保険者の福祉を増進するためなら掛金を使っていいという条文があるんですよ。

(以下略)。


◆このような、犯罪的行為が明らかになっていたのに、翌年の衆院選で自民党が大勝したから、いい気になってしまったのです。

年金掛け金を何と「兆」の単位で社会保険庁が流用していて、それは、一部では報じられていたのに、

日本国民は関心を示さなかった。

本当は、内閣総辞職に追い込まれても不思議ではないほどの不祥事なのだ。

国民は今年になってから、「宙に浮いた年金」問題が取りざたされ、自分が年金を受け取れないかも知れない、

という事態に直面し、初めて騒ぎ出した(遅いんだよ)。

更に、上に引用した長妻議員と坂口厚労相の質疑答弁の翌年、郵政民営化選挙で、有権者は自民党を大勝させてしまった。

これを自民党はどう解釈するか。年金問題に関して推測するならば、

「あれぐらい(5兆6千億円)、使い込みをしても、国民は見てないし、しっていたとしても、気にしないのだな」

と、ほくそ笑んだことだろう。


◆新聞の政治面を読むのは誰だって面倒くさい。

ホンネを書きます。私は、新聞を読むのが苦痛である。面倒くさい。

学生の頃は新聞をまともに読んだことは殆ど無かった。社会人になってから、仕事上必要な記事は

否応なしに読むが、そういう状況に置かれなかったら、多分今でも新聞を読まないと思う。

政治とか経済とか、面倒くさくて仕方がないのだが、ある時、このままでは、一生、世の中のことについて、

小学生か中学生程度の知識しか知らないまま終わってしまう、ヤバい。と思った。

私がウェブ日記とブログで時事問題について書くのは、そうすれば勉強せざるを得ないからだ。

回りくどい言い方になった。

結論は以下の通り。



政治・経済・社会について考えるのが面倒くさいのは皆同じなのだ。しかし主権者たる国民に

「国家権力を監視する」という意識が希薄だと(社会保険庁のケースは極端であるが)、

国家はあらぬ方向に暴走する危険があることを認識すべきである。



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2007.09.14

政治家は、思想・政策・政治的行動で評価するべきで、「『おぼっちゃん』だからダメなんだ」は差別というものです。

◆政治家に対する評価は、その政治的行動に対して為されるべきです。

昨日から、普段政治のことなどブログに書かない人まで、安倍首相のことを書いています。

無作為に選んで色々な人の意見を読みました。

当然のことながら、的を射たものから、全然見当外れの頓珍漢なのまで様々です。

一人一人ものの考え方が異なるのは当然ですが、これは、理不尽ではないか、と思われるものがあります。それは、

「所詮、苦労知らずの『おぼっちゃま』に総理は務まらないのさ」

という、論理(?)です。これは、理不尽です。何故かというと、

「おぼっちゃま」に総理が務まるか務まらないかは別として、そもそも、安倍晋三氏が安倍晋太郎氏の息子に生まれ、

豊かな環境で育ったことは、安倍晋三氏が選択したことではない。こういうのを「宿命」といいます。

物質的に豊かな家庭に生まれるのも、極貧の家庭に生まれるのも、自分では選べない「宿命」です。だから、
「おぼっちゃんは、結局、ダメなのさ」

という評価は
「あいつは貧乏人の倅だから、ロクなものじゃない」

という評価と、その差別性に置いて完全に同一です。


◆有権者の政治家に対する評価、選挙での投票は情緒的選択であってはならない。

私は、安倍首相が病気だからといって、突然彼の擁護者、支持者になったのではありません。一般論を書いています。

私は、今までに何度も、主権者である国民が政治家の評価するとき、また、有権者の唯一の政治行動である、選挙における投票は、

情緒的選択であってはならない、と、書きました。

本稿の趣旨はそれらと同じです。


私自身、安倍首相の思想、とりわけ憲法を改正し、日本を戦争が出来る国にしようとしていたことに関しては、

今、この瞬間も、徹頭徹尾反対です。

また、前期国会で、16回もの強行採決を断行したことは、ファシズムと言っても良い、許し難い暴挙だと考えています。

安倍首相がそういうことをしながら、「美しい国」を繰り返す姿勢も全く評価しません。

ですから、私のブログカテゴリーには、「安倍政権批判」という項目が有るぐらいです。

しかしながら、過去ログ(エンピツから数えると、1,500本以上有りますけど・・・)を読んで頂くと分かりますが

安倍首相の思想や全体主義的暴挙は、彼が「おぼっちゃん」で有ることが原因だ、と考えたことも書いたこともありません。


それは、関係ないし、云っても仕方がない(宿命なんだから。今更貧乏人の家に生まれ変われ、とは言えないでしょう?)。

裕福に育った人間への嫉妬心を、彼の行動への批判にすり替えている人が多いのではないでしょうか。

わざと意識しないようにしている、自分の心の暗い部分を冷静に観察するのは、苦しいけれど、やってみるべきです。



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2007.09.13

安倍晋三内閣総理大臣の所信表明演説と本日の記者会見/【追加】立花隆氏が辞任の真相について書いています。

◆安倍晋三内閣総理大臣、所信表明得員説より、抜粋引用。

全文は、首相官邸のサイトの第168回国会における安倍内閣総理大臣所信表明演説

に載っている。所信表明演説を行ったのはわずか二日前、9月10日である。この中で首相は、次のように述べている。

先の参議院議員通常選挙は、与党にとって大変厳しい結果となりました。

今回示された、国民の皆様の思いや怒りに対し、これまで十分応えきれていなかったこと、

政治と行政に対する不信を招いたことについての深い反省の上に立って、今後、国政に当たっていきたいと考えております。

「ここまで厳しい民意が示されたのだから、退陣すべき」とのご意見もあることは十分承知しています。

しかし、人口減少や地球規模の競争の激化、学校や家庭における教育力の低下、

日本を取り巻く安全保障の環境変化、こうした時代の大きな変化に直面している我が国が、

豊かな国民生活と明るい未来を手にするためには、経済・行財政の構造改革はもとより、

教育再生や安全保障体制の再構築を含め、戦後長きにわたり続いてきた諸制度を原点にさかのぼって大胆に見直す改革、

すなわち、戦後レジームからの脱却が、どうしても必要です。

「我が国の将来のため、子どもたちのために、この改革を止めてはならない」。

私は、この一心で、続投を決意しました。

初心に戻り、厳しい選挙結果を踏まえた「反省」と、国民のために闘うとの「覚悟」を持って、
引き続き改革に取り組むことにより、国民の皆様に対する責任を果たしてまいりたいと思います。

今日(9月12日)、安倍首相の記者会見を見て、日本中のかなりの人が、「開いた口がふさがらない」と感じたであろう。

本日の記者会見における首相発言から、抜粋、引用する。


◆本日(2007年9月12日)の記者会見より抜粋・引用。

本日、総理の職を辞するべきと決意をいたしました。

7月の29日、参議院の選挙が、結果が出たわけですが、大変厳しい結果でございました。

しかし厳しい結果を受けて、この改革を止めてはならない、また戦後レジームからの脱却、

その方向性を変えてはならないとの決意で続投を決意をしたわけであります。今日まで全力で取り組んできたところであります。

そしてまた先般、シドニーにおきまして、テロとの戦い、国際社会から期待されているこの活動を、

そして高い評価をされているこの活動を中断することがあってはならない、

なんとしても継続をしていかなければならないと、このように申しあげました。

国際社会への貢献、これは私が申し上げている、主張する外交の中核でございます。

この政策は何としてもやり遂げていく責任が私にはある、

この思いの中で、私は、中断しないために全力を尽くしていく、職を賭していく、というお話をいたしました。

そして、私は、職に決してしがみつくものでもない、と申し上げたわけであります。

そしてそのためには、あらゆる努力をしなければいけない。

環境づくりについても、努力をしなければいけない、一身を投げ打つ覚悟で、全力で努力すべきだと考えてまいりました。

本日、小沢党首に党首会談を申し入れ、私の率直な思いと考えを伝えようと。

残念ながら、党首会談については実質的に断られてしまったわけであります。

先般、小沢代表は民意を受けていないと、このような批判もしたわけでございますが、

大変残念でございました。今後、このテロとの戦いを継続させる上において、

私はどうすべきか、むしろこれは局面を転換しなければならない。

新たな総理のもとで、テロとの戦いを継続をしていく、それを目指すべきではないだろうか。

きたる国連総会にも、新しい総理が行くことが、むしろ局面を変えていくためにはいいのではないか。


◆一昨日は、国民への責任を果たすと云っていたのに、小沢代表が会ってくれないから、もういやだ、ということ?

