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2008年4月

2008.04.30

【音楽】バッハ管弦楽組曲第2番(トランペット版)全曲

◆バッハのオーケストラ曲の中で最も有名なものの一つです。

バッハは、最後はライプツィッヒの聖トーマス教会の音楽監督、というか、ライプツィッヒ市の音楽監督になりましたから、

後期の作品は、どちらかと言えばカンタータを中心とする宗教曲が多いようですが(この辺、知ったかぶりです)、

バッハの作品群は実に色々な分野に及んでいます。

その中に、オーケストラ(と、いっても、モーツァルトやベートーヴェン以降の所謂古典派以降のオーケストラに比べれば遙かに小編成ですが)の為の作品が

あります。その最も有名なのが、ブランデンブルク協奏曲(全部で6曲)と、これからお聴き頂く管弦楽組曲(全部で4曲)です。

これらは、バッハの作品の中でも、聴きやすい、親しみやすいものですので、是非お聴きになることをお薦めします。

どちらも、無数の録音があります。好みもありますが、私はとりあえず、ブランデンブルクでしたら、非常に手堅いところで、

カール・リヒターという人が指揮をした、このCDをお薦めします。

他でしたら、ヘルムート・リリング指揮、この人はバッハの専門家です。それから、オーボエの宮本文昭氏の師匠で元々オーボエ奏者ですが、

指揮をするようになった、ヘルムート・ヴィンシャーマンという人がいますので、すぐにではありませんが、聞き比べるのも一興です。

話が逸れましたが、今日お聴き頂くのは、ブランデンブルク協奏曲ではなくて、管弦楽組曲です。

全部で4曲あります。3番には有名な「G線上のアリア」が含まれていますが、他も名曲です。


◆今日は以前一部だけアップした管弦楽組曲第2番(トランペット版)全曲です。

管弦楽組曲2番は、フルート・ソロと伴奏のオーケストラによる音楽なのです。とても美しい。

この曲のソロ・フルートパートを、調性を変えないで、ピッコロトランペットといって、普通よりも音域が高いトランペットで、

フランスのトランぺットの名手、ただの名手じゃないですね。天才です。不世出の名手、モーリス・アンドレが吹いたレコードがありました。

CD化されたのですが、残念ながら、今は廃盤です。

私は以前、雅子妃殿下とトランペットココログはこちら)という記事で、この録音を紹介しましたが、序曲と6つの舞曲、全部で7曲あるうち、終わりの4曲しか載せませんでした。

それ以来、ずっといつか全曲を載せたいと思っていましたのです。なお、今日という日に特別な意味があるわけではありません。


◆ちょっと、愚痴。前回アップした時の逸話。2ちゃんねるの女性板から叩かれてしまいました。(笑)。

これで、一挙に読者の多くを失ってしまうかも知れないけど、あまりあの時腹が立ったので書きます。

女ってのはバカですね。(正確に書くと、バカな女はどうしようもなくバカですね)。

前回の記事をお読み頂くと分かりますが、皇太子妃雅子さまがご結婚前、外務省に通勤するときのクルマのダッシュボードに、

この「トランペット版管弦楽組曲2番」のカセットテープ(当時のカーオーディオはカセットテープでした)が置いてある写真が、「週刊文春」に載っていたことに、

私は、気が付きました。それで、

「こんなものをお聴きになるということは、雅子さまは相応なクラシック通でいらっしゃるに違いない」

と書いたのです。

そうしたら、女の嫉妬ってのはおそろしいね。

アンチ・雅子さまという女性たちがいることは、想像に難くないけれど、

「坊主憎けりゃ、袈裟まで憎い」なんですね。雅子さまを悪く書くとなると、雅子様のお好みの音楽にまでケチをつけるんですよ。

アクセス解析を見ていたら2ちゃんねるから大量にアクセスがあったので、何かと思ったら女性板(独身女性板だったかな?)のアンチ・雅子さまスレッドから、

雅子妃殿下とトランペットにリンクが貼られていましてね。

私が、「雅子さまは相当クラシックがお好きに違いない」と書いたことが気に入らないのね。

もう、無茶苦茶。「あの頃、このCD、流行っていたのよ。クラシック通ぶりたかった(雅子様が)んじゃない?」(こんな、マイナーなCD流行るわけねえだろ!)

「大体、何で、フルートの曲をトランペットで吹くのかしら、変じゃない?」

なんだそりゃ?人が何聴こうが自由じゃないか。あの時は、ホント、繰り返し書いて申し訳ないけど、

「女ってバカだなあ、下らん生き物だなあ」と心底、思ってしまいました。

取り繕うわけじゃないですが、私の日記・ブログの女性読者は、皆さん聡明な方で、

そんなバカなことを云う方は一人もいないので、余計、驚いたのです。

はい、スイマセン。愚痴終わり。


◆音楽(管弦楽組曲第2番)です。

序曲です。





ロンドです。





サラバンドです。





ブーレI&Ⅱです。私、ここから後の4曲が特に好きなんです。





きれいでしょ?

ポロネーズです。中間部、チェロが主旋律を弾いて、トランペットは対旋律(オブリガート)を吹きます。

軽々と吹いていますが、すごい高音域です。しかし、音が硬くなりません、見事です。





メヌエットです。少しも難しい音楽ではないです。簡単な音楽ですけど切ないですね。美しいと思います。





速いバディネリです。難しい曲ですが、簡単そうに聞こえます。それが名人の名人たる所以です。さすが、モーリス・アンドレ。





如何でしょうか。フルート原曲でも勿論美しいですが、トランペットで吹いても美しい。

バッハの音楽は不思議です。

それでは、今日はこの辺で失礼します。

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2008.04.28

「脱メタボ」でヒット商品続出!←薬なんか要らん(重症は除く)。要するに食わなければ良いんですよ。

◆記事:【トレンド】「脱メタボ」でヒット商品続出! 3兆円市場にどの業界もメタボシフト(4月19日10時0分配信 nikkei TRENDYnet)

40歳以上を対象に、いよいよ始まったメタボを診断する「特定健診・特定保健指導」。

今や「脱メタボ」は年代・性別を超えた国民の合言葉のようにも聞こえてくる。

そんななか「脱メタボ」でヒット商品が続出しているのが医薬品業界だ。それも、漢方薬が売れている。

最初のヒット商品は06年3月に発売された小林製薬の「ナイシトール85」。初年度の売上が35億円、発売からの総売上は約90億円。

10億円以上売れればヒットと呼ばれる一般大衆薬(OTC医薬品)分野で大ヒットを記録し、漢方薬への認知度も上げた。

「この商品は18種類の生薬を漢方処方した防風通聖散(ぼうふうつうしょうさん)という肥満症の改善薬で、

ユーザーの中心は中高年男性です。『痩せる』というと従来は若い女性がメインでしたが、

メタボに対する認知度が広がるにつれ、男女を問わず健康体の維持という意識に変わったと感じます。

おだやかな効き目を持つ漢方薬の特徴もヒットした理由の一つでしょう」(小林製薬・広報部)。

有効成分である防風通聖散は体の老廃物を尿や汗とともに排出、また脂肪の分解・燃焼を促し肥満症を改善する効能を持つ。

便秘に対して効果もあり、作用が強く現れる場合もあるので下剤との服用は控えてほしいなど、

服用の際の注意事項をホームページでも詳しく紹介している。

ちなみに、同社は3月26日に血液をサラサラに改善する大衆薬「ドルチトール」を発売。

これはコレステロール(血中脂質)の改善薬で、こちらも売上は順調だ。

ロート製薬が06年11月に発売した漢方薬シリーズ「和漢箋」も大ヒットを記録した商品。発売後1年で売上は30億円を超えた。

このシリーズは全部で7種類だが、「溜まった脂肪を落とす」効果がある「防風通聖散錠」が売上の約8割を占める。

「ユーザーは男女半々ぐらいです。大ヒットの理由は3つ。一つ目は難しい処方名だけで、

どれが自分の症状に合うのか分かりにくかった漢方薬を、一目で効能が分かるパッケージに工夫したこと。

二つ目は錠剤をサプリメントのようにパウチタイプで発売し、1週間分から試せる小袋も発売したこと。

三つめは、その効果を実感していただいたことです。ユーザーからは『よく効く』という喜びの声が沢山届いています」

(ロート製薬・広報調査室)。同社では、一般用の漢方薬ではほとんど実施されていない臨床試験も実施。その結果も公表している。
(以下略。全文キャッシュは、こちらからどうぞ)。


◆運動でエネルギーを消費とか、食事を工夫するとか、甘い。

つい数年前まで、生活習慣病と呼ばれていたもの、その前は成人病と呼ばれていたものと、メタボリック症候群は完全にイコールでは無いらしいが、

要するに、大人になって、もう身体は成長しないし、基礎代謝は低下しているのに、カロリーを取りすぎて、中性脂肪やコレステロール、血糖値が

動脈硬化をもたらす危険があるほど高くなっている状態であろう。

原因は一言で言えば、食い過ぎ(酒の飲み過ぎも含む)である。

これを食べながら治そうというのが、根本的に間違っている。人間美味いものを食いだしたら、滅多なことでは途中で止められない。

また、食った分のカロリーを運動で消費しようとしても、無理である。

第一、一日働いて、帰りに一杯やって、たらふく食った後で、帰宅し、疲れているのに運動なんかできるものか。

仮に出来たとしても、却ってストレスが大きいし、循環器への負担が大きすぎて危険だと思う。


◆昼飯を食わなければよいのである。

偉そうなことを書いたが、数年前、私もメタボリック症候群(そのころは、この言葉は無かったが)だった。

ちょっと言い訳すると、抗うつ剤の副作用で太ることがあり、それだったかも知れない。がいずれにせよ、高脂血、高中性脂肪、高血圧で危険だった。

身長162cmなのに、体重は74kg。腹囲は最もひどいときは90cm近くあったと思う。

鏡に映る自分の姿があまりに醜いので、一念発起して、あることを実行した。

昼飯を食わない。正確に言うと、時間をずらすのである。

昼飯の時間になっても何も食べない。但し、何も取らないと血糖値が下がる。

脳の唯一のエネルギー源は、ブドウ糖であるから、血糖値があまりさがると頭がボーッとして作業効率が下がる。

下手をするとミスをする。そこで、昼飯を食わない替わりに、甘ったるい缶コーヒーを一本飲む。

どうしても、ひもじいときには、カロリーメイト(固形)のブロックを半本、又は一本かじる。カロリーを取ったウチに入らない。

それが習慣になると、昼にまともなメシを食わなくても、平気になる。

しかし、さすがに、夕方になると空腹感が増大する。夜まで保たない。そのときは、かねて用意の「おにぎり」を一個か二個食べる。

お茶はカロリーゼロだから飲んでもよろしい。

夕方におにぎりを食べると、中途半端な時間だから、帰宅しても、余り空腹を感じない。

従って夕飯で暴食することもなくなる。酒は飲まない。


この生活を1年半続けたら、体重は20キロ近く減って、56kgとなった。

90㎝だった腹囲は76cmになった。

詳細は省くが、コレステロール、中性脂肪、血糖値、血圧など健康診断の数値は全て正常範囲内に収まるようになり、

数字を見た医師から、「これだけきれいな数字のひと、珍しいですね」とお褒めの言葉をあずかった。

その後、体重がリバウンドすることもなく、同じ状態が続いている。相変わらず昼飯は(普通のようには)食わない。

かかる体験に基づき、私はメタボリック症候群の解消の為には、高い「健康食品」など飲むより、「食わない」のが一番だ、と思っている。

但し、お断りしておくが、私は医療従事者でも何でもない。以上は自分の体験談であり、私と同じ方法が、

他の方々に有効か、又は害が無いかは判断できないし、責任も持てない。

もし同じことをなさるとしても自己責任でお願い致したい。

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2008.04.27

暫定税率失効で生活関連4000道路が凍結/生活保護受給者に対して後発医薬品の使用を事実上強制--厚労省

◆記事:暫定税率失効で生活関連4000道路が凍結(4月27日3時3分配信 読売新聞)

全国知事会(会長・麻生渡福岡県知事)は26日、ガソリン税などの暫定税率失効に伴う、生活関連事業への影響に関する調査結果をまとめた。

36道府県が道路事業を凍結したことで、救急医療対策用は991件、通学路は1781件、防災関連は1472件の合計4244件の事業が凍結されている。

知事会の調査によれば、救急医療関連では、愛知県蒲郡市で市民病院への時間短縮のための道路事業を凍結。

移転準備を進めている消防署の用地補償費が出せず、供用時期のメドがたたない。

大分市では、大分自動車道の大分光吉インターチェンジ(IC)に接続する道路工事がストップ。

同IC周辺には救急医療施設が多く、大分県南部からの緊急搬送に役立つとみられているため、地域医療への影響が懸念されるとしている。

青森県では児童、生徒の安全確保のため66か所で歩道整備などをする予定だったが、着手できていない。

広島、徳島両県でも通学路関係の道路の供用開始が遅れる見込みだ。

また、渋滞対策事業も茨城、神奈川県などで736件が凍結されている。


◆コメント:「暫定」税率を当たり前のものと見なして予算を組むのが間違っている。

広辞苑で「暫定」を引くと、次のような説明が載っている。

本式に決定せず、しばらくそれと定めること。臨時の措置。

揮発油税などの「道路特定財源」(←田中角栄が考案したもの)に対する暫定税率が導入された理由としては、私が調べたところ少なくとも二つある。


  1. 昭和48-52年度の道路整備五カ年計画の財源不足に対応するため。ところが、道路整備五カ年計画が「五カ年」で終わらず、ずっと自動継続され続けてきたので(道路族が図ったことでしょうな)、これに対応する「暫定税率」適用期間も都度、延長されてきた。

  2. 中東戦争に端を発する、昭和48(1973)年の石油ショックを機に、国を挙げて「省エネ運動」が推進された。その一環として無駄な石油消費を抑えるために、暫定税率を課した。


暫定税率により、ガソリンにかかる税金のうち、国の取り分である、揮発油税は本来、24.3円/リットルなのに、倍の48.6円、

地方の取り分である、地方道路税は、本来、4.4円/リットルなのに、約1.2倍の5.2円/リットルになっていたのである(ご承知の通り、現在は失効中)。

つまり、暫定税率下では、ガソリン代というのは1リットルに付き、48.6+4.4=53円は税金なのである。こんな馬鹿高い税率が30年続いたこと自体、

ひどい話である。しかも、これらは道路特定財源、つまり、道路を建設するためだけに用いられる税金なのに、さらに高速道路で高い料金を取られる。

(おまけに、御存知の通り、国交省の役人どもが「道路特定財源」を使い込みしてやがった)。

道路族と、官僚と、土建屋のために税金や通行料を払っているようなものだ。


とにかく、暫定税率は30年も前の特殊事情に基づく「応急措置」なのである。

だから、これをあたかも恒久税率のごとくみなして、暫定税率に基づく道路整備計画などという予算案を立てる、

という地方自治体の考え方が、本質的に間違っている。


◆記事:後発医薬品 事実上強制の通知…自治体「どう説明を…」(4月27日2時31分配信 毎日新聞)

生活保護受給者に対してジェネリック(後発)医薬品の使用を事実上強制する通知を厚生労働省が自治体に出していることが明らかになった。

背景に医療費抑制を迫られる“国の懐事情”があり、通知書でも「後発医薬品は安く」「医療保険財政の改善の観点から」など、お金にかかわる文言が並ぶ。

一方、指導に従わない生活保護者を割り出すため、薬局に1枚100円の手数料を払ってまで処方せんを入手するとしており、なりふり構わぬ様子がうかがえる。



4月1日に始まった後期高齢者医療制度に続き、生活保護者に限定した医療費抑制策は「弱者切り捨て」との批判を呼びそうだ。

通知は後発薬について「一般的に開発費用が安く抑えられることから先発医薬品に比べて薬価が低く(中略)

