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2008年5月

2008.05.31

「ディスカバリー:31日打ち上げへ 星出さんが搭乗」←ネットで打ち上げライブ(じゃなくてもいいけど)を見てみませんか?

◆記事:ディスカバリー:31日打ち上げへ 星出さんが搭乗(ディスカバリー:31日打ち上げへ 星出さんが搭乗)

【ケネディ宇宙センター(米フロリダ州)西川拓】星出彰彦宇宙飛行士(39)の乗る米スペースシャトル「ディスカバリー」が

31日午後5時2分(日本時間6月1日午前6時2分)、ケネディ宇宙センターから打ち上げられる。

国際宇宙ステーション(ISS)に建設中の日本の有人宇宙実験室「きぼう」の第2便として、本体部分の実験室を搭載。

飛行4日目に星出さんがロボットアームを使い、ISSに取り付ける。

故障したISSのトイレの交換・修理のため、NASA(米航空宇宙局)は29日未明に急きょ、積み荷を変更したが、打ち上げに影響はないという。

NASAは29日発表の天気予報では80%の確率で予定通り可能とみている。

宇宙航空研究開発機構の長谷川義幸・ISSプログラムマネジャーは

「これまでにないほど順調に準備が進んでいる。打ち上げ後も限られた時間内に多くの作業をこなさなければならないが、

訓練を重ねてきており、期待通りやってくれると思う」と話した。


◆記事:宇宙はロマンティックだ。

私は、まるっきり文科系の人間で、本当は、良く分かっていない。

だから、極めて浅薄な知識しか持ち合わせていない。

しかし(というか、だから、というべきか)、この太陽系を含む円盤状の銀河系は、直径10万光年もあり、

我々の太陽系は、中心から約3万光年のところにある。地球から見た銀河系の縁が天の川である。

太陽系は銀河系の中の軌道を秒速約217kmで周回しているが、1周するのに2億5000万年もかかる。

銀河系の中には約2000億個の恒星がある。無論、それらの惑星、更にそれらの衛星、小天体を含めたら、

どれほどの数の星があるのか、分からぬ。

そして、このような我々の銀河系と同じような銀河が、宇宙全体には、2000億個或いはそれ以上存在する。

我々の銀河系と同じような銀河で、最も近い「おとなりさん」はアンドロメダ銀河だが、近いといっても200万光年も離れている。

このような話を読んだり聞いたりすると、宇宙のあまりの果てしなさに呆然とすると同時に、ロマンティシズムを、私は感じるのである。


◆「きぼう」とは何か。

今、アメリカ、日本、ロシア、カナダ、そしてヨーロッパ宇宙機関(ESA=European Space Agency)が共同で宇宙ステーションを作っている。

「きぼう」はその宇宙ステーションの中の日本の保有部分である。詳しいことはJAXA(宇宙航空研究開発機構)のサイトの中の、

「きぼう」とはに詳しく書かれている。但しそれでも素人には結構ややこしい。

こういうときは見栄を張らずに子供用のページを読むに限る。

専門家が子供にも分かるようにかみ砕いて説明してくれているので、実に分かり易い。

話が逸れるけれども、これは私が故・司馬遼太郎さんのエッセイを読んでいて覚えたことである。

司馬さんは、全く知らない分野の事について書かねばならないとき、まず、それに関して子供用に書かれた本を何冊か読むのだそうだ。

当代一流の学者が子供に分かるように書いているので大変ためになる、という話が風塵抄に載っている。

分からないものは分からないのだから、易しく書かれた本から読めば良いのだ、というのが、如何にも司馬さんらしい。偉い人は違うものだ。


さて、「きぼう」の完成までの手順は、前述のとおりJAXAの「きぼう」とはを読んで頂くのが良いが、

3月にまず、「エンデバー」に搭乗した土井さんが船内保管室を宇宙ステーションに取り付けた。

今回、日本時間6月1日早朝に打ち上げられる「ディスカバリー」に搭乗する星出さんは「船内実験室」と「ロボットアーム」を取り付けるのが仕事である。


◆ライブじゃなくてもいいから、スペースシャトルなり、日本のロケットの打ち上げを見てみませんか。

星出さんの乗るディスカバリは、日本時間6月1日早朝(午前6時2分)に打ち上げられる。

この映像は、ネットで見ることが出来る。JAXAのミッション実況生中継でもいいし、

勿論、そのページからリンクが貼ってある、NASAのサイトにアクセスしてもいい。

ただ、ライブを見逃しても、これらの動画はアーカイブになっているので、後から見てもいい。

テレビのニュースではせいぜい、打ち上げの本当の直前、直後しかやらないけれど、カウントダウンが、

「120(秒前)、119、118・・・・」辺りから初めて、打ち上げ数分後まで見ると、私はいつも、じーんと来る。

例えば、これはスペースシャトルではなく日本のロケット。今年2月23日に種子島宇宙センターから、

超高速インターネット衛星「きずな(WINDS)」が打ち上げられたのが、オンデマンドでただで見られる。

JAXAが映像を提供している株式会社ディジタルスタジオという会社のRocket-TVというサイト。

動画に直接リンクを貼るわけにはいかないので、そのページを下にスクロールして下さい。

「H-ⅡA 14号機/「きずな」 打上げシーン ダイジェスト版 配信中 (11分34秒)

というところがあるでしょう。それで、ご自分に合った回線を選んでクリックするだけです。

と言っても、面倒くさいという方が多いだろうから、音声だけ、アップします。





私語の部分はカットすりゃいいと思うんだけど、この辺りは技術屋さんは暢気だね(笑)。

なんだか、私一人の思い入れの強さで書いてしまいましたけど。是非動画も見て頂きたいですね。

私は、こういうロケット打ち上げとか、人知の限りをつくした仕事をみると、

人間も捨てたものじゃないな、思うんです。

それでは。

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2008.05.30

今日は雑文です。悪しからず。

◆時事問題を書いていて焦ること。

このところ、堅い記事が連続したので今日はサボります。

連続した、といっても、たかだか一週間で、中で1日映画の話など書いているのですが、

どうしても、今日は論ずるべき時事問題を探す気力が無いんです。それで、短い話をいくつか。

All Aboutというサイトがありまして、その中に、ストレスというカテゴリーがあります。

メンタルヘルスというカテゴリーもあるのですが。

今日、全く偶然にストレスをちらりと見たら、こういう記事がありました。

「ブログ」がストレス対策に最適なわけ。

ブログはウェブで出来る「日記療法」だそうですが、悪いけどちょっと笑ってしまいました。


この記事を書いたガイド(All Aboutでは、記事を書く人を「ガイド」というのです)さん、ブログを続けたことあるのかなあ・・・と。

まあね。自分のことを書く、それこそ日記風のブログならば、そういう効果があるかも知れませんね。

私は、主として時事問題を書きますけれど、上手くテーマが見つかったときはいいんです。

しかし、そう毎日毎日、是非書きたい、という話が見つかる訳じゃないです。こういうときは焦ります。

時間がどんどん経って、日付が変わっても、まだ見つからない、などと云うことがありまして、これは却ってストレスですね(笑)。


何故、時事問題にこだわるのか、といいますと、このブログの元はウェブ日記エンピツなんですが、ここではジャンルを登録するのです。

私は、時事・社会に登録しているのです。

ですから、音楽のことは書きますけど、あまりいつもエッセイ風のこととか、自分のことを書くわけにはいかない、という意識にどうしても縛られます。


そういう点では、ブログから始めた方が羨ましいです。何を書いても良いのですから。

と、いうわけで、私としては今日のこの文章は、かなり、例外的なのです。


◆テレビドラマを、珍しく色々見ております。

先日、ホカベンについて書きました

テレビドラマ「ホカベン」で改めて思い知る人間の醜さ。ココログはこちら)。

視聴率が大変悪い。二桁いかない。するとどうしてもマスコミの人ってのは、内容を見ないで、或いは考えないで、「失敗」というのね。

昔から大衆が大喜びするものは下らないと相場が決まっているのですが、民放の宿命ですな。とにかく数字が取れるのが良いドラマ。

私は、再度強調するけど、ホカベンは、4-6では一番良いドラマではないかと思いますよ。

今日はフジテレビでなんかやってますね。「ラスト・フレンズ」。

あれは、確かに数字は取れるでしょうが、いいのかなあ・・・。 登場人物が、性同一性障害、DV、セックス恐怖症。

そういうものを並べれば、それは大衆の好奇心を刺激するでしょうけれど、そういうことを真剣に考えるのではなくて、

数字を上げる「ネタ」として利用しているに過ぎない。昨日書いたアスペルガー症候群ではありませんが、

世の中には現実にそれで苦しんでいる人々がいるのです。あまり、感心しない。


ただ、そう言いながら、見ちゃったのは、あのドラマは、吉祥寺駅からすぐの井の頭公園でロケしているのです。

見て明らかです。割と近くなんです。ミーハーでございます。

他はねえ。「ごくせん」とか流石に見られないね。あまりにも下らない。倅は仲間由紀恵が好きらしくて、見てますが。


◆毎コン1次予選まで、四ヶ月を切りました。昨年ピアノ部門二位の米津君のブログを発見しました。大笑いしますよ。

毎コンとは、今の正式な名称は日本音楽コンクールですが、元々毎日新聞が主催するコンクールなので、

今でも、「毎コン」といいます。私、何度書いたか分かりません。

毎コンとはなにか、については、まだブログの無い頃エンピツに書いた記事をご覧下さい。今年が第77回です。

9月下旬から第一次予選が始まりますから、各部門に出る若者達は、寝る間も惜しんで練習していることでしょう。

それでも、昨年、ピアノ部門の第一次予選を受けたのは210人でしたが、第二次予選に進めたのは、わずか41人。そういう世界です。

それは、さておき。

昨年、第76回の毎コンでは、ピアノ部門が特にすごかったです。一位の佐藤彦大(ひろお)君、二位の米津真浩(よねづただひろ)君ともに東京音楽大学の学生でした。

最終的な順位は予選からの総合点で決まるので、佐藤君が一位でした。彼も大変な才能と努力の人です。

ただ、本選に関してだけ言うと、二人ともラフマニノフのピアノ協奏曲第二番を弾いたのですが、

米津君の迫力、音楽性、テクニックがすさまじかったです(決して佐藤君が下手だといっているのではありません)。

米津君は、NHKのドキュメンタリーを見たのですが、本番前の数日、緊張でメシが喉を通らなかった、などと言い、

本選の数時間前に小さいおにぎりを食べただけだったのですが、弾き始めたら、上手いのなんの。

あの日の演奏だけ取ったら、アシュケナージより上手いのでは、と言うほどの上手さでした。大変な才能です。


そういう人はさぞや、真面目なのだろうと皆さん思うでしょう?

勿論、真面目に練習しなければ上手くなるわけ無いのであって、根は真面目なんでしょうけど・・・。

最近米津君がブログを始めたのを発見しました。これがおかしいのなんの。


◆毎コンで二位に入賞してから「ハノン」を始めた男。

米津君のブログは、米津真浩のぼやき。です。

芸術家には変わり者が多いのは、今更言うまでも無いことです。しかし、分野によってかなり違います。

器楽では、ピアニストが一番変人が多いように思います。これはピアノは一人で全部出来ちゃうから。

他の楽器(弦楽器、管楽器、打楽器)にも勿論変わった人はいますけど、これらは合奏するでしょ?どうしても。

一人で音を出しても客を呼べないですね。オーケストラで他の人と「合わせる」ことが必要です。

特に弦楽器は、例えば第一ヴァイオリンなら、多いときは十数人が一つの旋律をピタリと合わせる。一人でも変な音を出したらバレます。

その所為か、弦楽器奏者は常識人が多いです。で、繰り返しますが、一人で沢山の音を出せちゃうピアニストは好きなこと出来ますから、

個性的、又は、超個性的な人が多い。米津君のブログで何が驚いたって、

決意を見て下さい。ずっと下の方にスクロールして下さい。

写真の説明なんか書いてあって、そこに、こう書いてあります。

最近になってはじめてハノンというものをはじめました・・。難しいぞ~~~みんなこんなつらいものをやってきたのか・・・

もっとはやくやればよかった・・(笑)トホホ。

私は、我が目を疑いました。ハノンというのは、ピアノをやる人なら、誰でも子供の頃から必ずやらされる(と思ってました)、

指のトレーニングの為の教則本です。曲というより、音階みたいなのが(後になるほど複雑になるのですが)60もあって、

退屈だけど、ピアノを勉強する者であれば、誰もが受ける洗礼みたいなものなんです(と思っていました)。

米津君は、毎コンで二位に入賞し、半年経って、初めてハノンをやったのです。「難しいぞーっ」て、知ってるよ。みんな。

やっぱり、変わってるわー。どうしてやらないで済んだんだろう。先生の方針で何か別のスケールの教則本(知りませんけど)を

やっていたのかな。とにかく、飛び上がるほど驚きました。

とにかく、彼はこのブログではふざけたことばかり書いていますが、好青年です(何故知っているかは、訊かないで下さい)。

一ヶ月後に、ラフマニノフのピアノ協奏曲3番を弾くそうですが、昨日から譜読みを始めた、

なんて、暢気なことを書いていますが、桁外れの才能の持ち主です。まあ、大丈夫でしょう。

全然、統一性の無い、文字通りの雑文になってしまいましたが、最後までお付き合い頂き、

ありがとうございました。

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2008.05.29

「殺人有罪で懲役7年、死体バラバラは無罪」←一人の鑑定人だけの意見で判決を下して良いのですかね。

◆記事:殺人有罪で懲役7年、死体バラバラは無罪(スポニチ 2008年05月28日)

東京都渋谷区の自宅で短大生の妹を殺害、遺体を切断したとして、殺人と死体損壊の罪に問われた元歯学予備校生武藤勇貴被告(23)に東京地裁は27日、

死体損壊を無罪として殺人罪の成立のみを認定、懲役7年(求刑懲役17年)の判決を言い渡した。

死体損壊時を多重人格状態と結論付けた精神鑑定を、信用できると認定。「本来とは別のどう猛な人格状態にあった可能性が高い」と指摘した。

秋葉康弘裁判長は、死体損壊について無罪とした判決について

「解離性同一性障害(多重人格)により、本来の人格とは別のどう猛な人格状態にあった可能性が非常に高い」と指摘。

一方、殺害行為について、被告がトラブルなく日常生活を送っていた点や、発覚を恐れて遺体のある自室に入らないよう家族に告げたことなどを挙げ

「制御能力がかなり減退していたことは否定できないが、責任能力が限定されるほど著しいとはいえない」と述べ、完全責任能力を認めた。


判決は「遺体損壊時は多重人格」とした牛島定信東京女子大教授の精神鑑定に対し「手法や判断方法に不合理な点はなく十分信用できる」と言及。

「被害者の挑発的な言動に怒りの感情を抱き、激しい攻撃性が突出。殺害に及び、その衝撃で解離状態が生じ、遺体を損壊した」とする鑑定結果を採用した。

さらに遺体を左右対称など15に切断した犯行態様を「隠ぺいや運搬を容易にするためということでは説明できず、別人格を仮定しないと説明できない」

などとする牛島氏の判断も認めた。その上で「本来の人格は別の人格状態とかかわりがない。

被告が別人格に支配されて自己の行為を制御する能力を欠き、心神喪失状態にあった可能性を否定できない」と結論付けた。


秋葉裁判長は「人1人の命を奪った結果はあまりに重い」と言葉を強めた上で、

被告が広汎性発達障害の一種のアスペルガー障害や解離性障害を患っていたことに触れ

「あなたは1人の社会人として立派に生きていくだけの力がある。責任を果たして社会に戻ったら、

専門家にアドバイスをもらい、前向きに生きていってほしい。そうすることが妹さんの死に報いていくことではないか」と諭した。

武藤被告は白いシャツに紺色のベスト、黒のスラックス姿。正面を見据えながら判決を聞き、

秋葉裁判長の言葉に軽くうなずいた。被告の両親も、何度もうなずきながら聞き入った。

武藤被告の弁護側は一部が無罪となった判決を「率直に評価する」とし、控訴するかどうかについては「被告人と家族と相談する」とした。


◆コメント:一人の鑑定人だけの意見を聞いて、「遺体損壊時は別人格」との判決を下すのは、どうかと思います。

はじめに。引用した記事が「スポニチ」なんですが、これは毎日新聞グループのスポーツ新聞です。

しかし、この判決に関しては、親新聞の毎日新聞より、こちらの方が詳細に触れているので、こちらを採用しました。

この判決は、読めばわかるのですが、一言で言うと、妹を殺害して死体をバラバラにした被告人は、

いわゆる「多重人格」(今は解離性同一性障害といいますが)だ、と。

妹を殺したときは、本人(本来の人格)だったけど、その後、妹の死体をバラバラにしたのは、「別人格」だった。つまり、

ちょっと語弊があるけど、本人じゃなくて、本人の中にいる別人の犯行だ。だから、本人は、死体損壊罪は無罪である、というものです。


◆今日、通院日だったので、臨床歴30年以上の主治医(精神科医)に訊いてみました。

私はうつ病患者で、月に一度某大学病院に通院しています。主治医の先生は精神科医として30年以上もの臨床経験がある方です。

ここに名前を書きたいぐらい、日本を代表する精神科医の一人なのです。

なので、私は、自分の面談(精神科では、「診察」より「面談」という言葉を使うことが多いのです)が終わった後、この先生に、

今までの長い臨床歴で、所謂「多重人格」に遭遇したことがありますか?と尋ねました。

先生の答えは「No」でした。この先生の専門はうつ病の研究と臨床ですが、勿論それだけではなく、ありとあらゆる症例を経験しているのです。

うつ病、統合失調症、摂食障害、あらゆる種類の神経症(不安神経症、その一種のパニック障害、強迫神経症、などなど)、アルコール依存、

薬物依存、睡眠障害、発達障害、境界性人格障害などの人格障害、てんかん、etc. etc.。

そういう精神科のベテランですら、多重人格は診たことがない。つまり、それほど珍しい症例なのだ、と言うことです。

ただ、「多重人格」という言葉のもつミステリアスなひびきの所為でしょうか。しばしば、ミステリーやドラマ、映画のネタとして使われます。

だから、我々でも言葉だけは、何となく知っている訳です(一番すごいのは、「24人のビリー・ミリガン」でしょう。

実際にアメリカであった話をプロの物書きがまとめたものですが、24重人格の持ち主がいたのです)。


◆本当に多重人格なのか、一人の鑑定人の意見だけを全面的に採用して判決を下して良いのでしょうか。

私の主治医の先生は、

多重人格か否か診断を下すのは非常に難しい筈だ。自分でも出来ないと思う。本当の専門家が、吟味を重ねて、判断するべきだろう。

とおっしゃっていました。

この判決がよりどころとした精神鑑定をした鑑定人は、一人ですよね。東京女子大の牛島教授。

裁判長は、牛島定信東京女子大教授の精神鑑定に対し
「手法や判断方法に不合理な点はなく十分信用できる」

と、判決文に書いているそうですが、そんなこと、法律についてはプロですが、精神医学に関しては素人である裁判官が、どうして言いきれるのでしょう?

