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2009年10月

2009.10.31

【音楽】ヴァイオリンの巨匠二人による、名曲の名演です。

◆今日は本格的です

本格的って、おかしいかな・・・。

私が普段、クラシックをご紹介する場合、今までクラシックなど、あまり(或いは全く)

聴いたことがない、という方にも、何とか、クラシックに親しんで頂けるように、取っつきやすい曲を

選んでいましたが、大分皆さんなれて下さったようなので、今日は本格的なヴァイオリン協奏曲を

(と、言っても聴きやすいですからご心配なく)二人の巨匠(二人ともとっくに故人ですが)の演奏で

聴いて頂きます(今後、堅苦しくなるわけではありませんが)

これらは本当に「まともな」曲です。

つまり大衆ウケするような工夫は全く為されていませんが

本当の名曲は飽きないものです。


◆フランチェスカッティのバッハ。

フランチェスカッティは、9月に、フランチェスカッティというヴァイオリニストがいます。ココログ)で、YouTubeで見つけた映像と音を載せましたが、

「チゴイネル・ワイゼン」などの、所謂「小品」ですし、身銭を切っていませんから、良い音質でお聴かせできません。

フランチェスカッティも、後でご紹介するオイストラフも歴史に名を残した大名人なのですから、

既に故人とはいえ、対価を支払って(私が、ですよ。勿論)演奏を聴くのが礼儀かな、と思いました。

かなり迷いました。フランチェスカッティのベートーヴェンも素晴らしいのです。

ですが、バッハを聴いたら、最近の若くて上手い人よりも、ずっとテンポは遅いのですが、こちらの胸に響くんです。

ズシンと。で、決めました。元のCDは、J.S.バッハ:ヴァイオリン協奏曲(フランチェスカッティ)です。

前置きが長くなってしまいました。早速演奏をお聴き頂きましょう。二つの曲から一楽章ずつ。


バッハ:ヴァイオリン協奏曲、イ短調、BWV 1041







聴いているととても切ない。けれど美しい、と思うんです。バッハの協奏曲は技術的には、チャイコフスキーやメンデルスゾーンと

比較したら、多分ずっと易しい。まともに練習している子なら、小学生でも弾けるでしょうが、難しいテクニックが要らない曲でも、

名演は少ないのです。多分、音楽家の資質がモーツァルトと共に、一番モロに現れるので、却って取りあげるのが怖いのでしょう。

だって、小学生でも弾けるのですから。そういう曲でプロたる所以、何らかの感動をもたらすことができるかどうか。怖いですよ。


さて、もう一曲(一楽章)。

「二つのヴァイオリンのための協奏曲」。バッハのヴァイオリン協奏曲で最も人気があるかも知れません。

曲名どおり、ソリストが二人いて、上手い具合に絡みあうのです。英語では「ダブル・コンチェルト」ですが、

ヴァイオリンを弾く人々は、普通ドイツ語で「ドッペル・コンチェルト」更に略して「ドッペル」と言ってます。


バッハ:2つのヴァイオリンのための協奏曲 BWV 1043 第一楽章







いいでしょ?もしあなたがまだ20代以下で、楽譜が読めて、ある程度耳があるなら、

これから良い先生を見つけて、必死に(本当に必死にですよ)3年ぐらい練習したら、

これは弾けるようになるかも知れない。私は26歳から暫くヴァイオリン習って、3年半ぐらいで、

とにかく何とか音にするところまでは行きました。


でも、難しいぜー。

最初、ソロで音が跳躍するでしょ?移弦の難しさね。下手すると、途中の弦に触って余計な音が鳴ってしまう。

勿論音程はずっと難しいね。

そして、これ二人が交替で表にでたり、引っ込んだりするでしょ?

引っ込んでいる時、一番低いG線とかとなりのD線の真ん中ぐらいのポジションで弾くのですが、鳴らないのですよ。楽器が。

ちょうど、モゴモゴいうところなの。子どもの頃からやっている人は簡単なのでしょうけど。やはり弦楽器は難しいです。

(管・打が易しいという意味ではない。どの楽器も難しいのですよ)。


雑談はお仕舞い。はい。フランチェスカッティのバッハでした。


◆オイストラフによる、ベートーヴェンの協奏曲。

あまり、マニアックではない、ごく普通のクラシック好きの人に、ヴァイオリン協奏曲、誰のが一番すきですか?

と質問したら、多分、一番はメンデルスゾーンかチャイコフスキーになると思うのですが、

ベートーヴェンが一曲だけ書いた協奏曲は、メンデルスゾーン、ブラームスと共に、三大ヴァイオリン協奏曲の一つ。

ヴァイオリン協奏曲の王者などと呼ばれることもあります。ベートーヴェンの作曲活動が一番盛んだったころの名作です。

オイストラフはロシア人で、20世紀の代表的なヴァイオリニストの一人であることは議論の余地がありません。

CDはベートーヴェン:ヴァイオリン協奏曲 です。


ベートーヴェン:ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 作品61 第三楽章







最初に出てくる軽快な主題をロンド主題といいますが、これ以外にも、再生開始後1分過ぎぐらいから、ホルンの

リズムに乗って第二主題が現れ、3分15秒ぐらいから悲しげな旋律を奏します。これが第3主題。

その後、色々展開がありますが、一番最後、ソロ・ヴァイオリンが最初のロンド主題を弾きながら上昇していき、

オーケストラの総奏と共に締めくくる。実に見事。

これで、ちょっと興味が湧いたら、第一楽章から通して聴くと、最後の感激が一層高まります。

最初にこういう上手い演奏を聴くのが大事ですよね。

それでは、皆様、良い週末をお過ごし下さい。

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2009.10.30

JAL再建は支援機構を活用へ、事実上国の管理下に←JALの経営は確かにヘタクソだが、潰さないことを明確にしないと乗客の生命に関わる。

◆記事:JAL再建は支援機構を活用へ、事実上国の管理下に(10月29日19時28分配信 ロイター)

JAL<9205.T>は29日、企業再生支援機構に対して再生支援を依頼するとともに事前相談を開始したと発表した。

同時に前原誠司国土交通相の直属組織である「JAL再生タスクフォース」(リーダー・高木新二郎野村証券顧問)は、

資産査定結果と再生計画を国交相に提出して組織を解散すると表明。巨額の金融支援をめぐりタスクフォースと

金融機関や財務省などの対立が続くなか、JALの再生主体は1兆6000億円の資金枠を持つ支援機構に委ねられ、

同機構が新たな再建計画を練り直すことになった。

支援機構が支援を正式決定するには1カ月程度の独自の資産査定が必要なため、

11月中にも資金ショートが起こりうるとの懸念も出る中で、JAL再生は事実上、国の管理下で進むことになった。


◆コメント:どうしてこれほど、ゴタゴタするか、というとですね。

JAL(日本航空)という会社は、どういう因果か、とにかく経営がヘタクソで、本当ならとっくに潰れているのです。

銀行から莫大な額の借金をしてますが、全然返せない。なのに、更に年内に1800億円から2000億円の追加融資がないと、

資金繰りに窮するというのですね。しかし、政策投資銀行や3メガバンクは、金融庁から、追加融資して貰えるか?と10月上旬、

ヒアリングを受けたとき、断りました。今でも不良債権化してるのに、そんな会社に貸せるか、と言うわけですね。

で、仕方がないから、国の管理下に置くと。税金を使って、日航を潰さないようにしよう、と国交相は言ってるのです。

何だかんだいっても日本の国内便だけでもJALが6割なんです。JALが消滅したら、やはり、国民の国内の移動に支障を来すと。


しかし、どうしてみんな怒っているかというと、JALも本気で会社を建て直す気があるのか。ということなのです。

一番、世間が怒っているのは、JALが退職者した職員に支払う企業年金がバカ高いのです。

7月に次の記事が出ました。

◆記事:日航の年金583万円=高コスト体質浮き彫りに(7月7日3時0分配信 時事通信)

日本航空の経営再建問題で、年金の支給額がモデルケースで年583万円と、年300万円台半ばとされる

大企業の平均支給額を大幅に上回っていることが6日、明らかになった。日航は企業年金の減額を前提に、

政府保証80%の日本政策投資銀行の金融危機対応融資を受けることが決まっている。

ただ、減額後の試算さえ年433万円で、改めて浮き彫りになった日航の高コスト体質が議論を呼びそうだ。

内部資料によると、勤続42年のモデルケース(1965年生まれ、18歳入社、60歳退職)で、

65歳以降の年金支給額は基礎年金と厚生年金、企業年金を合わせて月48万6000円、年583万2000円。

減額後も最高月36万1000円、年433万2000円が支給される見通し。

仮にですね。JALが非常に経営に秀でていて、じゃんじゃん儲かっているなら、退職者に高額の企業年金を払おうが、

それは、自由ですけど、銀行の借金も全然返せないで、更に追加融資、なんて行っている会社が、

まともに儲かっている(ここ1年はどの会社も儲かっていないですが)会社の倍も年金支払うってのは、

どういう料簡だ?ということで怒っているのです。世論は。

ホントはとっくに破綻している会社なのに、銀行から借金して、それでもまだ足りないから貸してくれ、

というなら、その前に身内に払う年金を減額して、費用を減らすべきだろう、と。

それは正論だと思いますね。JALのOBは減額に大反対しているのですが、減っても十分暮らせる筈です。

JALの職員(地上職、キャビンクルー、コクピットクルー)は、9月にCAやパイロットまで、

街頭でビラを配って「JALを使って下さい」と道行く人に頼んでました。

ビラ配ったぐらいで客が増えるわけないでしょう。そういう調子だからダメなんです。

カネを貸している銀行団は、そういうことするんじゃなくて、年金が減るぐらい我慢しろと。

会社がなくなったら、パイロットもキャビン・アテンダントも誇り高いですから、ツブシが利かないでしょう。

露頭に迷ったら大変だ、という気持は分かるけど、それならせめて年金大幅減額は我慢しろよ、

こういうことです。


◆ま、とりあえず潰さないから、と言わないと危ないですよね。

JALは言うまでもなく、1985年8月12日、123便の墜落事故という大惨事を起こしました。

それ以来、落ちてませんけど、今、パイロットもCA達も、浮き足立っているでしょう?

危ないと思うのですよ。パイロットはプロですから、操縦席に座ったらひとまず会社のことは

忘れて、安全に乗客を目的地に届けることに意識を集中させている、と思いたいけど、

会社が潰れて、失業者になるかも知れない、ということになったら、彼らも人の子ですから、

ふっと意識がそちらに向かいそうな気がするのです。これは、危ない。

パイロットが自分の生活が心配で、操縦中に邪念が入る、ということになったら、

最悪、また落ちますよ。大惨事ですよ。取り返しが付かない。123便が再び起きてはいけないのです。

だから国の管理下に入るということは、税金で、失業はしないようにしてやる、

それは、早く宣言してやった方が良い。そうしないと、乗客の生命に関わる。

その代わり、JALの職員。あんたらの会社は、散々借金して返さないでいるのだから

銀行に迷惑をかけているのですよ。ということは、銀行の株主や預金者に迷惑をかけているのです。

それが分かってないように見えるからみんな怒っているのです。

まともな会社の倍の年金は、諦めるべきです。

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2009.10.29

10月28日は、絶対に忘れることができない日なんです。

◆今日は、私事です。悪しからず。

今日は完全に個人的なことです。

日付が変わってしまったが、10月28日は、私には絶対忘れられない日です。

16年前の今日、私は脳出血で寝たきりになった父を兄に託して、英国駐在の為、

成田空港からヒースロー行きの全日空機に乗りました。

恥ずかしながら、私はそれまで、日本を出国したことがありませんでした。

海外駐在の内示が出て、アワを食ってパスポートを作ったのです。

初めての国際線が、「転勤の為」という人は少ないのではないかと思います。

海外駐在は、普通、亭主が先に単身渡航し、現地で住居を探し、クルマを買い、

準備が整ってから、家族を呼び寄せるのです。


私の会社は、海外赴任者に迎えは来ません。12時間のフライトの後、ヒースローで入国審査を受け、

タクシーで、当面の住居。短期滞在型アパートに向かうのです。


英語は、僭越ながら、以前書きましたが、英会話の教科書を500回音読し、

存在すら知らなかったTOEICで800点以上取れていたので、会社の上司は大丈夫だろうと言ってくれていました。

これは、幸いそのとおりでした。


◆初日から出社。

東京-ロンドンは、約12時間。正午ちょっと前に成田を離陸し、ロンドンについたのは、現地時間では夕方4時頃ですが、

私の体内時計は既に夜中の12時です。疲れました。アパートに着いて会社に電話したら、

今日は良いから明日から来なさい。

と言ってくれると思ったら、人使いが荒い会社で「今日、これから、来い」といいます。

地下鉄の路線など、まだ右も左も分かりません。会社の所在地だけはわかりますから、

ロンドン名物のタクシー、ブラックキャブに行き先を見せてから会社に着きました。

エライ人に一通り挨拶したら、開放して貰えるだろうと思ったら、

私とと交替で帰国する前任者が、これからお客さんの接待ディナーがあるから一緒に来い、

といいます。仕方がない、行きましたよ。しかし、体内時計は明け方の4時頃です。猛烈な睡魔に襲われ、

席上、うたた寝してしまいましたが、前任者が相手に事情を話してくれたので、問題にはならなかった。

イギリス人の接待相手、つまりお客さんが気の毒がってくれていたそうです。


◆明治生まれで、単身渡米した祖父の命日でもあるのです。

学生時代勉強は大抵嫌いでしたが、何故か英語だけは得意でした。

私の祖父は福島県出身ですが、19歳の時に、単身渡米し、今やイチローですっかり有名になったシアトルの

通信社に雇って貰い、10年間、ジャーナリズムの勉強をしたのです。無論それまでに必死で英語の勉強は

していたけれども、あちらでは、差別を経験したり、苦労があったらしいですが、明治生まれの日本人は強い。

少々のことでは、志を曲げません。祖父は10年後帰国して、最終的には某新聞の主筆になりました。

戦前のことです。祖父は私が生まれる前に他界したのですが、私の英語好きは祖父のDNAを引き継いだものではないか、

と海外赴任など決まる前から、ずっと思っていました。

祖父の命日である10月28日に私が海外へ飛んだというのも何かの因果ではないか、と思います。


◆親の死に目には遭えませんでした。

当時、世の中にインターネットは既に存在していたようですが、今のように一般には普及していなかった。

そもそも当時、海外赴任にPCを持っていった人間などいないと思います。

私は、最近、今流行りのTwitterに結構ハマっていますが、先日、スペインに留学してんだか、遊んでんだか

分からない女の子(と言っても、OLを辞めてからですからそこそこの年齢のはずです)が、

私、インターネットが無かったら、絶対に海外に住むことなんて考えなかったと思う。

と書いていました。知らない人だから何も言わなかったけど、一瞬カッとなりました。
甘い!

と、思いました。PCを持って行くのは構いませんが、海外に住んで毎日、ネットで日本人と話していたら、

それがもし、語学習得目的の渡航ならば、こういう人は永久に上達しないでしょう。

時代が変わったのだから、で片付けて良いものか?と思います。


但し、駐在員の奧さんは別。旦那は会社で日本人と話せるけど、奧さんは必ずしも希望して海外に来たわけではない。

語学だって人には誰にも得手不得手がある。折角海外赴任したのだから、英語力を磨くべきだ、というのは、

駐在員の奧さんに対しては、「大きなお世話」です。海外駐在員夫人の自殺って、日本では知られていないけれど、

驚くほど多いのですよ。だから、今は奧さん達がネットで日本の人と日本語で話せるのは、非常なメリットなんです。


話が逸れましたが、私らの頃は不自由でした。日本の家族や友人と連絡を取りたかったら、時差を考慮して、

国際電話(料金がバカ高いので、長時間は、話せません)を利用するか、エアメール(紙に手書きの文字通り「手紙」です)

でやりとりするしかなかった。私は闘病中の父が、私の事を心配していることが、あまりにも明らかだったので、

色々辛いこともありましたが、「全て順調だ。心配ない。楽しくやっている」と認め、父が可愛がっていた私の息子の写真などを

添えて、せっせと手紙を書きました。後で聴いたら、親父はその写真を病室の壁に所狭しと貼って、いつまでも眺めていたそうです。

父は私の渡航2年後、1995年10月一旦危篤になりました。

私は一時帰国して、病院のICUに一週間簡易ベッドで泊まり込みました。最早、話すこともできません。

しかし、容態に変化がないので、仕方なくロンドンに戻りました。その3ヶ月後、1996年1月、容態悪化の知らせを受けました。

ロンドンの自宅から直接、父が入院している病院に電話したら、
○○○○さんは、さきほど、死亡退院なさいました。

と告げられました。覚悟はしていたけど辛かったです。


◆辛いことも多かったけれど、今でも懐かしいのです。

ロンドンでの駐在員生活では、色々と大変なこともありました。

細かいことにガミガミと五月蠅い上司。私が所属したチームは12人ですが日本人は私だけ。

現地採用のイギリス人職員には、外面は良いけど、内心、日本人をバカにしたくて仕方がない、

という奴が必ずいるのです。差別というのは、受けてみると、どれほど理不尽なものかよく分かります。


家を借りる契約も、中古車を買うのも、買い物も、夏休みの旅行でヨーロッパ各地のホテルを予約するのも、

歯医者に診て貰うのも、当然ながら全て英語です。家内は、全然英語を身につけようとしないので、

仕事中にプライベートな用事(例えば、カーペットクリーニン業者に連絡が取れない、とか)で、

私に電話してきたこともある。



しかし、4年間ヨーロッパ(英国人は英国は、グレート・ブリテンであり、ヨーロッパではない、と思っていますが)に

住めたことは、本当に有難いことです。あんなことがなければ、生来怠惰な性格の私は、一生パスポートを作ることが

無かったかも知れない。モーツァルトの生家をザルツブルクで見たり、ヴェニスのゴンドラに乗ったり、スイスで目の前に

マッターホルンを見るツェルマットに行くことも無かっただろうし、バルセロナでサグラダ・ファミリアを見ることもなかったと思います。

ロンドンにいたお陰で、安永徹さんがコンマス席に座る、アバド=ベルリン・フィルや、小澤征爾=ウィーン・フィルを聴くことが

できた。今でも、辛かったことより、そういう楽しかったこと(楽しかった時間の方がずっと短かったのに)ばかりを

思い出し、Googleストリートビューで、帰国直前まで住んでいた、ウィンブルドン・パーク・ロードの家を見ると、

殆ど「ホーム・シック」になります。私は海外の方が性に合っているのか、何とも言えません。


ロンドンにいたときの方が苛酷な環境だったけれど、母国に戻ったらうつ病になってしまった。

それからはずっとツイていませんが、ロンドンで暮らすことができたのは人生の宝です。

10月28日は、その楽しい日々が始まった日、ということになる。だから、忘れられません。

何だか、自慢話になってしまいました。不愉快になられた方がいらっしゃったら申し訳ない。

ただ、今の私は十分不幸です。何しろ10年もうつ病なんです。もう将来はない。

リストラされ、野垂れ死にするかも知れません。

だから、今日だけは、楽しかった日々を文字にすることを、お許し頂きたい。

最後まで、駄文にお付き合い頂き、有難うございました。

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2009.10.28

「首相、被害実態の把握指示=防衛相「極めて遺憾」-護衛艦衝突」←事故の全容、原因が不明なのに陳謝する必要はない。

◆記事1:護衛艦とコンテナ船が衝突=双方炎上、関門海峡で-海自隊員3人負傷(10月28日0時15分配信 時事通信)

27日午後7時55分ごろ、北九州市と山口県下関市を結ぶ関門海峡で、海上自衛隊の護衛艦「くらま」

(基準排水量5200トン、柏原正俊艦長)と韓国籍のコンテナ船「CARINA STAR」(7401トン)が衝突した。

両船は船首が損傷し出火。くらま乗組員297人のうち1人が軽傷、2人が煙を吸い気分が悪くなったという。

海上保安庁や海上幕僚監部が事故原因を調べている。

防衛省は対策本部を設置し、榛葉賀津也副大臣を現地に派遣した。北沢俊美防衛相への第1報は午後8時10分だったという。

海保や海自によると、現場は関門海峡東方の関門橋付近で、くらまは佐世保基地に戻るため西向きに、コンテナ船は東向きに航行していた。

現場は関門海峡では最も狭く幅約700メートルで、潮に流されないよう3ノット以上の航行が義務付けられている。

港則法で右側通行が定められており、船舶が接近した際には互いに右側にかじを切って避けることになっている。

くらまは船首部分が壊れ、いかりを下ろせないが、自力航行は可能。船首にあるペンキ倉庫が焼けたが、

近くの弾薬庫が爆発する危険はないという。コンテナ船は右船首に穴が開き、午後8時半ごろまでに鎮火した。


◆記事2:海自護衛艦衝突 防衛相が陳謝 副防衛相を現地に派遣(10月27日23時43分配信 毎日新聞)

