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2009.09.12

「お絵描き」コンプレックス。

◆私は絵が描ける人に、ものすごいコンプレックスがあります。

昨夜、あまりにも眠くて、日記・ブログを更新出来ず、寝てしまい、目が覚めたのが14時でした。

時間が中途半端なので、エッセイ風のことを書きます。


私は、絵を描ける方が羨ましいです。

私は小学校の時、美術の女のセンセイと相性が悪かったようです。

別に意地悪な先生ではないのですが、その先生は、如何にも「絵描き」で、職人的というか細部にこだわるのです。

ところが、私は生来、いい加減な性格なので、そういうこだわりが全くありませんでした。

例えば、絵を描くと、色が輪郭からはみ出したりしても平気で、要するに「雑」だったのです。

美術の先生の目には、そういうのが、如何にも投げやりに絵を描いているように映ったのでしょう。


私は、小学校6年間、通信簿の「図画・工作」の成績が、5段階評価で殆ど「3」でした。

たまに「2」だったことすらあり、「4」以上はただの一度も獲れませんでした。

他人の所為にしてはいけないかも知れませんが、いまだに自分は「絵を描くこと資質が全くないのだ」と自分で思いこんでおり、

いともたやすく絵(まともな写実的な絵だろうが、イラストだろうが、マンガであろうが)が描ける人々が羨ましく、

ものすごいコンプレックスがあります(尤も、以前、N響アワーに慶応医学部の神経内科の音楽好きの先生がゲストで呼ばれたとき、

最近の研究で「お絵描きの遺伝子」があることが判明した、と言っていました。つまり、確かに有る程度は先天的な才能らしいです)。


但し、「絵を見る」ことは好きです。

高校の修学旅行で倉敷に行き、大原美術館でエル・グレコの「受胎告知」などを見て、ひじょうに感激してから、

「絵画を鑑賞すること」は好きになりました。これは、救いでした。


◆初等義務教育で、美術や音楽に「成績」を付けないほうが良いと思います。

一方、私は音楽は、「相対的に」得意だったので、今でもご覧の通り好きですが、それは偶然です。

小学校の音楽の「実技試験」を思い出すと、やや大袈裟ですが、「残酷な」制度だったと思います。

一人一人、クラス全員が聴いている前で、音楽の先生のピアノ伴奏で教科書の歌を「独唱」するものでした。

歌が苦手な子にとっては、大変な苦痛・屈辱だったのではないかと、思います。



それがきっかけで、私の「図工コンプレックス」と同様、「音楽コンプレックス」になり、

クラシックなど、金輪際聴きたくも、演りたくもない、ということになっている人が大勢いることは、容易に想像できます。


美術・音楽などは、所詮、生徒の圧倒的大多数はプロになるわけではないのですから、まず、「楽しめるようにすること」を

授業の目的にするべきだと思います。

たとえヘタクソでも、絵を描いたり、音楽を聴いたり楽器を演奏することが「好きになる」だけで人生は豊かになります。

プロじゃないのですから、下手でも一向に構わないのです。


「美術」「音楽」などは、通信簿の評価対象外にするべきではないかと思います。

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コメント

ユキさん、コメントをありがとうございます。

>人様の絵に点数を付けることには私も疑問を感じます。
>それがイヤで教職を取りませんでした。

なるほど。

>絵の先生の仕事は、絵を描く事に楽しみを見出させる事じゃないかと思うんですが、

全く同じ意見です。私も。

>教師って仕事は必ず成績を付けなくちゃいけないんですよね。難儀です。

うーむ。そうなのですよね。今、東京都の成績の体系がどうなっているか分かりませんが、

私が子供の頃は「相対評価」で、どのクラスにも全ての科目で、1~5が「なければならない」という、
バカな制度でした。どの科目でも必ず「1」がいなければならないのです。

>私は歌が上手な人がとっても羨ましいんです。

私もですよ。私も歌は苦手なんです。

声変わりする前は、結構上手かったらしいのです。ヴィヴラートなどもかけることが
できたのですが、男の子は声変わりすると、全然ダメになってしまうことがありまして、私もその典型です。
あの時期に、声変わりしたあとの声の出し方、の指導というものがあるべきだと思います。
(故・岩城宏之さんの本を読んでいたら私と全く同じでした)。

>下手な絵はみんなを楽しませる事ができるけど
>下手な歌は苦笑させるだけです(泣)。

私はだから、よく考えると、どっちもコンプレックスなのでした(笑)。

投稿: JIRO | 2009.09.14 19:51

人様の絵に点数を付けることには私も疑問を感じます。
それがイヤで教職を取りませんでした。
絵の先生の仕事は、絵を描く事に楽しみを見出させる事じゃないかと思うんですが、教師って仕事は必ず成績を付けなくちゃいけないんですよね。難儀です。

