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2009年3月

2009.03.31

「在宅末期患者の容体急変、医師の車が『救急車』」←「小手先の対策」は意味が無い。

◆記事:在宅末期患者の容体急変、医師の車が「救急車」(NIKKEI NET)(30日 16:00)

 在宅療養を続ける終末期のがん患者などの容体が急変した際、患者宅に駆けつける医師の車が4月から、

「緊急自動車」として認められることになった。現場の医師のアイデアをもとに国土交通省と警察庁が法令整備を進めた。

回転灯やサイレンの設置などの条件を満たせば、救急車などと同じように道路を優先的に通ることができ、

患者宅にいち早く到着することが期待されている。

 治る見込みが薄く、自宅で家族と過ごすことを選んだ終末期のがん患者などに対しては、医師が往診し、

痛みを和らげる緩和ケアなどにあたっている。統計データはないが、在宅治療の質向上を目指す「在宅ホスピス協会」

(東京・墨田)のホームページは、終末期の往診に対応できる全国の病院や診療所計600カ所余りを紹介している。(30日 16:00)


◆【為参考】:クローズアップ現代 放送記録 2007年12月6日(木)放送 立ち遅れる在宅がん医療

激しい痛みに耐えながら、自宅で残り少ない日々を過ごしているがん患者が少なくない。

がんによる死亡者数は年間30万を超え、今年4月に施行された「がん対策基本法」では、

緩和ケアと在宅医療の充実を国や自治体が進めることが明記された。

しかし、現状では、在宅緩和ケアの受け皿となる地域の診療所と病院との連携が不十分であったり、

地域には医療用麻薬の使い方を熟知する医師が少なかったりするなど、がん患者が望む在宅医療はなかなか進まない。

がん対策基本法が施行されて8ヶ月、その現状と課題に迫る。


◆コメント:そもそも、末期ガンを在宅で、というのが無茶ですよ。と私は書きました。

どうしてこういう事が始まったかというと、小泉が元凶である。

彼はとにかく医療費の国庫負担が大きすぎるとして、正しい意味での合理化、つまり無駄をなくす、

ということなら良いけれども、医療費がかさむ、末期ガンの患者をさっさと退院させることを考えた。

「どうせ助からないのだから、自宅で勝手に死んで下さい」というのがあの男の冷酷さである。

2006年の記事である。

◆<終末期医療>指針原案まとめる 厚労省(2006年9月15日 毎日新聞)

厚生労働省は15日、回復の見込みがない末期状態の患者に対する「終末期医療」の指針原案をまとめた。

延命治療の中止については、主治医の独断でなく、看護師らも含めた医療チームが患者と事前に十分話し合い、

合意内容を文書にまとめることを求めた。同省は有識者による検討会を近く設け、来春の指針完成を目指す。

原案は公開し、国民の意見を募って検討会の議論に反映させる。

原案では、「どのような場合であっても、『積極的安楽死』や自殺ほう助などは認められない」と明記した。

その上で、患者の意思を最大限尊重する形で最善の治療方針を決定するよう求めた。

患者の意思が確認できない場合は、家族の話から意思を推定するが、

推定ができない場合や家族の話がまとまらない場合は、医療チームが最善の治療方法を選択する。

患者や家族とチームの意見が異なったり、チーム内で意見が割れた場合は、専門家による委員会を設置して検討する。

今年3月に富山県の射水市民病院で末期患者の人工呼吸器取り外し問題が発覚したことを受け、川崎二郎厚労相が指針の作成方針を示していた。

厚労省医政局総務課は「終末期医療については多様な意見がある。検討会と並行して、国民の率直な意見を聞いていきたい」と話している。


このニュースが報道された直後、私は、反対意見を記事にした。

 <終末期医療>指針原案まとめる 厚労省」←義務的支出の削減が目的なのですよ。ココログ

リンク先の記事をお読み頂くと分かるが、きれい事を並べているが、要するに、

終末期医療というのはコストがかさむのである。そこで、国の医療費負担を少しでも減らしたい小泉は、

どうせ助からない末期ガン患者は「さっさと退院して、自宅で死んで下さい」とは言わないけれども、これは、

完全にそういう発想から出た政策だ。

さらに私は、リンク先の記事の中で、
癌の末期を自宅でケアできるわけがない。

と書いた。予想通りだった。

末期ガンの患者の苦しみは、正視に耐えないほどの激痛である。これを緩和するのには、麻薬であるモルヒネを

用いるしかない。

末期ガンを在宅医療でケアする、というのは簡単だが、

例えば一人暮らしの人が激痛に耐えて、慣れない自家注射をすることなどできるわけはない。

仮にできたとしても、繰り返すがモルヒネは麻薬である。一度に大量に使用したら、死ぬこともある。

こんな危険な薬物を患者や家族に扱わせるべきではない。厚労省の原案では、在宅医療になったら、

痛みに襲われても「医療チーム」が駆けつけてくれる筈だった。


しかし実際には、2007年12月6日放送のNHK、クローズアップ現代が報じたように

実際は全然違っていて、医療チームは、モルヒネを投与してうっかり死なせて訴えられるのが嫌なので、

なかなか使わない。結果として在宅で最期を迎える人は激痛に苦しみながら息を引き取るのである。

クローズアップ現代では、激痛に散々苦しんだ患者さんが、最期に、
自分の70年の人生は一体、何だったのだ

と自らの運命を呪いながら亡くなったと言う話も放送されていた。


やはり、私が<終末期医療>指針原案まとめる 厚労省」←義務的支出の削減が目的なのですよ。で書いたとおり、

自宅で末期ガンのケアなどできないのである。その現状を正視しようとせず、

医師の車を緊急自動車扱いにする、などという小手先の対策は意味を為さない。

医者が早く駆けつけたところで、モルヒネを使ってくれないのだから。

やはり末期ガン患者は医療機関でいつでも医師や看護師に守られる方が良い。

人間、誰も好きで生まれてきたわけではないのに、大多数の人はそれなりに真面目に生きてきたのである。

せめて人生の最後は、苦痛から解放され、安らかに逝けるようにするのが、医療の使命の一つではないのだろうか。

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2009.03.29

年に一度の自慢話(その3)。何卒ご容赦のほど。

◆身内のヴァイオリニストの卵がまずまず、順調にやっている、という話です。

過去に何度も「JIROの独断的日記」では原則的に私事を書かない事にしている、と記しながら、

これで3度目の「例外」です(この件に関しては)。ヴァイオリンのプロを目指している。私の親戚の子の話です。


一番最初に書いたのは、

2005年12月07日(水) 私事で恐縮ながら、「たまには良いことがあるものだ。」という話。ココログはこちら)です。

その後、この子は、小澤征爾さんや五嶋みどりさんに認められ、薦めて下さる方もあり、

英国王立音楽院で勉強しております。そのことが決まった、という話を書いたのが、

2007年12月23日(日) 年に一度の自慢話(何卒ご容赦)ココログはこちら)です。


◆英国王立音楽院で勉強中なんですが、何でも大先生から太鼓判を押されたそうでして・・・・。

今は、一時帰国中なのですが、王立音楽院のレッスンはなかなか厳しいようです。当たり前ですけど。

部分的には、基礎的なことからやり直しみたいなこともあったらしいですが、まずまず頑張っているようです。

イギリスのローカルなコンクールですが、バッハコンクールというのがありまして、1位と聴衆賞を獲ったそうです。

まあ、コンクールは「最大瞬間風速」ですから、それだけでは、「海のものとも山のものともつかぬ」ということだと思います。

私が今日喜んだのは、その子を教えて下さっている、王立音楽院ヴァイオリン科の超ベテラン大教授から、

「○○(←その子の名前)は、世界的なソリストになる素質を持っている。自分が必ず、育ててみせる」

とのお言葉を頂戴したとのこと。それだけでございます。

いくら先生が太鼓判を押しても、予想が外れることも有りましょうし、何しろ本人の努力次第。

そして、ヴァイオリンのソリストなんてゾロソロいるわけですから、「世界的」に成功するためには「運」も必要です。絶対。

ですから、まだ、将来が約束されたわけではないのですが、私は嬉しいのです。

自分の親戚から、ソロ・ヴァイオリニストが誕生するかも知れない、と思うと、前回も同じ事を書きましたが、

自分のことでもないのに、自分が生まれてこの方の苦労(大した苦労もしていませんが、それでも社会に出てからは結構苦労しました)が

報われたような気がします。


完全に、「身内の自慢話」で、不快に感じられる方も多いかと思います。申し訳ありません。

ただ、私はこの10年ほど、色々辛いことが多かったので、たまには、このような嬉しい「ご褒美」を神様がくれるのかな、

などと(普段信仰心も無い癖に)都合良く解釈し、書かせていただきました。何卒、ご容赦下さい。

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2009.03.28

【差替】【音楽】「編曲者としてのラフマニノフ」。3月28日は、ラフマニノフの命日。済みません。「ヴォカリーズ」追加しました。

◆ラフマニノフはかなり色々な編曲をしています。

今日(3月28日)はラフマニノフ(1873~1943)の命日です。

で、ピアノコンチェルトの2番、3番とか、シンフォニーの2番とか取りあげてもよいのですが、

それではあまりにも普通なので、すこしひねくれたことをします。

それで思い付いたのが「編曲者」としてのラフマニノフ。

ラフマニノフは自身がピアニストで、専らピアノ曲やピアノ協奏曲が有名ですが、

リスト(1811~1886年)と同様に(リストほど多くありませんが)、オーケストラ曲や、

他の楽器のために書かれた曲を、ピアノ曲に編曲しています。

ラフマニノフ:ピアノ編曲集というCDがあります。

今日はラフマニノフが編曲したものを取りあげます(終わりに「ヴォカリーズ」も載せますから、

ご安心下さい。


◆無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータ第3番 - 前奏曲

まずは原曲を。カナダのヴァイオリニスト、ジェームス・エーネスです。

無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータ第3番 - 前奏曲







これをラフマニノフがピアノ曲に編曲しています。





演奏者は、バッハの作品を弾くときは、原則そうするように極力というか殆ど全くペダルを使わずに弾いているし、

タッチもよいのですが、元来ヴァイオリンが単旋律で弾く箇所も何か左手を付けなければピアノというのは、サマになりません。

その分、やや音がゴチャゴチャしてしまいます。難しいものです。


◆メンデルスゾーン、劇付随音楽「真夏の夜の夢」からスケルツォ

メンデルスゾーンの「真夏の夜の夢」はシェークスピアの戯曲の劇付随音楽、ちょっと語弊がありますが、芝居のBGMです。

結婚行進曲の最初の部分だけは、誰でも知っているでしょうが、全体を聴いた方はずっと少ないと思います。

その中から、「スケルツォ」。まず、原曲を聴いて頂きます。


演奏は、アンドレ・プレヴィン指揮のウィーン・フィルです。







これをラフマニノフがピアノ用に編曲したものです。






全て管弦楽曲をピアノ曲に編曲した場合に言えるのは、当然ですが、

オーケストラほどの色彩感はありません。当然です。オーケストラは、

管・弦・打、それぞれが独自の音色を持っていますが、ピアノでそれらの音を弾いたら、

ヴァイオリンもフルートもクラリネットもトランペットも全部「ピアノの音」になる。

謂わばカラー写真をモノクロにするようなものですが、モノクロなりの面白さが有ります。

また、オーケストラの楽器が出している音全てをピアノで弾くことは不可能ですから、

大なり小なり、切り捨てる部分と、残さなければ行けない部分があります。その辺がきっと

編曲で難しいことの一つではないか、と想像します(全くの素人の「想像」です)。


◆ビゼー:≪アルルの女≫ 第1組曲メヌエット

私はこの曲どういう訳か大変好きでね。まず、オリジナル。以前もご紹介しましたが、

演奏は、アンドレ・クリュイタンス指揮、パリ音楽院管弦楽団です。

≪アルルの女≫ 第1組曲メヌエット






これをラフマニノフがピアノ用に編曲したものです。






最初の鈴の音を思わせる3拍子と、何とも神秘的な雰囲気が好きなんです。

ところが中間で雰囲気が変わり、心地よいそよ風が流れるような部分が有るでしょ?

ピアノ版、この部分、何だか左手が非常に難しそうです(ラフマニノフですから大抵難しいんでしょうけど)。

プロってのは大変だね。こんなの、リサイタルで取りあげること滅多に無いでしょうけど、

「弾けなません」とは言えないんだからね。


◆リムスキー=コルサコフ「皇帝サルタンの物語 Op. 57 - くまんばちの飛行」

これは、あまりにも有名ですけど、元来は、リムスキー ・コルサコフのオペラ「皇帝サルタンの物語」の第二幕だったか、

第三幕だったか、でオーケストラが演奏する曲です。まずはオリジナルをどうぞ。

<ザ・ベスト・オブ・リムスキ=コルサコフ>から拾いました。

熊ん蜂の飛行。







お聴きのとおり、細かい動きを一番弾かされるのは弦楽器なんですが、ずーっと弾いている訳じゃなく、途中でフルートにバトンタッチしたり、

クラリネットも少し吹かされてます。で、リムスキー=コルサコフが想定したテンポはこれぐらいだっただろうと思うのですが、

ご承知の通り、この曲はありとあらゆる楽器で、ソロで演奏されます。そういうときは、

ちょっと言い方が悪いですけど、デモンストレーションというか、

「指が回るぞ」

というテクニック披露、になりがちでやたら速く弾くのですね。ホントはそんなに速くなくても良い見たいです。

これをラフマニノフがピアノ用に編曲した演奏をどうぞ。






あんまり速く弾くから、ちょっと音が流れるというか、曖昧になっちゃってますね。こういうことがたまにあります。

リムスキー=コルサコフ特集の日ではないですが、短い曲ですから、他の楽器も聴いて頂きましょう。

まずは、オーボエの宮本文昭さん。以前お薦めしたドリーミング・ストリームから。






これは見事ですね。全然ムラが無いし、音が流れることもない。わずか47秒の演奏ですが、

30秒以上ブレスを取らないで(オーボエは最も息の量が少なくて済む楽器なのですが、それにしても)一気に吹いてますね。


次は同じ管楽器でも、最もこういう曲に向いていないと思われるトロンボーンでの演奏。

有名な、クリスチャン・リンドベルイという、トロンボーンのソロで食えてる珍しい人。

暫く品切れでしたが、Amazonに今はありますね。熊蜂の飛行”~ヴィルトゥオーソ・トロンボーン






どうして吹けるのか、不思議です。

もうお一人、やはり奇跡的な上手さ。ケルン放送交響楽団首席コントラバス奏者、河原泰則さんの演奏です。

以前、お薦めした、コントラバスの奇跡に収録されています。






これも、弾けるのが不思議です。他の曲も含め、再度お薦めします。


◆最後は編曲ではなく、ラフマニノフ自身の作品。「ヴォカリーズ」

ラフマニノフは歌も沢山書いてまして、あまりにも美しいので有名な「ヴォカリーズは」「14の歌」作品34の中の一曲です。

他にも多くの「6つの歌」、「12の歌」「14の歌」「15の歌」など書いていますが、この作品34の「14の歌」の中の14番目が、

飛び抜けて有名になった、ヴォカリーズです。色々な楽器でも演奏されますが、元来「歌」(Vocalizeってぐらいですから)です。

歌詞はありません。

ラフマニノフ作曲:「ヴォカリーズ」です。






演奏は、Dawn Holt Lauber(ドーン ホルト ローバー)というソプラノで、Something Borrowed Something Blues

というアルバムに収録されていますが、このローバーさんってのが不思議な人でして、プロフィールを調べたら、

Chicago Jazz Ensemble(シカゴ・ジャズ・アンサンブル)のソリストだということで、

アルバムにもデューク・エリントンとか含まれているのです。しかし、どう聴いてもちゃんと声楽の勉強をした人で、

実際の活動も、「メサイア」やバッハの「マニフィカト」やモーツァルトの「ハ短調ミサ」などという純然たるバロックやクラシックも

歌っているんですねえ。何処で勉強したか書いてないけど、上手いです。

ヴォカリーズを聴くと高音が細く、声量が足りないので、オペラは無理だとおもいますが、何だか上手いんですね。

最後、今日の特集からずれてしまいますけど、このドーン ホルト ローバーさんが歌う、ヴィヴァルディの、

Nulla in mundo pax sincera(まことの安らぎはこの世にはなく)RV 630: からアレルヤというのをお聴き頂きます。






上手いですよね。このアルバム、デュークエリントン、ヴォーン=ウィリアムズ、シューベルト、バッハ、モーツァルト、

ヴィヴァルディ、ラフマニノフ、フォーレ、と極めて多彩で最後がデュークエリントンなのです。スウィングするわけじゃないんですけど。

何か不思議な人です。私の頭の上には、クエスチョン・マークが3つぐらい点灯しております。


まとまりのない、編集になってしまいましたが、週末、ゆっくりお聴き頂ければ幸いです。

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更新、もう少々お待ち下さい。途中で寝ちゃったんです。

◆読者の皆様、更新が遅れて申し訳ありません。

昨夜のうちに更新するつもりで、途中まで書いたのですが、睡魔に襲われ寝てしまいました。

後ほど、正規の(?)記事と差し替えますので、もう少々お待ち下さい。

悪しからず。

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2009.03.27

紀香「再婚したい」吹っ切れた笑顔で帰国←離婚はどうでも良い。この人「赤十字広報大使」だと言うので思い出した。/音楽。

◆記事:紀香「再婚したい」吹っ切れた笑顔で帰国(サンケイスポーツ - 03月26日 08:02)

女優、藤原紀香(37)が25日、滞在先のアフリカ・ケニアから帰国し、お笑いタレントの陣内智則(35)と離婚後

初めて公の場に登場した。23日に離婚が成立しており、関西空港を経由して羽田空港に到着すると、

すっかり吹っ切れたような笑顔を披露。報道陣の質問にも「もう大丈夫です」と明るく振る舞い、さらには再婚にも意欲を見せた。(中略)

赤十字の広報大使として、18日からケニアの首都、ナイロビに滞在。日本では23日に離婚が成立し、

翌24日に陣内が会見を開いて自らの浮気を認めた。紀香はマイナス6時間の時差も気にせず、

現地が明け方でも日本の関係者とメールで連絡を取り合って情報を把握。その上で、

前夫へ「感謝しています」とメッセージを送り、相手の浮気については「それはもう、済んだことですから」と軽く受け流してみせた。(後略)


◆コメント:藤原紀香氏が「赤十字の広報大使」であることを知り、日本赤十字社のサイトを見て思い出したこと。

別に、これから述べることと、「離婚騒動」は関係ないのだが、私はこの記事で藤原紀香さんが

日本赤十字社の広報大使であることを知り、同社のサイトを見て思い出したことがあるので、一応載せた。

日本赤十字社のサイトを見ると、なるほど、トップページに

藤原紀香さんが現れますな。広告塔なのね。要するに。

さて、このサイトに紀香さんのWe can!宣言|春の献血キャンペーンというページがあり、

藤原紀香さん手書きのメッセージが画面に現れ、要するに皆さん、献血しましょう、と言うわけだが、

献血出来ない人がかなりいることを御存知なのだろうか?藤原さんも一般の方々も。

それは、HIVに感染している人とか、ウイルス性肝炎の患者のことではない。

厚労省は、厚労省は変異型クロイツフェルト・ヤコブ病対策として、

1980年から1996年の間に英国に1日以上滞在された方等からの献血を御遠慮いただくこととなりました。

という通達を出しているのだ。知らないでしょ?

