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2009年1月

2009.01.31

【追加・差替】1月31日は、シューベルトの誕生日。/「ます」(パールマン・デュ・プレ等)、クナッパーツブッシュ「軍隊行進曲」

◆選曲に迷っていたら寝てしまいました。

いやー。昨夜のうちに更新するつもりで作業していたのですが、午前5時までは耐えられたのですが、

その後、ウトウトしていたら、椅子から転がり落ちて、脇机の角に額をぶっつけて怪我をしてしまいました

(大した怪我ではありません。バンド・エイドで出血が止まる程度ですから)。

これは、一旦寝た方が良いと思い、寝て目が覚めたら12時を過ぎていた訳でございます。


えー、音楽記事のときは、文字が少なくて楽だろう、と思われるかも知れませんが、

そうでもなくて、例えば今日はシューベルトの誕生日だということで、過去にも特集(?)を組んでおります。

毎年、大して変わり映えがしないのですが、それでも選曲には結構悩んでいます。


さて、言い訳は、この辺にして、早速、音楽に参りましょう。

シューベルトが「歌曲の王」と呼ばれているのはあまりにも有名です。

わずか31年の生涯で600曲もの歌曲を作曲したのです。

ですから、本当は、毎年色々、知られざる名曲を発見しなければ、と思いつつ、

結局、どうしても同じ曲になります。

1曲目。あまりにも有名な「野ばら」です。

この小品が、何故これほど何回聞いても珠玉のように美しく感じられるのか、と思います。






私はこの歌を聴いているときは、人間の嫌な部分を完全に忘れることができるように思います。

続いて、これも良く知られた「ます」です。





小川のせせらぎを表現するピアノ伴奏が美しい。

歌の最後は「ミューズの子」という、えもいわれず爽やかな作品です。

「ミューズ」とは、ギリシャ神話の「音楽の神」のことです。だから、音楽を「ミュージック」というのです。






何故か私は昔からこの曲が非常に好きなのです。


◆器楽曲、管弦楽曲。楽興の時、アヴェ・マリア、「ロザムンデ」序曲、他。

シューベルトは「歌曲の王」なんですが、ピアノ・ソナタを初めとするピアノ曲や、室内楽(弦楽四重奏みたいなの)、

九つの交響曲に代表される、オーケストラの為の曲も随分書いています(再び書きますが、僅か31年の生涯で)。)

その中から、まず、ピアノ曲。御存知の方も多いと思います。「6つの楽興の時」より、第3番へ短調。

演奏は、アルフレッド・ブレンデル

輸入盤ですが、「楽興の時」は“Moments Musicaux”です。





ブレンデル氏は2007年11月に、「2008年12月18日に予定しているコンサートを最後に引退する」と宣言して、

その通りにした筈です。学者みたいなピアニストで、上手いのですが色々理屈も多い人でして。

ピアニストなのに、ショパンは絶対弾かなかったのです(すくなくても公の場では)。それは、正確には覚えていませんが、

「ショパンには、全てを捧げるか、そうしないのなら、弾かないかどちらかにすべきだ」という信念を持っていたためです。

一つの見識だと思いますが、そこまで言いきるピアニスト、あまり他にいないと思います。


次はアヴェ・マリアですが、「アヴェ・マリア」というのは、

ラテン語で直訳すると「こんにちは、マリア」または「おめでとう、マリア」を意味する言葉。(ウィキペディア)

だそうで、シューベルト固有の曲名ではありません。もう一つ有名なのは「グノーのアヴェ・マリア」という曲で、これは伴奏が、

バッハの平均律クラヴィーア曲集第1集第1番を使っているものです。他にも色々な作曲家が書いていて、ブルックナーの「アヴェ・マリア」

なんてのもあるので、驚きます。それはさておき、ここはシューベルトの「アヴェ・マリア」。

元々歌ですが、楽器で演奏されることも多い。ヴァイオリンあたりが普通ですが、ここは、トランペット

(若しくはコルネットかフリューゲル・ホーンという楽器で吹いているとおもうのですが)。

先日、ご紹介したばかりですが、元チェコ・フィル首席トランペット奏者、ミロスラフ・ケイマル氏の演奏です。






この人の音が好きなんです。


◆YouTubeより、パールマン、ズッカーマン、故・ジャクリーヌ・デュ・プレらによる「ます」

前の稿では、
本当は室内楽で「ピアノ五重奏曲・『ます』」などもアップしたかったのですが

と書きましたが、YouTubeに貴重な画像があるのを忘れていました。

ピアノ五重奏曲「ます」の第4楽章は、上で歌で取りあげた「ます」を主題にした変奏曲です。

ピアノ五重奏曲は普通、第一、第二ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロ、ピアノという編成ですが、

シューベルトは例外的編成で、ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロ、コントラバス、ピアノ、で書いてます。

これを、当代きっての名人、ヴァイオリン:イツァーク・パールマン、ヴィオラ:ピンカス・ズッカーマン、チェロ・故ジャクリーヌ・デュ・プレ、

コントラバス:(指揮者の)ズービン・メータ、ピアノ:(デュ・プレの夫だった)ダニエル・バレンボイムが演奏した映像が、

YouTubeにあります。デュ・プレは多発性硬化症で夭逝した、イギリスの天才チェリスト。他も(メータは指揮者が本業ですが)

超一流のメンバーです。ご覧下さい。


Piano Quintet in A major "Trout" Fourth Movement



◆管弦楽曲:【追加】昔の名指揮者、ハンス・クナッパーツブッシュ=ウィーン・フィルによる「軍隊行進曲」の個性的名演。

さて、次はオーケストラ曲です。

普通、「ロザムンデ」序曲、と言いますが、正式には「劇(付随)音楽『キプロスの女王ロザムンデ』より『序曲』というのです。

劇付随音楽は、オペラではなくて、芝居と同時進行で演奏される音楽のことで、他にも例えば「結婚行進曲」で有名な、

メンデルスゾーンの「真夏の夜の夢」も、シェークスピアの同名の戯曲の「劇付随音楽」です。

能書きはここまで。「ロザムンデ」序曲。演奏は、ユタ交響楽団です。

最初、序奏部は、暗いハ短調で始まりますが、主部はハ長調で、再生開始後2分40秒ぐらいからガラッと雰囲気が変わります。






最後は、原曲はシューベルトがピアノ連弾用に書いた、「3つの軍隊行進曲」の一番有名な第一番をオーケストラ用に編曲したもの。

ナクソス・ミュージック・ライブラリーでは、オーケストラによる行進曲集で15分、無料体験試聴が

出来ますが、CDを探したらなかなか無くて、英国のAmazonでやっと見つけました

エドモントン交響楽団という初めて聞く名前のオーケストラですが、まともな演奏です。






ここで、同じ曲を往年の名指揮者、故・ハンス・クナッパーツブッシュ(1888-1965)=ウィーン・フィルによる演奏で聴いていただきます。

上の演奏は、さらりと流していますが、クナッパーツブッシュ(本当はブルックナーとか、ワーグナーとかで有名な指揮者ですが)が振ったCD

があります。今調べたら、何と、クナッパーツブッシュ・ポピュラー・コンサート 軍隊行進曲。何と中古で9,800円もするのです。残念。絶版なんです。始めは、3,000円だったのですが。

あとは、昨年(2008年)クナ(クナッパーツブッシュの愛称)生誕120年記念CD-BOX(24,000円)というバカ高いセットに含まれていますが、

いくら何でも(クナ・マニアはともかく)高過ぎます。

幸い私は、昔、まだ、「ポピュラーコンサート」を単品で売っていた頃に買いましたので、お聴き下さい。

エドモンド交響楽団と比べるとどれぐらい個性的な演奏か、お分かり頂けると思います。






同じ曲でも、これほど違って聞こえるという、非常に分かり易い例です。クナは、癖がありますから好き嫌いが有りますが、

好きな人は神様のように尊敬しています。

日曜の今頃、アップして恐縮ですが、是非お聴き下さい。それでは。

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2009.01.30

「民主・岩國議員、政界引退を表明『大学教授に専念する』」←岩國議員を重用しなかった民主党の愚。

◆記事:民主・岩國議員、政界引退を表明「大学教授に専念する」(2009年1月28日22時27分 読売新聞)

民主党の岩國哲人衆院議員(72)(比例南関東)は28日、党本部で記者会見し、

次期衆院選に出馬せず、今期限りで政界を引退する考えを表明した。

岩國氏は「米国と中国の大学で10年以上務める客員教授の職務に専念する」と説明した。

岩國氏は前回衆院選で神奈川8区から出馬したが、小沢代表の要請を受け、昨年11月、同1区に国替えすることを決めた。

同1区では国民新党が公認候補を決めていたことから反発し、岩國氏の公認決定が遅れていた。

民主党は同1区に独自候補を擁立する方針で、候補者の選考を急ぐ。

岩國氏は島根県出雲市長を経て1996年衆院選で初当選。当選4回。


記事2:小沢代表に国替えを命じられた岩國哲人が公認漏れの危機(週刊文春12月 4日(木) 11時52分配信)

(http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20081204-00000000-sbunshun-pol)

次期衆院選に出馬する予定の民主党の衆院議員のうち、未だに党の公認が下りていない現職が二人いる。

岩手四区から東京十二区などへの国替えを検討している小沢一郎代表と、神奈川一区の公認内定者にとどまっている

当選四回の岩國哲人元副代表(比例南関東ブロック)だ。

出馬する選挙区が確定すれば自動的に公認される小沢氏と違い、深刻なのは岩國氏である。民主党の選対関係者が解説する。

「現職組はほとんど九月中旬の第一次で公認されています。小沢氏は別にして、この時点で漏れたのは岩國氏と東京十九区の末松義規氏の二人だけでした。

『情勢調査の数字が悪すぎる』という理由です。ほかの役員から『情において忍びない。現職は一律でいいじゃないか』

と再考を求める意見も出ましたが、小沢代表は頑として首を縦に振りませんでした」

落ちこぼれコンビは十月下旬の第二次公認で明暗を分ける。「相手候補との差が縮まってきた」として滑り込んだ末松氏に対し、

岩國氏は「努力が足りない」とまたも小沢氏に蹴られた。

しかも従来の選挙区の神奈川八区では無所属の江田憲司氏に勝てないと烙印を押され、国替えまで言い渡されたのである。

踏んだり蹴ったりはさらに続く。岩國氏は神奈川一区への転出を受け入れ、小沢氏同席の下で十一月十九日に横浜市で記者会見を開いた。

今度こそ「公認」のお墨付きを得られると本人は思ったに違いないが、小沢氏は言質を与えなかった。

情勢調査を実施した上で判断するという原則論に加え、神奈川一区で独自候補擁立を決めている国民新党から

『岩國氏を公認するなら南関東ブロックでの選挙協力を白紙に戻す』と横やりが入ったためです」(前出・選対関係者)

岩國氏はメリル・リンチでニューヨーク本社上席副社長まで務めた元国際金融マン。

島根県出雲市長時代にはアイデア市長として全国的に知られ、ユーモアに富んだ演説には定評があり、党内で五指に入る人気弁士だ。

見るに見かねた後見人格の羽田孜元首相が小沢氏に会い「政策面でも選挙でも彼は党に貢献してきた。

そうした要素も考慮してやってくれ」と頭を下げたが、小沢氏側近の一人は、

「国民新党の郵政票はバカにならない。『大事の前の小事』と代表は考えているのでは」

と非公認に終わる可能性が小さくないとの見方だ。(週刊文春12月11日号「THIS WEEK 政治」より)


◆コメント:岩國さんを重用しなかった民主党の愚かしさ。

岩國さんは、多分、現職国会議員の中で最も有能な人材である。

元・メリルリンチ本社上級副社長だった人である。この意味が分かる人には、分かるであろう。

メリルリンチは、かつて、ゴールドマンサックス、モルガンスタンレーと共に、米国の3大投資銀行の一つだった、超巨大金融会社であった。

007年以降のサブプライムローンショックで巨額の損失を出し、昨年、バンク・オブ・アメリカの買収されてしまったが、

リーマン・ブラザーズが破綻するとか、メリルリンチが買収されるなどということは、ほんの数年前まで、

地球上の誰も予想だにできなかった。それほどの世界に冠たるファイナンシャル・カンパニーなのだ。


そのメリルリンチ本社(日本法人ではない)の上級副社長だったのが岩國哲人(てつんど)さんである。

元々、東大を出て日興証券に入社したが、ロンドン支店勤務になった。人事異動で帰国の内示が出たが、

娘さんの教育の関係で英国に残りたかった岩國さんは、日興証券を辞めて、モルガン・スタンレー・ロンドンに転職した。

そこで頭角を現し、欧米の金融界では、優秀な人はよりよい条件の会社に転職するのがむしろ当然で、

ついに、天下のメリルの副社長に(勿論、日本人としては初めて)就任した人である。

マンハッタンの億ションに住み、毎朝、でかいリムジンが迎えに来る。帰りも当然同様である。

生き馬の目を抜くウォール街で、殆ど頂点にまで上り詰めることがどれ程ものすごいことか。

イチローが大リーグで活躍したり、世界一のオーケストラ、ベルリン・フィルの第一コンサートマスターが日本人の安永徹さんである、

ということに匹敵するぐらいの偉業だ、といっていい。


◆メリルリンチ上級副社長から、故郷の出雲市長に。

岩國さんが、メリル・リンチ・ニューヨーク本社上席副社長に就任したのは、1987年だったが、その僅か2年後、

1989年、故郷の島根県出雲市の市長に出馬してくれないかと頼まれ、メリルを辞し、出雲市長選に出て当選した。

立候補時の公約(100だったか、110だったかやや記憶が曖昧)を次々と実行し、就任後、わずか2年で「出雲市」は、

トヨタ、ソニーなどと並び日本で最も優れた「企業」として、JMA(日本能率協会)マーケティング最優秀賞を受賞した。

前代未聞、空前絶後のことだ。

その頃のいきさつは、岩國さんの著書、男が決断する時―国際金融界から出雲市長へを読まれたい。

金融界の代名詞ウォール街で大成功した人にとってみれば、大して難しい仕事ではなかったのであろう。

岩國さんは、国会議員としても非常に有能だった。

私は、2005年9月の「郵政民営化選挙」の際、読者から「どういう体制が望ましいと思うか?」と訊かれたので、

岩國哲人氏が民主党党首となり、民主党が政権を取るのが理想です。

と答えたことがある。それは、「お前はどこの政党の誰を支持するのだ」とのお訊ねがありましたので(既に書いてるんですが)。 に書いた。


2005年1月の衆議院予算委員会で当時の福井日銀総裁を参考人招致した際、

ゼロ金利が政策が続いたいることにより、国民が失った得べかりし利子が累計で154兆円である、と証言させたのも岩國さんである。

「消費者物価マイナス脱す 量的緩和、解除へ一歩」←日銀の「解除条件」を良く読め。

岩國さんと福井総裁の質疑応答を衆議院会議録から引用しているので、ご覧頂きたい。

こういう発想が出来る国会議員は他にいない。一企業の経営と国家全体の経済(マクロ経済)は、

厳密に言えば異なる専門性であるが、岩國さんほど、経済・金融・財政に通暁している人はいない。

これほどの人物であるのに、12月、記事2に転載した「週刊文春」を読み、

小沢一郎は今度の衆院選で岩國氏を公認にしないつもりであると知り、愕然とした。

最も優秀な国会議員を公認しない小沢は恐らく、岩國さんがあまりに優秀なのが、恐いのであろう。

しかし、小沢が代表になる前も、民主党は岩國さんを党の要職に就けていなかった。

民主党で本当に信頼出来る議員は、岩國さんと、社会保険庁の年金掛け金流用に始まり、

年金台帳の管理の杜撰さを全て暴いた長妻昭衆議院議員ぐらいのものだ。

2007年7月の参議院選挙で、野党が参議院の過半数を取ることが出来たのは、長妻議員のおかげ、といっても決して過言ではない。


岩國さんは極めてまともな仕事をしているのだが、それだけでは通用しないのが、政治家どもの世界なのだろう。

散々汚い世界を目の当たりにして、岩國さんはいい加減嫌気が差したのだろう。

これで、私がかつて民主党を支持した理由はなくなった。しかし、だからといって自民党が良いとも思えない。

ただ、岩國哲人さんほどの人材を重用しない民主党のバカさ加減が良く分かった。

仮定上の話だが、もし、岩國さんが内閣総理大臣になっていたら、今の自民党の誰よりも斬新なアイディアを発案していただろう、

と考えると、残念でならない。

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2009.01.29

体調が良くないので記事が書けません。名曲中の名曲を集めました。

◆体調不良に付き、時事問題を書けません。悪しからず。


ちょっと具合が悪くて、原稿を書けません。

そのかわり、今日、ここに載せた音楽は、美しい作品と演奏ばかりです。

お楽しみ下さい。


ミロスラフ・ケイマル(元・チェコ・フィル首席トランペット奏者)のGLORIA-トランペット名曲集より。

愛の喜び(マルティーニ)






通称「バッハのアリオーソ」(チェンバロ協奏曲 ヘ短調 BWV 1056 第二楽章)






ヘンデル:オンブラ・マイ・フ





◆バッハ:パルティータ2番より、他。

アルゲリッチ演奏によるバッハ、パルティータ2番 ハ短調BWV826 よりSinfonia







カナダのヴァイオリニスト、ジェームス・エイネスによるバッハ無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータ2番より、ジーグ。






カラヤン=ベルリン・フィルの「アダージョ・カラヤン・プレミアム」より、管弦楽組曲第3番「エア」(G線上のアリア)




◆モーリス・アンドレ:テレマン・トランペット協奏曲ニ長調から。

モーリスアンドレ、カラヤン・ベルリン・フィルによる、トランペット協奏曲集より、テレマン:トランペット協奏曲ニ長調


第一楽章






第四楽章






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2009.01.28

1月27日は、モーツァルトの誕生日でした。

◆今まで載せたことの無い曲(その1)キラキラ星変奏曲

1月27日は、日本ではもう終わってしまいましたが、ヨーロッパではまだ、27日なので(01月28日(水)午前1時49分現在)、

良いことにしましょう。

モーツァルトがピアノの為に書いた独奏曲(ピアノだけで演奏する曲)はソナタが代表作ですが、

それ以外にも小品をいくつも書いています。そういうのを集めたCDがあります。

きらきら星変奏曲 モーツァルト:ピアノ小品集です。

アンドラーシュ・シフは1953年ハンガリー、ブタペスト生まれのピアニストですが、非常に音楽的な人だと思います。

通称「キラキラ星変奏曲」と呼ばれている作品があります。あの鈴木メソッドの最初に出てくる「キラキラ星」を主題とした

変奏曲ですが、変奏曲といっても、ずっと主題が残っているので(もっと複雑になると主題が変形されすぎて訳わかんないのがあります)

聴いていて、常に心地よい安心感があり、同時にあの単純な旋律をモーツァルトが料理すると、如何にもモーツァルトの音楽になります。

それでは、まず、お聴き下さい。正式な曲名は、「ああ,お母さん聞いて」による12の変奏曲ハ長調K.265(キラキラ星変奏曲) です。






可愛いでしょ? このCDの他の小品も面白いですよ。「グラス・ハーモニカの為のアダージョ」とか、「自動オルガンの為のアンダンテ」とか。

お薦めです。


◆これも初めてですね。フルートとハープの為の協奏曲。

これは、モーツアルト(1756-1791)が1778年にパリに滞在中に、フランスの貴族に頼まれて書いたのです。

ド・ギーヌ公爵という貴族で、素人なんですが、フルートがかなり上手かったらしい。モーツァルトはその娘に作曲を教えていて、

お嬢さんは作曲の才能は無かったけど、ハープは巧みに演奏できたと。それで、その令嬢が結婚するに際して、父から娘にプレゼントしたいから、

と頼まれて、モーツァルトが「へい、毎度」ってことで書いたのです。この頃のフルートは横笛ですが、フラウト・トラベルソという、

勿論今のフルートみたいに色々なキーは付いていない楽器ですが、それはともかく、モーツァルトはあんまりフルートが好きではなかったんですけど、

おカネは欲しい、というか必要ですから引き受けた。意欲満々で書いた筈は無いのですが、大変美しい音楽です。

それでは、どうぞ。フルートとハープのための協奏曲、ハ長調、K.299から第一楽章。

演奏は、アメリカの、オルフェウス室内管弦楽団(指揮者を置かないので有名)です。







良いでしょ? モーツァルトですから、当たり前なんですが、全く文句の付けようが無い。お薦めします。


◆これは、一度ぐらい載せたかな?「2台のピアノのための協奏曲」

最後は、割と良く演奏されるような気がしますけどね。2台のピアノのための協奏曲なんて殆どありません。バッハはバロックだから別として、

古典派以降では、他にメンデルスゾーンと、レスピーギが書いています。

しかし、やはりモーツァルトは格が違います。

これは、演奏も大変珍しい。指揮者だった、故・サー・ゲオルグ・ショルティとバレンボイム

(この前、ウィーンフィルのニューイヤー・コンサートで指揮した人。元々、ピアニストです)がピアノを弾いています。

ショルティも最初はピアニストを目指していたぐらいですから上手です。今の時間HMVがメンテナンスしていて、Amazonにはないのですが、

多分HMVのピアノ協奏曲第20番、他 ショルティ&ECO、バレンボイム、A.シフ(p)で、朝になれば、

リンクが繋がるでしょう。楽しい、陽気な音楽です。モーツァルト: 2台のピアノのための協奏曲変ホ長調 K.365です。






テクニックの切れというのかな。素晴らしいと思いますね。この演奏。


先日もお願いして、くどくて申し訳ないのですが、クラシック紹介の日って結構手間がかかってるのですが、

なかなか得票できないのです。朝、上の3曲のどれでも良いから、1分ぐらい聴いてみて下さい。

そして、ご帰宅の後、清き一票をよろしく御願い申し上げます。

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2009.01.27

「<米副大統領>米兵犠牲者増加を警告 アフガン増派で」←お、たまにはいいこと言う奴がいるじゃねえか。

◆記事:<米副大統領>米兵犠牲者増加を警告 アフガン増派で(1月26日19時14分配信 毎日新聞)

