« 安倍晋三内閣総理大臣の所信表明演説と本日の記者会見/【追加】立花隆氏が辞任の真相について書いています。 | トップページ | 「年金保険料6兆7878億円、保養施設の建設などに流用」←3年半前から民主党の長妻議員が指摘している。 »

2007.09.14

政治家は、思想・政策・政治的行動で評価するべきで、「『おぼっちゃん』だからダメなんだ」は差別というものです。

◆政治家に対する評価は、その政治的行動に対して為されるべきです。

昨日から、普段政治のことなどブログに書かない人まで、安倍首相のことを書いています。

無作為に選んで色々な人の意見を読みました。

当然のことながら、的を射たものから、全然見当外れの頓珍漢なのまで様々です。

一人一人ものの考え方が異なるのは当然ですが、これは、理不尽ではないか、と思われるものがあります。それは、

「所詮、苦労知らずの『おぼっちゃま』に総理は務まらないのさ」

という、論理(?)です。これは、理不尽です。何故かというと、

「おぼっちゃま」に総理が務まるか務まらないかは別として、そもそも、安倍晋三氏が安倍晋太郎氏の息子に生まれ、

豊かな環境で育ったことは、安倍晋三氏が選択したことではない。こういうのを「宿命」といいます。

物質的に豊かな家庭に生まれるのも、極貧の家庭に生まれるのも、自分では選べない「宿命」です。だから、
「おぼっちゃんは、結局、ダメなのさ」

という評価は
「あいつは貧乏人の倅だから、ロクなものじゃない」

という評価と、その差別性に置いて完全に同一です。


◆有権者の政治家に対する評価、選挙での投票は情緒的選択であってはならない。

私は、安倍首相が病気だからといって、突然彼の擁護者、支持者になったのではありません。一般論を書いています。

私は、今までに何度も、主権者である国民が政治家の評価するとき、また、有権者の唯一の政治行動である、選挙における投票は、

情緒的選択であってはならない、と、書きました。

本稿の趣旨はそれらと同じです。


私自身、安倍首相の思想、とりわけ憲法を改正し、日本を戦争が出来る国にしようとしていたことに関しては、

今、この瞬間も、徹頭徹尾反対です。

また、前期国会で、16回もの強行採決を断行したことは、ファシズムと言っても良い、許し難い暴挙だと考えています。

安倍首相がそういうことをしながら、「美しい国」を繰り返す姿勢も全く評価しません。

ですから、私のブログカテゴリーには、「安倍政権批判」という項目が有るぐらいです。

しかしながら、過去ログ(エンピツから数えると、1,500本以上有りますけど・・・)を読んで頂くと分かりますが

安倍首相の思想や全体主義的暴挙は、彼が「おぼっちゃん」で有ることが原因だ、と考えたことも書いたこともありません。


それは、関係ないし、云っても仕方がない(宿命なんだから。今更貧乏人の家に生まれ変われ、とは言えないでしょう?)。

裕福に育った人間への嫉妬心を、彼の行動への批判にすり替えている人が多いのではないでしょうか。

わざと意識しないようにしている、自分の心の暗い部分を冷静に観察するのは、苦しいけれど、やってみるべきです。



【読者の皆様にお願い】

この記事を読んで、お気に召した場合、エンピツの投票ボタンを押していただけると幸甚です。

画面右下にボタンがあります

|

« 安倍晋三内閣総理大臣の所信表明演説と本日の記者会見/【追加】立花隆氏が辞任の真相について書いています。 | トップページ | 「年金保険料6兆7878億円、保養施設の建設などに流用」←3年半前から民主党の長妻議員が指摘している。 »

ニュース」カテゴリの記事

安倍政権批判」カテゴリの記事

経済・政治・国際」カテゴリの記事

コメント

TACさん、こんにちは。コメントをありがとうございます。

>それにしても、この体たらくは、自民党の劣化も大きいですね。

仰るとおりですね。元凶は小泉ではないでしょうか。彼は「自民党をぶっ壊す」と言っていましたが、本当にぶっ壊してしまった。本当は彼が壊したかったのは、恩師(?)福田赳夫の仇敵、故・田中角栄の子分、傍流をぶっ壊すことだったのですね。異常な執念深さです。特定郵便局長会は田中派の大票田でしたから、それを民営化してしまう。

橋本龍太郎は経世会ですから、これも秘書給与不正疑惑で、政界を引退に追い込む。橋本氏は失意のうちに亡くなりましたが悔しかったでしょう。小泉は内心「ざまあみろ」と思っていたはずです。

小泉は、「派閥政治を無くす」といっていましたが、福田康夫(恩師の息子)が総裁に立候補する意思を表明したら、全面的に応援すると言っています。何のことはない、彼の政治行動の原動力は「清和会(福田派)の田中派への復讐」から出ている(それが全て、とは言いませんが)。

自民党にいくつも派閥があって、中選挙区制のときは金権政治が問題となりましたが、派閥がぶっ壊された所為で、小泉は途中から絶対君主のように振る舞い始めました。もの凄く危険でした。安倍首相もその真似をしようとしたのでしょうが、本人にとっては残念なことに、それほどの能力が無かった。安倍氏には悪いけど、日本にとっては良かったと思います。

強行採決16件(前国会)は議会制民主主義ではなく、ファシズムに近かったですね。

投稿: JIRO | 2007.09.15 12:45

確かに、何を言って、何を行ったか…できちんと評価したいですね。それにしても、この体たらくは、自民党の劣化も大きいですね。自民党自体がもう少しまともであれば、参院選惨敗の後の続投を絶対に許さなかっただろうし、強行採決の意味をもっと理解していたでしょうからあそこまで連発は政治的判断として行わなかったのではないかと思います。そんな党が責任も取れないくせに責任ある地位に居座っているから安倍総理という選択をしたのだろうし、このような結末になったのでしょうね。

投稿: TAC | 2007.09.14 20:40

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/62198/16440634

この記事へのトラックバック一覧です: 政治家は、思想・政策・政治的行動で評価するべきで、「『おぼっちゃん』だからダメなんだ」は差別というものです。:

» 小沢民主党政権 来年の夏には成立 [医療制度改革批判と社会保障と憲法]
安倍首相の政権投げ出しについて、驚愕をもって論評されていますが、大きな政治の流れからみて、また「資本」=多国籍資本の企図からみて、驚くにはあたらない展開だといえます。  ただ、安倍首相の辞め方が、所信表明演説をして、その演説に対する各党の代表質問を受ける当日に、舞台を降りるという、あまりにも唐突で、前代未聞の辞任であったことには、唖然としました。  その安倍首相に対して、「何もやらなかった」「無責任」「おぼちゃま」というような非難が投げかけられていますが、本当にそうなんでしょうか。  改悪教育... [続きを読む]

受信: 2007.09.15 18:52

« 安倍晋三内閣総理大臣の所信表明演説と本日の記者会見/【追加】立花隆氏が辞任の真相について書いています。 | トップページ | 「年金保険料6兆7878億円、保養施設の建設などに流用」←3年半前から民主党の長妻議員が指摘している。 »