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2009.01.24

日銀金融経済月報、基本的見解「わが国の景気は大幅に悪化している。」怖いほどの景気の悪さ。

◆記事:コールレートは極めて低い水準にあるが緩和度合いは低下=日銀金融経済月報(1月23日15時23分配信 ロイター)

日銀は23日公表した1月の金融経済月報で、コールレートについて

「極めて低い水準にあるが、大幅に悪化している実体経済活動との比較でみると緩和度合いは低下している」と厳しい認識を示した。

12月月報では「実体経済活動や物価動向との比較でみて低い水準にある」との見方を示していたが、緩和度合いについては触れていなかった。

景気の現状については、12月の「悪化している」から「大幅に悪化している」に判断を下方修正。

下方修正は3カ月連続で、過去もっとも厳しい表現となった。先行きも「当面、悪化を続ける可能性が高い」と厳しい見方を示している。

こうした景気認識の背景には輸出や設備投資などの落ち込みがあるが、1月月報は輸出と設備投資について「大幅に減少している」とし、

12月の「減少している」から判断を引き下げた。

金融面については、ターム物の銀行間金利を「強含んでいる」から「高止まりを続けている」に表現を修正。

国内金融環境は「厳しさが増している」との見方を示し、12月の「全体として厳しい方向に変化している」から、警戒感を一段と強めた。

12月に「このところ強含む気配がうかがわれる」としていた企業の資金調達コストについては

「政策金利の引き下げなどから貸出金利は幾分低下したものの、CP・社債の信用スプレッドは拡大した状態が続いているため、

全体としては横ばい圏内で推移している」との見方を示している。


◆コメント:記事はちょっと難しい。日銀「金融経済月報」の最初の一行だけ読めば良いんです。

記事は、ダミーというと、語弊があるが、一応載せただけです。

今週の水曜と木曜に日銀に金融政策決定会合が開かれました。毎月必ず行われ、金融政策を協議するのです。

昨年、10月と12月、日銀は立て続けの利下げをしました。目標とする無担コールレートの目標は、現在0.1%。

これ以上下げられません。だから、今月は利下げをせず、新しく、民間企業からCP(コマーシャル・ペーパー)という一種の割引手形を買い取る

ことを決めました。民間銀行に金融庁は企業におカネを貸せ、貸せと言っていますが、サブプライムローン関連商品の評価損で、既に今年度の業績を

下方修正している銀行としては、商売ですから、いくら貸せと「お上」から言われても、返して貰えるか分からないのに融資出来ない。

このままだと、あと2ヶ月ちょっとで訪れる3月期末に企業が資金繰りに窮する怖れがある。だから、銀行の銀行、日本の中央銀行である日銀が、

直接、企業の資金繰りを助けようという措置で、極めて異例です。


さて、この話も余談で、ちょっと難しかったです。

日銀は金融決定会合を二日間行った翌日、必ず、金融経済月報という、日本経済の現状を分析し、先行きを予想するレポートを発表します。

それは、日本銀行のサイト「新着情報」に載ります。

2009年 1月23日 金融経済月報(1月) (PDF, 872KB) を読みます。

とはいっても、全体でPDFファイル60ページ近い詳細なレポートです。とても全部は読めません。

ところが、具合の良いことに、日銀はこのレポート本文の冒頭に、まず「基本的見解」、つまり「結論」を書きます。

それが、前月に比べてどのように変化しているかをずっと見ていれば、日銀の日本経済への見方がどんどん変化していることがわかります。


◆「基本的見解」の推移。

今日、発表された、日銀金融経済月報の「基本的見解」は3ページ目に載っています。

わが国の景気は大幅に悪化している。

でした。先月(2008年12月)の基本的見解は、
わが国の景気は悪化している。

でした。

ブルームバーグという、金融専門情報サービスが、過去(1998年以降)の「基本的見解」の一覧表を作っています。

日銀:金融経済月報-過去の基本的見解(表) です。

これをよく見ると、景気がどのように変化しているかよく分かるのです。

詳しく見ると、先月、日銀が基本的見解に「悪化」という言葉を使ったのは、2002年5月以来の事だったのです。

それまでは、「景気は減速している」とか「停滞している」という表現を用いていましたが、

先月、ついに「悪化」という言葉を使わざるを得なくなった。それだけでも大きな変化です。


ところが、前述の通り、今月はさらに、
わが国の景気は大幅に悪化している。

と、マイナス方向に表現を変更しました。2ヶ月続けて「基本的見解」を悪い方に変えるのは、

極めて、異例です。それだけ、日本の景気は驚くほどの速さで悪化しているのです。


◆結論:景気は循環するものだが、今回の下降速度は、見たことがないほどのスピードです。

経済ニュースを読むと、今日だけでも、日本の名だたる大企業の業績不振がいくつも報道されています。

まず、ソニーは、「08年度連結業績予想(米国会計基準)は2600億円の営業赤字に転落する見通し」。

ソニーが営業赤字になるのは14年ぶりです。

トヨタが、北米と英国の正社員削減を検討している、と日経朝刊に載っていました。

更に、「新日鐵、君津の高炉1基休止を検討 減産幅拡大」というニュースがありました。

これはほんの一例で、毎日のように、企業の業績予想下方修正が発表されます。


景気というのは、元々循環するものであり、山の後には谷が来て、暫くするとまた山になる。

現在は、明らかに「谷」に向かっています。谷に向かうこと自体は過去にも何度もありましたが、

今回はあたかもジェットコースターの急降下のときのような速さで日本の景気は悪化しています。

既に多くの人が述べているとおり、確かに50年か100年に1回あるかどうか、という局面ではないか、と思います。

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