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2007年10月

2007.10.31

「給油活動の重要性説明=米大使らが与野党議員に」←自国艦船の燃料ぐらい自分で何とかしろ。/【追加】音声訳!

◆記事:給油活動の重要性説明=米大使らが与野党議員に (10月31日11時37分配信 時事通信)

テロ対策特別措置法に基づいてインド洋で海上自衛隊が実施している給油や給水を受けてきた米英両国や

パキスタンなど11カ国とアフガニスタンの駐日大使らが31日午前、

東京・赤坂のカナダ大使館で与野党の国会議員を対象に、海自活動の重要性を訴える説明会を開いた。

説明会には、米国のシーファー、英国のフライ両大使らのほか各国の駐在武官も出席。

参加した自民、民主両党などの議員約70人に日本の貢献について説明した。

冒頭、カナダのキャロン大使が「カナダも国内的な議論がある中でアフガンでのテロ対策を行っている」として、

日本の活動継続に期待を表明。米国の駐在武官らは「日本の給油技術は高い」

「油の精製度が高く、パキスタン艦船は日本の補給艦からしか給油を受けられない」などと説明した。

補給燃料のイラク作戦への転用疑惑に関しては、米側が「転用はない」と否定した。


◆コメント:まずは、基本から。給油活動は違憲である。

過去何度書いたか分からないが、結論を最初に書くならば、テロ特措法は、戦闘中の同盟国又は密接な

関係にある国に対して後方支援を行う為の法律であり、後方支援は日本国憲法第九条が禁止する、

「集団的自衛権の行使」に相当するから、違憲である。法律も違憲だし、後方支援(=給油活動)

そのものも、勿論違憲である。

だから、11カ国だろうが、何カ国だろうが、駐日大使が集まって「日本の給油活動の重要性」を

説明しても、全く関係がないのである。


◆全くずうずうしいなあ。

今日、大使が集まった11カ国は乞食か?

要するに、日本に、「無料ガソリンスタンド」を続けてくれ、と言うだけのことだろう。

アメリカが日本の給油が無ければ作戦遂行出来ないなんてこと、あるわけがないし、他の国も

自国の軍艦の燃料ぐらい、自分で何とかしろよ。

パキスタンは何だと?

「パキスタン艦船は日本の補給艦からしか給油を受けられない」

いい加減、張り倒すぞ。このやろう。それじゃあ、日本が2001年に給油活動を始めるまでは、

パキスタン海軍の軍艦は、一体どうやって動いてたんだ?手で漕いでいたのか?帆船だったのか?

どいつもこいつも図々しい。そんなに日本の給油が有難かったなら、何故今まで礼を言いに来なかった?

日本が「ガソリンスタンド止める」と言い出したら、急に、「日本の給油は重要なんだ」だと?

けちなだけだろう。

こんな要求は問題外だ。


【追加】「JIROの独断的日記」初、音声訳

昨日「窓の杜」に載っていた、MOSpeechという、

クリップボードのテキストを読み上げるソフトを試してみた。始めの見出しのところはややおぼつかないが、

本文はなかなかしっかり読む。女性の声で「張り倒すぞ、このやろう」と淡々と読み上げている。

細かい文字を読むのが面倒なときは便利ではないか、と思いました。目の不自由な方にも聴いていただければ幸いです。

まず、試しに聴いてみて下さい。





テキスト読み上げソフトというのは、何種類か試しましたが、日本語のスピーチエンジンというものが良くないとどうしようもない。

このソフトウェアの作者のサイトで紹介していた、Neospeechの 「Miyu」という日本語エンジンです。かなり良い方だと思います。

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2007.10.30

「JIROの独断的日記」1800号です。楽しい曲、懐かしい曲、芸術的な曲(とCD)をご紹介します。

◆半端なんですが、2000号まで書けるかどうか分からないので。

これは、本当に偶然なのですが、今日、「今までに何本の記事を書いたのだろう」と思い、ウェブ日記「エンピツ」の私の目次のページ

利用して、過去全ての見出しが出る状態にして、行数を数えさせたところ、

2002年4月15日にウェブ日記エンピツに書き始めてから昨日付の記事まで、1799本だったのです。

従って、今日が書き始めてから1800本目の記事になります。

ここまで書き続けられたのは、やはり何と云っても、「読んで下さる方がいらっしゃるから」だと思います。

私は今まで個人の日記で5年半も続いたことはありません。


◆日記にまつわる様々なことは簡単に書けないので、音楽を並べさせて下さい。まず、間違いなく楽しいと思います。

日記を書いて(どうしてもブログより、「日記」の感覚です)云々、という話は簡単に書けるものではありません。

それは、自己陶酔になる怖れもあります。いずれ、書くかも知れませんが今日は準備が出来ていません。

そこで、楽しい音楽を集めました。全部CDが手に入ります。


◆イギリスの民謡集を「ザ・スコラーズ」のアカペラで。

「ザ・スコラーズ」というのは、元々英国ケンブリッジ大学キングズ・カレッジの「コーラル・スコラー」、

即ち、聖歌隊で歌う事を条件に奨学金を受け取る、聖歌奨生(せいかしょうせい)と無理矢理翻訳されてますが、そのメンバーから誕生したそうです。

あ、いかん。話が面倒くさくなってきた。聴いて下さい。



まず、スコットランド民謡の「ロッホ・ローモンド」(Loch Lomond)。「ローモンド湖」の意味です。

日本の鉄道唱歌、「汽笛一声新橋を・・・」は、ここから旋律を借用しています(これは本当です)






人の声のハーモニーってきれいですね。

次はお馴染み、「スコットランドの釣鐘草」






凛々しい。しかし、可愛い。いい歌です。

次もお馴染み、「グリーンスリーブズ」







アカペラだから当たり前ですが、イントロも自分達で歌っているところが何か面白いです。

最後はイングランド民謡の「ボビー・シャフトー」という歌。

ボビー・シャフトーという船乗りが帰ってくるのを待っている女の子の歌です。






上手いですね。器楽と同様「合わせる」技術ということですね。練習以外に上手くなる方法はありません。

これらの歌はアーニー・ローリー~イギリス民謡集 ザ・スコラーズで全て聞くことが出来ます。


◆アメリカの一流音楽学校の学生による吹奏楽。「サーカスマーチ集」。

吹奏楽と言って、バカにしてはいけません。この世には何事によらず、信じがたい境地に達している人たちがいます。

アメリカのニューヨーク州に、Institutes - Eastman School of Musicイーストマン音楽学院という学校があります。

何も管楽器だけを教えているわけではありませんが、管楽器専攻の学生達による、、イーストマン・ウィンド・アンサンブルというのは、

上手いのです。とにかく聴いて頂きます。サーカス・マーチといっても、聴けば分かりますが難しいです。

Whip and Spur(鞭と拍車)です。







インヴィクタス。(意味不明)途中からクラリネットが細かい動きを見事に合わせています。






The Circus Bee(サーカスの蜂)トロンボーンがとても速い動きをします。

頭のトランペット(正確にはコルネット)もよどみが無く、速い旋律を軽々と吹いています。







すごいでしょ?これは全て1960年代初め、中には私が生まれる前の録音もあるのですよ。

CDはScreamers

28曲も入っていますが、一曲の演奏時間がどれも短いので、退屈しないと思います。


◆最後。カルロスクライバー、ベートーベン交響曲第7番より第四楽章。すごい迫力(ライブ録音です)。

最後はクラシック。ベートーベン交響曲第7番の第4楽章。カルロスクライバー指揮、バイエルン国立管弦楽団

カルロスクライバーは以前同じベートーベンの四番をお薦めしましたが、七番もすごいです。






故・岩城宏之さんが書いていましたが、日本の聴衆は、予めブラボーを叫ぶことを決めているようだけど、

ヨーロッパの聴衆は最初は控えめな拍手で次第に盛り上がり、大拍手、ブラボーとなるそうです。そのとおりですね。

CDは交響曲第7番カルロス・クライバー&バイエルン国立管です。



音楽のことを書いた日、エンピツの得票がとても少ないのですが(笑)、是非一票を御願いします。

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2007.10.28

「青空文庫、6500作品入りDVD-ROMを図書館に寄贈」←青空文庫は無料(タダ)が当たり前、と思うべきではない。

◆記事:青空文庫、6500作品入りDVD-ROMを図書館に寄贈(10月27日1時7分配信 ITmediaニュース)

(http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20071027-00000007-zdn_n-sci)

青空文庫は、名作小説など6500作品を収録したDVD-ROM「青空文庫 全」を、全国約8000の図書館に10月末から寄贈する。

青空文庫で10月1日までに公開した、著作権保護期間が切れた作品を収録した。

収録したのは、夏目漱石、芥川竜之介、太宰治など作家・翻訳家407人分の作品。

公共図書館や大学付属図書館などには10月末に、高校図書館には11月20日ごろに届ける。

付属の冊子ではDVD-ROMの使い方のほか、青空文庫の成り立ちを解説。

著作権保護期間延長に反対する青空文庫の考えも盛り込む。


◆コメント:人は最初は他人の善意に感謝するが、直ぐに狎(な)れ、「当たり前」と思うようになる。

インターネットに接続できる環境にいて、青空文庫を知らない人は、まずいないだろうから説明を省く。

沿革とか、文字を入力している人々(青空文庫では「工作員」という)について詳しく知りたい方は、青空文庫早わかり

をご覧になることをお薦めする。

「青空文庫早わかり」の本文冒頭は次の一文で始まっている。

青空文庫は、利用に対価を求めない、インターネット電子図書館です。

この世知辛い世の中で「青空文庫」ほど寛大なプロジェクトを日本においては、他に知らない。

利用に対価を求めない。というのは、資本主義の原則に反した、無償の行為だ。
どうぞすきなだけ、引用して下さい。どの作品のどのページにも自由にリンクを貼って下さい。

ファイルのコピーも構いません(著作権法に抵触しない限り)。印刷してテキストに使って下さい。

ということなのだ。繰り返すが、他にこんなプロジェクトがあるだろうか。


一つ一つの文学作品は、ボランティアの工作員が、一文字ずつパソコンに入力しているのである。

これがどれだけ大変か。


試しに漱石の「坊っちゃん」の第一章を、

テキストエディタでもワープロソフトでも良いから、実際に入力してみると良い。

第一章とは「親譲りの無鉄砲で小供の時から損ばかりしている。」に始まり、四国の中学に赴任する為、

汽車に乗るところ。本件の本題から逸れるが好きな場面なので引用する。

・・・停車場へ着いて、プラットフォームの上へ出た時、車に乗り込んだおれの顔をじっと見て、

「もうお別れになるかも知れません。随分ご機嫌よう」と小さな声で云った。目に涙が一杯たまっている。

おれは泣かなかった。しかし、もう少しで泣くところであった。汽車がよっぽど動き出してから、

もう、大丈夫だろうと思って、窓から首を出して、振り向いたら、やっぱり立っていた。何だか大変小さく見えた。

で終わる(この部分だけを抜粋すると一回も名前が出ない事に気が付いた。「随分ごきげんよう。」と云ったのは言うまでもなく、清である)。

この最後だけでもわずか188文字だが、漢字の用法、送り仮名、句読点などを正確に入力するには、

随分気を遣う。冒頭も、「親譲りの無鉄砲で小供の時から・・・」で「小供」となっている。普通に変換したら当然「子供」になる。



私は工作員ではないが、このようにすこし想像すれば、青空文庫の作品収録数、6500の凄さが分かろう。

(尤も、作品の中には、詩一編だけ、というのもあり、それは2行で1作品にカウントされる。が、それはやはり例外である。


◆人間というのはあきれるほど図々しい生き物だ。

「青空文庫は、利用に対価を求めない、インターネット電子図書館です。」と宣言するだけあって

青空文庫自体が何も問題視していないのだから、大きなお世話なのだが敢えて記す。

世の中には、青空文庫から文庫本(紙の文庫本)を作り1冊100円で売っている会社がある。

ニンテンドーDS用に作ったDS文学全集も元本は青空文庫だ。

お風呂で読める本も、大きな活字の文庫も青空文庫を使った商品である。

商品を作ること自体いいですよ。青空文庫は自由に使って下さいと云っているのだから。

但し、これらの商品のどれも手にしたことがないから、分からないけれども、この作品のテキストは青空文庫から収録した。

感謝する、という記述はあって然るべきだ。世の中ケチでセコい奴が多いから、

「青空文庫が、『対価を求めない』と明言しているのだから、礼を云う必要はない」

という意見が多いのだろうか。そういうところで育ちが分かるってもんだ。

私がこれらの製品を作って売る会社の経営者だったら、
本製品のテキストはインターネット図書館「青空文庫」を全面的に利用させていただきました。

青空文庫を創りあげた関係諸氏に、厚く御礼申し上げます。

という意味の(もう少し文章を練るけれども)文言を表示させ、任天堂なんか散々儲けているのだから、

DS文学全集の売り上げから、なにがしか青空文庫に御礼をするように、命ずるであろう。



なお、今回青空文庫が図書館に配布するものとは異なるが、インターネット図書館 青空文庫というDVD付の本がある。

5,000を超える数の文学作品がDVDに収められている。

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10月27日はパガニーニ(1782~1840)の誕生日です。

◆こういう人も必要なんですね。

リストはパガニーニの演奏を聴いて、音楽家になる決心をしたそうですが、

ある演奏家の一晩の演奏が他人の人生を変えてしまうのですから、やはり音楽の力は偉大です。

と、いいながら、パガニーニの作品は、どうしても聴かなければ気が済まないと言うほど、私には重要ではありません。

ただ、この人が生まれ、高度なヴァイオリン演奏技術を体得し、それまで他の作曲家が思いつかなかったような奏法を、

ヴァイオリニストに要求しました。パガニーニが現れ、ヴァイオリンの表現力は、極限まで引き出せるようになりました。

音楽の歴史に必要な人だったのです。



ヴァイオリン独奏曲24曲から成るカプリースは、プロになるような人は皆さらわねばならない。

その、一番最後の曲、24のカプリースから第24番は、変奏曲の形式を取っています。これが一番有名です。





難しそうですねえ。これを弾いているのは日本では全然無名のひとですが、1963年生まれのロシア人、カーラーという人。
無名ですが、上手いですよ。


◆ラフマニノフ「パガニーニの主題による狂詩曲」

今の曲のテーマに触発された作曲家が何故か非常に多く、ブラームスなんてちょっと関係なさそうだけど

「パガニーニの主題による変奏曲」というピアノ独奏曲を書いています。

リストは冒頭で書いたとおりの人ですから、当然書いてますね。「パガニーニの主題による大練習曲」(曲集です)

いろいろある中で、ラフマニノフ(1873-1943)というロシアのピアニスト・作曲家が書いたのが、デキが良いのではないかと思います。

この人は手が大変大きく、また優れたテクニックを持ったピアニストであったため、原曲のパガニーニが既に難しいのに、

それに、これでもか、これでもか、と難しい変奏曲を展開していきます。

「パガニーニの主題による狂詩曲」といいます(狂詩曲は「ラプソディー」に相当する日本語です)

序奏があって、主題が演奏され、その後、第24変奏まであります。一つ一つは短いのですが、

全部聴いていただくと25分近くかかるので、曲の冒頭から第10変奏までお聴き下さい。5分ぐらいです。







これをラフマニノフが自作自演した録音が残っています。音は勿論悪いけれど、無茶苦茶上手いです。

現役のピアニストなら、こういうのはアシュケナージだと思います。私は。


◆無窮動

この曲には、カプリースのように重音、二重トリル、フラジオレット(弦を弱く押さえて倍音を出す)左手のピチカートというたぐいの

特殊技術は含まれていませんが引き出したら最後、延々と十六分音符を弾き続けなければならず、一旦つっかえたらお仕舞いになりそうです。

まず、ソロ(ピアノ伴奏はいますけど)でどうぞ。






ちょっと圧倒されませんか?これだけ早いのを「弾き続ける」

しかし、最近はレベルが高いです。以前、毎コンの予選で高校生の子が平気な顔をして弾いていました。

次は、録音が古くて恐縮ですが、とっくの昔に死んだトスカニーニという大指揮者です。

昔のクラシックファンはトスカニーニ=NBC響派か、フルトヴェングラー=ベルリン・フィル派かなどと言っていたようです。

トスカニーニ指揮・NBC交響楽団による無窮動。第一バイオリンの人たちだけが大変ですが見事に合っています。




すごいでしょ。オーケストラの弦楽器はいつでもそうですが、

ヴァイオリンなら十数名がユニゾン(同じ旋律を弾くこと)で演奏する訳です。

一本の線の上を皆で走っているようなもので、一人間違えて変な音を出したら直ぐ分かります。

我々は、プロの見事に「合った」演奏ばかり聴いているから、それが当たり前と思いますが、

実は大変なことなのです。これはちょっと適当なCDがありません。探します。


◆リストの「ラ・カンパネラ」の主題は、パガニーニ・ヴァイオリン協奏曲第二番第三楽章です。

ヘタクソで有名な、フジコ・ヘミング女史のファンに「ラ・カンパネラのテーマは誰が書いたのですか?」と訊ねたら(意地が悪いね)