つまり、この時期、英国の牛は肉骨粉を飼料として与えられていて、BSE(牛海綿状脳症)の牛の肉が、

一般に流通していた。その肉を一度でも食べた人は、変異型クロイツフェルト・ヤコブ病に罹患し、潜伏期である可能性がある。

そういう人の血を輸血には使えないから、献血は遠慮してくれ、というわけである。

ところが、紀香さんのWe can!宣言|春の献血キャンペーンにはそんなことは全く表記されていない。


また、少なくともある種の薬を服用している人も献血を断られるのだが、それも書いてない。

これは、情報不足である。


私はずっと抗うつ薬の服用を続けているし、93年~97年、約4年間英国に住んでいたから絶対献血できないのだ。

厚労省の「お達し」が出る前、ある駅の前に献血車が停まっていて、近くを歩いていたら呼び止められて、

「どうですか?」(献血してくれませんか?の意味)と声をかけられ、特に急いでもいなかったので、

「それでは・・・」と応じて、バスに入った、血圧を測った後医師の問診がある。

その時に、これこれの薬を飲んでいますが・・・と言った瞬間、赤十字の医師から、

あ、それじゃ、結構です。

と言われて、怒ったことがある。かなり不愉快だった。

「お願いします」といっておいて、「結構です」とはなんだ、と。

薬を飲んでいる者(全ての薬かどうかしらないが)が献血できないなら、声をかけるときに

先方から質問するか、献血車なり、献血会場の入り口に、「献血出来ない人」を書いておけばいいではないか。

以下の方は献血のお申し出をお断りしております。ご厚意にも関わらず申し訳ありません。

1.○○○○

2.△△△△・・・

と。或いは、ウェブサイトに。

そうすれば、お互いに時間と手間を無駄にしないで済む。

藤原紀香さん、日本赤十字社の広報大使としてケニアに行って何をしたのかしらないけど、

引き受けるからにはそういうことも勉強して頂きたいですね。

常識的に考えればすぐに思い付くことだと思うが、赤十字って、何か鈍くさい。


◆【音楽】3月26日はベートーヴェン(1770~1827) の命日。ピアノ・ソナタ、他

今までベートーヴェンの誕生日・命日に特集したことがなかった。簡単に。

まず、ピアノソナタ。ベートーヴェンのソナタでは易しい方。ソナチネ・アルバムに

入っていると思いますでも、綺麗です。私は好きですけどね。

ピアノソナタ第20番 ト長調 作品49-2、第一楽章。演奏はブルーノ・ゲルバーです。






良いでしょ?このディスク最初に「悲愴」があります。第二楽章は大変美しい。 ピアノ・ソナタ第8番ハ短調op.13「悲愴」第二楽章です。






ベートーヴェンが書いた音楽の中でも一番美しい旋律ではないかとおもいます。

最後。ヴァイオリンソナタ第5番 ヘ長調 作品24「春」の第一楽章。スプリング・ソナタって奴です。

演奏は、35年前のパールマン(当時29歳)とアシュケナージ(同37歳)です。







両者とも、もう少し伸びやかに歌っても良いかな?という所が若干ありますが、まあ、名演ですよ。

それでは。

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2009.03.26

【音楽】恒例のMarch(3月)にはマーチ(行進曲)です。フィリップ・ジョーンズ・ブラス・アンサンブル

◆バッハ、モーツァルトも良いですが、たまにはスーザのマーチを聴きましょう。

ここ数年、March(3月)にはmarch(行進曲)です。という日を必ず設けております。

年度末で疲れている方も、ここは一つ、難しいことを言わずに、伝説のフィリップ・ジョーンズ・ブラス・アンサンブルが、木管を加えて、

「吹奏楽」になって、マーチ王、スーザの曲を演奏したのを聴いて下さい。

昨年と同じなのですけれど、昨年は、お薦めCDとしてスーザ:マーチ集を紹介しました。

今ではAmazonでは新品がなくて、中古に高い値がついてます。

そこで、他を調べたら、HMVで輸入盤ですが、もっと曲数が多くて安いのを発見しました。

Marches: Pjbe, Band Of The Grenadier Guardsです。

PJBEは、フィリップ・ジョーンズ・ブラス・アンサンブルの略です。そして、Band Of The Grenadier Guardsは、

英国近衛歩兵グレナディア連隊軍楽隊です。この合同演奏です。純粋な金管アンサンブルじゃないけど、

まあ、五月蠅いことをいうのは、野暮でしょう。実によく音が溶け合っています。スーザをアメリカの軍楽隊が演奏すると、

勿論上手いですが、あまりにも景気よく吹きすぎてしまうことがあります。

このCDに収められた演奏はいずれも程良い抑制がきいていて、しかし、マーチの根源である生命力は失われていません。

スーザのマーチをこれほど、「芸術的に」演奏しているのは、非常に貴重です。


◆早速、マーチを数曲。

まずは、「キングコットン」という曲。全米農業博覧会でキングコットンという会社が展示場で演奏するために、

スーザに作曲を依頼したのです。どうぞ。






次は、「雷神」です。






マーチを連続して演奏するときは、曲によってテンポを変化させないと、聴き手が退屈します。その辺、流石によく心得てます。

やっぱりいいですねえ。「血湧き肉躍る」とはこのことか、と思います。



「ワシントン・ポスト」今も存在するアメリカの大新聞が、「全米小学生作文コンクール」の表彰式で演奏するために、

スーザに作曲を委嘱しました。






何だか、元気が出てきます。

マーチの曲の構造は決まってまして、中間部に「トリオ」という、旋律、謂わば音楽の「横の線」を

重んじた静かなところが必ずありますが、今までの演奏を聴くとお分かりと思いますが、その部分が非常に

音楽的で、丁寧です。そのため、相対的に曲の終わりのクライマックスが余計に盛り上がります。


さて、最後は「アメリカの第二の国歌」、「星条旗よ永遠なれ」です。






アメリカ人ではなくても、聴いていると、興奮します。それが音楽というもので、

「星条旗よ・・・」という曲名でも、音楽自体がアメリカと無関係に素晴らしいからです。

ピッコロ奏者の腕が鳴りますね。


◆フィリップ・ジョーンズ・ブラス・アンサンブルのYouTube映像。

マーチじゃないのですが、先日、1970年代に来日したときの映像を見つけたので、見て下さい。

ちょっと、画(え)は粗いですが。

ヘンデル:「シバの女王の入城」「調子のよいかじ屋」


懐かしいですね。35年前、上野の東京文化会館で、私は(この日じゃないですが)、PJBEをこの目で見て、この耳で聴いたんです。

最後は、PJBEのアンコールといえば、これ。思い切りふざけてます。


「ベニスの謝肉祭」



真ん中でトランペットを吹き始めるのが、既に故人のフィリップ・ジョーンズ氏です。

今や世界中にプロとアマの「金管アンサンブル」が星の数ほど存在しますが、それは、フィリップ・ジョーンズ・ブラス・アンサンブルが、

金管アンサンブルという演奏形態を確立してくれたおかげです。彼らがいなかったら金管楽器の表現力は世に知られなかったのです。

PJBEはとっくに解散していますが、あの頃ラッパ少年だった私たちにとって、

PJBEは永遠に不滅です。

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2009.03.25

「重大な犯罪」と批判=小沢氏続投への期待も--与党←与党のセンセー嬉しそうだね。「無罪推定原則」知ってる?

◆記事:「重大な犯罪」と批判=小沢氏続投への期待も-違法献金事件で与党(3月24日19時51分配信 時事通信)

西松建設による違法献金事件で、小沢一郎民主党代表の公設秘書が政治資金規正法違反罪で起訴されたことについて、

与党は「重大な犯罪」(幹部)として、小沢氏への批判を強める構えだ。ただ、自民党議員にも「西松マネー」が流れている上、

「小沢氏が辞めない方が衆院選は戦いやすい」との思惑もあり、追及は迫力を欠くのも事実だ。

 自民党の細田博之幹事長は24日の記者会見で「(規正法の趣旨を)逸脱して踏みにじったもので、許されざる行為だ」と批判。

公明党の北側一雄幹事長も記者団に「(小沢氏に)具体的な起訴事実についてきちんと説明していただきたい」と求めた。

 麻生内閣の支持率が2割台を切って低迷する中、次期衆院選を半年以内に控え、小沢氏が絡む不祥事は与党にとっては数少ない「好材料」。

自民党の中山成彬前国土交通相は同日、記者団を前に「規正法違反はそんなに軽い罪ではない。

(小沢氏は)のうのうと代表にとどまり総理を目指す。日本はどんな国になるのか」と民主党を揺さぶり、

公明党幹部も「居直れば居直るほど国民の不信は増大する」とけん制した。


◆コメント:あまりにも当たり前な原則と、見え透いた言動についてコメントするのは疲れますが・・・。

今日、現実にあったことを確認すると、

小沢一郎民主党代表の「公設秘書」が、政治資金規正法違反で「起訴」された、ということです。

刑事事件があったときに、被疑者を刑事裁判の被告人にするかどうか、つまり裁判にかけるかどうかは、検察の裁量に委ねられます。

検察の取り調べを受けた被疑者が全員起訴されるわけではない。これを「起訴便宜主義」といいます(刑事訴訟法上の概念)。


起訴されたからには、刑事裁判の「被告人」になります。しかし、「被告人」は「犯罪者」と決まったわけではない。

有罪判決が確定したときに初めて犯罪者となるのです。

逆の言い方をすると、「何人も有罪判決が確定するまでは無罪と推定される」、所謂「無罪推定原則」が近代刑事裁判の基本です。

実際には有名無実化していますが、だからといって、なし崩し的にこの大原則を無視して良いわけが無い。

民主主義では手続きを法律に書いてあるとおりに進めることが不可欠です。

早とちりする人、短気な人が必ずいるので断っておきますが、

私は、「小沢一郎氏の秘書は無罪だと思っている」、と言っているのではありません。

「有罪が確定するまでは、有罪か無罪か分からない。分からない間は無罪を推定するのが原則だ」

と述べているのです。

そんなことは、中学か高校で教わることですが、与党幹部はあたかも既に小沢氏の公設秘書の有罪が確定したかのように、

「重大な犯罪だ」といっています。それは裁判官が判決で述べることで、立法府の人間が、口出しをしてはいけない。

そんなことも分からないのか、と申し上げたい(知らないわけはないですから、無視しているのでしょうが)。

さらに、その「正しくない発言」を「正しくない」と知っていながら、子どもの使いじゃあるまいし、そのまま活字にしたり、

電波に乗せるマスコミの見識を疑います。「与党幹部はこういっているが、無罪推定原則に鑑み、正しくない」ということを、

きちんと読者に提示するのもジャーナリズムの使命だと思いますが、与党の宣伝屋になっているようで、甚だけしからん。


また、時事通信が書いているとおり、与党にとっては、イメージが悪い小沢代表が辞めないでいてくれた方が、

選挙で有利ですから、本心は「辞めないでくれて、ありがとう」と、感謝しているだろうと思います。

しかし、そのような「相対的与党支持」は長続きしません。

今日、2月の自動車生産が発表されましたが、気分が悪くなるほど非道い数字です。
◆2月国内生産、大幅マイナス=トヨタは最悪の64%減-自動車大手(3月24日19時0分配信 時事通信)

自動車大手8社が24日発表した2月の生産・販売・輸出実績によると、国内生産は全社が前年同月比マイナスとなった。

トヨタ自動車が64.0%減となるなど4社の減少率が、比較可能な範囲で過去最悪を記録。

新車販売の世界的な不振を受け、各社とも大幅な減産を実施したためだ。

生産圧縮で在庫調整が進展し、3月は2月に比べて減産を緩和するメーカーが多い。

しかし、需要動向は引き続き不透明で、本格的な生産底入れの時期は見通せないのが現状だ。

8社合計の国内生産台数は、前年同月比55.9%減の46万3268台にとどまった。減少率が過去最悪となったのはトヨタのほか、

ホンダ(48.4%減)、日産自動車(68.8%減)、三菱自動車(76.8%減)の各社。

マツダも60.3%減で、4社が6割超のマイナスだった。

自動車大手8社のうち、4社の国内生産台数が前年同月比6割超のマイナスなどという状態は、

私の記憶にありません。これだけ景気が極端に悪化しているのに、政府は何も出来ない。

昨日、米国では、オバマ政権が銀行から不良債権の買い取り策を発表しましたが、オバマ大統領自身、

金融危機のリスクは依然、存在している、とはっきり言っている。またアメリカで馬鹿でかい金融機関が破綻したら、

更に、世界不況の出口は遠くなる。これほど極度に危機的な経済の状況に対して、与党は、

有効な政策を決めることが出来ない。政局にばかり気を取られているからです。


国民にとっては、どの政党が与党になろうが、誰がどの政党の代表になろうが辞めようが、

そんなことはどうでも良いのであって、とにかく今の経済危機を何とかしてくれるなら、何党でも

知ったこっちゃないのです。

野党党首の不人気による、「相対的有利さ」が存在するだけであって、

今のままでは誰も与党を積極的に支持することは出来ないでしょう。

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2009.03.24

「文章力を上げる“写経”訓練法の3つのポイント」←要するに「全文写し」ですが、これ確かに効果ありますよ。

◆記事:文章力を上げる“写経”訓練法の3つのポイント(3月23日18時28分配信 ITmedia Biz.ID)

ビジネスパーソンの多くが身につけたいと思っているスキルは、トーク力と文章力です。

前回はトーク力を改善する方法についてお話しましたので、今回は文章力を向上させるための訓練法を紹介しましょう。

以下、長いので、ウェブキャッシュ保存サービスへリンクを貼ります。そちらをご覧下さい。

文章力を上げる“写経”訓練法の3つのポイント


◆コメント:要するに超精読の一種だと言うことも出来ます。

文章の上手下手は、プロになるのならば、先天的な才能が必要ですが、そうでなければ、非常に単純化するならば、

それまでの読書量に比例する、と思います。読書量といっても、勿論駄文を読んでしまうこともあるでしょうが、

沢山の本を読んでいると、自然と名文か否かの区別が付くようになります。

語学(外国語の学習)と同じで、まず最初に大量のインプットが必要です。

しかし、普通に黙読していると、目が紙の上を撫でているだけで、実は全然読んでいないことがあります。

私は、浪人して予備校に一年通いました。現代国語の大変教え方の上手な先生がいらっしゃいましたが、

あるとき、その先生が、

本当に文章を理解したかったら、或いは単に読んで理解できない文章があったら、書き写しなさい。出来れば何度も。

とおっしゃったので、大変に驚きました。既に十分に深い日本語の読解力をもっているその先生ですら、「全文写し」をすることがある、

というのです。書き写すと言うことは、ものすごくゆっくりと読んでいる訳です。超精読です。

これを繰り返していると、まず単純に語彙が増える。色々な表現、言い回しを覚えることが出来ます。

直木賞作家の浅田次郎氏は、志賀直哉(全集、だったか、いくつかの作品だったか、記憶が曖昧ですが)氏の作品を原稿用紙に筆写した、

と、いっておられました。


また、話が少し逸れますが、この方法は語学でも有効です。この日記では、過去何度か、語学に上達するには、

意味の分かった英文をひたすら繰り返し音読するのが、結局近道だ、と書いたことがあります。

それは、同時通訳の神様と呼ばれ、故・エドウィン・O・ライシャワーハーバード大学教授(元駐日米国大使、日本史学者)の

ライフワーク、Japanese の邦訳版、ザ・ジャパニーズを出版するときに、

ライシャワー博士から直々に翻訳者として指名されたほどの英語の達人、國弘正雄先生が、

英語の話しかた(現在、新版の「國弘流英語の話しかた」でより詳しく説明されていますが )で、「只管朗読」という造語で提唱された方法です。

実はこの本には、只管朗読(ただひたすら朗読すること)以外に、只管筆写を英語のライティングの訓練法として薦めておられます。

国語であろうが、外国語であろうが、言葉の運用能力を高めるためには、どうしてもこのような、「愚直の一念」が必要なようです。

名文を書き写すこと、といっても何が名文か分からなかったら、とりあえず漱石か志賀直哉を書き写せば良いでしょう。

すると段々目が肥えてきますから、本当に文章が上手くなりたいと思っている人なら、本屋で名文に自然にたどり着くと思います。

何でも、コピー&ペーストで済ませることが出来る今、紙にペンで文章を書き写すのは、「お経」でなくても大変に良いことだと思います。

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2009.03.23

「<麻生首相>「株屋って何となく…」 有識者会合で発言」←建て前と本音のコメントを書きます。

◆記事:<麻生首相>「株屋って何となく…」 有識者会合で発言(毎日新聞 - 03月21日 20:02)

麻生太郎首相は21日、官邸で開かれた「経済危機克服のための有識者会合」で

「株屋ってのは何となく信用されていない。株をやっていると言ったら、田舎じゃ何となく怪しげよ」と発言した。

株式市場の活性化に向けた取り組みを話し合う場だっただけに問題視される可能性があり、民主党の鳩山由紀夫幹事長は

「投資家や証券会社は資本主義になくてはならない存在。『株屋』とさげすむ発想は断じて許されない」と批判した。


◆コメント(建て前。原則論):発言の一部だけ切り取ったのでは真意は分からないのですよ。

わずか10日前に同じ事を書いたばかりである。

<川崎の医師>講演会で「どんどん吸って早く死んで」←人の発言は文脈全体を知らないと、真意を知ることは出来ない。

今回も全く同じ事で、麻生首相の発言の前後、文脈全体を読まなければ、真意は分からない。

マスコミは何度でも同じことをする。

それを知っている癖に、民主党の鳩山も他人の揚げ足取りばかりしていないで、

民主党の景気刺激策をシミュレーションして、こうすれば、こうなる、というのを示すべきだ。

とにかく麻生政権を批判すれば民主党の支持者が増える、という訳には行かない、ということが、

まだ分からないのだろうか。揚げ足取りではなく、能動的な前向きな、建設的な意見を表明していただきたい。


◆コメント(ホンネ):首相の言ってることは、本当ですよ。

首相の言っていることは、本当だ。

首相発言、首相という立場でいっちゃうとまずいのだけど、本当ですよ。

株屋(証券会社)に関しては、その通りだと思います。株屋が非常に信頼のおける、上品な商売だとは言えないのは、事実ですよ。

今は金融商品取引法というのが出来て、金融商品の説明義務が法的に義務化されているけど、それでもね。

証券会社の販売担当は少しでも多くのひとに証券口座を開設させて、なるべく多く売買させて手数料を稼ぐというのが基本だからね。

ちょっと昔までは、証券会社の営業が、何も分からない素人に

「この株絶対上がりますよ。今が買い時ですよ」

なんて言って株取引をさせていた(いる?)訳です。

勿論株式に投資する人がいなくなれば、資本主義は成り立たない。

株式とは「株主の地位」であり、株券とはその地位をカミにした擬制である。

株式を買う人がいなくなったら、株式会社は資本を集められない。

しかし、投資と投機は別の事です。ある会社を応援したいと思ったら株式を買えばいい。

そして、何年も持ち続ける。これが「株式投資」である。株は本来、そのような投資の対象であるべきなのだ。

ところが、その会社のことなどどうでも良く、値動きの激しい株式を探し、短期での売買を繰り返す。これを「投機」という。

カッコよくいえば、「ディーリング」である。投機筋が徒にカネを動かすと株式市場の安定が保たれなくなり、

それがきっかけで、企業が倒産することもありうる。

特に、最近のように素人が会社を辞めてデイ・トレーディング(一日の中で何度も売買すること)

で食っているなんて、不健全ですよ。

考えてご覧なさい。皆が働かなくなって、自宅でパソコンにかじりついて株の売買に没頭したら、

誰が物を作るのですか?だれが、サービスを提供するのですか。

デイ・トレーディングで暮らせる人が存在するのは、世の中の大多数が真面目に財・サービスの生産に従事しているからだ。

その意味じゃ、麻生さんの言っていることは、別に珍しい事じゃない。

株ってのは怪しげなものだ。常識である。

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2009.03.22

【音楽】3月21日はJ.S.バッハ(1685~1750)の誕生日でした。バッハをこれでもか、と載せました。

◆今まで散々取りあげましたが、改めて。

3月は多いのですよ。イベントが。

今まで載せたことのない曲を、と書きたいけど、自分も知らない曲は自信をもってご紹介できないので、

既出になります。休日をバッハを聴いて、心を休めましょう。


◆リヒテル、平均律クラヴィーア曲集。プレリュードとフーガ 第1集から第1曲ハ長調と第2曲ハ短調。

まずは、スヴャトスラフ・リヒテル、バッハ:平均律クラヴィーア曲集 全曲より。

第1部 前奏曲とフーガ第1番ハ長調







前奏曲とフーガ第2番ハ短調







18世紀のモーツァルト、19世紀のショパン、20世紀のリヒテルという人もいるほどの巨匠であります。

ヤマハのピアノを愛用していたことは有名で、プロジェクトXでも取りあげられました


◆アルゲリッチが弾く、パルティータ第2番。これは綺麗。

バッハ:トッカータ ハ短調 に収録されている、

パルティータ第2番ハ短調 BWV826 からSinfonia



◆無伴奏ヴァイオリン・ソナタ、パルティータより。

無伴奏ヴァイオリン・ソナタ第1番BWV1001より、プレスト。演奏は、ヤシャ・ハイフェッツ。

バッハ:無伴奏ヴァイオリンのためのソナタ&パルティータ(全曲)






ものすごい「独断」ですが、折角人間に生まれたら、最初のリヒテルの平均律と、ハイフェッツのバッハ無伴奏ぐらいは、

死ぬまでに一回ぐらい聴いた方がいいと私は思います。

次は同じ無伴奏ヴァイオリンの一連の作品からパルティータ第2番の「ジーグ」。

天下の名曲、「シャコンヌ」の一つ前に曲です。

私の好きなカナダのヴァイオリニストJames Ehnes(ジェームス・エイネス)のアルバム、Sonatas & Partitas から。

BWV1004、パルティータ第2番の「ジーグ」







なんか、私、この曲好きなんです。綺麗だと思いませんか?


