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2009年9月

2009.09.30

「円高・株安“火消し”に躍起、藤井・亀井両大臣」←あんたら、定見が無いのか?

◆記事:円高・株安“火消し”に躍起、藤井・亀井両大臣(9月29日20時27分配信 読売新聞)

自らの発言が円高を招いた藤井財務相は29日、一転して“火消し”に躍起となった。

為替介入に否定的な見解を繰り返していた藤井財務相は同日の閣議後の記者会見で、

「(為替が)異常に動いたら、しかるべき措置をとる。(今の円高は)少し急激すぎる」と述べ、円売り・ドル買い介入の可能性を示唆した。

この「口先介入」に市場は敏感に反応し、同日の東京外国為替市場の円相場は4営業日ぶりに円安・ドル高に振れた。

一方、亀井金融相は、中小企業向け融資の返済猶予方針が株安の材料とされたことについて、

「返せる借金を棒引きにするなんて言ったことはない」と強調。

「あんたたちがおかしなことばかり書くから」と記者団にいらだちを隠さなかった。


◆コメント:すぐに正反対のことをいう財務相と金融相で大丈夫ですかね。

記事のタイトルに、「あんたら、定見が無いのか?」と書きました。

定見とは、

しっかり定まった自分の意見・考え。(広辞苑第五版)

です。

藤井財務相は鳩山内閣就任直後から、
為替を人工的に操作するべきではない

という趣旨の発言をしました。原則的にはその通りなのです。それが市場経済というものなのです。

だから、藤井財務相も頭の中でそう思っているだけにしたのであれば、問題は無かった。

外国為替市場をウオッチするのは、財務大臣の仕事のごく一部でしかありません。

ましてや、ドル円為替相場が極端に円高に触れた場合、市場介入を命じるかどうか、などということは、

たとえ質問されても、軽々しく答えてはいけないことなのです。

黙っていれば、市場は、
新財務相は、何も言わないでおいて、急に円高に振れた際、突如介入する「サプライズ効果」を狙っているかも・・・

と、警戒したはずです。それなのに、くどいようですが、財務大臣になるかならないか、というときから、

自分は「円高になっても、市場介入するつもりはない」と繰り返したら、そりゃ、円高になりますよ。

そうしたら、当然輸出関連株から売られ、株式市場に影響します。そして今日になって、突然、介入するかも知れない、

みたいなことを、藤井財務相は言っていましたが、如何にも、ドジ。

それぐらいのことが想像出来ない人が財務相ですか。


それから亀井金融相。3年ぐらい支払い猶予。金利も含めてといっていたじゃないですか。

テレビで。
返せる借金を棒引きにするなんて言ったことはない

といいますが、亀井大臣の発言はそう受け取られても仕方がない。

仮に、本人にそのつもりがなかったとしても、こういうミス・リーティングな(誤解を招くような)発言をする

亀井金融相自身に一義的な責任があります。それを、
あんたたちがおかしなことばかり書くから

って、他人の所為にしてはいけません。

そりゃあ書きますよ。本当に実行したら、銀行たまりませんもの。それは景気に影響するんです。


今日、8月の消費者物価指数が発表されました。
◆記事:消費者物価、2.4%下落=マイナス幅、4カ月連続最大-8月(9月29日8時40分配信 時事通信)

総務省が29日発表した8月の全国消費者物価指数(CPI、2005年=100)は、価格変動の大きい生鮮食品を除く総合指数が

前年同月比2.4%下落の100.1となった。マイナスは6カ月連続で、下落幅は比較可能な1971年1月以降で4カ月連続で過去最大を更新した。

前年にガソリンなど石油製品の価格が高騰していた反動が出た。

これはですね。記事の中でも説明してますが、去年の8月が原油価格の高騰のため、石油製品が暴騰していたのですね。

だからそれが落ちついたから、前年同期比で見れば、過去最大の下落率、というのは不思議ではないのです。

しかし、日銀が発表する企業物価指数(昔で言うところの卸売物価指数)の下落も続いている。

この続いている、というのが不気味ですね。日銀総裁は、「まだデフレ・スパイラルではない」と言ってますが、

きわどい所です。個人消費が増えていないんですから。物が売れなければ需要・供給の法則で、物価は下落を続ける。

レッドゾーンに近い状態なんです。民主党政権になる前から。

ただでさえ、そういう状況があって、民主党の藤井、亀井両氏も見ていたでしょうに、

(見て無くても、財務相、金融相になったら、すぐそれぐらい勉強していて当然です)

余計に景気回復の足を引っ張るような発言をして、自らの発言の影響力の大きさに今頃気づき、

あーだこーだ言い訳しているようでは、前途多難です。両大臣に定見はないのか?というのはそういうことです。

鳩山首相。ほっとくと、内閣支持率、昨日のドル安みたいな勢いで下がりますよ。

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2009.09.29

民主党政権誕生後、わずか12日目で日経平均株価1万円割れの皮肉。

◆記事1:東証大引け、大幅続落 円高で輸出株に売り、一時1万円割れも(日経)(9/28 16:33)

28日の東京株式市場で日経平均株価は大幅に続落。終値は前週末比256円46銭(2.50%)安の1万9円52銭と、

7月24日以来およそ2カ月ぶりの安値を付けた。外国為替市場で主要通貨に対して円高が加速し、

採算悪化への懸念からハイテクや自動車など輸出関連株を中心に売りが膨らんだ。

金融株への売りが続いたことも相場の重荷になった。東証株価指数(TOPIX)も大幅に続落し、約2カ月ぶり安値で終えた。

米金融緩和の長期化観測や藤井裕久財務相が円売り介入に消極的な姿勢を示したことを受け、

円は対ドルで一時1ドル=88円台前半まで急伸。先行きの収益に対する不透明感が広がり、輸出関連株に売り圧力が強まった。

前週に大型の公募増資を発表した野村が大きく下げたほか、米地銀子会社の資金支援を発表した三菱UFJも売られた。

日経平均は一時9971円と節目の1万円を割り込んだ。


◆記事2:円、一時88円台に急伸=民主政権の容認姿勢で-東京市場(9月28日19時1分配信 時事通信)

28日の東京外国為替市場の円相場は、民主党政権の円高容認発言が改めて意識され、

一時約8カ月ぶりの円高水準となる1ドル=88円72銭まで急上昇した。

米株安を背景にリスク回避姿勢が強まったことも、円買い要因となった。

 早朝の海外市場では88円台前半を付けたが、その後は円売り・ドル買いも入ってじりじりと値を下げた。

藤井裕久財務相の「円高方向にやや偏っている」との発言も円売りを誘った。午後5時現在は89円56~57銭と前週末比1円03銭の円高・ドル安。


記事3:最近の円相場の動き「異常ではない」─藤井財務相=報道(9月28日10時46分配信 ロイター)

ダウ・ジョーンズ(DJ)が28日伝えたところによると、藤井裕久財務相は最近の円相場の動きは「異常ではない」との認識を示した。

為替レートに人為的な影響を与えるのは間違いだと述べ、輸出支援を目的に当局が為替介入するのは誤りとの見解をあらためて示した。

玉木林太郎財務官は28日午前9時前、「為替相場についてはコメントしない」と記者団にコメント。

ただ、藤井財務相と緊密に連絡を取り合っているとは述べた。


◆記事4:<亀井金融相>返済猶予法案を指示 臨時国会提出目指す(9月24日13時10分配信 毎日新聞)

亀井静香金融・郵政担当相は24日、中小企業向け融資や住宅ローンを返済猶予(モラトリアム)する制度について、

10月にも召集される臨時国会への提出を目指し法案化の作業を進めるよう大塚耕平副金融相らに指示した。

同日午前に金融庁で初の政務三役会議を開いた亀井担当相は会議後、「貸手、借り手双方の意見も聞きたい」としたうえで、

「大塚副金融相に各党議員の意見を聞き、良いものを作るよう指示した」と話した。


◆記事5:返済猶予に異論なかった=閣僚委で亀井郵政・金融担当相(9月28日19時46分配信 ロイター)

亀井静香郵政・金融担当相は28日の基本政策閣僚委員会後、記者団に対し、

債務返済猶予(モラトリアム)制度について閣僚から異論がなかったことを明らかにした。

亀井郵政・金融担当相は「雇用、中小企業の問題に関連して返済猶予の話をした」と説明。

「中小企業がこの年末にやむを得ず隣近所から来てもらっている人たちを解雇するという事態にならないようテコ入れする必要がある」

との考えを示した。首相も「同じ意見」だったとし、閣僚の反応も「みんなうなずいていた」とした。

異論はなかったかと問われ「そうだ。その通り(必要)だということだろう」と述べた。


記事6:鳩山首相「モラトリアムまで合意していない」 亀井金融相の主張拒否?(9月28日21時1分配信 産経新聞)

鳩山由紀夫首相は28日夜、亀井静香金融相が提唱している中小企業向け融資や個人向け住宅ローンを3年程度猶予する

「モラトリアム法案」について「連立与党でモラトリアムまで合意しているわけではない」と述べ、

亀井金融相の主張は受け入れがたいとの姿勢を示した。


◆コメント:民主党の閣僚、勝手に色々言うなよ。

長々と引用しましたが、どうしても必要なんです。

今日は株式市場では、株が急落し、一時、1万円を割れました。

この直接の原因は、円高です。円高になれば、輸出企業の収益が悪化します。だから、

輸出関連株を中心に売りが膨らんだ

のです。


では、どうして、急に円高になったか。藤井財務大臣の発言に尽きます。

藤井財務相が、財務相就任当初から、
為替相場が緩やかな動きにとどまるなら為替介入には反対だ

と言い、世界の主なマーケットは日本の新しい財務相は「円高容認だ」と見なし始めていました。

今朝、先週末のNY市場での円高の流れを受けて、東京で円高が進行したときもまだ、記事3にあるとおり、

「異常ではない」などと余計なことをいうから、今日のドル円相場の終値は先週末より1円半も円高です。

繰り返しますが、それが株売りを誘ったのです。

午後になってから、円高を認めた訳ではない、とか如何にもとってつけたようなことを言っていましたが手遅れでした。

財務大臣が為替に介入しないとかなんとか、うっかり口にするものではないのです。

この人ベテランなのか何だか知りませんけど、経済関係閣僚の発言が市場に与える影響の大きさを理解していません。


◆株安のもう一つの元凶は亀井金融相です。

亀井さんは、大臣に就任した途端、資金繰りに困った中小・零細企業や個人が借金の返済を3年程度、先送りできる制度をつくる、と

言ったので、経済に少しでも関係している人々はびっくりしてしまいました。

日本経済新聞など翌18日付の社説で「亀井さん、冷静に企業金融支援を考えて」と訴えたほどです。

殆ど全てのメディアが亀井さんの提案に反対していました。今回はメディアが正しい。


亀井金融相は、金融機関の中小企業に対する貸し渋り、貸し剥がしを厳しく監視するといいました。

まあ、そこまでは、よしとしましょう。

しかし、亀井構想のヤバいところは、

少なくとも3年程度、返済猶予(モラトリアム)を実施すべく取り組む

という部分です。つまり、国家の命令で、民間の金融機関に対して、おカネを貸したお客からおカネを返してくれと言ってはいけない、

と強制しようとしていることです。新聞が「徳政令のようだ」と書いていますが、徳政令とは、
鎌倉末期に、御家人の困苦を救うために幕府が質入れの土地・質物を無償で持主に返す令(永仁の徳政令)を出した(広辞苑)

ことを指しています。

これは、資本主義経済ではないです。融資は貸し手の銀行と借り手の契約です。国内銀行の中小企業向け融資残高は280兆円もあります。

仮に銀行の利ざやが1パーセントとすれば、年間2兆8千億円もの得べかりし利息を銀行が受け取れなくなります。それが3年続いたら、

銀行経営に支障を来す恐れがあります。リーマンショックから1年経ち、漸く世界の金融危機が少しずつ収まり始めているときに、

下手をすると日本からまた、金融危機が発生するかも知れない。とにかく、自由主義経済で取り交わされた、自由意志に基づく

金銭消費貸借契約に国家が介入するというのは、資本主義じゃないのです。社会主義に近い。そういうことを簡単にいってはいけないのです。


亀井さんがこの案を口にしてから、先週、日経平均株価全体は上昇していましたが、銀行株は売られてました。

それは「亀井徳政令」が法制化されたら、銀行がヤバいかもしれないと、マーケットが考えたからです。

昨日(27日)テレビ朝日系列の「サンデープロジェクト」でも、亀井金融相はすっかり調子に乗って、
首相が(返済猶予策に)反対なら、自分を更迭すればいい。でもできっこない。

と気焔を上げていました。そこで鳩山首相は記事6にあるように、
連立与党でモラトリアムまで合意しているわけではない

と言いました。あまり調子に乗るなよ、と亀井金融相にイエローカードを示した形です。

鳩山政権が誕生してから、まだわずか12日ですが、閣内の見解の相違が明らかになっています。

各大臣が色々勝手なことをいうので、漠然とした日本への不安感もあり、海外投資家が日本株を売っているのでしょう。

早くも、ハードルが現れました。鳩山さんが、藤井財務相、亀井金融相をコントロール出来るか否かが、注目すべきポイントです。

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2009.09.27

久々にN響アワーを見ていて感じた「音楽の残酷さ」。

◆N響アワーとは直接関係ないのですけどね。

久しぶりにテレビでN響アワーを見ました。

読者の皆さんは、私がしょっちゅう音楽記事を書くので、

JIROはさぞかし、毎日音楽を何時間も聴いているのだろう

と思われるかも知れませんが、実はさほどではありません。

全く聴かない日の方が多いです。


音楽を聴く、ということは、ただすわって聴いていりゃいいんですから、

受動的な行為と思われがちですが、そうではなくて、音楽を「聴くエネルギー」

というのがあるのです。自分が身体のエネルギーが極端に低下する、うつ病に罹り、

そのことがよく分かりました。

うつ病に罹ってから10年ぐらい、生のコンサートに全く行けなかったのもその所為です。

だから、毎日何時間聴こうが、個人の自由なんですが、「聴くエネルギー」が有る方。

それだけでも、幸せなんですよ。


◆それは、本論ではなく、クラシック音楽で「残酷だな」と思うこと。

今日の曲目はチャイコフスキーとメンデルスゾーンのヴァイオリン協奏曲(後者は第二、第三楽章のみ)でした。

メンデルスゾーンは今年生誕200年ですが(1809-1847)、このヴァイオリン協奏曲何度聴いたが分かりませんが、

つくづく名曲だと思います。作曲されてから200年近く経っている音楽ですよ。

それを、何百回聴いても飽きない。この音楽は全く色褪せない。文句の付けようが無い。完璧な作品ですね。

口幅ったい言い方ですが、私は、メンデルスゾーンのヴァイオリン協奏曲は、

「神様からの贈り物」ではないかと思います。


さて、タイトルに「残酷」という文字を書きましたが、どういうことか、といいますと。

クラシック音楽は、精神的に成熟した大人の世界です。

「残酷」だなとおもうのは、メンデルスゾーンのヴァイオリン協奏曲を聴いて感動した大人が、

「自分も弾いてみたいな」と思ったとしても(思う人は多いことでしょう)、

仮にそう思った頃からヴァイオリンを習い始めたとしても、絶対弾けるようにはならない、ということです。

大袈裟かもしれませんが、これって「残酷な」現実だと思うのです。

一度は楽器を弾いたり、吹いたり、叩いたりしていた人でも社会人になり、仕事が忙しくなり、

所帯を持って、楽器を続けるのは、誠に困難です(だから、アマチュア・オケの方々は立派です)。

途中で諦め、何十年も楽器に触らず、もう弾けなく(吹けなく、叩けなく)なった方は無数にいることでしょう。


何だか反論が来そうなので機先を制して書いておきますが、楽器を弾ければ自然に幸せになる、というほど、

音楽が甘くないことは、十分承知しています。特にプロは「弾けて当たり前」。

ミスを繰り返せば、どこからもお呼びがかからなくなり、露頭に迷う、厳しい世界です。

それでも、私は「弾きたいのに弾けない」より幸せだと思います。


日本の世の中、いつまでも成長することを目指して夜遅くまで働くのは止めて、仕事はほどほどにして、

日本が何とか「巡航体制」になれば御の字、という風に頭を切り換えられないものでしょうか?

