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2010.04.13

フジテレビ開局50周年ドラマ『わが家の歴史』で「ベアトリ姐ちゃん」が気に入った方、多いようですね。スッペのオペレッタです。

◆記事:豪華キャスト集結のフジ系ドラマ『わが家の歴史』、3夜平均20.3%を記録(4月12日16時39分配信 オリコン)

脚本家・三谷幸喜が手掛けた3夜連続スペシャルドラマ『わが家の歴史』(9~11日 フジテレビ系)が放送され、

3夜平均で20.3%(ビデオリサーチ調べ)という高視聴率を記録したことがわかった。

企画立ち上げから5年、同作品のプロデューサー・重岡由美子氏は

「何よりうれしいのは多くの方が“家族でこのドラマを見た”とか“遠くに暮らす家族と連絡を取り合った”

とおっしゃってくださることです。フジテレビ開局当時のキャッチフレーズは“母と子のフジテレビ”でしたが、

その原点、初心に戻れた気がしました」と喜びをあらわにしている。

同作は主演の柴咲コウを筆頭に、佐藤浩市、松本潤、佐藤隆太、堀北真希、榮倉奈々、長澤まさみ、大泉洋、

天海祐希、富司純子、西田敏行、というゴールデンタイムの連ドラ主役級が一堂に会し、

昭和2年から昭和39年までの激動の時代を、底抜けの明るさとバイタリティで生き抜いたある家族の物語を、笑いと感動を満載で描いた。

(以下略)


◆コメント:ドラマはあまり見ませんが、本気で作ればいいものができるじゃないですか。

私は中年のオヤジの癖にかなりミーハーで、恐らく皆さんが驚嘆するほど、

今、活躍している、自分の息子や娘であってもおかしくないぐらいのタレントさん、役者さんにも通暁しております(笑)。


あまり書くとバカにされそうなほど。

だから、個別の俳優さんについては書きませんが、最近見るに耐えない(少なくとも私のようなオッサンには)

マンガ原作のドラマなどが粗製濫造されていたなかで、5年前から三谷幸喜氏が企画して書き上げたドラマだというだけのことは

あります。

ただ、記事にも書いてあるけど、数字を獲れたのは、贅沢なキャスティングも一因でしょう。

最近、どこかで見かける、つまり売れている人ばかりを、ワンシーンの端役にも使っていた。

よく集められましたね。その辺がプロデューサーとやらの腕で権力とコネですか?

