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2007.10.25

「タミフル、異常行動との関連みられず…動物実験で中間発表」←大騒ぎしていたマスコミの方々。何か一言/【音楽】コントラバスの奇跡

◆記事:タミフル、異常行動との関連みられず…動物実験で中間発表(10月24日21時34分配信 読売新聞)

インフルエンザ治療薬「タミフル」と、服用した患者が起こす異常行動などとの

因果関係について検討している厚生労働省の作業部会は24日、

輸入・発売元の中外製薬に指示した動物実験の結果について

「異常行動と関連づけられるデータは今のところない」とする中間結果を発表した。

心不全などによる突然死についても「関係している可能性は低い」とする見解を示した。

脳に運ぶ物質を選別している「血液脳関門」と呼ばれる部分が未熟な若いラットを使った実験などは、

結果がまだ出ていないため、こうしたデータが出そろった後で、年内にも結論を下したいとしている。

同部会では、血液脳関門に、タミフルの薬効成分を通さないようにする仕組みがあることや、

通常の150倍の濃度の薬効成分を使っても、脳内たんぱく質に異常が見られなかったことが報告された。

また、米国での20万人以上を対象にしたタミフルと突然死に関する大規模調査の結果、「関連はない」と示唆する報告も提出された。


◆コメント:報道各社は、因果関係はすでに立証されたように「タミフルと異常行動」を煽っていましたね。何か一言。

私は、この件に関して「マスコミはタミフルと異常行動について、因果関係が明らかでないのに、いたずらに国民の不安を煽る記事を書くべきではない」、

という趣旨の文章を何度か書いている。

2つ挙げると、「インフルエンザ薬:タミフルで異常行動死 少年2人」どの薬にも「重大な副作用」がある(ココログではこちら)と、

「タミフル服用後に転落死」新聞は徒に不安を煽らず「確率」を正確に伝えよ(ココログではこちら

1番目の記事は約2年前に書いたものだが、引用した毎日新聞に記事に対して、タミフルと異常行動の因果関係が科学的に証明されていないのに、

タミフルが「非常に怖い薬」である、いう印象を徒に与えるべきではないという旨を主張した。

2番目の記事は因果関係はさほど重視していない。どの薬でも必ず「重大な副作用」」があるが、副作用の危険よりも、

その薬に主作用から得られるメリットの方が大きいと判断されたために、承認され市場に出回っていること。

また、「何年間に何例の異常行動の報告があった」という報道は意味がない。全体で何人が(概数でも)服用したのか、つまり、

新聞は「分子」だけを報じ、「分母」を故意に書かないから、確率が分からない。細かいことはリンク先でも書いたので省略するが、

私が計算したら、深刻な副作用(幻覚、妄想、異常行動)が出現する確率は、0.00043パーセントだった。25万分の1である。


◆輸入販売元に動物実験を指示したら、自社に不利な報告はしないのではないかな。

昨日(2007年10月24日)厚生労働省の作業部会が報告した内容は、おかしな点がある

(以下の事柄は医療界の人々の間では「常識」なのかもしれないが、一般人の頭で普通に考えると、とても奇妙なのである)。

落ちついて読めば分かるとおり、厚生労働省の報告は、輸入・販売元である中外製薬に

指示してやらせた動物実験から得られたデータを元にしている。

ここが既におかしい。何故、第三者に動物実験を依頼しないのだ?

本来は、この動物実験は、中外製薬や厚生労働省と利害関係のない第三者(そういうものが国内に存在しないなら、

海外の研究機関複数に依頼すればいい)にやらせるべきだ。輸入販売元が、自社に不利な情報をそのまま厚労省に提出するだろうか?