バイデン米副大統領は25日、米CBSテレビに出演し、対テロ戦争の主戦場がアフガニスタンに移行するにつれ、

米兵死者数が「増加するだろう」と述べた。イラクでの米兵死者が減少傾向にある中、

アフガンで米兵の犠牲が急増すればオバマ政権批判につながりかねないだけに、事前に警告し、予防線を張る狙いがある。

国防総省はアフガンへの約3万人の増派を打ち出している。バイデン氏はアフガン増派により旧支配勢力タリバンなど「敵との交戦が激化するだろう」と指摘。

「多くの米兵の犠牲者が出るということか」との司会者の質問に「そうだ。(犠牲者は)上昇するだろう」と語った。

また、イラク情勢について「米軍増派は機能した。しかし、イラク国内での政治的な和解が必要だ」と述べ、政治プロセスの進展の遅れに懸念を示した。


◆コメント:この一件だけで判断するのは早計だが、バイデン副大統領の主張は正しい。

昨日の日記で、私は、オバマ大統領がアフガン増派を明言していることを批判した。

アメリカのアフガン侵攻は911テロのすぐ後から。昨年7月の時点で、30,000人の米兵がアフガンに駐留しているが、

一向にテロが収まる気配はない。7年間、これでもかと兵隊をアフガニスタンに送り込んで、おさまらないのだから、

いい加減撤退するべきだ。

アフガン駐留米兵の死者数は、2007年には117人だったが、2008年には155人に増加している。

2001年アフガン侵攻開始以来の米兵の死者数は合計で、630人にもなる。(因みに2003年に始まったイラク戦争における米兵の死者数は、

2008年までで、何と4,221人に達している。


また、アフガンやイラクから帰国した米兵の30万人がPTSDを発症している、という米国防総省に近いシンクタンク、ランド研究所の調査結果を、

2008年4月19日(土)「しんぶん赤旗」が報じている。

さらに、2008年5月19日(月)「しんぶん赤旗」は、帰還兵の自殺、戦死上回る?との記事を載せている。

「赤旗」が信用できぬ、というなら、元の情報ソースを、ブルームバーグというアメリカのメディアで読むことが出来る

Post-War Suicides May Exceed Combat Deaths, U.S. Says

The number of suicides among veterans of wars in Iraq and Afghanistan may exceed the combat death toll because of inadequate mental health care,

the U.S. government's top psychiatric researcher said.

(イラクとアフガニスタンからの帰還兵の自殺者数は、適切なメンタル・ケアを受けないが為に、戦闘そのものによる死者数を上回る可能性があると、米国政府の精神科専門医が報告している)

自分は安全なホワイトハウスの椅子にふんぞり返って、3万人の兵隊に「アフガニスタンへ行ってこい」と命ずるのは簡単だが、

行かされる兵隊はたまったものではない。アフガンで命を落とさなくても、戦闘によるあまりの精神的重圧により、PTSDを発症したり、

戦闘時の記憶が蘇る事に耐えられず自殺するハメになるかも知れないのである。

バイデン副大統領の経歴・人物の詳細は、まだ調べが付かないが、彼の主張は、正しい。

これ以上アフガンに米兵を派遣したところで、テロが収束する見通しが立っているわけでもなく、

徒に、死者、負傷者、心的外傷を受ける兵、それによって帰国後自殺する兵を増やす可能性を高めるべきではない。

難しい話ではない。明らかだ。

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2009.01.26

「<オバマ大統領>仕事ぶり評価68% 就任直後調査」←たった3日で何が分かるのだ?

◆記事:<オバマ大統領>仕事ぶり評価68% 就任直後調査(1月25日20時1分配信 毎日新聞)

米ギャラップ社が24日発表した世論調査によると、オバマ米大統領の就任後の仕事ぶりを「評価する」と答えた人は68%だった。

1961年のケネディ元大統領の72%に次ぐ高い記録。過去8人の大統領と比べて最高で、順調な滑り出しとなった。

調査は就任翌日の21日から3日間、全米約1600人を対象に電話で行われた。「評価しない」は12%で歴代大統領とほぼ同じ。

「とくになし」は21%だった。

オバマ大統領は就任後、「透明で開かれた政府」などを掲げて政治改革に踏み出す一方、

国内外に批判のあったグアンタナモ米海軍基地(キューバ)収容所の1年以内の閉鎖を定めた大統領令に署名。

米議会に景気対策の実現に向けて協力を要請するなど精力的に活動した。


◆コメント:「オバマ、オバマ」と喧しい(かまびすしい)けどさ。

ギャラップというのは、アメリカの有名な世論調査会社だが、「ケネディに次ぐ」と、書いてあるところを見ると、

新大統領就任後、毎回、就任3日目で世論調査をしていたらしい。全然気が付かなかったが、こんないい加減な調査、

やる方もやる方だし、答える方も答える方だ。

オバマ大統領の就任式が20日でしょ?それからわずか3日で「評価する」も「しない」も、ないだろう。

記事にあるとおり、やったことと言えば、「グアンタナモ米海軍基地(キューバ)収容所の1年以内の閉鎖を定めた大統領令に署名」ぐらいでしょ?

そりゃ、大統領になったら、初めからふんぞり返って寝てる奴はいないですよ。「早速何かやりました」とアピールしますよ。

いくら何でも、3日で評価なんて、答える方も「まだ、何とも言えない」が90%、ぐらいが、本来出てくるべき数字ではなかろうか。

日本のニュースを見ても、まだ何もしていないのに、オバマに対して好意的なスタンスで報道する番組が多いが、

一体、何を根拠にしているのか、と不思議でならない。


彼は、就任前から、イラクからは撤退するけれども、アフガニスタンは増兵する、と言っている。

アフガニスタンの泥沼は、いくら兵隊を増やしても解決しないように思われる。

彼の思想には、

「アフガニスタンが安定しないのは(アメリカ式)民主主義が根付いていないからで、これを定着させれば平和になるのだ」

という、例のネオコン(ネオ・コンサーバティブ。新保守主義者)と同じ発想が含まれていることが明らかで、

その点では、アメリカは全然「Change」していない。

大きなお世話なのである。私が学生の頃、国際法の教授が
「ある民族の文化とか政治体制が出来上がるには、それなりの歴史的・民族的必然が存在していたからで、それを外から無理矢理変えようとしても、所詮無駄である」

と講義で仰った言葉を大変良く覚えている。

ブッシュ政権時代に、如何にもその考え方は正しかったことが証明された、と思った。

アフガニスタンに派兵したのは、そもそも911テロの犯人がアルカイダで、それをアフガニスタンのタリバン政権がかくまっていたから、

というのがきっかけだが、タリバン政権を倒しても、何年かかっても一向にテロは無くならない。

アメリカ人がいれば、それに対して反米テロが起きるのは当たり前で、米軍がいなくなれば、反米テロは起こしようがない。

アフガニスタンのテロは、アメリカだけを攻撃対象にしているわけではないが、アメリカが余計なことをするから、却ってややこしくなる、

ということに、オバマですらまだ気が付かないのか、と言うところに、失望した。

オバマが評価に値するかどうかは、控えめに言っても「まだ全然分からない」。

私は、アフガン増兵を主張している、と言う点だけを見ても、懐疑的である。

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2009.01.25

「IPA職員が情報流出」「警視庁ネットワーク、ウイルス感染」←役所の情報セキュリティの甘さは相変わらずだ。

記事1:IPA職員が情報流出 ― 私物パソコンでファイル交換ソフトを使用(1月4日23時22分配信 RBB TODAY)

独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)は4日、同機構の職員がファイル交換ソフトを使用した結果、

コンピュータウイルスに感染し、パソコン内の情報が流出したと発表した。

IPA職員が自宅において保有する私物パソコンからの流出で、個人情報や一部の画像が流出したとのこと。

これまでの調査では、業務関連の非公開情報は含まれていないと見られている。

IPAは、情報セキュリティ対策を推進し啓蒙している機関であり、その職員自身による情報流出事件は非常に残念な事態だ。

同機関では「今般このような事態が発生したことについて、陳謝申し上げるとともに、再発の防止に全力を尽くしてまいります」としているが、

流出したファイルによると、違法ファイルをダウンロードしていた痕跡が見られたとの情報もあり、

その見識が問われるところだろう。経緯および今後の対策などについて、より詳細な発表を期待したい。

(注:色太文字は引用者による)


記事2:警視庁ネットワーク、ウイルス感染 (1月24日1時37分配信 読売新聞)

警視庁のオンラインシステムに接続している端末のパソコンが、「W32・Downadup・B」と呼ばれる新種のネットワーク感染型ウイルスに感染し、

同庁がウイルス駆除のため、22日午後から断続的にオンライン業務を停止していることがわかった。

この影響で、東京都内の警察署で、車庫証明の発行業務や免許更新の事務手続き業務を一時、手作業で行わざるを得なくなった。

完全復旧は週明けの26日になる見込み。同庁によると、22日午後2時ごろ、端末のパソコン数台がウイルスに感染しているのを同庁のコンピューターが検知した。

同庁は感染の拡大を防ぐため、都内101の警察署をつなぐオンラインシステムの一部を緊急停止するとともに、

ウイルス対策ソフトを配信して駆除作業を実施したが、23日になっても作業は終わらず、さらに同日、数十台のパソコンの感染が判明した。

このため、システムに接続しているパソコンで行う車庫証明の発行や免許更新の事務手続きも断続的に停止し、各署の窓口では手作業で対応したという。

サイバー攻撃など外部からの侵入の恐れは低く、USBメモリーなどをパソコンで使った際に感染した可能性があるとして、同庁で感染経路を調べている

(注:色太文字は引用者による)。

◆コメント:相変わらず、「お上」の情報セキュリティは、なかなか笑える。

お役人さんの過失による、情報流出で、一番ひどい、というか恥ずかしく、かつ深刻なのは、約2年前、を海自の隊員が、同僚とわいせつ画像を交換する際に、

Winnyによって、国家安全保障の最高機密で有るはずの、イージス艦「しらね」の情報を世界中のばらまいてしまった、と言う事件であろう。

私は、これを日記ブログで取りあげた。

その後もいちいち書かないが、いまだに、自衛隊からの情報流出は後を絶たない。

その次にひどいのは、昨年3月、日本銀行松江支店の職員の自宅のパソコンから、

経営が悪化した企業の財務状況などの内部資料がファイル交換ソフトを通じてインターネット上に流出した、

という事件で、この情報が洩れたために、「経営が悪化していた」企業が本当に倒産してしまったのだから、

取り返しが付かない。これもエンピツココログに書いた。


新年早々、記事1の事件が起きたときには、すぐにニュースを読んで知ったが、呆れてものが言えず、今まで書かなかった。

だって、IPAですよ? 独立行政法人 情報処理推進機構ですよ?

Wikiによる説明IPA自身のサイトの説明を読むまでもなく、

コンピュータウイルスやセキュリティに関する調査・情報提供

や、IPAのセキュリティセンターというのは、
コンピュータウイルス・不正アクセス・脆弱性についての発見・被害の届出を受け付けている。被害状況の把握だけでなく、啓発情報の発信、暗号技術の調査と評価、

システムの情報セキュリティ評価・認証、情報セキュリティを高めるための技術開発・調査研究なども行っている。

訳である。情報セキュリティ専門の役所で、ウィニーを使うな、使うな、と国民に「啓蒙」している組織。その組織の職員が、

ウィニーで、(記事1には書いていないが、その後の調査で分かったところによると)、企業情報などを流出させた、

というのだから、もう「何をか言わんや」で、記事として取りあげる気力すら萎えてしまったのである。


ところが、今度は記事2のとおり、警視庁のパソコンがウィルスに感染した、というので、書かざるを得ない。

警察庁(警視庁ではない)には、サイバー犯罪の専門部署があり、リンクを貼るとおっかなそうなので、検索して頂きたいが、

警察庁セキュリティポータルサイト@police というITセキュリティ情報専門のサイトがあって、

こちらも、ITセキュリティ情報情報を提供し、知識を啓蒙している。

その警察庁の下部組織、警視庁がウィルスに感染したのである。


ちょっと話が逸れるし、常識だが、混同を避けるために書くが、「警視庁」と「警察庁」は違いますからね。

つまり、他の道府県なら、神奈川県警とか大阪府警というが、東京は、東京都警察本部とはいわず、それに相当するのが警視庁。

日本全体の警察を監督するのが警察庁である。今回、パソコンがウィルス感染したのは、東京の警察の総元締め「警視庁」である。


警視庁はパソコンがウィルスに感染したというが、これはセキュリティ各社が現在猛威をふるっていると警告している「W32・Downadup・B」ウィルスであり、

マイクロソフトは昨年10月24日にこれに対処するためのセキュリティ・パッチ「MS08-067」をとっくに公開している。

ということは、警視庁にはこのパッチを適用していないPCがあったと考えられ、このウィルス自体はUSBメモリーからの感染が多い、

と言われているのに、USBメモリから感染した可能性がある、というのである。

やはり、お役所のセキュリティは「甘い」と言われても仕方がない。

私の職場では、随分前に「USBメモリ私用厳禁」の通達が回っており、かつ、会社USBポートを使用出来なくしてある。

無論、私物パソコンを仕事で使うことは、とっくの昔に禁止されている。


自衛隊のイージス艦情報漏洩は、国家の安全保障に脆弱性をもたらす。

日銀による情報漏洩は、実際に企業を倒産させてしまった。

独立行政法人 情報処理推進機構のウィニーによる情報漏洩は、「ウィニーを使うな」と国民に啓蒙している組織の職員によるもので、

何のために、独立行政法人 情報処理推進機構が存在するのか、と言いたくなる。

警視庁のパソコンがUSBメモリーからウィルスに感染したとしたら、警察庁セキュリティポータルサイト@policeは一体何ですか、と問いたい。

どのケースにおいても、後始末のために、余計な税金が使われている。批判は免れない。

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2009.01.24

日銀金融経済月報、基本的見解「わが国の景気は大幅に悪化している。」怖いほどの景気の悪さ。

◆記事:コールレートは極めて低い水準にあるが緩和度合いは低下=日銀金融経済月報(1月23日15時23分配信 ロイター)

日銀は23日公表した1月の金融経済月報で、コールレートについて

「極めて低い水準にあるが、大幅に悪化している実体経済活動との比較でみると緩和度合いは低下している」と厳しい認識を示した。

12月月報では「実体経済活動や物価動向との比較でみて低い水準にある」との見方を示していたが、緩和度合いについては触れていなかった。

景気の現状については、12月の「悪化している」から「大幅に悪化している」に判断を下方修正。

下方修正は3カ月連続で、過去もっとも厳しい表現となった。先行きも「当面、悪化を続ける可能性が高い」と厳しい見方を示している。

こうした景気認識の背景には輸出や設備投資などの落ち込みがあるが、1月月報は輸出と設備投資について「大幅に減少している」とし、

12月の「減少している」から判断を引き下げた。

金融面については、ターム物の銀行間金利を「強含んでいる」から「高止まりを続けている」に表現を修正。

国内金融環境は「厳しさが増している」との見方を示し、12月の「全体として厳しい方向に変化している」から、警戒感を一段と強めた。

12月に「このところ強含む気配がうかがわれる」としていた企業の資金調達コストについては

「政策金利の引き下げなどから貸出金利は幾分低下したものの、CP・社債の信用スプレッドは拡大した状態が続いているため、

全体としては横ばい圏内で推移している」との見方を示している。


◆コメント:記事はちょっと難しい。日銀「金融経済月報」の最初の一行だけ読めば良いんです。

記事は、ダミーというと、語弊があるが、一応載せただけです。

今週の水曜と木曜に日銀に金融政策決定会合が開かれました。毎月必ず行われ、金融政策を協議するのです。

昨年、10月と12月、日銀は立て続けの利下げをしました。目標とする無担コールレートの目標は、現在0.1%。

これ以上下げられません。だから、今月は利下げをせず、新しく、民間企業からCP(コマーシャル・ペーパー)という一種の割引手形を買い取る

ことを決めました。民間銀行に金融庁は企業におカネを貸せ、貸せと言っていますが、サブプライムローン関連商品の評価損で、既に今年度の業績を

下方修正している銀行としては、商売ですから、いくら貸せと「お上」から言われても、返して貰えるか分からないのに融資出来ない。

このままだと、あと2ヶ月ちょっとで訪れる3月期末に企業が資金繰りに窮する怖れがある。だから、銀行の銀行、日本の中央銀行である日銀が、

直接、企業の資金繰りを助けようという措置で、極めて異例です。


さて、この話も余談で、ちょっと難しかったです。

日銀は金融決定会合を二日間行った翌日、必ず、金融経済月報という、日本経済の現状を分析し、先行きを予想するレポートを発表します。

それは、日本銀行のサイト「新着情報」に載ります。

2009年 1月23日 金融経済月報(1月) (PDF, 872KB) を読みます。

とはいっても、全体でPDFファイル60ページ近い詳細なレポートです。とても全部は読めません。

ところが、具合の良いことに、日銀はこのレポート本文の冒頭に、まず「基本的見解」、つまり「結論」を書きます。

それが、前月に比べてどのように変化しているかをずっと見ていれば、日銀の日本経済への見方がどんどん変化していることがわかります。


◆「基本的見解」の推移。

今日、発表された、日銀金融経済月報の「基本的見解」は3ページ目に載っています。

わが国の景気は大幅に悪化している。

でした。先月(2008年12月)の基本的見解は、
わが国の景気は悪化している。

でした。

ブルームバーグという、金融専門情報サービスが、過去(1998年以降)の「基本的見解」の一覧表を作っています。

日銀:金融経済月報-過去の基本的見解(表) です。

これをよく見ると、景気がどのように変化しているかよく分かるのです。

詳しく見ると、先月、日銀が基本的見解に「悪化」という言葉を使ったのは、2002年5月以来の事だったのです。

それまでは、「景気は減速している」とか「停滞している」という表現を用いていましたが、

先月、ついに「悪化」という言葉を使わざるを得なくなった。それだけでも大きな変化です。


ところが、前述の通り、今月はさらに、
わが国の景気は大幅に悪化している。

と、マイナス方向に表現を変更しました。2ヶ月続けて「基本的見解」を悪い方に変えるのは、

極めて、異例です。それだけ、日本の景気は驚くほどの速さで悪化しているのです。


◆結論:景気は循環するものだが、今回の下降速度は、見たことがないほどのスピードです。

経済ニュースを読むと、今日だけでも、日本の名だたる大企業の業績不振がいくつも報道されています。

まず、ソニーは、「08年度連結業績予想(米国会計基準)は2600億円の営業赤字に転落する見通し」。

ソニーが営業赤字になるのは14年ぶりです。

トヨタが、北米と英国の正社員削減を検討している、と日経朝刊に載っていました。

更に、「新日鐵、君津の高炉1基休止を検討 減産幅拡大」というニュースがありました。

これはほんの一例で、毎日のように、企業の業績予想下方修正が発表されます。


景気というのは、元々循環するものであり、山の後には谷が来て、暫くするとまた山になる。

現在は、明らかに「谷」に向かっています。谷に向かうこと自体は過去にも何度もありましたが、

今回はあたかもジェットコースターの急降下のときのような速さで日本の景気は悪化しています。

既に多くの人が述べているとおり、確かに50年か100年に1回あるかどうか、という局面ではないか、と思います。

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2009.01.23

【音楽】(サウンド・トラック)ドラマ「王様のレストラン」って覚えていますか?