◆無伴奏チェロ組曲

鍵盤楽器のための「平均律」、無伴奏ヴァイオリンのための「ソナタとパルティータ」に並ぶ器楽独奏曲のバイブル、

みたいなものですね。チェロ弾くのだったら、これを勉強しない訳には行きません。

演奏はヨーヨーマです(最初のジャケット、こんなピンクじゃなかったんですけどね。ま、どうでもいいですね)。



無伴奏チェロ組曲 第1番ト長調 BWV1007 から1曲目のプレリュード。分散和音だけで出来てます。

平均律の1番とその意味で似ています。しかし、美しい。






同じく組曲第1番から、クーラント。音の跳躍が印象的です。






組曲第3番 BWV1009から、ブーレ。





細かいことを言うと、ブーレIとブーレIIから出来てます。曲の始まりはブーレIでハ長調です。

途中からハ短調のブーレIIになります。ここの悲しい音が何とも美しいと思います。


◆管弦楽組曲第2番(トランペット版)

これを最初に取りあげたのは、雅子妃殿下とトランペットという記事を書いたときでした。


これ、結構ご好評でしたが、一方、2ちゃんねるからリンクが貼られていて、辿ってみたら女性板の「アンチ・雅子様スレッド」でした。

非道いものでした。「坊主憎けりゃ袈裟まで憎い」で、どうして雅子様嫌いなのかはしったことではありませんが、雅子様がお好きな、

このモーリスアンドレがトランペットでフルートパートを吹いた録音にまで文句をつけてまして。

私が雅子様は相当なクラシック通であることは明らか、という趣旨のことを書いたら、自分たちはバッハなんか知らないものだから、

また、それが気にくわない。嫉妬以外の何者でもないのですが、そうは認めたくないので、無茶苦茶書いてありましたね。曰く、

あのころ、このCD結構流行ったのよ。別に通で無くても知ってるわ

うそつけ。こんなの流行るわけない。ごくマニアックな人しか買いません。曰く、
どうして、フルートのところをトランペットで吹くのかしら。おかしいんじゃない?

うるせーなー。おかしいのは、あんたのオツムだよ、バカ。

知らないなら、知らないといえ。とはわざわざ書き込みませんでしたけど。

つくづく女ってのはバカだと思いましたね。(注:当ブログの女性読者を除く)


ところで、この音源(CD)、残念ながら絶版なんです。復刻版が出るといいのですがね。可能性はあります。


管弦楽組曲第2番(トランペット版。トランペット:モーリス・アンドレ)より、


ブーレI,IIです。






ポロネーズです。





メヌエットです。






バディネリです。アンドレの腕が鳴ります。






如何でしたか?1日じゃ載せきれないので、明日もやろうかなと思っています。

特にバッハでお聴きになりたいのがあったら、コメント欄にでもどうぞ。

原則的に今まで載せた曲でお願いしたいのですが、ブランデンブルク協奏曲などは、

実は今まで、ほんの一部しか紹介していませんが、そういうのは全部ありますから。すぐに対応できます。

明日は、ヴァイオリン協奏曲、私の好きなジャーマン・ブラス、アコーディオン・バッハ、リュート組曲、

合唱曲などの中から選ぼうかと、思っております。

休みなんで、あまり経済がどうのこうの、とか書きたくないのです。

それでは、あれ、もう2時半か。お休みなさい。

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2009.03.21

「重症患者の3・6%「たらい回し」…昨年の救急搬送」←何でも叩くのが新聞の仕事か。

◆記事:重症患者の3・6%「たらい回し」…昨年の救急搬送(2009年3月20日00時08分 読売新聞)

総務省消防庁は19日、2008年に救急搬送された患者について、医療機関の受け入れ状況の調査結果を発表した。

重症患者(入院3週間以上)の3・6%にあたる1万4732人が3回以上断られていた。

前年(3・9%)比微減で、「たらい回し」問題は依然、改善されていない。

調査は昨年に続き2回目。福井県を除く46都道府県で3回以上の受け入れ拒否があった。

重症患者に占める割合は、奈良県12・5%、東京都9・4%、埼玉県8・7%、大阪府8・2%、

兵庫県6・2%の順に高く、前年と同様、大都市圏に多い傾向がみられた。

10回以上の拒否も、23都道府県で903人(前年22都府県、1074人)に上った。

東京都内では、吐血した40歳代の男性が、「内視鏡検査ができない」、「手術中」などと、48回も断られたケースがあった。

医療機関が受け入れを拒否した理由は、「処置困難」22%、「手術や診察中」21%、「ベッド満床」20%の順で多かった。


◆コメント:権威がありそうな者を叩くのがジャーナリストの仕事か。

読売新聞の記事は、ミス・リーディングである。客観的な統計、つまり「真実」を報道しているだけだ、というつもりだろうが、

恣意的である。読売の記事の「定義」によれば、重症患者が3回以上、医療機関から受け入れを拒否された場合を「たらい回し」と

いうそうだ。誰が決めたのか知らないが(そもそも、このたらい回しという言い方が気に入らない。患者の受け入れ拒否と書けばいいだろう)。

しかし、ものは言いよう(書きよう)である。

3.6%の重症患者がたらい回しに遭った、ということは、96.4%の重症患者はたらい回しに遭わなかったということである。

100人の重症患者のうち、約96人はすんなりと受け入れられたということである。こう考えると随分印象が変わる。

都道府県別の拒否率などを書いても仕方がない。

医者は命を救いたくて医者になったのだろう。受け入れられるものなら、受け入れたいに決まっている。

それを断らなければならなかったのは、それなりの事情があったはずだ。中には既に重症患者を処置中で、他に医者がいない、

というケースもあっただろう。そういう場合、受け入れる方が無責任であり、受入を拒否することの方が良心的である。

受入を拒否したこと、イコール、医師の責任回避若しくは怠惰、のような印象を与える記事の書き方は甚だ宜しくない。


昨年、2008年10月25日(土) 「妊婦受け入れ拒否事件」を巡る報道の問題点。ココログはこちら)を書いた。

その中で触れたが、医療従事者の間では有名な、「加古川心筋梗塞事件」を巡る判決がある。2007年4月、神戸地裁の判決である。

これは、要するに、

治療できるかどうか分からない患者を受け入れて死亡させたら、受け入れた病院が悪い。

という判決である。事件の概要は、前記リンク先をご参照頂くとして、こんな判決がでたら、

重症患者を受け入れる医療機関が減って当たり前、と素人目にも分かる。

読売新聞ともあろう「大新聞」が、この判例を知らない訳がない。読者に公平・客観的な判断を可能ならしめるために、

こういう判例があったことも、付記するべきである。

ただ、数字を並べて、3.6パーセントが3回以上受入を拒否された。問題だ、と書いても意味がない。

受入を拒否した医療機関の拒否理由を、冷静に客観的に調べ、原因を分析し、それが例えば、救命医の不足によるのならば、

その状況を解消するためには、如何なる医療政策を取るべきかを提言する。

そこまでやるのがジャーナリストの本来の仕事である。

ただ、数字を並べ、
去年の「たらい回し」3.6%だった。問題だ。

ならば、小学生の学級新聞でも書ける。

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2009.03.20

【音楽】西本智実さんのCDで、お薦めがあります。

◆忘れていたのですが、西本智実さんのボロディン、ハチャトゥリアンなどのお薦めがあります。

昨日の日記・ブログで、久しぶりに「音楽の友」というクラシック音楽雑誌を買って、

そのきっかけは表紙の写真が指揮者の西本智実さんだったからだ、と書きました。

西本さんは見た目もかっこいいけど、それは、音楽の本質とは何の関係もない。

一度、生で聞いてみたいのですが、西本さんが振る(指揮をする)コンサートは、

あっと言う間に売り切れになります。多くのミーハーファンが殺到するのでしょう。

こういうとき、真面目に西本さんの音楽を聴いてみたい(こちらもミーハー心が皆無とは言いませんが)者は、

非常に困ります。

それはさておき。

ミーハーのファンがどれぐらい聞く耳を持っているか知りませんが、

この指揮者、容姿端麗は勿論良いのですが、音楽的にも評価出来る、

と私は思います。今までいくつかのCD、DVDを聴いて、見て、その結論に達しました。


◆色々な作曲家の作品が入っているCDがあります。

西本さんは、既に随分沢山のCDやDVDを出しています。

私は、まださほど沢山、彼女の演奏を聴いていないのですが、

それでも、単なる「きれいなお姉さん」でないことは、明らかです。

指揮者としての才能--それは何処まで伸びるか分かりませんが--天賦の才があります。


ゴタクはこの辺で止めます。早速CDのご紹介。ラヴェル:ボレロ

アルバムのタイトルは「ボレロ」で、それも良いのですが、ロシア作品が良いです。

厳密にいうと、ロシア人ではなく、アルメニア人のハチャトゥリアン。

バレエ音楽「ガイーヌ」を管弦楽組曲にしたもの。第一組曲から第3組曲がある。

あまりにも有名で、ハチャトゥリアンと言えば「剣の舞」というぐらいの「剣の舞」は

「ガイーヌ」第三組曲のうちの一曲でしかありません。他のも聴いていただきます。

ゴパーク(第3組曲 第6曲)という楽しい曲があります。どうぞ。






こういうの、聴く方は楽しめばいいのですが、指揮者は結構難しいと思います。

途中からテンポを上げています(アッチェレランド、といいます)その加速度をどの程度にして、どこまで上げるか。

クライマックスの音量から逆算して、盛り上がるとき、どの程度の音量からクレッシェンドするか。

鳴らし過ぎると下品になったり、テンポを上げすぎると合わなくなったりしますが、上手く構成しています。

以下の曲に関しても同じことなので、いちいち書きませんが、そういうところが、巧みだと思います。


さて、次はお馴染み「剣の舞(第3組曲 第5曲)」です。

この曲は初演直前に、追加で一晩で書いた曲だそうですが、先ほども書いたとおり、

後に、あまりにも「ハチャトゥリアンといえば『剣の舞』」になったので、ハチャトゥリアンは、

この曲だけ、こんなに有名になるんだったら、書かなきゃよかった。

と愚痴っていたそうです。

それはともかく、「剣の舞(第3組曲 第5曲)」







この曲は下手をすると、興奮し過ぎて、冒頭のティンパニから汚い音が出ることがあります。かと言って、

遠慮して、チマチマ叩いたら、聴き手は全然面白くありません。そのバランスが実に適切だと思います。

テンポを異常に速くしないのもいいです。


次は レズギンカ(第1組曲 第8曲)。旧ソ連の一帯にはは驚くほど多様な民族がありまして、

レズギン人ってのがいるんです。「レズギンカ」とは「レズギン人の踊り」の意味です。

スネア・ドラム(小太鼓)が、派手なリム・ショット(太鼓の縁の金属部分をスティックで打つ奏法)

を聴かせてくれます。

レズギンカ(第1組曲 第8曲)







スネア・ドラムの音にかき消されがちですが、弦も木管も、金管も難しそうですね。

このロシア・ボリショイ交響楽団「ミレニアム」というオーケストラが上手いのですが、その上手さを

指揮者の西本さんがじょうずに引き出している。無理にオーケストラを動かそうとしていないので、

オーケストラがのびのびと音を出している。よく「鳴っている」と思います。



さて、同じ、ハチャトゥリアンですが、フィギュアスケートですっかり有名になった組曲「仮面舞踏会」から「ワルツ」。

浅田真央ちゃんが使ったこの曲だけじゃないのですよ。「仮面舞踏会」は、組曲「仮面舞踏会」の1曲。


組曲「仮面舞踏会」から「ワルツ」







切ない音楽ですね。1978年、ハチャトゥリアンが亡くなったときに、モスクワ音楽院大ホールで行われた告別式で、

棺を前にこの曲が演奏され、参列した人々の胸を締め付けたそうです。


さて、最後。最後だけは、モーリス・ラベル。このアルバムはタイトルが「ボレロ」ですが、

ボレロは、過去何度ものせましたし、最後は静かに、ということで、

亡き王女のためのパヴァーヌです。ホルンが微妙にヴィヴラートをかけています。

ホルンでヴィヴラートを頻繁にかけるのはフランスとロシアのオーケストラぐらいではないか、

と思います(他の国でもやってもよいと思うのですが、ドイツ系ではあまりやらないのです)。

亡き王女のためのパヴァーヌ







如何でしたか。いいですね。西本さんには、これからますます活躍していただきたいと思います。

西本さんは、ロシアものから入りましたが、やはりクラシックを演るからには、ドイツ・オーストリア系ののオーソドックスな

作曲家、つまり、モーツァルト、ベートーヴェン、ブラームス等々を聴かせていただきたいと思います。


◆おまけ:YouTubeで見つけた、西本智実さんの「ボレロ」

これは、二つのファイルに分かれてしまっているのですが、何しろYouTubeで無料ですから、ご辛抱下さい。



Bolero - Tomomi Nishimoto [ 1 / 2 ]



後半。再生開始後、1分40秒でトロンボーンの難しいソロが出てきます。

Bolero - Tomomi Nishimoto [ 2 / 2 ]



上手いですねー。何か、妙に上手い。

もっと良い画質、音質を、という方は、ボレロ 火の鳥 & 展覧会の絵を買うしかないですね。

それでは、皆様、良い連休をお過ごし下さい。

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2009.03.19

「最大級の賛辞」とは、正にこのこと。安永徹さんにベルリン・フィルとサイモン・ラトルから贈られたメッセージ。

◆「音楽の友」4月号に、安永さんの記事が載っています。

クラシック音楽全般に関する雑誌で「音楽の友」(音楽之友社)という月刊誌があります。

私は、以前は毎月のように買っていたのですが、ここ何年もご無沙汰でした。


今日、全く偶然にふらりと書店に入り、雑誌コーナーを眺めていて、表紙に指揮者の西本智実さんの写真が載っている

「音楽の友」4月号(最新号)が目に留まりました。

正直に書くと、西本さんがあまりにキレイなので、ミーハーで衝動買いしたのです。

帰宅して、ふと考え、今月号には2月13日に最後のステージを務めたベルリン・フィルのコンサート・マスター、

安永さんの記事があるのでは?と思い、目次を見ました。

ありました。83ページです。派手ではありませんが、新聞では、「独政府から勲章を授与された」ことしか分からないけれども、

ここでは、そのセレモニーの様子がかなり詳しく書いてあります。


◆セレモニーで、ベルリン・フィルの仲間、サイモン・ラトル(指揮者)それぞれから、メッセージが贈られました。

ドイツ政府から勲章を授与された安永徹さんですが、そのときのセレモニーには、

ベルリン・フィルの仲間(木管アンサンブル)が駆けつけて演奏したそうです。

更に、安永さんには、ベルリン・フィルと、音楽監督、サイモン・ラトルからメッセージが贈られました。


まず、ベルリン・フィルの楽団理事を務める、オーボエ奏者、ヴィットマンの挨拶。

ベルリン・フィルのコンサート・マスターとして、あなたは長年にわたってこのオーケストラに多大な貢献をしました。

リハーサルでの真剣さと几帳面さ。高い音楽性を持ちながらも周囲と作品へはあくまで謙虚なあなたを、

私たち団員とあらゆる指揮者たちは尊敬していました。

そして、音楽監督(指揮者)サイモン・ラトルのメッセージ。
感情を爆発させる傾向のあるオーケストラの中で、あなたの影響の及ぼし方と存在感は計り知れないほどの贈り物でした。

常に落ちついており、準備は完璧。そして深い人間性を備えていました。私の体験から見ても、

これほど評価され、愛されながら去るコンサート・マスターは稀です。音楽家としてだけでなく素晴らしい人間として、

あなたに対する私たちの愛がいかに深いものであるかを忘れないで下さい。

“徹さん、どうもありがとうございます!”

(注:色文字部分は、ラトルが日本語で言ったとのこと)。

日本語の「最大級の賛辞」という言葉は、こういう時のためにあるのですね。

私はこの記事を読んで、今日会社であった嫌なことが、どうでも良くなりました。

安永さんがこれだけの賛辞を受け、ベルリン・フィルや、ラトルに惜しまれているということが、

我が事のように嬉しかったのです。


◆尊敬する人がいる、という幸福。

私は、いつも天下国家を論じて、偉そうなことを書いていますが、本当は自分でも恥ずかしいほどの俗物です。

他人の幸福が妬ましく、他人の不幸は蜜の味。そういう品性下劣な人間です。

しかし、この度の出来事、つまり、安永さんがベルリン・フィルを退団し、それに際して、

世界最高の音楽家の集団から最高の賛辞を受けたということ。

いや、正確に言えば、25年前に安永さんがベルリン・フィルのコンサートマスターに就任したときのこと

を考えると、全然妬ましくない。これだけは信じて頂くしかないですが、自分のことのように嬉しく、

誇らしく思います。

本当に尊敬している人に対しては、嫉妬など感じない。その人が名誉ある地位に就けば嬉しいし、

惜しまれながら去ってゆくことが分かれば、寂しいけど、やはり嬉しい。

そういう方が自分と同時代に、同じ地球上の何処かに今、この瞬間もおられる、と言うことを、

大変光栄で、幸福に思います。


◆安永さんのコンマスの晴れ姿、シリーズ。

YouTubeで、ベルリン・フィルの映像を日本語で「ベルリン・フィル」で検索しても大してヒットしないので、

"Die Berliner Philharmoniker"で検索します。しかし、動画のデータにはコンマスが誰かまでは書いてないから、

片っ端から見て、誰がコンマスか確かめるしかない。結構大変です。

最近見つけたもの。全曲だと長くなってしまうので、それぞれ一部(一つの楽章)です。


チャイコフスキー:ピアノ協奏曲第1番 第3楽章

カラヤン指揮、ピアノ:エフゲニー・キーシンです。

これ、詳細データが不明ですが、テレビで見たことがあります。カラヤンですから、勿論大分前ですが、

とにかく、ベルリン・フィル恒例のジルベスター・コンサート(大晦日のコンサート)です。


もう一曲。やはりコンチェルトなのですが、今日見つけました(ボリューム、大きめです)。

ベートーヴェン:ヴァイオリン協奏曲ニ長調 作品61より第3楽章

小澤征爾指揮、ベルリンフィル(コンマス=安永さん)、ソロ、アンネ・ゾフィー・ムターです。

これ、ホールは、ウィーンのムジークフェライン・ザール(ウィーンフィルの本拠地。「ニューイヤー・コンサート」を演る所)。ですね。

今日は遅いですから、また明日にでもゆっくりお聴き下さい。

要するに今日の主な目的は、ベルリン・フィルの仲間や、ラトルがどれほど安永さんを高く評価していたか、

を多くの方に知って頂くことでした。それでは、また。

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2009.03.17

「日銀 銀行の資本増強支援決定」←やることも、発表のタイミングも、ものすごく異例です。

◆記事:日銀 銀行の資本増強支援決定(NHK:3月17日 21時19分)