どこまでも上昇しようとするから無理が出るようなきがします。


まあ、そういう社会に関する論評はさておき、私が、クラシック音楽を聴いていて、

「残酷だな」とおもうことがある、ということ。そしてその理由を書くのが本稿の目的でした。

それでは。

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2009.09.26

気が乗らないときには、日記・ブログ更新しないことにしました。

◆最近、時事問題を書く気が失せました。

時事問題を論じてきました。結構手間がかかります。

特に景気関連記事を書くときなど、色々資料を調べて、書くのに時間がかかります。

しかし、それは読者の方からすれば、読むのが面倒くさい記事なのだ、という

当たり前のことに気が付きました。


◆思いつきで適当に書いた「ネットを使い始めて10年」や「情報源としての他人」の方が得票が多いのです

先週水曜日に夜は五連休最終日で、憂鬱だったので、

インターネットを使い始めて10年です。ココログ)を。

先週木曜は五連休明けで、くたびれて、ニュースを読むのも面倒だったので、

適当に思い付きで、「情報源としての他人」の「使い方」ココログ)を書きました。


考えてみれば、当たり前ですが、政治・経済を取りあげた記事には手間をかけていますが、

それだけ、読者の方からすれば、読むのが面倒臭い。

エッセイ風の駄文は、日常的な内容ですから、特に予備知識が無くても読める。

だから、「エッセイ風」を書いた二日間、いずれも、時事問題を取りあげたときよりも遙かに多くの得票を

頂戴しました。

何だか、時事問題について、調べて、考えて、書く気力が失せました。

これからは気が向いた時だけ、更新することに致します。

悪しからず。

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今日はショスタコーヴィッチの誕生日だったり色々なんです。

◆9月25日は色々音楽に因んだ話題が多い日でして。

どういう意味かと言いますと、9月25日、音楽家関係の年表を見ると、

ソビエトの作曲家、ディミトリー・ショスタコーヴィチ誕生(1906~1975)

オーストリアの作曲家、ヨハン・シュトラウス(父)没(1804~1849)

ピアニスト、グレン・グールド誕生(1932~1982)

ということで、これだけ「イベント」が集中するのは珍しい。一人ずつご紹介します。


◆ドミートリイ・ショスタコーヴィチ(1906年9月25日-1975年8月9日)交響曲第5番フィナーレ

ショスタコーヴィッチに関する詳しい説明はウィキペディアをお読み下さい。

ショスタコーヴィッチ・ファン(というか、マニアというか)は異論が有るでしょうが、

まあ、ごくごく常識的にショスタコーヴィッチといったら、まず、普通はこの交響曲第5番、しかも景気の良いフィナーレを

連想します。この作品を初演した、旧ソ連の指揮者、ムラヴィンスキー=旧レニングラード・フィル(現・サンクト・ペテルブルグ・フィル)

の映像が残っています。他の指揮者とオーケストラでも良い演奏がありますが、

ショスタコの5番といったら、まあ、餅は餅屋です。

ショスタコーヴィチ作曲 交響曲第5番より、終楽章(第四楽章)

エフゲニー・ムラヴィンスキー指揮、レニングラード・フィルです。






9分10秒あたりからの終結部は大変な盛り上がりです。

金管が高らかに歌い上げ、ティンパニの強打が聴き手の肚にずしりと響きます。

但し、演奏している人、特にトランペットは(今ではアマチュアでもこれぐらい出来て当たり前なのですが)、

曲の一番終わり、疲れているところで最高音をフォルティッシモで吹かねばなりません。

9分51秒からのトランペットの最高音は普通のB(変ロ)管の最高音より高く、

正しい呼吸法で吹いても、馬力がないと、目の前に星がちらつきます。

CDは、ショスタコーヴィチ:交響曲第5番 ムラヴィンスキー レニングラード・フィルハーモニー管弦楽団

をお薦めせざるを得ません。キャンディード序曲ならバーンスタイン=ニューヨーク・フィルハーモニックを

お薦めするようなものです。


◆ヨハン・シュトラウス1世(1804年3月14日 - 1849年9月25日)の命日「ラデツキー行進曲」。

言うまでもなく、「ワルツの父」ですが、毎年、ウィーン・フィルのニューイヤー・コンサートの

アンコールで演奏される「美しき青きドナウ」は息子(ヨハン・シュトラウスⅡ世)の作品です。

同じくニューイヤー・コンサートで最後に演奏される、ラデツキー行進曲がⅠ世、つまり、親父さんの作曲です。

ニューイヤー・コンサート、二人の指揮者を比べて下さい(二人とも既に故人ですが)。

まず、


カルロス・クライバーによる「ラデツキー行進曲」







なんだか、「雰囲気だけ」の指揮みたいに見えます。

あんさん、真面目に振りなはれ。

といいたくなりますが、ウィーン・フィルは真剣そのものですから、あの何もしていないような「指揮」が、

プレイヤーを弾かせてしまっている。不思議なものです。

CDは、ニューイヤー・コンサート1992DVDもあります。


もう一人。お馴染みカラヤンによる「ラデツキー行進曲」。

クライバーの5年前、1987年のニューイヤー・コンサートです。カラヤンが亡くなる2年半前です。



Die Wiener Philharmoniker / Karajan - Radetzky Marsch<







何だか、泣けてしまいます。こんなに天真爛漫、お客さんの方を向いて、拍手を指揮して、

そして、これほど楽しそうに棒を振るカラヤンの映像って、他に無いのではないかと思います。

ニューイヤー史上、最も豪華なコンサートだったと言われています。

出来ればDVDニューイヤー・コンサート1987 カラヤン&ウィーン・フィルで見たいところですが、

勿論、CDニューイヤー・コンサート1987 カラヤン&ウィーン・フィルも、ありますけど。

SHM-CD(スーパー・ハイ・マテリアルCD)なのでDVDより、CDの方が高いのですよ。


◆天下の変わり者。しかし、やはり天才。奇才グレン・グールド(1932年9月25日 - 1982年10月4日)

芸術家に変わり者が多いのは、良く知られていますが、これほどの変人は珍しい。

経歴、人物に関しては、ウィキペディアをご参照下さい。

色々弾いていますが、やはりバッハがいいのです。ゴールドベルク変奏曲の1955年版CDが好まれています。

ゴルトベルク変奏曲(1955)、フランス組曲全曲、トッカータ集 グールド(3CD)¥2,090 (税込)

ここではYouTubeにアップされている画像。

多分ゴールドベルク変奏曲全曲拾えると思いますが、長いですから(第30変奏まであります)、全部ご覧になる「必要」はありません。

グールドってのがどんな感じの人物か。「ゴールドベルク変奏曲」がどのような感じの曲かを知っていただければ、幸いです。

そしてですね。演奏中に人の声が聞こえることがしばしばあります。

グールドの声です。この人、弾きながら歌ってしまう癖があるのです。

これは、もう、どうしようもありません(笑)。そういう人なんです。


Goldberg Variations 1-7





Goldberg Variations 8-14







Goldberg Variations 15-19







Goldberg Variations 20-24





Gould plays Goldberg Variations var25







Gould plays Goldberg Variations var.26-30 & Aria Da Capo







本当は、最初から最後まで通して聴くのですが、演奏の仕方にもよる(リピートをするかしないか)のですが、

長いと1時間を超えますから、「邪道」かも知れませんが最後の第26変奏から30変奏から聴くのもひとつの手です。

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2009.09.25

「情報源としての他人」の「使い方」。

◆何のことかといいますと・・・。

人間は、様々なメディアに目を通し、情報収集の「アンテナ」を張っているつもりでも

自分一人で接することの出来る情報量なんて、たかが知れているわけです。

そこで、軽んじてはいけないのは、情報源としての「他人」です。

人は、それぞれ別の関心を抱いているので、自分が全然見落としていた、しかも貴重な情報を

他人から教えて貰うことがあります。他人を利用するというと、人聞きが悪いけれども、

別に悪意で利用するわけではない。自分が知っている情報で彼が知らない情報もあるのです。

ギブ・アンド・テイクですね。


私は勤め先で、一日中様々な情報を追っています(おかげで視力が低下し、昨年、生まれて初めてメガネを使うハメになりました)。

そして、他の仕事をしていて、情報収集に時間を割くことが出来ない人々に、それらをまとめて、

1日に何度もメールで配信しています。


ときどき、緊急の情報が入ると、臨機応変ですが、「こういうニュースが出ています」と口頭で告げて走り回ることも

あります。

そういうとき、感謝してくれる人が多いですが、必ず、

ああ、それなら、知ってたよ。

という人がいます。本当は知らなかったことが、私にはわかります。

こういう人はバカだなあ、と思います。

彼にとって私は「情報源」です。「情報源」はおだてておけば、また張り切るのです。

そういうときには、大人の対応としては、たとえ既に知っている情報でも、
お、そうか、ありがとう。

というのです。現に私は、他の情報源に対しては必ずそうしています。
ありがとう。

と言われ、怒るバカはいません。


◆「知ってたよ」を繰り返すと、どうなるか。

前段で書いたとおり、どんな号外的情報を教えてあげても、

ああ、それなら、知ってたよ。

という人は、よく言えば(非常に無理に好意的表現を用いるならば)、「プライドが高い」のでしょう。

自分が「知らなかった」と言えない、ということです。はっきり言えば子どもです。

「教養」じゃなくて、時々刻々と変化する情報です。知らないことがあるのが当たり前です。

いつ、何を教えても、
知ってるよ。

を繰り返されると、「情報源」としての私はどういう気持になるか。

人間の心理について、すこし想像すれば、分かることです。

段々「情報源」は、次のように考え始めます。
どうせあの人に伝えても「知ってるよ」と小馬鹿にされる。言わないでおこう。

こちらが意地悪だとは思いません。人の感情の当然の結末ではないでしょうか。

このようにして、彼は肝心なとき、皆が知っている情報を自分だけ知らない、という場面に遭遇します。


今回は「情報源としての他人」の話を書きますが、情報に限りません。

日本人は概して、謝意を表するのが下手です。

イギリスに駐在していて、目が覚めた思いがしたのはこのことです。

彼らが全てにおいて日本人よりも優秀だとは全く思いませんが、

この点に関しては、上手(うわて)です。本当にちょっとしたことでも、
Excellent!

とか、
Brilliant!

とか、
Superb!

などと、我々日本人の感覚では、大袈裟な言葉で感謝してくれます。

先ほど、「『ありがとう』と言われ、怒るバカはいない」とかきましたが、

それをロンドン駐在時代に覚えました。

「情報源としての他人」ばかりではなく、一般論として、

他人と上手く付き合おうと思うのなら、また、上司や部下を上手く「使い」たかったら、

大袈裟なぐらい褒めて、感謝することが、最も簡単で素直な方法です。

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2009.09.24

インターネットを使い始めて10年です。「よくぞ一人でやってきた」と感無量。

◆ちょうど10年前に生まれて初めてPCを買って、ネットに接続しました。

光陰矢のごとしで、10年などあっと言う間である。

どちらかと言えば、「当たらしもの嫌い」というか、新しいものに臆病な私は、

PCやネットが世に広まり始めてもなかなか手をださず、更に1993年から97年までは海外に住んでいたため、

現地の「家電屋」にいって、PCとは、何ぞや、ネットとは何ぞやと質問してまで始める気にならなかった。

97年に帰国してから暫くも二の足を踏んでいたが、会社の上司の、

これからは、PCとインターネットぐらい使えないと不味いぞ

と言う言葉で、40歳になる寸前、39歳で生まれて初めて、自分の「コンピューターを持つ」ことをきめたのだった。

それまでにも、会社のパソコンで、ワードやエクセルで資料を作成するようなことはしていたが、

要するにローカルで使うだけであり、インターネットとはどういうものか、観念的に分からず、

しかも身の回りにそういうことに詳しい人が全く居なかったのである。

若い方から見れば滑稽だろうが40歳近くになって、自分で全部やるのは結構大変だった。


◆ヨドバシカメラで言われたこと。

意を決して、新宿の「ヨドバシカメラ」に行った。

最初に買ったのは、当時、評判(だったはずである)になっていた。ソニーのVAIOシリーズ、PCG-505V/CBXだった。

その頃、「モバイル」という言葉がもてはやされていた(携帯が今ほど発達していなかったのである)

今から見ると、実に貧弱なスペック。

CPU:Pentium(R) プロセッサー 300MHz

メモリー: 64MB(128MBまで増設可)

HDD: 4.3GB

モデム 最大56kbps

HDD4.3GBですよ。メモリー128MBですよ。 回線速度最大56kbpsですよ。

300KBの静止画像が画面に全部映るまで、どれほど時間がかかったことか。

ヨドバシカメラのかなり真面目なベテラン店員さんによる、「インターネット」の説明。

インターネットで出来ることは4つある(4つしかない)。

  1. Webサイトを閲覧すること。

  2. メールを送受信すること。

  3. チャットをすること。

  4. 自分のホームページを作ること(但し、これは相当熟練してから)。

これしか基本的な使い道はなかったのだ。

動画を見る?とんでもない。CDから音楽を取り込む?とんでもない。

音楽をダウンロード購入する?PCでテレビを見て録画する?

DVDを見る? いずれもとんでもない。そういう発想がないし、ハードもソフトもインフラも

整備されていなかった。(モデムで最大56kbpsですぞ)。ADSLも光も無かったのである。

また、今では考えられないが、「アンチウイルスソフトは必要ない。」と言われたのを覚えている。

店員さんは、
僕も随分、(ネットの)ヘビーユーザですが、ウイルスに感染したことってないですよ。

という。尤もアンチ・ウイルスソフトが無いのにどうやってそれが確認できたのか分からない。

隔世の感がある、とは、こういう時のための言葉だろう。


◆ノートPCを買っても持ち歩くほどの必要はなかった。

何となく流行りでかっこよさそうだったので、VAIOのB5ノートを買ったが、結局、外に持ち歩くことはなかった。

やがて、流石にHDD4.3GBでは足りなくなった。ノートに外付けHDDというのも滑稽だが、買いに行った。

外付けHDDは20Gを買ったがそれでも大容量の部類に属した。そのころの外付けHDDは最大の容量が80GBだった。

ヨドバシカメラの店員さんは、

80GBなんて一体何に必要なのかわかりませんね。

と言った。わずか、10年前の話である。

パソコンに(少なくとも私よりは遙かに)通暁しているはずの「専門家」ですら、その後の

劇的な、加速度的な技術の進歩は想像できなかった訳である。


◆その後10年の変わりようがとても信じられない。

世の中でIT技術ほど、この10年でめざましい発達を遂げたものは、少ないだろう。

ハードのスペックはみるみる向上し、ノートブックのHDDが平気で100GBを超えている。

メモリーがGB単位になっている。

通信回線の速度も10年前が自転車だとすれば、今はあたかも新幹線の如き速さ。

モデム→ISDN(これでも結構「画期的な速さ」と言われた)→ADSL→光。全部経験した。

10年前のOSはウィンドウズならWindows98で、ちょっとソフトを多目に使うと、

「システムリソースが極端に不足しています」

となり、フリーズし、再起動を余儀なくされた。

また、Windows98はブロードバンドに適しておらず、

ADSLにしたら上手く作動せず、OSを再インストールするはめになった(私が何か設定を間違えただけかもしれないが)。

何度も書くが、何しろ私の周囲には、PCとかネットに通じた人間が一人もいないのである。


また、不思議な現象がある。パソコン・ネット関連を掲示板(2ちゃんねるなどではなくもっとまともな)などで

質問しても、詳しい人は概して不親切である。
簡単に人に訊くな。検索すれば、そんな初歩的なことはいくらでも書いてある。

という答が返ってくる。

自分も「修羅場」を経験した人から見れば、あまりにもアホな質問を安易にしているように映ったのかも知れないが、

私は調べて分からないから、恥を晒し、辞を低くして、質問しているのである。ま、今更恨み言を言っても仕方がない。

恐らく今も私は、詳しい人が見たら、随分無駄なことや、危ないことをしているに違いない。

が、総体的に見れば、骨の髄から「文科系人間」で理屈が苦手な私にしてみれば、よくぞこの進歩・変化の激しい世界に

何とか対応してきたと思う。自分に「ご苦労さん」と言ってやりたい。

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2009.09.22

「サイバー空間防衛隊を新設=11年度発足目指す-防衛省」←ギャグですか?/【追加】本稿に寄せられた反論コメント。こういう人は相手にしません。

記事:サイバー空間防衛隊を新設=11年度発足目指す-防衛省(時事通信社 - 09月21日 15:02)

防衛省は21日、同省や自衛隊へのサイバー攻撃に専門的に対処する「サイバー空間防衛隊」(仮称)を新設する方針を決めた。

機密情報の盗み取りを目的に、ハッカーがインターネットを通じて政府機関の情報網へ侵入を図るケースが世界的に増加している現状を踏まえ、

セキュリティー強化が必要と判断した。2010年度中に準備室を設置し、11年度の発足を目指す。

サイバー空間防衛隊は60人規模を想定。自衛隊指揮通信システム隊の下に設置し、

(1)最新のコンピューターウイルス情報などの収集や対処方法の研究

(2)防衛省・自衛隊の指揮・通信システムの監視や防護

(3)専門知識を持つ要員の育成-などを一元的に行う。

また、同省はサイバー攻撃対策の中長期的な企画立案を担う「サイバー企画調整官」を統合幕僚監部に新設。

また、諸外国で実際に起こったサイバー攻撃に関する情報を収集・分析するため、情報本部に専属要員を配置する。


◆コメント:一番情報を漏洩しているのは自衛隊内部の人間です。

この記事を読んで声を出して笑ってしまった。

防衛省は旧防衛庁時代から、内部からの情報流出が絶えない役所。

自衛隊ですよ?自衛隊。他の国なら、軍隊。

最も機密保持が厳重でなければならない組織であるにも関わらず、

自衛隊はこともあろうに、国防の要、イージス艦に関する機密情報を、

自衛官が、私用の、ウィニーがインストールしてあるPCに保存し、その際

誤って世界中に流出してしまった事件があった。 サイバー攻撃以前に一番情報管理上危険なのは、

自衛隊員である。


この事件では、更に恥ずかしい事実が判明した。それは、ある自衛官が同僚のPCからエロ画像を自分のPCに

取り込もうとした為に、起きた事故なのである。


2007.04.06「イージス艦情報、わいせつ画像交換で拡散」←「・・・・・・・」

つまり、日本は国家最高機密を世界中にエロ画像と共にばらまいたのである。国辱である。


中国も北朝鮮も含め、世界中の軍事・国防・安全保障担当者は腹を抱え、

あまりの可笑しさに涙までこぼして、我が国の情報管理の甘さを嘲笑したことであろう。


そして、更に、自衛隊による、情報流出は数え切れないほど起きているのだ。

時間が前後するが、私がブログで取りあげた事件の一部を掲げる。

2006.06.16海上自衛隊の情報流出の深刻度



2006.11.30 <米軍資料流出>次官通達後も私有PC持ち込む←それをさせないように、税金でデルのPCを5万6千台も買ったんだろ?