◆14年前の三谷幸喜作品です。

これは、1995年にフジテレビ系列で放送されたテレビドラマで、

脚本が、今はすっかり大物、「古畑任三郎」などで有名な三谷幸喜さんですね。

テレビで放映されてから14年経った今でもすぐにDVDを入手出来る(レンタルしてないんです、残念ながら)、ということは、

今だに人気がある、というか、多くの方に「もう全て知っているのだけど、もう一度見たい」と思わせる芝居だということでしょう。

多分、三谷さんの最高傑作じゃないでしょうか。

何しろ、舞台は、狭いフレンチレストランのセットだけなのです。ロケは皆無。完全なセリフ劇なのです。

1クール、11話。台詞だけであれだけ面白い芝居というのは、あまり記憶にない。

私はロンドン駐在でしたが、一週間遅れぐらいで日本から、ビデオ(当時、DVDはありません)が日本書店でビデオ貸出をしている店に

届くのを心待ちにしていたのを覚えております。


◆服部隆之氏の音楽が素晴らしいのです。

服部隆之氏とは、祖父上が、服部良一さん(歌謡曲ですね)、父上が服部克久さん(あまりどういう音楽を書いたのか知りません)

に持つ、実に三代続けての作曲家なのですが、ちゃんと芸大の作曲で勉強した人ですね。


多くの方が賛成して下さると思いますが、あのドラマは、それ自体素晴らしいけど、それをより一層引き立てていたのが、

服部隆之の音楽です。1クール、11回のドラマの為に書かれた音楽としてはあまりにも立派でもったい無いぐらい。

何度も書いて恐縮ですが、私は当時海外にいたのに、どうしてもこのドラマのサウンド・トラックが欲しくて、日本に注文したほどなんです。

なんと、これも今でもすぐに手に入ります。DVDは高いけど、CDはまだ、マシでしょう。

王様のレストラン オリジナル サウンドトラックです。

今まで忘れていたけど、きっと若い方なんかご存じないのではないでしょうか。本当はDVDもお薦めですが、

今日はまず、音楽。1曲目。オープニングに使われていた、「勇気」(ホントはフランス語でBon Courage書いてある)という曲です。






懐かしいでしょ? 御存知の方は?ドラマご覧にならなかった方も純粋に音楽として良いでしょ?

次は、これが「王様のレストラン」序曲なんだそうです。原題 "Overture de Restaurant de Roi"







短いけど、キリッと引き締まった曲です。

次は、これも劇中何度も流れていましたが、「愛すべき客達」です。原題。"Gastranome aimable"。






上手く、ほのぼのとした光景が音で表現されていると思います。

さて、最後、松本幸四郎が演じたのは、「伝説のギャルソン」でした。その「ギャルソンのボレロ」。原題、"Bolero des garcons"。






作曲家だから当然ですけど、服部隆之氏は、オーケストラの楽器の特性を、とても良く把握しておられると思います。

タンバリン、カスタネット、トライアングルなど、小さい打楽器の使い方が非常に効果的だし、必要な所ではキチンと決めるティンパニ。

弦楽器の流麗な響き、木管の暖かさ。金管の猛々しさなど。

13年前のドラマの音楽として、埋もれてはあまりに勿体ない、と思って紹介しました。

と言うわけで、音楽だけでも楽しめますので、よろしければ、お聴き下さい。

それでは。

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2009.01.22

「<オバマ新大統領>市民「責任」に戸惑いも」←演説ってのは難しいね。

◆記事:<オバマ新大統領>市民「責任」に戸惑いも(1月21日13時19分配信 毎日新聞)

「我々は希望を選んだ」。オバマ米大統領が呼びかけると大観衆からオバマ・コールがわきあがった。20日(日本時間21日)、

大統領就任式が行われた米ワシントンは、深夜まで祝祭ムードに包まれた。パレードや舞踏会が花を添える。

人種差別や金融危機、紛争を乗り越え、相互理解と統合を目指そうと呼びかける就任式は、人々に勇気と感動を与えた。

一方、「責任」を求めるオバマ氏に戸惑う市民の姿もあった。

オバマ新大統領は、就任式会場に、黒いコート、赤いネクタイ姿で現れた。

リンカーン大統領が使った聖書に手を置き、ロバーツ連邦最高裁長官にリードされ就任宣誓。

長官との呼吸が一時かみ合わず、苦笑いする場面もあったが、「憲法を擁護する」と厳粛な表情に戻り、終了した。

「ソウルの女王」と呼ばれるアレサ・フランクリンさんが愛国歌を歌った後、

中国系アメリカ人のチェリスト、ヨーヨー・マさんやユダヤ系のバイオリン奏者イツァーク・パールマンさんが演奏し、式典を盛り上げる。

会場には黒人の元ボクシング世界王者、モハメド・アリ氏、オーストリア出身のシュワルツェネッガー・米カリフォルニア州知事、

第二次大戦で活躍したにもかかわらず、差別を受けてきた黒人航空隊の元隊員らも出席。

人種、出自、歴史が異なる多様な人々が見守る中、大統領は続く就任演説で「我々を分け隔てた壁はいずれ消える」と統合を訴えた。

「試練は深刻だがアメリカはいつか克服する」。オバマ大統領が高らかに宣言すると、拍手と声援がこだました。

公園内の大型スクリーンで式典を見た黒人カップルの女性は口を覆い、涙を流す。隣の白人カップルはキスをかわし、ほほえんだ。

「我々は歴史の一部になった」と興奮して話す人も。イリノイ州の黒人男性、ピーターソンさん(79)は右手を突き上げ「やったぞ!」と2回、叫んだ。

かつて、黒人公民権運動の指導者マーチン・ルーサー・キング牧師に会ったこともある。「変化の歴史は続くんだ」と語る。

式典後、大統領はホワイトハウスに向かうペンシルベニア通りでパレードした。

沿道には観客が鈴なりになっており、大統領は途中2度、車から降り、ミシェル夫人と歩きながら手を振った。

大統領は、ワシントンの舞踏会数カ所にタキシード姿で出席。「米国を変革する」と得意のせりふであいさつすると、

会場は「イエス・ウィ・キャン」の大合唱と割れるような拍手に包まれた。

ただ、オバマ大統領は就任演説の中では「希望」という言葉を3度しか使わなかった。

沸き立つような観客の盛り上がりも乏しかった。「責任を果たすべき新しい時代だ」。

現実を突き付けられた聴衆の中には立ち去る人もいた。

「彼も今日からは、大統領として言ったことの責任を持たねばならない」。白人女性のビアタさん(40)は冷めた声で指摘した。


◆コメント:演説の要旨。

オバマ新大統領の就任演説を米国民は固唾を呑んで見守っていたが、ちょっと肩すかしを食らったようだ。

演説前、会場は「オバマ、オバマ!」の興奮状態で、彼が何か希望に満ちあふれたこと、「私に任せて欲しい」という類の言葉を発するのを

期待していたようだ。それは無理もないことで、選挙運動中のオバマ氏のキャッチフレーズは、"Change!"と、"Yes,we can do."だったが、

今日の演説は、ガラリと様子が変わった。

彼の演説を非常に大雑把に要約すると、

  • アメリカは今、困難に直面している。試練は深刻で簡単には解決できない。しかし、いずれは克服出来る。

  • 我々の繁栄は、自然にもたらされたものではない。多くの先人達の苦労と犠牲の賜である。

  • アメリカは今でも世界一繁栄し、強い国だ。しかし、それを保つには、我々全員の努力が必要だ。

  • 世界は既に変化しており、我々もそれに合わせて変わらなければならない。

  • 政府の能力や意思は、究極的には国民の努力、勤勉さが決めるのだ。

  • 私たちが直面している新しい試練に立ち向かう為には、国民一人一人が、自分と国家と世界に対して義務を有することを認識しなければならない。

  • 我々はこの義務を喜んで受け入れなければならない。これが市民であることの代償と約束だ。

  • それを忘れずに困難に立ち向かおう。どんな嵐が来ても耐えよう。


ということで、当たらずといえども遠からず、だとおもう。

音声と映像は Inauguration- msnbc.comをはじめ、至る所で見ること、聴くことが出来る。

要するに、オバマ氏は、
アメリカは今大変な危機に直面しているが、これは、政府に任しておけばよい、と思われても困りまっせ。

あんたら(国民一人一人)が相当頑張って任務を遂行しないとどうにもならんよ。

と言いたいのである。今までの、景気のいい、"Yes,we can do."というよりも、"You must do your best"と

国民に要求したのである。


◆主張はケネディと似ているのだが、印象が全く違う。

便利なサイトがいくつかあるのでご紹介する。

大統領就任演説集(日本語訳)。ケネディからブッシュまでの就任演説の翻訳。


Inaugural Addresses of the Presidents of the United States. 1989 (大統領演説集(原文のトランスクリプト。オバマ演説も早くも掲載されている。)


米国大統領のみならず、ヒトラー、キング牧師、アインシュタイン、マッカーサー、ロックフェラー等の生の音声


ケネディを始め数え切れないほどの受諾演説、就任演説の音声、映像、トランスクリプト(オバマ氏も既に掲載されている)



この中で、歴史的名就任演説として今も名高い、J.F.ケネディ大統領の就任演説の、一番有名な部分を読んできいて頂きたい。1961年1月20日の就任式。

まず、日本語訳。

そして、わが同胞のアメリカ人よ、あなたの国家があなたのために何をしてくれるかではなく、あなたがあなたの国家のために何ができるかを問おうではないか。

わが同胞の世界の市民よ、アメリカがあなたのために何をしてくれるかではなく、われわれと共に人類の自由のために何ができるかを問おうではないか。

最後に、あなたがアメリカ市民であろうが、世界の市民であろうが、われわれがあなたに求めるのと同じ高い水準の力と犠牲をここのわれわれに求めて欲しい。

良心を唯一のたしかな報酬とみなし、歴史がわれわれの行動に最終的な判断を下してくれることを信じて、神の祝福と助けをもとめながらも、

この地球上では神の仕事はわれわれ自身でなしとげなければならないということを肝に銘じて、われわれの愛すべき国を導くために前進しよう。

この部分の英語原文。

And so, my fellow Americans: ask not what your country can do for you?ask what you can do for your country.

My fellow citizens of the world: ask not what America will do for you, but what together we can do for the freedom of man.

Finally, whether you are citizens of America or citizens of the world, ask of us the same high standards of strength and sacrifice which we ask of you.

With a good conscience our only sure reward, with history the final judge of our deeds,

let us go forth to lead the land we love, asking His blessing and His help, but knowing that here on earth God's work must truly be our own.


ケネディの実際の演説







オバマ演説と非常に主張は似ている。
国に頼るな。貴方がアメリカの為に何が出来るかを考えよ。神の仕事はわれわれ自身でなしとげなければならない

因みに、ケネディの演説は、YouTubeで全てを見て聴くことができる。

JFK Inaugural Address 1 of 2



JFK Inaugural Address 2 of 2



である。

同じような内容でも、演説により、パラグラフ毎に歓声が起きている。一般に大統領の就任演説ではそれが普通だが、

今日のオバマ氏は、あまりにも現実をありのままに告げ、聴衆の興奮をさそうような話し方をしないので、今までなら当然歓声があがる

ような箇所でも大観衆は静まりかえっている、という場面がある。


だからといって、オバマ氏がケネディよりも、能力的に乏しいとは言わない。

これからの仕事を見なければ何とも言えない。

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2009.01.20

「<麻生首相>漢字力を巡り民主と質疑」←民主党、真面目にやれ。【為参考】民主党宛抗議メール全文。

◆記事:<麻生首相>漢字力を巡り民主と質疑(1月20日18時14分配信 毎日新聞)

本当に自分で書いたものなのか--。民主党の石井一副代表が20日の参院予算委員会の質疑で、

麻生太郎首相の「漢字力」を取り上げ、首相が反論する場面があった。

石井氏は月刊誌「文芸春秋」の昨年11月号に掲載された首相の手記から「畢竟(ひっきょう)」「就中(なかんずく)」など

12個の単語を抜き出して列挙したボードを提示。「相当高度だ。あなたの漢字力で届くか。

誰かが書いて、あなたが承認したのではないか」と迫った。

これに対し、首相は「期待を裏切るようだが、書かせていただいた。読みにくいのは身を『窶(やつ)し』ぐらいじゃないか。

あとは皆さん普通お読みになれる」と答弁した。


◆コメント:民主党、真面目にやれ。これが民主党副代表の質疑か。

参考までに質問者、民主党副代表、石井一議員のプロフィールへのリンクを貼っておく。

この質疑答弁の模様は参議院インターネット審議中継で見ることができる。 これが石井一議員の質疑の動画へのリンクである。

石井氏の質疑は昼休憩を挟んでいる。リンク先は午前の質疑の冒頭にとぶが、Wndows Media Playerの >>をクリックすれば、

午後の冒頭から再生される。午後分のビデオ再生後20分辺りから「漢字問答」が始まる。

いくら何でも、最近民主党の支持率が上がっているとは言え、政治の本質ではないことに、

国会の質疑答弁の時間を割くべきではない。麻生氏が書いた(とされている)文芸春秋の文章の中から、

石井議員はわざと難しい漢字を取りだして、パネルを作り麻生首相に「これ、あなたの漢字力を超えてるんじゃない?」

などと、終始態度が横柄で、非常に不愉快である。

首相の漢字力は確かに怪しげだが、そんなことは、立法府たる国会でふざけて話題にすることではない。


◆最近、民主党の支持率が上がっているが、これは「相対的支持」だからね。

民主党は最近、支持率が上がっているが、あまり浮かれない方が良い。

民主党が政権を取ったら日本がどうなるかは、さっぱり分からない。民主党支持は「相対的支持」と見なすべきである。

有権者は、与党が景気回復の決定打を出せないので、他に選択肢がないから、

次の衆院選で試しに民主党に入れてみるか、という程度の話だ。「あまり浮かれない方が良い」とは、そう言う意味である。



国会は国権の最高機関であり、国の唯一の立法機関である。

政治的議論を行い、法律を作るのが、国会議員の仕事であり、国会は人を貶める場ではない。

石井一議員の質疑は、終始他人を小馬鹿にした口調で、政治的思想が見えない。

内閣総理大臣に「恥をかかせてやろう」という意図だけが見え見えで、根性が卑しい。

人前で他人に恥をかかせて、尊敬される人間はいない。民主党が偉大な政党になるわけでもない。

この石井という爺さんは、70年以上も人間をやっていて、そんなことも分からないのか。

衆議院選挙が何時になるか分からないが、浮かれていると、民主党、また痛い目に遭うぞ。

自民党の揚げ足を取っていても、仕方がない。民主党が政権を取ったら今の不況を何らかの方法で、

確実に克服できるのか?もし出来るのならば、その過程を示して欲しい。




断っておくが、私は麻生政権を積極的に評価するものではない。

しかし、今日の参議院予算委員会における石井 一議員(このジイサンも元は自民党員だった)の態度は不謹慎である。

いくら政治的思想が異なっても、日本国の宰相に与党第一党の副代表が質問をするのである。

議論は多いにして貰いたいが、礼を尽くすべきである。今日の審議の模様に限って言えば、客観的に判断して、

徹頭徹尾、他人を小馬鹿にする石井一議員より、答弁する麻生首相や与謝野経済担当相の方が誠実だった。


◆民主党宛に抗議メールを送った。

あまり腹が立ったので、民主党のサイトから抗議メッセージを送った

(無論、私の実名、メールアドレスを記入して、である)。以下、その全文。

件名:参議院予算委員会における、石井一議員の質疑に関して。

参議院インターネット審議中継で本日(20日)行われた石井一議員の質疑を見た。国会は国権の最高機関であり、国の唯一の立法機関である。その運営費は我々が納めた税金で賄われているが、今日の午後の麻生首相に対する「漢字テスト」は、政治の本質とは全く関係なく、ただ、内閣総理大臣が漢字に弱いことにつけ込んで、総理大臣に「恥をかかせてやろう」という卑しい根性が丸出しで、色々偉そうな質問をしているが、石井議員もこれでは税金泥棒である。最近民主党の支持率が上昇しているが、これは相対的なものであり、自民党が有効な景気対策を打ち出せないから、次の選挙の比例区では民主党に一度入れてみるか、と言う程度のものである。いい気になってこんなふざけた事をしていると、民主党を支持しようか、と思っていても出来ない。
Yahoo!みんなの政治 - 石井 一 - みんなの評価
を読まれたい。皆、「話にならない」と呆れている。石井一議員を評価している者は僅かである。

反省を促したい。

因みに、私は同じ趣旨で、文章をもう少し丁寧に書き直し、メールで石井一議員本人の他、

小沢一郎、鳩山由紀夫、菅直人、岡田克也各氏に送った。

どうせ、誰も読まないだろうけどね。

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「ネットいじめ中3女子自殺か、遺書に同級生の名挙げ『復讐』」←報道による連鎖の怖れ。

◆記事:ネットいじめ中3女子自殺か、遺書に同級生の名挙げ「復讐」(1月19日11時30分配信 読売新聞)

さいたま市の市立中学3年の女子生徒(当時14歳)が昨年10月、同級生からの「ネットいじめ」を苦に自殺したとみられることを19日、市教委が明らかにした。

自筆の遺書が見つかっており、市教委は自殺といじめの関係を「直接結びつけられないが、無関係とは言い切れない」としている。

記者会見した市教委と中学校長によると、女子生徒は10月10日朝、自室で首をつって死亡しているのが見つかった。

両親は前日夜に成績のことをしかったため、それを気に病んだ可能性もあると思い、自殺を伏せるよう学校側に求めた。

女子生徒の母親(42)によると、その後、「中学大嫌い」「プロフ(携帯電話の自己紹介サイト)にあんなことを書いた○○さんたち」

と同級生の実名を挙げて「復讐(ふくしゅう)はきっちりしますからね」などと記した書き置きが、自室の机の引き出しから見つかった。

女子生徒は昨年6月、県外から転校してきた。7月上旬、同級生らのプロフに

「キモイ」「一緒のプールに入りたくない」「転校生、うまくすれば不登校になるかも」などと書き込まれたことを両親に泣きながら訴え、

登校しなくなった。担任らが、書き込みを認めた生徒ら2人を自宅まで連れて行って謝罪させると、

夏休み明けから学校に通い、自殺するまで無欠席だった。

昨年11月上旬に遺書の存在を家族から聞いた学校側は、クラスの全生徒と面談した上、両親に

「謝罪して以降は、いじめの存在を確認できなかった」と報告していた。

学校側は19日朝、全校集会を開き、女子生徒の自殺を初めて報告した。

女子生徒の母親は「本当のことを知りたい。学校や市教委はきちんと調査してほしい」と話している。


◆コメント:事実関係は調べるべきだが、新聞各紙、テレビが大々的に報じると、「模倣自殺」が起きると思います。

何故、そう断言するかというと、これはかつて、中学生が(ケータイサイトではなく実際の)いじめを苦に自殺したことを

メディアが報じたら、同じような自殺が連鎖した、という歴史的事実が存在するからである。


2006年に小中学生による「いじめを苦にした自殺」が連続して起きたことがある。

私はその時、「2006年11月15日(水) 「小中学生の自殺連鎖止まらず」←お前ら(マスコミ)がいちいち報道するのも一因だぞ。」と

日記ブログに書いた。

「いじめを苦に自殺」が報じられるのを見た、他の「いじめ被害者」の子どもたちは、色々な思いが交錯するのだろうが、

自分も死ねば、このように大きく報じられる。加害者に社会的制裁(という難しい言葉は頭に無かっただろうが)を加えることが出来る。

と、短絡的に自殺に走り、それが報じられ、また、別の子どもが同じ事を繰り返しているのは、見ていて明らかだったので、

マスコミはいちいち、自殺のたびに騒ぐな、と主張したのである。


反対意見もあるようだったが、それから一ヶ月ほど後に、自殺予防の専門家である精神科医が、

私と同じ意見を持っていることが分かったので再び記事に書いた。

2006年12月25日(月) 「いじめ自殺報道」が「自殺連鎖」を誘発した可能性あり。専門家の指摘←私は、先月同じ事を書きました。

ココログはこちら)。


◆死者を冒涜するつもりはないが、「ネットいじめを苦に自殺」はいくら何でも短慮である。

既に死んでしまった子の気持ちは分からない。子どもでも大人でも自殺した人の自殺する正にその時の気持ちは、永遠に不明である。

つまり本当の自殺の動機が「ネットいじめ」によるものかどうか、誰も証明出来ない。

ケータイの「プロフ」とか言うものは見たことがないが、本当にそれが理由で自殺したとしたら、如何にも親不孝だ。

ケータイでしょ?ネットでしょ?

実際に学校の教室で、面と向かって罵倒されたり暴力を振るわれたり、金銭を脅し取られた訳じゃないですよね?


要するに、ケータイのサイトなんか見なければ良いんじゃないの?