患者負担の軽減や医療保険財政の改善の観点から使用促進を進めている」と説明。生活保護者については「患者負担が発生しないことから、

後発医薬品を選択するインセンティブ(動機付け)が働きにくいため、

必要最小限の保障を行う生活保護法の趣旨目的にかんがみ、後発薬の使用を求める」としている。

通知によると、都道府県や政令市などが所管する福祉事務所は、診療報酬明細書(レセプト)の抽出を行ってまで、

生活保護者が後発薬を使っているか確認しなければならない。そのために、調剤薬局に1枚100円の手数料を支払い、

先発薬を使っている生活保護者の処方せんの写しを提出させることまで規定していた。

先発薬の使用を指示した医師に対しては「特段の理由なく(受給者が)後発薬を忌避したことが理由でないかについて確認」することも盛り込んだ。

国は後発薬の使用を生活保護者だけでなく国民全体に呼びかけているが、窓口で3割負担をする患者は調剤薬局などと相談して先発薬を選ぶこともできる。

しかし生活保護者は「医学的理由がない」と判断されれば、保護の停止や打ち切りにつながりかねず事実上、選択権が奪われた形だ。

ある自治体の担当者は「停止や打ち切りにつながることを、どういう形で受給者に説明するのか慎重に検討したい」と戸惑った様子で話す。


◆コメント:ゾロ薬でも確かに効能に大差は無いが、生活保護受給者にだけ強制するのは良くないと思います。

ジェネリック薬なんて洒落た言い方していますが、昔から存在しているもので、医療関係者や患者歴の古い者は「ゾロ薬」と呼んでいますね。

まあ、それは良いのです。

ゾロ薬は、薬にもよりますが、古くから使われている薬だと、それこそ、ゾロゾロと色々な製薬会社が出している。

ゾロ薬にもメジャーなゾロと、何だか聞いたことのない製薬会社が作っている、矢鱈と安いゾロがあるわけです。

私も精神科の患者ですから、薬を毎日飲みますが、薬によってはゾロを使っています。

体感的には先発医薬品と効果に差は無いように感じますが、本当に同じ効き目があるのか分かりません。

国は、「ゾロ薬を使え。」というのなら、出回っている全てのゾロ薬が先発薬と、薬理作用に全く差が無いことを調べて、国民に説明するべきです。

それをしないで、ただ「安いからゾロを使え」というから、素人は混乱するのです。

それが第一の問題。



もう一つ。

生活保護を受けていない我々は(少なくとも私が経験した範囲内では)、患者はゾロ薬か先発薬か選択肢を与えられています。

しかし、くだんの記事によると「生活保護受給者には、実質的に選択権を与えていない」とのことです。

それが事実であれば、法の下の平等を謳った日本国憲法第十四条第一項に抵触するおそれがあると思います。

第十四条  すべて国民は、法の下に平等であつて、人種、信条、性別、社会的身分又は門地により、政治的、経済的又は社会的関係において、差別されない。

「生活保護だからゾロ薬にしろ」

という「命令」は、「社会的身分に基づき、政治的・経済的・社会的関係における差別を行っている」ことに該当すると思われます。

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米国産牛肉問題の復習。米国産牛肉は永久禁輸にすべし。

◆記事:吉野家向け輸入牛肉に危険部位混入 米国産の再開から初発覚(4月23日20時53分配信 産経新聞)

農林水産省は23日、米国から輸入された牛肉に、牛海綿状脳症(BSE)の原因となる

異常プリオンがたまりやすい特定危険部位の脊柱が混入していたことを明らかにした。

牛肉はカリフォルニア州のナショナルビーフ社カリフォルニア工場から出荷されていた。

米国産牛肉は、特定危険部位を除いて輸入されることになっていることから、同省などは同工場からの輸入手続きを停止した。

特定危険部位の混入発覚は平成18年7月の米国産牛肉輸入再開以来、初めて。

同省によると、牛丼大手「吉野家」が昨年8月、同工場から伊藤忠商事を通じて輸入したバラ肉700箱(17トン)のうち1箱に、

脊柱部分を含む骨付き肉(27キロ)が混入していた。21日夜、吉野屋で保管されていた肉を、同社が検品した際に発見。翌日、伊藤忠を通じて同省などに報告した。

700箱には、特定危険部位などが含まれていないことを証明する衛生証明書が付けられていた。ほかの699箱からは特定危険部位は見つからなかった。

同省などの問い合わせに、米国大使館は「日本向けでない肉が入ってしまった」と回答しているという。同省は、出荷・輸入の際のミスとみている。


◆コメント:米国の条件違反の歴史

全く、アメリカ人全体がそうではないと分かっていても、アメ公の馬鹿野郎、ナメやがって、と言いたくなる。

それは、過去5年間の米国産牛肉を巡る問題を復習すれば分かる。ざっとまとめると、次のようになる。


  • 2003年12月、アメリカでBSE(牛海綿状脳症)に感染した肉牛が確認された(これ以前にアメリカにBSE感染牛がいなかった、という証拠は無い。ずさんな管理を見るとずっと前からいた、と考える方が自然である)。これに伴い日本はアメリカからの牛肉の輸入を全面的に禁止した。

  • 2005年11月、ブッシュが来日、小泉と会談。小泉は11月16日、あっさりと年内輸入再開の方針を伝えた。

  • 2005年12月12日、日本政府は米国産牛肉輸入再開を正式に決定した

  • 2006年1月20日、輸入再開の条件として「特定危険部位の除去」が明記されていたにもかかわらず、輸入再開からわずか1か月後、特定危険部位の一つ、脊椎が付着したままの輸入牛肉から発見された。日本政府は再び、米国産牛肉の輸入を禁止した

  • 2006年7月27日、政府決定により半年間輸入を禁止していた米国産牛肉の輸入再開を決めた。再び輸入を開始しても安全であると判断した根拠は明らかではない。

  • 2007年02月16日、厚生労働、農水両省が、米国から出荷された牛肉の中に、日米で取り決めた輸入条件に違反するものが含まれていたと発表した。条件違反の内容は「生後20カ月以下」が確認できず、月齢制限を超過している可能性もある、ということだった。

  • しかし、この時は、政府は輸入禁止措置を取らなかった。

このように、大雑把に括ると、米国産牛肉輸入禁止したのは二回である。

だが、これ以外にも米国は2006年11月、「特定危険部位」(異常タンパク質プリオンが溜まりやすい箇所)ではないが、

アメリカから日本に輸出を許可していない「胸腺」が混入した肉を送ってきたことがある。因みにフランスでは胸腺は特定危険部位である。

さらに、上に書いた通り2回も条件違反で日本から禁輸措置を取られているのに、

2007年12月には、なんと日本政府から、「米国産牛肉輸入制限緩和」の提案をするという、信じられないような、

「アメリカ御機嫌取り政策」に転換し出している。これは記事にしたココログ)。

月齢制限を従来の生後20ヶ月未満を30ヶ月未満に引き揚げようというのである(アメリカが以前から要求している通りのことだ)。

リンク先の記事を読んで頂くとわかるが、日本では、2003年11月4日に、生後21ヶ月の国産牛のBSE感染が確認されているのだ。


◆3回も条件違反する米国から危険な牛肉の輸入を続ける日本政府には国民に対し、「殺人の未必の故意」がある。

実際は、国家には当事者能力が無い。つまり裁判で、日本国が刑事被告人になることは出来ない。日本国を死刑にすることは出来ない、ということだ。


だが、構造的には、歩行困難な牛を平気で食肉処理しているような国(=アメリカ)、しかも、日本との約束を平気で三回も破る国から、

わざわざ、不味く、牛海綿状脳症の牛のものかも知れない肉を輸入し続けるのは、余りにも犯罪的である。

政府は、1980年から1996年の間に英国に1日以上滞在したものは、献血をするなという通達を発している

1980年から1996年とは、牛海綿状脳症(BSE)の原因と云われる肉骨粉が英国・フランスでおおっぴらに使われていた時期である。

この間の牛肉はBSEに感染していた可能性が高く、その感染した牛肉をただの一回でも食べた者は、人間のプリオン病(異常タンパク質プリオンで起きる病気)、

変異型クロイツフェルト・ヤコブ病に罹患していて、潜伏期にあるかも知れない(変異型クロイツフェルト・ヤコブ病の潜伏期間は長いときには数十年になるという)から、

その人の血を採って他の人に輸血したら変異型クロイツフェルト・ヤコブ病が感染ってしまう、という理由である。

変異型クロイツフェルト・ヤコブ病に治療法はなく、発症したら死ぬしかない。

そこまで神経質になるのならば、折角不味い牛肉を買ってやっている日本という大事な「お客様」に対して、条件違反の肉を3回も送ってきた、

アメリカから牛肉の輸入を禁止しないのは、全く以て政策の一貫性に欠けている。

はっきり云って、正気の沙汰とは思えない。

日本政府は(=日本の政治家は)、自国民が変異型クロイツフェルト・ヤコブ病になることなど、本当は全然心配しておらず、

それよりも、アメリカからの牛肉輸入を禁止して、米国中枢部に睨まれるほうが怖いと見える。

自国民が変異型クロイツフェルト・ヤコブ病になるかも知れない肉を平気で食わせるということは、

特定の誰かを意図していないかもしれないが、誰かがこの病気になって死ぬかも知れないが、そうなっても構わない、

と、考えていることになる。これを「殺人の未必の故意がある」というのである。

24日(木)の記者会見において、町村官房長官が平気な顔をして、

輸入停止などの必要はない

と発言するのを聴き、ああ、この国は、自らの保身だけを考える政治家ばかりなのだなと、とっくの昔から明らかなことを再確認し、

私は絶望的な気分である。本来、アメリカからの牛肉の輸入は問答無用で、永久に禁止するべきだ、と私は思う。

云うまでもないが、今の与党を支持するということは、国民の健康・安全を完全に無視した政策を支持することになる。

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2008.04.26

一週間終わりましたね。疲れたので、美しい音楽を並べました。

◆時事問題を論ずる気力がないので、悪しからず。

金曜になると、どっと疲れがでます。

こういう時に、無理に天下国家を論じても、ロクなものは書けません。

(いつも、ロクでも無いものを書いておりますが)。

そこで、皆様はお元気かと思いますが、もし、お疲れの方がいらっしゃったら、

多少なりとも、慰めとなるような曲を、アップしました。今までここに載せた曲ばかりですが、

クラシックの名曲ってのは、何度も聴くものですから(聴いても飽きないものですから)

構わないと思います。


◆全くアット・ランダムに選びました。

これは、何度載せたか分かりませんが、バッハのチェンバロ協奏曲ヘ短調BWV1056第2楽章ラルゴをオーボエ協奏曲に編曲したものです。





どーも好きなんですよ。これ。

同じオーボエで、バッハのフルートソナタの中で有名なシチリアーノを演奏したものです。





次は弦楽器です。これも何度目でしょうかね。私が好きなカナダのヴァイオリニスト、ジェームズ・エイネス氏による、

バッハ、無伴奏ヴァイオリンの為のパルティータ2番から、ジーグです。





美しいですねえ・・・。

同じ弦楽器ですが、ケルン放送交響楽団首席コントラバス奏者河原泰則さんで、「G線上のアリア」





低音って、落ちつきますよね。

ここで、ちょっとバランスが悪いんですけど、全然関係の無い音楽を入れます。

フランクシナトラで、"Fly Me To The Moon"。私はこの曲が妙に好きなのです。





これ、歌詞はですね。

Fly me to the moon

And let me play among the stars

Let me see what spring is like

On Jupiter and Mars

In other words hold my hand

In other words darling kiss me



Fill my life with song

And let me sing forevermore

You are all I hope for

All I worship and adore

In other words please be true

In other words I love you

(repeat 2nd verse, then repeat 1st verse)

シナトラ、ちょっと違いますね。

2行目、And let me SING among the starsと歌っています。その他何箇所か少し違うけど、

まあ、良い歌じゃないですか。

どうも構成が下手で申し訳がないのですが、

最後は、私のすきなジャーマン・ブラスの演奏で、カンタータ147番、「主よ、人の望みの喜びよ」。





お付き合い頂きまして、有難うございました。それでは。

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2008.04.25

「食糧危機の回避、WTOは農業生産国に圧力を=EU委員」←世界的には深刻な食糧危機なのですよ。

◆記事1:食糧危機の回避、WTOは農業生産国に圧力を=EU委員(4月24日14時30分配信 ロイター)

[東京 23日 ロイター] 来日中の欧州連合(EU)のマンデルソン委員(通商担当)は23日、

世界的な食糧危機の深刻化を回避するため、世界貿易機関(WTO)は農業生産国に輸出を維持するよう圧力をかけるべきとの考えを示した。

バングラデシュやハイチでは食品価格の高騰を背景にした暴動が起きたほか、一部の国では、国内での食糧を確保するためにコメなどの輸出を禁止している。

アジアの多くの地域で主食となっているコメは、年初来で価格が68%上昇。シカゴ・ボード・オブ・トレード(CBOT)のコメ先物は23日に過去最高値を更新した。

マンデルソン委員は「われわれが貿易を規制すれば、すでにほかの国で大きな問題となっている食糧不足を加速させるだけだ」と指摘。

「WTOは関税引き下げへの圧力や影響力を発揮し、それにより貿易を促進する必要がある」と述べた。

さらに「WTOは、食料品や農作物の自由な貿易の流れを阻害する輸出規制や輸出税には抵抗しなければならない」と語った。


◆記事2:食糧危機により、何百万人もの人々が飢餓に陥る可能性。(Voice of America Special English)一部翻訳

原文:World Food Crisis Could Push Millions of People Into Poverty

(http://www.voanews.com/specialenglish/2008-04-22-voa4.cfm)

食料の価格は、世界の多くの国で上がり続けています。

経済施策の専門家たちは、この傾向が続くと世界中で何百万人もの人々が貧困・飢餓状態に陥るだろうと警告しています。

国際的な支援機関は、最も貧しい人々までは救えないだろう、と述べています。

食料の値段が高騰したことにより、ここ数週間の間にいくつかの国では暴動が起きています。

今月、国際機関の担当者があつまり、この問題への対処について話し合いました。

先週の金曜日、国連世界食糧計画(UN World Food Program)は、2億5千6百万ドル(≠263億円)の緊急支援の必要性をアピールしました。

国連世界食糧計画によれば、先月試算して必要と見込まれた5億ドルに追加して、必要な金額だということです。

国連食糧計画の責任者ジョセット・シーランさんによると、食料とそれを配分するプログラムに要するコストが、

一年足らずで50パーセントも上昇したとのことです。シーランさんはこれにより、より多くのコストを調達するか、

支援する対象となる人を減らすしかない、と言います。彼女は高騰する食料価格は世界中の国の安全保障にすら関わる問題である、と指摘しました。



世界中のこの問題に関係する担当者、責任者が先週イタリアに集まりました。

国連農業食料機関、アメリカ援助物資発送協会、オックスフォード飢餓救済委員会などの人々です。

これら専門家の話では、世界中で既に8億5千万人もの人々が飢餓に苦しんでいて、しかもそれは最近の食料価格高騰が始まる前のことです。

現在、毎年少なくとも1千万人が貧困と飢餓により死亡しており、その数は増えつつある、とのことです。


◆コメント:日本の家庭から出る食べ残しは年間340万トンだそうです。鳥取県人口十年分に相当するとのこと。

日本にいると、全然実感が湧きませんが、上の記事にあるとおり、世界的に見た場合、今、食糧危機にあるのです。

食糧自給率の低いわが国は、無関心でいてはなりません。

日本では、余りにも食料が平気で捨てられています。家庭、コンビニ、ファスト・フードなどの賞味期限切れ弁当類。

岩國哲人衆議院議員によると、日本の家庭から1年間に出る食べ残しは年間340万トンで、鳥取県民が10年間食べられる量だそうです。

一体、日本でどれぐらいの割合の食べ物が無駄になっているか。これは、農水省が「食品ロス」として統計を取っています。

まず、この食品関連のページを開く。ページ2番目の項目、

「食育・地産地消等」という所を見て下さい。

「食品ロス」という言葉が並んでいるでしょう。試しに、平成18年食品ロス統計調査(外食産業調査)結果の概要を見て下さい。

特に結婚披露宴での食べ物の無駄にされ方がひどいですね。

結構、驚きませんか?驚かなくても、「何と勿体ない」と思いませんか?

世界では8億人以上の人がひもじい思いをしているのですね。それなのに、この国では食べられる食べ物を無駄にして捨てている。

これは、何らかの対策を立てるべきではないでしょうか。こういうことをしていると、やがてバチが当たるのではないかと思うのです。

日本の食糧自給率39%とか言いますけど、実際に必要とする以上の食料を買って、調理して、食べないで捨てている。

そのことは、国民一人一人が認識しておくべきではないでしょうか。

終わりにもう一度書きますが、世界は食糧危機にあるのです。

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2008.04.23

素人が刑事裁判に加わるということに関する話の続き

◆裁判員制度でこういう例が出るか分かりませんが、例えば、因果関係の問題

私は法律の専門家ではないから、こういう事を書くのは非常に僭越なのだが、裁判員制度で一般人が判決に関与する場合、

知識が無かったらどうしようもない、というケースが出るだろうと思うのである。

例えば、私が学校の刑法の講義で習い、鮮明に記憶している話がいくつもある。

例えば因果関係の問題。


◆因果関係を巡る問題。

20数年前に習ったときの例をそのまま(記憶しているので)、書く。

男Aがある朝、ジョギングをしていて男Bとすれ違う際にぶつかった。

些細なことだったが、揉め事となり、つかみ合いのケンカになった。男Aが男Bを殴ろうとしたらまともには当たらず、

しかし、男Bは耳たぶに擦り傷を負った。


その場はそれでケンカは収まって、二人とも帰宅した。

ところで、耳に怪我をした男Bは、ある新興宗教の熱心な信者であった。

その新興宗教では神棚を祀るのだが、神棚に供える「ご神水」(ごしんすい)は、

怪我、病気に効き目があり、それを傷口に塗れば、たちどころに治る、という教えだった。

そこで、男Bは耳たぶに、「ご神水」を塗布した。

これが悲劇だった。実際にはその「ご神水」は何年も取り替えていない汚い水で、後で調べたら、細菌の塊だった。

男Bは、その細菌が傷口から血管に入り、細菌が身体中に回ってしまう敗血症を起こして、ほどなく死亡した。


さて、このとき、男Bに殴りかかって、怪我をさせた、男Aの刑事責任は如何に?