多分100人中95人ぐらいは、「リスト」と答えるでしょうが、違います。

あれは、リストがパガニーニのヴァイオリン協奏曲第二番の第三楽章を敢えてつかったのです。

とにかくパガニーニ・ヴァイオリン協奏曲第二番第三楽章をどうぞ。






リストは、尊敬するパガニーニが書いたヴァイオリンコンチェルトのテーマを使って、全く違うピアノ曲を書いたのです。

パガニーニ、今の演奏は、最初のカプリースと同じ、カーラーです。

上手いですよ。この人。Naxosというレーベルは、口だけじゃなくて、確かにこのような、無名の優れた人材を見つけている。

大変いいことですね。それでは。失礼いたします。



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2007.10.27

国連環境計画:地球環境に最大級の警告…報告書まとめる

◆国連環境計画:地球環境に最大級の警告…報告書まとめる

【ニューヨーク小倉孝保】国連環境計画(UNEP)は地球環境の変化や社会状況が人類に与える影響などについて調査した報告「地球環境概況4」をまとめた。

現在の地球環境への対応は十分ではなく、「このままでは人類の生存を脅かすかもしれない」とこれまでで最大級の警告をした。25日午前(日本時間26日未明)発表する。

報告は環境の現状について言及、気候変動や水産資源の減少、動植物の絶滅危惧(きぐ)種の増加などの難問に直面しているとの認識を示し

「人類の生存を脅かす」可能性を示した。

前回(02年)の「環境悪化が続けば人類への圧力になる」との表現から踏み込み、危機感をにじませた。

地球環境概況の発表は4回目。今回初めて、世界7地域すべてで気候変動が大きな影響を与えていると指摘した。

アフリカでは土壌の砂漠化が進み、1人当たりの農業生産は81年に比べ12%低下。

また、アジア太平洋地域では、自動車需要の増加により大気汚染が拡大するとともに、世界の使用済み電化製品の90%が中国やインドなどで投棄されている問題を課題に挙げた。

また、環境の悪化を示すデータも提示。地球の平均温度は1906年に比べ0.74度上昇。今世紀の間に1.8~4度上昇するとみられる。

特に北極の気温上昇は他の地域に比べ2倍になっているという。

また、大気汚染のため毎年200万人以上が死亡していると考えられるほか、絶滅の危機にひんする動植物も増え、

両生類では30%以上、哺乳(ほにゅう)類は23%、鳥類の12%が危機にあるという。

一方、将来の取り組みについて報告は「我々の将来は、現在の行動にかかっている」とし、

各国政府や国際組織が個別に取り組みがちな環境対策を、総合的に働かせるためのシステム作りを急ぐことが重要だとした。

同報告は87年から継続的に環境変化を調査した国連で最も包括的な環境報告。今回、世界で約390人の専門家が参加した。


◆4年前から国連環境計画の「地球環境概況」を紹介してきました。

記事に載っているUNEP(国連環境計画))と、地球環境概況について、私は何度も書きました。

特にUNEPが1999年に発表した「地球環境概況2000」(日本語訳)の最後、概況と提言や、前後しますが主要な環境の動向を読み、温暖化対策の現状を見れば、

今回、UNEPがGEO-4(地球環境概況4)上で発した警告が発せられるのは時間の問題でした。

結果論ではありません。

ウソだと思う方は、エンピツの方が検索しやすいので、地球環境概況で検索した結果国連環境計画で検索した結果地球温暖化で検索した結果をご覧下さい。

地球環境概況2000は8年も前に、

地球温暖化を防ぐのは恐らく既に手遅れ(概況と提言)

もし、現在の消費傾向が続くならば、2025年には地球上の3人に2人が水問題に直面することになる。 (主要な環境の動向)

これで、十分人類の存亡に関わっているとおもいます。

地球温暖化により、大陸内部の氷河が溶けています。氷河は非常に巨大な氷ですから、貴重な淡水資源です。

この水がなければ、中国で作物が穫れません、


また、温暖化に伴う気候変動による、大雨、洪水などで、農作物(を作る人々)が壊滅的打撃を受けている。


いいですか。2025年には人類の3分の2が水問題に直面する、という予想があります。当たるかどうか分かりませんが、

人間、水と食料が足りなくなったら。云うまでもないですね。

だから、今日の「地球環境概況4」の表現で驚いている人は、今まで関心がなさ過ぎたのです。


地球温暖化のことを「本当に進行しているのかわからない」とか「CO2が温暖化の原因であることも証明されていない」

など、色々屁理屈を言う人がいましたが、流石に最近はすこしは考えが変わったのではないでしょうか。



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2007.10.25

「タミフル、異常行動との関連みられず…動物実験で中間発表」←大騒ぎしていたマスコミの方々。何か一言/【音楽】コントラバスの奇跡

◆記事:タミフル、異常行動との関連みられず…動物実験で中間発表(10月24日21時34分配信 読売新聞)

インフルエンザ治療薬「タミフル」と、服用した患者が起こす異常行動などとの

因果関係について検討している厚生労働省の作業部会は24日、

輸入・発売元の中外製薬に指示した動物実験の結果について

「異常行動と関連づけられるデータは今のところない」とする中間結果を発表した。

心不全などによる突然死についても「関係している可能性は低い」とする見解を示した。

脳に運ぶ物質を選別している「血液脳関門」と呼ばれる部分が未熟な若いラットを使った実験などは、

結果がまだ出ていないため、こうしたデータが出そろった後で、年内にも結論を下したいとしている。

同部会では、血液脳関門に、タミフルの薬効成分を通さないようにする仕組みがあることや、

通常の150倍の濃度の薬効成分を使っても、脳内たんぱく質に異常が見られなかったことが報告された。

また、米国での20万人以上を対象にしたタミフルと突然死に関する大規模調査の結果、「関連はない」と示唆する報告も提出された。


◆コメント:報道各社は、因果関係はすでに立証されたように「タミフルと異常行動」を煽っていましたね。何か一言。

私は、この件に関して「マスコミはタミフルと異常行動について、因果関係が明らかでないのに、いたずらに国民の不安を煽る記事を書くべきではない」、

という趣旨の文章を何度か書いている。

2つ挙げると、「インフルエンザ薬:タミフルで異常行動死 少年2人」どの薬にも「重大な副作用」がある(ココログではこちら)と、

「タミフル服用後に転落死」新聞は徒に不安を煽らず「確率」を正確に伝えよ(ココログではこちら

1番目の記事は約2年前に書いたものだが、引用した毎日新聞に記事に対して、タミフルと異常行動の因果関係が科学的に証明されていないのに、

タミフルが「非常に怖い薬」である、いう印象を徒に与えるべきではないという旨を主張した。

2番目の記事は因果関係はさほど重視していない。どの薬でも必ず「重大な副作用」」があるが、副作用の危険よりも、

その薬に主作用から得られるメリットの方が大きいと判断されたために、承認され市場に出回っていること。

また、「何年間に何例の異常行動の報告があった」という報道は意味がない。全体で何人が(概数でも)服用したのか、つまり、

新聞は「分子」だけを報じ、「分母」を故意に書かないから、確率が分からない。細かいことはリンク先でも書いたので省略するが、

私が計算したら、深刻な副作用(幻覚、妄想、異常行動)が出現する確率は、0.00043パーセントだった。25万分の1である。


◆輸入販売元に動物実験を指示したら、自社に不利な報告はしないのではないかな。

昨日(2007年10月24日)厚生労働省の作業部会が報告した内容は、おかしな点がある

(以下の事柄は医療界の人々の間では「常識」なのかもしれないが、一般人の頭で普通に考えると、とても奇妙なのである)。

落ちついて読めば分かるとおり、厚生労働省の報告は、輸入・販売元である中外製薬に

指示してやらせた動物実験から得られたデータを元にしている。

ここが既におかしい。何故、第三者に動物実験を依頼しないのだ?

本来は、この動物実験は、中外製薬や厚生労働省と利害関係のない第三者(そういうものが国内に存在しないなら、

海外の研究機関複数に依頼すればいい)にやらせるべきだ。輸入販売元が、自社に不利な情報をそのまま厚労省に提出するだろうか?



そして、それを厚生労働省がそのまま、問題なしと発表している。再び書くが、タミフルの輸入販売元は、中外製薬だね。

大きな製薬会社だ。大事な天下り先だね。


◆結論:「タミフルと異常行動」の因果関係は立証も否定もされていない。

24日、厚生労働省の作業部会とやらが行ったのは、中間報告であり、

「異常行動と関連づけられるデータは今のところない」

この一言に集約できる。異常行動と関連づけられるデータは今のところない、とわざわざ書いている。

従って、今後、タミフルと異常行動を関連づけるデータが出てくるかも知れない。出てこないかも知れない。


それが今の状態だが、昨日の新聞見出しをみると、タミフルと異常行動の関連が、完全に否定されたかのような印象を受ける。

どうして、極端から極端へ跳ぶのだ?ミス・リーディングな見出しを付けるのだ?見出ししか読まない人だっているのだから、

見出しをどういう言葉にするかは非常に大切なのだ。私ならこう書く。

「タミフルと異常行動の因果関係、現時点では不明。厚労省・中間報告」

これが、事実を表現するのに最もふさわしいと思いますがね。


◆もう一言:インフルエンザは感染症(伝染病)なのです。

何を言いたいかというと、インフルエンザは自分だけではなく、他の人を巻き込むということだ。

そんなことは、分かっていると云われそうだが、意外に皆分かっていない。

タミフルの副作用(かどうか、証明されていないが)と貴方が信じるところの異常行動を恐がり、

タミフをル飲まない人は、完全に治るまで、学校で試験があろうが会社で接待があろうが、家から一歩も外に

出ないでいただきたい。

薬の事典で「タミフル」を引くと、朝晩1カプセルずつ、5日間飲むと書いているが、医師に聞いたはなしでは、

「あれは良い薬ですねー。大抵5日なんて飲まない。1日で治っちゃいますよ」とのこと。

但し、私は医療従事者ではないから責任は取れない。私が飲むときは自己責任で飲む。皆さんも

最後の判断はご自分で御願いします。


◆【追加】音楽:コントラバスで「熊ん蜂の飛行」を弾く日本人奏者。

むしゃくしゃする話が続くので、音楽について書かせて下さい。

ケルン放送交響楽団、首席コントラバス奏者、河原泰則さんは、以前書いたことがありますが、

1年半以上前のことですので、皆さんお忘れかも知れません。
また、あの頃は音を載せていなかったので、「コントラバス?興味ないね」という方が多かったと思います。

そんな方こそ、聴いて下さい。河原さんの演奏による、リムスキー・コルサコフ「熊ん蜂の飛行」です。







コントラバスは、「ドレミファソラシド」と弾くときに、ヴァイオリンなどとは比べものにならないぐらい、左手の移動距離が長くなります。

とにかく、河原さんの音程は驚異的に完璧(変な日本語ですが)なのです。こんなに上手い人を聴いたことがありません。



今度は、「歌うコントラバス」です。ラフマニノフという作曲家の「ヴォカリーズ」という曲です。

旋律がとても美しいので色々な楽器の人が、自分の楽器用に編曲したり、声楽家もアンコールなどで(勿論、正規のプログラムに入っていることもありますが)、

よく歌います。コントラバスの高音域と最低音域の対比をお楽しみ下さい。





低音っていうのは、疲れたときに聴くと、気分が落ちつきます。

これらの曲はコントラバスの奇跡に収録されています。お薦めです。

それでは、失礼します。



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2007.10.24

「薬害肝炎情報、厚労省が20年前から手がかり放置」←悪魔の役所。旧厚生省と厚生労働省

◆記事:薬害肝炎情報、厚労省が20年前から手がかり放置(10月22日9時37分配信 読売新聞)

薬害肝炎の疑いが強いとして、製薬会社が2002年に厚生労働省に報告した418人分の匿名の症例一覧表のうち、

約3分の1については、患者のイニシャルや医療機関名など詳細を記した個別の副作用報告書が同省に提出されていたことが判明した。

古いものは1987年に提出されており、同省は、患者特定につながる情報を持ちながら20年にわたり、

製薬会社に対し、本人への告知を指示するなど適切な対応を取っていなかったことになる。

副作用報告書は、止血剤として血液製剤「フィブリノゲン」を投与され、C型肝炎に感染したと見られる症例について、

旧ミドリ十字(三菱ウェルファーマを経て現田辺三菱製薬)が医療機関から情報を得て、

1987~2002年に同省に提出したもので、計144人分に上る。


◆解説・コメント:薬害肝炎・薬害エイズとは何か。

薬害肝炎とか薬害エイズとは何かに関して、詳細はかつて書いた記事をご覧頂きたいのです。

薬害肝炎に関しては、フィブリノゲン製剤問題とはなにか。に。

薬害エイズに関しては、「安部被告心身喪失で審理終結…薬害エイズ」原告の無念さを思うと気の毒に、

それぞれ説明があります。

うんと大雑把に言うと、血液製剤(人間の血液を原料とする薬)という薬があり、これは主にアメリカから日本が

大量に輸入して使っていた(今はどうなのか知りません)のですが、原料の血液を提供した人の中に少なからず肝炎ウィルスや、

エイズウィルス(HIV)に感染していた人がいたので、彼ら・彼女らの血液から作った薬も汚染されていたのです。

それを使われた日本の患者が肝炎やエイズに感染してしまった、という事件です。

薬害肝炎で問題となっているフィブリノゲン製剤ですが、フィブリノゲン自体は有害な物質ではなく、

普通の人間の血液にも含まれているタンパク質の一種で血液を凝固させる働きがあります。


◆フィブリノゲン製剤は止血剤として使われるそうです。

このため、フィブリノゲン製剤は止血剤として使われるそうです。

手術や出産で大量の出血があるとき。

ガンや白血病の治療で出血が止まらないとき。

胆石や結石除去手術、複雑骨折の手術を受けた人

などは、絶対ではありませんがフィブリノゲン製剤を使用されている可能性があります。


◆アメリカでは1977年、フィブリノゲン製剤は承認取り消しになっています。

アメリカ本国では、1977年12月、FDA(Food and Drug Administration:食品医薬品局)は、フィブリノゲン製剤を、

肝炎ウィルスをバラ播く危険があることを理由の一つとして、承認取消し、としました。

日本の現厚労相、旧厚生省の罪は、アメリカで承認取消になった事実とその理由を知っていながら、

日本での使用を禁止しなかったからです。何故か?

日本でもフィブリノゲン製剤を作っていた製薬会社があります。ミドリ十字という会社(今はありません)です。

ミドリ十字は薬害エイズの原因となる血液製剤にも関わっていた、悪魔の薬屋です。

それはそうでしょう。

ミドリ十字を設立した、内藤良一(1906-1982)という人は、帝国陸軍の731部隊(生物・化学兵器の研究をしていた)に

いた人物なのです。ぞっとするでしょ?

そして。

この、ミドリ十字は、厚生省役人の天下り先だったのです。


◆本来の任務の180度逆のことをする悪魔の役所。

旧厚生省、今の厚生労働省のうち、医政局、健康局、医薬保険局などの最も大切な任務は何か。

小学生でも分かります。国民の健康、すなわち公衆衛生の向上です。(最も大切なと云っていることを忘れずに)。

「国民の健康」というと、のどかな響きですが、薬の承認・取消などを誤ったり、タイミングを逸すると、

それは国民の生命に直結する仕事でしょう。

1996年、菅直人氏が旧厚生省の役人が匿していたエイズ関連資料を全部暴いてくれたので、

問題の全貌が明らかになりましたが、同時に国民は「厚生省が、『使用を続ければ人が死ぬに違いない薬』の使用を、

私欲(天下り先確保)の為に認めていた」事実に激怒しました。これが「悪魔の役所」でなくて、何だというのですか。

あれから11年経ってまた同じ事をやっています。この国は国民の命など知ったことではない、と考えていることが、

大変良く分かりました。

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2007.10.23

ここ数日、音楽家の誕生日、命日が続いていたのです。

◆10月17日:ショパンの命日

ショパンという名前は誰でも知っています。私も知っていますが、実は彼の作品はあまり知りません。

しかしながら、西洋音楽2000年の歴史を書くとしたら(私にそんな知識はありませんが)、ショパンを無視することは、

絶対に不可能、であることは確かです。ピアノという楽器。西洋音楽の象徴というよりも、西洋音楽そのものといっていい

この楽器は、ショパンが生まれるのを待っていたかのようです。

ショパンの代表作っていったって、困るよね。

考え出したらキリが無い。

まず、エチュード(12の練習曲が二組あるのです。作品10と作品25)から1曲。「練習曲」とは名ばかりで、これが弾けるぐらいなら、

すでに十分上手い。私の好きな作品10-4です。右手と左手が交互に旋律を弾きます。







はい、これは、ショパン:12の練習曲で、他のも是非、お聴き下さい。



次は、アシュケナージで、ノクターン20番嬰ハ短調(遺作)。ぞっとするほど美しい(と私は思います)。







これは、ショパン:夜想曲全集です。

音楽評論家の吉田秀和氏が、「このCDの唯一の欠点は全てがあまりにも完璧であることだ」という趣旨の言葉で絶賛しました。


◆10月19日、天才チェリスト、ジャクリーヌ・デュ・プレ(1945~1987)没

イギリスの天才チェリストです。ピアニスト(今は指揮もします)のダニエル・バレンボイムという人と結婚していました。

まだまだ、これから、と言うときに多発性脳脊髄硬化症を発祥し、ちょうど20年前の10月19日に亡くなりました。

YouTubeに、生前、シューベルトのピアノ五重奏曲「ます」を旦那や超一流の仲間と演奏した映像があります。



◆10月20日、ピアニスト、イーヴォ・ポゴレリチ(1958~)誕生。

この人は確かに天才なんですが、かなりクセがあります。

1980年の第10回ショパンコンクールで、ポゴレリチは第2次予選までは進んだのですが、本選に残すかどうかで

審査員が揉めました。殆どの審査員はクセが強すぎるとの理由で反対しましたが、自らも天才ピアニストのマルタ・アルゲリッチが

「あの子をファイナル(本選)に残さないなら、私、審査員を辞めるわ!あの子は天才よ!」

と激怒して、本当に審査員を辞めて帰ってしまったという逸話の持ち主。今はねー。奥さん(ピアノの先生)が亡くなってから、

前にも増してヘンテコになってきまして、ちょっとどうかな?というところなのですが、初めの頃は上手い。兎に角上手い。

ショパンの「24の前奏曲」(プレリュード)から第16曲をどうぞ。







音楽は速く弾けりゃいいってもんじゃないけどね。これは、文句の付けようがないですよ。上手い。

このCDはこれです


◆10月22日 リスト(1811~1886)誕生。

リストというのは、音楽的にどうかと言われるとですね。余り好きじゃないです。

この人はヴァイオリニストであり作曲家だったパガニーニの演奏を聴いて音楽家になろうと決心した人です。

パガニーニとくれば、超絶技巧です。だから、というほど単純なつながりではないかもしれないけど、リストというと、

「超絶技巧練習曲」というのがいくつもあります。

プロのピアニストなら、こういうもので、技術の仕上げをしなきゃいけないでしょうが、

私はリストを聴いて涙がこぼれた、という経験はありません。

最も有名なのはヘタクソのフジ子・ヘミング女史がすっかり有名にしてくれた「ラ・カンパネラ」ですが、

パガニーニのヴァイオリン協奏曲の旋律をすっかり借用しております。小山実稚恵さんの演奏でどうぞ。






こういうのが本来の「ラ・カンパネラ」なのです。小山さんは海外留学経験なくして、

ショパンコンクール4位、チャイコフスキー・コンクール3位を受賞したピアニストです。

世界の2大コンクール両方に上位入賞することなど、まず出来ません。大変な偉業です。

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2007.10.22

【翻訳】三笠宮殿下、大いに語る(20日付、ニューヨークタイムズ)