裁判の進行手続きの詳細に関して、恥ずかしながら知りませんが、最低二人。つまり複数の専門家に別々に精神鑑定をさせて、

意見がほぼ同一ならば、採用する、など、もう少し慎重を期するべきではないか、と思います。

ついでに付け加えるならば、裁判長は、
被告が広汎性発達障害の一種のアスペルガー障害や解離性障害を患っていたことに触れ

とあります。これは少々軽率ではないか、と思います。まず、「アスペルガー症候群」です。「知能障害の無い自閉症」と呼ばれていますが、

この話も私の主治医の先生から伺ったのですが、診断が極めて難しい。そしてアスペルガーだから、どうだ、と言うことではないそうです。

アスペルガー症候群の子供が将来、殺人を犯す、などというデータは存在しない。裁判長はあまり深く考えずに言及していますが、

世の中には、アスペルガー症候群の子供が実際にいるわけですから、彼らが変な目で見られるかも知れない。


以上の点に鑑み、これは、全体として、拙速(犯行からの時間の経過ということではなく、手続きとして)、かつ、配慮に欠けた判決だと思うのです。

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2008.05.28

「『信頼せず』44.1%=評価委が報告書-NHK」←視聴率「報道部門」トップ10中、NHKが9つを占めているのですが。

◆記事:「信頼せず」44.1%=評価委が報告書-NHK(時事通信社 - 05月27日 17:02)

NHKが一連の不祥事による受信料不払いの急増を受けて設置した有識者でつくる「約束評価委員会」は27日、

視聴者からの信頼は持ち直しているが、44.1%が「信頼していない」と回答するなど、根強い不信は払しょくされていないとした報告書をまとめた。

NHKの組織や経営に対して「信頼している」と回答したのは45.6%と、前年調査の39.5%から上昇した。

一方、「信頼していない」は前年の49.0%よりは低下したが、依然として高水準にとどまった。


◆コメント:NHKを叩くことに、皆非常に熱心ですね。

 本当に、NHK以外のマスコミ各社は、NHKが問題を起こしたとき、叩くのが好きですな。大衆も。

今日も、勤務中(休憩を含む)に株取引をやっていたNHK職員が過去3年で81人いたことが判明したそうです。

これは、1月、3人のNHK職員が株のインサイダー取引で不当な利益を得ていたことが発覚した為、第三者委員会を組織して調べて貰った結果、

分かったことだそうで、但し、3年間で81人の中には、今のところ、インサイダー取引(←これは証券取引法違反の「犯罪」なんです)は、

無いようだ、と。これで、また明日、NHKに「抗議の電話が殺到」して、「受信料不払いが急増」するのでしょうか。

これに対して、こんなニュースもあったのに、こちらは全然騒がれないのですね。

◆テレビ朝日、下半身露出の記者を処分 10日間謹慎(5月27日21時0分配信 産経新聞)

テレビ朝日は27日、公然わいせつの現行犯で15日に逮捕され、起訴猶予処分となった同社の男性記者(29)を

27日から出勤停止10日間の謹慎処分にしたと発表した。

また、報道局長、報道局ニュース情報センター長、同センター社会担当部長の3人を同日付で譴責処分とした。

こういう変態が10日の謹慎ですか。これには、抗議がいかないのでしょうね。民放には。もっとひどいのがありました。

NHK職員のインサイダー取引が発覚したのと同じ今年1月に長崎国際テレビの職員が強姦罪で逮捕されているのです。
◆マンションに侵入し女性強姦の民放TV社員、送検(ANN ニュース [1月31日20時20分更新]

都内のワンルームタイプのマンションを狙って女性に乱暴したとして逮捕された長崎国際テレビの社員が31日、

身柄を東京地検に送られました。婦女暴行などの疑いで逮捕された長崎国際テレビの社員・栄紀祥容疑者(24)は、

おととし9月8日の早朝、中央区のマンションに住む当時28歳の女性の部屋に侵入し、女性を乱暴した疑いが持たれています。

青いトレーナーを着た栄容疑者は、平然と前を見据えたまま、午前9時ごろ、車に乗せられて警察署を出て、

身柄を東京地検に送られました。調べに対しては、依然として容疑を否認しているということです。

これなんか、インサイダー取引より余程ひどい。レイプ犯ですよ。しかし、長崎国際テレビに「抗議が殺到し」た、という話はありませんでした。

インサイダー取引にばかり、抗議の電話が殺到しました。

どうも、腑に落ちません。


◆信頼していないテレビ局のニュースは信頼するのですね。

それはさておき、時事通信社の報ずる、「約束評価委員会」の調査結果は「信頼できる」のでしょうか。

ビデオリサーチ社の視聴率ランキング(報道)を見ると、

はい、ご覧のとおり、トップ10のうち、NHKが9つを占めています。

人は「信頼出来ない」と思われるニュースを積極的に見るとは思えません。

さらに人は、「組織や経営を信頼していない」テレビ局のニュースを「信頼する」とは思えません。

経営や組織を信頼していない自動車会社のクルマを買いますか?

経営や組織を信頼していないメーカーのパソコンを買いますか?

NHKを信頼していない、というのは、受信料を払わない口実に過ぎないのではないでしょうか。


◆ある組織の職員の一部が不祥事を起こしたから、料金を支払わなくても良い、という論理は正しくないと思います。

このように書くと、「NHKの受信料支払いは法的な根拠はない。支払う義務は無いのだ」と言う人がいる。

しかし、民放だけになってしまって良いのでしょうか?

今更言うまでもなく、民放は、広告収入で経営が成り立っている。スポンサーは神様です。

このため、例えば、ある報道番組で、プルサーマル原子炉の問題を取りあげようとしたら、

原子炉を作るつもりでいた、その番組のスポンサーだった某電器会社が「ダメ。」と言ったので、企画が没になったりするわけです。

これでは、真実は見えてきません。

NHKの報道が、完璧だとは思えませんが、少なくとも、視聴者が少しずつお金を出し合っているわけですから、特定の番組が

特定の団体の圧力の影響を受けるという可能性は低い。そして、何だかんだいっても日本は広い。

日本のどこでも見られるのはNHKだけです。こうなると、一種のインフラストラクチャーですから、

やはり存続しないとまずい。


そして、どのような会社でも、ある程度の大きさになれば、ほぼ絶対と言っていいほど、不祥事が起きます。

メーカーなんか、工場勤務の人まで含めれば何万人という単位ですから、毎日どこかで不祥事が起きている、といっていいほど、

と、あるメーカーの方から聞いたことがあります。


NHK職員が不祥事を起こしたから、受信料を払わない、という論理はおかしいと思います。

不祥事自体はけしからんけど、NHK全体としては、番組を予定どおり放送しているし、

ニュースの内容は、まず真実でしょう。そう思っているから、視聴率トップ10のうち9つはNHKなのでしょう。

つまり、不祥事とは別に、NHKは債務を履行している。これに対する対価を支払う義務は、職員が不祥事を起こしたから、といって消えません。

その論理を一般的に適用するなら、

自動車会社の社員が痴漢をしたら、クルマのローンは支払わないで良い。

電力会社の社員が、覚醒剤で捕まったら、電気料を払わなくて良い。

石油会社の社員が、酔っぱらって人を殴ったら、ガソリンスタンドでただでガソリンを入れて良い。

新聞社の社員が泥棒をしたら、朝、キオスクの新聞を、お金を払わずに持っていって良い。

ということになるのではないでしょうか。

「俺はNHKの受信料なんざ、払ったことが無い」

という人がいますが、見ているのですよね?払わない人がいるのに見られるのは何故でしょうか?

大多数の人が不祥事云々に関わらず、受信料を支払っているからですよ。

不払いの人が多いままでは、受信料は下がらない。

「不祥事」や「経営が信頼できない」ことを理由に受信料を払わない人は、NHKに文句を言う権利はない。

対価を支払っているからこそ、文句を言えるのです。

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2008.05.27

「サマータイム導入に賛意=自民に積極検討を指示-福田首相」←早く仕事を始めて、早く終わらないと意味がない。

◆記事:サマータイム導入に賛意=自民に積極検討を指示-福田首相(5月26日21時1分配信 時事通信)

福田康夫首相は26日午後、自民党地球温暖化対策推進本部の野田毅委員長と首相官邸で会談し、

サマータイム制度の導入について「国民の意識改革に役立つことを積極的にやってほしい」と述べ、

前向きに検討するよう指示した。また、記者団に対し「私はやってもいいんじゃないかなと思っている」と述べ、同制度に賛意を示した。

サマータイムは、夏季に時計を1時間進めて、昼の時間を長くする制度。省エネにつながると期待され、

超党派の議員連盟が制度導入の法案提出を目指している。


◆コメント:サマータイムは昼の時間を「長くする」のではない。「早く始めて、早く終わる」のだ。

時事通信の記事に、

サマータイムは、夏季に時計を1時間進めて、昼の時間を長くする制度。

とありますが、違います。長くするのではなく、昼間の時間を1時間「ずらす」のです。

バッカだなあ。昼間の時間を長くして、どうして省エネに繋がるの?人間の活動時間が長くなったら、余計エネルギーを使うじゃないか。

どうも、基本的なことが分かっていないまま、議論が進んでいるような気がします。

私は、イギリスにいたことがあるので、経験しました。世界地図を見ると分かるけど、ヨーロッパの大都市の緯度は日本より高い。

イギリスなんか、北海道よりも北にある(さほど寒くないのはメキシコ湾流のおかげです)。

このため、夏と冬とでの昼間の長さの差が激しい。冬は朝7時を過ぎても暗く、夕方は16時頃真っ暗になりますが、

夏は3時過ぎから明るくなって、夜は22時近くなっても昼間の様に明るい。

だから、夏は時計を1時間早めるのですが、夏時間といっても3月の最終日曜から、10月の最終日曜まで、と結構長いのです。

始めの日だけ、ちょっと辛いわけ。昨日までの朝7時が8時になってしまう(時計を早めるとはそういうことです)ので、1時間早起きしなければなりません。

が、その後はすぐになれます。

ポイントはですね。サマータイムが意味を為すのは、イギリス人(他の欧州諸国も似たようなものでしょう)は、定時に帰るからだ、ということです。

最初、ホントに驚きました。時計が夕方5時になった途端、潮が引くように、みんな、さーっと退社するのです。

で、パブで一杯やって、さっさと帰宅する訳です。そして、明るいけど、11時ぐらいには寝てしまう。

これじゃないと、サマータイムを特に省エネの見地から導入したいのであれば(元々はそういう目的じゃないのですが)、意味がない。


◆日本で導入するなら、残業はしない、ということを徹底しないと、余計働いてエネルギーを消費することでしょう。

前述の通り、英国人は、滅多な事じゃ残業なんてしませんから、サマータイムが意味を持ってくるのですが、

残業が当たり前の日本人には、これがどうしても感覚的、習慣的に馴染みにくいのです。

実際、英国にいたとき、私の上司の日本人はこういいましたよ。

この、サマータイムってのはいいね。明るいからね。いくらでも遅くまで仕事できるね。

ちーがーう、っての。分かってないなー、このオッサン。と思いました。私。

そして、日本人って形式主義になるんだよね。

クールビズだってさ。涼しい格好をする。スーツを着ない。ネクタイも締めないで良いから、冷房をなるべく使わないってのが本質でしょ?

ところが、国会みてても、明らかに国会議事堂、ガンガンエアコン使ってますね。

民間企業も同様でしょ? クールビズの服装するだけで、結局エアコン使って、はい、環境を考えてますよ、と。

考えてないだろう。

私が形式主義と書いたのはそういうことです。

だから、サマータイムを導入するのなら、昼間を長くするのじゃなくて、あくまでも昼間の時間を1時間早める。

そして朝の涼しい時間から働いたり勉強を始めて、早く終わる。定時に終わる。

早く帰って、早く寝る、という意識を能動的に実行しなければ、意味がないと思います。

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2008.05.26

「Always 続・三丁目の夕日」をDVDで見ました。良い映画ですね。

◆映画を見て得た感動を言語化するのって、難しいですね。

芸術作品を言葉で評価するのは、難しいことですね。

私が音楽についてしばしば書いていますけれども、それは、ある音楽を聴いたときに、

私がどういう、感情を揺すぶられるか、という主観的な言葉の羅列に過ぎません。

私は、映画は音楽よりも更に詳しくない世界なので、どういう点に着目して書くと、

その良さが、他人に伝わるのか、大変難しい。訳の分からない文章になるかも知れません。

既にこの映画を見た方も多いでしょうが、これはあくまで私が見た感想を書いたものです。


◆まず、思いつくまま、書きますが・・。

この一連の映画を名作たらしめているものは、なにか。

脚本は勿論ですから、それ以外で。


思いつくままに書きますと、キャスティングの良さ。

主要な登場人物は勿論、脇役、ワンシーンしか登場しないような端役にも、上手い役者さんばかりを使っている。

戦争で妻子をなくした宅間医師約の三浦友和さん。奧さん(山口百恵さんですな)は、前作を見て、

「パパ(三浦さん)が今まで出た中で一番いい映画ね」

とおっしゃったそうですね。嬉しいでしょうね。三浦さんも。

ヒロミ(小雪)を口説きにくる大阪の金持ち役の渡辺いっけいさん。

鈴木トモエ(薬師丸ひろ子)の昔なじみ(以上?)で、偶然、日本橋で再開する人、上川隆也さん。

ヒロミのダンサー仲間の一人に、貫地谷しほりさん。

鈴木オートに一時、娘を預かってもらう、平田満さん。

鈴木則文(堤真一)の戦友、牛島役の福士誠治さん。

小学校の先生役の吹石一恵さん。

やはり、脇が上手いと、あるいは、役にぴったりだと、芝居が締まりますよね。

そして、音楽。何とも言えず郷愁を誘う音楽が、繰り返し流れますが、あれが映画のノスタルジックな、

或いはロマンティックな雰囲気の演出に貢献しています。これは全て佐藤直紀氏の作曲。

1970年生まれ。東京音大作曲科卒。

◆理屈をこね回すのは止めます。24時間で2回見ました。

「止めます」、というか「出来ません」。映画を作る過程とか、この作品で多用されている(昔の風景を現実化するためです)

ヴィジュアル・イフェクトに関しては全く分からないからです。

だから、ありきたりな表現しかできません。悪しからず。


私は、映画がヒットして2年ぐらい遅れてDVDで見る、非常に「どんくさい観客」です。

正編を見たのがまさにそれで、劇場公開は2005年だったのに、去年見ました。

続編はもう少しマシで、半年遅れぐらいです。

5月21に続編のDVDが出るというので、予約していたのです。

木曜に届いていたのですが、昨日見ました。

前作同様、胸がキュッと苦しくなるほどの切なさと懐かしさと温かさを感じました。

人間の持っている、美しい心が綺麗に描かれていて、胸に沁みます。

今日になっても、昨日見た映画の数々のシーンが、頭に浮かび、落ちつきません。

我慢できず(我慢する必要はないのですが)、今日もう一度見ました。

見終わった後に、ほのぼのとした気分になる、ひとときでも「幸せ」になった気分にしてくれる。

私にとって、正・続の「ALWAYS 三丁目の夕日」は、そういう映画です。

付属の資料を見て知りましたが、監督をはじめ、映画の製作に携わった人は皆、

実際は昭和30年代前半を知らないのですね。

それで、あらゆる資料を集め、コンピュータを使ってのヴィジュアル・イフェクトを

駆使して、見事に当時の風景、事物を再現している。

さすが、日本人の丁寧な仕事だな、と思いました。

私はいつも書きますが、人を嫌な気持ちにさせることは、どんなバカでも出来ます。

しかし、人を喜ばせる、楽しませる、感動させるというのは

大変な努力が必要なのですね。立派だと思います。

まだ見ていない方には、是非お薦めします。
正編は、ALWAYS 三丁目の夕日、続編はALWAYS 続・三丁目の夕日です。

それでは。

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2008.05.25

「<療養病床>削減を断念『25万床維持必要』厚労省」←厚労省。最初から「必要」と知りながら削減しようとしただろう。

◆記事:<療養病床>削減を断念「25万床維持必要」 厚労省(5月24日15時0分配信 毎日新聞)

長期入院する慢性病の高齢者向け施設である医療型「療養病床」(25万床)を11年度末までに4割減らす計画について、

厚生労働省は削減を断念し、現状維持する方針に転換した。都道府県ごとに需要を調査した結果、25万床前後の確保が必要と判断した。

厚労省は療養病床削減により医療給付費を3000億円削減する方針だったが、今回の計画断念で高齢者の医療費抑制政策全般にも影響を与えることは必至だ。

政府は06年2月、「入院している人の半分は治療の必要がない」として、当時38万床あった病床のうち介護型療養病床(13万床)を全廃し、

医療型療養病床を4割減らして15万床にする方針を決定。達成に向け、「医療の必要度が低い」と判定された人の入院費を減額し、

そうした入院患者を多く抱えていた場合は病院経営が成り立たなくなるようにした。

しかし一連の病床削減策は、入院先を求めて住み慣れた地域をやむなく離れたり、自宅にお年寄りを引き取った家族が介護に悲鳴を上げるケースなどを生んだ。

「患者追い出しを誘導し、行き場のない医療難民を大量に生む」との強い批判も招いた。

このため厚労省は07年4月、医療型療養病床のうち回復期リハビリ病棟(2万床)を削減対象から外したうえで、

都道府県を通じて実情調査。必要とする療養病床数を積み上げたところ、当初計画を7万床上回る約22万床に達することが判明した。

一方で削減対象から外したリハビリ病棟は今後少なくともいまの1.5倍、3万床程度は必要になるとみられている。

需要数を合わせると現状と同じ25万床前後となり、削減計画の見直しに追い込まれた。


◆コメント:この記事をよく読むと、厚労省はとんでもないことをしていることが分かる。

いいですか。医療行政、本当にいい加減ですよ。

記事の中から指摘する。

政府は06年2月、「入院している人の半分は治療の必要がない」として、当時38万床あった病床のうち介護型療養病床(13万床)を全廃し、

医療型療養病床を4割減らして15万床にする方針を決定。達成に向け、「医療の必要度が低い」と判定された人の入院費を減額し、

そうした入院患者を多く抱えていた場合は病院経営が成り立たなくなるようにした。

06年2月、「入院している人の半分は治療の必要がない」としてとあるが、「半分は治療の必要がない」とした根拠は何だったのか。

必要の無いケースも中にはあっただろうが、それがちょうど全体のぴったり半分である訳がない。

要するに、「半分ぐらいはいらねえんじゃないの?」といういい加減な、「見通し」だろう。

その結果、
しかし一連の病床削減策は、入院先を求めて住み慣れた地域をやむなく離れたり、自宅にお年寄りを引き取った家族が介護に悲鳴を上げるケースなどを生んだ。

「患者追い出しを誘導し、行き場のない医療難民を大量に生む」との強い批判も招いた。

いきなり、介護型療養病床を全廃したら、こういうことが起きるのは、目に見えている。

このように、「これを実行したら困る人が出る」ことを承知しながら、本当に実行するのが厚労省の施策にたびたび見られる傾向である。


それで、余りにも国民の不満の声が高まったので、泡を食って、
厚労省は07年4月、医療型療養病床のうち回復期リハビリ病棟(2万床)を削減対象から外したうえで、

都道府県を通じて実情調査。必要とする療養病床数を積み上げたところ、当初計画を7万床上回る約22万床に達することが判明した。

これは、何を意味するか。

前述したとおり、「入院している人の半分は治療の必要がない。」と宣言した時点では、調査していなかった。ということですよ。

最初から、入院している人の実態を調査すれば、22万の療養病床が必要であることが、分かった筈である。

毎日新聞は、事実を淡々と書いているが、それが大問題であることを強調するべきなのだ。全く役に立たねえな。

新聞が書かないから、私が書く。

序でに書き加えるならば、この件とか、後期高齢者医療制度とか厚労省の医療費の国庫負担削減に向けた強い姿勢は、

紛れもなく小泉純一郎元首相の置きみやげである。奴が厚労相になったとき、各種健保の窓口本人負担が1割から2割になった。

首相のときに、2割から3割になった。このときは、当時の坂口厚生労働大臣が、健康保険財政には余裕があるからその必要はない、

と反対したのに、上げたのである。とにかく、小泉はコイズムという本を読むと分かるが、医療費の国庫負担を引き下げたくて仕方がない人間なのである。

どうしてここまでムキになるのか、それは分からない。ただ、小泉政権時代に方針として打ち出したことがそのまま安倍晋三→福田康夫に、

引き継がれている。福田康夫に、「どうしても後期高齢者医療制度が必要である理由を合理的に説明せよ」と尋ねても、

多分、説明出来ないだろう。

結論。今の医療費の国庫負担削減を目的とする諸制度改悪は、合理性が無いものが殆どだ、と見ていい。

第一「国庫」の財源は何ですか?税金でしょ?その税金を納めている国民が困るような税金の使用方法(必要なところに使わないこと)が、

認められて良いはずがない。

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2008.05.24

弁護士の仕事に、「予防法務」があることを知りました。

◆「ホカベン」についての記事を書いたのがきっかけです。

10日ほど前。私はテレビドラマ「ホカベン」で改めて思い知る人間の醜さ(ココログはこちら)という記事を書きました。

そこで私は、

「このドラマは、きれい事を並べるのではなく、世の中の現実をリアルに描いているのがいい。

弁護士はドラマに登場する弁護士がいうように、クライアントの為ならどんな手段も使う。そういう汚い現実もある。

という趣旨のことを(それだけではありませんが)、書きました。

翌日、私の日記を以前から読んで下さっている、今は法科大学院で弁護士を目指して勉強している方からメールを頂きました。


◆弁護士を目指している方からのメールの趣旨。

メールを下さった方は、法科大学院(司法試験制度が平成14年に変わり、今、司法試験を受けるためには、法科大学院課程を修了することが必須条件なのです)

で勉強中の女性です。

その方のメールの要旨は次のようなものでした。

自分は弁護士になりたくて努力を重ねてきたが、最近、世の人々が想像以上に弁護士に対して

「悪い」イメージを持っているらしいことがわかり、ショックを受けた。

それ以来、ブログで「弁護士」という言葉に敏感になっている。

好意的に書いてくれる人もいるが殆どは悪口だ。そんな職業を目指していると思うと悲しくなる。

自分は、「ホカベン」における堂本灯(主人公。新米弁護士。演ずるのは上戸彩)のような「人権派」弁護士ではなくて、

企業法務を専門とする大手法律事務所で働きたいと思っている。

しかし。

大企業の味方をして、まずいことを隠蔽したり、汚いことでも平気でしてやろう、とか、金儲けをしてやろう、

とは、全く考えていない。自分は争い事が嫌いだ。訴訟など嫌いだ。

ちょっと、一旦区切ります。ここが大変興味深いと思いました。争い事や訴訟が嫌いで弁護士を目指すとは?