2007.02.04 「陸曹パソコンから業務データ流出…対策後で厳重処分へ」←どうしてこういう役所を「省」に格上げしたのだ?



この辺りで止めておくが、これらは実際自衛隊内部からの情報流出事件の「ほんの一部」なのだ。

これは、自衛隊はそもそも、内部の情報管理体制がが全く整っていないことを端的に示している。

民間企業の情報管理の方が余程レベルが高い。

私は時々、半ば本気で、「自衛隊=防衛省には、セキュリティ・オフィサーとか、コンプライアンス・オフィサーが一人もいないのではないか?」

という疑念を抱く。



記事によれば、この内部情報の漏洩も防げない役所が、国民が収めた税金を使って、

ハッカーがインターネットを通じて政府機関の情報網へ侵入を図るケースが世界的に増加している現状を踏まえ、

セキュリティー強化が必要と判断し「サイバー空間防衛隊」(仮称)を新設する方針を決めた

そうだ。有り難き幸せである。

ハイハイ、結構なことですけどね。それは。必要なことですけどね。

ハッカーに攻撃される前に、自分たちの職員から機密情報が洩れる可能性の方が高いことを自覚して頂きたいですね。

自体隊=防衛省の「情報・文書管理規定」が存在するのならば、

是非、見せて頂きたいですね。

無いのなら勿論だが、有ったとしても、民間企業のコンプライアンス・オフィサーやセキュリティ・オフィサーに教えて貰った方が早い。


◆【追加】本稿に寄せられた反論コメント。こういう人は相手にしません。

時事的な問題について不特定多数の目に触れる「ブログ」に文章を公開しているから、

コメント欄に反論が寄せられることは覚悟している。が、ここは、掲示板ではなく、私のサイトだから、

初めて何か書き込むなら、せめて挨拶・個人を特定出来ない程度の自己紹介が有って然るべきだと思うが、

若い人が、携帯から書き込んだのだろう。次のようなコメントが寄せられた。

このブログのコメントは承認制になっており、私が表示を許可しないと表示されない。

かつては自動的に全て表示されるようにしていたが、スパムが多すぎるので、現在の設定にした。

論理的・合理的・冷静、かつ当然ながらマナーをわきまえたコメントなら相手をしてやっても良いが、

このようなコメントは、無視するという例として一件、このスペースに全文を転載させて頂く。
【引用開始】
IPアドレス: 222.7.168.60

名前: KOREAER

メールアドレス: damier@jda.ne.jp

URL:



内容:

--------

>防衛省は旧防衛庁時代から、内部からの情報流出が絶えない役所。

>自衛隊ですよ?自衛隊。他の国なら、軍隊

へーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

情報流出が耐えないのが日本だけと思ってるんだったらしょ本当お前馬鹿だろ

アメリカだけでB-2スピリット戦略爆撃機のエンジン設計図が完全に中国本土に売

られてから発覚した事件は?

ステルス巡航ミサイルJassmのデータが渡ったことは?

CIA現場工作員身元情報漏洩事件は?

今年だけでも

4月のF-35のLevel-IIIアクセス事件は?

5月の太平洋軍訓練情報を中国に一回7万円で売ってた退役将校の事件は?



お隣韓国でも新型潜水艦の予定図ではあるがそれを堂々とサイトに掲載して後か

ら消して以降その潜水艦に関する話は開発案すら聞かなくなったし



軍事に素人だからって言い訳すんな

てめぇから首突っ込んで書いてんだから物はちゃんと調べて書けよ

ま、調べる事もせずに自分の脳内知識だけで考えて声を出して馬鹿笑いしてるよ

うなのが頑張ってもねぇ



>イージス艦に関する機密情報を、

>自衛官が、私用の、ウィニーがインストールしてあるPCに保存し、その際

>誤って世界中に流出してしまった事件があった

こうやって嘘の情報を発信する人間がいる事自体が愚かしいことこの上ないな

個人PCに保存してたが漏れてはなかったが?

ウィニーの仕組みから勉強しなおしたら?



>ハッカーに攻撃される前に、自分たちの職員から機密情報が洩れる可能性の方が

高いことを自覚して頂きたいですね。

そんなのどこでもあることだ

自衛隊だけを槍玉に挙げることで自分にとって都合の悪い部分を隠して批判する

情報操作をしてお前こそ何がしたいんだろうね。

グダグダ言ったって何にもならん

やる事はやらないと自分は関係ないからって文句だけ言ってるような奴は自分に

何の責任もないから平然と言える

【引用終了】

まずは、一般論。

記事の内容に反論するコメントやメールで礼儀をわきまえている例は極めて少ない。

多分、私の書いた文書の内容への反論で頭に血が上り、挨拶・自己紹介のことなど最初から頭に無いのだろうが、

それは、間違っている。

このブログは私がネット上で私が占有する空間である。

そこに初めて書き込みをする場合、いくら本文の内容に反対であっても、無礼なことを書いて良い理由はない。


このメールに関して。

ハンドルネーム、KOREAERは大層お怒りだが、

これだけ、ムキになるところそして、
情報流出が耐えないのが日本だけと思ってるんだったらしょ本当お前馬鹿だろ

とか、
軍事に素人だからって言い訳すんな

という文言を見ると、自分は軍事に「玄人である」と告げているようなもので、

つまり、これを書いているのは自衛官ではないか、と勘ぐられても仕方がない。

メールアドレスのドメイン、jda.ne.jpを検索すると、一層その疑いが強まる。いいの?

内容に関しては逐次とりあげないが、ひとつ、ふたつ指摘するならば、

KOREAER氏は、私が「軍隊からの情報流出が起きるのが日本だけだ」と思っている、

と言う前提に立って、口汚く私を罵倒しているのである。

どうして「仮定」を元に、他人を罵倒できるのか、謎である。

私はそんなことは一度も書いていない。かつて、書いたこともない。

軍人ではないが、英国の政府の中枢部の高官が旧ソ連のスパイだった。などという事件が

発覚したことも、知っている。、

繰り返すが、他国の軍隊からの情報漏洩が起きていないとは、一度もかいていないし、思ってもいない。

しかし、海外の軍隊でも情報漏洩は日常茶飯時「だから」、日本の自衛隊の情報管理がいい加減でも良い

という考え方をしているのだとしたら、それは誤りである。

他国は関係ない。日本の安全保障に関する機密情報が実際に漏洩している。

KOREAER氏は、

>イージス艦に関する機密情報を、

>自衛官が、私用の、ウィニーがインストールしてあるPCに保存し、その際

>誤って世界中に流出してしまった事件があった

こうやって嘘の情報を発信する人間がいる事自体が愚かしいことこの上ないな

個人PCに保存してたが漏れてはなかったが?

と仰有るが、それでは、
「イージス艦情報、わいせつ画像交換で拡散」←「・・・・・・・」

で引用した、読売新聞や、ロイターの記事が誤報だったのだろうか。

誤報だった、との情報があるのならば、そのソースを提示して頂かないと、

「はい、そうですか」と言うわけにいかない。


バカな奴だろうから、私の言わんとするところ(私が主張したいこと、という意味)が

分からないだろう。私が最も強調したいのは、この自衛隊云々(うんぬん)に関してではなく、
反論する場合でも、礼儀があるだろう。

ということである。こういうバカの相手をするつもりはない、ということを告知する為に、

敢えて、KOREAER氏の全文、IPアドレス、メールアドレスも含めて、公開させて頂いた。

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2009.09.21

鳩山政権は初日から公約を破っていた。記者会見の開放の問題。

◆大新聞とテレビはどこも報じないが・・・・。

フリーランスのジャーナリスト、神保哲生氏がひとりで経営も取材もしている日本ビデオニュース社

がネットで放送している。ビデオニュース・ドットコム インターネット放送局は、

広告収入に頼らず、ネット視聴者の購読料(月額会費525円(税込))で運営しているが、大手メディアが報じない、

しかし、重大な情報を伝えてくれるので、興味深い。

鳩山政権発足(16日)から4日も経った20日(日)、私は初めて知ったが、

民主党は政権に就いたその日に、早くも「公約破り」をしていた。これはテレビニュースと新聞では、

そのことを全く取りあげない。ネットニュースを見て初めて分かる、重大な問題である。

神保哲生氏の記事を読んで頂く。


◆記事:開かれない記者会見に見る鳩山政権への一抹の不安 (ビデオニュース・ドットコム インターネット放送局 2009年09月19日)

16日に発足した鳩山由紀夫首相の就任記者会見は、

これまで民主党が行ってきた記者クラブ以外のメディアにも開かれた

フルオープン方式ではなく、基本的には自民党時代と同じ記者クラブ加盟社の記者のみが出席できる、極めて制限されたものとなった。

首相官邸の記者会見を主催する記者クラブ・内閣記者会の幹事社によると、鳩山氏が就任以前から政権をとった暁には

記者会見をオープンにすると繰り返し宣言していたため、民主党側から会見を開放するよう要請されるのは時間の問題だと覚悟し、

そのための準備も進めていたという。ところが、就任直前に民主党側から届いた指示は、

雑誌社と外国報道機関の記者数人を新たに会見に招き入れるだけでいいというものだった。


官邸の報道室はビデオニュース・ドットコムの取材に対して、党側の意向を伝えてきたのは、

平野博文現官房長官(当時は民主党役員室長)だったことを認めている。

しかし、これが果たして平野氏の独断で行われたものか、総理の意向を反映したものなのかは、現時点では明らかになっていない。

松野頼久官房副長官は、首相官邸の会見がオープンにならないことが、党にとって決して良い結果をもららさないと

進言してきた民主党議員の藤末健三参議院議員に対して、セキュリティ(保安)上の問題を理由にあげたという。

しかし、現時点で記者会見に参加できる記者クラブ加盟社の記者に対しては、特にセキュリティチェックなど実施されていない。

また、総理官邸には入り口に金属探知機があり、出入りの際に持ち物は全てチェックされるシステムが既に整備されていることから、

セキュリティが記者会見をオープンにできない本当の理由とは考えにくい。

現時点では鳩山首相も平野官房長官も、就任記者会見がオープンにならなかった理由を説明していない。

また、今回特筆されるべき点は大手メディアが今回の記者会見問題をまったく報じていないことだ。

鳩山首相の記者会見が記者クラブ以外のメディアに開かれなかったことが、

ネット上で厳しい批判にさらされていることを報じた主要メディアは、事実上1社もなかった。

しかも、朝日、時事、共同にいたっては、鳩山政権が民主党時代の慣習や度重なる約束を覆し、

記者会見のオープン化を実施しなかったことを1行も報じないばかりか、その記者会見が雑誌と外国報道機関の一部に

開放されたことを指して、それがあたかも民主党や記者クラブの開放性の証左であるかのような記事を配信している。

そうした中、2002年に民主党の記者会見を全てのメディアに開く決定を最初に下した岡田克也外相が、

外務省の記者会見のフルオープン化を発表した。(取材協力・竹内梓、山本清香(ともにビデオニュース))


◆百聞は一見にしかず。

YouTubeには今年3月24日、当時の小沢一郎代表、同5月16日鳩山新代表に、

フリー・ジャーナリストの上杉隆氏が、

「民主党の記者会見は現在、大新聞、テレビだけでなく、フリー・ジャーナリスト、雑誌記者、外人記者に対しても、

公開されているが、仮に民主党政権が誕生した場合、どうするのか?今と変わらないのか。自民党のように記者クラブに所属する社の

記者だけを対象とするのか」

質問している。

さらに7月には、神保哲生氏が鳩山代表に対して、記者会見をオープンにすることをマニフェストに載せないのか、訊いている。

これらに対する答弁は二人とも究めて明確である。


民主党が記者クラブ開放公約を反故に?!(ダイジェスト)(9月15日放送「ニュースの深層」)







民主党は、ずっと記者会見はオープンで、たとえ与党になってもそれは変わらない、と、

きわめて明確に約束しているのに、本当に政権を取った途端、鳩山首相の就任記者会見は、

「自民党方式」になってしまい、記者クラブ加盟社しか入場を許されなくなった。

明らかに公約違反だが、大手メディアはそんな事実があったことすら、報じない。

問題の存在そのものが抹殺されている。

亀井静香の銀行の中小企業向け融資返済猶予案もただでさえ、収益力が落ちている銀行に

貸したカネを回収させないようにしよう、という「支払い猶予」案を提唱しているのも、

へたをすれば折角減った銀行の不良債権が膨らみ、金融不安を起こしかねない。その意味で問題だが、

「やる」約束したことを、なし崩し的に「やらない」に変えたこと、それをテレビはまった伝えない。

良いことづくめのように、国民が期待している民主党にも、大手メディアが報じないから、

問題の存在そのものが、我々の知らない間に起きている。

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2009.09.20

【音楽】フランチェスカッティというヴァイオリニストがいます。

◆はじめに:私事で取り込みがありまして。

今日は時事評論を書くつもりだったのですが、私事で取り込みがありました。

「取り込み」というのは、普通「不幸=弔事」の婉曲表現ですが、そうではありません。

昼間、ふと、マンションの駐車場の停めてある自分の車をみたら、リア・ガラスに、

直径10cmぐらいの穴があいており、その衝撃でリア・ガラス全体にヒビが入っていました。

18日夕方に見たときには、普通だったので、夜中のウチに、悪い奴にやられた、と思いこみ、

110番してお巡りさんがやってきたのですが、詳しい事情を話すとマズイので途中省略して

結論だけ書くと、過失により、ある人がものを落として、それが運悪く私の車のリア・ガラスを

直撃したのでした。しかし、ご本人が直ぐに申し出て下さったので、犯罪ではないことがわかり、

ホッとしました。リアガラスは、全体にヒビがはいりどうしようもないので、クルマのディーラーに

取りに来て貰いました。修理代は、壊した方が払って下さると、大変真摯で紳士的な方だったので、

「揉め事」には発展しなかったのが幸いでした。

このように書くと、なんでもないのですが、今日は半日、「非日常的事件」の対応に追われて疲れました。

天下国家を論じる余裕がありません。音楽にします。


◆ジノ・フランチェスカティという昔のヴァイオリンの名手の演奏をご紹介します。

ヴァイオリンの神様はハイフェッツですが、このフランチェスカッティという人大変な名人です。

半世紀も前なのですが、今の若くて上手い人に劣らず、どころかもっと上手いかも知れません。


私にとって、この人は大変懐かしい名前です。

13年前に死んだ親父は、私ほどではないですが、音楽が好きでした。

対して知識もないし、持っていたレコードも数は多くないのですが、何故か名盤が多いのです。

私が生まれて初めて聴いた、ベートーヴェン、メンデルスゾーン、チャイコフスキー、のヴァイオリン協奏曲は

いずれも、フランチェスカッティでした。ですから懐かしい。

今の方はご存じないと思いますので、ご紹介します。YouTubeから集めました。


まずチゴイネル・ワイゼン。ちょうど50年前の映像です。


Sarasate: Zigeunerweisen (Zino Francescatti)1959







完璧です。



続いて、サン=サーンスの「序奏とロンド・カプリチオーソ」。

音だけですが、十分素晴らしい。


Francescatti:St Saens, Introduction & Rondo Capriccioso







テクニックも完璧ですが、この人は、音が素晴らしい。



3曲目は、ヴィエニアフスキー、「エチュード・カプリース」


Zino Francescatti plays Wieniawski's Etude-Caprice in A







演奏時間1分台の短い曲ですが、難しい技巧の連続です。



最後、ヴァイオリンの超絶技巧といったらパガニーニ。ヴァイオリン協奏曲第1番より第3楽章。


Zino Francescatti plays Paganini Violin Concerto #1; 3rd mvt







以上です。HMVのクイック検索に、「Francescatti」と入力すると、

彼の代表的な録音が沢山並んでいます。ベートーヴェンの協奏曲、バッハの協奏曲集、ここに一部載せた、

パガニーニの協奏曲集、チャイコフスキーとメンデルスゾーンの協奏曲など、どれからお薦めして良いかわからないほどです。

フランチェスカッティという名前、是非、覚えておいて下さい。

それでは。

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2009.09.19

【音楽】華麗にして、奥深い、打楽器の世界。

◆打楽器は最も簡単な楽器だと思っている世の殆どの方々へ。

オーケストラを聞き慣れない人をコンサートに連れて行ったら、

この中で私に出来そうなのは『タイコ』ぐらいのものですよ

と言いました。私は大人げないと分かりつつ、
いえ、無理だと思います。

と答えてしまいました。打楽器→タイコ→誰でも出来る、と思っている方、打楽器は「易しい楽器」ではありません。

だからこそ、プロの打楽器奏者が存在するのです。

今日、ご紹介する映像で、かなりの方は、打楽器に対する認識が覆るでしょう。


◆広島の中学生(公立です)の打楽器アンサンブル。

これは、最近Twiterで話をさせて頂いているpercussion879さんに教えて頂きました。

この後も殆ど、percussion879さんに教わったものばかりです。

percussion879さんには心より御礼申し上げます。


さて、まずは、「普通の」中学生達の演奏をとにかくご覧下さい。

マリンバなどの鍵盤打楽器も見事ですが、1分18秒付近からの男の子のタンバリン演奏が、驚異的です。

広島県府中町立府中中学校「Portico for Percussion Ochestra」







中学生が、この類の前衛的な複雑なリズムを正確に把握して互いに聴き合って、合わせている。

単に「合っている」レベルではなく、音楽として見事です。私は暫く開いた口がふさがりませんでした。


◆広島ジュニアマリンバアンサンブル

これも、percussion879さんに教えて頂きました。学校じゃないのですが、海外で演奏を披露するほどの、

曲芸的な名演を繰り広げる子供達の打楽器アンサンブルです。見事な演奏に唖然として下さい。


広島ジュニアマリンバアンサンブル






私は、随分色々な楽器の演奏を聴いたつもりでしたが、世の中、知らないことばかりです。


◆マリンバ独奏。千頭加奈子「リズミックカプリス」

次は、percussion879さんが撮影なさった、プロのマリンバ奏者、千頭(ちかみ)加奈子さんのマリンバ独奏です。

千頭加奈子さんについては、この神戸新聞ニュースで、経歴などが分かります。

さて、この演奏は非常に特殊なものだそうで、percussion879さんのご説明を引用させて頂きます。

普通マリンバはマレットの先端の丸い部分で演奏するのですが、この曲はそれだけでなく、

棒の部分でマリンバ鍵盤のエッジを叩く奏法も同時に行って1人なのに2重奏になっています。

どのようにマレットを持つのか手元もアップして撮影しました。

とのこと。演奏途中までですが、近いうちに全部アップなさるそうです。

千頭加奈子「リズミックカプリス」







ものすごく、熟練が必要であることは、打楽器の素人といえど、見て明らかです。

どうですか?これでも「打楽器は一番易しい楽器」だと思いますか?(笑)


◆ネボジャ・ヨハン・ジヴコヴィチ ( Nebojsa Jovan Zivkovic)打楽器のハイフェッツだと思います。

既に書きましたが、今日ご紹介するの映像や演奏者の殆どは、アマチュア打楽器奏者のpercussion879という方に教えて頂きました。

次も同様です。

ドイツを拠点に活動している、ソロ・パーカッショニスト、ネボジャ・ヨハン・ジヴコヴィチ ( Nebojsa Jovan Zivkovic)という人がいます。

打楽器奏者であり、作曲もします。

まず、何も説明しませんから演奏をご覧下さい。自作自演です。


Der kleine Paganini(小さなパガニーニ)






訳が分からないでしょう?