◆記事翻訳:

三笠宮殿下は、ニューヨークタイムズの取材に応じ、再発を繰り返すガンとの闘病生活、

日本国民を驚かせた、自分がアルコール依存症であり、今年の夏は依存症治療施設に入院していた事実を認め、家庭についての問題も語った。



25年に亘る結婚生活のストレスや、従兄弟(訳者注:皇太子殿下)の物議を醸す発言(訳者注:「雅子さまの人格否定」発言)、

皇族としての生活に対する疑問、がアルコール依存症に陥った原因の一つであろう、と彼(三笠宮殿下)は云う。



家族についての悩みとは「天皇家」全体のことだ、と述べるのは、天皇の従兄弟にあたる、三笠宮寛仁親王殿下だ。

天皇陛下以外の皇族は公に姿を見せるときには、手を振っているだけのように見えるが、三笠宮殿下は、皇室に関わるあらゆる事について

陛下に意見を具申することを躊躇わない。それは、男性男系の天皇にこだわる必要は無い、ということから、



昔の「側室制度」を復活させたらどうか、といたずらっぽく手記を公表することなど、様々である。

自らのアルコール依存症については、「ここ1~2年のことではない。皇室生活はストレスの大きなかたまりだ」と述べている。



最近、ある日の午後、「ヒゲの殿下」で知られる三笠宮寛仁親王殿下(61)が、すこぶる上機嫌でインタビューに応じた赤坂御所は、

塀で囲まれ、樹木が多い敷地内にあり、23人の皇族の殆どの住居となっている。

ジャケットをゆったりと身につけた三笠宮殿下は、色々な病気の所為でまだかなり痩せて見えた。

彼が履いていたダークブルーのスリッパが、完全に西洋風の応接室---グランドピアノとシャンデリアのある---における、

唯一の日本的生活習慣への譲歩のようだった。



三笠宮殿下は16年前に咽喉ガンが見つかり、以来、入退院を繰り返し、昨年8度目の手術を受けた。

自らの病を公表することを嫌う社会において、殿下は「病気を匿すことに何の意味も認められない」と云い、

著書においてすら、病気のことを綴っている。

「我々の一族(訳者注:天皇家)はどうも、ガンになりやすいDNAを受け継いでいるようだ。

過去2世代の皇族で6人もガンに冒されているので、以前から私は、『いつ自分に順番が回ってくるのだろう』と思っていた」という。



ガンであることのストレスのみならず、他のストレスも過飲の原因となり、その傾向は30代から始まったが、最近の2年間で特に悪化したという。

殿下には、信子妃殿下との間に二人の娘がいるが、家庭内で問題があるとの噂がある。「26年間も一緒に暮らしていれば、何か問題がおこることもある」



皇太子殿下が3年前に、雅子妃殿下の人格を否定するような動きがあった、と発言して物議を醸した。寛仁殿下は皇太子殿下に長い手紙を書いた。

「もし、彼(訳者注:皇太子殿下)が反応してくれていたら、事態に進展があったかも知れないが、彼がよこしたのは、『貴重なご意見を賜り有難く存じます』という返事だった。」



三笠宮寛仁親王殿下は、昭和天皇が人間宣言をした1946(昭和21)年元旦の4日後、1月5日に生まれた。

翌年、アメリカの占領中に皇室典範が施行され、天皇家の11の家系(宮家)が皇族から外された。

これによって、男系男子の皇位継承者が少なくなった。



寬仁親王は、ごく普通に育ったという。山手線で学習院に通い、護衛も付けなかった。

彼自身に云わせると自分は皇族のなかでは「不良」で、学生時代に近くの朝鮮学校の生徒とケンカをしたこともあったという。

「ケンカは何度となくやった。彼らはこちらが学習院の生徒だと分かると、いつも因縁をつけてきたものだ」と笑いながら話す。


大学卒業後、寬仁殿下は障害者の為の活動に精力を注いだ。いくつもの障害者施設を設立に導き、自ら障害者にスキーを教えることまで実行した。

「あのことの私は、サラリーマンと同じように仕事中毒だった」と殿下は述懐する。



1982(昭和57)年、寬仁殿下が「皇室離脱をご希望」との大見出しが新聞に載った。それは、事実だった。

「私は、天皇家の存在意義について、考えて考えて、考え抜いた。到達した結論は、『天皇家の存在意義は、存在すること自体にある』というものだった。」

殿下によると、皇族は、「毎朝起きて、朝飯を食って、昼飯を食って、夕飯を食って寝る」ことを、

1年365日繰り返せば義務を果たしたことになるのだそうだ。



日本書紀によると、最初の天皇、神武天皇は高天原から降臨し、西暦紀元前660年に即位したことになるが、

これは神話に基づいた話で、日本の歴史学者は現在の天皇家の始まりは、4世紀~5世紀であろうと考えている。

歴代の天皇は、常に男系で、Y染色体を子孫に引き継いでいったと云われている。



「Y染色体は私の身体にもあるし、神武天皇の身体にもあった。(男系にこだわるのは)極めて精神論的な議論だ」と寬仁殿下は話す。

「疑問なのは、何故、如何なる犠牲を払っても『男系』を維持しなければならないか、ということだ。

戦後、占領軍によって11の宮家が皇籍離脱させられた。彼らを皇族にもどすとか、側室制度を復活できないものか」

後半(側室)については、殿下は英語で「冗談だよ」とウインクしながら、云った。



「ヒゲの殿下」はまだ、皇籍離脱を望むのか、それともこのままでよいのか?殿下は5秒ほど沈黙し、こう語った。

「もう沢山だ。やりたいことは全てやった。古い慣習を打破してきた」

そして、彼は日本人が好む表現を用いた。

「私はB型なんでね。何か新しいことをやりたがるのだよ」



最後に三笠宮寛仁親王殿下は、真面目に言った。

「皇族の人生にも普通の人々の人生にもメリット、デメリットの両方がある。どちらが幸福か、それは、誰にも分からない」


◆コメント:記者のこと。

この記事をかいたのは、ニューヨークタイムズ東京支局のNORIMITSU ONISHI、(大西 哲光)という人物で千葉県で生まれたが、

4歳のときにカナダに移住し、現在はカナダ国籍だそうだ。

詳しくは、ウィキペディアに載っている。

何故、寬仁殿下のことではなく、記者のことを書くかというと、大西某は、反日的な記事を書くことで悪名高い奴なのである。

この男の所為で、ニューヨークタイムズを読むアメリカ人は随分日本を誤解しているのではないかと思う。日本生まれなのにあまりにも反日的なので、

在日の子供なのではないか、などと云われる。本当のことは分からない。



このインタビュー記事はオオニシにしては、大人しい方だが、寬仁殿下が何でも話すからといっても、いきなりアル中の話から始めなくても良かろう。

古今東西、やんごとなき方々のストレスは我々の想像を超えるものらしい。

ヨーロッパでも、王子や王女が麻薬で捕まったとか、アル中になったとかいう話は沢山ある。

それを知っている者なら、大して驚かないだろうが、どうしても、オオニシの過去の偏向した記事を思い出すと、

恣意性があるように思える。

しかし、終わりに意地の悪いコメントを付けていないところを見ると、オオニシは寬仁殿下に好意を持ったのであろう。



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2007.10.20

「<児童手当>母子家庭の削減凍結、低所得世帯のみ…自公方針」ケチなことをいうな。世帯当たり9,850円~47,120円だぞ。

◆記事1:<児童手当>母子家庭の削減凍結、低所得世帯のみ…自公方針10月14日3時5分配信 毎日新聞

自民、公明両党は福田内閣発足に伴い、格差問題に取り組む目玉政策の一つとして、

母子家庭に対する児童扶養手当削減を凍結することで合意していたが、対象を低所得世帯に限る方向になった。

厚生労働省の06年度調査で、母子家庭の経済環境が改善していることが分かり、一律な削減凍結は難しくなったためだ。

自公合意の削減凍結は約160億円規模だったが、数億から数十億円程度にしぼむ。

データに基づかない政策合意が早くも後退することになる。

児童扶養手当は、離婚などで母子家庭の生活が激変しないよう、所得に応じて、

世帯当たり月額9850~4万1720円(児童1人の場合)を支給する制度。

社会保障費抑制策で、08年4月からは5年以上受給している世帯について、

支給額を最大で半分まで削減することが決まっていた。今年3月末時点の受給者は95万5844人。

削減の凍結は、9月の福田内閣発足時、公明党が「政権が代わったことを実感してもらえる」(幹部)政策の一つとして自民党に提案。

両党は9月下旬「凍結について早急に結論を得て措置する」ことで合意した。

ところが、厚労省が昨秋、約2000世帯を対象に実施し、約1500世帯が回答した調査の速報値で、

母子家庭の母親の就業率は84.5%と、03年度の前回調査から1.5ポイント上昇。

平均年収も213万円と前回を1万円上回った。

雇用形態では常用雇用者が前回の39.2%から42.5%に増えている。景気回復の影響とみられる。

ただし、改善傾向が見られても、全世帯の平均所得を100とした場合の母子家庭の所得は

37.8にとどまるなど、置かれている状況が厳しいことに変わりはない。


◆記事2:母子世帯の平均年収、213万円で全世帯の4割未満 (10月16日23時8分配信 読売新聞)

厚生労働省が16日に発表した「2006年度全国母子世帯等調査結果」によると、

全国の母子世帯の平均年間就労収入(05年)は171万円と、03年度の前回調査より9万円増えた。

ただ、児童扶養手当などを含めた平均年収は前回より1万円増の213万円で、

全世帯の平均年収564万円の4割未満という厳しい状況であることも分かった。

調査は昨年11月、無作為に抽出した1517の母子世帯、199の父子世帯などを対象に実施した。

母子世帯の母親の就労率は前回より1・5ポイント増え、84・5%だった。

雇用形態別では常用雇用者が3・3ポイント増えて42・5%、臨時・パートは5・4ポイント減の43・6%だった。

平均年間就労収入は常用雇用者が前回比5万円増の257万円、臨時・パートが3万円増の113万円だった。


◆コメント:国家の義務的支出から減らすべきではない。

ある国家における所得格差を測る指標のひとつ「貧困率」がある。

貧困率とは、年収が全国民の年収の中央値の半分に満たない国民の割合」である。

厚労省のサイト内の、平成17年国民生活基礎調査の概況に、

図7 所得金額階級別世帯数の相対度数分布が載っている。

ご覧のように、年収の中央値は462万円である。

462万円の半分は231万円であり、年収がこれ未満の世帯は貧困率算出の対象となるl。

記事2に書いてあるように、「2006年度全国母子世帯等調査結果」では、母子家庭の05年の平均年収213万円である。

勿論「平均年収」であるけれども、かなりの母子家庭は貧困率算出対象になっているはずである。

母子家庭と言えども、親が離婚し、父親が高収入を得ている場合は、それなりの養育費などを

送ってくる(まともな奴ならば)だろうから、さほど困らないだろうが、大黒柱であった父親が事故・病気などで

死亡し、母親が特別な技能をもっていなければ、高収入は期待出来ない。多くの場合パートだろうから、

低賃金の上、雇用自体が不安定である。

生活保護や、児童養育費には、不正受給の問題があることは承知している。記事にはそれは児童養育費削減の

理由としてあげられていないが、考慮されていることは明らかである。それは個別に対応するべきである。

また、小泉のバカが始めた「三位一体の改革」で、児童養育費の負担は、国が3分の1、地方が3分の2となった。

(かつては、全て国の負担だった)。地方はなるべくカネを出したくないので、当初の案だと、現行の最高47,120円の

半分まで地方の裁量で減らせることになっていた。北九州で生活保護を受けられず餓死した男性がいたように、

児童養育手当給付が地方の裁量になれば、なるべく減らそうとするのは目に見えている。

福田内閣は、あまりに自民党の評判が悪いので、急にいい人になり、「やはり、児童扶養手当は減額しない」

といっていたのに、今度は、「減額しないのは低所得世帯に限る」といいだした。

全部削減を止めにすると160億円かかる、という。それぐらいは、他の無駄を切り詰めれば、出るだろう。


◆インド洋のガソリンスタンドには200億円、サマワの宿営地に344億円、議員宿舎に334億円

160億円の財源がもったいないというが、国も地方も税金の無駄遣いを減らせば、

それぐらい簡単に捻出できるでしょう。或いはできたのですよ。

今年、東京の溜池山王に出来た億ションそのものである衆議院議員宿舎の総事業費は344億円。

2001年から始めた海自のインド洋における「ガソリンスタンド」任務には、昨年末までに208億円、

既に終わったが、イラクのサマワに自衛隊が駐屯するために宿営地を作るだけで344億円もかかっている。

国会議員は毎月歳費(給料)の他に「文書通信交通費」を100万円支給される。

各地方自治体の県議会議員、市議会議員等々は悪名高き「政務調査費」をひどいところでは、

毎月(給料とは別に)60万円も貰って、自分の自動車を買ったり、おネエちゃんのいる店で酒を

飲んだり、ゴルフをして遊ぶために使っていらっしゃる。

母子家庭への児童扶養手当を減額する前に、まずこれら(もう終わったものは別として)を無くしては如何でしょうか?

社会保障費などは国家の義務的支出といわれる。財政健全化をめざすとしても、

ここから手を付けるのは間違っている。

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2007.10.18

【音楽】新企画「え?あの人がこの曲を書いたの?」シリーズ(になるかどうか・・・)

◆ある人が書いたトロンボーン協奏曲です。

これは、驚きました。クラシックファンでなくても、この作曲家が書いたメロディーは絶対知っているはずなのです。

ところが、それは彼の一面に過ぎなかったのです。大衆向けの曲を書く一方で、前衛的な曲を書いています。

彼(あとでわかります)のトロンボーン協奏曲から第三楽章をどうぞ。

あまり退屈だったら途中で止めてもいいですが、せいぜい5分です。







この作曲家は、次の曲を書いています。ある映画のテーマ曲です。







というわけで(↓をクリックすると分かります。これは断じて「投票ボタン」ではありません。ちょっと、やってみたかったのです。)

作曲者は


勿論、2番目の曲は映画のサウンドトラックではなく、イージーリスニング用にアレンジしてありますが。


彼はこの他にも、ファゴット、ハープの協奏曲、シンフォニー、室内楽など、色々書いています。

CDになっているのですねえ。 協奏曲集などというのが。

トロンボーン協奏曲のソロは、以前トロンボーンで「熊ん蜂の飛行」を吹く男(ココログではこちらになります)という記事で紹介した

スウェーデンのトロンボーン奏者、クリスチャン、リンドベルイです。

「くまんばちの飛行」です。







リンドベルイの超絶技巧を堪能したい、と言う方は、ヴィルティオーゾ・トロンボーンをまずお薦めします。

すごいよ。ハンパじゃないよ。


◆ある人が書いた交響曲の第一楽章です。

これも、あとで、「へー」と思われることでしょう。演奏時間は約6分です。







これを作曲したのは、次の可愛らしい曲を書いた人です。






というわけで、

有名なこの曲を書いた




彼が書いたシンフォニーは1曲ではないんです。驚きました。CDになってます。

モーツァルトみたいでもあるし、ハイドンみたいでもある。この頃の作曲家は大変だね。

天才が何人も同時代に生きていたんですからね。比べられたら、たまったもんじゃない。


◆エルマンのお話。

なお、2曲目の可愛らしいのを弾いたのは、ミシャ・エルマンという往年の超有名バイオリニストです。

”エルマントーン”という表現がある(日本でしか通じないけど)ぐらいです。

ハイフェッツの様な超絶技巧でバリバリ弾くという感じではないけれど(それでも若い頃はすごいテクニックだったようですね)、

実に気持ちの良いバイオリンですね。今の若い演奏家は、リサイタルでこんな曲絶対にやらないだろうけど、

エルマンは、実に気持ちよさそうに弾いていますね。本当は楽譜どおりじゃないですね。

本来はちゃんと、一拍目のオモテから始まるのに、エルマン先生はフライングスタートして、シンコペーションになってます(笑)。

しかもそれを、ずーっと最後まで変えないのです。面白いですねえ。今こういう人いないですよ。


ついでだから、エルマンで、今度はドヴォルザークの「ユーモレスク」をどうぞ。







エルマン先生は私が7歳の年まで生きておられたのですが、当然、私は生演奏を聴いたことはありません。

3回来日して、日比谷公会堂かどこかでリサイタルをやったか、コンチェルトを弾いたか、したのですが、

その場にいた方のお話では、アンコールで、この「ユーモレスク」を弾いたのだそうで、そのときのエルマンが

実に楽しそうだったとのことです。エルマンを見たことはないけれど、目に浮かぶような気がします。



これらは、エルマン晩年の録音ですが、ジュビリー・アルバムがお薦めです。



如何でしたでしょうか。それでは。失礼いたします。



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2007.10.17

「<痴漢行為>植草・元教授に懲役4月の実刑判決 東京地裁」←証拠不十分だと思うのです。

◆記事:<痴漢行為>植草・元教授に懲役4月の実刑判決 東京地裁 (10月16日10時13分配信 毎日新聞)