と思いました。続けます。
だからこそ自分は予防法務に強い関心を抱いている。

弁護士の悪い面だけを世間の人たちに見て欲しくない。ご理解頂きたい。

私が要約してしまうとこのようになりますが、この文章の見事なこと。理路整然、簡潔明瞭。

法科大学院で勉強中の院生さんです。私の子供でもおかしくない年代の女性が書いたものですが、

それは、まぎれもなく、教育も教養もある方の文章でした。(そういうことは、一目瞭然です)。

これ、もっと「普通の」女性だったら、ヒステリックな文体になってもおかしくないのですが、

この方は、高度な知性と、感情を抑制する理性を兼ね備えた、非常に優秀な方だと思いました。


◆後片付けばかりが弁護士のやることではない、ということです。

予防法務(かなり新しい概念のようです。ウィキペディアの予防法学の説明も読んで下さい)。

つまり、紛争(争い事)が起きてから裁判にして、解決するのではなく、争い事が起きないように、予め手段を講ずる。

その目的のために、法律の知識を駆使する。近年、急速にこういう考え方が広まりつつあるようですね。

これは良い動きですよね。病気になってから治療するのではなく、病気になるのを防ぐ為の「予防医学」になぞらえると、良く分かります。

さらに詳しいことが分かるサイトがあるのですが、リンクを貼れないので、Googleで「後片付け 弁護士 仕事」を検索して下さい。

多分最初にヒットすると思いますが、そのサイトでは、具体的な弁護士が行う、「予防法務」の実際の例が書かれています。

私が法律を勉強したのは(勉強したうちに入りませんが)四半世紀近い昔です。そのころ、こういう概念はありませんでした。

人間が考え出すのは悪いことばかりでは無さそうです。

この方には、本当にお礼を申し上げます。

メールを下さらなかったら、私は、「予防法務」をずっと知らないままだったことでしょう。

勉強、大変でしょうが、争い事を防ぐ弁護士になりたいという志を果たして頂きたい、と思います。

それでは、今日は、この辺で。失礼します。

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2008.05.23

「大阪府職員の給与12%以上カットへ 組合は猛反発」←何を甘いことを言っているのだ。

◆記事:大阪府職員の給与12%以上カットへ 組合は猛反発(ANN 22日19時50分更新)

橋下知事が大胆な財政再建を進める大阪府が、ついに府の職員の給料カットについて具体的な数字を組合側に提示しました。

総額352億円、給料が平均12%以上のカットです。財政再建のため、橋下知事は今年度から1100億円の歳出削減を目指していて、

22日に大阪府は、そのうち352億円を人件費カットで賄う案を労働組合に提示しました。

給料のカットは3年間で、知事本人は30%、管理職以外では10%ですが、若手職員には配慮して削減率を下げるということです。

大阪府・橋下徹知事:「府民サービスか人件費か二者択一なら、人件費に斬り込んで行かざるを得ない」

大阪府労働組合連合会・新居晴幸執行委員長:「橋下知事に一歩も譲れない線として厳命されているなら、我々としても妥協の余地はない」

さらに、退職金も5%カットされます。長年働いてきた報奨としての意味合いを持つ退職金をカットするのは極めて異例で、

実行されれば都道府県レベルでは初めてです。


◆コメント:「財政改革プロジェクト試案」では、高齢者、乳幼児医療費助成、救命救急センターへの助成、警察官の数まで減らすんだろ?

橋下知事は、「聖域無き財政改革」という、小泉元首相の言葉をそっくりそのまま使い、4月11日に「財政改革プロジェクト試案」を発表した。

それは、大阪府のサイトの中の、大阪府/府政情報の公表で直接見ることが出来る。

が、あまりにも詳細にわたっている。

ポイントをまとめると次のようになる。

【財政再建試案ポイント】

一、安威川、槙尾川両ダムは凍結

一、警察官を520人削減

一、私学授業料軽減の上限を年収680万円以下に引き下げ

一、小学校1、2年生の35人学級を廃止

一、高齢者や乳幼児の医療費は自己負担1割

一、救命救急センターの運営補助を廃止

一、20年度の市町村への支出金79億円カット

一、体育会館は売却、上方演芸資料館(ワッハ上方)は移転

要するに平成20年度(今年度)だけで、1,100億円の収支改善を目指し、そのためには聖域を設けないそうだ。

その考え方が間違っている。行政の裁量でみだりに減らしてはいけない予算、義務的支出がある。

医療費、教育費、治安維持に係る費用。様々な社会保障費がそれに当たる。

ところが、「聖域を設けない」橋下知事は老人や乳幼児に対する医療費の助成、救命救急センターへの助成を削減し、

私学助成を削減し、2年間で520人の警察官を「削減」し、表には載っていないが、大阪府が運営するオーケストラ

大阪センチュリー交響楽団への補助金をゼロにする、といっているのだ。

これは、完全に小泉流なんだよ。社会的弱者は消えて下さい、と宣告しているに等しい。

オーケストラの補助金をいきなりゼロにすることはないだろう。スポンサーが簡単に集まるわけがない。

解散を余儀なくされるかも知れない。音楽家は路頭に迷う。


これだけ、府民を痛めつけておきながら、大阪府職員は、無傷でいられると思っていたのか。

民間では、バブル崩壊後の長い不況の間に、大勢リストラされて、死を選択した人もいるというのに、

たかが12パーセントの給料カットでガタガタ騒ぐんじゃねえ!

退職金5パーセントカットぐらい当たり前だろう。お前らの給料の元である税金を納めている納税者に、

「改革」の名の負担が課せられるときに、その税金で食っている公僕がのうのうと楽な暮らしをしていたら、

本末転倒。順序が逆。まずは、府職員、府議会議員の給料をカットする。議員の政務調査費も廃止。

それが最初に来るのが道理というものだ。

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2008.05.22

【音楽】5月21日はモーリス・アンドレ(トランペット奏者、1933~)の誕生日です。

◆モーリス・アンドレとは、フランスの天才トランペット奏者です。

以前から、拙日記をお読み頂いている方は、ご記憶かも知れません。

この人の事は過去、何度も取りあげましたが、今年もやらせて頂きます。

モーリス・アンドレが初来日したのは、1973年で、その時にはテレビを通じてしか聴けなかったのですが、中学生だった私は唖然としました。

そして、それまで、ピアノとヴァイオリンぐらいしかソロなんか要らないよ、と思っていた世のクラシック・ファン(の全部ではないけれど)の

認識をも変えてしまった。トランペットも立派なソロ楽器となりうるということを、有無を云わせず納得させられました。

驚嘆するというのは、ああいうときのことを云うのでしょう。

彼が吹いているのは、普通のブラスバンドで使うトランペットよりも調性が高い、「ピッコロ・トランペット」(その中にも何種類もありますが)、

というものです。吹き方の基本は同じですが、音域が高くなると云うことはそれだけ、「キツイ」んです。

私なんかだったら、出すだけでもしんどいような高音域で、モーリス・アンドレは、完璧にこの楽器をコントロールします。

能書きはこの辺にしましょう。


◆音楽です。タルティーニ、アルビノーニのトランペット協奏曲全楽章です。

これから、お聴かせするのは、今から34年前。1974年の録音です。CDがこの世に出て、すぐCD化されたのですが、

残念ながら、今は廃盤なのです。だから、リンクを貼れないのですが、Yahoo!オークションでたまに出品されていることがあります。

名前だけ、書いておきます。フランスの「エラート」というレーベルで、「バロック・トランペット音楽の饗宴 アンドレ&マリナー」です。

マリナーとは、伴奏をしている、セント・アカデミー・イン・ザ・フィールズというオーケストラを作った、ネヴィル・マリナーという、

指揮者のことです。二人ともご存命ですが、残念ながら現役からは退いておられます。


◆タルティーニのトランペット協奏曲

タルティーニ(1692-1770)はバロック時代のイタリアのヴァイオリニスト兼作曲家です。

この曲も元々はヴァイオリン協奏曲だったと思われます(当時のトランペットでは、こんなの吹けませんから)。

しかし、モーリス・アンドレの手にかかると、「そんなん、どっちでも、ええやん」という気持ちになります。

元気の良い第一楽章からどうぞ。





穏やかな第二楽章です。





さあ、第3楽章すごいですよ。速い三連符を綺麗に吹ききるタンギングの素晴らしさ、冴え渡る高音。アンドレの腕が鳴ります。





如何ですか。私は子供のころ、彼が来日したときに、このタルティーニを吹いたのをFMで聴いたのですが、あまりの上手さに「我が耳を疑い」ました。


◆アルビノーニのトランペット協奏曲

アルビノーニと云うと、「アルビノーニのアダージョ」で有名ですが、あれは20世紀になってから、他の人が手を加えたものなのです。

このトランペット協奏曲も多分、ヴァイオリン協奏曲かオーボエ協奏曲でしょうね(アルビノーニは多くのオーボエ協奏曲を書いてます)。

それは、さておき。

早速、のびやかに歌う、第一楽章です。





第二楽章アレグロ。これは、明らかに、モーリス・アンドレが手を加えています。

バロックってのはある程度即興性が認められてますから(デタラメじゃダメですが)。良いんです。

目の回るような速いパッセージを平気で吹きます。





第三楽章はゆっくりしたテンポで、第一楽章とは異なり、切ないです。





締めくくりの第4楽章はアレグロですが、落ちついた程良い音の動きです。





如何でしたでしょうか。エラートという会社は最近、廃盤だったのを一時的にかも知れませんが復刻盤を出しているので、

アンドレの録音もかなり埋もれているのが蘇る(アンドレは、他のレーベルにも録れていますが、エラートが面白いのが多いのです)

ことを期待しております。

お付き合い頂き、ありがとうございました。

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2008.05.20

「米国、四川省内の核関連施設の状況注視」←実はこれが一番おっかないわけです。

◆記事:米国、四川省内の核関連施設の状況注視と 大地震被害受け(CNN.co.jp 2008.05.17)

 中国の四川大地震で、米国務省のマコーマック報道官は17日までに、米国の原子力専門家らが震源地となった四川省にある

核関連施設の状況を注視していることを明らかにした。これまでの分析で、施設に被害が出たとの情報はないとしている。

AP通信によると、米国による放射能汚染などの有無に関する調査はフランスの政府機関、

原子力安全防護研究所(IPSN)が地震で中国の核関連施設に小規模な被害が出たとの報告を受けて開始された。

同研究所によると、中国の国家核安全局(NNSA)は今回のM7.9の地震発生後、核関連施設で放射能漏れなどは報告していないという。

ただ、地震前に解体されていた旧式の施設が軽度の被害を受けたことは明らかにしたという。

これら施設が建設された時期は、耐震基準が厳格に策定されていなかったための被害と見ている。この旧式施設の所在地などは明らかでない。

IPSNによると、中国は四川省内の1カ所に研究用原子炉、2カ所に核燃料生産施設、2カ所に核兵器製造施設を有している。

いずれの施設も今回の地震の震源地から約64キロ─約144キロ離れた地点に位置しているという。

核兵器製造施設に被害があったのかどうかは高度な機密対象の情報だけに不明としている。

AP通信によると、ワシントン駐在中国大使館の報道官は、地震による核関連施設への影響に関する情報はないとしながら、

救援活動はあらゆる結果を想定して実施していると指摘した。


◆コメント:要するに、中国の核施設(核兵器も含む)関連施設の相当量が、被災地に存在しているのです。

引用したのは三日前のCNN日本語版の記事ですが、先ほどニュースでも同じようなことを云っていましたね。

アメリカの軍事関係者や原子力関係者は、中国の地震で何が怖いって、既に、壊れた各施設や、収納されていた核兵器がぶっ壊れて、

放射能が漏れているのではないか、ということをものすごく心配しているようです(日本の専門家も同様でしょうが、何もコメントを出さないだけでしょう)。

核兵器が爆発するということはないでしょうが、原子炉がある、ということは、ウランがあるわけです。

よく原子力発電所の写真で使用済み核燃料が、巨大なプールに沈めてありますね。

あの、プール=器が壊れたら、水が流れ出します。水自体が放射能に汚染されています。

そして、剥き出しになった核燃料からは、使用済みであっても、近寄ったら人なんかすぐ死んでしまうぐらいの放射能が出ているのです。

今回、地震が起きた四川省を初めとする被災地には、よりによって、こういう各施設(一応平和利用目的の施設も軍事施設も)が、

「密集」していたと言っていい。そこに、マグニチュード8.0のものすごい直下型地震が起きたのです。

やばいです。下手したらチェルノブイリどころじゃない。


上の記事によれば、フランスの政府機関、原子力安全防護研究所(IPSN)は地震発生後、放射能漏れを観測したという「報告」は

出していない、とのことですが、「報告が出ていない=放射能漏れは起きていない」と考えるのは楽観的過ぎます。

中国が地震が起きてから数日間、各国の援助を拒んでいて、その後、急に手のひらを返したように、各国救援隊を受け入れ始めましたが、

私は、その間に一番やばい何かを隠蔽していたのではないか(それが何か、は、私は原子力専門家でも軍事専門家でもないから分からないけど)、

という気がするのです。被災者は早く救出されるべきですが、もしも放射能が漏れていたら危険です。被災者も、今は助かっても、

何年か後に、ガンの発生率が急増する悲劇をもたらすでしょう。

中国政府はその関係で助けがいるなら、見栄を張っている場合じゃないのであって、

各国の専門家の助けを借りるべきです。

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「外資規制、明確化を=対日直接投資促進で-有識者会議提言」←外国の投資家が日本企業を買収しやすくする、という意味なのです。

◆はじめにお礼を申し上げます。

昨日の日記(2000号)に関しまして、多くの方から、メール、コメントを頂戴し、恐懼に堪えません。

ありがとうございます。

今日、全ての方にお返事出来ておりませんが、必ず書きますので、今しばらく、ご猶予を頂ければ有難く存じます。


◆記事;外資規制、明確化を=対日直接投資促進で-有識者会議提言 (5月19日13時1分配信 時事通信)

内閣府の「対日投資有識者会議」(座長・島田晴雄千葉商科大学学長)は19日、対日直接投資促進策の提言をまとめた。

外資ファンドに対する電源開発(Jパワー)株買い増し計画の中止命令などで外資規制の透明性が問われる中、

投資分野の「内外無差別」を原則とした上で、例外的な外資規制の範囲と根拠を明確にするべきであると指摘。

今年度内に外為法など外資規制のあり方を包括的に検討することなどを求めている。

提言は20日の経済財政諮問会議に報告。政府の経済財政運営の基本方針(骨太の方針)に反映させる。


◆コメント:これじゃ、意味がわからないけど、外資系ファンドが日本企業を買収しやすくするという売国奴的提言なのです。

みなさん、それぞれ見るニュースとか新聞とかあるでしょうけど、海外の新聞が何を報じているか、というのは参考になります。

Yahoo!ニュース・海外・海外総合に毎日、英フィナンシャル・タイムズ紙ヘッドライン(この他、ウォール・ストリート・ジャーナルなども)が

のります。19日分のキャッシュを保存しました。英フィナンシャル・タイムズ紙ヘッドライン(19日付)です。

トップに何て書いてありますか?

★日本の内閣府、法人税減税などにより外資の日本企業買収を支援する改革案をきょう発表。[東京]

非常に分かり易いでしょう? Financial Times原文を見ると、
Tokyo set to relax investment stance(日本政府、投資規制緩和)と書いてある。

最初のパラグラフだけ訳します。
日本の内閣府は、月曜、法人税減税や海外からの直接投資に関する規制を劇的に緩和する事など、海外の投資家が日本企業を買収することを促進する改革案を発表する予定だ。

Financial Timesの東京特派員は、これ、どういう経歴の人なのかね。Michiyo Nakamoto(ミチヨ・ナカモト)って日本人が多くを書くのです。

その所為か、分かり易い英語が多いです。

それは、余談ですが、時事通信の書き方だと良く分かんないでしょ?

でもフィナンシャル・タイムズの記事の見出しだけでも、政府が何を使用としているか、わかるでしょ?

何でもかんでも、外国資本締め出しという訳には行かないけど、ただでさえ、色々な海外ファンドが日本企業を鵜の目鷹の目で狙っているのです。

わざわざ、それに、日本人が作った日本の会社を「はい、どうぞ、差し上げます」みたいなことをしなくたっていいじゃないですか。

こういうの、「売国奴」って云うんじゃないの?

