「<教員採用汚職>十数年前から 大分県教委元幹部が証言」←白々しい。こんなこと全国で昔から行われている。
◆記事:<教員採用汚職>十数年前から 大分県教委元幹部が証言(7月11日2時31分配信 毎日新聞)
大分県の教員採用試験を巡る汚職事件に絡み、小・中学校の教員採用試験で、
口利きによるボーダーライン上の調整が少なくとも十数年前から行われていたことが分かった。
当時の県教委幹部が毎日新聞の取材に「コネがまかり通っていたことは事実。
合否を判断する時に口利きがあるかどうかというのは考えの中にあった」と証言した。
コネ採用が長年横行していた実態が初めて浮かび上がった。
(引用者注:以下略 全文のキャッシュはこちら。)
◆コメント:恐らく、全国で常態化している悪弊であろうと推察される。
結論から言えば、こんなこと昔から教員採用の世界では、「当たり前」のこととして行われていた。
何故、私が断言するかといえば、教育関係の情報筋(「情報筋」とは具体的に何処の誰かは明かせない、という意味である)
から直接聞いたのである。
もちろん、私は全都道府県の教育関係者に情報ソースを確保しているわけではないが、
何人かから話を聞いて、これは、日本の公立教育(小・中・高)の世界では「常識」らしい、と判断した。
即ち、大分県のようなことは、残念ながら日本では、「普通の事」。
地方の教育長の鶴の一声で、極端な話、試験など零点でも採用されてしまう、という。
毎日新聞は、
コネ採用が長年横行していた実態が初めて浮かび上がった。
と書いているが、何を言っているの。知っていたくせに。
何故今まで事実を暴露しなかったか、も問題である。
私は息子を公立小学校に通わせて、その教育の質のひどさにあきれ、
私立の中学高校一貫教育校にいれたのである。
教育委員会という存在。一見頼りになりそうだが、あれは皆、元教師である。
だから、担任教師があまりに程度が低い、とか、いじめがある、とか訴えても、
教育委員会は、現場の教師を「身内」と見なすので庇うのである。
また、信じられないことに、現場で問題を起こしたり、無能である、と親から弾劾された教師は、
どこに身を潜めるかというと、教育委員会なのである。冗談じゃない。教師を監督すべき教育委員会にスケベ教師がいるのだ。
こんな構造であるから、採用に関しても、やりたい放題。先に書いた通り教育長の舌先三寸で、馬鹿でも教師になれるのだ。
公立教育の質が下がる原因はこんなところにもある。知っている人は(マスコミも含めて)何十年も前から知っている。
再度書くが、これを問題にしなかった責任は「コネ採用」当事者と同程度に、重い。
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