電車内で06年9月、女子高生に痴漢行為をしたとして東京都迷惑防止条例違反に問われた元大学院教授、

植草一秀被告(46)に対し、東京地裁は16日、懲役4月(求刑・同6月)を言い渡した。

神坂尚裁判長は「再犯の恐れも否定できず、もはや社会内での更生は期待しがたい」と厳しく非難した。弁護側は控訴する方針。

植草被告側は「女性が振り返る際に『真犯人』が後ろに下がり、近くにいた自分を犯人と間違えた」と無罪を訴えていた。

判決は、被害女性や痴漢を目撃した男性の証言に高い信用性を認め、

植草被告が主張する「真犯人」の存在を「証拠上全くうかがわれず、

弁護人が独自の推論で可能性を指摘するものに過ぎない」と一蹴(いっしゅう)した。

「痴漢はしていなかった」と述べた弁護側証人の証言についても

「被告すら認めている事実関係とも内容が違う。車両に乗っていたことと事件を目撃したことの両面で相当の疑問を差し挟まざるを得ない」と退けた。

さらに「取り押さえられた際に、騒ぎを恐れて抵抗しなかった」などとする植草被告の証言を「信用性を欠く」と判断。

「女性の人格を無視した卑劣な犯行で刑事責任は重い。妻子があり、大学に勤める身で、

行動には強い自重が求められていたが、その社会的責任を放棄するにも等しい」と断罪した。

判決によると、植草被告は06年9月13日夜、京浜急行の品川-京急蒲田駅間の下り電車内で女子高生の尻を触った。

判決は、植草被告が98年に電車内で女性の両ひざを触ったとして罰金5万円の略式命令を受けたことや、

04年にJR品川駅で女子高校生のスカートの中を手鏡でのぞこうとしたとして罰金刑になったことにも言及し

「規範意識に相当問題がある」と指摘した。植草被告は「一度も痴漢はしていない」と3件とも否定していた

◆コメント:目撃証言だけで有罪にしていいのかね。

最初に断っておくが、私は植草被告人とは縁もゆかりもなく、中立的な立場からこの件について書こうとしている。

痴漢の冤罪事件で人生を狂わされた悲惨な例は数多く、それだけに、検察も裁判官も慎重になるべきである。

先日、はっきりと無罪が確定した、富山県の強姦冤罪事件など、無実の人が3年間も服役させられ、出所してから

真犯人が自供して、冤罪だと分かったという、とんでもない事件があったばかりではないですか。

再審で無罪判決を言い渡した裁判長が

「無実であるのに服役したことは誠にお気の毒です。(亡くなった)お父さまのことを思うと言葉がありません。

これからの人生が充実していくものになるよう心から願っています」

と言ったそうだが、お気の毒ですで済むか!

私は自白を強要した刑事や検事や誤審した裁判官も3年間服役したらどうか。と思った。

痴漢で冤罪が起きるのは被害者や目撃者の証言だけを根拠とするからである。

植草氏の場合、被害者と称する女性は、事件当時電車がガラガラだったのに、約2分間、

逃げずにその場にいたと言うし、植草氏を取り押さえた男は全然、犯行の瞬間を見られないはずの位置、向きで

立っていて、いきなり、植草氏に飛びかかったという。更に、素人なら、このような場合、普通は「犯人」を

捕まえたら、そのまま駅に着くのを待って駅員に引き渡して、駅員が警察に連絡するものだろうが、、

植草氏を取り押さえた男性は、自分の携帯で直接「蒲田警察」に通報した。駅に着いたら、そとにパトカーが

待っていて、流れるような段取りで連行された。なんか、怪しい。

◆弁護側の証人が頼りないのが、植草氏には不運。

弁護側の証人に現れると言うことは、当然植草氏の無罪、つまり、「何ら痴漢行為は行われていなかった」

若しくは「真犯人を見た」ということになるはずだが、何とも頼りないのである。彼は、事件直前まで植草氏が

テレビで見たことのある人だなと思い、観察していた。植草氏は立っていたが、つり革に捕まらなければ倒れていたのでは

ないか、というぐらい、酔っぱらってフラフラしていたという。

それで、この証人に関して、申し訳ないけどイライラするのは、肝心の逮捕の瞬間を見ていなかったのである。

つまり、自分もウトウトしていたのである。気が付いてみると、植草氏が取り押さえられたというか、暴力を

振るわれているように見えた。しかし、そのときは面倒に巻き込まれたくないので、見て見ぬふりをしてしまった。

このままではいかん、というので、証人として出廷したのだが、無罪証明にはほど遠い。

信頼性に致命的な欠陥があるのは、この証人が本当に事件が起きた電車に乗っていたことを証明する手段がないことだ。

こういうことなのです。

痴漢だ、痴漢じゃないという騒ぎがこれほど多いのだから、コストはかかるだろうが、電車には監視カメラを設置するべきじゃ

ないですか?東京の新宿歌舞伎町という、日本有数のガラの悪い街には、無数の監視カメラが設置してあるぐらいなのだ。

電車も同様にすべきだ。

◆背景を考えたときの怪しさ。

私は、植草氏が冤罪というか国策捜査というか、いけにえにされたのではないかという気がする。

エコノミストとしての植草氏は小泉政権の経済政策に真っ向から異論を唱えていた。小泉の経済政策と言っても、

小泉に経済は分からないから、竹中平蔵の政策だ。彼らにガンガン反論していた。理屈は植草氏の方が、

正しいのである。

同じような、「生け贄」と思われる人に辻元清美議員がいる。

辻元氏は小泉内閣発足初期に、小泉純一郎に、個別的自衛権と集団的自衛権の違いを

説明して下さい、と詰め寄った。何と、小泉は説明できず、内閣法制局の役人に代わりに答弁させた。

小泉は大恥をかかされたのである。それから、辻元氏は鋭い舌鋒で鈴木宗男が疑惑の総合商社だ、

とか、思いっきり与党を叩いた。

そうしたら、秘書給与不正受給で逮捕された。国会議員、どうせ皆やっていることなのに。

被疑者を検挙しても、逃亡・証拠隠滅の怖れがないときは、身柄を拘束せず、書類送検で済ませるのが普通なのに。

「お縄」をかけてさらし者にした。小泉が粘着質であることは、郵政民営化で反対票を投じた奴を

「許さん!」と言わんばかりに、公認から外し、刺客を放った事からも分かるでしょう。

国家権力を変な奴が握ると、こういうことになるのである。

植草氏に関して、真実は今のところわかりませんけどね。なにか、おかしい。



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2007.10.16

テロ特措法をめぐる混乱。この1週間の動きと所見

◆記事1:小沢氏、アフガンへの陸自派遣「政権取ったら実現したい」(産経新聞)(10月7日(日))

インド洋での海上自衛隊の補給活動継続の是非が今国会最大の焦点となる中、民主党の小沢一郎代表が9日発売の月刊誌「世界」11月号に寄稿した論文で、

アフガニスタン本土に展開する国際治安支援部隊(ISAF)への参加を「政権を取ったら実現したいと思う」と明言した。

政府が提出する新しいテロ対策特措法案に反対する民主党は対案を検討中だが、

民生支援にとどまらず、アフガン本土への自衛隊派遣を盛り込むかどうかで党内の綱引きが始まりつつある。

小沢氏の持論提起はここへも波紋を広げそうだ。 


◆記事2:石破防衛相、ISAF参加「憲法妥協の余地なし」(日経)(10月9日(火))(10:44)

石破茂防衛相は9日の閣議後の記者会見で、民主党の小沢一郎代表が主張するアフガニスタンで活動する国際治安支援部隊(ISAF)への自衛隊の参加について

「憲法について妥協の余地はない」と述べ、反対姿勢を強調した。海外での武力行使を禁じる憲法に抵触するとの見解に基づく発言で

「憲法解釈を変えればよいというものではない。自衛隊法や武力攻撃事態対処法の改正も必要だ。

一連の法体系も全部セットにして示さないと議論として不十分だ」と批判した。


◆記事3:ISAF参加は憲法に抵触 首相、衆院予算委で (共同通信)[ 2007年10月11日(木)12時48分 ]

福田首相は11日午前の衆院予算委員会で、民主党の小沢代表が提唱しているアフガニスタン本土での国際治安支援部隊(ISAF)への参加に関し

「憲法で規定する問題につながってくる可能性があると懸念している」と述べ、

武力行使との一体化などを禁じた憲法に抵触する可能性を指摘、参加は困難との考えを表明した。

高村外相はアフガンでの民生分野での支援について、現時点で増やすことは困難と強調。


◆記事4:自民・中谷氏、給油反対「テロリストだけ」=鳩山民主幹事長は反発 (10月14日13時1分 時事通信)

自民党の中谷元・安全保障調査会長(元防衛庁長官)は14日、フジテレビの番組で、

民主党がインド洋での海上自衛隊の給油活動継続に反対していることに関し

「(給油活動は)国際社会の中で非常に評価され、ぜひ続けてくれと要望されている。反対するのはテロリストしかいない」と批判した。

さらに「民主党はテロリスト集団か」との質問にも「(反対するのは)僕には理解できない」と語った。

これに関し、民主党の鳩山由紀夫幹事長は同日、和歌山市内のホテルで記者会見し、

「国民の3割は給油活動、テロ対策特別措置法に反対しており、日本(国民)にも3割のテロリストがいるという話になる。

こんなむちゃくちゃなことをテレビの前で発言するのはとんでもないことだ」と強く反発した。


◆記事5:アフガン部隊参加、野党に不協和音・小沢氏持論に抵抗強く(日経 2007年10月15日(月)07:02)

民主党の小沢一郎代表が打ち出したアフガニスタンの国際治安支援部隊(ISAF)への自衛隊の参加という「持論」を巡って、党内外に不協和音が生じている。

ISAF参加は政権を取った後の戦略とはいえ、武力行使を伴いかねず「憲法違反」との受け止めがある。

小沢氏の主張の根幹は、国連安全保障理事会の決議に基づく活動は「国権の発動」である自衛権を超えたもので、

仮に武力行使を伴っても憲法9条には違反しないというもの。給油活動の継続に反対するのも直接的な国連決議がないとみるからだ。


◆記事6:民主の小沢代表「アフガン派遣は後方支援に限定」(日経 2007年10月15日(月)13:03)

民主党の小沢一郎代表は15日午前、自身が提唱したアフガニスタン国際治安支援部隊(ISAF)への参加について

「世界が日本に武力で期待することはない。食糧支援など民生を中心に協力することはいくらでもある」と述べ、

後方支援に限定して考えていることを明らかにした。与党がISAF参加は武力行使を禁じた憲法に違反するなどと批判していることから、

範囲をより明確にする狙いとみられる。発言は党本部で会った連合の高木剛会長と古賀伸明事務局長に伝えた。


◆コメント:やっぱり、小沢の所為で、訳が分からなくなっちゃったのだ。

いいですか。7月29日の参院選で野党が大勝した直後、民主党小沢代表はマスコミから、

「以前からの持論であった「テロ特措法延長反対」の考えは変わらないか?」

と訊かれました。小沢氏は、
「前から反対だと言っているのに、急に賛成する理由は無い」

と答えました。理由は、アフガニスタン戦争はアメリカが国連のお墨付きを得ずに勝手に始めた戦争で、

これを後方支援することは、憲法違反になるから、というものでした。

安倍首相が辞めて、福田政権が誕生し、やっと臨時国会が本格的にはじまりました。9月末です。

そのとき、小沢氏は同じ質問を受け、同じようにこたえました。


◆10月9日発売の岩波書店「世界」11月号の「小沢論文」以来、すったもんだの大騒ぎになったのです。

岩波書店が出している「世界」という地味な雑誌があります。

「世界」11月号に載せた論文で小沢代表が書いたことは、記事1に要旨が載っています。

「世界」11月号は、二日か三日(だったと思います)で売り切れになってしまいました。

多分、「世界」発刊以来未曾有の出来事じゃないでしょうか。雑誌は本と違って増刷ができないので、

図書館で読むか、いずれ、オークションに出品されるでしょうからそれを待つしかないですね。

それもそのはずで、海自によるインド洋上におけるガソリンスタンド(給油活動)が違憲だ、と言っていた人が、

民主党が政権をとったら、アフガニスタンでテロリストと交戦して、各国の軍隊から死者が出ている、ISAF(国際安全支援軍)に

日本の自衛隊も加わえたい、と言ったのです。

本気で言っているのかどうか、定かではありませんが、小沢氏の論理は

ISAFは国連の委託を受けているので、たとえ、武力を行使することになっても違憲ではない

というものです。どこからどう考えても無理がある。

その理由はつい先日説明しました(ココログはこちらです)ので、お読み下さい。


◆本来、民主党にとって圧倒的に有利な国会になるはずだったのに・・・。

これで、民主党の政権奪取は、絶望的ですね。

テロ特措法延長に反対する小沢氏に対して、与党は「それじゃ、民主党の代替案をだせ」と要求しました。

そうしたら、民主党は、というよりも小沢氏が党内の合意もないまま、自民党案よりも遙かに過激な

(自衛隊を海外に派遣して武力行使しても構わないという)提案をしてきました。

自民党はこの前まで安倍晋三氏が、「戦後レジームからの脱却」をバカの一つ覚えのように繰り返し、憲法を改正し、

日本を戦争が出来るような国にしようとし、野党がそれを牽制していたのです。

それ以前に国民の関心は「年金をどうしてくれる?」だったのです。

ところが、日本人はすぐに何でも忘れるから、テロ特措法絡みで、小沢代表が、

あまりにも、国民感情から乖離した大胆な提案をしたので、年金がふっとんでしまいました。



今や、タカ派(といっても、多くの民主党員は小沢発言に反対ですが)の民主党に対して、

「憲法の規定通り、武力を行使してはいけないのだよ」となだめる、ハト派の自民党、という構図になってしまった。

記事2を読んで下さい。イラクへの自衛隊派遣を決めるときに、最も熱心だった、石破防衛相が、

「ISAFへの自衛隊参加は違憲だ」という意味の発言をしています。

記事3によれば、福田首相も小沢案は違憲だといっています。


◆それでも、またドジな発言をする中谷元防衛庁長官

このように、ISAFに自衛隊を派遣するぐらいなら、ガソリンスタンドの方がマシ、という空気が醸成されつつあるときに、

記事4を読んで下さい。中谷元元防衛庁長官はドジですねえ。

「給油活動に反対するのはテロリストだけ」

だって。ということは、私もテロリストですね。



◆では、どうすればよいのか。

永田町では、大きく括るならば、

新法を作ってでも、何とかガソリンスタンドを続ける

という自民党と、

ISAFに参加するが後方支援に限る

という民主党案(記事6を読んで下さい。小沢代表、当初の威勢の良さが大分削げています)に二分できるでしょう。


いずれも、「何らかの形で対テロ活動を支援しなければならない」という思想が根底にあります。

そこが間違っている。



そもそも、アフガニスタンやイラクが今日の混乱に至ったのは、アメリカが自ら戦争を仕掛けたからです。

反米イスラム勢力はアラブから米軍がいなくなれば、論理的に存在し得ないでしょう。

反米なんだから、米がいなくなれば、反米しようがない。

日本の給油活動とか他の国もアメリカを助ける義理は無い。自分の軍隊の燃料ぐらい自分で用意しろ、と。

また、アフガニスタンでも、イラクでも米軍の攻撃によって、一般市民が大勢亡くなっているのです。

人殺しの手伝いをすることが日本国憲法の理念に合致するとは到底思えない。

それから、6年もテロ掃討作戦を続けながら、一向に成果が上がらない。いつまでも、ビン・ラディンは補足できない。


◆アメリカの立場からは、911のように本土がテロリストが攻撃されていないので、対テロ戦争は成功なんですよ。

ところがですね。アメリカの立場から見ると、911テロの後、アフガンで反米勢力と闘っているおかげで、

911以降、同じような事件は起きていない。

アフガニスタンやイラク国内で市民が死んでも、知ったこっちゃないのです。

つまり、世界の国々はアメリカ本土を守るために使われているような物なのです。


◆結論

結論を述べるならば、日本は尻を捲(まく)れば良いのです。

「テロとの戦いは、世界共通の課題だとかぬかしやがって。6年経っても変化がない。

日本の自衛隊は日本を防衛するためにあるんで、人殺しの手伝いをするためにあるのではない。

まして、アメリカ本土の安全を守るために存在するのではない。アフガニスタンに戦争を自分から

仕掛けたのはアメリカなんだから、てめえのケツはテメエで拭きやがれ!」と。

そんなことをいったら、在日米軍が日本から引き揚げられるなどと心配する必要はないのです。

アメリカにとって、日本の米軍基地は極東や中東への前方展開能力を維持するために必要不可欠。

他のアジアのどの国にいっても、今の日本に匹敵する厚遇は得られないでしょう。

日本から引き揚げられるものなら、やってみなさい、と言えばいい。

最後にもう一度書きます。

アフガニスタンでもイラクでもアメリカ軍は非戦闘員を非戦闘員と知っているのに、

何万人も殺しています。人殺しの手伝いをどうしてもしなければならない、という

議論の前提がそもそも間違っているのです。



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2007.10.15

14日はレナード・バーンスタイン(作曲家・指揮者)(1918~1990) の命日なのです

◆レナード・バーンスタインてのはもの凄い才能の人でした。

バーンスタインは作曲家としては、ミュージカル「ウェスト・サイド・ストーリー」で一躍有名になりました。

日本でもまず、ウェスト・サイド・ストーリーで知られたので、ヨーロッパ好きが多いクラシック愛好家は最初のうち、

彼をあまり重視していなかったようです。しかし、故・岩城宏之さんをはじめ、専門家はそのあまりに高度な作曲技法に驚嘆したそうです。



ウェストサイドも良いんですけど、彼のオペラに「キャンディード」という作品がありまして、その序曲が、なんともまあ、スリリングなので、

それを聴いて頂きます。

キャンディード序曲です。







指揮者も演奏者も難しそうですね。少なくとも私のような素人目には。

拍子がどんどん変わるでしょう?テンポが速いでしょう。リズムがややこしいでしょう?

