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2007.09.06

「救急搬送妊婦の2割、最初の病院で拒否…千葉市」←マスコミの過剰・偏向報道

◆記事:救急搬送妊婦の2割、最初の病院で拒否…千葉市 (9月5日21時42分配信 読売新聞)

千葉市で昨年、夜間に救急搬送された30歳代の妊婦が、16の病院から電話での受け入れ要請を断られ、

通報から約1時間後に搬送された千葉大学医学部付属病院(千葉市中央区)で切迫流産と診断されていたことが5日、分かった。

同市消防局では「妊婦が、その後流産したかどうかは搬送後のことで分からない」とし、

受け入れを拒否された理由についての記録も残っていないとしている。

同病院も「個人情報にかかわることで、そのような患者がいたかどうかを公表する予定はない」という。

同局は、昨年1月から今年7月までの間、千葉市内で救急搬送した妊婦について、何回目の要請で受け入れ先の病院が決まったかを調べた。

その結果、この期間中に救急搬送した妊婦は232人で、約20%に当たる46人が、救急隊員が最初に要請した病院に受け入れを断られていた。


◆コメント:騒ぎの発端は、8月29日の奈良ですね。

マスコミは鬼の首を取ったように騒いでいる。何が何でも医者を吊し上げようとしているようで、公平性に欠ける。

今回の騒動の発端は周知のとおり、8月29日の奈良の出来事。

10病院、のべ12番目に救急車から問い合わせた病院でやっと、受け入れを承諾されたが、死産だったと。

ところが、最初に(妊婦の)受入を断った(医師は「拒否したつもりはない」と言っている)奈良県立医大病院が

槍玉に挙げられていた。


◆奈良県立医大病院のサイト(事態の経緯説明)を読みましたか?

奈良県立医大病院は、今般の妊婦救急搬送事案について説明している。

二人の当直医は、文字どおり不眠・不休で24時間、働いている。これで受け入れられない妊婦を受け入れる、と応えたら、

その方が無責任だ。マスコミの医師・病院バッシングを読んだり聞いていると、病院の事情を全く無視して、

「人の命を救うのが医者の務めだろう」

という、単純かつ幼稚な原則論を繰り返すばかりだ。

驚異的にバカなのは、やはりいつもの産経新聞である。事件翌日の社説見出しは
妊婦たらい回し また義務忘れた医師たち

である。

忘れるわけがねえだろう。バカ。来られても診られない患者を受け入れる方が無責任じゃないか。

今般の妊婦救急搬送事案についての2ページ目を読めば、

産婦人科医が2名しかおらず、徹夜で他の患者を診て、一睡もしないまま翌日の外来に出ていたことが分かる。

これで、「(医者の)義務を忘れた」と叩かれたら、普通、人間は次第にやる気をなくす。

一般的状況として、全国的に産科医が不足しているのは常識である。

冒頭の記事は千葉県だが、全国的な問題となっている。

この状態が放置されているということは、医療行政の問題である。行政府の責任である。

もう一つ不思議なことがある。

奈良県の妊婦は、死産という結果になり、気の毒ではあるが、何故「かかりつけ」の病院を指定しなかったのか。

妊婦は定期的に、同じ産婦人科に通っているはずだ。

妊婦はいつ産気づいても良いように、なるべく自宅近くの産婦人科をかかりつけにしておくものだ。

最初からそこへ行くのが普通ではないか。産気づいたときに、旦那がいないのならば、救急車を呼ぶのはやむを得ないとしても、

普段、診て貰っている病院を、救急隊員に告げなかったのだろうか?

医療に関わる問題が生じた際、充分にそのような事情を調べず、何でもかんでも

とにかく医者が悪い

という論調になるのは、不公平だ。



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コメント

愛さん、こんにちは。

>だからわたしはマスコミや政治家に手紙を書いています。

立派です。

私も首相官邸や与党・野党に何度メール(首相官邸はご意見箱でしたっけ)をおくりましたが、本人が読むはずもない。これは、絶対数が少ないからです。

仮に、今、ブログで政治に関して書いている人、某巨大掲示板へ書き込みしている人が、その内容をそのままでいいから、首相官邸に送ったら、世論調査では分からない国民の怒りが、少しは伝わると思うのです。

ところが、いざ、権力者に面と向かってものを言う、という段になると、殆どの人は言えない。

ですから愛さんの行動は大変勇気が要る。立派だと思います。

投稿: JIRO | 2007.09.08 13:10

匿名希望さん、こんにちは。はじめまして。当ブログのJIROです。

>この患者さんは深夜、コンビニらしい所で出血したらしいです。妊娠6ヶ月でしたが、医師にはかかっていなかった。

そうらしいですね。実は、他の読者(お医者さんです)さんからも、この奈良の妊婦に「かかりつけ医」はいなかったことを教えて頂きました。

私が、新聞記事の中で見逃したかと思い、もう一度読み返しましたが、記事にも、翌日の全国紙の社説(全部読んだわけではありませんが)、にも、書いてない。

今朝(2007/09/08(土))、ニュースを検索したら、北海道新聞がまともな記事を載せていました。

「奈良、札幌の受け入れ拒否 「受診しない妊婦にも責任」(09/07 18:10)」
http://www.hokkaido-np.co.jp/news/life/47948.html