と書くと嫌味になるから止めておきましょう。しかし、こうしてみると、これほどおカネをかけないで、

一つのセットの中だけで、キャストで豪華なのは二人だけで面白く仕上げた、15年前の三谷作品、

「王様のレストラン」は、やはり最高傑作だったように思います。が、これはあくまでも私個人の趣味ですから、

お気になさいませんように。


◆八女時次郎(西田敏行)が亡くなった晩、奧さん(富司純子)が「ベアトリ姐ちゃん」を歌った、というのが気になっているようですね。

ネットを見て回ったら、やたらとあちこちのQ&Aサイトに、「ベアトリ姐ちゃん」の原曲は何か。

何処かで原曲と原曲の歌詞の翻訳を入手出来ないか?とムキになっている方がいらっしゃいました。

いえ、いいのですよ。私もある音楽が気に入って、しかし、何という曲か分からずいてもたってもいられない、

という状態になったことが何度もあるので、そういう方の気持ちは、大変によく分かります。

もう調べて分かったと思いますが、あれは、スッペのオペレッタ(喜歌劇)「ボッカチオ」が原曲です


◆私は中途半端な世代なので、本当は説明に適任じゃないのです。

大正時代に、浅草オペラという興行が一世を風靡した、と書きたかったのですが、活動していたのは、

1917年から関東大震災の1923年までわずか6年だけだったのですね。詳しい経緯はウィキペディアをご覧下さい。



私が「中途半端な世代」というのは浅草オペラそのものは全く知らない訳です。昭和35年生まれですから。

但し、私が子供の頃は、浅草オペラで活躍なさっていた、「浅草オペラ歌手」の田谷力三(たや・りきぞう)さんが

まだ、ご健在で、しばしば「懐かしのメロディー」の類で「ベアトリ姐ちゃん」と歌っておられるのをはっきり覚えています。


それは、勿論、本格的な西洋音楽の発声とはちょっと違うのですが、とにもかくにも、西洋の「オペラ」なんて全然知らなかった、

日本の一般大衆に、そういうものがある、と。「カルメン」とか「椿姫」などの存在を知らしめただけでも大変だったとおもいます。

何せ、日本人はそんなもの知らないのですから。だから大衆に受けるためには、

スッペの「ボッカチオ」というオペレッタ(喜歌劇)に、日本語の歌詞を付けて親しみやすくする必要があったのだろうと

思います。当時の人々に間で大人気だったそうですが、私はこの目で見たことがないので、「伝聞」でしか書けない。

そこが歯がゆいのです。兎に角田谷力三さんの映像がYouTubeにあるから、ご覧頂きましょう。

◆浅草オペラ田谷力三氏「ベアトリ姐ちゃん」それを現代のテナー錦織健氏が演奏したもの。更に原曲。

まずは、如何にもテレビドラマ「我が家の歴史」の時代を彷彿させる田谷力三氏の熱唱。



田谷力三 ベアトリ姐ちゃん 1972







うるさいことを(発声がどうのとか音程がどうのとか)いうことはできますけど、それは、

「野暮」というもので、本当に懐かしそうに田谷力三さんを聴いていたおばあさんとか、私が子供の頃には、まだ

おられたんです。それはそれで楽しかったのだからいいじゃないですか。

こういうのは、発声とか音程とかじゃないです。歌っているご本人が楽しくて仕方がない。

ご本人とて、自分の歌が正式の「声楽」じゃないことなど百も承知です。しかし、歌うのが楽しくて仕方がない。

その楽しさが、聴く人々を幸せにしたのだと思います。これぞ、エンターテイナーです。

その意味で、田谷力三さんは「名テナー」だと思います。


次はそれを、現代風にスマートに歌った錦織健さんの演奏です。

コレクション~恋はやさし野辺の花よ の6曲目です。



「ボッカチオ」~ベアトリねえちゃん



「ボッカチオ」~ベアトリねえちゃん



最後に原曲です。CDは日本の国内版ではスッペのオペレッタのCDなどありませんが、

アメリカのAmazonを見て驚きました。"Suppe Boccaccio"で検索すると随分種類がある。

これなど、伴奏のオーケストラを見たら「ベルリン・フィル」とかいてあるので、更に驚きました。




Suppe: Boccaccio


それはさておき、「ベアトリ姐ちゃんの原曲です。

Holde Schone, hor diese Tone

Holde Schone, hor diese Tone

当たり前なのですが、至極「まともな」オペレッタなのです。


◆折角スッペの名前が出たので。

昔から、頭でっかちのクラシック・マニアはいましたが、CDやらパソコンやら色々便利なものができて、媒体もコンパクトになり、

大曲を簡単に聴けるようになったので、ますます、その傾向が強まっている。

所謂「ポピュラー名曲」など、何年も何十年も聴いていない方が、結構いるのではないかと思い、

敢えて、小学生の音楽教室で演奏されるようなスッペの「軽騎兵」と「詩人と農夫」を載せます。

但し、メータ、ウィーン・フィルの演奏によるものです。


「軽騎兵」序曲。


LIGHT CAVALRY-OVERTURE



もう一曲。長いチェロのソロが続きますが、それが終わると、血湧き肉躍る楽しい音楽になります。


「詩人と農夫」



Poet and Peasant



随分しつこくスッペを取りあげましたが、実は私「ベアトリ姐ちゃん」がスッペのオペレッタだとは

知らなくて、かなり驚いた為であります。

それでは今日はこの辺で。

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