日銀は、銀行などの資本不足による貸し渋りを食い止めるため、金融機関の資本増強につながる、

中央銀行としては異例の貸し付けを実施することを決めました。

日銀は、17日に政策委員会を開き、景気の急激な悪化で金融機関の財務内容が急速に悪化するなか、

企業への貸し出しが滞ることへの対応策を協議しました。

その結果、銀行などが貸し出しを円滑に行えるよう、金融機関の資本増強を支援する新たな対策を導入することを決めました。

具体的には、国際業務を行う大手銀行や一部の地方銀行を対象に、日銀による貸し付けで金融機関が資本増強のために行う

「劣後ローン」を引き受けて財務体質の強化を促し、貸し付けの総額は1兆円で、貸し付けの期間は今後検討するとしています。

中央銀行が、こうした貸し付けを実施するのは異例のことです。

日銀の白川総裁は、記者会見で「自力で資本調達するのが大原則だが、公的資金で自己資本を充実させられる改正金融機能強化法に加えて、

日銀の今回の措置で、さらに手段がそろったことになるので、金融機関は自己資本の強化に努めてもらいたい」と述べました。


◆コメント:銀行の資本を増強するため、中央銀行が貸し出しを行うこと。

日銀の決定は、銀行の劣後特約付きの貸出しをする、と言うことです。日銀が市中銀行に資金を貸すが、

それは、劣後ローンだと。劣後ローンというのは、返済順位が低いローンの事です。

もしも、貸付た銀行が倒産したら、日銀はおカネを回収出来なくなるかも知れない。

その意味では、非常に大胆です。そこまでするのは何故か。

ここでは、何度か説明しているのですが、株価がリーマン・ブラザーズの破綻以降暴落しています。

昨日、今日と日経平均株価は、かなり値上がりしていますが、それでも、漸く8,000円台に戻っただけです。

リーマン以前は、1万2千円台でした。日本に限りませんけれども銀行は、大量の株を持っていて、それらを買った時に比べると、

やはり、暴落しているわけです。すると今の企業会計では「時価会計」といって、決算時(日本なら3月31日)の株価が、

簿価よりも低ければ、その差額を有価証券評価損として計上しなければならない。これは、銀行の儲けから引かれるわけです。

記事で

「景気の急激な悪化で、銀行の財務内容が急速に悪化するなか」

と書いてあるのは、そう言う意味です。評価損は、銀行の元手である「資本」を取り崩さなければならない。

ところが、国際決済銀行(BIS=Bank for International Settlements)のバーゼル銀行監督委員会は、

自己資本の国際基準というのを決めていて、国際業務を営む銀行は、自己資本比率が

8パーセント以上でなければいかん、としているのです。

日銀は、株の昨日、今日の戻りは一時的なもので、また下がるだろうと思っていて、

従って、日本の大銀行の自己資本比率が、もしかすると、この8パーセントに近づくのではないか、

少なくとも銀行はそれを気にするあまり、不良債権を今以上に増やしたくないから、取引先への融資に、

非常に慎重になっている。それは、無理もない。しかし、その状態が続くと、資金を必要としている、

一般企業が、資金を調達出来ず、最悪、金繰りに行き詰まって倒産するかもしれない。

→銀行に取っては不良債権が増える→銀行は一層、融資をしなくなる。

という、国全体の経済「マクロ経済」の負の連鎖が起きて、不況どころか恐慌になるぞ、

と心配しているわけです。

市中銀行はそれぞれ、自分で資本増強策を考えて実行していますが、中央銀行が資本を提供することにより、

市中銀行の国際金融市場における、信用が一層高まり、資金の調達が容易になるだろう、という考えです。


◆金融政策決定会合1日目でこういう発表が為されること自体、極めて異例です。

日銀は毎月金融政策決定会合を開きます。今月は今日と明日で、通常は、無担コールレートという、

短期金融市場の誘導目標を据え置くとか、引き下げるという決定内容を2日目の午後2時頃に発表し、

その他の決定事項も、2日目に発表され、2日目の18時ごろから日銀総裁が記者会見を開き、

どうしてそういう決定に至ったか、決定に至るまでにどういう意見が出たか、などに関して、

説明し、その内容は新聞で詳細に報道されるし、会見の内容は日銀のサイトにも載ります。

それぐらい注目される事なのです。


しかし、私の記憶する限り、金融政策決定会合の1日目が終わった段階で、このような重大な決定が発表され、

1日目にわざわざ日銀総裁が記者会見を開くということは、今までにありません。

劣後特約付き貸付が、市中銀行の自己資本増強に奏功するかどうか、専門家の評価は、

分かれていて、懐疑的な意見もあります。

私は、どうにもこうにも、過去に例が無いことですし、金融政策(及びその歴史)を本格的に勉強したことがないので、

今のところ何ともいえないのですが、日銀の決定内容と、その行動(金融政策決定会合の1日目に発表を行うということ)の

異例さから、日銀が、日本における金融危機の危険はまだまだ消えていないどころか、これから本格化するかも知れない、

と考えていることは、よく分かります。問題の深刻さが端的に表れています。

今日の日銀の発表には、驚かされました。同時に、日銀総裁という仕事。

国家の運営に携わる仕事は沢山あり、日銀は言うまでもなく日本の中央銀行ですが、

その総裁の責任の重さを思うと、ぞっとするほどです。白川総裁は淡々と話していますが、

あのポストのプレッシャーは、考えようによっては、内閣総理大臣よりキツイかも知れません。

白川総裁は、本当にたいへんな時に日銀総裁になりましたが、

会見の内容を読むと、実に冷静で、それは「当たり前」と言ってしまうと実も蓋もなく、

私は非常に感心します。

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「景気判断、半年ぶり据え置き=厳しさ自体は変わらず-月例経済報告」←「据置き」って、これ以上悪くなりようが無いのですよ。

◆記事:景気「厳しい状況」、6カ月ぶり判断据え置き=3月月例報告(3月16日20時3分配信 ロイター)

政府は16日に発表した3月の月例経済報告で、輸出や生産、企業収益の大幅な減少を背景に、

基調判断を「景気は、急速な悪化が続いており、厳しい状況にある」で据え置いた。判断の据え置きは6カ月ぶりとなる。

基調判断について内閣府幹部は「これまでと同様のペースで、急速な悪化が続いているという厳しい認識を示したもの」と説明し、

「決して良くなっているとか、下げ止まっているという認識ではない」とした。

先行きについては「当面、悪化が続くとみられ、急速な減産の動きなどが雇用の大幅な調整につながることが懸念される」

とのこれまでの表現を踏襲した。世界的な金融危機の深刻化や世界景気の一層の下振れ懸念、

株式市場の変動の影響など、景気をさらに下押しするリスクが存在することに留意する必要があるとした。


◆コメント:記事の見出しがミス・リーディングである。

日本経済に対する政府の公式見解は毎月、内閣府から発表される「月例経済報告」に示される。

全文を読むのは大変だが、冒頭に結論ともいうべき「基調判断」が書かれている。

ここだけみれば、政府の経済現状判断がわかる。今日発表された3月分の月例経済報告の基調判断は

景気は、急速な悪化が続いており、厳しい状況にある。

だった。記事にある「据置き」とは、この文言が2月と全く同じである、ということを述べているに過ぎない。

それは、記事の内容までよく読めば、ちゃんと説明してあるが、見出しの
「6カ月ぶり判断据え置き」

という言葉は、意味を為さない。

過去の基調判断がどのように変化したか、ロイターがまとめている(最上段が一番新しく、下に行くほど過去に溯る)。

〔表〕月例経済報告基調判断一覧(ロイター)(2009年 03月 16日 18:39 ) を見れば一目瞭然である。

昨年(2008年)1月からの「基調判断」は
3月(→)景気は、急速な悪化が続いており、厳しい状況にある。

2月(↓)景気は、急速な悪化が続いており、厳しい状況にある。

1月(↓)景気は、急速に悪化している。 

2009年 



12月(↓)景気は、悪化している。

11月(↓)景気は、弱まっている。さらに、世界経済が一段と減速するなかで、下押し圧力が急速に高まっている

10月(↓)景気は、弱まっている

9月(→)景気はこのところ、弱含んでいる

8月(↓)景気はこのところ、弱含んでいる

7月(→)景気回復は足踏み状態にあるが、このところ一部に弱い動きがみられる

6月(↓)景気回復は足踏み状態にあるが、このところ一部に弱い動きがみられる

5月(→)景気回復は、このところ足踏み状態にある

4月(→)景気回復は、このところ足踏み状態にある

3月(↓)景気回復は、このところ足踏み状態にある

2月(↓)景気は、このところ回復が緩やかになっている

2008年 1月(→)景気は、一部に弱さが見られるものの、回復している

2008年1月には「景気は(中略)回復している」だったのが、同年3月から「足踏み状態にある」に変わり、

6月には「足踏み状態にあるが、一部に弱い動きが見られる」となり、

8月には「弱含んでいる」と、マイルドなマイナス表現に変わり、10月には「弱まっている」とさらにマイナス度が高まり、

ついに、昨年12月には、「景気は悪化している」と数年ぶりにはっきりと「悪化している」という表現が用いられた。

勿論、リーマン・ブラザーズが破綻した影響である。

そして、非常に例外的なのは、一旦表現を変えたら数ヶ月は何とかその表現を維持するのだが、

今年の1月には早くも、「景気は、急速に悪化している」と、単なる「悪化」がさらに悪くなっていることを示し、

先月、2月には、今までに無いほどはっきりと、
「景気は、急速な悪化が続いており、厳しい状況にある。」

と書かれたことである。


記事が見出しで「6ヶ月振りに判断を据え置いた」、と書いたのは、昨年9月から今年の2月までは、

毎月、基調判断をマイナス方向に変更していたが、今月は先月と同じ表現(文言=もんごん)だった、というだけのことである。

それは、「急速な悪化が続いており、厳しい状況にある」、よりも更にマイナス表現が殆ど無いからであり、

基調判断を据え置いたことは、景気の悪化がやや落ちついたことを意味するのではない。

景気の急速な悪化が続いている、という深刻な状況に変化はない、と述べているのである。

記事の見出し、「6ヶ月ぶりに据置き」は、ウソではないが、見出しは本文の要約である。

見出しだけ読んだ場合、景気の悪化のスピードが緩和したかの如き誤解を読者に与える。

細かいことを指摘するようだが、その意味で、ロイターの見出しはミス・リーディング(誤解を招く)である。

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2009.03.16

「経済回復へ追加措置=「財政重要」も数値目標見送り-G20共同声明」←意外感が無いので、また明日から株は下がると思います。

◆記事:経済回復へ追加措置=「財政重要」も数値目標見送り-G20共同声明(3月15日10時15分配信 時事通信)

日米欧に中国、インドなどを加えた主要20カ国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁会議は14日午後(日本時間15日未明)、

「世界の成長を回復させるさらなる行動を取る」との共同声明を採択し、閉幕した。財政出動による景気刺激策の重要性は確認したものの、

米国が求めていた国内総生産(GDP)比2%といった数値目標の設定は見送った。

4月2日のG20金融サミット(首脳会合)に今回の議論を反映させる。

声明は、世界経済の回復を期して「あらゆる行動を取る用意がある」と強調。財政出動について

「成長と雇用に極めて重要な支援を与えている」と評価し、各国が共同して取り組むことの意義を示した。

ただ、数値目標の設定には欧州側が慎重な対応を求め、具体的な言及には至らなかった。


◆コメント:世界経済の回復を期して「あらゆる行動を取る用意がある」って当たり前だし、聞き飽きました。

早いもので、昨年9月15日にリーマン・ブラザーズが破綻して、今日(3月15日)でちょうど半年になります。

あの時に、私は超一大事だ、と書きました。

 2008年09月15日(月) 「米証券大手リーマン、破産法適用申請へ」←三菱UFJか三井住友か、みずほが潰れたようなものです。超一大事です。

ココログはこちら

悪い予想が当たっても嬉しくないが、その通りになったでしょ?

正にあれが全ての始まりなんです。

私だけの認識ではない。白川日銀総裁も繰り返し言っています。

日本銀行のサイトには総裁や金融政策委員会のメンバー、審議委員の講演記録が載ります。

総裁の講演では、1月27日 International Bankers Association(IBA) Information Forumにおける白川総裁講演「国際金融危機の下での外国金融機関」で、

リーマン・ブラザーズの破綻以降、世界経済や金融市場の状況は急速に変化しました。

現在、昨年第4四半期のGDPや鉱工業生産、輸出等の数字が発表されつつありますが、

崖から落ちるという比喩が正に当てはまるような急激な落ち込みが世界同時に生じました。

という表現が見られます。最近では、

2月25日 預金保険機構主催第4回DICJラウンドテーブルにおける白川総裁挨拶「金融危機への対応:日本の経験と現在のグローバル金融危機」で、
ご承知のように、現在、国際金融システムは世界的な信用バブル崩壊の影響を受けて不安定化しており、

とくに、昨年秋のリーマン・ブラザーズ社の経営破綻以降、国際金融資本市場では極めて強い緊張状態が続いています。

と、リーマンが発端なのだ、と認識を変えていません。

総裁のみならず、例えば、須田美矢子政策委員会審議委員も、

3月4日 京都府金融経済懇談会における須田審議委員挨拶要旨「日本経済の現状・先行きと金融政策」

「金融資本市場の混乱に伴う経済情勢の急激な変化」の項では、
このように、日本経済は、崖から深い谷に転げ落ち、霧の濃いぬかるみの中を彷徨っている状態にあります。

崖から転げ落ちる切っ掛けを作ったのは、リーマン・ブラザーズの破綻を契機とする昨年秋以降の金融資本市場の混乱です。

と、述べています。時間が前後しますが、野田審議委員も、

2月26日 沖縄県金融経済懇談会における野田審議委員挨拶要旨「最近の金融経済情勢と金融政策運営」において、
世界経済は、一昨年夏の国際金融資本市場の混乱を皮切りに、その後次第に減速傾向を強め、

特に昨年9月のリーマン・ブラザーズの破綻以降、さらに減速を速め、足もと世界同時不況の様相を深めています。

と、言っています。要するに誰が見ても、リーマン・ブラザーズが破綻したこと、もっとはっきり言うと、

米国が、リーマンを破綻させてしまったのが、金融政策上の世紀の大失敗で、その影響が世界中に及び、世界で金融不安が生じ、

不況の原因となっているのです。


今週末のG20では、その震源地である米国から、各国がGDPの2パーセントに相当する財政支出を行い、景気刺激策をすることにしよう、

という提案がありましたが、震源地の癖に態度でかいんだよ。アメリカは。

リーマン・ブラザーズの破綻はオバマが大統領になる前に起きたことだけれど、今はオバマが米国の最高責任者なんだから、

世界に向かってまず、謝れ、と言いたいです。盗人猛々しい。

先日、英国の経済紙、謂わば「イギリスの日経」、フィナンシャル・タイムズが、

同紙にしては、アホなランキングを発表しました。記事になっています。
◆英紙「経済危機に取り組む50人」 日本人…白川総裁だけ(3月12日7時56分配信 産経新聞)

英紙フィナンシャル・タイムズは11日付の特集記事で、「グローバリズムが初の試練を迎えている」として、

金融・経済危機に取り組む世界の50人をリストアップした。オバマ米大統領を筆頭に、中国の温家宝首相、欧州の首脳らが顔をそろえる中、

日本人としては日銀の白川方明(まさあき)総裁だけが選ばれる寂しい結果となった。(以下略)

下らん。50人なわけがない。世界中の金融政策担当者が取り組んでいますよ。それに
オバマ大統領が筆頭に

って、産経新聞は賞賛しているつもりなのかしりませんが、アホか、と。今の世界経済の混乱を招いた原因国の

指導者なのだから、一番目の色変えてこの問題に取り組むのは当たり前なのです。

他の国は全部「被害者」なのだから、誰が一生懸命やっているか、など比べること自体、意味が無い。


ちょっと本題から話が逸れっぱなしですが、要するにですね。

今週末のG20閉幕時の共同声明のポイント(財務省のサイトに載っています)にはゴタゴタ書いてありますが、

極端に言えば、
世界経済の回復を期してあらゆる行動を取る用意がある

という一言に要約できるんです。そしてそれは今までも繰り返しG7やら、G20で言われてきたことですし、

当たり前なのです。新味が全くない。

金曜日に日経平均が随分買われましたが、ポジション(持ち高)調整だとおもいます。

実体経済が急速に好転している気配は何処にもない。いつまで景気後退が長引くか分からない状態です。

そこに、この全く意外感のない共同声明。

あしたから、また株は売られるでしょうね。日経平均が1万円台にもどるのは来年以降ではないか、

と思います。或いはもっと先かもしれません。後世の経済史の本には絶対に記述されるであろう、

滅多に見られない大不況です。まだまだ、続きます。

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2009.03.15

「スト決行!TBSからアナ消えた」平均給与1550万円でストですか。

◆記事:「スト決行!TBSからアナ消えた」(デイリースポーツ - 03月14日 09:40)

TBSのニュース、情報番組に出演しているレギュラーのアナウンサー陣が13日、一斉に番組から姿を消す事態が起こった。

TBSの労働組合が同日正午からストライキを行ったためで、組合員であるアナウンサーらも番組への出演を取りやめた。

アナウンサーがストのため出演を見合わせるのは、他局を含めてもここ10年ほど例はなく、異例の事態だ。

「木村郁美アナウンサーは、今日はお休みです」。フリーの福沢朗キャスターが「ピンポン」でこう説明したのを皮切りに、

午後から夜にかけて、人気アナウンサーの“欠席”が相次いだ。

TBS広報によれば、今回のストは春闘の会社側の一次回答に対するもので、13日正午から深夜0時までの時限スト。

このため「ピンポン!」のほか「2時っチャオ!」「イブニング・ファイブ」「ニュース23」などの生放送で組合員アナが不在となり、

代わりに管理職アナウンサーや外部キャスターが穴を埋めた。また、番組内容も多少変えてしのいだという。


◆コメント:スト(組合)の要求内容を書かなければ意味が無い。既に高給取りのはず。

「デイリースポーツ」だから仕方ないけれど、「アナウンサーが消えた」ことばかりを強調してもしかたがない。

ストライキは憲法第28条で保障された労働基本権の一つ(団体交渉権又は争議権)であり、

それは全ての労働者が等しく有する権利だから、テレビ局のアナウンサーにもストライキをする権利がある。

法的には、つまり理屈、建て前はその通りだ。しかし、「春闘」ってね。

民放テレビ局のアナウンサーの給与明細、公表して欲しいな。あの連中、驚くほどの高給取りであるはず(後述)。

テレビ業界の読者の方から、教えて頂いたが、こういう時アナウンサーだけならまだしも、

他のスタッフまでストに突入すると、下請け会社(番組制作会社)が代わりにやらされるそうだ。

テレビ局の番組の多くは、テレビ局員ではなくて、実質的に下請け会社が制作しているが、

下請け会社の社員の給料は何もしないテレビ局員よりも遙かに安い。

長いことそういう構造が当たり前とされていたが、最近、問題になっているようだ。

時事通信に先日、載った記事。

◆テレビ局の「下請けいじめ」是正へ=ガイドラインを策定-総務省(時事通信)(2009/02/25-20:42)

総務省は25日、テレビ局が番組制作会社に対し、優越的な地位を利用して不公正な取引を強いているとして、

是正に向けたガイドラインを策定したと発表した。景気減速に伴いテレビ広告収入が低迷し、

下請けである規模の小さい番組制作会社へのしわ寄せが進んでいるのを改善するのが狙い。

テレビ局は番組の多くを制作会社に依存しているが、ここ数年、自社のイベントチケットを制作会社に販売させたり、

CMの利用を強要したりするなど下請法に違反する「下請けいじめ」が横行。公正取引委員会がテレビ局に対し警告してきた。

テレビ局の広告収入は景気悪化で大幅に落ち込み、民放各社が番組制作費の削減を強化していることも背景にあるとみられる

また、テレビ局員の給与水準、何故高給を維持できるのか、を詳細に解説した記事もある。

赤字なのに平均年収トップのテレビ業界 「高給のカラクリ」(MONEYzine 2009年02月08日 13:00)

これによると、平均給与は、

  • TBS 1550万円

  • フジテレビ 1534万円

  • 日本テレビ 1405万円

  • テレビ朝日 1322万円

  • テレビ東京 1226万円

民間企業であるから、給与水準は収益に応じて各企業が決めれば良いのだが、常識の範囲というものがある。

あれだけ下らない番組を粗製濫造し、国の顔色を見て、政府の御用報道機関のようなニュースを流し、

自らは何も生産せず、他人の不幸や失敗を全国に言い触らして立派な仕事をしているつもりの連中である。


さも深刻そうな顔で、「世界不況」を懸念するようなニュース記事を読んでいるが、

実際は、高所得を得ている自分たちは十分安泰だ、とタカを括っているに違いない。

そう言う奴らが、なおかつ「春闘」で「ストライキ」とは、呆れる。

今でもお前ら役に立たないのに、給料高過ぎだ、と言いたいのは、私だけであろうか。

今はまだ、広告収入の減少を下請けに押しつけて凌いでいるが、世の中全体が不況になれば、

自分たちだけは大丈夫、と思っているテレビ局員をはじめ、いくつかの業種の人間も、

ここまで世の中全体の景気が後退を続けている限り、遅かれ早かれ、

不況の影響を受けざるを得ないだろう。いずれ、分かる。

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2009.03.14

【音楽】1845年3月13日、メンデルスゾーン:ヴァイオリン協奏曲初演。ソネンバーグというひじょーに個性的なソリスト。

◆メンデルスゾーンのヴァイオリン協奏曲は永遠の光を放っています。

メンデルスゾーンのヴァイオリン協奏曲は、古今、あまた存在するヴァイオリン協奏曲の中でも、最高傑作の一つです。

僅か一小節半の前奏の後、ソロ・ヴァイオリンが奏でるメロディーは、ヴァイオリン協奏曲のみならず、

西洋音楽2,000年の歴史全体においても、最も美しい光を放ち、それは1845年3月13日の初演から、

164年を経ても、全く色褪せない。奇跡的な美しさだと思います。

あらゆるヴァイオリニストが、今までに何万回演奏したかわかりません。

私も何百回聴いたか分からない。しかし、やはり美しい。こんなことが世の中にある、

ということ自体、奇跡です。


◆ナージャ・ソレルノ・ソネンバーグという変わり者(上手いけどね)の演奏を薦めます。

ナージャ・ソレルノ・ソネンバーグ。知っている人は知っている。私と同い年らしい。

1960年生まれのアメリカのヴァイオリニストで聴いて頂きますが、この人とんでもない

「じゃじゃ馬」だったようです。


ヴァイオリン教師の神様のような伝説的存在、カーティス音楽院の故・イワン・ガラミアンに習ったのですが、

全然、言うことをきかなかった。ガラミアンはおっかない先生で「イワン雷帝」というニックネームで呼ばれる

厳しい人でした。とにかく基礎から徹底的に絞る。おかげでパールマンとかものすごく優秀な弟子が才能を伸ばしました。

ガラミアンの

Cry now. Play later.(今、泣いて、後で弾け)

という有名な言葉があります。今はとにかくテクニックを身につけろ。上手くなれるだけ、なれ。

音楽的にどうだとか、そう言うのは後で良い。と、まあ乱暴に言うと、そのような意味です。

以前、日記に書いたので、お読み下さい。

2004年01月07日(水) Cry now. Play later."―今、泣いて、後で弾け。― イワン・ガラミアン=ヴァイオリン教師


さて、今日お聴き頂くメンデルスゾーンのソリスト、ナージャ・ソレルノ・ソネンバーグという人。

前述のとおり、並の変わり者ではないようです。

イワン・ガラミアンの生徒は大抵、先生に逆らうことなど恐ろしくて出来ませんが、

ナージャは、言っちゃうんですね。ガラミアンがナージャの弓の持ち方がなっていない、と指導すると、

「どうして?他の子にはそれでいいかもしれないけど、私は嫌だわ」

一時が万事で、とうとう、ガラミアンは匙を投げたそうです。


その後、我流で練習していたらしいのですが、14歳の時に、やはりヴァイオリン教師の神様みたいな、

ジュリアード音楽院のドロシー・ディレイという先生の門下生となるのですが、ディレイ先生も最初はひっくり返ったそうです。

ブルッフという作曲家のヴァイオリン協奏曲の一部を弾いて見せたら、ディレイ先生、ナージャの完全に我流のボーイング、

楽器の構え方を見て、
「あんな弾き方でどうしてこんな演奏ができるのか、全く信じられない」

唖然としたらしい。それでも弟子にしたのは、音楽的な才能の片鱗をナージャに見出したのでしょう。

しかしながら、ナージャはディレイ先生のレッスンでも大変だったそうで・・・。

ディレイ先生、基礎からやり直させようとしたら、ナージャは、
私には前のやり方が合っているし、第一、ちゃんと弾けています。教えなきゃいけないことだけ教えて下さい!

