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2008.10.23

株乱高下。素人はデイ・トレーディングなんて止めた方が良い。特に未経験者が今、株を始めるなど危険きわまりない。

◆記事:東証、終値は213円安=円高で嫌気売り(時事通信社 - 10月23日 17:11)

23日の東京株式市場では、歯止めの掛からない円高を嫌気した売りが広がり、

日経平均株価の終値は前日比213円71銭安の8460円98銭と大幅に続落した。

世界的な景気後退懸念が強まる中での円急伸で、企業業績に対する不安感が一段と高まった。

日経平均は朝方から下げ足を速め、一時650円超下落して8000円割れ寸前となったが、

売り注文が一巡した午後は高配当銘柄や内需関連株に値ごろ買いが入り、急速に下げ渋った。


◆コメント:こういうマーケットで素人がデイ・トレーディングなんて、止めた方がいいです。

既に、長いこと株の売買をやっている人。デイ・トレーディングの稼ぎで生活している人もおられるだろう。

そういう方は、言うまでもなく自己責任でやればよいのだが、最近、ネット証券に新規口座開設の申請が増えているという。

特にリーマン・ブラザーズが破綻した9月15日以降、ネット証券会社各社には新規口座開設の申込が急増しているという。

◆記事:ネット証券人気上昇 株暴落後、安値買い狙い(10月18日15時26分配信 産経新聞)

米国発の金融不安で日経平均株価が暴落し、9000円を割り込んだ10日以降、

ネット証券各社に個人投資家からの口座開設の申し込みや資料請求が急増、通常の2-5倍に上っていることが18日分かった。

手数料が安いネット証券で安値買いを狙ったとみられ、ネット最大手SBI証券広報担当の緒方剛史さんは

「株式投資を始めるチャンスと考えている人も多いようだ」とみている。

これは、危険である。リーマン破綻以降、1ヶ月余を経たが、この間の株価の乱高下は、無茶苦茶である。

長期的、或いは超長期的に見て、株の買い場だと考え、投資として何年も持ち続けるつもりで買うならまだ分かるが、

1日の中で、何度も売買を繰り返す「デイ・トレーディング」には、少なくても初心者が手を出してはいけない。

これだけの異常事態。金融市場が金融恐慌を寸前で回避したような状況は、初めてで、プロですら予測が付かない。

素人の手に負える相場ではない。だから次のようなトラブルも起きる。
◆記事:野村系ネット証券、ストップ高続出で売買成立連絡遅れ…苦情多発(読売新聞 - 10月20日 23:38)

野村ホールディングスの100%子会社のネット証券「ジョインベスト証券」(東京都港区)で、

日経平均株価の上昇率が史上最大となった今月14日、事務作業に遅れが出て、一部の顧客に対し、

翌日の市場が閉まってから売買が成立したと連絡していたことが分かった。

同証券には20日までに問い合わせや苦情が約650件寄せられ、金融庁が実態把握に乗り出した。

同証券によると、14日は買い注文の殺到で値幅制限のストップ高となる銘柄が相次いだため、

証券取引所が売買を成立させた銘柄について、証券会社を通じて顧客に株を割り当てる作業が行われた。

通常、顧客への通知は当日の夕方にメールなどで行われるが、この日は作業量が膨らみ、

翌15日午後9時すぎに通知した。日経平均株価は16日に急落したことから、

通知が遅れた結果、株を売却できないなど顧客に影響が出た。

こういう、訳の分からない乱高下を繰り返すマーケットをプロのディーラーは、

「“choppy”(突然変わる、不安定)なマーケット」と呼ぶが、

こういう時には、本件ニュースのようなことが起きやすいのである。

指し値注文を出しても、相場が跳ぶから、付いた付かないで揉めることが多い。


今日(23日)の東京株式市場はいきなり650円暴落し、日経平均は8,036円を付けて、あわや7,000円台突入か、

と思いきや、後場で400円戻し、結局終値は前日比213円71銭安の8460円98銭だった。

何故、急に戻したか、時事通信の記事では分からないが、ウォール・ストリート・ジャーナルの記事がきっかけである。
◆記事:米、住宅差し押さえ防止策 4兆円支援検討、米紙報道(NIKKEI NET)(22:46)

米紙ウォールストリート・ジャーナル(電子版)は23日、ブッシュ政権が400億ドル(約4兆円)を投じて

住宅差し押さえを防止する策を検討していると報じた。金融機関への奨励策を提案する見込みで、

住宅ローンの借り手がより返済が楽なローンに借り換えやすくする環境を整える。

奨励策は23日に開く上院銀行委員会の公聴会で、連邦預金保険公社(FDIC)のベアー総裁が提案する見通し。

借り換え後の住宅ローンで貸し手に損失が発生した場合、政府が損失の一部を負担するといった内容を盛り込む。

新たな住宅ローンで政府支援を受けるには、一定の条件を満たす必要があるとしている。

これが、日本語で報じられたのはずっと後で、WSJ(ウォール・ストリート・ジャーナル)に載ったのは13時台だった。

Plans to Aid Borrowers Gain Steamである。

因みにこの記事は、購読(subscript)していないと全文を読めないと思う。

プロは、情報源を豊富に抱えていて、こういうニュースが出ると、すぐに分かるが、

素人の場合、余程マーケットに慣れた人、情報収集に慣れた人でなければ、プロと同じタイミングでこのニュースを知ることは、

出来なかっただろう。空売りから入った人はあっと言う間にやられた(損をした)筈である。


◆為替はもっと危険です。

最近は外国為替市場にも一般人が外為証拠金取引を通じて参入しているが、為替は株よりもずっと動きが速いので、

さらに危険である。絶対に手を出してはいけません。

「私は、為替で儲けている」という方も中にはおられようが、悪いが必ずいつか、大損する。

プロのインターバンク・ディーラーで「天才的」と呼ばれる人(稀にいるのだ)ですら、100%勝てる人などいない。

皆、過去に何度か、大損をした経験があるのだ。それほど難しい。

もしも、貴方の前に外為証拠金取引を勧誘する人物が現れ、その人が、

「自分は元ディーラーだが、為替で負けたことがない」

と言ったら、絶対に偽物か嘘つきである。これは、断言できる。

100%儲かる為替ディーリングなど、存在しない。

プロですら、皆、何度も死んで(ディーラーの世界の符丁で大損することをこのように表現する)、

その時の痛い経験を元に勘を磨いていく。はっきり言うと、向き不向きがかなりある。才能の問題なのである。

兎に角、株のデイ・トレーディングも、為替取引も「上がるか下がるか」で、「丁半バクチ」と

同じである。ディーラーというとカッコいいが、ヤクザな世界なのである。

やらないに越したことはない。どうしてもというのなら、最初の方で書いたが、日々の値動きは

気にしないで、何年でも株価が上昇するまで待つ、という「投資」としての株式購入をするべきだ。

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