海外の資本に買収されたら、外国の会社の日本法人になるわけです。アメリカの会社など、景気が悪くなったら、まず、人員削減しますからね。

容赦ないからね。そういうことが横行して、一体ここは、何処の国なの?という状態になりかねない。

極端な話、以前、ニュージーランドは日本のように郵政民営化したら、海外ファンドに買われてしまった。

日本でそうならないとは限らない。わかりますか。郵便局が全て外国の会社によって運営されることになるのですよ。

このニュース、騒ぎにならないのが不思議です。とんでもない話だと思います。

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2008.05.18

おかげさまで、本日で「JIROの独断的日記」2000回目となります。

◆今日が「JIROの独断的日記」第2000号なのです。

読者の皆様におかれましては、いつも拙日記・ブログ「JIROの独断的日記」を御愛読頂き、

誠にありがとうございます。

この記事が「JIROの独断的日記」の2000本目になります。

ウェブ日記エンピツにアカウントを開き、JIROの独断的日記を書き始めたのが、2002年4月15日です。

それから、今日まで2225日を経ております。つまり、途中随分、サボっております。

一つには書き始めてから最初の半年は、何を書いて良いか分からず、殆ど書かない月もあったためです。

かなり本気で、出来るだけ毎日更新するようになったのは、これは過去にもかきましたが、小柴昌俊・田中耕一両氏のノーベル賞受賞が発表された、

2002年10月頃からです。それ以前の日記は(それ以降も大して変わりませんが)恥ずかしくて、自分では読む気にならないほどのものです。

さらに、途中、疲れて更新出来なかったり、夏休みに更新をしなかった日が予想以上に多かったのですね。

最初から毎日書いていたら、225日前、昨年の10月6日に2000号になるはずでした。


◆ひとえに読者の皆様のおかげです。

2000号と書きましたが、エンピツには、私よりも遙かに長く、毎日日記を更新しておられる方が大勢いらっしゃるので、

2000号自体は、一般的には大した話ではないのです。

ただ、私としては画期的な出来事なのです。

私は子供のころから、自分の日記、普通の日記ですね。これを書いても、殆ど必ず、文字通り「三日坊主」で終わるのです。

その私が、途中、サボった日があるとは云え、「毎日」と云っていいほど日記を更新し、その結果2000回も書いた、ということは、

自分でも信じがたいようなことです。

これを、実現させて下さったのは、読者の皆様です。日記・ブログを読んでメールを下さる方が毎日いらっしゃる訳ではないのですが、

時々、見ず知らずの方がご親切にも

「いつも、楽しみに読んでいます」

と、いうお便りを下さいます。また、御常連の読者の方もいて下さいます。この、「大勢の方に読まれている」という気持ちが、

ものを書くに当たって、大きな励みになります。

ですから、読者の皆様に、今一度、心より御礼申し上げます。

いつも、「JIROの独断的日記」「JIROの独断的日記ココログ版」を御愛読頂き、ありがとうございます。


◆生きた証

私の人生は大したものではありません。所謂「成功」とはほど遠い。

うつ病を発症し、会社に告げています。保守的な会社ですから、私はもはや、絶対に昇格も昇給もしないのです。

それが分かっていても、会社でダラダラ働いていたら、本当にクビになりかねませんから、やる気のある「フリ」をして、働いています。

しかし、孤独です。

そして、お恥ずかしい話ですが、家庭生活、とりわけ夫婦関係もあまり上手く行っておりません。これには色々事情がありますし、

愚痴になるので、詳細を書くことはご勘弁下さい。

つまり、私は家庭でも会社でも、孤独です。元々友人を必要とするタイプではないので、物理的に独りでいることは苦痛ではないのです。

しかし、私が私である所以、私の自我、とでも申しましょうか。それを分かってくれる人が現実社会にいないのは寂しいことです。

私は、社会的にも個人的にも大したことが出来ませんでした。

家内にも息子にも読ませたことはありませんが、将来、息子にはこの日記の存在を教えたいと思います。

ここに、これまで書いた2000本の日記。大げさに云えばこれだけが、私が生きた証、なのです。

と、極めて私的なことを書いてしまいました。


◆最後に、音楽。

これからお聴き頂くのは、昨年から私がすっかり気に入っている、ジャーマン・ブラスの演奏で、

過去、何度載せたか分からないほどなので、「またか」とお思いになるかと思います。すいません。

ヴィヴァルディのソロ・ヴァイオリン協奏曲をバッハがチェンバロ独奏用に編曲したBWV972を、

ジャーマン・ブラスのトランペット奏者、これからお聴き頂く演奏でソロ・トランペットを実に上手く吹いている人ですが、

この人がジャーマン・ブラス用に、さらに編曲したものです。

私の中では、私のテーマ曲のようになっておりまして、何かというとこの演奏を聴きたくなります。

お付き合い頂けるでしょうか?いずれの楽章も演奏時間は大して長くありません。3分程度です。

BWV972、第一楽章です。





第二楽章です。





第三楽章です。





今後とも、駄文にお付き合い頂ければ幸甚です。

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「<教育再生懇談会>小・中学生の携帯使用を制限 報告に盛る」←「報告」の詳細はともかくとして子供に携帯は要らないと思います。

◆記事:<教育再生懇談会>小・中学生の携帯使用を制限 報告に盛る(5月17日19時31分配信 毎日新聞)

政府の教育再生懇談会(座長・安西祐一郎慶応義塾塾長)は17日、東京都内で開いた会合で、

6月初めにまとめる報告書に小・中学生の携帯電話の使用制限を盛り込む方針で一致した。

報告書は小・中学生に極力、携帯電話を持たせないよう保護者らに促す一方で、所持する場合には法規制をかける内容となる見通しで、今後、論議を呼びそうだ。

町村信孝官房長官は会合で「携帯を使った犯罪に子供が巻き込まれている以上、ある程度の規制の検討も必要だ」と明言。

出席者からは「携帯依存症が懸念される」など携帯電話所持に否定的な意見が相次いだ。

こうした意見を踏まえ、報告書には

(1)小・中学生に携帯電話を持たせない

(2)機能を通話と居場所確認に限定する

(3)有害サイトへの閲覧制限を法的に義務付ける--などの内容が盛り込まれる見通しだ。

ただ、(1)に関しては実効性が問題視されており、

(2)の携帯電話は商品開発が進んでいない。

(3)には「表現の自由」との関係で異論がある。

会合では携帯電話・PHS4社の担当者が、有害サイトへの接続を制限するフィルタリングサービスを説明したが、

町村氏は「携帯会社に任せず規制を考えることも大切だ」と、法規制の必要性を強調した。

小・中学生の携帯電話使用にはGPS(全地球測位システム)の居場所確認機能を念頭に

「安全・安心の視点から普及している」との肯定的な意見もあり、法規制実現は難航も予想される。

内閣府によると、携帯電話・PHSの普及率は小学生31.3%、中学生57.6%で、大半がインターネットも利用。

有害情報に接し犯罪に巻き込まれるケースも出ている。


◆コメント:本当に携帯が必要な人はどれぐらいいるのでしょうね。

「携帯電話は現代生活に欠かせない、アイテム」などというセンテンスを雑誌などで良く見かけるが、本当にそうであろうか?

人類(クロマニョン人などの新人)の誕生は20万年前だが、携帯電話が誕生したのは、今からちょうど20年前の1988年である。

当然のことながら、それまで人間は携帯電話を全く使わないで生活していたのである。

一番初期の携帯がどんなものか知りたかったら、故・伊丹十三監督の「マルサの女」という国税庁査察部の活動を描いた映画を見るといい。

それは、すごいシロモノで、ショルダーバッグぐらいの金属(に見える)箱に、なんと昔の黒電話(家庭にあったあの電話機)の受話器と、

ダイヤルが付いているのである。恐らくものすごく重かったと思う。個人で持っている人など、勿論おらず、査察部のような特殊な仕事にたずさわる人だけが、

使ったのである。当時、20年後、今のように殆ど全ての人が携帯電話を持っている世の中など、誰も想像しなかった。

現代でも携帯「電話」を本当に必要とする人は、大人でも限られると思う。

容態がいつ急変するか分からない患者を抱えたドクターとか、営業で外回りをしていて、その間に顧客から電話がかかってくるかも知れない人とか、

そういう人は確かに必要だろう。が、電車の中で皆が何をしているか見ていると、メールかゲームで遊んでいる。

大人ですら、その程度である。携帯「電話」として、本当に緊急の連絡を受ける必要がある「小中学生」など、いるのだろうか?

勿論、個別のご家庭の事情により、無いと困る、というケースもあるだろうが、多くは子供に「皆も持っているから」とせがまれて、買い与えたのではないか。

余談ながら、私は息子を私立の中高一貫校に入れているが、校則で、生徒は学校に携帯を持ってきてはいけない、という項目がある。

これだけで、この学校を受けさせようというほど私も単純ではないが、「なかなか、いい」と思った。

この校則に関係して、生徒の親と学校が揉めたことは、全くない。中高生が携帯を持っていなくても全然生活に支障が無いことは、ほぼ明らかである。


◆携帯を持たせると、子供が親の知らないコミュニティに属してしまうかも知れないことが危険なのだ。

昔、携帯が無い頃、一般家庭で外部との通信手段は、一回線の固定電話しかなかった。敢えて云えば他には郵便(手紙)、電報だけだった。

このため、家族の誰かに電話がかかると、他の家族はそれを認識することが出来た。

年頃の娘に男友達から電話がかかる。頑固親父が取り次がない。娘がそれを知り、多いに揉める。というのは、

昔の「ホームドラマ」の「ベタ」な演出であった。

携帯を子供に持たせたことにより、その状況が一変した。子供が親の知らないうちに、親の知らない得体の知らない人間と、

連絡を取り合うことが可能になった。相手が多くなると、親が知らない、子供だけのコミュニティが誕生する。

そして、それが、必ずしも健全なものばかりではないことは、確かにある種の犯罪の増加に寄与している。

2003年に東京都稲城市の小学校6年生の少女4人が、渋谷へ行くと言い残したまま行方不明になり、数日後、

渋谷のマンションに手錠をはめられて監禁されていて、警察が踏み込んだ時、犯人は自殺していた、という気味の悪い事件があったが、

覚えておられないだろうか?

◆記事:小6女児、4人不明 東京・稲城市から「渋谷へ行く」言い残し(毎日新聞 2003.07.16 東京夕刊)

東京都稲城市内に住む小学校六年の女子児童四人(十一-十二歳)が今月十三日、「渋谷の方に行く」と言い残して外出したまま、

行方不明になっていることが十六日、警視庁の調べで分かった。四人とも自宅を出た後の足取りは分かっていない。

四人は同じ小学校の同級生で、これまでに家出歴はないという。

警視庁は、渋谷区の繁華街に捜査員約六十人を出すなどして、行方を捜しており、

「四人組の女の子を見かけたら警察に届けてほしい」と情報提供を呼びかけている。

調べによると四人は、十三日午前十時ごろ、「渋谷の方に遊びに行く」と家族に言い残し、自宅を出た。

同日夜になっても帰宅しなかったため、家族が稲城中央署に捜索願を出していた。

所持金はそれぞれ数千円で、外出後は携帯電話もいっさい通じないという。



◆記事:監禁?不明4女児を保護 室内で男性自殺? 東京都内のマンション(読売新聞 2003.07.17 東京夕刊)

東京都稲城市に住む小学6年の女児4人が13日から家を出たまま行方が分からなくなっていた事件で、

4人全員が港区赤坂2丁目にある短期賃貸マンションの一室で保護された。4人にけがはないが、うち2人は衰弱が激しいという。

女児がいたのと同室の別の部屋の中で男が死んでおり、警視庁は女児が男に監禁されていた可能性があるとみて関連を調べている。

調べでは、4人が見つかったのはマンションの「インターナショナルプラザ赤坂NO1」11階の1101号室。

17日午後0時14分、「手錠をかけられた小学6年の女の子が、助けを求めてきた」と女性から110番通報があった。

警察官が駆け付けて4人を保護し、3人を病院に運んだ。4人ともおもちゃの手錠をかけられていた。

手錠の一方を、水の入ったプラスチックのタンクにつながれていた女児もいた。

死んでいた男は30歳代とみられ、頭からポリ袋をかぶっており、警視庁は、自殺した可能性があるとみて調べている。

男はベッドの上で死んでいた。ベッドの下には練炭があった。4人のうち12歳の女児が部屋を出て、

外にいた女性に助けを求めたという。現場は営団地下鉄赤坂駅の南約300メートル。マンションや事務所が立ち並ぶ一角。

4人は稲城市立小学校に通う11~12歳の同級生で、11歳2人と12歳2人。

13日午前10時ごろ、それぞれ「近所の体育館に行く」などと言って自宅を出たが、夜になっても帰宅しなかったため家族が捜索願を出していた。

4人のうち1人が同級生に「渋谷に行く」と言っていたため、警視庁が渋谷などの繁華街で捜していた。

この事件は、当然週刊誌などがこぞって取りあげたが、要するに、少女を巧みに携帯で誘って渋谷に呼び出し、

監禁し、売春をさせていた悪党がいたのである(この事件の少女たちは監禁されていただけだったが)。

この当時、どの程度「出会い系サイト」が会ったか分からないが、その類が関係していたのだ。

世の中には狡猾で、残酷で、凶悪な人間がいるということを良く知らず、判断力の無い子供だけが、バーチャル・コミュニティを作り、

それに、大人の悪党が目をつけた訳である。この他、携帯のサイトで知り合った男に1対1で会い、車に乗せられて、

どこかへ連れて行かれて、殺された子供の事件など、枚挙に暇がない(これは、はっきり云って被害者も軽率なのだが)。

携帯を持った小中学生の全員が、そういうアホな行動に出ることはなかろうが、親の知らないところで、子供が見ず知らずの人間と

連絡を取りうる状態は、危険が大きい。

「教育再生懇談会」とやらの報告全文を読んでいないから、その内容に関してはまだ、賛成とも反対とも言えないが、

子供に携帯は原則として不要である、という考え方は間違っていない、と私は考えている。

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2008.05.17

5月16日生まれの指揮者、オトマール・スウィトナー氏をご紹介しましょう。

◆オトマール・スウィトナー(指揮者)(1922~)

この指揮者は私と同年配以上で、20数年前、N響のコンサートに行ったり、テレビで見ていた方には懐かしい筈だ。

N響は、以前書いたが、有馬大五郎氏という偉い人のおかげで、スウィトナー、サヴァリッシュ、ホルスト・シュタイン

という、名指揮者が毎年呼べたのである。本当に有難いことであった。当時の日本にとっては夢のような現実だった。

音楽を聴き始めて、ロクに分からない(いまだに分かっていないが)子供の私は、彼らの真価を理解出来ていなかったが、

一流の指揮者。本当の音楽に、十二分に接することができたのである。

今日は、もう引退してしまったが、オトマール・スウィトナー先生の誕生日である。


◆この本は面白い。「斜めから見たマエストロたち」

NHK交響楽団の事務長を長年勤めた長谷恭男という方が、これら名指揮者や名演奏家のエピソードを綴った、

「斜めから見たマエストロたち」という本は、私のような者にはたまらなく興味深い。

少し長くなるが、スウィトナー氏をあるとき、ドイツ語ペラペラの有馬先生と長谷氏が食事に招待したときの話を抜粋引用する。

◆スウィトナー氏への愚問

スウィトナー氏がR・シュトラウスのアルプス交響曲を指揮したときのこと。オーケストラの練習を見学していた私は、

氏があの大曲を完全に頭に入れていて、ロクにスコア(引用者注:総譜)も見ないで楽員にあれこれ注文をつけるのに感嘆していた。

数日後、有馬先生がスウィトナー夫妻を渋谷のステーキハウス「小川軒」に招待され、私もお相伴にあづかった。

有馬先生はドイツ語の達人だったので、質問がありますから通訳してください、とお願いした。

先生は、「アホなことは聞くなよ」と云われたが、私は云った。

「マエストロはもしここにピアノがあったら、あのアルプス交響曲を楽譜を見ないで完全に弾けるのですか?」

有馬先生は苦笑しながらも極めて鄭重に尋ねて下さった。マエストロは質問が分からない様子で1分以上も考えて、

「ヤー」(引用者注:Yesの意)と答えた。「それ見ろ。困っとるやないか」と先生。恥をかくなら皿までもと、

「では例えば、左手の3の指はヴィオラとクラリネットで、それが2と4に移って、二つの楽器が反進行する、ということも

理解しながら弾いていらっしゃるのですか?」ここでは、マエストロの沈黙が長かった。しばらくすると申し訳なさそうに答えた。

「勿論そうです。それが出来なかったら棒が振れませんので・・・」

有馬先生は「困った奴じゃ。愚問ばかり発しやがって」と云って、席を立った。

お分かりと思うが、長谷氏の質問に対してスウィトナー氏がすぐに答えなかったのは、怒ったのではない。

指揮者にしてみれば、余りにも当たり前のこと、出来て当たり前のことを質問されたのでキョトンとしたのである。

指揮者になるってのは、そういうことなのである。すごいものだ。


◆私が生まれて初めて買ったクラシックのレコード。スウィトナー、シュターツカペレ・ベルリンによる「ウェーバー序曲集」がCDで復刻しました。

中学生の私が小遣いを貯めて、初めて買ったクラシックの「LPレコード」は、このスウィトナー氏のものだった。

シュターツカペレ・ベルリンとは「ベルリン国立歌劇場管弦楽団」のことである。

何故、これだったのか、明確には覚えていないが、直前のN響定期でスウィトナー氏が指揮した、精霊の王者(支配者)という序曲に感激したから、だったと思う。

なかなかCDにならなかった(或いはなったが一度廃盤になっていた)ものが一昨年、リマスターされたのである。

序曲集 スウィトナー&シュターツカペレ・ベルリン

一番有名な「魔弾の射手」が無いのが残念なのだが、ここに収められている演奏だけでも、私は素晴らしいと思うのです。

二曲聴いて頂きます。

一曲目は曲名がこれほど不安定な作品は珍しい。ドイツ語のまま「リューベツァール」と云ったり、それを訳したのか「精霊の王者」といったり、

「霊界の支配者」になったり、一体どれが正しいのか。私は、「リューベツァール」といつも呼んでいる。途中トランペットとティンパニがカッコイイ。

弦も管も難しそうだけどね。





好きなんですよ。これ。ウェーバーの音っていうのが確かにあるのです。ウェーバーでしか聴けない音。

二曲目は大変有名な「オベロン序曲」です。最初静かに始まりますが、序奏部のあと、グイグイと前に進む音楽が素晴らしい。







如何でしたか。少し地味ですが、これは名指揮者の名演です。それは確かだと思います。

それでは。

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2008.05.16

地震死者「推定5万人以上」=72時間経過、焦燥の色濃く-中国政府←中国政府は本気で助けだそうという気がないだろう。

◆記事1:地震死者「推定5万人以上」=72時間経過、焦燥の色濃く-中国政府(5月15日21時0分配信 時事通信)

【成都(中国四川省)15日時事】中国四川省で発生した大地震で、国務院の震災対策本部は15日、

死者数が最終的に5万人以上になると推定していることを明らかにした。

四川省政府は同日午後4時(日本時間同5時)の段階で省内の死者が前日より約5000人増え、1万9509人に達したと発表した。新華社が伝えた。

四川省では14日午後の時点で2万5000人以上が生き埋めとなっているほか、震源地のブン川県の被害実態が明らかになっていない。

「5万人以上」は最悪のケースを想定したものとみられる。


◆記事2:「近くて早い」を考慮=日本の援助隊受け入れ-中国(5月15日18時0分配信 時事通信)

【北京15日時事】中国外務省の秦剛副報道局長は15日の定例記者会見で、

四川大地震の被災地に日本の緊急援助隊を最初に受け入れることを決めた理由について「近くて早いという原則を考慮した。

援助隊が一刻も早く被災地に入り、救援活動を始めることを希望する」と述べた。

他国の受け入れについては「関係部門が被災地の救援活動の進展状況や受け入れ条件に基づき、検討している」と語り、

日本政府をはじめ援助隊派遣を申し出た国に対して謝意を表明した。


◆コメント:人民解放軍陸軍だけで140万人いると言うのに、何をもたもたしているのか?

昼間もインターネットで、「四川省大地震」のニュースは次々に入ってくるが、中国政府の発表は、死者数は何万人に達する見込みで、

まだ、2万数千人が生き埋めになっている、という、他人事のような情報ばかりで、被災者を救出する気が本気であるのだろうか?