海上自衛隊の護衛艦「くらま」の衝突事故を受け、北沢俊美防衛相は27日夜、防衛省で記者会見し、

「国民の皆様にご心配とご迷惑をおかけして、極めて遺憾だ」と陳謝した。

北沢防衛相は事故発生後、鳩山由紀夫首相から「船の中で延焼しないよう、最善の処置をとるように」

と指示を受けたことを明らかにした。さらに、事故の状況を把握するため、榛葉賀津也副防衛相を現地に派遣した。


◆コメント:昨年のイージス艦「あたご」と漁船の衝突事故とその後の報道を思い出した。

新聞各紙が事故現場の写真を掲載しているし、テレビからも映像が流れている。

かなり、大きな火災が発生しているように見えるが、今のところ(2009年10月28日(水)00時35分現在)、死者は報告されていないようで、

不幸中の幸いである。


護衛艦と韓国籍の貨物船の衝突、つまり、自衛艦と民間船の衝突事故と言えば、昨年2月、

イージス艦「あたご」が直進しているその針路のど真ん中を漁船「清徳丸」が横切り、衝突した事故を思い出した。

あの時、マスコミ各社は、事故の全容も原因も不明な段階で、

清徳丸を右舷側に見て航行していたあたごに海上衝突予防法に基づく回避義務があったことが分かった。

と報じて、兎にも角にも「自衛艦が悪い」という先入観を世論に与えた。

断っておくが、私は自衛隊の存在意義は認めるが、軍事マニア、自衛隊マニアでもないし、改憲論者でもない。

この事故とは関係ないが、「集団的自衛権の行使は違憲である」という政府の公式見解を変更するべきではない、

と過去において何度も書いている。即ち「まず自衛隊擁護」という意思は全くない。


事実は客観的、論理的に観察するべきである、と述べたいのだ。

昨年2月、イージス艦と漁船の衝突事故が起きた直後から、自衛隊のみを批判するマスコミの論調は、

間違っている、と私は繰り返し書いた。それは、自衛隊と憲法解釈などとは無関係で、

物事をみるとき、特に世論に多大な影響を与えるマスコミは、冷静かつ客観的な視点に立つべきであることを、

強調したかったのである。当時、私がイージス艦・漁船衝突事故に関して書いた記事、
「イージス艦事故:「あたご」に回避義務」←事故の全容が分からない時点で当事者一方の責任を強調するべきではない。ココログ

「見張り、清徳丸を報告せず=「危険性ないと思った」-イージス艦衝突事故」←イージス艦「だけ」の責任にしたがる一面的思考ココログ

を、お読み頂きたい。


◆まだ、事故の全容も原因も不明な時点で、防衛相が「陳謝する」のは非論理的だ。

文章がくどくなるが、この手の記事を読むと早とちりする人が必ず頓珍漢なコメントを寄せるので、繰り返す。

私は、「自衛艦に責任がない」と主張しているのではない。分かっていることは、

27日午後7時55分ごろ、海上自衛隊の護衛艦「くらま」と韓国籍のコンテナ船「CARINA STAR」が衝突した。

ただ、それだけである。事故の原因は不明である、と述べているのである。

そして、原因が不明な間は、特定の個人に責任があるのか否か。仮にあるとしてもそれは誰か、は全く分からない。

誰に責任があるのかどうかも分からない(船舶航行に関する知識を持ち合わせていないが)時点で、防衛相が陳謝する必要はない。

今のところ、マスコミの報道に護衛艦「くらま」が悪い、という論調は見られないけれども、

昨年の例に鑑み、放っておくと、日本のマスコミはこのような場合(自衛艦と民間船との事故)、

まず、「自衛艦に責任ありき」を前提とした報道をする傾向がある。

今は、事故からさほど時間が経過しておらず、マスコミは情報収集に奔走している段階であろうが、

明日以降、或いは、昨年同様、「とにかく自衛艦が悪い」という報道をする可能性は十分にある。


甚だ僭越だが、前段でリンクを貼った、私の昨年の記事をまず、ご覧頂きたい。

マスコミの報道がどのようなものになるか、まだ分からないが、報道がどうあれ、

事実を、冷静に、客観的に、合理的・論理的に、自分の頭で思考することが肝要である。

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2009.10.27

鳩山首相、「所信表明演説」所感

◆記事:所信表明演説(全文)

長すぎて、ココログはともかく、ウェブ日記エンピツの字数制限でここに載せられないので、テキストファイルとして保存し、

以下がそのファイルへのリンクである。直接Webで開いて文字化けする場合は文字コードを日本語シフトJISにするか、

一旦デスクトップにでもダウンロードして開けば、Windowsのデフォルトならば、拡張子.txtはメモ帳に関連づけされていて、

メモ帳が開くであろう。他のテキストエディタに関連づけされていればそれが開くだろう。

ダウンロード 09126PrimeMinisterHatoyamaInauguralSpeech.txt (26.7K)

ここで仮に読めなくても新聞各紙や通信社がネット上で、「所信表明演説全文」を収録している。

音声で聴くと、全部聴くのに52分かかるが、本当は演説というのは、文字で読むものではない。

話者の表情や声の抑揚から、文字では分からないニュアンスが分かるから、聴くべきなのだが、

皆さんご多忙だろうから、それは、お任せする。因みに音声で聴きたいときは、衆議院インターネット審議中継の画面左にあるカレンダーで、

10月26日をクリック→「本会議」→「鳩山由紀夫(内閣総理大臣)  14時 03分  53分 」→再生方法の選択で、WindowsMediaPlayerか、

Real Playerか選択し、ブロードバンドかナローバンドかを選択して、「設定」をクリックすると再生が始まる。


◆演説所感:内容自体は理想を述べていて、美しいが、「本当にできるかどうか」ですよ。

鳩山首相の「演説」原稿自体はよく書けてますよ。抽象的だ、との批判もあるが、首相の最初の演説なのだから、

鳩山由紀夫内閣総理大臣の政治的理想を述べるのが当然であって、具体的施策を説明するスピーチではないから、

その批判は的外れである。

で、内容はどうか、と問われれば、それは、内容は大変結構ですよ。

民主党のスピーチライターはなかなか優秀と見える。「人情に訴える」のが上手い。

まず、おばあさんのエピソード。

私もまた、この夏の選挙戦では、日本列島を北から南まで訪ね、多くの国民の皆様の期待と悲痛な叫びを耳にしてきました。

青森県に遊説に参った際、大勢の方々と握手させていただいた中で、私の手を離そうとしない、1人のおばあさんがいらっしゃいました。

息子さんが職に就けず、自らの命を断つしか道がなかった、その悲しみを、そのおばあさんは私に対して切々と訴えられたのです。

毎年3万人以上の方々の命が、絶望の中で断たれているのに、私も含め、政治にはその実感が乏しかったのではないか。

おばあさんのその手の感触。その目の中の悲しみ。私には忘れることができませんし、断じて忘れてはならない。

ここでは、野党・自民党もさすがにヤジを飛ばせない。こういう話を出されたらヤジを飛ばせませんよ。

本来、こういう話じゃなくても、あのみっともないヤジは飛ばすべきじゃないけど。


或いは、チョーク工場のエピソード。
先日、訪問させていただいたあるチョーク工場のお話を申し上げます。

創業者である社長は、昭和34年の秋に、近所の養護学校の先生から頼まれて2人の卒業生を仮採用しました。

毎日昼食のベルが鳴っても仕事をやめない2人に、女性工員たちは「彼女たちは私たちの娘みたいなもの。

私たちが面倒見るから就職させてやってください」と懇願したそうです。そして、次の年も、また次の年も、養護学校からの採用が続きました。

ある年、とある会でお寺のご住職が、その社長の隣に座られました。

社長はご住職に質問しました。

「文字も数も読めない子どもたちです。施設にいた方がきっと幸せなのに、なぜ満員電車に揺られながら毎日遅れもせずに来て、一生懸命働くのでしょう?」。

ご住職はこうおっしゃったそうです。

「ものやお金があれば幸せだと思いますか」。

続いて、「人間の究極の幸せは4つです。愛されること、褒められること、役に立つこと、必要とされること。

働くことによって愛以外の3つの幸せが得られるのです」。

「その愛も一生懸命働くことによって得られるものだと思う」、これは社長の実体験を踏まえた感想です。

このチョーク工場は、従業員のうち7割が「障害」という「試練」を与えられた、いわば「チャレンジド」の方々によって構成されていますが、

粉の飛びにくい、いわゆるダストレスチョークでは、全国的に有名なリーディングカンパニーになっているそうです。

障害を持った方たちも、あるいは高齢者も、難病の患者さんも、人間は、人に評価され、感謝され、

必要とされてこそ幸せを感じるということを、この逸話は物語っているのではないでしょうか。

そのとおり。理想はその通り。文句の付けようがない。だから、純粋に言語表現の一種、「演説」としては白眉なんです。


◆一つ気になるのは、憲法や集団的自衛権について明言を避けていること。

私が気が付いて、気になったのは、安全保障とか、国防に関しては、非核三原則を維持するとは述べながら、戦争放棄の第9条を維持するのか、

それとも、本当は9条を変更しようとしているのか、所信表明演説からは、分からない、という点である。

アメリカのアフガン・テロ掃討作戦を場合によっては支持する、と解釈できる箇所がある。

また、現在、国際社会全体が対処している最重要課題の一つがアフガニスタンおよびパキスタン支援の問題です。

とりわけ、アフガニスタンは今、テロの脅威に対処しつつ、国家を再建し、社会の平和と安定を目指しています。

日本としては、本当に必要とされている支援の在り方について検討の上、農業支援、元兵士に対する職業訓練、

警察機能の強化等の日本の得意とする分野や方法で積極的な支援を行ってまいります。

この辺は曖昧。元々、民主党はマニフェストでも従来の「個別的自衛権」「集団的自衛権」といった概念上の枠組みにこだわらない、

と、書いているので、どこで、どのように方針が変化するか分からない。今日の演説で気になったのは、その点。

あとは、鳩山首相の演説内容は誠に人道的に美しいが、本当に「友愛社会」が実現できるのか?

ということですよ。言うのは簡単ですけどね。それこそ、今後具体的に何をどうするのか、

民主党は、何でもディスクロージャー(公開)が原則だから。

何をしているか、全部国民に知らせる、見せる、報告する、と言っているのだから、

本当にそれを実行されたならば、有権者は、「知らなかった」と言えない。民主党を監視する責任がある。

ということです。

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2009.10.26

「参院補選 民主が2勝、衆院選の勢い持続」←あまりいい気になっていると・・・。

◆記事:参院補選 民主が2勝、衆院選の勢い持続(10月25日20時6分配信 産経新聞)

参院統一補欠選挙(神奈川、静岡選挙区)は25日投開票され、神奈川はエコノミストの金子洋一氏(47)、

静岡は医師の土田博和氏(59)の民主党2新人が自民党候補らを破り初当選した。

政権交代後初の国政選挙は「民主2勝」となり、民主党の勢いが衰えていないことを裏付けた。

民主党は会派として参院過半数まで1議席と迫り、来夏の参院選で目指す単独過半数にも前進した。


◆コメント:補選で民主が2勝したって、景気が今のままでは、来年の参院選は分からない。

日本人の行動様式の特徴として、「ブーム」や「流れ」が一度形成されると、自分の頭で考えないで、

それに乗ってしまう、という傾向があることは、良く知られている。

2005年9月11日の「郵政民営化」選挙で自民党が勝ったのは、小泉が「改革」の一点張りで通したからである。

自民党に投票した有権者の多くは、小泉のいう「改革の中身」が何を意味するのか、全く分からなかったに違いない。

いまでも自民党のサイトには2005年衆院選時の自民党からの120の約束が掲載されている。

これは2005年9月の選挙前から、ずっと掲げられている。この中には、2007年に増税することも、

後期高齢者医療制度(という言葉は使われていないが、内容は、そのもの)を始めることも書いてあるが、

殆ど誰もこんな者は気に留めずに、小泉の

改革を止めてもいいんですか!

に、コロリと騙された。


◆全く同じ事が民主党に関して起きている。

8月30日の衆議院選挙で、有権者は民主党を大勝させ、その民主党は国民新党と連立を組み、

国民新党の亀井静香を郵政改革・金融担当相に起用したら言いたい放題、やりたいほうだいである。

有権者は民主党に入れたが、国民新党が爆発的支持を受けたわけではないが、その連立の泡沫政党の亀井が

返済猶予などと、勝手に言い始めたが為に、銀行株は売られ続け、株式市場全体の重しとなっている。

鳩山内閣は、亀井の言うがままに、民間企業である日本郵政株式会社の西川社長を辞任に追い込み、

あれほど、官僚の天下りはダメだと言っていたのに、元大蔵事務次官を後任に据えた。

西川社長は日本郵政株式会社の取締役会で西川社長で再任されたのである。そこに国家が介入した。

どうして、西川社長が辞任させられなくてはならないのか、経済同友会がカンカンになって、理由を説明しろ、

と言っているのに、説明しない。国民にも説明が無い。

鳩山首相の故人献金問題はうやむやだ。

岡田外相は金曜日に、国会開会時の天皇陛下のお言葉に難癖を付けた。

◆記事:陛下の「お言葉」見直しを=岡田外相が提起(10月23日12時54分配信 時事通信)

岡田克也外相は23日午前の閣僚懇談会で、国会の開会式での天皇陛下のお言葉について、

「わざわざ国会に来ていただきながら、(毎回)同じあいさつをしていただいている。

陛下の思いが入ったお言葉をいただく工夫ができないか、考えてほしい」と述べ、お言葉の在り方の見直しを提起した。

これに対し、平野博文官房長官は「意見は承った」と引き取り、見直しの是非を含めて政府内で検討する考えを示した。

陛下のお言葉を変えて欲しいと言うぐらいだから当然首相も同意見なのかと思ったら、違うようだ。
◆記事:「お言葉」発言で外相に苦言=鳩山首相(10月24日23時41分配信 時事通信)

鳩山由紀夫首相は24日夜、タイ・フアヒンで同行記者団に対し、天皇陛下が国会の開会式で述べるお言葉の在り方に、

岡田克也外相が見直しを提起したことについて「陛下のお気持ちを推し量ることはできない以上、コメントすべきことではなかった」と苦言を呈した。

と言うわけで、岡田発言の内容は重大なものだが、首相は事前に何も知らなかったことが明らかとなった。

行政権は内閣に属し、内閣は国権の最高機関である国会に対して連帯して責任を負う、と憲法に書かれているが、

鳩山内閣は閣僚が勝手にいろいろと発言し、鳩山首相があとからしどろもどろで言い訳する、というパターンが

目立つ。内閣の意思が統一されていない証拠である。


早くも頼りなさが露呈しているのに、参院補選で民主党が2勝したという。

これは、小泉自民党が勝った当時と同じ事が民主党に対して起きているのである。

すなわち、民主党政権が誕生してから、まだ世の中、特に不景気は全然改善されていないが、

衆院選であれほど大勝した民主党推薦候補に入れておけば良いだろうという「ブーム」に乗った人が

多いのであり、殆ど何も考えていなかったと思われる。

今日の参院補選で民主が2敗したら、民主党幹部も「ヤバい」と思ったかも知れないが、

今日の結果を見てますますつけあがるだろう。

26日から臨時国会で首相が所信表明演説するから、何回「友愛」という単語が出てくるか知らないが、

首相本人も含め、そんなこと本気で党の理想だと思っている民主党員って、実は誰もいないのではないの?

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2009.10.25

「真央フリー“裏プログラム”あった!リストの『優しく穏やかなピアノ曲』」←【音楽】リスト特集。

◆記事:真央フリー“裏プログラム”あった!…フィギュア(10月24日8時0分配信 スポーツ報知)

フィギュアスケートGPシリーズ第2戦ロシア杯(23日、モスクワ)フィギュアスケートの

グランプリ(GP)シリーズ第2戦・ロシア杯は23日に開幕した。日本女子のエース、浅田真央(19)=中京大=に、

フリーで“裏プログラム”が存在していたことが分かった。最終的にラフマニノフの前奏曲「鐘」を選んだが、

ハンガリーの作曲家、フランツ・リストの楽曲も用意していた。

バンクーバー五輪で金メダルを目指す真央のフリープログラムに、もう一つ有力な候補曲があった。

それは19世紀に欧州で活躍したピアニストのリスト。重厚で荘厳な旋律が印象的な「鐘」とは違った優しく穏やかなピアノ曲だという。

実は真央は昨季からリストの曲を聴き、プログラムの候補曲として温めていた。

だが、今季のプログラムを作る過程では「物足りなさ」を感じたという。

「優しくて、かわいすぎる。自分をもっと後押ししてくれる曲がいいと感じたようです」と関係者は明かした。


◆コメント:因みに、皆さんお好きな、「ラ・カンパネラ」も、フランツ・リストでやんす。

相変わらず盛況でございます。弊ブログ記事、「大きなお世話ですが、フジコ・ヘミングはヘタクソです。」

の奇跡の演奏、「ラ・カンパネラ」、あれは、パガニーニを尊敬していたフランツ・リストが、

パガニーニのヴァイオリン協奏曲のテーマを用いてピアノ曲に作曲し直したものでございます。


いえ、記事とは関係ないのですが、思わず書きたくなっただけです。

ラフマニノフのピアノ曲、前奏曲「鐘」が浅田真央選手の今期のフリー曲に決まったとき、

私は、「フィギュア 浅田真央、フリー曲は『鐘』」←ラフマニノフで「鐘」というタイトルが付くのは2種類ありまして。ココログ)を書きました。

その中で、

これ、よく確かめたのだろうか?ラフマニノフの作品で「鐘」のタイトルが付く曲は私の知る限り、

二曲ある。ピアノ独奏曲と、管弦楽曲なのだが、「前奏曲 鐘」と言ったら、ピアノ曲である。

ところがこれは、卑属な書き方をするなら、大変、「暗い」「盛り上がらない」曲なのである。

いや、「盛り上がらない」、というと、語弊がある。

クライマックスの迫力はすごいのだが、あまりに重く、「華やかさ」に欠けると思われる。

と、書きました。やっぱりね。


それにしても、「日刊スポーツ」だから仕方ないけど、
(リストの)優しく穏やかなピアノ曲だという。

って・・・(笑)。曲名ぐらい何とか取材しなさいよ、と言いたいですな。


因みに、mixiのマイミクさんの日記を拝読していたら、奇しくも10月22日はフランツ・リスト(1811~1886)の誕生日とかで、

念のため確認したら、確かにその通りでした。


リストの「優しく穏やかなピアノ曲」ねえ・・・。まあ、最もポピュラーなのは、

「愛の夢」ですねえ。


◆フランツ・リスト特集(1)「優しく穏やかなリスト」

フィギュアスケートの話題に便乗して、リスト作品、編曲作品をご紹介します。


予め申し上げますが(いつも書いているのですが)、ここに載せた曲を全て、最初から最後まで、

順番に聴いて頂く「必要」は全くありません。気の向いた曲からご自由にどうぞ。

言うまでもなく、「この曲、つまらない」と思ったら、途中で止めて下さって結構です。

性に合わない音楽を、無理に聴く「義務」など、誰にもないのです



それはさておき。

リストと言えば、「超絶技巧練習曲集」とか、ヴィルティオーゾ系がどうしても最初に頭に浮かびます。

今日は、まず、私もあまり知らなかった、「静かにリスト」をいくつか。


前段に書いた、「愛の夢」。3番までありまして、3番が最も有名です。

「愛の夢」第3番






フィギュアスケートに使うとしたら、これでしょうね。


以下は、スケートと無関係に、「以外に静かで穏やかな、リストのピアノ曲」です。

ピアノ曲全集Vol.4[詩的で宗教的な調べ第7~10番 / アヴェ・マリア / 他]というCDには、その部類のリストの作品が収録されています。

その中から。まず、アレルヤとアヴェ・マリア S183/R68 - アヴェ・マリア。


アレルヤとアヴェ・マリア S183/R68 - アヴェ・マリア






なんだか、サン=サーンスの交響曲3番の第二楽章に似ているような気が・・・。まあ偶然でしょう。

でも、こういうリストの曲は結構あるんですよ。

次はですね。「コンソレーション」(慰め)という6曲から成る曲集です。その3曲目。

コンソレーション(慰め) S172/R12







何となく、ショパンのプレリュード(前奏曲集)かな?というぐらい、穏やかですね。大変美しい。

◆フランツ・リスト特集(2)お馴染み、超絶技巧のリスト。

超絶技巧練習曲って、疲れるんですよね(笑)。

そこで、今年の夏、私が東京音大付属音楽教室発表会で聴いた、

リゴレット・パラフレーズという曲。CDならこれ。The Transcriber: Moss

これを中学3年の女の子が、ただの一つのミスタッチも無く、すごい音量で弾ききりました。華奢な身体してる娘だったのですが、無駄な力が入らず、

正しい奏法を身につければ、弾けるんですね。プロのピアニストを目指すには、中学三年でこれぐらい弾けないとダメなんです。


リゴレット・パラフレーズ







私は、この曲の楽譜を見たら発狂するのではないかと思います。

もう一つ。リストは大抵何でも難しいですが、「巡礼の年」という、またもやよくぞここまで難しい曲を書くよ、

と、聴いていてグンニャリするような曲集があります。

CDは色々跳んで申し訳ないのですが、Annees De Pelerinage.2: Nosikova(P)