一拍振り間違えたり、演奏者は数え間違えたらお仕舞い、のように思われます。

これが入っているCDは、バーンスタイン作品だけだと飽きるかも知れないので、

名序曲集がいいと思います。

バーンスタイン自身が「キャンディード序曲」を振っているだけではなく、他の曲を振っています。

更に、他にも色々な指揮者とオーケストラが、有名曲を演奏してます。全て曲も指揮者もオーケストラも超一流です。

これは楽しいと思いますよ。


◆指揮者としてのバーンスタイン。

バーンスタインは作曲と共に若い頃から指揮をしてました。

ニューヨーク・フィルハーモニックの音楽監督で、その頃小澤さんがNYフィルの副指揮者になり、

バーンスタインに才能を見出されたのが、小澤さんの成功の始まりでした。

バーンスタインは、年齢を重ねるにつれて、一層指揮者としての才能を評価されるようになりました。

モーツァルトやベートーベンやマーラー等々で名演を残しました。

何しろあの誇り高きウィーン・フィルのメンバーが(普通、ヨーロッパ人はアメリカ人をバカにしてるんですが)、

「カラヤンとバーンスタインには、いつでも(指揮をしに)来て欲しい」

と言ったんです。ウィーンフィルに「来て欲しい」と言われる指揮者は、古今東西滅多におりません。

そのバーンスタインとウィーンフィルの演奏で、

モーツァルトの交響曲第41番「ジュピター」から、第四楽章をお聴き下さい。







これは、いいですね。何度聴いても音楽の「大きさ」(オーケストラの編成は後世の、例えば、マーラーとかワーグナーとか、ブルックナー

の作品より、遙かに小さいのですよ。そういうことじゃないのです)に感動します。

CDは、モーツァルト:交響曲第40番&41番「ジュピター」です。



ところで、バーンスタインは日本と日本人が大好きでした。日本食も何でも食う。

そういう話は、岩城さんの棒ふりのカフェテラスという本に載ってます。

また、小澤征爾さんが若い頃に書いたボクの音楽武者修行という本も大変面白いのですが、

やはりバーンスタインの話が色々書いてあります。

ニューヨーク・フィルハーモニックが日本に演奏旅行をしたとき。

当然、副指揮者の小澤さんも一緒に「来日」します。見事故郷に錦を飾ったわけですが、

バーンスタインが、それを我が事のように喜んでくれたこと。

また、日本各地で演奏するために移動があるわけですが、あるとき東海(だったと記憶していますが、うろ覚えです)

のある海沿いの宿、バーンスタインの希望で純日本風の旅館に泊まったそうです。部屋から海辺の景色が見えます。

バーンスタインが小澤さんに言った言葉。

「セイジ・・・。お前は幸せな奴だ。こんなに美しい国で育ったなんて・・・。どうしてニューヨークなんかに来たんだ?」

嬉しいですねえ。

バーンスタインに関する話を書きましたが文中ご紹介した、岩城宏之さんと小澤征爾さんの本も

大変面白いと思います。ご一読をお薦めします。

それでは。



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2007.10.14

「赤福、34年前から製造日偽装」←「赤福製造日偽装大事件」に関する多角的考察

◆記事:赤福、34年前から製造日偽装 =最大14日改ざん-農水省が是正指示(10月12日12時32分配信 時事通信)

農水省は12日、伊勢の土産物として知られる「赤福餅」の製造年月日を偽って表示、販売したとして、

老舗和菓子屋「赤福」(三重県伊勢市)を日本農林規格(JAS)法に基づき、表示を是正するよう指示した。

偽装は34年間も続いていたとされ、創業300年を迎える老舗和菓子屋である同社の信用は失墜しそうだ。

同省によると、既に消費期限を表示した同社の看板商品の赤福餅を冷凍保存。

注文に応じて解凍、再包装し、再包装した日を新たな「製造日」として表示していた。

製造日は最大で14日も延ばされ、同時に消費期限も偽って表示していた。


◆コメント:法令遵守は法治国家の基本でございます。

赤福餅を食べたことはあるけれども、私は東京の人間(トーキョーモン)なので、

「赤福」への思い入れが薄いのですが、その近辺出身の会社の同僚に聞いたら、超・大人気商品らしいですね。


創業300年の老舗。その老舗が、34年間にも亘って、JAS法(農林物資の規格化及び品質表示の適正化に関する法律)を守っていなかった、


けしからん。それはその通り。



マスコミは一様に、「創業300年の老舗が・・・」とセンセーショナルに(毎度のことですが)報じます。

この報道のやり方、感心しませんね。

創業300年の店であろうが、仮に創業3年の店が同じことをしていたとしても、行為の「違法性」は全く同じです。

創業300年の店が法令遵守を怠っていた、という事実が社会に与える驚きは創業3年よりも大きいのは確かですが、

その為に「違法性」が増大することはありません。


◆一方で、法律自体の「妥当性」を検討することも大切です。

何を言いたいか、というと、赤福は、商品を製造した日を「製造日」として表示すべきところ、

作った後、一旦冷凍保存した「赤福餅」を解凍・再包装した日を「製造日」としていた。

それによって、「消費期限」までの時間を延長できる、という訳です。

役所やマスコミはそれが言語道断だといいます。

でも、過去34年、それをやっていたけど、赤福餅を食べて食中毒で死んだ人がいるのでしょうか。

いないでしょ?

と、いうことは、現在のJAS法で定めている

消費期限(具体的に何日なのか、分からないのですが)が短すぎるのかもしれません。

他の例で説明するとこうなります。

自動車を運転する方、いらっしゃいますね。時速40キロ制限の道を走るとします。

貴方や周りの車、ほぼ100パーセント、守っていませんよね?50キロぐらいは当たり前。

道によっては、60キロで走っています。これは、純然たる違法行為です。

どうして皆、制限速度を守らないのか?

これは理論的根拠は全くない、私の勝手な想像ですが、広い道を40キロで走るのが、

殆ど心理的に不可能だからではないでしょうか。

制限速度の設定の方が不適切なのかも知れない、という意味です。


赤福の話にもどしますが、JAS法が出来たのは昭和25年です。半世紀以上の時間が経っています。

今は、この法律が出来た頃よりも、食品の冷凍保存技術が遙かに進歩していることでしょう。

ならば、法律が定める消費期限が、今の世の中に合っていないのかも知れません。

あくまで「仮説」ですよ。私は食品衛生管理のしごとなどしたことがないですから。

結論を述べます。

現時点では、赤福の虚偽表示は(本当ならば)、違法行為で罰せられても仕方がないのです。

ただ、物事は一面的に見るのではなくて、様々な角度から考えてみることが大事だ、

ということであります。

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2007.10.13

「<自動改札機>トラブル原因は『日本信号』のプログラムミス」←カリカリしなさんな。機械なのだから、故障もするさ。

◆記事:<自動改札機>トラブル原因は「日本信号」のプログラムミス(10月12日21時55分配信 毎日新聞)

首都圏を中心に8都県のJR東日本や地下鉄、私鉄の662駅で、

12日の始発時から自動改札機の電源が入らなくなったトラブルは、同日午前11時ごろまでに、すべて復旧した。

電車の運行に影響はなかったものの、計約260万人に影響した。

「日本信号」(東京都千代田区)が製造した各改札機でプログラムミスがあったことが原因と分かった。

トラブルがあった改札機は、16の鉄道事業者が使うICカード対応の全改札機の約4割に当たる計4378台に上った。

自動改札機は3社が製造しているが、トラブルが起きたのは日本信号製のみだった。

同社などによると、改札機には始発前の電源投入時、ICカード相互利用センターの中央コンピューターから

▽不正使用

▽期限切れ――

など最新の定期券やクレジットカードに関するデータが送信される。

同社で調べたところ、改札機がクレジットカードに関する特定の長さのデータを受信すると、

電源が入らないプログラムミスがあった。同社は13日中に修正作業を始める。

このプログラムは今年3月のICカード「Suica」(スイカ)と「PASMO」(パスモ)の相互利用開始時に導入された。

同社の柏倉光行常務執行役員は「社会的インフラを任せられているにもかかわらず、申し訳ありません」と陳謝した。

一方、鉄道事業者らでつくる「関東ICカード相互利用協議会」の石橋正男会長ら12日夕、

東京・霞が関の国土交通省で会見。石橋会長は「大変ご迷惑をおかけしたことをおわび申し上げる」と頭を下げた。

国交省鉄道局は今後、鉄道事業者のトラブル対応に問題がなかったかなど事情を聴く。


◆コメント:新しいシステムを導入したときには、トラブルはつきものだ。

662駅で自動改札機が作動しなくなったのは、史上初めてだろう。

メーカーの日本信号の顔色が変わるのも無理はない。

しかしながら、記事を読むと、これは、文句を言っても仕方がないだろう、と思う。

その理由を非常に単純に云えば、故意によるものではないからだ。過失と言えば過失だが、

コンピューター・システムというのは、使って見ないと、どのようなバグがあるか、分からない。

プログラムを作った担当者が怠慢だったというのも、酷だ。

不可抗力というのが一番適切な表現ではないか、と思う。

ICカード専用の自動改札機が使われ出したのは、2005年である。

日本信号が今回問題を起こしたプログラムを導入したのは、今年の3月だという。

その時には、今日のようなトラブルは起きなかったのだから、

プログラム自体に致命的な問題があったとは考えにくい。

鉄道に限らない。殆どの業種でコンピュータでさまざまな管理をするようになってから、

新しいシステム導入後には、必ず何か問題が起きる(私の印象である。統計的な裏付けは、ない)。

旧日本興業銀行・旧富士銀行・旧第一勧業銀行が合併して、みずほ銀行になったとき、

ATMのトラブルが何週間も続いた。システム担当者は、念には念を入れてテストした筈だ。

10月1日の発足した、ゆうちょ銀行でもシステム障害が一週間も続いた。社長は、元三井住友銀行頭取、

西川善文氏である。事前に万全の準備をするように命じていたことは想像に難くない。

それでも、やはり、障害が起きた。

古い話だが、1964(昭和39)年(東京オリンピックの年)、東海道新幹線が開通した。

最初の一ヶ月で、1,000件を超える(大小合わせて、だが)トラブルが報告されたのである。


◆人間、勝手なもので、普段問題なく(改札機が)作動しているときには、「有難い」と思わない。

12日に改札機に問題が発生した駅は、日本信号製の改札機を使っていた駅であり、

JR東日本によれば、都内各駅はオムロンか東芝の製品を設置しているので、問題は無かったという。

(地下鉄・私鉄)は別である。

だが、今日の話はさておき、例えば新宿駅は、1日の乗降客が300万人を超える。世界で最も「忙しい」駅である。

その分、改札機の数も多いだろうが、毎日300万人が、ICカードの定期でピッ・ピッとやるわけだ。

それで、大混乱になるほどの障害は起きないわけだ。すごいと思いませんか?

そんな機械を作れるのは、日本人だけだと言っても過言ではない。

我々は勝手なもので、改札機は正常に作動してあたりまえだと思う。

これほど便利なものを発明してくれた人に対して、普段は、感謝の念を抱かない。

ところが、ひとたび機械が故障して、一本電車に乗り遅れると、途端に駅員に

食ってかかる人がいる。あれはみっともない。

どうしても急ぎの用があってイライラする気持は良く分かるけれど、

稀に、今日のような騒ぎが起きたときは、改札機が正常に作動してくれるのが、

如何に便利で有難いことなのか、を考えても良いのではないでしょうかね?



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2007.10.12

「小沢氏、会見 ISAF参加『党の方針』強調」←「郵政民営化選挙」における小泉と同じではないでしょうか?

◆記事:逆風小沢氏、会見 ISAF参加「党の方針」強調(10月11日8時2分配信 産経新聞)

民主党の小沢一郎代表は10日の会見で、政権獲得後にアフガニスタンの国際治安支援部隊(ISAF)へ

参加する意向を月刊誌の論文で示したことについて、

「党のマグナカルタ(政権政策の基本方針)でも決まっているし、マニフェスト(参院選選挙公約)にも書いてある」と述べた。

ISAFへの参加が小沢氏個人の考えではなく、党の国際貢献の方針に沿ったものであることを強調したものだ。

また、インド洋での海上自衛隊の補給活動に代わり、ISAF参加を盛り込んだ対案を検討する考えも示した。

小沢氏は対案づくりに関し、

「政府が新法を出す決定をした際には、民主党の主張を法案にして出すのがより分かりやすいか、ほかに方法があるか検討しなくてはならない」と述べた。

ISAF参加論については「党内で決めた事実は確認していない」(枝野幸男元政調会長)と反発の声がある。

だが、小沢氏は、「多数で決めたことは党の方針に従って行動しなければ党人ではない。いやなら離党する以外ない」と述べた。

また、政府・与党からISAF参加は違憲との指摘が出たことには

「国連憲章を否定するのか。日本はあらゆる手段で国連の要請に協力するといって加盟申請した。

国連憲章によれば武力で平和を乱す者に対しては、武力をもってでも鎮圧することになっている。自民党、政府の解釈こそおかしい」と反論した。

民主党が昨年12月にまとめた基本文書のマグナカルタは国連の平和活動について、

「国連の要請に基づいて、わが国の主体的判断と民主的統制の下に、積極的に参加する」と明記。

また「国連の平和活動は、国際社会における積極的な役割を求める憲法の理念に合致し、

主権国家の自衛権行使とは性格を異にしている」とした。

一方、マニフェストには、「国連の平和活動に積極的に参加」とある。

両文書とも「ISAF参加」に直接言及していないが、小沢氏は10日の常任幹事会で、

論文はマグナカルタ、マニフェストの趣旨に沿ったものだと強調した。

ただ、党幹部は「対案に入れるのは難しい」と異論を表明。

社民党の福島瑞穂党首は会見で「小沢氏の見解は違憲だ」と批判したが、野党共闘には影響させない考えも示した。


◆コメント:民主党小沢代表、気は確かですか?

最初に用語解説。



【ISAF(International Security Assistance Force=国際安全支援軍)】

2001年9月11日に、米国がテロ攻撃を受けました。

アメリカは復讐だ、といって、アルカイダをかくまっている(と言われていた)アフガニスタンのタリバン政権を倒しました。

無政府状態です。そこでアフガニスタン暫定政権が出来るまで、首都カブールを中心に、

アフガニスタンの治安を維持するために結成されたパトロール隊です。

国連の組織ではありません。国連の委任を受けて、国連加盟国が軍隊を送っている。

「安全支援」とは、今や名ばかりです。

カブールだけではなく、アフガニスタン国内の広範囲に駐在し、テロリストとドンパチやっているのです。


◆ISAFに参加したら、武力を行使する状況に追い込まれるのは目に見えています。違憲です。

小沢さん、ボケてしまったのかな。憲法のイロハのイ。

日本国憲法第9条第1項 日本国民は、正義と秩序を基調とする国際平和を誠実に希求し、

国権の発動たる戦争と、武力による威嚇又は武力の行使は、国際紛争を解決する手段としては、永久にこれを放棄する。

いいですか?武力を行使してはいけないのです。日本は。

ISAFに参加したら、殆ど間違いなく、武力を行使することになる。



そして・・・。

アフガニスタンのテロリストというか、対抗勢力は、恐ろしいのですよ。敵に捕まったらどういう目に遭うか。

かつて「ソ連」がアフガニスタンに侵攻しました。アフガニスタンの民兵に捕まったロシア兵は、一気に殺されませんでした。

皆、裸にされて、でっかい刀で生皮を剥がれるのです。



小沢代表は自衛隊員をそんな目に遭うかも知れない場所に派遣するのですか?

小沢さんの主張は、なお、無茶苦茶です。
「国連憲章を否定するのか。日本はあらゆる手段で国連の要請に協力するといって加盟申請した。」

そんなこと、誰が、いつ言ったのですか?

世界の国々(の政府は)、日本は憲法の定めにより、武力を行使できないことを知っています。

私は、ニューヨーク・タイムズや、ワシントンポストや、英国のフィナンシャルタイムズや、BBCや、The Economist、等々で、

何度もそれを読みました。彼らは、それを所与の事実と見なしています。小沢さんの認識は誤りです。


◆ISAF参加に賛成できない民主党員は、離党しろって、郵政民営化の小泉と同じじゃないすか。

2005年8月に郵政民営化法案が参議院で否決されたとき、小泉は衆議院を解散したのみならず、

衆議院で民営化法案に反対票を投じた自民党員を公認せず、更にご承知の通り「刺客」を放って、当選を妨害しました。

これは、郵政民営化に反対した自民党員の言論の自由の剥奪に他ならない。違憲であることは勿論。こうなるとファシズムですね。



アメリカの大統領、今はブッシュですが、自分の法案に反対した共和党員を除名することなど出来ません。

今の小沢さんの態度は、2年前の小泉と全く同じです。憲法をちっとも分かっていない。



福田総理は小沢代表のISAF参加案に対し「憲法上無理がある」と反対してます。

これは、ギャグですか?自民党員と民主党員の中身が入れ替わってしまったのでしょうか?

