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2008.11.17

7-9月実質GDP、前期比-0.1%。2四半期連続マイナス。←完全に世界同時不況。

◆記事1:【日本】2期連続のマイナス成長=7~9月期、実質年0.4%減-GDP速報値(11月17日11時0分配信 時事通信)

内閣府が17日発表した2008年7~9月期の国内総生産(GDP、季節調整済み)速報値によると、

物価変動の影響を除いた実質GDPは前期比0.1%減、年率換算では0.4%減となった。

IT(情報技術)バブル崩壊後の01年以来7年ぶりの2・四半期連続マイナス成長。外需が落ち込む中、

設備投資は3期連続のマイナスと内需も低迷し、景気後退が一段と顕著となった。

物価の影響を含めた名目では0.5%減(年率2.1%減)だった。

与謝野馨経済財政担当相は記者会見で

「景気は後退局面にあり、下向きの動きが続く。成長のための良い材料はそろっていない」との認識を示した。

08年度の政府経済見通し(実質1.3%、名目0.3%)達成には、

残りの2・四半期に実質1.8%、名目2.4%ずつの成長が必要で、達成は困難な情勢だ。

【為参考】内閣府:20年11月17日 四半期別GDP速報(平成20年7-9月期・1次速報)

ポイント

2008年7~9月期の実質GDP(国内総生産・2000 暦年連鎖価格)の成長率は、▲0.1%(年率▲0.4%)となった。

また、名目GDPの成長率は、▲0.5%(年率▲2.1%)となった。
(注:太文字は引用者による。)


◆記事2:【米国】米GDP、年0.3%減 7~9月期(10月31日8時5分配信 産経新聞)

米商務省が発表した今年第3四半期(7~9月期)の実質国内総生産(GDP)の伸び率(速報値)は

年率換算(季節調整済み)で前期比マイナス0・3%となった。消費の減少や輸出の鈍化を受けて

前期の2・8%成長から一転し、昨年第4四半期(10~12月)以来、3四半期ぶりのマイナス台に突入。

金融危機が実体経済に波及してリセッション(景気後退)入りしたことがほぼ確実となった。

マイナス幅は前回の景気後退期の2001年第3四半期のマイナス1・4%以来7年ぶりの大きさ。


◆記事3:【欧州】<EU>ユーロ圏が景気後退入り GDP2期連続マイナス(11月14日21時7分配信 毎日新聞)

欧州連合(EU)が14日発表した08年7~9月期のユーロ圏15カ国の実質域内総生産(GDP、季節調整済み・速報値)は

前期(4~6月期)比0.2%減とマイナス成長になった。4~6月期の0.2%減に続く2四半期連続のマイナス成長で、

99年の通貨統合以来、初の景気後退入りが確認された。

EU全体(27カ国)でも7~9月期は0.2%減(4~6月期は0.0%)とマイナス成長だった。

国別では、ドイツとイタリアが2四半期連続のマイナス成長。

最大の経済圏ドイツは4~6月期が0.4%減、7~9月期は0.5%減と大幅なマイナス成長が続いている。

フランスは0.1%増だった。

一方、この日発表された10月のユーロ圏のインフレ率は3.2%で、7月に4%をつけて以降、低下している。

市場では「原油など商品相場の急落でインフレは落ち着くが、景気は悪化が続く」との見方が広がっている。


◆コメント:解説する必要すら無いでしょう。世界同時不況です。

引用した記事を読んでいただくだけで、お分かりになるだろう。

日本の7-9月(第3四半期)の実質GDPが前期比マイナス0.1%。3ヶ月で0.1%だから、年率換算マイナス0.4%。

「景気後退」とは英語のリセッション(recession)の訳だが、世界共通の客観的な定義があるわけではない。

ただ、日本では、2四半期連続実質GDPがマイナスになることをもって、「景気後退」と認識する。

だから、太文字で示したとおり、与謝野大臣が「景気は後退局面にある」と言っている。

これは、日本政府が、日本経済は景気後退局面にあることを、初めて公式に認めたことになる。そこがポイント。

記事には載せていないが、与謝野大臣は、放っておけば来年はプラス成長になるというような状態ではなく、

何らかの策を打たないと2009年度も通年でマイナス成長になる可能性が高い、とはっきり悲観的な見通しを明らかにしている。

日本が景気後退局面にあっても世界の他の地域が好景気なら、外需依存が可能だが、記事2と3はその可能性が乏しいことを示している。

要するに、7ー9月期は、日本、アメリカ、ヨーロッパ、いずれもGDPが前期比マイナスなのである。ヨーロッパは、日本と同様、

2四半期連続マイナス。どの国を見ても景気が悪い。

前後するが、金融危機の震源地、米国は(他の地域も同じ原理だが)金融危機が実体経済に影響を及ぼしている。

アメリカもヨーロッパも不動産価格の下落が続き、この先、不良債権が増え、さらに銀行が潰れ、金融危機が深刻化する怖れがある。

その間は、どこの地域のどの銀行も、資金を積極的に貸し出しに回そうとしないから、経済活動全体が萎縮した状態が続く。

金融危機がいつまで続くか、各国金融政策の専門家は、「アタマの良い」人たちの集まりの筈だが、見当が付かないらしい。

従って、いつまで、景気後退局面が続くか分からない。景気後退から不況に。更にひどくなると恐慌になる。

決定的な打開策になる、と断言できる方策はないが、日本に関して言えば、

もうこうなったら、ゼロ金利にして、更にバブル崩壊後日銀が前例の無い金融政策として、世界から注目された、

量的緩和策をもう一度実施するぐらい、思い切った事をしないと、効果が無いように思われる。

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