これ、ちゃんとCDになっています。Zivkovic(Perc)The Castle Of The Mad King (ジフコヴィチ:狂王の城)

ジヴコヴィチは自分のサイトを持っていて、自らの演奏の映像を沢山公開しています。

NJZ Video Filesです。先ほどの「小さなパガニーニ」もここにあります。

この人はマリンバというか鍵盤打楽器を特に好んでいるようですが、打楽器奏者というのは何でもできなければいけないのです。

スネア・ドラムの目にも留まらぬ早業をご覧下さい。画像埋め込みは出来ませんので、リンクを貼ります。


"PEZZO DA CONCERTO" for Snare Drum


タイコひとつです。スネア・ドラム(小太鼓)ひとつでこれだけの表現が可能である、ということに新鮮な驚きを禁じ得ません。

ただ、明らかなことは、あらゆる楽器の演奏でも歌でも共通しているのは、上手い人は無駄な力が入っていない、と言うことです。

今の演奏ならば、ピアニッシモからフォルティッシモまで、あれだけの速さでスティックでドラムヘッド(タイコの「皮」のことです)を

叩き続けて、ストロークが乱れないのは、フォルティッシモですら、その音を出すのに必要最小限な力しか入れていない。

そして、指、手首、肘、肩にかけて柔軟性を保ち続けているし、身体の他の部分も力んでいないのです。

演奏に直接関係なくても、身体のどこか一箇所に、無駄な力が入ると、全体に影響を及ぼすのです。

ジヴコヴィチ氏のサイトにある、他の画像も是非ご覧下さい。


◆最後、エンターテイメント系のパーカッションアンサンブル。 "Funcussion"

今日最後のファイルです。これは私が偶然見つけました。 "Funcussion"

エンターテイメント系のパーカッションアンサンブルと称していますが、勿論、打楽器の基礎から専門的な訓練を受けたプロであることは、

演奏を聴くと直ぐに分かります。クラシックも演奏するようですね。レパートリーに「亡き王女のためのパヴァーヌ」が入っています。

今日は、楽しいのを。


Michel Camilo On Fire -percussion ensemble "Funcussion"







もう、お分かり頂けたと思いますが、打楽器は難しい楽器です。

最初からこんなカッコイイ「曲」などやらせて貰えません。鍵盤打楽器なら、他の楽器と同じように音階や、

退屈な教則本をさらわなくてはいけない。しかも打楽器奏者なら、タイコ類も叩けなくてはいけない。タイコは、

また、別の練習が必要です。人間には利き腕があり、どうしてもそちらの音が強くなるし、コントロールが容易ですが、

タイコを自由自在に叩くためには、両手を同じようにコントロール出来なくてはいけない。最初はメトロノームに合わせて、

楽器ではなく、「練習台」という昔なら要するに単なる板を、一定のテンポ、均質な音色・音量で叩けるようになるまで、

最初はゆっくり、「ポコ・ポコ・ポコ・ポコ・」と叩くのです。鏡を見ながら(両手のバチが常に同じ高さにならないと、

音量が一定にならないからです)。退屈ですが、それを我慢できた者だけが上手くなる。

楽器の演奏を習得するというのは、そういうことだと思います。打楽器も全く他の楽器とその点において同様です。

それでは、皆さん、良い連休をお過ごし下さい。

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2009.09.18

「海外勢が「亀井発言」嫌気、閣内の影響力は限定的の見方も」←この人の所為で金融株だけ売られている。

◆記事:海外勢が「亀井発言」嫌気、閣内の影響力は限定的の見方も(9月17日19時34分配信 ロイター)

亀井静香郵政・金融担当相の発言が金融市場に波紋を広げている。17日の東京株式市場では、

中小企業による借入金や個人の住宅ローンなど銀行への返済にモラトリアムを設ける

とのコメントが海外勢に嫌気され、金融株が売られた。

市場関係者は金融行政の運営に対して懸念を強めている。

ただ、先の総選挙で300議席超を獲得した民主党主体の政権にあって、

少数政党の国民新党の代表として影響力は限定的との指摘もある。

17日の東京株式市場は、みずほフィナンシャルグループ<8411.T>、三井住友フィナンシャルグループ<8316.T>、

三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306.T>など大手銀行株が続落。中でもみずほの下げが目立った。

大手証券の株式トレーダーは、前場では米系投資家が売り、後場に入ってからはアジア勢が追随し、金融株の下げ幅が拡大したという。

亀井担当相は就任後の記者会見で、中小零細の企業・商店が日本の経済の基になっており

「貸しはがしによって黒字倒産がドンドン起きている」のが実態と指摘。個人も住宅ローンの返済で苦労しているとして

「3年ぐらいは借入金の返済を猶予する措置をとるべきだと考えている」と語った。

ただ、具体的な制度の詳細は「まだきちんと決めているわけではない」としつつ、

郵政民営化凍結法案と合わせて、モラトリアムを法案として整備し、10月に召集予定の臨時国会に法案を提出するとの考えを示した。


◆コメント:考えがまとまっていないなら記者会見で口にするな。

昨日、今日と日銀の金融政策決定会合があった。

その結果は日本銀行のサイトの「新着情報」、

2009年 9月17日 当面の金融政策運営について(現状維持、12時39分公表) (PDF, 105KB) に書かれている。

日銀は、政策金利は据え置いたが景気判断を、

わが国の景気は持ち直しに転じつつある

とした。先月(8月11日)は、
わが国の景気は下げ止まっている

7月は、
わが国の景気は下げ止まっている。

6月は、
わが国の景気は、大幅に悪化したあと、下げ止まりつつある。

5月は、
わが国の景気は悪化を続けているが、内外の在庫調整の進捗を背景に、輸出や生産は下げ止まりつつある。

この部分だけ読めば、日銀の認識が分かる。6月までは「わが国の景気は下げ止まりつつある」だったのが、

7月には、「下げ止まっている」に変化した。8月も同様だった。ところが今日は、
持ち直しに転じつつある。

に変化した。だから2ヶ月ぶりの上方修正なのだ。

我が国の中央銀行が公式に日本の景気が持ち直しに転じつつある、と発表した、


正にその日、亀井静香郵政・金融担当相が、間の悪いことに、

中小企業の借入金の返済を3年ぐらい猶予する、「モラトリアム」政策を記者会見で口にした。

そうすれば、おカネを借りている側からすれば有り難いが、

かつて、散々「不良債権」を抱えてけしからんと言われていた銀行は、漸く、それらを償却し、

リーマン・ブラザーズ破綻後、サブプライムローン関連商品に投資していたことによる評価損も

償却し、さてこれから、と言うときに、実質的に強制的に不良債権をかかえることになる。


リーマン・ブラザーズ破綻後の世界不況は金融危機が元になって発生しているのだから、

金融機関の経営が不安定になるかも知れない「モラトリアム(支払い猶予)」策について、

詳細が固まっていないのに、大臣に就任したその日に記者会見で口にすべきではない。

持ち直しかけている株価だが、このままだと金融株が重しとなり、また下がるそ。


◆郵政民営化をどうするか、抜本的見直しとしか書かれていない。

亀井郵政・金融担当相は、郵政民営化凍結法案も提出するというが、民主党のマニフェストには、

郵政民営化を停止するとは書かれていない。「抜本的に見直す」と書いてはあるが、国営に戻すとは書いてない。

と言うことは、自公政権の時とやり方は違うが、民営化を止めるつもりはない、と解釈できる。

だが、細部はまだ固まっていない。

それなのに、亀井郵政・金融担当相は西川社長にはとにかく辞めて貰うという、原口総務相も同様である。

辞めさせる根拠がはっきりしない。

亀井氏は2005年、小泉元首相の郵政民営化に反対して自民党を辞めて国民新党を作った。

それは分かっているが、恨み重なる小泉への復讐を、小泉元首相は最早いないから、

郵政民営化の先頭に立った(政府に頼まれて立たされた)西川社長に向けているのではないか、

と思われても仕方がないほど、ムキになっているように映る。

小泉=亀井の確執とそこで生じた小泉元首相との軋轢などという情緒的な理由で、

権力を濫用するべきではない。

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2009.09.17

<鳩山首相>新内閣発足 初会見で「脱官僚政治」へ決意表明←役人を完全に敵に回しても駄目なんで、そこを上手くやれるかどうか。

◆<鳩山首相>新内閣発足 初会見で「脱官僚政治」へ決意表明(9月16日21時29分配信 毎日新聞)

民主党の鳩山由紀夫代表(62)は16日午後、国会で第93代首相に指名された。直ちに組閣をし、

16日夜、皇居での首相任命式、閣僚の認証式を経て、新内閣を発足させた。藤井裕久財務相(77)や

仙谷由人行政刷新担当相(63)ら政策に明るい中堅・ベテランぞろいの実務重視型布陣となった。

鳩山首相は指名後初の記者会見に臨み、「脱官僚政治を作り出し、今こそ実践しなければならない」と決意を表明した。

鳩山首相は一方で、「政治家が主導権を握りながら官僚の皆さんの優秀な頭脳を使わせていただく」とも述べ、

官僚への配慮も見せた。また、「試行錯誤の中で失敗もあろうがご寛容願いたい」と国民の理解を求めた。


◆コメント:脱官僚政治を可能たらしめるには、閣僚がものすごく勉強していないとダメなんですよ。

鳩山さん、及び民主党にとって「脱・官僚」がすっかりキャッチフレーズになっている。

確かに、あまりにもこの国は役人、しかも国家公務員一種試験を通った、所謂「キャリア組」の為、正確に言えば、

彼らが何度も関連団体に天下りをして、その度に何億という退職金を受け取る。その一部の利益の為に、国民生活が

犠牲になっているところがあった。それは間違いなく、とんでもない話なので、これを正すのはいいのだが、

あまり、「脱官僚」で張り切り過ぎても上手くいかないだろう。役人には対抗手段がある。都合の悪い情報を大臣に教えない、

という方法が最も簡単である。情報を提示させることができなければ、必要な資料も見られず、政治家は空回りしてしまい、

「脱官僚」も尻すぼみになることが、目に見えている。月並みだが「アメとムチ」を使い分けないと、成功しないだろうが、

これは、多分ものすごく難しいことだろう。


最後は内閣総理大臣でありながら逮捕され、金権政治で失墜したが、昔の田中角栄という政治家は、小学校しか出ていないのに、

昭和32年、第一次岸内閣の改造で郵政大臣になった。そのとき、わずか39歳だった。戦後では最年少の大臣だった。

学歴はない。年齢は低い。

常識的に想像すれば最もキャリア役人にナメられそうな立場であるが、田中角栄は、郵政大臣として大成功を収めた。

既に故人だが、早坂茂三という角栄の秘書を23年務めた人物が書いた「オヤジとわたし」と言う本を読むと、

誰にでも真似が出来るわけではないが、役人をコントロールする「メソッド」が分かる。


まず、角栄は学歴はないが、元来頭が良く、抜群に記憶力に秀でていて、しかも猛烈に勉強したようだ。

役人に「こんなことも知らないのか」と思われたらお仕舞いだが、角栄は仕事に必要な関連の法律、統計などを

猛烈に勉強していた。役人から説明を受けると、鋭い質問を連発して、東大法学部出身のエリートが舌を巻いた。


次に、これは現在全ての役所で可能とは限らないが、最初に、役人をアッと驚かせるようなことを実行した。

田中角栄は郵政大臣になってすぐに、民放36局の大量一括免許を断行した。それまでの大臣が面倒がって先送りにしていて、

たまっていた案件を一挙に片付けた。これで、役人の度肝を抜いた。


そして、これは、少しも変わったことではないのだが、角栄は「方針」がしっかりと定まっていた。

当時、日本経済新聞のインタビューに答えてこう話している。

役人は生きたコンピューターだ。政治家は方針を示すものだ。方針の決まらん政治家は役人以下だ。役人と一度仕事をすれば人間関係は切れない。

最初はケンカするんだ。すると「何であんたの言うことを聞かなければならないのだ?」とくる。そうしたら、「政党政治なんだよ。君が局長になれば、

俺を利用するようになる。」と言い返してやる。すると後で分かるんだね。「やはり子供だった」と役人は自分で言うもの。それだから、役人はまた、

俺のところに来る。

この境地に達するのは、誰にでも出来ることではない。角栄はカネで人の心も買えると勘違いした政治家だったが、

人心も十分に理解していて、役人を立てるべきときには立てた。やはり或る意味では、ひとかどの人物だったのだ。

また、郵政大臣になるまでの10年間に、角栄は夥しい議員立法法案を提出し、その多くが可決されている。

議員立法の過程で、どうしても役人と話し合わなければならず、その時にウルサ型の旧大蔵省や旧建設省などの

役人との駆け引き、押すべき所、引くべきところ。要するに「ツボ」を心得ていたのだ。


◆今の民主党には、これほどの大物はいないでしょう。

記事によれば、民主党の鳩山代表は、組閣に当たって、政策に明るい中堅・ベテラン議員をそろえたというが、

なかなか、田中角栄ほどの「大物」は出ないものだ。

「脱・官僚」を完全に勘違いするような人物は入閣していないと信じたいが、要するに、

この国は、長い間、少数のキャリア官僚の私欲(天下りなど)を充足させるのが目的で運営されていた、

といっても過言ではなく、謂わば「官主主義」国家だった。どう考えても要らない役人が多すぎるし、

そいつらの給料に充てるために国民の血税が使われ、税金を納めている主権者たる国民は不景気による所得減で悲鳴を上げている。

これを正す、という大方針は間違っていないが、早く成果を挙げようとムキになり、官僚が全く政治家に心を開かなくなったら、

上手く目的を達することが出来ない。

その辺、わかっているだろうが、せいぜい角栄を手本にして、頑張って貰いたい。

新しい内閣が誕生することは8月30日(選挙の日)に分かっていて、今日はその自動的な結果だから、

特別な感慨も何もない。これからの民主党の政策をよく観察することだ。

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2009.09.16

「米大統領、金融規制改革に決意=「歴史繰り返さない」-危機1年で演説」←謝罪は無いの?