一国の指導者が、

「皆がお前は、辞めろというが、私は覚悟を決めて、責任を持って任務を遂行したい」

という意味の発言をした。同じ政治家が、わずか二日後、
「野党党首に会談を申し入れたが、断られた。私にはもう無理だ。誰か他の人、後はよろしく」

と言った。「無責任」という言葉は今日の為に日本語に存在していたのではないか。



しかし、安倍さん。「戦後レジームからの脱却」という言葉がよほどお好きなのですね。

私には、最後まで意味が分からなかった。

立花隆氏が、立花隆の「メディア ソシオ-ポリティクス」第115回の冒頭で、

内閣改造によって、第2次安倍内閣が発足したものの、この内閣がそれほどもつとはとても思えない。

と、書いていて、その通りになった。

しかし、立花隆氏とて、まさかこれほど早く、異常な形で第2次安倍内閣が崩壊するとは思わなかっただろう。

日本中探しても、永田町の情報筋以外、誰も想像しなかったに違いない。


◆完全に素人の勝手な想像だが、極度のストレスにより、解離性障害になっていた(又は、いる)のではないか。

先日、モンゴル人の相撲取りにこの診断が下され、「乖離性障害」と表記されていたようだが、

今、調べたら現在は「解離性障害」の方が一般的だという。要するに昔でいうところの、ヒステリー。

参院選後、また、第2次内閣を組閣した途端に農水相が辞任した頃から、私は何となく、首相の表情が変だな、

と思った。そして、以前読んだ解離性障害の説明を探してきた。次の通り。

強い葛藤に直面して圧倒されたり、それを認めることが困難な場合に、その体験に関する意識の統合が失われ、

知覚や記憶、自分が誰であり、どこにいるのかという認識などが意識から切り離されてしまう障害。

安倍首相は、自分が誰か分からなくなっていたとは思えないが、非常に困難な政局に直面している割には、

ぼんやりしていたり、薄笑いを浮かべたり、「心ここにあらず」に見えた。

わずか2日で、正反対の内容の演説をするのも、そのためではないかと思う。

お断りしておくが、言うまでもなく、私は医者ではないから、診断など出来るわけもない。

ここに書いたのは、完全に私個人の想像であり、情報の裏付けは全く存在しない。


◆与党議員も怒っているというが、安倍晋三氏を首相に指名したのは、貴方達でしょう。

与党の国会議員が、安倍首相の突然の辞任は無責任だ、という。

しかしながら、首班指名選挙で、安倍晋三を内閣総理大臣にしたのは、他ならぬ自民党員だ。

ここまでいい加減な人物を日本の政治の最高責任者に選んだ自民党員の責任が問われるべきだ。

すなわち、衆議院解散、総選挙である。

与党は郵政民営化選挙と同じ、衆議院議席の3分の2を獲得できるか、

民意を問うべきだ。「小泉チルドレン」なんか、悲惨だろうね。


◆【追加】立花隆氏が辞任の真相を書いていますね。

立花隆氏が、立花隆の「メディア ソシオ-ポリティクス」最新号で、安倍首相辞任の真相について書いています。

「病気」はウソではないが、それは、まだ「隠れ蓑」で、辞任の本当の理由はその裏にあるのだそうです。

ご参考まで。



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2007.09.12

【お薦めCD】ラベック姉妹(クラシックピアニストです)による、ラグタイム(ジャズです)集

◆「ラグタイム」とはごく初期のジャズです。


今の若い人はきっと見たことがないのではないでしょうか。

スティングというアメリカ映画があります。

映画でも音楽でも人それぞれ好みが違うのは、充分分かっていますが、この映画は、悪いこと云わないから、見てご覧なさい。

絶対に面白いです。ほぼ100パーセント保証します。

この話を続けたらキリがないので、ここまでにしますが、「スティング」で至る所に使われているのが、

スコット・ジョプリン(1868-1917)という作曲家が書いた曲です。

ジョプリンは「ラグタイムの王」と呼ばれています。

「ラグタイム」とはごく初期のジャズで、主にピアノ独奏用に書かれた作品です。

まあ、とにかく楽しいから。聴いて下さい。

"The Entertainer"です。途中、わざと乱暴なタッチで弾いていますが、

再生開始後、1分15秒辺りから素晴らしいテクニックの披露となります。







楽しいですね。文句の付けようがありません。もう一曲、「メイプル・リーフ・ラグ」です。







お聴きのとおりです。ピアノ二台だけなんですね。リズム・セクション(ドラムスなど)がいなくても、スウィングできるのです。

但し、こういう事ができるのは(いつも書いていますが)、演奏者が、基礎から地道に積み上げた高度なテクニックを習得しているためです。


◆ラベック姉妹は、クラシックのピアニストです。

フランス人で、「ラベック姉妹」と日本では呼ばれているピアニストがいます。

非常に珍しいのですが、二人とも相当な美人で、しかも、本当にピアノが上手い。

姉がカティア・ラベック、妹がマリエル・ラベック。2歳ちがいです。

美人姉妹と云ってもですね。今、確かめたら、お姉さんは私より10歳年上なんですよ。



そうかあ。ラベック姉妹っていうと「クラシックのアイドル」みたいな印象だったけど、時が経つのは早いものです。

ま、それは大したことではありません。

お母さんがピアノ教師だったので、二人とも幼い頃からピアノを習い始めました。

二人とも、大変才能に恵まれていて、パリ音楽院ピアノ科を「卒業」しています。

パリ音楽院(少なくともピアノ科)を「卒業」した、というだけで、相当秀でた音楽家であると推定されます。

何故かというと、パリ音楽院、コンセルヴァトワールというのは、もの凄く厳しくて、入学は出来ても、滅多に卒業出来ないのです。

たとえば、毎年何度もある試験(勿論、実技=演奏です)。

今回、80点だったとしましょう。数ヶ月後の試験で、また80点だった。さて、どうなるでしょう?

退学です。

何故か。「向上していないから」。

大変なことは、まだあります。学生は5年間の在学中に必ず、一等賞(プルミエ・プリ)を取らないと、卒業させて貰えないのです。

但し、一等賞とは、相対評価ではなく、絶対評価です。パリ音楽院の一等賞にふさわしい、音楽性と技術を有している、と認められれば、

たとえ入学したばかりの一年生でも、予備試験を受けた後、本試験で一等賞をとれば、卒業できるのです。

「パリ音楽院ピアノ科卒」と名乗ることができるのは、そういう人たちだけです。

それにしても、二度同じ成績だったら、即座に退学って、そんなキビシイ学校がこの世にあるんですねえ・・・。



姉妹揃って、同じくらい優秀であることは、むしろ少ないと思うのですが、

ラベック姉妹は、二人とも一等賞をとり、「卒業」しています。一流です。

昨年のベルリンフィルの野外コンサート(ヴァルトビューネ)にゲストとして招かれ、

「動物の謝肉祭」と、プーランクという作曲家の「2台のピアノと管弦楽のための協奏曲」を演奏していましたが、

もの凄く上手かったです。



彼女たちは、これまで何度かベルリンフィルの普通のコンサートにもソリスト(正確には二人だからデュオ)として呼ばれています。

ベルリンフィルのソリストとして呼ばれるということは、一流の証しなのです。


◆お薦めCDは、これに尽きると思います。

ラグタイムをクラシックのピアニストが弾いたCDは、結構あるのですが、

やはり、ラベック姉妹が高度なテクニックで緩急自在に弾いている、ラグタイム・ミュージック集が良いと思います。

この一枚で相当楽しめます。



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2007.09.10

テロ特措法への素朴な疑問だが、何故、日本が他国の艦船に無料で燃料を供給しなければならないのか。

◆テロ特措法は911テロの後、アメリカが始めたアフガニスタン戦争を支援するための法律である。

2001年9月11日(明日ですな)、米国がテロリストに攻撃された後、

これは、ウサマビンラディン(元はといえば、アメリカがテロリストとして育てた人物)率いるアルカイダのしわざで、

アフガニスタンのタリバン政権が、アルカイダをかくまっている、と断定して、国際連合は武力を行使する決議をしていなかったのに、

勝手に始めた戦争であり、国際法に違反している。

この違法性は、イラク戦争のそれと同一であることは、「テロ特措法延長に反対=民主・小沢氏が米大使に言明」←小沢代表の発言は、正しい。


に書いた(ココログでは、ここに載っています)。



もう一度書く。

新聞各紙が、「テロ特措法延長に『賛成』か『反対』か」という世論調査をしているが、賛成、反対の問題ではない。

テロ特措法は、「アメリカがアフガニスタンに仕掛けた戦争を支援する」行為である。

戦争をしている、同盟国に対して給油活動という、歴とした後方支援を行うことは、日本国憲法が禁止している集団的自衛権の行使であり、違憲である。

だから、賛成も反対もない。議論の余地はない。

これは、私がウェブ日記・ブログで嫌と云うほど何度も繰り返し説明した論理だが、国際法など持ち出さなくても、常識的な感覚でも不思議なことがある。


◆アメリカ、他、日本から無料で燃料の供給を受けている11カ国。どうして自分の国のフネの燃料ぐらい自国で用意しないんだよ。

テロ特措法に基づき、海上自衛隊が何をしているかといえば、インド洋に停泊して(ずっと停泊しているわけでも無かろうが)、

「テロと戦う」アメリカを含む11カ国に燃料を「無料で」差し上げているのである。

おかしくないですか?

