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2009.06.28

「エコポイント」の矛盾。

◆エコポイントとは。

環境省のエコポイントの活用によるグリーン家電普及促進事業の実施についてによれば、

5月15日から、グリーン家電製品を購入された方々は、様々な商品・サービスと交換可能なエコポイントが取得できます。

この事業は、地球温暖化対策の推進、経済の活性化及び地上デジタル放送対応テレビの普及を図ることを目的として実施するものです。

ということだそうだ。


◆エコポイントが取得できる「グリーン家電製品」と商品別の「エコポイント数」

これに関しては、グリーン家電普及促進事業 エコポイントに詳しく載っている。

エコポイント対象商品一覧表。これを見ると、ヘンですよね。

グリーン家電製品と言いながら、勿論全然電力を消費しない訳ではない。

ところが、エアコンも、冷蔵庫も、テレビも、消費電力が多いものを買った方が、エコポイント数が多い。

これ、おかしくない?

最初に載せた、環境省の説明によると、

この事業は、地球温暖化対策の推進、経済の活性化及び地上デジタル放送対応テレビの普及を図ることを目的として実施するものです。

地球温暖化の推進というのは、現在日本ではまだ、電力の3分の1は火力発電。

化石燃料を燃やして発電するのが地球温暖化の原因となる(と言われているCO2)と言われているのに、

エコポイント制度を導入して、「省エネ家電の売り上げが大幅に増えているらしい。
◆エコポイントで省エネ家電好調、薄型テレビは4割増(6月23日19時54分配信 読売新聞)

調査会社GfKジャパンが全国の家電量販店(約4500店)を対象に調査した15~21日の省エネ家電の販売状況によると、

薄型テレビは前年同期比43・7%増と前週(8~14日)の36・4%増より伸び率が約7ポイント上昇した。

冷蔵庫は3・4%増と約8ポイント上昇、昨年に比べて気温が低く販売不振が続くエアコンは10・9%減とマイナスだったものの、

減少率は約5ポイント改善した。

今回の調査期間は、省エネ家電の購入者に価格の一定割合を還元するエコポイント制度の交換商品・サービスが

19日に発表されて最初の週末だったため、エコポイント効果が改めて消費意欲を刺激したとみられる。

エコポイントの対象商品のうち、薄型テレビは5月15日の制度開始から、地上デジタル放送完全移行による買い替え需要もあり、

好調に売り上げを伸ばしてきた。一方、冷蔵庫とエアコンは前年実績を下回る週も多く、息切れ感が出ていた。

家電業界では「交換商品の発表がボーナス商戦を後押しするきっかけになってほしい」(大手家電量販店)と期待感が高まっている。

個人消費が増えることは、景気の回復には有効だが、「エコ・ポイント制度」の主目的が、

「地球温暖化対策の推進」、即ち省エネだとしたら、消費電力が多い製品ほど高いエコ・ポイントを付加したのでは、

いくら省エネ家電とはいえ、結局、却って消費電力が増えることにならないのだろうか。

つまり、本当に省エネ=温暖化対策になるのだろうか?

家電メーカーから多額の政治献金を受けている与党が、メーカーから頼まれて、

こういう制度を作っただけで、本当はまず、景気で、温暖化云々は後付けの理由ではないだろうか、

と勘ぐられても仕方がない。


◆エコポイントでガソリンが買えるってのはどういうこと?

先日、「キャンドルナイト 各地で消灯、地球に優しく」←「地球温暖化を防止するのはおそらく手遅れ」(「地球環境概況2000」)

という記事を書いたところ、ココログに読者の方からコメントを頂戴した(コメントに対するレスはまだ書いてなくて、済みません)。

この方は、

空気の構成成分の0.05%にも満たないものが急激な温度上昇の原因となるとは少し考えにくいです。

と書いておられる。その辺の感覚は正直に言って、骨の髄から「文科系」の私には、感覚的・直感的には、

分からない。確かに温暖化と人間の活動により発生するCO2に因果関係があるのか、本当には科学的に証明出来ていないらしい。

しかし、私がこれから1から勉強して、自分でその因果関係を証明することは出来ないので、

ウィキペディアの記述、
2007年2月には国連の気候変動に関する政府間パネル(IPCC)が発行した第4次評価報告書(以下、AR4と表記)によって

膨大な量の学術的(科学的)知見が集約された結果、人為的な温室効果ガスが温暖化の原因である確率は9割を超えると報告された。

という状況が真実である、という仮定に立って述べるならば、CO2は、クルマの排気ガスにも含まれている。

ということは、出来るだけクルマ(ガソリンエンジンの自動車)に乗らないこと、

が「温暖化対策」として奨励されるべきなのに、エコポイント交換商品情報を見ると、

事業者コードA048に、ガソリンサービスステーションプリペイドカードが含まれているのは、おかしくありませんか?