◆記事:米大統領、金融規制改革に決意=「歴史繰り返さない」-危機1年で演説(9月15日10時34分配信 時事通信)

オバマ米大統領は14日、世界経済を揺るがせた未曽有の金融危機のきっかけとなった

米証券大手リーマン・ブラザーズの経営破綻(はたん)から15日で1年を迎えるに当たり、

震源地のニューヨーク・ウォール街で演説した。この中で大統領は「歴史を繰り返すことは許されない」と述べ、

危機再発を阻止するため金融規制改革を実現する強い決意を表明した。

大統領は金融機関の首脳や議員らを前に演説。「過去2年間の嵐は終わりつつある」と述べ、

崩壊のふちにあった米国経済が回復に向かいつつあるとの認識を示す一方、

「リーマン破綻の教訓から学ぶ代わりに、再び誤った道に進もうとしている者がいる」とし、

危機の拡大を招いたウォール街の利益偏重主義の復活に警告を発した。

 オバマ政権が6月に打ち出した金融規制改革案は、システミックリスク(連鎖破綻)をもたらす恐れのある

主要金融機関の監督権限を連邦準備制度理事会(FRB)に一元化するほか、不正行為から消費者や投資家を守る

「消費者金融保護庁」を創設することが柱。しかし、規制強化に反発を強める金融大手は活発なロビー活動を展開、

議会での法案審議は大幅な停滞が懸念されている。

大統領は演説で改革案について「大恐慌以来、最も野心的な金融システム改革」と強調し、

年内の関連法案成立に向けた審議加速を要請した。


◆コメント:歴史を繰り返さないのは結構だけどさ・・・。

オバマ大統領という人物を私はまだ、十分に把握できていないのだが、「ほう」と感心した発言が二つある。

一つは、地球温暖化に関して、今までアメリカは無責任だったと国際社会に向かって謝罪したときである。

◆記事:「米国は責任欠いていた」オバマ大統領が謝罪 地球温暖化 (NIKKEI NET)(2009年7月10日)

オバマ米大統領は自身が議長を務めた9日の主要経済国フォーラム(MEF)終了後、サミット会場で記者会見した。

地球温暖化に関して「温暖化ガスの予想排出量の大半を出す国の協力が不可欠だ」と述べ、新興国も一定の責任を負うように強く求めた。

同時に温暖化問題に背を向けてきた米国の対応について「責任を欠いていた」と率直に謝罪

米国が初めて数値目標を示したことを指摘して「時代は変わった、とはっきり言いたい」と強調した。

大体、欧米人ってのは、たとえ自分が悪いと分かっていても、絶対に自分から「悪かった」とは言わないものである。

ましてや、地球温暖化に全く無関心だったのはアホのブッシュであって、オバマ大統領が「自分の責任ではない」と開き直るのが、

むしろ、ガイジンの一般的な態度だが、この記事を読んだ時は(米国大統領が謝罪したから地球温暖化が止まる訳ではないが)、

こちらも「率直に」感心した。


もうひとつは、核廃絶に関する発言で、どこまで本気か分からないし、謝罪はしていないのだが、次の通り。
◆記事:オバマ米大統領「核なき世界を目指す」、プラハで演説(AFP:2009年04月05日)

【4月5日 AFP】バラク・オバマ(Barack Obama)米大統領は5日、チェコの首都プラハ(Prague)で演説し、

「核兵器のない世界」の実現に向けて世界をけん引してゆくことを誓った。

また、核拡散を「運命だとあきらめる」姿勢を非難し、北朝鮮のロケット発射について北朝鮮は罰せられるべきだと語った。

米国と欧州連合(EU)の初の首脳会議のため、チェコを訪れたオバマ氏は、

「世界で唯一核兵器を使用したことのある核保有国として、米国は行動を起こす責任がある」と述べ、

「この取り組みをわれわれ一国で成し遂げることはできないが、しかし、世界をけん引することはできる」と語った。

ここで、大事なのは、言うまでもなく、色太文字で強調した、
世界で唯一核兵器を使用したことのある核保有国として、米国は行動を起こす責任がある

という部分で、今までの大統領は、こういう表現を用いなかった。ただ、使用した相手国である日本に対して何かいうことないの?

と言いたいし、「米国は行動を起こす責任がある」というなら、おたく(アメリカ)が世界で最も大量の核兵器を保有しているのだから、

まず、自分のところから減らしたら?と皮肉も言いたくなるが、今までの大統領には無かった発言という点は評価してもいいだろう。


しかしながら、サブプライムローンの貸付を放任し、住宅ローンが不良債権化し、その為に、世界中が「まさか」とにわかに信じられなかった

リーマン・ブラザースが破綻し、その連鎖で世界中が金融危機に陥り、全世界的金融システムの崩壊寸前というところで、何とかくいとめたのは、

世界各国の中央銀行が超例外的な措置として、極めて短期間で自国の民間金融機関の破綻を防ぐ為に公的資金を注入し、市場流動性を確保し、

資金繰りに窮する銀行を出さなかったからである。

しかし、金融機関はどこもサブプラライムローン関連商品に投資していたから、その関連商品の価格が暴落し、損失を補填するために、

自己資本を取り崩した訳で、極度の業績悪化から、民間企業への貸出が困難となり、企業は必要な資金を得られず、世界的同時不況に

陥ったのである。

私の日記・ブログで過去何度も書いた通り、そもそもの発端はちょうど1年前のリーマン・ブラザーズの破綻であり、

前述の通り、その根底には、不動産価格がいつまでも上がり続けると信じきって返済能力の無い者にまで住宅ローンを貸し付けた

住宅ローン専門金融機関や一般金融機関を米国金融当局が放置したことにある。そのためにサブプライムローンが不良債権化した。


米国の監督不行届により、この1年、世界中の庶民が不況の影響をモロに受けて、苦しんでいるのである。

金融危機を発生させたアメリカでは、行政権は大統領に帰する。

この件で、世界中にいつになったら終わるか分からない景気後退をもたらしたことについて、14日の演説で、

オバマ大統領は、世界に向けて、
迷惑をかけて申し訳ない。

と頭を下げるべきだった。

演説、なんか偉そうなんだよ。謝れよ。と言いたい。

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2009.09.15

昨夜は寝てしまい、更新できませんでした。今夜は必ず。

◆何故か、どっと疲れまして。

昨日、何があったわけでもないのですが、非常に疲れておりまして、いつの間にか眠ってしまい、

目が覚めたら朝になっていました。

というわけで、勝手ながら全く更新出来ませんでした。

今夜は、必ず更新したいと思います。

今日は昨年、リーマンブラザーズが破綻してから、ちょうど一年です。

自分で書くのも何ですが、あの時私は、

「米証券大手リーマン、破産法適用申請へ」←三菱UFJか三井住友か、みずほが潰れたようなものです。超一大事です。ココログ

と書きました。あの日ことの重大性は十分認識されていなかったようですが、この1年の世界的金融危機、世界同時不況を見ると、

当時、私が指摘した重大性は、さほど間違っていなかったことがお分かり頂けると思います。

そのようなことを書くかどうか分かりませんが、繰り返しますが、今夜は更新します。

悪しからず。

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2009.09.14

先週発表された経済指標に関する私見。

記事1:8月の企業物価、8.5%下落=2カ月連続で過去最大-日銀(9月10日11時0分配信 時事通信)

日銀が10日発表した8月の企業物価指数(速報値、2005年平均=100)は102.9となり、前年同月比で8.5%下落した。

下げ幅は7月に並び、2カ月連続で過去最大となった

原油価格の高騰が続いていた前年の反動が大きかったことに加え、世界的な景気後退に伴う最終需要の低迷も響いた。

ただ、昨年9月以降の原油価格は急速に下落に転じているため、前年同月比での企業物価の下落率は縮小に向かう見通しだ。


記事2:民需9.3%減、過去最低を更新=設備投資の減少続く-7月機械受注(9月10日13時1分配信 時事通信)

内閣府が10日発表した7月の機械受注統計(季節調整値)によると、民間設備投資の先行指標とされる「船舶・電力を除く民需」は

前月比9.3%減の6647億円と2カ月ぶりに縮小した。受注額は5月の6682億円を下回り、1987年4月の統計開始以降の最低水準を更新した。

基調判断は5カ月連続で「減少のテンポが緩やかになってきている」に据え置き。

ただ、企業の設備稼働率が低水準な上、景気の先行きが不透明なことも背景に設備投資の減少傾向に歯止めが掛かっていない。


記事3:年2.3%増に大幅下方修正=在庫減少が押し下げ-4~6月期実質GDP改定値(9月11日9時1分配信 時事通信)

内閣府が11日発表した4~6月期の国内総生産(GDP、季節調整済み)改定値は、

物価変動の影響を除いた実質が前期比0.6%増、年率換算で2.3%増となり、

速報値(前期比0.9%増、年率3.7%増)から大幅に下方修正(それぞれ0.3ポイント、1.4ポイント)された。

民間在庫が速報段階から大きく減少したのが主因で、生産の拡大につながる「在庫調整が進展した結果」(内閣府)

と言えるが、成長率にはマイナスに寄与する形となった。

世界的な金融危機で実質GDPは2008年10~12月期から2期連続で戦後最悪水準のマイナス成長が続いていたが、

4~6月期は改定値でも5期ぶりにプラス成長へ転じた。

改定値は、4日に発表された法人企業統計などを織り込んで民間在庫を推計し直した結果、

成長率への寄与度がマイナス0.8ポイントと速報値から0.3ポイント下方修正された。

マイナス寄与度としては1999年1~3月期(マイナス1.0ポイント)に次ぐ大幅な水準。

設備投資は前期比4.8%減(速報値4.3%減)、公共投資は7.5%増(8.1%増)にそれぞれ修正され、速報値を押し下げた。

個人消費は0.7%増(0.8%増)に下方修正。輸入は5.1%減で変わらず、輸出は6.4%増(6.3%増)にわずかに上方修正された。

物価変動をそのまま反映した名目は前期比0.5%、年率2.1%減となり、

速報値(前期比0.2%減、年率0.7%減)から大幅に下方修正された


◆コメント:政権交代したら、急に景気が良くなることは絶対ありません。

8月30日の衆院選で自民党が大敗を喫した要因は、本質的には小泉改革への否定ということであろうが、

それを書くと長くなるので、直接的な要因に着目すると、麻生政権発足直後から、ものすごい勢いで景気が後退し、

それに対して、与党が有効な経済対策を打ち出せなかったことだろうと思う。

ただ、選挙直後の日記・ブログにも書いたが、この点に関して、麻生政権は如何にも運が悪かった。

麻生太郎氏が自民党総裁になったのが、昨年9月22日。その1週間前にリーマン・ブラザーズの破綻、

という、超弩級の金融パニックが起き、世界中が不況になったのである。この1年は、たとえどの政党が政権を取り、

誰が内閣総理大臣であったとしても、日本だけを好景気にすることは、絶対に不可能であった、といっていい。


世論調査では、「新政権に期待する人」は7割を超えている。多くは、景気、雇用の改善を期待しているのだろうが、

私はそれが、不安である。

先週発表された、記事1から記事3に書かれている経済指標を見るかぎり、

そう簡単に、景気が急速に好転するとは思えない。


記事1の企業物価指数というのは、以前、「卸売物価指数」と呼んでいたものである。

卸売物価指数の下落率が2ヶ月連続で過去最大。これは、多分やや遅れて消費者物価指数の下落率に反映される。

以前から書いているとおり、デフレの危険がある。それは、記事3のGDP(国内総生産)の記事を読んでも

明らかである。GDPに限らないが、多くの経済指標はまず速報値が発表され、暫くしてから、より精度の高い「改定値」が

発表される。この記事は今年の第2四半期(4月~6月)のGDP(国内総生産)が速報値では前期比+0.9%だったのが、

改定値では前期比+0.6%に「下方修正」された。しかし、前期比プラスであることに変わりはない、と言いたげである。


だが、本当に見なければならないのは、色太文字で強調した、記事の一番最後の部分、名目GDPが前期比マイナス。しかも、

速報値よりも悪くなっている、と言う点である。

非常に大雑把に説明すると実質GDPは量。名目GDPは金額(売上げ)である。

実質GDPが大切なのは、インフレの時である。

同じ期間で或る企業が1個1万円の商品を100個作ったら、金額ベースでは100万円分生産したことになる。

ところが次の四半期に、物価が上がり、同じ商品の価格が2万円になっていたら、

(実際にはそんなすごいインフレは無いが、話を簡単にするための仮定である)

生産量が同じ100個でも、金額ベースでは200万円分生産したことになる。

金額は増えているが、生産活動の規模は大きくなっていない。

実際の経済活動を知るために、インフレ率を勘案するのが実質GDP(量)である。


今は、企業物価も消費者物価も下がっている。実質GDPが前期比プラスなのに、

名目GDPが前期比マイナスなのは、物価が下落し続けているからである。

デフレ時には、名目GDPがプラスになるまで、安心できないのだ。


前後するが記事2は、設備投資の減少が続いている、という内容である。

企業が設備投資に消極的なのは、モノが売れないのだから、

新しい生産設備を建設して、生産を増やしても仕方がない、という企業の「意識」を端的に示している。


これらを総合すると、国内の景気を上向きにするためには、余程の妙案が必要であると考えられる。

民主党のマニフェストがバラマキだろうが何だろうが、内需を喚起する効果があれば良いが、

私見では、甚だ疑問である。

私が不安だ、と書いたのは、民主党に票を投じた有権者は政権が交代すれば、

みるみるうちに景気がよくなる、という「幻想」を抱いているのではないか、ということである。

そうだとすると、新政権には反動として自民党に対するのと同等かそれ以上の不満が鬱積し、

余計、景気先行きへの思惑が悲観的になり、それが実体経済に影響し、一層、景気の回復が

遅れるのではないか、という意味である。

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2009.09.12

「お絵描き」コンプレックス。

◆私は絵が描ける人に、ものすごいコンプレックスがあります。

昨夜、あまりにも眠くて、日記・ブログを更新出来ず、寝てしまい、目が覚めたのが14時でした。

時間が中途半端なので、エッセイ風のことを書きます。


私は、絵を描ける方が羨ましいです。

私は小学校の時、美術の女のセンセイと相性が悪かったようです。

別に意地悪な先生ではないのですが、その先生は、如何にも「絵描き」で、職人的というか細部にこだわるのです。

ところが、私は生来、いい加減な性格なので、そういうこだわりが全くありませんでした。

例えば、絵を描くと、色が輪郭からはみ出したりしても平気で、要するに「雑」だったのです。

美術の先生の目には、そういうのが、如何にも投げやりに絵を描いているように映ったのでしょう。


私は、小学校6年間、通信簿の「図画・工作」の成績が、5段階評価で殆ど「3」でした。

たまに「2」だったことすらあり、「4」以上はただの一度も獲れませんでした。

他人の所為にしてはいけないかも知れませんが、いまだに自分は「絵を描くこと資質が全くないのだ」と自分で思いこんでおり、

いともたやすく絵(まともな写実的な絵だろうが、イラストだろうが、マンガであろうが)が描ける人々が羨ましく、

ものすごいコンプレックスがあります(尤も、以前、N響アワーに慶応医学部の神経内科の音楽好きの先生がゲストで呼ばれたとき、

最近の研究で「お絵描きの遺伝子」があることが判明した、と言っていました。つまり、確かに有る程度は先天的な才能らしいです)。


但し、「絵を見る」ことは好きです。

高校の修学旅行で倉敷に行き、大原美術館でエル・グレコの「受胎告知」などを見て、ひじょうに感激してから、

「絵画を鑑賞すること」は好きになりました。これは、救いでした。


◆初等義務教育で、美術や音楽に「成績」を付けないほうが良いと思います。

一方、私は音楽は、「相対的に」得意だったので、今でもご覧の通り好きですが、それは偶然です。

小学校の音楽の「実技試験」を思い出すと、やや大袈裟ですが、「残酷な」制度だったと思います。

一人一人、クラス全員が聴いている前で、音楽の先生のピアノ伴奏で教科書の歌を「独唱」するものでした。

歌が苦手な子にとっては、大変な苦痛・屈辱だったのではないかと、思います。



それがきっかけで、私の「図工コンプレックス」と同様、「音楽コンプレックス」になり、

クラシックなど、金輪際聴きたくも、演りたくもない、ということになっている人が大勢いることは、容易に想像できます。


美術・音楽などは、所詮、生徒の圧倒的大多数はプロになるわけではないのですから、まず、「楽しめるようにすること」を

授業の目的にするべきだと思います。

たとえヘタクソでも、絵を描いたり、音楽を聴いたり楽器を演奏することが「好きになる」だけで人生は豊かになります。

プロじゃないのですから、下手でも一向に構わないのです。


「美術」「音楽」などは、通信簿の評価対象外にするべきではないかと思います。

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2009.09.11

【音楽】「ハンド・フルート」という不思議な「楽器」。今日初めて知りました。

◆今朝テレビに「CHILDHOOD」というデュオが出ていたのです。ハンドフルート(手笛)で見事な演奏をします。

家人が録画しておいてくれたのを見たのだが、CHILDHOODという、ハンドフルート(手笛)とピアノのデュオが、

大変評判になっているという。これが実に不思議な演奏で、主旋律を担当するのは歌でも、口笛でもなく、

ハンドフルート(手笛)なのである。CHILDHOOD -ハンドフルート(手笛)とピアノのデュオ-公式サイト

説明を読んで下さい。二人とも東京音楽大学を出ている。ハンドフルート奏者(?)は東京音楽大学教育科卒業で、

伴奏のピアニストは、何と、本来ソリストを目指すピアノ演奏家コースを卒業している。


◆百聞は一見にしかずで、CHILDHOODの演奏を聴いて、見て下さい。

YouTubeから拾ってきた、画質・音質ともあまりよくないが、とにかくどういうものかを、

ご覧頂きたい。


CHILDHOOD 見上げてごらん夜の星を

何故か曲の途中から収録されているのが、ちょっと残念なんですが。






これは、要するに両手を組むのだが、手のひらはくっつけずに「空洞」を作る。

そこに息を吹き込むと音がでる。両手の間隔を調整し、空洞の容積を変化させて音程を変えている。

テレビでは、音階を吹いて見せてくれたが、なんと3オクターブもの音域を持つのである。

Googleで「ハンド フルート」を検索すると、吹き方を説明しているサイトが沢山見つかる。

例えば、ハンドフルートのやり方である。


◆世界中に愛好者がいるらしい。

CHILDHOODの映像をYouTubeで探していたら、偶然、同じハンドフルートを演奏する、

但し、こちらはもっと年季が入っていると思われる、ガイジンのオジサンが目に留まった。

曲目を見ると、モーツァルト、ヴィヴァルディなど、本格的なのである。聴いてみたら、やたらと上手い。

そこで読者の皆様にも是非ご紹介したい。尤も、このオジサンのプロフィールは、全く分からない。

まず。何と。

トランペット吹きの休日







唖然とした。若干音程が悪いところもあるが、総体的には問題ではない。

続いて。ヴィヴァルディの調和の霊感に含まれる、ヴァイオリン協奏曲の第三楽章。

Vivaldi RV356 Concerto for Violin in A Minor, Presto





細かい16分音符をよくぞ、ここまで吹くものだ。


更に。
モーツァルトのフルート協奏曲第1番第3にまで吹いている。



Mozart Flute Concerto No. 1 in G, K313, Rondo







これほどの曲が吹ける、ということは、この人物がものすごい情熱で、

練習した証拠である。ハンド・フルートが得意だから、というレベルではない。


今日は、音楽といっても、「番外編」のようなものだが、決して、「ハンド・フルート」を

バカにしているのではない。むしろ逆である。

世の中には、我々ひとりひとりが知らないことの方が多い。

ということを痛感すると共に、本格的「ハンド・フルート演奏」の音楽性の高さに

驚嘆したのである。

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2009.09.10

「日本郵政・西川社長の辞任要求へ…鳩山代表」←色々あろうが、西川さんあまりにも気の毒。

◆記事:日本郵政・西川社長の辞任要求へ…鳩山代表(9月9日20時25分配信 読売新聞)