アメリカは、911の仕返しの為にアフガニスタンに潜伏するテロリストを掃討するべく、軍艦を派遣している。

アメリカがアメリカの為にとっている軍事行動でしょ?

どうして、その燃料を日本が提供するの?

天下の米国海軍は、自ら燃料を確保できないのですか?世界一の経済大国にして、軍事大国ですよ?

その他の国も、自国の軍隊のフネの燃料を日本に頼らないと、動かせないのですか?

そんなことないでしょ?そんなの軍隊じゃないですよね。

日本が燃料を供給しないと、世界の主だった国の軍艦は航行できないのですか?

そんな馬鹿なこと有るわけ無いでしょう。911の後、小泉がブッシュの機嫌取りの為に「無料ガソリンスタンド」を始めて、

他国にも知れ渡り

「こりゃ、具合がいい、ジャップのフネがタダで燃料をくれるぜ」

とほくそ笑んでいるのが、分かりませんか?安倍首相?



テロ特措法を廃案にしたら、国際社会の信頼を失うって、信頼する方が図々しいんだよ。

これでは、日本は世界の「パシリ」じゃないか。

6年もガソリンスタンドをやっても、一向にテロは無くならないじゃないか。

日本がガソリンスタンドをやったことにより、何人テロリストを捕まえたのか、国民に報告するべきじゃないですか?安倍首相?

燃料費は我々が収めている税金で賄われているのだからね。

私は、自分の納めた税金を、人殺しの手助けに使っていい、と云った覚えは無いですよ。


ブッシュが、テロ特措法を延長してくれと言ってきている。

それを、「かしこまりました」というから、いつまで経ってもナメられる。

アメリカの世論は、ブッシュが始めた戦争が間違っていたことは明らかだと見なしており、

イラクからも早期撤退を求めている。共和党は劣勢だ。

風前の灯火のブッシュに肩入れする安倍首相は如何にもセンスがない。

「日本は憲法の規定により、戦闘行為にある同盟国を支援することは出来ない。今までは、特例中の特例だったのだ」

と云えば良いのだ。

そんなことをしたら、有事の際、アメリカは日本を守ってくれなくなる、という貴方。

ここに、所謂日米安保条約(日本国とアメリカ合衆国との間の相互協力及び安全保障条約)

が載っています。

何処に、米国が日本を「守る」と書いてあるか、教えて下さい。


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2007.09.09

「給油継続」だめなら内閣総辞職も、首相が示唆←本当ですかあ?

◆記事:「給油継続」だめなら内閣総辞職も、首相が示唆 (9月9日19時29分配信 読売新聞)

【シドニー=松永宏朗】安倍首相は9日夕(日本時間9日夕)、シドニー市内のホテルで記者会見を開き、

11月1日に期限を迎えるテロ対策特別措置法の延長問題で、

「民主党はじめ野党の皆様のご理解をいただくため、私は最大限の努力を払わねばならないと考えている。

そのために全力を尽くし、職を賭(と)していく考えで理解を得ていく」と強調した。

そのうえで、「すべての力を振り絞って職責を果たしていかなければならない。

そこで私の職責にしがみつくということはない」と強調し、

インド洋における海上自衛隊の給油活動が継続できなくなった場合、内閣総辞職もあり得るとの考えを示唆した。

首相はまた、この問題で民主党の小沢代表に党首会談を呼びかける考えも表明した。


◆コメント:テロ特措法は国内法です。

安倍首相はよく考えないで発言するから、にわかに信用し難い。

また、相変わらず要領が悪いなあ、と思う。

記事には載っていないが、安倍首相は昨日、テロ特措法に基づく海上自衛隊によるインド洋上での

給油活動を国際公約だ、と位置づけた。発言そのものは

「対外的な公約で、私の責任は重たい。どういう法的な担保にしていくかは工夫の余地がある」

というものである。

どうしてよく考えないでそういう発言をするかなあ・・・。

テロ特措法は、日本の国内法である。

条約でも議定書でもない。他国には何の約束もしていない。

国際公約って首相が勝手に決めるなよ、と自民党内部でも批判が起きているという。


◆新法案を提出しても無駄。

自民党は、テロ特措法に替わる新しい法案を提出しようとしている。

これは、何故かというと、

11月1日が来ればテロ特措法の期限が切れ、廃案になる。しかし、新法案ならば、審議継続が可能になるからである。

ところが、新法案には民主党は今から反対しているから、成立の見込みは低い。

仮に新法案が可決されても、自衛隊を派遣する際には国会承認を必要とする。参議院で承認が得られない。

だから、自民党内にも「国際公約」なんて大見得を切って、どうする気だ、と怒っている連中がいるのだ。


◆首相自身は「内閣総辞職」という言葉を口にしていない。

新聞見出しは、「首相、内閣総辞職を示唆」となっている。

さきほど、首相記者会見の模様をテレビで見た。確かに「職を賭していく」とは言っている。

そこで、記者がすかさず、「それは、内閣総辞職を意味すると解釈してよろしいですか?」と訊いた。

これに対する答は、イエスかノーしかないだろう。ところが安倍首相の答弁は例によってのらりくらりで、

「すべての力を振り絞って職責を果たしていかなければならない。そこで私の職責にしがみつくということはない」

と述べているだけである。「内閣総辞職」の言葉は首相の口から出ていない。


◆参院選後の「実績」がありますからねえ。

7月の参議院議員選挙前、安倍首相は繰り返し、

「この選挙は、私と小沢さんのどちらが首相にふさわしいか、を問う選挙だ」

と云っていたが、選挙で大敗を喫したのに、総理を辞めなかった、という「実績」があることは、記憶に新しい。

テロ特措法延長に失敗し、新法案成立に失敗しても、
「内閣総辞職する、とは言っていない」

と、言い出しかねない。



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2007.09.08

「奈良、札幌の受け入れ拒否 「受診しない妊婦にも責任」←そのとおりだ。/【追加】厚労相、産科医不足問題で「報酬を引き上げたい」

◆記事:奈良、札幌の受け入れ拒否 「受診しない妊婦にも責任」(北海道新聞 09/07 18:10)

奈良県や札幌で、救急搬送された妊婦の受け入れを医療機関が相次いで断った問題で、

拒否された患者全員が出産まで一度も産科を受診してなかったことから、産婦人科医の間で批判の声が上がっている。

背景には札幌市内だけで年間一千万円を超す出産費用の未払いがあり、救急態勢の改善だけで問題は解決しない。

「病院や役所ばかり責められるけど、妊娠六カ月まで医者に行かない妊婦がそもそも悪い」

札幌市内の総合病院の産婦人科で働く四十代の男性医師は、奈良の女性の自己責任を問う。

奈良の女性も、札幌で五回以上受け入れを断られた女性五人も、全員に産科の受診歴が無かった。
「妊娠したかなと思ってから出産まで約二百八十日。その間、一度も受診しないというのは確信犯ですよ」。

札幌市産婦人科医会の遠藤一行会長も語気を強めた。

通常の患者は妊娠の兆候に気づいた時点で産科にかかる。

容体が急変しても、119番通報すれば、かかりつけ医に運ばれる。

国民健康保険なら一人三十五万円の出産育児一時金も支給される。

遠藤医師が「確信犯」と嘆く患者の大半は国保の保険料が未納、または無保険者という。

保険料未納なら、失業や災害など特別な事情がない限り一時金は差し止められる。

保険を使えないので妊娠しても産科にかからず、陣痛が始まってから119番通報する。
「救急車に乗れば必ずどこかの病院に行けますから。無事産んだら、退院する段になってお金がない、と。

ひどい場合は子供を置いて失踪(しっそう)する。病院はやってられませんよ」。

遠藤医師は嘆く。

同医会の調査によると、二○○六年度に、救急指定を受けた札幌市内の十四医療機関だけで、

出産費用の未払いは二十六件、総額一千万円を超す。

同医会理事で市立札幌病院の晴山仁志産婦人科部長は「予想より多い数字」と驚いた。

医療機関からみると、かかりつけ医がおらず、救急搬送される妊婦は、

未熟児などの危険性が不明でリスクが高い上、出産費不払いになる可能性も高く、受け入れを断る病院が出てくる。

ただ、産科にかからない妊婦を責めるだけでは、子どもの生命は守れない。

胆振管内で産婦人科を開業する六十代の男性医師は
「産科に行かない妊婦にはそれぞれ事情がある。救急態勢以外に、母親側の背景を検討して対策を講じないと、問題は繰り返される」