と反論したそうな。相当なもんだね。普通破門だけど、ドロシー・ディレイ先生、辛抱強く説得したんです。

すると、ナージャ・ソレルノ・ソネンバーグはもともとバカじゃないから、先生の言うことの合理性が次第に

理解出来て、教えに従うようになったと。

それで落ちつくかと思ったら、また大変でした。1981年にあるコンクールに出てナージャは優勝するのですが、

その前、何がどう気に入らないのか、何と7ヶ月もの間、レッスンに楽器を持たずに現れては、ディレイ先生と

話をするだけ、という「レッスン」が続いたそうな。ディレイ先生、半年は何とか我慢したが、ついにキレて、

7ヶ月目、
来週楽器を持ってこなかったら、破門にする。更にジュリアードも退学にする。

と、激怒して宣言したのです。それでやっとナージャ・ソレルノ・ソネンバーグは目が覚めて、

コンクールまで1日13時間練習したそうです。で二ヶ月でコンクールに優勝したのだから、やはり才能あるんでしょうね。

芸術家に変わり者が多いのは、世間にも知られていることですが、最近の音楽家でこれほど、異端児は珍しい。

演奏にも現れてます。


◆ナージャ・ソレルノ・ソネンバーグ:メンデルスゾーン作曲、ヴァイオリン協奏曲 ホ短調 作品64 第一楽章。他。

それでは、この変わり者の演奏をお聴き頂きます。CDはまだ売っています。

メンデルスゾーン:ヴァイオリン協奏曲 です。

ヴァイオリン協奏曲 ホ短調 作品64 第一楽章です。

なお、メンデルスゾーンのヴァイオリン協奏曲は楽章の切れ目なく演奏されるので、第一楽章だけ載せると、

何だか中途半端な終わり方になりますが、これはどうしようもないので、ご辛抱下さい。







これほど、露骨に「浪花節」調のメンコンは、最近珍しい。好き嫌いが分かれるでしょうが、私は面白いと思います。

もう一曲。メンデルスゾーンではないのですが、サン=サーンス「序奏とロンド・カプリチオーソ」。





これも、かなり彼女独特の世界です。最近の演奏家は、大抵もっとあっさり弾くのが普通ですが、ナージャは

他人がどうあろうと、全然関係ないですね。思い切り粘っこい弾き方です。私はこういうの嫌いではありませんが、

前述のとおり、皆さん、好き嫌いがかなり分かれると思いますが、

それで、良いんです。解釈の問題です。この人、少なくとも下手ではない。上手いです。

絶対的な技術が不足している、ピアニストのなんとか・ヘミングさんとは、好き嫌いという次元が違います。


余談ですが、伴奏はジェラード・シュウォーツ指揮、ニューヨーク室内管弦楽団ですが、

ジェラード・シュウォーツは、トランペット奏者で、指揮に転向した人です。

シュウォーツ氏のトランペットは以前取りあげたので、興味のある方はお聴き下さい。

非常に卓越したトランペット奏者の演奏です。お薦めCDあり。ココログはこちら)。

それでは、皆様、良い週末をお過ごし下さい。

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2009.03.12

<川崎の医師>講演会で「どんどん吸って早く死んで」←人の発言は文脈全体を知らないと、真意を知ることは出来ない。

◆記事:<川崎の医師>講演会で「どんどん吸って早く死んで」(3月12日2時35分配信 毎日新聞)

川崎市立井田病院(中原区、関田恒二郎院長)の男性医師(55)が、7日に富山市で開かれた講演会の質疑応答で

「禁煙が進むと医療費がかさむことは明らか。どんどん吸って早く死んでもらった方がいい」と発言していたことが分かった。

禁煙推進団体は「人の命と健康を守る医師の発言とは思えない暴論」と抗議した。

医師は取材に対し「真意が伝わらず誤解を生んだ」と釈明している。

病院などによると、講演会は富山県医師会主催で参加は関係者約30人。男性医師は医療と介護をテーマに講演した。

質疑応答で、神奈川県が制定を目指す公共的施設受動喫煙防止条例について問われ、回答した際に発言したという。

医師は「私もたばこを吸うので、(喫煙は)自己責任だと言ったつもりだったが、誤解されてしまった」と説明。

さらに「禁煙よりも、医療や介護を受けられない人たちへの対応に力を入れるべきだという思いがあった」と話した。

市民団体「たばこ問題情報センター」(東京都千代田区、渡辺文学代表)は10日、

関田院長と医師に発言の真意などについての公開質問状を提出した。


◆コメント:発言の一部だけを切り取って、誇大に報ずるのも、それを鵜呑みにするのも正しくない。

新聞はしばしば恣意的に部分的な引用をするが、人の発言の真意は、その発言の前後の文脈の中で無ければ正確には理解出来ない。

約2年前、2007年1月に当時の厚労相・柳沢伯夫氏が「女性は産む機械」と発言した、といって、

ボコボコにマスコミや野党や世論から叩かれたことがある(そういうの、皆すぐ忘れるね)。

その時、私は日記・ブログで、報道の問題について書いた。

柳沢発言は確かに不注意だが、直後、「機械といってごめんなさいね」とある。文脈を読むことだ。ココログはこちら)。

リンク先を読むのが面倒くさい人も多いだろうから、当時、柳澤発言を報じた記事を載せる。

◆資料:柳沢発言を伝える各紙の第一報(抜粋)

【日経】女性は「産む機械」、すぐ言い直し謝罪・柳沢厚労相が講演で

柳沢伯夫厚生労働相は27日、島根県松江市での講演で少子化の解消策として

「産む機械、装置の数は決まっちゃった。あとは1人頭で(たくさん産むように)頑張ってもらうしかない」と述べ、

女性を“子供を産む機械”とみているかのような発言をした。厚労相はその場ですぐに「機械と言ってごめんなさい」などと謝罪。

「産む役目の人」と言い直した。(1月28日 01:01)

【産経新聞】女性は「産む機械」柳沢厚労相

柳沢伯夫厚生労働相は27日、松江市で開かれた自民県議の決起集会で、

「産む機械、装置の数は決まっているから、あとは一人頭で頑張ってもらうしかない」と女性を機械に例えて少子化問題を解説した。

柳沢氏は「これからの年金・福祉・医療の展望について」と題し約30分間講演。出生率の低下に言及し

「機械って言っちゃ申し訳ないけど」「機械って言ってごめんなさいね」との言葉を挟みながら、

「15-50歳の女性の数は決まっている。産む機械、装置の数は決まっているから、あとは一人頭で頑張ってもらうしかない」と述べた。

厚労省は昨年12月、人口推計を下方修正。この時、柳沢氏は「子供を持ちたいという若い人たちは多い。

その希望に応えられるよう、できる限りの努力をしていきたい」と話していた。(2007/01/28 03:40)

【毎日新聞】柳沢厚労相:講演で「女性は産む機械」

柳沢伯夫厚生労働相=写真=は27日、松江市で開かれた自民党県議の集会で講演した。

講演は年金・福祉・医療問題に関するもので、出席者によると、柳沢厚労相は少子化対策に言及する中で

「15から50歳の女性の数は決まっている。産む機械、装置の数は決まっているから、

機械と言うのは何だけど、あとは一人頭で頑張ってもらうしかないと思う」などと述べたという。

少子化対策にかかわる閣僚による、女性を「出産する機械」とも例える発言だけに、今後、批判を強く受けそうだ。[2007.01.28 東京朝刊]

この発言及び報道に関する私の考えは、リンク先を読んで頂きたい。


この時も今日も似たような印象を受ける。

各紙の報道をよく読むと分かるとおり、柳澤氏は「女性は産む機械」という言葉そのものは発していない。

ただ、発言全体から単語を拾って、意図的に悪い印象となるように組み立て直すと、

「女性は産む機械だ」という文言(もんごん)が発言に含まれていたように読者は感じてしまう。

こういうところが、マスコミの不見識である。この場合の「不見識」とは、騒ぎにしなくても良いことを、

恣意的に(恣意とは「悪意」とほぼ同義である)騒ぎにしてやろう、という目論見(もくろみ)のことである。



本件における「男性医師」(55)の発言においても同じように恣意的な引用が為されている可能性は十分にある。

従ってこの記事のみから医師の発言の真意を読み取ったと思いこみ、それに対して論評を加えること自体、早まった行為である。

以上が本報道に関する最も客観的、論理的で公平な所見である、と思料する。

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「キム元死刑囚 拉致家族と面会」麻生首相「よかったじゃないですか」←「よかったじゃないですか」じゃ、ないでしょ?

◆記事1:「キム元死刑囚 拉致家族と面会」(NHK 3月11日 19時41分)

大韓航空機爆破事件の実行犯、キム・ヒョンヒ元死刑囚は拉致被害者、田口八重子さんの家族と面会し、

八重子さんと拉致被害者の横田めぐみさんについて「生きていると思う」と述べ、

今後、八重子さんをはじめ拉致被害者を救出するため協力したいとする考えを示しました。

キム元死刑囚と拉致被害者、田口八重子さんの兄の飯塚繁雄さんと八重子さんの長男の飯塚耕一郎さんは、

韓国のプサンで厳重な警備態勢が敷かれる中で面会しました。キム元死刑囚は髪を短くし、

黒い上下の服装で12年ぶりに公の場に姿を現し、耕一郎さんを抱きしめたあと「似てますね、お母さんに。早く会えたらよかったのにね」

と日本語で語りかけ、涙をぬぐっていました。面会のあと、3人は共同で記者会見に臨み、

キム元死刑囚は田口八重子さんについて「私が87年1月から10月まで北朝鮮の招待所で生活をしながら聞いた話だと、

田口さんがどこかに連れて行かれたが、どこに連れて行かれたかはわからないということだった。

だから死亡したということではないようだ」と述べ、八重子さんは86年に死亡したとする北朝鮮側の発表に疑問を呈しました。

さらに、横田めぐみさんについても「韓国の人と結婚して娘を産んだという話を聞いた。

病院に入院したことがあるが、それほど深刻ではないという話も聞いた。

私は横田めぐみさんが死んだという話は信じられない」と述べました。


◆記事2:田口さん家族・金賢姫元死刑囚対面 麻生首相「飯塚さん親子の長年の思い。よかった」(3月11日(水) 19時15分 フジテレビ)

北朝鮮による拉致被害者・田口 八重子さんの家族と、金賢姫(キム・ヒョンヒ)元死刑囚(47)が11日、

韓国・釜山(プサン)で初めて対面し、その後、共同会見が行われた。

今回の対面が無事に終わったことについて、麻生首相は

「おぉ、よかったじゃないですか。飯塚さん親子の長年の思いでしたから、よかったんじゃないですかね。

韓国政府としては、いろいろあったと思いますけど、この段取りについて協力していただいたことについては、感謝しております。

(今後に関して?)この(拉致)問題に関しては、これは今まで通り、すべてをかけてやる」と話した。


◆コメント:「よかったじゃないですか」って、暢気なこと云ってんじゃないよ。

キム・ヒョンヒ元工作員(元死刑囚ってタイトル、嫌いなので、あえて元工作員と記す)が、

田口八重子さん、横田めぐみさんの生存の可能性に言及した。この発言はよく読めば分かるとおり、

キム・元工作員は、田口さん、横田さんが、

死んだとは信じられない

と、主観的判断を示しただけである。が、その意味は大きい。

これに対して、麻生首相は、
おぉ、よかったじゃないですか。

と述べているが、よかったじゃないですか、じゃないでしょ?

今後の対応について、首相は、
今まで通り、すべてをかけてやる

と、記者の質問に答えているが、今まで日本政府が拉致問題の解決のために、「全てをかけ」て取り組んできた、

と本気で信じている人は、いないのではないか。

はっきり書くが、少なくとも私の目には、日本政府は、横田めぐみさんのご両親、横田滋さん(76歳)、

横田早紀江さん(72歳又は73歳)がご高齢であるため、

お二人が亡くなるのを待っているのではないか、と思えるのである。

お二人が他界されたら、横田めぐみさん拉致問題も、うやむやのまま、闇に葬ることが出来る、

と考えているように思われる。日本政府の対応について、同じ印象を抱いている人は私だけではないと思う。

横田めぐみさんや田口八重子さんや、そのご家族は何ら責任がないのに、苛酷な運命に翻弄されている。

日本政府は、北朝鮮工作員が日本の領土に入り、日本人を拉致した、

つまり日本国の主権が侵害したことを認めている、というのに、金正日に翻弄されっぱなしで、あまりにもふがい無い。

北朝鮮が核を持っていようがいまいが、国力は日本の200分の1ぐらいで、食い物が無くて餓死者が数百万人も出ているのに、

首領様だけは、美味い物を食い過ぎてメタボで具合が悪くなるような国である。

本当に「本気でやれ」と言いたい。

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2009.03.10

「<経常収支>13年ぶり赤字、輸出の大幅減が影響 1月」←輸入が輸出を上回った、と言う意味です。「政治」の本質。

◆記事:<経常収支>13年ぶり赤字、輸出の大幅減が影響 1月(毎日新聞 - 03月09日 12:02)

財務省が9日発表した09年1月の国際収支速報によると、海外とのモノ、サービスの取引状況や投資に伴う収支を示す経常収支は

1728億円の赤字となり、96年1月以来、13年ぶりに赤字転落した。

世界的な景気悪化で輸出が大幅に落ち込んだことが原因で、赤字額は同じ統計で比較可能な85年1月以降で最大だった。

経常収支のうち、貿易収支は8444億円の赤字。3カ月連続の赤字で、赤字額は過去最大だった。

原油価格の下落により輸入が前年同月比31.7%減の4兆1266億円にとどまったものの、輸出の落ち込みはさらに大きく、

46.3%減の3兆2822億円とほぼ半減した。自動車や半導体など日本の主要な輸出品が軒並み減少したことが響いた。

サービス収支も2558億円の赤字だった。前年同月より赤字幅は拡大し、経常収支の悪化に拍車をかけた。

黒字の傾向が続いている所得収支も不況の波をかぶり、黒字額は31.5%減の9924億円に縮小した。

企業業績の悪化に伴う配当収入の減少に加え、主要国が政策金利を相次いで引き下げたため、国債などの債権利子も縮小。

円高が進み、海外で上げた収益の受取額が減少したことも響いた。

経常収支は米国向けなど輸出の伸びに支えられ、07年3月には単月で黒字額が3兆円を超えるなど堅調に推移してきた。

しかし、金融危機に端を発した世界経済の急激な悪化に伴い、昨年夏以降、減少傾向に歯止めがかからない状況が続いている。

1月は正月休みが多く、例年、輸出が減少する傾向にあるものの、財務省は「2月以降も輸出の低迷は続く」とみており、

市場でも「貿易赤字は当面続く可能性が高く、貿易収支の大幅な改善は見通しにくい」との厳しい見方が広がっている。


◆コメント:政治家が「政局」にばかり目を向けて「政治」を行っていない、ということです。

記事は昨日の記事で、本来、昨日載せるべきコメントですが、

昨日は「パッヘルベル」を特集したかったもので。悪しからず。


日本は何も資源が無い国ですから、海外から原材料や、エネルギーを輸入して、それを加工して製品にし、

海外に輸出して、製品やサービスを売って、おカネを稼いでいたのです。

しかし、今は世界中の国の景気が悪いので、輸出しても売れません(自動車メーカーなど、輸出企業は、だから、輸出量を減らしています)。



海外の需要が減ると、どうしようもなくなるから、日本経済が「外需依存型」と呼ばれて、

今回の不況で日本の今までのあり方が間違っていたのだ、という人が大勢いますが、

今までは、それでやってきたのだし、たとえ、世界の何処かの景気が悪くても、別の何処かには必ず景気の良い国があった。

ところが今は世界同時不況だから、世界の何処を探しても、モノやサービスが売れない。

リーマン・ブラザーズが破綻してから、「世界中の景気が」「同時に」「かつて経験したことの無い勢いで」悪化しているのです。

こんな状況はちょっと前まで誰も想像だにしなかったことですから、「外需依存型が良くなかったのだ」というのは「結果論」です。

外需に頼らないとすれば、日本で作ったモノを日本人が買えば、モノを作ったりサービスを提供している会社は収益が上がりますが、

日本も世界同時不況に巻き込まれているからどうしようもないのです。



この状態から脱却するためには、一つには思い切って減税をして、家計の可処分所得を増やすのと、

国が財政からおカネを出して、大きな事業を民間に発注すれば、財政赤字は一層膨らみますが、内需は喚起されます。

そう言う方針、を決めるのが政治家の仕事なのです。つまり(経済だけではありませんが)、

国の方針、「国家としての意思」を決めるのが政治の役割であり、政治家の仕事なのです。

ところが、今、国会では自民党は民主党の小沢代表の政治献金の事ばかり攻撃し、

民主党は「政治献金に関する捜査は自民党には及ばないだろう」と発言した漆間官房副長官のことをせめて反撃しています。

更に、参議院の議院運営委員会に検事総長を呼んで事情聴取することを検討している、などと息巻いています。

違法な政治献金は確かに与党議員であろうが、野党議員であろうが、党首であろうがなかろうが、許されません。

しかし、そのこと「ばかり」話しているのは、「政治」ではありません。

最近の新聞の政治欄に載っている記事は「政治ニュース」よりも、遙かに「政局ニュース」が多いです。


国民から見れば国の方針、国家の意思がちゃんと決まれば、どの政党が政権を取ろうが、

誰がどの政党の代表になろうが、どうでも良いことなのです。

問題は、政治家達が、これだけ景気が悪いことを示す経済指標が立て続けに発表され、

株式市場では株価が下がり続けているのに、そっちはほったらかして、

何とか次の選挙で自分の政党が勝ちたい、と言うことに熱中していることにあります。

政治や政治家は国民のために存在するのに、政治家が自分たちに都合の良いことばかりを考えている、という状態です。

自民党も民主党も政治の本質を思い出して欲しいと思います。

こんな事は、本来、「子どもニュース」で解説すべきことで、国会議員は当然、言われるまでもなく

心得ていなければならないことなのに、それを忘れているのが、絶望的に無能です。

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【音楽】3月9日は、パッヘルベル(1653~1706)の命日ですが。「カノン」だけでは気の毒なので他も紹介します。

◆「パッヘルベルのカノン」のパッヘルベルですが、あれだけ作曲したわけではありません。

この人は、バッハ以前の、最も優れたドイツの作曲家、オルガン奏者だそうです。

(詳細がWikipediaに載っていますから、興味のある方は調べて下さい)。

従って、当然の成り行きとして、オルガン曲を沢山のこしています。

全部集めるとすごい曲数になるので、少しだけご紹介します。

オルガン作品集1 全19曲)で全部聴けます。


なお、パッヘルベルはかの有名な「カノン」(正確には、「カノンとジーグ」)だけでは気の毒、と書きましたが、

あの曲自体は、確かに非常に心休まる良い音楽ですから、皆さんやはりお聴きになりたいだろうと。

ただ、「カノン」だけを立て続けに聴くと流石に飽きるでしょうから、他の曲の合間に色々なアレンジ(楽器、編成)で聴いていただこう、

と思います。曲数多すぎるとか、おっしゃらないで下さい。これで3時間ぐらいかかったんですから。

何も全部聴く必要はないです。気の向いたのだけ、聴いて下さって。ただ、「手間」はかけてますから、エンピツ投票は、

よろしく御願いします。


◆オルガン曲

オルガン作品集1 全19曲)の中からまず、

トッカータ ホ短調をお聴きいただきます。短いです(彼のは短いのが多いです)。






如何にもオルガン弾きらしく、オルガンを知り尽くしているような作品ではないでしょうか。

では、ここで、「カノン」1回目。ギター四重奏団による演奏。

BABY NEEDS BAROQUE(赤ちゃんのためのバロック)というCDで、

ジャケットには赤ん坊の顔の大写しが載っていて、クラシックファンとしてはちょっと抵抗があるのですが、中身の演奏は、

なかなかしっかりしているんです。ブラジリアン・ギター・カルテットというギター四重奏団の演奏で、

「パッヘルベルのカノン」。






ギターは、この曲どうかな?と思ったのですが、上手く処理しているのではないでしょうか。


さて、オルガン曲に戻って、次は、

フーガ ニ長調です。これもながくありません。オルガンの1曲目でお分かり頂いたと思いますが、

「カノン」のような、「フワフワムード」ではありません。

フーガ ニ長調







適度に動きのある、気持良い曲です。パッヘルベルのオルガン曲集は、これぐらいの演奏時間のトラックが

多いので、聴きやすいと思います。


さて、ここで、再び、「カノン」。今度は何と、ピアノとヴィヴラフォーン(鉄琴の一種)です。

ヴィヴラホーンはジャズとかクラシック以外では使われますが、これでクラシックばかり演奏している人が、

オーストラリアにいらっしゃいまして、オーストラリアのABCという放送局のサイトのオンラインショップで、

CDを売っています。Classical Vibes



これは、バッハなども弾いてます。ヴィヴラホーンといっても、ここでは曲の性格上(バロックにはあまりビブラートかけるとおかしいんです)

敢えて、ビブラートを抑えて叩いていますが、大変美しい音がします。

ヴィヴラホーンとピアノによる、「カノン」。






私はちょっと面白いな、と感じたのですが、皆さんは如何でしょう?