小泉前首相に関しては、色々書いて下さいましたが、これは私も承知しております。とっくに。

小泉氏は弱者に対して、異常に冷たい人です。

それに関連する記事を、私は小泉政権時代から、(医療に限りませんが)何度も書いています。以下はそのごく一部です。


JIROの独断的日記ココログ版: 難病患者や障害者への負担を増やし続ける←「弱者に薄く」が小泉内閣の基本です(2005.07.15)
http://jiro-dokudan.cocolog-nifty.com/jiro/2005/07/post_da2e.html


JIROの独断的日記ココログ版: 【衆院選】自民党が勝利すると、こういうことが起きる。(2005.09.07)
http://jiro-dokudan.cocolog-nifty.com/jiro/2005/09/post_f3e3.html


JIROの独断的日記ココログ版: 「医療改革法案を閣議決定」←自民党が衆院選挙で勝ったらこうなる、と私は9月7日に書きました。(2006.02.12)
http://jiro-dokudan.cocolog-nifty.com/jiro/2006/02/97_0693.html


ですから、2005年9月11日の衆議院選挙(所謂「郵政民営化選挙」)で、自民党が圧勝したとき、次の記事を書きました。

JIROの独断的日記ココログ版: 自民党歴史的勝利←国民の歴史的かつ致命的判断ミスですな。(2005.09.12)
http://jiro-dokudan.cocolog-nifty.com/jiro/2005/09/post_f452.html


前後してすみませんが、その前、2005年8月8日に小泉が衆議院を解散してから、9月11日の投票日までの間に私は何度も、小泉政権の誤り(政策的な誤り、衆議院解散権濫用、郵政民営化に反対した議員を除名し、「刺客」をたてたことが「思想・良心の自由」の封殺であること、など)を指摘しました。

よろしければ、お読み下さい。

投稿: JIRO | 2007.09.08 12:59

匿名希望さまへ。
きもちはよくわかります。そういうマスコミは一人ずつ足蹴りしてやりたいです。でもできない。(笑) だからわたしはマスコミや政治家に手紙を書いています。それと、まわりにいるひとたちに「これおかしくない?」と興味をもってもらうことが大切だなぁとおもいます。それと、「ヨーロッパ型資本主義‐アメリカ市場原理主義との決別」福島清彦 おすすめです。ヨーロッパは福祉が充実してるんですね。とってもかっこいい!日本も見習いたいですな。

投稿: 愛 | 2007.09.07 07:47

この患者さんは深夜、コンビニらしい所で出血したらしいです。妊娠6ヶ月でしたが、医師にはかかっていなかった。彼は****の方で、救急隊員も相当怖かったのではないでしょうか。救急車が奈良から大阪に向かうとき起こした事故も関係しているかも(想像ですが)。救急車の中で死産ではなく、コンビニで胎内の子が亡くなったから出血したかも知れません。
奈良県は前回のたらい回しに懲りて「かかりつけ婦人科の紹介状」があれば行動するように決めたらしいです。ところがこの方は前述のように医師にかかった事が無い。受け入れ病院の方は、妊娠何ヶ月かすら判らず、合併症が有ったかどうかも判らないでは、恐ろしくて受け入れはできない(したくない)と思います。その点、奈良医大の先生達は、もうちょっと余裕があれば受け入れる意気込みを感じました。
この事件は《日本の医療崩壊》の兆候です。あるいは《日本の医療崩壊》の状況かも知れません。
医療にお金をかけず、要求だけしてもはじまりません。医師不足なら補助が出来る看護婦や医療秘書を十分に増やせば当面かなりを乗り越えられます。しかし、どの病院もそんな余裕はありません。勤務の医師が耐えられす去ってしまえば病院は無くなり、病院が無くなれば残りの病院に益々負担がかかり、患者の不満はますます高まります。
こんな政治で良いのでしょうか。小泉の骨太方針で医療費は年々減らされます。安部さんは坊ちゃんで小泉方針の変更はとても無理でしょう。
参議院選挙は年金でしたが、こんなのは大した争点ではないと思います。今、日本の問題は医療と福祉です。どれほど医療にお金をかけるのか、誰がどう負担するのかをキチンと決めなくてはなりません。次回の総選挙に期待したいです。
奈良医大の二人の産婦人科医が不眠不休の勤務をして、どれほどの対価を得ているでしょうか。おそらく大学から数万円でしょう。よく働いている勤務医は「連日24時間勤務で時給換算500円以下。看護婦よりも安い」と自嘲しています。看護婦もスーパーレジ並みの時給ですが。
某医大の外科教授は銀行勤めの娘さんから「お父さんの給料は幾ら?」と聞かれたので年収を言うと、「支店長よりも、次長さんよりも安い。お父さんはお医者さんなんでしょう?そして教授なんでしょう?」と言われ、「お父さんはお金の為に仕事をしているのではない」と言ってやったと言われていました。

日本の医療は沈没しつつあります。SOS,SOS... 誰が助けにきてくれるのか SOS.SOS
小泉のクソバカめ。アベのバカやろう。そしてアベを選んだ自民党よ、潰れてしまえ。自民党を選んだアンタ。アンタがバカだ。SOS.SOS...(アンタは言葉の都合上で、自民党を選んだアンタであって、JIROサマではありません。ちょっと他に適切な表現が見当たらなくて済みません。これを読まれたアンタが自民党でなければアンタではありません)

投稿: 匿名希望 | 2007.09.06 23:16

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