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2010.02.03

金融庁の記者会見はいつも2回に分けて行われる。

◆金融庁の新着情報というのを見て下さい。

毎週火曜日と金曜日には、閣議が開かれ、その後各大臣は自分の省庁へ戻り、記者会見を行う。

閣議後記者会見でどの大臣がどのような発言をした、という類の断片的な情報は、各省庁が会見記録を発表する、

つまり、各省庁のサイトに掲載するまでは、マスコミ側の報道として伝えられる。

しかし、言葉というものは、断片的に揚げ足取りのように、一つのセンテンスだけを伝えても、

文脈の中で読まないと理解出来ない。


全ての閣僚の記者会見がそれぞれの役所のサイトに載るが、ちょっと関心するのは亀井金融担当相である。

亀井氏の思想が常に全て正しいというつもりはないけれど、金融庁の更新履歴というページを見る。

すぐ分かるが、一番新しいのは2月2日付の更新(あくまでも更新日付であり、良く見れば分かるとおり記者会見そのものは1月29日(金)に行われている)だが

不思議なことに記者会見(1)と記者会見(2)が或る。

これは何かというと、どこの役所にも記者クラブという組織があり、大新聞・テレビなど大メディアで構成されている。

今まで、雑誌記者、フリーランスの記者、大新聞以外のマイナーな新聞の記者、外国メディアの記者は、記者クラブの

「お許し」がないと(そしてその「お許し」は出なかったのだが)、出席できない、ということになっていたし、今もそうなのである。

そのことについての詳しい事情はフリーランスの上杉隆氏が昨年10月15日付でダイヤモンド・オンラインに書いている。

亀井大臣に同じ会見を2度行わせる、記者クラブの呆れた抵抗

亀井大臣は、フリーランスも雑誌も記者会見に出席して構わん、と言っているのに、記者クラブから亀井氏宛に、
運営に支障を来たす可能性が高いので記者会見をオープンにすることはできない

という回答が届いたというのである。驚くべき閉鎖性というしかない。株主総会を荒しにくる総会屋じゃあるまいし、

雑誌記者、フリーランスの記者が混入すると、(これは想像だが)「記者会見の格が下がる」と思っているのだろう。

朝日、読売、毎日、日経、テレビ各社などと、雑誌やフリーランスを一緒にするなという驚くべき封建制だ。


◆それに対抗するために毎回2度、記者会見を開く亀井金融相の方針は評価されるべきである。

前段で書いた通り、私は亀井金融担当相の政治的思想に全て同意する、というのではない。

民主党と国民新党が連立政権を取ったら、それまで散々苦労してきた、日本郵政の西川氏を追い出したけれど、

あれなどは、半ば亀井氏の小泉元首相への私恨の八つ当たりのように見えて不快だった。


しかし、こと、自らの政策を広く有権者に知らせることは、政治家にとって、最も大切な政治行動である。

それを理解しているから、わざわざ毎回、同じような質問が出ることも承知で、記者クラブ用とそれ以外のメディア用に

2回の記者会見を行っている、という事実は評価されて然るべきである。


◆不謹慎かも知れないが、毎回、特に記者クラブに言いたい放題の亀井氏の記者会見は、面白い。

記者会見(1)と記者会見(2)方式は昨年、新政権発足後、上記記者クラブの

運営に支障を来たす可能性が高いので記者会見をオープンにすることはできない

との回答後間もなく始まった。過去の会見は、記者会見の右側に、

過去日付のインデックスがあるから、平成21年7月~12月 を開けば読むことが出来る。

初めての記者会見は昨年9月17日で、この日は記者クラブ問題に関しては、

まだ良く知らないから、亀井氏は最初に自らの基本的な政治的姿勢(思想)に関して、延々と発言している。

これはこれで興味深いが、本稿の本筋ではない。


「記者クラブ問題」が記録されているのは、平成21年9月29日(火)付である。

会見の冒頭で亀井金融相が、
今日は、評論家の方とか一般の方もお出でになっておりますか。記者クラブも難しいのだね。総会で承認しないと、といって、結構、封建的なことをやっているのだね、あなたたちは。もう、全部オープンにいかないとだめだよ。

と、苦言を呈している。行政、即ち国家権力の側が、雑誌記者もフリーの記者もどうぞ、と言っているのに、

記者クラブが「我々が承認しない者の出席は認めない」というのだから、呆れる。

次の(誰か分からないが記者クラブに属するメディアではないことはやりとりから明らか)の一連の質疑応答から、

記者クラブの異常な閉鎖性を推察することが出来よう。(問)は誰か特定できないがとにかくメディア側。(答)が亀井氏である。
問) 私は、今回、ようやく記者会見に参加できました。初めてということでお伺いしたいのが、今回、私が立ち入ることができたこの記者会見なのですが、主催に関して、これが大臣の主催なのか、あるいは記者クラブの主催なのかはっきりさせていただきたいのと、明日のビールの懇談会は、恐らく大臣主催だと思いますが…。

