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2008.10.01

「金融安定化法案を否決=税金投入反対派を抑えられず-米下院」米国民は、世界金融危機の根源は自分たちにあることを自覚せよ。

◆記事:金融安定化法案を否決=税金投入反対派を抑えられず-米下院(時事通信 2008/09/30-12:34)

米下院は29日、本会議を開き、最大7000億ドル(約75兆円)の公的資金で金融機関から不良資産を買い取る

金融安定化法案(2008年緊急経済安定化法案)を共和党保守派などの反対多数で否決した。

議会は10月2日に再開されるが、法案の行方は全く見通しが立たなくなっている。

法案否決を受けて、ブッシュ大統領は30日朝に、金融システム安定策について緊急声明を出す。

米国だけでなく世界の市場は金融システム安定のカギを握る同法案の行方を注視。

市場の不安を沈静化する対策が早期に実施されなければ、金融恐慌に発展する可能性があり、

日本などにも影響が波及するのは必至だ。

投票結果は賛成205、反対228。政府の民間介入と税金投入に反対する共和党保守派に加え、

民主党でも造反者が続出した。経営に失敗した大手銀行を税金で救済することには国民の反発が強く、

11月の大統領選や上下両院選を控えて、地元有権者の声を強く意識した下院議員が多かったとみられる。


◆コメント:アメリカ人は、自分たちが世界を金融危機に陥れる原因を作ったことを自覚しろ。バカ。

今更言うまでもなく、先週月曜日に巨大証券会社、リーマン・ブラザーズが破綻した頃から、

ボチボチ、世の人々も事の深刻さに気付き始めているようだが、まだ、良く分かっていないようだ。

アメリカ発の金融危機は、前FRB議長、アラン・グリーンスパン氏が、

100年に1度の深刻な金融危機に発展する怖れがある

と、言ったほどのことである。

要するに、世界が1929年10月24日「暗黒の木曜日」に端を発した恐慌に陥ったときに匹敵するほどの

深刻な事態かも知れないのである。


米国政府は、この問題の解決に公的資金を用いることを渋っていたが、リーマンを救済しなかったことによる、

世界の金融市場の混乱を見て、非常に狼狽した。そして、金融機関から公的資金(税金)で、不良債権を買い取る、

という「金融支援策」を考えた。世界中の金融関係者は、アメリカの所為でこれほど世界の金融界が混乱しているのだから、

ほぼ100パーセント確実に、法案が可決されると考え、少し安心仕掛けたところだった。


ところが、下院は否決した。有権者の怒りを買うことを恐れたようだ。

アメリカの一般市民は、民間金融機関を救済するのに、自分たちが納めた税金が使われることに、抵抗がある、という。

ふざけるな、と言いたい。そもそも、世界の金融市場が混乱している大元は、サブプライムローンが不良債権化したことにある。


◆サブプライムローン問題とは、返済する見通しもない連中が住宅ローンを借りて、返せなくなった、ということだ。

リーマンが潰れたり、他の金融機関や、世界の投資家が莫大な評価損を抱えているのは、

低所得者層向け住宅ローンを、住宅金融専門の金融機関が貸しまくり、借りる方は、返せるメドが立っていないのに、借りた。

そこに全ての問題の根源がある。返せそうに無い奴にカネを貸しまくったアメリカの住宅ローン専門金融機関の経営方針も悪いが、

返せる宛が無い住宅ローンを借りて、返せなくなり、いまだに返さない奴も図々しい。それが「不良債権」なのだ。


金融機関が、貸金を回収できなくなったら、貸倒引当金を積まねばならぬ。その為、資本を取り崩す。それで、

自己資本が減り、潰れる銀行が、アメリカでは今年になって既に12行もある。

また、サブプライムローン債権を証券化した金融商品を世界中の投資家が買っている。

ローンの債権を証券化している、ということは、そのローンが回収不能になれば、証券は紙屑になる。

更に、アメリカ政府が潰す訳がないと思っていた、超巨大証券会社、リーマン・ブラザーズが発行した社債や、

リーマンの株に投資していた、つまりそれらを買っていた人にとって、もはや、リーマンの社債や株はやはり、

紙屑同様だ。世界中で多くの投資家が多額の評価損を抱えている。それによって潰れる投資家(銀行など)が、

あと、どれ程出るか分からないのである。


◆アメリカ国民は、税金を使いたくないのなら、借りた住宅ローンを返済してみろよ。出来るのならば。

アメリカ人の考え方は、バカとしか表現出来ない。

自分たちが住宅ローンを借りて、踏み倒して(不良債権を作って)、金融機関を破綻に追い込んだ癖に、

アメリカ政府が、債務者が返済する変わりに、その不良債権を金融機関から買い取ってやろう、といっているのに、

そんなことに税金を使うべきではない、と言っているのだ。

それなら、とっとと、住宅ローン完済しろよ。そうすれば不良債権はなくなる。

アメリカ政府が買い取る必要もなくなる。

でも、借金をかえせないのだろ?

繰り返すが、今や、それが原因で、世界中の金融システムが危険に晒されているのだ。

勝手なことばかり言うな。下院はもう一度法案を審議して、今度こそ可決しろ。

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コメント

TACさん、こんばんは。

ご卓見、勉強になります。ありがとうございました。

投稿: JIRO | 2008.10.01 23:16

ミクロとマクロでは同じ考え・発想が通用しない…という点において、サブプライム・ローンがらみの「金融派生商品」を生み出した英米金融資本主義(バクチ資本主義)の構造的問題の方が、アメリカ人貧困層よりもずっと罪は重いと考えられます。

サブプライム・ローンのリスクを、購入する側に薄くする【商品】の開発自体が、ミクロ(購入者)にとって低リスクとなっても、マクロレベルにおいてリスクを薄くするために広く無制限に拡散させたことが世界レベルでの悪影響につながったのですから。

その意味において、一般のアメリカ国民の怒りは、分からなくもありません。実体経済がもっと安定していれば、低所得者層の所得も増えるだろうし、そうなれば焦げ付きも緩和されたのではないかと考えられますから。

投稿: TAC | 2008.10.01 21:33

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オツカレです。 国民に目を向けるのか国に目を向けるのか難しい決断だ。 [ワシントン 29日 ロイター]米金融安定化法案、一部議員の説得で再可決可能との見方も 米金融安定化法案が29日下院で否決されたが、ワシントンのロビイストの間では、反対票を投じた一部の... [続きを読む]

受信: 2008.10.01 08:45

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