◆鍵盤楽器組曲第36番

パッヘルベルはオルガン以外の鍵盤楽器(ってチェンバロぐらいしか当時は無いと思いますが)のための組曲を、

何十曲も書いています。今日はそのなかから第36番、イ長調から「クーラント」。これは、このCDで聴けます。Harpsichord Suites

鍵盤組曲第36番 イ長調より、「クーラント」。






チェンバロの響きが美しく、気持が和みます。


さて、またまた、「カノン」。今度はクラリネットだけのアンサンブル、The Clarinet Ensembleの演奏。

クラリネットにはいくつか種類(調性が異なる。オクターブが異なる、派生楽器)があるので、

これらの使い分けによって、多彩な表現を可能にしています。

では、The Clarinet Ensembleによる、「カノン」。






同属楽器ですから当たり前といえば当たり前ですが実に音が良く溶け合いますね。


◆パッヘルベルの声楽曲。

パッヘルベルは歌もかなり書いてまして、私知りませんでした。ですが聴いてみたら大変美しい。

これは、パッヘルベル:アリアとデュエット集で聴けます。

最初の曲。こういう曲名、訳が書いてないとお手上げですが、聖書の一節がそのまま曲名になっていることが多いです。

分からないまま、写します。曲はアルトとテノールの二重唱です。






きれいでしょ?

これまで、オルガン曲、チェンパロ曲、歌、と聴いてみると、パッヘルベルは確かにバッハが登場するまで、

大変人気があった、というのが分かる気がします。「パッヘルベルのカノン」も名曲ですが、あれ「だけ」だと

早合点しては、少々気の毒です。


とはいうものの、また、カノン。最後は続けていきます。

まず、先ほどはクラリネットでしたが、今度はサクソフォーン四重奏団による「カノン」。

Hardi Saxophone Quartet(アルディ・サクソフォーン・クヮルテット)というアンサンブルの、

Hardi Saxophone.q Airに収録されています。

アルディ・サクソフォーン・クヮルテットの「カノン」。



◆最後は、カラヤン・ベルリン・フィルによる「パッヘルベルのカノン」で締めくくります。

色々な編成や楽器で、「パッヘルベルのカノン」を聴きましたが、誤解を恐れずに述べるならば、

それによって、やはり、弦楽器の表現力が如何に大きいか、ということをつくづく感じます。

リムスキー=コルサコフは「管弦楽法」という、オーケストレーションの古い教科書に、

管弦楽法の第一歩は弦楽器群の表現力の大きさを正しく理解するところから始まる。

と書いています。その通りだと思います。

今日の最後、「アダージョ・カラヤン」に収録されています。

カラヤン指揮、ベルリン・フィルによる、「パッヘルベルのカノン」。






お粗末様でした。10時前から作業を始めたのに、1時を過ぎてしまった。

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2009.03.09

【経済】「米失業率、8.1%に悪化=就業者数は65万1000人減」「英ロイズ、実質国有化」「邦銀 <証券化商品>損失額が微減」

◆記事1:米失業率、8.1%に悪化=就業者数は65万1000人減(3月6日22時49分配信 時事通信)

【ワシントン6日時事】米労働省が6日発表した2月の雇用統計によると、失業率は8.1%と前月から0.5ポイント悪化し、1

983年12月以来、25年2カ月ぶりの高水準に達した。非農業部門就業者数は季節調整済みで前月比65万1000人減少。

14カ月連続のマイナスを記録した。

就業者数は2008年12月、09年1月分が大幅に下方修正され、12月は68万1000人減と、減少幅は1949年10月以来最高。 

2月は、ほぼすべての主要産業で雇用は落ち込んだ。景気後退が始まった2007年12月以降の雇用減少は

14カ月間の累計で過去最大の440万人となり、このうち半分以上が過去4カ月で発生した。


◆コメント:ちょっと気味が悪くなるぐらいの米景気後退速度

アメリカの雇用統計は毎月第一金曜日の東部時間午前8時30分に発表されます。世界中が注目する指標です。

失業率と、非農業部門雇用者数(non-farm payrolls)が発表されますが、後者が特に注目されます。

農業部門の雇用者数は景気の良し悪しの影響を受けにくいけれども、それ以外はアメリカは景気が悪くなったり、

企業の業績が悪いとすぐにレイ・オフ(一時帰休)をやりますから、景気が尤も端的に反映されやすい訳です。

日経の米国指標(2)に時系列で非農業部門就業者数と、

前月比、それに失業率が載ってます。

非農業部門就業者数が前月比マイナスになり始めたのは、昨年に2月に発表された、昨年1月分の雇用統計から、です。

それからは、表を見るとわかりますが、非農業部門就業者数の前月比マイナスが段々大きくなり、3月発表の2月分から、

早くもマイナス幅が10万人を超えました。

そして10月発表の9月分でいきなり前月比マイナス30万人台に跳ね上がりました。2008年9月15日にリーマン・ブラザーズが破綻したことと

無関係ではない、と思います。

それいらい、加速度的に非農業部門就業者数は減り続け、12月発表の11月分ではついに50万人を超えて、背筋が寒くなる思いでした。

尤も、この頃には、当分(多分、何年、という単位でしょう)米国景気は回復せず、失業者が増え続けるだろうと言うことに

慣れてしまいました。今月はもしかすると、前月比マイナス100万人を超えるかも知れないなどと悪い噂を流す人がいましたが、

まだそこまではいかない。しかし、GMが潰れそうです。シティ・グループという世界最大だった銀行が政府の管理下に入りました。

世界で100万人を超える従業員を持つAIGという保険会社は政府支援を受けたのに、まだ、潰れる危険があります。

これらのいずれかが潰れたら、本当に米国の雇用統計はすごいことになり、非農業部門就業者数の減少がが前月比100万を超える可能性は、

十分にあります。


◆記事2:英ロイズ、実質国有化…住宅金融会社買収で財務悪化(3月7日22時55分配信 読売新聞)

経営難の英銀大手ロイズ・バンキンググループは7日、英政府保有の優先株が普通株に転換されると発表した。

政府の出資比率は65%に上昇し、実質国有化される。今後77%まで高まる可能性がある。

さらに、返済が滞っている貸し出しなど約2600億ポンド(約36兆円)の不良資産について、

将来生じる損失の一部を負担してくれるよう政府に申請した。

具体的には、ロイズは250億ポンド(約3兆4500億円)の損失までは自分で処理する。

それを上回る損失については9割を政府が肩代わりする。

実質国有化されたロイヤルバンク・オブ・スコットランドも、3250億ポンドの資産の損失肩代わりを申請し、受理されている。

ロイズは、経営危機に陥った住宅金融最大手HBOSを救済・買収したことで、財務内容が悪化していた。


◆コメント:イギリスもものすごくヤバいですね。

アメリカと同じように不動産価格が下落し続けているイギリスでは、銀行の不良債権が増え続けています。

既に、ロイヤル・バンク・オブ・スコットランド(RBS)が実質国有化されているのですが、

英国有数の大銀行ですから、それだけでもショックでしたけど、ロイズもイギリスで5番目ぐらいの大銀行ですから、

地方銀行見たいのならまだしも、日本で言ったらメガバンクに相当するような銀行が次々と国有化されざるを得ない、

という事実に戦慄を覚えます。イギリスの新聞を読むとこうときかならず、

「Taxpayer(納税者)が納めたカネが潰れそうな銀行の救済に使われるそうだ」

という書き方をする。それだけ、納税者の目が厳しいけれど、ロイズやRBSが潰れたら、そこに投資している世界中の投資家が、

大損失を被るし、世界の金融システムが混乱することは目に見えているので救済しないわけにはいかない。

イギリスなんて、本当に「自己責任」の国なんですけど、それでも論理、市場原理に任せておいたらどうしようもない、というのが、

今、世界中共通に起きていることなのです。


◆記事3:<証券化商品>損失額が微減 大手行中心に損失処理進み(3月6日20時54分配信 毎日新聞)

金融庁は6日、銀行や信用金庫など国内669の金融機関が計上した 昨年12月末時点の証券化商品にかかわる損失額(評価損も含む)が

9月末比微減の3兆2380億円だったと発表した。売却や減損処理による損失額は同比23.0%増の2兆1670億円。

大手行を中心に損失処理を進めたため。(注;色太文字は引用者による)


◆コメント:ちょっと分かり難いですね。損失処理したので、処理額は多かったけど、そのおかげで含み損は減った、ということです。

毎日新聞の記事を読むと、一瞬「???」となりませんか。

昨年12月末時点の証券化商品にかかわる損失額(評価損も含む)が9月末比微減・・・

と書いてあるのに、次のセンテンスでは、
売却や減損処理による損失額は同比23.0%増

と書いてあって、邦銀は損してるのか、損が減ったのか、どちらなの?という印象になります。

これは、含み損を抱えていたサブプライムローン関連商品などを、もう、どこまで下がるか分からないから、売ってしまおう、

ということで、実際にある程度売ってしまったわけです。そうすると、簿価(買ったときの価格)より、これらサブプライムローン関連商品は、

殆ど全て値下がりしていますから、その差額が実損として計上されるわけです。それが「売却や減損処理におる損失額が増えた」ということです。

しかし、その結果、「ケチのついた」サブプライムローン関連商品(を証券化したもの)の保有額は減ったので、評価損(買ったときの価格と今の価格(時価)の差)は

減っている、と、こういうことです。評価損はもうすぐ3月末で本決算ですから、決算書に「有価証券評価損」として計上しなければならないでしょうが、

少しでも決算前にそれを減らしたかったということで、3メガバンク中心に、処理したのでしょう。しかし、米国や英国に比べると、

売却損や評価損が出ても、メガバンクで資本注入が必要と思われるところはありませんから、相対的にマシです。

ただ、3月末の株価の終値で、保有株やその他有価証券の評価損が決まりますから、まだ、完全に安心は出来ない。

昨年、リーマン・ブラザーズ破綻以降の株価の急落を見ているといつ、また、大暴落が起きるか分かりませんから。

私の個人的な勘(根拠はないです。ただの勘です)では、邦銀は、とりあえず、今度の決算は大丈夫だと思いますが。

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2009.03.08

安永さん夫妻は、今までにも、全国の重度障害者施設などで演奏しているのですが、感動的なエピソード。

◆同じ話題があまりにも多い、と思われるでしょうが、書かずにいられません。


ここ一ヶ月、安永さん、安永さんと何度も同じような記事を書いていることは自覚しています。

今日は、先日安永徹・市野あゆみ夫妻のCD、「ベスト・ライヴ・コンサート」を紹介しようと思ったのです。

これは今まで、安永徹さんと夫人の市野あゆみさんが出したCDの「ベスト・アルバム」なので、

「デュオ・コンサート」と曲目が一部重複しています。

実は、まだ新しいCDを聞いていないのですが、柳田邦男さん(ジャーナリスト。クラシックに造詣が深い)

のライナーノーツを読んだ段階で感動してしまいました。

それを是非、ご紹介したい、と思いました(CDの内容については、また別に書きます)。


◆安永さん夫妻が、重度障害者施設コンサートなどで演奏したときの、感動的なエピソード。

安永徹さん夫妻は今まで、ベルリン・フィル、コンマスの激務の合間を縫って一時帰国して日本でリサイタルを開いていました。

それは知っていましたが、普通のリサイタルだけではないのです。

夫妻は、全国の重度障害者施設、病院、少年院に収容されている少年を招いたコンサートなどでも演奏します。


「ベスト・ライヴ・コンサート」のライナーノーツに柳田さん書いているエピソード。

1999年安永夫妻は、函館の重度心身障害児施設の講堂で演奏しました。

聴衆は約80名の重い障害を持った子どもです。半数の子供は車椅子に座っていることすら耐えられないので、

マットに寝そべり、半数の子供は車椅子で聴きました。

安永徹と市野あゆみさんが中心となり、20台半ばの若手演奏家(ピアノ、ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロ)も加わって、

子どもたちに音楽を届けよう、というコンサートでした。



コンサートが始める前、子ども達は身体を動かしたり大きな声を出したりして落ちつきがありません。

身体の一部が不随意運動を起こしてしまったり、叫び声をあげたりするのは重度心身障害児の場合、避けられないことです。

障害児の親や施設の職員たちは、知的発達の遅れた子どもたちはクラシック音楽の室内楽などというものを楽しめるだろうか。

演奏を聴くことに耐えられず、騒ぐだけで終わってしまうのではないか、という危惧を抱いていました。



 これに対して、安永さんや市野さんは違う考えを持っていました。

ベルリン・ザルツブルクであれ、東京・大阪・地方都市であれ、音楽ホールでのコンサートでは、

全力を尽くして最善の演奏をして音楽の真髄を聴衆に届けようとする。

その音楽への姿勢を、施設訪問のコンサートであっても崩さないようにしよう。

音楽は論理的な思考を求める言葉によるコミュニケーションとは違う。

音楽とは演奏家の魂(さらにその源泉としての作曲家の魂)と聴く者の魂の共振・共鳴という全人類的なコミュニケーションなのだから、

知的発達に関係なく届けられるものがあるはずだ。

そういう音楽観と演奏思想を持つ二人は、施設での演奏であっても、水準を落とすような演奏は絶対にしないのです。

一級ホールでのコンサートと違う点と言えば、ソナタは一つの楽章に絞って、

全体時間を40分程度にすることと、普段着のスタイルで演奏することぐらいです。

曲目はドヴォルザークの弦楽四重奏曲「アメリカ」第1楽章から。シューマンのピアノとヴィオラのための小品「おとぎの絵本」、

弦楽四重奏曲第1番イ短調(第3楽章)へとすすみ、同じシューマンのピアノ五重奏曲変ホ長調(終楽章)で最高潮となりました。

これは、普通のコンサートと何ら代わりの無い、純然たるクラシック。聴衆が障害者だからといって、敢えて軽い音楽を選んだりしない。

このあたりが、如何にも安永さん、市野さんです。


柳田さん(このコンサートを手伝うため、「裏方」として同行していました)が子ども達の様子を見ると、

曲が進むにつれて散漫になるどころか、目がやさしそうにうっとりとなる子、リズムに乗って身体を心地よさそうにゆする子、

みんなが演奏に集中しています。 ピアノ五重奏曲の終楽章が情熱的なリズムをもって進行していくと、

もう子どもたちは完全にその曲の世界に魅せられ取り込まれた表情になっていました。

柳田さんの脳裏に

ああ、ここに音楽がある。

という独り言が浮かびました。



後日、養護学校の施設の音楽担当の先生から、コンサートの手伝いをしていた、柳田さんに手紙が届きました。

そこには、こう書かれていました。
誰に強制されたわけでもなく、真剣な表情で無心に聴き入っている姿。演奏家の渾身の演奏を身体全体で受けとめ、その世界に入っている・・・というか、

虹の橋のような、幅の広い、きれいで柔らかいものが生徒たちにたなびいて、生徒がその上に気持ち良く座って一緒に揺れ動いているような気がしました。

とても不思議な光景、生徒たちの呼吸がとても深くなり、表情も優しく穏やかで、でもとても真剣でした。

演奏が終わるころには、どの子も満足の表情になっていて、それを見ている私の方が胸が苦しくなり、子どもたちに対して畏敬の念すら覚えました

柳田邦男さんは、その風景が忘れらないそうです。そうだろう、と思います。



また、少年院に収容されている少年を、安永さんたちの「普通の」コンサートに(全員ではありませんが)招待したことがあります。

少年院に収容されるぐらいですから、過去にあやまちをおかしている子ども達ですが、彼らが後日送ってきた手紙は、

どう考えても心の底からの本心だと思います。

A君。
僕は、ピアノ、バイオリン、ヴィオラ、チェロ、などの楽器や演奏を見たのは初めてでした。

演奏を聴いていると、気分もとても落ちつき、少年院生活も忘れ、気付けば目を奪われるぐらいのものがあって、

本当に楽しく過ごさせて頂きました。

僕たちは、周りの人から見れば非行少年という目でしか見られないと思います。でも、今回、そう言うことを気にせず、

温かく迎えてくれたことが、本当に嬉しく思います。これを励みに社会に帰ってからも、必ず期待にこたえられるように努力していきます。

B君。
僕は今までこういう演奏を間近で聴いたことがなく、今も感動しています。そうした美しい演奏は僕の更正の支えとなるものでした。

僕は今まで数々のあやまちを犯してきましたが、今回は有意義な時間を過ごさせて頂き、自分が生まれ変わったような気がします。

柳田さんは、
こうした感想を裏返して考えると、彼らが如何に幼い頃から「美しいもの」に触れる機会に恵まれなかったか、

如何に、温かい人の愛に包まれる経験もしていなかったか、という悲惨な家庭環境に思いが至る。

そんな生い立ちの少年たちの心にも、音楽というものは美しいものへの素直な感動と大事な「気づき」を与えることができるのだ。

と書いておられます。正に同感です。


◆色々考えました。

冒頭に書きましたが、安永さんの話がここ一ヶ月、異常なほど多いと思われるでしょう。それは分かっています。

どうして、こうなったか。

最初は、単に、ベルリン・フィルから日本人のコンマス、安永さんがいなくなる、ということに対するショックでしたが、

それがきっかけとなって安永徹さんのベルリン・フィルでの映像、ソロ(又は夫人とのデュオ)を聞いたり、

対談集をやインタビューを読んだりしていると、感動の連続なのです。

これは安永さんを盲目的に崇拝するというような(そんなことをされたら、安永さんが迷惑でしょう)次元ではではありません。

一人の音楽家の人生における重大な決定と、それに対する私の思いを通して、例えば「音楽とは何か」を考えました。


以下に引用する指揮者の故・カール・ベーム氏が、晩年、音楽ジャーナリスト真鍋圭子氏のインタビュー(「音楽の友1975年2月号に収録)

で語った言葉は、この日記・ブログで過去何度も載せましたが、今一度書きます。

人々にずっと長い時間影響を及ぼす何かを与えるということ、これが芸術の使命だと私は思います。

人間の存在をより美しく、明るく照らし出すことが芸術家の使命です。

この目的を少しでも果たしたと感じることができるなら、80年の生涯を振り返った時、大変満足に思います。

当時中学三年生だった私は非常に感動を受けました。子どもの頃の感動は、忘れません。

何しろそれから34年経った今でも覚えているぐらいですから。

安永さんの演奏を聴き、安永さん自身の言葉を読み、安永さんのコンサートにまつわる柳田さんのエピソードを読むと、

この、カール・ベームの言葉は、やはり核心を突いているように思えるのです。

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2009.03.07

「都市一つ壊滅したかも」小惑星あわや激突…豪学者が観測←NEO(Near Earth Object)、地球近傍天体という奴ですね。

◆記事:「都市一つ壊滅したかも」小惑星あわや激突…豪学者が観測(3月6日12時4分配信 読売新聞)