◆最も厳しいのは「条件説」という。

因果関係に関しては、私が学生だった頃は、「条件説」「原因説」「相当因果関係説」の三つがある、と教わった。

「条件説」とは何か。

事象Pと事象Qとの間に「Pなかりせば、Qなかりし」(Pが無ければQが起きなかった)の関係が有るとき、

事象Pと事象Qとは「条件関係にある」と言う。

そして、「条件関係が認められる結果については、刑事責任を問う」というのが「条件説」である。


お察しの通り。

上で示した例の場合、男Aが男Bを殴らなければ、男Bは怪我をせず、ご神水を傷口に塗ることもなく、死ぬこともなかった。

男Aの行為と男Bの死は「条件関係」にある。

従って、男Aは殺人又は過失致死の罪に問われることになる。

さて、これで良いのですかね?あまりにも厳しくない?ということで、相当因果関係説が採られることが多い筈であるが、

こればかりは、専門家に聞かないと分からない。


ね?「因果関係の問題」だけ取ってもこれだけ考えることがあるのですよ。

そういうことを全く知らない素人が、感覚で有罪・無罪とか判断をすることが、私は適切と思えない。

とは言うものの、来年から、誰か必ず、裁判員に指名されるのだからね。

少しは勉強した方が良いのではないか、と昨日書いたのは、こういう事である。

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2008.04.22

「光母子殺害 死刑判決…元少年、遺族に一礼」←裁判員制度が始まったら、我々が「死刑」を決定するんですよ。

◆記事:光母子殺害 死刑判決…元少年、遺族に一礼(4月22日16時21分配信 毎日新聞)

「被告人を死刑に処する」。22日午後0時2分、広島高裁302号法廷に、楢崎康英裁判長の静かな声が響いた。

99年4月に起きた山口県光市・母子殺害事件の差し戻し控訴審判決。被告席の元少年(27)は裁判長や遺族らに一礼して退廷した。

最愛の妻子を奪われた本村洋さん(32)は閉廷後、「適切な判断を下した判決だと思う」と力を込めた。事件発生から9年。4度目の法廷で、司法は極刑を選択した。

以下略。全文のキャッシュは、ここをクリックすると読めます。


◆コメント:今日の広島高裁の判決は当たり前なのです。

本件は、最初の裁判で、一審、二審とも無期懲役の判決が出たのです。

検察はこれを不服として上告したところ、2006年6月、最高裁は、

特に酌量すべき事情がない限り死刑を選択するほかない

として、二審判決を破棄して審理を差し戻したのです。つまり、
「こんなの死刑しかないだろう。高裁、もう一度よく考えろ、やり直し」

ということです。高裁は最高裁に「命令」される関係にはありませんが、このような差戻しを受けたら、

今度は死刑判決が出るのは、ほぼ明らかでした。

社会的影響、被害者の無念を思えば妥当な判決だと思います。上告しても多分上告棄却となるでしょう。


◆来年5月から実施される裁判員制度の対象は、「死刑又は無期の懲役若しくは禁錮に当たる罪に係る事件」なのですよ。

今、我々は、「こんな奴死刑になって当然だ」と平気で書いていますが、平気で書けるのは、自分が裁判に関わりが無いからです。

ところが、所謂、裁判員法が来年5月21日に施行されます。

7月頃には、本当に我々一般市民の中から無作為に抽出された人が、裁判員に指名されるのです。

裁判員法は、正式は、裁判員の参加する刑事裁判に関する法律と言います。

第二条を読んで下さい。

第二条  地方裁判所は、次に掲げる事件については、次条の決定があった場合を除き、この法律の定めるところにより裁判員の参加する合議体が構成された後は、裁判所法第二十六条の規定にかかわらず、裁判員の参加する合議体でこれを取り扱う。

一  死刑又は無期の懲役若しくは禁錮に当たる罪に係る事件

二  裁判所法第二十六条第二項第二号に掲げる事件であって、故意の犯罪行為により被害者を死亡させた罪に係るもの(前号に該当するものを除く。)

正に、光母子殺害事件など、これに該当します。

勿論、裁判員制度といっても、素人だけで裁判を進めることなど出来るわけはありません。↑の第二条にある合議体とは、

裁判官3名と裁判員6名からなる、と書いてあります。

しかしながら、兎に角、裁判員は断れないのです(例外はありますけど)。

裁判員をやっている間は仕事は休むことになる。当然です。人を死刑にするかどうか、片手間で決めていいことじゃないでしょう。

更に、守秘義務があります。家族にすら喋ってはいけないのです。裁判で知ったことを洩らすと、貴方が懲役になります。(108条)


しかし、何よりも緊張するのは、裁判員に選ばれたら、人一人、死刑にするか無期懲役にするか、はたまた無罪にするのか、

それに対して、我々素人が意思を決めなければならないということです。

全く無知でいると却って辛いと思います。刑法の勉強でもした方が良さそうです。

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2008.04.21

「14都市以上で反仏デモ=中国政府、暴徒化を懸念」やはり、北京オリンピックは中止すべし。

◆記事1:14都市以上で反仏デモ=中国政府、暴徒化を懸念(4月21日21時0分配信 時事通信)

【北京21日時事】パリでの北京五輪聖火リレーへの妨害などに抗議する中国国内の週末の反仏デモは、

中国・香港メディアが伝えただけで少なくとも14都市で発生した。2005年の反日デモが週末ごとに発生した事例から、

中国側は「週末は引き続き注意が必要」(政府筋)との認識を示している。

仏大手スーパー、カルフールを標的としたデモの参加者は主に学生だった。21日付香港紙・明報によると、

多くの都市で大学が討論会などを実施、学生のデモ参加を阻止したという。同紙は、一部のデモでは市民が連行されたとも伝えた。

中国当局は今回、平和的な「愛国デモ」を事実上黙認しているが、暴徒化を懸念しており、「懸命に抑えに掛かっている」(北京の外交筋)もようだ。


◆記事2:<マレーシア>聖火リレーで日本人3人保護 中国人ともめ (4月21日21時28分配信 毎日新聞)

【マニラ矢野純一】マレーシアの首都クアラルンプールで21日、北京五輪の聖火リレーが行われた。

出発地点の独立広場近くで、チベットの旗を掲げた日本人3人が中国人留学生らに取り囲まれもみ合いとなり、

マレーシア警察に保護されて事情聴取を受けた。一連の聖火リレーを巡る抗議活動で、日本人が治安当局に事情を聴かれたのは初めて。

警察などによると、保護されたのは夫婦と少年。スタート直前、独立広場に集まった観衆の中で「チベットに自由を」と叫び、チベットの旗を掲げた。

中国人留学生らが旗を奪おうと取り囲み、警官が3人を引き離した。

在マレーシア日本大使館によると、3人は同警察で事情を聴かれており、けがなどはない。3人は氏名や年齢の公表を拒んでいる。

聖火リレーは約1000人の警官に警備されて無事終了した。


◆記事3:「中国製品はゴミじゃない!」CNNキャスター発言に、大手メーカーが抗議声明―上海市(4月21日14時22分配信 Record China)

2008年4月19日、中国各メディアの報道によると、米サンフランシスコ市での聖火リレー中継でCNNキャスターのジャック・カファティ氏が

「中国製品はゴミ」「中国人は暴徒」などと発言したことに対し、上海市の大手上場メーカーが抗議声明を発表した。

声明を発表したのは、コンテナクレーンメーカー世界最大手の上海振華港口機械(集団)股フェン有限公司(上海振華港機)。

同社は、「カファティ氏はメディアを通じて公然と、品質、技術ともに優れた中国製品を『ゴミ』と発言した。

どうやら無知で傲慢で愚かな人間のようだ。弊社4万人の職員は怒りに燃えている」とカファティ氏を痛烈に批判。

さらに、「米国の大手港湾には、中国製の鉄鋼製品が多数そびえ立っている。是非カファティ氏にその目で見てもらいたい。

それでもまだ『ゴミ』発言をするなら、米国の弁護士に依頼して直ちに同氏を提訴する」との考えを示した。


◆記事4:中国当局がラサのチベット寺院急襲、僧侶400人以上拘束(4月21日20時22分配信 読売新聞)

【香港=吉田健一】米政府系放送局「ラジオ自由アジア」は20日、中国の武装警察部隊が18日、

チベット自治区ラサのセラ寺を急襲し、僧侶400人以上を拘束したと報じた。

僧侶らは、中国当局が国旗掲揚やチベット仏教最高指導者ダライ・ラマ14世批判をチベット寺院に要求していることに

反発したため拘束されたとみられる。

同放送局によると、武装警察は同日午前2時ごろ、四十数台の車両でセラ寺に乗り付け、僧侶を拘束した。

留置施設が満員のため、僧侶はラサ郊外の洞穴に閉じこめられているという。

中国当局は最近、同自治区や四川省、青海省などのチベット族居住地域で僧侶に対し、

国旗掲揚などの「愛国主義教育」を強化しており、抵抗する僧侶の拘束が各地で相次いでいる模様だ。


◆コメント:中国人は他国の人にオリンピックに来て欲しいのなら、カラむなよ。

記事を4つ並べた。

本当は、緊急性・重大性に基づけば、記事4をトップに持ってくるべき所だったが、悪しからず。

記事4が事実ならば、これほど世界中が中国政府にチベット族の弾圧を止めろ、と言っているのに、一向にそれを聞き入れる気配がない、ということだ。

そして、より一層世界をあきれさせているのは、チベット弾圧に抗議する国際世論に、中国人がケンカを売ってくることである。


北京オリンピックを開催する、とは、何を意味するか。

中国は主催国=ホスト国となるのである。世界中からやってくる選手は、中国人にとって客人として歓待しなければならない。

共産党独裁支配による教育しか受けていないから、世界的視野で物事を考えられないのは、気の毒でもあるが、

オリンピックに参加する他の国は、こんな国、行きたくありませんよ。


中国政府のチベット弾圧がけしからん、というのは、ほぼ国際世論の趨勢である。

ところが、中国人は、

「けしからんとは、けしからん」

と、ケンカを売ってくるのだ。せめてオリンピックが終わるまでは、
「いろいろ至らない点はございますが、皆様のお越しをお待ちしております」

という態度に徹しなければ、ダメですよ。

チベットの旗を取り出しただけで、その人をなぐるような、短絡的、直情的、感情的、反射的、暴力的な人間が12億人もいる国に

わざわざ世界から集まって運動会をやらなくてもいい。

聖火リレーだけでこれだけ揉めごとが起きるのを、私は初めて見た。

本当に五輪が始まったら、一体、競技の勝ち負けやら判定やら、何だかんだでどれだけ揉めるか、想像に難くない。

北京五輪は、中止にしましょう。選手の生命(選手生命じゃないよ。生物学的生命のこと)の問題だ。

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2008.04.20

「小泉氏トップ、2位麻生氏=首相にふさわしい人-時事世論調査」←大衆の愚かしさ。

◆記事:小泉氏トップ、2位麻生氏=首相にふさわしい人-時事世論調査(4月20日15時0分配信 時事通信)

時事通信社が11~14日に実施した4月の世論調査結果によると、首相にふさわしい政治家は、自民党の小泉純一郎元首相が21.2%でトップだった。

2位は16.0%の麻生太郎前幹事長。民主党の小沢一郎代表は7.2%で3位、福田康夫首相は7.1%で4位と、ともに振るわなかった。

小泉氏自身は、再登板の可能性を否定しているが、衰えぬ国民的人気を見せ付けた。麻生氏も現在は無役ながら、

小沢、福田両氏の倍以上の支持を集め、次期首相の有力候補として存在感をアピールした形だ。

福田氏は、自民党支持層でも12.5%にとどまり、小泉氏の31.3%、麻生氏の28.3%を大きく下回った。

麻生氏とともに、「ポスト福田」として取りざたされている谷垣禎一政調会長は2.4%、

小池百合子元防衛相は1.5%、与謝野馨前官房長官は0.7%といずれも低かった。


◆コメント:大衆が支持する政治家が優れているとは限らない、ということがまだ分からないのだろうか。

この結果にはさすがに呆れた。呆れてものが言えないほどである。

今の日本が無茶苦茶になり始めた、その端緒となったのが小泉政権であることが、まだ分からないのであろうか。


イラク戦争を支持して自衛隊を派遣し、引っ込みが付かなくなり、以前にもまして対米追従の政策となったのは小泉がブッシュの機嫌を取った所為である。

郵政事業を民営化し、過疎地からは郵便局が無くなった。そうなることはわかりきっていたのに、

これを推進したのは勿論小泉である(支持した有権者にも責任があることは、これに限らずいうまでもない)。

小泉-竹中の「構造改革」政策により景気が落ち込み、一時期日経平均株価は7000円台にまで落ち込んだのを忘れたのだろうか?

昨年2007年、所得税は減税となったが住民税は増税となり、所得税減税の暫定措置が廃止され、実質増税になった。

また、今月から後期高齢者医療制度が開始された。

これらは全て、2005年9月の所謂「郵政民営化選挙」の際、自民党が120の約束として掲げていたのである。

にも関わらず、あの選挙において小泉はそんなことはおくびにも出さずに、

「この選挙は郵政民営化の是非だけを問う選挙だ」

と言い続けた。実に狡猾である。

小泉純一郎氏の思想のいい加減さを知るために格好な本がある。コイズムという本だ。この日記では過去に何度か取りあげたが、再びご登場いただく。

この本は、若者向け週刊誌に、以前連載されていた(首相になる前の)口述筆記を本にしたもののようだが、小泉氏の(当時の)政治思想がはっきりと書かれている。

いくつか例を挙げよう。

自衛隊の海外派遣に関して(注:後、イラクに自衛隊を派遣したのは小泉氏であることを忘れないように)。168ページ。
「僕は自衛隊のPKO派遣のときも反対した。国際協力をダメといっているわけではない。むしろ積極的に行うべきだと思うけど、現行の憲法では、自衛隊の海外派遣はどう考えても無理がある。」

首相になってからは180度反対の事を行った訳である。

それよりも本源的な、集団的自衛権行使について。166ページ。
「僕の考え方はどうかというと、憲法のどこを読んでも集団的自衛権が認められるとは思えない。憲法の拡大解釈は非常に危険だ、というのが基本的なスタンスだ」

首相になってからは、「今の憲法は時代遅れ」「自衛隊は軍隊」「米軍と共に、集団的自衛権を行使したい」とご意見が変わったようでしたね。

更に。驚くべき事。

2005年9月11日投開票の衆議院議員選挙において、自民党は大勝するのだが、この大勝の一因は小選挙区・比例代表並立制によるものだった。

小選挙区で落ちても比例区で生き返ることが出来るのがこの制度だが、「コイズム」において、小泉純一郎氏は、
小選挙区比例代表並立制は、亡国への道だ(61ページ)

という一節を設けて、徹底的にこの選挙制度に反対しているのである。

彼の反対の趣旨は、
「この制度では小選挙区で落選した候補者が、比例代表で当選という事態が起こりうる。こうなると、小選挙区での有権者の判断は何だったのか、ということになる」

と要約することが出来る。この意見自体には私は賛成である。ご丁寧にも「コイズム」には続けてこのように書いてある(66ページ)。
「僕は今度の選挙(引用者注:平成8年10月の総選挙)は、『選挙制度の見直し』を公約に掲げて立候補しようと思っている。」

そして彼はこの時の選挙では確かに、比例代表に重複立候補せず、選挙制度の見直しを公約に掲げて、立候補し、当選したのである。

しかしながら、前述のとおり、制度は変わっていない。彼は選挙制度を見直すどころか、自分自身が「亡国への道」とまで酷評した、

小選挙区比例代表並立制により、2005年9月の衆議院議員選挙で大勝利をおさめ、ケロッとしているのである。


◆大衆は、「わかりやすさ」に弱い。

小泉のやり方はよく「ワン・フレーズ政治」という。

大衆は短い、分かりやすい言葉に弱く、物事をよく考えずに「支持」を決める。

「分かりやすい言葉」で表現された政策が「正しい」とは限らないのである。ということをいい加減、日本人は理解するべきだ。

また、大衆を興奮させるカリスマ性を持つ政治家が、健全な思想をもっているとは限らないのは、歴史が証明している。

かのアドルフ・ヒトラーとて、クーデターで総統になったわけではない。

民主主義的手続きに則って正当に選出された宰相だったのである。

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2008.04.19

「違憲判決に官房長官ら、イラク支援継続「問題ない」で一致」←この国は三権分立じゃないのですね。

◆記事:違憲判決に官房長官ら、イラク支援継続「問題ない」で一致(2008年4月18日11時30分 読売新聞)

