【音楽】バロック、オーボエ協奏曲集/宮本文昭、ハインツ・ホリガー(既出ですが)。
◆最近色々な方にお聴かせして、大変喜ばれまして・・・。宮本文昭さんの「ミラノの午後」
今日ご紹介する演奏は、以前取りあげたものですので、以前からの読者の皆様には
新しいものをご紹介できなくて申し訳ないのですが、、最近、お聴かせした方から、
アルビノーニって「アルビノーニのアダージョ」しか知らなかった(あれは、アルビノーニの完成譜があるのではなく、
ジャゾットという、アルビノーニの研究者が補筆したのです)」という方が数人おられまして、
オーボエ協奏曲に大変感心されました。
そこで、もう一度とりあげることにしました。
宮本文昭さんの「ミラノの午後」というCD。
アルバムタイトルは、「ミラノ」ですが、収録された作品を作曲したアルビノーニや、ヴィヴァルディ、マルチェルロは、
皆、ヴェニスの作曲家です。
もう一枚は、不世出の名手ハインツ・ホリガーがイ・ムジチ室内合奏団と録音した「ベニスの愛」です。
◆アルビノーニ:オーボエ協奏曲 ニ短調 作品9-2から(宮本文昭さん)
アルビノーニのオーボエ協奏曲は大変美しいのですが、その中でも特に有名なのをまず宮本文昭さんで。
アルビノーニ:オーボエ協奏曲 ニ短調作品9-2から第一楽章。
アルビノーニ:オーボエ協奏曲 ニ短調作品9-2から第二楽章
切なく、悲しく、懐かしく、穏やかで、優しく、美しい。と思います。
ヴェニスへ行く機会が有る方は、是非、この音楽をお持ちになって
(iPodでも何でもいいですから)、夕暮れの光の中で聴いて頂きたいと思います。
◆アルビノーニ: オーボエ協奏曲 ト短調 作品9-8 (ホリガー)
何故、ここでホリガーになるかというと、このト短調・作品9-8は「ミラノの午後」には収録されておらず、
ホリガー=イ・ムジチ室内合奏団の「ベニスの愛」に収録されているためです。
どちらも当代、世界有数の名手ですから、音色の違いなど聞き分けられるようになったら、結構カッコいいですよ。
それでは、音楽。
アルビノーニ: オーボエ協奏曲 ト短調 作品9-8 第一楽章
アルビノーニのアダージョも綺麗ですけどね。オーボエコンチェルト全然知られないと、
アルビノーニ、気の毒です。
◆再び宮本さんで、マルチェルロのオーボエ協奏曲。通称「ヴェニスの愛」
マルチェルロのオーボエ協奏曲の第二楽章が、ヴェニスの愛という映画に使われて、有名になったそうです(実は見たこと無いのです)。
宮本文昭さんのソロでどうぞ、映画に使われたのは第二楽章らしいのですが、第一楽章から大変美しいのです。
マルチェルロ:オーボエ協奏曲ニ短調 第一楽章
マルチェルロ オーボエ協奏曲 ニ短調 第二楽章
これ、本当に名演ですよ。優劣をあまり言いたくないけど、ホリガーより美しいのではないか、と思います。
こういう曲(楽章)は、簡単そうで難しいです。音、音色というか、トーンというかが全て。
そして、動きの速い曲ならば、その速さだけで、聴衆を感心させることはできませんが、このような
テンポの遅い楽章は、テクニックを披瀝しようがないですから、その音楽家のセンス、「音楽性」などといいますが、
それがモロに出ます。譜面をただ音にしただけでは、芝居になぞらえれば、台詞の棒読みになってしまいます。
◆【番外編】オーボエ協奏曲をトランペットで吹いたもの。
当時は楽器の指定は固定的ではないので、色々な楽器で演奏されます。
あいにく、CDは絶版ですが、アルビノーニ:オーボエ協奏曲 ニ短調作品9-2から第一楽章。を、アメリカの女性奏者、ビビ・ブラックという人が、
日本人オルガニスト、松居直美さんと録音したものをお聴き下さい。
アルビノーニ:オーボエ協奏曲 ニ短調作品9-2から第一楽章(トランペット:ビビ・ブラック、オルガン:松居直美)
これは、これで、良いですよね。輝きと荘厳さが加わります。
もう一つは、マルチェルロのオーボエ協奏曲の第一楽章をノルウェーの若手トランペット奏者、
ティーネ・シング・ヘルセス(Tine Thing Helseth)、偶然ですが、この人も女性ですが、大変上手い。まだ22歳です。
これはYouTubeから。
Tine Thing Helseth: Marcello trumpet concerto, 1st mvt.
身体に余分な力が入らず、高音を出すときにも唇を締め付けていない(これをやったらダメなんです)ので、
音域に関わらず音に柔らかさがある。と同時に輝きもある。テクニックは正確です。オーボエの哀愁とは、
また違った魅力が表現されています。
本来、宮本さんのオーボエをお薦めというかご紹介するはずでしたが、多少、脱線しました。
それでは。
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