どれも難しのですが、一番最後のタランテラ、という曲、最初から高度なテクニックが炸裂します。


巡礼の年 第2年 タランテラ







ピアニストとして、テクニック(というかメカニックというか)の仕上げのためには、

どうしてもこういう曲を避ける訳にはいかないのです。


◆フランツ・リスト特集(3)編曲者としてのリスト

リストがベートーヴェンの全て交響曲をピアノ用に編曲したものは、比較的有名です。

CDではシプリアン・カツァリスというピアニストが20年以上にも録音したものが、

すさまじいテクニックで、見事です。

これですね。Beethoven : Symphonies Nos. 1 - 9 ( Transcription by Liszt ) / Katsaris

全9曲で4千円台です。安くなりました。

リストの編曲で最も有名ですから、聴いて頂きましょう。


ベートーヴェン:交響曲第4番 第四楽章(リスト編曲・ピアノ版)





ご参考までに、原曲、つまりオーケストラの演奏を並べておきます。伝説的名演の誉れ高い、

カルロス・クライバー=バイエルン国立管弦楽団のライブ録音です。



カルロス・クライバー指揮バイエルン国立管弦楽団 ベートーヴェン 交響曲第4番 第四楽章







これは、余計なことを書かない方がいいですね。これほどの大熱演は、滅多にありません。

カツァリスは、このとおり、ものすごいテクニックの持ち主ですが、勿論ベートーヴェンの交響曲の専門家ではなく、

ショパンなど、普通のピアノ曲の演奏も素晴らしいのです。一応、書いておきます。


さて、今日、最後は、「魔弾の射手」で有名なウェーバーの序曲です。リストにより、ピアノ版に編曲されています。

これはですね、先にオーケストラを聴いて頂きます。ウェーバーの序曲の中では最も演奏時間が短いのですが、

編成は大きい・・・というか打楽器を多用しており(魔弾の射手序曲やオベロン序曲は、ティンパニのみです)

賑やかな、しかし、堂々とした「如何にもウェーバー」な曲、「アブ・ハッサン」序曲です。

演奏は、ヴォルフガング・サヴァリッシュ指揮、フィルハーモニア管弦楽団です。

「アブ・ハッサン」序曲







名曲の名演ですね。

話が逸れますが、私はそうだなあ、小学生の頃からだから約30年前からサヴァリッシュ氏を尊敬しています。

今、80を過ぎた母からもよく言われるんです。

あんた、小学生の頃からずーっと「サヴァリッシュ先生」ていって、尊敬してるのよね。

と、その通りです。これを話すとながくなるし、以前書いたので、今日はここまでにします。


さて、リスト編曲によるピアノ版です。これは、海外のNaxosから取り寄せるしかないのですが、

ウェーバー:序曲集(4手のためのピアノ編曲)です。

ナクソス・ミュージック・ライブラリーでも聴けます。「4手のための」とは、「連弾」を意味します。二人のピアニストが二台のピアノで

弾く場合は、「二台のピアノの為の・・・・」というタイトルになります。それでは、お聴き下さい。


リスト編曲:ウェーバー:「アブ・ハッサン」序曲







これはピアニストは、Paley, Alexander、Zeger, Brianという二人です。失礼ながら無名だと思いますが、

大変上手い。Naxosはこういう無名だけど優れた才能を発掘する会社ですが、ちょうど良い人を見つけたと思います。

リストの編曲は原曲に忠実で、どこから聴いてもウェーバーの香りはしますが、リストの編曲とは分かりません。

これは、リストが非常に良心的な編曲者だった、ということでしょう。名アレンジャーだったのですね。リストは。


随分盛りだくさんになってしまいましたが、最初に書いたとおり、全部聴く必要は全くありません(聴いて頂ければ嬉しいですが)。

面白そうだ、と思った曲をお好きな順番で、お好きなようにお聴き下さい。

それでは。

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2009.10.23

毎コン本選たけなわ、です。

◆日本音楽コンクール(毎コン)の本選が20日から始まっています。

日本音楽コンクールとは、今年で第78回です。元々毎日新聞の主催で始まったコンクールなので、

ずっと、「毎日新聞音楽コンクール」、通称「毎コン」と呼ばれていました。

ちょっと気をつけると直ぐに分かることですが、今年で78回目ということは、

何と、毎日新聞は戦前に西洋音楽のコンクールを主催することを企画・実行したのです。

毎コンに関しては今までに何度も繰り返し書きましたので、

宜しければ過去の記事もご覧下さい。

とにかく、これは日本で最も権威のあるコンクールです。出た人に訊くと、殆ど必ずと言って良いほど、

このコンクールは、別格だ。

と言います。要するに、レベルが全体として非常に高く、評価にも信頼性がある。

本選まで残ることなど、至難の業です。予選は9月に終わっており、それから1ヶ月ほど経ってから、

本選となります。今週は各部門(作曲、声楽、ピアノ、ヴァイオリン、クラリネット、トランペット)の本選、

つま優勝者を決めるり最終審査が連日、東京のオペラシティで行われています。

ご参考でに、リンクです。
日本音楽コンクール公式サイト

開催日程

課題一覧


◆記事1:日本音コン:作曲部門 東久留米の中辻小百合さん1位「信じられない」(10月20日21時25分配信 毎日新聞)

第78回日本音楽コンクール(毎日新聞社、NHK共催、特別協賛=三井物産)の本選会シリーズが20日、

東京・初台の東京オペラシティで開幕した。初日は作曲部門の審査が行われ、中辻小百合さん(26)=国立音大大学院=が

「消えていくオブジェ~北園克衛の詩による~」で第1位に選ばれた。詩の言葉を瞬間的なイメージとして鮮やかにすくいとったことが評価された。

今年の課題は室内楽作品。応募の53曲から、予選の譜面審査を通過した7人の作品が

板倉康明指揮東京シンフォニエッタによって初演された。池辺晋一郎、野平一郎ら11氏が審査した。

他の入賞、入選者、作品名は次の通り。(敬称略、2位・入選は演奏順)

<第2位>大胡恵(30)=東京芸大卒=「お早うコンプレックス」

▽薮田翔一(26)=東京音大大学院=「Reflect」

<第3位>なし

<入選>増田真結(27)=京都市立芸大大学院=「かさねのあわい~ヴィオラとチェンバロのための二重協奏曲~」

▽桑原ゆう(24)=東京芸大大学院修了=「ラブソング3」

▽小林純生(26)=一橋大学大学院=「駆ける緑、うねる青」

▽折笠敏之(34)=東京芸大大学院=「Dissipation3」


◆記事2:<音コン>田中香織さん1位 クラリネット部門(10月21日20時38分配信 毎日新聞)

第78回日本音楽コンクール(毎日新聞社、NHK共催、特別協賛=三井物産)の本選会シリーズ2日目は21日、

東京オペラシティでクラリネット部門が行われ、第1位に田中香織さん(30)=スイス・バーゼル州立音楽院卒=が選ばれた。

技巧と多彩な表現力が評価された。142人の応募から2度の予選を通過した5人が、

フランセのクラリネット協奏曲を競演。村井祐児、横川晴児ら11氏が審査した。【梅津時比古】

他の入賞・入選者は次の通り(敬称略、入選は演奏順)。

▽第2位 近藤千花子(26)=東京交響楽団員

▽第3位 太田友香(24)=東京佼成ウインドオーケストラ団員

▽入選 川上一道(27)=沖縄県立芸大大学院修了、芳賀史徳(26)=仏・オーベルビリエ・ラ・クールヌーブ地方国立音楽院

▽岩谷賞(聴衆賞) 川上一道


◆記事3:<音コン本選会>第1位に稲垣路子さん トランペット部門(10月22日21時5分配信 毎日新聞)

第78回日本音楽コンクール(毎日新聞社、NHK共催、特別協賛=三井物産)の本選会シリーズ3日目は22日、

東京オペラシティでトランペット部門が行われ、第1位に稲垣路子さん(29)=愛知県立芸大卒=が選ばれた。

表出力豊かな音色などが評価された。

189人の応募から2度の予選を通過した5人がハイドンの協奏曲などを競演。

北村源三、守山光三ら11氏が審査した。

他の入賞・入選者は次の通り。(敬称略、入選は演奏順)

▽第2位 宮本弦(22)=東京音大卒

▽第3位 篠崎孝(23)=大阪フィル団員

▽入選 川田修一(25)=国立音大卒、松岡恒介(26)=相愛大音楽専攻科修了

▽岩谷賞(聴衆賞) 稲垣路子【梅津時比古】


◆コメント:本選まで残ること自体、立派。

申し訳ないけど、作曲部門は、私の知能・感性では理解不可能で、

毎年、1位になった曲を聴いても(NHKで必ず放送します)、何の感興も催さないのである。

分からないことは書けないので、割愛させて頂く。


何といっても、毎コンの醍醐味は、演奏者に優れた才能を発見することである。

私はまだ、本選に残った人々の演奏を聴いていないので、演奏を評価することは

不可能だが、コンクールのサイトに放送予定が載っている。

演奏そのものを丸ごと放送するのは、FMとハイビジョンだけだが、地上波でもドキュメンタリー番組が12月12日の放送される。


◆クラリネット部門

本選課題曲の、フランセ作曲、「クラリネット協奏曲」は知らなかったが、

ブログからリンクを貼らせて頂いている、プロのクラリネット奏者、Nべさんによると、

「最も演奏が難しい、クラリネット協奏曲」と言われているそうだ。YouTubeにあるので、

第一楽章を聴いて頂こう。


Mauricio Murcia/Jean Francaix Clarinet Concerto, first mov







音階の連続のようだが、クラリネットの音域を目一杯使っていて、音の動きも速い。

基礎から、真面目にクラリネットを勉強してきた人が更に猛練習を何ヶ月も重ね無ければ吹けないだろう。


1位の田中香織さんを検索したら、何とMy SpaceというSNSに自分のサイトKaori Tanaka - MySpaceをお持ちである。

右上のプレーヤー画面右上のプレーヤーから、田中さんが吹いたフランセの4楽章を自由に聴くことが出来る。

確かにこれを聴く限り、無茶苦茶上手い。


しかし、2位と3位受賞者も立派だ。

2位の近藤千花子さんは、東京交響楽団員。

3位の太田友香さんは、東京佼成ウインドオーケストラ団員。

プロである。プロになってからコンクールを受けるのは、毎コンの管楽器では、さほど珍しくはないが、

さぞや大変だったと思う。

プロなのだから、仕事があるわけで、コンクール受けるから休職させて欲しい、

とは言えない。まして、
コンクールの曲を練習しているのだから、仕事の曲は少々間違えても良いでしょう、
などとは絶対に言えない。それではプロではない。

聴きに来るお客さんには関係ないことだからである。

恐らく寸暇を惜しんで、この超難曲をさらったのであろう。

クラリネット部門参加者は142人いて、本選に残ったのは5人である。

うち、2人はプロ。それだけでも頭が下がる。


◆トランペット部門。

前回のトランペット部門本選課題曲はジョリヴェという現代作曲家だけだったと思う(確信はない)。

高度な技術が求められ、プロのトランペット奏者になるためには、こういう曲も吹けなければならない、

ということなのだろうが、はっきり言って、聴いている方は全然面白くない。

それは、なんだかんだ言っても、トランペット協奏曲と言ったら、まずハイドンですよ。

これが復活した(?)のは嬉しい。

トランペット部門も、大阪フィルのプロが上位に入賞しているが、

1位が女性。上手くなっているのですね。私の知らない間に、みんな。

ハイドンのトランペット協奏曲は何度載せたか分からない。

何人か聞きくらべて頂こう。最初は言うまでもなく、モーリスアンドレ



J.ハイドン:トランペット協奏曲 変ホ長調 第一楽章







次は、アメリカのロルフ・スメドヴィック(ROLF SMEDVIG)による演奏。

CDは、TRUMPET CONCERTOS -HAYDN/HUMMEL/TARTINI/TORELLI/BELLINI :ROLF SMEDVIG



ロルフ・スメドヴィックによる、ハイドン 第一楽章






非常に楽器がよく鳴っています。テクニックは文句の付けようがありません。
最後は毎コン優勝者と同じく女性。

ノルウェーのまだ、若干22歳。Tine Thing Helseth(ティーネ・シング・ヘルセス)。

CDは、Trumpet Concertos Tine Thing Helseth



ティーネ・シング・ヘルセスによる、ハイドン 第一楽章







ラッパは唇を発音体としていて、その形状や口腔の条件などにより、それぞれ音が違うし、

勿論、それぞれの解釈があるわけで、これほど違って聞こえるのです。

毎コン入賞者のみならず、若い才能が育って欲しいと思います。

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2009.10.22

「郵政人事「小沢氏への配慮」=野党、官僚OB起用を批判」←岩國哲人さんに内閣総理大臣になって頂きたかった。

◆記事:郵政人事「小沢氏への配慮」=野党、官僚OB起用を批判(10月21日12時9分配信 時事通信)

日本郵政社長に斎藤次郎元大蔵事務次官が決まったことについて、与党内では21日、

「とてもいい。面白い人事だ」(民主党幹部)と評価する声が上がった。斎藤氏が小沢一郎民主党幹事長に近いことから、

亀井静香金融・郵政改革担当相が小沢氏に配慮した人事とみられている。 民主党幹部は同日午前、

「斎藤氏は小沢人脈でもあり、亀井氏は細かい配慮をしている」と指摘。

国民新党幹部も「今回の人事で『小沢―亀井ライン』が証明された。

斎藤氏は非常にやり手だし、これで小沢氏の顔も立つ」と述べた。


◆コメント:小沢の顔なんかどうでもいいんだよ。主権者は誰だ、馬鹿野郎。

日本郵政株式会社の西川社長が辞めさせられたのは、小泉に煮え湯を飲まされた亀井の鬱憤晴らしで、

その後に、露骨な小沢人脈である斉藤次郎を持ってきて、

与党(民主党)幹部は、

「斎藤氏は小沢人脈でもあり、亀井氏は細かい配慮をしている」

という。国民の為ではなく、民主党の小沢の顔が立つから、「良い人事」なのだそうだ。

民主党には、元メリルリンチ上級副社長から出雲市長に転身し、1年間で100以上の公約を全て実行した、

岩國哲人氏がいた。小沢が今年の1月、次の選挙で岩國氏を公認しない、といっていたそうで、

恐らく、ご本人も、政界の汚さにいい加減、嫌気が差していたのだろう。

政治の世界は、優秀で清廉潔白では通用せず、平気で他人を騙したり裏切ったりできる「悪党」しか生き残れないのだろう。

私は、岩國さんが如何に優秀か、過去、何度も書いた

2005年9月の「郵政民営化選挙」の際、私は毎日のように、「反小泉」記事を書いていたところ、読者から、

お前が、小泉の自民党を支持しないのは分かったが、誰なら支持するのだ?

という質問を頂戴したので、
岩國哲人氏が民主党党首となり、(その)民主党が政権を取るのが理想です

と、答えた。

私は、民主党が岩國哲人議員をもっと重用しなかったことが致命的な失敗だったと思う。

上でリンクを貼った、岩國議員関連記事を読んで頂くと分かるが、

私は岩國哲人議員が全ての国会議員の中で最も有能で、信頼できると考えていた。

今もその気持ちは変わらない。今更書いても仕方が無いが、岩國議員が民主党党首となり、

内閣総理大臣になっていたら、日本に希望の光が差したであろうに、と思うと残念でならない。

鳩山は「友愛」をテーマに所信表明演説をするらしいが、

結局、こいつら役に立たないではないか。脱官僚をあまりにも最初から強調するから、役人の反発に遭い、

閣僚は仕事にならないらしいではないか。どうする気だ?

ミスター年金の長妻昭厚労相も、何だか半ばノイローゼ気味に見える。

日本郵政株式会社の西川社長を無理矢理辞任に追い込んだ連中のどこが「友愛」「博愛」だ。バカも休み休み言え。

最後にもう一度書くが、斉藤次郎が日本郵政株式会社の新社長になるのは、国民の為に相応しいからではなく、

「小沢一郎の顔が立つ」から、「良い人事」なのだそうだ。

民主党は、政治家個人の怨恨とか、面子とか、そんなことばかりで動いている。

自分たちの事ばかり考えているではないか。何が友愛だ。偽善者。

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2009.10.21

「日本郵政・西川社長が辞任表明」←民間企業の社長を国家権力を以て無理矢理辞任させるのですか?