ネットなんて、虚構の世界で、自分が接続しなければ、存在しない世界だ、といっていい。

わざわざ、自分にとって、精神的なダメージが書いてあるケータイサイトを(最初は偶然見てしまったのだろうが)

自分から見に行って、抑うつ状態になり、自殺するなんて、あまりにも命を無駄にしている。

やはり、子どもにはケータイなんて持たせない方のが一番だと思うが、そうもいかないようなので、

せめて、こういうサイト、片っ端から潰すことは出来ないのだろうか。


ただ、記事の見出しをよく読めば分かるとおり、自殺の原因は、本当にケータイサイトにおけるいじめだけだったのか。

学校は、何とか責任を免れようと、

昨年11月上旬に遺書の存在を家族から聞いた学校側は、クラスの全生徒と面談した上、両親に「謝罪して以降は、いじめの存在を確認できなかった」と報告していた。

そうだが、今の公立ってひどいからね。本当のことを言っているかどうか分からない。

仮に学校がウソをついていないとしても、「いじめの存在を確認できなかった」からといって、「本当にいじめは存在しなかった」

とは断言できない。事実関係は、可能な限り解明されるべきである。

しかし、それを、新聞・テレビが敢えて全国に報道する必要はない。

前述したとおり、同種の自殺の連鎖が起きる可能性が高まるから、である。

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2009.01.19

「センター試験終了」とりあえずご苦労さんでした。

◆記事:センター試験全日程終了 700人超、再試験対象に(共同通信)(2009/01/18 20:27)

大学入試センター試験は日程2日目の18日、全国738の会場で、残る理科と数学を実施し、予定していた6教科28科目のすべての試験を終えた。

横浜市の横浜国大では、午後に行われた「理科総合A」などの試験中、設定ミスで約25秒間チャイムが鳴り続け、443人が再試験の対象となった。

大学入試センターの集計では、再試験対象者は2日間で8会場の計718人。昨年の1213人より減ったが、監督者が誤って試験時間を早く終了させたり、

試験冒頭に行う問題の訂正部分の説明を忘れたりした例もあった。

埼玉県越谷市の文教大では、東武伊勢崎線北越谷駅で起きた人身事故で運行乱れのため、午前の「数学1・A」の開始時間を55分繰り下げ、

827人に影響した。同様に、独協大、共栄大でも計5人が試験時間を遅らせて受験した。

トラブルが相次いだ17日の英語のリスニングでは、多摩大(東京)で、受験生1人が機器の不具合を訴えていたことが新たに判明。

今年の再テスト対象者は計254人となり、うち再テストを受けたのは計249人だった。


◆コメント:再試験云々(うんぬん)はどうでも良くてですね。センター試験で学力が分かるのかいな?

「大学入試センター試験」が始まったのは、1990年だが、その前身は「大学共通1次試験」で、更に大元は1979年に開始された、

「国公立大学共通一次試験」です。私はこの「国公立大学共通一次試験」第一回目の受験生でした。なんと30年前です。


たまらなかったですね。何しろ初めての試みでしょ?「過去問」が無いのですよ。対策の立てようが無い。

趣旨としては、重箱の隅をつつくような奇問・珍問を廃して、基礎学力をまともに身につけていることを確かめようということだったから、

それほど難しいものではなかったが、何だか新制度の「生け贄」になるようで嫌でした。

えーと、「国公立大学共通一次試験」はその後「大学共通1次試験」と改称されて、1989年まで続いたのですね。

そして、1990年から現在の「大学入試センター試験」となって、私立大学も利用できるようになった、ということですね。

懐かしいです。

私は現役で何処かの大学に合格していたら、「共通一次」を受けなくて済んだのですが、一浪してしまったが為に、「共通1次試験」元年の

受験生になってしまったのでした。ま、おっさんの昔話はこの辺にします。


問題にしたいのは、新聞などもしきりに書いていますが、大学生の学力の低下、ということです。

勿論、今でも秀才はちゃんといて、私などより、知識も思考力も優れた若い人が沢山いることは知っています。

しかし、先日、偶然(今まで見たことが無かったのですが)TBSの「久米宏のテレビってヤツは!? 」という番組で、

「成人の日」に因んで、新成人を取りあげていました。テレビ番組はいくらでも印象を操作出来ることは承知していますが、

所謂「一流大学」の学生さんに「太平洋戦争がいつ終わったか?」という質問をしたら、

昭和50年頃ですか?

との答えが複数の学生さんから返ってきました。繰り返しますが、こういうのは、正しく答えた人の映像はカットして、

極端に頓珍漢な答えをした人の映像だけ、に編集したかも知れませんので、あの番組だけを根拠に「今の学生は・・・・」というのは、

早計なのです。

ところがこれだけではなくて、以前、立花隆さんがネットに連載していたコラム、立花隆の「メディア ソシオ-ポリティクス」(今は過去ログも読めない)

で、東大で講義枠を持っていた立花氏が実際に体験したというから本当のことだろうけど、東大生が、
先生、今、公明党って与党なんですね。

と、あっけらかんと訊いてきたので絶句した、という話もありました。「公明党って与党なんですね」も相当だけど、

いくら何でもですね。太平洋戦争が終わったのが、しょ、昭和50年頃って・・・・。

日本は、1975年まで戦争してたの? ってことは、私は1960年生まれだから、戦前の生まれ?

私、B29とか見たこと有る訳ね?玉音放送も聴いたことになっちゃうの?

ということで、流石に、開いた口が塞がりませんでした。日本の歴史を全然知らないといって良いでしょう。

これは、問題ですよね。どう考えても。

どうしてこうなったか色々な背景があるでしょうが、

「1989年の学習指導要領で高等学校社会科が地理歴史科と公民科に分割され、地理歴史科の科目として日本史を学ぶようになった。」そうですが、

日本史は必修じゃないのですね。

高校の歴史は、世界史は必修だけど、後は地理か日本史を選択出来るそうで、

つまり、全然日本史を高校で勉強しなくても、卒業出来てしまうのですね。


これ、不味いと思います。世界史の知識が無くて良いとは言いませんけど、まず自分の国の歴史ぐらい・・・・。


でもねえ。高校で日本史を勉強しなくても、太平洋戦争が始まったのは、真珠湾攻撃の昭和16(1941)年12月8日(日本時間)で、

終戦は昭和20(1945)年8月15日であることぐらい、日本人の常識だろう、と言いたくなるのは私だけではないと思うのです。

そう言うことも知らない人が大学生になることが出来てしまう「センター試験」って、このままで良いのですかね。

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2009.01.18

「ハドソン川の奇跡」←誰も「ポトマック川の悲劇」を思い出しませんか?

◆記事:ハドソン川に不時着の米機、「選択肢尽きた」機長が冷静な判断(1月16日19時10分配信 ロイター)

米ニューヨークで15日に乗員乗客155人を乗せて川に不時着したUSエアウェイズの1549便。

壊れた機体を操縦するチェスレイ・”サリー”・サレンバーガー機長は、高度920メートルで選択肢に尽き、

意図的かつ冷静沈着に、ハドソン川への着水という道を選んだ。

同機長は元空軍戦闘機のパイロットで、飛行歴は40年。今回操縦していたエアバスA320型機は、

ニューヨークのラガーディア空港を離陸して間もなく、鳥の群れに衝突して双方のエンジンが故障したとみられている。

機体は片方のエンジンが破損しても飛行できる設計。鳥との衝突によって両方の動力装置が壊れたことが連邦運輸当局の調査で事実と確認されれば、

米航空史上では初めての事例となる。

同機はノースカロライナ州シャーロットに向け、ラガーディア空港を午後3時半前に離陸。

わずか数分後、ニューヨークの管制官には鳥にぶつかって両エンジンがやられたとのコックピットからの連絡が入った。

管制官や航空当局者らの情報を集めると、全ての出来事は数分内に起こり、

サレンバーガー機長は長年の経験で得たあらゆる知識を駆使してとっさの判断を迫られたようだ。

ラガーディア空港に戻ったり、川の向こう側にある小さなティータボロ空港に着陸するにも、遠過ぎて間に合わなかったとみられる。

管制官らによると、コックピットとのやり取りの中の「不気味な沈黙」が、選択肢がなくなっていることを示唆していた。

管制官の労組によると、唯一残された道が、川に着水するという大胆な方法だった。

レーダーは、同機が左方向へ何度か急旋回してハドソン川に向かい、ジョージ・ワシントン橋の上を低く通り過ぎる様子を示していた。

機体が川面に着くと、おびただしい水しぶきが上がった。


◆コメント:今回は、両エンジンが鳥を吸い込むという「不可抗力」だし、確かに機長は冷静だった。

ニューヨーク・タイムズのウェブサイトに、今回エアバスA320がどのように飛んで着水したか見ることが出来るページがある。

Tracking US Airways Flight 1549。「NEXT」をクリックすると飛行ルートを再現する。

また、TBS動画ニュースで、米旅客機不時着、その瞬間映像を見ることが出来る。

色々な情報を総合すると、そもそも墜落の原因は、両エンジンが鳥を吸い込み、飛行機が推力を失ったことである。

これは、機長の責任ではない。

そして、飛行ルートやハドソン川の状況、エアバスA320の機体の大きさを考えると、一人の死者も出さなかったことは、

かなり、「運が良かった」のだろう。


ただし、私たちがあまり、気に留めないが世界では驚くほど、航空事故が起きている。

Wikipediaの航空事故の一覧を見ると、一目瞭然である。

もっと網羅的なのは、英語だが、Aviation Safety Networkというサイトである。

これを見ると、「ハドソン川の奇跡」が起きた同じ日にロシアのMakhachkala Airportで事故が起きている

離陸待機中の飛行機に、着陸態勢にあった別の航空機の翼が接触し、墜落、炎上し、3名が死亡する事故が起きていることが分かる。

日本のマスコミが全然報じないだけだ。

Aviation Safety Network > ASN Aviation Safety Databaseは、1943年から2009年(今年)までに世界中で起きた航空事故の

膨大なデータベースである。これを見ると、「ニュースになる航空事故」は、ほんの一部であることが分かる。


◆私は、ハドソン川の事故を聞いた瞬間、「ポトマック川の悲劇」を思い出した。

今回、全然マスコミが取りあげないが、1982年、ちょうど同じ季節にアメリカの今回の事故発生現場からそれほど離れていない場所で、

「エア・フロリダ90便墜落事故」が起きた。これは、

1982年1月13日16時1分(東部標準時)ごろ、ワシントン・ナショナル空港(当時、現在は改称してロナルド・レーガン・ワシントン・ナショナル空港)を激しい吹雪のなか離陸したエア・フロリダ90便(ボーイング737-222、機体記号:N62AF)が、離陸直後に氷結したポトマック川に掛かる橋梁に墜落・激突した航空事故である。乗員乗客79人の内74人、橋梁上の自動車の中にいた4人の合わせて78人が死亡した。客室乗務員1人と乗客4人が救助された。

また、水没しなかった尾翼部分にしがみついた生存者の救助を多くの人々が見守る映像は大きな衝撃をあたえた。

なお、この事故をきっかけにエア・フロリダの経営は悪化し、2年後には倒産してしまっている。

という事故である。飛行機の翼に雪や氷が付着すると、十分な揚力を得られない。このため、航空機には、凍結防止装置(anti-icing system)が付いているが、

エア・フロリダ90便のボイス・レコーダーを調べたところ、事故当時、ワシントン・ナショナル空港付近は気温が極めて低く、雪が降り、主翼に雪が付着しているのが

目視出来たにも関わらず、離陸前のチェックリスト読み上げで、副操縦士が機長に、“Anti-icing?”(アンチ・アイシングはどうします?)と尋ねたら、

この機長は、躊躇なく「Off」と返事をしており、問題の所在を理解していなかったことが分かっている。


事故の詳細はウィキペディアに詳しいが、今回の事故とあまりにも対照的に悲劇的だった。それは、


  1. エアバスA320には155名もの乗員乗客が乗っていた。それだけ大きな航空機であったのに、全員たすかった。エア・フロリダ90便はボーイング737-222は乗員乗客79人程度だったが、74名が死亡した。

  2. ハドソン川では、着水した飛行機にすぐに救援の船舶が駆けつけたが、1982年のポトマック川ではレスキューが到着するのに20分もかかった。

  3. エア・フロリダ90便の大半は墜落の衝撃で死亡したが、6名の生存者はポトマック川の割れた氷(川が氷結するほどの寒さだったのである)にしがみついていた。ヘリが到着したときに、生存者も力尽きかけていた。胴体にかける命綱を降ろしたが、ある女性は、最早それを身体に巻き付ける力も残っていなかった。見るに見かねた沿道の一般市民が凍てつく川に飛び込んで彼女を救った。

  4. エア・フロリダ90便の6名の生存者の中に一人の男性がいた。ヘリからの命綱では、一度に一人しか引き揚げられない。男性は命綱が降りてくる度に女性に順番を譲って自分を後回しにした。何度か目にヘリが戻ってきたときには、男性は最早力尽きて、水死していた。私は、レスキュー隊員が「彼こそ、本当の紳士だった」と賞賛していたのを記憶している。

などの点において、である。


前述の通り、ハドソン川のエアバスA320のニュースを聞いたとき、私は瞬間的に「ポトマック川」を思い出したのである。

ハドソン川で全員無事というのは、機長が冷静だったこともあろうが、本当に運が良かったのだと思う。

何故、ポトマック川の事故が思い出されないのかと考えたら、単純なことだ。

いくら私は鮮明に記憶しているといっても、27年前の事故である。今のマスコミの中心的なスタッフは、生まれていなかったか、

まだ、子どもで、事故の印象が薄いのであろう。

あまりにも誰も、「エア・フロリダ90便墜落事故」に触れないので、敢えて取りあげた。

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2009.01.17

【差替】あまりにも楽しいクラシックの映像なので、1人でも多くの方に見て頂きたいのです。/ダニー・ケイのスピーチの一部翻訳。

◆これほど、完全にパクるのは、初めてです。「ダニー・ケイ、ニューヨーク・フィルの指揮者に挑戦」動画リンク集。

最初に書きますが、今日は、相互にリンクを貼らせて頂いている。Kenさんのがたがたへりくつクラシックと全く同じ動画を紹介します。

だったら、Kenさんのブログにリンクを貼って終わりにしても良いのですが、それでは、あまりにも手抜きなので、こちらでも全く同じですが、

本日は、この、絶対に愉快なYouTube動画へのリンク集とさせて頂きます。


◆既に故人ですが、アメリカのコメディアン、ダニー・ケイという人がいました。クラシックが好きでした。

ダニー・ケイ(1913-1987)は、既に故人ですが、アメリカでは一世を風靡した大スターで、

どちらかというとコメディですが、シリアスな演技も出来る役者です。

日本の芸能人、トロンボーンを吹く、クレイジー・キャッツの谷啓(たに・けい)さんの芸名は、ダニー・ケイから取っています。

ダニー・ケイの詳細に関しては、ウィキペディアを読んで下さい。


ダニー・ケイの本職は、役者・コメディアンでしたが、彼はクラシックが好きでした。

本人は楽譜を読めないと言っていて、それは本当のことなのですが、あるときから、プロのオーケストラの指揮を始めました。

普通の真面目なコンサートではなく、ユーモア(というか、ギャグ)を交えて矢鱈と喋りながらのコンサートなんですが、

アメリカの一流のエンターテイナーだけのことはあって、才能豊かな人で、楽譜は読めなくても指揮ぶりは玄人はだしなのです。


故・岩城宏之さんは、ダニー・ケイと仲が良かったらしいです。岩城さんが週刊朝日に連載していた「棒振り旅がらす」というエッセイが本になっています。

この本で、岩城さんがダニー・ケイのことを、

「彼は楽譜は読めないかも知れないが、音楽を身体で表現する能力は、そんじょそこらの本職の指揮者よりも優れている」

と書いていたほどです。

楽譜が読めないから耳から覚えた音楽を元に棒を振っているのですが、選曲もロッシーニ「どろぼうかささぎ」序曲とか、ベートーベンの8番とか、

本当に長い間クラシックに親しんでいたことがよく分かります。


かれは、このような、半分、コメディ・ショーのようなコンサートを全米各地で何度も演り、それで得た収益をユニセフに全部寄付していたそうです。

その中でも1981年9月にニューヨーク・フィルハーモニックと催した「コンサート」は、以前VHSビデオで、日本語字幕入りで売られていました

とにかく、楽しいのです。ギャグにオーケストラをも利用するのですが、決して恥をかかせることなく、最後はオーケストラを立てる気遣いをしている。

人柄の良さが伝わった来ます。


VHSビデオが廃盤になってから、一向にDVD化されない(一時期「レーザーディスク」になったことはあるのですが)のです。

これほど楽しい映像(クラシックが基本に据えられているのに)は他にありません。どうして早くDVD化しないのか不思議です。

長い間見たくて見られなかった映像がYouTubeにアップされているのを、Kenさんが見つけて下さいました

昨日も音楽だったので、今日は時事問題を書くつもりでしたが、あまりにも懐かしくて楽しくて、他のことが考えられなくなってしまいました。

YouTubeでは、17のファイルの分けてアップされています。

とにかく絶対に楽しい。週末にちょうど良いから、是非見て下さい。


◆「ダニー・ケイとニューヨークフィルの夕べ」 リンク一覧

動画へのリンクです。


An Evening with Danny Kaye -1981 (part 1 / 17)

An Evening with Danny Kaye -1981 (part 2 / 17)

An Evening with Danny Kaye -1981 (part 3 / 17)

An Evening with Danny Kaye -1981 (part 4 / 17)

An Evening with Danny Kaye -1981 (part 5 / 17)

An Evening with Danny Kaye -1981 (part 6 / 17)

An Evening with Danny Kaye -1981 (part 7 / 17)

An Evening with Danny Kaye -1981 (part 8 / 17)

An Evening with Danny Kaye -1981 (part 9 / 17)

An Evening with Danny Kaye -1981 (part 10 / 17)

An Evening with Danny Kaye -1981 (part 11 / 17)

An Evening with Danny Kaye -1981 (part 12 / 17)

An Evening with Danny Kaye -1981 (part 13 / 17)

An Evening with Danny Kaye -1981 (part 14 / 17)

An Evening with Danny Kaye -1981 (part 15 / 17)

An Evening with Danny Kaye -1981 (part 16 / 17)

An Evening with Danny Kaye -1981 (part 17 / 17)


本当は字幕入りで、ダニー・ケイが喋っていることが分かるともっと楽しいのですけどね。

映像と音楽だけでも十分楽しいと思うのですが、お気に召さなかったら、ごめんなさい。


◆【追加】Kenさんが、曲目リスト他を追加してくださいました。Part16のダニー・ケイのスピーチ、最初だけ訳しました。


この記事の元となった、Kenさんが、ココログのコメント欄に曲目リストと、見出しを加えて下さいました。

Kenさん、ご親切にありがとうございます。


このコンサートの最後は、「星条旗よ永遠なれ」で締めくくられますが、その演奏の前に、ダニー・ケイがお客さんに向けたスピーチをしています(part 16)。

全体をプロに訳して頂けたら有難いのですが、とりあえず、私が拙いながらも、スピーチの一番最初の一番感動的な部分を訳してみました。

私の英語力ではこの程度が限界で、多分、聞き漏らしている言葉や、誤訳があると思うのですが、要旨は間違っていないと思います。

よろしければ、お読み下さい。

私は、実は、以前何処かで話したかも知れないけれども、楽譜が読めません。

しかし、私がどうあれ、私がただ申し上げたいのは、皆さんは今夜、大変素晴らしいことをなさった、ということです。そしてそれは、誰でも出来ることなのです。

皆さんは今夜、ここに集まり、互いに手を差し伸べ、人々と友情を分かち合いました。

皆さんがなさったことにより、ここにいらっしゃる、全ての音楽家、演奏家--皆さんをを楽しませ、幸せにするため、彼らの人生を音楽に捧げ、エネルギーを、愛を、音楽に注いでいる人々、---は、

いつの日か、楽器を持たなくなる時が来ても、今夜のことを思い出し、安らかな気持ちで人生を送ることが出来るでしょう。

私は申し上げたいのですが、より多くの人々が、今夜、皆さんがなさっているように、互いを愛することができれば、

より美しく、寛容で、素晴らしい、愛すべき世の中が実現するだろう、と思います。(以下略)

音楽家への尊敬の気持ち、観客への愛情が溢れている、素晴らしいメッセージだと、私は思います。

(何か間違いがあったら、ご指摘下さい。続きを訳して下さる方がいらっしゃったら、大変有難いです)。

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2009.01.16

【音楽】新しい才能の発見。女性トランペット奏者、Tine Thing Helseth(ティーネ・シング・ヘルセス)。

◆偶然、見つけたのです。

私は、たまにYouTubeでクラシックの演奏を検索することがあります。最近、私の好きなトランペットで、

新しい才能は出てきているのかどうか、さっぱり分からないので探したら、偶然、ノルウェーの女性トランペット奏者、

ティーネ・シング・ヘルセス(Tine Thing Helseth)という1987年生まれの女の子が、ハイドンのトランペット協奏曲の第三楽章を

吹いている画像を見つけました。女の子、と書きましたけど、北欧の人って、大きいからね。この子もかなり長身なのだろうと

思いますが、それは、まあ、どうでも良いことです。とにかく始めに、ハイドンをお聴き頂き、ご覧頂きたい。



Tine Thing Helseth: Haydn Trumpet Concerto, 3rd mvt



上手いと思います。

ハイドンの協奏曲は変ホ長調ですが、普通のトランペット(B管)でも吹けますが、この人は、

モーリスアンドレのように、E♭管を使っているのです。管が短くなればそれだけ音程も狂いやすいし、音が細りやすいのですが、

音程が良いし、音質にムラがなく、テクニックもちゃんと勉強して身につけています。

演奏している映像でよく分かるのは、唇周辺はもとより、身体の力が抜けているのです。全然無理をしていないでしょう?

