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2007.12.12

「官房長官『公約違反ではない』」なるほどねえ。さすが政治家。汚さにかけては天下一品。

◆記事(資料)衆議院会議録 国家基本政策委員会合同審査会 平成19年05月30日 より抜粋。

(引用者注:首相答弁直前の小沢一郎君の質問の最後の部分)

○小沢一郎君

五千万件の消えた年金記録と、その中で千九百万件は実際に今も給付を受けている方々で、本来受けることのできる給付全額を受け取れないでいるという現実があるわけです。

 こういう状況を総理ももう御存じのことと思います。そうしますと、そういうケースで考えた場合、総理は果たして政府、行政の側に過失があるのか、あるいは国民の皆さんの方が領収書を提示できないということで過失だとおっしゃるのか、それはどちらに過失があると、そのように総理はお考えでしょうか。(注:色付太文字は引用者による。以下同様

○内閣総理大臣(安倍晋三君) この問題について、私は論点は四点あるのではないか、こう思います。

まず、五千万件、所属が明らかになっていない年金の記録の問題でございます。

この五千万件は消えた年金ではないんです。所属が明らかになっていない記録でございます。今から十年前に基礎年金の番号の統一を行いました。平成八年からその制度設計を行ってきたわけでありますが、この統一を行った段階においては約三億件あったわけであります。その中で所属が明らかになっていなかったものは二億件あった。そして、その二億件の中において突合を行いながら、今五千万件まで絞られてきたのも事実でございます。

そして、この五千万件について、私たちはまず、年金を受給されておられる年齢に達している二千八百八十万件については、年金受給者の方々は今三千万人いらっしゃいますから、この三千万人の方々とこの二千八百八十万件を一年間のうちに突合いたします。そして、その中で、突合した結果、加入している記録があるかもしれないという方々についてはすべて加入記録履歴についてお伝えをして、さらに、加入記録があるかもしれないということについてお知らせをいたします。それを、一年間で私たちはすべて突合を行うということをお約束をする次第でございます。

そして、そのあとの残りの方々の記録でございます。残りの記録につきましては、つまり被保険者の方々であります。まだ受給年齢に達していない方々につきましては、三十五歳、四十五歳、そして五十八歳の節目節目で履歴についての御通知をするわけでございます。そして、平成二十年から始まるねんきん定期便において注意を喚起をしていきたい、このように思う次第でございます。そして、この方々についても、一年以内にすべて記録と突合をするということもお知らせをして、お話をさしていただきたいと思います。

そして、さらには、もちろん、一年間突合するには時間が掛かるわけでありますが、もしかしたら、もしかしたら自分の記録について不備があるかもしれない、さらに、今までの年金記録があるかもしれないという方は、電話をしていただいて聞いていただければ、二十四時間、土曜、日曜日も統一の電話番号で相談する体制を整備をするということもお約束を申し上げたい、このように思う次第でございます。

そして、五千万件の問題については、このような形で国民の皆様に不安を与えないような、不安を解消することを徹底してまいることをお約束を申し上げる次第であります。

そして、二点目の問題でございます。

二点目の問題について言えば、これは言わば年金の保険料を払っていたけれども記録がなくて、その結果時効と言われて、受けることのできる給付がされていないという方々がいます。そういう方々に対しまして、時効によって消滅させることができないような法案を提出するわけでございます。これによって、時効によってもう給付がされないという理不尽なことはないようにする、そのための法案を提出をしたわけでございますので、どうか成立をさせていただきたい、このように思う次第でございます。

そして、もちろん、もちろん御本人が亡くなっておられても権利のある御遺族の方々、当然権利があるわけでありますから、その御遺族の方々が給付できるような、そういう措置もしてまいることをお約束を申し上げる次第でございます。

そして三点目でございます。

冒頭申し上げましたが、三点目は、自分は間違いなく年金を支払っていた、このように確信を持っておられるにもかかわらずシステムの方に記録が残っていないという方々がおられます。今までは正に社会保険庁は親方日の丸ですから、しゃくし定規に領収書を持ってこい、このようなことを言っていました。こういうやり方はもうさせません。そのこともお約束を申し上げたい、こう思う次第であります。

今までまじめに払ってこられた方々の立場に立って考えなければなりません。ですから、私たちは第三者機関をつくって、弁護士や税理士の方々に入っていただいて、整合性があれば、きっちりと払っていたという確証を得ればすべての方々が給付ができる、そういう仕組みをつくっていくということもお約束を申し上げたい、こう思う次第でございます。

そして、それとともに、いわゆるマイクロフィルム……

(引用者注:あまりにもベラベラまくしたてるので、国家基本政策委員会合同審査会長が、)

