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2008.07.17

14歳バスジャック/日銀金融経済月報に見る景気動向/今日はカラヤン(1908~1989)の命日。

◆記事1:少年「親うざい」=「冗談好き」と中学の生徒ら-東名バスジャック(7月16日22時41分配信 時事通信)

東名高速のバスジャック事件で逮捕された少年(14)が通う山口県宇部市の市立中学の生徒らは、

少年について「冗談好きで駄じゃれも言う、明るい性格」と評し、事件について「信じられない」と首をかしげた。

春休みに一緒に遊んだという3年の男子生徒(15)は、少年から「親とよくけんかをしている」と打ち明けられたことがあった。

少年は家出中で、事件の動機について「親に怒られ嫌がらせでやった」と話しているとされる。

少年は親について「うざい」とよく漏らしていたという。この男子生徒は「あんなことをするとは思わなかった」と驚いた様子で話した。


◆コメント1:少年法厳罰化しても馬鹿は知らないのだ。報道が模倣犯を招く。

この事件に関して日本の殆ど全てのメディアがトップニュースで報じているだろう。

それがいけないのだ。2000年5月3日に17歳の少年が「西鉄バスジャック事件」を起こしたが、

あの時は、犯人は人を殺した。社会に与える害悪の大きさから考えて報道しないわけには行かなかったであろう。

しかし、今日の14歳のガキの事件は、報道すればテレビは視聴率が上がるから報じるけれども、逆効果である。

本件に関して、産経新聞は、幼稚すぎ…少年法厳罰化も歯止めにならず 14歳バスジャック

という記事を載せているが、それはそうでしょう。

こういう事をするガキが、少年法を念入りに点検すると思いますか?私は思わない。

今日の犯人のガキは、オヤジに嫌がらせをしたかったそうだが、それにしては、企てが大がかり過ぎる。

親に「復讐する」事以外にも、最近の若いのが(秋葉原はそれほど若くなかったが)大事件を起こすのは、

本人が意識しているかしていないか不明だが、

事件を起こせば、テレビを通じて日本中が騒ぐ。世の中の目が自分に注がれる(兎にも角にも)。「時の人」になれる。

という心理が一因になっているように思われる。その結果、自分や周囲の人間の未来がどれほど悲惨なものになるか、は意識から排除するのだろう。

だから、特に今日の14歳のガキのバスジャックなどは、敢えて無視するのが良い。

これだけ騒がれるのを見て、自分も同じ事をしようかな、と考え始めているガキが日本のどこかに、きっといるだろう。

この事件を我々が知らなかったとしても、「知らなかったことにより被る不利益」は無い。

「知ることによるメリット」も無い。せいぜい、
「馬鹿なガキがいたもんだ。こいつに比べれば俺(又は、俺の息子)の方がましだ。」

という些細な優越感に浸るだけである。

私はほぼ確信するが、たぶん、3日もすれば、この14歳バスジャックのことは殆どの人の記憶から消えていることであろう。


◆記事2:「景気はさらに減速」、輸出・消費・生産など下方修正=7月日銀月報(7月16日15時18分配信 ロイター)

[東京 16日 ロイター] 日銀は16日公表した7月の金融経済月報で、景気の現状について

「エネルギー・原材料価格高の影響などから、さらに減速している」として「さらに」を付け加えて判断を下方修正した。

 個別項目では、個人消費、輸出、住宅投資、生産について前月から下方修正、短観を受けて企業の景況感も引き続き慎重化しているとした。

 先行きについても「当面減速が続くものの、その後次第に緩やかな成長経路に復していく」として回復時期が遅れるとの予想を示した。


◆コメント2:「日銀金融経済月報」の最初のセンテンスに見る、過去2年の景気動向

日銀は14日(月)、15日(火)、つまり一昨日、昨日と金融政策決定会合を開き、金融政策現状維持を決めました。

2008年 7月15日 当面の金融政策運営について(現状維持、13時34分公表) (PDF, 138KB)

金融政策決定会合の翌日、決定の根拠となった、日銀の日本経済の現状分析に関する詳細なレポート「金融経済月報」が午後2時頃公表されます。

今日、公表されたのは、これです。2008年 7月16日 金融経済月報(7月) (PDF, 1017KB)

全て読むと、63ページに及ぶ、極めて詳細な分析ですが、結論は常に本文冒頭に書かれます。

今月は、

わが国の景気は、エネルギー・原材料価格高の影響などから、さらに減速している。

でした。「さらに減速」という表現は最近数年で初めてです。

2006年1月から、今月まで、「金融経済月報」の最初のセンテンスを拾ってみましょう。
================================================================================