力が抜ければ抜けるほど良い音がするし、テクニックの習得も容易になります。先生も良かったのでしょうが、

この人は、トランペットを演奏する才能(勿論、努力もしてますが)がある、と思います。


◆ティーネ・シング・ヘルセスのCDから、アルビノーニとネルーダという作曲家の曲を聴いて頂きます。

HMVで、トランペット協奏曲集 ヘルセス(tp)ノルウェー室内管弦楽団が出ています。

トランペット協奏曲の定番、ハイドンとフンメルも録れていて、なかなか良いのですが、これらは今まで何度もお聴き頂いたし、ハイドンの3楽章は上で、

YouTubeを見て頂いたので、ここでは、アルビノーニとネルーダのコンチェルトの一部を聴いて頂きます。

アルビノーニのトランペット協奏曲、という場合、殆ど原曲はオーボエ協奏曲です。普通はOP.9(作品番号9番)の一連の曲から選ぶのですが、

このアルバムでは珍しく作品7シリーズから、OP.7-3の第一楽章をどうぞ。






非常に正確で、折り目正しい演奏なのですが、溌剌としています。相当な高音域でも音色が堅くならず、音のコントロールが安定しています。


もう一つは、今まで、トランペットの曲を何十回もご紹介しながら、何故か忘れていたのですが、18世紀のボヘミアの作曲家、

ヨハン・バプティスト・ゲオルク・ネルーダ(Johann Baptist Georg Neruda)という人のトランペット協奏曲があります。

ネルーダは何だか専門家も、まだ、詳細が分からない人らしいです。音楽之友社の音楽中辞典には、全く載っていない。日本語のウィキペディア

にも載っていない。仕方がないので英語のWikipediaを読んだのですが、「あまり詳しいことが分からない」と書いてあります。

一応、1707~1780年の生涯だったと書いてありますが、本当には確認できていないようです。

まあ、そういうことは、学者さんに研究していただいて、ここでは、ネルーダのトランペット協奏曲から第一楽章をどうぞ。







意外に良いでしょ?曲も演奏も。ネルーダのトランペット協奏曲なんて、多分録音した人は少ないから、貴重ですよ。

よろしければ、前述の通り、この他にハイドンとフンメルの協奏曲も収録されていますから、

トランペット協奏曲集 ヘルセス(tp)ノルウェー室内管弦楽団をお薦めします。



それにしてもねえ。1987年生まれ、と来たね。

私が社会人になった3年後に生まれた女の子が、もう21歳で、こんなにトランペットを上手に吹いている。

お若い方には、分かり難いでしょうが、何だか不思議な気がしてしまいます。

しかし、それは余談です。上手ければ、良いんです。お薦めします。


あのですね。厚かましいお願いなのですが。

音楽記事の日はエンピツの得票が伸びないんです。職場で読んで下さる方が多くて、音は出せない、

ということと、そもそも関心が無い、という方もあるでしょうが、朝忙しかったら、30秒ぐらいでもいいですから、

ちょこっと聴いて下さい。そして、ご帰宅後にゆっくりお聴き頂き、清き一票をお願い致します。

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2009.01.15

「<死生観>がん患者「死後の世界」信じる割合低く 東大調査(毎日新聞)」←同じニュースでも書き方によってこれほど違うという例。

記事1:<死生観>がん患者「死後の世界」信じる割合低く 東大調査(1月14日11時18分配信 毎日新聞)

がん患者は一般の人に比べて、死後の世界や生まれ変わりなどを信じない傾向が強いことが、東京大の大規模調査で明らかになった。

また「望ましい死」を迎えるために必要なこととして、がん患者が健康時と変わらない生活を望んだのに対し、

医師や看護師がそれを期待する割合は低く、認識の差も浮き彫りになった。

調査は、がん患者の死生観を知るため東京大の研究チームが昨年1月から1年間かけて実施。

東大病院放射線科に受診歴がある患者310人と同病院の医師109人、看護師366人、

無作為抽出した一般の東京都民353人の計1138人が協力した。患者は75%が治療済みで、治療中の人は20%だった。

 「死後の世界がある」と考える人の割合は一般人の34.6%に対しがん患者は27.9%、

「生まれ変わりがある」は一般人29.7%、患者20.9%で、患者の割合が目立って低かった。

生きる目的や使命感を持つ割合は患者の方が一般人より高く、「自分の死をよく考える」という人も患者に多かった。

「望ましい死」に関しては、患者の多くが健康な時と同様の生活を理想とし、

「(死ぬまで)身の回りのことが自分でできる」(93%)「意識がはっきりしている」(98%)--などを望んだ。

一方、医療関係者はこれらについての期待がそれぞれ30~40ポイント低かった。

また、「さいごまで病気とたたかうこと」を望む患者が8割に達したが、医師は2割にとどまった。

調査をした中川恵一・東京大准教授(放射線科)は

「がん患者は死と正面から向き合っているようだ。望ましい死に対する認識の差は、医師らが終末期の現実や治療の限界を知っているのに対し、

患者は死の経験がないため生じるのだろう。生きている時間を大切に過ごしたいという患者の思いに応える医療が必要だ」と話す。


記事2:死の迎え方 患者と医師でずれ(NHK 1月14日 15時32分)

望ましい死を迎えるために何が必要か、がん患者と医師に尋ねたところ、患者の8割は最期まで病気と闘うことが必要だと答えたのに対し、

医師は2割にとどまるなど患者と医師の間で意識のずれがあることが東京大学の調査でわかりました。

調査を行ったのは、東京大学附属病院で緩和ケアを行っている中川恵一准教授たちのグループです。

調査では、望ましい死を迎えるため治療や療養の際に何が必要かについて、東京大学附属病院でがんの治療を受けている310人の患者と

109人の医師から回答を得ました。その結果、「体に苦痛を感じないこと」や「生きていることに価値を感じられること」などの項目については、

患者も医師も8割から9割以上の人が必要と答えました。

しかし、「最期まで病気と闘うこと」については、患者の81%が必要だと答えたのに対し、医師では19%でした。

また、「容姿が今までと変わらないこと」についても患者が70%だったのに対して、医師は29%にとどまるなど、

双方の意識のずれが明らかになったとしています。

中川准教授は「医師は限界を知っているので、自分が死を迎える際も最期まで治療することを望まないのではないか。

患者が満足できる治療を行うために、医師が話をよく聞き、患者に歩み寄ることが必要だ」と話しています。


◆コメント:今日の趣旨は、「同じニュースでも書き方によって、読者の理解度(理解の仕方)が変わる」と言うことです。

今日は、謂わばマスコミ批評です。記事1と記事2は同じ東大付属病院の調査結果を取りあげていますが、

私は最初、毎日新聞の記事(記事1)を読んで、ガン患者が「死後の世界を信じるか否か」が、どうして研究対象になるのか?

と思いました。

普通に見出しを読んだらそう思いますし、記事本文もミス・リーディング(誤解を招きやすい)です。

「死後の世界を信じるか」云々に関してまず書いているので、私は「それがこの調査の目的か。そんなことを知ってどうするのだ?」

と思いました。

毎日の記事では、調査を行った、中川恵一・東京大准教授のコメントも恐らく、新聞記者が要約した(つもり)のでしょうが、意味不明です。

がん患者は死と正面から向き合っているようだ。望ましい死に対する認識の差は、医師らが終末期の現実や治療の限界を知っているのに対し、

患者は死の経験がないため生じるのだろう。

はあ?医師も「死の体験」が無い点では同じではないのでしょうか。

「医師らが終末期の現実や治療の限界を知っている」から死後の世界を信じるのですか?

そうは書いてないですね。

「望ましい死に対する認識の差」が生ずる原因として書いてあります。

毎日の見出しからはこの調査は、ガン患者が「死後の世界を信じるかどうか」を知ることが目的ですから、

調査の趣旨からずれたコメントだと感じてしまいます。

また、中川准教授のコメントの最後も、毎日の記事では趣旨が不明瞭です。
生きている時間を大切に過ごしたいという患者の思いに応える医療が必要だ

それは、具体的に「どういう医療」なのか、さっぱり分かりません。

毎日新聞の記事の書き方が悪いので、この東大の調査は一体、何の為に行われたのか、釈然としません。


◆NHKの記事(記事2)を読んで、やっとこの調査の目的が分かりました。

毎日新聞の記事があまりにも不得要領なので、別の記事を探しました。こういうときはNHKのサイトを見るのが早い。

新聞記事は、分かり難ければ何度も読む事が可能ですが、テレビやラジオのニュースは音声ですから、一度聞いただけで、視聴者にニュースの意味が

理解出来るように、工夫がされているので、分かり易いことが多いのです。

記事2がNHKのサイトに載っていたもの。つまり、放送されたニュースを文字にしたもの(スクリプト)です。

これを読むと、今回の東大の調査の目的は、「望ましい死を迎えるため治療や療養の際に何が必要か」を知る手がかりとした行われた、

ことがわかります。「死後の世界を信じるか否か」の調査ではないことは明らかです。

中川准教授のコメントも、NHKだと良く分かります。

患者が満足できる治療を行うために、医師が話をよく聞き、患者に歩み寄ることが必要だ。

その為にこの調査が行われたのだ、と納得できます。


◆結論

今回は、ニュースの内容そのもの、ではなく、ニュースの伝え方(記事の書き方)を比較しました。

NHKニュースサイトの記事が、全てのメディアの中で、常に最も優れているとは限りませんが、本件に関しては、明らかに、

毎日新聞よりも、NHKの記事の方が、「大事なこと」を「正確」に伝えています。

一つの情報源で理解出来なくても、別のソースを当たると、一編で分かることは今回に限らず良くあります。


テレビ局のニュースサイトでは、NHKが一番優れていると思います。

テレビニュースのスクリプトは、前述のとおり、元々、音声ニュースの為に書かれたものですから、

一度聞いて理解出来るように、工夫がされています。便利なのですが、意外と活用されていないので、紹介しました。

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2009.01.14

「米の停戦決議賛成、10分前に阻止=ライス長官「恥かく」-イスラエル首相」←パレスチナ人を殺し続けているイスラエルは恥ずかしくない?

◆記事:米の停戦決議賛成、10分前に阻止=ライス長官「恥かく」-イスラエル首相(1月13日19時23分配信 時事通信)

イスラエルのオルメルト首相は12日、パレスチナ自治区ガザでの即時停戦を求めた8日の国連安保理決議について、

採決の10分前にブッシュ米大統領に電話をかけ、賛成しないよう要求していたことを明らかにした。これが奏功し、

米国は棄権に回る方針に転換したという。ロイター通信などが伝えた。

オルメルト首相は「ライス国務長官は自ら作成した決議案を棄権することになり、恥をかくことになった」と語った。


◆コメント:イスラエルは、世界の「堪忍袋の緒が切れ」かかっていることに気付くべきだ。

無論、喧嘩両成敗で、イスラエルに攻撃されたら必ず報復するイスラム過激組織「ハマス」にも、

ガザ地区での戦闘状態が収束しないことに関して責任はある。

しかし、武力において優勢であるイスラエルは、あまりにも、執拗・残虐である。

特に許せないのは、イスラエルが、パレスチナに救援物資を輸送する、国連パレスチナ難民救済事業機関のトラックを砲撃したことである。

パレスチナには150万人もの難民がいて、イスラエルの攻撃により、燃料、食料、医薬品などが枯渇している。

これらを一刻も早く送り届けるべく国連の組織が人道支援活動をしていたのに、そのトラックを砲撃して、

パレスチナ人を兵糧攻めにしようというのである。
◆記事:人道物資の運搬車両にイスラエル軍砲撃 物資配給に重大な支障(1月9日10時14分配信 産経新聞)

国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)は8日、イスラエルからパレスチナ自治区ガザ地区に食料などの人道物資を運ぶトラック数台が、

イスラエル軍戦車に砲撃されたと発表した。運転手2人が死亡したという。この事態を受け、同日に予定されていた残りの運搬作業がすべて中止され、

物資配給に重大な支障が生じることになった。

空爆開始から13日目のガザでは、食料や医薬品などの人道物資が極端に不足しており、栄養失調となった子供たちも続出。

今回、深刻な遅配が生じたことで、イスラエル軍は国際社会から強い批判を浴びそうだ。

イスラエル軍は6日、国連が運営する学校を砲撃して約40人を死亡させ、各国から非難を浴びたばかり。


ひどいでしょ?あまりにもひどいでしょ?流石に世界中が怒っている。

この日、国連安全保障理事会は停戦決議を採択しようとしたのである。ところがアメリカが棄権した。

この期に及んで、まだイスラエルを庇うのか(基本的にアメリカの親イスラエルの姿勢は変わらないだろうが)と思い、

私は呆れてものが言えなかったが、冒頭の記事を読んで、アメリカが棄権したのは、イスラエルの圧力があった為だということが、分かった。

イスラエルは何を言っているのだろう?
オルメルト首相は「ライス国務長官は自ら作成した決議案を棄権することになり、恥をかくことになった」と語った。

世界中から反感を買って、味方の米国にまで「恥をかかせた」と言って喜び、パレスチナの一般市民を殺し続けているイスラエルは、

自分が見えなくなっているようだ。一番恥ずかしいのはイスラエルである。

国連事務総長が直々に調停しようとしても、攻撃を止めない。殆ど狂気に近い。

イスラエルのユダヤ人よ。あなた方は「神に選ばれた民」であることを誇りにする民族ではなかったのか。

マーラーも、メンデルスゾーンも、マルクスも、フロイトも、アインシュタイン、バーンスタインも(~スタインはユダヤ系の名前らしい)、

皆ユダヤ人。彼らを見ていると、確かにユダヤ人は自分たちが言うように「神に選ばれた民」ではないかと思えるが、

パレスチナ人を殺しているユダヤ人は、偉大な先人たちが築いた評価を地に墜としている。

現地の写真を時事通信がまとめて載せている、イスラエル軍ガザ侵攻 写真特集

ご覧頂きたい(残虐な遺体の写真などは載っていない)。イスラエルの攻撃のすさまじさが分かる。

また、今回のイスラエルの攻撃が何故始まったか、に関しては、NHKのサイト内、NHK 解説委員室ブログに、

2009年01月05日 (月)時論公論「イスラエル・ハマス“戦争”の背景」という解説が載っている。

多分、これが一番分かり易い。

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2009.01.12

「元派遣、再就職に“心の壁”…「接客苦手」職種にこだわりも」←これはちょっと甘いね。

◆記事:元派遣、再就職に“心の壁”…「接客苦手」職種にこだわりも(1月12日3時9分配信 読売新聞)

「派遣切り」や「雇い止め」に遭った人たちの再就職先が、なかなか決まらない。

 年齢や資格が壁となっているだけでなく、慣れ親しんだ職種への「こだわり」や、新しい職種への「とまどい」もあるようだ。

3月までに職を失うと見込まれる派遣社員や期間従業員らは約8万5000人。求職と求人のミスマッチ克服が課題となっている。

「募集中の仕事はいっぱいあるんですが、今までやったことのない業種ばかりで……」。

昨年11月末、滋賀県の自動車工場の派遣契約を打ち切られ、東京・日比谷の「年越し派遣村」から都内の施設に移った男性は、

仕事が決まらずにいる理由をそう語る。

12月に上京。ネットカフェに寝泊まりしながらハローワークに週3~4回通ったが、運転免許を持たない身には、求人情報の多くが無縁に感じた。

求人情報誌に載っていた「年齢、経験不問」の職場に電話したこともあるが、まず聞かれたのは年齢だった。「43歳」と告げたとたんに断られた。

最近になって、ようやく長期間働けそうな警備会社を見つけた。「もう甘いことは言ってられない」と、覚悟を決めるつもりだ。

昨年8月末に大手自動車工場で「派遣切り」に遭い、派遣村で過ごしてきた男性(30)も、新たな仕事が見つかっていない。

9年間、愛知県や静岡県の自動車工場で働いてきたから、自動車関連の仕事ばかり約30社に応募してきたが、雇ってくれるところはなかった。

昨年末、ホテルの住み込み清掃員に採用が決まりかけたが、「給料が安く、将来につながらない」と断った。

「自分は人見知り。営業や居酒屋の店員などは難しい」と今も自動車関連の仕事を探し続けている。

厚生労働省によると、派遣村から移った都内4施設で実施しているハローワークの就職相談では、

建設、警備、旅館など、住み込みで働ける仕事を中心に約4000件に上る仕事が紹介されており、9日までに125人が求職の登録をした。

しかし、生活保護の手続きや住居探しに時間を取られているという事情もあり、再就職が決まったのは数人だけという。

厚労省東京労働局によると、求職者1人あたりの求人数を表す有効求人倍率(パート除く)は職種ごとに大きなばらつきがある。

都内の昨年11月の数値を見ると、「一般事務職」は0・27倍、「製造・土木」も0・55倍と極めて低い。

これに対し、資格や経験が重視されるIT技術関連、介護関連などは3倍以上となっている。

資格を持たない人には、再就職は難しいように見えるが、特段の資格が必要ない「接客・給仕職」で5・93倍、「警備職」も5・74倍の求人があるのだ。

現実には年齢や経験などの制約も受けるだろうが、同労働局の担当者は

「給与や勤務時間帯など、人によってそれぞれ譲れない一線があるようです。その一線を越える仕事を無理に紹介できませんから」と話す。

年明け以降、連日5~10人の元派遣社員が相談に訪れている東京・豊島区のハローワーク池袋の青木和夫・職業相談部長によると、

「相談にくる元派遣社員たちは素直でまじめな印象。就労意欲も高い」という。

それだけに、「今まで働いてきた仕事以外の職種に気持ちを切り替えて、就職活動をすることができない人もいるのでは」と見る。

トヨタ自動車の減産に揺れる愛知県では、昨年11月の製造業の新規求人数(パート除く)が前年同月の9646人から4120人へ半数以下に減った。

しかし、同県でも介護・福祉などの職種は人手不足となっており、資格不要の仕事もある。

同県内のハローワーク担当者は、「長年、モノを作ってきた人は、ヒト相手の仕事にとまどいがある」と分析。

別のハローワークの担当者は「派遣会社からの求人に対し『派遣はもうこりごり』と敬遠する人もいるのでは」と、ミスマッチの一因を推察した。


◆コメント:私も接客業が苦手でしたが、15年やりましたよ。

うーむ。非正規雇用労働者を簡単に解雇する企業の経営方針に反対である、と書いてきて、

その考え自体は変わらないが、元派遣で、仕事が決まらない人。そういうことだったのか。

「切られた」派遣労働者に同情してきたが、この記事を読む限り、同情出来ない例もありますねえ。

好きなこと、得意なことを仕事に出来る人は限られている。勤め人は特にそうだ。

仮に、「本が好きだから」という理由で出版社に入社し、純文学の編集担当などを希望しても、

女性週刊誌の編集部に配属になることもある。例を挙げればきりがない。


私ら正社員の総合職は、ハンコ一つで、何処の部署にでも転勤しなければならない。

全く未経験の仕事をさせられ、最初は、一般職の女の子にまで、コケにされることもある。

特別の理由が無い限り、海外勤務を命ぜられれば、拒否出来ない。勤め人とはそういうものだ。

私自身の「自慢」をするつもりはないけれども、私はどちらかと言えば一人で、黙々と作業をするのが向いている。

今はそういう仕事だけれども、若い頃は四の五の言っていられない。現場で接客をしろ、と言われたら、するしかない。


接客業は苦手だから、などと異動を拒否することなど許されないのだ。

店頭での接客は慣れたけれども、接待もしなければならず、酒飲みではなく、宴席が大嫌いな私には辛かった。

しかし、それは「仕事」であるから、飲めない酒も飲んだ。また、このブログをいつも読んで下さっている方は御存知の通り、

私はクラシック音楽が好きだが、酒の席でクラシックの話など出来ない。それどころか、二次会でカラオケに行って、さも楽しそうに

「演歌」を歌わなければならなかった。正直云って苦痛であった。が、繰り返すが、これは「仕事」である。

こういう事が15年続いた。だけど、私は耐えましたよ。何とか。


「石の上にも三年」というでしょう。最初は苦手な仕事も3年我慢すれば何とかなる。それでも苦手かも知れないが、

働くのは「食うため」であって、「楽しむため」ではない(楽しいに越したことは無いが)、と割り切るしか無いのだ。

今の状況に鑑み、「派遣切り」に遭った人は選り好みをしている場合ではない。

何処かに職を見つけて自分の苦手な仕事であっても、頑張ってみなければならないのではないだろうか。

景気の良いときなら、派遣に登録して好きな仕事ばかりを選んでいられたかもしれないが、今はそういう状況じゃない訳でしょ?

