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2008.01.09

党首討論を聞いて。何故「国際貢献」というと「自衛隊派遣」しか出てこないのだ?

◆記事:党首討論:【詳報・新テロ法】小沢代表、憲法解釈ただす 福田首相「参院で結論出して」(毎日新聞 )

記事詳細はこちらをご参照。

(最後の段落を抜粋引用)

福田:テロ特措法でインド洋に行く日本の艦船が、国際社会に対する貢献だと私は思っています。例えば、米軍に対する補給、艦船は港まで油を取りに行くことで2、3日余計に時間を取る状況にある。早く来てくれと言う要請があるとも聞いている。特定の国のためにやっている活動ではない。(米軍の活動によって)不審船というようなものが減っているという現状もある。私どもは意義のある活動だと考えていることを再度申し上げたい。特に今回、民主党が提案された対案、この中身については私も拝見しましたが、大変意欲的だと思っている。そこも含めて議論していきたい。


◆コメント:「日本の国際貢献=とにかく自衛隊を派遣すること」、と考えている人たちは、プロジェクトXの全タイトルを読むが良い。

党首討論で他にも取りあげたいことはあるが、本日は、「国際貢献」に話を絞る。

政治家の中には、日本の国際貢献というと、自衛隊をインド洋での他国艦船への給油活動を再開することしか思いつかない人が多いが、

いつの間にか、一般国民にもその思考に洗脳されている人たちがかなりいるけれど、それは大きな間違いである。

自衛隊=軍隊を動かすという危険な事をしなくても、日本は今まで驚くほど様々な「国際貢献」を行っている。

手っ取り早いのは、プロジェクトX全放送作品リストをよく読んでみることだ。

カンボジア「日本橋」:建設:大林組

ユーロトンネル:総事業費(1兆5千億円)の四分の一は日本の銀行が引き受け、日本の技術者が技術指導に当たった。

クォーツ時計:実用化に成功したのはセイコー。

コンパクトディスク:言わずと知れたCD。ソニーとフィリップスの共同開発

スエズ運河の拡張工事:五洋建設がやった。

ギニアの国土基本図「プロジェクトX」(「地図のない国 執念の測量1500日」)

天然痘根絶は不可能と言われていたのに、実現したのは一人の日本人医師の執念だった。

チェルノブイリ事故の後、甲状腺ガンの患者の多くを救ったのは日本人の町医者だった。

この他にも、私がすぐに思いつくのは、

シンガポールのMRT(Mass Rapid Transportation):明電舎がシステム、川崎重工が車輌製造を担当。

スマトラ沖地震・津波で島国モルディブを救ったのは、日本人が建設した防波堤だった。

インドの地下鉄:「デリー・メトロ」。日本のODA(1600億円)で出来た。カネだけではなく、建設、運航体制の指導は日本人技術者が携わった。麻生太郎が「とてつもない日本」の冒頭にエピソードを書いている。

ウィーン・フィル独特のウィンナー・オーボエを作っているのはヤマハである。ヤマハはウィーン・フィルから、ホルン、トランペットの特注品も受注した(詳細な時期は忘れた)。

世界一のオーケストラ、ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団の三人の第一コンサートマスターの一人は安永徹である。同管弦楽団では、第一バイオリンの町田琴和さん、首席ヴィオラ奏者の清水直子さんが活躍し、美しい音楽で人の心を慰めている。

この他、ヨーロッパのオーケストラで活躍する日本人プレイヤーは大勢いる。

元・旧西ドイツのヘルムート・シュミット首相は音楽に造詣が深いが、NewWeekのインタービューで、

「(ヨーロッパのオーケストラで活躍する日本人音楽家は)日本のどんな、政治家・外交官・財界人よりも、西洋人が日本人に対して抱くイメージを向上することに貢献している」

といった。

昨年、チャイコフスキー国際音楽コンクール楽器製作部門、ヴァイオリン部門で1位、2位に輝いたのは日本人の菊田さんと高橋さんだった

(お二人からは私のこのブログにコメントを頂戴した(「チャイコフスキー国際コン:弦楽器製作で日本人が1、2位」←「良いこと」は大ニュースにならないのかい?/【感激】高橋さんご本人からコメントを頂きました。

チャイコフスキーコンクール・楽器製作部門優勝の菊田さんからもコメントを頂きました)。

大変光栄に思っている。

なお、チャイコフスキーコンクールではヴァイオリン演奏部門で神尾真由子さんが1位に輝いたことも記さねばなるまい。


◆日本人の優れた仕事が既に国際貢献なのだ。

なにも、「プロジェクトX」に取りあげられるようなことや、ODAだけではない。

日本人が作った、高性能で耐久性の高い工業製品や発明等々がどれほど世界を便利にしているか。挙げだしたらキリが無い。

私は4年間ロンドンに駐在していたのでそれを肌で感じた。

例えば、驚くほど多くの日本車が走っている。それも日本なら今では誰も載らないような、大昔のトヨタカローラとか、

日産サニー、ホンダ・アコードを見かけることも全然珍しくない。何故、そんな古いのに乗っているのかと訊くと「壊れないから」だそうだ。

カネが無い訳ではない。英国人は新しい商品が出たらすぐに買い替えるという行動様式を取らないのである。

「日本の車は本当に丈夫だ。どんなに乗っても故障しない」、と、ある運転士は答えた。

車ばかりではない。世界中の若者が欲しがったウォークマンを作ったのは、日本人だ。

英国内(主としてイングランドだが)をあちこちドライブしたが、どんな辺鄙なところにいっても「写ルンです」を売っていた(デジカメ普及前の話だが)。

ザルツブルクのモーツァルトの生家へ行ったことがある。一階に小さいお土産売り場がある。そこには東芝のエアコンが取り付けられていた。

もしも、日本人がいなかったら世界はどんなに不便なままであることか。

日本人とて商売でやったことだが、歴とした国際貢献になっていることを認識すべきだ。

だから、政治家の甘言に弄されてはいけない。戦闘中の同盟国に対する後方支援は集団的自衛権の行使であり、違憲なのだ。

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コメント

Kenさん、いつもコメントをありがとうございます。

アンコールワット!そうですね。しまった。書き忘れました。

それにしても、これは本当に冗談でも皮肉でも無く、Kenさんのような教養ある方が拙ブログの読者でいて下さることは本当に有難いです。

正直に告白しますと、私はフェニキアのことなど全く頭に浮かばなかったというか、学校で習ったきり忘れていました。お書きいただいたコメントを読んで慌てて復習したほどなのです。

なるほど、古代オリエント文明を地中海にまで広めたフェニキア人はローマ帝国に滅ぼされているのですね・・・・。

確かに日本はフェニキアに似た運命かも知れない・・・・。

投稿: JIRO | 2008.01.12 12:01

アンコールワットの修復を現地人が出来るように訓練させたのも、日本の頑固な職人オヤジさんでしたね! あれはDVDも買って、家族で感動して何度も見ましたっけ。

モノを長く大切に使う習慣は、これからまた、日本でも大事になって行くかもしれません。でも、これまでは、買い替え買い替えでないと経済が成り立たなかった・・・財産を築くよりお金が流れることのほうが大事だった・・・ヨーロッパ経済と最も違うところでしたね。
経済のあり方を、根本から考え直す時期は、とっくに来ているんですが・・・おおもとは、そこが出来ていないから、今の日本はローマに対する抵抗力を徐々に無くしていったフェニキア人に似ているかも知れない。
カルタゴの轍を踏んではいけませんね!

投稿: ken | 2008.01.10 19:36

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