◆記事1:日本郵政・西川社長が辞任表明(10月20日18時36分配信 読売新聞)

日本郵政の西川善文社長は20日、亀井郵政改革相、原口総務相と相次いで会談し、辞任する意向を正式に伝えた。

辞任の理由については、記者会見で「(鳩山内閣の)基本方針と私のやろうとすることに大きな隔たりがある」と述べた。

辞意表明を受け、政府は後任社長を含めた新体制を月内に発足させたい考えだ。政府は同日、グループ株式の売却を凍結し、

銀行、保険の金融2社にもユニバーサルサービスを義務づけるなどの方針を決定しており、小泉政権以降の郵政民営化の路線が大きく転換する。


◆記事2:西川社長に辞任、重ねて促す=「思いに変わりない」-首相(10月19日19時4分配信 時事通信)

鳩山由紀夫首相は19日夕、日本郵政の西川善文社長の進退に関し

「首相になる前に『社長を辞めるべきだ』と言ってきたが、その思いは変わっていない」と述べ、

改めて辞任を促した。首相官邸で記者団の質問に答えた。

その上で、首相は「どのようなことになるかは、亀井静香郵政担当相がいろいろ腐心している」と述べ、

亀井担当相の対応を見守る考えを示した。首相と同様に自発的に辞任を求めている亀井担当相は19日の記者会見で、

西川氏と13日に会い、郵政民営化見直しの基本方針などを伝えたことを明らかにしている。

首相としてはこの機会に、鳩山政権として辞任を求める立場を改めて明確にし、西川氏に決断を迫る必要があると判断したとみられる。


◆コメント:職務に忠実に務めてきた、民間企業の社長に、首相や閣僚が「辞めるべきだ」ということが許されるだろうか。

最初に私の立場を明らかにしておく。

私は2005年9月11日に行われた、所謂「郵政民営化選挙」よりも前から民営化には反対だった。

エンピツの読者の方には恐縮だが、ブログでは、私は「郵政民営化」というカテゴリーを設けている。

JIROの独断的日記ココログ版: 郵政民営化の記事を最初から読んで頂くと分かる。

僭越な物言いになるが、市井の一般人であり、郵便制度や、経済・財政の専門家でもない人間で、

これほど、しつこく郵政民営化反対の理由を詳細に書いている人は、さほど多くない、と思う。


短絡的な人は、「それでは、何故、西川辞任を批判するのか」というかもしれないが、

郵政民営化に反対することと、国家権力の濫用に反対することは別だ。今日は後者である。

もっと分かり易い表現をするならば、これほど郵政民営化に反対していた人間ですら呆れるほど、

今日の西川社長辞任に至る、政治的圧力は不当なのである。


◆経緯を顧みれば、分かる。

郵政民営化の経緯を見れば、当然私と同じ意見の方がいる筈だ。

2005年9月11日の郵政民営化選挙で、有権者は自民党を圧勝させた。

小選挙区制では死票が増えるがとにかく、我が国は代議制民主主義国なのだ。

選挙結果は国民は郵政民営化に賛成したことを意味するのだ。

その「民意」どおり、選挙からわずか1ヶ月後、2005年10月14日、郵政民営化関連法が成立した。

法案が成立を受けて民営化の準備の為に、日本郵政株式会社が2006年1月23日に設立された。

準備から民営化までの総指揮を任せる人物として、当時の小泉政権は三井住友銀行特別顧問だった

西川善文氏に、日本郵政社長となってもらうべく打診し、西川氏はこれを受けた。

西川氏はこの難事業の総責任者となってくれた人物として、日本政府から三顧の礼をもって迎えられ、

日本郵政株式会社成立と同時に社長に就任したのである。


◆民営化実行

約2年の準備作業を経て、2007年10月1日、郵政事業の民営化が現実に始まった。

西川氏が社長を務める日本郵政株式会社は、持ち株会社となり、日本郵政公社は解散。

郵政事業は、日本郵政株式会社とその傘下の4つの事業会社、すなわち、

郵便局株式会社

郵便事業株式会社

株式会社ゆうちょ銀行

株式会社かんぽ生命保険

に、分割・移管された。持ち株会社日本郵政株式会社社長、西川氏はその全ての経営に責任があり、

これらの会社が円滑に運営されるべく、指揮を執ったのである。

後から次々と旧・郵政公社時代からの構造的汚職などが判明し、

それらを正して、「まともな会社」にするのは、さぞや大変だったに違い無い。


◆小泉・竹中は途中で逃げ出した。

郵政民営化の言い出しっぺである小泉純一郎は、2006年9月、次期首相として安倍晋三が2006年9月20日自民党総裁に

選出され、小泉は首相を退任した。安部は約1年後、健康状態の悪化を理由に内閣総理大臣の職を辞し、

福田康夫が内閣総理大臣となった。福田もまた、約1年で内閣総理大臣を辞め、2008年9月、麻生太郎が内閣総理大臣に

選出されたが、この間、小泉が打ち出した「改革路線」により日本はかつてない「格差社会」「弱者切り捨て社会」となり、

内閣支持率、自民党支持率は下がる一方。次の衆議院選挙で負ける事は明らかとなった。

小泉はそれを見て、次期衆院選には立候補せず、政界引退する意思を表明した。

衆院選で自民が惨敗したら、「改革路線」が敗因であること、それを言いだした自分が槍玉に挙がることが

明らかだったので、さっさと逃げを打ったのである。


小泉と共に改革路線を訴え、郵政民営化の「正当性」を声高に訴えていた、竹中平蔵は2005年9月、第3次小泉内閣で、

総務大臣兼郵政民営化担当大臣に任命されるが、形勢が不利と見て、1年後、2006年9月15日に任期を4年残して、

政界引退を表明し、学者に戻り、郵政民営化の責任から逃げ出した。


このようにして、郵政民営化推進の中心となる政治家がさっさと逃げだし、西川氏だけが後を任された。

小泉がいなくなったとみるや、他の勢力が増長し、鳩山邦夫は、日本郵政が宿泊施設「かんぽの宿」を

オリックスに一括譲渡しようとした問題を「不正義」と批判し、「西川攻撃」をはじめた。

この問題に関しては、「不動産売却等に関する第三者検討委員会」(委員長、川端和治・元日本弁護士連合会副会長)が、

5月29日、報告書を提出した。その内容は、

手続き上の問題はあったが、売却方針自体は経営判断として許容される裁量の範囲内

との結論だった。5月18日、日本郵政株式会社取締役会で続投の方針が支持された。

それでもまだ執拗に西川氏辞任を求めた鳩山総務相は6月12日、麻生当時首相に更迭された。

この時も西川氏の怒りは殆ど頂点に達していた。


◆民主党のマニフェストでは、郵政民営化を抜本的に見直すと書いているが・・・・。

民主党マニフェスト郵政事業・情報通信・放送
を読むと、確かに「郵政事業の抜本的見直し」に言及しているが、それが何故、

西川氏辞任を要求することになるのか、不明である。

鳩山由紀夫代表は、衆院選の前から、「民主党が政権を取ったら、西川氏には辞めて頂く」と

発言していたが、この発言をメディアも国民も問題視しなかったことは、迂闊だった。

郵便事業は確かに公共性が高いから、私も民営化には反対し続けたが、

少なくとも有権者は2005年の選挙では、それを支持し、日本郵政株式会社は民間企業である。

政権を取ったら辞めて頂くと、鳩山現代表は公言し続けていたわけだが、

どうして西川氏と話し合う前から辞めて頂く、といえるのか。

何故、西川氏が社長のままでは民主党の郵政事業の抜本的見直しが不可能、と選挙前から断言できたのか?

民主党政権下では、政府の方針に従わない会社は、国家権力を以て、強制的に経営者を辞任させるつもりか?

と言いたくなる。

鳩山代表の政治思想は「友愛」だったと記憶しているが、

西川社長の辞任を当然だ、と言いきる行為は「友愛」と矛盾しないのだろうか。

私には、これは国家権力の濫用、大袈裟に言えば「ファシズム」に見える。

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2009.10.20

7年前に小柴東大名誉教授、島津製作所の田中耕一氏がノーベル賞を受賞した頃から本気で日記を書き始めた。

◆2002年10月8日に小柴先生が物理学賞、翌9日に田中耕一氏のノーベル化学賞受賞が発表された。

私は2002年4月15日にウェブ日記エンピツにアカウントを開いたが、始めの頃は何を書いたら良いか分からず、

サボり気味で、書いても大した内容ではなく、文字通り日々雑感を認めるだけであった。

htmlタグなど全く知らず、知ろうとも思わなかったので、ただのベタ打ちで読みにくいことこの上ない。

しかし、初めて、本当に書きたいと思って書いたのが、小柴先生のノーベル物理学賞受賞であり、

翌日、田中耕一さんのノーベル賞受賞の感動であった。

小柴先生はそれまで質量が無いと言われていた、素粒子ニュートリノに質量があることをスーパーカミオカンデという巨大な施設を

作って、発見し、ニュートリノ天体物理学の開拓者であり、その偉業は私の理解を超える。なまじ「分かる」というのは失礼である。

ただ、ノーベル賞受賞と聞いても淡々となさって、マスコミの取材に対して、

(受賞の知らせを聞いた日に)帰宅したら、家内と孫娘が急にかしこまって「おめでとうございます」なんていうから可笑しかった。

と笑っておられるお人柄に惹かれた。


また、田中耕一さんは島津製作所の一サラリーマン研究者であり、博士号も持っていない、学部を出ただけの「学士」だったが、

そのようなことは関係なく、純粋に田中氏の業績のみに光を当て、授賞を決定したノーベル財団のフェアな姿勢に多いに感動した。

ただ、サラリーマン研究者がノーベル賞を受賞したがために、色々とエライ人に会うことを余儀なくされたり、

公式の場に慣れていない田中さんが、まごついている様子をマスコミが、半ばからかうようなスタンスで取材していた。


何たる無礼な。


ノーベル平和賞や文学賞は主観的だが、物理賞、化学賞は押しも押されもしない。

科学者にとって、最高の栄誉である。受賞者は、我が国の誉れである。宝である。

丁重に扱うのが当然なのに、マスコミのあの態度は何だ!と感じたのが時事問題を取りあげるきっかけとなった。


◆小柴先生の講義をネットで見て、聞くことが出来る。

東大は2006年4月から、講義のポッドキャストを始めた。
第1弾が小柴先生の講義であった。iTunesならば、「宇宙と素粒子 -物質はどのように創られたのか-」で、

「エピソードを入手」でダウンロードされるし、iTunesを使わないのなら、RealPlayerが必要だが、

東京大学 講義 UT OpenCourseWareの中の、東京大学 講義 小柴昌俊教授 UT OpenCourseWareから、

ビデオ・講義ノートを開くと、小柴先生の1回目の講義、

物質はどのように創られたのか

から、ビデオをクリックすれば、RealPlayerがインストールされていれば、小柴先生の映像と音声を聴くことが出来る。

無論、内容は高度に専門的で、本当に分かるのはなかなか困難だが、講義の前おきで先生がおっしゃった言葉に

私は、心底感動して、先生を尊敬した。聞けば分かるが、次の一言(多少音声通りではない部分があるが)。
皆さんこんばんは。

今日、私がこのシリーズの最初に喋ってくれ、と云われたのは、

「物質はどのようにして生まれてきたか」と言うことなんですが、実はね。これは、大変に難しい問題なんですよ。

あのね。あなた方はそう思わんかも知れないけどね。立派な学者っていうのはね、「沢山のことを知っている人」じゃないの。

「知らないことがこんなに沢山あるぞ」と言うことを痛感しているのが、立派な学者なんですよ。

ビデオへのリンク

上手く再生できない方のために、その部分を含む講義の冒頭を録音した。



宇宙と素粒子 -物質はどのように創られたのか







この噛んで含めるように、可能な限り易しく説明しようとしているのはノーベル物理学賞を受賞した先生である。

立派な学者とは、沢山のことを知っている人ではない。知らないことがこんなに沢山あるんだぞ、と痛感しているのが立派な学者だ。

という、この一言を知るだけでも、講義を聞いた価値があるように思う。

ノーベル賞受賞者にして、この謙虚さ。

世の中、大したこと無い奴に限って、「君たち、そんなことも知らんのかね?」とか、

「頭のいい私がバカな君たちに教えてあげるよ」という態度になる。本当に優れた学者とは小柴先生のような方を

言うのだろう。小柴先生は「こんなこともわからないんだぞ」ということを沢山しることになるだろう、

とおっしゃるが、それは、言うまでもなく、自分が立派な学者だ、という意味ではなく、

学者のあるべき姿を示し、自分もそう自戒しながら、学問をしてきたのだ、とおっしゃりたいのである。

とっくに引退し、ノーベル賞まで受賞した先生が、これほどまでに情熱を持って語るのは、ご自身が

科学が好きであるのは勿論だが、若い人達に、科学の素晴らしさ、面白さを教えたいという気持なのだろう。

このような立派な先生の講義をネットで聞けるとは、有り難い時代である。

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2009.10.19

日銀の金融経済月報は「景気は持ち直しつつある」というのですが。先週の指標概観。

◆日銀が毎月発表する「金融経済月報」というリポートがあります。

先週の火曜(13日)、水曜、日銀が毎月行う金融政策決定会合がありました。

金融政策は現状維持と発表されました。

金融政策決定会合の翌日、これも毎月かならず、日銀が日本経済をどう見ているか、

詳細な金融経済月報というレポートを公表します。

先週発表されたのは、日本銀行新着情報一覧

2009年10月15日 金融経済月報(10月) (PDF, 884KB) です。全部読んだら大変ですが、結論(基本的見解)が最初に書いてある。

とりあえず、そこだけ読めばいいです。今月は、

わが国の景気は持ち直しつつある。

とあります。過去の基本的見解は金融情報専門メディアのブルームバーグが表にしています。

日銀:金融経済月報-過去の基本的見解(表) です。ここ数ヶ月だけ少し拾うと、
10月 わが国の景気は持ち直しつつある。

9月 わが国の景気は持ち直しに転じつつある。

8月 わが国の景気は下げ止まっている。

7月 わが国の景気は下げ止まっている。

6月 わが国の景気は、大幅に悪化したあと、下げ止まりつつある。

5月 わが国の景気は悪化を続けているが、輸出や生産は下げ止まりつつある。

4月 わが国の景気は大幅に悪化している。

3月 わが国の景気は大幅に悪化している。

となって追い、9月、10月続けて表現がプラス方向に変わっています。

しかし、実際、どうなのかな、と思います。


◆先週(10月12日~16日)の経済関連指標を簡単に説明します。

13日(火)銀行貸出残高。
◆9月貸出残高は1・7%増 伸び率は9カ月連続鈍化(共同通信)

日銀が13日発表した9月の貸出・資金吸収動向(速報)によると、全国の銀行の貸出残高(月中平均)は

前年同月比1・7%増の401兆9935億円となった。44カ月連続で増加したが、

伸び率は9カ月連続で鈍化し、2008年5月(1・6%増)以来の低水準だった。

つまり、銀行が貸し出してまだ返済されていないおカネの金額は前年同月比+1.7%なのですが、
「伸び率が鈍化し、2008年5月以来の低水準」ということは、貸し出す量が減っている。

景気が良いなら、どんどん企業がおカネを借りて設備投資を行う筈で、新規の貸出が減っているのは、

そういう資金の需要が減っているということです。



9月の中古車登録台数
◆9月の中古車登録台数、13%減 24年ぶりの低水準(日経)(10月14日)

日本自動車販売協会連合会(自販連)が13日まとめた9月の中古車登録台数(軽自動車除く)は前年同月比13%減の29万7784台だった。

前年実績割れは8カ月連続で、9月としては1985年以来24年ぶりの低水準。

自販連は自動車の使用年数の長期化や保有台数減少の影響を指摘。

「自動車保有に対するコスト意識が厳しくなっている」と分析する。

説明するまでもない。所得が減っているから新車販売も減っていますが、新車よりも買いやすい筈の中古車販売台数が、

24年ぶりの低水準。ということです。


14日(水)9月の企業物価指数。
◆9月の企業物価、7.9%下落=下げ幅やや縮小-日銀(10月14日13時1分配信 時事通信)

日銀が14日発表した9月の企業物価指数(速報値、2005年平均=100)は、前年同月比7.9%下落の103.0となった。

高騰していた原油など原材料価格が前年9月の金融危機で急落したため、

今年の7、8月に連続して8.5%と過去最大を記録した下落幅はやや縮小した。

前年同月比の下落幅について、日銀は「今後もう少し縮まる可能性が高い」(調査統計局)と見込んでいる。

企業物価指数とは、以前、「卸売物価指数」と呼ばれていたものです。

7月、8月は前年同月比マイナス8.5%と過去最大の下落率でしたが、これは、昨年、原油高騰のため、

物価全体が押し上げられていて、それが正常に戻ったため、当然下落率が大きくなったのです。

しかし、企業物価指数が下がり続けて消費者物価指数が上がるということは通常考えにくいので、

この傾向が続くとデフレとなり、モノの値段が下がるのですから、モノを作っている製造業の収益を減少させます。


9月首都圏マンション発売戸数
◆2年1カ月ぶりプラス=9月は26.2%増-首都圏マンション発売(10月14日17時0分配信 時事通信)

不動産経済研究所が14日まとめた9月の首都圏(東京、神奈川、千葉、埼玉)のマンション発売戸数は

前年同月比26.2%増の3063戸だった。プラスは2007年8月以来、2年1カ月ぶり。

昨年9月は市況悪化で発売戸数が低迷したが、値下げなどで需要が持ち直し、供給量が増えた。

また、発売当月の契約率は73.9%で、好不調の分かれ目となる70%を2カ月ぶりに超えた。

9月末の販売在庫は前月から197戸減の6840戸で、07年5月以来の7000戸割れ。

9月の平均発売価格は前年同月比1.3%上がって4527万円となり、7カ月ぶりに上昇した。

ただ、同研究所は10月の発売戸数について、5.7%程度の減少と予想

一本調子に改善傾向が続くとは見通していない。市場の本格回復はまだ先のようだ。

25ヶ月ぶりに首都圏マンション販売戸数が前年同期比プラスに転じた、といっても、

このデータを発表している不動産経済研究所は10月は、再びマイナスになるだろう、と予想しています。

今月だけ、前年比プラスでも、好材料と簡単に見なす訳にいきません。


15日(木)JAL株が上場来安値
◆JAL株が上場来安値、再建案に難問山積との見方(10月15日14時30分配信 ロイター)

午後の株式市場で、JAL<9205.T>が上場来安値を更新している。

国土交通省が任命した経営再建タスクフォースが13日、経営再建策を提示したが、

再建に向けて難問が山積しているとの見方から処分売りが続いている。

タスクフォースがまとめた3000億円規模の債権放棄(債務の株式化含む)案は、

今年6月に総額1000億円融資したばかりの主力4金融機関などにとって容易に承諾できる中味ではなく

「協議がまとまらなければ、自然に法的整理となる」(タスクフォース関係者)との指摘が市場の警戒感を高めている。


日本航空は経営危機にあるわけです。今年6月に1000億円ぐらい融資を受けました(政策投資銀行と3メガバンクから)。

それ以前の借金もあります。ところが全然収益が上がらないので、何と再建計画として、これら主力銀行に、

3000億円近い債権放棄を要請するといいます。つまり借りたお金を返せない。返したら潰れてしまう、と。

そういわれても、巨額の融資ですし、銀行も日本航空が潰れて融資が焦げ付いたら、業績にモロに響きます。

だから、日経平均株価は上がっているけれども、銀行株は逆に売られています。銀行株の動きは市場が注視しているので、

日本航空が潰れると(つぶれそうなのですが)マーケット全体に影響を与えます。非常に日本経済にマイナスとなっている

要因です。


というわけで、金融経済月報は楽天的で、景気が持ち直しつつあるといいますが、

民間では、もう一回景気が落ちこむのではないか、所謂「二番底」があるのではないか、

という見方が広まっていると思います。

文字通り「景気が悪い話」ですが、事実は認識しておかないといけません。

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2009.10.18

<加藤和彦さん自殺>軽井沢のホテルで首つる 部屋に遺書←人間の気持ちは他人には分からない。

◆記事:<加藤和彦さん自殺>軽井沢のホテルで首つる 部屋に遺書(10月17日13時23分配信 毎日新聞)