3日未明、直径30~50メートルの小惑星が地球の近くをかすめていたことが、

オーストラリア国立大学の天文学者、ロバート・マクノート博士の観測で分かった。

最接近時には地球からわずか約6万キロの距離で、博士は「衝突していれば1都市が壊滅するところだった」としている。

地元メディアによると、同博士は2月27日、200万キロ以上離れた宇宙空間に時速3万1000キロもの速度で

地球に向かって来る未知の天体を発見し、軌道を計算したところ、太陽の周りを1年半かけて公転する小惑星だった。

この小惑星は3日午前0時40分(日本時間2日午後10時40分)に地球に最も近づき、

その距離は、月との距離(約38万キロ)の6分の1弱に当たる約6万キロだった。

この小惑星の大きさは、1908年にロシア・シベリアに落ち、2000平方キロの森を焼き尽くしたものに匹敵したという。

地球への再接近は100年以上先になる見込み。


◆コメント:ものすごく久しぶりに天文について書きます。

書きます、といっても、私は天体観測を趣味にするほどじゃないのですが、以前はたまに、

「天文記事」を書いていたのです。


それはさておき、このように、地球にニアミスする可能性がある小惑星の類を、
地球近傍天体(Near Earth Object。略してNEO)と言います。

以前、書いたことがあります。

2004年03月16日(火) 「太陽系最遠の天体発見 地球から130億キロ」←地球に大接近する可能性がある天体も沢山あるのです。

正確には、将来、地球に接近するであろう軌道を通っている天体、

つまり地球に衝突するかも知れない小天体です。NASAはNEO専門のサイトを持っています。

Near-Earth Object Programです。

今回、「あわや激突」と新聞は書いていますが、過去においては、もっときわどいのがあって、

2004年3月19日(日本時間)には、今回と同じぐらい、直径約30メートルの天体が地球から4万3000kmの所を通過しました。

自分で忘れていましたが、記事にしていました(当時はブログはなくて、エンピツだけですが)。

2004年03月23日(火) 「小惑星が地球にニアミス」かなり、危なかったですよ。

同じ2004年3月末には、何と上空6,500Kmを「かすめ」たものもありました。尤もこれは直径10メートルぐらいだから、

衝突というか、大気圏に突入したら燃え尽きてしまっただろうと言われています。


2004年9月には、直径5kmのトータチスという小惑星が、地球から155万㎞まで近づきました。

今回の6万㎞より遙かに遠いですが、直径5kmという大きさでは、過去100年で地球に再接近した天体でした。

2004年09月27日(月) 「直径5キロの小惑星接近 29日、155万キロまで」 この大きさでは、過去100年で地球に最接近する天体。


◆小惑星の全てが危ないわけではないのです。

太陽系には、ご承知の通り水星、金星、地球、火星、木星、土星、天王星、海王星、がずば抜けて大きい星ですが、

それ以外に、小惑星が主に火星と木星の間にゴマンとあるのです。

それで、天文学者がそれにいちいち小惑星番号というのを、付けるのですが、番号が付いているのだけで

昨年末の時点で202,885個もあるのですが、これ以外にも未発見のが数十万個ある、と言われてます。

ただ、小惑星も太陽の周りを周回しているのですが、軌道が地球のそれと交差ないし、接近しなければ、別に問題はないのですが、

軌道が分かっていて、地球の軌道に極めて接近するか、交差して衝突する危険があるものを、地球近傍天体(Near Earth Object。略してNEO)と言う訳です。

NASAにはNEOに関する専門のサイトがあります。

Near-Earth Object Programです。このサイトには将来、地球に接近し、

更に衝突の危険があることが判明している、小惑星のデータが載っています。

と言ってもですね。心配性の方もあまり心配しなくてよさそうですね。

現在、一番「ヤバい」のは小惑星番号29075(1950 DA)と命名されている小惑星ですが、

「ヤバい」といっても、

2880年3月16日に地球に衝突する可能性がある

という、気の長い話です。直径が1km以上もあるので、まともにドカンとぶつかったら、

地球上の生物は全滅するでしょうが、何しろ870年後の事ですし、衝突する確率は0.3パーセントですから、

まあ、どうでもいいようなもんですね。


◆Near-Earth Object Programのサイトは興味深いので、一度ご覧になることをおすすめします。

ということで、「人類最後の日」が近づいているわけではないのですが、

NASAのNear-Earth Object Programは英語のサイトですが、実際にNEOがどういう軌道を通るかのシミュレーションを

ウェブ上で見ることが出来て、ちょっと面白いです。

CLOSE APPROACHESを見ると、今後地球に近づく小天体が網羅されていて、

それぞれがどういう軌道をとおるか、Javaを使ったページで軌道を見ることが出来ます(当然Javaが使えるようにしておかないと、見られません)。

例えば一番最近の2009 DD45を見ると、現在の位置が表示されます。

<<をクリックして、少し過去に溯って(一ヶ月ぐらい)、||をクリックして、止めます。そして、>>をクリックすると一日1秒で「早送り」で、

天体の軌道上の動きを見ることができます。Zoomボタンで拡大したり、右側や下のスクロールバーを操作して見やすい角度に調整します。

再接近した3月2日には、もう、殆ど地球と重なっているように見えます。こういうのが色々あります。

最近発見された珍しいのは、2009 BDという小惑星で、なんと、地球と殆ど同じ軌道を周回している小惑星なんです。

>>をクリックして、動かしてみて下さい。地球と重なっているようですが、実際には距離が結構あります。

また、公転周期(太陽の周りを一周するのにかかる時間)も地球より、4日遅れ。だから、ドカンとなることはまず無いです。

人間にとっては、大変観察しやすい、小惑星ということになります。今年の1月27日(だったと思います)に発見されました。

非常に低い確率の偶然ではないでしょうか。

最初、このサイトの使い方、一瞬とまどうかも知れませんが、理数系が大の苦手の私でも何とかなりましたから、

あれこれ、いじってみると面白いのではないかと思いまして。おすすめです。

それでは、良い週末をお過ごし下さい。

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2009.03.06

「安永徹:ベルリン・フィル退団 北海道に拠点、デュオ中心の活動へ」←インタビュー。3月4日毎日新聞/安永さんコンマスの「運命」

◆記事(インタビュー):安永徹:ベルリン・フィル退団 北海道に拠点、デュオ中心の活動へ(2009年3月4日 毎日新聞夕刊)

◇若い人と室内楽をもっと 演奏増え、何ができるかわくわくする

 ベルリン・フィルの弦セクションを30年にわたってまとめあげてきたコンサートマスターの安永徹が3月をもって退団する。

今後はピアニストの市野あゆみとのデュオを活動の中心にし、拠点も北海道に移すという。安永と市野に思いを聞いた。【梅津時比古】

 ◇市野あゆみ、学生の同時指導にも力

 昨年末、来日公演を行ったラトル指揮ベルリン・フィルのブラームスでは、従来以上に弦が安永の品性の高い美音に染まっていた。

安永は「ロマン的な解釈のラトルのブラームスで、バイオリンの音もロマン的にすると(表現全体が)大時代的になってしまう。

ラトルも『どういう弾き方があるか?』と聞いてくるので、『弓先だけでこういうふうな感じで』とか実際に弾いてみせると、皆すぐ分かる。

そういう機会が増えたことと、僕がやめることを分かって皆が結束してくれたのでしょう」と説明する。

 それは、ベルリン・フィルが安永をいかに必要としているかを示すものだ。57歳での退団は驚きを呼んだ。

 「定年の65歳までいたら、その後にエネルギーが残らない。20年ぐらい前から市野と2人でデュオの演奏をしていて、

2人を中心に若い人と室内楽をすることもある。そういうとき自分が充実しているのを感じる」

 「コンサートマスターをしていると、次(の公演プログラム)の準備に時間がかかり、公演が重なると自分の時間がなくなってしまう。

デュオや室内楽のことを考えると、技術的にも基本的なことからやり直さないと間に合わない

これから年をとる一方だし、どちらかにしぼらないと、と退団を決めました」

 約30年の在籍で得たものは?

 「偉大な芸術家、たとえばピアニストではアラウ、ルプーらと間近で共演できたことが大きい。

指揮者ではやはりクライバー。リハーサルでも楽団員全員が静かにクライバーの言を聴く。

他の指揮者のときなど、けっこう皆、雑談してます。クライバーは、自分はこういうイメージを持っていると、

ちょっと言葉で言って、それを指揮棒でやる。その棒がなるほどと思うほど、的確なんです。あそこまで、棒で表情を表せた人はいない」

 今後の活動の選択肢は多いだろう。

「実は決めてはいないのです。帰国して、まず体を休めてから。市野と2人でやってきたことを中心にするのは確かですが」

と安永。その言葉を受けて、市野が教育活動のイメージを示してくれた。

「10年ほど前から2人で、バイオリンとピアノの学生への同時レッスンを始めました。

ピアノの学生は友達とちょっと合わせるぐらいでは、弦楽器がどういう楽器か分からない。

弦楽器の先生もピアノの学生には、やはりバランスのことぐらいしか教えられない」

「技術的なことに関しても同時にレッスンすると分かりやすい。ピアノの学生がピアノの先生から指導されていることを

バイオリンの学生も聞いて、ピアノにとってはどういうことが難しいのか、バイオリンの学生が知る。その反対も。

そういう機会を通して、今までとは違う視点で、音楽や演奏を考えてみるきっかけになれば」

彼ら自身の演奏活動も当然増えるだろう。

安永は「自分たちで何かをつくっていきたい、という思いが強くなっています。

今後、演奏は国内を中心に。デュオでまだやっていない曲もあるし、これからどういうことができるか、わくわくしています」。

最近はオーケストラの弾き振り(バイオリンと指揮)も始めた。

「指揮者が許可する範囲で音楽をするのではなく、皆でこうしたいな、と話し合って音楽ができればと思ったので。

そういう共演関係は続けたいと思いますが、指揮者になるつもりはありません」

 住むのは北海道。市野は

「周りに何もないので防音もしなくていいし、夜中の2時に窓をあけてピアノを弾いていられる。すると夏は眠っていた小鳥が鳴きだすんです」

と楽しそうだ。(注:色文字、太文字は引用者による。)


◆コメント:「わくわくする」「楽しそうだ」の文字を見て安心しました。

インタビューをしている、梅津時比古(うめづ・ときひこ)氏は毎日新聞文化部の音楽専門記者を経て今は、音楽専門の編集委員。

多分、日本の新聞記者の中で一番クラシックに造詣が深く、正しく音楽や、演奏の価値を評価出来る人だと思います。


安永さん、ベルリン・フィル退団の報を聞いて、最初に記事を書いたのは奇しくもちょうど一ヶ月前でした。

2009年02月04日(水)  「ベルリンフィルコンサートマスター 安永さんが退団へ」←ものすごいショックですが、安永さん、長い間お疲れ様でした。ココログ)。

そのとき、ここには、書きませんでしたが、mixi日記にも色々思うことを書いたのです。

それに対して、「安永さんは『辞めるのは個人的な理由』と言っているが、体調が悪いのだろうか?」というコメントを頂きました。

私はそうではない、と思い、次のとおり、レスを書きました。

ベルリン・フィルの定年は65歳で、まだ安永さんは8年もあるのにお辞めになったのは、

ご本人にうかがったわけではないので想像するしかありませんが、

ベルリン・フィルのコンサート・マスターともなれば、ヴァイオリニストとして「超」が付くぐらいの一流で、

本来ならばソリストになってもいいような方な訳です。

安永さんは、「オーケストラは十分に経験したから、そろそろ、ソロ活動をしたい」とお考えになったかも知れず、

それには65歳の定年からでは少し遅い、ということではないか、と思います。

或いは、ご自分が30年以上もドイツで音楽家として身につけたものを、日本の若者に伝えたい、とお考えなのかも知れません

(繰り返しますが、これはあくまでも私個人の「想像」です。これらが最も一般的に想像出来る、「個人的な理由」だ、ということです)。

冒頭のインタビューをご覧になるとお分かり頂けると思いますが、私の想像はほぼ当たっていました。

非常に安心しました。

つまり、ベルリン・フィルのコンサート・マスターは、我々の想像を絶する激務なので、もしかすると

「精も根も尽き果て」たのかも知れない、という、一抹の不安を抱いていたのですが、そうではなかった。

やはり、オーケストラで弾くということは、それはベルリン・フィルで、「超」がつく一流ですが、

要するに、「棒(指揮者)の音楽」ですから、必ずしも、自分の好きなようには弾けない。

それに、自分だけではなく、オーケストラ全体に気を配るために、

指揮者と同じかそれ以上、勉強していないと務まらない。

そろそろ、自分の弾きたい音楽を演りたい、ということだと思います。

安永さんの
何ができるかわくわくする

という言葉と、夫人のピアニスト・市野あゆみさんの言葉に続く記事の最後の言葉、
楽しそうだ。

を読み、ホッとしました。

これで、私もベルリン・フィルを安永さんがお辞めになったことを引きずるのではなくて、今後安永さんのソロや室内楽を聴けるのだ、

と嬉しい気持ちに切り替えようと思います。

それにしても、インタビュー記事で太文字で強調した部分、
デュオや室内楽のことを考えると、技術的にも基本的なことからやり直さないと間に合わない

確かに、ピアノとのデュオや室内楽では、オーケストラと違って、安永さんの音が裸で聞こえますから、

一層厳密な技術や、微妙な表現が必要となる。それは、理屈ではわかるのですが、

天下のベルリン・フィルのコンマスを25年も務めた方が、「基本的なことからやり直さないと」

と、おっしゃるのですから、全く頭が下がります。一層安永さんへの尊敬の念を新たにしました。


◆とはいっても、ベルリン・フィル時代の安永さんの熱演もご覧頂きたい。

今後の安永さんの日本での活躍は、大変楽しみですが、だからといって、ベルリン・フィル時代の活躍を忘れなければならない理由はない。

このところ、YouTubeで、安永さんがコンマスを務めている(乗り番のときの)ベルリン・フィルを毎日見つけています。

今日は、クラウディオ・アバド=ベルリン・フィルがローマに演奏旅行に行き、ベートーベン交響曲全曲チクルス(連続演奏会)を

演った時の一日、(時期は不明)、交響曲第5番ハ短調作品67「運命」全曲をご覧頂きましょう。



第一楽章です。

Beethoven - Symphony n.5 [1/4] - Abbado (Berliner Phil) Rome



第二楽章です。

Beethoven - Symphony n.5 [2/4] - Abbado (Berliner Phil) Rome



第三楽章全部とフィナーレの最初の約2分。

Beethoven - Symphony n.5 [3/4] - Abbado (Berliner Phil) Rome



フィナーレ冒頭リピートするところから最後まで。安永さん熱演です(勿論全員熱演ですが)。ブラボーと拍手の嵐。

Beethoven - Symphony n.5 [4/4] - Abbado (Berliner Phil) Rome



オーケストラのプレイヤーは、勿論、指揮者の棒を見ていますが、細かい所は安永さんを見て合わせている。

安永さんの動きが大きくなるのは、一種の「合図」を皆に分かるように示しているときだと考えていいでしょう(全部が全部ではありませんけど)。

まだまだ、ありますから、順次ご紹介したいと思います。

皆さんはさほど関心が無いかも知れないけれども、私は、あるんです。

それでは、今日はこの辺で。

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2009.03.05

「西松建設裏金事件」←今は政局じゃなくて、経済が緊急事態なんだよ。国会議員は仕事をしろ。

◆記事:西松建設のダミー2団体、与野党の国会議員18人にも献金(3月4日21時23分配信 読売新聞)

西松建設はダミーの政治団体「新政治問題研究会」と「未来産業研究会」を使って、両団体が解散した2006年までの3年間に、

小沢代表以外にも、与野党の国会議員18人や自民党の派閥などの政治団体に対して、総額約6100万円を支出していた。

3年間の献金額は、尾身幸次・元財務相(自民)の資金管理団体に計400万円、藤井孝男・元運輸相(同)の

資金管理団体と政党支部にも計400万円が支出されるなどしていた。

政治献金のほか、パーティー券の購入もあった。最も多かったのは自民党二階派の政治団体「新しい波」(約830万円分)で、

加納時男・参院議員の資金管理団体(200万円分)が続いた。


◆国策捜査と司法権の独立

昨日から、西松建設裏金事件でスッタモンダの大騒ぎである。小沢一郎の第1秘書が捕まったと。

小沢は開きなおって違法性は無い、というが、額面通り受け取る者はいない。

違法行為は違法行為だ。

しかし、本来、民主党から言うべき事ではないと思うが、

西松建設が与党議員にも献金していたことは既に分かっている。

分かっているのに、小沢一郎の秘書やら、小沢の地元の事務所だけが東京地検特捜部の捜査を受ける。

小沢が一番、多額の献金を受け取っていたからだろう、と新聞は書くが、

西松建設の政治献金の違法性はその金額の多寡に無関係に完全に同一である。

したがって、小沢の肩を持つわけではないが、小沢の秘書を逮捕するなら、

同時に与党で、献金を受け取った議員秘書も同様に検挙されるべきで、

それをしないのは、明らかに「法の下の平等に反している。


これは、国策捜査だろう、と誰もが思う。それが、分からないほど国民はバカではない。

「国策捜査」とは何かをしらないひとは、ネットで検索すればすぐにWikipediaか何かをヒットする

だろうし、もっと詳しく、生々しい実態を知りたければ、

「国家の罠―外務省のラスプーチンと呼ばれて」(佐藤優 著)という本を読めば、よく分かる。

日本では三権分立は建て前であり、司法権は残念ながら独立しておらず、

政治家に「あいつを捕まえろ」と命じられれば、その通りにする。日本は実際は二権分立である。

憲法上も、裁判官は行政府が任命することになっている。これでは司法の独立もへったくれもない。

貴方も私も国にあまり逆らうと、国策捜査で捕まってしまう。

この国は、その程度なのである。北朝鮮と大差ない。


◆今日は、株価がバブル後安値を一時下回ったのに、国会議員もメディアも、眼中にない。

シティ・グループもAIGもまだ、破綻の危険があるし、さらに米国に金融危機は長引きそうである。

昨夜(3月3日)の米株式相場は続落した。5日間続落である。

それを受けて東京市場でも一時バブル後最安値を更新した。

緊迫した市況だったのである(東証大引けは、少し戻したが)。

ところが、国会もメディアもそんなことは全く眼中に無い、と言っていいほどで、

西松建設裏金事件で、民主党が受けた打撃がどうのこうの、という話ばかりしていた。

物事の軽重をわきまえなさいよ。今日、株価を気にしていた、政治家や役人はいないだろう。

民主党は真っ青になり、つい数日前まで、次の選挙の勝利、間違い無し。だったのに、突然、

青天の霹靂で、地に足が付いていない。選挙選挙と政局ばかり気にしている姿を見て、

私は与党も野党も結局国民の生活など、どうでも良く(国会議員の歳費=給料は景気が悪くても、減らない)、

次の選挙で、自分がまた当選して、国会議員として美味しい思い出来るかどうかを考えていることが改めて、よく分かった。

西松建設より、早く経済対策を何とかしろ、自民党が小沢を失脚させるために、

司法に「国策捜査」を命じたのだろうが、そんなことをしている暇があるのなら、仕事をしろ。

景気・株価を何とかしろ。自分たちで思いつかないなら、専門家の意見を聞け。

お前らの給料(歳費)は我々の納めた税金で賄われている。

主権者は国民だが、国会議員や中央官庁の私欲を、至上課題としているから、

世の中一向に状況が変わらない。

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2009.03.04

「免疫抑えるがん細胞遺伝子=阻害薬で転移防止期待-慶大」←何だか小さい扱いだけど、すごい発見じゃないの?

記事:免疫抑えるがん細胞遺伝子=阻害薬で転移防止期待-慶大(3月3日2時14分配信 時事通信)

がん細胞が周囲の組織に広がったり、転移したりする際、免疫反応を抑えていることを

慶応大医学部先端医科学研究所の河上裕教授らが遺伝子レベルで解明し、

米医学誌キャンサー・セル電子版に3日発表した。がん細胞で働く遺伝子「Snail」を妨げる物質を見つければ、

浸潤や転移を防げる可能性があり、河上教授らは新薬開発を目指す。

がん細胞が浸潤、転移する際には、受精卵(胚=はい)が成長する過程で生じる「上皮(じょうひ)間葉(かんよう)転換」

と呼ばれる現象が起きることが、近年判明。河上教授らは、この現象で重要な役割を果たすSnail遺伝子をヒトやマウスのがん細胞株に導入し、

さまざまな免疫細胞と一緒に培養したり、マウスへ移植したりした。

その結果、同遺伝子の働き具合に応じて、周囲の免疫細胞の働きが抑えられることが分かった。


◆【為参考】Cancer Cell(電子版)に発表された論文の要旨(英文)

Cancer Cell電子版

http://www.cell.com/cancer-cell/

Volume 15 Issue 3 : March 3, 2009

Cancer Metastasis Is Accelerated through Immunosuppression during Snail-Induced EMT of Cancer Cells

(abstract)

Chie Kudo-Saito1,,,Hiromi Shirako,Tadashi Takeuchi and Yutaka Kawakami,,

Division of Cellular Signaling, Institute for Advanced Medical Research, Keio University School of Medicine, Tokyo 160-8582, Japan

Summary

Epithelial-mesenchymal transition (EMT) is a key step toward cancer metastasis, and Snail is a major transcription factor governing EMT.