と思ってしまう。

2万人生き埋めになる、などというすさまじい地震の後なのに、他国の援助隊を受け入れると発表したのは、今日が初めて。しかも日本だけである。

「近くて早い」のが理由だそうだが、蕎麦の出前じゃないんだから、「一刻も早く救援活動を始めることを希望する」って。

それなら、何故今まで、各国の申し出を断ったのか。

他国の軍隊を断るなら、中国の軍隊は人民解放軍というが、兵力は、陸軍が140万人。海軍が26万人。空軍が38万人もいるのである。

これらを「総動員」するまでもなく(そんなに大勢、被災地に入っても仕方がない)、陸軍の一部を動員するだけで、本気でやれば、

もっと早く瓦礫の下から人を助け出せそうに思えるのだが、救助活動の映像を見ていると、あのペースでは、生き埋めになっている2万数千人を助けるのは不可能だ。

はっきり云って、中国政府の感覚が理解出来ない。「救出が間に合わなくて助からない者は仕方がない」と考えているように見える。

海外のメディアが震源地になかなか、入れなかったのも、チベット動乱の時と同じで何か怪しいものを覚える。

上海から震源地に派遣されたレスキュー隊員によると、今日一日で救出出来たのは、わずか10人で、広場には続々と遺体が並べられているという。

いくら何でも、もう少し本気で助けようとしろよ、と云いたくなるのは私だけであろうか?

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2008.05.15

テレビドラマ「ホカベン」で改めて思い知る人間の醜さ。

◆4月に始まったドラマでは視聴率が最低だが、一番良いドラマではないか。と思っている。

今、見終えたばかりである。

ドラマと、その原作であるマンガのことは、ウィキペディア番組公式サイトを読んで頂いた方が早い。

原作のマンガのそのまた原作は、「弁護士で小説家」の中嶋博行氏が書かれたものだそうで、流石にリアリティがある

(正確には私は弁護士になったことがないから、「リアリティがあるように思われる」)。


ただ、そのリアリティ=弁護士乃至法曹界の現実があまりにもやりきれないので、視聴率が低いのだろう(ウィキペディアには裏番組の所為でもあるようなことが書いてある)。

確かに週の半ばに、メシ食って風呂入って、テレビを見てくつろごうか、という向きには、非常に内容が重く、暗く、耐えきれないかも知れない。

しかし、私は、こういう現実(であろうと信じる)を見ることが出来て良かったと思っている。

4月-7月のドラマでは、秀逸ではないか、とも考えている。

馬鹿馬鹿しいのやハッピーエンドばかりがテレビドラマで無くても良いだろう。


◆弁護士は必ずしも弱者の味方ではない。

というよりも、企業などをクライアントに持つ大手弁護士事務所は、弱者の味方ではないことの方が多いだろう。

このドラマでは、マンガとは異なり主人公の新米弁護士は、女性で上戸彩が演じているのだが、「弱者を守る」理想に燃えて弁護士になったのに、

「現実には弁護士とはどういう生き物か」を目の当たりにして、失望しながら奮闘する。

今日のあらすじは番組公式サイトをご覧頂くとして、北村一輝演ずる(この役者さん、上手い)先輩弁護士の言葉が

胸に突き刺さる。曰く

なあ、堂本。なんで企業や病院や学校が高い顧問料を払って弁護士を雇うか分かるか・・・・。

謝りたくないんだよ。事実を認めて謝るだけだったら、弁護士なんて必要ないだろ。

ただ、この先輩は、その現実にうんざりしている、という演出である。

一方、りょう(というモデル出身の役者いるでしょう?)が演ずるところの別の先輩弁護士曰く、

クライアントの為ならどんな手段でも使う。それが弁護士としての正義です。

こちらは、その信念に全く疑問を抱いていない(ように見える)。微塵の迷いもなく割り切っている。


◆人間とは(今更書くまでもないが)なんと醜い生き物か。

人間は、人生の99%の時間、自分のことだけを考えて生きている、と書いていたのは、確か、デール・カーネギーだ。

相対性原理のアインシュタインは、

この世に計り知れないものが二つある。宇宙の大きさと人間の愚かしさだ。

と云った。

私も、シャバに出てから四半世紀近く経っているから、人間の醜さの様々な面を見てきたが、法律の世界も例外ではないことを知り、

やっぱり、と思うと同時に、ますます人間が嫌いになった。

但し、弁護士と云っても、こういうのばかりではない。

坂本弁護士は、オウム真理教の信者になってしまった息子を脱退させたいという親の相談に乗り、TBSの不祥事も重なって、

1989年11月、奧さんと1歳の子供まで一緒に殺されたのである。坂本堤弁護士一家殺害事件

こういう、本来の姿(弁護士は「何が『本来なのか』とか屁理屈をこねるのだろうが)、「弱者の味方」となり、

東奔西走している弁護士も沢山いることは、書かなければ不公平だろう。

「ホカベン」を見ていると、確かに私は一層、人間が嫌いになる。しかし、それでも毎週見てしまう。

人間面倒臭いことから目を逸らしたくなるのが人情だが、このテレビドラマは目を逸らしてはいけないこと、

本来、この世はどうあるべきなのか、を考えさせてくれる。

視聴率低迷で打ち切りにならないよう、皆さんも見て下さい。

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2008.05.13

「大手消費者金融などに総額約17億円請求 過払い金返還求め940人一斉提訴」←そもそもどうしてサラ金から借りたのですか?

◆記事1:大手消費者金融などに総額約17億円請求 過払い金返還求め940人一斉提訴(5月13日11時24分配信 産経新聞)

利息制限法の上限金利(年15~20%)を超える金利を払わされたのは違法だとして、20都道府県の債務者約940人が13日、

大手消費者金融やクレジット会社など98社に総額約17億5300万円の過払い分の返還を求める訴えを東京地裁など各地の裁判所に一斉提訴した。

全国クレジット・サラ金被害者連絡協議会の呼びかけによる一斉提訴は6度目。平成16年からの請求総額(訴訟外での請求を含む)は約242億円に上っている。


◆コメント:サラ金が「グレーゾーン金利」でカネを貸していることは、以前から常識。

貸金業者の貸出金利に関係する法律は2つありますね。

一つは、記事にも書いてある「利息制限法」です。

第一条にはっきり利息上限が書いてある。

第一条  金銭を目的とする消費貸借上の利息の契約は、その利息が左の利率により計算した金額をこえるときは、その超過部分につき無効とする。

元本が十万円未満の場合          年二割

元本が十万円以上百万円未満の場合     年一割八分

元本が百万円以上の場合          年一割五分

2  債務者は、前項の超過部分を任意に支払つたときは、同項の規定にかかわらず、その返還を請求することができない。

気をつけるべきは、第2項ですね。利息制限法で一応上限は定めているけど、それを超えた金利で金銭消費貸借契約を締結してしまったら、

「任意で、利息を支払っている」と見なされてしまうわけ。

今回、消費者金融を訴えた、940人の債務者は、「借りるときにそんな話を聞いていなかった」というのでしょうが、

ちょっと調べれば分かる話なのです。

それはさておき、「グレーゾーン金利」という金利水準があります。


これがちょっとややこしいのですが、出資法(出資の受入れ、預り金及び金利等の取締りに関する法律)という、高利貸しを牽制する法律があります。

この法律の第五条第二項は次の通り。
2  前項の規定にかかわらず、金銭の貸付けを行う者が業として金銭の貸付けを行う場合において、年二十九・二パーセント(二月二十九日を含む一年については年二十九・二八パーセントとし、一日当たりについては〇・〇八パーセントとする。)を超える割合による利息の契約をしたときは、五年以下の懲役若しくは千万円以下の罰金に処し、又はこれを併科する。その貸付けに関し、当該割合を超える割合による利息を受領し、又はその支払を要求した者も、同様とする。

金利が漢数字で書いてあるので分かりにくいけど、要するに上限は年率29.2%です。


殆どのサラ金は、利息制限法の上限を超えた金利を設定し、それは契約書に書いてあるから、借りた人が「任意で支払う利息」である、と云うわけです。

しかし、どんなに高くしても出資法の29.2%を超えることは(本当の闇金とかのことは私も知りませんが)ない。

それをやったら
「五年以下の懲役若しくは千万円以下の罰金に処し、又はこれを併科する」

とあります。
この、利息制限法の上限を超え、但し出資法には抵触しない範囲が「グレーゾーン金利」です。

グレーゾーン金利でサラ金がおカネを貸しているのは、ずっと前から、サラ金問題ではほぼ常識。


◆サラ金けしからん、というけれども、街にあれほどサラ金が存在し続けるのは何故でしょうか。

世の中に存在するものには、それなりに理由があります。必要とする人がいるから存在するのです。

サラ金が、それほどの「悪者」なら、何故、この世から無くならないのか。

サラ金からお金を借りる人が絶えないからです。

サラ金からおカネを借りる人の中には、色々な不幸が重なって、どうしても銀行その他まともな金融機関からもお金が借りられない、

という人がいる一方で、カードの使いすぎ。パチスロや競馬(要するにギャンブル)で、手持ちのおカネを使ってしまって、

サラ金で借金して、そのカネをスッてしまったのに、それでも、パチスロが止められず、更に借り足してバクチを止めない、

という、はっきり云って「だらしのない人」もいるでしょう。

私は、そういう人は、仮にサラ金が「利息制限法」に定められている金利を守ってお金を貸してもきっと延滞すると思います。

まっとうな、カタギの生活を送っている人はサラ金が街で配っているティッシュペーパーだけ、有難く頂戴するものの、

サラ金にお金を借りに行くことは無いと思うのです。

冒頭の産経新聞の記事では、サラ金「だけ」が悪者扱いですが、940人もの債務者が、どうしてサラ金からお金を借りるハメになったか。

それも調べて記事に含めないと不公平だと思います。


但し、ちょっと問題が逸れますが、大手銀行がサラ金を傘下に組み入れたのは大きな間違いだと思います。

三井住友銀行系列のプロミスというと、なんだか、サラ金から借金する事への罪悪感、後ろめたさが減少するからです。

それはさておき。

最後にもう一度書きますが、お金を借りるときに金利は明確に呈示してあったはずです。それに同意して契約をしておいて、

後から、「支払った利息を返せ」というのは、本当は図々しいのです。

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「システム統合、正念場で失態=初日障害で不安残す-三菱東京UFJ銀」←新しいシステムに移行してトラブルが起きない事など、無い。

◆記事:システム統合、正念場で失態=初日障害で不安残す-三菱東京UFJ銀(5月12日21時0分配信 時事通信)

 三菱東京UFJ銀行が「今年の最重要課題」と位置付けるシステム統合の正念場で失態を演じた。

12日朝に新システムを稼働させたが、提携先のセブン銀行の現金自動預払機(ATM)で約5時間に渡って約2万件の取引ができなくなるトラブルが発生。

ゆうちょ銀行など他の提携6金融機関との間でも200件強の入金が不可能となった。

12月にシステムを完全統合する計画だが、新システムの滑り出しでつまずき、大きな不安を残す結果となった。

 同行は2006年1月の発足後も旧行のシステムが併存し、商品・サービスが異なっている。

これを統一するため、12日は新システムに旧東京三菱の全店を移行。旧UFJ店は7-12月にかけて段階的に移し、システムを完全統合する。

同行は「今回のことも糧にして、統合はスケジュール通り進めたい」(広報部)としている。

金融機関のシステム統合では02年4月、旧第一勧銀、旧富士、旧日本興業の3行が統合したみずほグループで大規模障害が発生。

約250万件の口座振替の遅れなどがあり、混乱は約1カ月に及んだ。


◆コメント:新システムを稼働したとき、障害が起きないことなど、無い。

まったく、ブンヤ(マスコミ)ってのは他人の粗探しをするばかりで、気楽でいいね。

何を偉そうに「正念場で失態を演じた」だ。

時事通信さん、自分でも記事の終わりで書いてるじゃん。

今のみずほ銀行が発足したとき、即ち富士・第一勧業、日本興業の3行が合併したときなんざ、初日どころか、

振込が出来ないとか、自動振替の決裁が落ちないとかの「超大混乱」が一ヶ月も続いたのですよ。

その時の話も参考にしてる筈なんだよ。東京三菱UFJは。

だけど。

どんなに優秀なシステムエンジニアを大量に雇って、どんなに綿密にプログラムを組んで、どんなに念入りにテストを繰り返しても、

本番の朝には、トラブルは起きるのです。実際の営業で動かして見なきゃわからないのだよ。

私は、システムのテクニカルなことは分からないが、容易に想像が付く。

テストと実際の営業時間との違いは、処理件数。つまり使う人の数が桁外れに大きくなるということでしょう。

テストでも出来るだけ多くの端末を一斉に動かす、ということはやっているはずだが、営業時間ではそれがずっと何時間も続く訳でしょう。

本番通りのテストなんかできないの。だから、いくら優秀なシステム担当者だって、「完璧です」と云いきれる人はいない筈。


◆あえていうなら、今までシステム統合を延ばしていたのがドジだね。

むしろ、東京三菱UFJで、ドジだなあ、と思うのは、合併したのは2年前なのに、今までシステム統合を完全に済ませていなかったことだ。

前述した、みずほ銀行の例もトラブルが一ヶ月続いたのには流石に呆れたが、合併と同時にシステム統合したからね。

まあ、しゃあないか・・・という諦めもありましたよ。東京三菱UFJは「今まで何やってたの?」ということですよ。

しかし、かつては13行あった都市銀行の主なところが今では三大メガバンクになってしまった訳ですが、それを進めたのは国ですよ。

いくら何でも3つにしなくても良かったんじゃないの?と思うけどね。支店が無くなったり、この取引はこの支店では出来ませんとかいわれて、

利用者も随分不便な思い、不愉快な思いをした経験があるでしょう。小泉、竹中にまったく責任が無いとは言えない。


全然違うシステムを持つ銀行同士が2つならともかく、東京三菱UFJなんて、UFJは元三和銀行と東海銀行だから、源流を溯れば、

4つの銀行のシステムを1つに統合しようということでしょ?

何もトラブルが起きないだろうと考えていた人は、かなりおめでたい。


これは、余談であり、コンピューターシステムとは全然関係無い、遠い昔の話。

昭和39(1964)年。東京オリンピックの年。初めての新幹線、東海道新幹線が開通しました。

最初の一ヶ月で、大小合わせて、1,000件のトラブルがあったそうだ。

新しいシステムに障害はつきものなのである。

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2008.05.12

「<硫化水素自殺>ホテル客が浴室で 従業員も病院搬送 東京」←手段だけが騒がれ、自殺の動機を誰も問題視しない。

◆記事:<硫化水素自殺>ホテル客が浴室で 従業員も病院搬送 東京(5月11日20時12分配信 毎日新聞)

11日午後2時15分ごろ、東京都中央区八丁堀1のビジネスホテルから「客室で異臭がする」と110番があった。

警視庁中央署員が駆けつけたところ、客室内の浴室で男性が倒れており、病院に運んだが間もなく死亡した。

同署と東京消防庁は、男性が硫化水素を発生させて自殺したとみている。客と従業員計約50人が一時避難し、

男性従業員2人が気分が悪くなり病院に運ばれた。

男性は40代とみられる。浴室入り口に「硫化水素危険」と書かれた紙が張り付けられ、洗剤などの容器が見つかった。

現場は、東京メトロ日比谷線八丁堀駅近くのオフィスビルが建ち並ぶ一角。


◆コメント:新しい自殺方法を知ったからと言って、それまで、死にたくなかった人が急に自殺するだろうか。

余りにも毎日、硫化水素自殺が続くので、Yahoo!ニュースに、硫化水素自殺問題というトピックが新たに設置された。

このページの見出しだけでも分かるが、特に今月に入ってからは、毎日必ず誰かがこの方法によって自殺している。

役人の対応は形式的である。今頃になって、硫化水素を発生させる方法が載っているサイトを削除しているそうだ。

◆記事:硫化水素発生方法 ネットで56件削除(5月9日8時2分配信 産経新聞)

自殺の巻き添えの傷害致死事件などを誘発するとして「有害情報」に指定された硫化水素の発生方法に関するネットへの書き込みについて、

全国の警察とインターネット・ホットラインセンターが2日現在、サイト管理者などに延べ76件の削除を要請、

計56件が削除されていたことが8日、警察庁のまとめで分かった。

削除後の新たな書き込みも見られるが、検索エンジンに関連キーワードを入力しても発生方法のサイトがヒットしづらくなっており、

書き込みは減少傾向という。

まあねえ・・・。警察の立場としては、サイトを放置出来ないというのも分かるけど・・・。全然削除しきれていない。

私もちょっと検索してみたら、いくらでも載っている。

あまり詳しく調べていないが、私が確認した限り、某巨大掲示板にはっきりとその方法が記載された一番古いのが、

2007年12月。そのウェブキャッシュは今だに保存されている。そこには、硫化水素は発生させるための商品名と方法が具体的に書かれている。

とりあえず、全国の警察がいくら削除しても、既にこの自殺手段を知ることは極めて容易になっている。


◆とりあえず、応急処置的対応。圧搾空気みたいなのを爆発的に噴射して、現場付近の硫化水素を拡散させて二次被害を防げないか。

私が本日語りたい問題の本質はこういうことではないのだが、硫化水素自殺では、今更書くまでもなく、「巻き添えになる人が多いこと」が、

大きな問題となっている。確かに、自殺者本人はさておき、死にたくない人まで死ぬのは問題だ。硫化水素の毒性は高いので、少量吸引しただけでも致命的らしい。

硫化水素は風にのって人間が走って逃げるよりも速く移動するからこういう悲惨な事故が絶えない。

硫化水素を、少しでも早く、拡散させることを考えた方が有効ではないだろうか。

私は、パソコンの手入れをするとき、ホコリを吹き飛ばすブロアーってあるでしょう?こういう商品

これを見て、考えたのである。

これのもう少し大きい、強力なものって、この世に存在しないのだろうか?

それと防毒マスク(が硫化水素に有効なのか知らないが)。

要するに、ガスを吸わなければよいのでしょう?それから、硫化水素は爆発しないでしょう?空気をぶつけても。

逃げるよりも、爆発的な勢いで圧搾空気をぶつけて、自殺現場付近の硫化水素を拡散させるのが手っ取り早いと思うのだが。

(決して冗談で書いているのではない)。


◆そんなことよりも、何故、これほど自殺したい人が多いのか、が社会にとって本質的な問題である。

私は、マスコミが毎日、硫化水素による自殺が何県、何市でありました、と報道するのは辞めた方が良いと思う。

それらの報道が、潜在的に希死念慮(自殺願望)を持っている人を、自殺行為の実行に導くトリガー(引き金)になっていることは、明らかである。

いじめを苦にした自殺の時にも同じ事を書いた。

2006年11月15日(水) 「小中学生の自殺連鎖止まらず」←お前ら(マスコミ)がいちいち報道するのも一因だぞ。

2006年12月25日(月) 「いじめ自殺報道」が「自殺連鎖」を誘発した可能性あり。専門家の指摘←私は、先月同じ事を書きました。

今回も同様であると思う。



そして、「硫化水素自殺問題」で騒がれているのは、新しい自殺方法が「流行」している、という、如何にもマスコミの好む、

センセーションである。しかし、人間、それまで毎日楽しく充実した日々を送っていたら、新しい自殺方法を知ったとして、急に死にたくなるだろうか?