金融経済月報

発表月 基本的見解

================================================================================

---------------------------------2008年---------------------------------

7月 わが国の景気は、エネルギー・原材料価格高の影響などから、さらに減速している。

6月 わが国の景気は、エネルギー・原材料価格高の影響などから、減速している。

5月 わが国の景気は、エネルギー・原材料価格高の影響などから、減速している。

4月 わが国の景気は、エネルギー・原材料価格高の影響などから、減速している。

================================================================================

金融経済月報

発表月 基本的見解

================================================================================

3月 わが国の景気は、住宅投資の落ち込みやエネルギー・ 原材料価格高の影響などから減速しているが、基調としては緩やかに拡大している。

2月 わが国の景気は、住宅投資の落ち込みなどから減速しているとみられるが、基調としては緩やかに拡大している。

1月 わが国の景気は、住宅投資の落ち込みなどから減速しているとみられるが、基調としては緩やかに拡大している。

---------------------------------2007年---------------------------------

12月 わが国の景気は、住宅投資の落ち込みなどから減速しているとみられるが、基調としては緩やかに拡大している。

11月 わが国の景気は、緩やかに拡大している。

10月 わが国の景気は、緩やかに拡大している。

9月 わが国の景気は、緩やかに拡大している。

8月 わが国の景気は、緩やかに拡大している。

7月 わが国の景気は、緩やかに拡大している。

6月 わが国の景気は、緩やかに拡大している。

5月 わが国の景気は、緩やかに拡大している。

================================================================================

金融経済月報

発表月 基本的見解

================================================================================

4月 わが国の景気は、緩やかに拡大している。

3月 わが国の景気は、緩やかに拡大している。

2月 わが国の景気は、緩やかに拡大している。

1月 わが国の景気は、緩やかに拡大している。

---------------------------------2006年----------------------------------

12月 わが国の景気は、緩やかに拡大している。

11月 わが国の景気は、緩やかに拡大している。

10月 わが国の景気は、緩やかに拡大している。

9月 わが国の景気は、緩やかに拡大している。

8月 わが国の景気は、緩やかに拡大している。

7月 わが国の景気は、緩やかに拡大している。

6月 わが国の景気は、着実に回復を続けている。

5月 わが国の景気は、着実に回復を続けている。

4月 わが国の景気は、着実に回復を続けている。

3月 わが国の景気は、着実に回復を続けている。

2月 わが国の景気は、着実に回復を続けている。

1月 わが国の景気は、着実に回復を続けている。

ご覧のとおり、ご覧のとおり、2006年6月までは、
「わが国の景気は、着実に回復を続けている。」

だったのですが、翌、2006年7月から、
「緩やかに拡大している。」

となったのです。


そして昨年12月、
「減速しているとみられるが、基調としては緩やかに拡大している。」

と、雲行きがあやしくなりはじめました。

この「基調としては緩やかに拡大している。」が今年3月まで続きましたが、今年の4月、遂に、
わが国の景気は、エネルギー・原材料価格高の影響などから、減速している。

という表現になりました。国民の殆どは「金融経済月報」など見ていませんが、

「月報」担当者(無論、総裁の裁可を得て決めるのですが)は相当緊張したと思います。

その後、5月、6月と「減速している。」でしたが、今日発表された7月の金融経済月報では、
「さらに減速している。」

に下方修正しました。

このように、「金融経済月報」は、最初のセンテンスだけでも、

日本の金融政策を担当する、日本銀行が、わが国の経済をどのように見ているか、

公式見解が分かるのです。

◆今日(16日)は、カラヤン(1908~1989)の命日です。

カラヤンについては、今までも折に触れ、色々書きましたが、意外にも命日に何か音楽を載せたことが無いことに気付きました。

前の記事が長いので、簡単に。

少々長いのですが、ヘルベルト・フォン・カラヤン指揮、ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団で、

ベートーヴェン作曲、レオノーレ序曲第3番。

最初、退屈かも知れませんが、再生開始後2分30秒ぐらいから、全オーケストラのフォルテになります。

3分40秒ごろからテンポが速くなります。どんどん盛り上がります。

7分50秒。遠くからトランペットのファンファーレが印象的です。実際のコンサートでは、

舞台裏で吹きます(トランペット奏者は指揮者をモニターで見ます)。

9分30秒から、フルートのソロがあります。後半、細かい動きをしてブレス(息)をとるヒマがないのに、

その後、フルートは18拍、長い音を吹かなければなりません。

13分過ぎからプレスト(非常に速く)になります。弦楽器が次々に速い音型を弾くのはすごい迫力です。

そこからは、爆発的に音楽が盛り上がります。最後の最後、ティンパニのロールの迫力は、生で聴くと堪えられません。





この前、マーラーの5番の第一楽章を載せましたが、それより、この曲の方が長かったですね。でも良いでしょ?

それでは、今日は、この辺で。

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