答) どうぞ来てください。いいですよ。

問) 今日のこれは、どちらが主催なのかということと、あともう一つ、その主催が仮に記者クラブ側だとしたら、その法的根拠を知らせていただければと思います。

答) これは金融庁が主催して、記者の皆さん方においでいただいている会かと私は思っていたのだけれども、そうではなくて記者クラブが主催しておられる会だということを秘書官から私は聞きまして、「ああ、そうなっているのか」と。別に、それがいけないわけでも何でもないので、そこに私が出かけてきているのだということだと思いますが、その場に、私は何も週刊誌だけではなくて、いろいろフリーに取材活動をしておられる方々にどんどん入ってきてもらって私の話を聞きたいと思う方に聞いてもらいたいと、むしろ、私の願いです。聞いてもらいたいということですので。ただ、今日、記者クラブの総会で承認が要るということなのです、本当は。まだかかっていないらしいので、もしそこで駄目だということになると、2回やらなければいけなくなってしまいます。記者クラブ主催の私の記者会見と、そうではない私主催の、今度はオープンでどなたでもというのと2度やらなければいけなくなるから、二度手間になるから、私も忙しい体だから、そうなると記者クラブの方の時間を少し減らしてやるとか、やりくりしなければいけなくなるので、それなら一緒にやった方が良いのではないかという気が私なりにするのだけれども、そこは記者クラブの方で総会でお決めになるようですから、できることなら二度手間、三度手間にならないで一遍にやっていただければ、私は助かるということです。

それと、明日のは、皆さんとこういう対面で話をするのももちろん大事なことです。大事なことですが、私は酒が弱いので飲めませんが、ビールでもなめなめ、皆さん方といろいろな話を聞かせていただくというざっくばらんな機会ができた方が、皆さん方との間の意思の疎通がうまくいくのではないかなと思ったものだから、秘書官にお願いしました。ということですので、もう気の向いた方はおいでいただくということでお願いしたいと思います。その場所には、ぜひどなたでも結構ですから。もちろん、暴力団やいろいろな方が寄ってこられても困るけれども、もう一般の方でも構いませんから、どなたでも来てもらえれば。

問) 法的根拠を。

答) 法的根拠はわからないよ、私は。記者会見の法的根拠といってもわからない、それは。恐らく任意行為でしょう、法律に基づく行為ではないから。

問) 先ほどの質問に関連するのですが、記者会見なのですけれども、大臣が「やります」と言って、記者クラブ主催の記者会見にはお出にならずに、金融庁主催のに出れば済むことではないのですか。

答) いや、だけど、私は、記者クラブであろうがどこであろうが、外でもそうです、いろいろなところへ来て話をしてくれと言われれば、できるだけ行って話をするようにしていますから。記者クラブ主催の記者会見だって、しかも、もう定例的にずっと続いているでしょう。そういうものは大事にしたいと思っていますから。ただ、そこに、もっと聞きたいという人が一緒に入れるようにしたらどうですかと私は言って、ただ、記者クラブとしては、総会での承認が要るとおっしゃったので、今、検討していただいているようですから、それでオーケーとなればよいのだけれども、そうでない場合は、別にやらなければいけなくなってしまう。皆さん方のご希望があれば、この場所ででも。

問) それは、記者クラブの言うことを金融庁がきいているような形に見えるのですけれども、そうではないのですか。

答) そんなことはない。だから、私も二度手間、三度手間は嫌だから、一緒にしていいですかと、私どもも記者クラブに今お願いしているわけです。

という次第で亀井大臣が記者クラブにお願いしても、記者クラブが、「雑誌やフリー」は認められない。というのだから、

訳が分からない。

その後読むと分かるが、記者会見(1)の方が、亀井氏は辛辣であることが多い。

平成21年11月10日(火)(1) は、
ご苦労さま。今日は、別に皆さん方にお話しすることは、私の方からはありません。何か嫌がらせでもあったら言ってください(笑)。

で始まる。

最近、ヤジを首相に注意されたとか何とかにかんしては、最新の大臣記者会見概要(1) (平成22年1月29日)

において、
問) ヤジの話ですけれども…。

答) ヤジはもういいですよ。ヤジに対して、もう(質問)しないでください。

問) 野党は、「品位がない」というふうに言っていたのですけれども、大臣は品位がないとは少しも思っていないということですか。

答) あなたはどう思うのですか。

問) 私は、まあ、ともかく…。

答) 「ともかく」ではありません。あなたはどう思うのですか。それを聞いているのですよ。あなたと私と、どちらが品位があるのですか。私も品位がないかもしれないけれども、そんなことは分からない。「亀井さんは品位がある」と言う人もいるし、「品位がない」と言う人もいるから、いろいろあるのですね。「品位」とは何なのですか。

問) 分からないです。

答) あなたの社の見解を教えてください。

と言う具合である。金融担当相の記者会見は、金融行政の責任者の記者会見であり、このような枝葉末節で喜ぶことではないが、

まあ、亀井さんの記者会見は面白いことが多い。

大抵の方は御存知無いと思うので、時事問題というより、時事問題四方山話として、取りあげた。

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