○会長(前田武志君) 簡潔にお願いをいたします。


【為参考】その前後の質疑応答の模様→ダウンロード AbeOzawa20070530Pension.txt (12.5K)(文字コード SHIFT-JIS)

安倍前首相がムキになってまくし立てている様子がめにうかぶようである。


◆記事:年金記録の一部照合困難、公約違反に当たらず=町村官房長官(12月12日13時1分配信 時事通信)

町村信孝官房長官は12日午前の記者会見で、基礎年金番号に未統合の年金記録約5000万件のうち約4割が照合困難となったことについて

「5000万件すべての行き先を確定することまで説明したつもりはない」と述べ、公約違反には当たらないとの考えを示した。

また、町村長官は「中には偽名の方もいて、(年金を)渡そうにも渡せない」と指摘。

来年3月までに年金記録の照合作業を完了させるとした7月の政府・与党方針に関しては「今やっていることに何ら違うことはない」と語った。

一方、公明党の北側一雄幹事長は記者会見で、年金記録の一部照合困難について

「極めて遺憾。率直に国民におわびしなくてはいけない」と陳謝。

その上で、公約違反との批判には「決めたことは照合を行って調査をすべてやることだ。政府・与党で決めた事柄に反していることではない」と反論した。

◆コメント:感動的な狡猾さ

町村官房長官は、こう言っているのである。

「安倍前首相は1年間で5千万件の『宙に浮いた年金』を『突合する』といったが、『一人残らず特定出来る』とは言っていない」

したがって、

「舛添発言は公約違反ではない」

なるほどねえ・・・。あまりの狡さに感動してしまった。これぐらいの神経じゃなければ政治家は務まらないのか。

長くなったけど、安倍前首相が5千万件突合を約束した動かぬ証拠が、冒頭の会議録に記録されている。

ただ、言葉尻だけをとると、5千万件を1年間で「突合する」、といっているものの、「5千万件全てが誰の者か特定してみせる」とは言っていない。

町村官房長官が「公約違反ではない」といっているのは、そういう意味だ。

しかしねえ・・・・・・・・・・・(←あきれてものが言えない)。

こういうのを「詭弁」(きべん)といいます。「詭弁」を広辞苑を引くと1番目に、

道理にあわぬ弁論。理を非に言いまげる弁論。こじつけの議論。「―を弄する」

とある(2番目は論理学上のテクニカルタームとしての「詭弁」の定義なので、省略する)。

でもね。ダメですよ。逃げようとしても。

安倍前首相は、上に掲載した答弁で、

そして、五千万件の問題については、このような形で国民の皆様に不安を与えないような、不安を解消することを徹底してまいることをお約束を申し上げる次第であります。

と言っている。誰の者か特定出来ない明細が残ったら、当然、国民の不安を解消することは出来ぬ。

従って、安倍晋三君がいうところの「突合する」は、「1件残らず、誰の年金記録なのか、特定する」ことを約束した、

と解釈するのが相当である。

民主党に政権を任せて良いのかどうかは別として、こんな事ばかり言っていると、参議院選挙に続いて、衆議院選挙でも、

自民党は前代未聞の歴史的大敗を喫することになると思います。そうならなかったら、国民は、また、ナメられます。

自民党が勝ったら、絶対に、こう思うだろう。

「ああ、有権者はもう年金はあきらめたのだな」

と。それでもよろしければ、次の衆議院選挙で、どうぞ自民党に清き一票を投じてください。


◆ベートーベン 交響曲第5番 「運命」第三楽章、第四楽章 あまり解説しない方が良いと思うのです。

「運命」最終日です。第三楽章と第四楽章(終楽章)を一度に載せるのは、3楽章から4楽章は、とぎれることなく、

続けて演奏するようになっているからです。どこからが第4楽章かは、お聴きになれば自ずとお分かりになります。

例の「ダダダ・ダーン」が三楽章でどのように現れるかもすぐわかります。そして、四楽章に移行して行く手前、

ピアニッシモで、ティンパニ・ソロにも出てきます。これは、天才的です。

知ったかぶりはこの辺にします。



1977年、カールベームという指揮者がウィーン・フィルを率いて来日し、「運命」を演奏しました。

チケットは高いし、あっと言う間に売り切れたので、私は、NHK・FMの中継を聴きました。

演奏が終わったら、何故か、涙が止まりませんでした。これが、本当に音楽に感動する、ということだと思いました。

そのコンサートの音と映像が、以前にも書きましたが、DVDで昨年発売されました。

値段が高いのですが、私は、それ相応の価値があると思うので、もう一度、お薦めします。

それでは。


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受信: 2007.12.13 16:43

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