小沢さんも法律とか憲法とか、国際法(国連憲章も国際法です)を持ち出すなら、頭を冷やしてよく考えて頂きたいですね。



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2007.10.10

東京オリンピックのファンファーレを知っていますか?

◆東京オリンピックファンファーレです!

これは、私と同年配以上の方なら、殆ど100%御存知でしょう。どうぞ。







はい。東京オリンピックのファンファーレでした。

不思議な音ですね。

移動ドで書くと、

ドーーファーソー♭シドーーー

という東洋的な五音音階で出来ているので、他のどのオリンピックのファンファーレよりも、

独特な、神秘的な響きがするのだとおもいます。

東京オリンピックファンファーレは一般公募され、これは、長野県の今井光也氏の作品です。



今や、オリンピックファンファーレというと、「スターウォーズ」や、「スーパーマン」などの映画音楽で知られる

ジョン・ウィリアムズが作った、ロサンゼルス五輪のファンファーレが、オリンピックファンファーレの代名詞のように

なっています。MP3が見つからないので、MIDIを録音し、MP3で保存したものをお聴き下さい。

本当はファンファーレの後にマーチが続く、演奏時間4分ぐらいの曲ですが、ファンファーレだけ収録しました。







如何にも華やかで、これはこれで良いのですが、こちらの方が音の動きが単純です。

このファンファーレの中心部分は、

「ソーミッミソソミラソファッ・ソーミッミソソミッ」

を3回繰り返すだけです。ま、他人のを悪くいうのは止めましょう。



しかし、私は東京オリンピック開会式当時、まだ四歳だったのですが、この時のために一般家庭に普及したカラーテレビ

(昔は白黒が当たり前だったのですよ)を通してみた、開会式のおぼろげな記憶の中でも、

このファンファーレには、子供心に感動したのを覚えています。


◆当時19歳でファンファーレ隊の一員だった方は、3年前まで現役で吹いておられました。

東京オリンピックファンファーレを吹奏するファンファーレ隊は、陸上自衛隊中央音楽隊員(のみ、かどうかは分かりません)でした。

オリンピックの当時最年少の19歳でファンファーレ隊に選抜された方が、2005年に定年退職なさるので、

最後のコンサート、陸上自衛隊中央音楽隊第60回定期演奏会(2004年9月12日)では、アンコールで、

「東京オリンピックファンファーレ」が、オリンピックの時と同じ正式のフラッグ(トランペットを装飾する「旗」)

を付けて演奏されたそうです。19歳だった少年も40年を経て59歳。最後のステージでファンファーレを高々と

演奏なさったとのことです。さぞや、感無量だったことでしょう。


◆10月10日が「体育の日なのは、東京オリンピックの開会式を記念しているのです。

10月10日は、晴れの特異日(理由は分からないが、統計上、毎年その日に特定の天気になる日)とばかり思っていましたが、

そうではないそうです。



但し、統計とは別に東京オリンピックを見た者の「主観的事実」としては、10月10日は晴れるのです。

2000(平成12)年から、所謂「ハッピーマンデー法」により、体育の日は10月の第二月曜と決まっています。

だから、今年は一昨日、10月8日(月)が「体育の日」でした。どうです?天気悪かったでしょう?

あの・・・。なんの科学的、統計的根拠はありません。あくまで偏見で書いておりますので、真面目に反論しないでね?


◆ブルーインパルスの妙技

私は、自衛隊の海外派遣には反対ですけどね、今日はそういう野暮な話ではありません。



東京オリンピックでは、航空自衛隊のアクロバットチーム、ブルー・インパルス(今でもあります)が、

F-86戦闘機で、空中にオリンピックのマーク、文字通り「五色の五輪」(青・黄・緑・黒・赤)を空中に描いたのです。

そのために、血の滲むような訓練をしたと聞いています(これ、「プロジェクトX」で取りあげて欲しかったです)。


私は、航空機の操縦のことは、全く分かりませんが、この難しさは想像に難くありません。

一機で空中(しかも極めて限られた空間)に正円を描く、というだけでも難しいでしょう。

飛行機の操縦桿と自動車のハンドルは同じ働きをするのではありません。



運転と操縦の違いは、乗り物の動きと操舵が一次関数の関係にあるのが、「運転」。

乗り物の動きが操舵の積分に比例するのが「操縦」。

自動車なら、同じ半径のカーブを曲がり続けるならば、ハンドルを切って、一定の角度で止めておけばよいのです。

飛行機では、「機体の運動は操舵の積分量に比例する」のだそうです。操舵角×時間に比例する。

つまり、左旋回を続けるからと言って、操縦桿を切ったままにしておくと、どんどん機体は急旋回を始めるのです。

従って、円を描くためには、少し舵を切ったら、ニュートラルに戻すか、「あて舵」(車でいうカウンターステア)をして

ちょうどいいのだそうです。



一機の操縦を考えただけでもこれだけ難しい。円を描けなかったら、つまり、線が繋がらなかったら、お仕舞いです。

五機が同じ直径の正円を描き、さらに、オリンピック・マークの形に重なる部分を作らねばなりません。

高度はそれぞれ異なっていたに決まっていますが、それでも下手をすれば空中衝突の危険がある。

祝典が惨劇に変わります。日本の面目がかかっている。もの凄いプレッシャーです。



それを、本番一回で絶対に成功させなければならない。

そして成功したのです。



これこそ、日本人の正確な仕事、質を追及する執念の象徴ともいうべき偉業です。

繰り返しますが、私は日本を戦争が出来る国にすることには、100%反対しますけれども、これは、政治とは関係ない。

東京オリンピック開会式におけるブルーインパルスの妙技は讃えられるべきだと思います。


◆オリンピックマーチを聴きましょう。

それでは、最後に古関裕而作曲、オリンピック・マーチをお聴き下さい。

ちょっと録音が悪いのですが、その方が当時の雰囲気になるかも知れません。







なんか、じーんと来ました。

嗚呼、我が祖国、日本。



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2007.10.09

「『海自給油は憲法違反に当たらず』首相、衆院予算委で反論」←違憲です。

◆記事1:「海自給油は憲法違反に当たらず」首相、衆院予算委で反論(10月9日13時39分配信 読売新聞)

衆院予算委員会は9日午前、福田首相と全閣僚が出席し、福田内閣発足後初の基本的質疑を行った。

福田首相はインド洋における海上自衛隊の給油活動継続問題で、小沢民主党代表が「憲法違反」と主張していることについて、

「武力行使に当たらず、非戦闘地域に限って行動している。決して憲法違反にあたるものではない」と述べた。

高村外相は「国連決議に基づき、国際社会の総意を受けてやっている」と強調した。

石破防衛相は海自が提供した燃料が目的外のイラク作戦に「転用」されたとの疑惑について、

「米国に問い合わせて『それ(転用)はない』と確認を得ている。

(米側の説明が)何によって裏付けられるか精査しない

といけない。

可能な限りの情報開示をしたい」と述べた。」


◆記事2:集団的自衛権行使に慎重=領収書全面公開は消極的-衆院予算委で福田首相(10月9日17時1分配信 時事通信)

衆院予算委員会は9日午後、福田康夫首相と全閣僚が出席して基本的質疑を続行した。

首相は、集団的自衛権の行使について「どこまで憲法解釈上許される国際活動なのかの扱いは十分に慎重でなければいけない」

と述べ、行使容認に慎重な考えを表明した。

政府が憲法解釈で禁ずる集団的自衛権行使に関し、安倍晋三前首相は解釈見直しによる行使容認に積極的だったが、

首相は安倍氏との立場の違いを改めて明確にした。公明党の斉藤鉄夫政調会長への答弁。

政治資金透明化の問題では、斉藤氏が領収書添付の上で全支出を公開対象とする同党案に理解を求めたのに対し、

首相は「全部公開すると、政治活動の自由が保障されるか心配している」と述べ、全面公開に消極的な考えを重ねて示した。


◆コメント:テロ対策特別措置法とは

2001年9月11日の、所謂「同時多発テロ」の後、アメリカは確たる証拠がないのに、

これはテロリスト組織「アルカイダ」のしわざだ、と断定した。

そして、アルカイダをかくまっているのはアフガニスタンのタリバン政権である、とこれも確たる証拠がないのに、断定し、

「報復の為に」アフガニスタンに対して戦争を始めたのである。

当時の小泉純一郎内閣総理大臣は「対テロ戦争」を支持する意思を表明し、アメリカを後方支援するため、テロ特措法案を

国会にて強行採決し、2001年11月2日にテロ特措法が公布された。

但し、これは、2年の時限立法(期限付きの法律)だった。

同法は2003年に2年延長され、2005年、2006年にもそれぞれ1年延長された。その期限が到来するのが11月1日である。

これまでは、衆参両院で自公与党連合が過半数を制していたために、大した議論もなく、あたかも定期預金の自動継続

でもするかの如く延長が可決されていたが、今年になって参議院で野党が過半数を占め、

従来のように簡単に延長できそうにないというので、与党が焦っているのである。


◆テロ特措法が定める自衛隊の活動内容。

それは、平成十三年九月十一日のアメリカ合衆国において発生したテロリストによる攻撃等に対応して行われる国際連合憲章の目的達成のための諸外国の活動に対して我が国が実施する措置及び関連する国際連合決議等に基づく人道的措置に関する特別措置法

(←これが「テロ特措法」の正式名称)の、第三条で決められている。分かりやすく書き直すと、


  1. 海上自衛隊の補給艦によるインド洋・アラビア海でのアメリカ海軍艦艇等への洋上燃料補給

  2. 航空自衛隊の輸送機による日本国内米軍基地およびグアムなど海外基地間の物資・兵員輸送協力

  3. 捜索救難活動

の三種類であるが、読めばお分かりの通り、今、専ら議論となっているのは(1)である。


◆テロ特措法の問題:1.アメリカの行動

上述の通り、アメリカは911テロの後、殆ど即座にアルカイダをテロリズムの実行者と断定し、それをかくまっているのがタリバンだ、

とこれも根拠薄弱のまま断定し、一方的に「報復」と称して攻撃を仕掛けたが、国連憲章ではこのような、武力行使を容認していない。

国連が容認するのは、


  • 自衛権を行使する場合(国連憲章第51条
  • 国際的紛争に関して国連安全保障理事会が、平和的措置が無効で軍事的措置を取る決議をした場合(同第42条

に限られる。

米国政府、日本政府がアフガニスタン戦争を正当化するために持ち出すのは、911テロの翌日、

国連安全保障理事会が採択した国連安保理決議 1368であるが、

この全文をよく読んで頂きたい。特に、5番目に掲げられている文言
2001年9月11日のテロ攻撃に対応するため、またあらゆる形態のテロリズムと闘うため、国連憲章のもとでの同理事会の責任に従い、あらゆる必要な手順をとる用意があることを表明する。

「あらゆる必要な手順をとる用意がある」と述べているのである。武力行使を示唆するものの、武力の「ぶ」の字も出てこない

また、あらゆる手段をとる「用意がある」のであって、あらゆる(武力行使も含む)手段をとることに決めたのではない。



このように、国連憲章で示された一般論からも、個別の決議である安保理決議1368からも、米国のアフガニスタンに対する武力行使は容認できない。

さらに念を押すならば、1970年、国連総会で採択された決議2625がある。

これは、一般に「友好関係原則宣言」と呼ばれている。

この、決議2625では、
「国連加盟国はあらゆる政治的問題についてそれを解決するためには武力行使を慎まなければならない」

こと、また、復讐の為の武力行使を禁止している。

アメリカはアフガニスタン戦争をはっきりと「報復だ」と宣言しているので、明らかに決議2625に違反している。


◆テロ特措法の問題:2.日本の行動

日本国憲法第9条は集団的自衛権(自国が攻撃され又は、侵略されなくても、自国と密接な関係にある他国が攻撃・侵略を受けた時、これを自国に対する攻撃と見なし、反撃する権利)

の行使を禁止している、というのが、日本政府の公式見解であり、今まで変更されていない

(その見解を変えようと、安倍晋三前首相が諮問会議を開催していたが、安倍が辞めたから、何もなくなったと同然である)。



集団的自衛権の行使を禁止するからには、なるべく範囲を広く取らなければ意味がない。

後方支援は、日本が弾をぶっ放す訳ではないが、武力行使の一部を成すものと解釈されるべきである。

そして、アメリカに対する後方支援は、アメリカ自身が

「進行中の戦闘作戦(ongoing combat operation)に対する歴史上初めての支援」(アメリカ国防総省報告「同盟国の貢献」・2002年6月)

と「高く評価」しているぐらいである。「高く評価」されて喜んではいけない。

「戦闘状態」にあるアメリカが「後方支援されている」ことを認めているのであるから、

テロ特措法の給油活動は、集団的自衛権の行使、すなわち、違憲と考えるべきである。

記事2によれば、福田康夫内閣総理大臣は安倍晋三氏と異なり、集団的自衛権の行使には慎重な姿勢であるという。

しかし、テロ特措法に基づく、インド洋上における海自の他国艦船への給油活動が「違憲ではない」というのでは、

安倍と変わらない。



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2007.10.08

「日本人拉致被害者はもういない」…南北会談で」←何故、日本政府は拉致問題に不熱心なのか。

◆記事1:金総書記「日本人拉致被害者はもういない」…南北会談で(10月8日19時20分配信 読売新聞)

【ソウル=中村勇一郎】今月3日に平壌で開催された南北首脳会談で、

金正日(キム・ジョンイル)総書記が盧武鉉(ノ・ムヒョン)大統領に対し、

「日本人拉致被害者はもういない」と発言していたことが8日、明らかになった。

会談に同行した韓国の文正仁(ムン・ジョンイン)延世大教授が記者団に語った。

金総書記が日本人拉致問題について、公式の場で直接、言及したのは、

2004年5月の日朝首脳会談以来。北朝鮮はこれまでの日朝交渉で、拉致問題の再調査要求に応じてこなかったが、

金総書記自らが拉致問題について解決済みとの姿勢を示したことで、拉致問題の進展はより一層不透明な状況となった。


◆記事2:横田めぐみさん 43歳の誕生日祝う 両親に肖像画贈る (10月6日10時16分配信 毎日新聞)