17日午前9時25分ごろ、長野県軽井沢町のホテルの客室で、歌手で音楽プロデューサー、

加藤和彦さん(62)=東京都港区六本木1=が首をつって死亡しているのを県警軽井沢署員らが発見した。

同署は、遺体に目立った外傷がなく、室内から遺書とみられる文書が見つかり、

知人に自殺をほのめかす電話をかけていたことなどから自殺とみている。

同署によると、加藤さんは16日から1泊の予定で1人で宿泊。17日午前8時15分ごろ、

ホテルに加藤さんの知人女性から「本人と携帯電話がつながらない」と安否の確認を求める連絡があった。

ホテルの通報を受けた署員と従業員が客室に入ると、浴室で加藤さんが普段着姿で亡くなっていた。

最近、加藤さんはこの女性に電話で自殺をほのめかすような話をしており、15日ごろから連絡が途絶え、

所在も分からなくなっていた。不安に思った女性や音楽仲間が行方を捜し、ホテルを突き止めた。

部屋には、あて先を記載した封筒2通があり、それぞれに遺書らしい文書が入っていた。

いずれもホテルの便せんではなく、別の紙を使ってパソコンで作成されており、同署は加藤さんが

事前に用意していたとみている。あて先は個人名ではなかった。室内や旅行カバンが荒らされた形跡はなかった。


◆コメント:うーん。コメントが難しい。

死者を冒涜する気持はさらさらないが、正直、このニュースを聞いたとき、少しばかり腹が立った。

加藤和彦氏は、もともと家が金持ちで、「クルセダーズ」で成功し(つまり更に金持ちとなり)、

作詞家の安井かずみ(1939-1994)と結婚して、日本一オシャレな(だったか「カッコイイ」だったか)夫婦、

などと云われ、どこへ言ってもチヤホヤされ、下へも置かぬ扱いを受け、

アクセク働かなくても、何だか楽しそうに遊んで優雅に暮らしていて、

人に頭を下げることより、下げられた回数の方が遙かに多い、

いいご身分の人だな、と思っていた(実は今も思っている)。

もっと死にたくても生きてる奴が沢山いるのに、一体これだけ恵まれた人生を送って、

何が不満やねん?と言いたいのだが、それは情緒的な思考であり、排除しなくてはいけないのである。


◆「不幸」「辛さ」「悩み」は原則として、相対的に見るべきではない。

何を言いたいかというと、自分は不幸だ、と嘆く人に向かって、

何を贅沢を言っているのだ。お前なんかまだ良い方だ。世の中もっと大変な思いをしている人がいくらでもいるのだぞ。

という説教を垂れる人がいる。つまり、ある人の「不幸」「辛さ」を他と比較して「相対的」に見るのだが、

これは一見正論に見えるが、実はあまり意味がない。

何故なら、人は皆、違う親の元に生まれ、違う育てられ方をし、

違う学校に行き、違う友人を持ち、違う経験をし、

今置かれている環境も、感受性も、地球上の人間、一人ずつ全員違うのである。

従って、人物Aにとっては何でもないことが人物Bにとっては大変な問題だ、ということは、

ごく当たり前のことである。

つまり、人間は、他人の心など、完全に理解できるはずがないのであり、

一人の人間にとって、何が幸福で何が不幸かというのは絶対的なものである。

だから、私が最初に書いたような、
「加藤和彦氏よりも遙かに、社会的、経済的条件が厳しい人だって、皆生きているのに・・・。」

という感想はあくまでも情緒的反応であり、考え方としては正しくないのである。

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2009.10.17

過去に掲載した映像と音楽で恐縮ですが、German Brass。

◆非常に疲れてしまいまして。

今日は、今週発表された経済指標と、日銀政策決定会合後の金融経済月報、夕方発表された、

内閣府の月例経済報告について書こうと思っていたのですが、あまりにくたびれて、文章が書けません。

書いている間に寝てしまいそうなので、過去に何度も掲載した映像で恐縮ですが、ジャーマン・ブラスによる

バッハをご覧になり、お聴き下さい。


◆ジャーマン・ブラスによるバッハ。

これは元はこのDVD、Bach for Brassですが、

YouTubeに載っているので(いずれ削除されるかもしれませんが)、それをご覧頂きます。


まず、ヴィヴァルディのソロ・ヴァイオリン・コンチェルトをバッハがチェンバロ独奏曲に編曲し、それを

されに、トランペットのマティアス・ヘフス氏が編曲したものです。


Bach - Concerto in D Major after Vivaldi BWV 972







素晴らしい編曲と演奏ですね。演奏しているのはバッハがオルガン奏者、音楽監督、オルガン奏者をしていた、

ライプツィッヒの聖トーマス教会です。



次は「主よ、人の望みの喜びよ」です。


Bach - Cantata ''Herz und Mund und Tat und Leben'' BWV 147







最初の主旋律で使われているのは、トランペットよりも柔らかい音あする、フリューゲルホーンという楽器です。



最後は「トッカータとフーガ」。オルガン曲です。



Bach - Toccata & Fugue in D Minor BWV 565







ラッパは、ただデカい音がする、五月蠅い楽器ではなく、名手が演奏すると、

これほどの表現力を発揮する、ということがお分かり頂けたかと思います。

それでは皆様、良い週末をお過ごし下さい。

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2009.10.16

テレビの影響力はやはりすごいですね。室井摩耶子先生の記事にアクセスが集中しました。

◆アクセス解析を見て驚きましたが、ピンと来ました。

有料アクセス解析ですから、外からは見えませんが、エンピツにもココログにも、

アクセス解析を埋め込んであります。

今日は、何だかアクセスが多く、訪問回数をみたら、何と一見さんか4分の3でした。

こういうのは、何か、今日テレビで放送されたことを私が以前記事にしていた、というケースが

多いのです。経験則で分かるのですが、念のため、検索してアクセスして下さった方が多いので、

「検索ワード」を見たら、全体の約3割は「室井摩耶子」となっていました。


これで、ほぼテレビで何か今日、室井先生のことが取りあげられたことは明らかです。

そこで、Yahoo!テレビ.Gガイド [テレビ番組表]の検索欄で、

「室井摩耶子」を検索したら、今はもう日付が変わって見られませんが、フジテレビの

スパイスTV どーも☆キニナル - フジテレビで、15日(木)キニナル!あの人 日本最高齢の現役ピアニスト“室井摩耶子”(←Webキャッシュ保存サービスを使っています)

が放送されたことを知りました。やっぱり。

私は残念ながら会社にいて見られませんでしたが、余程皆さん感激されたようで、ネットで検索なさったのですね。

6月に室井摩耶子先生が米寿記念リサイタルを開かれた、というNHKニュースを見て私は、

「米寿」の記念コンサート 室井摩耶子さん←すごいなあ。ベートーヴェンピアノソナタ32番を演奏なさったとのこと。という記事を書きまして、

有り難いことに室井先生ご本人からコメントを頂戴していたのです。


◆本当は、ちょっとニュースで聴いたぐらいで記事を書くのは失礼で気になっていたのですが、CDが発売されます。

15日のフジテレビの番組を見なかったので、分かりませんが、多分、室井先生の演奏も放送されたのではないでしょうか?

それを聴いて、感心なさってネットを検索して、弊ブログの記事を読んで下さった皆さん。


甚だ僭越な云い方ですが、ご自分の「耳」に自信を持たれて良い、と思います。

私が6月にNHKニュースの中でほんの少し聴かせて頂いただけで、室井先生のタッチ、音色、ダイナミックレンジ等々の

素晴らしさは明らかでした。何とか・ヘミング女史と比較するのも失礼なぐらい、全然次元が異なる演奏です。

そうは言っても、生の演奏を聴かせて頂いた訳ではないのに、分かったような事を書いてしまい、

にも関わらず、先生ご本人のコメントを頂戴して、恥ずかしい気持でした。


しかし、先ほど調べたら、6月のリサイタルのライブ録音がCD化され、10月17日(土)に発売されるそうです。

室井先生は、あくまで生の演奏を聴いて欲しいとおっしゃるので、次回は是非聴かせて頂くとして、

今年のリサイタルはせめてCDで聴かせて頂きたい、と思います。

今日のフジテレビでも、多分その事に関しても触れたと想像しますが、 私のように、番組は見なかったけども、聴きたいという方は、

米寿記念コンサート・ライヴ (予約受付中)を聴かれては如何でしょうか?

本当はCDのお薦めは、私が聴いた後で書くのが筋ですが、品切れになったら、暫く買えないでしょうから、

まだ、聴いていないけれどもお薦めします。

結果的に、CDの「宣伝」になっていますが、天地神明に誓って申し上げますが、

私は、Amazonとも、まして室井先生との「利害関係」は全く無いことをお断りしておきます。

つまり、完全に私の直観的判断でお薦めしている、ということをご理解頂ければ幸いです。

それでは、失礼を致します。

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2009.10.15

【音楽】日本の作曲家の作品。外山雄三、伊福部昭、芥川也寸志各氏の作品。

◆外山雄三:管弦楽のためのラプソディ。

過去に何度も載せたのですけどね。新しい読者もおられるので、良い音楽はときどき繰り返します。

この曲は1960年にNHK交響楽団が世界一周旅行に行ったとき、指揮者は当時若手の岩城宏之さんと外山雄三さん、

ソリストに中村紘子さんが同行しました。世界は文字通り「驚嘆し」たそうです。東洋の、15年前に戦争に負けた、

あの日本にこれほど素晴らしいオーケストラがあったのか、と。この演奏旅行のアンコールの為に外山雄三さんが

作曲したのが、「管弦楽のためのラプソディー」で、日本各地の民謡を素材に、それを西洋の楽器による(当たり前ですが)

オーケストラの為に実に見事にアレンジして、いや、アレンジ通り越して、これは作曲です。

私が高校生の頃にね。N響を岩城さんが指揮したことがありまして、そのテープが何処かに残っているはず。

これは沼尻竜典指揮、東京都交響楽団の演奏。レコードは、ナクソスの 日本管弦楽名曲集/沼尻竜典、東京都交響楽団です。


外山雄三:管弦楽のためのラプソディ







日本特有の「お囃子」に使う、チャンチキという、金属の小さいカネを金属のバチで叩くのですが、

これが世界のどこに行っても大変珍しがられて、終演後、必ずお客さんがやってきて、ちょっと叩かせてくれ、

といったそうです。実際は、ちょっとした楽器の角度や叩き方によって音の高さ、音色が変わるのを意識的に使い分ける、

難しい、日本固有の打楽器です。


◆伊福部昭:ゴジラのテーマ:陸上自衛隊音楽隊による、マーチング演奏。

これは、偶々見つけたんですが、「ゴジラ」の原曲は伊福部昭先生のヴァイオリン協奏曲にあるんです。

ただ、そこから全部聴いて頂くとあまりに長い。

陸上自衛隊がマーチング演奏(歩きながら様々に列を変化させていきます)しています。

マーチング演奏というのは、難しく、歩くと人間どうしても上下に身体が動く。普通にあるいたら、その度に楽器が揺れ、

音が乱れます。楽器を揺らすまいとして、例えば金管楽器ならば強く楽器を唇に押しつけると、汚い音になります。

私も殆ど経験がないので分かりませんが、歩いても楽器に振動が伝わらない独特の工夫をして歩いているはずです。

楽器を演奏するだけでも大変なのに、常に移動しながら見事な図形を描きます。たしか、マーチングというのは、複雑になると、

本番における1分(60秒)に付き、8時間ぐらいの練習が必要になる、ということもある、と聞きました(違ったら、教えてね?)。


伊福部昭:SF交響ファンタジーより。陸上自衛隊中央音楽隊。







この曲は、宙-伊福部昭 SF交響ファンタジー で、管弦楽曲として、

広上淳一指揮、日本フィルハーモニー交響楽団の名演があります。


伊福部昭氏(1914-2006)は、北海道帝国大学(現・北大)農学部卒で、ほぼ独学で作曲を

習得したそうで、誠に当時としては活画期的。天才的な斬新なサウンドだと思いますが、

あまりにも「ゴジラ」ばかりでは何ですから、代表作の一つ、管弦楽曲「シンフォニア・タプカーラ」から、

第三楽章をお聴き頂きましょう。曲の終わりに近づくにつれて、非常に盛り上がります。


伊福部昭 シンフォニア・タプカーラ 第三楽章。本名徹次指揮、日本フィルハーモニー交響楽団。







独学でこれほどのオーケストレーションを施す為に、ものすごく勉強なさったと思います。


◆芥川也寸志:交響管弦楽のための音楽 第2楽章

芥川也寸志さんは、言うまでもなく文豪・芥川龍之介氏のご令息(三男)です。芸術的才能を三兄弟が見事に引き継いで、

長男の芥川比呂志氏は、俳優・演出家、次兄の芥川多加志氏は文学を志したのですが、戦死なさいました。

交響管弦楽のための音楽 第2楽章は、お聴き頂くと分かりますが、カッコイイのです。

バーンスタインは、芥川さんからヒントを得たのではないか(冗談ですよ)と思うぐらいです。


外山さんと同じCD、日本管弦楽名曲集/沼尻竜典、東京都交響楽団で聴けます。


芥川也寸志:交響管弦楽のための音楽 第2楽章。芥川也寸志指揮:新交響楽団(芥川さんがずっと指導していたアマチュア・オーケストラ)です。





良いでしょ?

考えてみたら、多分、日本の作曲家の作品だけを集めたのは、今日が初めてでした。

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2009.10.14

「台風相次いだ比に支援を」←あなたの目の前にあるPCで簡単に募金出来ることを知ってますか?

◆記事:台風相次いだ比に支援を(NHK:10月13日 23時23分)

フィリピンでは、相次ぐ台風による犠牲者の数があわせて600人以上に上り、

現地を訪れている国連の援助機関の責任者が、国際社会に対し、あらためて支援を呼びかけました。

フィリピンでは、先月末、台風16号の直撃を受けて、首都マニラを中心に記録的な大雨が降り、

各地で洪水が発生して300人以上が死亡しました。さらに、その1週間後の今月3日には、

台風17号がルソン島北部に上陸し、1週間にわたって停滞したため、再び各地で大雨による土砂崩れや洪水が発生しました。

この台風では、これまでに311人が死亡したほか、48人の行方がわからなくなっていて、

およそ8万人が避難所での生活を強いられています。

現地を訪れているOCHA=国連人道問題調整事務所のホルムズ所長は、13日、マニラで会見を開き、

「2つの台風が重なったことによる被害は大きく、特に農業に深刻な影響が出ている。

復興作業はまだ始まったばかりで、長期間に及ぶだろう」と述べました。OCHAでは国際社会に対し、

日本円で総額65億円以上の支援を求めていますが、まだその4分の1程度しか集まっていないということで、

ホルムズ所長はあらためて各国に支援を呼びかけました。


◆コメント:インターネット募金で日本人が一人50円寄付すれば簡単に集まる金額ですな。

自分の日記を検索したら、インターネット募金について、最初に書いたのが、

2006年01月11日(水) 「世のため、人のため」という言葉を聞かなくなりましたね。ココログ )であった。

その約1年後には、2007年01月24日(水) 「募金の3割はオンラインで」←「Yahoo!ボランティア - インターネット募金」をご存知ですか?ココログ

というjapan.internet.comの記事があるぐらいだから、

今では、更に、認知度は高まっているだろうが、募金をする際にもインターネットは誠に便利である。

Yahoo!ボランティアから、Yahoo!ボランティア - インターネット募金に入るのだが、

今回、サモア大地震、スマトラ島大地震、フィリピン台風被害という大自然災害があったので、

Yahoo!ボランティアのトップページに、海外地震・台風被害 支援情報 へのリンクが貼ってある。

Yahoo!ボランティアで初めて募金するためには、Yahoo!ウォレットという決済用アカウントを作る必要がある。

クレジットカード情報など個人情報を登録することになるので、無理強いは出来ないけれども、

私はここから情報が漏洩してクレジットカードを悪用されたことはない。

ただ、最後は、各自のご判断でお願いしますね?


Yahoo!ボランティアにはワンクリック募金という制度もあって、自分が一円も支払わなくても募金が出来る、

というシステムがある。どれを選ぶか、は個人の自由だが、私は自分の身銭を(といっても大した金額ではないが)切ってこそ、

「募金」と言えるのではないかと思っているので、あくまで、カード(Yahoo!ウォレット)を利用して、募金することにしている。

支払い方法をYahoo!ウォレットに登録後、インターネット募金「海外地震・台風被害の救援金」 - Yahoo!ボランティア

から、壁紙を購入する(最低500円)かYahoo!ポイントから募金するか、どちらかを選ぶ。

私はいつも壁紙を購入する。はっきり言って壁紙自体は大したものではないが、

あくまで、その壁紙を買った代金が募金となるのだから、それは、どうでも良いのである。

Yahoo!にアクセスする人は一日に延べ何百万人もいるだろうが、2009年10月14日(水)00時30分現在、

現在の募金金額 1,544,613 円 募金人数 2,808 人

とのことである。こういう募金手段があることを知っていて、「それでも俺は募金などしたくない」という人は、

仕方がない。強制する権利は誰にもない。

だが、記事を読むと、フィリピンへ支援が足りず、OCHAでは国際社会に対し、
日本円で総額65億円以上の支援を求めていますが、まだその4分の1程度しか集まっていないということで、

ホルムズ所長はあらためて各国に支援を呼びかけました。

と言っている。

日本の総人口は、約1億2700万人である。無論、幼児も病人も寝たきりのお年寄りも、失業者も

生活保護を受けている人も含まれるわけだが、それらをいちいち調べるのはめんどくさい。

単純平均すれば、日本人1人が52円募金すれば、簡単に65億円になるんですよ。

52円です。

缶コーヒーや、コンビニのおにぎりや、マックやドトールのコーヒーや、立ち食い蕎麦より安いよね。?

嫌な人は募金しなくていいんですけどね。これだけ皆パソコン持って、ネットに接続しているのに、
現在の募金金額 1,544,613 円 募金人数 2,808 人

ですか(勿論、赤十字以外にも募金を募っている団体はあるからこれが全てではないけど)?

ちょっと、恥ずかしく無いですか。

「無い」という方。わかりました。もう結構です。

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2009.10.12

「外相 給油活動いったん撤収へ」←当然です。

◆記事:外相 給油活動いったん撤収へ(NHK:10月12日 21時17分)