昨年6月に警察庁が発表した資料によると、日本では、2006年まで9年連続して自殺者数が3万人を超えている。

先進国でこんな国は無い。

経済的な問題とか、病気を苦にしてとか、ありきたりの「想像」をするのは簡単だが、そんな事は誰でも言える。

日本政府は本気で、原因を究明するべきだ。


かく云う私は、有機リン系農薬は、脳内神経伝達物質セロトニンの生成を阻害することが動物実験で確かめられており、

セロトニンが不足すると、人間は抑うつ状態になることがしられているから、何らかの因果関係があるのではないか、

と主張する学者の記事を書いたことがある。

2006年06月03日(土) 「自殺 8年連続3万人超 40代以下増加顕著」秋田県が10年連続「自殺率全国一」である原因に関する仮説

だが、この後、国がこの問題を重点的に調査・研究しているという話を聞いたことも、記事を読んだこともない。

硫化水素の自殺は社会的問題だが、「硫化水素」は問題の本質ではない。

何故、この国では、10年もの間、毎年3万人もの国民が自ら命を絶たねばならないのか、が、問題の本質なのだ。

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2008.05.11

ヴィオラによる音楽特集

◆これは、なかなかやる人いないですよ。自分で云うのもなんですが。

ヴィオラとは何か、という説明は、例によって、ウィキペディアの説明をお読み下さい。

最も基本的なことは分かります。調弦は、ヴァイオリンより完全五度低く、チェロよりも1オクターブ高い。正に中音域。

オーケストラでは、ヴァイオリン(特に第一ヴァイオリン)が旋律を弾いていつも目立って、花形です。

チェロとコントラバスに旋律が来ることはヴァイオリンよりずっと少ないけれど、ズシンと迫力のある低音は聴衆の耳に届きます。

ヴィオラはその中間、内声部(とは何か説明すると長くなるから調べて下さい)を担当するから、普段目立ちません。

しかし、内声部が充実していないと弦楽器群の響き、即ちオーケストラ全体の響きに厚みが出ません。大切なパートです。


◆今日は、普段、あまり目立たないヴィオラを主役にしました。

ヴァイオリンの協奏曲は数え切れないほどありますが、ヴィオラ協奏曲は殆どありません。

20世紀になってから、急に注目を浴びて、ヒンデミット、バルトークが協奏曲を書いていますが、

これをいきなりお聴かせしても、つまんないと思います。


今日はバロックから現代までカバーしようと思ったのですが、どうしても現代曲は私が聴いてつまらないので、

お薦めいたしかねる。バロックから古典に集中してしまいましたが、悪しからず。

ゴタクを並べるのは終わりにして、音楽へいきましょう。

ところで、今日はちょっと緊張しています。

何故ならJIROの独断的日記ココログ版でリンクを貼らせて頂いている

ふっこ様は、プロのバリバリの現役ヴィオラ奏者でいらっしゃるのです。

いつも、プロのオーケストラ・プレイヤーで無ければ、決して分からない話をさりげなく日記でお書きになったり、

私のごとき、ズブの素人の愚問に、丁寧にお返事を下さる方なのです。

ヴィオラ特集を組むなんて、きんちょーするなと言われても無理よ。


◆音楽です。テレマンのソロ、ドッペル(二重)ヴィオラコンチェルト。

まず、数ヶ月前に一度載せましたが、もう一回。

バッハと同時代の作曲家、テレマンのヴィオラ協奏曲から第四楽章です。





音域が高すぎず低すぎず、とても耳に優しい音がしますね。

次は、同じテレマンなんですが、ヴィオラのドッペル・コンチェルト(2つのヴィオラの為の協奏曲)があることを

知りました。普通、クラシックで「ドッペル」というと、バッハの「2つのヴァイオリンの為の協奏曲」のことなんですが、

ヴィオラのドッペルは知りませんでした。第四楽章です。





ヴィオラ・コンチェルトを書きにくい理由を素人なりに想像しますと、ちょうど、音域的に目立たせ難い。

オーケストラの音に埋もれてしまいかねない。ヴァイオリンなら、全然時代が違うけど、例えばメンデルスゾーンの最初のところだけ、





音が高いと目立ちやすいでしょ?オーケストラもソロを消さないように弾いているわけですけど。

このあたりが、ヴィオラ協奏曲を書くのが難しい一つの理由なのではないか、と思いました。素人の思いつきですが。


◆バッハ:ヴィオラ・ダ・ガンバソナタを編曲したもの。なんとヴィオラとアコーディオンで。

ヴィオラ・ダ・ガンバってのは、今のヴィオラとは全然違うんです。今はもうオーケストラなどでは使われません。

これが、ヴィオラ・ダ・ガンバです→ダウンロード Gamba.jpg (35.4K)

古楽器といいますね。こういうの。バッハの頃はまだ現役で活躍していた楽器で、バッハもヴィオラ・ダ・ガンバソナタを3曲書いています。

その中の第一番。BWV1027の第四楽章。まず、オリジナルのヴィオラ・ダ・ガンバとチェンバロでお聴き下さい。





チェロに似ていると云えば似てますが、弾き方が全然違いますね。ビブラートをかけないし、音の真ん中がファーと膨らむような弾き方。

これはこれで、のどかで好きですが、これを現代のヴィオラ(今井信子さん)と、クラシック・アコーディオンの名手、御喜美江さんが演奏しています。





見事に合ってますね。音が。とても意外な組み合わせです。


ちょっと休憩。

このアコーディオンの御喜美江さんはやたら上手いんです。

今年サントリーホールが出来て20年だそうですが、出来たとき、こけら落としに呼ばれたほどの人ですね。

今日の本題から逸れますが、御喜美江さんのアコーディオンで、バッハのチェンバロ曲、フランス組曲第6番から、クーラントをどうぞ。





唖然とするほど上手いですね。


◆ベートーヴェンが「ヴィオラとチェロの為のソナタ」という曲を書いています。

色々なソナタがあるものです。例えば、ロッシーニは、チェロとコントラバスの為の曲を書いたりしていますが、それは余談。

ここでは、唯一、バロックから古典に参ります。

ベートーヴェン作曲、ヴィオラとチェロの為のソナタから第二楽章メヌエット。





二本の弦楽器だけが音を出しているのに、深い響きです。如何にもベートーヴェンって音がします。


◆最後はやはり、これ。ブランデンブルク協奏曲第6番。ヴァイオリンが使われていない。ヴィオラだけです。

正確に書くと、ヴィオラとチェロと通奏低音だけ、ということですが、ヴァイオリンが全然使われていない曲というのは、

バロックから古典、ロマン派通じて、ヒジョーに珍しい。バッハは何を考えてこうしたのでしょう。

とにかく聴いて下さい。6番の第3楽章。明るい音楽です。





いいでしょ?ヴィオラの音域というのは、本当に耳に心地よいですね。実に良い音だと思います。

あまり色々書くとボロが出るのでこの辺にしておきます。

お楽しみ頂けたでしょうか?それでは、失礼を致します。

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2008.05.10

胡錦濤さんってまだ、日本にいるのですな。

◆胡中国主席 天皇、皇后両陛下が別れのあいさつ(5月9日16時50分配信 毎日新聞)

天皇、皇后両陛下は9日、中国の胡錦濤国家主席夫妻が宿泊している東京都内のホテルを訪れて、会談した。

主席夫妻がこの日で東京を離れるための別れのあいさつで、国賓来日時の恒例行事だ。

両陛下は午前10時ごろに到着。夫妻はホテル内の会見場の前で迎えた。宮内庁によると会談は約30分間で、

話題は、天皇陛下が中国の研究者と交流があることやトキのことなど多岐にわたった。

最後に陛下が「日中関係がさらに発展することを願っています」と述べると、胡主席は「同感です」と答えたという。


◆コメント:陛下はともかく、共同声明、無難過ぎない?

日中首脳会談の後、発表された、日中共同声明の骨子は次のとおりなのです。

一、日中関係は最も重要な二国間関係の一つ。平和共存、世代友好、互恵協力、共同発展の実現を決意。

一、双方は歴史を直視し、未来に向かう。

一、中国側は日本が戦後、平和国家としての歩みを堅持し、世界の平和と安定に貢献していることを積極的に評価。

一、中国側は日本の国連における地位と役割を重視。

一、6カ国協議を共に推進。中国側は、日朝が諸懸案を解決し国交正常化を実現することを歓迎、支持。

一、温室効果ガスを2050年までに世界全体で半減させるとの長期目標に中国側は留意、方法と措置を検討する。

いいことづくめ。各新聞社説を読むと、大体、好評です 。そりゃそうでしょうね。日本に都合が悪いこと書いてない。

特にですね。

今まで(と言っても、前回、中国の国家主席が来日したのは10年前ですが)は、毎回、日本側の声明に、

戦争のときのことを謝罪する、という意味のことが入っていたわけ。そうしないと向こうが納得しない。

メディアによって若干カウントが違うのだけど、日中戦争で侵略してごめんなさい、ということを日本は、

天皇陛下(昭和天皇のときからです。勿論)と歴代首相が、少なくとも14回。謝ったんですよ。

それでも、まだ、ことある事に謝れ、というのが中国だったのです。


今回来日した胡錦涛主席はそういうことを一切云わないので、メディアが好意的なのです。


◆オリンピック前だし、チベット騒ぎがあるから、当たり前なんですよね。

しかしですね。胡錦涛主席の、あの人当たりの良い笑顔の裏には、勿論緻密な計算があるわけですね。

チベット族の弾圧で国際世論の批判に晒されている中国としては、アジア最大の経済大国、平和国家日本と仲良くしてますよ、

というポーズをとって、少しでもイメージアップを図りたい。福田さんにもオリンピックの開会式に来てくれと言って、

福田さんも、中国からこれだけ愛想を良くされて、日本の過去は問わない、といわれちゃうと、

開会式に出るでしょう。多分。それをやったら、しかし、福田内閣支持率もっと下がるのではないかと思いますがね。

上手く利用されましたね。

見ていてご覧なさい。オリンピックが終わったら、きっと中国は、また態度がでかくなるから。そういう国なんですよ。

因みに胡錦涛主席っていうのは、内政に関してはチベットを見れば分かるとおり、非常に強硬的なんです。

すぐ弾圧してしまう。そのやり方が、中国中枢部の長老たちにウケが良いらしいのです。


◆まだ、話題になっていませんが、新疆ウイグル自治区も火種です。

まだ、国際的に問題がクローズアップされていないけど、弾圧しているのは、チベットだけじゃないのですね。

北西部の新疆ウイグル自治区は中国の国土の8分の1を占める広大な地域です。ここはウィグル族のものだったのですが、

約60年前に中華人民共和国に組み入れられて以来、ウィグル人に云わせると「ずっと弾圧を受けている」とのこと。

比較的最近も中国はひどいことをしているのですよ。

事の詳細まで分からないのですが、1997年、ラマダン前夜祭で知人宅に集まった女性数十人を不穏分子として連行し、

これが大騒ぎに発展して、何百人ものウイグル人死者を出した虐殺事件が、グルジャ市という所でありましたが、世界には

当然のごとく、このような情報は伝わりませんでした。

事件から11年経っていますが、当時逮捕されて、いまだに行方不明の若者が多数いるとのこと。

現在でも、政治的弾圧は続いていて、政治犯として逮捕された者は、数日後、或いは数ヶ月後に、「病死」して帰宅するそうです。

意味、分かりますよね?

それから、新疆ウイグル自治区に限らないらしいのですが、少数民族は2人まで子供を持てるけれども、5年以内に第二子を妊娠すると、

強制的に中絶手術を受けさせられる(無麻酔で)というすさまじい話もあります。


◆結論:日中共同声明で「良かった良かった」というほど、ことは単純ではありません。

繰り返すように、来日中の胡錦涛主席はやたらと愛想が良く、物わかりが良く、

「いい人」に見えますが(そういう面も人間だからあるのでしょうが)、

中華人民共和国という国家は今だに全然民主化されていない、共産党独裁国家、発展途上国。

そのくせに、世界一の外貨準備高を誇っていて、海外の様々な企業を買収しようとまで考えているのです。

油断してはいけません。福田さんも開会式ボイコットした方がいいのですけどね。

まあ、どうするかもう少し様子を見ましょう。

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2008.05.09

「話を聞かない男、地図を読めない女 」という本がありました。「男女差」を目の当たりにして笑いをこらえるのに苦しんだ体験。

◆男女は違うということ、そしてそれは脳の働きが違うのだ、ということを説明した本ですね。

この、話を聞かない男、地図が読めない女―男脳・女脳が「謎」を解くの日本語訳が出版されたのは8年も前だから、

既にかなりの方が読んでおられるかも知れないが、まだ読んでいない方には、是非とも一読をお薦めしたい。

最初に書いておくけれども、この本は男と女のどちらが優秀か?ということを書いているのではない。

男女は、脳の仕組みから「違うのだ」ということを様々な例と、理論的根拠を元に示した本である。

私はこの本の題名を見たときに「アッ」と思った。特に地図を読めない女、という所である。

ドライブをしていて家内に地図を見てナビゲーターをさせると、どうしても読めない。そうしているウチに、

曲がるべき所を通りすぎる(今はカーナビがあるからそういうこともないのだろうが)。それで、毎回もめる。

我が家だけかと思っていたら、他所のご夫婦に訊いても、同じ事が起きている。不思議だ、と思っていたのである。

どうして、そうなるのかもこの本に書いてある。


◆もう一例だけ。ストレスを受けたときの男女の違い

この本によると、MRIで観察すると、男脳、女脳にははっきりとした違いがあるのだそうだが、それによってもたらされる、

男女差をもう一例だけ。

強いストレス(仕事上でもプライベートでも)を受けたとき。

男は、黙って一人になりたがる。

女は、ストレスが生じた背景を言葉にしてまくし立てる。

これは、お互いに知っていた方が良さそうだ。

つまり、ストレスを受けた男が、静かなところでじっと黙って考えている。

そこに、ストレスを受けた女性が来たらどうなるか。

男が「うるさい!」と云ってしまう可能性が極めて高い。

こういうことは、脳科学の恩恵を素直に受けて、お互いに異性の特徴を知っていた方が良いだろう。


◆私が目撃して、笑いをこらえるのに死ぬほど苦労した、「男女差」

この本には、幼児のことには触れていないが、多くの人が知っているとおり、

男の子より、女の子の方が「おませ」である(どちらが良い、と述べているのではない)。

女の子は中学生か、高校生ぐらいで、考え方がすっかり「大人の女性」に近くなっているが、男はまだガキである。

しかし、私が目撃したのは、もっと、ずっと幼い子供である。

ある、大きな書店でのこと。

2歳か3歳の女の子が両親に絵本を買って欲しいとせがんだ。

両親は、「この前買ったばかりでしょ?」と聞き入れない。

女の子は再度ねだったが、親の反応は同じであった。

こういうとき、男の子は複雑なことは考えられない。ただ「あれ買ってー」と駄々をこねて泣くぐらいである。

ところが・・・・。その女の子、どういう行動に出たと思います?

床に寝っ転がり、手足をばたつかせて、売り場中に響くほどの声でこう言ったのである。

わーたーしを、こーろーしーてーー、わたしをころしてちょーだいーーーー!

私は、殆ど感動しましたね。女の子が男の子よりませているのは、観念的には知っていたが、まさかこんな幼い子供でも・・・。

このご両親は決して、悪いご夫婦ではなく、私の職業的経験から推定したところ、ダンナさんは商社員。

奧さんも育ちの良さそうな方であった。

この両親を困らせるにはどうしたらよいか。この世に生を受けてわずか数年なのに、女の子は知っているのである。

ご両親には悪いが、この情景を目撃した私は、可笑しいの可笑しくないのって・・・。

大爆笑したいところだが、決まりが悪く、どうしたものか困っている、ご夫婦を見ると笑っては悪い。

ハンカチで口を押さえ、懸命に笑いをこらえたが、苦しい苦しい。

これは、笑い話だが、話を聞かない男、地図が読めない女―男脳・女脳が「謎」を解くは、くどいようだが、

是非、ご一読をお薦めしたい。

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2008.05.07

5月7日はブラームスの誕生日です。綺麗な曲。楽しい曲。

◆どうして(音楽史上のイベントは)重なるんだ(今日はチャイコフスキーの誕生日でもあるのです)?

過去に何度か書きましたが、音楽年表を見ていると、何かある月はまとめてあるのです(3月がそうでした)。

4月は、殆ど何もネタが無かったのですが、5月は沢山あって、今からどうしようか、困ってしまうほどです。

今日は、ブラームス(1833-1897)と、チャイコフスキー(1840~1893)の誕生日。

ついでに書くと、サリエリ(1750~1825)と、ピアノ教則本でお馴染みのブルグミュラーの命日なのです。

全部はとても取りあげられないので、過去、あまりここで取りあげなかったブラームスの小特集にします。


◆ブラームスを取りあげなかったのは、今ひとつ、私が分かった気がしないからです。

ブラームスは紛れもなく天才なのですが、私が聴くと、作品による出来、不出来が目立つ。

それは、バッハ、ベートーヴェン、モーツァルトと比べてしまうからで、ブラームスには失礼なのですけどね。

子供の頃は、ブラームスには殆ど興味がありませんでしたが、年を取ると共に、次第に共感出来るようになりました。

今日はその中から、比較的親しみやすく、あまり長くない作品を集めました。


◆ハンガリー舞曲、最も有名な5番、美しい1番。

ハンガリー舞曲というのはもともと、ピアノ連弾用に書かれたのですが、後にブラームス自身や他の作曲家が21曲、全てオーケストラ版に編曲しています。

これは御存知の方が多いと思います。第5番。アルバート・パーロウという人が編曲しました。




テンポの変化に意外感がある。そこが何とも面白いです。指揮者によって正に十人十色です。

次は、私はとてもロマンティックですきな1番です。ブラームス自身がオーケストラ用に編曲しました。





美しく、はかなく、繊細で、しかも力強い。やっぱり天才のなせる業ですね。

これらは、このCDでお聴きになれます。


◆ピアノ曲。間奏曲集というのが美しいです。

ブラームスは交響曲から室内楽、色々な楽器のソナタ、歌曲、非常に創作範囲が広いので選ぶのに困るのですが、

ここで、ひとつピアノ曲。作品117の「3つの間奏曲」から第一番というのが綺麗なので、聴いて下さい。





懐かしさ、とか、郷愁、という言葉を私は連想します。この曲を聴くといつも。

この曲を含むCDはピアノ曲集作品117-119です。グレン・グールドの名演もあります。


◆室内楽という分野があります。普通弦楽四重奏ですが、ブラームスは弦楽六重奏を書きました。

ブラームスって人は、ある意味で気の毒な人でして、すぐ自分の前の時代にモーツァルト、ベートーヴェンがいたわけですよね。

どの分野で作曲してもこれら超弩級の天才たちにはかなわない事を知っていたんですね。少なくともそう思っていた。

弦楽四重奏っていうのが室内楽の最も一般的な形ですが、モーツァルト、ベートーヴェンが名曲を書いている。

そこで、彼は、編成を変則的にしました。普通、四重奏は第一、第二ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロです。

ブラームスはヴァイオリン、ヴィオラ、チェロをそれぞれ二本ずつにして弦楽六重奏曲を書きました。

弦楽六重奏曲第一番第二楽章は大変にロマンチックで情熱的です。どうぞ。





静かな情熱が燃え上がり、やがて落ちついて、繊細な終わりを迎える。美しいと思います。


◆交響曲、どうしようかと思ったのですが、やはり一番好きなのにしました。

私は子供の頃、ブラームスのシンフォニーって、何処が良いんだろう?退屈だなあ、といつも思っておりました。

ところが、歳をとるにつれ、段々好きになってきました。

今日は今までにご紹介していない四番の第一楽章とか、二番のフィナーレにすることも考えたのですが、

ブラームスの全てのシンフォニーの楽章でこれほど美しいものは無い、と以前から思っている第三番の第三楽章にします。

これは綺麗ですよー。





私が敬愛するヴォルフガング・サヴァリッシュ先生の指揮、ロンドン交響楽団でした。

いやー、なんど聴いても美しい。それしか、云いようがない。という心境です。

それでは今日はこれにて失礼を致します。

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2008.05.06

「死刑の瞬間を放送=53年前の録音-文化放送」←そんなもの聞くより本を読みなさい。

◆記事1:死刑の瞬間を放送=53年前の録音-文化放送(5月6日13時30分配信 時事通信)

 AMラジオの文化放送(東京)は6日の報道特別番組「死刑執行」で、53年前に執行された死刑の瞬間が録音されたテープを放送した。

テープは大阪拘置所長だった故玉井策郎氏が、死刑囚の処遇改善などのため1955年に録音。

約55分間の番組では、死刑囚の氏名は伏せられ、執行2日前に面会した姉との会話や絞首刑執行時の音などが約10分間放送された。

死刑囚は姉に「泣かないで、笑って別れましょう」と語り、執行直前には刑務官と談笑。読経が響く中、刑場の床板が外れる音が放送された。


◆記事2:<死刑>テレ朝も執行前後のテープ放送(4月29日21時44分配信 毎日新聞)

テレビ朝日は29日、朝の情報番組「スーパーモーニング」で、死刑囚が刑を執行される前後の模様などが録音されたテープを放送した。

番組によると、テープは大阪拘置所長だった玉井策郎氏が1950年代に刑務官の教育用として録音。

死刑囚の姉との最後の面会や他の死刑囚との送別のお茶会、執行直後の様子などが収められ、その一部が放送された。

番組は「死刑制度を改めて検証するためにあえて公開した」と理由を説明。

さらに死刑のあり方について番組コメンテーターが議論した。テレ朝は92年、05年にも同じテープを放送している。

死刑執行の模様については、ラジオの文化放送も来月6日に放送を予定している。


◆コメント:視聴率・聴取率稼ぎのためには手段を選ばないのかね?テレビ局、ラジオ局ってのは。

時系列的には記事2のテレ朝が先で、4月の29日。同じテープを今日、文化放送も電波に乗せたそうだ。

なんで、こういう悪趣味なことをするの?