ちょっと、意識が甘い、というか状況を把握していないのではないか、と言わざるを得ない。

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「世界初の“アルコール0.00%ビール”をキリンが発表」←ビールを飲みたくても飲めない人がいる、という事実。

◆記事:世界初の“アルコール0.00%ビール”をキリンが発表(ORICON STYLE - 01月09日 18:11)

ビールテイスト飲料としては世界初となる、“アルコール0.00%”の商品『キリン フリー』の発売を、キリンビールが9日(金)に発表した。

同商品は“アルコールを生成しない新製法”によって、完全なるノンアルコールビールの製造に成功。原材料は麦芽、食物繊維、果糖ぶどう糖液糖、

ホップなどで酵母は一切使用せず、また、同社のビール麦汁製造・香味調合技術、関連会社であるキリンビバレッジの中味開発の知見を活かし、

飲みごたえのある風味に仕上げているという。

これまでも“ノンアルコールビール”と言われるビールテイスト飲料は各社より発売されていたが、

実際のところは微量ながらもアルコールを含んでいるものが多かった。そのため、酒に弱い人や子供が飲むと酔いが回るという可能性も指摘されており、

車などの運転前の飲用は問題視されていた。しかし、同商品は完全なノンアルコールビールである上、

「警察庁科学警察研究所の論文を参考に運転シミュレーターでの実験を行い、飲んでも運転能力に影響がないことを確認している」(同社)という。


◆コメント:ビールを飲みたくても飲めない人がいる、という事実。

このニュースに対して、ネット上では、

「アルコールが0%では、ビール(酒)ではない。それならお茶か清涼飲料でも飲んでいれば?」

という意見が多いが、それはあまりにも近視眼的な考え方である。

私は以前から書いているとおり酒飲みではなく、ビールを常に飲みたい人間でもないが、たまには飲みたくなることがある。

しかし、向精神薬(注:抗うつ薬、抗不安薬、睡眠薬、などのこと。「向精神薬」と「抗精神病薬」を混同しないように)を飲んでいる人間は

原則として、アルコールを飲んではいけない。そういう人は大勢いるはずで、私は我慢できるが、元々酒飲みだった人は辛いと思う

(尤も、世間では意識されていないが、アルコール自体、強烈な「向精神薬」、れっきとした「ドラッグ」である。

たまたま現在の日本では、合法であり、処方箋も要らない、ということになっているだけ)。

また、向精神薬服用者以外にもアルコールを飲んではいけない疾病を抱えている人は沢山いる。

この種の製品、今までにもあったが、大抵不味い。キリンの新商品の味はまだ分からないが

(アルコールを全く含まないから、ビールと完全に同じ風味にはならないと思うが)、もし従来の物よりも美味ければ、

飲みたくても飲めない人々にとっては朗報であろう。

「アルコール0パーセントの『ビール』を飲むぐらいなら、麦茶かウーロン茶でも飲んでいれば?」という意見には、

そういう想像力が欠けている。心ないコメントだと思う。


【追記】

実はこの記事は「手抜き」であり、mixi日記に昨日(10日(土))書いた文章をそのまま転載している。

今日(11日(日))は、久しぶりに家族を連れてクルマで外食に出かけた。その所為かどうか分からないが、帰宅後、熟睡してしまった。

今更(12日(月) 午前2時38分)、新しいニュースを見つけて書くのは面倒なので、手抜きをしたのである。

ところで、mixi日記に書いたときに、読者の方から鋭いご指摘を頂いた。

お名前は伏せて一部転載させて頂く。
「アルコール0パーセントの『ビール』を飲むぐらいなら…」という人は、ビールを飲んだ時だけに感じられる爽快感というか独特の快感を知らないんでしょうね。

なるほど、と思った。私が酒飲みでもないのに、ときどきビールを飲みたくなるのはそのためだったのか、と納得した。

Yさん、貴重なコメントをありがとうございました。この場をお借りして、御礼申し上げます。

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2009.01.11

米失業率、12月7.2%に悪化=昨年の雇用、63年ぶり大幅減」/「<裁判員制度>実施巡る脅迫状、秋田に続き山形でも発見」

◆記事:米失業率、12月7.2%に悪化=昨年の雇用、63年ぶり大幅減(時事通信社 - 01月09日 23:01)

米労働省が9日発表した2008年12月の雇用統計によると、失業率は7.2%と前月から0.4ポイント上昇し、

1993年1月以来約16年ぶりの高水準に達した。非農業部門就業者数は季節調整済みで前月比52万4000人減少、12カ月連続の減少となった。

通年では258万9000人の職が失われ、1945年以来、63年ぶりの大幅な落ち込みを記録した。

引き続き企業の人員整理が進んでおり、リセッション(景気後退)が一段と深刻化する見込みだ。

就業者の内訳は、政府部門が7000人増、民間部門は53万1000人減。物品生産部門は25万1000人減で、

このうち建設は10万1000人、製造業は14万9000人のそれぞれ減少だった。


◆コメント:世界同時不況は当分続くでしょうね。

先月に続き、非農業部門就業者数が前月比マイナス50万人を超えているでしょう?

私は長いこと、こういう数字を追っていますが、非農業部門就業者数が前月比マイナス50万人という数字自体、

先月まで見たこと無かったですし、それが二ヶ月連続しているという、恐るべき米国の景気の悪さ。

ビッグ3潰したら、これが、前月比マイナス300万人、になっても不思議は無かった。

ビッグ3とてまだ安定していないし、金融危機も続いている。米国の失業者は増え続ける、企業業績の改善は望めない。

当然株価も戻らず、それは日本の株式市場にも影響を与え、株を保有している全ての企業の含み損が増え、業績下方修正と、リストラが続く。

世界恐慌寸前ですね。これは。


◆記事:<裁判員制度>実施巡る脅迫状、秋田に続き山形でも発見(毎日新聞 - 01月09日 13:32)

裁判員制度を中止しなければ法曹関係者に危害を加えるという内容の脅迫状が、秋田市で見つかった問題で、

山形県酒田市でも同様の脅迫状約10通が投函(とうかん)されていたことが9日分かった。

県警捜査1課は、同一犯とみて脅迫容疑で捜査する。

同課によると、7日に酒田市で回収した郵便物の中にあて先の記載が無く、一部は封が開いていた茶封筒を酒田郵便局員が発見。

調べたところ、脅迫状だった。内容は秋田市で発見されたものと同様で、

裁判員制度を中止しないと法務省や日弁連などを爆破するなどと印字されていた。


◆コメント:今頃、何をしているのでしょうね。裁判員制度が閣議決定されたのは、2004年3月です。

裁判員制度の導入は随分前から議論されていて、法案が閣議決定されたのは、2004年3月2日である。

私はそれに関して、ウェブ日記エンピツ(当時はまだそれほど、「ブログ」というものが普及していなかったのです)に反対意見を書いた。

2004年03月02日(火) 「国民が刑事裁判に参加へ、裁判員法案を閣議決定」←止めた方がいいと思います。

5年も前に法案が閣議決定され、それ以降賛否両論、侃々諤々の議論があった。

そのときに発言しないで、制度の実施が完全に決まってから、何をやっても遅いでしょ?

残念ながら、最早裁判員制度は始まっている。実際に法廷に裁判員が姿を見せるのはもう少し先だが。

百歩譲っても、裁判員制度に対して否定的な考えを持っているなら「反対」するべきで、宛名なしの文書で「脅迫」しても意味が無い。

言いたいことがあるならば、内閣総理大臣か、法務大臣宛に反対意見を書くべきです。バカです。

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2009.01.10

<大手銀行8グループ>有価証券評価益、7割近く減少←それでも平均自己資本比率は11%台だ。

◆記事:<大手銀行8グループ>有価証券評価益、7割近く減少--08年9月中間決算(1月9日20時42分配信 毎日新聞)

金融庁が9日まとめた大手銀行8グループの08年9月中間決算状況によると、

同9月末時点の株式を含めた有価証券の評価益は計8566億円と、同3月末時点(計2兆7119億円)に比べて7割近く減少した。

米国発の金融危機で、保有株式や金融商品の価格が大幅に値下がりしたため。

08年9月期の自己資本比率も平均11.13%と、08年3月期(平均11.58%)から目減りした。

8グループは、

▽みずほフィナンシャルグループ(FG)

▽三菱UFJFG

▽三井住友FG

▽りそなホールディングス(HD)

▽中央三井トラストHD

▽住友信託銀行

▽新生銀行

▽あおぞら銀行。

08年9月末時点の日経平均株価は1万1259円86銭だったが、世界的な金融危機が深刻化した10月以降は株安が一段と進行。

9日の終値は9000円台を大きく割り込んでおり、このままの株安水準が続けば、

09年3月期の大手銀行8グループの有価証券評価損益が大幅な損失に転じるのは確実だ。


◆コメント:当たり前の事を、必要以上に深刻そうに書くな。

記事の元になっている数字は金融庁のサイト更新履歴 に載っている。

主要行等の平成20年度中間決算について 平成21年1月9日 金融庁の一番下、

主要行等の平成20年9月期決算状況(連結)(PDF:14K)を見る。

すると、表の左右真ん中あたりに、「その他有価証券評価損益」という列があり、一番下の黄色い所を見ると、8グループ計で8,566(億円)となっている。


更にその下に(参考)過去の主要行等合計の推移という欄があり、最下段に20年3月期 (8グループ計)のその他有価証券評価損益は27,119(億円)だったと記されている。

8,566/27,119=0.315。1-0.315=0.685。68.5パーセント。「有価証券評価益、7割近く減少」とは、そのことである。

この期間、株価はまだ暴落していないのだが、サブプライムローンを証券化した商品にどの銀行も投資していて、サブプライム関連商品の価格は

3月から9月までの間に暴落しているから、どの銀行もやられている。

どのような商品でどれぐらい評価損が出たかは、この表だけからは不明だが、当然予想されたことである。


そして、中間決算の2週間前にリーマン・ブラザーズが破綻し、それ以降株価が暴落しているので、最終決算(今年の3月末)で、

更に、有価証券評価損が膨らむだろう、と毎日新聞は書いているのである。

そんなことは言われなくても分かっている。

それだけ書いても、あまり意味を成さない。数字の悪いところだけを強調するのは、良くない。


◆これだけ有価証券評価益が減っても自己資本比率が11パーセント台というのは、体力の強さを物語っている。

私は別の見方をしている。

中間決算で、有価証券評価益が2008年3月期に比べ7割も減っているのに、

中間決算における大手8行の自己資本比率は平均11.13%で、3月末の11.58%から僅か0.45%しか下がっていない。

この自己資本比率は大変重要で、BIS(国際決済銀行)のバーゼル銀行監督委員会の定める世界共通の基準では、

国際業務を営む銀行は自己資本比率を8パーセント以上に保たなければいけない。


かつて、バブルが崩壊し、日本の銀行が資本を取り崩して、不良債権を償却していたときは、下手をすると8パーセントを割れるかも知れない、

ということで公的資金を注入して、資本を増強したのだが、それに懲りて、大手邦銀は自己資本の充実を心がけていたから、今回はまだ余裕がある。

中間決算後に株価が暴落しているから、確かに、3月期末には、もっと悪く(自己資本比率が低く)なっているだろう。

それに関して毎日新聞の憶測は間違っていないが、

08年9月期の自己資本比率も平均11.13%と、08年3月期(平均11.58%)から目減りした。

とだけ書いても、意味がない。「目減りし」ても、過去の最悪期に比べれば遙かに自己資本比率は高い。

アメリカでは、世界最大の銀行だった、シティが公的資金を注入されているが、日本では、少なくとも3メガバンク

(三菱東京UFJ、三井住友、みずほ)が同じような状況になるとは考えられない。

どうせ書くなら、バブル後の最悪期を顧みれば、邦銀の財務状態は遙かに改善している、という事実を

併記しないと、徒に一般国民の不安を煽る。その点で、この記事の書き方は不十分・不親切である。

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2009.01.09

「<オバマ次期大統領>演説で景気対策説明 就任前に決意示す」←あまりにも大規模なので、どうなるか分からないのです。

◆記事:<オバマ次期大統領>演説で景気対策説明 就任前に決意示す(1月8日20時29分配信 毎日新聞)

オバマ次期米大統領は8日(日本時間9日)、経済問題について演説し、低迷脱却に向けた総合景気対策の詳細を説明、支持を訴える。

大統領選勝利後初の政策演説で、20日の就任式に先立ち景気浮揚への決意を示すことで新政権の求心力を高める狙いがある。

オバマ氏が掲げる景気対策は「アメリカの再生と再活性化プラン」と名付けられ、今後2年間で300万人超の雇用を確保・創出するのが目標。

悪化を続ける失業率をにらみ、「迅速な行動が必要」と訴える。

景気対策の総額についてオバマ氏は約8000億ドル(約70兆円)規模になることを認めているが、

今後の議会内の調整で増額される可能性にも含みを残している。ただ、1兆ドルの大台に乗せることには財政規律維持の観点から慎重だ。

景気対策の柱は大規模公共事業と3000億ドル規模の中産層や中小企業向けの減税措置。

橋や道路建設、省エネ化のための全連邦政府ビル改修などのほか教育、環境やエネルギーなどへの公共投資で雇用機会を広げる。

米国の09会計年度(08年10月~09年9月)の財政赤字はオバマ氏の景気対策を含めずに過去最大の約1.2兆ドルに達すると予想されている。

オバマ氏は「経済状況は深刻だ」として景気対策による経済活性化を最優先させる考えを示す一方、

財政赤字拡大を警戒し、議員による地元利益誘導型の歳出項目を一切排除する方針も示すとみられる。


◆コメント:景気対策に公共事業は分かるのですが、失敗したら、米国だけの問題じゃ、済まないのです。

日本時間の明日(9日)、22時30分に、12月の米国雇用統計が発表されます。

12月5日に発表された11月の米雇用統計では、非農業部門雇用者数が、前月比マイナス53万3000人で、

これは、1974年12月以来、34年ぶりの大幅な減少で、世界中が真っ青になりました。

明日も既に、相当、ひどい数字が発表されることは織り込み済みです。


だから、オバマ次期大統領が「とにかく雇用対策だ。その為には公共事業を増やすのだ」という方針を、

明日、発表するらしいのですが、記事にあるとおり、その規模がかつて経験したことの無いほど、巨額の財政支出を要するので、

現在、既に巨額の財政赤字を抱える米国としては、ちょっと、イチかバチか、ということになります。

アメリカの金融危機が原因で世界不況が起きていますが、その根源はサブプライムローンという住宅ローンが不良債権化したことです。

アメリカの不動産価格の下落は続いています。つまり、貸出を実行したアメリカの銀行が担保に取っている土地や住宅の価格が下がっている。

ということは、債務者がローンを返済出来ないとき、担保を差し押さえて、売って、債権を回収しようとしても、回収しきれず、

米国の金融機関が抱える不良債権の額は膨張する、と考えられます。そうなると、必要な貸出が出来なくなり、民間企業は銀行から、

おカネを借りたくても貸して貰えず、倒産する企業が増えるでしょう。その状態が続いていて、大変危険なのです。


現在ドル安が続いています。世界のアメリカに対する信認が薄くなっています。

すると、米国債の「格付け」が下がるかも知れません。

米国債は、かつては世界で最も信頼性のある投資対象でしたが、格付けが下がるようでは、価値が減少することは明らかなので、

米国債に投資していた世界中の投資家が、米国債を売ると思われます。当然、米国債の価格がマーケットで下落します。

ここからは説明が長くなるので割愛しますが(「債券価格と利回り」で検索してみて下さい。易しく説明しているサイトが沢山あります)、

債券価格が下がると、利回り(金利)は上昇するのです。金利が上昇すると、一層、市場からおカネを調達しにくくなります。

今、連邦準備銀行(FRB)が利下げを重ね、更に、先日公開された、12月のFOMC(Federal Open Market Committee:連邦公開市場委員会)議事録を

読むと、日本がバブル崩壊後に行っていた「量的緩和」を導入しようか、という話すら出たことが分かります。

米国金融当局は、そこまでして、米国内のおカネの流れが滞らないように必死に「金融緩和」を行っているのですが、

金利が上昇したら、その効果が減衰してしまいます。


繰り返しになりますが、ドル安というのは、ドルの価値が下がることです。

アメリカは輸出より、輸入する方が多いのです。ドル安になると、アメリカから見た「輸入品」の価格が上昇します。

下手をすると、インフレになります。今はまだ、資産価格が下落を続けているから大丈夫だと思いますが。将来の予想は付きません。

オバマ次期大統領は、財政支出により公共事業を増やして雇用を創出しようとしているわけですが、

アメリカ国民がおカネを使わなければ、即ち個人消費が増えなければ、米国の景気は改善しません。

財政支出を増やし、財政赤字が膨らんでも、アメリカの景気が回復しなければ、

ますますアメリカからおカネを引き上げる投資家が増えるでしょう。ますます金利が上がる→景気回復にブレーキ、

という悪循環に陥ります。

ドル安は、アメリカ国内だけの問題ではありません。今までドルは基軸通貨でした。

ドルに対する信認がなくなれば、基軸通貨が無くなってしまい、世界がパニックに陥ります。


◆結論

オバマ氏の景気対策は、規模が極めて大きく、話としては「景気が良い」のですが、上手く作用するか分からない。

失敗したら、ドル資産が信認を失い、債券も株も通貨(ドル)も全部売られるでしょう。

それは、今まで絶対安全だった投資先を失うことを意味し、世界中のおカネが行き場を失い、

国際経済の混乱が進行する怖れが、あるのです。本当に世界恐慌になるかも知れませんね。

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2009.01.08

【音楽】チェンバロなんてどうです? ガルッピという作曲家の「チェンバロソナタ集」お薦めです。

◆ガルッピという18世紀、ヴェネツィアの作曲家がいるんです。

正月休みが明けたばかりですけど、今週末は三連休ですから、その前にお薦めCDを、と思いまして。

最初に忘れないうちにCDを紹介しておきますと、6 Sonatas For Cemb: Dahlerです。

Dahlerというのは、演奏者の名前です。イェルク・エーヴァルト・デーラーという、1933年、ベルン生まれのチェンバロ奏者です。

まだ、生きてるかどうか、分かりません(ひどいこと云うね。我ながら)。


ガルッピというのは、18世紀のはじめに生まれたヴェネツィアの作曲家です。オペラとチェンバロ曲を沢山書いているそうですが、

詳しいことはウィキペディアをお読み下さい。


◆NHKの担当者と殆ど喧嘩して聞き出したのです。

このCDを手に入れたのは20年ぐらい昔ですけど、大変だったのです。上のリンク先、HMVのユーザーレビューに書いてあるけど、

番組名は忘れましたが、NHK-FMの、あるクラシック番組の最初と終わりに流れていたのです。

そのチェンバロの音楽がとても気に入って、しかし、全然見当が付かないから、

私はNHKに電話して、その番組担当のディレクターに繋いで貰って、CDのカタログ番号を教えて欲しいと訊いたのですが、NHKは、最初、

「教えないことになっている」とか、ふざけたことをいうので、カッとなりましてね。殆ど喧嘩腰になって、

「教えろ!この野郎!」

みたいに騒いで、漸く聞き出したことを記憶してます。何故かNHKのディレクターって、威張ってるんですよ。


しかし、そこまでムキになっても手に入れたいほど、このチェンバロの音楽が好きだったのです。

何というか、当時は私は若かったのだから、おかしいのだけど、遠い昔を懐かしむような、何とも心がゆったりする音楽なんです。

全部で6曲のソナタが収録されていて、一つのソナタはいくつかの楽章から出来ているわけですが、それがなんと、トラックが切ってないの。

だから、ソナタ聴くなら一曲丸ごとお訊きいただくしかない。演奏時間11分と少し長いかも知れないけど、

多分、かなりの方が気に入って下さる(私が作曲したわけじゃないですけど)と思うのですね。

朝、忙しい方も、ちょこっと最初だけでも聴いてみて下さい。残りは後でゆっくり聴くとして。

ガルッピ作曲、チェンバロソナタ第一番、ヘ長調です。






好みはそれぞれですけど、良いでしょ?私は好きなのです。

それまで、チェンバロというと例えばバッハの演奏では、テンポは一定なんですけど、このガルッピで驚いたのは、

ルバート(テンポを意識的に変化させること)するんですね。

こんなチェンバロの弾き方は初めてだったので、とても新鮮でした。

この1番の演奏時間が最も長く約11分。全部で6曲のソナタ、皆良いです。イライラしているときなんか、

何だか、本当に音楽に慰められる気がします。お薦めです。

それでは、

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2009.01.07

「定額給付金、首相が辞退呼びかけ方針転換」←国会議員の歳費月額130万円、ボーナス年635万、文書通信交通滞在費月額100万円

記事:「使ってほしいな」定額給付金、首相が辞退呼びかけ方針転換(1月6日21時1分配信 読売新聞)