Here, we demonstrate that Snail-induced EMT accelerates cancer metastasis through not only enhanced invasion but also induction of immunosuppression.

Murine and human melanoma cells with typical EMT features after snail transduction induced regulatory Tcells and impaired dendritic cells invitro

and invivo partly through TSP1 production.

Although Snail+ melanoma did not respond to immunotherapy, intratumoral injection with snail-specific siRNA or anti-TSP1 monoclonal antibody

significantly inhibited tumor growth and metastasis following increase of tumor-specific tumor-infiltrating lymphocytes and systemic immune responses.

These results suggest that inhibition of Snail-induced EMT could simultaneously suppress both tumor metastasis and immunosuppression in cancer patients.


◆コメント:本当はこういう記事は医学生とか医師が素人向けにブログ(でも何でも良いけど)解説してくれると良いんですが。

時事通信の記事に

「米医学誌キャンサー・セル電子版に3日発表した」

と書いてあるので、Googleで"cancer cell"を検索したら一発で見つかった。

これが、経済記事でフィナンシャル・タイムズかウォール・ストリート・ジャーナルだったら、訳すところだが、

流石に高度に専門的な医学的な研究のサマリー(要約)なので素人の手に負えない。英辞郎で、テクニカル・タームの日本語訳は分かる。

例えば、冒頭の"Epithelial-mesenchymal transition (EMT)"は、
上皮間葉移行{じょうひ かんよう いこう}◆【略】EMT

という日本語になることは分かる。しかし、「上皮間葉移行とは何か」が私には分からない。

英語を日本語にしても、ある「分からないこと」が「別の分からないこと」に形を変えただけである。

「上皮間葉移行とは」をGoogleで検索すると、約15,400件もヒットするが、殆どが専門家が専門家の為に書いた文章で、

素人が読んでも分からない。

だから、米国医学誌"Cancer Cell"(「ガン細胞」という意味ですな。それぐらいは分かる)を、

私が訳すことは出来ない。日本語で知識の無いことを英語で読んで判ったら奇跡である。


◆素人考えだが、ガンの転移の仕組みが分かったというのは、大発見なのではないのだろうか。

私はガン患者ではないが、身内(女房、子供ではない)の者が、12年前、乳ガンのステージ3で、

オペを受けたが既にリンパにも転移しており、5年生存率40パーセントだと言われた。


それまでにも、親戚や知人がガンで死んでいたから、これは引導を渡されたのだ、と覚悟を決めた。

が、人間の身体は不思議なもので、12年経った今も生きている。抗ガン剤との相性が余程良かったのであろう。

しかし、まだ、安心できない。ガン患者は、一応危険な時期を過ぎて生き残っても、定期的に検査を受ける。

いつ、「新しい転移が見つかりました」という、あの目の前が真っ暗になるような宣告を聞くことになっても、

不思議はない。ガンという病気は、最初の治療に成功しても、いつ「転移がみつかりました」と言われるか

全く分からない。患者はその恐怖と闘いながら、生きている。残酷な病気だ。

記事で報じられていることを、頭が悪く、理数系が大嫌いな私が、普通に読むと、

転移のメカニズムが解明された。遺伝子Snailが転移に関与しており、この遺伝子の活動を止めることが出来れば、

転移を防ぐことが出来る。ただ、

Snailの活動を妨げる物質を見つければ

と書かれている所を見ると、まだ、そのような物質は特定出来ていないのであろう。

そこまでは、分かった。

しかし、Snailの活動を妨げる物質を見つけるのがどの程度大変か、が分からないと、

この研究の意味がどの程度なのか、分からない。

それは、専門家と言えども、見当が付かないかも知れない。それならそれで、

そういってくれれば、
じゃあ、あまりすぐに「新薬」が開発されることを期待してはいけないな、

と素人にも、分かる。

医師や医学生は、忙しくて時間がない、という事情が勿論あるだろうが、それ以前に、プライドが非常に高くて、
こんな事、素人に分かってたまるか。

という気持が、まず最初に態度に出てしまう人がいる

(勿論、そうじゃない先生も大勢いる事は承知している)。

そういう医師の心理を、患者は敏感に察知するものなのだ。

が、あまり人をバカにするものではない。

医師にはならなかったが、なろうと思えばなれたであろう知能を持った「素人」もいるだろう。

医師や医学生が本研究について、どの程度の価値を持つのか、書いてくれるとありがたい。

仮定上の話として、もし私が医者だったら、ブログでこの記事に関して素人さん向けに説明してやろうか、

と考えるだろうと思うが、今のお医者さん、そこまでサービス精神無いですか。

それとも、かみ砕いて説明したくてもかみ砕けないほど難しいことなのだろうか。

そういう「気さくな専門家」が私の知る限り全然いないのが、やや残念。


ガンでも何の病気でも一番辛いのは患者本人に決まっているが、

末期ガンで、本当の末期で疼痛にのたうち回っている人を見舞うのは、

見舞う人間にとっても、拷問の様に辛い。

ガン治療が少しでも速く、進歩してくれることを、祈るしかない。

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2009.03.03

【動画】カラヤン、ヴィヴァルディ四季より「冬」/アバド、ベートーヴェン交響曲第3番。ベルリン・フィル。

◆「何時まで同じ事を書いているのだ」と言われても構いません。

一人の芸術家(安永徹さん)を尊敬する思いの強さ、です。今は、政治も経済もどうでも良い。私には。

今日、日本や世界で色々ニュースがありました。それに関して書こうと思いましたが、

こんな事は初めてですが、1時間考えても、何も書けないし、書きたくないのです。

カラヤンや、クラウディオ・アバドの指揮でコンマス(時には・サブコン)を務めていた、

安永徹さんの勇姿をYouTubeで探すことしか出来ないのです。

こんな、心理は初めてです。

もう二度と安永さんがいるベルリン・フィルを見て、聴くことは出来ない。

ということに、これほど動揺している自分に驚きます。

そう何日も続かないと思いますが、今日も時事問題どころではないのです。

YouTubeから、カラヤン時代、アバド時代のベルリンフィルの映像で、安永さんがコンサート・マスター、

又は、サブ・コンサートマスターを務めている動画を検索して、気が付いたら何時間も経っていました。

7年、ウェブ日記を書いていますが、こんなことは空前であり、多分絶後でしょう。

何卒、ご容赦のほど。


◆カラヤン(チェンバロ弾き振り)、アンネ・ゾフィー・ムター(ソロ・ヴァイオリン)、ヴィヴァルディ「四季」より「冬」(サブコン、安永徹さん)

ヴィヴァルディの「四季」なんて、絶対ここで取りあげるものか、と思っていましたが、

「春」「夏」「秋」「冬」で、私が一番マシだと思っている、「冬」の映像です。

ソロ・ヴァイオリンは、カラヤンによって幼い頃に才能を見出され、世に出た、アンネ・ゾフィー・ムターです。

サブ・コンサートマスターに安永さんがいます。まだ、コンマスになったばかりの頃です。

第一楽章。如何にも、ヴィヴァルディ。


Mutter/Karajan - Vivaldi_Winter_Mov1



第二楽章。「四季」全体を通して、最も美しい旋律が流れます。


Mutter/Karajan - Vivaldi_Winter_Mov2



第三楽章。



Mutter-Karajan-Vivaldi-Winter-mov3



安永さん、若いですね(カラヤンが生きていた頃だから、当たり前ですが)。


◆クラウディオ・アバド指揮:ベートーヴェン交響曲第3番(安永さん、コンマス)

何しろ、YouTubeなので例によって、区切りの良いところでファイルが分かれていません。

楽章の途中でブツッと切れ、次のファイルを再生していただかないといけない箇所もありますが、

まあ、無料ですから、辛抱して下さい。


ベートーヴェン交響曲第3番「英雄」です。動画の表題から察するに、

ローマに演奏旅行に行った際の演奏のようです。


第一楽章の途中まで。

Beethoven - Symphony n.3 [1/5] - Abbado (Berliner Phil) Rome


第一楽章の残りと、第二楽章の途中まで。

Beethoven - Symphony n.3 [2/5] - Abbado (Berliner Phil) Rome


第二楽章の終わりまで。

Beethoven - Symphony n.3 [3/5] - Abbado (Berliner Phil) Rome


第三楽章(スケルツォ)全部と第四楽章途中まで。

Beethoven - Symphony n.3 [4/5] - Abbado (Berliner Phil) Rome


第四楽章残り(曲の終わりまで)と拍手。

Beethoven - Symphony n.3 [5/5] - Abbado (Berliner Phil) Rome


これは、ローマですが、私が駐在していた、ロンドンにも勿論ベルリン・フィルはしょっちゅう来ました。

そして、全くこの映像と同様に、安永さんがコンマスを弾く晴れ姿を見たのです。どんなに誇らしい気持だったか。

本当に堂々たるコンマスの貫禄でした。思い出して、少々、涙腺が緩みました。

はっきり言って、カラヤン、アバド時代の安永さんは、ラトル時代よりもずっと生き生きとしているのです。

これ以上は止めましょう。今日もお付き合いいただき、ありがとうございました。

全部リンクを貼って文章を書いたら2時になっていました。

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2009.03.02

【音楽】どうしてもアップしたかったのです。2/13ベルリン・フィル定期。安永さん最後のステージの音。

◆安永さんの最後のステージ、2月13日のベルリン・フィル定期の音声です。

ベルリン・フィルの先月13日のコンサート、定期演奏会が安永さんのベルリン・フィル、コンサート・マスターとしての最後のステージでした。

今まで、散々CDをアップロードしてきて、著作権法上、グレーゾーンでした。引用と見なされるかどうかわかりません。

しかし、とにかくこのサイトには一切アフィリエイトなど無いのであって、営利目的のサイトではない。

法令を遵守することは大切ですが、私は、芸術を広く一般の方、クラシックなど知らないという方にも聞いて頂きたくて音楽ファイルをアップしてきました。

今日は、特にヤバいですが、敢えてやります。安永さんの最後のコンサートの一部です。


ところでコンサートの映像を見て、ちょっと、腑に落ちない点がありました。

このコンサートが安永さんのラスト・ステージであることは、ベルリン・フィルの団員も、

音楽監督のサイモン・ラトルもよく分かっていた筈です。

しかし、コンサートの録画を見ると、安永さんのポジションは、サブ・コンサートマスターでした。


最後のステージですよ。そしてこれからお聴き頂く2曲目シューマンの交響曲第4番の第2楽章には

コンサート・マスターのソロがあるのです。

安永さんがご自分で辞退なさったのかも知れないけれど、

どうして、最後ぐらい、安永さんを、コンサート・マスターの席に座らせなかったのか。はっきり言って私は怒っています。

私はベルリン・フィルとサイモン・ラトルに文句を言いたい。

25年間、コンサート・マスターを務めた安永さんの最後の処遇が冷たすぎます。

しかし、最後のコンサートを冒涜してはいけないから、これぐらいで我慢します。


◆肚を据えてあえて、アップします。プログラム1曲目「4本のホルンと管弦楽のためのコンツェルトシュテュック

それはさておき、音楽を聴いて頂きます。

この日のプログラムはシューマン中心でした。

1曲目は実際にコンサートで演奏されることは少ない、「4本のホルンと管弦楽のためのコンツェルトシュテュック(小協奏曲) ヘ長調」です。

「シューマン」が「ホルン・コンチェルト」、しかも「4本のホルンの為の」というのは、最初この曲の存在を知ったとき、

意外な気がしました。シューマンと言えば歌曲やピアノ曲、管弦楽なら4つの交響曲。コンチェルトならピアノ、チェロと、

大体相場が決まっているからです。

しかも、この「4本のホルンの為の小協奏曲」は特に一番ホルンは非常な高音を要求されるので、

演奏は大変難しい。余程上手いホルン奏者が4人揃わないと、本番でヘロヘロになって無惨な結果となります。

しかし、そこは流石に天下のベルリンフィル。

首席のバボラーク、同じく首席のシュテファン・ドール(首席=Principal、が二人いるのは、どのセクションでも珍しいことではありません)、

シュテファン・ドゥ・ルヴァル・イェジエルスキーサラ・ウィリスの4人は、難しいこの曲を完全にノーミスで、見事に軽々と吹いています。

安永さんも惜しみない拍手を送っています。

全部で三つの楽章から構成されていますが、3楽章まで続けて演奏されるので、再生に20分以上かかりますが、

滅多にライブでこれほど上手いのは聴けませんから、一生に一度ぐらい聴いて下さい。

ロベルト・シューマン:4本のホルンと管弦楽のためのコンツェルトシュテュックです。






因みに、4人のホルン奏者は演奏前後に、サブ・コンサートマスターである安永さんにも、きちんと握手を求めておりました。


◆シューマン交響曲第4番(全曲。25分ぐらいです)

この日は内田光子さんによるシューマンのピアノ協奏曲も演奏されて、

非常な名演でしたが、コンサートの全曲をアップするわけにも参りません。

安永さんにとって、本当に最後の曲となったのは、シューマンの交響曲第4番です。

4つの楽章から成りますが、この曲も楽章の切れ目が無く演奏されるので、全曲アップします。

私は、シューマンというのは、実はあまり関心がなかったのですが、今日のシンフォニーは、

安永さんのラストステージという感慨を差し引いても、客観的にかなりの名演だと思います。

それではどうぞ。


シューマン:交響曲第4番 ニ短調(1841年の第1版)です。







これが日本だったら、安永さんの労をねぎらって花束ぐらい贈られるのですが、そういうことは一切無し。

きっと、個人的な事情で止めるのだから、といって、安永さんが固辞なさったのでしょう。そう思いたい。


しかし、ラトルの態度が、なんかよそよそしい。最後の曲が終わったら、コンサート・マスターだけではなくて、

サブ・コンサートマスター、第二ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロの最前列の二人ずつに握手を求める指揮者が多いのに、

ラトルは、コンマスのDaniel Stabrawaとだけ、握手しました。

ちょっと残念。まあ、詮索は止めましょう。

とにかくこれが、「安永さんがいるベルリンフィル」の最後のコンサートの音です。

どこかから怒られたら削除しますが、少なくとも24時間は載せておきたいです。

是非、聴いて下さい。

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2009.03.01

「郁文館中・高校の英検不正指南、1995年頃から恒常的に」←この学校はなくなった方が良い、と思います。

◆記事1:郁文館中・高校の英検不正指南、1995年頃から恒常的に(2月28日22時25分配信 読売新聞)

私立郁文館中学・高校(東京都文京区)で2002年まで「実用英語技能検定」(英検)の問題を試験前に開封し、

生徒に模範解答を指南していた問題で、不正は1995年頃から年3回の試験前に恒常的に行われていたことがわかった。

同校が28日に開いた保護者会で経緯を明らかにした。

同校の説明によると、当時の英語教諭だった堀切一徳前校長らは毎回、「対策講座」を開き、

英検を受験する中学3年と高校1年の生徒ら計20~60人を指導していたという。

日本英語検定協会(新宿区)は2日に同校から事情を聞く方針。

保護者会には約550人が出席。同校を経営する「郁文館夢学園」の渡辺美樹理事長(49)は保護者会後の記者会見で、

「前校長の行為は許されないが、私は不正があったことを知らなかったし、理事長就任前なので責任はないと考えている」と述べた。

保護者会に出席した在校生の母親(40)は「今は不正をやってないという説明を聞いて安心した」と話した。


◆記事2:英検解答を事前に教える、郁文館校長「生徒に達成感を」(2月27日14時39分配信 読売新聞)

東京都文京区の私立郁文館中学・高校の英語教諭3人が2002年まで複数回、同校を会場に行われた

「実用英語技能検定」(英検)の問題を試験実施前に開封したうえ、対策講座の名目で中学生に模範解答を指南していたことがわかった。

堀切一徳前校長(48)=26日付で辞任=も当時、英語教諭として不正に関与しており、27日午前の全校集会で生徒に謝罪した。

英検を運営する「日本英語検定協会」(東京都新宿区)によると、英検2~5級の試験は10人以上が受験する場合は

学校や塾単位で試験会場の指定が受けられるが、これまでに学校からの漏えいは確認されていないという。

同協会では「信用を裏切られて残念。会場指定取り消しなどの処分を検討したい」としている。

合格の取り消しなどの対応は今後検討するという。私立学校を監督する都私学部も「早急に学校関係者を呼んで事情を聞き、事実を確認する」としている。

英検の問題は、同協会から会場あてに2日前までに送付され、試験開始まで会場側で管理するルールになっている。

同校によると、堀切前校長らは送付された問題を事前に開封。

解答となる単語などを書かせる学習プリントを作成して、受験する生徒を指導していた。

堀切前校長は「生徒たちに達成感を得させたかった」と話しているという。

同校を経営する学校法人「郁文館夢学園」は、居酒屋チェーン「ワタミ」社長で教育再生会議委員なども務めた渡辺美樹氏(49)が

03年3月から理事長に就任している。渡辺氏は26日に報道機関の指摘で不正を知り、同日の理事会で堀切校長の辞任と自らの校長就任を決めた。


◆コメント:この学校はなくなるべきだ。

何の根拠もないが、今後、他の学校でも同じ事をやっていた、という事実が次々に発覚しそうな気がする。

そういう噂があるわけではない。単なる私の勘である。

冒頭に結論を書くならば、私立郁文館中学・高校は学校法人としての認可を取り消されるべきである。

理由は、学校は教育の場であるのに、不正行為を正しいことと生徒に認識させていたからである。

これは、教育を行っているとは言えない。従って、解散を命ずるべきである。

私立学校に関する法的根拠は私立学校法に規定がある。

私立学校法によれば、その設立には所轄庁の認可を必要とする。(私立学校法第30条

所轄庁とは、私立高校以下の場合都道府県知事である。(文科省:学校法人制度の概要

設立に際して認可が必要だ、ということは、論理的に考えて、その学校が学校として相応しくないと判断される場合、

所轄庁は認可を取り消すことが出来る筈である。出来なければならない。


私立郁文館中学・高校の堀切前校長は

「生徒たちに達成感を得させたかった」

と話している。堀切前校長は、
「不正をしても、試験に合格すれば、何かを『達成した』ことになる」

と考えていたことになる。教育者になるべき人物ではない。この人物の教員免許も剥奪するべきである。

私立郁文館中学・高校の渡辺理事長は、産経新聞の記事によると、
「公的な資格検定での不正は、教育の世界ではあってはならないものだ。ただ、15年度以降は同様の不正はない」としている。

と発言している。ウラを返せば、渡辺理事長は
公的な資格試験での不正でなければ、許される、

と考えていることになる。私立郁文館中学・高校では、入学試験、中間試験、期末試験で生徒がカンニングをすることを、

認めているのであろう。そうでなければ、筋が通らない。何しろ校長自らが、英検に際して不正行為を積極的に、

「推奨」していたも同然だから、である。

また、渡辺理事長は、「15年度以降、不正は行われていない」と述べているが、それはどうやって証明するのだろうか。

原理的に証明は不可能なはずである。その程度の事も分からない人が「理事長」だそうだ。

このような場は、教育機関の本質を逸脱しており、存続する意味がない。


◆試験に合格したか否かは「真理」に関わる問題だ、ということが分かっていない。

およそ、入学試験や資格試験の結果は二つしかない。「合格」か「不合格」である。

ある受験者が試験に合格する為に必要な点数を取ったか、取らなかったか、である。

やや大袈裟に表現すれば「真理」に関わる問題である。

それは、正当な手続きを踏んで、試験を実施してこそ、「真理」といえるのである。


予め試験問題を入手し、この場合ならば、試験に使われている単語を受験者に教えていた、

ということは、正当な手続きを踏んだ試験ではない。堀切前校長は形だけでも合格するためには、

不正を行っても構わない、と生徒に教育していたのである。それは「真理」を曲げる行為であり、

到底許されるべき行為ではない。問題外である。怒る気力も起きず、呆れてものが言えない。

郁文館中学・高校は学校法人の認可を取り消されるべきであり、堀切前校長ら、不正に関わった者からは、

教員免許を剥奪するべきである。

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