と訴えている。


◆コメント:奈良と札幌の妊婦には「かかりつけ」がいなかった

一昨日、「救急搬送妊婦の2割、最初の病院で拒否…千葉市」←マスコミの過剰・偏向報道

という記事を書き、その中で奈良の妊婦が病院の「たらいまわし」に遭い、死産となった事件に触れた。

そこで私は、

もう一つ不思議なことがある。

奈良県の妊婦は、死産という結果になり、気の毒ではあるが、何故「かかりつけ」の病院を指定しなかったのか。

妊婦は定期的に、同じ産婦人科に通っているはずだ。

妊婦はいつ産気づいても良いように、なるべく自宅近くの産婦人科をかかりつけにしておくものだ。

と書いた。

すると読者の方から、「奈良の妊婦にはかかりつけの医者がいなかった」ことを教えていただいた。

奈良の事件は8月27日に起きたが、新聞にはそのようなことは書かれておらず、ただ、
「11の病院が救急車の受け入れを拒んだので、死産に至った」

という内容だった。翌日、社説でこの問題を取りあげた社も多かったが、そこでもやはり、

患者側に落ち度が無かったのかどうかには触れられていなかった。

だから、私は「このような報道は不公平だ。」と書いた。やはりそうだった。

冒頭の記事は北海道新聞のもので、医者、病院側の言い分を載せている。

驚いたことに、奈良や札幌(でも同じようなことがあった)の妊婦は、妊娠六ヶ月まで、

医師の診察を受けていなかった。つまり、「かかりつけ医」がいなかったのである。

おかしいと思ったよ。

一昨日書いたとおり、かかりつけ医がいたら、救急車は最初にそこに連れて行くはずだ。

どうやら、奈良や札幌の「たらい回し」は、100%とは断言できないが、相当程度、患者にも責任がある、と考えられる。


但し、厳密に言うと、記事の後半で「六十代の男性医師」が言うとおり、

何故妊娠6ヶ月まで医師の診察を受けなかったのか、をさらに明らかにする必要がある。

単純に、患者がだらしのない人物なのか。

保険の問題なのか? つまり、国民健康保険の保険料が上がって払えず、保険証を取りあげられてしまって

病院の診察を受けたくても受けられなかったのか。

もし、保険料を払えなかったとしたら、それは、本人の責任ではない事情により極端に所得が低いのか。

または、怠惰で働かないから所得が低いのか。

或いは、実は保険料を支払える程度の所得はあるのに、故意に保険料を納めなかったのか。

健康保険の事だけを考えても、確かめるべきことはこれほどあるのだ。

そういうことを一切書かないで、とにかく、救急車の受入を拒否した病院・医者だけが悪い、と

決めつけた報道は、間違っている。


北海道新聞をいつも読んでいるわけではないので、この新聞が、一般的に優れた報道をする新聞社なのかどうか、

私には判断が付かないが、本件に関して、この記事を載せたのは、評価されるべきである。


◆【追加】記事:舛添厚労相、産科医不足問題で「報酬を引き上げたい」(読売新聞 - 09月08日 11:23)

舛添厚生労働相は8日、深刻化する病院の産科医不足について、

「勤務環境が非常に悪い。報酬面で見てあげないと、医者が不足し、なり手がいなくなるので、(待遇改善を)やりたい」と述べ、

産科医を診療報酬で優遇する考えを示した。都内で記者団に語った。

産科医は過酷な勤務体制や、医療事故の訴訟リスクが高いことなどから、減少が続いており、

産科を閉鎖する病院も相次いでいる。今後、厚労相の諮問機関である中央社会保険医療協議会に、

産科に報酬を重点的に加算するよう諮問する予定だ。


◆コメント:当然だと思いますよ。

産婦人科医が減っているのは、死ぬほど働いて、勤務医の給料は安く、真面目に任務を遂行しても、

問題があるとすぐに刑事被告人にされてしまうからである。私の親戚にも産婦人科の勤務医がいる。

全くあんなキツイ仕事があるだろうか。何日も泊まり込みで働いて、やっと自宅に戻り一風呂浴びて、

さあ、メシだ、というその瞬間、病院から電話がかかり、担当患者の容態が急変したという。

結局、彼の母親が用意していた御馳走を一口も食べず、病院に戻っていった。

そしてそれから、何日も戻ることがなかった。また徹夜が続いたらしい。

だが、医師はこれが仕事だから、当たり前なのだ、と自らに言い聞かせてやりきれなさを我慢している。

これほどのことをして、大学病院の勤務医なら時給にすれば1000円にもならない、という。

殆どの分娩は見事にこなしているし、出血が激しいとか、新生児が呼吸をしないとかの非常事態も

切り抜けている。それなのに、たった一回失敗したら、罪人、人間の屑、のように患者やその家族に

言われるのだ。

これでは、産科医のなり手が減るのは当たり前だ。

人に、大変な仕事をさせておいて、カネを払わないのは、一番いけないことだ。

資本主義社会である。高度な技術を身につけた者は、それなりの対価を得て当然なのだ。



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2007.09.07

ジャーマン・ブラスで大笑い。最近「ジャーマン・ブラス中毒」なんです。新たにお薦めCD。

◆クラシックとラテン・ミュージックとディキシーランドが一枚に入っているのです。

ジャーマン・ブラスというのは、文字通りドイツの金管楽器だけの合奏体です。

1970年代に、ベルリン国立音楽大学で金管を専攻していた仲間が結成したのでそうです。

初めて、当ウェブ日記及びブログで御紹介したのは、奇しくもちょうど二ヶ月前でした。

エンピツではこちら→あまりの上手さに絶句。お薦めDVD(CD)「ジャーマン・ブラス・ゴーズ・バッハ」

ココログでは、こちらになります。

【(為参考)ココログでmp3が聴けない方へ】

少し、テクニカルな話になりますが、ココログをMacで読んで下さっている方、ココログのmp3再生ソフトでは、聴けなくなることがあるようです。

そのときは、文章の最後に、エンピツへのリンクがありますので、エンピツにアクセスして下さい。

そこでは、単純にmp3ファイルへのリンクが貼ってあるだけです。

Macは使ったことがないので、良く分かりませんが、とにかくMP3再生ソフトがあれば聴ける筈ですね。


◆全員、クラシックの金管楽器奏者です。

ジャーマン・ブラスのメンバーは全員、一流のオーケストラ(オペラハウスのオーケストラ、シンフォニー・オーケストラ)のメンバーであったり、

音楽大学の教授を兼務しているような「偉い」センセーたちなのです。

これを、覚えておいて下さい。後で、唖然となさることでしょう。

初めてジャーマン・ブラスでおすすめしたのは、ジャーマン・ブラス・ゴーズ・バッハというDVDでした。

これは、文字通りオール・バッハ・プログラムなのですが、大変素晴らしい。

バッハがヴィヴァルディのヴァイオリン協奏曲をチェンバロ独奏用に編曲した

作品(作品番号BWV972)を、更に、パラパラと抜群のテクニックでトランペットを吹いている、

マティアス・ヘフスという人が金管アンサンブル用に編曲したのを聴いて下さい。

第三楽章です。







完全にクラシック音楽ですが、抜群のテクニックと音楽性。聴いていてスカッとします。

DVDを見ると、如何にも生真面目そうです。ところが、人間は色々な面を持っています。

今日御紹介するCDを聴くと、「これが、あのクソ真面目そうなジャーマン・ブラス?」と、

驚かれることは、間違いありません。


◆ベスト・オブ・ジャーマンブラス「エッセンシャル」

今日ご紹介し、お薦めするのは、ベスト・オブ・ジャーマンブラス「エッセンシャル」です。

リンク先のAmazonのページをご覧になると分かりますが、このCDには16曲録れてありますが、最初の8曲はクラシック。

ところがこのクラシックも編曲にユーモアがありましてね。良いのですわ。なかなか。

スメタナという作曲家の「売られた花嫁」から「道化師の踊り」をどうぞ。







良くもまあ、これほどパラパラと吹けるものです。

冒頭、トランペットが吹く細かい動きは、原曲ではバイオリンが弾くのです。

さて、いよいよ、ジャーマン・ブラスがハメをはずします。



「バーボンストリートパレード」という曲です。再生開始から1分ぐらいは、おとなしいのですが、

そのあと、突然ディキシーランドになります。







ハメを外すと書きましたが、たとえ、ふざけて吹いているように聞こえても、

こういうの、基礎が出来ているから吹けるんです。ジャズでもなんでも、最初はクラシックなのです。



最後にもう一曲。これは、もう、どんちゃん騒ぎです。

ラテン・ミュージックです。初めて聴きました。

「グワダラハーラ」という曲です。曲名の意味は分かりません。すいません。







最初のバッハを吹いたのと同じ人たちが演奏しているのですよ。

普通ドイツのクラシックトランペット奏者はこういう派手な音を出しませんが、

曲に合わせて「軽い」音色を出しています。

音色を変えるといっても、簡単な事じゃないのです。

勿論楽器は色々使い分けていますが、よくぞここまで、徹底的にふざけたな、と思います。

ですが、こういう「楽しい曲を楽しく聴かせる」ためには、それなりの技術が要ります。

この曲を下手くそが吹いたら、全然面白くないです。

人を不愉快にするのは、バカでもできます(巨大掲示板を見ればあきらかですね)。

これに対して、人を楽しませる、喜ばせる、感動させるのは、

地道に、何年もかけて基礎を身につけた人だけがなし得る事です。

そう考えると、このCDは、バッハのDVDとは別の意味で感動的です。

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2007.09.06

「救急搬送妊婦の2割、最初の病院で拒否…千葉市」←マスコミの過剰・偏向報道

◆記事:救急搬送妊婦の2割、最初の病院で拒否…千葉市 (9月5日21時42分配信 読売新聞)