北朝鮮による拉致被害者、横田めぐみさんの43歳の誕生日を祝う会が5日、東京都内のホテルで開かれた。

事件当時住んでいた新潟市の画家が描いた肖像画が両親に贈られ、

母校の同級生や恩師らとともに、13歳で拉致されためぐみさんの一日も早い帰国を願った。

肖像画は、めぐみさんが通っていた小学校の当時校長だった馬場吉衛さん(86)の依頼を受けた馬場さんの教え子の八木勝喜さんの作品。

拉致される約10カ月前の77年1月に父滋さん(74)が撮影した写真をモデルに、元気なめぐみさんをイメージし、明るく描いたという。

会ではめぐみさんの席も設けられ、学校でのめぐみさんの独唱を録音したテープに出席者全員がじっと聴き入った。

滋さんはあいさつで「家の中は書類の山になり、誕生日のお祝いも開くことができない」と声を詰まらせ、

母早紀江さん(71)も「(めぐみさんの姿が)まるで昨日のことのように思い浮かぶ」と涙ぐんだ。


◆コメント:日本政府に本気で拉致問題を解決する気があるとは思えない。

小泉が北朝鮮を突然訪問したのは5年前で、その後5人の拉致被害者が帰国し、やがて、

その家族も日本に呼び寄せることが出来た。

しかし、横田めぐみさんは、初めから「既に死亡した」と金正日は断言し、その後ニセの遺骨を送ってきた。

日本政府で、小泉内閣当時、最も北朝鮮拉致問題に熱心だと思われていたのは安倍晋三当時内閣官房副長官だった。

当時官房長官だった福田康夫は極めて冷たかった。

小泉の後継に安倍晋三が選ばれたとき、横田滋さん、早紀江さんご夫妻は、拉致問題での進展を期待した。

だが、ご覧の通りの有り様だ。何もしないうちに、辞めてしまった。

安倍の後継は拉致問題に冷たい福田である。

一体この五年間、日本政府が拉致問題で何をしたのか、全く分からない。

わが国は六カ国協議に振り回されているばかりで、他の参加国のホンネは日本人拉致問題はどうでも良く、

一番大事なのは、北朝鮮に核兵器を使わせないようにすることなのである。

日本政府は「国際協調が大事だから、『拉致、拉致』と騒ぎ立てるわけにはいかない」

という主張を、拉致問題に対する不作為の言い訳にしているように思える。

もっとはっきり言えば、日本政府は、横田滋さん、早紀江さんが亡くなるのを待っているのであろう。

ご夫妻がいなくなれば、横田めぐみさんのことを本気で心配する人はいなくなる。


◆有権者にも責任がある。

政治は数である。

数とは議席数であり、議席数を得られるかどうかは選挙で当選するものが多いか否かにかかっている。

そして、当選する為に必要なのは、「票」という「数」である。

七月の参院選を思い出せば分かるとおり、候補者は、その時々、一番有権者の関心があり、そのことを訴えれば

票を獲得出来る、というテーマを中心にとりあげる。

参院選で「拉致問題の早期解決」を訴える候補者など一人もいなかっただろう。

皆、バカの一つ覚えのように「年金」「政治とカネ」を繰り返していた。

これは、有権者の関心を読み取っているからである。先の参院選で「拉致問題」を主張しても、

当選できなかっただろう。

つまり、大元まで溯れば、我々有権者の拉致問題への無関心が、日本政府の不熱心さの原因なのだ。



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2007.10.07

グールド「ゴールドベルク変奏曲、主題と第6変奏まで」/まだまだ続くジャーマン・ブラス。

◆グールドの紹介がいくら何でも乱暴だったかな、と思いまして。

前々回のエントリーで、グレン・グールドについて書きましたが、いくら何でも、ちょっと説明が乱暴だったかな、と思いましたので、

あの時、お薦めしたバッハの「ゴールドベルク変奏曲」の始めの方を少し聴いていただこうと思いました。

前回はグールドが弾いたモーツァルトのピアノソナタをイングリット・ヘブラー女史の演奏と比べて、

「どうです?グールドって変わっているでしょう」

ということばかり強調してしまいましたが、単なる変人ならば、亡くなってから四半世紀を経て、

なお世界中で「グレン・グールド論」が書かれたり、「グールド研究」が盛んに行われているわけはないのです。天才なんです。



だから、グールドが考えていたことを、わたくし如き凡人が想像するのは不可能なのです。

できることは、演奏をご紹介するぐらいです。



先日お薦めした、バッハの「ゴールドベルク変奏曲」は、全曲を通すと50分以上を要しますが、

主題と、各変奏(第30変奏まであります)は、少数の例外を除いて、1分~2分なのです。

演奏時間を見ると敬遠しそうになるでしょうが、私は、意外に聴きやすいな、と、初めて聴いたときに思いました(好みですけどね)。

それで、今日は、主題(約3分)、第一変奏から第三変奏、そして第四変奏から第六変奏まで、試しに聴いて下さい。

なお、グレン・グールドはピアノを弾きながら歌うクセがありまして、それが録音に入っているのです。これはこれで、

レコード時代からの「名物」みたいなものなので、技術的には声だけ消すことは可能だと思うのですが、CDになってもそのままです。

所謂「怪奇現象」ではありませんから、怖がらないで下さい(笑)。

それでは、始めます。



「Aria」と呼ばれる、「主題」です。







第一変奏から第三変奏です。切れ目なく演奏されます。再生開始後1分12秒で第二変奏に。同2分2秒で第三変奏に入ります。ボリュームを絞って下さい。







第四変奏から第六変奏です。再生開始後、52秒で第五変奏。初めて技巧的な曲になります。

再生開始後1分29秒で第六変奏に入ります。







こんな調子です。面白くなかった、と言う方は、夜、もう一度聴いてみて下さい。

しみじみと心に沁みる・・・かも知れません。


◆退屈でしたか?次は、ジャーマン・ブラスによるバッハです。

私は、相変わらず、ジャーマン・ブラスにかなりハマっております。

彼らは数多くのCDを出していますが、Bach In Brassが代表的録音といって良いのではないかと思います。

今までご紹介していないものを。

まず、管弦楽組曲第一番より「序曲」です。







次に、原曲は弦楽合奏とチェンバロで演奏するよう作曲された、ブランデンブルグ協奏曲第三番から、

(私はこの楽章の爽やかな音の美しさがとても好きなのですが)第三楽章をお聴き下さい。

(お手数をおかけしますが、ボリュームを絞って下さい。)







なかなか良いと思うのですが、如何ですか?


◆ジャーマン・ブラスによるショスタコービッチ「祝典序曲」とラテン風オリジナル曲

ショスタコービッチは今のロシアではなくてソ連(ソビエト社会主義共和国連邦)時代の、当たり前ですが完全に20世紀の作曲家です。

1906(明治35)年生まれ。1975(昭和50)年没(私の祖父母より年下です)。この人に関する研究も無数にありまして、熱烈な信奉者が多いのです。

従って、下手に知ったかぶりをするとヤバいので、止めておきます。ウィキペディアをお読み下さい。



ショスタコービッチの有名な作品の一つに「祝典序曲」があります。

原曲はオーケストラ曲ですが、編曲が見事で、この金管アンサンブル版が原曲でも良いのではないかと思われます。

尤も、その前提には、繰り返し書いていますが、ジャーマン・ブラスのメンバーの卓越したテクニックがあります。どうぞ。

ボリュームを大きめにして下さい。すみません。







最後は、ベスト・オブ・ジャーマンブラス「エッセンシャル」に収録されている、ラテン風、ちょっと冗談音楽風の「パソドブレ・オレ」という曲です。

作曲者名が特記してなくて「クレスポ」と書いてありますから、ジャーマン・ブラスのリーダーであるトロンボーン奏者(この人は編曲もするのですが)、

エンリケ・クレスポの作品のように思われます(違ったらごめんなさい)。

前述のとおり、冗談音楽っぽいのですが、もの凄いテクニックを必要とします。お聴き下さい。

「パソドブレ・オレ」







お気に入りの音楽がありましたか?それでは失礼を致します。



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2007.10.06

「力士急死:時津風親方を解雇処分 相撲協会・師匠で初」←財団法人日本相撲協会の解散を求む。

◆記事1:<力士急死>協会、時津風親方を解雇処分 師匠に適用は初 (10月5日20時18分配信 毎日新聞)

大相撲の時津風部屋で6月に序ノ口力士、斉藤俊(たかし)さん(当時17歳)=時太山(ときたいざん)=が急死した問題で、

日本相撲協会は5日、緊急理事会を開き、「弟子の暴行を黙認するなどして協会の信用と名誉を失墜させた」として

師匠の時津風親方(57)=元小結・双津竜=を同日付で解雇処分にした。

同親方は二度と角界に戻ることはできない。

(引用者注:以下、省略。ウェブ・キャッシュ保存サービスウェブ魚拓にて、

↓にページ全体を保存してあります。キャッシュを保存しておくと、Yahoo!ニュースの元記事が削除された後も、

当該ページを閲覧できます)

http://s02.megalodon.jp/2007-1006-1217-47/http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20071005-00000107-mai-spo


◆記事2:死因は多発外傷によるショック=刑事責任、最終判断へ-時津風部屋力士急死・愛知 (10月6日0時32分配信 時事通信)

名古屋場所前の6月、けいこ中に急死した大相撲時津風部屋の力士時太山=当時(17)、

本名斉藤俊さん、新潟県出身=の死因は組織検査の結果、多発外傷による外傷性ショックであることが5日、分かった。

死亡直後の行政解剖でも同様の結果が出ており、これを受け、

愛知県警捜査1課などは時津風親方(57)や兄弟子らの刑事責任について、最終的な判断をするとみられる。


◆コメント:時津風も北の湖も、相撲の世界はバカばかりで、問題の大きさが分かっていない。

私が元来スポーツなどするのも見るのも嫌いで、この事件に関しても取りあげないつもりでいたが、

これは、スポーツの話題ではない。

犯罪である。

今回の事件に比べれば、大した話ではない、「朝青龍」騒ぎ(要するに相撲取りがズル休みしていたと言う話だ)

ですら日本相撲協会の北の湖理事長は迅速な処理が出来なかった。

私は「ああ、これはみんなバカだからどうしたら良いか分からないのだな」と思った。

今回は「ズル休み」とは問題のレベルが違う。

人殺しである。

今度の事件発覚後もまた、相撲協会は何もしていなかった、と言われても仕方がない。

事件が発覚したのはいつだったかというと、私が調べられる範囲で、一番古い記事は、6月28日付である。

昨日(10月5日)北の湖の記者会見があるまで、99日を要している。何をモタモタしているのだ、


といいたいが、これも要するに、みんなバカで何をどうしたらよいか分からなかったのだろう。

財団法人 日本相撲協会の存在意義が分からぬ。


◆時津風元親方、兄弟子の刑事責任

時津風・元・親方は、昨日日本相撲協会から「解雇」「角界永久追放」を告げられて、

「ショックで寝込んでいる」そうだ。

新弟子をリンチで殺しておいて、何事もお咎めなしで済むと思っていたのか。

だが、修羅場はこれからである、日本相撲協会を解雇されたのは「失業」だ。

日雇いになれば、食うことぐらいは出来るだろう。しかし、そうは問屋が卸さない。

刑事責任の追及がこれから始まるだろう。

まだ、検挙されていないし、当然、起訴もされていない。

つまり、刑事事件の被告人はおろか、被疑者にもなっていないから、無罪を推定しなければならぬ。

が、それは建て前で、どう見ても、彼らは何らかの刑事責任を問われるだろう。



記事2で報じられているとおり、時津風部屋における、元親方を含む「集団リンチ」と斉藤俊さんの

死の因果関係は、ほとんど明白である。

時津風親方及び「兄弟子」に故意があったならば(私は、彼らに少なくとも「未必の故意」が有ったと思う)

刑法第199条、殺人の罪に問われ、「死刑又は無期若しくは五年以上の懲役」に処される。

時津風部屋の「被疑者」たちに傷害の故意があって、殺人の故意はなかったのであれば、傷害致死で3年以上の懲役(上限が定められていない、重い罪なのだ。当然だが)となる。

有罪判決が下り、裁判官が厳しければ、執行猶予が付かず、時津風・元・親方は、本当に「臭いメシ」を食うことになる。

仕方がない。人を殺したんだから。


◆結論:大相撲はこの世から消滅すべきである。

相撲は日本の国技だという。が、横綱が不良モンゴル人。相撲部屋では時津風部屋の今回の事件に限らず、

昔から、このような陰湿なリンチ・虐めが横行していた。これでは、日本相撲協会はヤクザの組長の集まりだ。



私は、日本人で相撲を最も愛しているのは、元NHKアナウンサーで、40年も相撲の実況を担当した杉山邦博さんだろうと思っている。

この人は子どもの頃から相撲が好きで、相撲の実況放送が好きで、大人になったら、相撲の実況中継をするのだ、と思い定め、

本当にその道を突っ走った人である。地球上の誰よりも相撲(とその世界)に詳しい人ではないかと思う。



杉山さんは、朝青龍騒動の際、相撲協会を批判したとして、相撲協会から取材証を没収された

勿論、杉山さんは相撲を愛するが故に、相撲協会に「忠告」したのだが、元相撲取りの北の湖理事長はそれを「悪口」としか理解出来なかったのである。

もっとも、その日のうちに、東京相撲記者クラブが処分の撤回を北の湖理事長に求めた。取材証はあっさり返却された。

杉山さんの人望と、自分自身、現役時代、杉山さんから丁寧な取材を受け、評価して貰った北の湖の器量の狭さが対照的である。



書き忘れたが、朝青龍、時津風部屋と不祥事を重ねた以上、大相撲全体に責任を持つ北の湖理事長は、当然辞任するべきである。

それを、自分で、

「自主的に4ヶ月間、50%の減俸します」

といけしゃあしゃあと、コメントしていた。やはりバカだ。

部下が人を殺したのだ。辞めない社長がいるか。


ただでさえ、新弟子がいないのに、時津風部屋(戦前、69連勝の記録を樹立した横綱・双葉山に溯る名門なのだ)

の事件の真相が明らかになった以上、もうだれも、日本人の新弟子は現れないだろう。

モンゴル人やら、白人ばかりで相撲を続け、「日本の国技」は恥ずかしい。

生涯相撲を愛して来た杉山さんのような方を考えると気の毒だが、

結論。
日本相撲協会は解散。相撲興行は一切廃止にすべきだ。

これ以上ゴタゴタして、みっともない姿をさらす前に、消えろ。



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2007.10.05

【音楽】10月4日=グレングールドの命日【余談】追加/【お薦めCD】ウォルフガング・サバリッシュ管弦楽名曲集2/曲にコメント追加。

◆10月4日はグレングールド(1932~1982)という、極めつけの変人ピアニストが亡くなった日です。

嫌味な書き出しになりますけど、もしも、貴方の周りに「クラシック通」を自認して、何か癪に障る人物(あ、俺か・・・)がいたら、

グールドのCDで何が好きですか?

と聴いてみることをお薦めします。
「ブラームスの間奏曲集かな?」などという人がいたら、少しは知っているかな、という感じです。

そこで、必ずしも好きなものが無くてもいいのです。「あ、グールドは、嫌い」と言う人も沢山います。

しかし、好き嫌いは別にして、この人の存在(故人ですが)自体を知らなかったら、「クラシック通」だか「クラシック好き」

と言っているのは、ウソです。

即ち、好悪を通り越して、一度は聴かざるを得ない、というような人です。

この人は数々の奇行が有名ですが、それを書いた本もウェブサイトも、ゴマンとあるので、私の説明は省略します。

ここでは、ウィキペディアがかなり正確ではないかと思いますので、リンクしておきます。



◆モーツァルトのピアノソナタを、まっとうな演奏と、グールドで聞き比べます。

ウィキペディアにも書いてありますが、グールドはバッハを弾くのが一番良いのです。

モーツァルトのソナタを全曲録音していますが、真面目なのか、モーツァルトをからかっているのかわかりません。

ソナタ一番の第三楽章を、イングリット・ヘブラーという、モーツァルト弾きとして名高いピアニストの演奏で聴いて下さい。






あれこれ書くと面倒くさいので、話をテンポだけに絞りましょう。

今のイングリット・ヘブラーのテンポを覚えておいて下さい。今のテンポが普通です。

これをグレン・グールドが弾くと、こうなります。椅子に座っている方は、

転げ落ちないようにご注意ください。







一事が万事なんです。グールドさんは。もう一曲だけ。ソナタ11番の第三楽章。有名な「トルコ行進曲」。

まずは、ヘブラーです。






綺麗な演奏です。

さて、グールドさんは、どう弾くでしょうか?






この楽章をこのテンポで弾いた人を他に知りません。尤も、私はあんまりピアノは詳しくないので、私が知らないだけかも知れません。


CDですが、ヘブラーさんは、こちらにあります。

グールドは、モーツァルトはお聴きになったようにあまりにもクセがあります。

この人はバッハを弾くと、まともに弾くのです。ちょっと長いのですけど、ゴールドベルク変奏曲(1981年デジタル録音) が、お薦めになります。


【追加】余談。

余談1:グールドが実際に演奏する映像は、YouTubeにて“Glenn Gould”で検索するといくらでも見られます。

余談2:グールドの愛読書が漱石の「草枕」(勿論英訳版)であったことは有名です。

他にも漱石を大変好んで読んでいたそうです。非常に面白い・興味深い逸話です。


◆今度は管弦楽ですが、至極まっとうな演奏をお聴き頂きます。

N響桂冠名誉指揮者ウォルフガング・サバリッシュというドイツの指揮者がいます。

私は子供の頃から、「サヴァリッシュ先生」と勝手に師と仰ぎ、尊敬しています。

2004年にN響でベートーベンの交響曲第7番を振りましたが、往年の、颯爽とした面影が無く、椅子に座っての指揮でした。

先生は、N響に「サヨナラ」を告げているようでした。私は、泣けて泣けてどうしようもありませんでした。

私にとっては、神様ですから、サインをお願いしたこともありません。神様にサインなどお願いできません。


そんなサバリッシュ先生が、非常に珍しく、「管弦楽名曲集」を2枚に分けて、手兵、バイエルン国立歌劇場管弦楽団と録音したCDがあります。

「管弦楽名曲集2」の方が、お馴染みの曲が多いと思います。

「軽騎兵序曲」や「天国と地獄」でも、超一流の指揮者とオーケストラが本気で演奏するとこういう荘厳な音になるのか、と感動します。

何曲かのせます。

フランスの作曲家エロールの歌劇「ザンパ」序曲

再生開始後3分30秒付近から、ワクワクします。5分8秒からの可愛い部分は以前、NHKFMのあるクラシック番組のオープニングに使われていました。

6分10秒のファンファーレ、背筋がゾクゾクします。

そして、6分25秒から、バイオリン。これ、難しいでしょうねえ。細かい音符を刻みながらメロディーを弾いている訳です。

第一バイオリンは、編成によって異なりますが、多ければ18人とか20人とかいるのです。一人一人の刻みが少しでもずれたらひとつひとつの音の粒が

崩れます。プロだから当たり前といってしまっては実も蓋もない。人間の能力というのも捨てたものじゃないな、と思います。







スメタナ「売られた花嫁」序曲

冒頭が「寅さん」のテーマに似ている、と思うのは私だけでしょうか?勿論、寅さんが後に書かれたのですけどね(あれは、山本直純さんです)。

「寅さん」の後、第二バイオリン→第一バイオリン→ビオラ→チェロ→コントラバスが、似たような旋律で追いかけます。「フーガ」という技法です。







オッフェンバック「天国と地獄」序曲

運動会の「かけっこ」で皆さん御存知でしょうが、この序曲全体を通して聴いた事のある方は、その何百分の一だと思うのです。聴いてみて下さい。





フェラーリ 歌劇「マドンナの宝石」間奏曲

スコア(総譜)を見るとびっくりするのですが、第一、第二バイオリンだけ4分の2拍子で、他のパートは全て8分の6拍子で書かれております。

こんなの、初めてで大変驚きました。それに如何なる意味があるのかは、作曲法とか、楽理を専門的に勉強したことがないので、正直言って分かりません。

理屈はさておき、曲名だけ見ると歌謡曲か、イージーリスニング(ポール・モーリアとか・・・)みたいですが、大変に美しい曲です。





お気に召した曲がありましたか?それでは、失礼します。



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2007.10.04

所信表明演説と衆議院本会議(代表質問)に関する私見。

◆「格差」問題の根源。医療費、社会福祉予算の例。

福田首相がこれから、何をどうするかを見てみないと分からないが、

所信表明演説には、明らかな矛盾がある。

それは、次の段落において、最も顕著である。

(いわゆる格差問題への対応)