航空自衛隊のイラクでの輸送支援活動の一部を違憲とした17日の名古屋高裁判決について、

町村官房長官は18日午前、高村外相、石破防衛相と国会内で協議し、「空自の活動継続に何ら問題はない」との認識で一致した。

町村氏はその後の記者会見で、「武力行使の解釈について裁判官がどこまで実態が分かっているのか、

(戦闘地域と判断する根拠となる)『国に準ずる組織』をどう理解しているのか、

その辺に誤りがあるのではないかという印象をお互いに語った」と述べた。

高村外相は、判決が傍論で違憲判断を示していることについて「一人の人(裁判官)の意見。外相を辞めて暇でもできたら読んでみる。

崇高なものであるかのごとく錯覚を与えて政治利用しようとするのはよくない」と述べた。

石破防衛相も「極めて遺憾だ。判決を導き出す立論過程で、(違憲判断が)論理構成上必要であったわけではない。

傍論部分にすぎず、なぜあえて言及したのかやや理解しかねる」と批判した。


◆コメント:どいつもこいつも、バカだ。

憲法は日本国の最高法規である。(日本国憲法第九十七条

天皇又は摂政及び国務大臣、国会議員、裁判官その他の公務員は、この憲法を尊重し擁護する義務を負ふ。(同九十九条)。

政府の行為が違憲であるかどうかを判断するのは終局的には最高裁判所である(同八十一条)。

違憲審査の「終審裁判所」は最高裁であるが、下級審が、違憲審査権を持つことを否定するものではない。

これは、最高裁大法廷判例(最大判昭和25年2月1日)で明らかにされている。

従って、4月17日の名古屋高裁の判決における、「イラク自衛隊派遣の違憲性」の判断を、行政府は、司法権の独立、三権分立の原則に鑑み、

尊重しなければならないのは明らかである。

つまり、イラクへの自衛隊派遣は中止するべきであり、司法の判断を無視するのならば、この国は近代国家とは言えない。


◆合憲か違憲かの判断は判決文傍論で書くしかない、付随的違憲審査制をわが国は採用している。

冒頭の記事では、官房長官も外相も防衛相も、名古屋高裁の「違憲」判断は、判決「傍論」で書かれているから、関係ない、という。

バカである。わが国では、ある法律や行為や制度などが、合憲か否かを真っ正面から判決文とする「憲法裁判」という制度がなく、

当然、それを行う「憲法裁判所」も存在しない。

したがって、今回の名古屋の事例のごとく、原告が自衛隊のイラク派遣の合憲性を問う場合は、民事裁判(例えば損害賠償請求訴訟)として、

訴訟を提起し、裁判官は判決主文の後判決理由の中の傍論において、この判断を示すしか方法が無い。

そんなことは、国会議員なら知っている筈なのにとぼけている。

なお、付随的違憲審査制にかんしては、かつて、もっと丁寧に説明した記事がある。

2005年9月、大阪高裁が、内閣総理大臣の靖国参拝は違憲である、という判決を下したときの説明である。

2005年10月02日(日)  靖国参拝違憲判決を批判するのは簡単だが、裁判官は命がけなのです。ココログ

2005年10月09日(日)  大阪高裁の判決に関して、「傍論で違憲」というのがわかりにくいみたいですね。ココログ

冗漫な説明だが、当時の私としては必死に書いた。ご参考までにお読みいただければ、有難い。

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2008.04.18

4月18日は、レスピーギ(1879-1936)の命日であり、スッペ(1819-1895)の誕生日です。

◆レスピーギといえば、「ローマ三部作」なんですけどねえ・・・。

レスピーギってのは、ちょうど19世紀後半と20世紀前半にかけて生きたイタリアの作曲家です。

例によって能書きは、ウィキペディアに、「これでもか」と言わんばかりに書いてありますので、

そちらをお読み下さい。

レスピーギと言えば、オーケストレーション(管弦楽法)の名人で、代表作は「ローマ三部作」、

交響詩「ローマの祭り」、「ローマの噴水」、「ローマの松」、と相場が決まっております。

全部聴いたら大変ですから、ローマの松の終曲、「アッピア街道の松」をお聴き下さい。

(飽きたら途中でお止めいただいて結構です。)





これはですね。ステージ上のみならず、観客席後方にもトランペット隊がいたりして(こういうの、トランペットに限らず「バンダ」といいます)、

非常に華やかなのですが、正直言ってわたしゃ、レスピーギのこの三部作はどうも好きになれないのです。

分かったよ。うるさいな・・・。という感じ。

多分、多くのかたは、次の曲により親しみを覚えるのではないでしょうか。


◆リュートのための古代舞曲とアリア

「リュートのための古代舞曲とアリア 第三組曲」からシチリアーノ。組曲は三曲あって、それぞれが何曲かを含んでいるのですが、

このシチリアーノが最も有名です。テレビCMで流れたこともあるので、御存知の方も多い筈。





きれいですね。

第一組曲、第二組曲も静かで美しいです。このCDがお薦めです。


ちょっと、能書きを垂れます。

リュートってのは、ものすごく乱暴に言うとギターの前身みたいな楽器です→ダウンロード Lute.jpg (18.7K)

レスピーギは、大昔のリュートの為に書かれた楽譜をあーでもない、こーでもないと調べて、「リュート音楽を素材にしたオーケストラ曲」を書いたのです。

ウィキペディアにもかいてあるけど、「リュートのための古代舞曲とアリア」と言っても、リュートの為の音楽ではありません。

それを数年前に、つのだたかしさんというリュート奏者がリュートで演奏したものがテレビCMで流れて、多いに有名になった、というわけです。


さらに余談ですがつのだたかしさんという方は、ケルン音楽大学リュート科を卒業した、れっきとした古楽の専門家です。

ところが、この方の弟さんは、同じ音楽家だけど、全然違う方向でして、ドラマーで昔、歌謡曲「メリー・ジェーン」がヒットした、

つのだひろ さんだそうです。面白いと言っては失礼ですが、ユニークなご兄弟だと思います。

弟さんは兄上のことを大変尊敬なさっているという話を、以前聞いたことがあります。


◆誕生日でも何でもないのに強引ですが

今日はベートーベンのホルンソナタが初演された(1800年)日なのです。

ベートーヴェンのホルンソナタ???という方も多いでしょうが、多くの作曲家は、意外と色々な楽器の為にソナタや室内楽曲を残しています。

メンデルスゾーンのクラリネットソナタ、などという作品もあります。


ベートーヴェンのホルンソナタなんて、大抵の方は一生聴かないで終わってしまうでしょうから(別に良いんですけど)、

折角、208年前の今日が初演日だと分かったので、終楽章だけ、聴いて下さい。ホルンはウィーンフィルの人。

ピアノ伴奏は乾さんという日本人女性ピアニストです。





ホルンであっても何であってもやはりベートーヴェンのソナタだなあ、と思います。


◆スッペの序曲といってバカにしなさんな。

やれ、ブルックナーだ、マーラーだ、ウェーベルンだ、アルバンベルクだ、ニールセンだ、グラズノフだと言っている、

クラシック好きのお若い方たちは、口が裂けても言わないでしょうが、私はこの年になっても、子供の頃に初めて生のオーケストラで聴いた、

「軽騎兵序曲」が好きです。ズービンメータ、ウィーン・フィルでどうぞ。これ以上の演奏はあんまり無いでしょう。





やっぱり、いいな(笑)。
序でに、「詩人と農夫」をどうぞ。チェロの長いソロがありますが、それが終わると、血湧き肉躍る音楽になります。





こういう音楽を聴いて、楽しいと思わないのは、不健康だと思います。好きずきですけどね。

それでは、今日はこれにて失礼を致します。

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2008.04.17

「自衛隊イラク派遣に違憲=兵士空輸「武力行使と一体」-名古屋高裁」←私は4年以上前から繰り返し違憲だと書いてきた。

◆記事:自衛隊イラク派遣に違憲=兵士空輸「武力行使と一体」-名古屋高裁 (4月17日19時41分配信 時事通信)

自衛隊のイラク派遣は違憲として、愛知県などの弁護士と各地の住民らが国を相手に、派遣差し止めと慰謝料などを求めた訴訟の控訴審判決が17日、

名古屋高裁であり、青山邦夫裁判長(高田健一裁判長代読)は

「米兵らを空輸した航空自衛隊の活動は戦争放棄を規定した憲法9条1項に違反する」との判断を示した。

派遣差し止めと慰謝料請求の訴えは棄却した。

自衛隊イラク派遣をめぐる同様訴訟は全国で起こされているが、違憲判断は初。国側は勝訴のため上告できず、確定する見通し。

1審名古屋地裁は憲法判断をせずに訴えを退けていた。

原告側弁護士によると、9条違反を認めたのは1973年の札幌地裁・長沼ナイキ基地訴訟判決以来35年ぶり。高裁では初めて。

青山裁判長は、イラクの現況について「国際的な武力紛争が行われ、特にバグダッドは戦闘地域に該当する」と認定。

その上で空自が2006年7月以降、米国の要請を受け、クウェートからバグダッド空港に多国籍軍の兵士を輸送している点について

「多国籍軍の戦闘行為に必要不可欠な軍事上の後方支援」と指摘し、

「他国による武力行使と一体化した行動で、自らも武力行使を行ったとの評価を受けざるを得ず、イラク特措法や憲法に違反する」と述べた。


◆コメント:当然です。

マスコミは、「司法によるイラクへの自衛隊派遣の違憲判断は初めて」であることを盛んに強調しているが、

違憲であることは、常識で考えれば明らかであり、本来、マスコミがイラク復興支援特別措置法成立直後から政府を批判するべきだったのである。

私は、空自による米軍・多国籍軍の兵士、物資輸送は違憲である、と四年以上も前から繰り返し書いている。

それは、私の日記「空自」で検索した結果ご覧になると、

お分かり頂けると思う(注:「航空自衛隊中央音楽隊」も混じってしまうので、中にはいくつか関係の無い記事もある)。

ピックアップするとキリがないが、

2004年06月23日(水) 「航空自衛隊は武器・弾薬の輸送は行わない」(12月9日 小泉首相) その後、どうなったか?

2004年12月08日(水) 「武装米兵ら1200人空輸 空自機の輸送、全容判明」 ⇔「武器弾薬の輸送は行いません。(小泉首相)」2003年12月9日

の二本の記事で、既に明らかである。

これ以外にも、「空自」で検索した結果の多くは、空自のクウェートにおける活動は違憲であることを書いている。

素人物書きの私にもこれほど自明のことなのに、新聞・テレビは、この問題を国民に説明せず、違憲性の強調も行わなかった。

怠慢のそしりを免れない。

結論として、今一度書くが、今日の名古屋高裁の判断は憲法とイラクの現状と空自の活動を考えれば当然の論理的帰結であり、正しい。

驚くべき事でも何でもない。

なお、日本国憲法をそのまま読むと、違憲審査が出来るのは最高裁だけであるかのような印象を受ける。

日本国憲法 第81条 最高裁判所は、一切の法律、命令、規則又は処分が憲法に適合するかしないかを決定する権限を有する終審裁判所である。

しかし、最大判昭和25年2月1日では、下級裁判所に違憲審査権があることを肯定している。

したがって、下級裁判所(地裁、高裁)が違憲審査の判断をすることは、権限を逸脱した行為とは言えない。

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2008.04.16

「飲食店、娯楽施設を全面禁煙に=全国初の条例案検討-神奈川県」←また、All or Nothingか。

◆記事:飲食店、娯楽施設を全面禁煙に=全国初の条例案検討-神奈川県 (4月15日18時1分配信 時事通信)

神奈川県の松沢成文知事は15日の記者会見で、受動喫煙対策として、飲食店や娯楽施設など多くの人が利用する施設を全面禁煙とする

全国初の条例案の年内提出を目指す方針を明らかにした。違反店舗には罰則を科すことも検討している。

専門家らによる検討委員会や県民からの意見聴取を経て条例案をまとめるが、たばこ業者など関係業界の反発は必至だ。


◆コメント:「全て」にする必要は無いでしょう。選択の余地を残すべきだ。

私は、タバコが「大好物」である(食う訳じゃないよ。当たり前だね)。

肺ガンで死ぬとき、どれ程悲惨か、百も承知で吸っている。

仕事で一段落付いた時の一服、食事の後の一服、コーヒーを飲みながらの一服、好きな音楽を聴きながらの一服、

仕事が終わって会社を出た時の一服、散歩をしながら一服、公園でベンチに座って、のんびりくつろぎながらの一服。

こんな美味いものを「悪魔の物質」のように言う人々はバカではないかと思う。

酒も飲まない(今は向精神薬を飲んでいるから、アルコールは禁忌だが、その前から酒は嫌いだ)し、ギャンブルもゴルフもしない。

女も買わない。

こんな私にとっては、タバコは大きな楽しみである。

今、こういうことを書くと、本当に「人格破綻者」のように見られるのだろう。


受動喫煙により、発ガンの可能性が高まるから、という「科学的根拠」が伝家の宝刀のように振りかざされている。


まるで、「魔女狩り」だ。

何が、「受動喫煙」だ。要するにタバコの臭いが嫌いだ、というだけだろう。

それなら、俺だって酔っぱらいの酒臭い息が死ぬほど嫌いだよ。

禁煙の動きはいくら何でも極端だと思う。

タバコが嫌いな人が、煙を吸わずにいられる場所を確保する。それは、構わない。

しかし、全ての施設の全ての場所を禁煙にしなくたっていいだろう。

東京では、今年の1月7日から法人タクシーが全車禁煙になった。運転手が困っている。

以前は、新幹線、飛行機が全て禁煙だから、大阪から東京までタバコを我慢していた人が、タクシーに乗って、ほっと一服出来たのに、

今はそれも出来なくなってしまった、お客さんが気の毒だ、という。

どうして、喫煙可のタクシーと禁煙のタクシーを併存させて、外から分かるように表示する、という発想がないのだ?


◆喫煙可能な場所と全面禁煙の場所を併存させては何故、いけないのか。

一つの店の中で、喫煙席と禁煙席を分けても、喫煙席のタバコの煙はわずかながら、禁煙席にも流れる。

そのわずかな煙でも、発ガン要因になる、という。

バカなこと言ってるんじゃないよ。それなら、クルマの排気ガスや工場から排出されるガスから大気中に漂っている発ガン性物質は、

何故、問題にしないのだ?国産車は全て電気自動車にせよ、という法律を制定しなければ理屈に合わないじゃないか。

繰り返すが、要するに臭いが嫌なんだろ?科学とか言うんじゃないよ。

そして、遅かれ早かれ、皆死ぬんだ、今生きてる人間は、100年後には全員死んでるんだ。

カリカリするな、と言いたい。

それに、All or Nothingは人間社会で、軋轢を生みやすい。

全面禁煙を主張する人々、嫌煙論者というのは、どうもムキになっていて、ガキっぽい。

私がロンドンにいた頃、有名なロンドンタクシー、所謂ブラック・キャブに数え切れないほど乗った。

あちらでも、タバコが嫌いな運転士さんはいる。

ところが、さすがはユーモアの国。日本のように、「禁煙」とぶっきらぼうな表示は無い。

何と書いてあると思います?