麻生首相は6日夜、2008年度第2次補正予算案に盛り込まれた定額給付金について、

「個人に来るものを政府や党がもらえとかもらうなとかいう種類のものか」と述べ、

給付金の受け取りは個人の判断に委ねるべきだとの考えを示した。

政府は給付金の受け取り辞退に関し、「年間所得1800万円が下限」という目安を示したが、

受給辞退を呼びかけるかどうかは市区町村の判断に委ねている。

首相の発言は、高額所得者への受給辞退の呼びかけは適切ではないとの考えを示したもので、

従来の政府方針を修正するものだ。

首相自身もこれまでは受給辞退の考えを示していたが、6日は「その時になって考えたい」と述べ、受け取る可能性を示唆した。

首相は、給付金の狙いについて「消費刺激という点に意義がある。ぜひ皆さん方には使ってほしいなと思っている」と述べた。

これに先立ち、自民党の細田幹事長は同日の政府・与党連絡会議で、「景気対策なので国会議員も辞退するのでなく、もらって使うべきだ」と主張。

鳩山総務相も総務省内で記者団に「全閣僚、全国会議員、国民全体がみんなニコニコ受け取ったらいい」と語った。

一方、民主党の鳩山幹事長は「首相は高額所得者がもらうことは『さもしいことだ』としていたが、一転した。論理も矜持(きょうじ)もない」と批判した。


◆コメント:首相、幹事長、総務相。口を開く前に、もう少し考えなさいよ。

昨日の日記・ブログで、民主党は定額給付金に反対するなら、雇用対策の具体案を示せ、と書いた。

その点について、私の考えに変化は無いけれども、今日の発言に限って評価するならば、

鳩山兄弟の兄貴、即ち民主党の鳩山由紀夫の発言が正しい。


問題点の一つ目は、麻生太郎内閣総理大臣の思想の一貫性の欠如である。

定額給付金を口にし始めた当初、麻生首相は給付金は全世帯に配る、といっていた。

しかし、定額給付金は、「生活支援」と位置づけられていたのである。このため、党内から批判が出た。

一番最初にはっきり発言したのは、与謝野馨経済財政担当相で、

「生活支援>と銘打っている以上、支援を必要としない高額所得者にまで支給するのは論理的におかしい」

と言ったが、これは筋が通っている。そうしたら、麻生首相は言うことが変わってきて、一番最初に「さもしい」という形容詞を用いたのは、

12月6日、長崎の諫早で行った演説において、であるが、記録として残っているのは、2008年12月15日の参院決算委員会の会議録である。

民主党の神本美恵子議員の質疑に対する答弁に現れる。その部分を抜粋する。
神本美恵子君: 総理が記者会見で、定額給付金二兆円、雇用対策一兆円、年金の三分の一から二分の一への引上げについて、何兆円はここから出すというようなことを次々とおっしゃっておりますけれども、定額給付金のあの所得制限をどうするかというぶれに見られますように、総理の発言がぶれるということについて、国民の皆さんは、その財源はどこから出てきて本当にどうしたいのか、どうするつもりなのかということに、次々と埋蔵金からどうも出るらしい、何兆円、何兆円ということに対して、うさんくささと言っては言い過ぎでしょうか、そういう、このことが政治不信を招いているというふうに私自身も肌で感じております。いろんな方にお聞きしますと、大体どれだけストックがあって、どれだけ、どこから出せるの、次々と言っているけれどもというふうなことを申し上げておきたいと思います。

それで、麻生首相が十二月六日に長崎の諫早で演説をされた中で、この定額給付金について、貧しい人には全世帯に渡すが、私はそんな金をもらいたくないと言う人はもらわなきゃいいと、年収が一億円あってもさもしく一万二千円が欲しいと言う人もいるかもしれない、私この発言の真意は何だろうかというふうに本当に耳を疑いました。この給付金として、政府が国民の皆さんからお預かりした税金の一部を今回の緊急対策で定額給付金として配ろうという、そのお金をもらう、給付を受けることをさもしいという言い方は何ですか。これは私は、たらたら飲んで食べて寝ているだけの人の分という発言とぴっときたんですけれども、受け取ることはさもしいことなんですか、総理。

内閣総理大臣(麻生太郎君):この話は最初から、定額減税という話で最初出たように記憶しますけれども、定額減税でやった場合は、いわゆる定額の、税金も納めていないところには金が届かないことになるのではないか、したがって全家庭に行くようにすべきではないか、これが最初に私が申し上げたことだと思います。全くそれからぶれていないと思うんですが、それが最初から申し上げた言葉ですよ。それが最初に申し上げた言葉です。是非ここだけは御記憶ください。

その上で、我々としては、多くのフロー、キャッシュフローが入ってくる方々で、一億円もある方でもらう方、五百万だけれどもおれは要らぬと言う方と、これは人間いろいろではないかと。したがって、多額の金を今もらっている方でも一万二千円をちょうだいと言う方を私はさもしいと申し上げたんであって、これはみんなで困っているときにみんなで困っている人にせめて一万二千円なりなんなりということから発想した話ですから、一億も収入のある方はもらわないのが普通だと、私はそう思っております。したがって、そこのところの、これは人間の矜持の問題なのかもしれませんけれども。

(注:色太文字は引用者による。)

この発言から20日あまりしか経ていないというのに、記事によれば、首相の発言は趣旨が180度転換している。

同じ問題に関して、内閣総理大臣の発言が一貫しない、ということは、信頼性に疑問が生じる。


もう一つの問題点は、細田幹事長、鳩山総務相の発言で、彼らは、何と国会議員も定額給付金を(鳩山総務相の表現によれば)、
「ニコニコ受け取ったらいい」

と考えていることである。景気対策なのだから個人消費が増えた方がいいのは当たり前だが、前述のとおり、定額給付金の本質は、

「生活支援」、つまり、所得が減って困っている一般国民に少しでも消費の機会を与えようということである。


国会議員は歳費として、一人当り毎月130万1000円を給付され、さらに、年3回に分けて支給される期末手当、つまりボーナスが、

年間635万4480円。更に、文書通信交通滞在費という、よく分からない勘定で月100万円(年間1200万円) 支給されている。

その他も含めると、国会議員には、一人一人に年間3429万480円が支払われている。言うまでもなくこれらは、我々が収めた税金により賄われている。

税金を納めている我々は不況下で所得が減って困っているが、国会議員の歳費は、この不況下においても減らない。

政治には色々カネが要るといっても、国会議員に「生活支援」が必要とは、到底認められない。

景気を刺激するために消費するなら、今のままでも十分消費できるだろう。

にも関わらず、議員まで「ニコニコして受け取れば良い」とは、納税者に失礼だろう。

呆れて物が言えない。

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2009.01.05

「<国会>与野党対決ムードでスタート 給付金と雇用が争点」←本当に雇用対策考えてんの?

◆記事:<国会>与野党対決ムードでスタート 給付金と雇用が争点(1月5日19時18分配信 毎日新聞)

今秋までに実施される衆院選をにらみ与野党対決の舞台となる第171通常国会が5日スタートした。

6月3日まで150日間の国会は召集初日から与野党対決ムード。

野党側が08年度第2次補正予算案からの定額給付金切り離しを正式に与党に申し入れたほか、衆院予算委理事会では、

民主党が日本経団連の御手洗冨士夫会長の参考人招致を要求。給付金と雇用問題が争点となることが浮き彫りになった。

政府・与党は2次補正と09年度予算案の早期成立を求めており、攻防激化は必至だ。

2次補正では、5日の中川昭一財務・金融担当相の財政演説に対する代表質問が6、7両日に衆参本会議でそれぞれ行われ、

8日からの衆院予算委員会で本格的な論戦が始まる。

麻生太郎首相は5日の自民党両院議員総会で「2次補正と09年度予算案を一日も早く成立させることこそが最大の景気対策だ。

この国会は責任ある政権与党がいかなるものかを示すいい機会だ」と民主党との対決姿勢を強調。

一方、民主党の小沢一郎代表は党本部での仕事始めで「今年は歴史的な年になる。『生活が第一』という大目標を掲げて衆院選で国民の支持を得て、

実際の政治行政に反映していく年にしなくてはいけない」と政権交代への意欲を語った。

野党は2次補正の給付金部分を切り離す修正案を提出し、自民党内の造反予備軍をあぶり出す構えだ。

また民主、共産、社民、国民新の野党4党で、失業中の非正規雇用労働者を念頭に置いた「雇用と住まいを確保する緊急決議案」を提出し、

与党の賛同を求めて揺さぶる。民主党の山岡賢次国対委員長が5日、自民党の大島理森国対委員長にこうした方針を伝えたが、

大島氏は「2次補正を速やかに通すべきだ」と拒否した。


◆コメント:国会は、覇権争いの場じゃないからね。国民の利益を本気で考えて頂きたいですね。

臨時国会というのは、普通1月中旬から始まり会期150日(これは今回も当然変わらないが)で、6月の中旬に閉会、というのが、

今までの慣例だった。正月5日から、国会が始まるなどというのは、私の記憶には無い。例外中の例外である。

まあ、グズグズしているより、早く仕事を始めること自体は何ら問題ではない。

問題は、自民党と民主党が、お互いに自説(政策)に固執するあまり、結局雇用対策が遅れるかも知れない、ということなのだ。


民主党は自民党の第2次補正予算の何に反対しているかというと、

「第2次補正予算案から総額2兆円の定額給付金を削除し、雇用対策に回せ」

といって、反対しているのである。確かに麻生首相の「定額給付金」もあまりよく考えないで口にしてしまい、

しかも、給付される世帯の所得上限(金持ちは給付金など要らないだろうが、所得いくら以下の世帯に配るのかという基準)を地方の裁量に任せる、

というのだから、いい加減だ。一時しのぎの感は免れない。


ところが、である。民主党はこれに対し、
「そんな、デタラメにばらまく2兆円なら、雇用対策に有効に使うべきだ」

と主張するのである。一見、「ごもっとも」なのだが、民主党のサイトの、政策 > 厚生労働を見ても、
「それでは、2兆円を如何にして雇用対策に有効に活用するのか」

がはっきりしないのである。具体的に2兆円の使途と、それにより、どれぐらい就業者数を増やし、完全失業者を減らせるのか、

シミュレーションが無い。

さらに。昨日(4日)行われた小沢一郎代表の記者会見の質疑答弁を読むと、ますます、怪しくなる。

毎日新聞に載った記者会見の全文を載せる。色太文字は引用者による。その部分に注意して頂きたい。
◆記事:小沢代表:年頭記者会見の全文(1)通常国会への決意など(毎日新聞 2009年1月4日 19時03分)

4日行われた民主党の小沢一郎代表の年頭記者会見全文は以下の通り。

(小沢氏) はい、新年おめでとうございます。本年もよろしく。

Q 明けましておめでとうございます。

A おめでとう。

Q 今年は秋までに衆院選があるが、この年に臨むにあたっての決意を改めてうかがいたい。明日からいよいよ通常国会が始まるが、どのような決意、姿勢で臨むのかをうかがいたい。

A えー今年の、経済社会を中心にして非常に去年の金融危機以来、厳しい状況が続くだろうと思いますけれども、今の自公の政権ではそういう状況を克服するすべを持たないというのが現実だと思います。私どもとしては、国民の生活をしっかり守る。国民の生活が第一という観点に立った政権を実現する。それに向けて、私ども全力で国民の皆さんに訴えていって、目標を達成する大いなる年に、日本の国のために、国民のために、そして我々、民主党のために大いなる年に致したいと考えています。

 国会は特別、いつも言うように国会戦術的なことは幹事長、国対委員長以下皆さんにお任せしています。まだ第2次補正というんですか、その去年にとうに出すべきであったはずの経済景気対策がようやっと提出されるであろうとのことなんですけれども、伝えられる内容の中で、私どもとしては雇用対策等につきましては、我々なりの意見を是非反映させていきたいと考えているが、基本的な方向性として雇用や中小零細企業の資金繰りの対策の問題等々、そういったことについては可能な限り我々の意見を反映できるようにして参りたいと思っているが、一方、俗に言われる(定額給付金の)2兆円の問題については、国民の皆さんの7割も反対しているところでありますし。2兆円のキャッシュがあれば、例えば高齢者の窓口負担のほぼ1兆円ちょいですか、1兆円ぐらいですか、(この)問題にも充てることができるし、小中学校の耐震構造をきちんと完成させる、これも確か数千億でできる話ですし、あるいはまた高速道路の無料化という我々の主張も出来ることでありますし、いろんな意味でもっと有効な使い方があるであろうと思います。

  国民の皆さんも多分そう思っているから、今回の単に一時のばらまきの給付金についてはほとんどの人が反対することになっているのだろうと思います。私どもとしてもこういった選挙直前の国民を愚弄するような、あるいはお金を無駄に使うようなやり方については、これは認めるわけにはいかない。そういう方針で臨んでいくことになるだろうと思います。

Q 定額給付金の問題は、国会では予算の成立がずれ込んでも徹底抗戦するというぐらいの意気込みか。もう一点、渡辺喜美氏(元行政改革相)が今日、記者団に対して、定額給付金を麻生内閣が撤回しなかった場合「自民党を離党してでも国民運動を起こしたい」と述べた。渡辺氏始め一部の自民党の反麻生勢力との連携も視野に入れていくのか。

A 定額給付金については、国民の皆さんも7割前後の人がこんな馬鹿げた政策はけしからんと反対している訳ですので、私どもは徹底抗戦ではありません、国民の皆さんの主張を断固、国会でも国民の皆さんに代わって主張していくいうことであります。渡辺喜美氏のことについては、私が直接聞いたお話でもありませんし、会って話をしたわけでもありませんし、まだ自民党の所属の議員としてのお話ですので、私どもが論評を加える立場でないと思います。

これのどこが「怪しい」のか?

民主党は、自民党が「定額給付金に充てる」2兆円を雇用対策に充当するべきだ、と主張している筈なのだ。

ところが、色付き太文字で強調した部分を読むと分かるとおり、小沢代表の考えでは、雇用対策だけが念頭にあるわけではないようだ。

それは、今一度抜粋するが、
2兆円のキャッシュがあれば、例えば高齢者の窓口負担のほぼ1兆円ちょいですか、1兆円ぐらいですか、(この)問題にも充てることができるし、小中学校の耐震構造をきちんと完成させる、

これも確か数千億でできる話ですし、あるいはまた高速道路の無料化という我々の主張も出来ることでありますし、いろんな意味でもっと有効な使い方があるであろうと思います。

という発言から、明らかだ。


それじゃ、「民主党の主張」と違うでしょ?

今、可及的速やかに対策を施さなければならないのが「雇用対策」だ、と主張しながら、小沢代表は2兆円を

「高齢者の窓口負担」、「小中学校の耐震構造をきちんと完成させる」、「高速道路の無料化」にも準用するようなことをいっている。

それでは、定額給付金を雇用対策に充てる、という民主党の案は、あれはウソなのか?と問いたくなる。

私は、「高齢者の窓口負担」や「小中学校の耐震構造」がどうでも良い、というつもりはないが、今回は違うでしょう。

まず、失業し、住居をも失った、非正規雇用労働者の雇用対策に2兆円を充てるつもりではなかったのか?

この小沢代表の発言が何故問題にならないのか分からない。要するに民主党は2兆円の定額給付金に反対しているものの、

その有効活用の方法に関して、具体案が確立していない、と思われる。


◆国会は政党と政党が政権獲得を目指して戦う場だ、というのは間違っている。

定額給付金の有効性を考えると、民主党の主張にも一理あるように見えるが、

上で見た通り、本当に国民のことを考えているのか、疑問に思えてくる。

政権を取るために、遅くとも今年の秋には行われる衆議院選挙(恐らくその前に解散するだろうが)で、政権を奪取するために、

自民党案に「反対の為の反対」を仕掛けているように見えるのである。


メディアなどに登場する「政治評論家」はしばしば、「国会は、政党が権力獲得を目指して戦う場であることに間違いは無い」

などというが、それは、政治家の「私欲」である。

政権を取っても政策が無ければ、国民は迷惑をするばかりである。こういう状態を「国民不在」というのである。

日本国憲法には、次の条文がある。

第四十一条  国会は、国権の最高機関であつて、国の唯一の立法機関である。

国会は「国権の最高機関」であり、「法律を作るのが仕事」なのである。

政党とは、本源的には私的集団であり、その縄張り争いに国会を利用されては困る。
「自分の政党が与党になれば、美味しい思いが出来る」

という思いで、論争をするような人々は国会議員を辞めて頂きたいのである。

今日の通常国会の開会式には、憲法7条に従い(天皇の国事行為の一つに「国会の召集」があるでしょ?)陛下が開会のお言葉を述べられた。それは、いつもと同じで、
「国会が国権の最高機関として、その使命を十分に果たし、国民の信託に応えることを切に希望します。」

であったが、全くその通りで、「国民の信託に応えることを切に希望し」たい。

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2009.01.04

年末から年始にかけての主なニュース(主に経済・企業関連。見出しとURLのみ)。

◆明日から仕事という方、感覚がボケてしまわないように見出しだけでも、と思いまして。

こういうブログの書き方をするのは初めてである。

手抜きと言えば手抜きだが、私は休み中もニュースを追っていた。なかなか面倒くさいものなのである。

お役に立てば幸い。(必ずしも時系列ではない。また、メディアの記事も官公庁のサイトのプレスリリースも区別無く載せてある)。

●日本銀行 2008年12月30日 日銀当座預金増減要因と金融調節 (12月実績速報)

(http://www.boj.or.jp/type/stat/boj_stat/juqx/juqx0812.htm)



●日銀総裁:金融危機で景気回復は先ずれ、09年度前半が一番苦しい時期(ブルームバーグ)(2009/01/04 12:30)

(http://www.bloomberg.com/apps/news?pid=infoseek_jp&sid=aUPLpW1d6DmA)



●首相官邸:麻生内閣総理大臣年頭記者会見(平成21年1月4日)

(http://www.kantei.go.jp/jp/asospeech/2009/01/04kaiken.html)



●外務省海外安全ホームページ 2008/12/29 イスラエル及び西岸・ガザ地区:ガザ地区の情勢悪化に伴う注意喚起(その3)

(http://www.pubanzen.mofa.go.jp/info/info.asp?num=2008C446)



●外務省海外安全ホームページ 2009/01/01 イスラエル及び西岸・ガザ地区:ガザ地区の情勢悪化に伴う注意喚起(その4)

(http://www.pubanzen.mofa.go.jp/info/info.asp?num=2009C001)



●リーマン、破たん処理計画提出の6カ月延長を要請(12月31日13時44分配信 ロイター)

(http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081231-00000748-reu-bus_all)



●株安、金融機関に打撃 10―12月、赤字転落の大手行も (NIKKEI NET)(2008/12/31 15:01)

(http://www.nikkei.co.jp/news/keizai/20081231AT2C3001D30122008.html)



●世界の株式市場、時価総額2800兆円に半減 08年 (NIKKEI NET)(2008/12/31 12:12)

(http://www.nikkei.co.jp/news/keizai/20081231AT1C3000330122008.html)



●米政府、金融危機に対応する術欠いていた=米財務長官(12月31日11時58分配信 ロイター)

(http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081231-00000740-reu-bus_all)



●12月の米消費者信頼感指数、過去最低に (NIKKEI NET)(2008/12/31 20:03)

(http://www.nikkei.co.jp/news/main/20081231AT2M3100731122008.html)



●GMが「金利ゼロ」ローン 政府支援受け、価格競争激化へ(NIKKEI NET)(12月31日(水) 19:05)

(http://www.nikkei.co.jp/news/main/20081231AT1D3100731122008.html)



●<損保ジャパン>持ち株会社移行を検討 10年春にも(12月31日19時53分配信 毎日新聞)

(http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081231-00000032-mai-bus_all)



●<新銀行東京>提携交渉すべて破談 再建戦略見直しへ(12月31日2時30分配信 毎日新聞)

(http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081231-00000011-mai-bus_all)



●FRB、政府系住宅金融機関が保証するMBS買い取りへ(12月31日10時24分配信 ロイター)

(http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081231-00000724-reu-bus_all)



●1月から 変わる制度 株券電子化や出産一時金増額 (東京新聞)(2008年12月31日 朝刊)

(http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2008123102000069.html)



●三井生命が変額年金から撤退へ、経営再建策が判明(1月1日14時2分配信 読売新聞)

(http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090101-00000013-yom-bus_all)



●米GMAC、212億ドルの債務交換で債権者と合意(1月1日13時1分配信 ロイター)

(http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090101-00000784-reu-bus_all)



●海外ヘッジ初 個人直販 スーパーファンド「開拓余地大きい」(1月1日8時31分配信 フジサンケイ ビジネスアイ)

(http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081231-00000003-fsi-bus_all)



●米財務省、自動車メーカー救済に関するガイドライン公表(1月1日7時30分配信 ロイター)

(http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090101-00000792-reu-bus_all)



●株取得も可能、金融安定化法より柔軟に…ビッグ3支援(1月4日3時19分配信 読売新聞)

(http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090103-00000046-yom-bus_all)



●欧州株式市場、金融危機のなか年間で45%下落(1月1日6時50分配信 ロイター)

(http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090101-00000782-reu-bus_all)



●ウォンとシンガポールドルが下落、景気不安で(1月2日14時53分配信 ロイター)

(http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090102-00000849-reu-bus_all)



●インド中銀、1%利下げ レポ金利5.5%に (NIKKEI NET)(2009/01/04 21:35)

(http://www.nikkei.co.jp/kaigai/asia/20090102D2M0201102.html)



●英銀の与信基準、一段と厳格化する見込み=中銀報告(1月3日8時51分配信 ロイター)

(http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090103-00000875-reu-bus_all)



●シティ救済と同様の金融支援を個別に検討=米財務省(1月3日8時48分配信 ロイター)

(http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090103-00000894-reu-bus_all)



●米インディマック資産、投資連合が買収へ=FDIC(1月3日8時35分配信 ロイター)

(http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090103-00000893-reu-bus_all)



●5日に株券電子化スタート=売買、管理の安全性向上(1月4日15時0分配信 時事通信)

(http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090104-00000029-jij-biz)