民主党の鳩山代表は9日の記者会見で、日本郵政の西川善文社長の進退問題について

「基本的に、(辞めてもらう)考え方に変わりない」と述べ、新政権発足後に辞任を求める考えを示した。

今後の具体的な手続きについては、社民党や国民新党と協議する方向だ。

連立する3党は郵政民営化の抜本見直しを合意文書に盛り込んでいるが、

任期を来年6月まで残す西川社長ら経営陣の刷新問題も注目を集めそうだ。

鳩山代表は今年6月17日の党首討論で、保養宿泊施設「かんぽの宿」問題への対応などを理由に、

「政権を獲得した時には西川社長にお辞めいただくしかない」と発言している。


◆コメント:西川さん、政治(家)に翻弄されて気の毒。

2005年9月11日の所謂「郵政民営化選挙」で、当時の小泉首相は、

この選挙は郵政民営化の是非だけを問う選挙だ

と言い続け、自民党が圧勝した。小選挙区制では、死票が多くなる。

だから、実際に有権者の中には郵政民営化に反対だった人が(私を含めて)大勢いたはずだが、

議会制民主主義の多数決原理によって、有権者は郵政民営化に、大賛成したということになるのだ。

郵政民営化などという、厄介なことを引き受けてくれる人はおらず、

漸く、元・三井住友銀行頭取だった、西川善文氏が、小泉や竹中に頼まれ、

三顧の礼をもって、日本郵政の社長として迎えられた。

ところが、途中で竹中は、政界から逃げ出し、今や学者センセイに戻って、

あの、ヘラヘラした顔で、評論家気取りで雑誌に現れて小遣いを稼いでいる。


また、あの腹黒い小泉純一郎は、今回の衆院選で、自民党が負けることは明らかで、

そうなれば、「敗因は何か」という話になり、「構造改革」の一点張りで格差社会、

弱者切り捨ての政治を続けた自分(小泉)が槍玉にあがり、吊し上げをくらうことが明らかだったので、

さっさと、昨年「政界引退」を表明した。


担ぎ出された西川氏だけが残り、味方、守ってくれる人はいない。

何が、不正なのか総務省の調査でも結局はっきりしない「かんぽの宿」問題で、鳩山邦男総務相に

さんざん虐められ、それでも続投が決まって、漸く落ちついたか、というところで、

今回の衆院選で政権交代の運びとなり、皮肉にも同じ鳩山に引導を突きつけられた。

西川氏は、何しろあの三井住友銀行の頭取だった人だから、日本郵政の社長を引き受けた時、

何かの目論見があったのかもしれないが、西川氏を担ぎ出した連中は、

ほったらかしにして逃げ出し、西川氏は、自分だけ「悪者」の如く扱われている。

民主党の鳩山代表は、西川氏に「辞めて貰う」というが、民主党のマニフェストには、
郵政事業の抜本的見直し

という項目があるが、民営化を止めるとは書いていない。

鳩山由紀夫氏は、民主党が政権を取ったら、西川氏に辞めて貰う、と(選挙前から)言っていたので、

今日の発言は意外ではないが、民営化を推進するなら、日本郵政の新しい社長を捜さなければならない。

しかし、財界の主だった人たちは、西川氏に同情的であるし、その苦労も分かっている。

次に日本郵政の社長になりたい人がいるはずもない。

鳩山さん、財界を敵に回しかねないですぞ。

また、4年前、郵政民営化に「大賛成し」た有権者、自民党を大勝させた人々は、

今の状況を理解しているのであろうか?

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2009.09.09

「<新型インフル>ワクチン接種は2回…自己負担最大8千円」←有識者会議は無料化を要求していた。

記事1:<新型インフル>ワクチン接種は2回…自己負担最大8千円(9月8日21時1分配信 毎日新聞)

厚生労働省は8日、10月下旬から始まる新型インフルエンザワクチン接種の具体的な方法を公表した。

1人2回、医療機関に予約して接種することを原則とし、必要な自己負担は計6000~8000円程度とみられる。

「医療従事者」「妊婦」「基礎疾患のある人」など優先順位の高いグループから順に、ワクチンが確保でき次第、接種を始めるとした。

今回の接種は、予防接種法に基づかない任意接種の扱いで、国は接種の勧奨はしない。

生活保護世帯などの低所得者の負担軽減策として自治体が助成するよう、国が補助金を出す。

国産と輸入ワクチンで費用に格差が生じないよう、出荷時に国が価格調整をするという。

接種は

(1)実施を希望する医療機関

(2)市町村が選定した医療機関--が実施、

厚労省と委託契約を結ぶ。都道府県は10月中旬までに医療機関をリスト化しワクチン配分量を決める。

医療機関での接種が原則だが、社会福祉施設などの要望を受け、医師が出向いての集団接種も認める。

医療機関で接種を受ける人には、対象者であることを証明する母子健康手帳や保険証などの提示を求める。

基礎疾患がある人は、かかりつけの医療機関での接種が望ましいが、

別の医療機関で受ける場合は、主治医に「優先接種対象者証明書」を発行してもらう。

新型インフルエンザは国民の大半に基礎免疫がないため2回の接種が必要で、3~4週間の間隔を空けると効果が高いとされる。

各グループの接種期間は1カ月半程度などを目安とするが、期間が過ぎても接種できる。

副作用被害は医療機関から国に直接報告させ、速やかに公表するとした。


◆記事2:<新型インフル>ワクチン6000万人分確保 来春までに(9月4日11時25分配信 毎日新聞)

舛添要一厚生労働相は4日の閣議後会見で、新型インフルエンザワクチンについて、

海外メーカー側と交渉がまとまれば、来春までに約6000万人分を確保できるとの見通しを示した。

メーカー側は副作用被害が出た場合の免責を販売の条件に挙げており、対応を調整中という。

厚労省が想定しているワクチンの接種対象は、医療従事者、妊婦、乳幼児など計5400万人。

国内で生産できるのは、年内に最大1700万人分、来年2月末までに最大3000万人分とされており、

輸入が実現すれば必要量はまかなえる。ただし「一気にではなく、断続的に入ってくる」(舛添氏)ため、流行時期に間に合わない可能性もある。

また接種の費用については、完全無料化は現行法では難しいとしたうえで「所得に応じて負担軽減策を取ることはできる」と述べた。


記事3:新型インフルエンザ:有識者ら、ワクチン無料化要求 「輸入品は治験を」(毎日新聞 2009年8月27日 東京朝刊)

舛添要一厚生労働相は26日、新型インフルエンザワクチンの扱いを巡って有識者との意見交換会を開き、

臨床医や患者代表から、接種無料化や輸入する場合の国内臨床試験(治験)実施を求める声が相次いだ。

舛添氏は「ワクチンにかかわる新しい体制作りをしないといけない」と述べ、

副作用被害に対する患者救済や医師の免責などを盛り込んだ法整備を急ぐ必要があるとの認識を示した。

厚労省はワクチンの接種対象として

▽妊婦

▽乳幼児

▽基礎疾患(ぜんそく、糖尿病など)のある人

▽医療従事者

▽小中高生

▽高齢者--の約5300万人を想定。

年内で最大1700万人分とされる国内生産分では足りないため、海外からの輸入を検討している。

これに対し、日本小児科学会の横田俊平会長は、ワクチン接種が必要な子供は

▽1~6歳児350万人

▽基礎疾患のある子供100万人

▽0歳児の母200万人--

の計650万人との試算を示したうえで、「0歳児にワクチンの効果は期待できず、保護者への接種が重要だ」と指摘。

NPO法人「難病のこども支援全国ネットワーク」の小林信秋専務理事は、「幼稚園も含めた学校関係者にも接種してほしい」と訴えた。

また、岩田健太郎・神戸大教授(感染症内科)は、高齢者へワクチンが行き渡らない事態に備え、

重症化防止に肺炎球菌ワクチンを接種する対策を求めた。国民が接種の有効性と安全性を判断するために、情報公開の徹底を求める声も相次いだ。

舛添氏は、輸入ワクチンの治験や副作用被害補償などに前向きな姿勢を示し、国と学会などとの協議機関を作る考えも明らかにした。


◆コメント:ワクチン接種の優先順位とかいいながら、季節性インフルエンザワクチンの倍もカネがかかるの?

以前から政府は、新型インフルのワクチン確保に全力を挙げる、といっていたから、

それはつまり、接種する優先順位の高い人から、完全無料とは言わないまでも、パンデミックを防ぐのが目的なのだから、

普通のインフルエンザ(季節性インフルエンザ)のワクチンよりも安いのだろう、と私は勝手に思っていた。

季節性インフルの場合、ネットでいくつか調べてみたが、

大人(13歳以上):1回接種、3,000円前後

子供(12歳以下):2回接種、1回 1,000円~2,000円

高齢者(65歳以上):1回接種、2,200円前後

ということである。

新型インフルエンザは今のところ弱毒性だということだが、明らかに季節性よりも感染力が強く、

毎日新しい感染者のニュースが流れている。無くなった方(以前から持病が有った方が多いが)もいる。

厚労省の新型インフルエンザ最新情報の一番新しい(9月8日現在)項目は、

2009年9月6日 「新型インフルエンザワクチン(A/H1N1)の接種について(素案)」に関する意見募集についてであり、

更に、その中の、新型インフルエンザワクチン(A/H1N1)の接種について(素案)を読むと、

最初に次の記述がある。
新型インフルエンザ対策における予防接種の位置づけ

新型インフルエンザワクチン接種の目的

新型インフルエンザ(A/H1N1)については、国民の大多数に免疫がないことから、今後秋冬に向けて、

季節性のインフルエンザを大きく上回る感染者が発生し、医療をはじめ、我が国の社会経済に深刻な影響を与えるおそれがある。

繰り返して説明するまでもないが、誰も免疫が無いのだから、誰が新型インフルエンザに罹ってもおかしくない。

だから、本来は、全国民が予防接種を受けるべきだが、国内のワクチン製造能力を考慮すると、国民全員に行き渡るには時間がかかりすぎる。

そこで、優先順位をつけて、妊婦、乳幼児、喘息・糖尿病など基礎疾患のある人、医療従事者の順になっているが、

厚労省は、新型インフルエンザは「国民の大多数に免疫がな」くて、

「我が国の社会経済に深刻な影響を与えるおそれがある」といいながら、
今回の接種は、予防接種法に基づかない任意接種の扱いで、国は接種の勧奨はしない。

だから、心配な人は、自費でワクチン接種を受けて下さい、といっているのである。矛盾している。

しかもそのワクチンは季節性インフルエンザ用ワクチンの倍の費用だ。


アホか。国民の生命を守るのが国の役目でしょ?

事態は深刻なのだから、国が予防接種費用の全部又は一部を負担するから、必ず、予防接種を受けろ、というべきだろう。



アメリカは、感染者も死者も多いという理由もあるだろうが、ニューヨーク市は全ての児童に無料でワクチンを打つそうだ。
◆全児童に無料ワクチン=冬季の新型インフル対策-NY市(9月2日6時43分配信 時事通信)

米ニューヨーク市は1日、冬季の新型インフルエンザ流行に備えた包括対策を発表、

公立、私立を問わず市内の全小学校の児童を対象に10月中旬以降、無料でワクチンを接種する方針を明らかにした。

接種は、最も懸念される学校発の流行を予防するのが狙いで、保護者の同意に基づき実施する。

ただ、原則として感染者が確認されても休校にはしない。

これが本来、行政が取るべき対応ではなかろうか。

記事3に書いてあるが、「有識者会議」が接種は無料にすべきだ、

と主張しているが、厚労省は最初から「有識者会議」の意見を参考にするつもりなどなく、

一応「有識者の意見を聞きました」というパフォーマンスを実施しただけだ。


◆民主党政権はどう出るか。

16日に召集される特別国会で、鳩山民主党代表が、内閣総理大臣に選ばれることは、間違いない。

民主党のマニフェストにおける「新型インフルエンザ対策」は次の通り。

新型インフルエンザ対策

日中韓を中心に、東アジア全体で新型インフルエンザに対応できる体制をつくります。

発熱相談センターを強化し、感染症対応の隔離個室確保・整備を進めます。

新型インフルエンザ行動計画ガイドラインを全面的に見直し、検疫法のあり方を検討します。

抗ウイルス薬の十分な備蓄、ワクチン開発製造・備蓄・流通体制の拡充及び海外との連携を図り、

強毒性新型インフルエンザのプレパンデミックワクチンを受けられる体制を整備するとともに、

輸血を介した感染防止のための新技術を導入します。従来の病院機能が低下しないよう、

病院や医療従事者に対する支援等を充実させるとともに、

高病原性鳥インフルエンザが発生した養鶏場に対する経営支援策も強化します。

具体的に書いているようで、接種費用の負担については何ら言及していない。

また、重箱の隅をつつくようだが、ここでは
強毒性新型インフルエンザのプレパンデミックワクチンを受けられる体制を整備する」

と書いている。新型インフルエンザはH1N1の「弱毒性」である。

ものすごく意地の悪い解釈をすれば、民主党は、
マニフェストに書いたのは、強毒性のインフルエンザに関しての公約であり、

現在、蔓延している弱毒性新型インフルエンザに関しては、何も約束していない。

と、言っても、ウソをついたことにはならない。

新政権発足直後から、インフル対策で、民主党が何をするか注視するべきだ。

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2009.09.08

【音楽】アバドのブランデンブルク協奏曲(続)

◆はじめに:天下国家を論ずる気になれません。

最近、時事問題を論ずる気になりません。

憲法第54条第1項により、

衆議院が解散されたときは、解散の日から四十日以内に、衆議院議員の総選挙を行ひ、その選挙の日から三十日以内に、国会を召集しなければならない。

のですが、衆議院議員の総選挙は8月30日に済みました。その選挙の日から30日とは、9月29日です。

総選挙の後に召集される国会を特別国会といい、特別国会で内閣総理大臣が選ばれ、

鳩山由紀夫氏が正式に内閣総理大臣に就任し、その後、この国をどうするつもりなのか、

所信表明演説を行います。因みに、にたような言葉に「施政方針演説」があります。

「所信表明演説」と「施政方針演説」。「特別国会」「臨時国会」「通常国会」の違いはなにか。

直ぐ分かりますから、調べることをお薦めします。私がここに書いてもいいのですが、

それを読んでも絶対に直ぐに忘れますから。

とにかく、新政権の方針がはっきりしないと何も論評できません。

無理に何か時事問題を書こうとすれば、三面記事(社会面の記事)から

「ネタ」を取って来て、書くことも出来るでしょうが、本当に書きたいと思っていないことを

書いても仕方がないでしょう。


また、世の中には、毎日、政治家の発した言葉の揚げ足を取って、口汚く罵っているブログもありますが、

そういうことを書いても意味がない。

◆というわけで昨日の続きで、アバドのブランデンブルク協奏曲をお聴き下さい。

昨日お聴かせしなかった楽章から。

ブランデンブルク協奏曲第2番 第3楽章


演奏時間は2分半ぐらいなんですが、その後の拍手と、アンコールでもう一回やっているので、

ファイル全体で10分になっているのです。必ずしも最後までご覧になる必要は、ありません。


Bach Brandenburg Concerto 2, 3.movement, including repeat Bis







ブランデンブルク協奏曲第4番 第2、第3楽章



3分45秒から第3楽章になります。ソロ・ヴァイオリンの腕が鳴ります。


Bach Brandenburg 4, 2.+3.movement. Abbado







ブランデンブルク協奏曲第5番 第1楽章



Bach Brandenburg 5, 1.movement, Abbado







ブランデンブルク協奏曲第5番 第2楽章



Bach Brandenburg 5, 2.movement Abbado







ブランデンブルク協奏曲第5番 第3楽章



Bach Brandenburg 5 3. movement Abbado







第6番まで載せると流石に多すぎるので、今日はここまでにします。



もう2時半になってしまった。これから風呂に入って寝ます。

それでは。

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2009.09.07

【YouTube】アバドのブランデンブルク協奏曲。初めて見て、聴きました。

◆アバドのバッハって聴いたことがないのです。

偶然、YouTubeで見つけた映像ですが、元・ベルリン・フィルの音楽監督だったクラウディオ・アバド。

かれの古典派(ベートヴェンとか、ロマン派(ブラームスとか)、後期ロマン派(マーラーとか)、それ以降の

演奏は聴いたことがありますが、アバドがブランデンブルク協奏曲を指揮(チェンバロ弾き振りではなく)している

映像を沢山見つけました。

ブランデンブルク協奏曲は、オーケストラといっても小編成で、カラヤンみたいに自分がチェンバロ弾き振りすることが多い

のですが、アバドは自らは音を出さずに指揮に専念しています。

現代の楽器で普通に演奏しているのですが、とても良い。全部載せたいぐらいですが、流石に飽きるでしょうから、

いくつか選びました。


◆ブランデンブルク協奏曲 第1番 第四楽章。

ブランデンブルグというと、2番、3番、5番あたりはしばしば耳にしますが、

1番は、意外に知らない方が多いのでは?



