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2008.07.30

FRBの資金供給、資産構成上の限界に近づきつつある(日銀レポート)←冗談じゃないよ。

◆記事:FRBの資金供給、資産構成上の限界に近づきつつある=日銀金融市場局長(7月29日18時46分配信 ロイター)

[東京 29日 ロイター] 日銀は29日、「サブプライム問題に端を発した短期金融市場の動揺と中央銀行対応」

と題したリポートを公表、これについて中曽宏金融市場局長は、米連邦準備理事会(FRB)がとった様々な対応措置の結果、

短期国債の保有額の大幅減少によりバランスシート上、資金供給余地が限界に近づきつつあると指摘した。(引用者注:以下略。全文はこちら


◆コメント:日本銀行は何気なく書いていますが、とんでもない状態ということす。アメリカは。

日本銀行のリポートは、日本銀行のサイトに載っていますね。

2008年 7月29日 サブプライム問題に端を発した短期金融市場の動揺と中央銀行の対応 です。

これを全部読むのは大変ですから、ロイター記事で良いと思いますが、

日銀の金融市場局長が書いていることは実は、大変危険な状態を表しています。

FRB(Federal Reserve Board、連邦準備制度理事会)は要するにアメリカの中央銀行です。

中央銀行の役割は通貨を発行するとか色々有りますが、「最後の貸し手」としての役割があるのです。

日本銀行のサイトは金融システムに関してかなり分かり易い説明を提供しています。

日本銀行の役割の中の「最後の貸し手」というページには次のような説明が載っています。

資金繰りに問題が生じた金融機関等に対して、資金供給を行う主体がほかにいない場合に、中央銀行が文字どおり最後の貸し手として資金の供給を行うことを言います。

日本銀行が今日発表したレポートで、FRBについて述べたことが現実だとすると、恐ろしい状態なわけです。

「最後の貸し手」が貸すおカネが無くなりかけている。ということですから。

これが、何を意味するか。

どこかの金融機関(仮にAとします)が本当に資金繰りに窮して潰れる可能性があります。

すると、短期金融市場でAにお金を貸していたBはAからお金を返して貰うことをあてにしてCからお金を借りています。

Aが潰れるとBはCにお金を返せなくなる、つまり、今度はBが資金繰りが突かなくなって潰れます。

同様にCが、Dが、と、ドミノ式に銀行が連鎖倒産して金融恐慌になります。こういう状態になる危険性(リスク)を

システミック・リスクといいます。

日銀のサイトでは、システミック・リスクについての説明もあります。

FRBの手持ちのお金が無いということはシステミックリスクが高まっていることを意味します。

この記事はロイターですが、そこまでは書かないので、一般には分かりにくいけれども、

アメリカの金融市場は非常に危険な状態に近づいていることになります。

日本も他人事ではないのです。日本の銀行が短期金融市場で米銀におカネを貸すことはザラです。

従って、アメリカの銀行が潰れると、こっちまで危なくなります。多分、邦銀は米銀へのクレジット枠を最小限にして、

仮に米銀に貸したおカネが回収できなくても、資金繰りは突くようにしていると思いますが。迷惑な話です。

「大丈夫ですどうにもなりません」などという人がいますが、どこが、どう大丈夫なのか、説明を聞きたいです。

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