千葉市で昨年、夜間に救急搬送された30歳代の妊婦が、16の病院から電話での受け入れ要請を断られ、

通報から約1時間後に搬送された千葉大学医学部付属病院(千葉市中央区)で切迫流産と診断されていたことが5日、分かった。

同市消防局では「妊婦が、その後流産したかどうかは搬送後のことで分からない」とし、

受け入れを拒否された理由についての記録も残っていないとしている。

同病院も「個人情報にかかわることで、そのような患者がいたかどうかを公表する予定はない」という。

同局は、昨年1月から今年7月までの間、千葉市内で救急搬送した妊婦について、何回目の要請で受け入れ先の病院が決まったかを調べた。

その結果、この期間中に救急搬送した妊婦は232人で、約20%に当たる46人が、救急隊員が最初に要請した病院に受け入れを断られていた。


◆コメント:騒ぎの発端は、8月29日の奈良ですね。

マスコミは鬼の首を取ったように騒いでいる。何が何でも医者を吊し上げようとしているようで、公平性に欠ける。

今回の騒動の発端は周知のとおり、8月29日の奈良の出来事。

10病院、のべ12番目に救急車から問い合わせた病院でやっと、受け入れを承諾されたが、死産だったと。

ところが、最初に(妊婦の)受入を断った(医師は「拒否したつもりはない」と言っている)奈良県立医大病院が

槍玉に挙げられていた。


◆奈良県立医大病院のサイト(事態の経緯説明)を読みましたか?

奈良県立医大病院は、今般の妊婦救急搬送事案について説明している。

二人の当直医は、文字どおり不眠・不休で24時間、働いている。これで受け入れられない妊婦を受け入れる、と応えたら、

その方が無責任だ。マスコミの医師・病院バッシングを読んだり聞いていると、病院の事情を全く無視して、

「人の命を救うのが医者の務めだろう」

という、単純かつ幼稚な原則論を繰り返すばかりだ。

驚異的にバカなのは、やはりいつもの産経新聞である。事件翌日の社説見出しは
妊婦たらい回し また義務忘れた医師たち

である。

忘れるわけがねえだろう。バカ。来られても診られない患者を受け入れる方が無責任じゃないか。

今般の妊婦救急搬送事案についての2ページ目を読めば、

産婦人科医が2名しかおらず、徹夜で他の患者を診て、一睡もしないまま翌日の外来に出ていたことが分かる。

これで、「(医者の)義務を忘れた」と叩かれたら、普通、人間は次第にやる気をなくす。

一般的状況として、全国的に産科医が不足しているのは常識である。

冒頭の記事は千葉県だが、全国的な問題となっている。

この状態が放置されているということは、医療行政の問題である。行政府の責任である。

もう一つ不思議なことがある。

奈良県の妊婦は、死産という結果になり、気の毒ではあるが、何故「かかりつけ」の病院を指定しなかったのか。

妊婦は定期的に、同じ産婦人科に通っているはずだ。

妊婦はいつ産気づいても良いように、なるべく自宅近くの産婦人科をかかりつけにしておくものだ。

最初からそこへ行くのが普通ではないか。産気づいたときに、旦那がいないのならば、救急車を呼ぶのはやむを得ないとしても、

普段、診て貰っている病院を、救急隊員に告げなかったのだろうか?

医療に関わる問題が生じた際、充分にそのような事情を調べず、何でもかんでも

とにかく医者が悪い

という論調になるのは、不公平だ。



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2007.09.05

「<音コン>ピアノ部門、41人が第2予選に」←「毎コン」といいます。一次予選受けたのは何人だと思いますか?

◆記事:「<音コン>ピアノ部門、41人が第2予選に」(9月3日20時37分配信 毎日新聞)

第76回日本音楽コンクール(毎日新聞社、NHK共催、特別協賛・三井物産)ピアノ部門の第1予選が、

8月31日~9月3日の4日間、東京都文京区のトッパンホールで行われた。

応募の210人が課題のベートーベンなどを競演、岡本美智子、迫昭嘉ら11氏による審査の結果、41人が第2予選へ進んだ。

◆コメント:毎コンについては何度も書きましたが、また、書きます。

記事では、音コン=日本音楽コンクールと表記されていますが、クラシック関係者は今でも「毎コン」と呼びます。

毎日新聞社(旧東京日日新聞)が主催するコンクールだからです。年に一度行われます。

そして、今年が76回なのです。これが何を意味するか?

