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2009.10.27

鳩山首相、「所信表明演説」所感

◆記事:所信表明演説(全文)

長すぎて、ココログはともかく、ウェブ日記エンピツの字数制限でここに載せられないので、テキストファイルとして保存し、

以下がそのファイルへのリンクである。直接Webで開いて文字化けする場合は文字コードを日本語シフトJISにするか、

一旦デスクトップにでもダウンロードして開けば、Windowsのデフォルトならば、拡張子.txtはメモ帳に関連づけされていて、

メモ帳が開くであろう。他のテキストエディタに関連づけされていればそれが開くだろう。

ダウンロード 09126PrimeMinisterHatoyamaInauguralSpeech.txt (26.7K)

ここで仮に読めなくても新聞各紙や通信社がネット上で、「所信表明演説全文」を収録している。

音声で聴くと、全部聴くのに52分かかるが、本当は演説というのは、文字で読むものではない。

話者の表情や声の抑揚から、文字では分からないニュアンスが分かるから、聴くべきなのだが、

皆さんご多忙だろうから、それは、お任せする。因みに音声で聴きたいときは、衆議院インターネット審議中継の画面左にあるカレンダーで、

10月26日をクリック→「本会議」→「鳩山由紀夫(内閣総理大臣)  14時 03分  53分 」→再生方法の選択で、WindowsMediaPlayerか、

Real Playerか選択し、ブロードバンドかナローバンドかを選択して、「設定」をクリックすると再生が始まる。


◆演説所感:内容自体は理想を述べていて、美しいが、「本当にできるかどうか」ですよ。

鳩山首相の「演説」原稿自体はよく書けてますよ。抽象的だ、との批判もあるが、首相の最初の演説なのだから、

鳩山由紀夫内閣総理大臣の政治的理想を述べるのが当然であって、具体的施策を説明するスピーチではないから、

その批判は的外れである。

で、内容はどうか、と問われれば、それは、内容は大変結構ですよ。

民主党のスピーチライターはなかなか優秀と見える。「人情に訴える」のが上手い。

まず、おばあさんのエピソード。

私もまた、この夏の選挙戦では、日本列島を北から南まで訪ね、多くの国民の皆様の期待と悲痛な叫びを耳にしてきました。

青森県に遊説に参った際、大勢の方々と握手させていただいた中で、私の手を離そうとしない、1人のおばあさんがいらっしゃいました。

息子さんが職に就けず、自らの命を断つしか道がなかった、その悲しみを、そのおばあさんは私に対して切々と訴えられたのです。

毎年3万人以上の方々の命が、絶望の中で断たれているのに、私も含め、政治にはその実感が乏しかったのではないか。

おばあさんのその手の感触。その目の中の悲しみ。私には忘れることができませんし、断じて忘れてはならない。

ここでは、野党・自民党もさすがにヤジを飛ばせない。こういう話を出されたらヤジを飛ばせませんよ。

本来、こういう話じゃなくても、あのみっともないヤジは飛ばすべきじゃないけど。


或いは、チョーク工場のエピソード。
先日、訪問させていただいたあるチョーク工場のお話を申し上げます。

創業者である社長は、昭和34年の秋に、近所の養護学校の先生から頼まれて2人の卒業生を仮採用しました。

毎日昼食のベルが鳴っても仕事をやめない2人に、女性工員たちは「彼女たちは私たちの娘みたいなもの。

私たちが面倒見るから就職させてやってください」と懇願したそうです。そして、次の年も、また次の年も、養護学校からの採用が続きました。

ある年、とある会でお寺のご住職が、その社長の隣に座られました。

社長はご住職に質問しました。

「文字も数も読めない子どもたちです。施設にいた方がきっと幸せなのに、なぜ満員電車に揺られながら毎日遅れもせずに来て、一生懸命働くのでしょう?」。

ご住職はこうおっしゃったそうです。

「ものやお金があれば幸せだと思いますか」。

続いて、「人間の究極の幸せは4つです。愛されること、褒められること、役に立つこと、必要とされること。

働くことによって愛以外の3つの幸せが得られるのです」。

「その愛も一生懸命働くことによって得られるものだと思う」、これは社長の実体験を踏まえた感想です。

このチョーク工場は、従業員のうち7割が「障害」という「試練」を与えられた、いわば「チャレンジド」の方々によって構成されていますが、

粉の飛びにくい、いわゆるダストレスチョークでは、全国的に有名なリーディングカンパニーになっているそうです。

障害を持った方たちも、あるいは高齢者も、難病の患者さんも、人間は、人に評価され、感謝され、

必要とされてこそ幸せを感じるということを、この逸話は物語っているのではないでしょうか。

そのとおり。理想はその通り。文句の付けようがない。だから、純粋に言語表現の一種、「演説」としては白眉なんです。


◆一つ気になるのは、憲法や集団的自衛権について明言を避けていること。

私が気が付いて、気になったのは、安全保障とか、国防に関しては、非核三原則を維持するとは述べながら、戦争放棄の第9条を維持するのか、

それとも、本当は9条を変更しようとしているのか、所信表明演説からは、分からない、という点である。

アメリカのアフガン・テロ掃討作戦を場合によっては支持する、と解釈できる箇所がある。

また、現在、国際社会全体が対処している最重要課題の一つがアフガニスタンおよびパキスタン支援の問題です。

とりわけ、アフガニスタンは今、テロの脅威に対処しつつ、国家を再建し、社会の平和と安定を目指しています。

日本としては、本当に必要とされている支援の在り方について検討の上、農業支援、元兵士に対する職業訓練、

警察機能の強化等の日本の得意とする分野や方法で積極的な支援を行ってまいります。

この辺は曖昧。元々、民主党はマニフェストでも従来の「個別的自衛権」「集団的自衛権」といった概念上の枠組みにこだわらない、

と、書いているので、どこで、どのように方針が変化するか分からない。今日の演説で気になったのは、その点。

あとは、鳩山首相の演説内容は誠に人道的に美しいが、本当に「友愛社会」が実現できるのか?

ということですよ。言うのは簡単ですけどね。それこそ、今後具体的に何をどうするのか、

民主党は、何でもディスクロージャー(公開)が原則だから。

何をしているか、全部国民に知らせる、見せる、報告する、と言っているのだから、

本当にそれを実行されたならば、有権者は、「知らなかった」と言えない。民主党を監視する責任がある。

ということです。

【読者の皆様にお願い】

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