でも、絵なんて苦手でもいいじゃないですか。
大勢の前で絵を描かされる機会なんて、大人になったら殆ど無いんですから。

私は歌が上手な人がとっても羨ましいんです。
時と場所を選ばず、その場にいる人全員を楽しませる事ができるんですから。
それに、社会人は絵を描くより歌を歌う機会の方が圧倒的に多いですしね。

歌が上手だったら、友人の結婚式での出し物で迷う事もなかったのに。
カラオケだって断固拒否せずに済んだのに。
海外旅行で現地ガイドに「何か歌って?」と頼まれて黙りこくる事もなかったのに。

下手な絵はみんなを楽しませる事ができるけど
下手な歌は苦笑させるだけです(泣)。

投稿: ユキ | 2009.09.14 09:33

tomiさん、コメントをありがとうございます。

>日本の美術の評価の仕方は好ましくないですね。

今、思い出したのですが、小学校で私は、「評価」はだけ(通信簿)でされましたが、

そもそも「絵の描き方」を教わった記憶が有りません。

誰にも得手不得手があり、素質がある子供は放っておいても、どんどん描くでしょうが、

(私のように)先天的に、資質が無い人間には、最低限どうすれば、「絵」らしい「絵」が描けるのか、

という指導があっても良いように思います。「自由に描きなさい」と言われると、そもそも絵心の無い人間は

「何を」「どのように」描いたら良いか分からず、却って途方に暮れてしまいます。

実技科目に限らず、「教師」はすべからく、「出来ない子」により大きな注意を払うべきだと思います。

投稿: JIRO | 2009.09.13 23:43

take-5さん、かさねて、どうも。

>「クラシック」と聞いただけで顔をしかめる人達にとってのクラシック音楽は「宮廷音
>楽」でしかないことが多いような気がします。フランス革命以降のモーツァルト・ベー
>トーベンや、ロマン派・印象派のクラシック音楽は全く知らない。

関係ないんじゃないですか? そもそもクラシック嫌いの人は食わず嫌いで、宮廷音楽以前も以降も
へったくれもなく、クラシックという言葉に嫌悪感を持つのではないかと思います。

>リュリ・テレマン・ヘンデル・初期のモーツァルト…
>演奏された場は、コンサートホールではなくて王侯貴族のパーティーで傍らで流れるBGMとして。

そんなこと、絶対「クラシック嫌い」の人は知らないと思います。

>それを現代になってコンサートホールという一切会話をしてはならない場所で聴こうとするわけだから、
>窮屈さを感じて「高尚な趣味」「敷居が高い」「わからない」と感じるのも無理はないと思います。

だから、前回ご紹介した「ブルックナーおじさん」のように、いきなりコンサートに行かなくてもCDや
ネット配信でいくらでも聴けるのですから、まずそちらを聴けば、良いのではないでしょうか。

いままでクラシックに親しんだことが無い人がいきなり生のコンサートに行こうとはしないと思います。

>学校での「音楽鑑賞カリキュラム」も、一律でビバルディの「四季」から始めるばかりでなく、
>先生が素直に好きな曲を聴かせた方が情操教育としては遥かに効果的だと思います。

はい、それは前回のレスに私が書いたとおりです。ものすごく僭越ですが、
私が紹介したような音楽を子供に聴かせたら大抵喜ぶと思います。
全国の音楽の先生は参考にしていただきたい、と思います。

投稿: JIRO | 2009.09.13 23:33

こんにちは。
日本の美術の評価の仕方は好ましくないですね。
私も中学生の頃さんざん悩まされました(それでもアート部に所属していましたが)
私はアメリカの小学校に通っていたのですが、
あちらでは作品を提出すれば成績をつけてもらえて
授業の形式も先生が基本的な描き方(点描やコラージュなど)を教えて、
でも輪郭や影の付け方などは一度も教わったことはなくて
画材と大枠を守れば、後は何をやっても自由でした。

日本人は幼いころからアニメや漫画を見て育つ傾向がありますから
小中学校では上手いと絶賛されるのですが
枠に嵌って画一化されているとも捉えられる気がします。
芸術に関してはもっと自由でありたいですね。

