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2007.11.24

「南極海で客船が氷山と衝突、乗客・乗員は救出」←地球温暖化と無縁ではないと思います。/ベートーベン交響曲第二番終楽章

◆記事:南極海で客船が氷山と衝突、乗客・乗員は救出(11月23日21時28分配信 読売新聞)

【シドニー=新居益】英BBC放送(ウェブサイト版)によると、

アルゼンチンに近い南極海のサウスシェトランド諸島付近を航海中の客船「エクスプローラー」

(乗客・乗員約154人、2400トン)が23日、氷山に衝突して浸水。

乗客らは付近を航海中の別の客船に乗り移り、無事だった。

客船は11日、19日間の航海の予定でアルゼンチンを出発。

乗客の多くは英国、カナダ、米国出身だった。米国とアルゼンチンの沿岸警備隊が救出活動に携わった。


◆コメント:「現代の南半球の『タイタニック』だ」などの新聞週刊誌の見出しが目に浮かぶようだ。

船舶が氷山に衝突、と聞いて、「タイタニック号」を連想しない人はいないだろう。ただ、規模が違いすぎる(後述)。

タイタニック号は1912年4月14日、処女航海中、23時40分、北大西洋に置いて、見張りが船の前方450メートルに

高さ(水面上に見えている部分)20メートルぐらいの氷山を発見した。

タイタニックは巨大客船ながら、当時最新鋭のエンジンを積み、22ノット(時速約40km)という高速で航行中であったため、

氷山発見から衝突までわずか40秒の出来事だったという。勿論、船は取り舵(左に舵を切ること)をとって回避行動ととったが、

図体の馬鹿でかい船だったから、慣性の法則

「物体は外力が加わらない限り当速度運動(この場合「速度」はベクトルとする)を続けようとする性質がある」(ニュートンの運動の第一法則)

に従い、舵が十分利く前に氷山と接触し、船の右側約90メートルにわたって損傷し、浸水、沈没を免れなかった事故である。

◆タイタニックから百年近く経って氷山にぶつかるとは尋常ではない。

タイタニック号の大惨事が起きたのは20世紀の初め。それから百年近くを経て、船舶航行技術は格段に進歩を遂げているはずである。

事実調べてみたらその通りである。

地球温暖化により、南極・北極の氷が溶けるという話はお聞きになったことがあると思うが、とくに、南極は大陸があって、

その上にものすごい厚さの、ちょっと我々の想像を超えるような体積の氷が乗っかっているわけである。

地球温暖化と共に、この氷の一部が海に流れ出すということが頻繁に起きている。

あまりにもすさまじい話で、すくなくとも私はイメージできないが、神奈川県の面積ぐらいの超巨大な氷が南極大陸から

海に流れ出しているのだそうである。

このため、南極辺りの氷山は大小無数に存在し、当然海流にのって位置を変えている。

これは、氷山は米国の海洋大気庁(NOAA)等が衛星を使って毎日その位置を監視し、航行する船舶に情報を提供している。

日本は、オホーツク海の海氷の観測・監視を常時行っている。

無論、船舶自身も前方障害物を警告するコンピューター連動の監視装置を用いているはずである。

単純にぼんやりしていただけかも知れないが、

危機管理に際しては、より悪い状況を考えるのが原則である


◆今回の不思議、やがて情報が明らかになるだろうが。

 「より悪い状況」とは、地球温暖化により南極周辺の海域の流氷、氷山が増えているのではないか、という仮定である。

 読売の記事によれば、本日、南極海で氷山と衝突した客船「エクスプローラー」は、タイタニックに比べるべくもないほど、小さい。

 比較してみよう。
 


  •  タイタニック:  総トン数:46,328t、乗員乗客総数:2,223人

  •  エクスプローラー:総トン数:2,400t、 乗員乗客総数:154人


エクスプローラー号の総トン数はタイタニックの5%、乗員乗客数は6%である。

勿論、数が少なければ死んでもいい、ということではない。

これぐらいの小さな船で、約100年前よりも遙かに進歩した情報源、航行装置・技術を持ち、

しかも小さい船だから、舵もすぐに利く。



私は船舶運航の専門家で無いから、さっぱり分からないが、通常人が常識的に考えても、

氷山にぶつかったという事実自体不思議である。

なんでも温暖化の所為にするのもバカの一つ覚えの様だが、

前述のとおり、根拠がないことではない。

これほど小さな船でもよけきれないほど、大小様々な氷山、

(南極大陸から海に落ちた氷)が多いのかも知れない。続報を待つしかない。

船の話はともかくGoogleEarthなどで南極から氷が溶け出すときの写真など、ご覧になってみては如何だろうか。


◆ベートーベン交響曲全曲演奏(その8)交響曲第二番第四楽章(終楽章)

2日間、間があいてしまいました。済みません。

今日は二番の終楽章です。勿論、凡人の書ける曲ではないのですが、

ベートーベンの三番以降の交響曲の各楽章に比べると、構成(文章でいえば、「起承転結」みたいなものです)が

すこし、甘いかな、という気がするのですが、それは、彼が後に書いた作品を全部知っているから言える、結果論です。
堂々たる音楽です。弦楽器の人、難しそうです。それではどうぞ。






二日、サボってしまったので、ベートーベンのエグモント序曲を聴いていただきたいと思います。

最初、重い音楽に感じますが、必ず最後まで聴いて下さい。興奮を禁じ得ない盛り上がりとなります。






いいでしょ?

それでは、これにて。

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