Thank you for not smoking.(タバコを控えて下さって有難うございます)。

なるほど。最初に Thank you と言われたら、「まあ、仕方がないか」とこちらも気持ちよく納得する。

ああいう「大人」の部分は日本人も見習うべきだと思いますよ。

プカプカ・・・・。

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今日がちょうど6年目ですので、音楽を。

◆皆様の有難いお言葉に、御礼申し上げます。

昨日、甚だお見苦しいとは思いましたが、私事を綴りましたところ、皆様から暖かいお言葉を頂戴し、

他人様の情けの有り難さをしみじみと感じております。

メール、ブログでのコメント、必ずお返事させていただきます。

失礼とは存じますが、まずはこの場をお借りして厚く御礼申し上げます。

ありがとうございました。


◆今日は、統一感に欠けるのですが、好きな音楽、美しい音楽を並べてみました。

本当は、本日は執筆開始6年目ですので天下国家を論ずべきところかも知れませんが、あいにく、適当な材料がありませんので、

読者の皆様へのお礼の意味も込めて、美しい、或いは華やかな、音楽を載せさせていただきます。



早速参ります。

トランペットとオルガンの演奏でイギリスの作曲家、パーセルの「トランペット・テューン」。

演奏は、トランペットが元・フィラデルフィア管弦楽団の副首席トランペット奏者、ビビ・ブラックさん、オルガンは松居直美さんです。





大変良く通る、しかも柔らかい素晴らしい音だと思います。オルガンとのバランスも抜群です。


次なのですが、これは実はこれまでに何度もジャーマン・ブラスの演奏で聴いていただいた、原曲はヴィヴァルディのヴァイオリン協奏曲

RV230なんですけれども、これをなんと、ハープアンサンブルが弾いているのを見つけました。ちょっと聴いてみて下さい。

第一楽章です。





第三楽章です。





うーむ。当たり前ですけど、全然別の曲に聞こえます。因みに(何度もお聴きいただいていますが)ジャーマン・ブラスの演奏で、

第一楽章です。





第三楽章です。




◆チマローザという作曲家のオーボエ協奏曲をソプラノ・サックスで演奏した余りにも美しい演奏。

先日、ラフマニノフのヴォカリーズを特集したときに、間に混ぜたのですが、

混ぜたが故にあまり聞いていただけなかったかも知れないので、今日は(先日は第三楽章だけでしたが)、

第一楽章から聴いていただきます。どうぞ。





第三楽章です。





切ない・・・。何と切ない音楽なのでしょう・・・。


◆最後は、初めて載せた音楽を。

今日の最後は、この日記・ブログで、1昨年の9月、初めて音楽をアップした(音楽をアップした歴史は浅いのです)時の曲、

マスカーニの歌劇「カヴァレリア・ルスティカーナ」間奏曲で締めくくりたいと思います。





如何でしたでしょうか。

最初に書いたとおり、全然統一感がない選曲になってしまいましたが、私が美しいと自信を持ってお聴かせできるものを選んだつもりです。

明日以降も、何卒、拙日記・ブログをよろしくご愛顧下さいますようお願い申し上げます。

お付き合いいただき、ありがとうございました。

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2008.04.14

私事で恐縮ですが、非常に辛いのです。

◆最近、体調が悪いのです。

一昨日、うつ病のことを書きました。

その中で紹介した、ベックのうつ病調査表を自分でも久しぶりに試したら、

21という結果が出ました。どうりで、と思いました。最近辛くて仕方がないのです。

うつ病というのは、直線的に回復するものではなく、山と谷を繰り返すのです。

治りかけたと思ったところで、また、ドスーンと気分が落ち込む時期があるのです。

私は何度それを繰り返したか分かりませんが、久々にすこし深めの谷に嵌ってしまったようです。

この苦しさは、ちょっと説明不可能です。

一般論として、皆さんに知っておいていただきたいのですが、うつ病の患者、或いはうつ病ではないか、

と思われるほど抑うつ状態にある人を、励ましてはいけません。「がんばれ」といわれるほど、辛いのです。

また、論理的なお説教は、うつ病を悪化させる最も効果的な方法です。

これらのこと、分からない人は何度言っても分からないのですが、皆様にはご理解いただきたいと思います。


◆明日で、日記を書き始めてから6年になります。

2002年4月15日にエンピツで日記を書き始めてから、明日でちょうど6年になります。

皆様のおかげで何とか書き続けて参りました。

御愛読に感謝します。

本当は明日ご挨拶するつもりでしたが、前述のとおり、あまりにも体調がすぐれないため、

もしかすると、明日、書けないかも知れないと思い、本日、

御礼を書かせていただきました。

場合によっては、そのまま休載するかも知れませんが、それは、まだ、分かりません。

誠に簡単なご挨拶でご無礼申し上げますが、

今日はこれにて失礼します。

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2008.04.13

「<入学式>入学金未納の2人、出席させず 千葉県立高」←どうしてこれがニュースになるのでしょうか?

◆記事:<入学式>入学金未納の2人、出席させず 千葉県立高(4月13日2時31分配信 毎日新聞)

千葉県八千代市の県立八千代西高校(大迫太校長、339人)が、入学金未納の新入生2人を入学式に出席させなかったことが12日分かった。

大迫校長は「授業料滞納が目立ち、未納は負担の先送りと思った」と話すが、県の公立高校教職員組合は「非教育的対応」と批判している。

県教委と同高によると、新入生159人に、入学金、教材費など9万円を8日の入学式に持参するよう求めていた。

男女各1人が「お金が用意できない」などと持参せず、式直前、校長がそれぞれの担任に別室での待機を指示した。

2人は約40分の式の間、教室と会議室で待機した。

男子生徒は式前に学校の指示で母親に「入学金を払わないと式に出られない」と電話で事情を説明。

母親は「後で払う」と答えたが、学校側は「滞納の可能性がある」として出席させなかった。

母親は午前11時ごろ、9万円を持参して学校を訪れたが、式は終わっていた。その後、生徒は校長室で氏名を読み上げられ、「入学を許可する」と伝えられた。

女子生徒の母親は午後5時ごろ、2万円を学校に持参し、同様に入学を許可された。

大迫校長は「入学式当日に必要なお金は3月の説明会で伝えている。経済的問題があれば相談するよう話した。

苦渋の決断だったが、当然の判断だと思っている」と説明。県教委指導課の田山正人・主任指導主事は「保護者と生徒にはつらい思いをさせてしまった。

事前に入学金についての十分な説明をしており、学校としてはやむを得ない判断だったと思う」と話している。

教育評論家の尾木直樹・法政大教授(臨床教育学)は「極めて機械的、官僚的対応。学校側は2人だけではなく、生徒、保護者に謝罪すべきだ」と話している。


◆コメント:入学金を納めずに入学式にやってきたのかね?

コメントするのも馬鹿馬鹿しい話ですが、一応、書きます。

日本では義務教育は中学までですね?義務教育は無償なのです。

これは、日本国憲法で定められています。

日本国憲法第二十六条  すべて国民は、法律の定めるところにより、その能力に応じて、ひとしく教育を受ける権利を有する。

○2  すべて国民は、法律の定めるところにより、その保護する子女に普通教育を受けさせる義務を負ふ。義務教育は、これを無償とする。

高校は義務教育ではありませんから、有償です。これは誰に対してもそうなのですから、不公平ではありません。

全ての家庭が裕福ではありませんが、子供を高校に入れるならば、入学金、授業料などを納入するのは当然と考え、貧しい家庭でも、コツコツお金を貯めるのです。
「お金が無いから入学金が払えない」

というこの2人の新入生の親の言い分を受け入れたら、他の真面目に入学金を支払った生徒の家庭はバカを見たことになります。


◆入学式出席させないどころか、合格を取り消されても仕方がないのですよ。

高校教育は有償であることは、日本人なら常識です。お金が払えないのであれば、昼間働きながら定時制高校へ行けば良い。

また、詳しくは調べていませんが、公的な貸付制度を用意している地方自治体もある筈です。

入学金を今まで払い込まず、入学式当日もお金を持たずにやってきた親(とりあえず、子供に責任はないことにしましょう)は、

「お金がない」と言い続ければ、入学金も、また、この先授業料も支払わずに済むと思っていたのでしょうか?

そういうことは許されません。何故なら、繰り返しますが、それを許したら、他の生徒はそれらを支払っているのですから、

不公平が生じるからです。

本当ならば入学金納入期日までに支払いが済んでいないのならば、合格を取り消されても仕方がない。入学式の出席どころじゃないのです。

それなのに、

県の公立高校教職員組合は「非教育的対応」と批判している。

そうです。この連中はバカに相違ありません。さらに驚くべき発言が載っていますね。
教育評論家の尾木直樹・法政大教授(臨床教育学)は「極めて機械的、官僚的対応。学校側は2人だけではなく、生徒、保護者に謝罪すべきだ」と話している。

アホもここまで来ると、超弩級です。これで大学教授だそうです。私はこの大学の学長になれそうな気がしてきました(←これは、日本語で「冗談」といいます)。

謝らなければならないのは、入学金を納めなければならないことが分かっていながら、対策を講じないで、お金を持たずに入学式にやってきた、2人の親のほうであることは、

改めて書くのもバカらしいほど自明の理です。

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「うつ、受診は4人に1人=周囲や掛かり付け医の役割大-ネット調査」←精神科というのは「怖いところ」ではありません。

◆記事:うつ、受診は4人に1人=周囲や掛かり付け医の役割大-ネット調査(4月12日6時2分配信 時事通信)

うつ病やうつ状態の可能性がある人の4人に1人しか医療機関に掛かっていないことが、12日までにファイザー社のインターネット調査で分かった。

受診への抵抗感がいまだ根強いことが浮き彫りになった形だが、家族や友人らに相談することで、受診率は大幅に向上した。

調査に協力した中込和幸鳥取大教授(精神行動医学)は「自分がうつだという判断は難しく、

家族や同僚、掛かり付け医など周りの人が気付くことが重要」としている。

調査は、うつの認識などに関する一般の人を対象とした調査と、治療実態や満足度に関する患者調査の2種類。

昨年2月と3月、それぞれ4000人、1000人を無作為抽出し実施した。


◆コメント:うつ病患者からのアドヴァイス

私は、精神科で10年近くうつ病の治療を受けています(ここまで慢性化・遷延化するのは稀で、大抵は数ヶ月から1年。長くても数年で治ります)

精神科の診断基準は、厳密にはアメリカ精神科学会が作成したDSM-Ⅳ(Diagnostic and Statistical Manual of Mental Disorders Version Ⅳ)によるのですが、

いちいちこれを見て診断する精神科医はいません。臨床経験の豊富なうつ病の専門医に診て貰うことが回復への早道であることを強調したいと思います。

受診に抵抗がある大きな原因は「精神科」という言葉に大きな問題があると思います。このため、ある先生は「疲労外来」という科にして、大成功(?)しました。

貴方がうつ病であったとしても、私がこのように、うつ病であるにも関わらず、6年間ウェブ日記・ブログを書いている事からも分かるように、

知能や判断力が低下するわけではありません(病気が重い急性期は別ですが)。

つまり、「キチガイ」になった訳ではありません。ですから、悲嘆に暮れなくてもよいのです。

自分が2週間以上、ずっと憂鬱な気分が続いていて、「うつ病かな?」と思ったとき、

これを判断する簡易的な方法としては、うつ病の認知療法を提唱したベックという精神科学者が作成した、ベックのうつ病調査表をためしてみるのが良いでしょう。

20以上だったら、精神科(最近、大抵の精神科開業医は「メンタルクリニック」という名前になっていますが)に行った方が良いと思います。

「精神科」を初めて受診するのは確かに抵抗があるでしょうが、「精神科」を避けて「心療内科」に行っても、本当はあまり精神科に詳しくない医師である場合が結構あります。

餅は餅屋です。


また、「精神科の薬を飲むのは嫌だ。カウンセリングで治したい。」という人が多いですが、

あまりお薦めできません。カウンセリングで治るひとも、確かにいますが、

概して、カウンセリングは予約を取ろうとしても1ヶ月、2ヶ月先で、本当にうつ病だったら、その間に症状は悪化してしまいます。

そして2回目のカウンセリングまでに、再び、1ヶ月、2ヶ月待たされることも多いのです。

また、カウンセリングは医療行為ではない(臨床心理士は、医師で無い場合の方が多い)ですから、保険が適用されません。

カウンセリング料は一回に1時間もかかり、五千円とか一万円など、大変高額です。



これに対して、精神科へ行って何をするかというと、初診時は、「いつ頃から気分が落ち込んでいるか」、

「何か原因となるようなこと(職場の異動、人間関係、近親者の死、出産、などなど)があったか」、

など、いくつか質問されますが、その人の心の奥深くまで立ち入るようなことはしません(「精神分析」をするわけではありません)。

そして、薬を処方されます。

抗うつ薬を投与されると、多くの場合、最初に口渇、便秘などの副作用がでて、後から主作用が出るまでに2週間ぐらいかかりますが、

相性の良い薬が見つかれば、目に見えて気分は楽になります。

眠れないときは眠剤、また、不安が強い型のうつ病の場合は抗不安薬が投与されます。

(私は、確かに完治していませんが、抗うつ薬を服用し続けているから、普通に活動出来ているわけです)。



兎に角、うつ病ならば、軽いうちに診て貰ってさっさと薬を飲んだ方がいいです。

一般的に、早く治療を開始するほど、早く治ります。

精神科の待合室に行けばわかりますが、所謂「キチガイ」のような人はまず、いません。

皆、見た目は普通な人たちです(それがこの病気が周囲から理解されにくい大きな要因なのですが)。

先に書いたDSM-Ⅳにおいて、うつ病は、「Mood Disorder」、つまり、「気分」「障害」とあります。「Mental Disease」=「精神」「病」ではありません。

うつ病とは、「心の風邪」などと大抵のうつ病に関する素人向けの本に書かれています。

「心」とは脳内の化学反応です。脳内神経伝達物質のセロトニン、ノルアドレナリンなどのバランスが崩れて「気分に」問題が生じるのです。

膵臓からインスリンが分泌されなくなると糖尿病になります。似たようなことが、腹部で起きるか、脳で起きるかの違いです。

つまり、心の病と言えども身体の病なのであり、その人の「精神が弱いから」うつ病になるのではありません。

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2008.04.11

「大阪府 1100億円収支改善へPT試案 医療費助成を縮小」←小泉の真似か?/大阪センチュリー交響楽団を救え!

◆記事:大阪府 1100億円収支改善へPT試案 医療費助成を縮小(4月11日16時37分配信 産経新聞)

■35人学級廃止、警官削減

大阪府の橋下徹知事直轄の府改革プロジェクトチーム(PT)は11日、事業費や人件費の削減などによって

平成20年度に1100億円の収支改善を図る「財政再建プログラム試案」を発表した。

「聖域なきゼロベース」での見直しを求める橋下知事の意向を反映し、高齢障害者、乳幼児を対象とした医療費助成のほか、

私学助成の削減など府民生活に直接影響を与えるものに踏み込んだ。

「子どもが笑う、大人も笑う大阪」の実現を掲げる橋下知事だが、各方面からの強い反発が予想される。

試案は今月下旬、改革PTが各部局と折衝を開始。府市長会や府町村長会への説明などを経て橋下知事が最終判断。

6月に確定させ、7月に提出する20年度本予算案に反映させる。

試案は「収入の範囲内で予算を組む」という橋下知事の改革方針に沿い、20年度で1100億円の削減を実現することを前提に改革PTが検討。

内訳は一般施策経費削減で330億円、建設事業費削減で70億円、職員の人件費削減で300億~400億円。

府所有の土地売却などで新たに300億~400億円の歳入確保を目指す。

また、22年までの3年間を集中改革期間と位置づけ、21、22年度でそれぞれ1060億~1210億円規模の削減を目指す。

一般施策経費の削減に含まれる事務事業の見直しについては

(1)法令により、府に事業量削減の裁量がないもの

(2)個人給付や府民生活にかかわる緊急性・重要性の高い事業など

(3)法令に根拠があるが事業量を府の判断で決めることができるものなど

(4)府独自事業で事業量削減の裁量があるもの(5)扶助費や公債費など-の5項目に分けて精査した。

このうち(2)では、高齢障害者や乳幼児などの医療費助成や救命救急センター運営関係事業、私学助成(授業料軽減)など、

いずれも府民の生活に直接影響を与える事業を削減対象に挙げている。

(3)では、2年間で520人の警察官を削減。

(4)についても、高齢者の生きがい・地域生活支援事業、子育て支援関係事業など、

いわゆるセーフティーネットといえる部分の削減にも踏み込んだ。

一方、府立施設については、大相撲春場所を開催している体育会館など8施設を廃止。

46の出資法人については、大阪国際児童文学館など28法人について廃止や統合など見直す方針を示している。

【財政再建試案ポイント】
 一、安威川、槙尾川両ダムは凍結

 一、警察官を520人削減

 一、私学授業料軽減の上限を年収680万円以下に引き下げ

 一、小学校1、2年生の35人学級を廃止

 一、高齢者や乳幼児の医療費は自己負担1割

 一、救命救急センターの運営補助を廃止

 一、20年度の市町村への支出金79億円カット

 一、体育会館は売却、上方演芸資料館(ワッハ上方)は移転


◆コメント:これだけ云うなら、大阪府知事、職員、府議会議員が率先垂範するべきではないか?