色々きくのですが、この楽章、最近やたら遅く弾くのが流行っているのか、

なかなか、私の好みに合うのがありませんでしたが、これは良いです。

どうぞ。


Bach Brandenburg Concerto 1, 4.movement




1分15秒からのオーボエとファゴットによる第1トリオ、5分18秒からのホルンとオーボエによる

第2トリオ、大変見事です。これぐらいのテンポだと実に聴いていて小気味良い。


◆ブランデンブルク協奏曲第2番 ヘ長調 BWV 1047 第一楽章。

2番は独奏楽器群とオーケストラによる音楽で「合奏協奏曲」(コンチェルト・グロッソ)というものですが

独奏楽器群が面白い、ヴァイオリン、リコーダー、オーボエ、そしてトランペットです

音量的にはリコーダーが一番弱く、トランペット(ピッコロ・トランペット)が一番強い、というか、

音の通りが違うはずですが、不思議にバランスが取れています。

ブランデンブルク2番のフルート・パートは、アルト・リコーダで全部吹けます。

ここでは有名なミカラ・ペトリが吹いています。

ピッコロ・トランペット、非常に上手ですが、

元ケルン放送交響楽団のラインホルト・フリードリヒ、とという人です。


Bach Brandenburg Concerto 2, 1.movement







とにかく私は常にトランペットが気になるんですが、この人、上手い。


◆ブランデンブルク協奏曲第3番ト長調 BWV1048 全曲

3番はソロ楽器はなくて、弦楽合奏とチェンバロで演奏されます。




Bach Brandenburg 3 complete. Abbado.







これも、私の好みだとテンポが遅すぎる演奏が多いんです。

アバドは第1楽章も第3楽章も、非常に私の好みです(いつも書いているとおり、これは人によって好みが違って当然です)


◆あまり聴かれない、ブランデンブルク協奏曲 第4番 ト長調 BWV1049 第一楽章。

この曲の独奏パートは2本のリコーダーとヴァイオリンです。上手く両者を絡ませたものだと思います。

ここでもペトリがリコーダーを吹いていますね。

Bach Brandenburg 4, 1.movement, Abbado






3分11秒から約20秒間、ソロ・ヴァイオリンの細かい動きが20秒ほど続きます。

プロなら、これぐらい(音型は音階的だし)どうってこと無いのかしら?

私、この部分が好きなんですよ。



ブランデンブルク協奏曲は全6曲ですが、今日はひとまず、ここまで。

それでは。

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2009.09.06

「<勤務医>「うつ」12人に1人 休日『月4日以下』46%」←無理もない。

◆記事:<勤務医>「うつ」12人に1人 休日「月4日以下」46%(9月5日11時17分配信 毎日新聞)

日本医師会は、勤務医1万人を対象にした健康に関するアンケートで、勤務医の12人に1人が精神面の支援を要する

「うつ状態」にあるとの分析結果をまとめた。休日や睡眠時間の少なさに加え、

患者からのクレームなどの矢面に立たされることへのストレスが大きいとして、

医療機関に医療事故や患者とのトラブルでは組織的な対応を取るよう求めていく。

過酷な勤務実態を受けて、医師の健康面に特化した大規模な調査は初めてという。

今年2~3月、男性勤務医8000人、女性勤務医2000人に調査票を送り、3879人から回答を得た。

最近1カ月の休日は46%が4日以下で、9%は「なし」。睡眠時間は6時間未満が41%を占め、

20代では63%に上る。当直は45%が一度もなかった一方で、10%は1カ月で6回以上あった。

患者対応では、46%が「半年以内に患者ら家族から不当なクレームを受けたことがある」と答えた。

また、勤務医のメンタルヘルスについて「死や自殺を考えた」「自分を責めがち」など約30項目の質問の答えを点数化したところ、

8.7%が「メンタルサポートの必要がある」と判定され、若い世代ほど割合が高かった。


◆コメント:さもありなん。

人間は勝手な生き物で、自分が病気になると医者に頭を下げる。

しかし、普段は内心、社会的地位が高く(と思っている)、所得が高い(と思っている)、

自分より頭が良い(医学部を受験し、合格できる程度の知能を持った人は、やはり限られている。

勿論私とて、仮に医学部を受験したとしても絶対に合格出来なかったと思う)「医者」に嫉妬心を抱いている。


だから医者には過大な要求をする。

曰く、

人の命を預かる仕事に、失敗は許されない。

人の命に関わらない仕事ならば失敗が許されると思っているのだろうか?

曰く、
患者の生命がかかっているのに(いつ容態が急変するか分からないのに)休みをとるのか。

医者だって人間なんだから休まなければ、疲れ切って、ミスが増えるだろう。

挙げればキリがない。言いたい放題、無茶を言う。

直ぐに医療ミスだ、といって訴訟を起こす。


昔は医療訴訟を起こしても大抵患者側が負け、それはそれで問題だったが、日本社会は極端から極端に振れる傾向があり、

今は医者が裁判で負ける判例が増えている。

不眠不休で頑張ってる医師は神ではないから、失敗することだってあるだろう。



勿論、中には本当に医師の怠慢というケースもあるだろうし、医師や医療機関の不親切な対応に

肚が立つことはある。


私は、13年前に父を亡くした。死んだ時にはロンドン駐在員で、親の死に目には遭えなかった。

私のロンドン駐在は、1993年10月からだが、前年、1992年12月、父は軽い脳梗塞を起こした。

そのときは、大したことなく、麻痺も残らず、回復したかに見えた。

1993年、8月20日にロンドン駐在の内示が出た。父は喜んでくれた。

しかし、その10日後、脳出血で倒れた。素人目にも危ないと思った。

救急車で近くの個人総合病院に搬送された際、当直医の説明がひどく投げやり、というか「情」のかけらもなかった。
「いつ、死んでもおかしくない」

という意味のことを、事務的に告げ、さっさと次の用事に向かう当直医(脳外科の女医だった)に

無性に腹が立ち、半ば本気で、「殴ってやろうか」と思った。


そういう経験もしているから、医師が全て親切なわけでも、能力が高いわけでもないこと。

患者から見て腹が立つ状況はしばしばある、ということは認識している。そんなことは承知した上で書いている。


そういう医者、医療従事者もいるが、良心的な医者とて大勢いる。


私は、それを世間に知らしめたい、と考えている。

1989年11月13日、日本で初めての生体肝移植が当時の島根医科大学第二外科で行われた。

私は毎年、11月13日の日記に、そのことを繰り返し書いているのは、

これほど立派な医師が現実に存在することを伝えたいからである。


これは、例外的に重要な日本医療史上の出来事だが、そこまでいかなくても、

街には、良心的な医師が必ずいる。皆、何だかんだいうが、病気になれば医師に診て貰うのは、

基本的には、医師を信頼しているからだろう。

繰り返すが医師だって神ではなく、人間だからミスをすることはあるだろう。

それは、勿論望ましくはないが、それまでに数多くの人間の生命を救ってきた医師が、

たった一回の失敗で、あたかも「悪魔の申し子」のように責められるべきではない。



訴訟を起こす患者や、家族の中には、本当に怒りを感じてドクターを訴えるのではなく、

弁護士と相談して、上手くいけば示談金か慰謝料を取れるぜ、という魂胆で裁判沙汰にする、狡い奴もいる。


訴訟リスクが高いから、内科、外科、小児科、産婦人科の医師が特に不足している

(麻酔科も、ものすごくしんどいことは素人には殆ど知られていない)。

当然、残った外科、小児科、産婦人科の医師の肉体的・精神的な負担は高まる。

ロクに休むことどころか、眠ることもできないのだ。 余計にミスをする可能性が高まる。

典型的な悪循環だ。




ウツにならない方が不思議だ、と言っても過言ではない。

先日、ある医師から聞いたが、救命救急医が、あまりの勤務の苛酷さに疲れ果て、耐えきれず、

どうしたらよいか分からなくなり、自殺する例も多いという。

こうなると、単なる「抑うつ状態」のレベルではなく、うつ病に罹患していた可能性が高い、と想像する。


私自身は医者ではなく単なるサラリーマンだが、親戚に医者が多い。

彼らの話を聞いているから、ド素人よりは、医師という職業の苛酷さを多少は理解しているつもりである。

だから、書いた。

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2009.09.05

「米失業率、9.7%に悪化=26年2カ月ぶり高水準-就業者数は21万6000人減」←ダメ。世界不況続きます。

◆記事:「米失業率、9.7%に悪化=26年2カ月ぶり高水準-就業者数は21万6000人減」(9月4日23時0分配信 時事通信)

米労働省が4日発表した8月の雇用統計によると、失業率は9.7%(前月は9.4%)と2カ月ぶりに悪化した。

1983年6月(10.1%)以来、26年2カ月ぶりの高水準で、極めて厳しい雇用情勢が続いていることが示された。

非農業部門就業者数は季節調整済みで前月比21万6000人減となり、減少幅は前月の27万6000人減(改定)から縮小した。

就業者数が前月を下回るのは20カ月連続で、第2次世界大戦後の最長を更新。

景気後退が始まった2007年12月以降の雇用減少は累計で690万人に達した。

ただ、就業者数の減少幅は縮小傾向が続いており、雇用悪化のペースは減速しつつある。


◆コメント:米国景気はあと、2年ぐらい回復しないように思われます。

以前から何度も書いていますが、毎月第1金曜日アメリカ東部時間、午前8時30分

(夏時間なら日本時間、同日21時半、冬時間なら22時半)、アメリカの雇用統計が発表されます。


世界中のマーケット関係者が最も注目している経済指標です。

何故なら、これが最も端的に米国景気の現状を反映するからです。


さて、日本時間今夜9時半に8月の米国雇用統計が発表されました。

失業率は約26年ぶりの悪さ。非農業部門就業者数(農業部門は景気の影響をあまりうけないので、

「非農業部門」雇用者数をみるわけです、非農業部門就業者数が、前月比マイナスになったのは

2008年1月からですから、1年8ヶ月(=20ヶ月)連続なのです。


そういわれても、ピンと来ないと思います。

ちょっと面倒ですが、日経のサイトに米国雇用統計の推移表があります。

表の一番左の列に「非農業部門雇用者増減数」とあります。増減数とは前月比です。

ここには、8月に発表された7月分までの数字が載っていて、今日の発表は含まれていませんが、

2007年12月までは前月比プラス12.0万人ですが、2008年1月に前月比マイナス7.2万人と、

初めて前月比マイナスになり、2月には前月比マイナス幅が14.4万人と、二桁になります。

その後、今日発表された2009年8月分までずっと、前月比二桁マイナスが続いています。

特に企業の人員整理が一度に起きた昨年12月はマイナス68万人、今年1月はマイナス74万人と、

私も長い間、米国雇用統計を見ていますが、これほど極端な非農業部門就業者数の減少は初めてです。

その頃に比べると、8月は前月比マイナス21万6000人で、日経が書いている、

就業者数の減少幅は縮小傾向が続いており、雇用悪化のペースは減速しつつある。

は、ウソではありませんが、毎月雇用者が減って、失業率が上昇しているということは、失業者が増えているのですから、

まだ、米国経済は全然楽観できません。


◆そもそもはリーマンブラザーズの破綻が、全ての始まりでした。間もなく1年です。米国の金融不安は続いています。

時間が経つのは速いものです。昨年、リーマン・ブラザーズ破綻、という我が目を疑うような見出しが

新聞にのったのは、忘れもしない、9月15日でした。間もなく、それから1年になります。

全くアメリカの金融政策の失敗で、世界がどれほど迷惑したことでしょう。

この1年の世界同時不況は、金融危機に端を発していることが、特徴です。

ところが、先日アメリカの連邦預金保険公社、FDIC(Federal Deposit Insurance Corporation)、という公的機関が先週発表した

6月末時点の銀行業界に関する四半期調査結果(FDIC Quarterly Banking Profile)は、

財務に不安がある、など問題銀行が前の四半期(3月末)より4割も増えて、416行になった、と報告しています。

リーマンブラザーズが破綻した昨年の末よりはマシになっているかと思ったら、とんでもない話で、

昨年末(252行)から問題銀行は6割も増加しています。


今の世界同時不況をもたらした原因である、米国の金融危機は、沈静化するどころか悪化しているのですから、

アメリカの景気が好転するわけはなく、したがって、外需は期待できず、アメリカという国家の信用力が下がっているので

どうしても米ドルは売られる傾向にあり、円ドル相場でいうと、ドルが売られて円が買われる。円高になります。

自国通貨が強くなるのは、本来悪いことではないのですが、輸出企業はそもそも、アメリカに製品を輸出しても売れなくて、

困っている上に円高になったら、余計に収益が減ります。

仮に1台1万ドルのクルマがあるとして、1ドル=100円ならば、1台売れれば100万円ですが、1ドル=90円になったら、

1万ドルが90万円になり、1台につき、売上げが10万円も少なくなります。

このように、アメリカの景気が回復しないと、世界が迷惑するのです。


外需依存型からの脱却を怠ったのがいけないのだ、と後から言う人がいますけれども、

それは結果論であり、元来日本経済は輸出で発展してきたのです。

原材料とエネルギーを輸入し、加工し、高品質の製品を作り、それを世界の市場で売って、

儲かったのですから、今更急に、それが問題だと言われても困ります。

しかも、今回の世界同時不況は、自然な景気の波ではなく、謂わば人災です。

アメリカがサブプライムローンを放置し、バブルが崩壊し、その結果金融機関が不良債権を抱えて倒産したてめ、

世界中で金融危機が起こり、それが原因で景気が後退しているのです。

はっきり言えばアメリカの所為で全世界が困っているのです。

アメリカはそれを分かっていながら、

「今の世界不況は各国共通の問題であり、国際的な協力で解決しなければならない」

という態度ですが、私は、アメリカに対して「世界に向かって謝れ」と言いたい気持です。

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2009.09.04

「日本音コン:ピアノ部門 44人が第2予選へ」←第1予選を何人が受けたと思いますか?