そして、それを厚生労働省がそのまま、問題なしと発表している。再び書くが、タミフルの輸入販売元は、中外製薬だね。

大きな製薬会社だ。大事な天下り先だね。


◆結論:「タミフルと異常行動」の因果関係は立証も否定もされていない。

24日、厚生労働省の作業部会とやらが行ったのは、中間報告であり、

「異常行動と関連づけられるデータは今のところない」

この一言に集約できる。異常行動と関連づけられるデータは今のところない、とわざわざ書いている。

従って、今後、タミフルと異常行動を関連づけるデータが出てくるかも知れない。出てこないかも知れない。


それが今の状態だが、昨日の新聞見出しをみると、タミフルと異常行動の関連が、完全に否定されたかのような印象を受ける。

どうして、極端から極端へ跳ぶのだ?ミス・リーディングな見出しを付けるのだ?見出ししか読まない人だっているのだから、

見出しをどういう言葉にするかは非常に大切なのだ。私ならこう書く。

「タミフルと異常行動の因果関係、現時点では不明。厚労省・中間報告」

これが、事実を表現するのに最もふさわしいと思いますがね。


◆もう一言:インフルエンザは感染症(伝染病)なのです。

何を言いたいかというと、インフルエンザは自分だけではなく、他の人を巻き込むということだ。

そんなことは、分かっていると云われそうだが、意外に皆分かっていない。

タミフルの副作用(かどうか、証明されていないが)と貴方が信じるところの異常行動を恐がり、

タミフをル飲まない人は、完全に治るまで、学校で試験があろうが会社で接待があろうが、家から一歩も外に

出ないでいただきたい。

薬の事典で「タミフル」を引くと、朝晩1カプセルずつ、5日間飲むと書いているが、医師に聞いたはなしでは、

「あれは良い薬ですねー。大抵5日なんて飲まない。1日で治っちゃいますよ」とのこと。

但し、私は医療従事者ではないから責任は取れない。私が飲むときは自己責任で飲む。皆さんも

最後の判断はご自分で御願いします。


◆【追加】音楽:コントラバスで「熊ん蜂の飛行」を弾く日本人奏者。

むしゃくしゃする話が続くので、音楽について書かせて下さい。

ケルン放送交響楽団、首席コントラバス奏者、河原泰則さんは、以前書いたことがありますが、

1年半以上前のことですので、皆さんお忘れかも知れません。
また、あの頃は音を載せていなかったので、「コントラバス?興味ないね」という方が多かったと思います。

そんな方こそ、聴いて下さい。河原さんの演奏による、リムスキー・コルサコフ「熊ん蜂の飛行」です。







コントラバスは、「ドレミファソラシド」と弾くときに、ヴァイオリンなどとは比べものにならないぐらい、左手の移動距離が長くなります。

とにかく、河原さんの音程は驚異的に完璧(変な日本語ですが)なのです。こんなに上手い人を聴いたことがありません。



今度は、「歌うコントラバス」です。ラフマニノフという作曲家の「ヴォカリーズ」という曲です。

旋律がとても美しいので色々な楽器の人が、自分の楽器用に編曲したり、声楽家もアンコールなどで(勿論、正規のプログラムに入っていることもありますが)、

よく歌います。コントラバスの高音域と最低音域の対比をお楽しみ下さい。





低音っていうのは、疲れたときに聴くと、気分が落ちつきます。

これらの曲はコントラバスの奇跡に収録されています。お薦めです。

それでは、失礼します。



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コメント

Kenさん、コメントをありがとうございます。

>コントラバス、過去現れたどんな名人よりも、リラックスしたいい響きですね。
>(かつての名人、シュトライヒャーの演奏は硬派でしたしね。)
>いいものお見つけになりますね!

お褒めにあずかり光栄です。

仰るとおり、リラックスした響きなのです。

コントラバス奏者にしばしば見られる、あたかも楽器と格闘しているかのような、力みもボウイングでゴシゴシしたところもなく、

お聴きの通りの音色で、驚異的な音程の精度。

>使用楽器はボッテシーニか何か、小型のものなのでしょうか?
>そうでないのだとしたら・・・とんでもないことだ!

そうなのです。その「とんでもないこと」なのです。。

河原さんのCDジャケットの写真を見る限り、↓ゲリー・カーみたいな小型のじゃないですね。オケで弾いているのと同じ

http://qrl.jp/?245180

ちょっと、信じがたいですが、ご覧の通り現実です。

ケルン放送響も河原さんを首席にせざるを得なかったでしょうねえ。

まさに、コントラバスの奇跡。

投稿: JIRO | 2007.10.26 00:33

コントラバス、過去現れたどんな名人よりも、リラックスしたいい響きですね。(かつての名人、シュトライヒャーの演奏は硬派でしたしね。)
いいものお見つけになりますね!

使用楽器はボッテシーニか何か、小型のものなのでしょうか?
そうでないのだとしたら・・・とんでもないことだ!

投稿: ken | 2007.10.25 23:56

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JIROさんがいつものクラシック情報で >低音っていうのは、疲れたときに聴くと、気分が落ちつきます。 と書いてらした。 そうなのよねぇ。 実はロン・カーターのCDを持っている。 ソロだからベースの音だけ。... [続きを読む]

受信: 2007.10.26 00:22

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