●金融庁、貸し渋り情報収集強化 商議所に提供要請(NIKKEI NET)(1月4日 7:00)

(http://www.nikkei.co.jp/news/keizai/20090104AT2C2602O03012009.html)



●大和証券グループなど、外債の売買高急増 公認ディーラー減で (NIKKEI NET)(04日 07:00)

(http://www.nikkei.co.jp/news/keizai/20090104AT2C2600E03012009.html)



●インドネシアでM7.6 余震相次ぐ、日本にも津波(NIKKEI NET)(04日 18:06)

(http://www.nikkei.co.jp/news/main/20090104AT1G0400E04012009.html)



●独立行政法人 情報処理推進機構 1月4日 IPA職員の私物パソコンによる情報流出について

(http://www.ipa.go.jp/about/oshirase/20090104.html)


●新型インフル想定死者数「64万人」を上方修正 政府方針(産経新聞)(2009.1.2 22:58)

(http://sankei.jp.msn.com/life/body/090102/bdy0901022259000-n1.htm)

◆コメント:特にありませんけど。

私は普段から、このような情報を収集している。年末年始だから、官公庁、企業による報道発表が無いので、

その分、情報量が少ない。普段はもっと多いし、実際には、経済のみならず、政治面、社会面、Yahoo!ニュースの

テクノロジー総合を見たり、ニュース検索用エンジン、

CEEK.JP NEWS - 最新ニュースヘッドラインを見たり、更に、詳しくは書けないが、

特定のキーワードで毎日検索をかける。

例えば、最近では、新型インフルエンザの動向が気になるから、Yahoo!ニュースや、CEEK.JP NEWS - 最新ニュースヘッドラインで、

「インフルエンザ」を検索する。

CEEK.JP NEWSでは、Yahoo!ニュースで検索出来ない朝日新聞や日経、その他多数のメディアを検索出来るのが特徴である

(日経の当日の記事はNIKKEI NETでは検索出来ない)。

毎日、読売、産経、時事通信、ロイターの記事はYahoo!ニュースで検索した方が速い(場合が多い)。

また、金融情報に関してはブルームバーグ日本語版が、他には載せていないニュースを報じている事がある。

但し、これは、あくまでも英語のソースが元(今のニューヨーク市長、ブルームバーグ氏が作った会社だ)なので、

日本語ニュースは使いにくく、一覧性が無い。

ブルームバーグやロイターの記事を一覧で見たいときには、Infoseek マネーというページで、

ニュースソース欄の「ブルームバーグ」とか「ロイター」をクリックすると、それぞれの記事の一覧を見る事が出来る。

ご参考になれば、幸い。

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2009.01.03

年末・年始の「年越し派遣村」ニュース所感。本来、行政の仕事であり、ボランティアに頼る事じゃないだろう。

◆記事1:<生活支援>「年越し派遣村」東京・日比谷公園に開設(12月31日20時52分配信 毎日新聞)

仕事と住居を失った非正規社員らを支援する「年越し派遣村」が31日、東京都千代田区の日比谷公園内に開設された。

派遣切りにあった100人以上の失業者らが各地から次々と集まり、年末年始を公園内で過ごす。360人を突破したボランティアらが

5日までの開村期間中に1日3回の食事提供や労働相談を行い、宿泊場所も用意している。

 労働組合や市民グループで作る実行委員会によると、31日の入村者は129人。山口県で職を失った人や、

所持金がなくなり、日比谷まで数時間歩いて来た失業者もいた。一部は年明けに生活保護の申請を行う予定という。

 「野垂れ死ぬかもしれないと思ったこともあるが、これでどうにか年を越せる。赤の他人にここまでやってもらえるとは」。

群馬県の自動車関連工場の派遣契約を10月末に打ち切られ、11月中旬に寮を退去させられた男性(41)は、

午前中のうちに入村し、少し安心したような笑顔を見せた。

 男性は、さいたま市や都内のネットカフェを転々とした後、公園で野宿しながら1日カップラーメン一杯で飢えをしのいできたが、

所持金は数千円にまで減っていた。ようやく年明けまでの居場所が見つかり「来年は仕事を見つけ、お世話になった人に恩返しをしたい」と語った。

 開村式で、NPO法人「自立生活サポートセンターもやい」事務局長で村長を務める湯浅誠さんは

「年末、年始の命を支える活動を通じ、労働者派遣法を中心とする『働かせ方』のおかしさを訴えていきたい」とあいさつした。

カンパやボランティアなどの問い合わせは派遣村の臨時電話(090・3499・5244)へ。


記事2:厚労省講堂を宿泊用に開放=派遣村に300人超-元小学校も・東京(1月2日18時35分配信 時事通信)

派遣契約の打ち切りで寮を追われるなどし、支援を求めて日比谷公園(東京都千代田区)の「年越し派遣村」に集まった元派遣社員らについて、

厚生労働省は2日夜、庁舎内の講堂を宿泊用に開放した。派遣村を訪れた人々は同日、300人を超え、

テント不足など収容能力を超えたため、主催者側が宿泊場所の確保を要請していた。

開放されたのは、日比谷公園前にある同省2階の講堂(約820平方メートル)とトイレで、同日から5日午前9時までの予定。

出入り口を常時開放し、暖房も用意。派遣村の実行委員会によると、240~250人程度が講堂に移り、約10人が体調不良を訴えたという。

一方、隣接する中央区は5日朝9時から1週間をめどに、かつて小学校だった多目的施設2カ所を開放することを決めた。

それぞれの体育館に最大で80人ずつ計160人が宿泊できる。

派遣村は約20団体による実行委が先月31日に開設。1日夜は公園内に約50張りのテントを用意し宿泊場所を提供したが、

2日午後6時までに304人が集まり、宿泊希望者は274人に上った。実行委は同省ロビーなどの提供を大村秀章厚労副大臣に文書で要請。

大村副大臣は2日夕、舛添要一厚労相が了承したことを明らかにした上で、「緊急避難的に講堂を使ってもらうことにした」と述べた。


◆記事3:<年越し派遣村>厚労省講堂は5日まで 寝場所の不安、再び(1月3日21時6分配信 毎日新聞)

仕事と住まいを失った派遣労働者らを支援するため東京・日比谷公園に開設された「年越し派遣村」の入村者は3日、

大半が厚労省の講堂で朝を迎えた。テントより暖かく、泊まった人はホッとした表情を見せたが、

講堂の利用期限は仕事始めの5日午前9時。その後の宿泊場所は保証されておらず、不安の声が高まっている。

派遣村実行委員会は3日も、改めて住居の確保などを厚労省に求めた。


記事4:内閣総理大臣年頭所感(首相官邸ホームページ)

新年あけましておめでとうございます。

今年は、平成二十一年。今上陛下、御即位二十年であります。国民とともに、心からお祝い申し上げたいと存じます。

この二十年間、日本は、平和と繁栄を続けてまいりました。バブル崩壊、金融危機など、

いくつかの困難にも見舞われましたが、国民の力によって、見事に乗り越えてきました。

しかし、アメリカ発の百年に一度と言われる世界的な金融・経済危機が生じています。日本だけが、この「つなみ」から逃れることはできません。

しかし、適切な対応をすることにより、被害を最小に抑えることはできます。



国民の皆さんの、景気や生活に対する不安。これを取り除くため、政府は、全力を尽くします。

そして、世界の中で、最も早くこの不況から脱するのは、日本です。

振り返れば、日本人は、これまでも、自らの選択と努力によって、日本という国を保守し、変化させながら、発展させてきました。

近代に入ってからも、二度の大きな危機に直面しながら、そのたびに、新たな道を切り拓き、驚異的な成功をおさめてきました。

百四十年前。明治の先人たちは、戊辰戦争という内戦の中で、新年を迎えました。

しかし、殖産興業を推し進め、欧米列強に屈することなく、肩を並べるまでになりました。

次に、六十年前。昭和の先人たちは、戦争によってすべてを失い、占領下の新年を迎えました。

しかし、その後の革新的な努力によって、世界第二位の経済大国をつくりあげました。

「日本」は、「日本人」は、その底力に、もっと自信を持っていい。

これまでと同様に、日本という国は、ピンチをチャンスに変える。困難を必ず乗り越えることができると、私は信じています。

私が目指す日本は、「活力」ある日本。「安心」して暮らせる日本です。日本は、これからも、強く明るい国であらねばなりません。

五十年後、百年後の日本が、そして世界が、どうなっているか。未来を予測することは、困難です。

しかし、未来を創るのは、私たち自身です。日本や世界が「どうなるか」ではなく、私たち自身が「どうするか」です。

受け身では、だめです。望むべき未来を切り拓く。そのために、行動を起こさなければなりません。

私は、決して逃げません。国民の皆さんと共に、着実に歩みを進めていきます。

新年にあたり、あらためて、国民の皆さんのご理解とご支援を、お願い申し上げます。

本年が、皆さんお一人お一人にとって、すばらしい一年となりますよう、心よりお祈り申し上げる次第です。

平成二十一年一月一日

内閣総理大臣 麻生太郎

(注:大文字は引用者による)


◆コメント:企業経営者の責任。

ニュースではもっぱら、「切られた」「派遣社員」の困窮ぶりに焦点を当てている。

しかし、各企業には当然経営者がいて、

不況下とは言えども、従業員を解雇せねばならないほど、業績を悪化させたことの最終責任は経営者にある。

派遣社員ほか、非正規雇用労働者を中心にリストラを断行した各企業の社長はこの年末年始、どのような顔をしているのか、

見てみたいものだ。恐らく、露頭に迷った人にことなど、もはや念頭にないのだろうが、

本来まず、責任を取らねばならないのは、経営者である。

経営者に「露頭に迷え」とまでは言わないが、これらの企業経営者は、年末ボーナスを返上したのだろうか?

まず、自分が懐を痛めるのが順序ではなかろうか。


◆伊藤忠商事が経営危機に陥ったとき、当時の丹羽宇一朗社長は1年半無給で働き、電車通勤した。

1999年、日本有数の大企業、大商社伊藤忠商事が経営危機に陥った。

当時、社長に就任した丹羽宇一朗(にわ・ういちろう)氏は、まず、全社員に会社の財務状態のひどさを発表した。

社内放送を通じて「この会社には4000億円もの焦げ付きがあることが分かった。それを、一括処理する。」と言った。

それまで、不動産投資の焦げ付きなどにより、相当の不良資産があることを、社員の多くはうすうす知っていたが、

「4000億円」は、当時の伊藤忠商事の経常利益10年分である。状況が理解出来る社員は顔面蒼白となった。

伊藤忠商事は、破綻しても不思議ではなかったのである。

丹羽社長は、この4,000億円を、一括償却する、と発表した。つまり、この4,000億円はまるまる失ったと考えるのである。

ものすごい決断であった。


丹羽社長のすごいところは、それだけのことをするからには、経営者である自分がまず、責任を取る、といい、

「自分の給与は全額返上する」

と宣言し、本当に実行したことである。つまり、タダで働いたのだる。これは1年半に及んだ。

さらに、社長専用車による自宅と会社との送迎も止め、ヒラの社員と同様、電車通勤をした。

電車通勤は、経営が回復した後も「その方が健康に良いから」といって、続けた。

経営責任者に「タダで働く」といわれたら、やはり、社員は「社長の決意は並ではない」ことを感じ取り、

本気で働かざるを得ない。


今回の「派遣切り」関連報道は、「切られた労働者の惨めさ」ばかりを追っているが、これは不十分である。

切った側。つまり経営者たちは、自分の懐を痛めているのかどうか知りたい。

今回の不況の究極の原因はアメリカの金融政策の失敗にあるが、各企業の業績に対して、経営者の経営責任が、

それを理由に消えることはないから、である。


◆国(行政府)の責任

日本国憲法第65条によれば、

行政権は内閣に属する。

のであるが、同72条によれば、
内閣総理大臣は、内閣を代表して議案を国会に提出し、一般国務及び外交関係について国会に報告し、並びに行政各部を指揮監督する。

責任を負っている。

記事4に載せた、内閣総理大臣の年頭所感によれば、日本政府は、
国民の皆さんの、景気や生活に対する不安。これを取り除くため、政府は、全力を尽くします。

とのことだが、職と住む場所を失った、非正規雇用労働者の為に、日比谷公園で「派遣村」を解説したのは、民間のボランティア団体であった。
「国民の皆さんの生活に対する不安を取り除くために、政府が全力を尽くしている」

とは、認められない。

記事2のとおり、厚労省は昨夜、講堂を開放したそうだ。正月休み期間中に役所が動いた、

といって、これを褒めている人がいるが、とんでもない。遅すぎるのである。

食うものが無ければ、餓死するし、この寒い時期(東京は氷点下にはならないが)屋外で寝たら、凍死するのは自明である。

生命の問題なのであり、日本国憲法が第25条第1項で定めるように、
すべて国民は、健康で文化的な最低限度の生活を営む権利を有する。

のである。「派遣切り」の話は毎日メディアが大々的に報じていたのだから、霞ヶ関のヤクニンが、

職と住居を失った労働者が既に発生していることは、当然認識していたはずだ、今まで動かないのが怠慢だったのである。

しかも、記事3で報じられている通り、厚労省の講堂は5日の午前9時に出ていかなければならない、という。

12月26日、中央官庁の仕事納めの日(というのが如何にもドジだが)財務省は、

国家公務員宿舎を活用した離職者への緊急的支援についてを発表した。

財務省管理下にある官舎を失業者に賃貸する(この「賃貸する」というのが如何にもセコいが)というのであるが、仕事納めの日に発表したから、

実際に手続きをチンタラ開始するのは仕事始めの5日だろう。

財務省以外の役所でも空いている官舎はあるはずで、当面、これを利用させればよいし、

溜池山王に建てた衆議院議員宿舎(超豪華マンションに国会議員は家賃9万で入居している)は空室だかけなのだから、

これも開放する。これぐらいのことは、この100年に一度の緊急時なのだから、

首相は、役人に正月休み返上で、年末年始に手続きを進めさせるべきだったのである。
国民の皆さんの、景気や生活に対する不安。これを取り除くため、政府は、全力を尽くします。

と言っても、所詮、他人事(ひとごと)なのだろう。

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すみません。どうしても、まだ時事問題を書けません。/ジャーマン・ブラス"Essential"より。

◆どうしても、天下国家を論じる気分になれません。

大晦日も元旦も音楽でしたので、そろそろ、時事問題を論じなければならないのですが、

今日は女性の来客がありまして、すさまじい勢いで喋るのです。

他人様(ひとさま)がどうだか分かりませんが、私は、女性同士の際限の無い「おしゃべり」を

聞いていると、大げさに言えば発狂しそうになります。発狂は無論冗談ですが、

いちいち、会話の内容を理解しようとしなくても、ものすごく体力を消耗します。

話を聞かない男、地図が読めない女―男脳・女脳が「謎」を解くという本には、

男女いずれが「優れているか」ではなく、男女の脳は「違うのだ」ということが書いてあります。

例えば、ストレスを受けたとき、女性はやたらと喋りたがりますが、男性は、じっと黙ります。

女性と男性の脳の違いが、その理由だそうです。私の経験に照らしても、誠に正しいと思います。

という訳で、体力が無いときには、天下国家を論じることが出来ません。

今日も音楽にします。


◆Best Of German Brass : Essentialより。

一昨年、私はドイツの金管アンサンブル、ジャーマン・ブラスが非常に気に入りまして、

CDを買い漁った時期があります。一時期あまりにもそればかり載せたので、去年は控えるようにしたのですが、

新しい読者の方は御存知無いかも知れませんので、また、少しずつ紹介します。

今日の音楽は全て、Best Of German Brass : Essentialに収められています。

前半はクラシック。後半はラテン・ミュージック、ディキシーランド・ジャズなどから構成されています。

まず、クラシックから。

スメタナ:歌劇「売られた花嫁」より、ギャロップです。






もう一つ。ショスターコヴィチ「祝典序曲」これは見事。






以下は、クラシック以外の音楽です。ドイツ人にこんな洒落っ気があるとは意外です。

まず、ジャーマン・ブラスのリーダーで南米出身のトロンボーン奏者、エンリケ・クレスポという

このアンサンブルの編曲も担当している人のオリジナル、エル・パソド・ブレという曲です。

「パソド・ブレ」とはスペインの闘牛とフラメンコをイメージしたダンスのことだそうです。

演奏、ものすごく上手いです。






次もラテン・アメリカですね。Al Son De Cubaという曲です。






次は、ディキシーランド・ジャズですね。Bourbon Street Paradeという曲です。







最後は再び、ラテンで、ドンチャン騒ぎです。Guadalajara(グアダラハラ)というのは、メキシコの地名ですね。






如何でしたか?これを吹いている人たち、バッハオルガン名曲集で、「トッカータとフーガ」や、

カンタータ「目覚めよ、と呼ぶ声ありを吹いていたのと同じ人たちですよ。あらゆる音楽に適応出来てしまう、技術と音楽性に驚嘆します。

それでは。

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2009.01.01

明けまして、おめでとうございます。フィリップ・ジョーンズ・ブラス・アンサンブル。/【恒例】管弦楽のためのラプソディ

◆明けましておめでとうございます。

皆様、明けましておめでとうございます。

本年も、弊日記・ブログを御愛読頂きますよう、御願い申し上げます。


今日はですね。勿論、世の中にニュースはあるのですけれども、いずれもあまり明るい話ではない。

例年、元旦は大抵、おめでたい雰囲気の音楽を載せることにしてまして、今年も、そうさせて頂きます。


◆フィリップ・ジョーンズ・ブラス・アンサンブル

フィリップ・ジョーンズ・ブラス・アンサンブル(以下、PJBE)が解散してから生まれた方も多い世の中なので、仕方ないのですが、

最近、PJBEのCDって入手し難いので恐縮ですが、手持ちのCDは私が若い頃に買ったものもかなりあるので、どうしても、

たまにこういうことがあります。


さて、曲ですが、まず、パーセルというイギリスの作曲家による、「トランペット・テューンとエア」(Trumpet Tune & Air)です。

お聴きになったことがある方、いらっしゃると思います。






ヒジョーに、気分が良いですね。これは、今は在庫がないのですが、戦い/バロック・コンサート に収録されています。

本当はこれを丸ごとご紹介したいぐらいなんですが、そうもいかないので、また、ボチボチ載せます。


次は、PJBEの水上の音楽/王宮の花火の音楽(これもAmazonにはないですね。TowerやHMVも見ましたが、無いようです)から、

ヘンデル作曲、 「オケージョナル・オラトリオ」から「マーチ」です。






普通のトランペットよりも音域が高い、ピッコロ・トランペットの音が天に突き抜けるようですね。

これを吹いている方は、マイケル・レアードという方です。


さて、同じ水上の音楽/王宮の花火の音楽から、「王宮の花火の音楽」最後の2曲。

まずは、「歓喜」(La Rejouissance)です。






華やかですね。最後は思い切り盛り上がる、「ファイナル・メヌエット」(Final Minuet)です。






作品も編曲もすばらしく、演奏も素晴らしいことは言うまでもありません。私の世代のラッパ(かつての)少年たちにとって、

フィリップ・ジョーンズ・ブラス・アンサンブルは、「神様」のような存在でした。


◆お正月で日本風だけど、西洋音楽に編曲してある、外山雄三氏作曲、「管弦楽の為のラプソディ」

これを正月に載せるのは今年で三回目ですが、日本では、既に過去何十年も、皆さん毎年年末には「第九」を聴きに行きますよね。

同じ時期に同じ曲を聴くと、安心感があるかとおもいまして。いえ、別に「第九」に対抗するほどの意識はないのですが・・・。

これはいつも、ナクソスの日本管弦楽名曲集をお薦めしていますが、

この曲は、1960年に、NHK交響楽団が日本のオーケストラとしては初めて、世界一周演奏旅行をしたのですが、

その際、アンコール用に外山さんが作曲したのです。

演奏旅行は大成功で、故・黛敏郎氏の表現を借りるなら、「世界は文字通り『驚嘆』した」そうです。

「日本にこんなに上手いオーケストラがあるのか。日本人に西洋音楽がわかるのか」と。

当時はその程度の認識です。その時にずーっと指揮者をしたのが、作曲者であり指揮者でもある外山雄三氏と、

故・岩城宏之さんだったのです。「管弦楽の為のラプソディ」は、ですから、本来N響の十八番です。


私は、好運なことに、一度、岩城宏之さんがN響を振ったコンサートで、アンコールでこの曲を聴きました。

N響のプレーヤーがノリまくりで、ものすごく楽しい演奏でした。正直云うと、この録音、ちょっとおとなしすぎるんです。

N響を岩城さんが振ったCDもあるので、余裕のある方は聞きくらべてご覧になっては如何でしょう。

しかし、この演奏も十分に楽しい。どうぞ。






和太鼓をはじめ、日本の打楽器を多用していますが、何処の国に言っても、外人さんはあの高い音で響く「チャンチキ」に非常に興味を持つ、

と岩城さんがどこかで話していたことを思い出しました。

それでは、皆さん、良いお正月をお過ごし下さい。

(全然関係ありませんが、「初夢」というのは2日に見る夢ですからね。今夜じゃないですよ)

それでは。

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