こういう事をしてはいけないと思います。まず、弱いものから切り捨てているからです。

高齢者や乳幼児の医療費の自己負担を引き上げるべきではない。教育、治安、文化への支出は義務的支出と呼ばれるものだ。

これらは基本的に削るべきものではない。それをやったのが小泉政権とその流れを汲む現福田政権なのだ。後期高齢者医療制度が典型である。

その前に、歳入を増やせば良いでしょう。儲かっている大企業が大阪には多数存在するのだから、法人住民税率を引き上げれば良い。

ここには、歳入を増やす方法が何一つ書いて無い。

支出を削減することによって、不都合が生じるのは納税者ばかりじゃないか。

それならば、まず、税金で食っている府知事を含む大阪府職員の給料を半分にカットしろ。ボーナスは無し。当然だろう。


民間企業を見習え。伊藤忠商事の丹羽宇一郎氏は、同社が多額の負債を抱えていた、1998年に社長に就任した。

1年半、無給で働いた。

黒塗りの社長車に乗らず、一般職員と同じように徒歩と電車で通勤して、それは取締役会長になった今も続いている。

昼食は子会社であるファミリーマートのコンビニ弁当や、吉野家の弁当を取っている。


橋下知事もプロジェクトチームとやらも、自分は痛みを覚えずに納税者に財政難のツケを持っていくのは正しくない。

丹羽会長を手本にせよ。


◆大阪センチュリー交響楽団を救え

一昨日、「在阪楽団への運営補助金を大幅削減 橋下行革」←大阪府議政務調査費、年間6億5千8百万円を減らせ。ココログ)に書いたとおり。

文化・芸術など理解できない橋下知事は大阪府が運営する大阪センチュリー交響楽団への補助金をカットしようとしている。

オーケストラは、基本的に「金儲け」の為の組織ではない。初めから赤字に決まっているのだ。

だからといって、潰して良いとでも思っているのか。

オーケストラひとつ潰すのは簡単だ。しかし、一旦潰してしまったら、新しいオーケストラをゼロから組織するのがどれほど難しいか。

橋下がここまでバカだったとは呆れるばかりだが、バカ呼ばわりばかりしていても始まらない。

ここに署名を送りましょう。

緊急署名活動のお願い【大阪センチュリー交響楽団を応援する会】

一人でも良いそうだ。郵送が間に合わないときはFaxでも構わないそうだ。

第1次締め切りは4月17日。

昨年、大阪市消防局音楽隊を救えなかった。今度は救いたい。

お断りしておくが、私は、大阪センチュリー交響楽団とは何の利害関係も無い。

ただ、政治屋や役人の気まぐれでオーケストラが潰されるのを、黙って見過ごすわけには行かないのである。

皆さんのご協力をお願いします。

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「聖火リレー サンフランシスコ、コース短縮しゴール変更」←聖火というのは平和の象徴の筈なんですけどね。

◆記事:聖火リレー サンフランシスコ、コース短縮しゴール変更(4月10日17時6分配信 毎日新聞)

混乱が続く北京五輪の聖火リレーが9日午後(日本時間10日早朝)、米カリフォルニア州サンフランシスコで行われた。

市当局はチベット人らの大規模な抗議活動を避けるため、開始直前にルートを全面変更して約半分に短縮したり、

ひそかに車両で聖火を運ぶなど苦肉の策で混乱を乗り切った。

ロンドン、パリに続いて予定変更を余儀なくされたことは、今後のリレーにも影響を与えそうだ。

聖火は当初、市内北東部の海沿いのコース約10キロを約80人の走者の手で受け継がれる予定だった。

しかし、午後1時からの開会式終了後、第1走者が掲げた聖火は出発点近くの倉庫内に持ち込まれ、

数十分後、西へ約2.5キロ離れた場所で再び登場。第2走者から予定と全く違う約5キロのコースを走り、ゴールデンゲートブリッジ(金門橋)の手前でゴールした。

AP通信によると、女性走者の1人が隠し持っていた小さなチベットの旗を取り出し、リレーから外される場面もあった。

閉会式会場もサンフランシスコ国際空港に変更。聖火は次のリレー開催地である南米アルゼンチンのブエノスアイレスへ向かった。

予定ルートの沿道には一般観衆に加え、中国政府によるチベット暴動の鎮圧を非難するグループや中国側の支援者らが多数詰めかけた。

ルート変更などで深刻な妨害行為を抑えることはできたが、多くの観衆らは待ちぼうけをくらう格好に。

今回のリレー結果などを受け、国際オリンピック委員会(IOC)は10日の理事会で今後の対応を協議する。

◆コメント:こんな聖火リレーは初めてじゃないすか?

聖火というのは、神に捧げる神聖な火であって、平和の象徴なのですよ。

ところが、中国でチベット族の弾圧の問題があるので、世界各地で、聖火が通るところで、

中国政府のチベット政策に反対する人々が、聖火リレーを妨害しているわけですね(そんなことをしてもチベット情勢が改善する訳じゃないのですが)。

実際に危険なので、聖火が「厳戒態勢」の中を走ったり、「24時間テレビ」の100キロマラソンみたいに、

何処を通っているのか分からないような、場所をルートに選んだりしている。

聖火が通ることにより、治安が悪化するというのは、不謹慎な言い方をするならば、ギャグですよ。これは。


今までもオリンピックで事件が起きたことはあります。

ミュンヘン・オリンピック。1972年。日本にとっては、男子バレーボールが金メダルを獲得しためでたい五輪なのですが、

イスラエル選手村にパレスチナ武装勢力(要するにテロリストです)が侵入し、選手・コーチをまず殺害し、他に選手9名を人質に取りました。

要求は、イスラエルに収監されているパレスチナ人全員の解放だったのですが、当時のイスラエルの首相はこれを拒否しました。

結果。人質となった選手9人は全員死亡しました。オリンピック中に起きた史上最悪の大惨事ですが、

こういう事が起きた歴史的事実があるわけです。

中国政府のチベット暴動鎮圧を巡って世界各地で非難の声が高まっており、聖火リレーを妨害しようとする動きが至るところにある。

オリンピックが始まるのは8月ですが、その前段階でこれほどゴタゴタしている。

北京五輪って、真面目な話、治安上も危険だと思うのですよ。

選手は行きたいだろうから、本当にそれは気の毒だし、今更事実上不可能だろうけど、

私の個人的見解としては、このオリンピックは中止した方が良いのではないかと思い始めています。

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2008.04.09

「在阪楽団への運営補助金を大幅削減 橋下行革」←大阪府議政務調査費、年間6億5千8百万円を減らせ。

◆在阪楽団への運営補助金を大幅削減 橋下行革 (4月9日13時44分配信 産経新聞)

国内オーケストラの草分け大阪フィルハーモニー交響楽団(大阪市西成区)と、

大阪センチュリー交響楽団(大阪府豊中市)に対する大阪府の今年度の補助金が、

いずれも削減されていたことが9日、分かった。

関西フィルハーモニー管弦楽団(大阪市港区)と、大阪シンフォニカー交響楽団(堺市堺区)への補助金も予算化が見送られ、

復活は不透明。在阪4楽団をめぐっては一昨年、財界トップが「4つを1つにしては」と発言して物議を醸したが、

補助金大幅カットの流れは決定的で楽団統合の議論が再燃しそうだ。

大阪府は今年度、橋下徹知事の指示で暫定予算を組み、7月までに全事業をゼロベースで見直して本予算を編成するが、

削減の方針決定が明らかになった事業は今回が初めて。

府文化課によると、大フィルには長年、府と大阪市、財界が約1億1000万円ずつ運営費を補助してきた。

府は単独で9年度から減額を続け、20年度は前年度比500万円(7・4%)減の約6300万円。

ただし運営に支障がでないよう、削減した通年予算の全額を暫定予算に計上した。

センチュリーは府主導で平成元年に設立され、財団法人大阪府文化振興財団が運営。

19年度は年間予算約7億5000万円のうち約4億2000万円が府の補助金が占め、府への依存度が最も高い。

財団への補助金はこの3年間で計約4500万円カットしてきたが、20年度は単年度で約3000万円(7・1%)減の約3億9000万円に。

暫定予算では4~7月分の約1億3000万円を計上した。

大手企業がスポンサーになっている関フィルと、シンフォニカーには毎年100~150万円を補助してきた。

20年度は「全事業費ゼロベース見直しの」の知事方針に従い、暫定予算には盛り込んでいない。

在阪4楽団をめぐっては18年4月、行政の財政難や経済の低迷を背景に、関経連の秋山喜久会長が統合を提案したが、

「大阪の文化をないがしろにしている」などと批判が続出。

4楽団の理事長は昨年7月に会談し、互いの個性を尊重し共存することで合意した。

それでもセンチュリーの場合、14年度から給与10%のカットと昇級をストップし、平均年収は44歳で約500万円。

年10回の定期演奏会のほか、1回230万円の収入となる依頼公演などを年70回こなしながら協賛企業を募ることで、

19年度は事業収入を前年比約40%増やし、運営費に占める補助金の割合を52%まで低下させた。

府文化振興財団は「財政難の下で補助金カットは仕方がない。楽員はヘトヘトだが、

今後も府への依存度を下げる努力を続けていくしかない」としている。


◆コメント:東京も大阪も知事になる野郎は芸術を愛さない無教養な馬鹿野郎だ。

大阪府が財政難だから、オーケストラに対する補助金を減らす、という。

オーケストラは本質的に金儲けの為の団体ではない。大衆に真の芸術は理解しにくい。

儲からないのが当たり前で、それは西洋音楽の本場ヨーロッパ、或いはアメリカでも同じだ。

だから、国や州が補助をする。大企業は文化に対する貢献として寄付をする。それで成り立っている。

市民も十分理解している。

芸術はカネのためにあるのではない。

漱石が「草枕」でいみじくも書いているとおり、

とかくに棲みにくい人の世を、棲み易くするため

に存在している。

東京都でも同じ事があった。石原慎太郎のバカの号令で、2005年、東京都交響楽団に能力給を採用する事になった。

私はそのとき、これが如何にバカなことか、オーケストラにもリストラ。都響が能力主義導入 逆です。人心が荒んでいるときこそ、「永遠なる美」のために資金を投じるべきだ。に書いた

ココログはこちら)。

今年の2月にも、東京マラソンも結構ですけどね---音楽にまつわる国辱。ココログ)を書いた。

3年の時を隔てているが、私の云わんとするところは同じである。

日本の首都と第二の都市の行政最高責任者が、音楽・芸術の価値を理解していない。これは大変に恥ずかしいことだ。


都道府県だけではない。私のブログ、JIROの独断的日記ココログ版からリンクさせて頂いている、

プロのクラリネット奏者、Nべさんは以前、大阪市消防局音楽隊に所属しておられたが、

同音楽隊は「大阪市の財政難」を理由に、多くの市民の反対署名をも顧みず、昨年3月末、解散させられた

(この話に関しても書いた記事があるココログ)。


◆大阪府は、年間6億5千8百万円の「政務調査費」を使っている。

昨年、大阪市消防局音楽隊廃止反対の理由にも書いたが、財政難といいながら、議員の「政務調査費」を削ろうとしない。

大阪府政務調査費の交付に関する条例、第四条は次の通り。

第四条 議員に対する政務調査費の額は、月額四十九万円とする。

大阪府議会の定数は、112名。したがって、定数を満たしているとすれば、

毎月議員全員に支払われる政務調査費は49万円×112=54,880,000円。

年間では54,880,000円×12=6億5千8百万円になる。

しかも、市民オンブズマン事務局日誌によると、
◆大阪府議 政務調査費 3億4100万円 返還勧告
大阪府議に支給された04.05年度の政務調査費合計計15億5600万円のうち、

約8億1千万円が不正に使用されたとして、大阪の市民グループ「見張り番」が

住民監査請求していた件で、大阪府監査委員は07/6/15づけで、

うち3億4116万9234円の目的外支出を認定し、返還勧告を出しました。

政務調査費に関する住民監査請求での返還勧告額としては過去最高です。

とのこと。

ふーん。

これを放っておいて、オーケストラへの補助金を減らすのかい。

大体、今までだって、大阪フィルに対する補助金が(それも府と市と財界合わせて)1億1000万円だったのだ。

これを減らすだと?この野郎。減らすどころか増やせってんだよ。

大阪センチュリーは都響と同じ、府のオーケストラだろう。

世界第二の経済大国の第二の大都市の文化的資産だろう。十分な補助をするのが当然だ。

こういうのをおろそかにすることが、恥ずかしい、と言う感覚が分からない連中ばかりなのだろう。

そもそも、政務調査費という勘定は原理的におかしいのである。

都道府県議会でも市町村議会でも、「全ての議員が」「毎月一定額の『政務調査費』」を必要とする訳がなく、

百歩譲って、幾ばくかの調査費を必要としたとしても、予め支給されるべきものではない。

本人が歳費(給料)で立て替えた後、領収書を添付して、地方自治体に還付を請求するのが筋道である。

実際には都道府県議会議員、市町村議会議員は「政務調査費」で「ゴルフをし」たり「オネーチャンのいる店で高い酒を飲ん」だり、

挙げ句に「私用のクルマの購入代金に充て」ているのが現実だ。納税者をバカにするにもほどがある。

「政務調査費」は我々が額に汗して働いて収めたカネをドブに捨てているようなものである。全廃しても良いぐらいだ。



結論的に繰り返す。政務調査費を放っておいて、タダでさえ経済的に苦しい、芸術家の集団に対する補助金を減らすとは、言語道断。

大阪の政治家ってのは、大阪市も大阪府も、どいつもこいつも、「芸術」などという言葉とは一生無縁な、

無教養で野蛮な馬鹿野郎なのだろう、と、私は心から軽蔑する。

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民主、「渡辺副総裁」に不同意・「白川総裁」は同意 ←おい、いい加減にしろよ。

◆記事:民主、「渡辺副総裁」に不同意・「白川総裁」は同意

民主党は8日夜の幹部会で、日銀副総裁に渡辺博史氏を充てる人事案に反対する方針を決めた。

一方、総裁に白川方明副総裁を充てる人事案には同意する方針を決めた。 (20:30)


◆コメント:渡辺副総裁、「天下り」だから反対はあまりにも形式論

日銀の新しい総裁候補として自民党が提示した案ですが、白川方明総裁候補(現副総裁)は日銀生え抜きなんです。

民主党が渡辺副総裁候補に何故反対か、というと、財務省出身で、長年の財務省→日銀という「天下り」に反対だから、という理由です。

しかしねえ。「天下り」と言っても・・・・。

現厚労省・旧厚生省の役人が天下り先を確保するために、HIVウィルスやC型肝炎に汚染されていることを知りながら、

ミドリ十字という薬屋に血液製剤の輸入販売を許していた、というのと訳が違うでしょう。


◆財務省出身にあくまで反対するなら、今日の所信聴取は初めから無意味だったと云うことだ。

今日、国会では午前中に衆議院の議院運営委員会で白川・新総裁候補と、渡辺・新副総裁候補の「所信聴取」、

午後は参議院で同じ事を行ったのです。

「所信聴取」というのは、二人(総裁候補・副総裁候補)に

貴方は、金融政策に関して如何なる思想を持っていますか?今の日本経済に如何なる金融政策が必要ですか?

と、いう「面接」を行うようなものです。

私も所信表明要旨を読みましたが、二人ともまともなんですよ。

事実、ロイターなどはこう、報じている。
◆記事:「白川総裁・渡辺副総裁」候補の所信聴取、野党出席者から高い評価(4月8日15時22分配信 ロイター)

[東京 8日 ロイター] 衆院の議院運営委員会は8日、日銀人事で政府が7日に提示した白川方明総裁候補(日銀副総裁)と

渡辺博史副総裁候補(一橋大大学院教授・前財務官)の所信聴取・質疑を行ったが、

国会同意人事の鍵を握る野党の出席議員からは、両氏に対して高い評価が聞かれた。

民主党の仙谷由人・国会同意人事小委員長は所信聴取後、記者団に対し、白川・渡辺両氏とのやり取りについて

「50歳代後半の2人は、これまでの惰性的な財務省・政府・政治の言動をおもんばかった政策から(転換し)、

毅然とした透明性の高い説明ができ、組織改革ができると好印象を持った」と高く評価。

小沢一郎代表が「天下り」として難色を示している渡辺氏個人の評価についても

「これまで(過去2回提示された財務次官経験者)と違うのは、国際金融で(海外を)飛び回っていた人。

財務省でも財政担当者出身と感覚が違うと感じた」と述べた。

仙谷氏によると、所信聴取・質疑終了後には、出席議員から白川・渡辺両氏に対して大きな拍手が送られたという。

今日の午後、この記事を読んだとき、私はようやく、日銀総裁・副総裁が3週間近くも決まらんという異常事態が解消されるかと、ホッとしました。

大体、今月の金融政策決定会合は、今日8日と明日の9日なんですよ。もう始まっていて、明日の午後一時ぐらいにはこの先一ヶ月の金融政策を

発表しなければいけないのですよ。総裁・副総裁がいなくても、決められるけど明らかに異常です。この世界的金融危機のさなかに。

11日からはG7が始まる。

民主党の小沢代表は、渡辺副総裁候補は、前・財務省財務官だったから、日銀副総裁になることは天下りで、

民主党は天下りに反対だから、渡辺副総裁に反対だといいます。

それでは、今日の所信聴取は初めから、やる意味がなかったことになるでは、ありませんか。

金融政策に対する思想がどうあれ、元財務官僚だから反対だ、ということは。

金融政策は、スペシャリストじゃなければ務まらないのです。マクロ経済といって、

国家全体の経済の変化・動き、を見て、分析して、最適な政策を述べられる人でなければだめなのです。

民間からといっても、如何なる大企業の経営者を呼んできても、企業経営と金融政策は別ものです。

素人にはむりなのです。

小沢代表の「反対の為の反対」は、国益に反すると思います。天下りが良いとはいわないけど、

適任者が他にいないのですから。

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2008.04.08

「首相 新医療制度の周知徹底を」←4月から、後期高齢者医療制度というひどいことが始まっているのです。

◆記事:首相 新医療制度の周知徹底を(NHK)(4月7日 19時23分)

福田総理大臣は、参議院予算委員会の集中審議で、75歳以上の高齢者を対象に今月から始まった新しい医療制度について

「政府として、説明がまだ不十分だ」として、今後、制度の趣旨の周知徹底に努める考えを示しました。

この中で、福田総理大臣は「制度について、皆さんに周知徹底し、よさを実感してもらうには、まだ説明が足りない。

政府としても実施本部をつくっており、市町村も含め、よく説明していかなければならない」と述べ、

制度の趣旨の周知徹底に努める考えを示しました。

また、舛添厚生労働大臣は、新しい制度では、原則として保険料が年金から天引きされることに批判が出ていることについて、

「天引きは利便性や効率性が高い。天引きしなくても、法律に基づき保険料は払わないといけないのであり、情緒に訴えて述べるのは、いかがなものか」

と反論しました。


◆コメント:ひどい制度でして・・・。

先週、4月1日から医療制度改革が色々行われましたが、その中の一つに、「後期高齢者医療制度」があります。

尤も、あまりに評判が悪いので、福田さんの指示により、「後期」を「長寿」として「長寿高齢者医療制度」と言い直してますが、

そんなのは、言い回しの問題であって、実体は変わらない。

4月から75歳以上の人は、「後期高齢者」として区分されます。

後期高齢者は今まで入っていた、国保や健保を無理矢理脱退させられ、後期高齢者だけの独立した保険に加入させられました。

今までと違うのは、家族に扶養されていた人を含め、75歳以上の人全員が保険料を納めなければならなくなったことです。

75歳以上だけではないのです。生活保護世帯を除き、65歳から74歳でも障害認定を受けた人も、後期高齢者医療制度の対象となります。

保険料は、年金から天引きされます。天引き対象となる人は、年額18万円(月額1万5千円)以上の年金受給者です。

で、その保険料が滅茶苦茶高いのです。このページに載っている表を見て下さい。

保険料は各都道府県の「後期高齢者医療広域連合」という、何だか訳の分からない組織が決定するのです。

だから、各県で違うでしょ?福岡が一番高い。年額10万円を超える。

今まで扶養家族で払わなくて良かった人たちも急に(本当は急じゃないのですが)払うことになります。

そして、医療費を使えば使うほど、保険料が高くなる仕組みです。

つまり、お年寄りで病気でお金かかる人は、死んで下さい、という制度です。


◆2005年9月「郵政民営化選挙」の時、自民党の公約に書いてあったのです(今でも見られます)。

ひどいのですけどね。これは、2005年9月の、あの小泉が「郵政民営化の是非だけを問う」と云っていた選挙の際、

公約に書いてあるのです。ここまで具体的じゃないけど。

トップページ。自民党 政権公約2005とありますね。

その中に、120の約束がありますね?

