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2007.12.08

「米産牛肉、輸入制限緩和へ=「30カ月未満」を米に提起」←月齢21ヶ月のBSE感染牛が確認されたことがあるのですが。

◆記事:米産牛肉、輸入制限緩和へ=「30カ月未満」を米に提起(12月7日19時1分配信 時事通信)

日米両国政府の次官級が経済課題を話し合う「日米次官級経済対話」が7日まで都内で開催された。

閉幕後の記者会見でキーナム米農務次官は、日本政府がBSE(牛海綿状脳症)問題をきっかけに

米国産牛肉の輸入を「生後20カ月以下」に限定している問題について、

「日本側は月齢制限を『30カ月未満』に緩和することを内閣府食品安全委員会に諮問する考えを示した」と述べた。

日米の輸入条件緩和の協議に関し具体的な内容が明らかになったのは初めて。

これについて、町村信孝官房長官は「基本的に30カ月未満への緩和を提起しようとしていて、

米側と調整がついていなかった」と述べ、緩和に向け調整を進めている事実を認めた。 


◆コメント:米国産牛肉をめぐる、過去四年間の経緯

このニュースで、絶望的な気分になったのは、日本政府の態度である。

米国でBSEが初めて確認されたのは2003年12月である。日本はただちに禁輸措置を取り、

米国に対して、肉牛の全頭検査を要求したが、米国側は、

これを拒否した。それからほぼ4年が経つが、米国の食品管理体制に劇的な改善が認められたという話は聞かない。

それは後にまた書くが、その前に、過去4年間の米国産牛肉をめぐる動きをまとめた。(主に、私自身の日記を元にしているので、

欠落している項目があるかもしれないことを予めお断りしておく。悪しからず)。

  • 2003年12月下旬、米国初のBSE感染牛が確認され、日本は直ちに禁輸(米国産牛肉の輸入禁止)措置を取る。

  • 2004年1月23日 日本の農水省で輸入再開に向けた日米協議が開かれた。日本は米国に対して、牛の全頭検査を要求し、米国は拒否した。

  • 2004年10月23日 米国産牛肉の輸入再開問題を協議する日米局長級協議が行われた。日本が新たなBSE(牛海綿状脳症)対策案で全頭検査対象から除外する生後20か月以下の牛のうち、米政府が農場の記録簿を正確だと保証した牛については、輸入を再開する方向を確認し、終了した。

  • 2005年6月10日 米国農務省は2例目のBSE感染牛が一頭発見された、と発表した。輸入再開は当然、見送られた。

  • 2005年11月16日 来日したブッシュ大統領と小泉首相(当時)の首脳会談で、小泉はブッシュの圧力に屈し、年内輸入再開の方針を伝えた。

  • 2005年12月12日 厚生労働省は、米国産牛肉は安全だとして、輸入を再開すると公式に発表した。

  • 2005年12月17日 輸入再開発表から4日後、再開後の米国産牛肉第一便が成田に到着した。

  • 2006年1月20日  輸入再開からわずか一ヶ月後、輸入牛肉に特定危険部位である脊椎を除去していない牛肉が混ざっていた。日本は再度禁輸措置を取った。

  • 2006年2月2日  米農務省監査局の米国内のBSE対策に関する監査報告書で、歩行困難になった牛20頭が原因不明のまま食肉処理されていたことが明らかになった。

  • 2006年7月27日 日本政府が、米国産牛肉の輸入再開を決定(6月、農林水産省と厚生労働省が米国に派遣した調査団の査察の結果、35か所の食肉処理施設のうち、1,2施設で問題があったが、その処理施設で扱われた牛肉を外せば、問題なかろうとの理由)。

  • 2006年8月 輸入再開。

  • 2006年11月8日 日本への輸出が許可されていない「胸腺」の混入した牛肉が輸入されていた。日本政府は「胸腺は特定危険部位ではない」として、禁輸措置を取らなかった(因みに、フランスでは、胸腺も特定危険部位に含まれている)

  • 2007年2月16日 厚生労働、農水両省が、米国から出荷された牛肉の中に、日米で取り決めた輸入条件に違反するものが含まれていたと発表した。日本が米国からの輸入を許可しているのは月齢20ヶ月以下の牛の肉に限られているのに、これを超過していた。しかし、全面禁輸はせず、条件違反の肉を処理した施設からの肉だけを禁輸とした。


◆日本政府ってのは、結局、国民の健康・生命なんかどうでも良いのだね。

厚労省は2005年3月31日、1980年~1996年の期間において、英国、フランスに1日でも滞在したことがある者は、

献血してはならない、という通達を出している。

これは、英国とフランスが、肉骨粉の使用を規制していなかった時期だ。この時期に大量のBSE感染牛肉が英仏両国で消費された

可能性がある。1回でも感染牛の肉を食べた者は変異型クロイツフェルト・ヤコブ病に感染しているかも知れないから、

献血するな、と、そこまで神経質なことを決める一方で、

今度は30ヶ月未満の米国牛肉を輸入しようという。

足がふらつく、典型的なBSEの症状が出ている牛の肉を食う国から。

日本では、2003年11月4日に、生後21ヶ月の国産牛のBSE感染が確認されているのだ。

本当は生後20ヶ月以下の牛とて、BSEに感染しないと断定する根拠はない。

日本政府の意図はただ、米国の要求に従い、睨まれないようにすることで、BSE感染牛を食べた国民が、

変異型クロイツフェルト・ヤコブ病(←潜伏期間が長く発症したら治療法はない)になっても構わないのであろう。

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受信: 2007.12.08 13:46

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