◆記事:日本音コン:ピアノ部門 44人が第2予選へ(毎日新聞 2009年9月2日 東京朝刊)

第78回日本音楽コンクール(毎日新聞社、NHK共催、特別協賛=三井物産)ピアノ部門の第1予選が、

8月30日~9月1日の3日間、東京都文京区のトッパンホールで行われ、44人が第2予選へ進んだ。

応募の144人の演奏を須田真美子、鷲見加寿子ら11氏が審査した。第2予選は4~6日の3日間、同ホールで行われる。

 第1予選通過者は次の通り。(演奏順、敬称略)

阿見真依子、安部まりあ、東山洸雅、瀬川裕美子、久保智史、梅村百合、鍵谷涼子、田中翔平、石井園子、

相原一智、石井美由紀、遠山沙織、朝倉すみれ、崎谷明弘、齊藤一也、松岡優明、見崎清水、上田友紀子、〓澤光彦、

大塚玲子、黄木友里香、三原未紗子、吉兼加奈子、吉武優、天本麻理絵、恵藤幸子、岩倉彩子、稲生亜沙紀、森田みず希、

別府由佳、日高志野、高橋ドレミ、浅井文、林京平、喜嶋麻実、棟方恵美、和田萌子、志鷹美紗、

中桐望、内藤由衣、佐野主聞、金平夏花、梅村知世、今田篤


◆コメント:第1予選を通らなかった人たちの演奏。我々が聴いても、第2予選へ進んだ人たちとの差は分からない、と思います。

タイトルの答(第1予選を受けた人の人数)は記事のとおり、144人です。

このうち、44人が第2予選へ進出しました。ちょうど100人が第1予選で落とされたのです。


しかし、最近のピアノのレベルというのはものすごいのです。


私は、7月に、東京音大付属音楽教室学外演奏会を、まさにこの予選会場、トッパンホールで聴きました。

幼稚園から、中学3年生までの子供達ですが、その時の様子と、演奏された曲について、日記・ブログに書きました。

あまりの上手さに驚嘆し、2日連続で書きました。

 【演奏会評】東京音大付属音楽教室(辻井伸行氏もここの出身) 発表会ココログ

【演奏会評】東京音大付属音楽教室 発表会(続)演奏された曲目を、プロが演奏したもの。ココログ

特に2番目に載せた音楽。これを中学2年、3年の子供達が、ただの一度のミスタッチも無く、

すさまじいテクニックと音楽的成熟度を以て演奏するのです。


この子達の多くはプロを目指していますが、決まった訳ではありません。

しかし、毎コンを受けるということは、今まで何度も書きましたが、半端な覚悟じゃないのです。

何としてもプロになってやる。ソリストになってやる、という音楽大学や音大附属高校の学生、生徒が、

4月からずっと、多くは一日に十数時間練習して、臨むのが、「毎コン」というものです。


◆第1予選に合格した人、通らなかった人の差は、素人が聴いても分からないと思います。

第1予選を受けるだけで大変なのです。毎コン(正式には「日本音楽コンクール」)の公式サイトに載っている、

ピアノ部門、第1予選の課題曲。

第1予選
次のBeethovenのソナタ(a)~(i)の中から任意の2曲を用意し、当日各自の抽選による1曲を演奏すること。

(a) No.2 A major op.2 No.2 第3、4楽章

(b) No.3 C major op.2 No.3 第3、4楽章

(c) No.4 E flat major op.7 第3、4楽章

(d) No.7 D major op.10 No.3 第3、4楽章

(e) No.11 B flat major op.22 第3、4楽章

(f) No.13 E flat minor op.27 No.1 第3、4楽章

(g) No.14 C sharp minor op.27 No.2 第2、3楽章

(h) No.15 D major op.28 第3、4楽章

(i) No.18 E flat major op.31 No.3 第3、4楽章

※都合により演奏をカットする場合がある。

ベートーヴェンのピアノソナタのうち9曲(全楽章ではありませんが)が課題曲。

このうちの2曲を自分で選び、

第1予選当日、クジで、どちらを弾くのかが決まる。

この、全てを弾けるように練習を続けていたわけです。

予選は一般公開しないので、会場では聴けませんが、恐らく我々素人が聴いても、

第1予選を通った44人と、惜しくも通らなかった100人の演奏は、一体どこが違うのか、

分からないだろう、と思います。つまり、本当に僅差であろうと思われます。


◆ナクソス・ミュージック・ライブラリーで、これらを無料で聴くことができます。

クラシック好きの方、特にピアノが好きな方はベートーヴェンのソナタですから、

聴いたことがあるでしょうが、実は私はベートーヴェンのピアノソナタ、よく知りません。

聴くと「ああ、あれか」という曲は多少ありましたけど。知らない曲のほうがずっと多いです。

この際だから、ちょっと聴いてみませんか?全部じゃなくていいですから。

ナクソス・ミュージック・ライブラリーとは何か。これは以前書きましたので、ざっと目を通して下さい。

ナクソス・ミュージック・ライブラリー(NML)のすすめ(2度目かな)。ココログ

このサービスは非常に良心的でして、今回の第1予選の課題曲を全部無料で、聴かせてくれます(ピアノだけではなく、他の楽器についても)。

日本音楽コンクール2009課題曲試聴です。会員ではない、という方も、1日15分まで、

15分間無料体験、を利用すればいいのです。

無理にでも、とは決して言えませんが、これをきっかけに、クラシックに興味が湧いた

という方が、おられるかも知れない。そう思ったので、紹介しました。

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2009.09.03

民主・鳩山氏「米紙論文、反米ではない」←説明が不十分なのです。

◆記事:民主・鳩山氏「米紙論文、反米ではない」(8月31日22時4分配信 読売新聞)

鳩山代表は31日、党本部で記者団に対し、米国のニューヨーク・タイムズ紙に掲載された鳩山氏の論文が

米国内の一部から批判されていることについて、「決して反米的な考え方を示したものではないことは、

論文全体を読んでいただければわかる」と強調した。

論文は、米国主導のグローバリズムや市場原理主義を批判し、アジア中心の経済体制の構築などを主張している。

鳩山氏は「寄稿したわけではない。(日本の)雑誌に寄稿したものを、抜粋して載せたものだ」と述べた。

論文は日本の月刊誌「Voice」9月号に掲載されたもので、英訳は鳩山事務所で行ったという。

同紙関係者は本紙の電話取材に対し、

「紙幅に合わせて短縮し、いくつか不明瞭(めいりょう)な単語を変えたが、内容で本質的なことが編集で変えられたことは断じてない」と強調した。


◆コメント:鳩山論文掲載までのプロセスがよく分からない。

ニューヨーク・タイムズに「鳩山論文」が掲載され、それを私が翻訳し、日記・ブログに載せたら、

何だか、週明けから(というか特に月曜と火曜だが)、私のブログにしては、ものすごい数のアクセスがあって、

至る所からリンクが貼られたり、転載しておられる方もいて、それは良いのだけれども、

所詮、一素人の翻訳であるから、日本語がこなれていない部分が多く、いささか当惑気味です。

本当は、プロが訳して下さると良いのですけどね。


それはさておき、少なくとも、読売新聞に載った、鳩山氏の「弁明」を読む限りにおいて、

鳩山さん、説明が足りない。

まず、「反米」云々、以前の問題。

「寄稿したわけではない」

という部分。もう少し詳しく話して頂きたい。

私の所に早とちりした(多分)若い人が、

「あれは、日本の雑誌『Voice』に載った鳩山氏の文章を、ニューヨーク・タイムズが勝手に引用して、鳩山さんは、

迷惑しているみたいですよ」と言ってきましたが、それはないでしょう。

もう少し考えてからものを言って頂きたいですね。

著作権に五月蠅いアメリカの新聞、しかも大ニューヨーク・タイムズが何の断りもなく掲載した、ということはないでしょう。

更に、記事には、こう書いてある。
論文は日本の月刊誌「Voice」9月号に掲載されたもので、英訳は鳩山事務所で行ったという。

ニューヨーク・タイムズに載ることを知らなかったのならば、何のために英訳したのか良く分からない。


つまり。私の想像ですけど、多分こういうことですよ。

「寄稿」という単語を「広辞苑」で引くと、
原稿を新聞・雑誌などに載せるように送ること。

とあります。鳩山氏が「寄稿したわけではない。」といっているのは、

鳩山側から能動的にニューヨーク・タイムズに英訳した原稿を送り、紙面に掲載するように頼んだ訳ではない、

ということでしょう。多分、「Voice」に載った鳩山氏の文章をニューヨーク・タイムズの日本特派員が見つけて、

これを、ニューヨーク・タイムズに載せたいのだが・・・

と、打診してきて、鳩山氏が承諾したのでしょう。それならそれで、

ニューヨーク・タイムズから「Voice」の記事を引用したい旨申し出があったので、承諾した

と、言わないといけませんね(最も日本の新聞も原発言をそのまま載せないことが多く、勝手に要旨を記事にしますから、

本当は鳩山さんは何といったかわからないですけど。

ニューヨークタイムズに掲載されたA New Path for Japan を見るとわかりますが

見出しの直ぐ下に、
By YUKIO HATOYAMA

と表示してあるのですから、「寄稿したのではない」というと、「???」状態になりますよ。

何か、段取りが悪いなあ・・・・。

それから、「英訳は鳩山事務所が行った」といいますが、英語のプロが鳩山事務所にいるのでしょうか。

アメリカの大新聞に、間もなく内閣総理大臣になることが確実(掲載されたのは選挙よりも前。26日。)である人物の

政治的思想が載るわけですから、誤訳が原因で、誤解されたら大変です。

私は、ニューヨーク・タイムズの英文を読んで感じたのですが、あれは、プロの翻訳じゃないかな。

天下の鳩山事務所ですから、そういうスタッフがいるのかも知れませんが、

私が英文を個人のブログに邦訳するのとは、社会的影響が違うのですし、アメリカの大新聞に載せる文章なら、

絶対、文法、語法上の間違いがあってはいけませんが、それは初歩的な段階です。

通訳・翻訳の専門家に依頼して翻訳しなければいけません。

私は、「鳩山事務所で英訳した」というのは、

「鳩山事務所が翻訳会社に依頼して英訳して貰った」、という意味じゃないでしょうか。

そうであることを祈ります。

英語国民ってのは、傲慢ですからね。世界中の人間が英語を話せるべきだ、と思っているのですよ。

自分たちは、語学の勉強しないで。

英語が間違っていると、それだけで、アホに見えるのですよ。彼らには。

通訳とか翻訳、或いは通訳者、翻訳者を軽んじてはいけません。

逆にいうと、高度な語学力があるのでなければ、公式な発言は日本語で行って、

それをプロに訳して貰わないといけませんよ。

「反米ではない」については、実際は鳩山由紀夫氏が何を言ったかわからないから、

何とも言えませんが、如何にも曖昧な言葉です。


鳩山氏が「反米ではない」と発言したとすれば、それは、好意的に解釈するならば、
アメリカという国は何もかもダメだといっているのではない。アメリカの市場万能主義と、

アメリカ式資本主義を世界に押しつけようとする「グローバリゼーション」を批判したのだ

という意味であると想像します。

ニューヨーク・タイムズに載った「論文」は選挙前のものですが、

かなりミス・リーディングな要素があります。もう少し様子を見ないと何とも言えないけれど、

内閣総理大臣になった後で、こういう事が重なると、

衆院選圧勝時の、民主党支持率はあっという間にガタガタと下がるでしょう。

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2009.09.02

【音楽・映像】ホルンの神様、デニス・ブレイン(1921-1957)没後52年。すごい!デニス・ブレインの動画初めて見た!

◆今なお、人類史上最高のホルン奏者として尊敬を集めています。

殆ど毎年のように、今日9月1日は、「ホルンの神様」、イギリスのホルン奏者、デニス・ブレインを紹介しています。

デニス・ブレインが亡くなったのは、1957年9月1日。クルマが好きで運転も上手かったデニスブレインは、前日、

スコットランドのエディンバラでのコンサートの後、徹夜で、クルマを飛ばしてロンドンに戻る途中、ロンドンまで

あと少しというところで、多分居眠りでしょうね。街路樹に激突して、亡くなってしまいました。

あまりにも惜しい。

ホルンというのは、本当に難しい楽器のようで、私の日記の読者中学(小学校だったかな?)から大学まで、ずっと

吹奏楽部(コンクールに出るような学校の)でファゴットを演奏していた、という方がいらっしゃいます。

その方は勿論楽器は違うけれども、毎年コンクールで、全国から選りすぐられた上手い吹奏楽部ばかりを聴いてきたけれども、

遂に、ホルン・セクションが本当に上手い、という学校は見たことがない、とおっしゃいます。

それほど、難しい。

そのホルンで、しかもむずかしい曲を、

何が、難しいの?

と言わんばかりにサラッと吹いてしまうのが、デニス・ブレインです。

ヴァイオリンにおいて、ハイフェッツは永遠の神様であるように、ホルン演奏において、

デニス・ブレインは、多分人類史上・空前絶後の「神様」としか表現出来ません。


◆今までは音だけでしたが、YouTubeで動画を発見しました。

ホルンを吹く方、ホルン好きの方はとっくに御存知だったのでしょうが、

私は、今日、生まれて初めて「動くデニス・ブレイン」、つまり動画を見つけました。

ベートーヴェンはホルンの為にソナタを書いています。それを演奏しています。

ベートーヴェンの演奏も素晴らしいのですが、曲を吹く前に、デニス・ブレインが

楽器の説明をしています。





ベートーヴェンの時代には、ホルンはこのようにただの真鍮の管にマウスピースを付けたものでした。

(吹いて見せて)このように、ただ吹いたのでは、出ない音が沢山あります。

そこで、ホルンの開口部(ベル=朝顔)に、右手を差し込んで、微妙に角度を調整して、

倍音だけでは出せない音を出すのです。

といって、ベートーヴェンの時代のホルン(=ナチュラル・ホルン)を取りあげて、右手の操作で見事に

音階を吹いています。普通、ナチュラル・ホルンで音階を吹いたら、右手で調整した音は、くぐもったような音に

なるのですが、ブレインの音は、現代の楽器と大差ない。

この人は、
(今でも)ナチュラル・ホルンで吹けというなら、やってもいいよ?

と言い出しそうです。こういう人こそ、正に「天」「才」と呼ぶに相応しい。


◆ベートーヴェン/ホルン・ソナタ へ長調 Op17:デニス・ブレイン(ホルン)デニス・マシューズ(ピアノ)

二つのファイルに分かれます。

デニス・ブレインの肉声が聴けます。ナチュラル・ホルンをこともなく吹いていますが、

普通、こんなの、吹けません。本番は流石に現代の楽器で吹いています。



BeethovenSonataOp17Part1





BeethovenSonataOp17Part2



終わり近く、8分31秒から32秒にかけて。トリルがありますが、全くバルブを動かさないで、

唇だけで演奏しています。平然と演っていますが、ものすごく難しいことなのです。






ハイフェッツとデニス・ブレインは、生の演奏を聴きたかった、といつも思います。

デニス・ブレインは、永遠に不滅です。

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2009.09.01

民主党に投票した有権者は勿論、全ての有権者には、彼らがマニフェストを実行しているか監視する義務があります。

◆はじめに:ニューヨーク・タイムズに鳩山代表が寄稿した論文の拙訳、お読み頂いて嬉しいのですが。

今日のアクセス解析をみたら、圧倒的に、

【翻訳】「日本の新しい道」(鳩山由紀夫氏が27日付ニューヨークタイムズに寄稿した論文)を読んで下さっている方が多い。

大変有難いが、所詮、私は語学、ましてや翻訳のプロではない。翻訳は、翻訳家という職業が存在することからも分かるように、

本来、高度に専門的な技術である。私がニューヨーク・タイムズの掲載された「鳩山論文」を翻訳したが、

謂わば、「近似値」とお考え頂いた方が宜しいかと思う。

Yahoo!ニュースに、雑誌 - Yahoo!ニュースというサイトがあることを御存知だろうか?

今日、そこに、≪特別寄稿≫私の政治哲学~祖父に学んだ「友愛」の旗印(1)/鳩山由紀夫(民主党代表)(Voice8月31日(月) 15時26分配信)

≪特別寄稿≫私の政治哲学~祖父に学んだ「友愛」の旗印(2)/鳩山由紀夫(民主党代表)(Voice8月31日(月) 15時26分配信)

が掲載された。ここでは、ニューヨーク・タイムズに載った文章よりも更に詳しく鳩山代表の思想が、日本語で語られている。

無論、「賛成・反対」、「評価する・しない、それぞれの意見があって構わないが、間もなく内閣総理大臣になる人物の政治思想の根底を

「知ること」なしには、支持も不支持もへったくれもないだろう。

というわけで、少々理屈っぽくて面倒臭いが、日本語で書かれた文章である。読んでおきましょう。


◆開票日翌日所感:結局、郵政民営化選挙と、現象的には同じ事ではないのか。

私は、憲法を改正する、と明言している自民党が勝たなかった、ということで、ひとまず安心なのだが、それはさておき。

昨日、民主党に有権者は、大変な権力を与えた。しかし、民主党に票を投じた人に、

民主党の何を支持するのか。どの公約を評価するのか。

と訊いたら、多分、直ちに明確に答えられる人は少ないのではないか。

2005年の郵政民営化選挙で、小泉純一郎は、
この選挙は郵政民営化の是非「だけ」を問う選挙なんです!

改革を止めていいんですか!

を選挙期間中、百万回も繰り返した。

人々は郵政民営化の是非「だけ」ではなく、自民党 政権公約2005が、

自民党サイトに表示されているのに読まなかった。増税も後期高齢者医療制度も、この中に書いてあった。


「改革を止めていいんですか!」は実に巧妙に出来た呼びかけである。
「改革=良いこと」∴(だから)「改革を止めること=悪いこと」

という図式が簡単に頭の中にできるような仕組みになっている。本当は、
「何をどのように改革し、その結果なにが起きるのか」

を少し考えれば、全然「改革」の内容と影響が不明であることに気付いたはずである。

日本ではブームが起きやすい。これは、どの国民にもあることではない。

「他人と同じように行動し、突飛なことをしない」のが、日本人の行動様式である。

一度「ブーム」を作ってしまえば、ものは売れるし、世論は簡単に一方向になびく。


今回歴史的大勝に狂喜したのは、民主党だが、先に述べたように「民主党の何を支持するのですか」に答えられる人は、

恐らく少ない。4年前の小泉の言葉「改革を止めていいんですか!」に代わり、今回は、
政権交代の時がきたのです。日本を変えるときが来たのです。

という、民主党の簡潔しかも日本人が経験したことのない「政権交代」という言葉の新鮮さが大きく有権者の心に響いた。

そして毎日のように、「いよいよ、政権交代か?」を繰り返す、マスコミのあたかも世論誘導を目論んだような報道が

有権者の気持ちを確信に変えた。政権交代したら、何がどのように変わるのか、マニフェストを熟読した人は、

少ないだろう。有権者の脳裏に描かれたのは、
政権交代=良いこと

という図式であり、政権交代すれば、何がどう変わるのか分からない。

なんのことはない。「改革を止めてはいけない」(但し「改革」の内容は知らない)

の4年前と同様である。


◆兎に角政権交代したから良いんだろ?では済まない。

有権者は単独で絶対安定多数を占める、という大きな「権力」を民主党に与えた。

人間は大きな権力を手にすると、驕るのである。それまでと違うことを言い出すことなど、

決して珍しくないのは、歴史を繙けば明らかである。

政権交代させた人々。民主党に巨大な、つまりその気になればファシズムに走ることも可能な

権力を与えた人々は特に、民主党が、マニフェストに書かれたことを実行しているか、

また、マニフェストに書かれていないことを始めていないか。始めたとしたらなにをしようとしているのか。

を監視する責任がある。民主党に投票していなくても、主権者は国民であるから、全員に同様の責任がある。

それが代議制民主主義の原理である。

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