岡田外務大臣は、訪問先のパキスタンで、記者団に対し、インド洋での海上自衛隊による給油活動について

「単純延長はしない」と述べたうえで、活動を継続する場合に必要となる新たな法案を次の臨時国会に提出するのは難しいとして、

今の法律の期限が切れる来年1月で、海上自衛隊はいったん撤収することになるという見方を示しました。

岡田外務大臣は、訪問先のパキスタンでクレシ外相と会談したあと、昼食をともにしながらさらに意見を交わしました。

この中で、岡田大臣は、インド洋での海上自衛隊による給油活動について

「来年1月で期限が切れたあと、仮に活動を継続するためには、新たな法案が必要になるが、民主党はこれまで国会で反対してきており、

連立政権を組む社民党も強く反対している」と説明しました。このあと、岡田大臣は、記者団に対し、

「われわれは単純延長はしないと言っており、それ以上でもそれ以下でもない」と述べました。

そのうえで、岡田大臣は「臨時国会でどういう法案を審議するか、政府の中では固まりつつあるが、

給油活動を継続するための新たな法案はそ上には上っていない。

臨時国会でというのは、いろいろな調整も必要になってくるので、現実的には難しい問題だ」と述べ、

活動を継続する場合に必要となる新たな法案を次の臨時国会に提出するのは難しいとして、

今の法律の期限が切れる来年1月で、海上自衛隊はいったん撤収することになるという見方を示しました。


◆コメント:給油活動は戦闘中の同盟国に対する後方支援であり、集団的自衛権の行使に該当する。

私はいままで、何度書いたか分からない。私の持論であるが、ここしばらく書いていないので、今一度、説明する。

集団的自衛権とは何か。

「自国が直接攻撃・侵略されていなくても、自国と密接な関係にある同盟国(要するにアメリカ)が、第三国から攻撃・侵略を受けた際、

これを自国への攻撃・侵略と見なして、防衛のため、武力を行使し、自衛する権利」

である。

結論を最初に書くならば、私が幾度となく繰り返し書いているのは、海上自衛隊のインド洋上での給油活動は、

アメリカのみならず、アフガニスタンテロ掃討作戦に参加している他国に対しても実施されており、無料ガソリンスタンドと、

言われているが、これは日本は直接武力を行使していないが、武力を行使している同盟国に燃料を供給することは、

後方支援といって、武力行使の一部と見なされる。日本がアフガン・テロから攻撃を受けていないのに、

同盟国の為に、武力行使と一体化しているインド洋上での給油活動を行うことは、集団的自衛権の行使に該当する。

「集団的自衛権の行使は違憲である。」という政府の公式見解は変更されていないから、

この活動はもともと違憲である。


◆経緯:テロ特措法は3度延長されたが、安倍晋三の突然の辞職で、2007年11月1日、一度、失効した。

アメリカは、911テロの後、アメリカを攻撃したのはウサマ・ビン・ラディンが率いるアル・カイダであり、アフガニスタンの

タリバン政権が、アルカイダをかくまっているとして、勝手にこれを攻撃し、更にパキスタンにテロリストが逃げ込んだらしい、

というので、パキスタンにおいても軍事行動を行っているのである。


日本は、アメリカがアフガニスタンのテロ掃討を決定した直後、所謂テロ対策特別措置法(略してテロ特措法)、正式には

平成十三年九月十一日のアメリカ合衆国において発生したテロリストによる攻撃等に対応して行われる

国際連合憲章の目的達成のための諸外国の活動に対して我が国が実施する措置及び関連する国際連合決議等に基づく人道的措置に関する特別措置法

の法案を2001年10月5日に政府が法案を提出し、同月29日に成立・制定された。自民党の強行採決であった。

施行・公布は2001年11月2日で、2年間の時限立法であった。

それが、2003年10月の改正で2年延長、2005年10月の改正で1年再延長、2006年10月の改正で1年の再々延長が行われた。

2007年、自民党は4度目の延長をするつもりだったが、同年9月12日、当時の内閣総理大臣、安倍晋三氏が突如辞意を表明したため、

大騒ぎとなり、国会が法案審議出来ず、テロ特措法は、2007年11月1日に、一旦失効した。


◆現在、海上自衛隊がまた、インド洋上で給油活動を行っている根拠法は何か。

上述の通り、「旧・テロ特措法」は2007年11月1日に、失効し、海自は一旦引き上げたが、自民党は、何とか給油活動を再開したいので、

失効前、2007年10月17日に、「新テロ対策特別措置法案」を衆議院に提出した。これは1年間の時限立法で、1年以内の延長は可能、という条件だった。

同法案は11月13日、衆議院本会議で可決し、参議院に送付された。

参議院では、野党が過半数を占めており、「新テロ対策特別措置法案」を否決した。

しかし、何としても成立させたい自民党は、2008年1月11日に、何と57年ぶりの「衆院再議決」で可決した。

「衆院再議決」は、憲法第59条第2項で規定されている。

衆議院で可決し、参議院でこれと異なつた議決をした法律案は、衆議院で出席議員の三分の二以上の多数で再び可決したときは、法律となる。

これによって、海上自衛隊の給油活動は再開された。

新テロ特措法は、2008年12月の同法改正で、1年延長され、2010年1月まで1年間延長された。

岡田外相が記事の中で、
今の法律の期限が切れる来年1月

と述べているのは、以上の経緯による。


◆民主党は、衆院選前から、新テロ特措法延長反対を公約に掲げていたのであるから、当然の決定である。

岡田外相は衆議院選挙の約1ヶ月前、7月29日に、「政権を取ったら、給油活動の延長はしない」と述べている。

民主党のサイト内、「政権を取ったら情報を得て判断するが、原則は変わっていない」インド洋での給油活動について幹事長に書いてある。

インド洋上での給油活動を延長しないという鳩山由紀夫代表の発言についての見解を問われた岡田幹事長は、

「基本的な方針は変わっていない。しかし、政権が変わったから直ちに戻せということは、外交の継続性からいって問題がある」と語った。

その上で、政権を取ってから日米間の信頼関係を深めていくこと、また、政権をとれば現在得られていない詳しい情報を得ることもできるとして、

そういう状況の中で判断していくとして、「原則は変わっていない。今のままで1月以降も単純に延長することはありえない。

鳩山代表の発言もまったく一貫している」と答えた。

と公式に発言している。その後、衆議院選挙を経て、民主党が政権を取ったのであるから、公約を守ることは当然で、

従って、冒頭の記事にある岡田外務大臣の発言は意外でも何でもない。

また、議会制民主主義の原理からして、給油活動の延長に反対している民主党を衆議院選挙で勝たせた有権者は、

この趣旨に賛成している、と見なされる。

結果的には、私は、繰り返し「給油活動は停止すべきである」と書いてきたことが現実化するので、それ自体は

結構なことである。

但し、民主党が給油活動延長に反対していた理由は、必ずしも「集団的自衛権の行使だから」

ということでは無さそうなので、一体民主党は憲法解釈をどうするつもりなのか、

(憲法改正を目論んでいるのか、集団的自衛権に関する政府の公式見解を変更するつもりなのか、など)を、

主権者たる国民が、注意深く監視する義務がある。

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2009.10.11

【雑感】毎年のことながら、芸術の秋。魅力的なコンサートが沢山あるのですが・・・/中川昭一氏の葬儀を見て。

◆話題1:毎年9月~11月はコンサートが多いですね。

毎年のことながら、9月~11月は海外の一流オケが次々に来日公演を行います。日本のオーケストラでも興味深いコンサートが沢山。

リサイタルも。12月は言うまでもなく、「第九」の月ですね。

お断りしておきますが、今や、何でも「ガイライ」なら喜んでバカ高いチケットを買うことも無い。

日本のオーケストラも優秀です。但し、ヨーロッパやアメリカは遠いですよね。休みも取れませんよね。

日頃聴けない、有名外来オケを聴きたい(去年はベルリン・フィル、今年はウィーン・フィルが来ました)

というのは、人情として、理解できます。


外来でも在京オケでも良いから聴きたいんですけどね。体調(うつ病)は去年よりも、

少しは良くなっているし・・・。


行きたいんですが、恥ずかしながら、おカネがありません。

間もなく大学受験を控えた愚息の為に家庭教師を雇っています。また、高校の学費も当然かかります。

その他、諸々雑費を含めると結構な出費になる。10万は軽く超えている(光熱費などは、別)。

このおカネを、全部コンサートに使えたらなあ、と思いますが、諦めるしか仕方がありません。

文字通りの「愚息」でして、頭が悪い上に放っておくと勉強しないのです。お恥ずかしい限り。

今の世の中、真面目に働いている人がいきなりリストラされるのですから、

正社員で有り続けることが出来るだけでも有り難いと思わなければならない、と理性的には分かっているのですけどね。

人間(というか、私が)欲が深いものですなあ。

大金が転がり込んで、毎日コンサート三昧ですごせたら、などという「見果てぬ夢」を抱きます。

自らを説得するために、山本五十六の言葉を時々読み返します。「男の修業」って奴。

苦しいこともあるだろう。言いたいこともあるだろう。不満なこともあるだろう。腹の立つこともあるだろう。

泣きたいこともあるだろう。これをじっと我慢していくのが男の修業である。(山本五十六)

「じっと我慢するのが男の修業」なんだから、このように、ブログに愚痴を吐いたら意味無いですね。やっぱりダメだなあ(笑)。


◆話題2:全然関係ないけど、無くなった中川昭一元財務・金融相の葬儀の様子をテレビで見て、思ったこと。

世の中、既に忘れかけているけど、先日中川昭一元財務・金融相が亡くなりましたね。

ニュースで見て、失礼ながら、胸を打たれたことがあります。

中川氏の棺は自宅を出て、お通夜の会場に向かう途中、かつて大臣を務めた各省庁の前を通ったのです。

そのとき、農林水産省でも、わずか5ヶ月しか大臣を務めなかった金融相でも、キャリアじゃない、女性職員の方々

(年齢はさまざま)が、本当に泣いていました。号泣している人もいました。

あんなことは、素人が演技でできることじゃないし、そもそも演技する必要がない。

皆、本当に中川氏の死を悼んでいたのです。

普通、大臣に直接接するのは、各省のキャリア組です。一般職の女性職員など「大臣なんて誰でも同じ」と

考えているのかと思いましたが、映像を見て私は、中川氏は気さくで、キャリア以外の職員にも、気を配る優しい人だったのだろう、

と容易に想像できました。


中川氏はマスコミの前では、強面(こわもて)に振る舞っていたことが多いですし、

今年の2月、ローマで開催されたG7で朦朧会見をしてしまったのは事実ですが、それが、中川昭一氏の全てではない。

人間、他人の本質など簡単に分かるものではないのです。


まして、最早亡くなったのですから、ローマの出来事に絡めて、氏を侮辱したような文章は書くべきではないと思います。

しかし実際には、ひどい書き方をしているブログなどがとても多いことを悲しく思います。

中川氏の訃報の後の10月4日、私は、

中川昭一元財務・金融相、都内の自宅で死亡」←死因が何であろうが、人の死は、まず、弔うのです。ココログ)と題した稿を上げました。

死者を弔うことが出来るのは人間だけです。もう一度、リンク先の記事を読んでいただきたい、と思います。

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2009.10.10

ダニー・ケイとニューヨークフィルハーモニックのゆうべ。2度目ですが、あまりにも見られていないので。

◆故・ダニー・ケイ(アメリカの喜劇俳優)がニューヨークフィルハーモニックを指揮した楽しい映像。

既に故人ですが、アメリカの俳優、コメディアンにダニー・ケイという人がいました。

彼は無類のクラシック好きでした。その彼が、今来日中のニューヨーク・フィルハーモニックを「指揮」した、

それはそれは、楽しいコンサートがありました。1981年。なんとあれから、28年も経つのですね。

彼は、楽譜が読めないのだそうですが、映像を見るとわかりますが、実に音楽の本質を見事に捉えています。

岩城宏之さんは、ダニー・ケイとも仲が良くて、このコンサートやダニー・ケイが他のアメリカのオーケストラで、

同じようなコンサートを開いたのをみています。岩城さんは、

楽譜は読めなくても、身体で音楽を表現するダニー・ケイの能力は、そこらの本職の指揮者よりも優れている。

と絶賛しています。

また、ダニー・ケイは、ニューヨーク・フィルばかりでなく、全米各地のオーケストラで同じようなコンサートを

開き、その収益はチャリティーに寄付していたのです。


さて。

「ダニー・ケイとニューヨークフィルハーモニックのゆうべ」は、

VHSの時代でレコード屋で普通に買えたんです。その後、媒体が「レーザーディスク」になったときまでは、

まだ出回っていました。ところが、DVDが出現してから、一向にDVD化されないのです。

これほど楽しいクラシックの映像は無いのに、実に勿体ない。


◆今年の1月に一度、紹介したのですが・・・。あまりにもアクセスが少ないので、もう一度。

私の日記やブログで1年365日、必ずアクセスがあるのは、「大きなお世話ですが、フジコ・ヘミングはヘタクソです。」と、

日航123便のボイスレコーダーを載せた記事ばかり(アクセス解析でページ別アクセス数が分かります)。

それらも読んでいただけるのは有難いけれど、ダニー・ケイのこの楽しい映像には殆どアクセスがないのです。

これは、前回はYouTubeにリンクを貼っただけなので、わざわざリンク先を開く気がしないのではないか、と思います。

全部で17のファイルに分かれてますが今日は、全部、ここに動画を直接埋め込みます。

とにかく、これ、見ないと損ですよ。


それでは、早速。


An Evening with Danny Kaye -1981 (part 1 / 17)







An Evening with Danny Kaye -1981 (part 2 / 17)







An Evening with Danny Kaye -1981 (part 3 / 17)







An Evening with Danny Kaye -1981 (part 4 / 17)







An Evening with Danny Kaye -1981 (part 5 / 17)







An Evening with Danny Kaye -1981 (part 6 / 17)







An Evening with Danny Kaye -1981 (part 7 / 17)







An Evening with Danny Kaye -1981 (part 8 / 17)







An Evening with Danny Kaye -1981 (part 9 / 17)







An Evening with Danny Kaye -1981 (part 10 / 17)







An Evening with Danny Kaye -1981 (part 11 / 17)







An Evening with Danny Kaye -1981 (part 12 / 17)







An Evening with Danny Kaye -1981 (part 13 / 17)







An Evening with Danny Kaye -1981 (part 14 / 17)







An Evening with Danny Kaye -1981 (part 15 / 17)







An Evening with Danny Kaye -1981 (part 16 / 17)



ここで、ダニー・ケイの真面目なスピーチがあります。大体、次のようなことを述べています。

私は、実は、以前何処かで話したかも知れないけれども、楽譜が読めません。

しかし、私がどうあれ、私がただ申し上げたいのは、皆さんは今夜、大変素晴らしいことをなさった、ということです。

そしてそれは、誰でも出来ることなのです。皆さんは今夜、ここに集まり、互いに手を差し伸べ、人々と友情を分かち合いました。

皆さんがなさったことにより、ここにいらっしゃる、全ての音楽家、演奏家--

皆さんをを楽しませ、幸せにするため、彼らの人生を音楽に捧げ、エネルギーを、愛を、音楽に注いでいる人々、---は、

いつの日か、楽器を持たなくなる時が来ても、今夜のことを思い出し、安らかな気持ちで人生を送ることが出来るでしょう。

私は申し上げたいのですが、より多くの人々が、今夜、皆さんがなさっているように、互いを愛することができれば、

より美しく、寛容で、素晴らしい、愛すべき世の中が実現するだろう、と思います。(以下略)

音楽家に対する謙虚な尊敬、音楽家・観客双方への深い愛情が込められた、素晴らしいメッセージだと、私は思います。







An Evening with Danny Kaye -1981 (part 17 / 17)







とにかく楽しいです。初めての方は勿論、一度ご覧になった方も楽しめます。

私など、何十回見たか分かりません。

なお、VHSには、ここに収録されていないカットが含まれていました。

ダニー・ケイのような人こそ、文字通りの意味での「エンターテイナー」というのでしょう。

早くDVD化されることを願って止みません。

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「<ノーベル平和賞>オバマ米大統領が受賞」←人殺しがノーベル平和賞かい?

◆<ノーベル平和賞>オバマ米大統領が受賞(10月9日18時8分配信 毎日新聞)

今年のノーベル平和賞が9日、米国のバラク・オバマ大統領に決まった。

ノルウェーのノーベル賞委員会は「国際政治の新たな潮流を生み、国連中心の多国間外交を強めた」と授与理由を述べた。

さらに「核なき世界へのビジョンは軍縮交渉を鼓舞した」とし、

「オバマ・イニシアチブによって米国は世界が直面する大きな課題に挑む建設的な役割を演じている」とした。

授賞理由の骨子

・核兵器のない世界へ向けた理想と行動を重視した。

・対話と交渉を重視する新たな流れを国際政治にもたらした。

・米国が、気候変動問題でより建設的な役割を果たすようになった。

・民主主義と人権が強化された。

・オバマ氏の国際的政策、理想こそ、ノーベル賞委員会が108年間の歴史を通じて促進しようとしてきたものだ。


◆コメント:アメリカって、アフガニスタンに増派を決め、今日も人を殺しているわけですよ。

呆れたなあ。ノーベル平和賞というのは、ノーベルの遺言にあるので、なくすわけに行かないが、

他の賞(物理、化学、生理学など)に比べると、授賞理由が極めて主観的だ。


ウィキペディアの「バラク・オバマ」に、他国への軍事行動 という項目がある。

そこには、こう書かれている。

大統領就任直後の2009年1月23日、オバマはパキスタンに対するミサイル攻撃を指示し、攻撃の結果、民間人15人が死亡した。

その後もパキスタンに対する越境攻撃を繰り返し行ったため、現地では多数の死傷者が出るなど被害が拡大している。

上院の審議にて、国防長官ロバート・ゲーツは政府高官として初めて越境攻撃の事実を認めたが、今後も攻撃を継続すると証言した。

国際法上、自国が攻撃され、それに対して防衛する場合以外は、武力行使は違法行為である。

まして、2009年1月23日、パキスタンに対するミサイル攻撃を、オバマ大統領は指示したが、

当然、民間人に死傷者が出ることが予想できた筈だ。それを分かっていて、そうなっても仕方がない、

と考えたとすれば、パキスタンの非戦闘員を殺害する未必の故意があったと考えざるを得ない。

非戦闘員の殺戮はれっきとした「テロ」である。


あえて、刺激的な表現を用いるならば、オバマ大統領は殺人犯である。

オバマ大統領はイラク戦争には、以前から反対していたが、公約を変更している。

ウィキペディアの記述。「他国への軍事行動 」より。
大統領選挙期間中、オバマは「大統領就任後16ヶ月以内にアメリカ軍のイラクからの完全撤退」を公約として掲げてきたが、

就任後にこの公約を修正・撤回した。2009年2月27日、オバマはノースカロライナ州で演説し、

2010年8月末までにイラク駐留戦闘部隊を撤退させ、その後は最大5万人の駐留部隊をイラクに残すという新戦略を発表した

また、「安全保障」の項には、
「イラクに拘ればアフガンで泥沼にはまる」と述べ、治安が悪化しているアフガニスタンやパキスタンのアメリカ軍の増強を検討。

州兵に頼らない10万人の正規兵を増派するとしている。

これは、アフガニスタンやパキスタンでテロリストを掃討する、と称して武力を用い、

オバマ大統領は、その際、非戦闘員である一般市民に犠牲者が出る可能性を認識しているだろうから、

大統領には、アフガニスタン・パキスタン国民への「殺人の未必の故意」がある、と考えるべきだ。

傷を追うのはアフガニスタン・パキスタン国民ばかりではない。戦地へ派遣される米兵に既に多数の死傷者が出ているし、

無事、帰国した米兵が自殺するケースが増えていることが、知られている。
◆米兵の自殺者数、2年連続で過去最高(AFP:2009年01月30日 12:47)

【1月30日 AFP】現役米軍兵士の自殺者数が2年連続で過去最高を更新したと、米軍当局が29日、発表した。

発表によると、2008年に自殺した米兵の数は、前年の115人から143人に増加した。

うち、自殺であることがこれまでに確認されたのは128人で、残る15人の死については現在も調査中だが、

一般的に調査中の兵士の死の9割は自殺と認定されるという。

米兵の自殺者は、イラクやアフガニスタンでの戦闘が激化する中、過去4年間にわたって上昇を続けている。

軍側は自殺の理由は1つの要因で説明できるものではないとしているが、

ピーター・シアレリー(Peter Chiarelli)米陸軍副参謀長は、戦地への派遣が長引いていることや

作戦任務の頻度の増加が、兵士と家族らに負担を与えている点を指摘、

自殺者数の増加との関係性があるとの見方を示している。

イラクやアフガニスタンでの戦闘と、兵士の自殺との因果関係を厳密に立証するのは困難だろうが、

これが初めてではなく、ベトナム戦争から帰還した兵士の多くが精神的変調を来した過去の例に鑑み

(PTSD==posttraumatic stress disorder=心的外傷後ストレス障害の研究はベトナム帰還兵から始まったのだ)、

ほぼ、間違いがない。オバマ大統領のアフガン・パキスタン増派計画は、こうした「患者」を増加させることに

なるだろう。


それでもオバマ大統領はノーベル平和賞授賞に相応しいのであろうか?

授賞理由の骨子も滑稽である。
核兵器のない世界へ向けた理想と行動を重視した。

というが、言うは易く行うは難し。実際に核保有国を世界からなくした人物がいたら、

それこそノーベル平和賞に値するだろうが、
核兵器をなくそう!

というのは、簡単である。それがノーベル賞ならば、先駆者は日本にいる。
原水爆禁止運動の発祥の地は、東京都杉並区、杉並公民館であり、

実は私の卒業した公立小学校のPTAの有志が署名活動を始め、それがやがて、全世界に広がったのである。

オバマどころか、私が生まれる前の話だ。

「核兵器廃絶を訴えること」がノーベル平和賞に値するならば、本来、我が母校のPTAが授賞するべきである。


それは、冗談として、オバマ大統領はスローガンを掲げてはいるが、今年の1月にアメリカ合衆国大統領になったばかりで、

具体的な成果は何も挙げていない。

繰り返すが彼が具体的に実行(というか引き継ぎ)しているのは、アフガンやパキスタンでの武力行使である。


授賞理由の骨子の、
オバマ氏の国際的政策、理想こそ、ノーベル賞委員会が108年間の歴史を通じて促進しようとしてきたものだ。

は、どう考えても大袈裟で、不自然だ。理想を掲げるだけで、ノーベル賞授賞理由になるのであれば、

世界中にものすごい数のノーベル平和賞受賞(候補)者がいるはずだ。

納得できない。

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2009.10.09

記者会見開放の問題(9月19日)の続き。首相の統率力。

◆問題の所在:民主党は政権をとったら、記者会見をオープンにすると選挙前は言っていた約束を反故にした。

この件に関しては、鳩山政権は初日から公約を破っていた。記者会見の開放の問題。ココログ)にかいた。

自民党政権時代は、首相、官房長官、各閣僚(大臣、副大臣)の記者会見は記者クラブに所属するメディアだけが、

参加することを許されていた。

一方、野党時代の民主党は、記者クラブに属さない、フリー・ジャーナリストや、雑誌記者、外国人記者の参加も認めていた。

そこで、8月30日の衆院選前に、民主党の小沢、鳩山それぞれの記者会見で、フリー・ジャーナリストが、

この方針は、もし、民主党が政権を取っても変わらないのか?と尋ねた。小沢一郎も鳩山由紀夫も「変わらない」と言った。

しかし、民主党が衆院選で大勝し、9月16日に鳩山総理が首相に選ばれ就任記者会見を行う、ということになったら、

フリー・ジャーナリスト、インターネット・メディアの記者、雑誌記者は、自民党時代と同じように門前払いを食った、

これは、公約違反である、というのが、問題の背景である。


◆その後、岡田外相と亀井金融相が、オープンにした。

鳩山政権誕生からまだ一ヶ月も経っていないので、短絡的に結論は出せないが、

今までの所、どうもまとまりがない。内閣の方針に統一性・一貫性がないのである。

鳩山首相は、この問題をどのように解決するのか方針を述べていないのだが、

外務大臣の岡田克也は、「事前の登録を必須とする」ことを条件に、

すべてのメディアに定時会見を開放すると発表した。

といっても無制限ではない。詳しくは、ウィキペディアの説明をご覧頂きたい。

また、外務省は、YouTubeに、外務省動画チャンネル(←注:開くと、動画再生が始まる)を設置しており、

その中で見ることができるが、岡田外相は9月29日の記者会見(←注:同上)で、改めて

外務大臣副大臣の記者会見には、記者クラブに所属するメディア以外の記者の出席を認める旨、発言している。


もう一人は、亀井金融相で、この人の返済猶予策の是非は今はさておき、

記者クラブの抵抗にあったようで、それ以外の記者のために、別に会見を行っている。

金融庁・新着情報で10月8日を見ると、

大臣記者会見概要(1) (平成21年10月6日)

大臣記者会見概要(2)(平成21年10月6日)

という、今まで見たことのない形式になっている。

リンク先をご覧になるとわかるが、大臣記者会見概要(2) は、
亀井内閣府特命担当大臣閣議後記者会見の概要(雑誌・フリー等の記者)

であり、今までこんなことはなかった。どうしてこういうことになるかというと、
金融庁の記者クラブは、非加盟の報道機関などから会見参加の要請があった場合、

クラブの幹事社の判断でオブザーバーとしての出席を認めている(毎日新聞 10月7日 東京朝刊)

からである。記者クラブが従来の方針を変えようとしないので亀井金融相は、

クラブ非加盟社向けの会見を別に開くことにしたのだが、9月29日の記者会見で、冒頭に、
記者クラブも難しいのだね。総会で承認しないと、といって、結構、封建的なことをやっているのだね、あなたたちは。

もう、全部オープンにいかないとだめだよ。

と批判的な発言をしている。

亀井金融相の返済猶予という金融行政案には、私は反対だが、報道に対してオープンな姿勢は評価できる。

その点は、いい。良いことを書かないのはアンフェアだから、特に強調する。


しかし、鳩山内閣の約一ヶ月を見ていると、確かに「行政権は内閣に属する」のであり、内閣は行政に関して

連帯して責任を負うのだが、内閣総理大臣は紛れもなく国政の最高責任者なのである。

この記者会見の例を見ても分かるように、記者会見をオープンにするかどうか、という問題についても、

首相が決めたのか、大臣が勝手に決めたのかよく分からないし、他の大臣記者会見が記者クラブ非加盟者に

オープンであるという話を知らない。内閣として、一貫性・統一性に欠けるのは、鳩山首相が、

「鶴の一声」を発することが出来ないのではないか、つまり、内閣をまとめ切れていないのではないか、

という首相の統率力に関する懸念を抱かせる。それが問題である。

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2009.10.08

「体育の日」って、どういう日だか知ってます(特に若い人)?

