「ガザ連日の空爆、死者280人以上…長期化の懸念も」←「ものすごく大雑把なパレスチナ問題の基礎知識」を以前、書きました。
◆記事:ガザ連日の空爆、死者280人以上…長期化の懸念も(12月28日22時41分配信 読売新聞)
【エルサレム=福島利之】イスラエル軍は28日、イスラム原理主義組織ハマスが実効支配するパレスチナ自治区ガザへの大規模空爆を続行し、
現地の医療関係者によると、27日からの攻撃による死者は282人、負傷者は600人以上に達した。
ハマスは徹底抗戦の構えを見せており、軍事作戦が長期化する懸念が高まっている。
AFP通信などによると、イスラエル軍は28日、ハマスのテレビ局や、イスラエル軍が「テロ活動の拠点」と見なす
モスク(イスラム教礼拝所)、警察施設など20か所を空爆した。これまでの死者の大半はハマス治安部隊隊員とされるが、
パレスチナ側は、民間人15人が死亡し、400人以上が負傷したとしている。イスラエルのバラク国防相は28日、
ガザでの軍事作戦について、「市民を守るために地上部隊を展開する必要があれば、そうする」と述べ、
地上からの軍事作戦にも乗り出す可能性を明らかにした。イスラエル軍は、ガザとの境界沿いに地上部隊を集結させているとの報道もある。
イスラエル政府はこの日の閣議で、6500人の予備役を招集することを承認した。
一方、ガザの武装勢力はイスラエル領内に向け、ロケット弾による報復攻撃を本格化させている。
イスラエル軍による空爆後、ヨルダン川西岸のパレスチナ住民が抗議の投石行動に出ているほか、
周辺のアラブ諸国でも、イスラエルを非難するデモが広がっている。
◆コメント:そもそも、アラブ・イスラエル紛争とは何か、を分かっていないと仕方がない。
パレスチナにおける、アラブとイスラエルの報復合戦はもう半世紀以上も続いていて、もう、未来永劫終わらないのではないか、
と思えてきます。
今回のイスラエル軍のガザへの攻撃や、それに対するイスラム過激派のイスラエルに対する報復だけを見ても何も分かりません。
ずっと前、私はこの問題の基礎知識を稚拙ながらもまとめ、記事にしたことがありますから、多少面倒でも、読んで下さい。
2003年10月16日(木) 「<パレスチナ>帰還権放棄を言及 神殿の丘領有と引き替えに」 ものすごく大雑把なパレスチナ問題の基礎知識
5年以上も前の記事ですが、そもそもパレスチナ問題、アラブ・イスラエル紛争は何故起きたのか、について、概略は分かると思います。
当時は、ウェブ日記エンピツしか、書いていませんでした(「ブログ」が流行り始める前の事です)。
今、見ると、タグも満足に知らない状態で「ベタ打ち」しているので、読み辛く、恐縮ですが、基礎知識を得る参考になれば幸いです。
リンク先を読んでいただけば良いのですが、要するに、遙か昔、パレスチナにはユダヤ人が住んでいたのですが、
紀元2世紀頃、ユダヤ人の王国はローマ帝国によって滅ぼされ、その後ユダヤ人や世界各地に散り散りとなり、
どこでも、千数百年にわたって、迫害されてきたのです。
19世紀に、ユダヤ人の国を再建しようという運動が始まり、紆余曲折を経て、第二次大戦後に、パレスチナに建国したユダヤ人の国がイスラエルです。
しかし、ユダヤ人がいない間に、当然そこには他の民族(アラブ人)が住み着いていたわけです。イスラエルの建国と共に、彼らはパレスチナから
追い出されました。逆の立場になってしまったわけです。
パレスチナでユダヤ人とアラブ人が少しずつ土地を分け合い平和に共存してくれれば良いのですが、
何しろ、ユダヤ人には千数百年の積年の恨みがあるから、譲歩しようとしない。今の国を何が何でも死守しようとする。
すこしでもアラブ人が、敵対的な態度を見せると過剰に反応して、今回のような爆撃を行い、非戦闘員(女、子どもまで)を大量殺戮する。
これに対して、アラブ人もイスラム過激派が武装集団を結成して(これにも色々な系統があるのです)、武力で対抗する。
要するにその繰り返しがいつまで経っても終わらないのです。
アメリカでは、ユダヤ系が大勢いて、政治勢力になっているので、歴代政府はイスラエルを支持するのです。
そうしないと、選挙で勝てないのです。だから、国連安全保障理事会がパレスチナで武力紛争が起きて停戦決議案を可決しよう、
というときに、アメリカが拒否権を発動することもあり、問題の解決を遅らせています。それだけが原因ではないけれど、
アラブ・イスラエル紛争がいつまで経っても終わらない一因であることも確かなのです。
但し、喧嘩両成敗ですから、武力攻撃されたら、必ず武力で報復することを止めないアラブ側にも責任はある。
どちらも悪いのです。
兎にも角にも、世界には、今、この瞬間にも凄惨な殺し合いが続いている場所がある、ということは認識するべきです。
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