投稿: tomi | 2009.09.13 21:07

「クラシック」と聞いただけで顔をしかめる人達にとってのクラシック音楽は「宮廷音楽」でしかないことが多いような気がします。フランス革命以降のモーツァルト・ベートーベンや、ロマン派・印象派のクラシック音楽は全く知らない。
リュリ・テレマン・ヘンデル・初期のモーツァルト…
演奏された場は、コンサートホールではなくて王侯貴族のパーティーで傍らで流れるBGMとして。
それを現代になってコンサートホールという一切会話をしてはならない場所で聴こうとするわけだから、窮屈さを感じて「高尚な趣味」「敷居が高い」「わからない」と感じるのも無理はないと思います。
ましてや作曲された経緯として、庶民に現代とは比較にならないほどの重税を課して、それを利用して貴族が「娯楽」として楽しむために作曲されたわけですから嫌悪されるのも無理ないかもしれないです。
「政財界の人々はインテリぶってオーケストラだ美術だと言うが、大阪にはお笑いの方が根付いているというのが私の感覚」
という大阪府知事のこの発言も、この「日本人の(極めて)狭いクラシック観」と無縁ではないと思います。
宮廷音楽が悪い、ということではなく、聴き方に問題がある。
現に、皇室を報道するときにBGMとして宮廷音楽が流れていますが、それを聴いて「高尚な音楽」と言う人はいません。
学校での「音楽鑑賞カリキュラム」も、一律でビバルディの「四季」から始めるばかりでなく、先生が素直に好きな曲を聴かせた方が情操教育としては遥かに効果的だと思います。

投稿: take-5 | 2009.09.13 07:27

take-5さん、おひさしぶりです。以前、安永さん関連の記事へのコメント、ありがとうございました。

本日もコメントをありがとうございます。

>本当に音楽の成績はどの生徒にとっても何のメリットもないですね。
>苦手な生徒が悪い成績をとったら益々音楽嫌いになる。
>音楽好きや音大を目指す人間が好成績をとっても、「それごときで褒められても…」と、特にうれしくはありません。

まったくもって仰有るとおり。無理に歌を歌わせたり、楽器を演奏させる必要もなく、
本当は、子供には、優れた音楽の優れた演奏を毎回聴かせるだけでも良いのではないかと
思います(そうすると、音楽の先生の存在意義が無くなってしまうので、何かやらせるのでしょうが)。

>「ローマの松」「ボレロ」「チャイコフスキー第四番」「惑星」「火の鳥」など、
>どんなにクラシックと無縁な人間でも生演奏を聴けば絶対に興奮・感動できる曲がたくさんあります。
>もっともっと、聴いてほしいですよね。

同感です。以前ブログで書いたと思いますが、ずっと前に日経の文化欄にびっくりするようなエッセイが
載っていました。全く音楽には素人(専門的教育は受けていない、ということです)のオジサンで、それまでは、

競馬、麻雀、パチンコが趣味だったという、超典型的な「日本のオジサン」が、ある時図書館で、レコード貸出の
コーナーでクラシックのレコードが目に留まり、「たまには『クラシック』とやらを聴いてみるか」というので、
偶然手に取ったのが(指揮者・オケは分かりませんが)、なんとブルックナーの8番(笑)。

ところが、ここが音楽の力の偉大なところでして、麻雀オジサンはそれ以来すっかり、ブルックナーにハマってしまい、
交響曲全曲を聴いたのは勿論、色々な演奏の聞き比べまで始め、ついには、自ら「ブルックナー同好会」を作り、

同好の士と集まって鑑賞会を開くまでになったというのです。世の中そういうこともあるのですよね。

私が、知ったかぶりではありますが、このブログで音楽を紹介しているのも、そういうきっかけが出来れば、

と思うからです。本当に、虚心坦懐に(「クラシック」という言葉を聞いただけで、敵愾心を露わにする人も、

現実にいますが)、色々な方に聴いていただきたいと願うばかりです。

投稿: JIRO | 2009.09.12 22:51

お久しぶりです。
本当に音楽の成績はどの生徒にとっても何のメリットもないですね。
苦手な生徒が悪い成績をとったら益々音楽嫌いになる。
音楽好きや音大を目指す人間が好成績をとっても、「それごときで褒められても…」と、特にうれしくはありません。
(70年くらい昔の誰かさんみたいに、突然登場したトスカニーニに魔笛の伴奏指揮を「ベネ」と褒められたりしたら、そりゃ飛び上がるほど嬉しいんでしょうけど 笑)
「ローマの松」「ボレロ」「チャイコフスキー第四番」「惑星」「火の鳥」など、どんなにクラシックと無縁な人間でも生演奏を聴けば絶対に興奮・感動できる曲がたくさんあります。
もっともっと、聴いてほしいですよね。

投稿: take-5 | 2009.09.12 20:03

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