◆元々体育の日は10月10日で固定されていました。1964(昭和39)年、東京オリンピック開会式の日です。

現在は「ハッピーマンデー法」により、「体育の日」は10月の第2月曜と決まっているが、これを動かされたのは、

少々残念であった。日本人にとって、長い間、体育の日=10月10日=東京オリンピックの開会式の日として記憶されていたからである。

10月10日は気象庁の定義による「晴れの特異日」ではないのだが、私の年代以上の人は皆しっているが、10月10日の「体育の日」は、

ほとんど間違いなく晴れるのである(少なくとも、印象としては)。

だから、昔から小学校・中学校が「秋の大運動会」を行うのは、10月10日の「体育の日」と相場が決まっていたのである。


◆2016年のオリンピック招致には失敗し、景気は悪い、台風は来る。気が滅入るから東京オリンピックの開会式映像を。

いや、2016年の東京オリンピックはやらなくて良いと思っていたし、今も、

個人的には、何の感情の起伏も無いのだが、流石に石原慎太郎サンもしょげてるから、

なんか、気の毒になってね。漠然とYouTubeで「オリンピック」を検索していたら、

なんと、東京オリンピック開会式の映像が見つかった。45年前の映像とは思えないほど、鮮明である。

最初にNHKの中継映像の抜萃をご覧頂く。

ここには、その言葉が記録されていないが、テレビ中継担当のNHK、北出清五郎(きたで せいごろう)アナウンサーは、

中継開始冒頭で、
世界中の青空を全部東京に持ってきてしまったような、素晴らしい秋日和でございます。

と、述べた。誠に見事な表現力。名文句である。

聖火の最終ランナー、陸上の坂井義則選手は、1945年6月6日、原爆が投下された1時間半後、広島県三次(みよし)市 で生まれた。

あえて平和の象徴として、選ばれた人である。それでは映像を。


東京オリンピック 開会式 (1964年)







どうですか?知らない世代は何も感じないかな?もっとも私も四歳だったから辛うじて微かに覚えている、

という方が正しいかも知れない。ただし、この抜けるような見事な青空は実際に見て覚えているように感じる。

これを見て思うけど、やっぱり、入場行進っていうのは、これだよね。

最近のオリンピックって、マーチを演奏するのに、各国選手団は足並みをそろえないでしょ?

勝手にだらだら、歩いているけど、この映像を見ると、大勢の人間が音楽に合わせて、背筋を伸ばしてきちんと歩く、

というだけのことが、これほど美しいものか、と思いますね。



さて、この映像では、航空自衛隊、ブルーインパルスがスモークで、五輪を空中に描く場面が映っていない。

後に市川崑監督が東京オリンピックの記録映画を作ったが、そちらには含まれているから、

重複する部分もあるけど見て下さい。ブルーインパルスは最後7分40秒に出てきます。







ブルーインパルスの自衛隊員はこの日ために血の滲むような練習を重ねたのだ

何しろ、絶対失敗できませんからね。ものすごいプレッシャーの下で、想像を絶する難しい

フライトを成功させたのだ。立派である。と、書くと勘違いする人が必ずいるので断っておくが、

私は、過去において、日記に幾度となく書いたとおり、憲法改正にも集団的自衛権行使にも反対である。

しかし、それとこれとは無関係だ。ブルーインパルスの偉業を讃えたい。


◆あまりにも音質が悪かったから、東京オリンピックマーチと、ファンファーレだけ別に。

入場行進に使われた、古関裕而作曲の東京オリンピックマーチ。映像では音質があまりにも悪いので、

改めて。演奏は陸上自衛隊中央音楽隊。



オリンピックマーチ。







東京オリンピックファンファーレ。







いいですね。やはり、懐かしい。

それでは。

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2009.10.07

「家族間殺人は経団連にも責任」←亀井金融相調子に乗りすぎ。

◆記事:「家族間殺人は経団連にも責任」波紋広がる(日テレNEWS24 - 10月06日 19:53)

日本で家族間での殺人事件が増えていることについて、亀井金融・郵政相が5日に「日本経団連にも責任がある」と発言し、

波紋を広げている。亀井金融・郵政相は6日、大企業の経営姿勢を批判した。

亀井金融・郵政相は5日に行われた講演の中で、今年春ごろに日本経団連・御手洗会長と会談した際のエピソードとして、

「殺人事件の半分以上は、親子・兄弟・夫婦の殺し合いになっている。社会をおかしくしていることを、

責任を感じなきゃダメだってと(御手洗会長に)言った」と述べた。

亀井金融・郵政相は6日の会見でも、「大企業の経営が、人間を単なる利益を得るための道具としか考えない風潮を作った」と指摘し、

下請け企業にもうからない値段で仕事を発注したり、人件費削減のために従業員を派遣労働に切り替えたりした大企業の経営を批判した。

また、そうした経営が人間関係や家族の崩壊につながっている面があると指摘し、家族間の殺人の増加についての「日本経団連にも責任がある」

という発言を取り消すつもりがないことを明らかにした。

これに対し、御手洗会長は「私たちは日本的経営を捨てたつもりはございません」とした上で、

「亀井金融・郵政相と会談はしたが、このような会話は覚えていない」と話している。


◆コメント:問題は2つ。事実の誤認と、論理の飛躍だ。

亀井金融相は、小泉純一郎が首相になった時に煮え湯を飲まされ、余程4年間

「こんちくしょう」と思っていたのだろうが、「江戸の仇を長崎で・・・」にしても少々はしゃぎ過ぎである。


本件に関して言えば、まず、事実の認識に誤りがある。

昨年、私は、「Always 三丁目の夕日」の時代(昭和30年)の方が今よりもずっと殺人事件認知件数は多かったのですな。ココログ)を書いた。

お読み頂くと有難いが、結論だけ、ここに書くと、
メディア報道により、殺人事件は年々増加の一途を辿っている「印象」を受けるが、実際は昭和30年代半ばの殺人事件は今の2倍も起きていた。

のである。正確には「警察庁の殺人事件の認知件数の推移をみると、昭和34年は平成16年の倍もある」ということだ。


この件につき、私よりも一層詳しく書いておられる方がいらっしゃる。

凶悪犯罪増加の誤解を解くページ である。

そこには、正に亀井大臣が言及した「家族間殺人」(家庭内殺人)について、家庭内殺人大幅増は錯覚です という稿がある。

まず、平成19年(2007)の殺人発生数は戦後最低であることが統計上明らかだ、と述べられており、

更に、嬰児殺(赤ちゃん殺し)と幼児殺人被害者数統計を見れば分かるとおり、子殺し(大部分は母親によるもの)は激減している。

次に親殺し統計を見ると、直線的に減り続けてはいないが昭和30年代が一番多かったことは明らかである。


そして、殺人事件全体の認知件数は平成20年と昭和33年(あののどかな映画「Always 三丁目の夕日」で設定された年)を比べると、

091006murder

後者が前者の2.5倍もあったのであり、殺人事件の総数が減っている中で家族間殺人の「比率」が増えているとしても、

その絶対件数は確実に減少している筈である。


◆家族間殺人が増えていることと、大企業の経営の因果関係は立証出来ない。

亀井金融相は、「大企業の経営が、人間を単なる利益を得るための道具としか考えない風潮を作った」と指摘し、

「そうした経営が人間関係や家族の崩壊につながっている面がある」とのべ、家族間殺人比率の増加が経団連にある、

というが、それは論理の飛躍である。

確かに、自由経済重視、市場原理主義、競争原理などアメリカ式資本主義を信奉したのが、

小泉=竹中の経済政策の柱であり、それは、社会の風潮を殺伐とさせたかも知れないが、

だからといって、人を殺して良いわけがない。

人を殺した責任は、殺人は違法行為であると知りながら、自由意思に基づき殺人を実行した本人に存するのであり、

経団連の所為だ、というのはあまりにも論理が飛躍している。


◆日本銀行の独立性を侵害している。

殺人事件と、完全に話が別である。今朝の日経朝刊は一面に次の記事を載せた。

◆記事:CP・社債買い取り、年末打ち切りへ 日銀検討 (日経)

日銀は5日、金融危機対応策として導入した企業金融支援策のうち、企業が発行したコマーシャルペーパー(CP)と

社債を市場から買い取る措置について年末で打ち切る方向で検討に入った。

金融市場の安定でCPや社債の発行環境が改善したため必要性が低下したと判断。10月中にも決める。

日銀による危機対応策の解除は初めて。ただ、景気の先行きや中小企業金融は慎重にみており、超低金利政策は継続する。

これを読んだ亀井金融相は、まだ、CPや社債の買い取りを打ち切るのは早い、と主張したのだが、言い方が良くない。
◆亀井金融相「日銀はときどき寝言」危機対応打ち切りをけん制(NIKKEI NET)(10月6日13:23)

亀井静香郵政・金融担当相は6日の閣議後の記者会見で、日銀が金融危機対応で導入した企業のコマーシャルペーパー(CP)と

社債を市場から買い取る措置について、「いまは(危機対応からの出口戦略を探る)状況ではない」と述べ、

打ち切るのは時期尚早との見方を示した。

藤井裕久財務相は同日の閣議後会見で「日銀は国の経済政策と調和した政策をとると思う。

(現在は)日銀が企業の資金繰りを見る段階ではないか」と述べた。

亀井金融相は景気認識について「回復過程に入っているとは見ていない」と指摘。

そのうえで、日銀がCPなどの買い取りを年末でやめる方向で検討に入ったことに関連して、

「日銀はときどき寝言みたいなことを言う」と述べた。

一言余計なんですよ。これ読んだら、日銀総裁だって、不愉快であろう。

金融相が公の場で、日銀が真剣に検討している内容を「寝言」呼ばわりしたのだから。

中央銀行の独立性は、守られなくてはいけないのである。

政治家が、人気取りの為に、或いは偉そうに振る舞いたいが為に、中央銀行の意思決定を

牽制してはならないのだ。

本件に関しては、内閣総理大臣が金融相を厳重注意すべきである。

放っておくと、亀井氏は言いたい放題を続け、日本の新政権は如何にも意思が統一できていない、

という印象を世界中のマーケットに与え、それは、日本の信用を低下させることになるだろう。

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2009.10.06

10月5日はグルックのオペラ『オルフェオとエウリディーチェ』初演(1762)の日なんです。私にしては珍しくオペラCDのお薦め

◆グルックというオーストリアの作曲家がいました。代表作が歌劇「オルフェオとエウリディーチェ」です。

正直に白状しますと、私、作曲家の生涯について書いた本など殆ど読んだことがなく、グルックという名前を知ってるぐらいなんです。

知ったかぶりをしてもどうせバレますから、グルックに関してはウィキペディアの説明を読んで下さい。

非常に簡単に言えば、18世紀のオーストリアの作曲家ってことですよ(←簡単すぎる・・・・)。

で、私は以前、書いたことがありますが、オペラってのは大体嫌いなんです。

何故かというと、私がこの世で最も愛する「オーケストラ」は、オペラにおいては完全に黒子(くろこ)になる。

オーケストラ・ピットという穴蔵で伴奏をし、オーケストラのパートに結構難しいソロなどあっても、聴衆は歌手しか見てません。

それが気に食わん。


しかし、例外的にモーツァルトの「魔笛」は好きだ、とかいたことがあります。

忘れてました。グルックの「オルフェオとエウリディーチェ」も好きでした。

堂々とした序曲も良いし、キレイなアリアが多いのですよ。演奏時間も比較的短いし。

今日は、そういうわけで、オルフェオとエウリディーチェから、最も有名な3曲をご紹介します。

忘れないうちに書いておきます。元のレコードはこれは、旧東ドイツのBerlin Classicsという廉価版のレーベルなんですが、

名演が多いので有名なんです。このオペラのCDは、

 Christoph Willibald Gluck: Orfeo ed Euridice(グルック:歌劇「オルフェオとエウリディーチェ」(ライプツィヒ放送合唱団/ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管/ノイマン))です。

ライプツィッヒ・ゲヴァントハウスはもう文句なしのドイツの由緒あるオーケストラです。ノイマンってのはチェコ・フィルの指揮者です。

既に故人ですが、名指揮者です。このCD「廉価版って、2,453円って、高いじゃないか!」とおっしゃるかも知れませんがね。

オペラのレコードですからね。2枚組なのです。最低。これも2枚組。オペラのCDで2,400円台って安いんですよ。

さて、音楽へ参りましょう。


◆歌劇「オルフェオとエウリディーチェ」より。

まず、序曲。これが好きでね。初めの頃はこの序曲だけ聴いて満足していたぐらいです。

お聴き下さい。


グルック:歌劇「オルフェオとエウリディーチェ」序曲。






いいでしょ?毅然としていて、それでいて繊細で、典雅で。もう少しテンポが速くても良いかも知れませんが、

これは好みですね。この指揮者、ヴァーツラフ・ノイマンという人はどうしてもこういう感じになるんです。

チェコの人で、それこそスメタナの「我が祖国」の「モルダウ」とか振るとちょうどいいわけですな。


さて、次は、このオペラの間奏曲なんですが、「精霊の踊り」という名前でも知られてます。

フルートの伴奏付きソロ曲だと思っている人いますけど、違うからね?

元来、「オルフェオとエウリディーチェ」の間奏曲。オーケストラで演奏される曲です。

まず原曲を聴いて頂きます。


歌劇「オルフェオとエウリディーチェ」より間奏曲(精霊の踊り)







非常に穏やかな、優しい音楽ですね。実に美しい。

それでは、折角ですから、フルートとハープ用に編曲した演奏も聴いて頂きましょう。

これは、知らなかったけど、なかなか上手です。ノーラ・シュルマンというロサンゼルス生まれの、
アメリカ人フルート奏者です。トロント交響楽団の首席だ(った?)そうです。

このCDです。精霊の踊り~フルートとハープが奏でる天上の調べ いいですよ。

よく知られている美しい曲ばかり。他の演奏も聴きましたけど、上手い。音に品があって、暖かいです。

さて、このノーラ・シュルマンさんのフルート、ジュディ・ローマンさんのハープで、


精霊の踊り(フルート&ハープ編曲版)







フルートとハープは大変良く合いますね。


さて、最後。この他にも美しいアリアが、「オルフェオとエウリディーチェ」には沢山ありますが、

一番有名なのは、「われエウリディーチェを失えり」ってんです。

最近は「エウリディーチェを失って」ともいうようですが、同じ曲であることは言うまでもない。


それではお聴き下さい。


歌劇「オルフェオとエウリディーチェ」より、アリア「われエウリディーチェを失えり」







誠に穏やかで、優しく、上品で、美しい歌だと思います。


如何でしたでしょうか。全体として、激情に走る場面がすくなくて、落ちついた良いオペラだと思うんです。

宜しければ、聴いて下さい。

それでは。

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2009.10.04

「中川昭一元財務・金融相、都内の自宅で死亡」←死因が何であろうが、人の死は、まず、弔うのです。

◆記事1:中川昭一元財務・金融相、都内の自宅で死亡(10月4日10時14分配信 読売新聞)

 4日午前8時20分頃、自民党の中川昭一元財務・金融相(56)が東京都世田谷区内の自宅2階ベッドの上で

うつぶせの状態で動かなくなっているのを妻が発見、「体が冷たくなっている」と119番通報した。

東京消防庁の救急隊員が現場に駆けつけたところ、すでに死亡していた。

警視庁世田谷署では病死の可能性もあるとみて、死因や詳しい状況を調べている。


◆記事2:中川氏急死 病死の可能性も 病理検査で詳しい死因調査へ(10月4日20時57分配信 毎日新聞)

4日午前8時20分ごろ、中川昭一(なかがわ・しょういち)元財務・金融担当相(56)が、

東京都世田谷区下馬5の自宅で死亡しているのを妻郁子さん(50)が見つけ119番した。

警視庁世田谷署によると、中川氏に目立った外傷はなく、遺体や室内の状況から事件や自殺の可能性は低いとみられる。

行政解剖では死因を特定できなかったが、病死の可能性があり、都監察医務院が病理検査で詳しい死因を調べている。

告別式の日程は未定。


◆コメント:ただ、ご冥福を祈る。

中川昭一氏は、旧・日本興業銀行(現・みずほ銀行)の銀行員でした。

親父さんの中川一郎氏が自殺して、銀行辞めて、父親の地盤を引き継いだのです。

一時は閣僚(金融相)まで務めたのに、8月30日の衆院選で落選。

選挙後、地元の後援会が落選した昭一氏を激励する会を催したのに、姿を見せず、支持者は激怒したそうです。

そんな話を聞いて、もう四面楚歌のヤケクソで自殺に走った可能性は十分に考えられます

(行政解剖で死因を特定出来なかった、との記述がありますので、本来憶測で書いてはいけないのですが)。

もしも自殺ならば、父も息子も自殺な訳で、誠に痛ましい、という以外に言葉を知りません。


中川昭一氏は、G7で泥酔して醜態を晒したり、問題は確かにありました。酒癖の悪さは本人の責任です。

当時、私はその件に関して批判的な記事を書きました。

しかし、中川氏が亡くなった今、その件については最早、再び論評しません。

ネット上、ブログや、mixi日記や、Twitterのつぶやきに、中川氏の死を茶化すような言葉が散見されますが、

それは不謹慎だと思います。

死因が仮にそれが自殺であろうと、なんであろうと、人の死は静かに悼むものです。

安倍内閣の時に松岡農水相が自殺しました。

その時にも私は同じ事を書きました。読んで頂きたいと思います。

2007年05月28日(月) 松岡氏の自殺そのものには言及を避ける。一般論。死んだ日から、死者に鞭打つことはなかろう。/【追加】日経のコラム「春秋」ココログ


謹んで、中川昭一氏のご冥福を祈ります。

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中秋の名月。今年も“Fly Me to the Moon”

◆中秋の名月とは何か?と子どもに訊かれて困らないように(笑)。

中秋とは。

陰暦8月15日の称(広辞苑第五版)

陰暦とは、日本では普通、太陽太陰暦のことを指す。

太陽太陰暦とは。
太陰暦と太陽暦とを折衷した暦。両者の調節のため、19年に7度の閏月を設けて平均させる。

日本の旧暦、ユダヤ暦・ギリシア暦・中国暦などで使われる。

用語が多少混乱していますが、多くの説明を総合すると、旧暦=太陽太陰暦で、太陽太陰暦の8月15日を中秋といい、

日本では古来、この日の月を鑑賞する習慣があり、この時の月を「中秋の名月」といいます。

旧暦の8月15日は今日(10月3日)ですが、天文学的には今月の満月は明日(4日)の15時10分です。

これぐらいで、いいでしょう(笑)。


◆ここ数年、毎年やるのですが、中秋の名月と“Fly Me to the Moon”

フランク・シナトラで一挙に有名になりましたが、実は非常に多くの歌手がカバーしています。

ウィキペディアのFly Me to the Moonの説明の中の、この曲をカバーした主な歌手・バンド を見るとお分かりになるでしょう。

毎年違うのを載せればいいのですが、まず、どうしてもフランク・シナトラは欠かせません。

音質は悪いけれども、まだ比較的若い頃のシナトラの動画がありました。


Frank Sinatra - Fly Me to the Moon







貫禄ですね(笑)。

画像は有りませんが、音質はこちらの方が良いので、もう一つ載せます。


FLY ME TO THE MOON - SINATRA







次はナット・キング・コールです。映画、「スウィング・ガールズ」のエンディングの「LOVE」を歌っていますね。

Fly me to the moonはヴァース(Verse)と呼ばれる序奏部を省略することが多いですが、ナットキングコールは、

ヴァースから歌っています。


Fly me to the moon- Nat King Cole







いいですね。優しい歌い方です。


最後は、宇多田ヒカルさんですね。Fly me to the moonをカバーした最も若い歌手ではないでしょうか。

彼女もヴァースから歌ってます。


Utada Hikaru- Fly Me to the Moon







それぞれの人がその人にしか歌えない歌い方で歌っている(当たり前なのですが)というところが、いいですね。


◆原曲の歌詞と訳詞(Verseを含む)。

Fly me to the moon 作詞:Bart Howard 訳詞:橘 結希


Poets often use many words to say a simple thing.