何と、毎日新聞は戦前に西洋音楽のコンクールを始めたのです。大した先見の明です。

私は、エンピツ時代から、毎コンについて何度も書いています。

今、検索したらこれだけありました

全ての記事が毎コンをメインテーマに据えているわけではないけれど、何らかの形で言及しているわけですね。

全くご存じない方も多いでしょうが、毎コンとはクラシック音楽のプロ(演奏家、作曲家)を目指す人の為の、

日本で最も権威のある、唯一本当のコンクールと言っていいコンクールです。

毎コンに出る、と決断をするだけで大変なことです。師匠の許しが無ければ出られません。

日本で最も上手い人たちが結集するのですから、下手を出したら、師匠も恥をかくのです。

◆一次予選を受けた210人は、本選まで残るつもりで練習してきたのです。一次予選合格はわずか41人でした。

毎コンのピアノ部門やバイオリン部門に出る人ってのは、素人が聴いたら、もう、プロと変わりません。

一次予選で落ちた、210-41=169人ですら、我々が聴いたら、

「これ以上、勉強すること、あるの?」

「コンクールなんか受けなくても、実力は充分みとめられるとおもうけど・・・」

といいたくなる。それぐらいのレベルなんです。

これが毎コン公式サイトです。

部門別に日程や課題曲が載っておりますのでピアノ部門を見てみましょう。

スクロールすると課題曲が出てきます。

早合点しないでいただきたいのですが、この膨大な曲を全て弾くのではありません。


◆第一次予選。

「与えられた9曲のなかから、2曲を選んで練習してきなさい。当日クジでそのウチのどちらかを指定します。」

ということですから、ここで2曲練習しておかねばなりません。(第一楽章だけ)。

但し、「都合により途中で演奏をカットする場合がある」

とあります。審査員が、「下手」だと思ったら、「ハイ、君、もういいよ。ご苦労さん。」というわけです。


◆第二次予選。

バッハを1曲。ショパンのエチュード(練習曲集)という難しいのから、1曲。

リスト、ラフマニノフ、スクリャービン、プロコフィエフ、バルトークの練習曲(無茶苦茶難しい)から、1曲。

フォーレ、ラベル、ドビュッシー(印象派ですね)から任意の一曲。

第二次予選を通ってもまだ、予選。


◆第三次予選。

ハイドン、モーツァルト、ベートーベンのソナタからどれか一曲(全楽章)。

自由曲(参加者が自由に選べる。但し、選曲のセンスも審査の対象になる)1曲。

日本人作曲家のピアノ曲を1曲。

これらを全体で、30~40分程度にまとめろというもの。

つまり、リサイタルを演るようなものです。音楽性・技術は勿論、プログラムの構成が、

審査される。あまりにもちぐはぐな選曲をすると、センスが無いと見なされるわけです。

第三次予選を通るのは、わずかに5人程度(最初の参加者は210人でしたね)。


◆本選。

ようやく本選です。

オーケストラの伴奏で、指定された31曲の中から、自分で(師匠と相談して)決定します。

コンチェルトを弾くのは予選とは全然違います。オーケストラと「合わせる」ということです。

コンクールを受けるのは学生さんですから、この時初めてオーケストラの伴奏で弾きます。

難しいのは、コンチェルトにおいて、独奏者はずっと弾いているわけではない。3次予選までは

ピアノ独奏曲ですから、弾き始めたら終わりまで弾きっぱなしです。

コンチェルトでは、ソリストは休みでオーケストラだけが演奏し、また、ピアノが加わる、という箇所が

かならず存在する。そこを間違えると、最悪の場合、演奏が停止してしまいます。


◆本選を聴きに行ったことがあります。

私はかつて、日比谷公会堂のピアノ部門本選を聴きに行ったことがあります。

ピアノ協奏曲を5曲続けて(休憩時間はありますが)聴くのはなかなかしんどいですが、それはさておき、

私が聴きに行った年、本選出場者のひとりがこの「入り」を間違えて、演奏がストップしました。

音楽演奏において、「途中で演奏が停止する」以上の大事故はありません。気の毒でした。

余談ですが、最近判明して驚いたことがあります。

私の日記・ブログを読んで下さっているプロの弦楽器奏者が、

なんと、その「大事故」の際、伴奏するオーケストラの一員として、ステージにおられたというのです。

世間は狭いですね。


◆皆、本選に残るつもりで受けるのです。

今年のピアノ部門参加者は210人。皆、本選に残ることを目指し、コンチェルトまで練習してくるのです。

しかし、第一次予選、合格したのはわずかに41名。

毎年、こんなものなのです。それは分かっている。

だけど、どうせダメだといって受ける人はいない。皆、将来のソリストを夢見て、研鑽を積む。

コンクールが全てでは勿論ありません。しかし、若い音楽家(の卵)の演奏を聴いていると、若者のひたむきな音楽への情熱、

みずみずしい生命力が音楽となってほとばしります。胸が熱くなります。

だから、私は好きなんです。毎コンが。



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2007.09.04

「安倍首相、遠藤農相の任命責任認める」←民間なら同じ失敗を繰り返す管理職は外されますよね?

◆記事:安倍首相、遠藤農相の任命責任認める(9月3日13時26分配信 読売新聞)

安倍首相は3日昼、首相官邸で記者団に遠藤氏を任命した責任について問われ、

「責任は私にある。残念だが、農水行政に遅滞がないよう、全力を尽くすことで責任を果たしたい」

と述べ、信頼回復に全力を挙げる姿勢を強調した。

若林氏を後任に起用した理由については、

「農水行政に通じている。(環境相時代にも農相を)1か月、兼務してもらった」と語った。


◆コメント:社会人になりたてのころ、「同じ失敗を2回も3回もするな」と言われました。

えー。別に、これは新入社員に限ったことではありませんね。

お役人さんや、政治家のセンセーがたの世界は知りませんが、まっとうなカタギの社会では、
「一回失敗するのは仕方がない。二回、三回と繰り返す奴は、ダメだ。」

という評価が常識となっております。安倍晋三内閣総理大臣、聴いてますか?

あなたは一体、何度「任命責任を認める」を繰り返すのでしょうか。過去の例を調べました。


  1. 昨年12月。首相の諮問機関である政府税制調査会の本間正明会長が、国家公務員宿舎に知人女性と同居していました。首相は当初言及を拒んでいましたが、後に、「任命責任を感じる」と言いました。

  2. 同じく昨年12月。佐田玄一郎行革担当相の関連政治団体の不正経理疑惑が浮上しました。佐田行革担当相は12月27日に辞任し、首相は「(任命)責任を感じる」と発言しました。

  3. 今年1月柳沢伯夫厚生労働相が「女性は産む機械」と発言した問題で、首相は1月31日の参議院本会議で、「私も深くお詫びします」と謝罪し、任命責任を認めた形となりました。

  4. 5月。松岡農水相が事務所費疑惑の真相が明らかになる前に自殺しました。安倍首相は、「私に任命責任がある」と言いました。

  5. 7月。久間防衛相の「原爆投下しょうがない」発言が問題となり、久間氏は辞任。安倍首相は、またもや、「久間氏を任命したことに」責任があることを認めました。

  6. 同じく7月。久間氏が辞任してわずか一週間後、赤城農相の事務所費問題が騒ぎになりました。参院選後に赤城農相は辞任し、首相は記者会見で、「当然私に任命責任がある」と述べました。

安倍晋三という人は、「任命責任を感じる」と一言、公の場で発言したら、

その時点で全ては許される、と考えているのではないでしょうか?
そうでなければ、何故これほど、同じような不始末を起こし、

「責任を感じる」といいながら、抜本的措置をとることもなく、

選挙で大敗したのに、ケロッとした顔で内閣総理大臣を辞めようとしないことの説明が付きません。


◆首相は辞め、民意を問うべきです。つまり、内閣総辞職、衆議院解散、総選挙

民間企業の中間管理職いや、肩書きのない若い人だって、6回も同じミスをしたら、

バカか、お前は!

といわれるのは必定で、クビ(解雇)にはならないまでも、その仕事からは外されるのです。

一国の宰相がこれほど短期間に同じ失敗を繰り返し、「責任は私にある」というだけで、実体に何の改善も見られない。

これは、辞めるべきです。内閣総理大臣がやめるということは、内閣総辞職。

そして、これほど失敗を重ねる人物を総裁に選んだ与党の政権政党としての能力について国民の評価を受けるべきです。

つまり、衆議院解散総選挙。

もしも、民主党が与党になっても問題は色々出るでしょう。

しかし、今の不祥事連発、カネの問題に関して、真っ黒の与党がそのまま政策を担当して、

憲法を改正するなんてことが許されるとは思えません。

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2007.09.03

9月1日は、英国の天才ホルン奏者、デニス・ブレイン(1921~1957)が亡くなってからちょうど50年でした。

◆ホルンという楽器はどうも本当に難しいらしいです。

冒頭から言い訳がましくてすみませんが、クレームが来る前に先手を打っておきます。

どんな楽器でも、本当に上手くなるためには、非常な努力を続けなければなりません。

ピアノ、バイオリン、ビオラ、チェロ、コントラバス、

ハープ

ピッコロ・フルート、フルート、オーボエ、クラリネット、ファゴット、

トランペット、ホルン、トロンボーン、テューバ、

ティンパニ。

スネアドラム(小太鼓)、バスドラム(大太鼓)、シンバル、トライアングル、カスタネット、

タンバリン、シロフォン、グロッケンシュピール(鉄琴の一種)、ゴング(銅鑼)、

テューブラーベル(のど自慢で使う、鐘です、幻想交響曲を聴けばすぐ分かる)、

これが、オーケストラで使われる楽器です(ピアノを除く。例外はあるが)。

どれも難しい。

オーケストラで使われない楽器(ギター、マリンバ、リコーダー、アコーディオン、サクソフォーン、ドラムス)

全て大変なんですよ。本当に上手くなるということは。


ただ、私が30年、色々なオーケストラを聴いて、見て、分かったのは、

ホルンの音色はオーケストラ全体の響きにかなり大きな影響を与える(ホルンセクションの責任は重大である)

ということ。そして、
本当に上手いホルンセクションというのは、厳しく吟味すると、かなり少ない

ということです。

昔は、曲の中で、ホルンの難しいところは、「間違えても当然」というと言い過ぎかも知れないけど、

「あ、やっぱり」ということがよくあったのです。

これは、私ひとりの偏見かどうか、思い悩んでいたのですが、幸い、拙日記・ブログの読者に、

中学から大学まで吹奏楽に打ち込んだ、というアマチュア・ファゴット奏者がおられます。私の半分以下の年齢の、若い方。

吹奏楽といえどもピンからキリまでありまして、この方は吹奏楽コンクールに出場するようなバンドに所属していたので、

盆も正月も、ゴールデンウィークも関係なく、すさまじい練習に耐えてきた方です。

この方がかつておっしゃたのですが、

「中学から大学まで、何百という吹奏楽団を聴いてきたけれど、ホルンセクションがホントに上手い、というバンドは、聴いたことも見たこともない」

そうです。やはり、ホルンの難しさは、ハンパではないようです。

色々と仰りたい方、いらっしゃるでしょうが、今日はデニスブレインを讃えるのが目的なので勘弁してつかあさい。


◆わずか36歳で事故死した天才ホルン奏者、デニスブレイン。(1921~1957)