記事2にあるとおり、番組担当者は「死刑制度を改めて検証するためにあえて公開した」と言っているそうだが、バカを云ってはいけない。

音だけ聞いて何が検証出来るというのだ?故意に作成されたテープでは無いとどうやって証明できるのだ?

日本の死刑の方法は刑法で定めてある。

刑法 第十一条 第一項 死刑は、刑事施設内において、絞首して執行する。

「死刑制度を改めて検証する」ためには、死刑の執行の一部始終を映像に記録して放映しなければ、検証したことにはならない。

(私はそんなもの、見たいとは、思わないけれどもね。)

要するに、テレ朝も文化放送もきれい事を言っているが、大衆の下司な好奇心を刺激して視聴率・聴取率を稼ごうとしただけだろう。

そういう下劣なことをするべきではない。

断っておくが、私は死刑存続論者である。人の命を邪な動機に基づき奪った者は、自らの死を以て罪を償うべきである。

ただ、こんなテープを聞くよりも遙かに死刑制度を良く知ることが出来る本を読むべきだと思う。


◆死刑囚も人間だ、という当たり前のことを教えてくれる本がある。それは読むべきだ。

加賀乙彦さんという作家がいる。元精神科医だが、普通の精神科医ではなくて、東京拘置所に長く勤務していた医師である。

何十人という死刑確定囚と実際に面談し、その様子をつぶさに記録してきた人である。

戦後、「メッカ殺人事件」といって、東大卒の正田昭(しょうだ・あきら)が人を殺して死刑になり、大騒ぎとなった事件がある。

加賀さんはこの人物のことも最初から最後まで見た。死刑になる瞬間、死亡を確認するところまで携わった人である。

それを小説にした。宣告(上)(中)(下)(←昔は(上)(下)だったんだけどね)という本である。

この本は、中途半端なテープなどよりも、死刑の本当の様子を遙かに克明に描写している(決してグロテスクではない)。

もう一度書くが、私は、今でも死刑制度に賛成である。

ただ、この本を読むと、世間からは「極悪人」「凶悪犯」「情状酌量の余地無し」で片付けられてしまう死刑囚にも、それなりの事情があったことが分かる。

盗人にも三分の理というが、まさにそれである。

「宣告」の主人公は正田昭をモデルにした別名の人物である。この男は確かに死刑になっても仕方がない。

それがわかっていても、読む進むにつれて、涙無くしては読めなくなる。この男も気の毒なことがあったのだ。

そういうことを知るのが、死刑制度を考える上で不可欠である。賛成するにせよ、反対するにせよ。

なお、加賀乙彦さんが、正田昭のみならず、他の死刑囚のことも観察・記録した、中公新書「死刑囚の記録」も、併せて読むと

死刑囚、死刑制度への知識・理解が深まると思うのでお薦めする。

せめて、宣告は読んでみて下さい。泣けますよ。

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2008.05.05

毎日新聞社会部「精神医療取材班」への四度目のメール全文

◆毎日新聞社サイト「お問い合わせ」フォーム経由で送った四度目のメッセージ全文

JIRO(注:実際は実名を記載)と申します。この件について4回目のメールになります(前回は2月11日に送りました)。

私が述べたいことは過去3回と同じですが、繰り返します。

御社・社会部・精神医療取材班(←まだ、存在するのですか?)は過去数年に亘り、盛んに「反・リタリンキャンペーン」をおこなっていました。

その甲斐があって(?)昨年10月26日を以て、リタリンの適応はナルコレプシーだけになりました。



御社は大得意でしょうが、それまで、リタリンを正しく服用していた遷延性・難治性うつ病患者は大変に困っています。

私もその一人です。今だに困っています。ある薬物を処方される者の一部がこれを濫用したからといって、

正しく服用している者に対してまで、処方を禁じるのは、まちがっています。



この決定を下したのは、最終的には当然厚労省です。

しかし、そうなるきっかけは、販売元のノバルティス・ファーマが、「リタリン乱用」による「社のイメージダウン」を怖れ、

自ら、「リタリンの効能から、難治性・遷延性うつ病」を外したいと申し出て、薬事審議会がこれを了承したからです。

そして、彼らをそのように行動させたかなりの部分は、毎日新聞の報道に原因がある、と、私は考えます。

何故なら、リタリンを正しく使っている場合の効果は全く取りあげず、一部極端な濫用者のケースを誇大に取りあげたのは、

毎日新聞社会部、精神医療取材班だけだったからです。



はっきり申し上げますが、御社の報道は偏向しています。

前々回、御社にこの欄からコメントを送ったのは昨年の12月6日です。

その前日、複数の遷延性・難治性うつ病患者が、リタリン製造販売元のノバルティス・ファーマが、

リタリンを処方出来る医師・薬局を登録制にすることに対して、東京地裁に仮処分の申し立てを行いました。

12月6日のコメントでも書きましたが、少なくとも全国紙のうち、読売、朝日は、この事実を報道しました。

ところが、「リタリン報道」に関して最も「熱心」だった御社は、この事実を無視しました。

患者が裁判所に仮処分を申し立てるということは、ただ事ではありません。

これは、真面目にリタリンを服用していた患者が、処方をうけられなくなっていかに困っているか、を端的に表す重要な事実です。

にも関わらず御社が彼らの行動を報道しなかった合理的な理由を教えて頂きたい。

それが私の12月6日のコメントの内容でした。

この問いに対して、御社からは、五ヶ月経っても何の返事も頂けません。

これはどういうことですか?

答えられないのでしょうか?

都合が悪いから無視しているのでしょうか。



2007年10月29日の毎日新聞紙面に掲載された「開かれた新聞:委員会から 10月度」を読むと、

「開かれた新聞委員会」各委員の批判的コメントが載っています。

◇効果と副作用のバランスを--柳田委員

一部の精神科医が十分な診断をしないで向精神薬を処方している実態を、報道によって告発することは重要だ。しかしその場合も、精神科の診療、特に薬物療法の全体的な状況や、効果の出ている患者の実態などについて、十分に目配りの利いた記事を構成すべきであろう。そうしないと、効果の出ている患者を混乱させることになりかねない。薬は効果と副作用のバランスをどうとるかが重要。特に精神疾患やがんなど、薬の使い方が難しい分野ではそのバランスの問題をおさえて議論していることがわかるような記事にしてほしい。

◇ずさんな診療実態、浮き彫り--田島委員

リタリンをめぐる一連の毎日新聞の報道は、この問題の現状と背景を多面的に伝えていて有益である。特に、依存症の遺族や凶悪事件への発展のケースなども含む乱用実態や、ずさんな処方を繰り返す医師や医院の診療実態が丁寧な取材によって浮き彫りになったと思う。遺族取材などにより、うつ病への適用を容認してきた国の対応の遅さも指摘しているが、今回の流通制限などの改善にとどめず、製薬会社や薬事行政の構造的な問題など掘り下げた解明も望みたい。他方でリタリンの効用、服用患者への配慮にも続報が欲しい。

◇「救われた人」への配慮必要--玉木委員

毎日新聞の一連の記事は、覚せい剤の代用品として使われることを知りながら、安易にリタリンを処方する病院に警告を発し、併せて依存症の怖さを知らしめるものだ。重要だが、それだけだと、リタリンが覚せい剤同様の恐ろしい薬品という印象になる。実際にリタリンを服用している患者には、ショックも大きいだろう。もちろん、リタリンの適正な処方で救われた人も多いはずだ。そういう観点からのフォロー記事がないのは、やはり配慮に欠けているように思える。「偏っている」という読者の批判を重く受け止めるべきだ。

◇重要な報道、全体像の整理を--吉永委員

向精神薬リタリンの一連の記事は、さまざまな問題点を明らかにしたが、提起される事柄が多岐にわたっていて多少混乱したことは否めない。薬そのものの依存性の問題、処方の安易さの問題、安易に処方する医師の問題、乱用する者の問題、医師法や医師の処方権の問題、うつ病に使用される日本の問題などが次々に提示され、部分的に読んだ場合、全体像がつかみにくい。そのため正しく処方された場合の効能に誤解を生んだ。重要な報道内容でもあり、きちんと整理してまとめた形の特集でも組んでほしい。

(注:水色文字は引用者による)

いずれの委員も、リタリンを正しく服用していた患者に対する配慮が欠けているという趣旨の意見を述べています。

これに対して、毎日新聞は
◇有効な防止対策を追求

リタリンの乱用による副作用被害は極めて深刻です。その背景には、患者を多く集めるために安易に処方する一部の医療機関の存在があります。リタリンをはじめ、向精神薬の乱用に歯止めをかけるにはどうしたらいいのか、医療機関や製薬会社、行政に有効な対策を求めていくことが報道の狙いです。80年代以降、リタリンが、うつ病に効くという臨床試験の結果はなく、うつ病への適応削除を決めた厚生労働省の審議会でも異論は出ていません。とはいえ、「リタリンによって何とか日常生活を送っている」という患者が少なくないのも現実です。乱用防止はもちろんですが、こうした人たちの苦しみに応えるためにも精神医療、薬物治療はどうあるべきかをさらに掘り下げていこうと考えています。【東京本社社会部長・斉藤善也】

と 釈明しています。

くどいようですが、強調させて頂きますが、社会部長は、
「『リタリンによって何とか日常生活を送っている』という患者が少なくないのも現実です。乱用防止はもちろんですが、こうした人たちの苦しみに応えるためにも精神医療、薬物治療はどうあるべきかをさらに掘り下げていこうと考えています。」

と、お書きになっています。

しかし、その後、毎日新聞は、この問題を全然「掘り下げ」ていないではないですか。

リタリン登録制が実施されてから四ヶ月以上が経過しています。

それ以前リタリンの適応からうつ病が外されてから六ヶ月以上を経ています。

毎日新聞は、リタリンを急に断たれて今なお、日常生活に支障をきたしている、

かつての「真面目な(処方通りに服用していた)」リタリン患者の窮状を全く報道しないではありませんか。

また、リタリンは難治性・遷延性うつ病に有効だ、と主張する医師は私の知る限りでも少なからずいます。

このような声は一向に取りあげない。

無責任ではないでしょうか。

ご回答をお待ちしております。

(実名)

(住所)

(電話番号)

(メールアドレス)


◆コメント:所詮、マスコミは無責任で、人間なんて、勝手なものだ。

毎日新聞に、何度この「問い合わせ」を送っても何の返事も来ない。

リタリン依存が社会的問題だと騒いでいたが、一旦、リタリンの適応がうつ病から外れたら、全く関心が無くなったようである。

今まで、この薬のおかげで助かっていた、「難治性うつ病患者」である私は、今だに、リタリンの再適応を望んでいる。

本文中にも書いたが、ある薬を服用する者の一部が、これを濫用するから、全体に対する処方を禁ずる、という政策は間違っている。

その論理を徹底するなら、リタリンよりも遙かに劇的に「人格」に作用する向精神薬、「アルコール」にも、

この政策を適用するべきだ。つまり、禁酒法を制定するべきなのである。

こういうと、酒は自分も好きだから、という理由で、誰も私の論理に耳を傾けようともしない。

人間など、いい加減で、勝手なものだ。

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ずっとネットストーカー(?)につきまとわれている私。(その2)

◆他人が精神的に弱っているときに、それを「ネタ」にするのは卑劣だと思います。

「ネットストーカー」が何のことかは、数ヶ月前に書いた、ずっとネットストーカー(?)につきまとわれている私。

お読み下さい。

昨日の日記で、お見苦しいとは思いましたが弱音をエンピツとココログにぶちました。そうしたら、この「ネットストーカー」が、早速乗じてきました。

ウェブ日記エンピツ、時事・社会部門の「今日の得票ランキング」5月5日、14時38分時点の画面キャプチャをご覧下さい。↓

ダウンロード 20080505enpitu01.jpg (47.3K)

私の下に、「五月病、軽症うつ の予防、克服法」というタイトルが見えるでしょう?

次の画面キャプチャは、更新順を表しています。→ダウンロード 20080505enpitu02.jpg (76.0K)

早く更新した日記ほど下にいきます。更新時刻も表示されている。

私が、「連休なんか無ければ良いのに・・・。」をエンピツにアップしたのが、05-04 23:43で、「五月病、軽症うつ の予防、克服法」は05-05 00:49です。

後者が私の日記を読んでから、こういう文章を書いたのは、ほぼ、明らか。



但し、正確を期すると、私はストーカー君が何を書いているのか読んでいません。

この手合いは、相手(即ち私)が自分の文章を読み、ましてや内容について反応すると喜ぶので、ある時期から絶対にアクセスしないようにしているのです。

ですから、この文章ももしかすると、私の被害妄想かもしれません。

ですが、経験則から云って、私が精神的に弱っているときに、追い討ちをかけるようなことを書くのがこの男の習性なのです。

人が弱っているときにそれを楽しむようなことを書くとは、なんという卑劣な野郎でしょう。

前回のずっとネットストーカー(?)につきまとわれている私。をお読み頂いた方は覚えていて下さったかも知れませんが、

私は、毎日、このように、「常に私を悪く云うかも知れない男がいる」環境で、

ウェブ日記エンピツ「JIROの独断的日記」と「JIROの独断的日記ココログ版」を書いている訳です。

今日もちょっと腹に据えかねる状態だったので、ココログにだけ、この文章をアップしました。

とんだお目汚しで、失礼を致しました。

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2008.05.04

連休なんか無ければ良いのに・・・。

◆GWもあと2日。

連休が始まるときは嬉しいが、本質的に怠惰な私は、休みが続くと、心身共に完全に「休みモード」になってしまう。

4連休も半分終わった。明後日の今頃の時間の憂鬱を今から想像して憂鬱になってしまうのは、

生来の性格と、うつ病という病の相乗効果であろう。気が重い。こんな事なら、連休などない方がいい。


◆「家族サービス」のツケ

私は連休中ずっと憂鬱だが、あまりにも家族に何もしてやらないのは可哀想だと思い、

今日は、ホテルオークラで中華料理を食ってきた。

余談だが、ホテルオークラのサービスはあらゆる点で日本一だと思う。

従業員の接客マナーは当然のこと、どのレストランに入っても、料理の質は、殆ど非の打ち所がない。

こういうサービス業は、優秀な日本人の仕事の中でも、際だって素晴らしい。

私が今日、家族を連れて食事をしたのは、本館11階のスターライトである。以前にも何度か来たことがある。

ディナーコースの、美食同源コース 翡翠というのを、三人分注文して食ったわけである。

美味いですよ。確かに。文句の付けようが無い。

家内も愚息も喜んだ。

そういう情景を見たら、普通素直に喜ぶものだろうが、そこでグジグジ考えてしまうのが、私という人間である。

美味いけれども、普段昼飯を食わない生活をしている私である。

急に、非常に高いカロリーを摂取する、ということが、身体にものすごく負担になることが分かる。

食い終わって三時間も経つのに、いまだに腹が膨れて苦しい。食物を消化するために、身体が必死で活動しているのが分かる。

まあ、キチガイの妻、キチガイの息子になってしまった妻子も気の毒だから、これぐらいの「家族サービス」(この言葉嫌いなんですけどね)は、

当然だろう、と一生懸命に自分に言い聞かせている。しかし、それとは別に改めて確信した。

美食は身体に悪い。

暗い文章ですみません。

どうしても心から単純に、素直に「楽しい」という気分になることが出来ない人間。それが私である。

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2008.05.03

憲法記念日です。憲法改「正」なら賛成です。

◆記事1:憲法改正「反対」43%、「賛成」を上回る…読売世論調査(2008年4月8日01時08分 読売新聞)

 読売新聞社が実施した憲法に関する全国世論調査(面接方式)によると、今の憲法を改正する方がよいと思う人は42・5%、
改正しない方がよいと思う人は43・1%で、わずかながら非改正派が改正派を上回った。

ただ、各政党が憲法議論をさらに活発化させるべきだと思う人は71%に上り、改めたり加えたりした方が良いと思う条文を挙げた人も7割を超えた。

施行61年を迎える憲法に、時代にそぐわない部分が増えているとの認識は根強いようだ。調査は3月15、16日に年間連続調査「日本人」の一環として行った。

1981年から実施している「憲法」世論調査では93年以降、一貫して改正派が非改正派を上回っていた。

しかし、今回は改正派が昨年より3・7ポイント減る一方、非改正派が4・0ポイント増え、これが逆転した。

憲法改正に強い意欲を示した安倍前首相の突然の退陣や、ねじれ国会での政治の停滞へのいらだちなどが影響したと見られる。

改正派にその理由を複数回答で聞いたところ、「国際貢献など今の憲法では対応できない新たな問題が生じているから」の45%が最も多かった。

改正派では「世界に誇る平和憲法だから」が53%で最多だった。
憲法で関心のある点(複数回答)では「戦争放棄、自衛隊の問題」が47%で7年連続で最多となった。

昨年との比較では「裁判の問題」が20%(昨年15%)に増え、裁判員制度への関心の高まりをうかがわせた。

改めたり加えたりした方がよいと思う憲法の条文(複数回答)としては、

〈1〉自衛のための軍隊保持27%〈2〉良好な環境で生活する権利25%〈3〉国と地方の役割22%――を挙げた人が多く、

「特にない」は24%だった。

自衛隊の海外派遣全般に関する原則を定める恒久法を必要と思う人は46%で、「そうは思わない」42%を上回った。

9条を今後どうするかについては「これまで通り、解釈や運用で対応する」36%、

「解釈や運用で対応するのは限界なので、改正する」31%、「厳密に守り、解釈や運用では対応しない」24%となった。


◆記事2:9条改正反対66%に増、賛成23%に減 本社調査(朝日新聞) (2008年05月02日21時33分)