簡単なことを伝えるために、詩人はいろいろな言葉を使う



It takes thought and time and rhyme to make a poem sing.

その詩を囁くために、思案して、時間をかけて、音を乗せる



With music and words I've been playing.

音楽と言葉を添えて、私はそうしよう



For you I have written a song

あなたのために私は歌を書いた



To be sure that you'll know what I'm saying,

私が何を言いたいのか、わかってくれると信じてる



I'll translate as I go along.

進むにつれて、解き明かしていくでしょう



Fly me to the moon

私を月へ連れてって



Let me sing among those stars

星々の間で歌わせて



Let me see what spring is like

On Jupiter and Mars

木星や火星の春がどんな様子か私に見せて



In other words, hold my hand

つまりね・・・手をつないで



In other words, darling(baby) kiss me

つまりね・・・ねぇキスして



Fill my heart with song

歌が私の心を満たす



Let me sing for ever more

ずっと、もっと歌わせて



You are all I long for

あなただけが私にとって何ものにも代えられない、



All I worship and adore

あなただけが大切で尊いもの



In other words, please be true

つまり、「真実(ほんとう)にしてほしい」ってこと



In other words, I love you

言い換えると・・・「愛しています」


お楽しみ頂けたでしょうか。

それでは。

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2009.10.03

日銀短観と雇用統計を見る限り、景気が底を打ったとはとても言えないと思います。

◆記事1:大企業製造業・業況判断指数、2期連続改善=日銀短観(10月1日9時44分配信 ロイター)

日銀が1日発表した9月全国企業短期経済観測調査(短観)によると、大企業製造業・業況判断指数(DI)はマイナス33となり、

前回6月調査から15ポイント改善した。
改善は2期連続。12月予測もマイナス21と、一段の改善が予想されている。

大企業非製造業・業況判断DIはマイナス24となり、前回調査から5ポイント改善。12月予測はマイナス17となった。 

中小製造業・業況判断DIはマイナス52となり、前回調査から5ポイント改善。12月予測はマイナス44となった。

中小非製造業・業況判断DIはマイナス39となり、前回調査から5ポイント改善。12月予測はマイナス40となった。

2009年度の設備投資計画は、大企業・全産業は前年度比マイナス10.8%と前回調査から1.5%下方修正

中小企業・全産業は同マイナス33.3%となり、前回調査から5.1%上方修正となった。

2009年度の経常利益計画は、大企業・製造業は前年度比マイナス38.9%と前回調査から1.0%上方修正。

中小企業・全産業は同マイナス17.9%となり、前回調査から5.8%下方修正となった。


◆コメント:日銀短観とはなにか。

要するに日銀が民間企業に対して、四半期に一回行う「アンケート」です。

日本銀行のサイト新着情報一覧を見ると、

2009年10月 1日 短観(2009年9月)の要旨、概要で、

要旨を見ると、
[業況判断DI]という項目があります。

非常に大雑把に説明すると、全国の会社に景気の現状は良いと思いますか?悪いと思いますか?と尋ねるのです。

「良い」と答えた人の数から「悪い」と答えた人の数を引くのです。それがDI(ディフュージョン・インデックス)です。

色々な業種、会社の規模毎に調査結果をまとめていますが、

製造業の大企業のDIがプラスかマイナスか、が最も注目されます。今回は、

大企業製造業・業況判断指数(DI)はマイナス33となり、前回6月調査から15ポイント改善した。

と新聞は書いていて、それはウソではないけれど、要するにまだDIはマイナスです。

業況判断DIがマイナスである、とは、景気が悪いと思っている人たちの方が、以前と変わっていない、とか、良くなっている。と

答えた人よりも多いことを意味します。そのマイナス幅が改善しているというのはウソでは有りませんが、

景気が拡大しているときは、プラスなのですから、現在景気が底を打ったとは、言えません。

また、要旨のページを下にスクロールすると、

「設備投資」の項目がありますが、これが大変に悪い。大企業製造業の2009年度計画が前年比マイナス25.6%です。

これは、過去最低の数字なのです。設備投資して生産設備を新しく作っても、モノが売れそうにないので、

製造業が設備投資をしないのです。


◆記事2:8月完全失業率は5.5%で7カ月ぶり改善、なお厳しい雇用情勢(10月2日11時51分配信 ロイター)

総務省が発表した労働力調査によると、8月の完全失業率(季節調整値)は5.5%となり、

過去最悪だった前月(5.7%)から小幅改善した。改善するのは7カ月ぶり。

 ロイターが民間調査機関に行った事前調査では5.8%が予測中央値だった。

総務省では「雇用情勢は依然として厳しい状況が続いている」との判断を据え置いたが、

エコノミストからは、景気持ち直しの動きが労働市場にようやく表れはじめたとの指摘が出ている。

完全失業率が前月から改善した背景としては、失業者が前月から減る一方で就業者が増加したことが影響した。

8月の完全失業者(季節調整値)は前月から14万人減と7カ月ぶり減少となったほか、

就業者数(季節調整値)は前月差で29万人増と7カ月ぶりに増加した。

完全失業率は男女ともに改善しており、男性が前月比0.3%ポイント低下の5.8%、

女性は同0.1%ポイント低下の5.0%だった。

エコノミストからは「7カ月ぶりに就業者数が増加、労働力人口も同時に増加しており、

失業率の低下は雇用環境の改善を示している」(クレディ・スイス証券・チーフエコノミストの白川浩道氏)として、

雇用悪化は底入れの動きとの見方が示されていた。

失業率の低下は、就業をあきらめ非労働力化する人が増えることによってもたらされる場合もあるが

「季節調整値の労働力人口は前月比21万人増となる中、失業者数が減少したことには一定の評価ができる。

企業の求人意欲が急速に高まることは期待できないが、少なくとも労働需給の悪化には歯止めがかかりつつある」

(ニッセイ基礎研究所・主任研究員・斎藤太郎氏)という。

なお、就業者数(原数値)は前年比109万人減の6296万人となり19カ月連続で減少したものの、

減少幅は6月の151万人減をピークに2カ月連続で縮小した。

産業別にみると、自動車などの製造業では減少幅が拡大する一方、

建設業や職業紹介・労働者派遣業を含むサービス業では前月から減少幅が縮小。

医療・福祉や宿泊業・飲食サービス業などでは増加幅が拡大した。

就業者のうち休業者は前年比5万人増、雇用者数は同74万人減となった。

一方、完全失業者数は前年比89万人増の361万人と10カ月連続で増加。

依然として大幅増だが、前年比での増加幅は100万人を突破した7月から縮小した。

求職理由別では「勤め先の都合」が前年比61万人増と、前月(65万人増)から増加幅が縮小。

「自己都合」は4万人増だった。


◆コメント:記事はプラス思考ですが、失業率は過去最悪の先月から0.2%良くなっただけです。

引用した記事は日本語ロイターですが、何だかやけに良い方向に数字を解釈しようとしているように

感じます。書いてあることは、ウソではないけれど、先月の完全失業率5.7%が史上最悪で、

そこからわずか0.2%、「改善」したというのは、そりゃそうなんですが、

エコノミストからは、景気持ち直しの動きが労働市場にようやく表れはじめたとの指摘が出ている。

そんなのまだ分からないですよ。物価が下がり続けて、企業収益を圧迫しているわけですから、

企業にとって、最大のコストである人件費を増やす、つまり新規雇用を開始する、とは考えにくい。

事実、今日(10月2日)、完全失業率と同時に厚労省から有効求人倍率が発表されました。

ややこしいのですが、失業率は総務省、有効求人倍率は厚労省の統計なのです。

有効求人倍率とは、
仕事を探している人1人当たりの求人数の割合。

です。1倍未満なら求職が求人を上回り、仕事が不足している状態となりますが、今日発表された

8月の有効求人倍率は、1963年に統計を取り始めて以来過去最悪の0.42倍。7月と同じで改善していません。

だから、ロイターが引用している民間エコノミストは、今日の統計を非常に楽観的に解釈していますが、

こういう解釈の人ばかりではありません。


亀井金融相が返済猶予にこだわるから、遂に日経平均株価は、昨日に引き続き終値が1万円割れ。

しかも、昨日よりも246円も下がっています。

日銀短観における設備投資計画の悪さもありますが、ここ数日、金融株を中心に株が売られ、

市場の不安を煽っているのは、間違いなく、亀井金融相の返済猶予策の所為です。

ただでさえ、G20という国際会議で、銀行の自己資本の算定基準をこれまでよりも厳しくしようという

動きが強まっていて、そうなるとメガバンクがまた増資をしなければならず、それだけでも、市場の

不安定要因だったのに、亀井金融相の返済猶予が本当に実行されたら、銀行はカネをかしておきながら、

利息も取ることができなくなり、一層収益が圧迫されます。

最悪のタイミングで、最悪の金融政策を提案しているわけで、短期的な話ではありますが、

昨日、今日の株価急落の原因は、ただひたすら亀井金融相だ、といっても、過言ではありません。

景気が回復する目途は、彼により余計に不透明になりました。

オリンピックどころじゃありません。

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2009.10.02

原則的に私事は書かないのですが、甚だ恐縮乍ら、年に一度か二度の自慢話。

◆辛くても生きていると、たまに「ご褒美」がありますね。

私は、サラリーマンですが、今年の4月で勤続25周年でした。

イギリスに1993年~1997年の4年間、駐在していたとき、辛いこともあったけど、

今から思うと、あの時が今までの人生で最良でした。

これから、もっと良い状況が起きるかもしれない、とプラス思考出来ればいいのですが、

どういう訳か、イギリスから帰国したらうつ病になってしまって、来月で精神科通院10年になります。

最近は二ヶ月に一度、通院すればいいということで、薄皮を剥がすようにですが、回復しているようです。

ですが、この病気は厄介でして、常に気分が憂鬱で、物事を悲観的に考えてしまいます。

しかし、冷静に、今までに経験したことを、紙に書き出してみると、「良いこと」も起きています。

因みにうつ病の治療法のひとつ「認知療法」では、このように自分の認知の歪みを矯正するのです、が、

それを書き出すと完全に違う話になります。認知療法については、今までに何度か書きましたので、

そちらをご覧下さい。


とにかく、10年間ずっと鬱々としているのですが、神様がたまに、忍耐への「ご褒美」を

下さるのでしょうか。数年前、身内の子が毎コンのヴァイオリン部門で上位入賞しました。

因みに、その後英国王立音楽院に留学しています。何とかモノになってくれたら嬉しいのですが・・・

この時、初めて、生きていて良かったと思いました。

その他にも当ブログに日本一のソプラノ歌手、森麻季さんがコメントを下さったり、

チャコフスキーコンクール、ヴァイオリン製作部門優勝の菊田さん、2位の高橋さんからもコメントを頂き、

アポロ11号のときの同時通訳者、西山千先生がお亡くなりになったときに、

英語道の松本道弘先生からコメントを頂きました。

こういうときは、本当に神様のご褒美(というか、多少慰めてやろうか、ということでしょうか)かな?

などと、普段信仰心が無い癖に、都合良く解釈します。


◆姪が平成21年新司法試験に合格しました。

えー。完全に自慢話になってしまうので不快に感じられる方がいらっしゃると思います。

年に一度ぐらいですので、何卒、ご容赦下さい。

私の姪。兄貴の娘ですが、司法試験制度改革後、新制度に従って都内の法科大学院で勉強しておりました。

最初、司法試験を受けると知ったときは、本人には悪いのですが、

無理だろう。

と思いました。司法試験制度改革があったとはいえ、司法試験ですからね。

今年の試験の日程は、法務省サイト内、平成21年新司法試験の実施日程等についてに表示されています。

試験は5月に行われました。合格発表は9月10日でした。ネットで確認出来るのですが、

合格者の受験番号を表示するので、本人しかわかりません。

ただ、合格した、との連絡を受け、私は喜んでいたのです。


しかし、合格者氏名を自分の目で見るまでは、本当に確認出来たとは言えない。

合格発表日時等についてには、
4. 官報公告 平成21年10月1日(木)に合格者の受験番号及び氏名を官報に公告

と書いてあるので、今日の官報を心待ちにしていたのです。しかし、これがひどいのです。

官報平成21年10月1日付(号外 第211号)に、

平成二十一年司法試験(新司法試験)合格者(司法試験委員会) ……… 52を見つけ、開いてみたのです。

ところが、
姪の名前が、無い。

ので、鈍器で後頭部を強打されたが如きショックを受けました。

ただ、気が付きました。おかしい。数が少なすぎるのです。

どういう基準で掲載するのか知りませんが、官報では全員の氏名が掲載されてないのです。

そこで、「司法試験 合格者」でGoogleを検索したら、
2009新司法試験合格者名簿 / 西日本新聞

がみつかりました。その中の「東京都」合格者(1131人)を、目を皿にして見たら、姪の名前がありました。

ホッとしました。

しかし、これは、国も不親切ではないか、と同時に腹が立ちました。
平成21年10月1日(木)に合格者の受験番号及び氏名を官報に公告

と事前に通知しておきながら、実際の10月1日付「官報」に載っているのは、一部の合格者だけであり、

しかも、そのような、断り書きが何もない。


まあ、怒るのはこの辺にしておいて、姪はこれから司法修習生になるのですが、

法律の世界というのも独特です。司法修習生の8割は弁護士志望だそうで、姪も多分同様でしょうが、

法律を利用して、本来責任を取らなければならない人間の逃げ道を作るような、

「クライアント(依頼人)の為なら、手段を選ばない」弁護士にはならないでほしい。

法律を正義の為に使って欲しいと思います。

完全に私事の駄文かつ長文、最後までお付き合い頂き、

ありがとうございました。

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2009.10.01

【音楽】10月1日は「CDの誕生日」なんですね。私が最初に買ったCDをご紹介します。

◆1982年10月1日、この世にCDとCDプレーヤーが現れました。

年表を読んでいて、毎年思い出すのですが、10月1日はCD記念日なのです。

コンパクトディスクが、この世で売られる様になったのは1982年の今日。

何と27年も前の話。

若い方は物心ついたときからこの世にCDが存在していた、という状態でしょうが、

私の世代にとっては、結構衝撃でした。

私はちょうど、クラシックに本格的に目覚めて、

アナログ・レコードを、少しずつ買っていました。学生でしたから、頻繁には買えません。

また、アナログ・レコードは、針でレコード盤の溝から音を拾うわけですから、

何度も聞いていると文字通り「すり減る」ので、カセットテープにダビングし、

それを自分の部屋のカセットデッキで聴く、という面倒なことをしていたのです。


ところが、1982年を境に、急に「これからはCDです」ということになったのです。

そう言われても、当初のCDプレイヤーは矢鱈と高価なものでしたから、暫くは買え無かった。

やがて、今のCDウオークマンの前身のような、コンパクトなCDプレーヤーが出て、4万円ぐらいで、

私もその頃には社会人になって、自分のおカネが少しはありましたから、思い切って買いました。


◆CDプレーヤーを買ったのは良いけど、クラシックのCDは当初さほど種類が無かったのです。

CDプレーヤー(ハード)を買ったのは良いけれど、クラシックのレコードはまだ、それほど

CD化されてなかったのです。それは、やはりレコード会社としては、売れないクラシックより、

何万枚、何十万、時にはミリオンセラーになる、ポップスとか

(私は全部ひっくるめていまだに「歌謡曲」と呼んでますがね)ロックなどから、

商品化したのです。


でも、これはナンセンスなんです。CDてのは、開発の経緯を読むと分かるけど、

本来、「クラシック音楽を高音質で再生するため」に出来たのです。

クラシック音楽、そうですなあ。チャイコフスキーの「悲愴」でも、

ベルリオーズの「幻想」でも、或いはマーラーの交響曲辺りを聴くともっとよく

分かるけど、ダイナミックレンジ(最弱音と最強音の音量の差)がものすごく広い。

アナログ・レコード時代はそれが、レコード制作する人たちのアタマの痛いところで、

最弱音に合わせたら、フォルティッシモで音が割れる。最強音に合わせると、ピアニッシモで

音質が低下したり、雑音が入る。

特に、雑音は微かだけどどうしても入る。針とレコード盤が接触しているから摩擦音が出る。

CDを最初に聴いたときは、驚きましたね。総休止といって、オーケストラで誰も音が出さない瞬間でも

全く雑音が無い。有りがたいものが出来ました。


さて、話が逸れたけれども、CD、何を買おうか考えた末、やはり私はラッパ好きですから、

フィリップ・ジョーンズ・ブラス・アンサンブルの「ヘンデル特集」と、クラシックも吹く

ジャズ・トランペッター、ウィントン・マルサリスのバロック曲集が目に留まり、買いました。

今日は、その、私が四半世紀前に初めて買ったCDの一部をお聴き頂きます。

マルサリスが、コロラトゥーラ・ソプラノとして世界的に有名な、エディタ・グルベローヴァと

協演している。申し訳有りませんが、日本じゃどこにもない。アメリカのAmazonにありました。

Wynton Marsalis - Baroque Music for Trumpetです。


◆ドイツの作曲家・ファッシュ。ヘンデル、トレルリの作品。

最初に収録されているのは、17世紀末から18世紀作曲家、ヨハン・フリードリヒ・ファッシュの作品。


トランペット、2本のオーボエと弦楽のための協奏曲です。三つの楽章で構成されています。


ファッシュ:トランペット、2本のオーボエと弦楽のための協奏曲



第一楽章・アレグロ






第二楽章・ラルゴ






第三楽章・アレグロ・モデラート






ウイントン・マルサリス はジャズ・トランペット奏者ですが、ジュリアード音楽院で勉強していますから、

音楽のツボを完全に押さえています。過度にテクニック誇示にならず、しかしテクニックは完璧です。

高音でも音が堅くならず、フレーズの終わり方が非常に丁寧で、音楽的な演奏です。


◆ソプラノ、グルベローヴァとの共演。

歌とトランペットでは随分音質が違うように思いますが、まあ聴いて下さい。曲は、


ヘンデル:輝けるセラフたちを(オラトリオ「サムソン」)エディタ・グルベローヴァ(ソプラノ)







マルサリスもさることながら、グルベローヴァって人、上手いでしょ?器楽的な細かい音型も完璧な音程で

歌っています。人の声とトランペットの音が醸し出すハーモニーは、不思議なほど溶け合っています。


◆最後はトレルリのソナタです。

トレルリってのは、有名なバロックの作曲家です。この作品はこのCDで初めて聴きました。

楽章の切れ目がなく演奏されます。


トレルリ:トランペット、弦楽と通奏低音のための5声のソナタ






ウィントン・マルサリスは、多くのCDを出しています。超絶技巧を披露している演奏もありますが、

今日、ご紹介した演奏から、音楽的教養、品の良さが表れています。優れた音楽家だと思います。

如何でしたか?

それでは。

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