この人は、車が好きで、オーケストラのリハーサル中(仕事中ですな)ですら譜面の後にはカー雑誌が広げてあったそうです。

その趣味が災いしました。

前夜、スコットランドの首都エディンバラでの音楽祭に出演した後、徹夜で車を飛ばしてロンドンに帰る途中、もう少しのところ、

ハットフィールドという場所で、街路樹に激突してしまいました。

もったいない。あまりにも勿体ない。その他、デニスブレインに関する諸々の情報は、

私の数百倍も詳しい方が沢山いらっしゃいますので、そちらをご覧下さい。

ウィキベディアには勿論のっています。

それから、リンクして良いのか分からんので、サイト名だけ。

熱烈なデニスブレイン信奉者が作った、「憧れのデニス・ブレイン」という、詳細を究めたサイトがありますから、

Googleで検索してください。簡単に見つかります。すごいね、この人。日本語と英語でこれだけのサイトを作るとは・・。


◆何が天才なのか。聴いて下さい。モーツァルト「ホルン協奏曲第一番 ニ長調」です。

デニス・ブレインの、何がそんなに、天才なのか。

一言で書くなら、音のコントロール。それ以外に書きようがないのです。

ホルンは4メートル近くもある、長い真鍮(ブラス)の管をグルグル巻いたものです。

管が長いと、難しくなるので理論は省略しますが、同じ指使いをしても沢山の異なる音が出る。

ほんのちょっとした、息のスピードや量の加減で音がひっくり返る。唇に余計な力が入るのは問題外。

ところが、デニスブレインがホルンを吹くと、不安定さを微塵も感じさせないのです。

この人が、間違った音を出すとは考えられない。人間業ではない。

「天才的」ではない。紛れもなく天才なのです。

とにかく、聴いて下さい。

モーツァルト、「ホルン協奏曲第一番」より第一楽章。指揮はカラヤン。

オーケストラは、ロンドンのフィルハーモニア管弦楽団です。





何しろ半世紀以上も前の録音なので、音質はあまり良くないけれども、そういう問題じゃないですね。

この演奏には「デニス・ブレインのデニス・ブレインたる所以(ゆえん)」が良く現れていると思います。


レコードは、モーツァルト:ホルン協奏曲全集。永遠の名盤です。

それでは、また。

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2007.09.02

ブッシュ米大統領:テロ特措法「延長に期待」←日本の安保理常任理事国入りを妨害し、「従軍慰安婦で謝罪要求」しておいてよく言えるね。

◆記事:ブッシュ米大統領:テロ特措法めぐり初言及「延長に期待」

【ワシントン共同】ブッシュ米大統領は30日、アジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議に先立ち、

アジアの一部メディアと会見、「テロとの戦い」への日本の貢献を称賛した上で

「日本が積極的に影響力を維持することを期待する」と述べ、テロ対策特別措置法の延長に強い期待を示した。

また「われわれは拉致問題を忘れない」として、今後も北朝鮮に拉致問題解決を促していく決意を強調。

大統領がテロ特措法延長に関し、公に発言したのは初めて。

大統領は、APECの際に行われる安倍晋三首相との日米首脳会談でも

「テロとの戦いが中心議題の一つになる」と明言。

民主党が反対しているテロ特措法延長への期待を、首脳レベルで安倍首相に直接伝える意向を示唆した。

また昨年4月にホワイトハウスで面会した拉致被害者横田めぐみさんの母親、横田早紀江さんについて

「彼女が今も感じているであろう心の痛みは想像を絶している」と述べ、

拉致問題解決の重要性を強調した。(毎日新聞 2007.08.31 東京夕刊)


◆コメント:日本をナメきっていた米国が少し慌てている。

民主党、小沢代表が「テロ特措法延長に反対」との見解を明らかにしたとき、

駐日米国大使のシーファーが、小沢代表に会見を求め、一度、断られた。

その後、もう一度民主党に依頼して、漸く小沢氏との面談が実現した。

この件に関しては8月8日に書いた

(ココログ版はこちらです)。

本論から話がそれるが、一応書いておく。

そもそも、これは外交上、日本政府に対して礼を失している。

私は安倍首相の思想や安倍内閣の政策(構想)には、全然同意できないが、

それとこれとは、別の話だ。

米国が正式に、テロ特措法延長を日本に頼みたいのならば、駐日米国大使が会う相手は、

内閣総理大臣か外務大臣か、少なくとも内閣官房長官である。シーファー大使は政府与党に

事前の了解も得ずに、いきなり野党党首に「テロ特措法延長を認めてくれ」と言った。

それが外交上の常識を逸脱している。

こういうときに、日本政府(安倍内閣)は米国に対して抗議するべきなのにしなかった。

細かい話のようだが、このような小さいことの積み重ねにより、日本は米国にナメられるのだ。

それはさておき、ナメられっぱなしだった状況は変わりつつある、又は変わるかも知れない。



米国大使が野党党首に対して、まだ臨時国会も開かれていないというのに、11月に期限が到来する

テロ特措法の延長(元来、テロ特措法は時限立法である)を認めてくれ、と頼む為に、先方からすっ飛んでくる

という光景を、私はかつて見たことがない。

米国は参院選における自民党大敗により、最早政府与党は、野党の合意がなくては法案一本通せない、

との現実に少々慌てているのである。

テロ特措法延長は、本質的に、法的に認められないが、外交上の駆け引きの問題としても重要である。


◆都合の良いときだけ日本を利用しやがって。

テロ特措法の法的な問題、アメリカが仕掛けたアフガン戦争の違法性に関しては、8月8日の記事で書いた。

前回はできるだけ論理を強調した。

今日は、もうすこし自由に、つまり、「ぶっちゃけた話」を書かせていただく。

参院選直後、民主党・小沢代表が「テロ特措法延長に反対」の意思表示をしてから、前述の駐日米国大使をはじめ、

米国本国の政府高官は、入れ替わり立ち替わり、

「日本の海上自衛隊の役割(引用者注:「無料ガソリンスタンド」のこと)は極めて重要だ」

「日本は米国にとって、最も重要な同盟国である。テロ特措法延長に期待している」

とおだてたり、なだめたり、一方では、
「(テロ特措法を)延長しないと、日米間の同盟関係に深刻な影響を及ぼすかも知れない」

と脅してみたり、かまびすしいこと、この上ない。

冒頭に引用した記事のとおり、米国大統領までが、「テロ特措法延長に期待している」

と言った。調子の良い奴らだ。

日本がアメリカにとって「重要な同盟国」ならば、何故、「従軍慰安婦問題について日本政府の正式な謝罪を求める」下院決議を採択したのだ。

アメリカは関係ないだろう。

私は「従軍慰安婦問題」がどうでも良い、と書いているのではない。

アメリカの連邦議会がこのような決議をするのは、大きなお世話だ、と主張しているのだ。

これが、「米国の重要な同盟国」に対してやることだろうか。

まだある。

2005年9月、日本は国連安全保障理事会の常任理事国になろうとしたが、アメリカは中国と結託して反対した。

当時私は、選挙戦で埋もれたニュース「安保理改革 G4案、採決断念」なんとアメリカが中国と協力して反対しているのです。という記事を書いた

(因みにココログはこちら)ので、良く覚えている。

これが、「米国の重要な同盟国」に対してやることだろうか。


◆アフガニスタン戦争の違法性をもう一度。湾岸戦争との対比。パパ・ブッシュの方が紳士的だった。

アメリカへの恨みつらみは、一息入れて、「アフガン戦争が違法である。」ことをもう一度書く。

同盟国と言えども違法行為を支援してはいけないからである。

テロ特措法はアフガニスタン戦争を支援するための法律だ。

2001年9月11日テロの後、アメリカが国連決議の無いまま、勝手に

「犯人アルカイーダで、親玉はオサマ・ビンラディンだ。アフガニスタンのタリバン政権は、オサマ・ビンラディンを保護している」

と決めつけ、復讐の為に開始したアフガニスタンに報復するために始めたのである。これが何故違法なのかは、8月8日の記事(ココログ版はこちら)に書いた。

小沢代表が「アフガニスタン戦争はアメリカが勝手に始めた戦争だ」といっているのはそういう言う意味だ。

1991年、湾岸戦争が起きた。イラクがクウェートに侵攻した。

当時の米国大統領は今のブッシュの親父さんだった。このときは完全にイラクが悪かった。

しかし、それでも「パパ・ブッシュ」は、いきなり武力攻撃を仕掛けたりしなかった。最後の最後まで話し合いで解決しようとした。

米国のベーカー国務長官を(国務長官ってのは、日本なら外務大臣のことだよ)を派遣して、イラクのアジズ外相と交渉させた。

なんとか、国連多国籍軍の武力行使なしで、問題を解決できないか。イラクは早くクウェートから撤退できないか、話し合った。

交渉は決裂した。ベーカー=アジズ会談直後の記者会見で、ベーカー国務長官は、開口一番、

"Unfortunately ・・・"(残念ながら・・・)