3日の憲法記念日に合わせて、朝日新聞社が実施した全国世論調査(電話)によると、憲法9条を「変えない方がよい」との回答が66%にのぼり、

「変える方がよい」の23%を大きく上回った。

憲法改正が「必要」とする人は56%いるが、その中で9条改正を支持する人の割合は37%にとどまり、54%が「9条は変えない方がよい」と答えた。

調査は4月19、20の両日に実施した。

前の安倍内閣時代の07年4月に実施した調査でも、9条は「変えない方がよい」が49%で

「変える方がよい」の33%を上回っていたが、今回は大きく差が広がった。

この1年間は、安倍内閣が改憲への準備や集団的自衛権の議論を進めたほか、

福田内閣のもとでもインド洋への海上自衛隊派遣をめぐる国会論戦が続くなど、

9条や自衛隊の対米協力にかかわる論議が具体性を帯びた時期だった。

一方、憲法全体について聞くと、憲法改正が「必要」とする人は56%なのに対し、「必要ない」は31%。

07年調査で「必要」58%、「必要ない」27%だったのと大きな変化はなかった。

憲法改正が「必要」と答えた人に理由を聞くと、74%が「新しい権利や制度を盛り込むべきだから」と答えた。

「9条に問題があるから」は13%、「自分たちの手で新しい憲法を作りたいから」は9%にとどまった。

また、憲法改正が「現実的な問題」と思う人は52%、「まだ先の問題」とする人は35%。07年調査ではそれぞれ59%、31%だった。

「先の問題」とする人に理由を聞くと、71%が「国民の間で機運が高まっていない」を選んだ。

国会で与野党の対立が深まっていることを挙げたのは19%、安倍首相が退陣したことを挙げた人は5%だった。

衆参両院で多数派が異なるねじれ国会への評価を聞いたところ、「好ましくない」が62%を占めた。

ただ、憲法を改正して衆議院の権限をさらに強めることについては、反対が58%だったのに対し、賛成は23%だった。


◆記事3:「改憲に賛成」48%、「現在のまま」43%・日経世論調査 (5月2日 22:12)

日本経済新聞社が憲法記念日に先立ち実施した世論調査によると、現憲法を「改正すべきだ」との回答が48%で、

「現在のままでよい」の43%を上回った。前回の2007年4月の調査と比べて改憲支持は3ポイント低下し、護憲支持は8ポイント上昇した。

国会が憲法調査会を設置した2000年以降、改憲支持は減少傾向が続いている。

現憲法の問題点を複数回答で聞いたところ「環境権やプライバシー権など時代の変化に対応した規定がない」が31%で最多。

次いで「地方自治の考え方が不徹底だ」(28%)、「衆参両院の二院制など国会に関する規定が適当ではない」(24%)だった。(02日 22:12)


◆コメント:世論調査なんか、関係ない。

参考のため、just for information、で世論調査の記事を掲載したが、正直に云うと、私はどうでも良い。

世論調査で護憲派が増えたから、やはり改憲に反対しようか、という人は、全然主体性を以て思考していない人である。

また、改憲賛成、反対の意思を表明している人も、その意味が分かっているのか甚だ怪しい。

2006年10月(安倍政権発足直後当時である)、NHKが行った電話アンケートがある。

そのときのことは、NHK電話アンケート「改憲賛成40%」「集団的自衛権の意味を知っている8%」←知らないで賛成するな。ココログはこちら)に詳しく書いた。

長くなるからかいつまんで書くと、NHKが電話アンケートで、「集団的自衛権」について、その意味を知っているか尋ねたところ、

▽「よく知っている」と答えた人が8%、

▽「ある程度知っている」が36%、

▽「あまり知らない」が36%、

▽「まったく知らない」が14%でした。

あのねー。これじゃあ、話にならないのですよ。だから世論調査なんて、殆どどうでもいいというのだ。

要するに、今、憲法改正で一番問題となるのは、なんだかんだ云っても戦争放棄を謳った第九条である。
第九条  日本国民は、正義と秩序を基調とする国際平和を誠実に希求し、国権の発動たる戦争と、武力による威嚇又は武力の行使は、国際紛争を解決する手段としては、永久にこれを放棄する。

2  前項の目的を達するため、陸海空軍その他の戦力は、これを保持しない。国の交戦権は、これを認めない。

ここで、大きな問題は日本の集団的自衛権の行使を認めるか否か、である。

安倍のバカは、集団的自衛権の行使を認めるとか、憲法を改正するとか言っていたが、これはどういうことか。

その意味が分からないで改憲に賛成も反対も無いだろう。


◆個別的自衛権と集団的自衛権とは何か。

集団的自衛権の前に、個別的自衛権という、国家の自衛権を説明する。

国際法を国内法になぞらえて、国家をあたかも、個人(自然人=普通の人間)とみなすことは慎まなければならないが、この件に関しては、ある程度、

この説明方法を用いても構わないと思う。個別的自衛権とは、個人になぞらえるならば、正当防衛である。

自宅で一家団らんを楽しんでいたら、変な男が刃物を振り回して家に侵入してきた。そこで、一家の主のお父さんや家族は団結し、棒を振り回したり、

けっ飛ばしたりして、この男をしばりあげた。これは、犯罪ではありません。正当防衛という「違法性阻却事由」の一つである。


日本国が自衛隊を保有すること自体違憲だとは思わない。それは、憲法はまず、その前文において国民が平和に生きて幸福を追求する権利「平和的生存権」を

確保する、と、国民に約束しているからである。

われらは、平和を維持し、専制と隷従、圧迫と偏狭を地上から永遠に除去しようと努めてゐる国際社会において、名誉ある地位を占めたいと思ふ。われらは、全世界の国民が、ひとしく恐怖と欠乏から免かれ、平和のうちに生存する権利を有することを確認する。

「全世界の国民」であるから、当然、日本国民も含まれる。日本国は国民が平和のうちに生存する「平和的生存権」を脅かされたとき、

これに、武力をもって対向するのは、憲法に違反しないのはあまりにも明らかである。だから、自衛隊は最低限の実力なのである。


これが集団的自衛権となると、大変なことになる。「集団的自衛権」とは、
ある国が武力攻撃を受けた場合,これと密接な関係にある国が,その武力攻撃を自国の平和と安全を脅かすものとみなして,被攻撃国を援助し共同して防衛にあたる権利。

早い話、日本と密接な関係にある国(アメリカ)の戦争に常に巻き込まれることになる。集団的自衛「権」であり、義務じゃないから、

必ずしも巻き込まれないだろうという方は、現実をよく、みて頂きたい。今でも政府の公式見解は
「集団的自衛権の行使は憲法第9条に抵触する」

のである。

にも関わらず、一旦期限切れになったインド洋での給油活動を再可決して、また無料ガソリンスタンドをやっている。どこまでお人好しなんだ。

先日の名古屋高裁の判決が昨日確定した。
イラクでの空自の活動の一部は、戦闘中の同盟国に対する後方支援であり、武力攻撃と一体化しており、集団的自衛権の行使を禁止した憲法第9条に違反する

との司法の判断がくだっているのである。

表向き、集団的自衛権の行使は禁止され、ましてや憲法など一度も改正されていないのに、日本を守るべき自衛隊が海外にどんどん出て行く。

これで、憲法第9条を「改正」(私に云わせれば「改悪」)などしたら、絶対に戦争に巻き込まれる。

ベトナム戦争の時、日本の自衛隊は参加しなかったが、集団的自衛権の行使を禁止していない韓国の軍隊はベトナムへ趣き、大勢の無辜のベトナム人を殺した。

日本の自衛隊の兵力は世界有数であるにも関わらず、戦後60余年、日本国憲法で約束したとおり、日本の自衛隊はただの一人も外国で人を殺していない。

この誇るべき事実を認識するべきである。


◆憲法を改正するというのなら、私にも案がある。今の9条は手ぬるい。もっと戦争放棄を徹底するのだ。

人の思考は硬直的だ。「憲法改正」といったら、日本を戦争が出来る国へ変える法案の事ばかり考える。

それは、「改正」ではない。「改悪」だ。「改正」は読んで字の如し。「改め」「正しく」することをいう。

私は、憲法を「改正」するなら賛成だ。

今の第9条は手ぬるい。もっとがんじがらめに日本を戦争の出来ない国にするべきだ。

集団的自衛権の禁止も明文化するべきだし、非核三原則も明文化するべきだ。

法律の専門家が読んだら、不備だらけの文言だろうが、以下が私の、憲法改正草案である。

【JIROの憲法改正草案】(注:憲法9条に追加する)

第9条

第3項 (集団的自衛権行使の禁止)我が国が、他国から、武力による威嚇、また、武力の行使を受けていないとき、日本と軍事同盟関係又は緊密な関係にある他国が、第3国から武力攻撃を受けた際、または、第3国と戦争状態に陥った際に、これを我が国への武力攻撃と同一視し、或いは我が国が戦争状態に陥ったと見なし、同盟国を支援することを「集団的自衛権」の行使と定義し、我が国の「集団的自衛権」の行使は、永久にこれを認めない。なお、「同盟国を支援すること」とは、直接的な武力行使のみならず、戦争状態の同盟国に対する後方支援(武器・弾薬の供給、その他、物的、人的支援の一切を含む)、及び同盟国が第3国を攻撃する際に有利となる軍事的その他の情報の提供をも含む。

第4項(核兵器の製造、保有等の禁止)我が国が、核兵器を製造・保有すること、核兵器又は、その部品、原料となる物資を製造し、他国に提供すること、核兵器を保有する同盟国が核兵器を用いて第3国を攻撃する場合の拠点として、我が国領土内の施設利用を許可することは、永久にこれを認めない。

第5項(9条不可侵の原則)本条の各項の変更は、96条(憲法改正の手続き)にかかわらず、永久にこれを認めない。


これぐらいで、ちょうど良い、と私は考えている。

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ナクソス・ミュージック・ライブラリー(NML)のすすめ(2度目かな)。

◆私は全く利害関係は無いのですが、良心的なサービスだと思うので、一度お試しになっては如何かと思いまして。

ナクソス・ミュージック・ライブラリーというのはですね。サイトで説明をお読みいただくのが一番早いのですが、

一ヶ月1,890円で、クラシック中心ですが、CD 18,700枚が聴き放題(但しストリーミングのみ。ダウンロードは無し)というサービスです。

明日から連休という方も多いでしょう。音楽聴きたいな、といっても、AmazonからバカバカCD買い放題、なんて余裕のある方少ないですよね。

買ったとしても「お急ぎ便」じゃないと、連休中に間に合わないし。

それから、この曲1度聴いてみたい気がするのだけど、どうしようかな、というケース、結構ありますよね?

買ってみて、趣味に合わない曲だったり、演奏だと、非常に損をした気分になります。

ナクソスってのは、私の世代のクラシックファンにはなじみが薄いのです。私たちが若い頃には無かったレーベルなのですが、

所謂、有名どころの演奏は少ないのです。ただ、無名だけど優秀な演奏家を発掘するのに熱心なのですね。

私もナクソスを聴いて、ベルリン・フィル、ウィーン・フィルにこだわらなくても十分に良い演奏があることをしりました。

そのナクソスがCDをストーリミング配信しているわけです。


◆5月が始まったばかりなので、一ヶ月だけでもお試しになるにはちょうど良いタイミングです。

個人で申し込むと、月額1,890円です。カード決裁出来ます。勿論。それで、270,000曲聴き放題。

ブルックナーのシンフォニー全曲聴こうが、(物理的に難しいと思いますが)ハイドンのシンフォニー全曲聴いても、

バッハのカンタータ全曲(200曲)聴いても構いません。ブロードバンドなら、CDとほぼ同じ音質で聴けます。


お試しで15分聴けますから、それを聴いてからお決めになっても良いでしょう。

ただ、世の中にはセコい人がいて、毎日この「15分間無料試聴」だけ、利用する人がいるようですが、

資本主義社会ですからね。財・サービスには対価を支払うのが原則だと思いますよ。

1,890円が高い、と思われる方には、無論無理にお薦めしませんが、CD1枚の値段じゃないですか。

ひと月ぐらい試しても破産しないと思いますけど・・・・。ダメですか?


◆超有名曲は勿論、極めて珍しい作品もゾロゾロあります。

クラシックの定番、モーツァルト、ベートーヴェン、ブラームスの交響曲、各種協奏曲は勿論、

CDでは今は売っていない、例えばリンドベルイというトロンボーン奏者による「熊ん蜂の飛行」とか、

テューバによる「ヴェニスの謝肉祭変奏曲」とか、何とかいう人の「ティンパニ協奏曲」とか、

これは、何度かお聴き頂きましたが、外山雄三さんの「管弦楽の為のラプソディ」とか、芥川也寸志さんの曲とか、

リムスキー=コルサコフのピアノ協奏曲とか、古楽ではリュート20本の合奏とか。

まあ、とにかく珍しい曲も枚挙に暇がありません。

ジャズも少しあります。

本家本元、デュークエリントンの「A列車で行こう」とか、グレンミラーの“In the Mood”とか、

ベニー・グッドマンの“Sing,Sing,Sing”とか超スタンダードナンバーも聴けます。

ダウンロードは出来ませんが、24時間ストリーミングで、演っていますから、何でもハードディスクに保存しなくても、

いいじゃないですか(と、私は思うのです)。

連休中、これと言って面白そうなことないなー、と思っておられる方、是非おすすめします。

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2008.05.01

体調悪いですわ。

◆ここのところずっと良くないのですがね。

火曜は祝日で、昨日は通院日で、会社を休んで、今日は三日ぶりの出社でしたが、それは関係ないのです。

今日の体調不良の原因は分かりませんけど、恐らく、急に気温が高くなったためだと思います。

北海道でフェーン現象のために30度を超える「真夏日」になったそうですが、

東京も25度前後まで、気温が上がりました。このように、気温、気圧が急激に変化すると、

大抵、私は体調が悪くなります。

今日も、会社では普通に仕事をしていましたが、帰宅した途端、爆睡してしまいました。

夕食を摂った後、寝過ぎたのか、頭が痛く頭痛薬を2回分(イブA錠4錠)まとめて飲みました。

首筋から肩にかけて、鉛の板でも入ったようにズシーンと、重く、凝っています。

こういうのは血行が良くないのだろうと思い、風呂に入ったら、大分楽になりました。

しかし、ニュースについて論ずる気力がありません。と言って、更新しないのも癪なので、

あまりやりたくないのですが、こうして私事を綴っております。すいません。

この日記、毎日更新すれば、今月の18日で、書き始めてから通算2000本目となります。

それまで何とか、毎日なにがしかを書いてゆくつもりです。

今日のところはご勘弁のほど。それでは、失礼します。

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府:PT案「府民の会」が知事に要望書 /大阪センチュリー交響楽団その後。廃止反対署名9万3千件(4月28日現在)

◆記事:府:PT案 「文化行政、話し合いを」 「府民の会」が知事に要望書 /大阪(4月29日17時1分配信 毎日新聞)

◇音楽、演芸など24団体が会結成

府の改革プロジェクトチームによる財政再建試案(PT案)で廃止が提案されるなど、

存亡の危機にある府立文化施設の関係者らが「府立の施設と文化を考える府民の会」を結成し、28日、橋下徹知事あての要望書を提出した。

「府民が豊かな文化・芸術を享受できるよう、話し合いの場の設定を求める」との内容で、連休明けにも街頭でのアピール活動を計画している。

PT案では、府立27施設のうち、国際児童文学館(吹田市)など8施設の廃止を提案。

大阪センチュリー交響楽団を運営する府文化振興財団への補助金廃止が提示された。

同会は、これらに抗議し署名活動などを展開した24団体が、横断的な連携を求めて発足させた。

文化行政について府民の声を集約し、橋下知事に改めて申し入れる方針という。

この日朝、PTに要望書を手渡した大阪文化団体連合会の高田昌運営委員長は「個別では限界があった運動を充実させ、

文化行政のあり方に再考を求めたい」と主張。PT案で移転が提案された府立上方演芸資料館(ワッハ上方)の伊東雄三館長は

「姿や形だけではない大阪の文化について、橋下知事と語り合う場がほしい」と話した。


◆コメント:オーケストラ存続を希望する10万人近い署名が集まっている。

大阪府知事が、大阪府が運営する大阪センチュリー交響楽団への補助金を、来年度からゼロにする、と言っている。

私は、オーケストラを潰すようなことはするべきではない、と考え、先日、これを記事にした。

 「在阪楽団への運営補助金を大幅削減 橋下行革」←大阪府議政務調査費、年間6億5千8百万円を減らせ。

この記事は、センチュリー交響楽団のコントラバス奏者、奥田一夫さんも読んで下さったようである。

Prost Familie! : 大阪センチュリー交響楽団存続の危機!の中に私のブログへのリンクが貼ってある。

上の記事を書いた2日後、再び私は、【大阪センチュリー交響楽団を応援する会】が署名を募っていることを書いた

その時点では、正直言って、どれぐらい集まるか、私はやや不安だった。

ところが、【大阪センチュリー交響楽団を応援する会】のサイトを見たら、

4月28日現在9万3千筆あまりの署名をいただいております。

ということだった。世の中、捨てたものではない。署名は4月30日が締め切りだから、一旦終わったが、

こういうものは、第2次、第3次の活動が重要なので、是非、大阪センチュリー交響楽団のメンバーの方々、応援する方々には、

再度、署名募集活動を行っていただきたい。


◆オーケストラが無くなってもいい、という人は、オーケストラを聴く楽しさを知らないのだろう。

今日は私は1日休暇を取ったので、普段見ることのない、朝のワイドショーを見ていたら、

TBS系列の「ピンポン」とかいうふざけた名前の番組でこのニュースを取りあげていた。

コメンテーターの多くは、「補助金廃止止むなし」という意見だった。

理由を聞いていて、「ああ、この連中は、オーケストラを聴く楽しさ、聞き比べる楽しさを知らないのだな」と思った。

曰く、

「大阪には、4つもオーケストラがある。都市の規模を考えると多すぎる」

東京には日本オーケストラ連盟正会員のオケだけでも8団体が存在する。誰も「多すぎるから、どこか潰せ」とは云わない。

オーケストラは生き物で、世界中のオーケストラそれぞれに個性がある。単純に数の問題ではない。

曰く、
「非常に深刻な財政破綻状態にある、大阪府の財政再建をしようと言うときに、オーケストラだけ、補助金をのこす理由は無い」

だからといって、いきなり補助金をゼロにすることはないだろう。センチュリーは大阪府が作ったオーケストラなのだ。

先日の記事にも書いたが、大阪府議会議員の年間6億円を超える、「政務調査費」をまず減らせ。知事は無給で働け。


とにかく、聴いていて情けなくなったが、要するに、この人達が「オーケストラなんてなくても良いのだ」と考えるのは、

彼らの責任ではないが、子供の頃、或いは多感な青春時代に、美しい音楽を聴いたことが無いからだろう。


◆4歳児ですら、「正しく、まともに演奏された音楽」には目を輝かせる。ご覧頂こう。

動画共有サイトVeohで偶然見つけた画像がある。是非読者諸氏にもご覧頂きたい。

これは、オーケストラではなくて吹奏楽だが、川崎市消防局の女性だけの音楽隊が、ある幼稚園を訪れて、音楽教室(?)を

催したときに撮影したと思われる動画である。画質、音質ともに余り良くないが、ご覧頂きたい。

消防音楽隊

幼児だから、流石にがやがやと五月蠅いが、消防隊音楽隊のおねえさんたちが楽器を演奏するとき、子供達の目は真剣である。

騒がしいのは、嬉しくて興奮しているからである。そう。音楽はそういうものだ。

正しく、美しく演奏する訓練を積んだ人々が奏でる音楽は、人間の心を必ず動かす。吹奏楽もオーケストラも同様である。

このように、子どもの頃から、美しい芸術に接していれば、豊かな感受性が育まれる可能性が極めて高くなる。


だが、子供だけではない。大人になってから、それまで全くクラシック音楽になど縁が無かった人が、いきなりブルックナーの交響曲を聴いて、

ブルックナーマニアになることもあるのだ(因みに、それまで、その人の「趣味」はパチンコ、麻雀、競馬だった)。

大阪府知事、プロジェクトチームの頭が良いけど(?)感受性の貧困な人たち。

大阪センチュリー交響楽団への補助金をカットすることを決める前に、まずは何度かコンサートに行ってご覧なさい、

と云いたい。

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