構造改革を進める中で、格差といわれる様々な問題が生じています。私は、実態から決して目をそらさず、

改革の方向性は変えずに、生じた問題には一つ一つきちんと処方箋を講じていくことに全力を注ぎます。

福田康夫内閣総理大臣は「格差」問題の存在と、そしてその原因が「構造改革」にあることを

認識していることが分かる。

にも関わらず、
「改革の方向性は変えずに、生じた問題には一つ一つきちんと処方箋を講じていく」

というが、これは、無理だと思われる。



小泉純一郎が2005年9月の衆院選の際に、
「これは郵政民営化の是非『だけ』を問う選挙だ」

といっておきながら、衆議院において絶対安定多数を確保した途端に、

  • 高齢者の医療費自己負担の引き上げ

  • 長期入院患者の食費や居住費の自己負担

  • 障害者自立支援法の制定

などを行った。特に障害者自立支援法は、「障害者虐待法」と言って良い。

この法律が出来る前は、障害者が公的な福祉サービスを利用する場合、本人の所得に応じて公費補助額を決めていた。

それを、障害者自立支援法は、収入を考慮せず、使ったサービスの量に応じて、決まった金額を払わせよう、

というのである。


少し考えれば分かる事だが、障害が重くなるほど、高収入を得られにくくなり、使う福祉サービスは増える。


大阪障害センターが、30都道府県の四千数百人の障害者を対象にして、2004年行った調査によると、

受け取っている年金(障害者年金)・手当の額は51,000円 が約60%で最も多く、3万円未満が30%強。

何とか働けるという障害者の就労収入(要するに給料)は、77%が月額1万円にもならない。

障害者自立支援法は、こうした人たちに、今よりもカネを払え、という法律である。

どう見ても「弱者切り捨て」である。


◆一般国民に対する増税、その他

郵政民営化選挙の際、小泉純一郎はおくびにも出さなかったが、自民党のマニフェストには、

2007年に、消費税を含む税制の抜本的見直しを行う、と書いてある。消費税率はまだ引き上げられていないが、

今年1月、所得税が引き下げられ、6月には住民税が引き上げられ、しかも、定率減税を廃止したので実質増税である。

企業は儲かっているが、給料に反映されていないので、庶民の生活は苦しくなる。


郵政事業が民営化されても、不便になることはありません、と小泉は言っていたが、昨日書いたとおり、

簡易郵便局、その他過疎地を中心として郵便局はどんどん減らされ、郵便の集配頻度も少なくなっている。


◆小泉改革が格差の原因なのだから、改革路線と格差是正の併存は不可能。

福田康夫内閣総理大臣は、所信表明演説においても、3日の国会答弁においても、改革路線を維持しつつ、

問題が出た所は、都度、対処するという。

しかし、小泉改革が日本を無茶苦茶にしたのである。その上、安倍がもう少し丈夫な奴だったら、

下手をすると本当に日本を戦争が出来る国にして、核兵器すら保有しかねない勢いだった。



それはともかく、「いわゆる格差の問題」の根源は、何も分かっていないバカの小泉の政策にある。

これを踏襲していたら、いつまで経っても、理不尽な格差は広がるだろう。

小泉改革路線と格差の是正は、原理上、両立出来ないのである。



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2007.10.02

「民営郵政初日に簡易局68局を一斉閉鎖、公社発足以降最多」←2005年9月11日に自・公に投票した人はどう思っているのか。

◆記事:民営郵政初日に簡易局68局を一斉閉鎖、公社発足以降最多(10月2日3時7分配信 読売新聞)

全国で簡易郵便局の閉鎖が相次いでいる問題で、郵政3事業が民営化された1日、

長野県や北海道など16道県の68局が一斉に閉鎖された。

日本郵政公社から業務を委託されていた個人や農協などが民営化を機に受託を打ち切ったためで、

一度に閉鎖された局数としては、2003年4月の郵政公社の発足以降で最多という。

郵便窓口業務を担当する郵便局会社は「新たな委託先を探している」とするが、再開が難航する簡易局も多そうだ。

郵便局会社によると、閉鎖されたのは長野県で19局、北海道で16局、鹿児島県で6局、

三重県で5局、愛知、福岡、岐阜県で各3局など。

1日現在の簡易局4299のうち、「一時閉鎖」は417局となり、8月末現在の310局から107局増えた。


◆コメント:「郵政民営化選挙」で自公に投票した人にとっては、「甘受すべき不利益」だが、巻き添えを食うこちらはたまらん。

冒頭から僭越な表現を用いて恐縮だが、私は郵便局を巡る状況がこうなったことに関して、

だから、いわんこっちゃない

と思っているし、更に僭越だが、それだけのことを言う資格があると思う。

何故なら、私は2005年9月11日投開票の衆議院選挙、所謂「郵政民営化選挙」の前も後も、徹頭徹尾、

郵政事業民営化に反対しているからだ。証拠をお見せしよう。

今はエンピツとココログ、どちらでも記事の検索が可能であるが、一覧性ではエンピツの方が優れている。

私が過去に書いた記事全てを「郵政民営化」で検索した結果をご覧頂きたい。

尤も、全ての記事が郵政民営化を主題にしている訳ではない。

コンピューターの検索だから、記事の本文中に「郵政民営化」という言葉が一回でも書かれているものを全部拾っている。

このままでは分かりにくい。


◆郵政民営化を批判した過去記事を読んで下さい。私が徹頭徹尾反対していることがお分かり頂けます。

そこで、特に、「郵政民営化反対」を主題とした書いた記事を拾ってみた。

【衆議院解散前の記事】

2005年06月03日(金)  小泉内閣の郵政民営化プランには、緊急性、必然性が認められない。


【衆議院解散(2005年8月8日)から投票日(同9月11日)の期間に書いた記事より。】

次に、2005年8月8日に小泉が衆議院を解散(解散権の濫用だ、詳しいことはここでは省略する)したあと、選挙期間中に書いた、

2005年08月24日(水) 郵政民営化、小泉首相に関する素朴な疑問 をどうぞ。

その数日後、小泉が郵政民営化にムキになった理由の一つは、アメリカの圧力であることを書いた2005年08月28日(日) 小泉首相が、郵政民営化にあれほどムキになる理由。 はショッキングだった(元情報=記事が)。

更に具体的に問題を指摘した、2005年08月30日(火) 郵政民営化の詭弁を検証する。(衆院選前解説シリーズ1)

2005年08月31日(水) 郵便局が銀行になれるか。(衆院選前解説シリーズ2)

道路公団民営化が形だけだったことを指摘した、2005年09月01日(木) 特殊法人の無駄遣いを正す為に郵便局を民営化するなら、年金は何故民営化しないのか(解説シリーズ3)

エンピツで見つからないのでココログにリンクを貼るが、投票日4日前に書いた、

2005.09.07 【衆院選】自民党が勝利すると、こういうことが起きる。

では、郵政以外のことにも言及しているが、「自民党が勝ったら、2007年に増税するだろう」と述べた。

その通りになっているでしょう?

投票日当日は、小泉のテレビCMが如何にペテンまがいのシロモノかを暴く為に、「郵政事業は独立採算で、税金は使われていない。」ことを知らないですか?

を書いたが、時すでに遅かった。

◆選挙後、自民党が大勝とは無関係に、私は同じ事を書きました。

選挙の翌日には、2005年09月12日(月) 自民党歴史的勝利←国民の歴史的かつ致命的判断ミスですな。 を書いた。

記事の中で、私は、

このような結果(注:自民党の大勝)をもたらした国民の判断は間違っている。

と述べたが、この後暫く、嫌がらせが、すごかった。選挙期間中には、誰も何も反論してこなかったくせに、

選挙結果だけをみて、

「負け犬の遠吠え」「何を言っても負けは負け」に始まり、訳の分からないことをいうオバサンがいた。
「郵政は独立採算?分かった分かった。あのね、選挙は国を正しい方向に持っていくものじゃないんだよ。皆が持っていきたい方にするものなんだよ」

この人は、自分で自分が言っている言葉の意味を理解していたのだろうか?


お前しつこいぞ、と言われそうだ。

そのとおり、しつこい。

あれほど悔しい思いをしたことはなかった。

私は「情緒」の趣くままに日本語を書き殴るのではなく、資料を読んで理解し、理性と論理を用いて、極力客観的に

郵政事業民営化が、如何に間違っているかを、本当に、懸命に、書いたのである。

それを理解しようとせず、選挙結果だけをみて嫌がらせをしてくる。何と卑劣なバカが多いのだろう、と思った。

あの時、何か言ってきた人たち、詫びの一言は無いのかね?


◆選挙後も書いてます。

簡易郵便局の廃止や、その他旧日本郵政公社の事業は1年以上も前からどんどん進んでいた。

それに関しては

2006年09月12日(火) 「郵便局再編 今月から まず149局を無集配郵便局に転換」←1年前自民党に投票した人、文句ないですよね?

2006年11月14日(火)「郵便集配廃止6割で実施 日本郵政公社」←「甘受すべき不利益」ですね。


をお読み下さい。


◆結論:今更、「郵便局が少なくなって困る」などとといっても仕方がない。

2005年9月の衆議院選挙で自民党か公明党に、よく考えずに投票した人は、今更嘆いても自分の所為だから仕方がない。

だが、郵政民営化に反対していたのに、巻き添えになる、私と同意見の人々はたまったものではない

この「郵政民営化選挙」では、死票が多くなる、小選挙区制のデメリットがもろに出た。

得票率で見ると自民党:民主党=47%:36% だった。要するに5対4だ。ところが、

議席数は   自民党:民主党=4:1  なのだ。如何に死票が多かったか分かる。

もはや、何を言っても遅いが、このような歴史的事実を確認すること。また、

選挙において、無責任に票を投じるべきではない。分からないなら、勉強するべきだ。

ということを強調すべく、この稿を上げた。



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「赤い羽根共同募金 始まる」←1年中ネットから募金できるのです。

◆記事:赤い羽根共同募金 始まる (NHK 10月1日 13時27分)

ことしの「赤い羽根共同募金運動」が1日から始まり、募金への協力を呼びかける催しが全国各地で開かれました。

ことしの募金の目標額は220億円で、12月31日まで受け付けています。

このうち、東京・銀座で開かれた催しには、舛添厚生労働大臣や、NHKの大河ドラマ「風林火山」で武田晴信を演じる歌舞伎俳優の市川亀治郎さん、

それに共同募金のポスターのモデルで女優の石橋杏奈さんや、大相撲秋場所で活躍した安馬関と旭天鵬関などが参加しました。

そして、道行く人に協力を呼びかけ、募金をした人には「ありがとうございます」と声をかけながら胸に赤い羽根をつけていました。

戦後まもなく始まった「赤い羽根共同募金」は、ことしで61年目を迎え、街頭での活動のほか、

インターネットでも募金を受け付けています。寄せられた募金は、高齢者や障害者への福祉事業や、

災害時のボランティア活動、それに子どもを犯罪から守る地域の防犯活動に充てられることになっています。


◆コメント:御存知と思うが、「赤い羽根」に募金して、羽を貰わなくても一向に構わない。

今朝は、至る所で子供さんや学生さんや、大人まで募金箱を首からさげて、

「赤い羽根の共同募金にご協力をお願いします」

と叫んでいた。が、知らんふりをして通りすぎる人の方が圧倒的に多い。



ふと、思ったのだが、「赤い羽根の共同募金」に応じたら、必ず「赤い羽根」を付けて貰わなければいけない、

と勘違いしている人が、結構いるのではないか。

私は、毎年、折角ああやって立っている善意の(と信じたい)人がいるのだから、募金しますがね、

「羽は結構ですから・・・。」とつっけんどんな口調にならないように気をつけて、丁重にお断りしている。

それで、全然問題ない。

100円玉を募金箱に入れたぐらいで、「募金してきましたよ」とばかりにあの「羽」を胸元に付けるのが恥ずかしい、

という方もおられるかも知れないので、ご参考までに、書きました。

余談だが、今日、衆議院本会議で福田康夫内閣総理大臣の所信表明演説があった。

その内容はまだ吟味していないので、何も書けないが、本会議場に集まっている議員のセンセーがた。

みんな付けてましたよ、「赤い羽根」。一人で2本付けてる奴もいたな。ククク・・・。急に善人ぶっちゃって。

募金するのはいいけどさ。政治資金、何でもかんでも「事務所費」に突っ込んで誤魔化さないでね?我々の税金だからね。


◆赤い羽根(だけではないが)は一年中、ネットで募金できます。

最初に念のため記すが、募金をする、しないは、個人の自由意思のみによって決定されるべきだ。

ただ、色々な募金ルートがあることを、知らない人がまだ多いので、過去に何度も書いたが、また書かせていただく。


貴方が募金したいと思ったら、今すぐ、貴方の目の前のパソコンから募金を実行することが可能なのである。

Yahoo!ボランティアというサイトがある。

その中の、Yahoo!ボランティア - インターネット募金を見る。

夥しい数の募金受付が表示されている。その全てに募金することは、勿論むりだから、今回は、赤い羽根共同募金をご紹介する。

Yahoo!を通すのが嫌だ、と言う方は、社会福祉法人・中央共同募金会のサイトにアクセスするといい。

サイト内、インターネットで募金から、24時間募金が出来る。

募金というと、

「小銭を出して、良いことをした気になっている」

と中傷する人がいるけれど、屁理屈をこねて何もしないよりも、募金した方が良いに決まっている。

多額ではないが、それぞれが額に汗して働いて得た、尊いお金だ。

それを、何の見返りも期待せず、勿論要求もせず、困った人、気の毒な人の為に使って貰おうというのだ。

恩着せがましくなってはダメだが、何ら恥ずべき行為ではない。当たり前のことでしょう。



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2007.10.01

中秋の名月は終わったが、Fly me to the Moon を色々な歌手で。/「スウィングガールズ」その後

◆たまには風流なことも書きたいんですけどね。

これは、世界中に公開されているとはいえ、私がエンピツとココログにカネを払って書いている日記・ブログで、

プロの物書きのように、読者からおカネを頂いているわけではないので、何を書こうが自由であることぐらい、承知している。

承知しているのだが、エッセイ風なことを書き出すと、時事問題など元来大嫌いな私なので、また新聞を読まなくなりそうだ、と自戒している。

辛うじて、音楽で紛らわせている。が本当は、もうすこし風流(音楽が風流じゃないって訳じゃないのですけどね・・・)なことも書きたいな、

と思っているのである。


今年は中秋の名月は9月25日だった。あの辺りで何か書こうかなと思っていたのに、衆議院議事録を書いてしまった。

ただ、私が長く愛読させていただいている日記作者のお一人が、ご家庭でのお月見のようすを美しい文章で綴っておられた。

文章にも感心したが、「はっ」としたのは、その日の表題が、

"Fly Me to the Moon"

となっていたことである。

これは、粋(いき)だ。

惚れ惚れするほど粋だ、と感じ入った。私には、こういうセンスが無いのだ。

"Fly Me to the Moon"はジャズのスタンダードナンバーである。「私を月に連れて行って」という意味だ(やはり訳すと野暮ったい)。

複数の歌手が歌っていることは知っていたけれど、

まさか、これほど多いとは思わなかった。大変驚いた。


◆往年の歌手で聴いていただきましょう。

こういうの、クラシックよりヤバいので、もしかすると削除になるかも知れません。予めご了承のほど。

順不同です。レコーディングした年代順ではない、という意味です。


まず、この曲を一躍有名にしたといえばやはり、フランク・シナトラでしょうね。どうぞ。






約3分の歌ですから、御大、もうちょっと歌ってもいいのでは?(笑)でも、歌っている部分は上手い。

それから、伴奏のバンドが上手い。フランクシナトラは、自分専用のバンドを持っていたのですが、これは、

単独で一流のビッグ・バンドに匹敵するぐらいの上手さだとおもいます。



次は、ボサノバのアストラッド・ジルベルト(Astrud Gilberto)ブラジル生まれのアメリカ人。

画像検索すると若い頃のレコード・ジャケットなどが引っかかるでしょうが、1940年生まれの方です。

曲の冒頭、「この人大丈夫?」と思うかも知れませんが、ボサノバってのはこういう風にけだるそうに歌うものですから。

何といっても、この方は「イパネマの娘」で世界的に有名になった人ですが、今日は、Fly Me to the Moon を。







次はナット・キング・コール(Nat King Cole)です。映画「スウィングガールズ」のエンドロールで使われていた、"LOVE"を歌っている人です。

といっても既に故人です。1919年生まれ。1965年没。







アストラッド・ジルベルト、ナット・キング・コール共に、シナトラ同様伴奏のバンドが上手い。

既に一流とみなされていたから、上手いバンドを使えたのですね。



Fly Me to the Moonの最後は、やはり私ですから、器楽で締めます。ボストン・ブラスという、金管アンサンブルによる演奏。







それぞれの演奏、お楽しみ頂けたでしょうか?


◆ナット・キング・コールでLOVE。そこからスウィングガールズへ(強引ですが)。本人達による"SING SING SING"

私は、映画やドラマには、滅多にハマらないのですが、一旦ハマったら、最後。というところがあります。

今年の2月に3年前の映画、「スウィングガールズ」にハマッた。と書きました。ハマッた以上、尋常ではない。

遂に先日、まっさらの台本を入手しました。まあ、それは、いいです。あそこでトランペットを吹いていた貫地谷しほりというお嬢さんが、

明日からのNHKの朝ドラの主役なのですね(なんてことまで、知っております。かなり、ミーハーです)。



それでは、映画「スウィングガールズ」のエンドロールで流れていた、ナット・キング・コールによる、"LOVE"です。







そして、本当の最後にスウィングガールズ本人達が、映画とは別に、2004年12月、コンサートで実際に吹いた、

"SING SING SING"です。ボリューム絞った方が良いです。私はDVDも持っているから分かるのですが、再生開始約2分後、

ガチガチにアガっているのが良く分かるトランペット・ソロを吹いているのが、貫地谷さんです。気の毒なぐらい(笑)。







終わり近くのテナー・サックスソロが、上野樹里ですね。みんな朝ドラ出てますね。

楽器を始めてから、1年半ぐらいですからね。まあ、こんなもんでしょう

(各セクションには演技は素人だけど楽器は上手い、という娘を配置してあるのですけど。それぐらいしないとガタガタになります。)

今日は、ちょっと遊びすぎたでしょうか?顰蹙を買いそうですね。まあ、いいや。

それでは、また。



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