と言った。その一言で、世界中が全てを悟った。

これを受け、国連安全保障理事会で、国連憲章 第7章 平和に対する脅威、平和の破壊及び侵略行為に関する行動 の規定に則り、

第42条〔軍事的措置〕に踏み切ったのである。

つまり、今のブッシュの親父さんは「筋を通した」のである。



これに対して、出来の悪いバカ息子はそれをせず、

結果的に多くの自国兵士を死なせ、米軍はアフガニスタンの非戦闘員、つまり普通の人々、女子供までも殺している。

これを日本が支援することが、「国際貢献」なのか。

人殺しの手伝いをすることが、「国際貢献」なのか。


◆何でもハイハイとアメリカのいいなりになるからバカにされるんだよ。

世の人々の意見を読んだり聞いたりすると、

「テロ特措法延長を国際社会が期待している。期待に応えないとマズい」

というバカがいる。期待するに決まっているだろう。無料ガソリンスタンドがあった方に良いと決まっている。

それに、すぐ「ハイハイ」と応じるからバカにされる。
「日本は世界のキャッシュ・ディスペンサー(今でいう「ATM」)だ」

と揶揄される。



テロ特措法とは直接関係がないが、イラク戦争に関して。

イラク戦争は2003年3月20日に、やはり米国が国連決議の無いまま、勝手に始めた戦争だ。

米国は「イラクが大量破壊兵器を保有している証拠がある」(後にウソと分かる)ことを正当化事由として挙げた。

これは、正当化事由にならない。

その理由は、私がイラク戦争開戦前日に書いた、アメリカの行動は明らかに国際法違反である。その法的根拠。

をご覧頂きたい。



大量破壊兵器は正当化事由にならない。しかも、後にこれはウソだと分かった。

当時の内閣総理大臣、小泉純一郎は、誠に恥ずかしいことに世界で一番早くアメリカのイラクに対する武力行使を支持した。

そのこと自体、違法行為を支持したのであるから、間違っている。

とはいえ、ブッシュ政権は、まがりなりにも自国を支持した国に対してウソをついていたことを謝りもせず、

それどころか、ずうずうしいことに、国務副長官のアーミテージという、あの熊のようなスキンヘッドの大男がやってきて、
「自衛隊をイラクに派遣せよ」「(本当に米国の味方なのか)旗幟を鮮明にしろ」

と恫喝した上、国内が無茶苦茶になったイラクの復興資金を出せと要求した。

日本政府は何も抗議せず、ホイホイと50億ドル(6000億円)を拠出した。我々が納めた税金から、である。

こういうことをしているから、ナメられる。テロ特措法延長も同じ事だ。


◆アメリカはアラブ全体から恨まれている。「支援」していいのかね。

以下は、外交上の駆け引き。はっきり言えば打算的な論点である。

アメリカは911テロの後、アフガニスタン戦争を始め、その約一年半後にイラク戦争を始めた。

テロリストは減るどころか増えるばかり。

イラクはサダム・フセインの独裁政権時代より遙かに不安定。何が何だか分からない壊滅状態で、毎日自爆テロで人が死ぬ。

いずれの国でも、アメリカ軍は女性をレイプしたり、一般市民を虐殺している。

また、アメリカは次に、イランを攻撃しようとしている(尤も、イランはアラブではない。ペルシャである。イスラム教=アラブではない)。

さらに、いうまでもなく、パレスチナ紛争に関しては、つねにイスラエルの味方をする。

この結果、中東諸国全体がアメリカを憎んでいる。

日本は中東から大量の原油を輸入している。だから、以前は仲が良かった(今でも関係が崩壊したわけではない)。

しかし、アラブ中を敵に回し、敗退寸前のアメリカを日本が支援している、ということは、

彼ら(アラブ諸国)にとって愉快な事実ではない。

日本向けの原油割り当てを減らされたり、極端な場合禁輸されたら、どうするの?

今以上にガソリンが高騰しますよ。発電量が減るかも知れませんよ。下手をしたら凍え死にますよ。

日本は第二次大戦の時には、あのヒトラーが率いるドイツやムッソリーニのイタリアと三国同盟を結んでいた。

島国である上に、長い間鎖国していたので外交センスがない。

その時々の、最もヤバい国と同盟を結ぶ。今も同じではないか。

危ない国からは、距離を置く。「ベッタリ」にならない。

狡猾なようだが、それが外交だろう。

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2007.09.01

「国会図書館、電子展示会『写真の中の明治・大正 東京編』を8月29日公開」←面白いですよ。

◆記事:国会図書館、電子展示会「写真の中の明治・大正 東京編」を8月29日公開 (8月27日14時32分配信 Impress Watch)

国立国会図書館は24日、明治・大正期の東京の風景写真約500点を紹介する電子展示会

「写真の中の明治・大正 東京編」を、8月29日午前9時30分から公開すると発表した。

この電子展示会は、国会図書館が所蔵する明治・大正期の資料の中から、著名な建築物や観光名所など、

東京の風景写真約500点を選んで紹介するもの。写真は、明治・大正期と現在の地図からの検索が可能なほか、

「官公庁」「経済産業」「教育」など10カテゴリーからの検索や、キーワード検索に対応。

写真に関連する資料が、国会図書館の「近代デジタルライブラリー」など他の電子コンテンツに収録されている場合は、

リンクをたどって参照することができる。また、写真の時代背景を知るためのコラムも掲載される。

■URL  電子展示会「写真の中の明治・大正 東京編」 http://www.ndl.go.jp/scenery/


◆コメント:国会図書館へ行ったことがありますか。

国立国会図書館に行ったことがありますか?文字通り国会(議事堂)の隣にある。

地図で示すとここ

本来的には、「国会は国の唯一の立法機関」ですから、国会議員のセンセー方が、

法律を作るに際して必要な、文献などの資料を提供することが存在目的ですが、

国会議員のセンセーたちに、

「国会図書館に行って、自分で資料を調べたことがありますか?」

というアンケートを取ったら面白いと思う。

タイゾー君なんか、「国立国会図書館って、何すか?」などと言いそうで面白い。

本来の国立国会図書館の目的は、立法の為だが、今までに日本で出版された出版物の収拾、保存を目的としているので、

何でもあります。しかし、閲覧は容易ではありません。

普通の本なら、都道府県、市町村の図書館の方がよほど簡単に見ることが(無い本は購入依頼すれば

大抵、すぐ買ってくれます)できるでしょう。

私は、学生時代に、昔の法律雑誌に掲載されたある論文を読むためには、国会図書館に行くしかないことが判明し、

ノコノコ出かけたことがあります。

普通の図書館と違って、貸出はしないし、自分で本棚を探して歩くことは出来ません。そもそも、本が多すぎて無理です。

ウィキペディアによると、

平成16年度末の統計によれば、国立国会図書館の所蔵資料は図書8,369,233冊、雑誌176,961タイトル、新聞10,351タイトルで、

ほかにマイクロフィルムや地図、電子資料といった図書形態以外の資料を1,200万点以上所蔵している。

そうです。だから、インデックスで本の題名、著者、出版社を調べ、

論文なら、雑誌名、刊行年、著者名、論文のタイトルなどを調べて、

それに付加されたインデックス番号を書くのだったかな・・・何分昔のことなので、記憶が曖昧ですみません。

とにかく、初めてだと手続きがややこしく、受付カウンターの職員の態度は悪く、結構人(一般人)が来ているので、

希望した本、雑誌、などを見るまで待たされます。

諄いようですが、私の学生時代の話です。今は、もっと閲覧しやすくなっているかも知れません。


◆これは大変な仕事だったろうけれども、興味深い。

そういう訳で、国立国会図書館にはあまり良いイメージがなかったのですが、90年代以降、ネットの普及・発達と共に

いろいろ、良い仕事をしてくれるようになりました。

近代デジタルライブラリーなど、面白い人には面白いとおもいます。

何しろ「史料」を、全国どこからでも、東京まで来ることなく、手許で見られるのですから。

例えば。

明治43年に書かれた、西洋音楽の楽典の参考書があるのです。普通楽典大要ときたね。

内容に若干間違い、というか、不正確な部分もありますが、かなりまともなことが書いてあって、驚きます。

五線譜を印刷するのは大変だっただろうと思います。縦書きだし。

このページから検索しろと言われても、何を検索したらよいか、

皆目検討が付かない(たいていの方はそうでしょう)ときには、「分類で検索」からどんどん絞り込んで行くと、

デジタル化された本(文書)のタイトルがずらっと並びますから、興味を持った開いてみると良いでしょう。


◆新しいサービスとして「写真の中の明治・大正 東京編」が始まったわけです。

新しい「デジタル・コンテンツ」閲覧サービスとして、「写真の中の明治・大正 東京編」を見ることが出来ます。

ゆくゆくは日本中の明治・大正時代の写真を載せる(公開する)計画らしいのです。

とりあえず、やはり残っている、写真が多いのが東京ということで、東京から始まったのでしょう。

へえ。と思いますよ。写真の中の明治・大正 - 国立国会図書館所蔵写真から -

例えば、私ですから音楽に興味が向くのですが、明治44年の東京音楽学校(今の芸大)オーケストラの写真。
これが、銀座

これが、三井呉服店本店総陳列場開場 第一日店前入口雑沓の光景。三井呉服店てのは、三越のことですな。


◆まとめ:「役所」のサイトでも学術・研究・資料などに関するものは結構面白い。

以前、「真面目なサイト」は面白い。  国立国語研究所の例。という記事を書きました。

今日もその範疇に属する文章です。国語研究所も眺めてみてください。かなり、面白いです。

それでは。また。

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