◆高速道路の休日割引

「エコポイント」から話が逸れる。

地球温暖化対策を真剣に政府が考えているのであれば、4月から高速道路の休日割引を実施したのも、

むしろ、自動車で出かける人が増えることは明らかで(実際、GWの高速の渋滞はすさまじかった)

全然「エコ」ではない。逆行しているではないか。


◆結論:エコポイントの「エコ効果」は期待出来ない。

前述の通り、お題目は「地球温暖化対策の推進」を含んでいるものの、

エコポイント制度による、「エコ効果」は期待出来ない。

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コメント

あつし様、こんばんは、いつもコメントをありがとうございます。

>エコポイントって言うくらいですから、同じ製品群の中で一番消費電力の少ない物に、より多くのエコポイントをつけるのが当たり前ですよね。
>でも今の制度はエコよりも、より大型の製品の消費拡大に主眼をおいた制度で、家電メーカーの売り上げ協力の政策だと思います。
>また車のエコ減税も、使える車を買い換えさせる、まさに政府が車産業を助けようとした結果だと思います。

いつもながら、あつし様と私は気が合いますね。全く同感です。

私も、この「エコポイント制度」と「エコカー減税」の記事を最初に新聞で読んだ時から、

「ははーん。大手家電メーカーとトヨタ(他大手自動車メーカー)に頼まれたな?大口政治献金先だし、
無下にはできないのだな?」と思いました。普通、直感的にピンと来ますよね?

>高速道路の休日割引も、仰るように全然エコになっていないです。車の渋滞が増えた反面、
>車に対して環境に有利な電車等の旅客数が減っています。また、呉・松山フェリーが今月末で廃止になるのだそうですが、
>本四架橋の完成や今年から始まったETC割引なので、利用する車両が減ったことが原因なのだそうです。

今日(6月30日)、新しいニュースが出ていて、休日ではないけれど、お盆の平日4日間も1000円にするそうです。
それで、ますます、排気ガスが増え、鉄道利用者が減るでしょう。呉・松山フェリーが今月末で廃止って、こんなの、
一度廃止したら、まず復活不可能ですよね?とんでもないですね。

>で、そのETC割引ですが、割引分は後で税金から補填されるのです。
>ETCを使って高速を利用した人の割引分を、全国民の負担で賄っているわけで、不公平な制度だと思います。

ふーむ。税金を使って温暖化を推進しているようなものですね。不公平さについては、おっしゃるとおりです。

>こう考えると政府のやることって、あくまでも道路優先、経団連優先なのだと思います。

ホントですね。いつまで経っても、道路。クルマ。 経団連も前のトヨタの奥田会長なんて、政府の外交政策に
まで、コメントを発したりしていましたが、クルマ屋の分際で、何を偉そうに、と思いました。

結局、カネの癒着で物事が運ぶのであって、政財界の連中にとって、環境など、どうでも良いことなのでしょうね。

投稿: JIRO | 2009.07.01 01:08

おはようございます。

>ところが、エアコンも、冷蔵庫も、テレビも、消費電力が多いものを買った方が、エコポイント数が多い。
>これ、おかしくない?

やっぱりそう思いますよね。エコポイントって言うくらいですから、同じ製品群の中で一番消費電力の少ない物に、より多くのエコポイントをつけるのが当たり前ですよね。でも今の制度はエコよりも、より大型の製品の消費拡大に主眼をおいた制度で、家電メーカーの売り上げ協力の政策だと思います。また車のエコ減税も、使える車を買い換えさせる、まさに政府が車産業を助けようとした結果だと思います。
高速道路の休日割引も、仰るように全然エコになっていないです。車の渋滞が増えた反面、車に対して環境に有利な電車等の旅客数が減っています。また、呉・松山フェリーが今月末で廃止になるのだそうですが、本四架橋の完成や今年から始まったETC割引なので、利用する車両が減ったことが原因なのだそうです。で、そのETC割引ですが、割引分は後で税金から補填されるのです。ETCを使って高速を利用した人の割引分を、全国民の負担で賄っているわけで、不公平な制度だと思います。
こう考えると政府のやることって、あくまでも道路優先、経団連優先なのだと思います。

投稿: あつし | 2009.06.29 10:37

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