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2008.11.07

「トヨタ、今期営業益74%減に下方修正」等々←よくぞこれだけ、景気の悪い話が並ぶものだ。

◆これほど「景気の悪い話」が並ぶと言葉を失います。

今日は、経済指標としては、内閣府の景気動向指数ぐらいのものなのですが、

とにかく、経済関連情報を追っていると、よくぞこれだけ、見事に不景気な話が並ぶものだ、と、

言葉が出ません。ざっとまとめます。記事は必ずしも全文載せていません。

まず、記事を載せるまでもないので、私がまとめますが、5日のNYダウは466ドル安でした。

大抵、大統領選の翌日の株価なんてものは、実体経済云々はさておき、「ご祝儀相場」で急騰するのですが、

新聞によると、「大統領選挙翌日の下げ幅としては過去最大」だそうです。

大統領選挙というお祭り騒ぎが終わり、マーケットが急に現実の景気に意識を向けたような印象です。

ニューヨーク株がこれほど下げたら、東京も上がりようがない。5日は406円高だったのに、6日は622円安の暴落です。それもそのはず。

◆記事:トヨタ、今期営業益74%減に下方修正(日経 20:47)

トヨタ自動車は6日、2008年4―9月期連結決算(米国会計基準)の発表とあわせて09年3月期の業績見通しを下方修正した。

本業の稼ぎを示す営業利益は前期比74%減の6000億円と従来予想を1兆円下回る。金融危機が波及し、

北米や欧州など先進国を中心に自動車販売が減少。収益計画を立てる際の想定為替レートを円高に見直した影響も大きい。

ホンダなども含めた大手はそろって今期大幅減益。すそ野の広い自動車産業の低迷が一段の景気下押し要因となる恐れもある。

天下のトヨタが業績見通しを74パーセント下方修正って、どれだけ影響が大きいか。
◆記事:トヨタ、国内の期間従業員3000人に半減(日経 23:34)

トヨタ自動車は6日、現在約6000人を雇用している国内工場の期間従業員が2009年3月末までに3000人程度に半減するとの見通しを明らかにした。

すでに新規採用を抑えており、契約切れなどによって期間従業員の雇用人数が減るため。

世界的な景気減速を受け、欧米の自動車販売が急減、欧米向け輸出が多い国内工場を中心に稼働率が大きく落ち込んでいることが背景にある。

景気が悪くなれば、パート、派遣など人件費をカットするのは企業の「定石」ですが、「切られた」人々はその収入源をどうすればいいのでしょう?

次は、経済指標です。

前述の通り、本日発表された日本の経済指標は、内閣府の景気動向指数ですが、

概要を読むと、
「景気動向指数(CI一致指数)は、悪化を示している。」という基調判断を変更する状況にはない。

とあります。一致指数はプラス0.1パーセントで、一般的には一致指数がプラスの時には景気拡大局面と判断するのですが、

内閣府は総合的に判断して、景気の悪化は続いている、といっているのです。


◆海外の動向:英中銀、欧州中銀そろって利下げ。

海外からも、次々と実体経済の悪化を示すニュースが伝わってきます。

◆記事:欧州主要中銀が一斉利下げ 英1.5%下げ、半世紀ぶり低水準に(日経 06日 22:44)

欧州の主要中央銀行が6日、一斉に利下げに踏み切った。英イングランド銀行は政策金利を1.5%引き下げ、

年3.0%と1955年以来ほぼ半世紀ぶりの低水準とすることを決めた。

欧州中央銀行(ECB)、スイス国立銀行は政策金利を0.5%引き下げ、それぞれ年3.25%、年1.5―2.5%とする。

米国発の金融危機の広がりで欧州でも信用収縮が深刻化しており、実体経済への悪影響を食い止める狙い。

日本や米国に続いて欧州が足並みをそろえて追加緩和を実施することで世界景気を下支えする。

今日は、英中銀金融政策委員会と欧州中銀の欧州中央銀行定例理事会があることは、分かっていました。

ヨーロッパの中でも景気後退が最も深刻なイギリスが利下げすることは、皆、予想していましたが、

下げても0.5パーセントが常識的な下げ幅です。



私は、英中銀(Bank of England=BOE)が1.5%利下げした、という記憶が無かったので大変驚いたのですが、

それもそのはずで、これほどの下げ幅は半世紀ぶりだそうです。イギリス経済のヤバさが分かります。

イギリスがやるなら、一国だけ下げても意味がないので欧州中銀も下げました。0.5パーセントですが、

先月、欧米が協調利下げしたばかりなのです。それほど、情勢が逼迫しているのでしょう。

この分だといずれ日銀もゼロ金利に戻るばかりか、「量的緩和策」を復活させなければならなくなるかもしれません。



さて、日本ではトヨタが強烈な業績下方修正を発表しましたが、アメリカのビッグ3も深刻です。
◆記事:GMとフォード、第3四半期に大幅赤字計上の見通し(11月6日20時9分配信 ロイター)

米自動車大手のゼネラル・モーターズ(GM)とフォード・モーターは、7日に第3・四半期決算を発表する。

ウォール街のアナリストは、両社が大幅赤字を計上すると予想している。

また米国内の自動車販売台数は、2009年まで好転はほとんど見込めないとみられている。

GMとフォードは08年上期に合わせて270億ドル以上の純損失を計上したが、

その後下期に入って景気減速が深刻化し、米国内の自動車販売台数は25年ぶりの水準に落ち込んでいる。

両社が7日に発表する第3・四半期決算は悲惨な内容となり、10月の販売台数急減の発表で始まった惨たんたる1週間を締めくくる見通しだ。

ロイター・エスティメーツが集計したアナリストの平均予想では、

GMとフォードは第3・四半期に特別項目計上前で各20億ドル前後の損失を発表すると見込まれている。

そして、GM(ゼネラル・モーターズ)は明日の決算発表と共に重大な経営上の変更を発表する、と嫌なことを言っています。
◆記事:米GM、事業に関する「重要な変更」について7日社員に説明(11月6日13時37分配信 ロイター)

米ゼネラル・モーターズ(GM)は、第3・四半期決算を発表する7日に、

事業に関する「重要な変更」について、従業員に説明する。従業員に電子メールで通知した。

トヨタ同様、リストラでしょうね。アメリカの米非営利組織の自動車研究センターは、

ビッグ3(GM,クライスラー、フォード)の事業規模が現状の半分に縮小されると約250万人の失業者が出るだろう、と予測しています。


◆7日の米雇用統計が注目されます。

明日は、第一金曜日ですから、米国の経済指標で最も重要な、「雇用統計」が発表されます。

失業率よりもノンファーム・ペイロール(非農業部門雇用者数)が前月比どれぐらい減るか、

を世界中のマーケットが注目しています。非農業部門雇用者数は今年1月、4年5ヶ月ぶりに前月比マイナスになり、

その後ずっとマイナスが続いています。ロイターが、エコノミストを対象としたにアンケートを取ったら、

明日は今年最悪の前月比マイナス20万人程度になるのではないかとの予想です。

予想ですから、発表まで分かりませんが、とにかく10ヶ月連続前月比マイナスになるのはほぼ、間違い無い。

そしてもしも、本当にマイナス20万人と出たら、2003年3月以来の大幅な下げ幅となります。

ある程度織り込み済みですけど、アメリカも、ヨーロッパも、日本も、アジア諸国も世界中景気が悪く、

しかもさらに悪化する見込みなのですから、今後、株はさらに売られる可能性があります。

このように書くと実も蓋もないのですが、それが、現実なのです。

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