テーマ1 【日本の改革】改革の流れに、勢いを。を 見ると、

医療制度改革の断行(安心で質の高い医療提供体制、持続可能な医療保険制度の確立)と、確かに書いてある。

国民皆保険制度を堅持しつつ、効率が良く、質の高い適切な医療の提供を確保するため、医療制度の改革を断行する。

新たな高齢者医療制度の創設、地域の医療機能の適切な分化・連携を進めるための医療計画制度の見直し、

小児救急をはじめとする救急医療体制の確保等について、年内に改革案をまとめ、次期通常国会に法案を提出する。

だから、自民党に云わせりゃ、「議会制民主主義でしょ?、あの時この公約に賛成したから自民党に投票したんでしょ?」となるわけです。

実際理屈から云えばそうなのですよ。あの時に小泉を勝たせてしまった(小泉は、医療費の国庫負担を減らすのに異常に熱心だからね)のが、

そもそもの間違いです。

結果論じゃないですよ。私はあの選挙の投票日の4日前に、【衆院選】自民党が勝利すると、こういうことが起きる。ココログ

という記事を書きました。増税が2007年にある、というのは当たっているでしょう。医療費は後期高齢者まで具体的には言及できませんでしたが、

本人負担が増える、と書きました。小泉はこれが大好きなのだ。と。


だから、有権者にも責任はあるのですよ。但し、あの時は余りにも、小泉に順風が吹いていたからね。「郵政民営化の是非だけ」といって、

国民を煙に巻いて、誤魔化した感があります。こんな「120の公約」など、おくびにも出さなかったでしょう。狡い。

早く解散総選挙した方が良いのではないでしょうか。

余りにも、国民のことを考えない人たちばかりが政治をやっている。与野党両方ね。

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2008.04.06

カラヤン生誕100年(2)バッハ、モーツァルト、ベルリオーズ、チャイコフスキー、ワーグナー、ホロリと来る話。

◆はじめに:カラヤン・イン・ザルツブルグというドキュメンタリーがDVD化されます。

カラヤンのドキュメンタリー映像、「カラヤン・イン・ザルツブルク」というものがあります(ありました)。

正確には確認できないのですが、多分、1989年、カラヤンが亡くなった年にVHSビデオと、レーザーディスク、2つの媒体で発売されたのですが、

いつまで経ってもDVD化されないので、諦めかけていたのですが、今日、気付いたら、6月25日にDVD化された商品が発売されるとのこと。

これですね。→ドキュメント カラヤン・イン・ザルツブルク

値段はAmazonの方が安いけど、内容説明が載っているTowerRecordにもリンクしておきます。

これは、絶対にお薦めなんです。詳しくはまた、書きます。


◆カラヤンの演奏、昨日の続きです。

昨日書いたとおり、今日はもう少し堅め(?)クラシック音楽のど真ん中を行きます。

カラヤンというと、R・シュトラウスとか、大編成のフル・オーケストラ(しかも天下のベルリン・フィル)を振る姿が先行しがちですが、

実際には、大変レパートリーの広い指揮者でした。それだけ勉強していたということです。能書きはいくらでもネット上で見つかるでしょうから、

早速、音楽に参ります。


まずは、音楽の基礎。バッハ。カラヤンのバッハなんて余り聴いたことが無いクラシック好きも多いのですよ。

ブランデンブルク協奏曲第3番から第三楽章。





この曲はチェンバロが入っているのですが、昔、テレビでカラヤンがチェンバロを弾きながら指揮する「弾き振り」をしているのを見たことがあります。

カラヤンは最初はピアニストを志していたのですよ。



2曲目です。カラヤンは若い才能を発掘することにも大変熱心でした。カラヤンのおかげで今がある、と言っても過言ではない人は沢山いますが、

ヴァイオリニスト、アンネ・ゾフィー・ムターもその一人。

カラヤンに才能を見出された彼女は、14歳でモーツァルトのヴァイオリン協奏曲でレコードデビューします。

これほど運の良い人はあまりいません。「14歳で」「カラヤンに見込まれ」「ドイツグラモフォンというクラシックレコードの老舗に初録音」。

しかも、勿論、「伴奏はカラヤン指揮、ベルリン・フィル」。文句の付けようが無い。

しかし、このジャケット、いいですね→ダウンロード KarajanAndMutter.jpg (45.1K)

カラヤンが微笑みを浮かべながら、ムター(14歳の女の子)に何か教えている、或いは演奏上の注文をつけているのですが、ムターは、

カラヤンと目を合わせないで、プイッとした表情。

「どこがいけないの?」

とでもいいたげです。可愛いじゃないですか。この年頃の女の子にありがちな態度。でも演奏は立派ですよ。

モーツァルト作曲、ヴァイオリン協奏曲第3番から第一楽章です。





落ちついた、良い演奏です。CDはこれです

モーツァルトの生涯は1759年~1791年。彼のヴァイオリン協奏曲は5曲ですが、皆、1775年に書かれています。16歳です。

特に3番から5番が良く演奏されますが、私はどれを聴いても、モーツァルトの青春の生命の輝き、のようなものを感じます。

コンクールでも、オーケストラのヴァイオリンセクションのオーディションでも必ず、

これらのモーツァルトの協奏曲(3、4、5番のいずれか)が課題曲に入っています。


◆交響曲から二つの楽章と、ワーグナーを一曲。

次にいよいよ、指揮者カラヤンの腕の見せ所。普通の、或いは大編成のオーケストラを指揮したものをお聴き頂きます。

ベルリオーズ作曲、幻想交響曲から第四楽章「断頭台への行進」。





最弱音と最強音の差(ダイナミックレンジ)の広いこと。いつか、ベルリン・フィル、コンサートマスターの安永徹さんが、

「ベルリンフィルの強みの一つはダイナミックレンジの広さですが、これはカラヤンが30年かけて訓練した賜です」

とおっしゃっていました。



4曲目もシンフォニーです。チャイコフスキー交響曲第6番「悲愴」の第三楽章です。カラヤンは悲愴をなんと七回録音したそうですが、

これは、1984年の七回目、つまり最後の録音。オーケストラは、ベルリン・フィルじゃなくて、ウィーン・フィルです。





クライマックスへの運び方が上手いなーと思います。ホントは全曲聴きたい所。CDはこちらです。



さて、カラヤンは1989年7月に亡くなりましたが、その二年前のザルツブルク音楽祭でワーグナーをウィーン・フィルと演奏しました。

オペラじゃなくてコンサートですけどね。そのライブ録音が残っています。余命二年と分かっていたわけではないでしょうが、

この日の演奏は、いくら名指揮者と一流オーケストラの組み合わせとはいえ、それほど滅多には聴けないほどの渾身の演奏です。

ちょっと長いと思うかも知れませんが、これぐらいは聴いてみましょう。タンホイザー序曲です。





音楽が、祈るような静けさに始まり、最後にはこちらも身をよじるほど興奮させてくれます。非常に優れた作品と演奏です。

このコンサートへ向けての練習の様子も、冒頭に紹介した、ドキュメント カラヤン・イン・ザルツブルク

に収録されています。


◆帝王カラヤンの孤独。

兎に角カラヤンは録音が多く、また映像にも興味をもって積極的な活動を行い、大金持ちになりましたが、本当は孤独だったようです。

故・岩城宏之さんの「棒振りのカフェテラス」という、世界中の著名な音楽家との交友録に書いてあった話です。

既に故人ですが、有馬大五郎さんという方がおられました。国立音大を作り、N響の理事長だった(作ったといっていいでしょう)方です。

大変なインテリで、明治33年(1900年)大阪の商家に生まれ(お金持ちで、五男坊だからゆるされたのでしょうが)、

ウィーンに留学して、音楽学院で作曲を学び、完璧なドイツ語(ホントに完璧なんだって)を話したのです。

この方のおかげでN響は、サヴァリッシュ、マタチッチ、ホルストシュタイン、スウィトナー、などという名指揮者を呼べた訳です。


それはさておき、有馬さんはウィーンの音楽院で、カラヤンと同級生でした。

ずっと後年、功成り名を遂げたカラヤン宅を有馬さんが訪ねたとき、

昔話に花が咲いた後、ふと、カラヤンが何とは無しに独白したそうです(「棒振りのカフェテラス」から抜粋引用します)。

「世界中の人間は、自分のことを、これだけの地位、人気を保っているのだから、さぞや自分が政治的にも、実務的にも、権謀術策的にも、あらゆる手を使っているに違いないと思っていることだろう・・・。そう思われていることは、よく承知している。」

と、いいながら、カラヤンは右腕をさすって、

「だがなあ、アリマ、本当はこの右手一本だけなんだぜ。この歳になっても音楽の勉強をし続けて、

この右手で表現することをやっているだけなんだ。」と少し寂しげに笑ったそうだ。

世界一の人というのは、なんと孤独なのだろう。カラヤンは少年の頃から今まで、一貫してトスカニーニを尊敬し、

トスカニーニを目指している。

私は、この本のこの部分を暗記するほど何度も読んでいるにも関わらず、毎回読む度に泣けてしまいます。

カラヤンを偲んで、カラヤン自身の演奏で最後に一曲。バッハに戻ります。

管弦楽組曲第三番から「アリア」





美しい。やはり、名マエストロです。カラヤンは。

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「カラヤン生誕100年」です(1)ポピュラー名曲集

◆ヘルベルト・フォン・カラヤン、ベルリン・フィルハーモニカーという存在

レコード会社も「生誕100年」を機に、色々と企画ものを売り出していますね。

1908年4月5日がカラヤンの誕生日です。生きていたら今年100歳だったのですねえ。


この指揮者は、コンサートだけではなく、ものすごく多くの録音を残し、その印税だけで生活出来るぐらいのお金持ちになったので、

世間の常として、色々と悪く云う人もいます。「音楽を金儲けの道具にした」とかね。

しかし、敢えて云えば、プロの音楽家なのですから、音楽という芸を売ってメシを食うのは当たり前。

カラヤンがいなかったら、子供の頃の私のような、クラシック音楽を聴き始めたばかりの人が、

天下のベルリン・フィルが演奏する「軽騎兵序曲」や「ウィリアム・テル序曲」を聴くこともなく、オーケストラの醍醐味を知ることが無かったでしょう。

ポピュラー名曲を数多く録音したのが、カラヤンの中心的な業績ではないけれども、大変良いことをして下さったことに間違いはありません。

そこで、それに敬意を表して、今日は、「カラヤン=ベルリン・フィル、ポピュラー名曲集」にします。


◆カルメン前奏曲、アルルの女第一組曲からメヌエット(ビゼー)、他

全体的に少しボリュームが大きすぎたかも知れません。恐れ入りますが、適宜調整なさって下さい。

カルメン前奏曲。





このシンバル、やってみたいですね(笑)。



カルメンと同じ、ビゼーの作品。アルルの女第一組曲からメヌエット。これ、好きなんですよ。





凛々しさと猛々しさと、神秘さと繊細さが同居している。実に美しい。



次、ロッシーニの序曲です。「どろぼうかささぎ」序曲。面白いですよ。いきなりスネアドラム(小太鼓)のロール(連打)

で始まります。スネアがステージ上では左右に離れて、セッティングされるので、コンサートでもステレオ効果が生まれます。

途中、トロンボーンがカッコイイです。





ロッシーニの序曲ってどれも「粋(いき)」だよね。この人も天才だと思います

同じ音型を繰り返しながら次第にクレッシェンドしていくのはロッシーニ独特の手法なので、「ロッシーニ・クレッシェンド」と云われます。



最後、実は明日もカラヤン特集にするつもりで、明日はモーツァルトとか、真面目(今日のが不真面目ってわけじゃないけどね)なのを演るつもりです。

それへのツナギとして、ベートーベン、「エグモント」序曲。これ、いいですよ。最後まで聴いて下さい。絶対興奮しますよ





いいでしょ?これ、トランペット、これぐらい吹かして貰ったら気持ちいいわ(抑える指揮者がいるんです)。カラヤンのテンポは速いけど、

盛り上げ方が大好きです。それでは、今日はこの辺で失礼を致します。

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2008.04.05

「米就業者数、8万人減=景気後退の可能性強まる-3月」←日本にも関係あるんですよ。

◆記事:米就業者数、8万人減=景気後退の可能性強まる-3月

【ワシントン4日時事】米労働省が4日発表した3月の雇用統計によると、非農業部門就業者数は季節調整済みで前月比8万人減少した。

3カ月連続の雇用減少で、落ち込み幅は2003年3月以来、5年ぶりの高水準。

失業率も2月の4.8%から5.1%に上昇し、05年9月以来2年半ぶりの高水準となった。

米連邦準備制度理事会(FRB)のバーナンキ議長は、米経済が上半期にマイナス成長となる可能性を指摘したが、

既に1-3月にリセッション(景気後退)入りとなった可能性が強まった。


◆コメント:アメリカの景気が後退すれば、サブプライムローン問題が更に長引きます。日本の株も売られます。

毎月第一金曜日、アメリカ東部時間の午前8時30分に雇用統計(失業率、非農業部門雇用者数など)が発表されます。

米国経済指標でも最も注目を集める数字です。

非農業部門雇用者数をnon-farmpayroll(ノン・ファーム・ペイロール)と云います。ペイロールとは賃金支払い台帳のことです。

何故、「非」農業部門を見るかというと、農業部門の従事者は景気の良し悪しに余り影響を受けないからです。

その他の製造業やサービス業の雇用者数はアメリカの景気を非常に端的に物語ります。

アメリカの企業は景気が悪くなると、すぐlay off(一時解雇)するからです。

1月も2月も前月比マイナスでした。2月はマイナス6万人でした。これでも結構ショッキングな数字でした。



実は、ロイターなどの事前予想でも今月も前月対比マイナスはマイナスだろう、と云われていたのです。

ですから、ある程度は覚悟していたものの、最悪でも前月比-60,000人程度だろうというのが民間エコノミストの予想でした。

それが、な、何と、-80,000人・・・・。

Fedがサブプライムローン対策後手後手に回っている間に、アメリカ経済はリセッション(景気後退局面)入り、確実のようです。

すると、サブプライムローン問題の解決が更に遅れます。

何故かというと、サブプライムローンというのは低所得者層向けの住宅ローン。それが焦げ付いて不良債権になっているのが、

サブプライムローン問題の端緒です。サブプライムローンが証券化され、又はそれが組み込まれた金融商品を世界中の銀行や投資家が買っています。

ここで、アメリカのノン・ファーム・ペイロールが減った、ということは、所得が下がる、又は極端な場合、無くなる人が増える訳ですね。

サブプライムローンとはそう言う人たちにおカネを貸していたのですから、余計、回収できなくなりますね。

すると、サブプライムローン専門の金融機関が、債務超過になって潰れる可能性が高いです。

一つ潰れるとドミノ式に潰れます。

また、証券化されたサブプライムローンや関連商品の価格は下がります。

だって、そうでしょ?ローンという債権(オカネを回収する権利)を商品として売っていたのに、アメリカの景気後退で、

債権回収の可能性が、一層下がる。債権としての価値が下がるのですから、証券化されたサブプライムローンや関連商品の価格は下がります。

先日、日本の金融庁長官が「サブプライムローン問題で大手行の経営に問題が出ることは無いだろう」と云っていました。

日本の金融機関は、証券化されたサブプライムローンやサブプライムローンが組み込まれた金融商品にさほど投資していないからです。

まあ、メガバンクがどうなるってものじゃないですが、海外の投資家のうち、サブプライムローン関連商品で損をした人たちは、それを埋め合わせようと、

日本株を売るのです。だから、なかなか、東証株価は戻りそうで戻らない。

もう一つ。アメリカの景気が後退すると、アメリカの消費者の購買意欲は減衰します。すると、日本から輸出している商品が売れなくなります。

先日まで、為替も100円を割れていたから、輸出企業には不利でした。つまり、1ドル=120円なら、アメリカで1万ドルで売っている自動車は、

日本円にすれば、120万円になります。ところが、円高で、1ドル=100円だと、同じ1万ドルで売れても、100万円にしかなりません。

こういう不安定要因と、繰り返しますが、アメリカの景気が後退することによって、商品自体が売れなくなる事による打撃があります。

よく、「輸出関連株を中心に売られた」とか株式市場の市況情報で云っていますが、そういうことです。


◆まとめ;米国雇用統計悪化から推測されること。

ノン・ファーム・ペイロールが三ヶ月連続、しかも予想以上に減少していることから、アメリカが景気後退局面に入ったことは、ほぼ確実。

これによって、低所得者層向け住宅ローンであるサブプライムローンの焦げ付き(返して貰えなくなること)が増える可能性があること。

アメリカの金融機関が潰れる怖れがあり、アメリカの金融システムに混乱をきたす怖れがあり、それに日本の金融機関も無縁ではないこと。

アメリカの景気後退により、アメリカで商品を売ってもうけていた、日本の企業の業績の悪化が予想されること。

外国の投資家による損失補填の為の日本株売り、日本企業業績悪化懸念による株売りが加速する可能性があること。

つまり、日本の景気も拡大を停止し、やばいときにはまた不況に向かう可能性があること。

と、甚だ、威勢が悪いのですが、以上のような結論が導き出されます。

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2008.04.04

人間の印象と事実--私のブログは決して冷静ではありません。

◆人間の印象というのは面白いものですね。

私は、2002月4月にウェブ日記エンピツに文章を書き始めた(真面目に書き始めたのは同年10月頃からである)。

そして、2004年11月から、ココログにアカウントを開き、原則として、エンピツと全く同じ文章を載せている。

エンピツの一番最初から数えたら、昨日までで、1954本の記事を書いていた。

数はどうでも良いのだが、昨日、中国批判の記事を載せたら、偏見である、という趣旨のお叱りをいただいた。

考え方は人それぞれで自由なのだが、その内容よりも私が驚いたのは、メールの冒頭に

「いつも冷静なJIROさんが今回の中国叩きには随分熱心ですね」

というご趣旨のセンテンスがあったことである。

私の主観では、この日記・ブログにおいて私は、資料を調べ、なるべく論理的、客観的な文章を書こうと心がけてはいるが、

決して冷静ではない。

今まで、小泉政権、安倍政権、ブッシュ政権、厚労省をはじめとする公務員、マスコミのことを、

散々叩いてきた。

私の中国批判への反論メールを読んで分かったのは、心理学などでは当たり前の話なのかも知れないが、

「人間は自分が興味を持っていない対象を叩いている文章は気にならない」

という傾向である。


◆今日の記事で一挙に軽蔑されるかも知れませんが、自分で調べました。

前段で掲げた対象(小泉政権、安倍政権、ブッシュ政権、公務員、マスコミなど)を叩く文章を書くときに、

私は、田夫野人の如き、野蛮な言辞を弄している。どれぐらい使っているか、ココログだけだが、思いつくまま、集計してみた。
その結果である(大体、あいうえお順)


  • 安倍のバカ 6件

  • アホのブッシュ7件

  • アメ公 12件

  • 小泉の馬鹿 6件

  • 厚労省の馬鹿 6件

  • 木っ端役人 34件

  • この野郎 18件

  • バカ 375件

  • バカ共 7件

  • 馬鹿野郎 65件

  • 張り倒すぞ 5件

  • ブッシュの馬鹿 5件

  • ブンヤ 37件

ご覧の通りである。

私は決して「いつも冷静」ではない。

本当に知的なインテリが、冷静に論理的な文章を書き続けている場合、このような野卑な言葉は出てこない。

何を言いたいかというと、私は、基本的に資料を調べて論理を重視した文章を書こうとしては、いるが、

実際には、腹が立ったときには、相当に冷静さを失った文章を書いているのである。

昨日、中国人に関して書いた文章も、確かに人種的偏見に満ちているが、実は、残念ながら、

そういうことは、このブログでは決して珍しい事ではないのである。

誰もそんなことをお考えとは思わないが、わたくしのことを聖人君子の様に思われると窮屈なので、

敢えて、この日記・ブログが如何に野蛮であるか、を強調し、恥を晒してみた。

と、ここまで書いて、少し逆宣伝が過ぎたかな、と心配になったので言い訳しておく。

上に掲げた罵詈雑言を単純に合計すると約570件である。

今まで書いた記事の合計は先に書いたとおり、1954本。

下品な言葉、罵詈雑言を用いていない記事の方が遙かに多いことも、ご承知おき下さい。

なんだか、今日は変な独り言でした。お付き合い頂いた皆様に感謝します。

それでは、失礼を致します。

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2008.04.02

「北京五輪開会式 皇族の出席見送り 政府方針」←北京五輪メインスタジアムの鉄骨には911テロの残骸が使われているそうです。

◆記事:北京五輪開会式 皇族の出席見送り 政府方針、不安定要因多く(4月2日8時1分配信 産経新聞)

中国が北京五輪開会式に、天皇、皇后両陛下をはじめとする皇族方の出席を要請していた問題で、

日本政府は1日、この要請を受諾しない方針を固めた。中国製ギョーザ中毒事件や膠着(こうちゃく)状態の東シナ海のガス田共同開発問題に加え、

チベット騒乱など不安定要因が多く、時期尚早と判断した。開会式への出席では欧州各国に参加を辞退する動きがある。

日本政府から開会式に誰を派遣するかは「全くの白紙状態だ」(外務省幹部)という。

この問題には、宮内庁と外務省はもともと消極的で「2月のギョーザ事件以前から、皇族方にはご出席を要請しない方向だった。

国際的に注目されるチベット騒乱が起きた今はなおさらだ」(政府関係者)としている。

一方、首相官邸は態度表明を保留していたが、3月27日の参院内閣委員会で、岩城光英官房副長官が、

自民党の有村治子氏の質問に「諸般の事情を踏まえつつ慎重に検討する」と慎重姿勢を明らかにしている。

中国は昨年1月、当時の王毅駐日大使(現外務次官)らを通じ、政府・与党に、非公式に皇太子ご夫妻の開会式出席を要請。

また同年4月には、訪日し、陛下と会談した温家宝首相が「ぜひ、陛下と皇族の方々においでいただきたい」と要請していた。

これに対して陛下は通常通り「自分の外国訪問は政府で検討することになっています」と話されていた。

北京五輪で中国側は「アテネ五輪の時に(集まった)各国の指導者、元首は六十数人だったが、北京はこの数を超える」

などとして、元首招聘(しょうへい)を進めている。


◆コメント:この政府決定は正しい。

政府が皇族の北京五輪開会式欠席を具申した表向きの理由は、記事にあるとおり。

この決定は正しい。皇族の方々はいらっしゃらない方が良い。

私は、北京五輪は、事件・事故が起こりそうな気がして仕方がないのだが、私の勘などは何の根拠にもならないから、それは今まで書かなかった。

ところが、満更、その勘が「当たらずといえども遠からず」なのではないか、と思える本があった。

今まで、どうしてこの本の存在に気付かなかったのだろう。北京五輪に群がる赤いハゲタカの罠

これは、北京オリンピックの事だけを書いているのではなく、中国が、最近「政府系ファンド」と、世界一の外貨保有高を利用して、

外国の企業に投資している(と、書くと聞こえが良いが、要するに乗っ取ろうとしている)その野望をレポートした本である。

そのこと自体もおぞましいが、北京オリンピックについて書かれている箇所で恐ろしい事を知った。

何と、北京オリンピックのメインスタジアム(「鳥の巣」と云うらしいね)の鉄骨には、911テロの残骸が使われている、というのである。


だから、どうした? としか感じない人は少ないのではないか。普通、そう言うことをするか?

私は英国にいたことがある。中国はかつて植民地だったから、英国には実に多くの中国系市民がいる。

中には勿論善良な市民もいるが、総じてあの民族は「カネがすべて」。つまり金儲けには貪欲だし、金を使うことにはケチなのだ。

「地球上で、北極と南極に最も近いところにある『店』は、いずれも中華料理屋だ」

という、冗談とも本当とも付かない話がある。つまり、金儲けの為には世界中何処にでも行くということだ。

海外旅行をしたことがある方も多いから分かるでしょう?何処の国へ行っても必ず、中華料理屋はあるのだ。

一族郎党でね。何処へでも行くのですよ。彼らは場所なんか問題じゃない。カネが儲かれば。

自分たちのいるところが中国だ、という感覚ではないかと思われる。

北京五輪。先日、私は開会式だけボイコットが良かろう、と書いたが、選手には気の毒だが、全てボイコットの方が良い気がしてきた。

メインスタジアムですら、廃墟の鉄骨を拾ってきて使っているのだ。

他の競技施設で、手抜き工事をしていないという保証は何処にもない。下手すると、怪我をするどころか、命が危ないではないか。

何だか、呪われた五輪のようで、嫌な予感がする。

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誕生日と命日が非常に近い、ラフマニノフ(1873~1943)の歌曲「ヴォカリーズ」を色々な楽器・演奏形態で

◆4月1日が誕生日で、3月28日が命日のセルゲイ・ラフマニノフの美しい歌曲「ヴォカリーズ」

3月28日に、本当はラフマニノフの命日なのだが、期末が誕生日のハイドンを優先する、と書き、トランペット協奏曲を載せましたが、

何のことはない。ラフマニノフは命日と誕生日が接近しておりまして、今日4月1日が誕生日でした。

新年度の最初から音楽かい?と云われそうですが、はい。そうです。くたびれましたので。

ラフマニノフの歌曲集の中の一曲なのですが、際だって美しいため、歌だけではなく、色々な楽器の独奏用に編曲されております。

また、今日の最後にお聴き頂きますが、ラフマニノフ自身が、管弦楽用に編曲しているほどです。

どのように、美しいか。言葉で説明しても仕方がないので、実際にお聴き下さい。

いつも書いていますが、いうまでもなく、全てお聴きになる必要も、順番にお聴きになる必要もありません。


◆チェロ、コントラバス、ソプラノ・サックス、トロンボーン、そしてオーケストラ版です(それぞれにおまけ付き)。

「ヴォカリーズ」を、色々な楽器で聞き比べて頂くと、興味深いのですが、いくら美しいと云っても、

「ヴォカリーズ」だらけでは、飽きてしまいますから、合間に全然関係の無い作曲家の、しかし、美しい、或いは楽しい作品をちりばめました。


まず、チェロとピアノによる演奏。極めて曲想にマッチしています。少しボリュームを絞って下さい。





美しいでしょ? 序でにチェロの定番、サン=サーンスの「白鳥」をどうぞ。





これは、もう、何もいうことないですね。



さて、次は、同じ低音の弦楽器でも更に低音のコントラバスによる「ヴォカリーズ」。ケルン放送響首席コントラバス奏者、河原さんの演奏で。





美しいですね。コントラバスでなければ表現できない音楽になっているところが素晴らしいと思います。

さて、ここらで眠くなるでしょうから、大いにびっくりしていただきましょう。

河原さんの正に「コントラバスの奇跡」、「熊ん蜂の飛行」です。





これね。本当に奇跡的な上手さですね。どうしてコントラバスで弾けるのか、信じられません。



さて、「ヴォカリーズ」に戻ります。今度は高音。ソプラノサックスとハープによる演奏です。きれいですよ。





ソプラノ・サックスの音の艶と、やさしいハープの響きが融け合います。大変美しい。

この組み合わせで、大変珍しいのですが、チマローザ(1749-1801)という、ちょうどモーツァルトと同じ時代のイタリアの作曲家がおります。

この人が書いたオーボエ・コンチェルトハ長調から第3楽章シチリアーノってのがありまして、これをソプラノ・サックスとハープで演奏しているのです。

どうぞ。





綺麗でしょ?、スタンダール(「赤と黒」のスタンダールです)が「私が生涯を通して愛したのは、シェークスピア、モーツァルト、そしてチマローザだ」

と言っているぐらいの人でございます。


さて、今度は金管楽器、トロンボーン。世界一の名人、クリスチャン・リンドベルイが「ヴォカリーズ」を吹いています。どんな演奏になるでしょう。





これは、トロンボーンにとっては、相当な高音域だと思うのですが、音のコントロールが完璧です。歌心がありますね。素晴らしい。

また、眠くなる頃でしょうから、びっくりしていただきましょう。トロンボーンによる、「熊ん蜂の飛行」です。





これもねえ。どうしてトロンボーンで、こんなのが吹けるのかいまだに分かりません。

さて、色々並べましたが、最後は、ラフマニノフ自身がこの歌曲を管弦楽曲に編曲したものをお聴き下さい。

ネーメ・ヤルヴィ指揮、デトロイト交響楽団の演奏。





やはり、オーケストラはいいですね。弦楽器群の表現力がすばらしい。音楽に包み込まれるかのような安堵感を覚えます。

それでは、今日はこの辺で失礼します。

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2008.04.01

「暫定税率が失効、ガソリン25円下げ=再可決で戻す、首相決意-民主は問責の構え」←何故、All or Nothingなのか。

◆記事:暫定税率が失効、ガソリン25円下げ=再可決で戻す、首相決意-民主は問責の構え(3月31日23時0分配信 時事通信)

衆参ねじれ国会下で与野党が激しく対立した揮発油(ガソリン)税の暫定税率をめぐる問題は31日、打開策を見いだせないまま期限切れを迎えた。

暫定税率は4月1日に失効、ガソリン価格は1リットル当たり25.1円下がる。

租税特別措置法改正案が参院で1度も審議されないまま暫定税率が失効するという異例の事態を受け、

福田康夫首相は31日夜、首相官邸で記者会見し談話を発表。国・地方財政への歳入不足と経済の混乱を回避するため、

「政府原案通り、その早急な決定に全力を傾ける決意だ」と、与党が3分の2以上を握る衆院で再可決し、ガソリン税を戻す決意を表明した。

これに対し、暫定税率廃止の恒久化を求める民主党は、与党が衆院再可決に踏み切れば、首相問責決議案の提出も辞さない構えだ。

民主党の小沢一郎代表は同日夜、静岡市内での会合で「われわれの主張を実現するには総選挙で過半数を取る以外にはない」と述べ、

早期の衆院解散・総選挙を迫る考えを示した。福田政権は最大の正念場を迎える。


◆コメント:どっちもどっちだ。

暫定税率とは何か?については、以前説明しましたココログ)が、ざっと復習すると、

昭和48年からの道路五カ年計画に当たって、財源が不足するから、昭和49年から2年間だけ、揮発油税(国の取り分)は本来の2倍、

地方道路税(各都道府県の取り分)は、本来の税率の1.2倍にする、と決めたものです。

それが、道路五カ年計画がずるずるといつまでも延長を繰り返すから、暫定税率もそのままだったわけです。


しかしねえ・・・。道路や高速道路がまだまだ整備されていなかった、昭和49年(1974年)から34年経っているわけでしょう?

その時に比べれば、道路も舗装されたし、必要な道路、高速道路は随分と建設・整備されたはずでしょ?

政府・与党は34年前の臨時の税率が今でも必要なのだ、と主張するわけですが、どうしてそんなに必要なのか、

国民に具体的に説明しないのが良くないですよ。地方も同じ事。

暫定税率は臨時の税率なのに、これが無くなったら大変だって、どう大変なのか?

まだ建設しなければならない道路は、確かにあるだろうけど、34年前と同じ臨時税率を何に使うのか?

住民税で県議会議員には「政務調査費」なんて訳の分からないカネを渡しているわけでしょう。

ひどいのは、大阪で全ての県議会議員は一ヶ月に、本来の給料以外に60万円も貰っている。そんなに必要な訳がない。

ガソリン税に頼らなくても、そちらを削ればいいのではないのでしょうか。その説明が無い。


そして民主党。暫定税率を下げるのはいいとしても、一挙にゼロにしても、本当に、国民生活に必要なインフラ整備に支障をきたさないのか?

それを証明するべきですね。その十分な説明がない。ただ、与党を困らせるため、衆議院解散総選挙に持ち込むための反対なのではないか?

と思われても仕方がない。


「どっちもどっち」と私が書いたのはそういう意味です。与党と野党。All or nothing。100か0か、なのですよ。

中間の選択があるでしょう。暫定税率を今後何年かに亘って、漸減してゼロにする、という話し合いがどうして出来ないのか。

国民だって、そりゃ、ガソリンが安くなるのはいいけど、何十日か経ったら、また元に戻る、なんていうことじゃ混乱しますよ。

どうも、今の国会は何も決められない国会だね。ガキのケンカじゃないのだから。国民不在の対立は止めていただきたい。

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